JP2002312734A - タグとその製造方法及び冊子体とその販売方法 - Google Patents

タグとその製造方法及び冊子体とその販売方法

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JP2002312734A
JP2002312734A JP2001117742A JP2001117742A JP2002312734A JP 2002312734 A JP2002312734 A JP 2002312734A JP 2001117742 A JP2001117742 A JP 2001117742A JP 2001117742 A JP2001117742 A JP 2001117742A JP 2002312734 A JP2002312734 A JP 2002312734A
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magnetic
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magnetic layer
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Takashi Ishikawa
剛史 石川
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】尋問磁場を通過した物品を探知する際に用いる
タグにおいて、目立ちにくい形態で低いコスト、磁性体
の材料選択の幅が広いタグを提供する。さらにそのタグ
の製造方法、タグが取付けられた冊子体とその販売方法
を提供する。 【解決手段】フィルム11上に印刷によって形成された
磁気層12と、磁気層が存在しない部分に設けられた接
着層と、前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を
有し、前記接着層上に設けられた磁性部材13とからな
るタグ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品に添付され、
交番磁界が形成された探知領域を物品が通過した際に、
物品が通過したことを探知することが可能なタグとその
製造方法及びタグが取付けられた冊子体とその販売方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、商品に磁性材料を取り付け、
その商品を不正(代金を払わないで持ち出す)に持ち出
したときにチェックするシステムが知られている。これ
は、間に所定周波数の交番磁場が形成されたゲートを、
不正持ち出し商品を携帯した人が通過した際に、磁性材
料を感知するというものである。
【0003】この交番磁場は、尋問磁場とも呼ばれる。
この尋問磁場を不正持ち出しの商品が通過すると、前記
磁性材料から複数の高周波群を含む多数のパルスが発生
し、これを受信アンテナを通してコントロール装置に導
き、アラーム発生や出入り口を閉鎖する等のシステムが
知られている。前記磁性材料は高い透磁率かつ低い保磁
力を有する第一磁性部材と、それよりも低い透磁率かつ
高い保磁力を有する第二磁性部材からなっており、正規
に購入した場合は、第二磁性部材が磁化され前記第一磁
性部材から複数の高周波群を含む多数のパルスが発生し
なくなる。これによって不正持ち出しを防止している。
【0004】前記磁性材料を商品に取り付ける際には、
ラベル化や樹脂成形するなどして、扱いやすい形態にす
ることが行われており、タグと呼ばれている。タグの例
として、図12に示すように、フィルム20の間に第一
磁性部材9及び第二磁性部材10を保持したラベル本体
の下面に接着層19を介して剥離紙21が設けられたラ
ベルを用いるものが知られている。これは商品に剥離紙
を剥がして貼着するものである。商品にタグを貼着する
のは、非常に手間がかかっていた。例えば、本に限ると
本が出来上がってからタグを取り付ける方法は提案され
ているが、手間がかかるために書店等では広く行われて
いなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなタグは、物
品に取付けられ、商品管理等の目的で使用されるもので
あるために、高いコストはかけることはできなかった。
そのため、コストを低く抑えられる構造のタグが求めら
れていた。そして、物品の美観を損なわないように、目
立ちにくい形態であることが求められていた。また、磁
性体の材料が変わった場合でも、所望の形状及び膜厚を
備える磁気層を備えるタグが求められていた。さらに製
造方法の点でも、コストを低く抑えることが可能で、磁
性体の材料が変更された場合でも所望の形状及び膜厚を
備える磁気層が形成可能な製造方法が求められていた。
【0006】本発明の課題とするところは、尋問磁場を
通過した物品を探知する際に用いるタグにおいて、目立
ちにくい形態で低いコストのタグを提供すること、ま
た、磁性体の材料選択の幅が広いタグを提供すること、
そのタグの製造方法、さらにそのタグが取付けられた冊
子体、さらにその冊子体の販売方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フィルム上に印刷によって形成された磁気層と、磁気層
が存在しない部分に設けられた接着層と、前記磁気層よ
りも高い透磁率かつ低い保磁力を有し、前記接着層及び
磁気層上に設けられた磁性部材とからなるタグである。
磁性部材としては、アモルファス合金が好ましく、ワイ
ヤ状のものであることが好ましい。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のタ
グにおいて、前記接着層と磁気層及び磁性部材上に、剥
離層を介してベースシートが貼着されていることを特徴
としている。請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のタグが取り付けられた冊子体である。冊子
体としては、本文ページと表紙を接着剤で綴じ合わせた
冊子体に好適に用いられ、取付ける部位としては、冊子
体の表紙の内側が好ましく、冊子体が背を有する場合
は、冊子体の表紙の背の内側である。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の冊
子体の販売代金の支払いが行われる際に、前記磁気層に
着磁処理を行う冊子体の販売方法である。請求項5記載
の発明は、フィルム上に磁気層を印刷する工程と、磁気
層が存在しない部分に接着層を形成する工程と、接着層
及び磁気層上に前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保
磁力を有する磁性部材を載置する工程とを備えるタグの
製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。本発明のタグの代表的用途として、物品の管理に
用いることがあげられる。そして、本発明のタグが特に
大きな効果を発揮するものとして、冊子体に用いること
があげられる。冊子体としては、単行本や雑誌等の本、
使用説明書、カタログ、業務マニュアル、契約書、重要
書類を冊子化したもの等があげられる。例えば本は、書
店での盗難が非常に深刻な問題であり、盗難防止のシス
テムが種々考えられているが、週刊誌のように安価なも
のもあり、特に低コスト化が求められていた。
【0011】また、書店という立場からみれば、文房
具、ビデオ、CD、DVD等を商品として販売している
書店が多くなっているため、このような商品にも取り付
けておけば、レジで同じ処理を行えば本同様に盗難防止
を図ることができる。上記商品には、本と異なり、値札
を貼り付けることも多いため、本発明のタグに消費者で
も判別可能なように価格を印刷して接着するという方法
で取付けることができる。また、CDのジャケット部
等、上記商品に製造段階で取付けてももちろんよい。そ
のような理由から、本発明のタグを用いたシステムは、
書店用盗難防止システムとして、極めて優れている。
【0012】また、本という立場からみれば、本は販売
されるだけでなく、図書館での貸し出しや、閲覧に供さ
れる場合もあり、この場合にも貸し出し手続を経ない無
断持ち出しや、貸し出し禁止の本の無断持ち出しを防止
する必要性もある。なお、販売される本であっても、貸
し出し、閲覧に供される本であっても、タグが容易に剥
がされてしまっては盗難を防止することができないた
め、容易に剥がされないようにする必要がある。
【0013】さらに、本発明のタグは外観上は、美観を
損ないにくい形状ではあるものの、外観から視認できな
いように、取付けることが好ましい。また、そのような
美観の面とは別に、悪意で剥がされる可能性も少なくな
るという効果もある。本の場合は、表紙の内側に取付け
たり、さらに好ましくは表紙の中に埋め込んだり、表紙
の背の内側に取付けることが考えられる。また、本は本
発明のタグのような薄型のタグを、そのような取り付け
ることに特に優れた構造となっている。このようにタグ
を取付けることにより、外観上は視認できなくなり、美
観上も非常に優れ、悪意であっても、剥離することは事
実上不可能な状態となり、盗難や、無断持ち出しを防止
するためには、極めて優れた構成とすることができる。
【0014】本発明のタグは、印刷で磁気層が形成され
ていることが、磁気層の厚さや大きさの形状制御を容易
にし、タグの薄型化に寄与するために、上記のように、
薄型のタグを外観から視認できないように取付けること
が可能という本が有する特性ともマッチングがよい。そ
のような理由から、本発明のタグを用いたシステムは、
本の管理システムとしても、極めて優れている。
【0015】また、物品管理の他の例としては、次のよ
うな例があげられる。 A.店舗における商品の不正持ち出しを防止する。 B.バッテリーを交換する時に、取り外したバッテリー
に取付けられたタグをOFF状態にし、充電した際にO
N状態にし、誤使用を防止する。 C.契約書、業務マニュアル等の機密性の高い書類を冊
子状に綴じ、タグを取付けておき、特定の部屋や区画か
ら持ち出されることを防止する。 なお、本明細書の説明では、タグの磁気層に着磁し、ゲ
ートに反応しない状態をOFF状態、タグの磁気層を消
磁し、ゲートに反応する状態をON状態として説明する
が、例えば上記のバッテリーのシステムにおいては、O
N状態、OFF状態のいずれかが判明すれば用が足りる
ため、その場合は充電した際にOFF状態とするよう
に、ON−OFFは予め定めたシステムでのルールに従
えばよいことはもちろんである。
【0016】また、本発明のタグの携帯を容易にするた
めにタグを台紙に取り付け、イベント会場や施設等へ入
退場する際に、OFF状態にし、入退場する人が、胸ポ
ケットに入れる、あるいは衣服等に取付ける等の方法で
携帯することにより、イベント会場や施設等への入退場
管理も行うことができる。例えば、会場へ頻繁に入退場
を繰り返す場合には、特に適する。他に、車の製造工場
で車に取り付け、出荷検査が終了した際にON状態に
し、工場から輸送用の車や船に積み込む際に、ゲート中
を通過することにより、出荷検査が終了したかどうかを
確認する、という使用方法がある。このように、物品の
管理、人や動物の管理が必要な場面で幅広く用いること
が可能である。
【0017】なお、このような管理の際に探知に用いる
ゲートは、人が間を通過するゲートが好ましいが、上述
のバッテリーの例のような場合は、持ち運び容易な程度
に小型化してもよい。
【0018】(タグの第一の実施形態)図1、図2を用
いて説明する。まず、フィルム11を用意する。フィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポ
リエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフ
ィルム等が使用できる。厚さは10μmから50μm程
度が適当であり、例えば25μmが適当である。なお、
製造にあたっては、上記フィルムとして、リール状に巻
かれたフィルムを用意し、巻き出しながら下記の工程を
行う、という連続工程で行うことが好ましい。そのよう
な工程で行うことにより、非常に高い生産性で製造する
ことができる。フィルム11上にシルクスクリーン印刷
で大きさは長さ5mm、幅3mmで磁気層12を印刷し
た。厚さは10μmから70μm程度が適当である。な
お、印刷の版式は、好ましくはスクリーン印刷であり、
特に好ましくは、シルク版がロール状になっていて、連
続印刷に適するロータリーシルク印刷である。リール状
に巻かれたフィルムを巻き出しながら製造する方法にお
いて特に適する。なお、これらに限定されず、例えば凹
版印刷でも可能である。
【0019】磁気層の材料としては、磁性部材が、磁気
層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有することが求め
られる。ON状態の際には磁性部材がパルスを発生する
ため、より磁性部材の材料選択を優先し、磁性部材より
も低い透磁率かつ高い保磁力を有する材料から磁気層の
材料として適当なものを選択する。例として、保磁力は
約10〜1000エルステッドで材料としては、Fe−
Co−Mn−Si系、Fe−Co−V系、Fe−Co−
Ni系、Fe−Ni系、Fe−Cr−Co系、Cu−N
i−Fe系、Cu−Ni−Co系、Pt−Co系あるい
はステンレス等が使用できる。そして、これらの材料を
印刷可能なようにペースト化したものがあげられる。例
えばステンレス粉をペースト材料に混入したものがあげ
られる。
【0020】印刷で形成するため、厚さや大きさの制御
を容易に行うことができる。厚さにあわせてステンレス
粉として、どの程度の粒径を選択すればよいかも決定さ
れる。ステンレス以外の材料を選択したとしても、印刷
で形成する場合にはあまり影響がない。従って材料の選
択の自由度が非常に高い。そして、フィルム11上の磁
気層が存在しない部分に接着剤を塗布し、接着層52を
形成した。方法としては、マスクテープを磁気層上に貼
り、塗布後にマスクテープを剥がすという方法でよい。
マスクを使って印刷してもよい。接着層は、磁気層とは
重ならないように形成する、ということで、磁気層との
間に、接着層が存在しない部分があってもよい。また、
フィルム上に接着層も磁気層も存在しない部分があって
もよい。しかし、好ましくは、磁気層の存在しないフィ
ルム部分の全面に形成することが好ましい。タグとして
の平坦性が高まり、物品に取付けたときに、目立たなく
なるためである。特に本に取付けるような場合はタグが
平坦であることが好ましい。フィルム11は、支持体と
しての機能を果たしている。接着層の材料としては、特
に限定されない。後述するような接着層の機能によって
選択される。一般的な接着剤の材料であれば、磁気的に
影響を与えるものは考えにくいためである。例えば、ラ
ベルのように物品に取り付けられる機能のために強い接
着力を発揮する接着剤、仮固定の機能のために非常に弱
い接着力である接着剤、ホットメルト性のものや熱硬化
性、光硬化性のものがあげられる。そのような材料を選
択することで、仮固定の際には接着力を発揮するが、そ
の後の工程では接着力がないもの、あるいは弱い接着力
であるために、輸送時に他の部分や接着層同士で接着さ
れたとしても容易に剥離でき、取り付けに支障のないも
の、のような求められる機能に応じた接着層とすること
が可能である。この弱い接着力である場合は、タグを長
尺状のフィルムに連続した形態で製造しておき、リール
状に巻き取っておき、タグを取付ける際に、巻き出しな
がら、取付けるという生産効率に優れる方法が可能とな
る点で非常に好ましい。
【0021】さらに例示すれば、接着層は、タグの使用
のされかたによって、代表的には次のような機能を果た
すことが可能である。第一は、タグを物品に取り付ける
際に接着層として働くものである。この場合は、さらに
強固な手段で取付けられる前の段階としての仮止めや仮
固定としての接着層という機能である場合も含む。第二
には、上記の磁性部材を固定する機能を果たす場合であ
る。もちろんこれら二つの場合をあわせた機能として働
く場合もある。
【0022】本実施形態ではアクリル系の接着剤を、磁
気層と同じ厚さとし、厚さ25μmで塗布した。そし
て、その上に磁性部材13を載置した。磁性部材は磁気
層12と、接着層52にまたがるように載置された。好
ましい磁性部材としては、アモルファス合金であり、保
磁力は0.1〜1.0エルステッドのものがあげられ
る。組成としては、Fe、Co、Niのうち少なくとも
1種を65原子%以上含むものがあげられる。アモルフ
ァス形成を促進する元素として、B、P、C、Si、A
l、Ga、Zr、Nb、Taから選ばれる少なくとも1
種の元素を10原子%以上35原子%以下含むことが好
ましい。例えば、Fe−Si系、Fe−Cr−Co−N
i−Mo系、Co−Si−Mn−Fe系等が使用でき
る。また、上記に他の金属を含有してもよい。さらに具
体例をあげれば、Fe77.5Si7.515、Fe78Si9
13、(Co50Fe5078Si913、Fe39Co39Si9
13、Fe78137Cr2、Fe83Zr76Cu1Nb3
等があげられる。形状としてはワイヤ状のものが好まし
い。以上のようにして、タグが完成した。
【0023】(タグの第二の実施形態)図3、図4を用
いて説明する。第一の実施形態で製造したタグに対し、
その接着層52、磁気層12及び接着層上に載置された
磁性部材13上に、剥離層53を介して、ベースシート
51を貼りあわせた。磁性部材は、図3に示すように接
着層と磁気層上にまたがるように形成されるので、剥離
層は結果的に、接着層上と磁気層上及び磁性部材上にま
たがる形になる。剥離層の材料としては、シリコン樹脂
があげられる。ベースシートは上記のフィルムと同じ材
料、あるいは紙でもよい。また、剥離層をベースシート
上に予め形成しておいてもよい。
【0024】以上のようにして、タグが完成した。この
ようなタグはベースシートを剥離して物品に貼着するこ
とができるため、輸送性に優れ、使用時にすぐに物品に
取り付けることが可能となる。なお、図3は、フィルム
11側から見た平面図である。
【0025】(タグの使用についての実施形態)タグの
使用形態について説明する。図5に示すように、物品6
1のタグ貼着位置62に、第二の実施形態で製造したタ
グを、ベースシートを剥離して貼着した。このようにし
て、タグ付きの物品とした。
【0026】(冊子体の実施形態)図6は、本発明の冊
子体の例である。本1の背4の内側に、第一の実施形態
で製造したタグを取り付けたものである。タグのうち、
磁性部材の位置を説明するため、磁性部材6のみを図示
してある。また、磁性部材6は、本の天地方向に設けて
あるが、磁性部材のサイズが許せば、左右方向でもよ
い。磁性部材は、実際には背4の内側に取り付けられる
ため、この図のような観察方法では、視認することはで
きない。この本1は無線綴じ本であるが、平綴じ本、網
代綴じ本、上製本等、表紙3を本文ページ2と接着剤5
を用いて製本する形態の本に特に好適に使用できるもの
である。図7は、図6のA−A断面説明図である。タグ
のうち、磁性部材6と接着層7を図示している。タグを
背の内側に、タグの接着層7を用いて貼着したもので、
さらに本文ページ2を、表紙3の背4に接着剤5を用い
て接着して製本したものである。
【0027】図8は、無線綴じ製本機の表紙貼着の説明
図である。本文頁2が各折丁ホッパーから供給され、積
み重ねられたものを折丁保持部111で把持し、背を切
断されガリ処理(糊が付きやすいように凹凸を付ける)
され接着剤5を塗布され、これに表紙3の背4を貼着す
る。この後、三方断裁等必要に応じて行われる。図9は
表紙フィーダー112から搬送ベルト113で挟まれて
表紙3が送られる状態の説明図である。この表紙フィー
ダー112から表紙3が送られ本文頁に貼着される間
で、表紙3の背4の内側にタグを貼着する。
【0028】このようにタグを取付けることにより、外
観上は視認できなくなり、美観上も非常に優れ、悪意で
あっても、剥離することは事実上不可能な状態となり、
盗難や、無断持ち出しを防止するためには、極めて優れ
た構成とすることができる。図10はタグ貼着装置及び
貼着方法の説明図である。3は表紙、5は接着剤、14
はタグ供給装置、15は糊付装置、18はカッター装
置、16はガイド、17はコロである。合紙(図示せ
ず)が間に入るように巻き取ったタグ101を供給し、
表紙フィーダー12より送り出された表紙3の内側の背
に、本文頁と貼り合わせる途中で貼着するものである。
表紙3が送られてくるスピードに同期をとり、糊付装置
15より接着剤5を供給し、その接着剤5の供給部分が
くるのにタイミングを合わせて、タグ101をガイド1
6とコロ17により送り出し、カッター装置18でタグ
101をカットして貼着する。この後、図8のように貼
着される。そして無線綴じ本は完成する。
【0029】(販売方法の実施形態)図11は本発明の
冊子体の販売方法の一実施形態を示す説明図である。1
は本、30は入力装置、31は中央処理装置、32は記
憶装置、33はリーダ、34は着磁機である。入力装置
30はキーボード、マウス、スキャナ、光学・磁気等の
記録媒体リーダ等である。中央演算処理装置31及び記
憶装置32は市販のコンピュータが使用できる。出力機
35はCRT、プリンター等市販の機器が使用できる。
棚に陳列され、価格情報のバーコードが付与された本
を、購入希望者がレジに持参する。リーダ33は本1の
バーコードデータを読み、中央処理装置31から、バー
コードに対応する価格が記憶された記憶装置32へ情報
を送り、価格データを読み出す。なお、バーコードに対
応する価格は、予め入力装置30から入力されている。
さらに価格を対応させた出力装置35であるレジの表示
部に価格を表示する。そして販売代金が支払われ、着磁
機34でタグの磁気層を着磁する。
【0030】着磁機34は独立していてもよいが、一度
のリーダの通過に対して一度しか着磁できないように、
中央処理装置からデータを送るようにしてもよい。着磁
処理の後に本を所持した購入者がゲートを通過し、ゲー
トが反応しないことによって、販売代金が支払われたこ
とが確認できる。着磁機での着磁は、販売代金の支払が
行われたことを確認するためであり、購入者がゲートを
通過する前に行われればよく、販売代金の支払い行為と
厳密な意味での前後関係は求められないことはもちろん
である。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フィルム
上に印刷によって形成された磁気層と、磁気層が存在し
ない部分に設けられた接着層と、前記磁気層よりも高い
透磁率かつ低い保磁力を有し、前記接着層及び磁気層上
に設けられた磁性部材とからなるタグであるため、コス
トが低く、目立ちにくい形態のタグを得ることが可能と
なる。そして、従来は磁性部材の両面にフィルムが存在
したが、本発明ではフィルムは一方の面だけであり、そ
の点からもコストの低減が可能となる。また、幅が広く
磁性体の選択を行うことが可能なタグを得ることが可能
となる。さらに、磁気層と磁性部材が接触した構造とな
っている。即ち、磁気層と磁性部材が非常に接近した状
態となるため、磁気層を着磁する際に、小さい磁化であ
っても磁場に対して反応しない状態にできるという効果
もある。
【0032】請求項2記載の発明によれば、接着層と磁
気層及び磁性部材上に、剥離層を介してベースシートが
貼着されていることを特徴としているため、上記効果に
加え、取付ける前の輸送等の取扱いが容易なタグを得る
ことが可能となる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載のタグが取り付けられた冊子体である
ため、冊子体としての美観を損なわない冊子体を提供す
ることができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の冊子体の販売代金の支払いが行われる際に、前記磁
気層に着磁処理を行う冊子体の販売方法であるため、美
観を損なわないようなタグ付き冊子体を、販売の際の手
間が増すことなく、販売することができる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、フィルム上
に磁気層を印刷する工程と、磁気層が存在しない部分に
接着層を形成する工程と、接着層及び磁気層上に前記磁
気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有する磁性部材
を載置する工程とを備えるタグの製造方法であるため、
コストが低く、目立ちにくい形態のタグを、容易に製造
することができる。そして、従来は磁性部材の両面にフ
ィルムが存在したが、本発明ではフィルムは一方の面だ
けであり、その点からもコストの低減が可能となる。ま
た、幅が広く磁性体の選択を行うことが可能なタグを容
易に製造することができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るタグの上面図
【図2】本発明の第一実施形態に係るタグの断面図
【図3】本発明の第二実施形態に係るタグの上面図
【図4】本発明の第二実施形態に係るタグの断面図
【図5】本発明のタグの取付け状態説明図
【図6】本発明の冊子体に係る説明図
【図7】本発明の冊子体の断面図
【図8】本発明の冊子体の表紙貼着に係る説明図
【図9】本発明の冊子体の表紙貼着に係る説明図
【図10】本発明のタグの貼着装置、貼着方法に係る説
明図
【図11】本発明の冊子体の販売方法の一実施形態を示
す説明図
【図12】従来技術に係るタグの説明図
【符号の説明】
1…本 2…本文ページ 3…表紙 4…背 5…接着
剤 6…磁性部材 7…接着層 9…第一磁性部材 10…第二磁性部材
11…フィルム 12…磁気層 13…磁性部材 14…タグ供給装置
15…糊付装置 16…ガイド 17…コロ 18…カッター装置 19
…接着層 20…フィルム 21…剥離紙 30…入力装置 31
…中央処理装置 32…記憶装置 33…リーダ 34…着磁機 35…
出力装置 51…ベースシート 52…接着層 53…剥離層 6
1…物品 62…タグ貼着位置 101…タグ 111…折丁保持
部 112…表紙フィーダー 113…搬送ベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム上に印刷によって形成された磁気
    層と、磁気層が存在しない部分に設けられた接着層と、
    前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有し、前
    記接着層及び磁気層上に設けられた磁性部材とからなる
    タグ。
  2. 【請求項2】前記接着層と磁気層及び磁性部材上に、剥
    離層を介してベースシートが貼着されていることを特徴
    とする請求項1記載のタグ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のタグが取り
    付けられた冊子体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の冊子体の販売代金の支払い
    が行われる際に、前記磁気層に着磁処理を行う冊子体の
    販売方法。
  5. 【請求項5】フィルム上に磁気層を印刷する工程と、磁
    気層が存在しない部分に接着層を形成する工程と、接着
    層及び磁気層上に前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い
    保磁力を有する磁性部材を載置する工程とを備えるタグ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005135304A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Fuji Xerox Co Ltd 書類管理方法および装置

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