JP2002311869A - 広告機能付ゲート及び広告機能付ゲートシステム - Google Patents

広告機能付ゲート及び広告機能付ゲートシステム

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JP2002311869A
JP2002311869A JP2001117740A JP2001117740A JP2002311869A JP 2002311869 A JP2002311869 A JP 2002311869A JP 2001117740 A JP2001117740 A JP 2001117740A JP 2001117740 A JP2001117740 A JP 2001117740A JP 2002311869 A JP2002311869 A JP 2002311869A
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tag
gate
customer
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JP2001117740A
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Takashi Ishikawa
剛史 石川
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客に対して強い印象を与える広告を行うこと
が可能な広告機能付ゲート及び広告機能付ゲートシステ
ムを提供する。 【解決手段】顧客がゲート703を通過する際に視認可
能な位置に表示部701、702を備え、顧客がゲート
を通過する際に、通過を感知して前記表示部に広告情報
を表示する広告機能付ゲート。及び、顧客が携帯する磁
性部材を磁気的に感知して、顧客のゲートの通過を認識
する広告機能付ゲートシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客に対し広告を
行うことが可能な広告機能付ゲート及び広告機能付ゲー
トシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】店舗は顧客に対して購買意欲を増すよう
に、種々の広告を行っている。例えば、店舗の入口、あ
るいは出口で顧客が未知である情報を提供し、購入のき
っかけとするような広告が考えられる。従来の広告方法
は、紙に印刷した印刷物、のぼり等を掲示する方法が主
流であった。しかし、固定的なものは顧客に与える印象
が強いものではなく、そのため、一部が稼動式であるP
OP(POINT OF PURCHASE)や、電光
掲示板に情報を表示するような広告方法が行われてい
る。動的なものは関心を引きやすいため、広告効果が大
きいと考えられ、多く採用されるようになってきた。
【0003】その一方で、従来から、商品に磁性材料を
取り付け、その商品がゲートを通過する際にチェックす
るシステムが知られている。これは、所定周波数の交番
磁場が形成されたゲート内部を、商品を携帯した顧客が
通過した際に、磁性材料を感知するというものである。
この交番磁場は、尋問磁場とも呼ばれる。この尋問磁場
を商品が通過すると、前記磁性材料から複数の高周波群
を含む多数のパルスが発生し、これを受信アンテナを通
してコントロール装置に導き、アラーム発生や出入り口
を閉鎖する等のシステムが知られている。前記磁性材料
は高い透磁率かつ低い保磁力を有する第一磁性部材と、
それよりも低い透磁率かつ高い保磁力を有する第二磁性
部材からなっており、第二磁性部材が磁化され前記第一
磁性部材から複数の高周波群を含む多数のパルスが発生
しなくなる。これによって通過をチェックしている。
【0004】前記磁性材料を商品に取り付ける際には、
ラベル化や樹脂成形するなどして、扱いやすい形態にす
ることが行われており、タグと呼ばれている。タグの例
として、図17に示すように、フィルム20の間に第一
磁性部材9及び第二磁性武財10を保持したラベル本体
の下面に接着層19を介して剥離紙21が設けられたラ
ベルを用いるものが知られている。これは商品に剥離紙
を剥がして貼着するものである。このようなシステムは
例えば盗難防止用であり、広告的機能は有さないもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような技術的な背
景の中、広告の形態としては、上記のような動的要素を
取り入れたものも、普及につれて陳腐化しつつあり、さ
らに顧客に対して強い印象を与える広告が望まれてい
た。本発明の課題とするところは、顧客に対して強い印
象を与える広告を行うことが可能な広告機能付ゲート及
び広告機能付ゲートシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて、発明
者は、顧客の強い関心を引くために、顧客の動作に対応
して広告を行うことを提案すべく、請求項1記載の発明
を完成させたものである。また、上記のようなタグシス
テムが、広告表示に用いることによって優れた相乗効果
を奏することに着目して、請求項2記載の発明を完成さ
せたものである。
【0007】請求項1記載の発明は、顧客がゲートを通
過する際に視認可能な位置に表示部を備え、顧客がゲー
トを通過する際に、通過を感知して前記表示部に広告情
報を表示する広告機能付ゲートである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、第一磁性部
材と、着磁及び消磁が可能な第二磁性部材とからなり、
第一磁性部材は、第二磁性部材よりも高い透磁率かつ低
い保磁力を有するタグと、顧客がゲートを通過する際に
視認可能な位置に表示部を備え、顧客が通過する空間に
交番磁場を発生させることが可能なゲートからなり、前
記第二磁性部材が消磁された状態のタグを携帯した顧客
が、顧客が通過する空間に交番磁場が発生した状態で交
番磁場を通過した場合に、前記顧客が携帯する前記タグ
を感知して前記表示部に広告を表示することが可能な広
告機能付ゲートシステムである。上記第一磁性部材とし
ては、アモルファス合金が好ましく、ワイヤ状のもので
あることが好ましい。また、タグの構成としては、フィ
ルム上に印刷によって形成された磁気層と、磁気層上に
設けられた接着層と、前記磁気層よりも高い透磁率かつ
低い保磁力を有し、前記接着層上に設けられた磁性部材
とからなるタグであることが好ましい。
【0009】さらに、顧客に上記タグの携帯が促進され
るように、書店であれば会員証や、ポイントカード等の
所持品に貼り付けることが考えられるが、そのように用
いられるタグとしては、前記接着層及び磁性部材上に、
剥離層を介してベースシートが貼着されている形態とす
ることによって、所持品への貼着が行いやすくなる。ま
た、書店の場合、商品である書籍や無料パンフレット等
の冊子体にタグを取り付けておくことにより、顧客が購
入して、店を出るときには必ず広告が流れることにな
り、好ましい。冊子体としては、本文ページと表紙を接
着剤で綴じ合わせた冊子体に好適に用いられ、取付ける
部位としては、冊子体の表紙の内側が好ましく、冊子体
が背を有する場合は、冊子体の表紙の背の内側である。
【0010】
【発明の実施の形態】店舗の入口や出口において広告を
提供する広告方法は、顧客が情報を求めにくるような業
態の店舗において、特に有効であると考えられている。
具体例をあげれば、車の販売店のような業態は、商品が
高額であり、テレビ、ラジオ、新聞等での大規模な広告
が行いやすい。そして、顧客も商品の情報をある程度知
った上で、さらに詳細な情報を求めにくるような場合が
多く、既に目的の車があった上で来店する場合が多いと
考えられている。これに対する業態として、書店があ
る。書店は、購入したい本が特になくても立ち寄る顧客
が多い。何か面白いそうな本がないか、という状態で買
いに訪れる場合や、一泊旅行に関する本を買いたい、料
理の本を買いたい、というようなテーマだけが決まって
いる状態で買いに訪れる顧客も多い。
【0011】その場合、顧客は例えば、何か面白いそう
な本がないか、という情報自体を求めており、そのよう
な顧客に、店舗の入口や出口において広告を提供するこ
とは、購買意欲を増す方法として非常に好ましい。また
顧客にとっても、求めている情報を得ることができるた
めに、良いサービスの書店と感じることができ、店舗自
体の顧客誘引効果も期待することができる。また、入口
で広告効果が高いことは明らかであるが、出口において
も、広告を提供することによって、また店内に引き返し
て購買することも多く、広告効果は高い。
【0012】本発明は、顧客が情報を求めにくるような
業態の店舗において、特に大きな効果を発揮する。具体
例としては、書店である。
【0013】以下、本発明の具体的な実施形態を図を参
照しながら説明する。図1は、本発明の第一の実施形態
である。ゲート枠703が配置され、その上部に液晶表
示部701、702が設けられている。ゲート枠703
の間を顧客が通過した場合に、それを感知し、液晶表示
部にあらかじめ設定しておいた広告情報を表示する。図
の手前側から顧客が通った場合には、液晶表示部701
に、その逆方向に顧客が通った場合には、液晶表示部7
02に広告情報を表示する。液晶表示部702は、図の
裏側が表示する部分になっている。このような構成にす
ることにより、顧客の通過にあわせて広告を表示させる
ことが可能となる。顧客にとっては、自分が通過する瞬
間に広告が表示されるため、表示の瞬間にそちらに注意
が向けられることになり、広告効果が非常に高い。ま
た、注意を向けるためには、表示の瞬間に目立つように
明るい表示にすることが好ましい。また、音声を伴うよ
うにするとさらに注意を喚起され、好ましい。
【0014】なお、顧客を感知する方法は、赤外線や顧
客の体温を感知する方法でもよいが、ゲート枠703の
間に交番磁場を形成し、通過する顧客にタグを所持して
もらい、通過する際にタグを感知するという方法が誤検
出が少なく好ましい。この点については、後述する。ま
た、液晶表示部は表示機能であるので、液晶表示が消費
電力が小さく、表示も美しいことから好ましいが、それ
以外のものであっても問題ない。例えば、電光表示があ
げられる。上記の、顧客の通過にあわせて広告を表示さ
せる、という以降の記載については、以下の他の実施形
態においても全く同様のことであるので、以下の実施形
態では説明を省略する。
【0015】図2は第二の実施形態であり、ゲート枠の
中央付近に両面の表示が可能な液晶表示部704が設け
られているものである。図3は第三の実施形態であり、
支持部705で、液晶表示部701が天井から吊り下げ
る形で取付けられている。このように外観上分離してい
る場合でも、機能上一体となっている場合は、本発明の
「ゲート」の概念の範囲内である。図4は第四の実施形
態であり、第一のゲート枠708で顧客の感知を行い、
第二ゲート枠710に設けられた電光表示部707に広
告を表示をするものである。この形態は表示部が大きく
形成しやすい、という利点を有する。なお、図で、第二
ゲート枠710の奥に、第一ゲート枠708と同様のも
のを設置し、両方向からの顧客に対応できるようにして
もよいことはもちろんである。
【0016】図5は、第五の実施形態であり、液晶表示
部701、702が外側に向けられているものである。
視認がしやすいという点で好ましいが、顧客の感知手段
によっては、感知して広告表示をしてから、顧客が視認
し、通過してしまうまでの時間が短くなってしまう場合
もある。そのため、第四の実施形態の第二ゲート枠71
0に代えて、図5のように液晶表示部が設けられたゲー
ト枠を採用してもよい。そのようにすることで、顧客の
視認が確実になる。
【0017】図6は、第六の実施形態であり、液晶表示
部701をゲート枠の前面に設けたものであり、液晶表
示部を大きくすることができ、顧客の視認性が格段に向
上する。この場合も、視認がしやすいという点で好まし
いが、顧客の感知手段によっては、感知して広告表示を
してから、顧客が視認し、通過してしまうまでの時間が
短くなってしまう場合もある。そのため、第四の実施形
態の第二ゲート枠710に代えて、図6のように液晶表
示部が設けられたゲート枠を採用してもよい。そのよう
にすることで、顧客の視認が確実になる。上記が広告機
能付ゲートに関する実施形態であるが、広告機能付ゲー
トシステムは、第一磁性部材と、着磁及び消磁が可能な
第二磁性部材とからなり、第一磁性部材は、第二磁性部
材よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有するタグと、上
記の広告機能付ゲートからなるものであり、前記第二磁
性部材が消磁された状態のタグを携帯した顧客が、顧客
が通過する空間に交番磁場が発生した状態で交番磁場を
通過した場合に、前記顧客が携帯する前記タグを感知し
て前記表示部に広告を表示することを可能とするもので
ある。
【0018】このシステムについて次に説明する。本発
明の広告機能付ゲートシステムが特に有効に機能するタ
グの使用形態として、商品である冊子体に取付けること
があげられる。冊子体としては、単行本や雑誌等の本、
無料パンフレット、カタログ等があげられる。例えば本
は、書店での盗難が非常に深刻な問題であり、盗難防止
のシステムが種々考えられているが、盗難防止用ゲート
と本発明の広告機能付ゲートを兼ねることもでき、その
場合、相乗的にシステムは簡素化され、また低コストに
なる。
【0019】また、書店という立場からみれば、文房
具、ビデオ、CD、DVD等を商品として販売している
書店が多くなっているため、このような商品にもタグを
取り付けておくこともできる。上記商品には、本と異な
り、値札を貼り付けることも多いため、タグに消費者で
も判別可能なように価格を印刷して接着するという方法
で取付けることができる。また、CDのジャケット部
等、上記商品に製造段階で取付けてももちろんよい。そ
のような理由から、本発明のタグを用いたシステムは、
広告システムとして、極めて優れている。
【0020】また、本という立場からみれば、本は販売
されるだけでなく、図書館での貸し出しや、閲覧に供さ
れる場合もあり、その場合に貸し出し期限等のメッセー
ジを広告情報として提供することもできる。なお、販売
される本であっても、貸し出し、閲覧に供される本であ
っても、タグが容易に剥がされてしまっては盗難を防止
することができないため、容易に剥がされないようにす
る必要がある。
【0021】さらに、タグは外観上は、美観を損ないに
くい形状ではあるものの、外観から視認できないよう
に、取付けることが好ましい。また、そのような美観の
面とは別に、悪意で剥がされる可能性も少なくなるとい
う効果もある。本の場合は、表紙の内側に取付けたり、
さらに好ましくは表紙の中に埋め込んだり、表紙の背の
内側に取付けることが考えられる。また、本はタグのよ
うな薄型のタグを、そのような取り付けることに特に優
れた構造となっている。このようにタグを取付けること
により、外観上は視認できなくなり、美観上も非常に優
れ、悪意であっても、剥離することは事実上不可能な状
態となり、極めて優れた構成とすることができる。
【0022】他の用いられ方として、車の製造時あるい
は販売時にタグを車に取り付け、ガソリンスタンド入口
にゲートを設けておけば、給油の際に広告情報を提供す
ることも可能となる。
【0023】そして、後述するように、印刷で磁気層が
形成されているタグは、磁気層の厚さや大きさの形状制
御を容易にし、タグの薄型化に寄与するために、上記の
ように、薄型のタグを外観から視認できないように取付
けることが可能という本が有する特性ともマッチングが
よい。そのような理由から、印刷で磁気層が形成されて
いるタグは本発明のシステムに適している。そして、タ
グは、物品に取付けられ、商品管理等の目的で使用され
るものであるために、高いコストはかけることはでき
ず、コストを低く抑えられる構造のタグが求められてい
た。そして、物品の美観を損なわないように、目立ちに
くい形態であることが求められていた。また、磁性体の
材料が変わった場合でも、所望の形状及び膜厚を備える
磁気層を備えるタグが求められていた。印刷で磁気層が
形成されているタグはこのような要求にも十分応えられ
るものであった。
【0024】以下、タグの実施形態についてさらに詳細
に説明する。 (タグの第一の実施形態)図7、図8を用いて説明す
る。まず、フィルム11を用意する。フィルムとして
は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエステ
ルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム等
が使用できる。厚さは10μmから50μm程度が適当
であり、例えば25μmが適当である。なお、製造にあ
たっては、上記フィルムとして、リール状に巻かれたフ
ィルムを用意し、巻き出しながら下記の工程を行う、と
いう連続工程で行うことが好ましい。そのような工程で
行うことにより、非常に高い生産性で製造することがで
きる。フィルム11上にシルクスクリーン印刷で大きさ
は長さ5mm、幅3mmで磁気層12を印刷した。厚さ
は10μmから70μm程度が適当である。なお、印刷
の版式は、好ましくはスクリーン印刷であり、特に好ま
しくは、シルク版がロール状になっていて、連続印刷に
適するロータリーシルク印刷である。リール状に巻かれ
たフィルムを巻き出しながら製造する方法において特に
適する。なお、これらに限定されず、例えば凹版印刷で
も可能である。
【0025】磁気層の材料としては、磁性部材が、磁気
層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有することが求め
られる。ON状態の際には磁性部材がパルスを発生する
ため、より磁性部材の材料選択を優先し、磁性部材より
も低い透磁率かつ高い保磁力を有する材料から磁気層の
材料として適当なものを選択する。例として、保磁力は
約10〜1000エルステッドで材料としては、Fe−
Co−Mn−Si系、Fe−Co−V系、Fe−Co−
Ni系、Fe−Ni系、Fe−Cr−Co系、Cu−N
i−Fe系、Cu−Ni−Co系、Pt−Co系あるい
はステンレス等が使用できる。そして、これらの材料を
印刷可能なようにペースト化したものがあげられる。例
えばステンレス粉をペースト材料に混入したものがあげ
られる。
【0026】印刷で形成するため、厚さや大きさの制御
を容易に行うことができる。厚さにあわせてステンレス
粉として、どの程度の粒径を選択すればよいかも決定さ
れる。ステンレス以外の材料を選択したとしても、印刷
で形成する場合にはあまり影響がない。従って材料の選
択の自由度が非常に高い。そして、フィルム11上の全
面に接着剤を塗布し、接着層52を形成した。フィルム
11は、支持体としての機能を果たしている。接着層の
材料としては、特に限定されない。後述するような接着
層の機能によって選択される。一般的な接着剤の材料で
あれば、磁気的に影響を与えるものは考えにくいためで
ある。例えば、ラベルのように物品に取り付けられる機
能のために強い接着力を発揮する接着剤、仮固定の機能
のために非常に弱い接着力である接着剤、ホットメルト
性のものや熱硬化性、光硬化性のものがあげられる。そ
のような材料を選択することで、仮固定の際には接着力
を発揮するが、その後の工程では接着力がないもの、あ
るいは弱い接着力であるために、輸送時に他の部分や接
着層同士で接着されたとしても容易に剥離でき、取り付
けに支障のないもの、のような求められる機能に応じた
接着層とすることが可能である。この弱い接着力である
場合は、タグを長尺状のフィルムに連続した形態で製造
しておき、リール状に巻き取っておき、タグを取付ける
際に、巻き出しながら、取付けるという生産効率に優れ
る方法が可能となる点で非常に好ましい。
【0027】さらに例示すれば、接着層は、タグの使用
のされかたによって、代表的には次のような機能を果た
すことが可能である。第一は、タグを物品に取り付ける
際に接着層として働くものである。この場合は、さらに
強固な手段で取付けられる前の段階としての仮止めや仮
固定としての接着層という機能である場合も含む。第二
には、上記の磁性部材を固定する機能を果たす場合であ
る。もちろんこれら二つの場合をあわせた機能として働
く場合もある。
【0028】本実施形態ではアクリル系の接着剤を厚さ
25μmで塗布した。そして、その上に磁性部材13を
載置した。磁性部材は自重で接着剤に多少沈み込む形に
なった。また場合によっては、完全に接着剤中に入り込
む形になる場合や、逆に全く沈み込まない場合も考えら
れるが、いずれも場合も本発明の範囲内であることはも
ちろんである。好ましい磁性部材としては、アモルファ
ス合金であり、保磁力は0.1〜1.0エルステッドの
ものがあげられる。組成としては、Fe、Co、Niの
うち少なくとも1種を65原子%以上含むものがあげら
れる。アモルファス形成を促進する元素として、B、
P、C、Si、Al、Ga、Zr、Nb、Taから選ば
れる少なくとも1種の元素を10原子%以上35原子%
以下含むことが好ましい。例えば、Fe−Si系、Fe
−Cr−Co−Ni−Mo系、Co−Si−Mn−Fe
系等が使用できる。また、上記に他の金属を含有しても
よい。さらに具体例をあげれば、Fe77.5Si
7.515、Fe78Si913、(Co50Fe5078Si9
13、Fe39Co39Si913、Fe78137Cr2
Fe83Zr76Cu1Nb3等があげられる。形状として
はワイヤ状のものが好ましい。以上のようにして、タグ
が完成した。
【0029】(タグの第二の実施形態)図9、図10を
用いて説明する。第一の実施形態で製造したタグに対
し、その接着層52及び接着層上に載置された磁性部材
13上に、剥離層53を介して、ベースシート51を貼
りあわせた。磁性部材は、図9に示すように接着層上の
全面に形成されているわけではないので、剥離層は結果
的に、接着層上と磁性部材上にまたがる形になる。剥離
層の材料としては、シリコン樹脂があげられる。ベース
シートは上記のフィルムと同じ材料、あるいは紙でもよ
い。また、剥離層をベースシート上に予め形成しておい
てもよい。以上のようにして、タグが完成した。このよ
うなタグはベースシートを剥離して物品に貼着すること
ができるため、輸送性に優れ、使用時にすぐに物品に取
り付けることが可能となる。なお、図9は、フィルム1
1側から見た平面図である。
【0030】(タグの使用についての実施形態)タグの
使用形態について説明する。図11に示すように、物品
61のタグ貼着位置62に、第二の実施形態で製造した
タグを、ベースシートを剥離して貼着した。このように
して、タグ付きの物品とした。
【0031】(冊子体の実施形態)図12は、冊子体の
例である。本1の背4の内側に、第一の実施形態で製造
したタグを取り付けたものである。タグのうち、磁性部
材の位置を説明するため、磁性部材6のみを図示してあ
る。また、磁性部材6は、本の天地方向に設けてある
が、磁性部材のサイズが許せば、左右方向でもよい。磁
性部材は、実際には背4の内側に取り付けられるため、
この図のような観察方法では、視認することはできな
い。この本1は無線綴じ本であるが、平綴じ本、網代綴
じ本、上製本等、表紙3を本文ページ2と接着剤5を用
いて製本する形態の本に特に好適に使用できるものであ
る。図13は、図7のA−A断面説明図である。タグの
うち、磁性部材6と接着層7を図示している。タグを背
の内側に、タグの接着層7を用いて貼着したもので、さ
らに本文ページ2を、表紙3の背4に接着剤5を用いて
接着して製本したものである。
【0032】図14は、無線綴じ製本機の表紙貼着の説
明図である。本文頁2が各折丁ホッパーから供給され、
積み重ねられたものを折丁保持部111で把持し、背を
切断されガリ処理(糊が付きやすいように凹凸を付け
る)され接着剤5を塗布され、これに表紙3の背4を貼
着する。この後、三方断裁等必要に応じて行われる。図
15は表紙フィーダー112から搬送ベルト113で挟
まれて表紙3が送られる状態の説明図である。この表紙
フィーダー112から表紙3が送られ本文頁に貼着され
る間で、表紙3の背4の内側にタグを貼着する。
【0033】このようにタグを取付けることにより、外
観上は視認できなくなり、美観上も非常に優れ、悪意で
あっても、剥離することは事実上不可能な状態となり、
盗難や、無断持ち出しを防止するためには、極めて優れ
た構成とすることができる。図16はタグ貼着装置及び
貼着方法の説明図である。3は表紙、5は接着剤、14
はタグ供給装置、15は糊付装置、18はカッター装
置、16はガイド、17はコロである。合紙(図示せ
ず)が間に入るように巻き取ったタグ101を供給し、
表紙フィーダー12より送り出された表紙3の内側の背
に、本文頁と貼り合わせる途中で貼着するものである。
表紙3が送られてくるスピードに同期をとり、糊付装置
15より接着剤5を供給し、その接着剤5の供給部分が
くるのにタイミングを合わせて、タグ101をガイド1
6とコロ17により送り出し、カッター装置18でタグ
101をカットして貼着する。この後、図14のように
貼着される。そして無線綴じ本は完成する。
【0034】上記の「(タグの第一の実施形態)」に代
表されるタグ、即ち、フィルム上に印刷によって形成さ
れた磁気層と、磁気層上に設けられた接着層と、前記磁
気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有し、前記接着
層上に設けられた磁性部材とからなるタグを用いること
により、コストが低く、目立ちにくい形態のタグを得る
ことが可能となる。そして、従来は磁性部材の両面にフ
ィルムが存在したが、本発明ではフィルムは一方の面だ
けであり、その点からもコストの低減が可能となる。ま
た、幅が広く磁性体の選択を行うことが可能なタグを得
ることが可能となる。
【0035】さらに、上記の「(タグの第二の実施形
態)」に代表されるタグ、即ち、フィルム上に印刷によ
って形成された磁気層と、磁気層上に設けられた接着層
と、前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有
し、前記接着層上に設けられた磁性部材と、前記接着層
及び磁性部材上に、剥離層を介して貼着されるベースシ
ートからなるタグを用いることにより、取付ける前の輸
送等の取扱いが容易なタグを得ることが可能となる。さ
らに、このようなタグが取付けられた冊子体は、冊子体
としての美観を損なわず、タグの携帯を促すことにな
り、本システムに有効な冊子体となる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、顧客がゲ
ートを通過する際に視認可能な位置に表示部を備え、顧
客がゲートを通過する際に、通過を感知して前記表示部
に広告情報を表示する広告機能付ゲートであるため、顧
客に対して強い印象を与える広告を行うことが可能とな
る。
【0037】請求項2記載の発明によれば、第一磁性部
材と、着磁及び消磁が可能な第二磁性部材とからなり、
第一磁性部材は、第二磁性部材よりも高い透磁率かつ低
い保磁力を有するタグと、顧客がゲートを通過する際に
視認可能な位置に表示部を備え、顧客が通過する空間に
交番磁場を発生させることが可能なゲートからなり、前
記第二磁性部材が消磁された状態のタグを携帯した顧客
が、顧客が通過する空間に交番磁場が発生した状態で交
番磁場を通過した場合に、前記顧客が携帯する前記タグ
を感知して前記表示部に広告を表示することが可能な広
告機能付ゲートシステムであるため、顧客に対して強い
印象を与える広告を行うことが可能であるだけでなく、
誤動作も少ない広告機能付ゲートシステムを提供するこ
とが可能となる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートの第一実施形態に係る説明図
【図2】本発明のゲートの第二実施形態に係る説明図
【図3】本発明のゲートの第三実施形態に係る説明図
【図4】本発明のゲートの第四実施形態に係る説明図
【図5】本発明のゲートの第五実施形態に係る説明図
【図6】本発明のゲートの第六実施形態に係る説明図
【図7】本発明のゲートシステムに使用可能な、タグの
第一の実施形態に係る上面図
【図8】タグの第一の実施形態に係る断面図
【図9】本発明のゲートシステムに使用可能な、タグの
第二の実施形態に係る上面図
【図10】タグの第二の実施形態に係る断面図
【図11】本発明のゲートシステムに使用可能なタグの
取付け状態説明図
【図12】本発明のゲートシステムに使用可能なタグが
冊子体に取付けられた説明図
【図13】本発明のゲートシステムに使用可能なタグが
冊子体に取付けられた断面図
【図14】本発明のゲートシステムに使用可能なタグが
冊子体に取付けられる際の説明図
【図15】本発明のゲートシステムに使用可能なタグが
冊子体に取付けられる際の説明図
【図16】本発明のゲートシステムに使用可能なタグが
冊子体に取付けられる際のタグの貼着装置、貼着方法に
係る説明図
【図17】従来技術に係るタグの説明図
【符号の説明】
1…本 2…本文ページ 3…表紙 4…背 5…接着
剤 6…磁性部材 7…接着層 9…第一磁性部材 10…第二磁性部材
11…フィルム 12…磁気層 13…磁性部材 14…タグ供給装置
15…糊付装置 16…ガイド 17…コロ 18…カッター装置 19
…接着層 20…フィルム 21…剥離紙 51…ベースシート 52…接着層 53…剥離層 6
1…物品 62…タグ貼着位置 101…タグ 111…折丁保持
部 112…表紙フィーダー 113…搬送ベルト 701、702、704…液晶表示部 703、706
…ゲート枠 707…電光表示部 708…第一ゲート枠 705…
支持部 710…第二ゲート枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客がゲートを通過する際に視認可能な位
    置に表示部を備え、顧客がゲートを通過する際に、通過
    を感知して前記表示部に広告情報を表示する広告機能付
    ゲート。
  2. 【請求項2】第一磁性部材と、着磁及び消磁が可能な第
    二磁性部材とからなり、第一磁性部材は、第二磁性部材
    よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有するタグと、顧客
    がゲートを通過する際に視認可能な位置に表示部を備
    え、顧客が通過する空間に交番磁場を発生させることが
    可能なゲートからなり、前記第二磁性部材が消磁された
    状態のタグを携帯した顧客が、顧客が通過する空間に交
    番磁場が発生した状態で交番磁場を通過した場合に、前
    記顧客が携帯する前記タグを感知して前記表示部に広告
    を表示することが可能な広告機能付ゲートシステム。
JP2001117740A 2001-04-17 2001-04-17 広告機能付ゲート及び広告機能付ゲートシステム Pending JP2002311869A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002319077A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Unipulse Corp 物品監視システム
FR2883094A1 (fr) * 2005-03-11 2006-09-15 Arcomat Mobilier Urbain Sa Procede et dispositif de communication a partir d'une antenne de protection contre le vol

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