JP2002307864A - 冊子体とその製造方法及び冊子体の販売方法 - Google Patents

冊子体とその製造方法及び冊子体の販売方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】尋問磁場を通過した際に探知が可能な冊子体
を、美観を損なわずに低いコストで提供する。さらにそ
の冊子体の製造方法及び販売方法を提供する。 【解決手段】表紙4の内側に印刷によって形成された磁
気層12と、前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁
力を有し、前記磁気層上に設けられた磁性部材13と、
前記磁気層及び磁性部材上に設けられた接着層5とを備
える冊子体。また、好ましくは表紙の背の内側に磁気層
と、磁性部材、接着層が形成されている冊子体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交番磁界が形成さ
れた探知領域を冊子体が通過した際に、冊子体が通過し
たことを探知することが可能な冊子体とその製造方法及
びその販売方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、商品に磁性材料を取り付け、
その商品を不正(代金を払わないで持ち出す)に持ち出
したときにチェックするシステムが知られている。これ
は、間に所定周波数の交番磁場が形成されたゲートを、
不正持ち出し商品を携帯した人が通過した際に、磁性材
料を感知するというものである。
【0003】この交番磁場は、尋問磁場とも呼ばれる。
この尋問磁場を不正持ち出しの商品が通過すると、前記
磁性材料から複数の高周波群を含む多数のパルスが発生
し、これを受信アンテナを通してコントロール装置に導
き、アラーム発生や出入り口を閉鎖する等のシステムが
知られている。前記磁性材料は高い透磁率かつ低い保磁
力を有する第一磁性部材と、それよりも低い透磁率かつ
高い保磁力を有する第二磁性部材からなっており、正規
に購入した場合は、第二磁性部材が磁化され前記第一磁
性部材から複数の高周波群を含む多数のパルスが発生し
なくなる。これによって不正持ち出しを防止している。
【0004】前記磁性材料を商品に取り付ける際には、
ラベル化や樹脂成形するなどして、扱いやすい形態にす
ることが行われており、タグと呼ばれている。タグの例
として、図9に示すように、フィルム20の間に第一磁
性部材9及び第二磁性部材10を保持したラベル本体の
下面に接着層19を介して剥離紙21が設けられたラベ
ルを用いるものが知られている。これは商品に剥離紙を
剥がして貼着するものである。商品にタグを貼着するの
は、非常に手間がかかっていた。例えば、本に限ると本
が出来上がってからタグを取り付ける方法は提案されて
いるが、手間がかかるために書店等では広く行われてい
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなタグは、物
品に取付けられ、商品管理等の目的で使用されるもので
あるために、高いコストはかけることはできなかった。
しかも、本やカタログ等の冊子体は、安価なものが多
く、コストを低く抑えられる構造のタグが求められてい
た。さらに製造方法の点でも、コストを低く抑えること
が可能で、磁性体の材料が変更された場合でも所望の形
状及び膜厚を備える磁気層が形成可能な製造方法が求め
られていた。また、特に書店では、本の盗難が深刻な問
題となっているおり、図書館では貸し出し手続を経ずに
不正に持ち出される本が多く、問題となっていた。その
ため、上記の不正持ち出し防止のシステムで感知するこ
とが可能な、冊子体が望まれていた。特に冊子体に用い
られる場合には、冊子体の美観を損なわないように、目
立ちにくい形態で、磁気層や磁性部材が形成されること
が求められていた。また、磁性体の材料が変わった場合
でも、所望の形状及び膜厚を備える磁気層を備える冊子
体が求められていた。
【0006】本発明の課題とするところは、尋問磁場を
通過した際に探知することが可能な冊子体を提供するこ
と、さらに磁性材料が目立ちにくい形態で、低いコスト
の冊子体を提供すること、また、その磁性体の材料選択
の幅が広い冊子体を提供すること、その冊子体の製造方
法、さらにその冊子体の販売方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
表紙の内側に印刷によって形成された磁気層と、前記磁
気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有し、前記磁気
層上に設けられた磁性部材と、前記磁気層及び磁性部材
上に設けられた接着層とを備える冊子体である。磁性部
材としては、アモルファス合金が好ましく、ワイヤ状の
ものであることが好ましい。冊子体としては、本文ペー
ジと表紙を接着剤で綴じ合わせた冊子体に好適に用いら
れ、前記接着層が、表紙と本文ページとの接着を兼ねる
ことが好ましい。取付ける部位としては、冊子体の表紙
の内側が好ましく、冊子体が背を有する場合は、冊子体
の表紙の背の内側である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の冊
子体において、前記磁気層と磁性部材及び接着層が、表
紙の背の内側に設けられていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、表紙の内側に磁気層を印刷する
工程と、磁気層上に前記磁気層よりも高い透磁率かつ低
い保磁力を有する磁性部材を載置する工程と、前記磁気
層及び磁性部材上に接着層を形成する工程とを備える冊
子体の製造方法である。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の冊子体の販売代金の支払いが行われる際
に、前記磁気層に着磁処理を行う冊子体の販売方法であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。本発明の冊子体としては、単行本や雑誌等の本、
使用説明書、カタログ、業務マニュアル、契約書、重要
書類を冊子化したもの等があげられる。例えば本は、書
店での盗難が非常に深刻な問題であり、盗難防止のシス
テムが種々考えられているが、週刊誌のように安価なも
のもあり、特に低コスト化が求められていた。
【0011】また、書店という立場からみれば、文房
具、ビデオ、CD、DVDに代表される商品として販売
している書店が多くなっている。上記商品には、本と異
なり、値札を貼り付けることも多いため、タグに消費者
でも判別可能なように価格を印刷して接着するという方
法で取付けることができる。また、CDのジャケット部
等、上記商品に製造段階で取付けてももちろんよい。こ
のような商品にもタグ化したものを取り付けておけば、
レジで本発明の冊子体と同じ処理を行えばよいことにな
り、本発明の冊子体とあわせて包括的に管理することが
可能となる。従って、冊子体と同様に上記商品について
も盗難防止を図ることができる。
【0012】また、本という立場からみれば、本は販売
されるだけでなく、図書館での貸し出しや、閲覧に供さ
れる場合もあり、この場合にも貸し出し手続を経ない無
断持ち出しや、貸し出し禁止の本の無断持ち出しを防止
する必要性もある。なお、販売される本であっても、貸
し出し、閲覧に供される本であっても、磁性部材が容易
に剥がされてしまっては盗難を防止することができない
ため、容易に剥がされないようにする必要がある。
【0013】さらに、本発明の冊子体は外観上は、美観
を損ないにくい形状ではあるものの、外観から視認でき
ないように取付けることが好ましい。また、そのような
美観の面とは別に、悪意で剥がされる可能性も少なくな
るという効果もある。具体的には、表紙の内側に取付け
たり、さらに好ましくは表紙の中に埋め込んだり、表紙
の背の内側に取付けることが考えられる。このように磁
性材料を取付けることにより、冊子体の外観上は視認で
きなくなり、美観上も非常に優れ、悪意であっても、剥
離することは事実上不可能な状態となり、盗難や、無断
持ち出しを防止するためには、極めて優れた構成とする
ことができる。
【0014】本発明の冊子体は、印刷で磁気層が形成さ
れていることが、磁気層の厚さや大きさの形状制御を容
易にし、タグとして機能する部分の薄型化に寄与するた
めに、外観上、美観を損なうことがなく、非常に優れて
いる。また、冊子体の管理システムとしても、極めて優
れている。
【0015】また、他の使用例として、契約書、業務マ
ニュアル等の機密性の高い書類を本発明に従って、表紙
の内側に磁気層、磁性部材及び接着層を形成して冊子化
し、特定の部屋や区画から持ち出されることを防止す
る、という場合があげられる。なお、本明細書の説明で
は、冊子体の磁気層に着磁し、ゲートに反応しない状態
をOFF状態、冊子体の磁気層を消磁し、ゲートに反応
する状態をON状態として説明する。
【0016】(第一の実施形態)図1、図2を用いて説
明する。まず、本の表紙の背11の上にシルクスクリー
ン印刷で大きさは長さ5mm、幅3mmで磁気層12を
印刷した。厚さは10μmから70μm程度が適当であ
る。なお、印刷の版式は、好ましくはスクリーン印刷で
あり、特に好ましくは、シルク版がロール状になってい
て、連続印刷に適するロータリーシルク印刷である。な
お、これらに限定されず、例えば凹版印刷でも可能であ
る。
【0017】磁気層の材料としては、磁性部材が、磁気
層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有することが求め
られる。ON状態の際には磁性部材がパルスを発生する
ため、より磁性部材の材料選択を優先し、磁性部材より
も低い透磁率かつ高い保磁力を有する材料から磁気層の
材料として適当なものを選択する。例として、保磁力は
約10〜1000エルステッドで材料としては、Fe−
Co−Mn−Si系、Fe−Co−V系、Fe−Co−
Ni系、Fe−Ni系、Fe−Cr−Co系、Cu−N
i−Fe系、Cu−Ni−Co系、Pt−Co系あるい
はステンレス等が使用できる。そして、これらの材料を
印刷可能なようにペースト化したものがあげられる。例
えばステンレス粉をペースト材料に混入したものがあげ
られる。
【0018】磁気層を印刷で形成するため、厚さや大き
さの制御を容易に行うことができる。厚さにあわせてス
テンレス粉として、どの程度の粒径を選択すればよいか
も決定される。ステンレス以外の材料を選択したとして
も、印刷で形成する場合にはあまり影響がない。従って
材料の選択の自由度が非常に高い。そして、磁気層12
上に磁性部材13を載置した。
【0019】好ましい磁性部材としては、アモルファス
合金であり、保磁力は0.1〜1.0エルステッドのも
のがあげられる。組成としては、Fe、Co、Niのう
ち少なくとも1種を65原子%以上含むものがあげられ
る。アモルファス形成を促進する元素として、B、P、
C、Si、Al、Ga、Zr、Nb、Taから選ばれる
少なくとも1種の元素を10原子%以上35原子%以下
含むことが好ましい。例えば、Fe−Si系、Fe−C
r−Co−Ni−Mo系、Co−Si−Mn−Fe系等
が使用できる。また、上記に他の金属を含有してもよ
い。さらに具体例をあげれば、Fe77.5Si7.515
Fe78Si913、(Co50Fe5078Si913、Fe
39Co39Si913、Fe78137Cr2、Fe83Zr7
6Cu1Nb3等があげられる。形状としてはワイヤ状
のものが好ましい。
【0020】そして、磁気層12及び磁性部材13上に
接着剤を塗布し、接着層52を形成した。接着層表面は
ほぼ平坦な形状とすることが好ましい。冊子体とした時
に、凹凸が小さくなり、目立たなくなるためである。接
着層は、磁気層12及び磁性部材13を冊子体の表紙の
内側に固定する役割を果たすものである。磁気層は印刷
されているが、接着層で被覆されることにより、より強
固に固定されることになる。また、接着層を厚めに形成
することにより、磁気層12及び磁性部材13を保護す
ることも可能となる。また、好ましくは、その接着層が
表紙と本文ページを接着する際の接着層も兼ねることも
できる。接着層の材料としては、特に限定されない。一
般的な接着剤の材料であれば、磁気的に影響を与えるも
のは考えにくいためである。例えば、ホットメルト性の
接着剤、仮固定的に非常に弱い接着力である接着剤、熱
硬化性、光硬化性のものがあげられる。上記のように、
磁気層12及び磁性部材13の保護、表紙と本文ページ
を接着する際の接着層も兼ねるというためには、ホット
メルト性の接着剤が好ましい。
【0021】本実施形態ではホットメルト性の接着剤
を、磁気層及び磁性部材を被覆するように塗布した。こ
のようにして、磁気層及び磁性部材が、表紙の背の内側
に組み込まれた。
【0022】このようにタグ部分が形成されることによ
り、冊子体の外観上は視認できなくなり、美観上も非常
に優れ、悪意であっても、剥離することは事実上不可能
な状態となり、盗難や、無断持ち出しを防止するために
は、極めて優れた冊子体とすることができる。図7は冊
子体の製造装置の説明図である。3は表紙、5は接着
剤、14は磁性部材供給装置、15は糊付装置、18は
カッター装置、16はガイド、17はコロである。表紙
フィーダー12より送り出された表紙3の背の内側に、
磁性層がロータリーシルク印刷機(図示せず)で印刷さ
れる。そして、表紙3が送られてくるスピードに同期を
とり、巻き取られた磁性部材101が、ガイド16とコ
ロ17により送り出され、カッター装置18で所望の長
さに切断され、磁性層上に供給される。そして、糊付装
置15より、接着剤5が供給されて磁性部材が固定さ
れ、タグ部分が完成する。
【0023】次に図5は、無線綴じ製本機の表紙貼着の
説明図である。磁性層、磁性部材等は図示を省略してあ
る。本文頁2が各折丁ホッパーから供給され、積み重ね
られたものを折丁保持部111で把持し、背を切断され
ガリ処理(糊が付きやすいように凹凸を付ける)され接
着剤5を塗布され、これに表紙3の背4を貼着する。こ
の後、三方断裁等必要に応じて行われる。図6は表紙フ
ィーダー112から搬送ベルト113で挟まれて表紙3
が送られる状態の説明図である。この表紙フィーダー1
12から表紙3が送られ本文ページが表紙3の背4の内
側に貼着される。このようにして本文ページと貼り合わ
され、無線綴じ本である冊子体が完成する。
【0024】図3はこのようにして完成した本発明の冊
子体の例である。本1の背4の内側に、磁気層及び磁性
部材及び接着層が設けられ、本文ページが接着されてい
る。磁性部材の位置を説明するため、磁性部材13のみ
を図示してある。また、磁性部材13は、本の天地方向
に設けてあるが、磁性部材のサイズが許せば、左右方向
でもよい。磁性部材は、実際には背4の内側に取り付け
られるため、この図のような観察方法では、視認するこ
とはできない。この本1は無線綴じ本であるが、平綴じ
本、網代綴じ本、上製本等、表紙3を本文ページ2と接
着剤5を用いて製本する形態の本に特に好適に使用でき
るものである。図4は、図3のA−A断面説明図であ
る。磁性部材13と磁気層12を図示している。さらに
本文ページ2が、表紙3の背4に接着剤5を用いて接着
されて製本されているものである。
【0025】(販売方法の実施形態)図8は本発明の冊
子体の販売方法の一実施形態を示す説明図である。1は
本、30は入力装置、31は中央処理装置、32は記憶
装置、33はリーダ、34は着磁機である。入力装置3
0はキーボード、マウス、スキャナ、光学・磁気等の記
録媒体リーダ等である。中央演算処理装置31及び記憶
装置32は市販のコンピュータが使用できる。出力機3
5はCRT、プリンター等市販の機器が使用できる。棚
に陳列され、価格情報のバーコードが付与された本を、
購入希望者がレジに持参する。リーダ33は本1のバー
コードデータを読み、中央処理装置31から、バーコー
ドに対応する価格が記憶された記憶装置32へ情報を送
り、価格データを読み出す。なお、バーコードに対応す
る価格は、予め入力装置30から入力されている。さら
に価格を対応させた出力装置35であるレジの表示部に
価格を表示する。そして販売代金が支払われ、着磁機3
4でタグの磁気層を着磁する。
【0026】着磁機34は独立していてもよいが、一度
のリーダの通過に対して一度しか着磁できないように、
中央処理装置からデータを送るようにしてもよい。着磁
処理の後に本を所持した購入者がゲートを通過し、ゲー
トが反応しないことによって、販売代金が支払われたこ
とが確認できる。着磁機での着磁は、販売代金の支払が
行われたことを確認するためであり、購入者がゲートを
通過する前に行われればよく、販売代金の支払い行為と
厳密な意味での前後関係は求められないことはもちろん
である。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、表紙の内
側に印刷によって形成された磁気層と、前記磁気層より
も高い透磁率かつ低い保磁力を有し、前記磁気層上に設
けられた磁性部材と、前記磁気層及び磁性部材上に設け
られた接着層とを備える冊子体であるため、コストが低
く、タグ部分が目立ちにくい形態の冊子体を得ることが
可能となる。そして、従来は磁性部材の両面にフィルム
が存在したが、本発明ではフィルムが存在せず、その点
からもコストの低減が可能となる。また、幅が広く磁性
体の選択を行うことが可能となる。さらに、磁気層と磁
性部材が接触した構造となっている。即ち、磁気層と磁
性部材が非常に接近した状態となるため、磁気層を着磁
する際に、小さい磁化であっても磁場に対して反応しな
い状態にできるという効果もある。
【0028】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の冊子体において、前記磁気層と磁性部材及び接着層
が、表紙の背の内側に設けられていることを特徴とする
ため、上記効果に加え、より一層タグ部分、即ち磁気
層、磁気部材及び接着層が目立ちにくい形態の冊子体を
得ることが可能となる。また、タグ部分を剥離すること
は冊子体を破壊しなければならず、事実上不可能である
というセキュリティ性に優れた冊子体を得ることができ
る。
【0029】請求項3記載の発明によれば、表紙の内側
に磁気層を印刷する工程と、磁気層上に前記磁気層より
も高い透磁率かつ低い保磁力を有する磁性部材を載置す
る工程と、前記磁気層及び磁性部材上に接着層を形成す
る工程とを備える冊子体の製造方法であるため、コスト
が低く、タグ部分が目立ちにくい形態の冊子体、即ち冊
子体としての美観を損なわない冊子体を容易に製造する
ことが可能となる。そして、従来は磁性部材の両面にフ
ィルムが存在したが、本発明ではフィルムが存在せず、
その点からもコストの低減が可能となる。また、幅が広
く磁性体の選択を行うことが可能となる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2記載の冊子体の販売代金の支払いが行われ
る際に、前記磁気層に着磁処理を行う冊子体の販売方法
であるため、美観を損なわない冊子体を、販売の際の手
間が増すことなく、販売することができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る冊子体の表紙の背
の説明図
【図2】本発明の第一実施形態に係る冊子体の表紙の背
の断面図
【図3】本発明の冊子体に係る説明図
【図4】本発明の冊子体の断面図
【図5】本発明の冊子体の表紙貼着に係る説明図
【図6】本発明の冊子体の表紙貼着に係る説明図
【図7】本発明の冊子体の製造装置の説明図
【図8】本発明の冊子体の販売方法の一実施形態を示す
説明図
【図9】従来技術に係るタグの説明図
【符号の説明】
1…本 2…本文ページ 3…表紙 4…背 5…接着
剤 9…第一磁性部材 10…第二磁性部材 11…表紙
12…磁気層 13…磁性部材 14…タグ供給装置 15…糊付装置
16…ガイド 17…コロ 18…カッター装置 19…接着層 20
…フィルム 21…剥離紙 30…入力装置 31…中央処理装置
32…記憶装置 33…リーダ 34…着磁機 35…出力装置 52…
接着層 101…磁性部材 111…折丁保持部 112…表紙
フィーダー 113…搬送ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表紙の内側に印刷によって形成された磁気
    層と、前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を有
    し、前記磁気層上に設けられた磁性部材と、前記磁気層
    及び磁性部材上に設けられた接着層とを備える冊子体。
  2. 【請求項2】前記磁気層と磁性部材及び接着層が、表紙
    の背の内側に設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の冊子体。
  3. 【請求項3】表紙の内側に磁気層を印刷する工程と、磁
    気層上に前記磁気層よりも高い透磁率かつ低い保磁力を
    有する磁性部材を載置する工程と、前記磁気層及び磁性
    部材上に接着層を形成する工程とを備える冊子体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2記載の冊子体の販
    売代金の支払いが行われる際に、前記磁気層に着磁処理
    を行う冊子体の販売方法。
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