JP2002312492A - 情報提供システムおよびその方法と情報提供装置 - Google Patents

情報提供システムおよびその方法と情報提供装置

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JP2002312492A
JP2002312492A JP2001120018A JP2001120018A JP2002312492A JP 2002312492 A JP2002312492 A JP 2002312492A JP 2001120018 A JP2001120018 A JP 2001120018A JP 2001120018 A JP2001120018 A JP 2001120018A JP 2002312492 A JP2002312492 A JP 2002312492A
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rescuer
rescue
server device
treatment
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Hiroo Nakajima
裕生 中島
Toshikimi Fujii
俊公 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 要救助者の救助および治療に十分な情報を、
要救助者のプライバシーを侵害することなく、救助活動
者および医療従事者に提供可能な情報提供システムを提
供する。 【解決手段】 会員は、例えば、会員端末装置103を
操作して、自らの救助活動および医療に有効な生命基本
情報、並びに当該生命基本情報へのアクセスが許諾され
る権限の範囲を規定するアクセス権限情報をサポートセ
ンタ17に登録する。サポートセンタ17は、GPS移
動端末装置101から緊急指示を受けると、GPS移動
端末装置101の位置を特定し、近隣の救助活動者に通
知する。また、サポートセンタ17は、アクセス権限情
報に基づいて、登録された生命基本情報を救助活動者お
よび医療従事者に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、会員に緊
急事態が発生し当該会員が要救助者となった場合に、当
該緊急事態の発生個所の位置を特定し、救助支援を行
い、要救助者の姓名、血液情報などの当該要救助者の生
命維持に必要な個人情報(生命基本情報)を、救急車お
よび病院に対して自動的に提供し、当該要救助者に対し
て迅速かつ適切な処置が行われることを可能にする情報
提供システムおよびその方法と情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、会員が救急時に、当該会員の救助
および医療処置に必要な個人情報を迅速に提供するため
のサービスがある。このサービスでは、例えば、ブレス
レットまたはペンダントなどの認識票を作成し、これら
に当該会員に固有の医療に関する個人情報を彫り込む。
そして、この認識票を会員が身につけ、当該会員が要救
助者となった場合に、当該会員が身に付けている認識票
を基に、当該会員の処置を行うことを可能にする。当該
認識票としては、上述した金属製の物の他に、プラスチ
ック製カード、紙片、さらに、プラスチック製カードに
磁気ストライプ、ICメモリ、光磁気などの記憶媒体を
組み込んだ物なども用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の認識票を用いたサービスでは、当該認識票が会
員が身に付けることが可能な物に限られることから、当
該認識票に保持させることが可能な情報量には限りがあ
り、当該会員の救助および医療処置に必要な十分な情報
を保持させることができないという問題がある。また、
認識票が保持する当該会員の個人情報の更新を容易に行
うことができないという問題がある。また、上述したサ
ービスでは、認識票を会員が身に付けている必要がある
ことから、不便であり、普及が困難であるという問題が
ある。
【0004】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
て成され、要救助者の救助および治療に十分な情報を、
要救助者のプライバシーを侵害することなく、救助活動
者および医療従事者に提供可能な情報提供システムおよ
びその方法と情報提供装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の情
報提供システムは、要救助者の救助活動を行う救助活動
者と、前記救助活動者から給された前記要救助者の治療
を行う医療従事者とに、前記要救助者の救助および治療
に有効な個人情報を提供する情報提供システムであっ
て、前記個人情報と、前記救助活動者および前記医療従
事者による前記個人情報へのアクセスが許諾される権限
の範囲を規定するアクセス権限情報とを記憶する記憶手
段と、前記要救助者と共に移動する装置の位置を検出す
る位置検出手段と、前記検出した位置を前記救助活動者
に通知するための処理と、前記アクセス権限情報に基づ
いて前記記憶手段から読み出した前記個人情報を前記救
助活動者および前記医療従事者に提供するための処理と
を行う制御手段とを有する。
【0006】本発明の情報提供システムの作用は以下の
ようになる。先ず、会員、あるいは当該会員から依頼を
受けた医療従事者が、当該会員の個人情報、並びにアク
セス権限情報を登録し、これら登録された情報が記憶手
段に記憶される。そして、会員に緊急事態が発生し、当
該会員が要救助者となると、当該要救助者は、例えば、
前記要救助者と共に移動する装置を操作して緊急指示を
当該情報提供システムに送信する。当該情報提供システ
ムの位置検出手段は、上記緊急指示を受信すると、前記
要救助者と共に移動する装置の位置を検出する。そし
て、制御手段は、上記検出された位置を前記救助活動者
に通知する。また、制御手段は、前記登録されたアクセ
ス権限情報に基づいて前記記憶手段から読み出した前記
個人情報を前記救助活動者および前記医療従事者に提供
する。
【0007】また、本発明の情報提供システムは、好ま
しくは、前記個人情報は、登録された会員が前記要救助
者となる前に、前記会員あるいは医療従事者が登録した
情報であり、前記アクセス権限情報は、前記会員が前記
要救助者となる前に登録した情報である。
【0008】また、本発明の情報提供システムは、好ま
しくは、前記制御手段は、前記個人情報へのアクセス要
求を前記医療従事者から受けた場合に、当該医療従事者
による前記個人情報へのアクセス権限を前記アクセス権
限情報を基に判断し、当該判断の結果に基づいて、当該
医療従事者に前記個人情報を提供するための処理を行
う。
【0009】また、本発明の情報提供システムは、好ま
しくは、前記制御手段は、前記医療従事者が前記要救助
者に対して行った治療の内容を示す治療情報を受け、当
該治療情報に応じて、前記個人情報を更新する。
【0010】また、本発明の情報提供システムは、好ま
しくは、前記治療情報は、前記要救助者の診断、治療、
検査、通院および投薬のうち少なくとも一つに関する情
報である。
【0011】また、本発明の情報提供システムは、好ま
しくは、前記記憶手段は、前記要救助者の救助に有効な
第1の個人情報と、前記要救助者の治療に有効な複数の
第2の個人情報とを記憶し、前記制御手段は、前記アク
セス権限情報に基づいて、前記第1の個人情報を前記救
助活動者に提供するための処理と、単数または複数の前
記第2の個人情報を前記医療従事者に提供するための処
理とを行う。この場合に、例えば、前記第2の個人情報
は、前記要救助者が過去に受けた診断、治療、検査、通
院および投薬のうち少なくとも一つを基に、前記要救助
者の治療に有効な情報を時系列的に配列した情報であ
る。また、本発明の情報提供システムは、好ましくは、
前記記憶手段は、前記救助活動者の活動範囲、並びに連
絡先を示す救助活動者情報を記憶し、前記制御手段は、
前記検出した位置並びに前記救助活動者情報を基に、前
記要救助者の位置に対応した前記救助活動者に、前記要
救助者の救助を依頼する処理を行う。
【0012】また、本発明の情報提供方法は、要救助者
の救助活動を行う救助活動者と、前記救助活動者から給
された前記要救助者の治療を行う医療従事者とに、前記
要救助者の救助および治療に有効な個人情報をコンピュ
ータを用いて提供する情報提供方法であって、会員が前
記要救助者となる前に、前記会員あるいは医療従事者が
前記個人情報を登録し、前記会員が前記要救助者となる
前に、前記会員が、前記救助活動者および前記医療従事
者による前記個人情報へのアクセスが許諾される権限の
範囲を規定するアクセス権限情報を登録し、前記要救助
者と共に移動する装置から緊急指示が出された場合に、
前記装置の位置を検出し、前記検出した位置を前記救助
活動者に通知し、前記登録された前記アクセス権限情報
に基づいて、前記登録された個人情報を前記救助活動者
および前記医療従事者に提供する。
【0013】本発明の情報提供方法は、好ましくは、前
記個人情報へのアクセス要求を前記医療従事者から受け
た場合に、当該医療従事者による前記個人情報へのアク
セス権限を前記アクセス権限情報を基に判断し、当該判
断の結果に基づいて、当該医療従事者に前記個人情報を
提供する。
【0014】また、本発明の情報提供装置は、個人の救
助および治療の少なくとも一方に有効な個人情報と、前
記個人情報へのアクセスが許諾される権限を有するアク
セス要求の要求元、並びに当該アクセス要求の要求元に
よるアクセスが許諾される前記個人情報の範囲を規定す
るアクセス権限情報とを記憶する記憶手段と、アクセス
要求を受信すると、前記アクセス権限情報を基づいて、
前記許諾される範囲の前記個人情報を前記記憶手段から
読み出し、当該読み出した前記個人情報を、前記権限を
有する前記アクセス要求の発行元に送信する制御手段と
を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係わ
る情報提供システム添付図面を参照して説明する。本実
施形態の情報提供システムでは、サポートセンタが自ら
の会員の姓名、血液情報、疾病情報(悪性高熱症、てん
かん、挿管困難などの情報)、アレルギー情報、通信歴
情報、治療履歴情報などの当該会員の個人情報である生
命基本情報をデータベースに保管する。当該生命基本情
報は、当該会員が要救助者となった場合に、当該要救助
者の生命維持のための救助および治療に必要な情報であ
る。本実施形態の情報提供システムでは、会員に救急処
置が必要となった場合に、当該会員の事前の承諾によ
り、処置を施す救急車、救急病院などの医療機関に生命
基本情報を自動的に提供する。また、当該情報提供シス
テムは、会員が治療病院、療養・リハビリ機関、かかり
つけ医などの医療施設を変遷しても、各医療施設が、当
該会員の生命基本情報を得ることを可能にする。また、
当該情報提供システムでは、会員の生命基本情報の更新
結果は、上記データベースに自動的に反映される。さら
に、会員もしくは会員の許諾を受けた病院や医師などの
医療従事者は、上記データベースに記憶された当該会員
の生命基本情報の参照、更新および登録を行うことがで
きる。この場合に、会員は、自らの生命基本情報を参
照、更新および登録する権限を許可する医師などの医療
従事者を事前に設定できる。
【0016】〔全体構成〕先ず、本実施形態の情報提供
システムの全体構成について説明する。図1は、本実施
形態の情報提供システム1の全体構成図である。図1に
示すように、情報提供システム1は、サポートセンタ1
7を用いて実現される。サポートセンタ17は、公衆電
話網110、デジタル携帯電話網111およびインター
ネット112に接続される。インターネット110に
は、ファクスシミリ106や固定式の電話機107が接
続される。デジタル携帯電話網111には、GPS(Glo
bal Positioning System) 移動端末装置101が接続さ
れる。
【0017】図1に示すように、サポートセンタ17
は、例えば、CTI(Computer Telephony Integration)
サーバ装置10、Webサーバ装置11、データベース
管理サーバ装置12、地理情報システムであるGIS(G
eographic Information System) サーバ装置13、SA
(Service Agent)サーバ装置14、SAクライアント端
末装置15および経路制御装置16を有する。CTIサ
ーバ装置10、Webサーバ装置11、データベース管
理サーバ装置12、GISサーバ装置13、SAサーバ
装置14、SAクライアント端末装置15および経路制
御装置16は、LAN(Local Area Network)18を介し
て接続されている。CTIサーバ装置10は、公衆電話
網110を介して、単数または複数のファクシミリ10
6および電話機107に接続される。また、CTIサー
バ装置10は、デジタル携帯電話網111を介して単数
または複数のGPS移動端末装置101に接続される。
また、CTIサーバ装置10は、構内交換機の役割も果
たし、サポートセンタ17内の構内電話機48並びに外
線電話との接続も行う。
【0018】Webサーバ装置11は、経路制御装置1
6および電話回線を経由してインターネット112に接
続され、インターネット112上の会員端末装置10
3、医師端末装置104およびGPSパーソナルコンピ
ュータ105と接続される。会員端末装置103、医師
端末装置104およびGPSパーソナルコンピュータ1
05の各々は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liq
uid Crystal Display)などの表示部、キーボードやマウ
スなどの操作部、並びにCPUなどの演算処理部を有し
ている。また、GPSパーソナルコンピュータ105
は、これら表示部、操作部および演算処理部に加えて、
GPS処理部を有している。
【0019】なお、図1では、それぞれ単数のGPS移
動端末装置101、会員端末装置103、医師端末装置
104、GPSパーソナルコンピュータ105、ファク
スシミリ106および電話機107を用いる場合を例示
するが、これらは実際にはそぞれ複数用いられる。
【0020】図2は、図1に示すサポートセンタ17の
機能を図1と関連付けて説明するための図である。図2
に示すように、サポートセンタ17は、機能ブロックと
して、CTIサーバ装置10、Webサーバ装置11、
GISサーバ装置13、SAサーバ装置14、会員デー
タベース管理部21、会員データベース22、救急救命
業務実施団体データベース管理部23、救急救命実施団
体データベース24、救急・治療病院データベース管理
部25、救急・治療病院データベース26、アクセス医
師データベース管理部27、アクセス医師データベース
28、並びに地図データベース30を有する。
【0021】なお、図1および図2において、GPS移
動端末装置101が本発明における要救助者と共に移動
する装置に対応し、データベース管理サーバ装置12が
本発明の記憶手段に対応し、GISサーバ装置13が本
発明の位置検出手段に対応し、Webサーバ装置11、
GISサーバ装置13およびSAサーバ装置14が本発
明の制御手段に対応している。
【0022】〔情報提供システム1の概要〕情報提供シ
ステム1は、ユーザである会員が、自ら、当該会員のか
かりつけ医師もしくは登録依頼された医師により、当該
会員の姓名、血液情報、疾患情報(悪性高熱症、てんか
ん、挿管困難など)、アレルギー情報、通院歴・病歴・
治療歴情報等の生命基本情報を、サポートセンタ17の
会員データベース22に登録する。そして、会員が救急
時に要救助者となった場合、救急車に対して、あるいは
要救助者が搬送される病院に対して登録された会員の生
命基本情報を会員データベース22から検索して提供す
る。これによって、要救助者が迅速に適切な処置を受け
ることができる。さらに、治療にあたる医療機関が患者
となった要救助者の通院歴・病歴・治療歴情報を得るこ
とにより、関係するより詳細なデータがどこにあるかと
いう所在地を特定することができ、該当医療機関に問い
合わせることで、適切な治療を施すことができる。ま
た、情報提供システム1では、救急時に会員である要救
助者の救急情報伝達と位置を捕捉するために、会員は常
時、GPS移動端末装置101などの移動端末装置を携
帯する。サポートセンタ17は、移動端末装置の位置か
ら、要救助者の位置を特定する。サポートセンタ17に
よる要救助者の位置の特定並びに捕捉する手法として
は、種々のものが考えられるが、例えば、以下のように
ものがある。例えば、(1):全地球測位システム(G
PS)から位置情報の信号を受信する端末装置(GPS
端末装置)と携帯電話装置とを経由して要救助者の救急
情報伝達と位置情報を捕捉する方法、(2):GPS端
末装置と携帯電話装置により位置を割り出しFM多重放
送などで誤差を修正し要救助者の救急情報伝達と位置情
報を捕捉する方法、(3):GPS端末装置と携帯電話
装置によりおおよその位置を割り出し携帯電話ネットワ
ーク側に設置したセンターで正確な位置計算を行い要救
助者の救急情報伝達と位置情報を捕捉する方法、
(4):携帯電話とPDC(Personal Digital Cellula
r) 基地局の位置情報と電波強度から端末の位置を割り
出す方法を利用して要救助者の救急情報伝達と位置情報
を捕捉する方法、(5):最も近くにある携帯電話の基
地局の位置情報あるいは複数の基地局の位置情報やタイ
ミング信号の伝播時間を利用して端末を持つ要救助者の
救急情報伝達と位置情報を捕捉する方法、(6):
(1)〜(5)の方法を組み合わせて要救助者の救急情
報伝達と位置情報を捕捉する方法、(7):PHS(Per
sonal Handyphone System)の基地局の位置情報と電波強
度からPHS端末装置の位置を割り出す方法を利用して
要救助者の救急情報伝達と位置情報を捕捉する方法など
がある。
【0023】移動端末装置を持つ会員である要救助者
は、上記いずれかの方法を使い、サポートセンタ17に
要救助者の位置情報、発信者番号および緊急救命情報を
伝える。サポートセンタ17では要救助者の位置に近い
消防署等に救急救命情報を伝えるとともに、救急車等緊
急車両が要救助者の位置に到着するまでの間、要救助者
の位置変化を追跡し、逐次、救急車等緊急車両に位置変
化を伝える。発信者番号により、サポートセンタ17で
は会員データベース22を検索することにより、要救助
者の姓名、血液情報、疾患情報、アレルギー情報、通院
歴・病歴・治療歴情報等の生命基本情報を得て、これを
救急車等緊急車両に対して、さらに要救助者が搬送され
る病院に対して提供する。
【0024】サポートセンタ17は、会員である要救助
者からの位置情報、発信者番号、要救助者の状態情報お
よび緊急救命情報は、CTIサーバ装置10に伝えられ
る。そして、位置情報に含まれる経度・緯度情報は、S
Aサーバ装置14を介してGISサーバ装置13に送ら
れ、GISサーバ装置13は、その位置の住所情報およ
び地図情報などをSAサーバ装置14に返し、CTIサ
ーバ装置10から得られる発信者番号情報をSAサーバ
装置14からデータベース管理サーバ装置12に送るこ
とで会員の姓名、血液情報、疾患情報(悪性高熱症、て
んかん、挿管困難など)、アレルギー情報、通院歴・病
歴・治療歴情報等の生命基本情報をSAクライアント端
末装置15が取得する。
【0025】SAサーバ装置14は、得られた住所情報
を基に最も近い消防機関等救急業務実施団体を、救急救
命実施団体データベース24を検索して特定する。ま
た、SAサーバ装置14は、要救助者の持つ移動端末に
位置追跡指示を行い、要救助者の位置変化を追跡する。
SAサーバ装置14は、CTIサーバ装置10を介し
て、要救助者の位置に最も近い消防機関等救急業務実施
団体に救急救助通知を行い、緊急救命情報、要救助者の
姓名、要救助者の状態情報、要救助者の現在位置と住所
情報ならびに位置変化情報、要救助者の生命基本情報を
画像、音声、文字、ファクシミリ、Web、電子メール
のいずれかの方法で送信すると同時に電話による連絡を
行う。さらに、SAサーバ装置14は、要救助者の救助
に向かう救急業務実施団体の救急車に対しても救急業務
実施団体向けと同じ情報を画像、音声、文字、ファクシ
ミリ、Web、電子メールのいずれかの方法で送信する
と同時に電話による連絡を行う。
【0026】救急病院に搬送された会員である要救助者
が、要救助者の様態に応じて一次救急医療機関から二次
救急医療機関、三次救急医療機関へと移送される際、さ
らに救急病院から治療病院に移る際にも、サポートセン
タ17から要救助者の生命基本情報を各医療機関に送信
すると同時に電話による連絡を行う。また、サポートセ
ンタ17は、救急救命士による救急救命処置録ならびに
救急医療機関でのカルテ情報を要救助者となった会員の
要望により、会員もしくは会員からの委任を受けた人、
救急救命士、担当医師によりサポートセンタ17内の会
員データベース22に会員の治療歴として入力すること
ができる。
【0027】以下、図1に示す各構成要素について説明
する。 〔CTIサーバ装置10およびGPS移動端末装置10
1〕図3は、図1に示すCTIサーバ装置10およびG
PS移動端末装置101の機能を説明するための図であ
る。図3に示すように、GPS移動端末装置101は、
GPS端末部8および携帯電話部9を有する。GPS端
末部8は、GPS移動端末装置101の位置を特定する
ために用いられるGPS情報を生成する。また、GPS
端末部8は、GPS移動端末装置101に設けられた緊
急ボタンなどが押下されたときに、それをトリガーとし
て、携帯電話部9を介してGPS情報を自動発信する機
能、並びに、携帯電話部9を介してCTIサーバ装置1
0からの情報を自動着信する機能を有する。携帯電話部
9は、通常の無線電話通話機能を有し、GPS端末部8
が生成したGPS情報を、デジタル携帯電話網111を
介してCTIサーバ装置10に送信する。
【0028】CTIサーバ装置10は、出力制御部3
2、入力制御部33、入力制御部37、出力制御部3
8、プログラムデータベース39、並びに制御部50を
有する。出力制御部32は、デジタル携帯電話網111
を介したデータの出力を行う。入力制御部33は、デジ
タル携帯電話網111を介したデータの入力を行う。入
力制御部37は、LAN18を介したデータの入力を行
う。出力制御部38は、LAN18を介したデータの出
力を行う。プログラムデータベース39は、制御部50
で実行される各種のプログラムを記憶する。制御部50
は、例えば、CPUであり、データ転送、種々の演算、
データの一時的な格納などのCTIサーバ装置10の処
理を統括的に制御する。
【0029】〔データベース管理サーバ装置12〕図4
は、図1に示すデータベース管理サーバ装置12の機能
ブロック図である。図4に示すように、データベース管
理サーバ装置12は、例えば、会員データベース22、
救急救命実施団体データベース24、救急・治療病院デ
ータベース26、アクセス医師データベース28、制御
部44、入力制御部46、並びに出力制御委部47を有
する。
【0030】会員データベース22は、サポートセンタ
17に登録された会員の姓名などの個人情報と、当該会
員の生命基本情報とを記憶している。生命基本情報につ
いては、後に詳細に説明する。救急救命実施団体データ
ベース24は、サポートセンタ17に登録された、要救
助者の救急救命を行う団体の名前、住所、電話番号、フ
ァクシミリ番号、電子メールアドレスなどの情報を記憶
している。救急・治療病院データベース26は、サポー
トセンタ17に登録された、要救助者の救急時の治療を
行う病院の名前、住所、電話番号、ファクシミリ番号、
電子メールアドレスなどの情報を記憶している。アクセ
ス医師データベース28は、会員が、自らの生命基本情
報の更新および参照(閲覧)を許諾する医師の名前、所
属病院、電話番号、ファクシミリ番号、電子メールアド
レスなどの情報を記憶している。また、アクセス医師デ
ータベース28は、会員データベース22に記憶された
各会員の生命基本情報へのアクセスが許諾される権限の
範囲を各医師毎に規定したアクセス権限情報を記憶して
いる。
【0031】制御部44は、プログラムデータベース4
5から読み出した会員データベース管理システム用プロ
グラム、救急救命業務実施団体データベース管理システ
ム用プログラム、救急・治療病院データベース管理シス
テム用プログラム、並びにアクセス医師データベース管
理システム用プログラムを実行し、それぞれ図2に示す
会員データベース管理部21、救急救命業務実施団体デ
ータベース管理部23、救急・治療病院データベース管
理部25およびアクセス医師データベース管理部27の
機能を実現する。入力制御部46は、LAN18を介し
てデータの入力を行う。出力制御部47は、LAN18
を介してデータの出力を行う。
【0032】〔SAサーバ装置14〕図5は、図1に示
すSAサーバ装置14の機能ブロック図である。図5に
示すように、SAサーバ装置14は、例えば、制御部4
0、プログラムデータベース41、入力制御部42、並
びに出力制御部43を有する。制御部40は、プログラ
ムデータベース41から読み出したプログラムを実行す
る。プログラムデータベース41は、生命基本情報参照
エージェント用プログラム、生命基本情報登録エージェ
ント用プログラム、救急エージェント用プログラム、ア
クセス権限設定エージェント用プログラムを記憶する。
入力制御部42は、LAN18を介してデータを入力す
る。出力制御部43は、LAN18を介してデータを出
力する。
【0033】以下、本実施形態の生命基本情報について
説明する。 〔生命基本情報〕図6は、本実施形態の生命基本情報を
説明するための図である。本実施形態の生命基本情報
は、図2および図4に示す会員データベース22に記憶
される。当該生命基本情報は、医療情報であり、その医
療情報を施設間で交換するための標準としては、例え
ば、(1):"MML Medical Markup Language 規格書 V
ersion2.21" 、(1999-11-1) 、日本医療情報学会課題研
究会 電子カルテ研究会MML 仕様作成ワーキンググ
ループ発行、(2)”電子保存された診療禄情報の交換
のためのデータ項目セット第1版”、(2000)、(財) 医
療情報システム開発センター発行、(3)" HL7 Standa
rd Version2.3.1" (1999), Health LevelSeven Inc に
掲載されたものが用いられる。
【0034】会員が過去に医療機関にて診察、治療等を
受けていれば、上記標準に基づいたデータが医療機関か
らサポートセンタ17に提供され、サポートセンタ17
において、後述する登録動作により会員データベース2
2に反映される。会員データベース22には、各会員の
図6に示す生命基本情報60が記憶されている。生命基
本情報60は、図6に示すように、救急救命情報61、
診断・治療歴サマリー情報62、検査歴サマリー情報6
3、通院歴サマリー情報64、投薬歴サマリー情報6
5、患者情報66、健康保険情報67、診断履歴情報6
8、生活習慣情報69、基礎的診療情報70、初診時特
有情報71、経過記録情報72、手術記録情報73、臨
床サマリー情報74などを有する。医療機関より得られ
る会員の過去の診断治療履歴は、上述した生命基本情報
60を構成する情報の少なくとも一部に反映される。ま
た、生命基本情報60を構成する各情報への医師による
アクセス権限は、アクセス医師データベース28に記憶
されたアクセス権限情報によって規定される。
【0035】救急救命情報61は、例えば、図7(A)
に示すように、会員の氏名、血液型、疾病もしくは特別
情報、アレルギー、国籍、生年月日、緊急時連絡電話番
号、緊急時連絡医師名、緊急時連絡医師電話番号、救急
アクセスURL、救急アクセスコード、救急アクセス電
話番号などの、救急救命時に医療従事者が会員(要救助
者)の処置に際し、考慮すべき情報を含んでいる。な
お、救急救命情報61が本発明の第1の個人情報に対応
している。
【0036】患者情報66は、例えば、図7(B)に示
すように、会員の会員番号、氏名、生年月日、性別、国
籍コード、婚姻状態、住所、連絡先電話番号、社会番号
などの情報を含んでいる。
【0037】健康保険情報67は、例えば、図7(C)
に示すように、会員の健康保険者番号、被保険者記号、
被保険者番号、本人家族区分、継続適応疾患名、開始日
(交付年月日)、有効期限、公費負担者番号、公費負担
受給者番号などの情報を含んでいる。
【0038】診断履歴情報68は、例えば、図8(A)
に示すように、会員の疾患名、疾患開始日、疾患終了
日、転帰、疾患の初診日、施設名称、診療科名称などの
情報を含んでいる。
【0039】生活習慣情報69は、例えば、図8(B)
に示すように、会員の職業、タバコ歴、飲食歴、生活習
慣(宗教、スポート歴)などの情報を含んでいる。
【0040】基礎的診療情報70は、例えば、図8
(C)に示すように、会員のアレルギー項目、アレルギ
ー原因、アレルギー反応程度、アレルギー同定日、アレ
ルギーメモ、ABO式血液型、Rho(D)式血液型、
血液型名称、血液型判定、血液型注釈、感染症要因名、
感染症要因検査値、感染症要因同定日、感染症要因メモ
などの情報を含んでいる。
【0041】初診時特有情報71は、例えば、図8
(D)に示すように、会員の家族歴、続柄、既往歴情
報、主訴、現病歴などの情報を含んでいる。
【0042】ここで、救急救命情報61の疾患もしくは
特別状態とは、例えば「悪性高熱症」、「てんかん」、
「挿管困難」などのデータを格納する項目である。ま
た、救急救命情報61の救急アクセスURLは、図1に
示すWebサーバ装置11のURL(Uniform Resource
Locator)を示し、後述する参照動作で行われるように、
会員(要救助者)の生命基本情報について、図7に示す
救急救命情報61の情報以上に参照したい場合に、医療
従事者がインターネット110を介してアクセスするア
ドレスである。救急アクセスコードは、その際入力に必
要になる会員の会員コードを基に作られたユニークなコ
ードを示す。救急アクセス電話番号は、医療従事者がイ
ンターネットを使用できない場合に同種サービスについ
て問い合わせる連絡先である。救急救命時情報61は、
後述するステップS123での救急車への生命基本情報
提供、ならびにステップS128での救急病院への生命
基本情報提供に使用される。
【0043】後述する生命基本情報の参照動作では、救
急車同乗の医師、救急病院、治療病院などの医師が、図
6に示す生命基本情報60のうち、本発明の第2の個人
情報に対応する、診断・治療歴サマリー情報62、検査
歴サマリー情報63、通院歴サマリー情報64、投薬歴
サマリー情報65、患者情報66、健康保険情報67、
診断履歴情報68、生活習慣情報69、基礎的診療情報
70、初診時特有情報71、経過記録情報72、手術記
録情報73、臨床サマリー情報74を参照する。この場
合に、後述するように、アクセス権設定動作によって、
会員が、診断・治療歴サマリー情報62、検査歴サマリ
ー情報63、通院歴サマリー情報64、投薬歴サマリー
情報65、患者情報66、健康保険情報67、診断履歴
情報68、生活習慣情報69、基礎的診療情報70、初
診時特有情報71、経過記録情報72、手術記録情報7
3、臨床サマリー情報74のどの範囲の情報を、どの医
師に参照可能とするかを事前に決定しておく。
【0044】診断・治療歴サマリー情報62、検査歴サ
マリー情報63、通院歴サマリー情報64、投薬歴サマ
リー情報65は、患者情報66、健康保険情報67、診
断履歴情報68、生活習慣情報69、基礎的診療情報7
0、初診時特有情報71、経過記録情報72、手術記録
情報73、臨床サマリー情報74の個々の情報を診断・
治療、検査、通院、投薬の視点から、現在から過去まで
時系列的に整理した情報である。この時系列的な整理
は、図4に示す制御部44によって実行される会員デー
タベース管理用プログラムが、会員データベース22の
データを利用して行い、結果も会員データベース22に
記憶される。
【0045】以下、図1に示す情報提供システム1の動
作例を説明する。 〔第1の動作例〕当該動作例では、GPS移動端末装置
101を所持する会員が要救助者となり、最終的に救急
救命処置を受けるに至るまでの動作例を説明する。図9
および図10は、当該動作例を説明するための図であ
る。以下、図9および図10に示す各ステップについて
説明する。GPS移動端末装置101の例えば緊急ボタ
ンを会員が押下する(ステップS101)。
【0046】ステップS101における緊急ボタンの押
下に応じて、図3に示す携帯電話部9からデジタル携帯
電話網111を介してCTIサーバ装置10に発呼信号
が送信される(ステップS102)。当該発呼信号に
は、会員あるいはGPS移動端末装置101を特定する
識別情報(例えば、電話番号)が含まれている。
【0047】図3に示すCTIサーバ装置10の制御部
50は、ステップS102で受信された発呼信号に応じ
て、プログラムデータベース39から読み出したプログ
ラムに基づいて動作を行い、LAN18を介して、発呼
信号に含まれる電話番号を含む着信通知イベントを出す
(ステップS103)。
【0048】図5に示すSAサーバ装置14の制御部4
0は、ステップS103で受信された着信通知イベント
に応じて、当該着信通知イベントに含まれる電話番号を
キーとして、例えば、図4に示すデータベース管理サー
バ装置12の制御部44を介して会員データベース22
にアクセスを行い、当該電話番号に対応する要救助者の
姓名を検索する(ステップS105)。
【0049】また、図3に示すGPS移動端末装置10
1のGPS端末部8で生成されたGPS情報を含むDT
MF(Dual Tone Multiplexed Frequency) 信号が、携帯
電話部9およびデジタル携帯電話網111を介してCT
Iサーバ装置10に出力される(ステップS104)。
【0050】そして、図3に示すCTIサーバ装置10
の制御部50は、ステップS104で入力したDTMF
信号を用いて、GPS移動端末装置101の位置情報を
生成する(ステップS106)。CTIサーバ装置10
の制御部50は、ステップS106で生成した位置情報
を、SAサーバ装置14に出力する(ステップS10
7)。
【0051】SAサーバ装置14の制御部40は、例え
ば、GISサーバ装置13を介して図2に示す地図デー
タベース30にアクセスを行い、ステップS107で入
力した位置情報に対応する地図情報を得る(ステップS
108)。また、制御部40は、ステップS108で得
た地図情報を基に、図4に示す救急救命実施団体データ
ベース24にアクセスを行い、救急救命を依頼する救急
救命業務実施団体を特定する(ステップS112)。
【0052】また、図3に示すCTIサーバ装置10の
制御部50は、発呼信号を構内電話機48に出力する
(ステップS109)と共に、SAサーバ装置14に発
呼通知を出力する(ステップS130)。構内電話機4
8は、ステップS109で発呼信号を入力すると、CT
Iサーバ装置10およびデジタル携帯電話網111を介
して、要救助者のGPS移動端末装置101と回線を接
続する(ステップS110)と共に、CTIサーバ装置
10に接続通知を出力する(ステップS131)。そし
て、構内電話機48は、接続通知をCTIサーバ装置1
0に出力すると共に、構内電話機48およびGPS移動
端末装置101を用いて、操作者と要救助者との間で通
話が行われる(ステップS111)。また、CTIサー
バ装置10は、ステップS131で入力した接続通知
を、SAサーバ装置14に出力する(ステップS13
2)。
【0053】SAサーバ装置14は、ステップS132
で接続通知を入力すると、ステップS112で特定した
救急救命業務実施団体に救急救命要請を出す(ステップ
S113)。当該救急救命要請は、例えば、要救助者の
姓名や位置情報を通知して行われる。救急救命業務実施
団体は、ステップS113で救急救命要請を受けると、
救急車に出動指示を出す(ステップS118)。
【0054】また、SAサーバ装置14は、ステップS
132で接続通知を入力すると、位置追跡指示をCTI
サーバ装置10に出力する(ステップS114)。CT
Iサーバ装置10は、位置追跡指示を入力すると、GP
S移動端末装置101から入力したDTMF信号(ステ
ップS115)を、位置追跡結果イベントとしてSAサ
ーバ装置14を介してSAクライアント端末装置15に
出力する(ステップS116)。CTIサーバ装置10
は、要救助者の位置変化を検出し、位置変化がある場合
には、SAクライアント端末15の操作者に救急救命実
施団体への通知を促す。これを受け操作者は、要救助者
の位置変化を救急救命実施団体に連絡する(ステップS
119)。救急救命実施団体は、当該位置変化を救急車
に通知する(ステップS120)。ステップS115,
ST116,ST119,ST120の処理は、ステッ
プS124でSAサーバ装置14からCTIサーバ装置
10に位置追跡中止指示が出されるまで行われる。
【0055】また、救急車は、要救助者の救助すると、
救助通知を救急救命業務実施団体に出す(ステップS1
21)。当該救助通知は、救急救命業務実施団体からS
Aサーバ装置14に出力される(ステップS122)。
SAサーバ装置14は、救助通知を入力すると、CTI
サーバ装置10に位置追跡中止指示を出力する(ステッ
プS124)。また、SAサーバ装置14は、救急通知
を入力すると、ステップS117で検索した当該要救助
者の生命基本情報(図6に示す救急救命情報61)を救
急車に出力する(ステップS123)。CTIサーバ装
置10は、位置追跡中止指示を入力すると、GPS移動
端末装置101との間の通信を切断する(ステップS1
25)。そして、CTIサーバ装置10は、SAサーバ
装置14に位置追跡中止を示す位置追跡中止結果イベン
トを出力する(ステップS129)。
【0056】一方、救急車は、救急病院に対して要救助
者の受け入れ打診を行い(ステップS130)、その応
答を受ける(ステップS131)。救急車は、救急病院
に要救助者を搬送すると、救急病院到着通知を救急救命
業務実施団体に送信する(ステップS126)。救急救
命業務実施団体は、当該救急病院を特定するための収容
先救急病院情報をSAサーバ装置14に送信する(ステ
ップS127)。SAサーバ装置14は、収容先救急病
院情報を受信すると、図4に示す救急・治療病院データ
ベース26にアクセスを行い、当該救急病院の連絡先を
検索する(ステップS132)。
【0057】SAサーバ装置14は、ステップS132
で特定した連絡先を基に、当該救急病院に、ステップS
117で検索した生命基本情報を送信する(ステップS
128)。このとき、図6に示す生命基本情報60のう
ち、SAサーバ装置14から救急病院に送信される生命
基本情報は、例えば、アクセス医師データベース28に
記憶されたアクセス権限情報に基づいて決定される。
【0058】〔第2の動作例〕以下、図9および図10
を用いて説明した動作例を、サポートセンタ17内の動
作例を中心にさらに詳細に説明する。図11〜図13
は、当該動作例を説明するための図である。以下、図1
1〜図13に示す各ステップについて説明する。当該動
作例では、図5に示すSAサーバ装置14の制御部40
が、プログラムデータベース41から救急エージェント
用プログラムを読み出して実行し、SAサーバ装置14
が救急エージェント60として機能する。また、会員
(要救助者)の収容する救急車、ならびに収容先救急病
院には、生命基本情報を受け取る手段としてファックシ
ミリを備えている。
【0059】CTIサーバ装置10が救急エージェント
60(SAサーバ装置14)に着信通知イベントを出力
する(ステップS103)。救急エージェント60は、
着信通知イベントを入力すると、SAクライアント端末
装置15に着信通知アラームを出力する(ステップS2
01)。続いて、救急エージェント60は、着信通知イ
ベントから得られる電話番号(発信者番号)を含む要救
助者姓名検索指示を、図4に示すデータベース管理サー
バ装置12に出力する(ステップS202)。データベ
ース管理サーバ装置12は、救急エージェント60から
の要救助者姓名検索指示を入力制御部46で入力する。
データベース管理サーバ装置12の制御部44は、プロ
グラムデータベース45から読み出した会員データベー
ス管理システム用プログラムを実行し、受信した要救助
者姓名検索指示に基づいて、要救助者の姓名検索を行う
(ステップS105)。そして、データベース管理サー
バ装置12の制御部44は、姓名検索の結果である要救
助者姓名データを、救急エージェント60に出力する
(ステップS203)。救急エージェント60は、デー
タベース管理サーバ装置12から入力した要救助者姓名
データをSAクライアント端末装置15に表示させる
(ステップS205)。
【0060】救急エージェント60は、CTIサーバ装
置10から位置情報を入力し(ステップS107)、こ
れをSAクライアント端末装置15に表示させる(ステ
ップS206)。また、救急エージェント60は、CT
Iサーバ装置10から発呼通知を入力し(ステップS1
30)、その旨をSAクライアント端末装置15に表示
させる(ステップS207)。また、救急エージェント
60は、CTIサーバ装置10から接続通知を入力し
(ステップS132)、その旨をSAクライアント端末
装置15に表示させる(ステップS208)。これによ
り、SAクライアント端末装置15とGPS移動端末装
置101とが接続され、SAサーバ装置14の操作者
と、要救助者である会員とが通話を行う。
【0061】そして、救急エージェント60は、SAク
ライアント端末装置15から位置追跡指示を入力すると
(ステップS114)、位置追跡指示をCTIサーバ装
置10に出力する(ステップS114)。そして、救急
エージェント60は、ステップS107で入力した位置
情報を含む該当地図検索指示をGISサーバ装置13に
出力する(ステップS209)。GISサーバ装置13
は、該当地図検索指示を受けると、当該指示に含まれる
位置情報をキーとして、図2に示す地図データベース3
0から該当地図を検索する(ステップS108)。そし
て、GISサーバ装置13は、当該検索によって得た該
当地図情報を救急エージェント60に出力する(ステッ
プS210)。また、救急エージェント60は、GIS
サーバ装置13から入力した該当地図情報をSAクライ
アント端末装置15に表示させる(ステップS21
1)。
【0062】その後、救急エージェント60は、ステッ
プS107で入力した位置情報を基に、要救助者が居る
場所の近隣の救急救命業務実施団体の検索指示をデータ
ベース管理サーバ装置12に出力する(ステップS21
2)。データベース管理サーバ装置12の制御部44
は、当該検索指示を図4に示す入力制御部46が入力す
ると、救急救命業務実施団体データベース管理部23に
アクセスを行い、上記位置情報を基に、要救助者が居る
場所の近隣の救急救命業務実施団体の名前とその連絡先
を検索して得る(ステップS112)。そして、制御部
44は、当該得た救急救命業務実施団体の名前とその連
絡先のデータを救急エージェント60に出力する(ステ
ップS213)。救急エージェント60は、入力した救
急救命業務実施団体の名前とその連絡先をSAクライア
ント端末装置15に表示させる(ステップS214)。
SAクライアント端末装置15の操作者は、表示された
救急救命業務実施団体の名前とその連絡先を基に、救急
救命業務実施団体に救急救命要請を行う(ステップS1
13)。当該救急救命要請は、SAクライアント端末装
置15が自動的に行ってもよい。
【0063】また、救急エージェント60は、CTIサ
ーバ装置10から位置追跡結果イベントを入力すると
(ステップS116)、位置追跡結果をSAクライアン
ト端末装置15に表示させる(ステップS215)。そ
して、SAクライアント端末装置15の操作者は、位置
追跡結果を基に、位置変化情報を救急救命業務実施団体
に通知する(ステップS119)。SAクライアント端
末装置15は、例えば、救急車が要救助者の位置を特定
したことを確認すると、救急エージェント60に位置追
跡中止指示を出力する(ステップS216)。救急エー
ジェント60は、SAクライアント端末装置15から入
力した位置追跡中止指示をCTIサーバ装置10に出力
する(ステップS124)。CTIサーバ装置10は、
位置追跡中止指示を入力すると、要救助者の位置追跡を
中心し、例えば、要救助者の最終的な位置を示す位置追
跡中止結果イベントを救急エージェント60に出力する
(ステップS129)。救急エージェント60は、入力
した位置追跡中止結果イベントが示す位置、位置追跡が
中止された旨をSAクライアント端末装置15に表示さ
せる(ステップS217)。
【0064】救急救命業務実施団体は、救急車が要救助
者を救助すると、その旨をSAクライアント端末装置1
5に通知する(ステップS122)。SAクライアント
端末装置15は、ステップS122で通知を受けると、
ステップS203で入力した要救助者を特定する情報を
含む生命基本情報検索指示を救急エージェント60に出
力する(ステップS218)。救急エージェント60
は、ステップS218で生命基本情報検索指示を入力す
ると、これをデータベース管理サーバ装置12に出力す
る(ステップS219)。データベース管理サーバ装置
12の制御部44は、ステップS219で生命基本情報
検索指示を入力すると、会員データベース22にアクセ
スを行い、当該要救助者の生命基本情報を検索し(ステ
ップS117)、当該検索によって得た生命基本情報
(救急救命情報61)を救急エージェント60に出力す
る(ステップS220)。
【0065】救急エージェント60は、ステップS22
0で入力した生命基本情報を、SAクライアント端末装
置15に表示させる(ステップS221)。SAクライ
アント端末装置15は、操作者の指示に応じて、生命基
本情報送付指示を救急エージェント60に出力する(ス
テップS222)。救急エージェント60は、CTIサ
ーバ装置10にファクシミリ送信指示を出力する(ステ
ップS224)。CTIサーバ装置10は、ファクシミ
リ送信指示を入力すると、ステップS220で入力した
生命基本情報をファクシミリで救急車に送信する(ステ
ップS123)。
【0066】その後、救急車が病院に到着すると、救急
救命業務実施団体が、要救助者を収容した病院を特定す
る情報(例えば、病院名)をSAクライアント端末装置
15に通知する(ステップS122)。次に、SAクラ
イアント端末装置15は、収容先救急病院検索指示を救
急エージェント60に出力する(ステップS223)。
次に、救急エージェント60は、例えば、ステップS1
22で通知を受けた病院名を含む収容先救急病院検索指
示をデータベース管理サーバ装置12に出力する(ステ
ップS224)。データベース管理サーバ装置12の制
御部44は、収容先救急病院検索指示をに含まれる病院
名をキーとして、救急・治療病院データベース26にア
クセスして検索を行い(ステップS225)、当該病院
のファクシミリ番号などの情報を含む収容先救急病院情
報を救急エージェント60に出力する(ステップS22
6)。
【0067】救急エージェント60は、ステップS22
6で入力した収容先救急病院情報をSAクライアント端
末装置15に表示させる(ステップS227)。SAク
ライアント端末装置15は、操作者の指示に応じて、収
容先病院のファクシミリ番号を含む生命基本情報送付指
示を救急エージェント60に出力する(ステップS22
8)。次に、救急エージェント60は、ファクシミリ番
号とステップS220で入力した生命基本情報とを含む
ファクシミリ送信指示をCTIサーバ装置10に出力す
る(ステップS229)。CTIサーバ装置10は、ス
テップS229で受信したファクシミリ番号に回線を接
続して、ステップS229で受信した生命基本情報をフ
ァクシミリで収容先救急病院に送信する(ステップS1
28)。
【0068】〔第3の動作例〕以下、会員から依頼を受
けた医師が生命基本情報をデータベース管理サーバ装置
12に登録する際の動作例を説明する。図14および図
15は、当該動作例を説明するためのフローチャートで
ある。なお、当該動作例が行われる前に、後述するアク
セス権限設定動作により、会員の生命基本情報へのアク
セス権限を有する医師が、図4に示すアクセス医師デー
タベース28に登録されている。
【0069】会員が例えば会員端末装置103を操作し
て、自らの生命基本情報の登録依頼を、インターネット
110を介して所定の医師端末装置104に送信する
(ステップS301)。医師は、医師端末装置104を
操作して、SSL(Secure Socket Layer) リクエスト
を、インターネット110を介してWebサーバ装置1
1に送信する(ステップS302)。これにより、暗号
化によるセキュリティが確保される。
【0070】Webサーバ装置11は、インターネット
110を介して、医師端末装置104にデジタル証明書
データを送信する(ステップS303)。医師端末装置
104は、Webサーバ装置11の公開鍵データを用い
て暗号鍵データを暗号化し、当該暗号化された暗号鍵デ
ータを、インターネット110を介してWebサーバ装
置11に送信する(ステップS304)。これにより、
医師端末装置104とWebサーバ装置11との間で、
当該暗号鍵データを用いた共通鍵暗号による暗号化通信
が可能になる。以下、医師端末装置104とWebサー
バ装置11との間で、共通鍵暗号を用いた通信を行われ
る。
【0071】次に、医師が、後述するアクセス権設定動
作によって発行された自らのID(識別情報)およびパ
スワードを医師端末装置104に入力する。これによ
り、医師端末装置104が、入力されたIDおよびパス
ワードを含む登録アクセスを、インターネット110を
介してWebサーバ装置11に送信する(ステップS3
06)。Webサーバ装置11は、データベース管理サ
ーバ装置12に、登録権限認証確認要求を出力する(ス
テップS307)。データベース管理サーバ装置12の
制御部44は、例えば、アクセス医師データベース管理
システム用プログラムを実行し、ステップS307で入
力した登録権限認証確認要求に応じて、アクセス医師デ
ータベース28をアクセスを行い、IDおよびパスサー
ドを基に、当該医師による登録アクセスの正当性を認証
する(ステップS330)。データベース管理サーバ装
置12は、ステップS330の認証結果をWebサーバ
装置11に出力する(ステップS308)。Webサー
バ装置11は、ステップS308で入力した認証結果が
登録アクセスが正当であることを示している場合に、登
録アクセス許可を、インターネット110を介して医師
端末装置104に送信する(ステップS309)。
【0072】医師端末装置104は、医師によって入力
された会員コードを、インターネット110を介してW
ebサーバ装置11に送信する(ステップS310)。
Webサーバ装置11は、生命基本情報登録エージェン
ト起動要求をSAサーバ装置14に出力する(ステップ
S311)。SAサーバ装置14の制御部40は、生命
基本情報登録エージェント起動要求を入力すると、プロ
グラムデータベース41から生命基本情報登録エージェ
ント用プログラムを読み出して実行し、生命基本情報登
録エージェントを起動する。生命基本情報登録エージェ
ントは、Webサーバ11に登録インタフェースを起動
する(ステップS312)。登録インタフェースは、例
えば、医師が医師端末装置104上の画面に従って生命
基本情報を登録するために用いられるインタフェースで
ある。Webサーバ装置11は、インターネット110
を介して、医師端末装置104に、登録インタフェース
に応じた画面情報を提供する(ステップS313)。登
録依頼された医師は、医師端末装置104に表示された
画面に従って、対応する会員の生命基本情報を入力(登
録)し、当該生命基本情報がインターネット110を介
してWebサーバ装置11に送信される(ステップS3
14)。
【0073】Webサーバ装置11は、ステップS31
4で入力した生命基本情報をSAサーバ装置14に出力
する(ステップS315)。SAサーバ装置14の制御
部40は、ステップS315で入力した生命基本情報を
含む生命基本情報更新依頼をデータベース管理サーバ装
置12に出力する(ステップS316)。データベース
管理サーバ装置12の制御部44は、生命基本情報更新
依頼を入力すると、プログラムデータベース45から会
員データベース管理システム用プログラムを読み出して
実行する。そして、制御部44は、会員データベース管
理システム用プログラムの実行に応じて、会員データベ
ース22にアクセスを行い、生命基本情報更新依頼があ
った会員の生命基本情報を、入力した生命基本情報更新
依頼に含まれる生命基本情報を基に更新する(ステップ
S317)。データベース管理サーバ装置12の制御部
44は、更新結果をSAサーバ装置14に出力する(ス
テップS318)。SAサーバ装置14は、データベー
ス管理サーバ装置12から入力した更新結果をWebサ
ーバ装置11に出力する(ステップS319)。Web
サーバ装置11は、SAサーバ装置14から入力した更
新結果を、インターネット110を介して医師端末装置
104に送信して表示させる(ステップS320)。医
師端末装置104は、登録終了を示す画面を表示し、登
録終了を会員に通知する(ステップS321)。
【0074】〔第4の動作例〕以下、会員自らが生命基
本情報をデータベース管理サーバ装置12に登録する際
の動作例を説明する。図16および図17は、当該動作
例を説明するためのフローチャートである。
【0075】会員が例えば会員端末装置103を操作し
て、SSLリクエストを、インターネット110を介し
てWebサーバ装置11に送信する(ステップS50
1)。これにより、暗号化によるセキュリティが確保さ
れる。
【0076】Webサーバ装置11は、インターネット
110を介して、会員端末装置103にデジタル証明書
データを送信する(ステップS502)。会員端末装置
103は、Webサーバ装置11の公開鍵データを用い
て暗号鍵データを暗号化し、当該暗号化された暗号鍵デ
ータを、インターネット110を介してWebサーバ装
置11に送信する(ステップS503)。これにより、
会員端末装置103とWebサーバ装置11との間で、
当該暗号鍵データを用いた共通鍵暗号による暗号化通信
が可能になる。
【0077】次に、会員が予め発行された名前、会員番
号およびパスワードを会員端末装置103に入力し、こ
れらを含むログイン要求が、インターネット110を介
して会員端末装置103からWebサーバ装置11に送
信される(ステップS505)。Webサーバ装置11
は、ログイン要求を受信すると、生命基本情報登録エー
ジェント起動要求をSAサーバ装置14に出力する(ス
テップS506)。SAサーバ装置14の制御部40
は、生命基本情報登録エージェント起動要求に応じて、
プログラムデータベース41から読み出した生命基本情
報登録エージェント用プログラムを実行し、生命基本情
報登録エージェントを起動する。
【0078】そして、生命基本情報登録エージェント
は、ステップS505のログイン要求に含まれる会員の
名前、会員番号およびパスワードを含む個人認証確認要
求をデータベース管理サーバ装置12に出力する(ステ
ップS524)。図4に示すデータベース管理サーバ装
置12の制御部44は、個人認証確認要求を基に、会員
データベース22を検索して、当該会員が正当な会員で
あるか否かを認証する(ステップS525)。制御部4
4は、ステップS525の認証結果をSAサーバ装置1
4に出力する(ステップS526)。
【0079】次に、SAサーバ装置14の生命基本情報
登録エージェントは、例えば、登録された生命基本情報
の履歴情報の検索要求である登録情報履歴検索要求をデ
ータベース管理サーバ装置12に出力する(ステップS
507)。図4に示すデータベース管理サーバ装置12
の制御部44は、登録情報履歴検索要求を入力すると、
会員データベース22にアクセスを行い、当該会員の登
録された生命基本情報の履歴を示す登録情報履歴情報を
検索する(ステップS508)。そして、データベース
管理サーバ装置12の制御部44は、ステップS508
の検索によって得られた登録情報履歴情報をSAサーバ
装置14に出力する(ステップS509)。SAサーバ
装置14は、データベース管理サーバ装置12から入力
した登録情報履歴情報を、Webサーバ装置11に出力
する(ステップS510)。
【0080】Webサーバ装置11は、SAサーバ装置
14から入力した登録情報履歴情報を、例えば、会員個
人のホームページに掲載する。会員端末装置103は、
当該会員のホームページにアクセスを行うことで、登録
情報履歴情報に応じた画面を表示する(ステップS51
1)。会員は、会員端末装置103に表示された登録情
報履歴情報を見て、自らの生命基本情報の編集(更新)
を望む場合には、登録データ編集指示を、インターネッ
ト110を介してWebサーバ装置11に送信する(ス
テップS512)。Webサーバ装置11は、登録デー
タ編集指示を受信すると、当該会員の生命基本情報を編
集するための画面を会員端末装置103に提供して表示
させる(ステップS513)。会員は、会員端末装置1
03に表示された画面上で、自らの生命基本情報を編集
し、その結果を、インターネット110を介してWeb
サーバ装置11に送信する(ステップS514)。ま
た、会員は、登録指示を会員端末装置103に入力し、
当該登録指示が会員端末装置103から、インターネッ
ト110を介してWebサーバ装置11に送信される
(ステップS515)。
【0081】Webサーバ装置11は、ステップS51
5で登録指示を受信すると、ステップS514で受信し
た編集後の生命基本情報をSAサーバ装置14に送信す
る(ステップS516)。SAサーバ装置14は、ステ
ップS516で受信した編集後の生命基本情報を含む生
命基本情報更新依頼をデータベース管理サーバ装置12
に出力する(ステップS517)。データベース管理サ
ーバ装置12の制御部44は、生命基本情報更新依頼に
応じて、当該依頼に含まれる編集後の生命基本情報で、
会員データベース22の当該会員の生命基本情報を更新
する(ステップS518)。データベース管理サーバ装
置12の制御部44は、更新結果をSAサーバ装置14
に出力する(ステップS519)。SAサーバ装置14
は、更新結果をWebサーバ装置11に出力する(ステ
ップS520)。Webサーバ装置11は、更新結果を
会員端末装置103に表示させる(ステップS52
1)。そして、会員端末装置103は、登録終了指示
を、インターネット110を介してWebサーバ装置1
1に送信する(ステップS523)。
【0082】〔第5の動作例〕以下、会員から許諾され
た特定の医師が当該会員の生命基本情報を参照する場合
の動作例を説明する。図18および図19は、当該動作
例を説明するためのフローチャートである。なお、当該
動作例が行われる前に、後述するアクセス権限設定動作
により、会員の生命基本情報へのアクセス権限を有する
医師が、図4に示すアクセス医師データベース28に登
録されている。
【0083】会員が例えば会員端末装置103を操作し
て、自らの生命基本情報の参照を許諾することを示す生
命基本情報参照許諾を、インターネット110を介して
医師端末装置104に送信する(ステップS401)。
次に、医師は、医師端末装置104を操作して、SSL
リクエストを、インターネット110を介してWebサ
ーバ装置11に送信する(ステップS402)。これに
より、暗号化によるセキュリティが確保される。
【0084】Webサーバ装置11は、インターネット
110を介して、医師端末装置104にデジタル証明書
データを送信する(ステップS403)。医師端末装置
104は、Webサーバ装置11の公開鍵データを用い
て暗号鍵データを暗号化し、当該暗号化された暗号鍵デ
ータを、インターネット110を介してWebサーバ装
置11に送信する(ステップS404)。これにより、
医師端末装置104とWebサーバ装置11との間で、
当該暗号鍵データを用いた共通鍵暗号による暗号化通信
が可能になる(ステップS405)。
【0085】次に、医師が、アクセス権設定動作によっ
て発行された自らのID(識別情報)およびパスワード
を医師端末装置104に入力する。これにより、医師端
末装置104が、入力されたIDおよびパスワードを含
む参照アクセスを、インターネット110を介してWe
bサーバ装置11に送信する(ステップS406)。W
ebサーバ装置11は、データベース管理サーバ装置1
2に、参照アクセス権限認証確認要求を出力する(ステ
ップS407)。次に、データベース管理サーバ装置1
2の制御部44は、例えば、アクセス医師データベース
管理システム用プログラムを実行し、ステップS407
で入力した参照アクセス権限認証確認要求に応じて、ア
クセス医師データベース28をアクセスを行い、IDお
よびパスサードを基に、当該医師に参照アクセス権限が
あるか否かを認証する(ステップS408)。データベ
ース管理サーバ装置12は、ステップS408の認証結
果をWebサーバ装置11に出力する(ステップS40
9)。Webサーバ装置11は、ステップS409で入
力した認証結果が当該医師に参照アクセス権限権がある
ことを示している場合に、参照アクセス許可を、インタ
ーネット110を介して医師端末装置104に送信する
(ステップS410)。これにより、医師端末装置10
4からWebサーバ装置11に参照アクセスが行われる
(ステップS411)。
【0086】次に、会員端末装置103は、会員によっ
て入力された会員コードを、インターネット110を介
して医師端末装置104に送信する(ステップS41
2)。医師端末装置104は、ステップS412で受信
した会員コードを、インターネット110を介してWe
bサーバ装置11に送信する(ステップS413)。W
ebサーバ装置11は、生命基本情報参照エージェント
起動要求をSAサーバ装置14に出力する(ステップS
414)。SAサーバ装置14の制御部40は、生命基
本情報登録エージェント起動要求を入力すると、プログ
ラムデータベース41から生命基本情報参照エージェン
ト用プログラムを読み出して実行し、生命基本情報参照
エージェントを起動する。生命基本情報参照エージェン
トは、データベース管理サーバ装置12に生命基本情報
検索指示を出力する(ステップS415)。図4に示す
制御部44は、生命基本情報検索指示に応じて、会員デ
コーダ部管理システム用プログラムを実行し、当該会員
の生命基本情報を会員データベース22から検索して読
み出す(ステップS416)。このとき、会員データベ
ース22から読み出される当該会員の生命基本情報は、
図6に示す生命基本情報60のうち、当該医師にアクセ
ス権限が与えられている範囲の情報である。データベー
ス管理サーバ装置12の制御部44は、ステップS41
6で読み出した生命基本情報を検索結果としてSAサー
バ装置14に出力する(ステップS417)。SAサー
バ装置14は、データベース管理サーバ装置12から入
力した生命基本情報を、Webサーバ装置11に出力す
る(ステップS418)。Webサーバ装置11は、S
Aサーバ装置14から入力した生命基本情報を、医師端
末装置104に表示させる(ステップS419).医師
は、医師端末装置104に表示された当該会員(要救助
者)の生命基本情報を参考にして、当該要救助者の治療
を行う。
【0087】〔第6の動作例〕以下、会員が、自らの生
命基本情報の登録を依頼する特定の医師、あるいは生命
基本情報の参照許諾を与える医師に、自らの生命基本情
報に対してのアクセス権限を与えるための設定を行う際
の動作例を説明する。図20および図21は、当該動作
例を説明するためのフローチャートである。
【0088】会員が例えば会員端末装置103を操作し
て、SSLリクエストを、インターネット110を介し
てWebサーバ装置11に送信する(ステップS60
1)。これにより、暗号化によるセキュリティが確保さ
れる。
【0089】Webサーバ装置11は、インターネット
110を介して、会員端末装置103にデジタル証明書
データを送信する(ステップS602)。会員端末装置
103は、Webサーバ装置11の公開鍵データを用い
て暗号鍵データを暗号化し、当該暗号化された暗号鍵デ
ータを、インターネット110を介してWebサーバ装
置11に送信する(ステップS603)。これにより、
会員端末装置103とWebサーバ装置11との間で、
当該暗号鍵データを用いた共通鍵暗号による暗号化通信
が可能になる(ステップS604)。
【0090】次に、会員が予め発行された名前、会員番
号およびパスワードを会員端末装置103に入力し、こ
れらを含むログイン要求が、インターネット110を介
して会員端末装置103からWebサーバ装置11に送
信される(ステップS605)。Webサーバ装置11
は、ログイン要求を受信すると、生命基本情報登録エー
ジェント起動要求をSAサーバ装置14に出力する(ス
テップS606)。SAサーバ装置14の制御部40
は、生命基本情報登録エージェント起動要求に応じて、
プログラムデータベース41から読み出した生命基本情
報登録エージェント用プログラムを実行し、生命基本情
報登録エージェントを起動する。
【0091】そして、生命基本情報登録エージェント
は、ステップS605のログイン要求に含まれる会員の
名前、会員番号およびパスワードを含む個人認証確認要
求をデータベース管理サーバ装置12に出力する(ステ
ップS632)。図4に示すデータベース管理サーバ装
置12の制御部44は、個人認証確認要求を基に、会員
データベース22を検索して、当該会員が正当な会員で
あるか否かを認証する(ステップS633)。制御部4
4は、ステップS633の認証結果をSAサーバ装置1
4に出力する(ステップS634)。
【0092】次に、SAサーバ装置14の生命基本情報
登録エージェントは、例えば、登録された生命基本情報
の履歴情報の検索要求である登録情報履歴検索要求をデ
ータベース管理サーバ装置12に出力する(ステップS
607)。図4に示すデータベース管理サーバ装置12
の制御部44は、登録情報履歴検索要求を入力すると、
会員データベース22にアクセスを行い、当該会員の登
録された生命基本情報の履歴を示す登録情報履歴情報を
検索する(ステップS608)。そして、データベース
管理サーバ装置12の制御部44は、ステップS608
の検索によって得られた登録情報履歴情報をSAサーバ
装置14に出力する(ステップS609)。SAサーバ
装置14は、データベース管理サーバ装置12から入力
した登録情報履歴情報を、Webサーバ装置11に出力
する(ステップS610)。
【0093】Webサーバ装置11は、SAサーバ装置
14から入力した登録情報履歴情報を、例えば、会員個
人のホームページに掲載する。会員端末装置103は、
当該会員のホームページにアクセスを行うことで、登録
情報履歴情報に応じた画面を表示する(ステップS61
1)。会員は、会員端末装置103に表示された登録情
報履歴情報を見て、自らの生命基本情報へのアクセス権
限の編集(更新)を望む場合には、既アクセス権限編集
指示を、インターネット110を介してWebサーバ装
置11に送信する(ステップS612)。Webサーバ
装置11は、既アクセス権限編集指示を受信すると、当
該会員の生命基本情報の検索を要求する生命基本情報検
索要求をSAサーバ装置14に出力する(ステップS6
13)。
【0094】SAサーバ装置14は、生命基本情報検索
要求を入力すると、これをデータベース管理サーバ装置
12に出力する(ステップS614)。図4に示すデー
タベース管理サーバ装置12の制御部44は、プログラ
ムデータベース45から読み出した会員データベース管
理システム用プログラムを実行し、会員データベース2
2にアクセスを行って、当該会員の生命基本情報を検索
する(ステップS615)。データベース管理サーバ装
置12の制御部44は、ステップS615で得た生命基
本情報を、検索結果としてSAサーバ装置14に出力す
る(ステップS616)。SAサーバ装置14は、デー
タベース管理サーバ装置12から入力した生命基本情報
をWebサーバ装置11に出力する(ステップS61
7)。
【0095】Webサーバ装置11は、ステップS61
7で入力した生命基本情報を含むアクセス権限編集画面
を会員端末装置103に表示させる(ステップS61
8)。会員は、会員端末装置103に表示されたアクセ
ス権限編集画面上で、登録された生命基本情報の各項目
毎に、アクセス権限を許諾する医師を設定(編集)する
(ステップS619)。会員端末装置103は、ステッ
プS619の編集結果を含む登録要求、インターネット
110を介してWebサーバ装置11に送信する(ステ
ップS620)。Webサーバ装置11は、ステップS
620で受信した編集結果を含むアクセス権限登録要求
をSAサーバ装置14に出力する(ステップS62
1)。
【0096】SAサーバ装置14は、ステップS621
で受信した編集結果を含むアクセス権限更新依頼(会員
データベース22に対しての依頼)をデータベース管理
サーバ装置12に出力する(ステップS623)。図4
に示すデータベース管理サーバ装置12の制御部44
は、プログラムデータベース45から読み出した会員デ
ータベース管理システム用プログラムを実行し、会員デ
ータベース22にアクセスを行って、編集結果を基に、
登録された生命基本情報へのアクセス権限データを更新
する(ステップS624)。制御部44は、更新結果を
SAサーバ装置14に出力する(ステップS625)。
【0097】また、SAサーバ装置14は、ステップS
621で受信した編集結果を含むアクッス権限更新依頼
(アクセス医師データベース28に対しての依頼)をデ
ータベース管理サーバ装置12に出力する(ステップS
626)。図4に示すデータベース管理サーバ装置12
の制御部44は、プログラムデータベース45から読み
出したアクセス医師データベース管理システム用プログ
ラムを実行し、アクセス医師データベース28にアクセ
スを行って、編集結果を基に登録された医師の生命基本
情報へのアクセス権限データを更新する(ステップS6
27)。制御部44は、更新結果をSAサーバ装置14
に出力する(ステップS628)。
【0098】次に、SAサーバ装置14は、更新結果を
Webサーバ装置11に出力する(ステップS62
9)。次に、Webサーバ装置11は、更新結果を会員
端末装置103に表示させる(ステップS630)。次
に、会員端末装置103は、アクセス権限の登録終了の
指示をWebサーバ装置11に出力する(ステップS6
31)。
【0099】以上説明したように、情報提供システム1
によれば、会員(要救助者)の生命基本情報60を、電
子情報として扱い、サポートセンタ17に保存すること
で、従来のように、認識票に彫り込む物理的な文字数制
限を取り払うなど、患者固有の医療に関する情報を物理
媒体に記載もしくは記憶させて会員に持たせる方法では
実現できなかった、十分な情報量の生命基本情報を要救
助者が救助される救急車および救急病院に対して提供す
ることができる。
【0100】また、情報提供システム1によれば、会員
である患者が救急病院から治療病院に移る際に、本シス
テムにより、救急病院での治療歴・退院時サマリー情報
とともに生命基本情報を治療病院に提供することができ
る。また、情報提供システム1によれば、会員である患
者が治療病院から療養・リハビリ機関に移る際に、本シ
ステムにより、治療歴・退院時サマリー情報とともに生
命基本情報を療養・リハビリ機関に提供することができ
る。また、情報提供システム1によれば、本システムは
会員である患者が療養・リハビリ機関から在宅医療に移
る際に、処方・処置・治療歴・退院時サマリー情報とと
もに生命基本情報をかかりつけ医に提供することができ
る。
【0101】また、情報提供システム1によれば、生命
基本情報60の種々の情報について、アクセスを許諾す
る救助活動者および医療従事者の範囲を会員が予め設定
できるため、会員のプライバシーを保護できる。また、
情報提供システム1によれば、医療従事者による治療の
結果を、サポートセンタ17に登録された生命基本情報
60に反映することで、常に、最新の生命基本情報をサ
ポートセンタ17で一括して管理し、必要な医療従事者
に提供できる。
【0102】本発明は、上述した実施形態には限定され
ない。例えば、上述した実施形態では、本発明の要救助
者と共に移動する装置として、GPS移動端末装置10
1を例示したが、当該装置は例えば車両であってもよ
い。また、図1および図2に示す情報提供システム1の
構成、並びに図6〜図8を用いて説明した生命基本情報
60は例示であり、本発明の構成は、これらに限定され
るものではない。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
要救助者の救助および治療に十分な情報を、要救助者の
プライバシーを侵害することなく、救助活動者および医
療従事者に提供可能な情報提供システムおよびその方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態の情報提供システム
の全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示すサポートセンタの機能を図
1と関連付けて説明するための図である。
【図3】図3は、図1に示すCTIサーバ装置およびG
PS移動端末装置の機能を説明するための図である。
【図4】図4は、図1に示すデータベース管理サーバ装
置の機能ブロック図である。
【図5】図5は、図1に示すSAサーバ装置の機能ブロ
ック図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態の生命基本情報を説
明するための図である。
【図7】図7は、図6に示す救急救命情報、患者情報お
よび健康保険情報を説明するための図である。
【図8】図8は、図6に示す診断履歴情報、生活習慣情
報、基礎的診療情報および初診時特有情報を説明するた
めの図である。
【図9】図9は、図1に示す情報提供システムにおい
て、GPS移動端末装置を所持する会員が要救助者とな
り、最終的に救急救命処置を受けるに至るまでの動作例
を説明するための図である。
【図10】図10は、図1に示す情報提供システムにお
いて、GPS移動端末装置を所持する会員が要救助者と
なり、最終的に救急救命処置を受けるに至るまでの動作
例を説明するための図である。
【図11】図11は、図9および図10を用いて説明し
た動作例を、サポートセンタ内の動作例を中心にさらに
詳細に説明するための図である。
【図12】図12は、図9および図10を用いて説明し
た動作例を、サポートセンタ内の動作例を中心にさらに
詳細に説明するための図である。
【図13】図13は、図9および図10を用いて説明し
た動作例を、サポートセンタ内の動作例を中心にさらに
詳細に説明するための図である。
【図14】図14は、会員から依頼を受けた医師が生命
基本情報をデータベース管理サーバ装置に登録する際の
動作例を説明するための図である。
【図15】図15は、会員から依頼を受けた医師が生命
基本情報をデータベース管理サーバ装置に登録する際の
動作例を説明するための図である。
【図16】図16は、会員自らが生命基本情報をデータ
ベース管理サーバ装置に登録する際の動作例を説明する
ための図である。
【図17】図17は、会員自らが生命基本情報をデータ
ベース管理サーバ装置に登録する際の動作例を説明する
ための図である。
【図18】図18は、会員が、特定の医師に当該会員の
生命基本情報を参照することを許諾する場合の動作例を
説明するための図である。
【図19】図19は、会員が、特定の医師に当該会員の
生命基本情報を参照することを許諾する場合の動作例を
説明するための図である。
【図20】図20は、会員が、自らの生命基本情報の登
録を依頼する特定の医師、あるいは生命基本情報の参照
許諾を与える医師を、アクセス権限を与えるための設定
を行う際の動作例を説明するための図である。
【図21】図21は、会員が、自らの生命基本情報の登
録を依頼する特定の医師、あるいは生命基本情報の参照
許諾を与える医師を、アクセス権限を与えるための設定
を行う際の動作例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…情報提供システム、10…CTIサーバ装置、11
…Webサーバ装置、12…データベース管理サーバ装
置、13…GISサーバ装置、14…SAサーバ装置、
15…SAクライアント端末装置、17…サポートセン
タ、101…GPS移動端末装置、103…会員端末装
置、104…医師端末装置、105…GPSパーソナル
コンピュータ、106…ファクシミリ、107…電話
機、110…公衆電話網、111…デジタル携帯電話
網、112…インターネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E184 KA11 KA20 MA10 5K067 AA21 BB04 BB21 DD53 EE02 EE10 EE16 HH23 JJ52 JJ56

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】要救助者の救助活動を行う救助活動者と、
    前記救助活動者から給された前記要救助者の治療を行う
    医療従事者とに、前記要救助者の救助および治療に有効
    な個人情報を提供する情報提供システムであって、 前記個人情報と、前記救助活動者および前記医療従事者
    による前記個人情報へのアクセスが許諾される権限の範
    囲を規定するアクセス権限情報とを記憶する記憶手段
    と、 前記要救助者と共に移動する装置の位置を検出する位置
    検出手段と、 前記検出した位置を前記救助活動者に通知するための処
    理と、前記アクセス権限情報に基づいて前記記憶手段か
    ら読み出した前記個人情報を前記救助活動者および前記
    医療従事者に提供するための処理とを行う制御手段とを
    有する情報提供システム。
  2. 【請求項2】前記個人情報は、登録された会員が前記要
    救助者となる前に、前記会員あるいは医療従事者が登録
    した情報であり、 前記アクセス権限情報は、前記会員が前記要救助者とな
    る前に登録した情報である請求項1に記載の情報提供シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記個人情報へのアクセ
    ス要求を前記医療従事者から受けた場合に、当該医療従
    事者による前記個人情報へのアクセス権限を前記アクセ
    ス権限情報を基に判断し、当該判断の結果に基づいて、
    当該医療従事者に前記個人情報を提供するための処理を
    行う請求項1に記載の情報提供システム。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記医療従事者が前記要
    救助者に対して行った治療の内容を示す治療情報を受
    け、当該治療情報に応じて、前記個人情報を更新する請
    求項1に記載の情報提供システム。
  5. 【請求項5】前記治療情報は、前記要救助者の診断、治
    療、検査、通院および投薬のうち少なくとも一つに関す
    る情報である請求項4に記載の情報提供システム。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は、前記要救助者の救助に有
    効な第1の個人情報と、前記要救助者の治療に有効な複
    数の第2の個人情報とを記憶し、 前記制御手段は、前記アクセス権限情報に基づいて、前
    記第1の個人情報を前記救助活動者に提供するための処
    理と、単数または複数の前記第2の個人情報を前記医療
    従事者に提供するための処理とを行う請求項1に記載の
    情報提供システム。
  7. 【請求項7】前記第2の個人情報は、前記要救助者が過
    去に受けた診断、治療、検査、通院および投薬のうち少
    なくとも一つを基に、前記要救助者の治療に有効な情報
    を時系列的に配列した情報である請求項6に記載の情報
    提供システム。
  8. 【請求項8】前記記憶手段は、前記救助活動者の活動範
    囲、並びに連絡先を示す救助活動者情報を記憶し、 前記制御手段は、前記検出した位置並びに前記救助活動
    者情報を基に、前記要救助者の位置に対応した前記救助
    活動者に、前記要救助者の救助を依頼する処理を行う請
    求項1に記載の情報提供システム。
  9. 【請求項9】要救助者の救助活動を行う救助活動者と、
    前記救助活動者から給された前記要救助者の治療を行う
    医療従事者とに、前記要救助者の救助および治療に有効
    な個人情報をコンピュータを用いて提供する情報提供方
    法であって、 会員が前記要救助者となる前に、前記会員あるいは医療
    従事者が前記個人情報を登録し、 前記会員が前記要救助者となる前に、前記会員が、前記
    救助活動者および前記医療従事者による前記個人情報へ
    のアクセスが許諾される権限の範囲を規定するアクセス
    権限情報を登録し、 前記要救助者と共に移動する装置から緊急指示が出され
    た場合に、前記装置の位置を検出し、 前記検出した位置を前記救助活動者に通知し、 前記登録された前記アクセス権限情報に基づいて、前記
    登録された個人情報を前記救助活動者および前記医療従
    事者に提供する情報提供方法。
  10. 【請求項10】前記個人情報へのアクセス要求を前記医
    療従事者から受けた場合に、当該医療従事者による前記
    個人情報へのアクセス権限を前記アクセス権限情報を基
    に判断し、当該判断の結果に基づいて、当該医療従事者
    に前記個人情報を提供する請求項9に記載の情報提供方
    法。
  11. 【請求項11】前記医療従事者が前記要救助者に対して
    行った治療の内容を示す治療情報を受け、当該治療情報
    に応じて、前記個人情報を更新する請求項9に記載の情
    報提供方法。
  12. 【請求項12】前記治療情報は、前記要救助者の診断、
    治療、検査、通院および投薬のうち少なくとも一つに関
    する情報である請求項11に記載の情報提供方法。
  13. 【請求項13】前記アクセス権限情報に基づいて、前記
    要救助者の救助に有効な第1の個人情報を前記救助活動
    者に提供し、前記要救助者の治療に有効な単数または複
    数の第2の個人情報を前記医療従事者に提供する請求項
    9に記載の情報提供方法。
  14. 【請求項14】前記第2の個人情報は、前記要救助者が
    過去に受けた診断、治療、検査、通院および投薬のうち
    少なくとも一つを基に、前記要救助者の治療に有効な情
    報を時系列的に配列した情報である請求項13に記載の
    情報提供方法。
  15. 【請求項15】個人の救助および治療の少なくとも一方
    に有効な個人情報と、前記個人情報へのアクセスが許諾
    される権限を有するアクセス要求の要求元、並びに当該
    アクセス要求の要求元によるアクセスが許諾される前記
    個人情報の範囲を規定するアクセス権限情報とを記憶す
    る記憶手段と、 アクセス要求を受信すると、前記アクセス権限情報を基
    づいて、前記許諾される範囲の前記個人情報を前記記憶
    手段から読み出し、当該読み出した前記個人情報を、前
    記権限を有する前記アクセス要求の発行元に送信する制
    御手段とを有する情報提供装置。
  16. 【請求項16】前記個人情報は、前記個人、あるいは前
    記個人から依頼を受けた医療従事者が登録した情報であ
    り、 前記アクセス権限情報は、前記会員が登録した情報であ
    る請求項15に記載の情報提供装置。
  17. 【請求項17】前記制御手段は、前記権限を有する医療
    従事者が前記個人に対して行った治療の内容を示す治療
    情報を受信し、当該治療情報に応じて、前記個人情報を
    更新する請求項15に記載の情報提供装置。
  18. 【請求項18】前記治療情報は、前記個人の診断、治
    療、検査、通院および投薬のうち少なくとも一つに関す
    る情報である請求項17に記載の情報提供装置。
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