JP2005025357A - 医療情報開示制御装置、医療情報開示制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶する医療情報グループ内容記憶部16と、該グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶する開示制御テーブル記憶部15と、入力される利用者属性に対応した開示可能なグループを、開示許可フラグに基づいて選択する開示可能グループ選択部12と、開示可能なグループに含まれる医療情報項目を医療情報グループ内容記憶部16から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する情報開示制御部13とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療情報開示制御装置、医療情報開示制御方法、コンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子カルテ等による医療情報の電子化が普及しつつあり、電子化して蓄積された医療情報をネットワークを介して開示するシステムが実現されつつある。この医療情報開示システムは、医療情報の閲覧が容易になる患者および医療従事者のみならず、疫学的な研究者にとっても資料取得の能率向上に役立つことから非常に有用なツールとなることが期待されている。
【0003】
しかしながら、医療情報は高度なプライバシー情報であるという側面を持つために、その開示は慎重に行われる必要がある。このような理由から、医療情報開示システムにおいて医療情報の開示を制御する技術が検討されている。従来の医療情報開示制御技術としては、例えば非特許文献1に記載されるものが知られている。この従来技術では、医療情報の個々について、どのような利用者に対して開示を許可するのかを示す開示制御情報を定義する。例えば、医療情報としては、患者名、診療日、医師名、病名、治療方法などがあり、それらの医療情報の一つ一つについて開示制御情報が定義される。また、利用者の個々について、どのような医療情報を閲覧する権限を有するのかを示す閲覧権限情報を定義する。これら開示制御情報及び閲覧権限情報は、例えばXML(eXtensible Markup Language)を用いてテキストベースのXPath記法により記述される。そして、開示制御時において、開示制御情報と閲覧権限情報とを突合せし、個々の医療情報についての開示の可否を決定している。
【0004】
【非特許文献1】
山本太郎,寺西裕一,他、「医療情報システムにおける情報開示制御方式」、情報処理学会、マルチメディア通信と分散処理研究会、100−4、2000年11月9日
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の技術では、個々の医療情報に対して開示制御をきめ細かく実施できるという利点がある反面、開示制御のための条件を設定する項目が多岐に渡るのでその条件設定が煩雑である。さらに、開示制御時には、該設定された条件ごとに閲覧権限情報と突合せするので、開示制御にかかる負荷が大きいという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、医療情報開示システムにおける医療情報の開示制御にかかる負荷を軽減でき、更には開示制御のきめ細かさを併せ持つことができる医療情報開示制御装置、医療情報開示制御方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、本発明の医療情報開示制御装置をコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の医療情報開示制御装置は、医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御する装置であって、類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶する医療情報グループ内容記憶手段と、前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶する開示制御テーブル記憶手段と、入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記開示許可フラグに基づいて選択する開示可能グループ選択手段と、開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記医療情報グループ内容記憶手段から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する情報開示制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の医療情報開示制御装置においては、前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件を予め記憶する非開示条件記憶手段と、前記情報開示制御手段により選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する暗号化手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の医療情報開示制御方法は、医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御する方法であって、類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶手段に記憶しておく過程と、前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶手段に記憶しておく過程と、入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記記憶されている開示許可フラグに基づいて選択する過程と、開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記記憶されている医療情報項目の中から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する過程とを含むことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の医療情報開示制御方法においては、前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件を予め記憶手段に記憶しておく過程と、前記選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する過程とを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載のコンピュータプログラムは、医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御するためのコンピュータプログラムであって、類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目が予め記憶手段に記憶されており、また、前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグが予め記憶手段に記憶されており、前記コンピュータプログラムは、入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記記憶されている開示許可フラグに基づいて選択する機能と、開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記記憶されている医療情報項目の中から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載のコンピュータプログラムにおいては、前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件が予め記憶手段に記憶されており、前記コンピュータプログラムは、前記選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする。
これにより、前述の医療情報開示制御装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による医療情報開示制御装置1の構成を示すブロック図である。図1において、医療情報開示制御装置1は、入出力部11、開示可能グループ選択部12、情報開示制御部13、暗号化部14、開示制御テーブル記憶部15、医療情報グループ内容記憶部16及び非開示条件記憶部17を備える。
【0015】
図2は、図1に示す開示制御テーブル記憶部15の構成例を示す図である。図2に示されるように、開示制御テーブル記憶部15は、医療情報グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶している。医療情報グループとは、医療情報の類似性に基づき医療情報が分類されるグループのことである。図2の例では、診療録管理情報、患者プライバシー情報、患者基本情報、診療医療機関情報、診療要約情報、検査情報、手術情報、投薬情報及び画像情報などのグループを設けている。
【0016】
利用者属性とは、医療情報開示サービスの利用者の属性である。利用者は、医療情報の開示を受ける資格を有している。図2の例では、利用者のうち、医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師及び薬剤師などの医療資格者としての属性と、その他利用者としての属性とを設けている。開示許可フラグは、医療情報グループ毎に、利用者属性別の開示許可「○」或いは非許可「×」を示すものである。なお、医療情報グループの一つである患者プライバシー情報については、開示許可フラグが「(×)」となっているが、これは、患者本人が医療情報の閲覧時に立ち会っていることを条件として開示を許可することを示している。
【0017】
実際の医療情報の開示の場面では、多くの場合、利用者属性毎に、どのような種別の医療情報を開示するか、あるいは非開示とするかは、ある程度パターン化されている。このような知見に基づき、本発明においては、医療情報をその内容が似通ったもの同士をまとめてグループ化し、グループ毎に開示/非開示の設定を行っている。
【0018】
図1において、入出力部11は、データの入力及び出力を行う。
開示可能グループ選択部12は、入出力部11により入力される利用者属性に対応した開示可能な医療情報グループを、開示制御テーブル記憶部15の開示許可フラグに基づいて選択する。そして、その選択結果、すなわち開示可能な医療情報グループを情報開示制御部13へ通知する。
【0019】
情報開示制御部13は、開示可能グループ選択部12による選択結果、すなわち開示可能な医療情報グループ、に含まれる医療情報項目を、医療情報グループ内容記憶部16から取得する。そして、その開示可能な医療情報項目に基づいて、入出力部11により入力される開示候補情報の中から開示する医療情報を選択する。そして、その選択結果、すなわち開示する医療情報を入出力部11を介して通知する。
【0020】
医療情報グループ内容記憶部16は、各医療情報グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶している。例えば、医療情報グループの一つである診療結果要約情報には、診療日、医師名、病名、治療方法などの医療情報項目が含まれている。
【0021】
暗号化部14は、入出力部11により入力される開示情報に含まれる医療情報のうち、非開示条件記憶部17の非開示条件に合致するものを暗号化する。そして、その暗号化結果、すなわち暗号化した医療情報を含む開示情報を入出力部11を介して出力する。
【0022】
非開示条件記憶部17は、開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件を予め記憶している。例えば、上記したように、医療情報グループの一つである診療結果要約情報には、診療日、医師名、病名、治療方法などの医療情報項目が含まれている。そして、上記図2に示されるように、診療結果要約情報については開示可となっている。しかしながら、それらの医療情報項目のうち、例えば病名に関し特定の病名については個人情報保護の観点から非開示にしたいという要求がある。そこで、非開示としたい特定の病名については、非開示条件に設定し、上記暗号化部14による暗号化の対象とする。これにより、該特定の病名は、患者本人などの特定の利用者にしか知られないようにすることができる。
【0023】
上記した医療情報開示制御装置1によれば、医療情報グループ単位で、開示する医療情報を制御できるので、開示制御にかかる負荷を軽減することが可能となる。さらに、非開示条件の設定に基づいて開示情報の中から特定の医療情報のみを個別に暗号化することができるので、きめ細かな開示制御を行うことが可能となる。
【0024】
なお、医療情報開示制御装置1の入出力部11は、入力装置及び表示装置を備えるものであってもよく、または通信によりデータを送受信するものであってもよい。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0025】
また、各記憶部15,16,17は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、可搬型の記録媒体、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。また、それら記憶部15,16,17は、医療情報開示制御装置1に内蔵されるものであっても、図示しない他の装置(データベースサーバ)内にあり、医療情報開示制御装置1は、通信によりそれら記憶部15,16,17にアクセスするものであってもよい。
【0026】
また、開示可能グループ選択部12、情報開示制御部13及び暗号化部14などの処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、それら処理部はメモリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、各部12,13,14の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0027】
次に、上記した医療情報開示制御装置1が適用される具体的な実施例を説明する。
図3は、本発明の実施形態による医療情報開示制御装置1が適用された医療情報開示システムの構成例を示す図である。この図3において、医療情報開示システムは、インデックスサーバ101、A病院に備わる端末102及び医療情報データベース(医療情報DB)103、B病院に備わる端末102及び医療情報DB103、及び、C病院に備わる端末102及び医療情報DB103を備える。インデックスサーバ101と各端末102は通信ネットワークを介して接続される。また、各端末102間は通信ネットワークを介して接続される。
【0028】
インデックスサーバ101は、上記図1に示す医療情報開示制御装置1の構成を有するものである。さらに、インデックスサーバ101は、各医療情報DBに蓄積されている医療情報のインデックス情報を有している。そして、利用者からの検索要求に応じてインデックス情報を検索する検索機能を有する。
【0029】
各端末102はデータ通信機能を有する。各医療情報DB103には、各病院が管理する医療情報が蓄積されている。各端末102は、自端末が備わる病院の医療情報DB103に接続し、蓄積されている医療情報を取得することができる。
【0030】
次に、図4を参照して、上記図3の医療情報開示システムの概略動作を説明する。図4は、図3の医療情報開示システムの概略動作を説明するためのシーケンスチャートである。
図4において、利用者の一人であるA病院のY医師は、医療情報開示サービスの利用資格を有している。初めに、Y医師の資格認証が行われ、この認証後にサービスの利用が開始される。その認証時にはY医師の利用者属性「医師」の認証も行われる。
先ず、図4のステップS1では、利用者であるY医師によって端末102が操作され、端末102が検索要求をインデックスサーバ101へ送信する。この検索要求時には、認証済みのY医師の利用者属性と、検索キーとがインデックスサーバ101へ送信される。図4の例では、検索キーとして「症例X」がインデックスサーバ101へ供給される。
【0031】
次いで、ステップS2では、インデックスサーバ101が、該検索キーに基づいてインデックス情報を検索し、この検索結果のうち、Y医師の利用者属性についての開示可能なものを要求元の端末102へ返答する。図4の例では、検索結果のうち、開示可能なものとして2つのインデックス情報、B病院の内科の症例XαとC病院の眼科の症例Xβとが返答される。
【0032】
次いで、ステップS3では、Y医師が端末102により、受け取った2つの検索結果に対応するB病院とC病院が持つ各医療情報を取得するために、それぞれの病院の端末102に対して医療情報送信要求を送信する。この医療情報送信要求には、認証済みのY医師の利用者属性「医師」も併せて送られる。
次いで、ステップS4では、B病院の端末102が要求された医療情報の中から、Y医師の利用者属性「医師」で閲覧可能な項目だけを抽出してY医師の端末102へ送信する。同様に、C病院の端末102が要求された医療情報の中から、Y医師の利用者属性「医師」で閲覧可能な項目だけを抽出してY医師の端末102へ送信する。
【0033】
これにより、開示が許可された医療情報のみが利用者の端末102へ送信される。そして、Y医師は、開示されたB病院及びC病院の類似症例Xを取得し、これら症例を参考にして診断、処置等を行うことができる。
【0034】
次に、上記した医療情報開示システムの動作を詳細に説明する。
初めに、図5を参照して、利用者認証から検索結果の通知までの動作を説明する。図5は、図3の医療情報開示システムの詳細動作を説明するための第1のシーケンスチャートである。
図5において、利用者Aは、予め認証局200に資格情報Aと個人情報Aを登録して個人証明書A(例えばICカード)の発行を受けている。先ず、利用者が認証局200に対して個人証明書A(例えばICカードのデータ)を送付して個人認証を依頼する(ステップS10a)。この依頼により認証局200が、登録されている認証情報に基づいて受け取った個人証明書Aの正当性を検証し、正当なものであれば当該利用者に対して権限証明書Aを発行する(ステップS10b)。この権限証明書Aは、利用者Aの認証済みの利用者属性を含んでいる。以降の処理において、開示制御が行われる際にはこの権限証明書Aが使用される。
【0035】
次いで、利用者AがA病院の端末102により、インデックスサーバ101に対して検索キー及び権限証明書Aを送信して検索要求を行う(ステップS1)。この検索要求を受けると、インデックスサーバ101は、先ず、受信した検索キーに基づいてインデックス情報を検索する(ステップS2a)。次いで、インデックスサーバ101は、検索キーに合致したインデックス情報の中から、権限証明書Aの利用者属性及び開示制御テーブルに基づいて開示可能なものを選択する(ステップS2b)。そして、その選択した検索結果のみを利用者Aの端末102へ送信する(ステップS2c)。
【0036】
なお、上記検索結果通知時のオプションとして、インデックス情報のうち、検索キーには合致しないが当該利用者に対して開示可能なものを全て提供するようにしてもよい。
【0037】
次に、図6を参照して、情報要求から情報提供までの動作を説明する。図6は、図3の医療情報開示システムの詳細動作を説明するための第2のシーケンスチャートである。ここでは、B病院が持つ医療情報を取得する場合の処理を例に挙げて説明するが、C病院が持つ医療情報についても同様の処理手順によって取得可能である。
図6において、利用者AがA病院の端末102により、B病院の端末102に対して、閲覧したい医療情報の指定情報及び権限証明書Aを送信して情報要求を行う(ステップS3)。この情報要求を受けると、B病院の端末102は、権限証明書Aが正当なものである場合には、受信した指定情報に対応する医療情報を医療情報DB103から取得して、権限証明書Aで開示可能な情報だけを選択し(ステップS4a)、この選択した医療情報を要求元であるA病院の端末102へ送信する(ステップS4)。但し、権限証明書Aで開示可能な情報項目であってもその内容によっては例外的に非開示とすることが望ましい情報(例えば患者のプライバシーに深く関わり、医師であっても非開示としたい特定の情報)は暗号化して医療情報DB103に格納されているが、このような情報は暗号を解かずにそのままA病院の端末102へ送信する。この暗号を解く権限は情報の持ち主(患者本人)のみに与えることとする。
【0038】
なお、上述した図3に示す実施例においては、インデックスサーバ101が医療情報開示制御を行うようにしたが、インデックス情報検索機能と医療情報開示制御機能とを別の装置で実現するようにしてもよい。
【0039】
また、図1における各部12,13,14の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより医療情報開示制御処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0040】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0041】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、医療情報グループ単位で、開示する医療情報を制御できるので、開示制御にかかる負荷を軽減することができる。さらに、非開示条件の設定に基づいて開示情報の中から特定の医療情報のみを個別に暗号化することができるので、きめ細かな開示制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による医療情報開示制御装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す開示制御テーブル記憶部15の構成例を示す図である。
【図3】図1に示す医療情報開示制御装置1が適用された医療情報開示システムの構成例を示す図である。
【図4】図3に示す医療情報開示システムの概略動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図5】図3に示す医療情報開示システムの詳細動作を説明するための第1のシーケンスチャートである。
【図6】図3に示す医療情報開示システムの詳細動作を説明するための第2のシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1…医療情報開示制御装置、11…入出力部、12…開示可能グループ選択部、13…情報開示制御部、14…暗号化部、15…開示制御テーブル記憶部、16…医療情報グループ内容記憶部、17…非開示条件記憶部、101…インデックスサーバ(医療情報開示制御装置)、102…端末、103…医療情報データベース(医療情報DB)
Claims (6)
- 医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御する装置であって、
類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶する医療情報グループ内容記憶手段と、
前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶する開示制御テーブル記憶手段と、
入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記開示許可フラグに基づいて選択する開示可能グループ選択手段と、
開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記医療情報グループ内容記憶手段から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する情報開示制御手段と、
を備えたことを特徴とする医療情報開示制御装置。 - 前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件を予め記憶する非開示条件記憶手段と、
前記情報開示制御手段により選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する暗号化手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療情報開示制御装置。 - 医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御する方法であって、
類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目を予め記憶手段に記憶しておく過程と、
前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグを予め記憶手段に記憶しておく過程と、
入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記記憶されている開示許可フラグに基づいて選択する過程と、
開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記記憶されている医療情報項目の中から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する過程と、
を含むことを特徴とする医療情報開示制御方法。 - 前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件を予め記憶手段に記憶しておく過程と、
前記選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する過程と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の医療情報開示制御方法。 - 医療情報開示システムにおける医療情報の開示を制御するためのコンピュータプログラムであって、
類似性に基づき分類された医療情報の各グループ毎に、グループ内に含まれる医療情報の項目が予め記憶手段に記憶されており、また、
前記グループ毎に、利用者属性別の開示許可フラグが予め記憶手段に記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、
入力される利用者属性に対応した開示可能な前記グループを、前記記憶されている開示許可フラグに基づいて選択する機能と、
開示可能な前記グループに含まれる医療情報項目を前記記憶されている医療情報項目の中から取得し、開示可能な医療情報項目に基づいて開示する医療情報を選択する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記開示可能な医療情報項目に属する医療情報のうち、例外的に非開示とする医療情報を特定する非開示条件が予め記憶手段に記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、
前記選択された医療情報のうち、前記非開示条件に合致する医療情報を暗号化する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
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