JP2007108864A - 検査報告書作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】医療機関の医師等の顧客の要望に応じ、適切な検査報告書を容易に作成することができる検査報告書作成システムを提供する。
【解決手段】検査報告書作成システムは、検査結果等を管理する検査システムから所定期間毎に検査報告書作成処理サーバにおいて検査結果を取得し、取得した検査結果をテキストデータDB及び画像データDBにおいて記憶する。次に、検査報告書作成処理サーバは、検査報告書作成条件データDBに記憶されている検査報告書作成条件で公開に指定されている検査項目に関する検査結果のテキストデータ及び画像データをテキストデータDB及び画像データDBから取得する。次に、検査報告書作成条件において指定された条件に基づいて、検査報告書を作成し、そのデータを検査報告書データDBに登録する。そして、医療機関からの要望に応じて、Webサーバを介して検査報告書のデータを医療機関に設置されている顧客端末に送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】検査報告書作成システムは、検査結果等を管理する検査システムから所定期間毎に検査報告書作成処理サーバにおいて検査結果を取得し、取得した検査結果をテキストデータDB及び画像データDBにおいて記憶する。次に、検査報告書作成処理サーバは、検査報告書作成条件データDBに記憶されている検査報告書作成条件で公開に指定されている検査項目に関する検査結果のテキストデータ及び画像データをテキストデータDB及び画像データDBから取得する。次に、検査報告書作成条件において指定された条件に基づいて、検査報告書を作成し、そのデータを検査報告書データDBに登録する。そして、医療機関からの要望に応じて、Webサーバを介して検査報告書のデータを医療機関に設置されている顧客端末に送信する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、医療機関等の顧客から検体の検査を依頼された検査機関において、検査結果を顧客に報告する検査報告書を作成する検索報告書作成システムに関するものである。
従来、検査機関においては、医療機関の医師等により、患者等から採取された体組織、血液、血漿、血清等の検体についての検査を依頼された場合、依頼された検査の結果を報告する検査報告書を所定の形式で作成し郵送等により依頼元の医療機関等に送付していた。ここで、近年、医療情報を電子データとして管理する電子カルテシステムが医療機関等に広く普及しており、多くの医療機関等において、検査機関から送られた検査報告書の内容を電子カルテシステムに入力する等の処理が行われている。
なお、電子カルテシステム等、医療情報を管理するシステムとしては、例えば、複数のシステムに係る医療情報を統括的に表示可能な医療情報システムが提案されている(特許文献1参照)。ここで、例えば、整形外科に設置されている整形外科端末、ICU(Intensive Care Unit:集中治療室)に設置されているICU端末、内科に設置されている内科端末が存在し、整形外科、ICU及び内科のそれぞれにおいて個別に医療情報を管理しているとする。このような場合に、特許文献1記載の医療情報システムにおいては、例えば、整形外科において医療情報が変更された場合、ICU及び内科においても変更内容を医療情報に反映させることができ、異なるシステムに係る医療情報を総括的に表示することができる。
ところで、検体の検査結果の中には、遺伝的要素に関わる内容や、依頼元の医療機関における扱いが異なる複数種類の内容が含まれている等の場合がある。ここで、遺伝的要素に関わる内容は、患者の個人情報であるため慎重な取り扱いが要求されるものであり、場合によっては検査報告書に検査結果を記載しない等の対応が必要となる。また、検体の検査項目は予めセットされているのが一般的であるが、検査項目によっては、医療機関における取り扱いが異なるものがある。例えば、医療機関においては、特定の疾病については専門の部門を設けている等の場合があり、予めセットされている検査項目の中には、特定の疾病に関するものが含まれている場合がある。医療機関にとっては、検査を依頼した部門が必要とする検査結果のみが含まれる検査報告書が作成されることが望ましいが、医療機関毎に疾病の分類や部門の設け方が異なっている場合が多く、医療機関毎に要望に応じた適切な検査報告書を作成するのは容易でない。
また、電子カルテシステムの普及に伴い、検査の依頼元である医療機関等の多くは、電子カルテシステムに容易に組み込むことが可能な電子データの状態で検査報告書を受け取ることを希望している。この場合、医療機関等は、医療機関における医療情報の取り扱い事情に合致した電子データ、例えば、遺伝的要素に関する検査結果を除いた検査報告書や、依頼元である部門において必要とする検査結果のみを含む検査報告書等の電子データを受け取ることを希望している。しかしながら、個々の医療機関毎に掲載される検査結果が異なる検査報告書を作成するには、多くの手間が掛かると共に、検査報告書を作成する処理が煩雑になる。
この発明の課題は、医療機関の医師等の検査の依頼元である顧客毎に、顧客の要望に応じた適切な検査報告書を容易に作成することができる検査報告書作成システムを提供することである。
請求項1記載の検査報告書作成システムは、検体の検査結果を記憶する検査結果記憶手段と、検査結果の公開又は非公開の指定を含む検査報告書作成条件を顧客毎に記憶する検査報告書作成条件記憶手段と、前記検査結果記憶手段に記憶されている検査結果及び前記検査報告書作成条件記憶手段に記憶されている検査報告書作成条件に基づいて、公開に指定された検査結果について検査報告書を作成する検査報告書作成手段と、前記検査報告書作成手段により作成された検査報告書を記憶する検査報告書記憶手段と、前記検査報告書記憶手段に記憶されている検査報告書を顧客の要求に応じて顧客端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この請求項1記載の検査報告書作成システムによれば、検査結果の公開又は非公開が顧客毎の検査報告書作成条件において指定されているため、公開に指定された検査結果についてのみ検査報告書が作成される。従って、検査を依頼する顧客、即ち、検査の依頼元である医療機関の医師等により予め設定された検査報告書作成条件に基づいて、医療機関等が必要とする検査結果のみを含む適切な検査報告書を作成することができる。
また、請求項2記載の検査報告書作成システムは、前記検査報告書作成手段が、前記検査報告書作成条件において、検査項目毎に前記検査結果の公開又は非公開が指定されている場合には、公開に指定された前記検査項目について検査報告書を作成することを特徴とする。
この請求項2記載の検査報告書作成システムによれば、公開に指定された検査項目について検査報告書が作成される。従って、検査の依頼元である医療機関毎に部門構成の違いや疾病の分類の違い等が存在する場合であっても、各医療機関の要望に応じて必要な検査結果のみを含む検査報告書を作成することができる。
また、請求項3記載の検査報告書作成システムは、前記検査報告書作成手段が、前記検査報告書作成条件において、前記検査報告書のデータ形式が指定されている場合には、指定されたデータ形式で検査報告書を作成することを特徴とする。
この請求項3記載の検査報告書作成システムによれば、検査報告書作成条件において指定されたデータ形式で検査報告書が作成される。従って、医療機関に導入されている電子カルテシステムに合致したデータ形式の検査報告書を適切に作成することができる。
また、請求項4記載の検査報告書作成システムは、前記検査報告書作成手段が、前記検査報告書作成条件において、前記検査報告書のファイル名が指定されている場合には、指定された前記ファイル名を用いて検査報告書を作成することを特徴とする。
また、請求項5記載の検査報告書作成システムは、前記検査報告書作成手段が、前記検査報告書作成条件において、前記顧客が使用する検査項目コードを用いて検査報告書を作成することが指定されている場合には、指定された前記検査項目コードを用いて検査報告書を作成することを特徴とする。
この請求項4及び請求項5記載の検査報告書作成システムによれば、検査報告書作成条件に基づいて、例えば、顧客である医療機関の要望に応じたファイル名や、顧客である医療機関において用いられている検査項目コードを用いた検査報告書を作成することができる。
この発明によれば、検査報告書作成条件として公開に指定、即ち、検査報告書を作成することが指定された検査結果についてのみ検査報告書を作成することができる。従って、遺伝情報等のように患者の個人情報を含んでいたり、検査の依頼元である医療機関等によって取り扱いが異なる特定の疾病に関わる検査結果を含んでいる場合であっても、医療機関等により示される検査報告書作成条件に基づいて、個々の医療機関等の要望に適切に対応した検査報告書を容易に作成することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態に係る検査報告書作成システムについて説明する。
図1は、実施の形態に係る検査報告書作成システムを含むシステム全体のブロック構成図である。検査報告書作成システム2は、図1に示すように、検査システム4と共に検査機関システムを構成し、該検査機関システムは検査機関に設置されている。また、検査機関システム(検査報告書作成システム2)は、インターネット等のネットワーク6を介して検査の依頼元である各医療機関(顧客)の各々に設置されている端末(顧客端末)8a〜8cと接続されている。
ここで、検査機関システムが設置されている検査機関は、医療機関の医師等からの依頼を受けて各種の検査、例えば、患者から採取された体組織、血液、血漿、血清等の検体について各種の検査を行う機関である。なお、この検査機関に設置されている検査機関システムを構成する検査報告書作成システム2と検査システム4とは、例えば、社内LAN(Local Area Network)等を介して接続されている。
図2は、実施の形態に係る検査報告書作成システム2のブロック構成図である。検査報告書作成システム2は、図2に示すように、検査報告書作成処理サーバ10を備え、検査報告書作成処理サーバ10には、検査結果のテキストデータを記憶するテキストデータDB12及び検査結果の画像データを記憶する画像データDB14が接続されている。また、検査報告書作成処理サーバ10には、検査報告書を作成する際に用いられる検査報告書作成条件のデータを記憶する検査報告書作成条件データDB16及び作成された検査報告書のデータを記憶する検査報告書データDB19が接続されている。また、検査報告書データDB19には、ネットワーク6を介して顧客端末8a〜8cと接続されているWebサーバ18が接続されている。
検査報告書作成処理サーバ10は、所定期間毎、例えば、1日に1回等の間隔で検査システム4から送信される検査結果のデータを受信することによって検査結果を取得し、取得した検査結果のテキストデータをテキストデータDB12へ、取得した検査結果の画像データを画像データDB14へそれぞれ送信し記憶させる。そして、テキストデータDB12に記憶されたテキストデータ及び画像データDB14に記憶された画像データを用い、検査報告書作成条件データDB16に記憶されている検査報告書作成条件に基づいて検査報告書を作成する。なお、作成された検査報告書のデータは、所定の識別情報、例えば、医療機関等から検査の依頼を受け付けた際に付与している所定の識別番号等に対応させて検査報告書データDB19に記憶される。
テキストデータDB12には、検査結果、検査依頼情報、患者情報及び後述する画像データのファイル名称等を含むテキストデータが記憶される。検査結果は、例えば、検査項目、検査結果の数値、使用薬剤名等を含むデータであり、検査依頼情報は、例えば、検査を依頼した医療機関名、該医療機関を示すユーザ識別情報、検体の種類、依頼された検査内容の詳細等を示すものである。また、患者情報は、例えば、患者の氏名、性別、年齢等を示すものである。画像データのファイル名称とは、画像データDB14に記憶されている画像データのファイル名称である。即ち、同一の検査結果に関するテキストデータと画像データとを確実に対応させるべく、テキストデータには同一の検査結果に関する画像データのファイル名称が含まれている。なお、テキストデータは、検査システム4においてはCSV(Comma Separated Value)形式で記憶されているため、テキストデータDB12においてXML(Extensible Markup Language)形式に変換され記憶される。また、XML形式に変換されたテキストデータは、検査報告書のデータと同様に、所定の識別情報に対応させて記憶される。
また、画像データDB14には、検査結果の画像データ、例えば、検査結果を示すグラフ、チャート、表、写真等のデータが記憶される。ここで、後述する検査報告書作成条件において画像データのデータ形式が指定されている場合には、指定されたデータ形式により画像データが記憶される。また、画像データも、テキストデータと同様に、所定の識別情報に対応させて記憶される。
検査報告書作成条件データDB16には、検査報告書作成条件のデータが記憶される。検査報告書作成条件は、検査を依頼した医療機関により予め設定された、検査報告書を作成する際の条件を示すものであり、検査の依頼を受け付けた際に検査報告書作成条件データDB16に入力され登録されている。検査報告書を作成する際の条件とは、例えば、検査結果を公開又は非公開にすること、即ち、検査報告書を作成する検査項目、検査報告書(検査報告書に掲載される画像データ)のデータ形式、検査報告書のファイル名、検査項目コードの変換、電子交換キー等に関する条件である。
検査結果の公開又は非公開は、検査の依頼を受け付ける際に、医療機関によって検査項目毎に任意に指定される。例えば、血液についての検査Xの検査項目として検査項目A、B、Cが設定されている場合に、検査項目A及びCを公開、検査項目B及びCを公開、検査項目A及びBを公開等、医療機関毎に公開する検査項目を任意に指定することができる。
ここで、この検査項目の公開又は非公開は、検査項目の特性、医療機関におけるシステム上の問題等、各種理由により指定される。例えば、検査項目が遺伝的要素に関係するものであり、非常に秘匿性が高い等の場合には、非公開に指定される場合がある。また、医療機関における担当者や部門構成上の事情、医療機関におけるシステム構成上の事情等により、予め設定されている検査項目の中で、必要な検査項目のみが公開とされ、不要な項目が非公開とされる等の場合がある。なお、非公開とされた検査項目については、検査報告書の作成は行われないが、検査そのものは行われ、検査結果がテキストデータDB12及び画像データDB14に記憶される。
また、検査報告書のデータ形式の指定は、例えば、医療機関に導入されている電子カルテシステムとの整合性等を考慮して行われる。検査報告書のデータ形式、即ち、検査報告書の画像データの形式には、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、PNG(Portable Network Graphics)等を指定することができる。また、検査報告書のファイル名は、例えば、所定文字数のアルファベットと数字を組合わせたもの等、一定のルールに基づいて医療機関が任意に指定することができる。なお、ファイル名は、使用するファイル名を指定すると共に、ファイル名の編集、即ち、ファイル名に検査報告書のページ数や検査コードを付与する等の編集条件を指定することができる。
また、検査コードの変換とは、通常、検査報告書に記載される検査コードが、検査機関において検査項目等を示すために用いられるコードであるため、この検査コードを、検査の依頼元である医療機関において用いられている独自の検査コードに変換することである。そして、電子交換キーとは、顧客端末において検査機関システムから取得した検査報告書のデータを電子カルテシステム等に組み込む際に用いられる所定の識別情報である。なお、電子交換キーと共に、電子交換キーを編集する際の条件、例えば、電子交換キーの末尾に検査依頼の受付日を付加する等の条件を指定することもできる。また、検査報告書作成条件データは、テキストデータDB12に記憶されているテキストデータ等と同様に、所定の識別情報に対応させて記憶されている。
また、検査報告書データDB19には、検査報告書のデータが記憶される。この検査報告書データDB19記憶される検査報告書のデータは、検査報告書作成処理サーバ10において、検査報告書作成条件データDB16に記憶されている検査報告書作成条件に基づいて作成された検査報告書のデータである。なお、検査報告書のデータは、所定の識別情報に対応させて記憶されると共に、検査報告書作成条件で指定された電子交換キーが付されている。
また、Webサーバ18は、顧客端末8a〜8cからネットワーク6を介して送信される検査報告書の送信要求を受信し、受信した送信要求に対応する検査報告書のデータを検査報告書データDB19から取得する。そして、取得した検査報告書のデータを、送信要求の発信元である顧客端末に対して送信する処理を行う。なお、送信要求には所定の識別情報及びユーザ識別情報が含まれている。
図3は、実施の形態に係る検査システム4のブロック構成図である。検査システム4は、図3に示すように、基幹システム20を備え、この基幹システム20には各検査項目における検査結果等を管理する検査項目用システム30a〜30cが接続されている。基幹システム20は、図3に示すように、データ制御部22を備え、このデータ制御部22には、検査依頼情報及び患者情報等を記憶するデータ記憶部24及び各種データの入出力を制御する入出力制御部26が接続されている。データ記憶部24に記憶される検査依頼情報及び患者情報は、検査報告書作成システム2のテキストデータDB12に記憶される検査依頼情報及び患者情報と同一の情報である。なお、この検査依頼情報及び患者情報は、各医療機関から検査が依頼された際に、入出力制御部26を介して基幹システム20に入力され、所定の識別情報に対応させてデータ記憶部24に記憶される。
検査項目用システム30aは、図3に示すように、データ制御部32を備え、このデータ制御部32には、検査結果のデータを記憶するデータ記憶部34及び各種データの入出力を制御する入出力制御部36が接続されている。なお、検査項目用システム30aは、検査項目A用のシステムであり、検査項目用システム30bは、検査項目B用のシステムであり、検査項目用システム30cは、検査項目C用のシステムである。また、検査項目用システム30b及び30cの構成は、検査項目用システム30aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図4は、この発明の実施の形態に係る顧客端末8aのブロック構成図である。顧客端末8aは、図4に示すように、データ制御部40を備え、このデータ制御部40には、検査機関システムからネットワーク6を介して送信された検査報告書のデータ等を記憶するデータ記憶部42及び各種データの入出力を制御する入出力制御部44が接続されている。なお、顧客端末8aは、医療機関Aに設置されているシステムであり、図1に示す顧客端末8bは、医療機関Bに、顧客端末8cは、医療機関Cにそれぞれ設置されているシステムである。また、顧客端末8b及び8cの構成は、顧客端末8aの構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図5のフローチャートを参照して、実施の形態に係る検査報告書作成システムによる検査報告書の作成処理について説明する。
まず、検査報告書作成システム2は、検査システム4から検査結果を取得する(ステップS10)。即ち、検査システム4から所定期間毎に、例えば、1日に1回、検査報告書作成システム2に対して送信される検査結果のデータを、検査報告書作成処理サーバ10において受信することによって、検査結果を取得する。なお、検査結果として、検査依頼情報、患者情報及び検査結果の数値等を含むテキストデータ及び検査結果の画像等を示す画像データが取得される。また、検査システム4から送信される検査結果のデータには、検査の依頼を受け付けた際に付与されている所定の識別情報が付されている。
次に、ステップS10において取得された検査結果のテキストデータをテキストデータDB12において、画像データを画像データDB14においてそれぞれ記憶する(ステップS11)。即ち、検査報告書作成処理サーバ10は、受信した検査結果のうち、テキストデータはテキストデータDB12に、画像データは画像データDB14にそれぞれ入出力制御部(図示省略)を介して送信する。そして、テキストデータDB12においては、検査報告書作成処理サーバ10から送信されたテキストデータを入出力制御部(図示省略)を介して受信し、XML形式に変換した後、所定の識別情報に対応させて記憶する。
また、画像データDB14においても、検査報告書作成処理サーバ10から送信された画像データを入出力制御部(図示省略)を介して受信し、検査報告書作成条件において指定されている所定の形式に変換した後、所定の識別情報に対応させて記憶する。例えば、検査報告書作成条件において、PDF形式とすることが指定されている場合には、PDF形式に変換した後、所定の識別情報に対応させて記憶する。
次に、検査報告書作成処理サーバ10において、検査報告書作成条件データDB16から検査報告書作成条件のデータを取得する(ステップS12)。即ち、検査報告書作成条件データDB16において、所定の識別情報に対応させて記憶されている検査報告書作成条件のデータの中から、検査報告書作成処理サーバ10において取得された検査結果に付されている所定の識別情報と同一の識別情報に対応させて記憶されている検査報告書作成条件のデータを抽出し取得する。
次に、検査報告書作成処理サーバ10において、ステップS12において取得した検査報告書作成条件に基づいて検査報告書を作成する(ステップS13)。即ち、検査報告書作成条件において公開に指定されている検査項目に関する検査結果のテキストデータをテキストデータDB12から、公開に指定されている検査項目に関する検査結果の画像データを画像データDB14からそれぞれ取得し、検査報告書作成条件において指定された条件に基づく検査報告書を作成する。
例えば、依頼された検査Xの検査項目に検査項目A、B、Cが含まれており、検査項目A及びBが公開に、検査項目Cが非公開に設定されているとする。この場合、テキストデータDB12及び画像データDB14から、検査依頼情報、患者情報、検査項目A及びBのテキストデータ及び画像データが取得され、取得されたテキストデータ及び画像データを用い、検査報告書作成条件に基づく検査報告書が作成される。具体的には、テキストデータDB12に記憶されているテキストデータには、画像データのファイル名称が所定の識別情報と共に記憶されている。従って、検査報告書作成処理サーバ10は、まずテキストデータDB12において所定の識別番号に対応させて記憶されているテキストデータの中から、検査報告書作成条件において公開に指定された検査項目のテキストデータのみを取得する。そして、取得されたテキストデータから、該テキストデータに含まれる画像ファイル名称を取得し、取得された画像ファイル名称をキーとして画像データDB14に記憶されている画像データの中から必要な画像データを取得して検査報告書の作成処理を実行する。
検査項目Aについては、例えば、図6に示すように、被験者名(患者名)、患者の性別、年齢及び依頼元医療機関名と共に、検査結果を表及びグラフ形式で示した検査報告書が作成される。また、検査項目Bについては、例えば、図7に示すように、被験者名等の書誌事項と共に、検査結果の画像を示した検査報告書が作成される。なお、検査結果として写真等の画像のみが得られるもの、数値データ及びグラフが得られるもの等、得られる検査結果は検査項目によって異なっている。
次に、検査報告書作成処理サーバ10において作成された検査報告書を検査報告書データDB19に登録する(ステップS14)。即ち、検査報告書作成処理サーバ10において、検査の依頼元である医療機関により公開することが指定された検査項目について、指定されたデータ形式等で作成された検査報告書のデータが検査報告書データDB19に記憶される。ここで、検査報告書作成条件においてファイル名が指定されている場合には、指定されたファイル名を用いて検査報告書のデータが検査報告書データDB19に記憶され登録される。なお、ファイル名の編集条件が指定されている場合には、指定された編集条件に基づいて編集された後のファイル名を用いて登録される。また、検査報告書データDB19に登録される検査報告書のデータには、検査報告書作成条件として指定された電子交換キーが付されている。
次に、図8のフローチャートを参照して、顧客端末において検査報告書のデータが取得される処理について説明する。なお、以下においては、医療機関Aに設置されている顧客端末8aにおいて検査報告書のデータが取得される場合を例として説明する。
まず、顧客端末8aにおいては、入出力制御部44(図4参照)及びネットワーク6(図1参照)を介して検査報告書作成システム2(検査機関システム)に対して検査報告書の送信要求を送信する。なお、送信要求には、検査の依頼を受け付けた際に付与した所定の識別情報及びユーザ識別情報が含まれている。
検査報告書作成システム2のWebサーバ18においては(図2参照)、顧客端末8aから送信された検査報告書の送信要求を受信した場合には(ステップS20)、受信した送信要求に対応する検査報告書のデータを検査報告書データDB19に記憶されている検査報告書のデータの中から抽出し取得する(ステップS21、図8参照)。即ち、顧客端末8aから送信される送信要求には、所定の識別情報が含まれているため、検査報告書データDB19において該所定の識別情報に対応させて記憶されている検査報告書のデータを検査結果報告書作成条件データDB16から抽出しWebサーバ18において取得する。
次に、Webサーバ18は、ステップS21において検査報告書データDB19から取得された検査報告書のデータを、送信要求の発信元である顧客端末8aに対して送信する(ステップS22)。即ち、Webサーバ18からネットワーク6を介して検査報告書のデータが顧客端末8aに対して送信される。なお、顧客端末8aに対して送信される検査報告書のデータには、医療機関Aにより検査報告書作成条件において指定された電子交換キーが付されている。
顧客端末8aにおいては、ネットワーク6及び入出力制御部44(図4参照)を介してWebサーバ18から送信された検査報告書のデータを受信し、受信した検査報告書のデータをデータ記憶部42に記憶する。ここで、検査報告書は、医療機関Aが設定した検査報告書作成条件に基づいて作成されているため、例えば、検査対象の検体が採取された患者の電子カルテ等に円滑に検査報告書を組み込むことができる。
この実施の形態に係る検査報告書作成システムによれば、医療機関毎に検査結果の公開又は非公開を指定した検査報告書作成条件に基づいて検査報告書を作成している。従って、顧客である各医療機関の求める検査結果のみを含む検査報告書を容易に作成することができ、医療機関の要望に適切に応じた検査報告書を作成することができる。
また、この実施の形態に係る検査報告書作システムによれば、医療機関により指定された検査報告書作成条件に基づいて、医療機関が要望するデータ形式、ファイル名、検査コード及び電子交換キー等を用いた検査報告書を作成している。従って、検査報告書のデータを受領した医療機関において、検査報告書のデータ形式を変更する等の処理を行うことなく、電子カルテシステム等に検査報告書のデータを円滑に取り込むことができる。
また、この実施の形態に係る検査報告書作成システムによれば、非公開に指定された検査項目については検査報告書が作成されない。従って、非公開に指定された検査項目の検査結果が誤って公開されること等を確実に防止することができ、医療情報である検査結果を適切に取り扱うことができる。
なお、上述の実施の形態に係る検査報告書システムにおいて、適正な検査結果が得られなかった場合であっても検査報告書を作成するようにしてもよい。即ち、医療機関から提出された検体が必要量に満たない場合には、適正な検査結果を得ることができない。通常、このような場合には、医療機関側に適正な検査結果を得ることができない旨を通知し、検査の依頼を取り消して検査報告書の作成を行わない。しかしながら、医療機関によっては、このような場合であっても検査報告書の作成を希望することがある。従って、検査報告書作成条件として、検査依頼取消に該当するケースであっても検査報告書を作成する等の指定を可能にし、検査依頼取消に該当する場合であっても検査報告書を作成するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書作成システムにおいて、顧客端末がネットワークを介してWebサーバにアクセスする際に、所定のID及びパスワードを用いてログインを行うようにしてもよい。即ち、インターネット等の公共ネットワークを介して検査機関システムのWebサーバにアクセスする場合には、所定の認証を行った後に、検査報告書のデータの送信を要求することができるようにしてもよい。また、この所定のID及びパスワードをユーザ識別情報として用いるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書作成システムにおいては、公開に指定された検査項目の検査結果についてのみ検査報告書を作成しているが、非公開に指定された検査項目についても検査報告書を作成するようにしてもよい。この場合においても、非公開に指定された検査項目に関する検査報告書のデータは、例えば、テキストデータDB等、公開に指定された検査項目に関する検査報告書のデータとは異なるDBに登録することによって、誤って公開されることを防止できる。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書システムにおいては、検査を依頼した医療機関からの送信要求に応じて検査報告書のデータを送信しているが、検査報告書のデータを依頼元とは異なる機関に送信するようにしてもよい。例えば、製薬会社と医療機関との間において治験契約が締結されており、検査報告書作成条件として検査報告書の提出先が製薬会社に指定されている場合には、医療機関が検査の依頼元であっても、製薬会社からの送信要求に応じて、製薬会社に対して検査報告書のデータを送信するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書作成システムにおいては、非公開に指定された検査項目についても検査結果が記憶されているが、非公開に指定された検査項目については検査を行わないようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書作成システムにおいて、複数の電子交換キーを指定可能としてもよい。即ち、医療機関において複数のシステムが構築されている場合、例えば、電子カルテシステムと検査システムとが構築されている場合、電子カルテシステムと検査システムとでは異なる電子交換キーが用いられていることが多い。ここで、検査の依頼は検査システムを介して行われるため、通常、検査報告書作成条件においては検査システムにおいて用いられている電子交換キーが指定されている。この場合、検査システムに対して検査報告書のデータを送信する場合は問題がないが、電子カルテシステムに対して検査報告書のデータを送信する場合は電子カルテシステムにおいて用いられている電子交換キーが必要になる。従って、例えば、検査報告書作成条件として、第1の電子交換キー及び第2の電子交換キーを指定可能とし、検査システムに対して検査報告書のデータを送信する場合には第1の電子交換キーを用い、電子カルテシステムに検査報告書のデータを送信する場合には第2の電子交換キーを用い、電子交換キーを切替ることができるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態に係る検査報告書作成システムにおいて、検査報告書作成条件として検査報告書のデータ形式を複数指定することができるようにしてもよい。例えば、HTML形式の検査報告書と、PDF形式の検査報告書等、検査報告書のデータ形式を複数指定することができるようにしてもよい。この場合は、医療機関がWebサーバ18に接続する際にログインを行うようにし、ログイン識別子と検査報告書のデータ形式とを対応付ける等により実現可能である。例えば、ログイン識別子Aとして「HTML」、ログイン識別子Bとして「PDF」とした場合、ログイン識別子Aを用いてログインを行った場合には、HTML形式の検査報告書を取得可能とし、ログイン識別子Bを用いてログインを行った場合には、PDF形式の検査報告書が取得可能とすることによって対応することができる。
2・・・検査報告書作成システム、4・・・検査システム、6・・・ネットワーク、8a、8b、8c・・・顧客端末、10・・検査報告書作成処理サーバ、12・・・テキストデータDB、14・・・画像データDB、16・・・検査報告書作成条件データDB、18・・・Webサーバ、19・・・検査報告書データDB、20・・・基幹システム、30a、30b、30c・・・検査項目用システム。
Claims (5)
- 検体の検査結果を記憶する検査結果記憶手段と、
検査結果の公開又は非公開の指定を含む検査報告書作成条件を顧客毎に記憶する検査報告書作成条件記憶手段と、
前記検査結果記憶手段に記憶されている検査結果及び前記検査報告書作成条件記憶手段に記憶されている検査報告書作成条件に基づいて、公開に指定された検査結果について検査報告書を作成する検査報告書作成手段と、
前記検査報告書作成手段により作成された検査報告書を記憶する検査報告書記憶手段と、
前記検査報告書記憶手段に記憶されている検査報告書を顧客の要求に応じて顧客端末に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする検査報告書作成システム。 - 前記検査報告書作成手段は、
前記検査報告書作成条件において、検査項目毎に前記検査結果の公開又は非公開が指定されている場合には、公開に指定された前記検査項目について検査報告書を作成することを特徴とする請求項1記載の検査報告書作成システム。 - 前記検査報告書作成手段は、
前記検査報告書作成条件において、前記検査報告書のデータ形式が指定されている場合には、指定されたデータ形式で検査報告書を作成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検査報告書作成システム。 - 前記検査報告書作成手段は、
前記検査報告書作成条件において、前記検査報告書のファイル名が指定されている場合には、指定された前記ファイル名を用いて検査報告書を作成することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の検査報告書作成システム。 - 前記検査報告書作成手段は、
前記検査報告書作成条件において、前記顧客が使用する検査項目コードを用いて検査報告書を作成することが指定されている場合には、指定された前記検査項目コードを用いて検査報告書を作成することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の検査報告書作成システム。
Priority Applications (1)
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JP2005296539A JP2007108864A (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | 検査報告書作成システム |
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