JP6720491B2 - 個人医療情報処理システム - Google Patents

個人医療情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6720491B2
JP6720491B2 JP2015191921A JP2015191921A JP6720491B2 JP 6720491 B2 JP6720491 B2 JP 6720491B2 JP 2015191921 A JP2015191921 A JP 2015191921A JP 2015191921 A JP2015191921 A JP 2015191921A JP 6720491 B2 JP6720491 B2 JP 6720491B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
information
patient
personal
ticket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015191921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017068479A (ja
Inventor
雄亮 佐藤
雄亮 佐藤
聖子 小穴
聖子 小穴
康 ▲高▼橋
康 ▲高▼橋
佳代 川口
佳代 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015191921A priority Critical patent/JP6720491B2/ja
Publication of JP2017068479A publication Critical patent/JP2017068479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6720491B2 publication Critical patent/JP6720491B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Description

本発明は、個人医療情報処理システムに関し、特に、患者が管理する個人医療記録を管理する個人医療情報処理システムに関する。
医療面接支援システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1の医療面接支援システムは、患者が入力した問診票の申告内容に基づいて行う医療面接を支援するものである。患者は、タブレット端末を操作して問診票の入力を行うことができる。入力された問診情報は、サーバ装置に送信され、患者番号に紐付けられて登録される。診察室端末は、患者の問診情報に基づいて、医療面接の支援情報を表示する。面接支援情報としては、たとえば、診療時の注意事項と、追加問診情報が含まれる。追加問診情報は、医療面接において、患者からヒアリングすべき事項や具体的な質問事項が含まれる。追加問診情報は、診察室端末の画面上に順序立てて掲載され、さらに、問診すべき事項毎に、詳細な解説情報も表示させて閲覧できる。
特開2015−1876号公報
近年、PHR(Personal Health Record)と呼ばれる、患者個人の健康に関する様々な個人医療記録情報を、管理する取り組みが始まっている。しかしながら、このPHRに、患者の病院の受診履歴の電子化情報を反映し、患者を通じて他の病院と共有することができる仕組みはない。
また、上記文献記載の技術においても、問診データは、病院毎に管理されるのみであり、患者が記入した患者個人の情報であるのにも関わらず、患者にフィードバックされることはなかった。そのため、患者は、病院を受診する度に、病院毎に問診を記入しなければならず、情報を共有する仕組みはなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、患者管理の個人医療記録の医療機関との共有を考慮よく、かつ、セキュアに実行する医療情報処理システムを提供することにある。
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第一の側面は、医療情報処理システムに関する。
第一の側面に係る個人医療処理システムは、
個人医療記録管理装置と、
データ管理装置と、を備える個人医療情報処理システムであって、
前記個人医療記録管理装置は、
患者の問診データを予め格納する個人問診データ格納手段と、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得するチケット取得手段と、
前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する個人データ出力手段と、
を有し、
前記データ管理装置は、
診察受付の入力を受け付けたとき、前記患者のユーザ端末に取得させるために、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力するチケット出力手段と、
出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する問診データ表示手段と、
を有し、
前記個人医療記録管理装置の前記チケット取得手段は、
前記データ管理装置が出力した前記チケット情報を取得した前記患者の前記ユーザ端末から当該チケット情報を取得する。
第二の側面は、個人医療記録管理装置に関する。
第二の側面に係る個人医療記録管理装置は、
第一の側面の個人医療情報処理システムの個人医療記録管理装置である。
第三の側面は、データ管理装置に関する。
第三の側面に係るデータ管理装置は、
第一の側面の個人医療情報処理システムのデータ管理装置である。
第四の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される個人医療記録管理装置のデータ管理方法に関する。
第四の側面に係る個人医療記録管理装置のデータ管理方法は、
第一の側面の個人医療情報処理システムの個人医療記録管理装置のデータ管理方法であって、
前記個人医療記録管理装置が、
患者の問診データを個人問診データ格納部に予め格納し、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を、前記データ管理装置が出力した前記チケット情報を取得した前記患者のユーザ端末から取得し、
前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する、ことを含む
第五の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行されるデータ管理装置のデータ管理方法に関する。
第五の側面に係るデータ管理装置のデータ管理方法は、
第一の側面の個人医療情報処理システムのデータ管理装置のデータ管理方法であって、
前記データ管理装置が、
診察受付の入力を受け付けたとき、前記患者のユーザ端末に取得させるために、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する、ことほ含む
なお、本発明の他の側面としては、上記第四または第五の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、各装置上で、そのデータ管理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
上記各側面によれば、患者管理の個人医療記録の医療機関との共有を考慮よく、かつ、セキュアに実行する医療情報処理システムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデータ管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る医療情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムを用いて、ある患者がある病院を受診する場合に関係する構成を抜粋して概念的に示す図である。 本実施形態の個人医療記録管理装置の個人問診データ格納部に格納される個人問診情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおいて、病院システムの診察受付情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける患者のユーザ端末の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける患者のユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける問診データの履歴情報を示す問診履歴画面の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける個人履歴情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける各装置および各端末を実現するコンピュータ60の構成例を示すブロック図である。 本実施形態の医療情報処理システムの各装置または各端末の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の病院毎に管理される病院管理記憶部に格納される個人問診情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおけるチケット発行情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の医療情報処理システムにおける問診データを説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態の医療情報処理システムのアラート画面の一例を示す図である。 本実施形態の個人医療記録管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデータ管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態の病院管理記憶部に格納される個人結果情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける患者のユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の病院管理記憶部に格納される結果データの情報を示す個人結果情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るデータ管理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態の個人医療記録管理装置における問診データと結果データの送信履歴情報を示す個人データ送信履歴情報の構造の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムにおける患者のユーザ端末の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の医療情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る医療情報処理システムについて以下説明する。
本発明の実施の形態に係る医療情報処理システムは、図1に示す個人医療記録管理装置100と、図2に示すデータ管理装置120とを含む。
なお、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
図1は、本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の個人医療記録管理装置100は、患者の問診データを予め格納する個人問診データ格納部102と、医療機関側のデータ管理装置120(図2)で生成された、医療機関側における患者の識別情報(以後、患者IDと呼ぶ)を特定するための情報を含むチケット情報を取得するチケット取得部104と、チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて患者の問診データを個人問診データ格納部102から読み出して医療機関側のデータ管理装置120(図2)に出力する個人データ出力部106と、を備える。
本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記録媒体(後述するコード160も含む)に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記録媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、たとえば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
図2は、本発明の実施の形態に係るデータ管理装置120の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態のデータ管理装置120は、診察受付の入力を受け付けたとき、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力するチケット出力部122と、出力したチケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを患者IDに対応付けて表示する問診データ表示部124と、を備える。
図3は、本発明の実施の形態に係る医療情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
医療情報処理システム1において、個人医療記録管理装置100は、各患者(Ua、Ub、Uc、・・・、図中、3人の患者を示すがこれに限定されない。少なくとも1人の患者を含む。)のユーザ端末140(図中、患者Uaのユーザ端末140a、患者Ubのユーザ端末140b、患者Ucのユーザ端末140cを示している。以後、特に区別する必要がない場合はユーザ端末140と示す。)とネットワーク7を介して接続されるとともに、ネットワーク5を介してデータ管理装置120にネットワーク5を介して接続される。
データ管理装置120は、各病院(Ha、Hb、Hc、・・・、図中、3つの病院を示すがこれに限定されない。少なくとも1つの病院)の病院システム150(図中、病院Haの病院システム150a、病院Hbの病院システム150b、病院Hcの病院システム150cを示している。以後、特に区別する必要がない場合は病院システム150と示す。)とネットワーク3を介して接続される。
ネットワーク3は、たとえば、インターネット等のネットワークを含み、病院毎に病院システム150から所定の通信方式に従い、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)等のネットワーク、あるいは、移動体通信網等を介してインターネットに接続し、所定のウェブサーバ(不図示)を介して、クラウドサーバ190にログイン後に接続される。また、病院システム150内のネットワークとインターネットの間、および、インターネット(ネットワーク3)とクラウドサーバ190のデータ管理装置120との間は、セキュアな通信環境で接続されているものとする。
ネットワーク5は、クラウドサーバ190内のLANまたはWAN等のネットワークで接続される。通信方式も特に限定されない。また、無線および有線の少なくともいずれか一つで通信される。また、個人医療記録管理装置100とデータ管理装置120は、ネットワーク以外のコンピュータ間の通信伝送路(たとえば、USB(Universal Serial Bus)等)で接続される構成も排除されない。
ネットワーク7は、たとえば、インターネット等のネットワークを含み、患者毎にユーザ端末140の所定の通信方式に従い、LANまたはWAN等のネットワーク、あるいは、移動体通信網等を介してインターネットに接続し、所定のウェブサーバ(不図示)を介して、クラウドサーバ190にログイン後に接続される。インターネット(ネットワーク7)とクラウドサーバ190の個人医療記録管理装置100との間は、セキュアな通信環境で接続されているものとする。
個人医療記録管理装置100は、患者(Ua、Ub、Uc等)の個人医療記録情報を管理する。個人医療記録管理装置100は、クラウドサーバ190に含まれる。クラウドサーバ190は、患者(Ua、Ub、Uc等)毎に個人医療記録情報を記憶する領域(個人問診データ格納部102)を含む患者管理記憶部110を有する。本図の例では、患者Uaの個人医療記録情報の記憶領域は患者管理記憶部110aであり、患者Ubの個人医療記録情報の記憶領域は患者管理記憶部110bであり、患者Ucの個人医療記録情報の記憶領域は患者管理記憶部110cである。以後、特に区別する必要がない場合は患者管理記憶部110と示す。
個人医療記録情報とは、所謂PHR(Personal Health Record)と呼ばれる、患者個人の健康に関する様々な情報を含む。本実施形態では、個人医療記録情報とは、PHRのうち、特に、医療機関にかかった時に患者が記入する問診記録データ、医療機関で受けた検査結果データ(たとえば、レントゲン撮影画像データ、血液検査結果データ等)を含む。
本実施形態の医療情報処理システム1は、医療機関から患者に返却されることのなかった問診記録データを医療機関から患者に返信し、各患者個人が管理するとともに、各患者が他の医療機関に問診記録データを提供する。
さらに、医療機関から検査結果が返信される場合、たとえば、CD−R(Compact Disk Recordable)等にレントゲン撮影画像データを格納して患者を介して他の医療機関に提供されることはあった。しかしながら、患者に対して、レントゲン撮影画像データを流用可能に提供されるケースはほとんどなかった。
本実施形態の医療情報処理システム1は、医療機関から患者にデータとして体系的に返却されることのなかった検査結果データを、体系的に患者に返信し、各患者個人が体系的に管理するとともに、各患者が他の医療機関に検査結果データを提供する。
本実施形態では、問診記録データの管理方法について説明し、後述する実施形態で検査結果データの管理方法について説明する。
データ管理装置120は、詳細については後述するが、各病院(Ha、Hb、Hc等)に、各患者から提供される個人医療記録情報を管理する。データ管理装置120は、クラウドサーバ190に含まれる。本実施形態では、個人医療記録管理装置100とデータ管理装置120は同じクラウドサーバ190に含まれる構成としているが、これに限定されず、異なるクラウドサーバ190に含まれてもよい。
クラウドサーバ190は、病院(Ha、Hb、Hc等)毎に患者の個人医療記録情報を記憶する領域を含む病院管理記憶部130を有する。本図の例では、病院Haの個人医療記録情報の記憶領域は病院管理記憶部130aであり、病院Hbの個人医療記録情報の記憶領域は病院管理記憶部130bであり、病院Hcの個人医療記録情報の記憶領域は病院管理記憶部130cである。各病院の病院管理記憶部130には、後述するチケット情報を用いて、各病院の病院システム150(病院Haの病院システム150a、病院Hbの病院システム150b、病院Hcの病院システム150c)から参照可能となる。なお、病院管理記憶部130は病院システム150内に設けられていてもよい。
ユーザ端末140(患者Uaのユーザ端末140a、患者Ubのユーザ端末140b、患者Ucのユーザ端末140c)は、詳細については後述するが、各患者(Ua、Ub、Uc等)が利用する端末であり、たとえば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、などを含み、特に限定されない。
ユーザ端末140を用いて、病院(Ha、Hb、Hc等)を受診する際、その病院の問診を入力し、その問診記録データを各患者(Ua、Ub、Uc等)の患者管理記憶部110(患者Uaの患者管理記憶部110a、患者Ubの患者管理記憶部110b、患者Ucの患者管理記憶部110c)に格納する。
図4は、本実施形態の医療情報処理システム1を用いて、患者Uaが病院Haを受診する場合に関係する構成を抜粋して概念的に示す図である。
病院Haの病院システム150aは、管理サーバ152と、受付端末154と、診察端末156と、医療情報記憶装置158とを含む。図では、それぞれ1つずつ示しているが、それぞれ複数であってもよい。管理サーバ152に、受付端末154と診察端末156と医療情報記憶装置158がネットワーク11を介して接続される。さらに、管理サーバ152は、ネットワーク9を介してデータ管理装置120に接続され、病院Haの病院管理記憶部130aにアクセスする。
受付端末154は、診察に来院する患者の診察受付を行う端末である。診察受付には、2つの受付方法がある。1つは、整理番号方式であり、当日、患者が来院して窓口受け付け、または来院前にユーザ端末140を用いて病院のホームページにアクセスして診察受付を行い、受付順に整理番号を発行する方法である。もう1つは、診察予約であり、診察日時を指定して予約する方法である。診察予約は、ユーザ端末140を利用して病院のホームページにアクセスして患者が行ってもよいし、病院側が、受付端末154、診察端末156などを用いて行ってもよい。
診察端末156は、医師等の医療従事者が診察時に利用する端末であり、本実施形態では、病院管理記憶部130の患者の個人医療記録情報を表示する端末である。また、受付端末154および診察端末156は、医療情報記憶装置158の情報にもアクセスできる。
医療情報記憶装置158は、たとえば、病院Haの患者の問診データ、検査結果データ等を含む情報が記憶される。
本実施形態の医療情報処理システム1を利用する際、各病院および各患者は、予めユーザ登録を行う。クラウドサーバ190の各装置にログインするためのユーザID(個人医療記録管理装置100で使用されるユーザ識別情報)とパスワードを登録する。各病院の病院システム150の管理サーバ152は、ネットワーク9を介してクラウドサーバ190のデータ管理装置120にログインし、データ管理装置120との通信が確立され、当該病院の病院管理記憶部130にアクセス可能な状態となる。
また、各患者のユーザ端末140は、ネットワーク7を介してクラウドサーバ190の患者管理記憶部110にログインし、個人医療記録管理装置100との通信が確立され、当該患者の患者管理記憶部110にアクセス可能な状態となる。
患者Uaは、ユーザ端末140aを用いて、本実施形態の医療情報処理システム1を利用する。患者Uaのユーザ端末140aは、ネットワーク7を介して個人医療記録管理装置100に接続され、患者Uaの患者管理記憶部110aにアクセスする。たとえば、ユーザ端末140のブラウザを利用して、所定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスし、ログイン手続きを行い、認証された場合に、アクセスできる。
図5は、本実施形態の個人医療記録管理装置100の個人問診データ格納部102に格納される個人問診データの情報を示す個人問診情報114の構造の一例を示す図である。
図1の個人問診データ格納部102は、個人問診データを格納する。個人問診データの格納情報は、個人問診情報114にユーザ別(患者別)に記憶される。図3および図4では、図1の個人問診データ格納部102は患者管理記憶部110に相当し、各患者Ua、Ub、Ucの患者管理記憶部110a、110b、110cに問診データが格納される。
個人問診データは、上述したクラウドサーバ190の個人医療記録管理装置100に各患者が登録したユーザIDにより管理することができる。あるいは、ユーザIDの替わりにユーザIDに紐付けられたユーザの他の識別情報(たとえば、ユーザ名、メールアドレス等)であってもよい。
個人問診情報114は、格納日時と、問診データの識別情報(以後、問診IDと呼ぶ。)と、問診データの格納場所を示す情報が対応付けて記憶される。問診データの格納場所を示す情報は、たとえば、問診データのファイルを格納した個人問診データ格納部102(患者管理記憶部110a)のパスを少なくとも含む。また、ファイル名を含んでもよい。本実施形態では、問診IDがファイル名を示しているものとし、格納場所のパス情報と問診IDで問診データのファイルを特定できるようになっている。さらに、IPアドレスまたはURLアドレスを含み、記憶装置の場所を特定してもよい。
個人医療記録管理装置100において、図1のチケット取得部104は、医療機関(病院Ha)側のデータ管理装置120aで生成された、医療機関(病院Ha)側における患者IDを特定するための情報を含むチケット情報を取得する。
医療機関(病院Ha)側における患者IDとは、たとえば、病院Haの患者を識別するために患者に一意に付与される診察券番号等の識別情報である。患者IDには、患者の各種情報が紐付けられ、医療情報記憶装置158に格納されている。
チケット情報は、具体的には、診察受付された患者のその病院における患者IDを特定するための情報として、図6の診察受付情報132の受付番号、または、受付日時と患者IDの少なくともいずれか一方を含む受付識別情報(以後、受付IDと呼ぶ)を含む。受付IDは、その発行元の病院の識別情報(以後、病院IDと呼ぶ。)も含む。チケット情報は、さらに、患者の生年月日、および性別の少なくともいずれか一つを含んでもよい。
図6は、本実施形態の医療情報処理システム1において、病院システム150の診察受付情報132の構造の一例を示す図である。
図6の診察受付情報132の受付IDは、日毎、月毎等の所定期間でリセットされるシリアル番号で示しているが、これに限定されない。診察受付順または診察予約日時を特定するための識別情報であればよく、たとえば、受付日時情報を含む所定のフォーマットの情報でもよい。
診察受付情報132は、たとえば、受付ID毎に、少なくとも診察受付日時または診察予約日時と、患者IDとが紐付けられる。また、複数の診療科を有する医療機関の場合、患者が受診する診療科を識別する診療科IDをさらに紐付けてもよい。診察受付情報132は、医療機関毎の情報である。
チケット情報は、本実施形態では、診察受付情報132の受付IDが記録されるコード160(たとえば、QR(Quick Response)コード(登録商標))として患者に発行される。また、チケット情報が、受け付け毎に発行される場合は不要であるが、初診受け付けで問診が必要な場合にのみチケットを発行する形態においては、診察受付情報132にチケット発行の有無を示す情報をさらに含んでもよい。
チケット情報は、様々な出力方法で患者のユーザ端末140に取得させることができ、以下に例示されるが、これらに限定されない。以下の少なくとも2つを組み合わせてもよい。
(a1)紙にコード160を印刷して患者に渡し、患者のユーザ端末140でコード160を読み取らせる。
(a2)受付端末154に接続される表示装置(不図示)の画面にコード160を表示し、患者のユーザ端末140でコード160を読み取らせる。
(a3)患者がユーザ端末140とは別のパソコン等のユーザ端末を利用して病院の診察受付のホームページでログインし、診察受付時後にユーザ端末の画面にコード160を表示させ、患者の携帯電話またはスマートフォン等のユーザ端末140でコード160を読み取らせる。
(a4)患者がユーザ端末140を利用して病院の診察受付のホームページでログインし、診察受付時後にユーザ端末140の画面にコード160を表示させ、印刷させて、紙に印刷されたコード160をユーザ端末140でコード160を読み取らせる。
(a5)患者がユーザ端末140を利用して病院の診察受付のホームページでログインし、診察受付時後にユーザ端末140に受付IDを送信して受け渡す。ユーザ端末140は、受付IDをメール、ブラウザ、またはアプリケーションで受信する。
個人データ出力部106は、チケット情報および個人問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて患者Uaの個人問診データを個人問診データ格納部102(患者管理記憶部110a)から読み出して医療機関(病院Ha)側のデータ管理装置120の病院管理記憶部130aに出力する。
チケット情報および個人問診データを送信する旨の入力は、たとえば、患者のユーザ端末140におけるユーザ操作により受け付けられる。
図7は、本実施形態の医療情報処理システム1における患者のユーザ端末の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態において、ユーザ端末140は、チケット取得部142と、チケット転送部144と、を有する。
チケット取得部142は、上述したチケット情報を取得する。
チケット転送部144は、チケット取得部142が取得したチケット情報を個人医療記録管理装置100に送信する旨、および、チケット情報により特定される患者の個人問診データをチケット情報で特定される病院に送信する旨の入力を受け付けた時、個人医療記録管理装置100にチケット情報と、個人問診データを病院に送信する指示を送信する。
図8は、本実施形態の医療情報処理システム1における患者のユーザ端末140の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
画面170は、チケット情報を受信したことを示すメッセージを表示する第1表示部172と、送信する問診データの選択を指示するメッセージを表示する第2表示部173と、問診データを選択するための問診履歴一覧を表示させる指示を受け付ける問診履歴一覧表示ボタン174と、を含む。
さらに、画面170は、このチケット情報で送信する問診データの情報を表示する第3表示部175と、問診データを個人医療記録管理装置100から病院に送信することの承諾を患者から得るためのメッセージを表示する第4表示部176と、を有する。
さらに、画面170は、問診データを病院に送信する操作を受け付ける、はいボタン177と、送信を拒否する操作を受け付ける、いいえボタン178とを有する。
たとえば、病院Haを受診時に、問診データの入力とともにチケット情報を受信した場合には、チケット情報とともに受信した問診データを送信するので、送信すべき問診データの選択は不要である。したがって、この場合には、画面170は、少なくとも第1表示部172と、第4表示部176と、はいボタン177と、いいえボタン178と、を含んでいればよい。また、第3表示部175は確認のために表示されてもよい。
チケット取得部142が病院からチケット情報を取得したとき、画面170がユーザ端末140の表示装置に表示される。問診データの選択が不要な場合には、ユーザが、はいボタン177を操作すると、ユーザ端末140のチケット転送部144が、個人問診データを送信する旨の入力として受け付ける。チケット転送部144は、さらに個人医療記録管理装置100にチケット情報と、個人問診データを病院に送信する旨を示す情報を送信する。
図4の構成では、コード160が印刷された用紙を受け取った患者Uaは、コード160をユーザ端末140の撮像部(不図示)を用いて撮像し、チケット情報をチケット取得部142に受け渡す。そして、図8の画面170が患者Uaのユーザ端末140の表示装置に表示される。患者Uaが、画面170のはいボタン177を操作すると、チケット転送部144が、チケット取得部142により取得されたチケット情報と、個人問診データを送信する旨を示す情報を個人医療記録管理装置100にネットワーク7を介して送信する。
一方、個人医療記録管理装置100におけるユーザの個人問診データ格納部102に予め格納されている問診データをチケット情報に基づき病院に送信する場合は、ユーザの操作により、画面170の問診履歴一覧表示ボタン174の押下を受け付け、図9の問診履歴画面180をユーザ端末140に表示する。
図9は、本実施形態の医療情報処理システム1における問診データの履歴情報を示す問診履歴画面の一例を示す図である。
図9では、破線部182の問診データが選択された様子を示している。
図10は、図9の問診履歴画面180の表示の基となる個人履歴情報112の構造の一例を示す図である。図10の病院IDと診療科IDは、図示されない対応テーブルを用いて、病院名と診療科名に変換されて図9の問診履歴画面180に表示されている。
この例において、個人履歴情報112は、患者別(個人医療記録管理装置100におけるユーザ別)に管理されている。そして、個人履歴情報112において、そのユーザが送信した問診データの情報は、問診データの識別情報(問診ID)、その問診情報の記入(入力)日時または病院への送信日時、その問診データが使用される(または使用された)病院の病院IDおよび診療科IDを含み、互いに対応付けられて記憶されている。図10の構成は一例であり、これに限定されない。
図11は、本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置100、データ管理装置120、ユーザ端末140、管理サーバ152、受付端末154、診察端末156の各装置または各端末を実現するコンピュータ60の構成例を示すブロック図である。
コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)62、メモリ64、メモリ64にロードされた図1の個人医療記録管理装置100、図2のデータ管理装置120、図7のユーザ端末140の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどのストレージ66、ネットワーク接続用インタフェース(I/O(Input/Output)68)を備える。メモリ64、ストレージ66、およびI/O68は、バス69を介して互いに接続され、CPU62により各図の各装置または各端末の各要素とともに各装置全体または各端末全体が制御される。
各図の本実施形態の各装置または各端末の各構成要素は、図11のコンピュータ60のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の各装置または各端末を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
図11のコンピュータ60のCPU62が、ストレージ66に記憶されるプログラム70をメモリ64に読み出して実行することにより、各図の各装置または各端末の各ユニットの各機能を実現することができる。
本実施形態の第1のコンピュータプログラムは、個人医療記録管理装置100を実現させるためのコンピュータ60に、患者の個人問診データ格納部102に予め格納する手順、医療機関側のデータ管理装置120で生成された、医療機関側における患者IDを特定するための情報を含むチケット情報を取得する手順、チケット情報の特定とともに問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて患者の問診データを医療機関側のデータ管理装置120に出力する手順、を実行させるように記述されている。
本実施形態の第2のコンピュータプログラムは、データ管理装置120を実現させるためのコンピュータ60に、予約受付が行われたときに、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する手順、出力したチケット情報に対応付けて問診データを取得したときに、当該問診データを患者IDに対応付けて表示する手順、を実行させるように記述されている。
本実施形態のコンピュータプログラム70は、コンピュータ60で読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラム70は、記録媒体からコンピュータ60のメモリ64にロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータ60にダウンロードされ、メモリ64にロードされてもよい。
コンピュータプログラム70を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ60が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ60が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム70が、コンピュータ60上で実行されたとき、コンピュータ60に、各装置または各端末を実現する以下の制御方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の医療情報処理システム1の各装置または各端末のデータ管理方法について、以下説明する。
図12は、本実施形態の医療情報処理システム1の各装置または各端末の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係るデータ管理方法は、個人医療記録管理装置100のデータ管理方法であり、個人医療記録管理装置100を実現するコンピュータ60により実行されるデータ管理方法である。
本実施形態のデータ管理方法は、個人医療記録管理装置100が、患者(ユーザ)の問診データを予め格納し、医療機関側のデータ管理装置120で生成された、医療機関側における患者IDを特定するための情報(たとえば、受付ID)を含むチケット情報を取得し(ステップS123)、チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて患者(ユーザ)の問診データを個人問診データ格納部102から読み出して(ステップS125)医療機関側のデータ管理装置120に出力する(ステップS127)、ことを含む。
さらに、本発明の実施の形態に係るデータ管理方法は、データ管理装置120のデータ管理方法であり、データ管理装置120を実現するコンピュータ60により実行されるデータ管理方法である。
本実施形態のデータ管理方法は、データ管理装置120が、診察受付の入力を受け付けたとき(ステップS141)、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し(ステップS143)、出力したチケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを患者IDに対応付けて表示する(ステップS145)、ことを含む。
また、ユーザ端末140のデータ処理方法は、ユーザ端末140が、チケット情報を取得し(ステップS107)、取得したチケット情報を個人医療記録管理装置100に送信する旨、および、チケット情報により特定される患者の個人問診データをチケット情報で特定される病院に送信する旨の入力を受け付けた時、個人医療記録管理装置100にチケット情報と、個人問診データを病院に送信する指示を送信する(ステップS109)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
まず、ユーザは、ユーザ端末140を用いてクラウドサーバ190にログインし、認証手続きを行う。これにより、ユーザ端末140は個人医療記録管理装置100にアクセス可能な状態となる。
そして、ユーザ端末140には、問診データが表示される。ここで表示される問診データは、一般的な汎用の質問内容から構成される基本問診である。ユーザは、ユーザ端末140に表示された問診に対する回答を入力する(ステップS101)。ユーザ端末140は、回答が入力されると、入力された回答を問診データとして個人医療記録管理装置100に送信する(ステップS103)。
なお、ステップS101およびS103に示した処理は、たとえば、ユーザ端末140にインストールされたアプリケーションを用いて行われる。ただし、この処理は、ブラウザで所定のウェブサイトにアクセスすることにより行われてもよい。
そして、個人医療記録管理装置100(図中、PHRと示す。)は、ユーザ端末140から送信された問診データを患者Ua(個人医療記録管理装置100におけるユーザ)の個人問診データ格納部102(患者管理記憶部110a)に格納する(ステップS121)。この際、問診データは、ログイン時に指定したユーザIDに基づいて、ユーザ別(患者別)に格納される。言い換えると、この格納処理により、図5の個人問診情報114が更新される。
このように、本実施形態では、個人問診データ格納部102は、患者の問診データを当該患者ID(個人医療記録管理装置100におけるユーザID)に対応付けて、複数の患者の問診データを格納する。そして、個人データ出力部106は、問診データを送信すべきユーザの個人識別情報(ユーザID)をさらに受け付け、当該個人識別情報(ユーザID)に対応するユーザ(患者)の問診データを個人問診データ格納部102から読み出して出力する。
そして、患者はたとえば、来院して診察受付の手続きを行う(ステップS105)。病院システム150の受付端末154で受付処理が行われ、管理サーバ152を介して、受付処理が行われたことがデータ管理装置120に通知される(ステップS141)。具体的には、管理サーバ152では、図6の診察受付情報132に、受け付けた患者の診察受付情報を追加して更新するとともに、診察受付情報をデータ管理装置120に送信する。
そして、データ管理装置120において、診察受付の入力を受け付けたとき、チケット出力部122が、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する(ステップS143)。ここでは、データ管理装置120で生成されたチケット情報が、病院システム150の管理サーバ152を介して受付端末154に送信される。受付端末154で、受信したチケット情報をコード160に変換し、コード160を印刷し、患者に渡される。
本実施形態では、チケット情報には、病院ID、受付番号、患者ID、患者の生年月日、性別が含まれるものとする。
本実施形態において、チケット情報は、ワンタイム、かつ、有効期間が設定されている。
たとえば、当日の診察受付で発行された場合には、有効期間は当日となる。診療予約の受付で発行された場合には、有効期間は、予約日となる。また、午前中または午後の診察時間内、または所定の期間をさらに有効期間に指定してもよい。たとえば、2015年9月1日の8時〜12時、または、診察当日の午前中等の有効期間であってもよい。
本実施形態では、チケット情報をコード160に変換することで、チケット情報に含まれる個人情報を他者に盗み見られることを防ぐことができるとともに、患者のユーザ端末140へのチケット情報の受け渡しを簡易に行うことができる。
そして、ユーザ端末140を利用して、患者はコード160の読み取りを行うことで、チケット取得部104がチケット情報を取得する(ステップS107)。具体的には、ユーザ端末140の撮像部(不図示)を用いて、コード160を撮像し、得られた画像をバーコードの読取を行えるアプリケーションを使用して、読み取り、チケット情報を取得する。
そして、ユーザ端末140において、図8の画面170が表示され、患者に対し、チケット情報および問診データを送信するか否かを問い合わせるメッセージが提示される。必要に応じて、送信すべき問診データの選択を患者から受け付けた後、患者による、はいボタン177の操作を受け付けると、チケット転送部144が、チケット情報および問診データを送信する旨の入力として受け付け、チケット情報を、問診データを送信する旨の指示とともに個人医療記録管理装置100に送信する(ステップS109)。ただし、チケット情報の送信が問診データを送信する旨の指示を兼ねている場合、ステップS109ではチケット情報のみが送信される。
なお、ユーザ端末140は、クラウドサーバ190の個人医療記録管理装置100にログインし、個人医療記録管理装置100における認証手続き後に、ステップS107およびS109に示した処理を行う。ただし、ステップS107に示した処理は、個人医療記録管理装置100へのログイン前に行われてもよい。
個人医療記録管理装置100では、チケット取得部104が、ユーザ端末140から送信されたチケット情報を、ログイン時に入力されたユーザIDに紐づけて取得する(ステップS123)。そして個人データ出力部106は、ユーザIDに基づいてアクセスすべきユーザの患者管理記憶部110を特定し、特定した患者管理記憶部110から送信すべき問診データを読み出す(ステップS125)。読みだされる問診データは、たとえば最新の問診データである。また、読み出される問診データを特定する際に、チケット情報に含まれるデータが用いられてもよい。
次に、個人データ出力部106は、チケット情報に含まれる病院IDを用いて、ステップS125で読み出した問診データを送信する病院管理記憶部130を特定する。この特定において、チケット情報に含まれる受付IDおよび患者IDの少なくとも一方が用いられてもよい。
図13は、本実施形態の病院毎に管理される病院管理記憶部130aに格納される個人問診情報134の構造の一例を示す図である。
個人問診情報134は、病院毎に病院管理記憶部130に格納される複数の患者の問診データの情報を示す。
たとえば、個人問診情報134は、患者ID、問診ID、問診日時記入日または問診データ格納日時、診療科ID、および問診データの格納場所を含む。
問診データの格納場所は、たとえば、患者毎に格納場所をディレクトリで分け、そのパス情報で示すことができる。
個人データ出力部106は、チケット情報に含まれる病院IDに基づいて、病院の病院管理記憶部130を特定し、読み出した問診データを、特定した病院のデータ管理装置120の病院管理記憶部130にネットワーク5を介して送信する(ステップS127)。そして、データ管理装置120は、送信されてきた問診データを、特定された病院の病院管理記憶部130に格納する。この格納により、図13のその病院の個人問診情報134が更新される。
なお、個人データ出力部106は、問診データを、チケット情報に対応付けてデータ管理装置120に送信してもよい。この場合、データ管理装置120は、受信したチケット情報を用いることにより、受信した問診データを格納すべき病院管理記憶部130および更新すべき個人問診情報134を特定することができる。
そして、データ管理装置120の問診データ表示部124は、必要なタイミング(たとえば、診察時)に、個人医療記録管理装置100から送信された問診データを病院管理記憶部130から読み出し、病院システム150内の管理サーバ152または各端末(受付端末154、診察端末156)の表示装置(不図示)に表示させる(ステップS145)。
具体的には、病院システム150において、問診データを参照する際に、まず、図6の診察受付情報132の受付IDを指定し、データ管理装置120にログインする。そして、ログイン認証後に、ログイン時のデータ管理装置120におけるユーザID(病院ID)に基づいて、病院の個人問診情報134を特定する。
次に、診察受付情報132を参照し、受付IDに対応する患者ID、診療科ID等の情報を特定し、先に特定した個人問診情報134を参照して、当該患者ID、診療科ID等の情報に対応する問診データを特定する。必要に応じて、受付日時や記入日時も比較して、問診データの格納場所を特定してもよい。
そして、問診データ表示部124は、特定された格納場所にアクセスし、問診データを病院システム150の管理サーバ152または各端末(受付端末154、診察端末156)に表示させる。
なお、本実施形態では、チケット情報で特定される問診データは、病院システム150の管理サーバ152または各端末に表示させる構成について説明したが、他の形態では、管理サーバ152に問診データが表示された後、オペレータの操作に基づいて、管理サーバ152にダウンロードされ、病院システム150の医療情報記憶装置158に格納される構成をさらに備えてもよい。また、他の形態では、問診データが自動的にデータ管理装置120から病院システム150の管理サーバ152にネットワーク3を介して送信され、医療情報記憶装置158に格納される構成も排除されない。
また、本実施形態では、チケット情報はワンタイム、かつ、有効期限が設定されている。
図14は、本実施形態の医療情報処理システム1におけるチケット発行情報の構造の一例を示す図である。
そこで、本実施形態では、図14に示すように、チケット出力部122が出力したチケット情報の発行履歴を示すチケット発行情報136を記憶してもよい。
チケット発行情報136は、チケット情報を識別するチケットIDと、チケット情報を発行した受付IDを紐付け、さらに、そのチケット情報を利用したか否かを示す利用フラグ(ここでは、0が未利用、1が利用済みを示す。)を含む。
そして、問診データ表示部124が出力する問診データを特定する前に、そのチケット情報を利用済みか否かを示す利用フラグを参照し、利用済みの場合には、問診データは既に参照済みである旨を管理サーバ152に通知し、問診データは表示させない。このとき、たとえば、アラート画面を管理サーバ152に表示させてもよい。
また、未利用であった場合、さらに、診察受付情報132を参照し、受付IDから受付日時を取得し、受付日時から所定の有効期間内であるか否かを判定する。この例では、病院で有効期間が決まっている構成としているので、チケット発行情報136にチケットの有効期間を含んでいない。他の形態において、同じ病院であっても、場合により有効期間が変更になることがある場合には、チケット発行情報136にチケットの有効期間の情報を含んでもよい。
そして、チケット情報の有効期間内でない場合は、チケットの有効期間が過ぎている旨を管理サーバ152に通知し、問診データは表示させない。このとき、たとえば、アラート画面を管理サーバ152に表示させてもよい。
チケット情報の有効期間内である場合、問診データを表示させる。
以上説明したように、本発明の実施の形態の医療情報処理システム1によれば、病院毎に管理されていた問診データを、患者が主体となって管理する方式を採用し、患者の承諾を得た上で、病院が参照することで、問診データの共有を実現することができる。
さらに、本実施形態では、ワンタイム、かつ、有効期間が設定されたチケット情報を用いるので、セキュリティを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る医療情報処理システム1について以下説明する。
本実施形態の医療情報処理システム1は、上記実施形態とは、病院や診療科特有の質問事項を付加できる構成を有している点で相違する。
本実施形態の医療情報処理システム1は、上記実施形態と同様な構成を有し、動作のみが異なるので、上記実施形態のブロック図を用いて説明する。
図15は、本実施形態の医療情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
図15のフローチャートは、図12のフローチャートと同様なステップS101〜ステップS105(ステップS101、ステップS103は不図示)、ステップS141、およびステップS145を含むとともに、さらに、ステップS201〜ステップS205、ステップS221〜ステップS227、およびステップS241を含む。
本実施形態において、チケット取得部104は、問診データに加えるべき質問事項が含まれるチケット情報を取得する。追加の質問事項は、チケット情報に含まれてもよいし、チケット情報に、追加の質問事項の入力用のウェブサイトのURLアドレスの情報を含む構成でもよい。また、チケット情報とともに、追加の質問事項の問診データの入力フォームを送信する構成でもよい。
問診データの入力システムの構成に応じて、適宜採用すればよい。
本実施形態では、図16に示すように、問診データ210は、一般的な汎用の質問内容から構成される基本問診を示す基本問診データ212と、病院または診療科特有の質問内容から構成される固有問診を示す追加問診データ214を含む。
個人データ出力部106は、当該質問事項に対する回答が入力されたことを条件に、新たに入力されたデータを含んだ状態で問診データを医療機関側のデータ管理装置120に出力する。
以下、詳細に説明する。図示していないが、ステップS105で患者が病院で受け付け手続きを行うところまでは、上記実施形態と同様とする。
そして、データ管理装置120において、チケット出力部122が、チケット情報と、問診データに加えるべき質問事項を含むチケット情報を出力する(ステップS241)。上記実施形態と同様に、受付端末154でチケット情報をコード160に変換して印刷した紙を患者に渡す。
そして、ユーザ端末140は、患者からの入力に従って、クラウドサーバ190の個人医療記録管理装置100にログインし、個人医療記録管理装置100における認証手続きを行う。そして、ユーザ端末140を用いて、患者がコード160を読み取り、チケット取得部104が、チケット情報と、問診データの追加質問事項(追加問診データ214)を取得する(ステップS201)。
そして、追加問診データ214に基づき固有問診の入力画面がユーザ端末140に表示される。ユーザは、この入力画面に入力を行うことにより、固有問診に対する回答を入力する(ステップS203)。ユーザ端末140は回答の入力を受け付け、個人データ出力部106が、入力された回答情報を含む追加問診データ(図16の追加問診データ214)を、ログイン時に入力された個人医療記録管理装置100におけるユーザIDに紐づけて、チケット情報とともに個人医療記録管理装置100に送信する(ステップS205)。
そして、個人医療記録管理装置100において、チケット取得部104が、ユーザ端末140から送信されたチケット情報と問診データ(追加問診データ214)、個人医療記録管理装置100におけるユーザIDに紐付けて取得する(ステップS221)。
そして、個人問診データ格納部102が、受信した追加問診データ214を格納する場所を、上記実施形態と同様に特定し、格納する(ステップS223)。このとき、図5の個人問診情報114が更新される。
また、図10の個人履歴情報112に、追加問診データ214が送信された情報が追加される。
なお、個人データ出力部106は、第1の実施の形態で示したステップS101〜ステップS121を行わず、ステップS203〜ステップS205に示した処理において、追加問診データ214(図16)とともに基本問診に関する問診データ(基本問診データ212)を表示し、回答をユーザに入力させてもよい。この場合、基本問診に関する問診データは、ステップS205において、追加問診データとともに個人医療記録管理装置100に送信される。
そして、個人データ出力部106は、図5の個人問診情報114を参照し、個人医療記録管理装置100におけるユーザIDに基づいてアクセスすべきユーザの患者管理記憶部110を特定し、特定した患者管理記憶部110から送信すべき問診データを読み出す。
本実施形態では、チケット情報に基づいて、追加問診データ214があることが分かる。そこで、個人データ出力部106は、図16に示すように、送信すべき問診データ210を基本問診データ212と追加問診データ214をそれぞれ個人問診データ格納部102から読み出して組み合わせて統合し、問診データ210を生成する(ステップS225)。
そして、上記実施形態と同様に、個人データ出力部106が、問診データ210を対応する病院のデータ管理装置120の病院管理記憶部130にネットワーク5を介して送信する(ステップS227)。
データ管理装置120において、病院管理記憶部130では、チケット情報に含まれる病院IDに基づいて、病院管理記憶部130を特定し、問診データを格納することができる。このとき、病院管理記憶部130に格納された問診データの情報に基づいて、図13の個人問診情報134が更新される。
そして、上記実施形態と同様にデータ管理装置120では、問診データ表示部124が、個人医療記録管理装置100から送信された問診データを、出力したチケット情報に対応付けて取得し、当該問診データを患者IDに対応付けて病院システム150内の端末に表示させる(ステップS145)。
以上説明したように、本実施形態の医療情報処理システム1によれば、病院や診療科に特有の問診に追加すべき質問事項がある場合、既にある基本問診データに追加する形で、問診データを生成し、その患者の回答結果を含む問診データを病院システム150の管理サーバ152や各端末に表示させることができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態に係る医療情報処理システム1について説明する。
図17は、本実施形態の医療情報処理システム1の個人医療記録管理装置300の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の個人医療記録管理装置300は、上記実施形態の個人医療記録管理装置100とは、チケット情報に質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に該当すべきことを示すアラート情報を出力する構成を有する点で相違する。
本実施形態において、個人医療記録管理装置300は、チケット情報に質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に回答すべきことを示すアラート情報を出力するアラート出力部302をさらに有する。
アラート出力部302は、たとえば、音声および画像の少なくともいずれか1つでアラート情報をユーザ端末140に出力する。
図18は、本実施形態のアラート出力部302が出力するアラート画面320の一例を示す図である。
アラート画面320は、チケット情報を受信したことを通知するメッセージを表示する第1表示部322と、未回答の質問事項(または追加の質問事項)があること、質問事項に回答すべきことを示すメッセージを表示する第2表示部324と、問診データの入力画面に進ませる操作を受け付ける操作ボタン(図中、「問診へ」と示される)326と、キャンセルボタン328と、を含む。
図19は、本実施形態の個人医療記録管理装置300の動作の一例を示すフローチャートである。
本図のフローチャートは、図15の個人医療記録管理装置100のフローチャートのステップS221に替えて、ステップS321〜ステップS329を有する。
本実施形態では、個人医療記録管理装置300がアラート出力部302を有する構成としているが、他の形態において、ユーザ端末140が備えてもよい。
ユーザ端末140が、受信したチケット情報に追加の質問事項が含まれるか否かを判定し、アラート画面320をユーザ端末140に表示してもよい。
本実施形態の個人医療記録管理装置300において、チケット取得部104が、チケット情報をユーザ端末140から取得した時(ステップS321)、質問事項に追加があるか否かを判定する(ステップS323)。追加の質問事項が含まれない場合(ステップS323のNO)、ステップS227に進み、上記実施形態と同様に動作する。
また、追加の質問事項が含まれる場合(ステップS323のYES)、その質問事項に対する回答が入力されているか否かを判定する(ステップS325)。
回答が未入力の場合(ステップS325のNO)、アラート出力部302がアラートを出力する(ステップS327)。本実施形態では、ユーザ端末140にアラート画面320が表示される。回答が入力済みの場合(ステップS325のYES)、ステップS223に進み、以降、上記実施形態と同様に動作する。
また、ステップS327でアラート出力した後、質問事項の回答がユーザ端末140から回答の受信を確認し(ステップS329)、受信されるまで(ステップS329のNO)、ステップS327に戻る。回答の受信が確認できたとき(ステップS329のYES)、ステップS223に進み、以降、上記実施形態と同様に動作する。
また、他の例では、ステップS325は省略してもよい。回答の有無にかかわらず、アラート画面320を表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態の医療情報処理システム1によれば、個人医療記録管理装置300により、追加の質問事項がチケット情報に含まれている場合に、その旨を通知するアラート情報が出力されるので、質問事項の未入力を防ぐことができる。問診データの精度を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態に係る医療情報処理システム1について説明する。
本実施形態の医療情報処理システム1は、上記実施形態とは、患者が病院で診察を受けた結果得られる、検査結果データ等を患者の個人医療記録情報として病院から受け取る構成を有する点で相違する。
図20は、本実施形態の医療情報処理システム1の個人医療記録管理装置400の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図21は、本実施形態の医療情報処理システム1のデータ管理装置420の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の医療情報処理システム1の構成は、上記実施形態のいずれかの構成と組み合わせることができる。本実施形態の個人医療記録管理装置400は、個人問診データ格納部102と、個人結果データ格納部402と、チケット取得部404と、個人データ受信部406と、を備える。また、データ管理装置420は、チケット出力部422と、問診データ表示部124と、結果出力部424と、を備える。個人問診データ格納部102は、上記実施形態の個人医療記録管理装置100、および個人医療記録管理装置300の個人問診データ格納部102のいずれかと同じ構成を有する。
チケット情報は、患者の結果データを個人医療記録管理装置400に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含む。
チケット取得部404は、ユーザ端末140から、チケット情報を取得する。
個人データ受信部406は、チケット取得部404が取得したチケット情報および結果データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて医療機関側のデータ管理装置420の病院管理記憶部130にアクセスし、患者IDの結果データを読み出し、当該医療機関の病院IDに対応付けて個人結果データ格納部402に格納する。
本実施形態のデータ管理装置420において、チケット出力部422は、医療機関での患者IDに対応する結果データを、患者に提供する旨の入力を受け付けたとき、患者IDと当該医療機関の病院IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する。ここで、チケット情報には結果データを互いに識別する情報が含まれていてもよい。
結果出力部424は、結果データを、当該医療機関の病院IDに対応付けて患者の個人医療記録情報を記憶する病院管理記憶部130に出力し、出力したデータを患者IDに紐付けて当該患者の個人医療記録情報として病院管理記憶部130に記憶させる。
なお、個人医療記録管理装置400において、チケット取得部404は、上記実施形態のチケット取得部104と同様な機能を有してもよい。また、データ管理装置420において、チケット出力部422は、上記実施形態のチケット出力部122と同様な機能を有してもよい。そして、問診データ表示部124は、上記実施形態と同様な構成である。
図22は、本実施形態のデータ管理装置420の結果出力部424が病院管理記憶部130に格納する結果データの情報を示す個人結果情報432の構造の一例を示す図である。
個人結果情報432は、病院毎に病院管理記憶部130に格納される患者毎の結果データの情報を示す。図3および図4を例にとると、各病院Ha、Hb、Hcの病院管理記憶部130a、130b、130cに結果データが格納される。
個人結果情報432は、上述したクラウドサーバ190の病院管理記憶部130に各病院システム150が登録したデータ管理装置420におけるユーザIDにより管理することができる。あるいは、ユーザIDの替わりにユーザIDに紐付けられた他のユーザ識別情報(たとえば、ユーザ名、メールアドレス等)であってもよい。
個人結果情報432は、患者毎に、格納日時と、結果データの識別情報(結果ID)と、結果データの格納場所を示す情報が対応付けて記憶される。結果データの格納場所を示す情報は、たとえば、結果データのファイルを格納した個人結果データ格納部402(病院管理記憶部130)のパスを少なくとも含む。また、ファイル名を含んでもよい。本実施形態では、結果IDがファイル名を示しているものとし、格納場所のパス情報と結果IDで結果データのファイルを特定できるようになっている。さらに、IPアドレスまたはURLアドレスを含み、記憶装置の場所を特定してもよい。
本実施形態において、たとえば、患者の検査結果等が出た場合、病院システム150の医療情報記憶装置158に患者の検査結果データが格納される。そして、医師が、診察端末156を利用して患者の検査結果データを診察端末156の表示装置に表示し、結果を患者に提供する指示を診察端末156の操作部(不図示)を用いて行うことができる。そして、診察端末156から管理サーバ152を介してデータ管理装置420にその指示が伝達される。
本実施形態において、検査結果とは、たとえば、レントゲン撮像画像等の画像データ、および各種検査結果を示す数値データを含む。
そして、データ管理装置420のチケット出力部422が、指示を受け付けたとき、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して、病院システム150の管理サーバ152を介して、診察端末156または受付端末154に送信される。
診察端末156または受付端末154でチケット情報をコード160に変換し、コード160を印刷し、患者に渡される。本実施形態のチケット情報の出力方法は、上記実施形態と同様である。
本実施形態のチケット情報は、上記実施形態と同様で、病院ID、受付番号、患者ID、患者の生年月日、性別が含まれるものとする。
また、本実施形態において、チケット情報は、ワンタイム、かつ、有効期間が設定されている。
たとえば、有効期間は、検査結果データを病院管理記憶部130に格納した日から所定の期間(たとえば、3日間、1週間、半年等)を指定してもよい。
図23は、本実施形態の医療情報処理システム1における患者のユーザ端末140の表示画面の一例を示す図である。
画面470は、チケット情報を受信したことを示すメッセージを表示する第1表示部472と、結果データを病院から受信することの承諾を患者から得るためのメッセージを表示する第2表示部474と、を有する。
さらに、画面470は、結果データを病院から受信する操作を受け付ける、はいボタン477と、受信を拒否する操作を受け付ける、いいえボタン478とを有する。
チケット取得部404が、病院からチケット情報を取得したとき、画面470がユーザ端末140の表示装置に表示される。
個人データ受信部406は、図23の画面470の、はいボタン477が押下されたことを受け付けると、結果データを受信する旨の入力として受け付ける。そして、チケット取得部404が取得したチケット情報を用いて、当該患者の個人結果データを病院管理記憶部130から読み出して個人結果データ格納部402(患者管理記憶部110)に格納する。
図4の構成では、コード160が印刷された用紙を受け取った患者Uaは、コード160をユーザ端末140の撮像部を用いて撮像し、チケット情報をチケット取得部142に受け渡す。そして、図23の画面470が患者Uaのユーザ端末140の表示装置に表示される。患者Uaが、画面470のはいボタン477を操作すると、チケット転送部144が、チケット取得部142により取得されたチケット情報と、結果データを受信する旨を示す情報を個人医療記録管理装置400にネットワーク7を介して送信する。
図24は、本実施形態のデータ管理装置420の病院管理記憶部130に格納される結果データの情報を示す個人結果情報412の構造の一例を示す図である。
個人結果情報412は、ユーザ毎に患者管理記憶部110に格納される患者(ユーザ)の結果データの情報を示す。患者管理記憶部110は、本実施形態の個人結果データ格納部402に相当する。
個人結果情報412は、ユーザ毎に患者管理記憶部110に格納される複数の病院から受信した結果データの情報を示す。
たとえば、個人結果情報412は、受信した結果データを患者管理記憶部110に格納した格納日時、結果データを示す結果ID、結果データの送信元の病院を示す病院ID、その結果データの診療科を示す診療科ID、および結果データの格納場所を含む。
結果データの格納場所は、たとえば、病院毎、診療科毎等で格納場所をディレクトリで分け、そのパス情報で示すことができる。
図25は、本実施形態の医療情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態において、まず、データ管理装置420が、病院システム150から結果データを病院IDおよび患者IDとともに受信し、病院管理記憶部130に格納する(ステップS441)。具体的には、病院システム150において、診察端末156から医師が患者の検査結果データを指定して、管理サーバ152を介して病院管理記憶部130に格納させる。その際、管理サーバ152は、クラウドサーバ190のデータ管理装置420にログインし、データ管理装置420における認証手続き後に、ネットワーク7を介して結果データ、病院ID、および患者IDを送信する。この際、結果データは、さらに結果データを特定する情報(ID)に対応付けて送信されてもよい。
管理サーバ152は、受信した病院IDに基づいて、結果データを格納する病院管理記憶部130を特定し、特定された病院管理記憶部130に結果データを患者IDに対応付けて格納することにより、図22に示す個人結果情報432の情報を更新する。この際、結果データは、さらに結果データを特定する情報(ID)に対応付けて格納されてもよい。
そして、チケット出力部422が、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する(ステップS443)。さらに、チケット情報は、病院IDを特定する情報も含むのが好ましい。また、チケット情報は、さらに、結果データを特定する情報を含んでいてもよい。ここでは、データ管理装置120で生成されたチケット情報が、病院システム150の管理サーバ152を介して受付端末154に送信される。受付端末154で、受信したチケット情報をコード160に変換し、コード160を印刷し、患者に渡される。
そして、ユーザ端末140は、患者からの入力に従って、クラウドサーバ190の個人医療記録管理装置100にログインし、個人医療記録管理装置100における認証手続きを行う。そして、ユーザ端末140を利用して、患者はコード160の読み取りを行うことで、チケット取得部404がチケット情報を取得する(ステップS401)。具体的には、ユーザ端末140の撮像部(不図示)を用いて、コード160を撮像し、得られた画像をバーコードの読取を行えるアプリケーションを使用して、読み取り、チケット情報を取得する。
そして、ユーザ端末140において、図23の画面470が表示され、患者に対し、チケット情報を受信したこと、および結果データを受信するか否かを問い合わせるメッセージが提示される。患者による、はいボタン477の操作を受け付けると、チケット転送部144は、チケット情報を個人医療記録管理装置400に送信する(ステップS403)。
個人医療記録管理装置400では、チケット取得部404が、ユーザ端末140から送信されたチケット情報を取得する(ステップS421)。そして個人データ受信部406は、当該チケット情報に含まれる患者IDに対応する個人結果情報432にアクセスし、受信すべき結果データを特定し、病院管理記憶部130から読み出して受け取る(ステップS423、ステップS445)。そして、個人データ受信部406は、受け取った結果データを、ログイン時に入力された個人医療記録管理装置400におけるユーザIDに対応する患者管理記憶部110に格納することにより、図24の個人結果情報412の情報を更新する。
以上説明したように、本実施形態の医療情報処理システム1によれば、データ管理装置420により、患者に結果データを送信する旨の入力が受け付けられたとき、患者の結果データが病院管理記憶部130に格納され、その患者IDを特定できる情報を含むチケット情報がチケット出力部422により出力される。そして、患者がユーザ端末140を用いてチケット情報が取得され、個人医療記録管理装置400に送信する旨の入力を受け付けた時、チケット情報が個人医療記録管理装置400に送信される。そして、個人医療記録管理装置400のチケット取得部404によりチケット情報が取得される。そして、チケット情報に含まれる患者IDと病院IDに基づいて、個人データ受信部406により、データ管理装置420の病院管理記憶部130にアクセスし、患者の結果データが取得され、当該患者の患者管理記憶部110に格納される。
本実施形態の医療情報処理システム1によれば、患者にフィードバックされることが稀であった結果データを、電子化情報として患者にセキュアに効率よく提供できる仕組みが提供される。
(第5の実施の形態)
以下、本発明の第5の実施の形態に係る医療情報処理システム1について説明する。
図26は、本発明の実施の形態に係る個人医療記録管理装置500の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図27は、本発明の実施の形態に係るデータ管理装置520の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の医療情報処理システム1は、上記実施形態とは、ある医療機関での患者の問診データまたは結果データを、他の医療機関に送信する構成を有する点で相違する。
本実施形態の個人医療記録管理装置500は、個人問診データ格納部102と、チケット取得部504と、個人データ出力部506と、個人データ受信部406と、個人結果データ格納部402と、を有する。個人問診データ格納部102は、上記実施形態の個人医療記録管理装置100、個人医療記録管理装置300、および個人医療記録管理装置400の個人問診データ格納部102のいずれかと同じ構成を有する。個人結果データ格納部402と個人データ受信部406は、上記実施形態の個人医療記録管理装置400の個人データ受信部406と同様な構成を有する。
データ管理装置520は、チケット出力部522と、問診データ表示部124と、結果出力部424と、を備える。
問診データ表示部124は、上記実施形態のデータ管理装置120、およびデータ管理装置420の問診データ表示部124のいずれかと同じ構成を有する。結果出力部424は、上記実施形態のデータ管理装置420の結果出力部424と同様な構成を有する。
本実施形態において、データ管理装置520のチケット出力部522は、上記実施形態のデータ管理装置120のチケット出力部122とデータ管理装置420のチケット出力部422の両方の機能を有する。
本実施形態において、チケット情報は、他の医療機関における患者の問診データまたは結果データを、その医療機関に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含んでいる。個人医療記録管理装置500のチケット取得部504は、このチケット情報を取得する。
個人データ出力部506は、チケット情報を受け付けると、当該チケット情報を用いて
個人医療記録管理装置500に記憶されている、その患者の問診データまたは結果データを個人問診データ格納部102または個人結果データ格納部402から読み出して今回受信する医療機関側のデータ管理装置520(病院管理記憶部130)に出力する。
チケット情報に含まれる、他の医療機関における患者の問診データまたは結果データを、その医療機関に送信する旨の入力とは、たとえば、病院システム150の端末(受付端末154または診察端末156)で、その医療機関を今回受診する患者が以前他の医療機関を受診したときの問診データまたは結果データの送信を要求するオペレータによる指示の入力を受け付けることを指す。
図28は、本実施形態の個人医療記録管理装置500の個人問診データ格納部102と、個人結果データ格納部402に格納される問診データと結果データの送信履歴情報を示す個人データ送信履歴情報512の構造の一例を示す図である。
個人データ送信履歴情報512は、ユーザ毎に患者管理記憶部110に格納される患者(ユーザ)の問診データと結果データの情報を示す。本実施形態では、問診データと結果データの情報を同じテーブルに個人データ送信履歴情報512として格納する構成としているが、これに限定されない。問診データと結果データの情報を異なるテーブルに格納する構成としてもよい。
患者管理記憶部110は、本実施形態の個人結果データ格納部402と個人問診データ格納部102に相当する。
たとえば、個人データ送信履歴情報512は、医療機関に送信した問診データまたは結果データを示す識別情報(問診IDまたは結果ID)、問診データまたは結果データの送信先の医療機関の病院ID、問診データまたは結果データを送信した送信日時を含む。
本実施形態のチケット出力部522がチケット情報を出力するトリガは、様々考えられ、以下に例示されるが、これらに限定されない。また、以下の複数を組み合わせてもよい。
(b1)患者がある医療機関を受診するとき、診察受付時に、以前受診した他の医療機関の問診データまたは結果データを今回受診する医療機関に送信する旨の入力を今回受診の医療機関の受付端末154で受け付ける。
(b2)ある医療機関の医師が、診察時に、以前患者が受診した他の医療機関の問診データまたは結果データを取得したい旨の入力を、今回受診の医療機関の診察端末156で受け付ける。
(b3)患者が現在受診中の医療機関受付の人または医師に依頼して、または、現在受診中の医療機関受付の人または医師が、受付端末154または診察端末156を利用して、他の医療機関に患者の問診データまたは結果データを送信する旨の入力を受け付ける。この例は、たとえば、他の医療機関を患者に紹介する場合等である。
図29は、本実施形態の医療情報処理システム1における患者のユーザ端末140の表示画面の一例を示す図である。
画面570は、チケット情報をある病院から受信したことを示すメッセージを表示する第1表示部572と、他の病院の問診データまたは結果データを、そのある病院に送信することの承諾を患者から得るためのメッセージを表示する第2表示部574と、を有する。
さらに、画面570は、他の病院の問診データまたは結果データをある病院に送信する操作を受け付ける、はいボタン577と、送信を拒否する操作を受け付ける、いいえボタン578とを有する。
チケット取得部504が、ある病院からチケット情報を取得したとき、画面570がユーザ端末140の表示装置に表示される。
個人データ出力部506は、図29の画面570の、はいボタン577が押下されたことを受け付けると、他の病院の問診データまたは結果データを送信する旨の入力として受け付ける。そして、チケット取得部504が取得したチケット情報を用いて、当該患者の他の病院の問診データと個人結果データを患者管理記憶部110から読み出してある病院の病院管理記憶部130に格納する。
図4の構成を例に説明すると、コード160が印刷された用紙を受け取った患者Uaは、コード160をユーザ端末140の撮像部を用いて撮像し、チケット情報をチケット取得部142に受け渡す。そして、図29の画面570が患者Uaのユーザ端末140の表示装置に表示される。患者Uaが、画面570のはいボタン577を操作すると、チケット転送部144が、チケット取得部142により取得されたチケット情報と、結果データを受信する旨を示す情報を個人医療記録管理装置500にネットワーク7を介して送信する。
図30は、本実施形態の医療情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
ここでは、上述した(b1)をトリガとしてチケット情報が出力される場合を例に説明する。
本実施形態において、まず、上記実施形態と同様に、患者はたとえば、来院して診察受付の手続きを行う(ステップS105)。病院システム150の受付端末154で受付処理が行われ、管理サーバ152を介して、受付処理が行われたことがデータ管理装置520に通知される(ステップS141)。具体的には、管理サーバ152では、図6の診察受付情報132に、受け付けた患者の診察受付情報を追加して更新するとともに、診察受付情報をデータ管理装置520に送信する。
そして、データ管理装置520において、診察受付の入力を受け付けたとき、チケット出力部522が、患者IDを特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する(ステップS541)。ここでは、データ管理装置520で生成されたチケット情報が、病院システム150の管理サーバ152を介して受付端末154に送信される。受付端末154で、受信したチケット情報をコード160に変換し、コード160を印刷し、患者に渡される。
本実施形態では、チケット情報には、病院ID、受付ID、患者ID、患者の生年月日、性別が含まれるものとする。
本実施形態において、チケット情報は、ワンタイム、かつ、有効期間が設定されている。
たとえば、当日の診察受付で発行された場合には、有効期間は当日となる。診療予約の受付で発行された場合には、有効期間は、予約日となる。また、午前中または午後の診察時間内、または所定の期間をさらに有効期間に指定してもよい。たとえば、2015年9月1日の8時〜12時、または、診察当日の午前中等の有効期間であってもよい。
そして、ユーザ端末140を利用して、患者はコード160の読み取りを行うことで、チケット取得部504がチケット情報を取得する(ステップS501)。具体的には、ユーザ端末140の撮像部(不図示)を用いて、コード160を撮像し、得られた画像をバーコードの読取を行えるアプリケーションを使用して、読み取り、チケット情報を取得する。
そして、ユーザ端末140において、図30の画面570が表示され、患者に対し、チケット情報を受信したこと、および他の病院の問診データまたは結果データをこの病院に送信するか否かを問い合わせるメッセージが提示される。患者による、はいボタン577の操作を受け付けると、チケット転送部144が、チケット情報および問診データまたは結果データを他の病院に送信する旨の入力として受け付け、チケット情報を個人医療記録管理装置500に送信する(ステップS503)。
具体的には、上述したように、ユーザ端末140は、クラウドサーバ190の個人医療記録管理装置500にログインし、個人医療記録管理装置500における認証手続き後に、チケット転送部144が、チケット情報を個人医療記録管理装置500にネットワーク7を介して送信する。
個人医療記録管理装置500では、チケット取得部504が、ユーザ端末140から送信されたチケット情報を取得する(ステップS521)。ここで、ユーザ端末140において、患者による、チケット情報および問診データまたは結果データをこの病院に送信する旨の入力の受け付けは、ユーザ端末140の画面570において完了しているので、個人データ出力部506は、当該チケット情報を用いて患者の個人医療記録管理装置500におけるユーザIDに基づいて患者IDに対応する図10の問診データの個人履歴情報112または図24の個人結果情報412にアクセスし、送信すべき問診データまたは結果データを特定する。
本実施形態では、問診データと結果データの両方をある病院に送信するものとする。なお、問診データと結果データのいずれか一方、または、特定の病院の問診データまたは結果データを指定して送信してもよい。指定方法は様々考えられるが、病院システム150の受付端末154または診察端末156で、指定を受け付け、管理サーバ152を介してデータ管理装置520に指定内容を送信し、チケット出力部522が、指定内容に基づいて、チケット情報に指定内容を含んでもよい。
個人データ出力部506は、患者管理記憶部110から特定された他の病院の問診データおよび結果データを読み出す(ステップS523)。個人データ出力部506が、チケット情報に含まれる病院IDに基づいて、ある病院の病院管理記憶部130を特定し、特定された他の病院の問診データおよび結果データを、ある病院の病院管理記憶部130にネットワーク5を介して送信する(ステップS525)。
データ管理装置520において、病院管理記憶部130では、ある病院の病院管理記憶部130に問診データおよび結果データを格納することができる。このとき、病院管理記憶部130に格納された問診データの情報に基づいて、図13の個人問診情報134が更新される。また、病院管理記憶部130に格納された結果データの情報に基づいて、図22の個人結果情報432が更新される。
そして、データ管理装置520では、問診データ表示部124が、個人医療記録管理装置500から送信された他の病院の問診データおよび結果データを、出力したチケット情報に対応付けて取得し、当該問診データおよび結果データを患者IDに対応付けて病院システム150内の端末に表示させる(ステップS543)。
病院システム150の診察端末156における、患者の問診データと結果データの表示方法は、上記実施形態と同様である。
以上、説明したように、本実施形態の医療情報処理システム1によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、患者のある医療機関における問診データおよび結果データを、患者の承諾の元で、セキュアにかつ効率よく他の医療機関に送信することができる。
本実施形態によれば、さらに、病院側は、患者の受診履歴を、患者が申告しなければ知るすべがなく、受診時の問診データのみを元に診察するしかなかったが、本実施形態によれば、患者の他の医療機関における問診データや結果データを取得し、参照できる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 個人医療記録管理装置が、
患者の問診データを個人問診データ記憶装置に予め格納し、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得し、
前記チケット情報の特定とともに問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する、
個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
2. 前記個人医療記録管理装置が、
前記患者の問診データを当該患者の個人識別情報に対応付けて、複数の患者の問診データを前記個人問診データ記憶装置に格納し、
前記患者の問診データを出力する際、前記問診データを送信すべき患者の前記個人識別情報をさらに受け付け、当該個人識別情報に対応する患者の前記問診データを前記個人問診データ記憶装置から読み出して出力する1.に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
3. 前記個人医療記録管理装置が、
前記チケット情報は、ワンタイムかつ有効期間が設定されている、
1.または2.に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
4. 前記個人医療記録管理装置が、
前記チケットを取得する際、前記問診データに加えるべき質問事項が含まれるチケット情報を取得し、
前記患者の問診データを出力する際、当該質問事項に対する回答が入力されたことを条件に、新たに入力されたデータを含んだ状態で前記問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する1.から3.いずれか一つに記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
5. 前記個人医療記録管理装置が、さらに、
前記チケット情報に前記質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に回答すべきことを示すアラート情報を出力する4.に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
6. 前記個人医療記録管理装置が、さらに、
前記医療機関での結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて受信し、
受信した前記結果データを結果データ記憶装置に格納し、
前記チケット情報は、前記患者の前記結果データを、当該患者に送信する旨の入力を受け付けたこと示す情報を含み、
前記チケット情報を取得し、
前記チケット情報および前記結果データを受信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記医療機関側の前記データ管理装置のデータ記憶装置にアクセスし、前記患者の識別情報の結果データを読み出し、当該医療機関の識別情報に対応付けて前記結果データ記憶装置に格納する5.に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
7. 前記個人医療記録管理装置が、
前記チケット情報は、
他の医療機関における前記患者の前記問診データまたは前記結果データを、該医療機関に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含み、
前記チケット情報を取得し、
前記チケット情報を受け付けると、当該チケット情報を用いてその患者の問診データまたは結果データを前記個人問診データ記憶装置または前記結果データ記憶装置から読み出して当該医療機関側の前記データ管理装置に出力する、6.に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法。
8. データ管理装置が、
予約受付が行われたときに、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得したときに、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示するデータ管理装置のデータ管理方法。
9. 前記データ管理装置が、さらに、
医療機関での前記患者識別情報に対応する結果データを、患者に送信する旨の入力を受け付けたとき、前記患者識別情報と当該医療機関の識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
前記結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて患者の個人医療記録情報を記憶する記憶装置に出力し、出力したデータを当該患者識別情報に紐付けて当該患者の個人医療記録情報として前記記憶装置に記憶させる8.に記載のデータ管理装置のデータ管理方法。
10. コンピュータに、
患者の問診データを個人問診データ記憶装置に予め格納する手順、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得する手順、
前記チケット情報の特定とともに問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する手順、
を実行させるためのプログラム。
11. 前記患者の問診データを当該患者の個人識別情報に対応付けて、複数の患者の問診データを前記個人問診データ記憶装置に格納する手順、
前記患者の問診データを出力する手順において、前記問診データを送信すべき患者の前記個人識別情報をさらに受け付け、当該個人識別情報に対応する患者の前記問診データを前記個人問診データ記憶装置から読み出して出力する手順をコンピュータに実行させるための10.に記載のプログラム。
12. 前記チケット情報は、ワンタイムかつ有効期間が設定されている、
10.または11.に記載のプログラム。
13. 前記問診データに加えるべき質問事項が含まれるチケット情報を取得する手順、
前記患者の問診データを出力する手順において、当該質問事項に対する回答が入力されたことを条件に、新たに入力されたデータを含んだ状態で前記問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する手順をコンピュータに実行させるための10.から12.いずれか一つに記載のプログラム。
14. 前記チケット情報に前記質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に回答すべきことを示すアラート情報を出力する手順をさらにコンピュータに実行させるための13.に記載のプログラム。
15. 前記医療機関での結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて受信する手順、
受信した前記結果データを結果データ記憶装置に格納する手順、をコンピュータに実行させ、
前記チケット情報は、前記患者の前記結果データを、当該患者に送信する旨の入力を受け付けたこと示す情報を含み、
前記チケット情報を取得する手順、
前記チケット情報および前記結果データを受信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記医療機関側の前記データ管理装置のデータ記憶装置にアクセスし、前記患者の識別情報の結果データを読み出し、当該医療機関の識別情報に対応付けて前記結果データ記憶装置に格納する手順をさらにコンピュータに実行させるための14.に記載のプログラム。
16. 前記チケット情報は、
他の医療機関における前記患者の前記問診データまたは前記結果データを、該医療機関に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含み、
前記チケット情報を取得する手順、
前記チケット情報を受け付けると、当該チケット情報を用いてその患者の問診データまたは結果データを前記個人問診データ記憶装置または前記結果データ記憶装置から読み出して当該医療機関側の前記データ管理装置に出力する手順をコンピュータに実行させるための15.に記載のプログラム。
17. コンピュータに、
予約受付が行われたときに、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する手順、
出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得したときに、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する手順、を実行させるためのプログラム。
18. 医療機関での前記患者識別情報に対応する結果データを、患者に送信する旨の入力を受け付けたとき、前記患者識別情報と当該医療機関の識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力する手順、
前記結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて患者の個人医療記録情報を記憶する記憶装置に出力し、出力したデータを当該患者識別情報に紐付けて当該患者の個人医療記録情報として前記記憶装置に記憶させる手順をさらにコンピュータに実行させるための17.に記載のプログラム。
18. 個人医療記録管理装置と、
データ管理装置と、を備え、
前記個人記録管理装置が、
患者の問診データを予め格納する個人問診データ格納手段と、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得するチケット取得手段と、
前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する個人データ出力手段と、を有し、
前記データ管理装置が、
診察受付の入力を受け付けたとき、患者の識別情報を特定する情報を含む前記チケット情報を生成して出力するチケット出力手段と、
出力した前記チケット情報に対応付けて前記問診データを取得し、当該問診データを前記患者の識別情報に対応付けて表示する問診データ表示手段と、
を有する、個人医療情報処理システム。
19. 患者の問診データを予め格納する個人問診データ格納手段と、
医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得するチケット取得手段と、
前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する個人データ出力手段と、
を備える個人医療記録管理装置。
20. 前記個人問診データ格納手段は、前記患者の問診データを当該患者の個人識別情報に対応付けて、複数の患者の問診データを格納し、
前記個人データ出力手段は、前記問診データを送信すべき患者の前記個人識別情報をさらに受け付け、当該個人識別情報に対応する患者の前記問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して出力する19.に記載の個人医療記録管理装置。
21. 前記チケット情報は、ワンタイムかつ有効期間が設定されている、
19.または20.に記載の個人医療記録管理装置。
22. 前記チケット取得手段は、
前記問診データに加えるべき質問事項が含まれるチケット情報を取得し、
前記個人データ出力手段は、
当該質問事項に対する回答が入力されたことを条件に、新たに入力されたデータを含んだ状態で前記問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する19.から21.いずれか一つに記載の個人医療記録管理装置。
23. 前記チケット情報に前記質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に回答すべきことを示すアラート情報を出力するアラート出力手段をさらに備える22.に記載の個人医療記録管理装置。
24. 前記医療機関での結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて受信する結果データ受信手段と、
受信した前記結果データを格納する結果データ格納手段と、をさらに備え、
前記チケット情報は、前記患者の前記結果データを、当該患者に送信する旨の入力を受け付けたこと示す情報を含み、
前記チケット取得手段は、前記チケット情報を取得し、
前記結果データ受信手段は、
前記チケット情報および前記結果データを受信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記医療機関側の前記データ管理装置のデータ記憶装置にアクセスし、前記患者の識別情報の結果データを読み出し、当該医療機関の識別情報に対応付けて前記結果データ格納手段に格納する23.に記載の個人医療記録管理装置。
25. 前記チケット情報は、
他の医療機関における前記患者の前記問診データまたは前記結果データを、該医療機関に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含み、
前記チケット取得手段は、前記チケット情報を取得し、
前記個人データ出力手段は、
前記チケット情報を受け付けると、当該チケット情報を用いてその患者の問診データまたは結果データを前記個人問診データ格納手段または前記結果データ格納手段から読み出して当該医療機関側の前記データ管理装置に出力する、24.に記載の個人医療記録管理装置。
26. 診察受付の入力を受け付けたとき、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力するチケット出力手段と、
出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する問診データ表示手段と、
を備えるデータ管理装置。
27. 前記チケット出力手段は、
医療機関での前記患者識別情報に対応する結果データを、患者に送信する旨の入力を受け付けたとき、前記患者識別情報と当該医療機関の識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
前記結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて患者の個人医療記録情報を記憶する記憶装置に出力し、出力したデータを当該患者識別情報に紐付けて当該患者の個人医療記録情報として前記記憶装置に記憶させる結果出力手段をさらに備える26.に記載のデータ管理装置。
28. 19.から25.のいずれか一つに記載の個人医療記録管理装置と、
26.または27.に記載のデータ管理装置と、を備える個人医療情報処理システム。
1 医療情報処理システム
3、5、7、9、11 ネットワーク
60 コンピュータ
62 CPU
64 メモリ
66 ストレージ
68 I/O
69 バス
70 プログラム
100 個人医療記録管理装置
102 個人問診データ格納部
104 チケット取得部
106 個人データ出力部
110、110a、110b、110c 患者管理記憶部
112 個人履歴情報
114 個人問診情報
120 データ管理装置
122 チケット出力部
124 問診データ表示部
130、130a、130b、130c 病院管理記憶部
132 診察受付情報
134 個人問診情報
136 チケット発行情報
140、140a、140b、140c ユーザ端末
142 チケット取得部
144 チケット転送部
150、150a、150b、150c 病院システム
152 管理サーバ
154 受付端末
156 診察端末
158 医療情報記憶装置
160 コード
170 画面
172 第1表示部
173 第2表示部
174 問診履歴一覧表示ボタン
175 第3表示部
176 第4表示部
177 はいボタン
178 いいえボタン
180 問診履歴画面
190 クラウドサーバ
210 問診データ
212 基本問診データ
214 追加問診データ
300 個人医療記録管理装置
302 アラート出力部
320 アラート画面
322 第1表示部
324 第2表示部
328 キャンセルボタン
400 個人医療記録管理装置
402 個人結果データ格納部
404 チケット取得部
406 個人データ受信部
412 個人結果情報
420 データ管理装置
422 チケット出力部
424 結果出力部
432 個人結果情報
470 画面
472 第1表示部
474 第2表示部
477 はいボタン
478 いいえボタン
500 個人医療記録管理装置
504 チケット取得部
506 個人データ出力部
512 個人データ送信履歴情報
520 データ管理装置
522 チケット出力部
570 画面
572 第1表示部
574 第2表示部
577 はいボタン
578 いいえボタン

Claims (16)

  1. 個人医療記録管理装置と、
    データ管理装置と、を備える個人医療情報処理システムであって、
    前記個人医療記録管理装置は、
    患者の問診データを予め格納する個人問診データ格納手段と、
    医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を取得するチケット取得手段と、
    前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する個人データ出力手段と、
    を備え、
    前記データ管理装置は、
    診察受付の入力を受け付けたとき、前記患者のユーザ端末に取得させるために、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力するチケット出力手段と、
    出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する問診データ表示手段と、
    を備え、
    前記個人医療記録管理装置の前記チケット取得手段は、
    前記データ管理装置が出力した前記チケット情報を取得した前記患者の前記ユーザ端末から当該チケット情報を取得する、
    個人医療情報処理システム。
  2. 前記データ管理装置において、
    前記チケット出力手段は、前記チケット情報をコードに変換して出力する、
    請求項1に記載の個人医療情報処理システム。
  3. 前記データ管理装置において、
    前記チケット出力手段は、以下の(a1)〜(a4)のうち少なくともいずれか一つの出力方法で前記チケット情報を出力し、
    前記個人医療記録管理装置の前記チケット取得手段は、
    前記コードを読み取って前記チケット情報を取得した、または前記チケット情報を受信して取得した、前記患者の前記ユーザ端末から、前記データ管理装置から出力された前記チケット情報を取得する請求項2に記載の個人医療情報処理システム。
    (a1)紙に前記コードを印刷する。
    (a2)医療機関の受付端末に接続される表示装置の画面に前記コードを表示させる。
    (a3)前記医療機関のウェブサイトの前記患者の専用ページにおいて、診察受付の入力を受け付けた後に前記コードを表示させる。
    (a4)前記医療機関のウェブサイトの前記患者の専用ページにおいて、診察受付の入力を受け付けた後にチケット情報を前記患者の前記ユーザ端末に送信する。
  4. 前記個人医療記録管理装置において、
    前記個人問診データ格納手段は、前記患者の問診データを当該患者の個人識別情報に対応付けて、複数の患者の問診データを格納し、
    前記個人データ出力手段は、前記問診データを送信すべき患者の前記個人識別情報をさらに受け付け、当該個人識別情報に対応する患者の前記問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して出力する請求項1から3のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システム。
  5. 前記チケット情報は、ワンタイムかつ有効期間が設定されている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システム。
  6. 前記個人医療記録管理装置において、
    前記チケット取得手段は、
    前記問診データに加えるべき質問事項が含まれるチケット情報を取得し、
    前記個人データ出力手段は、
    当該質問事項に対する回答が入力されたことを条件に、新たに入力されたデータを含んだ状態で前記問診データを前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する請求項1から5のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システム。
  7. 前記個人医療記録管理装置は、
    前記チケット情報に前記質問事項が含まれていた場合に、その質問事項に回答すべきことを示すアラート情報を出力するアラート出力手段をさらに備える請求項6に記載の個人医療情報処理システム。
  8. 前記個人医療記録管理装置は、
    医療機関での検査結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて受信する結果データ受信手段と、
    受信した前記検査結果データを格納する結果データ格納手段と、をさらに備え、
    前記チケット情報は、前記患者の前記検査結果データを、当該患者に提供する旨の入力を受け付けたこと示す情報を含み、
    前記個人医療記録管理装置において、
    前記チケット取得手段は、前記チケット情報を取得し、
    前記結果データ受信手段は、
    前記チケット情報および前記検査結果データを受信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記医療機関側の前記データ管理装置のデータ記憶装置にアクセスし、前記患者の識別情報の検査結果データを読み出し、当該
    医療機関の識別情報に対応付けて前記結果データ格納手段に格納する請求項7に記載の個人医療情報処理システム。
  9. 前記チケット情報は、
    他の医療機関における前記患者の前記問診データまたは前記検査結果データを、該医療機関に送信する旨の入力を受け付けたことを示す情報を含み、
    前記個人医療記録管理装置において、
    前記チケット取得手段は、前記チケット情報を取得し、
    前記個人データ出力手段は、
    前記チケット情報を受け付けると、当該チケット情報を用いてその患者の問診データまたは検査結果データを前記個人問診データ格納手段または前記結果データ格納手段から読み出して当該医療機関側の前記データ管理装置に出力する、請求項8に記載の個人医療情報処理システム。
  10. 前記データ管理装置において、
    前記チケット出力手段は、
    医療機関での前記患者識別情報に対応する検査結果データを、患者に提供する旨の入力を受け付けたとき、前記患者識別情報と当該医療機関の識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
    前記検査結果データを、当該医療機関の識別情報に対応付けて患者の個人医療記録情報を記憶する記憶装置に出力し、出力したデータを当該患者識別情報に紐付けて当該患者の個人医療記録情報として前記記憶装置に記憶させる結果出力手段をさらに備える請求項9に記載の個人医療情報処理システム。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システムの個人医療記録管理装置。
  12. 請求項1から10のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システムのデータ管理装置。
  13. 請求項1から10のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システムの個人医療記録管理装置であって、
    前記個人医療記録管理装置が、
    患者の問診データを個人問診データ格納部に予め格納し、
    医療機関側のデータ管理装置で生成された、前記医療機関側における前記患者の識別情報を特定するための情報を含むチケット情報を、前記データ管理装置が出力した前記チケット情報を取得した前記患者のユーザ端末から取得し、
    前記チケット情報および問診データを送信する旨の入力を受け付けると、当該チケット情報を用いて前記患者の問診データを前記個人問診データ格納手段から読み出して前記医療機関側の前記データ管理装置に出力する、データ管理方法。
  14. 請求項1から10のいずれか一項に記載の個人医療情報処理システムのデータ管理装置であって、
    前記データ管理装置が、
    診察受付の入力を受け付けたとき、前記患者のユーザ端末に取得させるために、患者識別情報を特定する情報を含むチケット情報を生成して出力し、
    出力した前記チケット情報に対応付けて問診データを取得し、当該問診データを前記患者識別情報に対応付けて表示する、データ管理方法。
  15. 請求項13に記載の個人医療記録管理装置のデータ管理方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項14に記載のデータ管理装置のデータ管理方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2015191921A 2015-09-29 2015-09-29 個人医療情報処理システム Active JP6720491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191921A JP6720491B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 個人医療情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191921A JP6720491B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 個人医療情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017068479A JP2017068479A (ja) 2017-04-06
JP6720491B2 true JP6720491B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=58494979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015191921A Active JP6720491B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 個人医療情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6720491B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101949870B1 (ko) * 2017-08-17 2019-02-19 서울대학교병원 환자의 심혈관 질환 관리를 지원하는 방법 및 서버
JP7213615B2 (ja) * 2017-12-22 2023-01-27 株式会社Nobori 医療情報管理システム及び医療情報管理方法
WO2021038968A1 (ja) * 2019-08-27 2021-03-04 株式会社島津製作所 電子カルテ入力方法、電子カルテ入力システム、および、電子カルテ入力プログラム
JP7276467B2 (ja) * 2019-08-27 2023-05-18 株式会社島津製作所 診療科選択支援用の学習モデルの更新方法、診療科選択支援システム、および、診療科選択支援プログラム
WO2021199265A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 株式会社Peco 動物診療支援システム、動物診療支援サーバおよび動物診療支援プログラム
WO2021250892A1 (ja) * 2020-06-12 2021-12-16 株式会社Peco 受付システム、受付方法およびプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203045A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Olympus Optical Co Ltd 医療データ管理システムおよび医療データ管理装置
JP2003030325A (ja) * 2001-07-19 2003-01-31 Sanyo Electric Co Ltd 医療機関の予約システムおよびその方法
JP2007052815A (ja) * 2006-11-13 2007-03-01 Kameda Iryo Joho Kenkyusho:Kk 医療情報システム及びコンピュータプログラム
JP5269664B2 (ja) * 2009-03-23 2013-08-21 富士フイルム株式会社 中継サーバ及びその制御方法、並びに医用ネットワークシステム
JP2010237830A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 医療連携システム
JP5793863B2 (ja) * 2010-12-27 2015-10-14 沖電気工業株式会社 サービス提供システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017068479A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6720491B2 (ja) 個人医療情報処理システム
US20140278551A1 (en) Pet insurance system and method
US11170878B2 (en) Data capturing and exchange method and system
CN109949884B (zh) 医院病案信息无纸化生成方法及装置
JP2011022969A (ja) 電子カルテ生成装置
Zhang et al. Healthcare-based on cloud electrocardiogram system: a medical center experience in middle Taiwan
JP2020013245A (ja) 問診票作成支援装置、方法およびプログラム
Foo et al. Mobile task management tool that improves workflow of an acute general surgical service
JP2010157140A (ja) 電子カルテ管理サーバ、及び電子カルテ管理システム
Scheuermeyer et al. Speed and accuracy of text-messaging emergency department electrocardiograms from a small community hospital to a provincial referral center
JP2013235467A (ja) 医療連携システム
JP6828459B2 (ja) 文書閲覧システム及びプログラム
Sharrief et al. Does care in a specialised stroke prevention clinic improve poststroke blood pressure control: a protocol for a randomised comparative effectiveness study
Reed et al. Adverse event triggered event reporting for devices: report of a Food and Drug Administration–supported feasibility pilot of automated adverse event reporting
JP2016038747A (ja) 来訪者情報システム、管理サーバおよびプログラム
JP5799155B1 (ja) 処方箋データを管理するためのシステム、サーバ装置およびプログラム
JP6604867B2 (ja) 検査結果管理装置、及び検査結果管理方法
JP2017151584A (ja) 医療情報処理装置、プログラム及び医療情報管理システム
US20190087902A1 (en) Occupational telemedicine
Storck et al. Towards a trial-ready mobile patient questionnaire system
JP6645251B2 (ja) 画像送信装置、画像送信システム及び治験データ管理装置
Ruppen et al. A wot approach to ehealth: case study of a hospital laboratory alert escalation system
JP7249255B2 (ja) 情報提供装置、コンピュータプログラム及び情報提供方法
JP6258746B2 (ja) 連携パス処理装置、連携パスシステム、修正情報出力方法およびプログラム
JP6892093B2 (ja) 医療情報管理クラウドシステム、医療情報管理クラウドシステムのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6720491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150