JP2002311797A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002311797A
JP2002311797A JP2001115988A JP2001115988A JP2002311797A JP 2002311797 A JP2002311797 A JP 2002311797A JP 2001115988 A JP2001115988 A JP 2001115988A JP 2001115988 A JP2001115988 A JP 2001115988A JP 2002311797 A JP2002311797 A JP 2002311797A
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image forming
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forming apparatus
air flow
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Akito Nagayama
昭人 永山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザスキャナを有効に冷却する。 【解決手段】 エア流路内を流れるエアの流れに沿って
の吸い込みファン46の下流側でレーザスキャナ69の
上流側に、エア流路をレーザスキャナ69の周囲に分岐
する分岐部材44を設ける。これによって分岐されたエ
ア流路ア,ウ等により、レーザスキャナ69の多くの面
積をエア流路にさらすことが可能となるので、レーザス
キャナ69の冷却効果を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置本体
内に配設された要冷却部材を冷却するためのエア流路を
画像形成装置本体内に有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真画像形成プロセスを用いて紙等
の記録媒体(以下「記録材」という。)に画像を形成す
る画像形成装置には、例えば電子写真複写機、電子写真
プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザビームプリ
ンタ等)、電子写真ファクシミリ装置、電子写真ワード
プロセッサー等が含まれる。
【0003】従来、記録材に画像を形成する、図9に示
すような電子写真画像形成装置においては、露光手段で
あるレーザスキャナ69により感光体(像担持体)1上
に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段である現
像器3によってトナー像として現像し、このトナー像を
転写手段4の転写ローラ6により記録材上に転写する。
トナー像転写後の記録材は、搬送ガイド19に沿って搬
送され、未定着のトナー像が定着器7により加熱定着さ
れる。
【0004】このような電子写真画像形成装置の主な熱
源として、定着器7とレーザスキャナ69とがある。定
着器7には未定着のトナー像を加熱定着させるためにヒ
ータ33が設けられており、約200度もの高温に達す
る。定着器7としては、図11、図12に示すようなも
のが知られている。図11に示す定着器7は、駆動側の
加圧ローラ31と、被駆動側で定着側となるエンドレス
の定着フィルム32と、このフィルム32の内側に設け
られたヒータ33とを有している。一方、図12に示す
定着器7は、駆動側で金属製の定着ローラ34と、その
内側に配設されたヒータとしてのハロゲンランプ35
と、加圧ローラ31とを有している。
【0005】また、図9に示すように、レーザスキャナ
69は、レーザをつくり出す基板36(図1参照)が発
熱し、さらにポリゴンミラー37を回転させるポリゴン
モータ40が約3万回転もの高回転で回転しているので
かなり発熱する。
【0006】なお、図9に付してある符号のうち、まだ
説明していないものは、後述の実施の形態1の図8のも
のと同一であり、これらについては図8において説明す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術による
と、図12に示すもの、つまり定着側に駆動ローラとし
て金属製のローラ34を用いている定着器7としては、
定着ローラ34全体を加熱するために多くの時間と熱量
を必要とし、定着ローラ内側には加熱用として発熱量の
多いハロゲンランプ35が配設されたものがよく知られ
ている。このような定着器7は、ユーザが電源を入れて
から使用できるまでの時間が長く、かつ消費電力が多い
という課題がある。
【0008】一方、図11に示すような定着器7は、ヒ
ータ33により、定着フィルム32と加圧ローラ31と
の圧接部に定着フィルム32を介して集中的に熱を加え
るので、ユーザが電源を入れてから使用できるまでの時
間が短く、かつ消費電力が少ないという利点を有し、上
述の図12に示す定着器7の課題を克服している。しか
しその反面、温度の上昇で駆動側の加圧ローラ31が膨
張してその周速が変動するため、記録材の搬送速度変動
率が高く、記録材上の画像の搬送方向倍率を変化させや
すいという問題がある。
【0009】この加圧ローラ31の膨張による周速変動
を極力抑え、記録材の搬送速度を一定に保つために速度
制御を行うものとして以下のような構成が考えられる。
図10にしめすような、発光部と受光部とを有する検出
手段としてのセンサ38を定着フィルム32表面に対向
配置し、定着フィルム32表面に設けた反射部39を検
知することで、定着フィルム32の周期を検知し、その
検知結果に基づいて定着フィルム32の周期が一定にな
るように速度制御する構成が考えられる。しかしセンサ
38の性能を維持確保するためには、センサ38と定着
フィルム32表面との間に適正検知距離を保つ必要があ
り、またセンサの使用温度範囲を適正値内に収める必要
がある。具体的には、約200℃に達するヒータ33を
使用した場合には、ある程度高温になる定着フィルム3
2の近く(約14mm以内)にセンサ38を配置するこ
とになり、その結果、高温の熱にさらされ、使用温度範
囲を容易に超えてしまうという問題がある。よってセン
サ38の使用温度範囲内(約70℃以内)に抑えなけれ
ばならないという課題が生ずる。
【0010】なお、図9において定着器7の熱の影響を
少なからず受けてしまう画像形成部の現像器3、感光体
1、クリーナ部8などトナーの介在する個所、またレー
ザスキャナ69のレーザ基板36、発熱する高回転のモ
ータ40、回転音が外部に伝わらないようにするための
レーザスキャナ69の密閉化で温度上昇してしまうプラ
スチック製のレンズ41,42など、工夫の凝らしたエ
ア流路構成と冷却化の対応の必要性は、もちろん従来の
電子写真画像形成装置と同様な課題である。
【0011】最近は画像形成装置の小型化により画像形
成装置本体内の各部品が近接して配置され、十分な空間
が確保できないという状況と、ユーザが操作して記録材
をすぐに出力させるようにし、記録材の単位時間当たり
の出力枚数を向上させることが望まれているという状況
とがあいまって、記録材の搬送路の長さを少しでも短く
することが求められている。このため、感光体1と定着
器7との距離をできるだけ短くした配置にすることが多
くなり、熱の影響を十分考慮しなければならず、さらに
消費電力に関しては、省エネルギー法のトップランナー
方式についても念頭におかなければならない。
【0012】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、要冷却部をエア流によって有効に冷却すること
ができるようにした画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、帯電後の像担持体を露光手段により露光して静電潜
像を形成し、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー
像として現像し、前記トナー像を転写手段によって記録
材上に転写し、前記トナー像を定着手段によって前記記
録材上に加熱定着させる画像形成装置において、前記露
光手段を冷却する第1の冷却手段と、前記定着手段の近
傍に配設した第2の冷却手段と、前記第1の冷却手段か
ら画像形成装置本体内を通って前記第2の冷却手段に到
るエア流路と、を備え、前記第1の冷却手段を、前記画
像形成装置本体外部の外気を吸い込む吸い込みファンに
よって構成し、前記第2の冷却手段を、前記画像形成装
置内のエアを吐き出す吐き出しファンによって構成し、
前記エア流路の流れに沿っての前記吸い込みファンの下
流側でかつ前記露光手段の上流側に、前記エア流路を前
記露光手段の周囲に分岐する分岐手段を設け、前記露光
手段におけるエア流にさらされる部分の面積を増加させ
る、ことを特徴とする。
【0014】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、前記露光手段の上方に、前記
定着手段によるトナー像定着後の記録材が排出されて積
載される記録材積載面を有する積載部材を備え、前記積
載部材は、前記記録材積載面に前記記録材の排出方向に
沿った複数のリブを有するとともに、裏面側の前記リブ
に対応する位置に凹状の溝を有し、前記分岐手段によっ
て分岐されたエア流路のうちの1つを前記露光手段と前
記積載部材との間において前記溝に沿って設ける、こと
を特徴とする。
【0015】請求項3に係る本発明は、請求項1又は2
に記載の画像形成装置において、前記定着手段が、内側
にヒータを有するエンドレス状の定着フィルムと、前記
定着フィルムを前記ヒータに押し付けるとともに前記定
着フィルムとの間で前記記録材を挟持搬送する加圧ロー
ラと、前記定着フィルムに対向位置されて前記定着フィ
ルム上の被検知部を検知することにより前記定着フィル
ムの周期を検知する検知手段と、前記検知手段の出力に
基づいて前記加圧ローラの回転数を制御する制御手段と
を有し、前記検知手段を前記エア流路における前記吹き
出しファンの上流側近傍に配置し、さらに前記検知手段
を通過するエア流量を増加させるエア流路増加部材を設
ける、ことを特徴とする。
【0016】請求項4に係る本発明は、請求項1ないし
3のいずれか記載の画像形成装置において、前記転写手
段と前記定着手段との間の距離が、画像形成に供される
記録材のうちの搬送方向長さが最小のものよりも短い、
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状その相対位置などは、特に特定的な記載がな
い限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨
のものではない。
【0018】<実施の形態1>まず、図8を参照して、
画像形成装置本体の全体構成を説明する。
【0019】同図に示す画像形成装置本体Aは、その上
部にブック原稿の画像面の画像情報を読み取る画像読取
り手段としてのスキャナ部Bが設けられ、その下部に画
像形成手段となる画像形成部Cが設けられ、さらにその
下部に給搬送部Dが設けられている。
【0020】スキャナ部Bは、走査系光源61、プラテ
ンガラス62、画像形成装置本体Aに対して開閉可能な
原稿押圧板63、第1ミラー64、第2ミラー65、第
3ミラー66、レンズ67、受光素子(光電変換素子)
68、及び画像処理部(不図示)等を有している。
【0021】走査系光源61と第1ミラー64とによっ
て第1ミラー台M1を構成し、また第2ミラー65と第
3ミラー66とによって第2ミラー台M2を構成して、
走査方向(矢印a方向)に移動しながら、画像面を走査
する。なお、第1,第2ミラー台M1,M2が移動して
いる状態を点線で示している。
【0022】そして、プラテンガラス62上に本や厚
紙、カール紙等のブック原稿やシート状原稿の原稿面を
下側(プラテンガラス62側)にして載置して、原稿押
圧板63により原稿背面を押圧した静止状態でセット
し、操作部(不図示)の読取り開始キーを押すと、走査
系光源61がプラテンガラス62の下方を矢印a方向に
走査して原稿の画像面を照らし、その反射光(画像情
報)を第1ミラー64に導く。第1ミラー64に導かれ
た原稿の画像情報は、第2ミラー65、第3ミラー66
を経てレンズ67によって受光素子68上に投影され
て、受光素子68で画像情報が読み取られ、画像処理部
で処理され、電気信号に変換されて画像形成部Cのレー
ザスキャナ(露光手段)69に伝送される。
【0023】ここで、画像形成装置本体Aは、レーザス
キャナ69に画像処理部の処理信号を入力すれば複写機
として機能し、パーソナルコンピューターの出力信号を
入力すればプリンタとして機能する。また、他機のファ
クシミリ装置からの送信信号を入力したり、画像処理部
の処理信号を他機のファクシミリ装置に送信したりすれ
ば、ファクシミリ装置として機能する。
【0024】一方、画像形成部Cの下方の給搬送部Dに
は、シートカセット21が装着されており、このシート
カセット21は下段カセット21aと上段カセット21
bの2個で1つの給送ユニットを構成している。
【0025】下段,上段カセット21a,21b内に収
容されたシートとしての記録材は、給送回転体であるピ
ックアップローラ22により繰り出され、フィードロー
ラ23と、リタードローラ24との協働作用により1枚
ずつ分離、給送された後、搬送ローラ対25,26又は
搬送ローラ対27によって搬送される。
【0026】そして、搬送された記録材は、プレレジス
トローラ対28で記録材間のバラツキを吸収すべく所定
時間停止し、その後、プレレジストローラ対8の回転に
より搬送され、さらに搬送ローラ対10によってレジス
トローラ対11に導き、レジストローラ対11によって
画像形成動作に同期するようにして画像形成部Cへと給
送される。
【0027】画像形成部Cは、像担持体としてのドラム
型の感光体1、露光器(画像書き込み光学系)2、現像
器3、クリーナ部8、及び転写手段4の転写ローラ6等
を有している。そして、一次帯電器5により一様に帯電
された感光体1の表面に、レーザスキャナ69から射出
された画像情報に対応するレーザ光が露光器2のポリゴ
ンミラー37により走査されて静電潜像を形成する。こ
の静電潜像は、現像器3によってトナーが付着されてト
ナー像として現像される。このトナー像は、レジストロ
ーラ対11により感光体1の回転に同期して搬送された
記録材に対して、転写ローラ6により記録材の第1面
(表面)に転写される。
【0028】画像形成部Cの記録材搬送方向下流側に
は、ガイド手段である搬送ガイド19、定着手段として
の定着器7、フラッパ15、排出ローラ対14,12が
配設されている。トナー像が転写された記録材は、感光
体1と転写ローラ6とで形成される転写部Eから搬送ガ
イド19で導かれて定着器7に搬送され、加熱及び加圧
されてトナー像が表面に定着される。
【0029】定着を終えた記録材は、排出方向へ導かれ
排出ローラ対14,12によって、画像形成部Cの上方
に配置されて上面カバーとしての機能をもつ排紙トレイ
(積載部材)13の上面(記録材積載面)に排出されて
積載される。なお、記録材は排紙トレイ13上には画像
形成面を下方に向けたいわゆるフェイスダウンで排紙さ
れる。
【0030】また、記録材の両面にトナー像を形成する
場合には、定着器7の通過後、記録材が排出ローラ対1
4,12によって搬送され、記録材の後端がフラッパ1
5を通過した直後に記録材を保持したまま排出ローラ対
14,12を逆回転して記録材を反転させて記録材両面
トレイ16上に一旦載置した後、プレレジストローラ対
28、搬送ローラ対10により搬送されて、レジストロ
ーラ対11に到達し、反転された記録材は第2面(裏
面)に前述と同様にしてトナー像が形成された後、排紙
トレイ13に排出、積載されるように構成されている。
【0031】ここで、レジストローラ対11の搬送方向
上流側には、記録材を検知するレジ前センサレバー17
が設けられており、記録材が搬送されるとレジ前センサ
レバー17が回動し、センサ18が記録材を検知したこ
とを画像形成装置本体AのCPU(不図示)に伝達する
ようになっている。
【0032】次に、本発明の実施の形態について詳細に
説明する。
【0033】図8に示したような画像形成装置本体Aに
は主な熱源としては、露光手段として用いているレーザ
スキャナ69と未定着のトナー像を加熱定着させる定着
器7とがある。
【0034】図7に、図8の要部詳細を示す。前述のレ
ーザスキャナ69は、ポリゴンミラー37をモータ40
で約3万回転の高速で回転させており、温度もかなり上
昇する。このためモータ自体を冷却することはもちろ
ん、音もれ防止、かつチリ、ホコリ混入防止のためレー
ザスキャナ69は、密閉された空間に配置されている。
従って、同じ密閉された空間内に配置されているプラス
チック製のレンズ41,42も温度が上昇してしまい、
露光時の屈折率が変化しないよう冷却しなければならな
い。また図7の画像形成部Cを上から見た図である図1
に示すように、光源となるレーザをつくり出す基板36
も発熱するので冷却しなければならない。このためにレ
ーザスキャナ69のすぐ横に吸い込み式のファン(第1
の冷却手段)43を設置して、低い温度の外気(エア)
を吸い込むようにしている。このファン43のエア流路
下流側で、かつレーザスキャナ69のエア流路上流側
に、図1のF−F線矢視拡大図である図2に示すよう
に、分岐部材(分岐手段)44を設けてエア流路を3方
向(矢印ア,イ,ウ)に分岐させている。この分岐部材
44によって分岐されたエア流路を第1のエア流路(矢
印ア)とし、この第1のエア流路によりレーザスキャナ
の上面にエアを流すことができ(図7)、レーザスキャ
ナ上面の放熱板としての機能をもつ板金フタ45に伝わ
ったレーザスキャナ内の熱を効率よく冷却することがで
きる。枠体を構成するステー46にはファン43が入る
穴46aがあり、ファン43を保持している取り付け部
材(不図示)がステー46に固定され、ファン43の上
下方向のほぼ半分の位置にステー46がくるように取り
付けられている。このステー46によりレーザスキャナ
69の下面のエア流路イ(第2のエア流路)が形成さ
れ、モータ40の軸受部40aを冷却することができ
る。さらに図1に示すように、ファン43の位置に対し
て分岐部材44を図1中の上下方向のほぼ半分の位置に
配置することにより、レーザ基板36のある領域にもエ
ア流路ウが形成され、レーザ基板36も同時に冷却され
る。よって、分岐部材44とステー46により外気の低
い温度のエアを効率的にレーザスキャナ69の発熱部上
面、下面、側面に通すことができ十分な冷却が可能とな
る。
【0035】エア流路は連続的に無理なく確保されてい
ないとスムーズに流れなくなるので、レーザスキャナ6
9の上方には記録材が排出されて積載される積載手段で
ある排紙トレイ13が設けられ、第1のエア流路アは下
流へと連続されている。
【0036】排紙トレイ13には、上面図である図3、
及び図3のG−G線矢視拡大図である図4に示すよう
に、記録材との接触面積を少なくして引っ掛りによるま
るまりや斜行などが発生することなく所望する積載が行
われるように、排出方向と平行に細長いリブ13aが複
数設けられており、樹脂材の排紙トレイ13の内側には
均肉化のために凹状の溝13bが形作られ、エアがこの
形状に沿って流れやすくなるよう導いている。また、リ
ブ13aと平行な(又は任意の形状の)リブを排紙トレ
イ13の溝13b側に新設すれば(不図示)、さらに効
果的に所望するエア流路を形成できる。このような構成
にすることで、第1,第3のエア流路ア,ウがそれぞれ
レーザスキャナ69の上面、側面の効率的な冷却を行う
ことができ、さらに定着器7によって暖められた記録材
の積載で暖められる排紙トレイ13の熱が内部に伝わら
ないような遮断効果もある。
【0037】図7に示すように、第2のエア流路イは、
現像器3の上部を経て感光体1周辺を通過して熱がこも
らないように形成され、吐き出しファン(第2の冷却手
段)47で画像形成装置本体Aの外部に排出される。
【0038】次に定着器7は、図7に示すように、エン
ドレスフィルム状の定着フィルム32とその内側にヒー
タ33とを有し、さらに、定着フィルム32と圧接部を
つくり記録材を挟持搬送できるよう駆動側の加圧ローラ
31を有している。このような定着器7の場合、ヒータ
33の熱により駆動側の加圧ローラ31が膨張し、次第
に記録材の搬送速度が増してしまうので、図6に示すよ
うに、定着フィルム32の周期をセンサ(検知手段)3
8で検知し、その周期が一定周期になるように制御手段
(不図示)により制御している。発光部と受光部とが一
体になったセンサ38を定着フィルム32の表面に対向
するように、定着フィルム32表面から約12mm離し
て配設し、このセンサ38によって、フィルム表面端部
に設けた反射部39を検出し、これにより定着フィルム
32の周期を検知するようにしている。そして、その検
知結果に基づいて、制御手段(不図示)により、加圧ロ
ーラ31の回転速度を制御するようにしている。定着フ
ィルム32と加圧ローラ31との圧接部は、未定着のト
ナー像を加熱定着させるために約200℃になってお
り、圧接部を通過した定着フィルム32も高温に維持さ
れ、近傍のセンサ38も容易に100℃以上に達してし
まう。したがって、このセンサ38の使用温度範囲70
℃以下にしなければならない。
【0039】センサ38は基板48に取り付けられてお
り、この基板48は図7に示すように、定着器本体に取
り付ける取り付け板49に固定されている。定着器7の
すぐ奥側には吐き出しファン47が配置され、ある程度
のエアの流れがあるが70℃以下にはならず、センサ3
8の近傍をなるべく外気に近い、温度の低いエアをより
多く流す必要が生じる。そのためにまず、一つ目とし
て、図1の矢印H線矢視拡大図である図5、及び図6に
示すように、エア流量増加部材としてのセンサカバー5
0を設けることで、センサ下部に空間を設け、センサ近
傍のエアの流れを良くすることができる。
【0040】このセンサカバー50にはセンサ38の発
光、受光用の穴50aが設けてあり、それ以外は覆われ
ている。特にセンサ38のエア流路上流側に凹部を設け
たことで、矢印エのエア流量がかなり増加している。さ
らにレーザスキャナ69を流れた、定着器7の雰囲気温
度より数十度低い前述の第1,第3のエア流路ア,ウの
エアをセンサ38のエア流路上流側に流れるようにし、
かつ集中的にセンサ下部に流れるようにするために、図
1に示すように、まず排紙トレイ13の内側に斜めのリ
ブ13cを設け、枠体を構成するステー51にセンサ3
8のエア流路上流側のみに多数の穴51aを設け、さら
に導いてきた温度の低いエアが、センサカバー50の凹
部をより多く流れるためのエア流量増加手段をステー5
1に設けた曲げ部51b(図1,図5参照)で、より効
果的に矢印エの流れをつくりだすことができた。この結
果、センサ38の温度を50℃代後半から60℃代前半
に抑えることが可能となった。
【0041】なお、前述した内容は、請求項内容を限定
したものではなく、実施の形態の一部にすぎないことは
いうまでもない。
【0042】また本発明における実施の形態は、画像形
成装置本体Aの小型化による装置内の各部品の近接化、
ユーザ操作による記録材出力の短時間化、記録材生産性
向上のための記録材搬送路の短縮化で、感光体1と定着
器7との距離を短くし、感光体1と定着器7の定着部
(圧接部)とを結んだ線の長さはわずか約95mmであ
り、通紙最小サイズの国内官製はがき140mm、海外
紙のSTATEMENT(ステイトメント)139.7
mmよりも短い距離にしてある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
エア流路を露光手段の上流側で露光手段の周囲に分岐さ
せることにより、露光手段の多くの面積をエア流路にさ
らすことが可能となるので、露光手段の冷却効果を高め
ることができる。
【0044】また、分岐されたエア流路の1つを、積載
部材の溝に沿って設けることにより、エアの流れの損失
を極力抑えることができる。なお、任意のリブ形成によ
ってエア流路を制御できるという効果もある。さらに、
このエア流路があることにより露光手段の熱が排紙トレ
イに伝わりにくく、かつ定着通過後の温められている記
録材の熱も画像形成装置本体内に伝わらないような効果
もある。
【0045】また、検知手段をエア流路における吹き出
しファンの上流側近傍に配置し、さらに検知手段を通過
するエア流量を増加させるエア流路増加部材を設けるこ
とにより、熱に弱い検知手段を高温部に近接させても効
率良く冷却できるので、定着フィルムを使用する定着器
であっても定着フィルムの周期を精度よく検知して加圧
ローラの回転速度を良好に制御することができる。
【0046】また、転写手段と定着手段との間の距離
が、最小の記録材搬送方向長さの記録材よりも短い場合
には、像担持体が熱源と近接するために不具合を起こし
やすくなるが、本発明により最小限のファンで要冷却部
を効率良く冷却でき、ユーザの切望している消費電力の
低減、静かな装置の提供を可能とし、画像形成装置本体
内の各部品の近接化による画像形成装置の小型化、記録
材搬送路の短縮化、像担持体と定着手段との短距離化に
よる短時間出力化、記録材生産性向上化に十分寄与でき
るという効果ばかりか、トッププランナー法の主導権を
維持できるという絶大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の画像形成部を上方
から見た図である。
【図2】図1のF−F線矢視拡大図である。
【図3】排紙トレイを上方から見た図である。
【図4】図3のG−G線矢視拡大図である。
【図5】図1のH線矢視拡大図である。
【図6】定着器の一部を斜め上方から見た斜視図であ
る。
【図7】図8における画像形成部の拡大図である。
【図8】画像形成装置の概略構成を示す縦断面図であ
る。
【図9】従来の画像形成装置における画像形成部の拡大
図である。
【図10】従来の定着器の一部を斜め上方から見た斜視
図である。
【図11】定着フィルムを使用した定着器の構成を示す
縦断面図である。
【図12】定着ローラを使用した定着器の構成を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体) 4 転写手段 7 定着手段(定着器) 13 積載部材(排紙トレイ) 13a リブ 13b 溝 31 加圧ローラ 32 定着フィルム 33 ヒータ 38 検知手段(センサ) 43 第1の冷却手段(吸い込みファン) 44 分岐手段(分岐部材) 47 第2の冷却手段(吐き出しファン) 50 エア流量増加部材(センサカバー) 69 露光手段(レーザスキャナ) A 画像形成装置本体 B スキャナ部 C 画像形成部 D 給搬送部 ア,イ,ウ エア流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電後の像担持体を露光手段により露光
    して静電潜像を形成し、前記静電潜像にトナーを付着さ
    せてトナー像として現像し、前記トナー像を転写手段に
    よって記録材上に転写し、前記トナー像を定着手段によ
    って前記記録材上に加熱定着させる画像形成装置におい
    て、 前記露光手段を冷却する第1の冷却手段と、 前記定着手段の近傍に配設した第2の冷却手段と、 前記第1の冷却手段から画像形成装置本体内を通って前
    記第2の冷却手段に到るエア流路と、を備え、 前記第1の冷却手段を、前記画像形成装置本体外部の外
    気を吸い込む吸い込みファンによって構成し、前記第2
    の冷却手段を、前記画像形成装置内のエアを吐き出す吐
    き出しファンによって構成し、 前記エア流路の流れに沿っての前記吸い込みファンの下
    流側でかつ前記露光手段の上流側に、前記エア流路を前
    記露光手段の周囲に分岐する分岐手段を設け、 前記露光手段におけるエア流にさらされる部分の面積を
    増加させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記露光手段の上方に、前記定着手段に
    よるトナー像定着後の記録材が排出されて積載される記
    録材積載面を有する積載部材を備え、 前記積載部材は、前記記録材積載面に前記記録材の排出
    方向に沿った複数のリブを有するとともに、裏面側の前
    記リブに対応する位置に凹状の溝を有し、 前記分岐手段によって分岐されたエア流路のうちの1つ
    を前記露光手段と前記積載部材との間において前記溝に
    沿って設ける、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着手段が、内側にヒータを有する
    エンドレス状の定着フィルムと、前記定着フィルムを前
    記ヒータに押し付けるとともに前記定着フィルムとの間
    で前記記録材を挟持搬送する加圧ローラと、前記定着フ
    ィルムに対向位置されて前記定着フィルム上の被検知部
    を検知することにより前記定着フィルムの周期を検知す
    る検知手段と、前記検知手段の出力に基づいて前記加圧
    ローラの回転数を制御する制御手段とを有し、 前記検知手段を前記エア流路における前記吹き出しファ
    ンの上流側近傍に配置し、さらに前記検知手段を通過す
    るエア流量を増加させるエア流量増加部材を設ける、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転写手段と前記定着手段との間の距
    離が、画像形成に供される記録材のうちの搬送方向長さ
    が最小のものよりも短い、 ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013020054A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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