JP2002311685A - ローラ用組成物およびそれを用いて製造される導電性ローラ - Google Patents
ローラ用組成物およびそれを用いて製造される導電性ローラInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】オキシアルキレン系重合体を主成分とするヒド
ロシリル化付加型硬化性組成物に導電性付与剤を添加し
た組成物を用いて製造される導電性ローラにおいては、
導電性ゴム弾性層の機械的な強度が必ずしも十分でない
場合があり、成型時にローラ弾性層の端部が破壊される
ことでの外観不良による収率低下が懸念されていた。ま
た、硬度の細かな調整が難しく、簡易な調整手段が求め
られていた。 【解決手段】分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化
反応可能なアルケニル基を有するオキシアルキレン系重
合体、分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有す
る化合物、ヒドロシリル化触媒、導電性付与剤、シリカ
微粉末からなる組成物を用いて、導電性ローラを製造す
ることにより、上記目的を達成するに至った。
ロシリル化付加型硬化性組成物に導電性付与剤を添加し
た組成物を用いて製造される導電性ローラにおいては、
導電性ゴム弾性層の機械的な強度が必ずしも十分でない
場合があり、成型時にローラ弾性層の端部が破壊される
ことでの外観不良による収率低下が懸念されていた。ま
た、硬度の細かな調整が難しく、簡易な調整手段が求め
られていた。 【解決手段】分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化
反応可能なアルケニル基を有するオキシアルキレン系重
合体、分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有す
る化合物、ヒドロシリル化触媒、導電性付与剤、シリカ
微粉末からなる組成物を用いて、導電性ローラを製造す
ることにより、上記目的を達成するに至った。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はローラ用組成物およ
びそれを用いて製造される導電性ローラに関する。さら
に詳しくは、例えば、レーザープリンター、ファクシミ
リ、これらを複合したOA機器などの、電子写真方式を
採用した画像記録装置に組み込まれる帯電ローラ、現像
ローラ、転写ローラ、給紙ローラ、クリーニングロー
ラ、定着用の加圧ローラなどの導電性ローラの製造に用
いられるローラ用組成物、ならびに導電性ローラに関す
る。
びそれを用いて製造される導電性ローラに関する。さら
に詳しくは、例えば、レーザープリンター、ファクシミ
リ、これらを複合したOA機器などの、電子写真方式を
採用した画像記録装置に組み込まれる帯電ローラ、現像
ローラ、転写ローラ、給紙ローラ、クリーニングロー
ラ、定着用の加圧ローラなどの導電性ローラの製造に用
いられるローラ用組成物、ならびに導電性ローラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】オキシアルキレン系重合体を主成分とす
るヒドロシリル化付加型硬化性組成物に導電性付与剤を
添加し、これを導電性シャフトの周りに硬化させて導電
性ローラを製造することは公知である(特開平7−30
0564号公報、特開2000−119507号公報
等)。しかしながら、得られる導電性ローラのゴム弾性
層の機械的な強度が必ずしも十分でない場合があり、成
型時にローラ弾性層の端部が破壊されることでの外観不
良による収率低下が懸念され、さらなる強度アップが望
まれていた。導電性付与剤として、カーボンブラックに
代表される補強効果の高いフィラーを用いることによっ
て、高強度のゴム弾性層を有するローラを得ることが可
能となるが、実際は、所望の導電特性にコントロールす
るためにカーボンブラックの種類と添加量に制限を受
け、補強効果も必ずしも十分とは言えなかった。また、
電子写真方式を採用した画像記録装置に組み込まれる導
電性ローラにおいては、細かなローラ硬度の調整が必要
とされている。しかし、オキシアルキレン系重合体を主
成分とするヒドロシリル化付加型硬化性組成物に導電性
付与剤を添加し、これを導電性シャフトの周りに硬化さ
せる導電性ローラにおいては、硬度の細かな調整が難し
く、簡易な調整手段が求められていた。上述の強度や硬
度という点を補う手段として、種々の充填剤を添加する
方法が広く知られているが、充填剤を添加した場合、導
電性付与剤によって発現される導電特性に大きな影響を
及ぼすことがあった。
るヒドロシリル化付加型硬化性組成物に導電性付与剤を
添加し、これを導電性シャフトの周りに硬化させて導電
性ローラを製造することは公知である(特開平7−30
0564号公報、特開2000−119507号公報
等)。しかしながら、得られる導電性ローラのゴム弾性
層の機械的な強度が必ずしも十分でない場合があり、成
型時にローラ弾性層の端部が破壊されることでの外観不
良による収率低下が懸念され、さらなる強度アップが望
まれていた。導電性付与剤として、カーボンブラックに
代表される補強効果の高いフィラーを用いることによっ
て、高強度のゴム弾性層を有するローラを得ることが可
能となるが、実際は、所望の導電特性にコントロールす
るためにカーボンブラックの種類と添加量に制限を受
け、補強効果も必ずしも十分とは言えなかった。また、
電子写真方式を採用した画像記録装置に組み込まれる導
電性ローラにおいては、細かなローラ硬度の調整が必要
とされている。しかし、オキシアルキレン系重合体を主
成分とするヒドロシリル化付加型硬化性組成物に導電性
付与剤を添加し、これを導電性シャフトの周りに硬化さ
せる導電性ローラにおいては、硬度の細かな調整が難し
く、簡易な調整手段が求められていた。上述の強度や硬
度という点を補う手段として、種々の充填剤を添加する
方法が広く知られているが、充填剤を添加した場合、導
電性付与剤によって発現される導電特性に大きな影響を
及ぼすことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実状
を鑑みてなされたものであり、十分な強度を有し成型時
のゴム弾性層の端部破壊による収率低下のリスクを回避
することができ、かつ、硬度調整の容易なローラ用組成
物および導電性ローラを提供するものである。
を鑑みてなされたものであり、十分な強度を有し成型時
のゴム弾性層の端部破壊による収率低下のリスクを回避
することができ、かつ、硬度調整の容易なローラ用組成
物および導電性ローラを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、分子中に少なくとも
1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有する
オキシアルキレン系重合体、分子中に少なくとも2個の
ヒドロシリル基を有する化合物、ヒドロシリル化触媒、
導電性付与剤、およびシリカ微粉末を必須成分とするロ
ーラ用組成物を用いて導電性ローラを製造することで、
上記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至
った。
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、分子中に少なくとも
1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有する
オキシアルキレン系重合体、分子中に少なくとも2個の
ヒドロシリル基を有する化合物、ヒドロシリル化触媒、
導電性付与剤、およびシリカ微粉末を必須成分とするロ
ーラ用組成物を用いて導電性ローラを製造することで、
上記課題を解決できることを見出し、本発明をなすに至
った。
【0005】すなわち、本発明は、(A)分子中に少な
くとも1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を
有するオキシアルキレン系重合体、(B)分子中に少な
くとも2個のヒドロシリル基を有する化合物、(C)ヒ
ドロシリル化触媒、(D)導電性付与剤、(E)シリカ
微粉末を必須成分とするローラ用組成物、および、この
ローラ用組成物を導電性シャフトのまわりに硬化させて
得られる導電性ゴム弾性層を形成してなる導電性ローラ
に関するものである。
くとも1個のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を
有するオキシアルキレン系重合体、(B)分子中に少な
くとも2個のヒドロシリル基を有する化合物、(C)ヒ
ドロシリル化触媒、(D)導電性付与剤、(E)シリカ
微粉末を必須成分とするローラ用組成物、および、この
ローラ用組成物を導電性シャフトのまわりに硬化させて
得られる導電性ゴム弾性層を形成してなる導電性ローラ
に関するものである。
【0006】前記(A)成分の重合体としては、ヒドロ
シリル化反応可能なアルケニル基が分子末端に含有され
てなるものが好ましく、(A)成分の重合体の数平均分
子量は1000〜50000の範囲内であることが好ま
しく、(A)成分としては、分子中に少なくとも1個の
ヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有するオキシ
プロピレン系重合体が好ましい。
シリル化反応可能なアルケニル基が分子末端に含有され
てなるものが好ましく、(A)成分の重合体の数平均分
子量は1000〜50000の範囲内であることが好ま
しく、(A)成分としては、分子中に少なくとも1個の
ヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有するオキシ
プロピレン系重合体が好ましい。
【0007】前記(B)成分の分子中にヒドロシリル基
を有する化合物としては、平均して1分子中に少なくと
も2個のヒドロシリル基を含有するポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンが好ましい。
を有する化合物としては、平均して1分子中に少なくと
も2個のヒドロシリル基を含有するポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンが好ましい。
【0008】前記(D)成分の導電性付与剤としては、
カーボンブラックが好適に用いられる。
カーボンブラックが好適に用いられる。
【0009】前記(E)成分のシリカ微粉末としては、
疎水化処理されたシリカ微粉末が好ましい。
疎水化処理されたシリカ微粉末が好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(A)成分は、分
子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可能なアル
ケニル基を有するオキシアルキレン系重合体である。
子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可能なアル
ケニル基を有するオキシアルキレン系重合体である。
【0011】ここで、アルケニル基とは、ヒドロシリル
化反応に対して活性のある炭素−炭素2重結合を含む基
であれば特に制限されるものではない。アルケニル基と
しては、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペ
ニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の
脂肪族不飽和炭化水素基、シクロプロペニル基、シクロ
ブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基
等の環式不飽和炭化水素基、メタクリル基等が挙げられ
る。(A)成分のオキシアルキレン系重合体のアルケニ
ル基の数は、硬化剤である(B)成分とヒドロシリル化
反応するために少なくとも1個必要であるが、良好なゴ
ム弾性を得る観点からは、直鎖状分子の場合は、分子の
両末端に2個のアルケニル基を有し、分岐のある分子の
場合は、分子末端に2個以上のアルケニル基を有するこ
とが好ましい。本発明における(A)成分は、上記ヒド
ロシリル化反応可能なアルケニル基を重合体末端に導入
されていることが望ましい。このようにアルケニル基が
重合体末端にあるときは、低硬度、高強度のゴム弾性層
を有するローラが得られやすくなるなどの点から好まし
い。
化反応に対して活性のある炭素−炭素2重結合を含む基
であれば特に制限されるものではない。アルケニル基と
しては、ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペ
ニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の
脂肪族不飽和炭化水素基、シクロプロペニル基、シクロ
ブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基
等の環式不飽和炭化水素基、メタクリル基等が挙げられ
る。(A)成分のオキシアルキレン系重合体のアルケニ
ル基の数は、硬化剤である(B)成分とヒドロシリル化
反応するために少なくとも1個必要であるが、良好なゴ
ム弾性を得る観点からは、直鎖状分子の場合は、分子の
両末端に2個のアルケニル基を有し、分岐のある分子の
場合は、分子末端に2個以上のアルケニル基を有するこ
とが好ましい。本発明における(A)成分は、上記ヒド
ロシリル化反応可能なアルケニル基を重合体末端に導入
されていることが望ましい。このようにアルケニル基が
重合体末端にあるときは、低硬度、高強度のゴム弾性層
を有するローラが得られやすくなるなどの点から好まし
い。
【0012】ここで、重合体中にアルケニル基を導入す
る方法としては、例えば末端、主鎖あるいは側鎖に水酸
基、アルコキシド基等の官能基を有する有機重合体に、
上記官能基に対して反応性を示す活性基及びアルケニル
基を有する有機化合物を反応させることによりアルケニ
ル基を末端、主鎖あるいは側鎖に導入する方法が挙げら
れるが、これに限定されるわけではない。また、上記官
能基に対して反応性を示す活性基及びアルケニル基を有
する有機化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、ビニル酢酸、アクリル酸クロライド、アクリル酸ブ
ロマイド等のC 3−C20の不飽和脂肪酸、酸ハライド、
酸無水物等やアリルクロロホルメート(CH2=CHC
H2OCOCl)、アリルブロモホルメート(CH2=C
HCH2OCOBr)等のC3−C20の不飽和脂肪酸置換
炭酸ハライド、アリルクロライド、アリルブロマイド、
ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチ
ル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリ
ル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロメトキ
シ)ベンゼン、1−ブテニル(クロロメチル)エーテ
ル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼン、アリ
ルオキシ(クロロメチル)ベンゼン等が挙げられる。
る方法としては、例えば末端、主鎖あるいは側鎖に水酸
基、アルコキシド基等の官能基を有する有機重合体に、
上記官能基に対して反応性を示す活性基及びアルケニル
基を有する有機化合物を反応させることによりアルケニ
ル基を末端、主鎖あるいは側鎖に導入する方法が挙げら
れるが、これに限定されるわけではない。また、上記官
能基に対して反応性を示す活性基及びアルケニル基を有
する有機化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、ビニル酢酸、アクリル酸クロライド、アクリル酸ブ
ロマイド等のC 3−C20の不飽和脂肪酸、酸ハライド、
酸無水物等やアリルクロロホルメート(CH2=CHC
H2OCOCl)、アリルブロモホルメート(CH2=C
HCH2OCOBr)等のC3−C20の不飽和脂肪酸置換
炭酸ハライド、アリルクロライド、アリルブロマイド、
ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチ
ル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリ
ル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロメトキ
シ)ベンゼン、1−ブテニル(クロロメチル)エーテ
ル、1−ヘキセニル(クロロメトキシ)ベンゼン、アリ
ルオキシ(クロロメチル)ベンゼン等が挙げられる。
【0013】本発明におけるオキシアルキレン系重合体
とは、主鎖を構成する単位のうち30%以上、好ましく
は50%以上がオキシアルキレン単位からなる重合体を
いい、オキシアルキレン単位以外に含有される単位とし
ては、重合体製造時の出発物質として使用される、活性
水素を2個以上有する化合物、たとえば、エチレングリ
コール、ビスフェノール系化合物、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等からの単位
が挙げられる。本発明においては、入手性の点などか
ら、特に、オキシプロピレン系重合体が好ましい重合体
として挙げられる。なお、オキシプロピレン系重合体の
場合には、エチレンオキシド、ブチレンオキシド等から
なる単位との共重合体(グラフト重合体も含む)であっ
てもよい。
とは、主鎖を構成する単位のうち30%以上、好ましく
は50%以上がオキシアルキレン単位からなる重合体を
いい、オキシアルキレン単位以外に含有される単位とし
ては、重合体製造時の出発物質として使用される、活性
水素を2個以上有する化合物、たとえば、エチレングリ
コール、ビスフェノール系化合物、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等からの単位
が挙げられる。本発明においては、入手性の点などか
ら、特に、オキシプロピレン系重合体が好ましい重合体
として挙げられる。なお、オキシプロピレン系重合体の
場合には、エチレンオキシド、ブチレンオキシド等から
なる単位との共重合体(グラフト重合体も含む)であっ
てもよい。
【0014】上記のような(A)成分のオキシアルキレ
ン系重合体の分子量としては、反応性および硬化物の硬
度のバランスをよくする観点から、数平均分子量(M
n)で1000〜50000、さらには5000〜30
000であることが好ましい。数平均分子量が1000
未満の場合、この硬化性組成物を硬化させた場合に充分
な機械的特性(ゴム硬度、伸び率)等が得られにくくな
る。一方、数平均分子量があまり大きくなりすぎると、
分子中に含まれるアルケニル基1個あたりの分子量が大
きくなったり、高分子量効果(立体障害)で反応性が落
ちたりするため、硬化が不充分になることが多く、ま
た、粘度が高くなりすぎて加工性が悪くなる傾向にあ
る。
ン系重合体の分子量としては、反応性および硬化物の硬
度のバランスをよくする観点から、数平均分子量(M
n)で1000〜50000、さらには5000〜30
000であることが好ましい。数平均分子量が1000
未満の場合、この硬化性組成物を硬化させた場合に充分
な機械的特性(ゴム硬度、伸び率)等が得られにくくな
る。一方、数平均分子量があまり大きくなりすぎると、
分子中に含まれるアルケニル基1個あたりの分子量が大
きくなったり、高分子量効果(立体障害)で反応性が落
ちたりするため、硬化が不充分になることが多く、ま
た、粘度が高くなりすぎて加工性が悪くなる傾向にあ
る。
【0015】本発明における(B)成分は、硬化剤とし
て使用されるものであり、分子内に2個以上のケイ素原
子結合水素原子を含有するものであれば、制限はない。
ここで、ヒドロシリル基とはSi−H結合を有する基を
表わすが、本発明においては、同一ケイ素原子(Si)
に水素原子(H)が2個結合している場合は、ヒドロシ
リル基2個と計算する。
て使用されるものであり、分子内に2個以上のケイ素原
子結合水素原子を含有するものであれば、制限はない。
ここで、ヒドロシリル基とはSi−H結合を有する基を
表わすが、本発明においては、同一ケイ素原子(Si)
に水素原子(H)が2個結合している場合は、ヒドロシ
リル基2個と計算する。
【0016】(B)成分としては、ポリオルガノハイド
ロジェンシロキサンが好ましいものの一つとして挙げら
れる。ここで言うポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンとは、ケイ素原子上に炭化水素基あるいは水素原子を
有するシロキサン化合物を指す。その構造について具体
的に示すと、
ロジェンシロキサンが好ましいものの一つとして挙げら
れる。ここで言うポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンとは、ケイ素原子上に炭化水素基あるいは水素原子を
有するシロキサン化合物を指す。その構造について具体
的に示すと、
【0017】
【化1】 (2<m+n≦50、2<m、0≦n、Rとしては主鎖
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。)
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。)
【0018】
【化2】 (0<m+n≦50、0<m、0≦n、Rとしては主鎖
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。)
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。)
【0019】
【化3】 (3≦m+n≦20、2<m≦19、0≦n<18、R
としては主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上
のフェニル基を含有してもよい。)などで示される鎖
状、環状のものや、これらのユニットを2個以上有する
としては主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上
のフェニル基を含有してもよい。)などで示される鎖
状、環状のものや、これらのユニットを2個以上有する
【0020】
【化4】 (1≦m+n≦50、1≦m、0≦n、Rとしては主鎖
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)
【0021】
【化5】 (0≦m+n≦50、0≦m、0≦n、Rとしては主鎖
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)
【0022】
【化6】 (3≦m+n≦50、1≦m、0≦n、Rとしては主鎖
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)などで示されるものが挙げら
れる。
の炭素数が2〜20の炭化水素で1個以上のフェニル基
を含有してもよい。2≦l、R2は2〜4価の有機基で
あり、R1は2価の有機基。ただし、R1はR2の構造に
よってはなくてもよい。)などで示されるものが挙げら
れる。
【0023】またこれら(B)成分の使用にあたって
は、(A)成分、(C)成分及び(D)成分との相溶
性、あるいは系中における(A)成分、(C)成分、
(D)成分及び(E)成分の分散安定性がよいものが好
ましい。特に系全体の粘度が低い場合には、(B)成分
として上記各成分との相溶性の低いものを使用すると、
相分離が起こり硬化不良を引き起こすことがある。
は、(A)成分、(C)成分及び(D)成分との相溶
性、あるいは系中における(A)成分、(C)成分、
(D)成分及び(E)成分の分散安定性がよいものが好
ましい。特に系全体の粘度が低い場合には、(B)成分
として上記各成分との相溶性の低いものを使用すると、
相分離が起こり硬化不良を引き起こすことがある。
【0024】(A)成分、(C)成分、(D)成分、お
よび(E)成分との相溶性、あるいは分散安定性が比較
的良好なものとして具体的に示すと、
よび(E)成分との相溶性、あるいは分散安定性が比較
的良好なものとして具体的に示すと、
【0025】
【化7】 (nは6〜12)
【0026】
【化8】 (2<k<30、0<l<10、Rは炭素数8以上の炭
化水素基)などが挙げられる。
化水素基)などが挙げられる。
【0027】また、本発明における(B)成分の使用量
としては、(A)成分のアルケニル基の総量に対して、
(B)成分のケイ素原子結合水素原子が0.8〜5.0
当量となるように使用することが好ましい。上記(A)
成分のアルケニル基総量に対して(B)成分のケイ素原
子結合水素原子が0.8当量に満たない場合、架橋が不
十分となることがある。また、5.0当量を越える場合
には、硬化後に残留するケイ素原子結合水素原子の影響
により物性が大きく変化することが問題となる。特にこ
の影響を抑制したい場合には1.0〜2.0当量となる
ように(B)成分を用いることが好ましい。
としては、(A)成分のアルケニル基の総量に対して、
(B)成分のケイ素原子結合水素原子が0.8〜5.0
当量となるように使用することが好ましい。上記(A)
成分のアルケニル基総量に対して(B)成分のケイ素原
子結合水素原子が0.8当量に満たない場合、架橋が不
十分となることがある。また、5.0当量を越える場合
には、硬化後に残留するケイ素原子結合水素原子の影響
により物性が大きく変化することが問題となる。特にこ
の影響を抑制したい場合には1.0〜2.0当量となる
ように(B)成分を用いることが好ましい。
【0028】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒については、特に制限はなく、任意のものが使用で
きる。具体的に例示すれば、塩化白金酸、白金の単体、
アルミナ、シリカ、カ−ボンブラック等の担体に固体白
金を担持させたもの;白金−ビニルシロキサン錯体{例
えば、Ptn(ViMe2SiOSiMe2Vi)n、Pt
〔(MeViSiO)4〕m};白金−ホスフィン錯体
{例えば、Pt(PPh 3)4、Pt(PBu3)4};白
金−ホスファイト錯体{例えば、Pt〔P(OP
h)3〕4、Pt〔P(OBu)3〕4}(式中、Meはメ
チル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phはフェ
ニル基を表し、n、mは整数を表す)、Pt(aca
c)2、また、Ashbyらの米国特許第315960
1及び3159662号明細書中に記載された白金−炭
化水素複合体、並びにLamoreauxらの米国特許
第3220972号明細書中に記載された白金アルコラ
−ト触媒も挙げられる。
触媒については、特に制限はなく、任意のものが使用で
きる。具体的に例示すれば、塩化白金酸、白金の単体、
アルミナ、シリカ、カ−ボンブラック等の担体に固体白
金を担持させたもの;白金−ビニルシロキサン錯体{例
えば、Ptn(ViMe2SiOSiMe2Vi)n、Pt
〔(MeViSiO)4〕m};白金−ホスフィン錯体
{例えば、Pt(PPh 3)4、Pt(PBu3)4};白
金−ホスファイト錯体{例えば、Pt〔P(OP
h)3〕4、Pt〔P(OBu)3〕4}(式中、Meはメ
チル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phはフェ
ニル基を表し、n、mは整数を表す)、Pt(aca
c)2、また、Ashbyらの米国特許第315960
1及び3159662号明細書中に記載された白金−炭
化水素複合体、並びにLamoreauxらの米国特許
第3220972号明細書中に記載された白金アルコラ
−ト触媒も挙げられる。
【0029】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh3)3、RhCl 3、Rh/Al
2O3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、
PdCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げ
られる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以
上併用しても構わない。触媒活性の点から塩化白金酸、
白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯体、
Pt(acac)2等が好ましい。
は、RhCl(PPh3)3、RhCl 3、Rh/Al
2O3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、
PdCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げ
られる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以
上併用しても構わない。触媒活性の点から塩化白金酸、
白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯体、
Pt(acac)2等が好ましい。
【0030】(C)成分の触媒量としては特に制限はな
いが、(A)成分中のアルケニル基1molに対して1
0-1〜10-8molの範囲で用いるのがよい。好ましく
は10-2〜10-6molの範囲で用いるのがよい。ま
た、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で腐食性であ
り、また、水素ガスを大量に発生して硬化物が発泡して
しまう場合があるので10-1mol以上用いない方がよ
い。
いが、(A)成分中のアルケニル基1molに対して1
0-1〜10-8molの範囲で用いるのがよい。好ましく
は10-2〜10-6molの範囲で用いるのがよい。ま
た、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で腐食性であ
り、また、水素ガスを大量に発生して硬化物が発泡して
しまう場合があるので10-1mol以上用いない方がよ
い。
【0031】本発明における(D)成分である導電性付
与剤とは、本発明の組成物または本発明の組成物を用い
て製造されるローラに導電性を付与する成分である。
(D)成分の導電性付与剤としては、カーボンブラッ
ク、金属酸化物、金属微粉末、アルカリ金属塩、第4級
アンモニウム塩、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エ
ステル基、リン酸エステル基などを有する有機化合物も
しくはポリマー、エーテルエステルイミド、もしくはエ
ーテルイミドポリマー、エチレンオキサイド−エピハロ
ヒドリンコポリマー、メトキシポリエチレングリコール
アクリレートなどで代表される導電性ユニットを有する
化合物、または、ポリエチレングリコール誘導体等の高
分子化合物の帯電防止剤などの化合物などが挙げられ
る。
与剤とは、本発明の組成物または本発明の組成物を用い
て製造されるローラに導電性を付与する成分である。
(D)成分の導電性付与剤としては、カーボンブラッ
ク、金属酸化物、金属微粉末、アルカリ金属塩、第4級
アンモニウム塩、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エ
ステル基、リン酸エステル基などを有する有機化合物も
しくはポリマー、エーテルエステルイミド、もしくはエ
ーテルイミドポリマー、エチレンオキサイド−エピハロ
ヒドリンコポリマー、メトキシポリエチレングリコール
アクリレートなどで代表される導電性ユニットを有する
化合物、または、ポリエチレングリコール誘導体等の高
分子化合物の帯電防止剤などの化合物などが挙げられ
る。
【0032】上記カーボンブラックの例としては、ファ
ーネスブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック、オイルブ
ラックなどが挙げられる。これらカーボンブラックの種
類、粒径等に制限はない。
ーネスブラック、アセチレンブラック、ランプブラッ
ク、チャンネルブラック、サーマルブラック、オイルブ
ラックなどが挙げられる。これらカーボンブラックの種
類、粒径等に制限はない。
【0033】ここで、導電性付与剤の種類および添加量
によっては、ヒドロシリル化反応を阻害する場合がある
ため、ヒドロシリル化反応に対する影響が少ない導電性
付与剤を用いることが好ましい。(D)成分の添加量
は、所望の導電特性(ローラ抵抗)に応じて調整して添
加され、(A)成分の重合体100重量部に対し、1〜
100重量部、さらには5〜50重量部用いることが好
ましい。添加量が少なすぎると、得られる導電付与能が
不十分であり、また、添加量が多すぎると粘度の上昇が
大きく作業性が悪くなる恐れがある。ここで、本発明に
おけるローラ抵抗とは、ローラを金属プレートに水平に
当てて、ローラの導電性シャフトの両端部の各々に50
0gの荷重を金属プレート方向に加え、シャフトと金属
プレート間に直流電圧100ボルトを印加して測定され
る電気抵抗値をいう。
によっては、ヒドロシリル化反応を阻害する場合がある
ため、ヒドロシリル化反応に対する影響が少ない導電性
付与剤を用いることが好ましい。(D)成分の添加量
は、所望の導電特性(ローラ抵抗)に応じて調整して添
加され、(A)成分の重合体100重量部に対し、1〜
100重量部、さらには5〜50重量部用いることが好
ましい。添加量が少なすぎると、得られる導電付与能が
不十分であり、また、添加量が多すぎると粘度の上昇が
大きく作業性が悪くなる恐れがある。ここで、本発明に
おけるローラ抵抗とは、ローラを金属プレートに水平に
当てて、ローラの導電性シャフトの両端部の各々に50
0gの荷重を金属プレート方向に加え、シャフトと金属
プレート間に直流電圧100ボルトを印加して測定され
る電気抵抗値をいう。
【0034】本発明の(E)成分であるシリカ微粉末
は、(D)成分によって発現される導電特性(ローラ抵
抗)に影響を与えることなく、ローラにおけるゴム弾性
層の強度を高め、成型時におけるゴム弾性層の端部破壊
等の外観不良が生じるリスクを低減させるための成分で
あり、さらには、ローラ硬度の調整を容易に行うための
成分である。本発明の(E)成分であるシリカ微粉末と
しては、ケイ酸ソーダの加水分解による湿式製造法等か
ら得られる含水シリカ、及び四塩化珪素などのハロゲン
化珪素あるいは有機珪素化合物の熱分解による乾式製造
法等から得られる無水シリカを用いることができる。含
水シリカとしては、例えば、日本シリカ工業(株)のニ
ップシールVN3、ニップシールAQ、ニップシールL
P、ニップシールER、ニップシールNS、ニップシー
ルNS−T、ニップシールNA、ニップシールL30
0、ニップシールN300A、ニップシールE、ニップ
シールSS−10、ニップシールSS−20、ニップシ
ールSS−30P、ニップシールSS−50A、ニップ
シールSS−70、ニップシールSS−170X、Mo
nsanto社のSantocel FRC、Sant
ocel CS、PPG Ind社のHi−Sil 23
3、Hi−Sil X303、Philadelphi
a Quarts社のQuso F−20等が挙げられ
る。また、無水シリカとしては、例えば、日本アエロジ
ル(株)のアエロジル130、アエロジル200、アエ
ロジル200V、アエロジル200CF、アエロジル3
00、アエロジル300CF、アエロジル380、アエ
ロジルOX50、アエロジルTT600、アエロジルM
OX80、アエロジルMOX170、アエロジルCOK
84、アエロジルR972、アエロジルR974、アエ
ロジルR202、アエロジルRX200、アエロジルR
Y200、アエロジルR805、アエロジルR812、
Cabot社のCab−O−SilMS−5、Cab−
O−Sil MS−7、Cab−O−Sil HS−5、
Cab−O−Sil MS−7等が挙げられる。ただ
し、本発明におけるシリカ微粉末は、上述の例に限定さ
れるものではない。また、これら本発明におけるシリカ
微粉末においては、表面の官能基の影響で硬化反応の阻
害等の問題を生じる場合があり、表面官能基を有機珪素
化合物を用いて化学的に反応させて疎水化処理したもの
が特に好ましい。表面官能基の疎水化処理の種類には、
特に制限はないが、ジメチルジクロロシラン処理、ヘキ
サメチルジシラザン処理、オクチルシラン処理、シリコ
ーンオイル処理等が例示される。このような疎水化処理
されたシリカ微粉末の具体例としては、例えば、日本シ
リカ工業(株)のニップシールSS−10、ニップシー
ルSS−20、ニップシールSS−30P、ニップシー
ルSS−50A、ニップシールSS−70、ニップシー
ルSS−170X、日本アエロジル(株)のアエロジル
R972、アエロジルR974、アエロジルR202、
アエロジルRX200、アエロジルRY200、アエロ
ジルR805、アエロジルR812等が挙げられる。た
だし、これら具体例に限定されるものではない。シリカ
微粉末の添加量は、(A)成分100重量部に対して、
0.5〜100重量部が好ましく、1〜50重量部がさ
らに好ましい。添加量が少なすぎると十分な強度が得ら
れなくなる恐れがある。また、添加量が多すぎると粘度
の上昇が大きく作業性が悪くなる恐れがある。また、所
望のローラ硬度に応じても調整して添加される。ここ
で、本発明におけるローラ硬度は、測定器としてアスカ
ーC型硬度試験機を用いて測定し、評価することができ
る。
は、(D)成分によって発現される導電特性(ローラ抵
抗)に影響を与えることなく、ローラにおけるゴム弾性
層の強度を高め、成型時におけるゴム弾性層の端部破壊
等の外観不良が生じるリスクを低減させるための成分で
あり、さらには、ローラ硬度の調整を容易に行うための
成分である。本発明の(E)成分であるシリカ微粉末と
しては、ケイ酸ソーダの加水分解による湿式製造法等か
ら得られる含水シリカ、及び四塩化珪素などのハロゲン
化珪素あるいは有機珪素化合物の熱分解による乾式製造
法等から得られる無水シリカを用いることができる。含
水シリカとしては、例えば、日本シリカ工業(株)のニ
ップシールVN3、ニップシールAQ、ニップシールL
P、ニップシールER、ニップシールNS、ニップシー
ルNS−T、ニップシールNA、ニップシールL30
0、ニップシールN300A、ニップシールE、ニップ
シールSS−10、ニップシールSS−20、ニップシ
ールSS−30P、ニップシールSS−50A、ニップ
シールSS−70、ニップシールSS−170X、Mo
nsanto社のSantocel FRC、Sant
ocel CS、PPG Ind社のHi−Sil 23
3、Hi−Sil X303、Philadelphi
a Quarts社のQuso F−20等が挙げられ
る。また、無水シリカとしては、例えば、日本アエロジ
ル(株)のアエロジル130、アエロジル200、アエ
ロジル200V、アエロジル200CF、アエロジル3
00、アエロジル300CF、アエロジル380、アエ
ロジルOX50、アエロジルTT600、アエロジルM
OX80、アエロジルMOX170、アエロジルCOK
84、アエロジルR972、アエロジルR974、アエ
ロジルR202、アエロジルRX200、アエロジルR
Y200、アエロジルR805、アエロジルR812、
Cabot社のCab−O−SilMS−5、Cab−
O−Sil MS−7、Cab−O−Sil HS−5、
Cab−O−Sil MS−7等が挙げられる。ただ
し、本発明におけるシリカ微粉末は、上述の例に限定さ
れるものではない。また、これら本発明におけるシリカ
微粉末においては、表面の官能基の影響で硬化反応の阻
害等の問題を生じる場合があり、表面官能基を有機珪素
化合物を用いて化学的に反応させて疎水化処理したもの
が特に好ましい。表面官能基の疎水化処理の種類には、
特に制限はないが、ジメチルジクロロシラン処理、ヘキ
サメチルジシラザン処理、オクチルシラン処理、シリコ
ーンオイル処理等が例示される。このような疎水化処理
されたシリカ微粉末の具体例としては、例えば、日本シ
リカ工業(株)のニップシールSS−10、ニップシー
ルSS−20、ニップシールSS−30P、ニップシー
ルSS−50A、ニップシールSS−70、ニップシー
ルSS−170X、日本アエロジル(株)のアエロジル
R972、アエロジルR974、アエロジルR202、
アエロジルRX200、アエロジルRY200、アエロ
ジルR805、アエロジルR812等が挙げられる。た
だし、これら具体例に限定されるものではない。シリカ
微粉末の添加量は、(A)成分100重量部に対して、
0.5〜100重量部が好ましく、1〜50重量部がさ
らに好ましい。添加量が少なすぎると十分な強度が得ら
れなくなる恐れがある。また、添加量が多すぎると粘度
の上昇が大きく作業性が悪くなる恐れがある。また、所
望のローラ硬度に応じても調整して添加される。ここ
で、本発明におけるローラ硬度は、測定器としてアスカ
ーC型硬度試験機を用いて測定し、評価することができ
る。
【0035】また、本発明の組成物には、必要に応じ
て、各種基材に対する接着性を向上させるための接着性
付与剤、粘着性付与樹脂を添加することができる。接着
性付与剤の例としては、各種シランカップリング剤やエ
ポキシ樹脂等が挙げられる。特にエポキシ基、メタクリ
ロイル基、ビニル基等の官能基を有するシランカップリ
ング剤は、組成物の硬化性に及ぼす影響も小さく、接着
性の発現にも効果が大きく使いやすい。但し、使用でき
るシランカップリング剤はこれらに限定されるものでは
ない。また、シランカップリング剤やエポキシ樹脂と併
用してこれらの反応触媒を添加することができる。ま
た、粘着性付与樹脂には特に限定はなく、通常、粘着性
付与剤として使用されるものを使用できる。具体例とし
ては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、シクロペ
ンタジエン−フェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロン
樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹
脂、ロジンエステル樹脂等が挙げられる。なお、これら
の使用にあたっては、ヒドロシリル化反応に対する影響
を考慮しなければならない。
て、各種基材に対する接着性を向上させるための接着性
付与剤、粘着性付与樹脂を添加することができる。接着
性付与剤の例としては、各種シランカップリング剤やエ
ポキシ樹脂等が挙げられる。特にエポキシ基、メタクリ
ロイル基、ビニル基等の官能基を有するシランカップリ
ング剤は、組成物の硬化性に及ぼす影響も小さく、接着
性の発現にも効果が大きく使いやすい。但し、使用でき
るシランカップリング剤はこれらに限定されるものでは
ない。また、シランカップリング剤やエポキシ樹脂と併
用してこれらの反応触媒を添加することができる。ま
た、粘着性付与樹脂には特に限定はなく、通常、粘着性
付与剤として使用されるものを使用できる。具体例とし
ては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、シクロペ
ンタジエン−フェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロン
樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹
脂、ロジンエステル樹脂等が挙げられる。なお、これら
の使用にあたっては、ヒドロシリル化反応に対する影響
を考慮しなければならない。
【0036】また、本発明の組成物には、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、顔料等を適宜添加してよい。
紫外線吸収剤、顔料等を適宜添加してよい。
【0037】また、本発明の組成物には貯蔵安定性を改
良する目的で、貯蔵安定性改良剤を使用することができ
る。この貯蔵安定性改良剤としては、本発明の(B)成
分の保存安定剤として知られている通常の安定剤であ
り、所期の目的を達成するものであればよく、特に限定
されるものではない。具体的には、脂肪族不飽和結合を
含有する化合物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒
素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化物等を好適に
用いることができる。さらに具体的には、2−ベンゾチ
アゾリルサルファイド、ベンゾチアゾール、チアゾー
ル、ジメチルアセチレンダイカルボキシレート、ジエチ
ルアセチレンダイカルボキシレート、ブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE、
2−(4−モルフォジニルジチオ)ベンゾチアゾール、
3−メチル−1−ブテン−3−オール、アセチレン性不
飽和基含有オルガノシロキサン、エチレン性不飽和基含
有オルガノシロキサン、アセチレンアルコール、3−メ
チル−1−ブチル−3−オール、ジアリルフマレート、
ジアリルマレート、ジエチルフマレート、ジエチルマレ
ート、ジメチルマレート、2−ペンテンニトリル、2,
3−ジクロロプロペン等が挙げられるが、これらに限定
されるわけではない。
良する目的で、貯蔵安定性改良剤を使用することができ
る。この貯蔵安定性改良剤としては、本発明の(B)成
分の保存安定剤として知られている通常の安定剤であ
り、所期の目的を達成するものであればよく、特に限定
されるものではない。具体的には、脂肪族不飽和結合を
含有する化合物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒
素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化物等を好適に
用いることができる。さらに具体的には、2−ベンゾチ
アゾリルサルファイド、ベンゾチアゾール、チアゾー
ル、ジメチルアセチレンダイカルボキシレート、ジエチ
ルアセチレンダイカルボキシレート、ブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE、
2−(4−モルフォジニルジチオ)ベンゾチアゾール、
3−メチル−1−ブテン−3−オール、アセチレン性不
飽和基含有オルガノシロキサン、エチレン性不飽和基含
有オルガノシロキサン、アセチレンアルコール、3−メ
チル−1−ブチル−3−オール、ジアリルフマレート、
ジアリルマレート、ジエチルフマレート、ジエチルマレ
ート、ジメチルマレート、2−ペンテンニトリル、2,
3−ジクロロプロペン等が挙げられるが、これらに限定
されるわけではない。
【0038】本発明における導電性ローラの製造方法
は,特に限定されず、従来公知の各種ローラの成形方法
を用いることができる。例えば、中心にSUS製等の金
属製シャフトを設置した金型に、組成物を押出成形、プ
レス成形、射出成形、反応射出成形、液状射出成形、注
型成形などの各種成形法により成形し、適切な温度およ
び時間で加熱硬化させて導電性シャフトのまわりに導電
性ゴム弾性層を形成する。ここで、本発明における導電
性ローラの製造方法としては、弾性層を形成するための
組成物が液状であることから、生産性、加工性の点で液
状射出成形が好ましい。この場合、導電性組成物は、半
硬化させた後に、別途後硬化させるプロセスを設けて完
全硬化させてもよい。
は,特に限定されず、従来公知の各種ローラの成形方法
を用いることができる。例えば、中心にSUS製等の金
属製シャフトを設置した金型に、組成物を押出成形、プ
レス成形、射出成形、反応射出成形、液状射出成形、注
型成形などの各種成形法により成形し、適切な温度およ
び時間で加熱硬化させて導電性シャフトのまわりに導電
性ゴム弾性層を形成する。ここで、本発明における導電
性ローラの製造方法としては、弾性層を形成するための
組成物が液状であることから、生産性、加工性の点で液
状射出成形が好ましい。この場合、導電性組成物は、半
硬化させた後に、別途後硬化させるプロセスを設けて完
全硬化させてもよい。
【0039】本発明においては、例えば、貴金属触媒を
用いたアルケニル基に対するSi−H基の付加反応によ
って硬化する。従って、硬化速度が速く、ライン生産を
行う上で好都合である。本発明の組成物を熱硬化させる
温度は、80℃〜180℃の範囲内が好ましい。80℃
以上になると、ヒドロシリル化反応が速やかに進行し、
短い時間で硬化させることができる。
用いたアルケニル基に対するSi−H基の付加反応によ
って硬化する。従って、硬化速度が速く、ライン生産を
行う上で好都合である。本発明の組成物を熱硬化させる
温度は、80℃〜180℃の範囲内が好ましい。80℃
以上になると、ヒドロシリル化反応が速やかに進行し、
短い時間で硬化させることができる。
【0040】本発明における導電性ローラは、さらに必
要に応じて、前記導電性ゴム弾性層の外側に単数または
複数の被覆層を設けてもよい。例えば、導電性ゴム弾性
層の上から、被覆層を構成する樹脂をスプレー塗布、デ
ィップ塗布、ロールコート等の方法を用いて所定の厚み
に塗布し、所定の温度で乾燥、硬化させることにより、
該導電性ゴム弾性層の被覆層を形成することができる。
要に応じて、前記導電性ゴム弾性層の外側に単数または
複数の被覆層を設けてもよい。例えば、導電性ゴム弾性
層の上から、被覆層を構成する樹脂をスプレー塗布、デ
ィップ塗布、ロールコート等の方法を用いて所定の厚み
に塗布し、所定の温度で乾燥、硬化させることにより、
該導電性ゴム弾性層の被覆層を形成することができる。
【0041】被覆層の具体的主成分としては、特に制限
はないが、導電特性と耐摩耗性の観点からは−NHCO
−結合を含有し、また柔軟性等の観点からはポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート骨格を有する樹脂
を主な組成とする樹脂組成物からなっていればよく、ポ
リアミドやポリウレタンと、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリカーボネートとのブレンド樹脂、1分子中に−
NHCO−結合とポリエーテル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリシロキサンからなる群から選ばれる少
なくとも1つの骨格を含有するポリウレタン系樹脂等で
あってもよい。また、被覆層には抵抗調整、表面形状の
調整あるいは導電性弾性層に対する接着性等の観点か
ら、導電性付与剤、各種フィラーあるいはシランカップ
リング剤の各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。
はないが、導電特性と耐摩耗性の観点からは−NHCO
−結合を含有し、また柔軟性等の観点からはポリエーテ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート骨格を有する樹脂
を主な組成とする樹脂組成物からなっていればよく、ポ
リアミドやポリウレタンと、ポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリカーボネートとのブレンド樹脂、1分子中に−
NHCO−結合とポリエーテル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリシロキサンからなる群から選ばれる少
なくとも1つの骨格を含有するポリウレタン系樹脂等で
あってもよい。また、被覆層には抵抗調整、表面形状の
調整あるいは導電性弾性層に対する接着性等の観点か
ら、導電性付与剤、各種フィラーあるいはシランカップ
リング剤の各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。
【0042】被覆層の塗布方法に特に制限はないが、例
えば上記の樹脂を溶剤に溶かして固形分を5〜15%に
してスプレーあるいはディッピング塗布する方法が簡便
である。この際、被覆層溶液の被膜性を改善するため
に、レベリング剤等の各種添加剤を必要に応じて添加し
てもよい。本発明の導電性ローラは、具体的には、例え
ば、電子写真装置用の帯電ローラ、現像ローラ、転写ロ
ーラ、給紙ローラ、クリーニングローラ、定着用の加圧
ローラ等に好適である。
えば上記の樹脂を溶剤に溶かして固形分を5〜15%に
してスプレーあるいはディッピング塗布する方法が簡便
である。この際、被覆層溶液の被膜性を改善するため
に、レベリング剤等の各種添加剤を必要に応じて添加し
てもよい。本発明の導電性ローラは、具体的には、例え
ば、電子写真装置用の帯電ローラ、現像ローラ、転写ロ
ーラ、給紙ローラ、クリーニングローラ、定着用の加圧
ローラ等に好適である。
【0043】
【実施例】以下の実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。 (実施例1)(A)成分としてのアリル末端ポリオキシ
プロピレン(商品名ACX004−N、鐘淵化学工業
製)500gに対して、(D)成分としてカーボンブラ
ック#3030B(三菱化学製)70g、(E)成分と
して、疎水化処理を施したシリカ微粉末ニップシールS
S−50A(日本シリカ工業製)を50g加え、3本ロ
ールで混練した混合物に、ついで、(B)成分としてポ
リオルガノハイドロジェンシロキサン(商品名ACX0
04−C、鐘淵化学工業製)を33g、(C)成分とし
て、ビス(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン)白金錯体触媒(白金含有量3wt
%、キシレン溶液)を350μL、そして貯蔵安定性改
良剤として、ジメチルマレートを170μL秤取し、均
一混合した。該組成物を真空脱泡撹拌装置(シーテック
(株)製)で90分間脱泡を行ったあと、得られた導電
性組成物をローラ成形用金型に射出圧1MPaで注入
し、150℃で20分加熱の条件で直径8mmのSUS
製のシャフトの周りに厚さ3mm、長さ230mmの半
導電性弾性層を設けた半導電性ローラを10本作成し
た。作成したローラのうち、ゴム弾性層が破損し外観不
良のものは見られなかった。また、得られたローラにつ
いて、温度23℃、相対湿度55%の条件で、100V
印加におけるローラ抵抗を測定した。得られた測定結果
について、10本のローラの100V印加でのローラ抵
抗の平均(R100)を算出した。また、10本のローラ
のうち、最も抵抗の高かった測定値(RMAX)および最
も抵抗の低かった測定値(RMIN)の比の対数値[LOG
(RMAX/RMIN)]を算出し、サンプルの抵抗バラツキ
を評価した。また、ローラ硬度についても評価を行っ
た。配合表及び評価結果を表1に示した。 (実施例2)実施例1記載の処方について、(E)成分
の疎水化処理されたシリカ微粉末ニップシールSS−5
0A(日本シリカ工業製)の量を38gに変えて、あと
は同様にローラを作成した。作成したローラのうち、ゴ
ム弾性層が破損し外観不良のものは見られなかった。ま
た、これらのローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。 (実施例3)実施例1記載の処方について、(E)成分
の疎水化処理されたシリカ微粉末ニップシールSS−5
0A(日本シリカ工業製)の量を25gに変えて、あと
は同様にローラを作成した。作成したローラのうち、ゴ
ム弾性層が破損し外観不良のものは見られなかった。ま
た、これらのローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。 (比較例)実施例に記載の導電性ローラについて、
(E)成分を添加せずにあとは同様の方法で、導電性ロ
ーラを10本作成した。作成したローラのうち、3本の
ローラにおいて、ゴム弾性層の端部が破壊していた。ま
た、得られたローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。 (実施例1)(A)成分としてのアリル末端ポリオキシ
プロピレン(商品名ACX004−N、鐘淵化学工業
製)500gに対して、(D)成分としてカーボンブラ
ック#3030B(三菱化学製)70g、(E)成分と
して、疎水化処理を施したシリカ微粉末ニップシールS
S−50A(日本シリカ工業製)を50g加え、3本ロ
ールで混練した混合物に、ついで、(B)成分としてポ
リオルガノハイドロジェンシロキサン(商品名ACX0
04−C、鐘淵化学工業製)を33g、(C)成分とし
て、ビス(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン)白金錯体触媒(白金含有量3wt
%、キシレン溶液)を350μL、そして貯蔵安定性改
良剤として、ジメチルマレートを170μL秤取し、均
一混合した。該組成物を真空脱泡撹拌装置(シーテック
(株)製)で90分間脱泡を行ったあと、得られた導電
性組成物をローラ成形用金型に射出圧1MPaで注入
し、150℃で20分加熱の条件で直径8mmのSUS
製のシャフトの周りに厚さ3mm、長さ230mmの半
導電性弾性層を設けた半導電性ローラを10本作成し
た。作成したローラのうち、ゴム弾性層が破損し外観不
良のものは見られなかった。また、得られたローラにつ
いて、温度23℃、相対湿度55%の条件で、100V
印加におけるローラ抵抗を測定した。得られた測定結果
について、10本のローラの100V印加でのローラ抵
抗の平均(R100)を算出した。また、10本のローラ
のうち、最も抵抗の高かった測定値(RMAX)および最
も抵抗の低かった測定値(RMIN)の比の対数値[LOG
(RMAX/RMIN)]を算出し、サンプルの抵抗バラツキ
を評価した。また、ローラ硬度についても評価を行っ
た。配合表及び評価結果を表1に示した。 (実施例2)実施例1記載の処方について、(E)成分
の疎水化処理されたシリカ微粉末ニップシールSS−5
0A(日本シリカ工業製)の量を38gに変えて、あと
は同様にローラを作成した。作成したローラのうち、ゴ
ム弾性層が破損し外観不良のものは見られなかった。ま
た、これらのローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。 (実施例3)実施例1記載の処方について、(E)成分
の疎水化処理されたシリカ微粉末ニップシールSS−5
0A(日本シリカ工業製)の量を25gに変えて、あと
は同様にローラを作成した。作成したローラのうち、ゴ
ム弾性層が破損し外観不良のものは見られなかった。ま
た、これらのローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。 (比較例)実施例に記載の導電性ローラについて、
(E)成分を添加せずにあとは同様の方法で、導電性ロ
ーラを10本作成した。作成したローラのうち、3本の
ローラにおいて、ゴム弾性層の端部が破壊していた。ま
た、得られたローラについて、実施例1と同様に、ロー
ラ抵抗(R100)、抵抗バラツキ[LOG(RMAX/
RMIN)]、およびローラ硬度の評価を行った。
【0044】
【表1】 以上に示したように、本発明によれば、成型時のローラ
の端部破壊が起こるリスクを低減することが可能とな
る。さらには、ローラの硬度の調整が容易に行うことが
できる。
の端部破壊が起こるリスクを低減することが可能とな
る。さらには、ローラの硬度の調整が容易に行うことが
できる。
【0045】
【発明の効果】本発明により、高強度ゴム弾性層を有す
る導電性ローラを製造することができ、成型時でのロー
ラ弾性層の端部破壊による収率低下(不良品率の低下)
を回避することが可能となる。さらには、ローラの硬度
の調製が容易に行うことができる。
る導電性ローラを製造することができ、成型時でのロー
ラ弾性層の端部破壊による収率低下(不良品率の低下)
を回避することが可能となる。さらには、ローラの硬度
の調製が容易に行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/05 C08L 83/05 4J002 F16C 13/00 F16C 13/00 B G03G 15/08 501 G03G 15/08 501D 15/16 103 15/16 103 15/20 103 15/20 103 21/10 21/00 312 Fターム(参考) 2H033 AA31 BB29 2H077 AD06 FA22 FA27 2H134 GA01 HA03 HA05 HA17 KD05 KD12 KG01 KG03 KG04 KG06 KH10 2H200 FA13 HB12 HB22 HB45 HB46 HB47 JB10 MA03 MA11 MA13 MA14 MA20 MB01 MB06 MC01 MC02 3J103 AA02 AA14 AA32 AA51 BA41 EA02 EA11 FA15 GA58 GA60 HA03 HA12 HA20 HA41 4J002 CH05W CP04X DA037 DJ018 FB098 FD117 FD156 GQ00 GT00
Claims (8)
- 【請求項1】 下記の成分(A)〜(E)を必須成分と
して含有してなるローラ用組成物。 (A)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可
能なアルケニル基を有するオキシアルキレン系重合体 (B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有す
る化合物 (C)ヒドロシリル化触媒 (D)導電性付与剤 (E)シリカ微粉末 - 【請求項2】 (A)成分の重合体中、ヒドロシリル化
反応可能なアルケニル基が分子末端に含有されてなる請
求項1に記載のローラ用組成物。 - 【請求項3】 (A)成分の重合体の数平均分子量が1
000〜50000の範囲内である請求項1または2に
記載のローラ用組成物。 - 【請求項4】 (A)成分が、分子中に少なくとも1個
のヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を有するオキ
シプロピレン系重合体である請求項1〜3のいずれか1
項に記載のローラ用組成物。 - 【請求項5】 (B)成分の分子中にヒドロシリル基を
有する化合物が、平均して1分子中に少なくとも2個の
ヒドロシリル基を含有するポリオルガノハイドロジェン
シロキサンである請求項1〜4のいずれか1項に記載の
ローラ用組成物。 - 【請求項6】 (D)成分の導電性付与剤が、カーボン
ブラックである請求項1〜5のいずれか1項に記載のロ
ーラ用組成物。 - 【請求項7】 (E)成分のシリカ微粉末が、疎水化処
理されたシリカ微粉末であることを特徴とする請求項1
〜6のいずれか1項に記載のローラ用組成物。 - 【請求項8】 導電性シャフトの周りに、請求項1〜7
のいずれか1項に記載のローラ用組成物を硬化させて得
られる導電性ゴム弾性層を形成してなる導電性ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001116382A JP2002311685A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | ローラ用組成物およびそれを用いて製造される導電性ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001116382A JP2002311685A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | ローラ用組成物およびそれを用いて製造される導電性ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002311685A true JP2002311685A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18967125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001116382A Pending JP2002311685A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | ローラ用組成物およびそれを用いて製造される導電性ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002311685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150403A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Kaneka Corp | 硬化性組成物、及びその架橋ゴム |
CN100415832C (zh) * | 2003-05-07 | 2008-09-03 | 信越化学工业株式会社 | 辊筒用橡胶组合物及使用该组合物的离子导电性橡胶辊筒 |
JP2014214210A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 信越化学工業株式会社 | ロール用付加硬化型ゴム組成物及びイオン導電性ゴムロール |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08267612A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ローラー用組成物、それからのローラーおよびその製法 |
JPH11160998A (ja) * | 1997-11-27 | 1999-06-18 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 現像ローラおよびその製造方法 |
JP2001100549A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 転写ローラおよびその製造方法 |
-
2001
- 2001-04-16 JP JP2001116382A patent/JP2002311685A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08267612A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ローラー用組成物、それからのローラーおよびその製法 |
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JP2001100549A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 転写ローラおよびその製造方法 |
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CN100415832C (zh) * | 2003-05-07 | 2008-09-03 | 信越化学工业株式会社 | 辊筒用橡胶组合物及使用该组合物的离子导电性橡胶辊筒 |
JP2008150403A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | Kaneka Corp | 硬化性組成物、及びその架橋ゴム |
JP2014214210A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 信越化学工業株式会社 | ロール用付加硬化型ゴム組成物及びイオン導電性ゴムロール |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100601 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101005 |