JP2002310970A - ガス検知装置 - Google Patents

ガス検知装置

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JP2002310970A JP2001118008A JP2001118008A JP2002310970A JP 2002310970 A JP2002310970 A JP 2002310970A JP 2001118008 A JP2001118008 A JP 2001118008A JP 2001118008 A JP2001118008 A JP 2001118008A JP 2002310970 A JP2002310970 A JP 2002310970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記ガス検知素子の劣化を有効に防ぎつつ
も、前記ガス検知素子の応答性や、取り扱い利便性を損
ないにくく、ガス検知素子へ前記検知対象ガスを導く通
気路にフィルタ材を設けたガス検知装置を提供する。 【解決手段】 被検知ガスに対して感応するガス検知素
子3を内装するハウジングAを備えるとともに、前記ハ
ウジングAの通気孔30を介して前記ガス検知素子3へ
前記検知対象ガスを導く通気路に、検知対象ガス中の被
検知ガス以外の夾雑ガスを吸着可能なフィルタ材Fを設
けてあり、そのフィルタ材は、前記ハウジングの通気孔
30を覆った姿勢に取付けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検知ガスに対し
て感応するガス検知素子を内装するハウジングを備える
とともに、前記被検知ガスを含有する検知対象ガスを拡
散により出入り自在にする通気孔を前記ハウジングに設
け、前記検知対象ガスを前記通気孔を介して前記ガス検
知素子へ導く通気路に、検知対象ガス中の被検知ガス以
外の夾雑ガスを吸着可能なフィルタ材を設けてあるガス
検知装置に関し、具体的には、家庭用ガス警報器等、被
検知ガスを検知してその種類、濃度等を報知可能にする
ガス検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス検知装置としては、たとえ
ば、図8に示すように、被検知ガスに対して感応するガ
ス検知素子3を内装するハウジングAを備えるととも
に、前記ハウジングAの通気孔30を介して前記ガス検
知素子3へ前記検知対象ガスを導く通気路を形成してあ
るものが知られていた。しかし、上述のガス検知装置に
搭載されるガス検知素子3は、検知対象ガス中の被検知
ガスに対して選択的に出力を呈する(ガス選択性が高
い)ものが開発されてきてはいるものの、ガス検知素子
3そのものの能力では未だガス選択性が十分とは言えな
い場合があり、また、選択性が高いとはいえども、他の
夾雑ガスにより、ガス選択性が低下したり、出力が低下
したりする劣化を受けやすい場合があり、被検知ガスを
誤検知する虞があることが指摘されていた。たとえば、
建築材料に用いられるシリコーンガスに起因すると見ら
れるガス検知素子の誤作動については、ガス検知素子3
にシリコーンが付着して、特にガス検知素子3の水素ガ
ス等に対する出力が上昇するために、ガス選択性が低下
しているものと考えられている。
【0003】そのため、従来、このようなガス検知素子
3の劣化を防ぐための手段として、前記ガス検知素子3
を覆うカバー部材35を設けるとともにそのカバー部材
35に、前記通気孔30側に臨む開口部36を設け、そ
の開口部36に検知対象ガス中の被検知ガス以外の夾雑
ガスを吸着可能なフィルタ材Fを設け、前記前記ハウジ
ングAの通気孔30を介して前記ガス検知素子3へ前記
検知対象ガスを導く通気路に、そのフィルタ材Fを介在
させておき、前記夾雑ガスをそのフィルタ材で吸着除去
可能にし、前記ガス検知素子3に達しにくくさせてある
ガス検知装置が考えられている(たとえば、特開平8−
247982号公報等参照)。このように構成すると、
前記フィルタ材Fの使用量を最小におさえながら、初期
の目的を達成することが出来るとともに、検知対象ガス
が、より確実に前記フィルタ材Fを通過しやすい構造を
実現でき、前記ガス検知素子3の夾雑ガスによる劣化を
有効に防ぐことが出来るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成を採用しようとする場合、前記ガス検知装置の使用形
態等を考慮すれば、前記フィルタ材Fは前記カバー部材
35に対して相対移動しないように固設する必要があ
り、前記ガス検知素子3と一体のものとして取り扱わざ
るを得ないと考えられていた。また、このフィルタ材F
の取付けを確実にするためには、リング状のキャップ3
7等を用いて前記フィルタ材Fを前記カバー部材35に
加締め連結するなどしてセンサ部材Sを構成させて一体
化することになり、前記ガス検知素子3と前記フィルタ
材Fとを別部材として再度分離して利用することが困難
になっている。
【0005】ところで、ガス検知素子が複数種のガスに
対して感度を有する場合、その複数種のガスのうち検知
対象以外のガスを吸着除去することによって、検知対象
ガスに対して特に高い選択性を示すガス検知装置とする
ことができる。つまり、たとえば、A、B2種のガスに
対して感度を有するガス検知素子に、前記Aのガスを吸
着除去するフィルタ材を設ければ、Bのガスを選択的に
検知するガス検知装置、前記Bのガスを吸着除去するフ
ィルタ材を設ければ、Aのガスを選択的に検知するガス
検知装置として用いられることが知られている。する
と、ある特定のガス用にガス検知装置を作製した場合、
そのガス検知素子3とフィルタ材Fが一体として扱われ
るために、上述のような場合に、用いられているガス検
知素子を他のガス用に転用できないという不都合があ
る。そのため、各種ガス用のガス検知装置に用いられる
部品としてのガス検知素子3を、同じガス検知素子3で
も用途毎に特定のフィルタ材Fを一体化した状態のもの
として保管せざるを得ないようなガス検知装置の作製工
程に基づけば、転用が効かない多数種の部材を管理しな
ければならず、不経済であるという不利益につながって
いた。
【0006】また、上述の状態では、前記ガス検知素子
3の寿命は伸びるものの、前記フィルタ材Fの寿命は、
その雰囲気の夾雑ガス量に依存して一定せず、しかも、
十分耐久性の高いものとするためには、前記フィルタ材
Fの夾雑ガス吸着容量を大きく設定する必要があるとい
う背景から、たとえば、フィルタ材Fに含まれる吸着剤
の量を増やしておく必要がある。その結果として、その
フィルタ材F自体が大きくなり、前記ハウジングA内部
にコンパクトに収容することが困難になったり、フィル
タ材F自体の通気抵抗が大きくなって、前記ガス検知素
子3の被検知ガスに対する応答速度が低下したりする問
題が生じやすかった。また、フィルタ材Fの夾雑ガス吸
着容量が十分でない場合は、前記フィルタ材Fとガス検
知素子3とが一体に設けられているために、前記フィル
タ材Fのみが寿命に達していたとしても、ガス検知素子
3共々交換を余儀なくされるために、不経済なものにな
らざるを得なかった。
【0007】従って、本発明の目的は、上記実状に鑑
み、前記ガス検知素子の劣化を有効に防ぎつつも、前記
ガス検知素子の応答性や、取り扱い利便性を損ないにく
く、ガス検知素子へ前記検知対象ガスを導く通気路にフ
ィルタ材を設けたガス検知装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明のガス検知装置の特徴構成は、請求項1記載の
ように、被検知ガスに対して感応するガス検知素子を内
装するハウジングを備えるとともに、前記被検知ガスを
含有する検知対象ガスを拡散により出入り自在にする通
気孔を前記ハウジングに設け、前記検知対象ガスを前記
通気孔を介して前記ガス検知素子へ導く通気路に、検知
対象ガス中の被検知ガス以外の夾雑ガスを吸着可能なフ
ィルタ材を設けてあるガス検知装置であって、前記フィ
ルタ材を前記ハウジングの通気孔を覆った姿勢に取付け
てある取付部を、前記ハウジングに設けてある点にあ
る。また、請求項2に記載のように、前記ガス検知素子
を固定する第一ケースと、通気孔を備えるとともに、前
記第一ケースに取付けた状態で前記ガス検知素子を覆っ
て内装可能にする第二ケースとを設けて前記ハウジング
を構成し、前記ガス検知素子を前記第一ケースに取付け
るとともに前記第二ケースを前記第一ケースに取付けた
状態で、前記ガス検知素子の周囲空間の容積を制限する
センサ室を形成可能にする筒状に、前記取付部を形成し
てある、もしくは、請求項3に記載のように、前記ガス
検知素子を覆うカバー部材を設け、前記ガス検知素子を
前記第一ケースに取付けるとともに前記第二ケースを前
記第一ケースに取付けた状態で、前記通気孔側に臨む開
口部を前記カバー部材に設け、前記フィルタ材が、前記
開口部を覆って前記カバー部材に密接配置してあること
が好ましく、特に前記構成において、請求項4に記載の
ように、前記取付部が前記カバー部材に嵌着自在な筒状
に形成してあることが好ましく、さらに、請求項5に記
載のように、前記取付部に、先端側ほど内径が大になる
テーパー部を設けてあることが好ましい。
【0009】〔作用効果〕つまり、被検知ガスに対して
感応するガス検知素子を内装するハウジングを備えるか
ら、家庭用ガス警報器、携帯用ガス検知器等の一般的ガ
ス検知装置の取付設置等の取り扱いが容易な形態を採用
できる。このようなガス検知装置は、前記ハウジングの
通気孔を介して前記ガス検知素子へ前記検知対象ガスを
導く通気路が形成されることになり、検知対象ガス中の
被検知ガスは、拡散により、前記通気孔を出入りしつ
つ、前記ハウジング内に拡散するが、検知対象ガス中の
被検知ガス以外の夾雑ガスを吸着可能なフィルタ材を設
けるにあたって、前記フィルタ材を前記ハウジングの通
気孔を覆った姿勢に取付けてある取付部を、前記ハウジ
ングに設けてあると、前記フィルタ材は前記ハウジング
と一体化されるものの、前記フィルタ材と前記ガス検知
素子とは別途取り扱えるようになるとともに、前記フィ
ルタ材は前記通気孔を覆うから、前記通気孔を通って検
知対象ガスが拡散移動して前記ガス検知素子に達する際
に、必ずそのフィルタ材を通過するような姿勢にそのフ
ィルタ材を配置することが出来る。そのため、検知対象
ガス中の夾雑ガスを吸着除去し、主に被検知ガスを前記
ガス検知素子に導き、前記ガス検知素子の劣化を防ぎ、
ガス検知装置の誤動作等を防ぐという初期の目的は達成
しながら、前記フィルタ材を前記取付部に取付けてある
だけの簡単な構成により、取り扱い上の利便性が向上し
た。
【0010】また、ある特定のガス用にガス検知素子3
を作製した場合、そのガス検知素子3とフィルタ材Fが
別体として扱われるために、そのガス検知素子3が、フ
ィルタ材Fの交換によって他のガス用として用いられる
ような場合に、そのガス検知素子を他のガスに対するガ
ス検知装置用に転用することができるようになり、ガス
検知素子の管理面等から前記ガス検知装置の作製コスト
を低くおさえられることになる。さらに、このような構
成を採用すると、前記フィルタ材を前記取付部に着脱交
換容易に取付けることが容易になるため、たとえ前記フ
ィルタ材が前記ガス検知素子よりも十分寿命の短い薄手
のものであっても、適切な時期にフィルタ材を交換して
継続使用可能とすることによって、ガス検知装置全体と
しての性能を高く維持しつつ使用できるようになるか
ら、前記フィルタ材の小型化に寄与し、前記ガス検知素
子のガス検知応答特性を阻害しにくく、かつ、ガス検知
装置全体の小型化にも寄与できるから、取り扱いの利便
性の点からも有利である。
【0011】上述の形態を採用する場合、前記ガス検知
素子を固定する第一ケースと、通気孔を備えるととも
に、前記第一ケースに取付けた状態で前記ガス検知素子
を覆って内装可能にする第二ケースとを設けて前記ハウ
ジングを構成してあれば、前記第一ケースに前記ガス検
知素子を取付固定し、前記第二ケースの通気孔に前記フ
ィルタ材を取付け、その第一ケースにさらに、第二ケー
スを取付けるという手順でガス検知装置の大まかな組み
立て作業が簡単に行える。この際、前記ガス検知素子を
前記第一ケースに取付けるとともに前記第二ケースを前
記第一ケースに取付けた状態で、前記ガス検知素子の周
囲空間の容積を制限するセンサ室を形成可能にする筒状
に、前記取付部を形成してあると、前記取付部は、前記
ガス検知素子の周囲空間を、取付部を設けていない状態
のものに比べて小容積に制限することが可能になる。す
ると、通常前記ハウジング内の前記ガス検知素子の周囲
空間のガスが、検知対象ガスに置換され、さらに、その
置換された検知対象ガスがフィルタ材を通じて前記ガス
検知素子に達して初めて検知対象ガス中の被検知ガスが
検知されることになる。この際、前記周囲空間のガスが
前記ハウジング内で拡散されて、検知対象ガスに置換さ
れるまでの時間は、前記周囲空間の容積が小さいほど短
くなるため、前記ガス検知素子が、検知対象ガスを検知
するまでの応答性が向上することになる。従って、フィ
ルタ材の取付構造によりセンサ室を形成すると、前記取
付部が、フィルタの保持と、ガス検知素子の応答性向上
との2つの機能を、簡単な構成の変更で同時に果たすこ
とができるようになった。
【0012】また、前記ガス検知素子を覆うカバー部材
を設け、前記ガス検知素子を前記第一ケースに取付ける
とともに前記第二ケースを前記第一ケースに取付けた状
態で、前記通気孔側に臨む開口部を前記カバー部材に設
けてあれば、前記カバー部材が前記ガス検知素子を保護
する機能を発揮するとともに、前記通気孔を通過した検
知対象ガスは、その開口部を通過して前記ガス検知素子
に達するようになる。ここで、前記フィルタ材が、前記
開口部を覆って前記カバー部材に密接配置してあると、
前記通気孔を通過した検知対象ガスは、かならず前記フ
ィルタ材を経由して前記開口部を通過することになるか
ら、夾雑ガスが前記ガス検知素子に達するのを確実に抑
制することが出来る。また、前記フィルタ材は、前記通
気孔を覆って取付けられるので、前記通気孔を通った検
知対象ガスは、前記ハウジング内で拡散するまもなく前
記フィルタ材を通過させられ、応答性高く検知対象ガス
中の被検知ガスを検知することが出来るようになる。ま
た、前記第一ケースに第二ケースを組み付ける際に同時
に、前記取付部と前記開口部との間に前記フィルタ材を
挟持させることにより、前記フィルタ材が前記通気孔を
覆うとともに、前記開口部に密接した状態に保持される
ため、ガス検知素子の応答性を向上させられる構造を容
易に組み付けられるようになる。
【0013】さらに上述の構成において、前記取付部が
前記カバー部材に嵌着自在な筒状に形成してあると、前
記検知対象ガスは、前記ハウジング内で拡散することな
く、前記取付部に誘導されて、前記ガス検知素子に達す
るので、前記カバー部材内に形成される周囲空間を上述
のセンサ室として利用されることになり、きわめて小さ
なセンサ室に前記ガス検知素子を収容した状態を形成で
き、きわめて高い応答性が期待できるようになる。
【0014】さらに、前記取付部に、先端側ほど内径が
大になるテーパー部を設けてあると、前記取付部にフィ
ルタ材を取付けて保持させる場合に、そのテーパー部を
ガイドにして前記フィルタ材を取付ければ、前記フィル
タ材が前記取付部に押し込まれるにつけて強固に保持さ
れるとともに、前記第一、第二ケースを互いに固定させ
る時に脱落しにくくなるので、操作性良く組み付けら
れ、また、前記取付部に対して前記フィルタ材を押し込
む押込操作を、その組み付け作業の際に、前記第一ケー
ス側のガス検知素子、カバー部材等の前記取付部に嵌入
配置される部材に接当させた状態でおこなうことも可能
となるから、前記第一、第二ケーシングの組み付けと同
時に前記フィルタ材の固定がおこなえて好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明のガス検知装置は、図2に
示すように、互いに嵌合一体化させて箱状の容器を形成
可能な第一、第二ケース1,2からなるハウジングAを
備える。前記第一ケース1には、被検知ガスに対して感
応するガス検知素子3を取付けるとともに、そのガス検
知素子3が被検知ガスに接触したときに得られる電気出
力を取り出し、かつ、動作状態表示ランプ4や、警報ブ
ザー5を動作させるためのガス検知回路6を備えた基板
7を設け、前記第二ケースに、第一ケースを組み付けた
状態にして、前記ガス検知素子3を前記ハウジングに内
装させた構成にしてある。前記第二ケース2には、第一
ケースに組み付けた状態で前記ガス検知素子3に対向す
る位置に、被検知ガスを拡散により出入り自在にする通
気孔30を設けるとともに、前記動作状態表示ランプに
対向する位置に透視孔40、前記警報ブザーに対向する
位置に放音口50を設けて構成してある。
【0016】前記ガス検知素子3は、図3に示すよう
に、白金、白金パラジウム合金等からなる貴金属線コイ
ル31に、酸化錫、酸化インジウム等の金属酸化物半導
体を主成分とする球状の感応部32を設け、さらに必要
に応じて触媒となる金属の酸化物や貴金属を含有してな
る触媒層(図外)を設けた熱線型半導体式ガス検知素子
を採用することが出来、たとえば、白金線コイルに酸化
錫を主成分とする感応層を設けてなる炭化水素検知素子
が用いられる。このようなガス検知素子3には、前記貴
金属線コイル31の両端部を電極33、33として、前
記基板7に取付けるための一対の端子34,34をその
電極33、33から延設してあるとともに、そのガス検
知素子を覆うカバー部材35を設けて、全体としてセン
サ部材Sを構成してある。前記カバー部材35の天部に
は検知対象ガスを流通自在にする開口部36を設け、そ
の開口部36には、前記ガス検知素子3が高温に加熱さ
れた状態で高濃度の可燃性ガスと接触したとしても、外
部への引火を防ぐ防爆用金網36aが設けてある。
【0017】前記ガス検知回路6は、図4に示すよう
に、ホイートストンブリッジ回路61の一辺に前記セン
サ部材Sの前記ガス検知素子3が可変抵抗として組み込
まれ、そのガス検知素子3の抵抗値の変化をブリッジ電
圧の変化として出力可能に構成するとともに、その出力
を基に、被検知ガスの濃度等を判別し、前記動作状態表
示ランプ4を点滅させたり警報ブザー5を鳴動させたり
する判別機構62を備えて構成される。
【0018】図1に示すように、前記通気孔30には、
検知対象ガス中の被検知ガス以外の夾雑ガスを吸着可能
なフィルタ材Fを取付ける取付部30aを設けてある。
前記取付部30aは、前記通気孔30aを囲って、前記
通気孔周部から前記ハウジングA内部側に突設される筒
状に形成され、その取付部30aを横断方向に塞ぐ姿勢
に前記フィルタ材Fが嵌着される。これにより、前記取
付部が検知対象ガスをガス検知素子に導く通気路を形成
するとともに、前記フィルタ材が前記通気孔を覆った状
態で、前記取付部に固設されることになる。
【0019】前記フィルタ材Fとしては、たとえば、図
5に示すように、一対の通気性シート材8の間にガス吸
着剤9の微粒子を層状に挟持させて、通気容易な板状に
周部を融着型接着剤10で一体成形したものを適用する
ことが出来る。前記ガス吸着剤9としては、活性炭、シ
リカゲル、セラミック系フィルタ材から選ばれる少なく
とも一種を主成分とするものを用いることが出来、特
に、酸処理されたシリカゲルもしくは活性炭を用いた場
合には、特にシリコーンガスに対して高い吸着活性を有
するので好適に用いられる。尚、フィルタ材Fとして
は、種々公知のものを適用してもよく、フィルタ材Fに
用いられるガス吸着剤9等についても、上述のものに限
られるものではない。
【0020】前記取付部30aは、図1に示すように、
先端側ほど内径が大になるテーパー部30bを設けてあ
る。これにより、前記取付部30aの内径よりもやや大
に形成される前記フィルタ材Fの周縁部のみを局所的に
変形させつつ、前記取付部30aの筒状部分に押し込む
と前記フィルタ材Fは、前記取付部30aに密に嵌着さ
れるとともに、前記第二ケース2と一体に取り扱える状
態に保持される。また、前記取付部30aの内径は、前
記カバー部材35の外径と一致させてあり、前記第一、
第二ケース1,2を互いに組み付けた状態では、前記カ
バー部材35が前記取付部30aに密に嵌着して前記カ
バー部材35が、前記フィルタ材Fに密接しつつ、前記
通気孔30との間にそのフィルタ材Fを挟持する構成と
なるように配置してある。この組み付け状態では、前記
通気孔30から導入される検知対象ガスは、前記フィル
タ材Fを介して、前記開口部36から前記カバー部材3
5内に侵入し、検知されることになり、前記カバー部材
35がセンサ室を区画する壁部の役割を果たすととも
に、この状態で、シリコーンガス等の夾雑ガスは吸着除
去されているので、前記ガス検知素子3は、選択性高
く、且つ長寿命に被検知ガスを精度良く検知できるよう
になる。
【0021】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。先の実施の形態では、前記ガス検知素子3に、前記
取付部30aに嵌合する円筒状のカバー部材35を設け
て、センサ室を形成させた例を示したが、たとえば、図
6に示すように、防爆用の金網のみでドーム状にカバー
部材35を設けたセンサ部材Sを用いる場合、前記取付
部30aを前記第一、第二ケース1,2を互いに組み付
けた状態で、前記カバー部材35を覆うとともに、前記
基板7に密接可能な構成を採用することもできる。この
ような場合、先の構成と同様前記取付部30aが前記フ
ィルタ材Fの取付構造となりながら、同時に、前記ガス
検知素子3の周囲空間の容積を制限するセンサ室を形成
することができ、前記ガス検知素子3の応答性を向上さ
せることができる。
【0022】また、図7に示すように、前記フィルタ材
F1を前記ハウジングAの外方側から着脱自在に取付可
能にする取付部30cを前記通気孔30に設けてあって
もよく、このような場合、メンテナンス時にフィルタ材
のみを交換するような操作が容易に出来るので好まし
い。尚、通気孔30を覆うように前記フィルタ材F2を
添着することもでき、このような場合は、添着のための
添着材等を塗布した部分をもって取付部30dを構成す
るものとする。さらに、図7においては通気孔が2つあ
る状態の従来のガス検知装置のハウジングの形態を改良
したものを示したが、前記通気孔は1個所にまとめ、1
枚のフィルタ材で覆い尽くせる状態に設けてあることが
好ましく、このようにしてあれば、被検知ガスの拡散す
る通気路が、前記ガス検知素子に達するまでの一方通行
となり、前記フィルタ材を一旦通過した被検知ガスが、
風、寒暖差等の外気の状態の影響を受けにくい状態と出
来、特に検知対象ガスの拡散作用にのみ頼って、その検
知対象ガス中の被検知ガスを検知するタイプのガス検知
装置に適用する技術として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス検知装置の要部組立説明図
【図2】本発明のガス検知装置の斜視図
【図3】センサ部材の一部破断斜視図
【図4】ガス検知回路の概略図
【図5】フィルタ材の分解斜視図
【図6】別実施形態におけるガス検知装置の要部組立説
明図
【図7】別実施形態におけるガス検知装置の要部断面図
【図8】従来のガス検知装置の要部断面図
【符号の説明】
3 ガス検知素子 A ハウジング 30 通気孔 F フィルタ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G046 AA01 AA02 AA18 BA02 BA09 BD01 BD06 BF01 BG01 EA03 EA04 EA10 EA12 EA14 FA06 FB00 FE15 FE29 FE31 FE38 FE39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検知ガスに対して感応するガス検知素
    子を内装するハウジングを備えるとともに、前記被検知
    ガスを含有する検知対象ガスを拡散により出入り自在に
    する通気孔を前記ハウジングに設け、前記検知対象ガス
    を前記通気孔を介して前記ガス検知素子へ導く通気路
    に、検知対象ガス中の被検知ガス以外の夾雑ガスを吸着
    可能なフィルタ材を設けてあるガス検知装置であって、 前記フィルタ材を前記ハウジングの通気孔を覆った姿勢
    に取付けてある取付部を、前記ハウジングに設けてある
    ガス検知装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス検知素子を固定する第一ケース
    と、通気孔を備えるとともに、前記第一ケースに取付け
    た状態で前記ガス検知素子を覆って内装可能にする第二
    ケースとを設けて前記ハウジングを構成するとともに、 前記ガス検知素子を前記第一ケースに取付けるとともに
    前記第二ケースを前記第一ケースに取付けた状態で、前
    記ガス検知素子の周囲空間の容積を制限するセンサ室を
    形成可能にする筒状に、前記取付部を形成してある請求
    項1に記載のガス検知装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス検知素子を固定する第一ケース
    と、通気孔を備えるとともに、前記第一ケースに取付け
    た状態で前記ガス検知素子を覆って内装可能にする第二
    ケースとを設けて前記ハウジングを構成するとともに、 前記ガス検知素子を覆うカバー部材を設け、前記ガス検
    知素子を前記第一ケースに取付けるとともに前記第二ケ
    ースを前記第一ケースに取付けた状態で、前記通気孔側
    に臨む開口部を前記カバー部材に設け、 前記フィルタ材が、前記開口部を覆って前記カバー部材
    に密接配置してある請求項1に記載のガス検知装置。
  4. 【請求項4】 前記取付部が前記カバー部材に嵌着自在
    な筒状に形成してある請求項3に記載のガス検知装置。
  5. 【請求項5】 前記取付部に、先端側ほど内径が大にな
    るテーパー部を設けてある請求項1〜4のいずれかに記
    載のガス検知装置。
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