JPH0633410Y2 - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JPH0633410Y2
JPH0633410Y2 JP1992080631U JP8063192U JPH0633410Y2 JP H0633410 Y2 JPH0633410 Y2 JP H0633410Y2 JP 1992080631 U JP1992080631 U JP 1992080631U JP 8063192 U JP8063192 U JP 8063192U JP H0633410 Y2 JPH0633410 Y2 JP H0633410Y2
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JP
Japan
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gas
gas sensor
oxidant
atmosphere
thin film
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JP1992080631U
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JPH0569667U (ja
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義 高田
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New Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
New Cosmos Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大気中のオキシダント
に対する感度を低下せしめたガスセンサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】金属酸化物半導体をガス感知素材とする
薄膜型ガスセンサは、物理蒸着法,化学蒸着法,熱分解
法等の製造方法のいずれにおいても大気中のオキシダン
トに対し非常に高感度である。このため、大気中のオキ
シダント雰囲気下で使用するとしばしば警報器等が誤作
動する原因になっている。
【0003】そこで従来は、サーマルリアクタ(内径6
mm,長さ10cmの石英管を数百度に加熱して大気中のオ
キシダントを熱分解させる装置)をガスセンサの前段に
設置して、ガスセンサがオキシダントにさらされないよ
うにしていた。
【0004】図4は、実開昭59−84461号公報に
示された従来の湿度センサの一例を示す縦断面図で、ベ
ース31上に湿度センサ32を引出し、端子33で取付
け、ケース本体34を非通気性材で形成し、このケース
本体34の周壁に窓孔35を形成し、窓孔35に網体3
6を張設して通気性を付与し、オゾン分解性物質37を
網体36の表面に塗布するか、網体36を形成する材料
内に混入分散させるようにしたものである。
【0005】このように、図4に示されるのは湿度セン
サ32をケース本体34内に収納した状態で電子機器内
に組み込み、機器内の湿度を湿度センサ32の抵抗値の
変化によって検出し、機器を制御するものであり、ケー
ス本体34は空気が内外に通過する部分にオゾン分解性
物質37を備えているため空気中のオゾンは分解除去さ
れ、湿度センサ32に直接作用することなく湿度センサ
32のオゾンによる検出精度の劣化を防止することがで
きるようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のサーマルリ
アクタを使用したガスセンサは、感知部が大形であ
る。20W程度の電力が必要である。耐圧防爆構造
とすることは実際上不可能である。通風性のよいとこ
ろに警報器を設置した場合、大気が逆流したときに、ガ
スセンサが大気中のオキシダントにさらされてガス警報
器が誤作動する原因となる、等の問題点があった。
【0007】また、実開昭59−84461号公報に示
された従来の湿度センサのケースにおいては、ケース本
体34を形成する網体36の表面に塗布または混入され
たオゾン分解性物質37は、オゾンを室温で分解して酸
素に変化させているが、室温では、その分解効率は低く
完全ではない。また、この方法は触媒分解法であるた
め、粉塵や被毒性ガスにより触媒活性が低下しオゾンの
分解効率が低下する。
【0008】さらに、オゾン分解性物質37を塗布した
網体36を有するケース本体34の変換を必要とするた
め手数とコストがかかり、また、ケース本体34を使用
するために大形化し、耐圧防爆構造にすることが困難で
ある等の問題点があった。
【0009】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、大気中のオキシダントを熱分解してオキ
シダントに対する感度を無視できるほどに低下させたガ
スセンサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案にかかるガスセン
サは、金属酸化物半導体からなる感ガス薄膜と、この感
ガス薄膜を加熱するヒータと、感ガス薄膜の表面に、ヒ
ータの加熱により大気中のオキシダントを熱分解せしめ
る耐熱性物質の1種または数種の混合物を主成分とする
被検ガスの通過可能な微粒子層を密着して被覆したもの
である。
【0011】
【作用】本考案においては、耐熱性物質からなり被検ガ
スの通過可能な微粒子層がヒータにより加熱されるの
で、大気中のオキシダントを熱分解させてオキシダント
に対する感度を低下せしめるように作用する。
【0012】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す側断面図で、
1はガスセンサの全体を示し、2はAl23 で形成さ
れた基板、3はこの基板2の下面に設けられPtの薄膜
からなるヒータ、4は前記基板2の上面に設けられPt
の薄膜からなる電極、5は前記基板2の上面と電極4と
を覆う感ガス薄膜で、In23 ,Ag0.0425,Zn
OまたはSn O2 のうち1種からなる金属酸化物半導
体により形成されている。6はこの感ガス薄膜5の上部
に形成した微粒子層で、Al23 ,Si O2,Al23
・Si O2 ,Al N,Si34 の1種または数種の混合
物を主成分とし、被検ガスの通過可能な微粒子層を形成
したものである。
【0013】表1は、ガスセンサ1の構成を具体的に示
したもので、測定対象ガス別に構成されている感ガス薄
膜5,微粒子層6の成分および微粒子層6の層数,粒径
の例を示すものである。
【0014】
【表1】

上記のように構成されたガスセンサ1は、ヒータ3の通
電により加熱される。この状態で大気中のオキシダント
が微粒子層6に接触すると熱分解するので、ガスセンサ
1の大気中のオキシダントに対する感度が低下する。こ
の測定結果の例として、大気中のオキシダントの1種で
あるオゾン,および大気中のオキシダントに対する本考
案の実施例によるガスセンサ1と、従来のガスセンサ
(図1の微粒子層6がないもの)の応答とをそれぞれ比
較したものを図2,図3に示す。なお、使用されたガス
センサ1(実施例のもの)は測定対象ガスがCl2,感ガ
ス薄膜成分がIn23 ,微粒子層6の層数が3層,粒径
が0.05〜1μmのものである。
【0015】図2は経過時間に対し、ガスセンサのオゾ
ン1ppmに対する感度(任意単位で示す)を実験によ
り測定した応答値、図3は経過時間に対し、ガスセンサ
の屋外における大気中のオキシダントに対する感度を実
験により測定した応答値を示す。
【0016】図2において、11は本考案のガスセンサ
1のオゾンに対する応答値、12は従来のガスセンサに
よる応答値を示す。また、図3において、21は前記ガ
スセンサ1の大気中のオキシダントに対する応答値、2
2は従来のガスセンサの応答値、23は測定対象ガスの
警報レベルの値を示す。
【0017】このように、従来のガスセンサではオゾン
に対する応答値12およびオキシダントに対する応答値
22が非常に高く、特に、図3においては大気中のオキ
シダントの応答値22が警報レベルの値23よりも高い
部分が多くなり誤作動の原因となっている。これに対
し、本考案のガスセンサ1を使用すればオゾンに対する
応答値11および大気中のオキシダントに対する応答値
21は図2,図3に示すように低下する。したがって、
図3に示すように大気中のオキシダントに対してはほと
んど応答せず、測定対象ガスの警報レベルの値23より
もきわめて小さくなるので、大気中のオキシダントによ
り警報器が作動して誤った警報信号を出すことがない。
【0018】なお、大気中のオキシダントに対する感度
を低下させる微粒子層6は、表1に示す材料の1種また
は数種の混合物で形成すれば、本来のガスセンサの諸特
性を損なうことがない。
【0019】また、微粒子層6の層数と粒度の許容範囲
は表1に示すように大きくなるが、粒度を小さくすれば
微粒子層6の活性が高まり層数を減少させることができ
る。また、測定対象ガスによってもこれらの数値は異な
るが、粒度は0.01〜10μm,層数は単層ないし数
十層が適当である。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、金属酸化
物半導体からなる感ガス薄膜と、この感ガス薄膜を加熱
するヒータと、感ガス薄膜の表面に、ヒータの加熱によ
り大気中のオキシダントを熱分解せしめる耐熱性物質の
1種または数種の混合物を主成分とする被検ガスの通過
可能な微粒子層を密着して被覆したので、オキシダント
の分解が顕著となってオキシダントに対する感度を無視
できるほどに低下せしめたものである。このため、ガス
センサの前段にサーマルリアクタを設置する必要がな
く、ガス感知部を小形にすることができる。したがっ
て、サーマルリアクタを加熱する電力が不要となり、そ
のための回路,配線を備える必要がなく、また、耐圧防
爆構造が可能となる。さらに、ガスセンサの零点が安定
し、警報器の誤作動がなくなり、かつ長期の安定性があ
る。また、オキシダントを分解する微粒子層と一体化し
たガスセンサが構成でき、センサに到達するオキシダン
トのほとんど全てが微粒子層に接触するので、オキシダ
ントをほぼ完全に分解しオキシダントの分解効率を向上
でき、さらに、微粒子層を形成することにより感ガス膜
が直接大気にさらされることがなくなったために、長期
安定性が大幅に改善される。また、製造が容易なため量
産が可能で、コストも低減できる等の種々の実用的な利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案および従来のガスセンサの経過時間とオ
ゾン1ppmに対する応答値の関係を示す図である。
【図3】本考案および従来のガスセンサの経過時間と屋
外における大気中のオキシダントに対する応答値の関係
を示す図である。
【図4】従来の湿度センサの一例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガスセンサ 2 基板 3 ヒータ 4 電極 5 感ガス薄膜 6 微粒子層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属酸化物半導体からなる感ガス薄膜と、
    この感ガス薄膜を加熱するヒータを備えたガスセンサに
    おいて、前記感ガス薄膜の表面に、前記ヒータの加熱に
    より大気中のオキシダントを熱分解せしめる耐熱性物質
    の1種または数種の混合物を主成分とする被検ガスの通
    過可能な微粒子層を密着して被覆したことを特徴とする
    ガスセンサ。
JP1992080631U 1992-10-29 1992-10-29 ガスセンサ Expired - Lifetime JPH0633410Y2 (ja)

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