JP2002310349A - 管の挿口突部の形成方法 - Google Patents

管の挿口突部の形成方法

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JP2002310349A
JP2002310349A JP2001112071A JP2001112071A JP2002310349A JP 2002310349 A JP2002310349 A JP 2002310349A JP 2001112071 A JP2001112071 A JP 2001112071A JP 2001112071 A JP2001112071 A JP 2001112071A JP 2002310349 A JP2002310349 A JP 2002310349A
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Mutsuo Uchida
睦雄 内田
Naohisa Akiyama
尚久 秋山
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳鉄管の端部に挿口突部を形成する際に、環
状溝を形成せずに挿口突部を形成することができ、ま
た、管厚の薄い管に対しても信頼性の高い接合方法であ
る溶接法を用いて挿口突部を形成することができ、かつ
これに伴う溶接熱がライニングに及ぼす熱影響に対応す
ることができる管の挿口突部の形成方法を提供する。 【解決手段】 鋳鉄管9の端部に挿口突部10を形成す
るときに、一端部21に外周突部21bを有するステン
レス鋼製の円筒状の挿口突部部材23の他端部22を鋳
鉄管9の端部の内側に挿入し、鋳鉄管9の先端の外周に
おいて挿口突部部材23と鋳鉄管9とを一体に溶接する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管の挿口突部の形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイ
プの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手
は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口を
シール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と
挿口とを接合できるように構成されている。このような
スリップオンタイプの管継手に耐震機能を付与したもの
として、図10に示される構成の耐震継手が提案されて
いる。
【0003】すなわち、図10において、互いに接合さ
れる一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されてお
り、この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム
製のシール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥
側にロックリング収容溝5が形成され、このロックリン
グ収容溝5に周方向一つ割のロックリング6が装着され
ている。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝
5の内周側との間には、挿口7の挿入時にロックリング
6を芯出し状態で保持するための保持用ゴム輪8が配置
され、この保持用ゴム輪8はたとえばロックリング6の
外周に接着されている。
【0004】他方の鋳鉄管9の挿口7の先端部の外周に
は、ロックリング6に受口2の奥側からかかり合い可能
な挿口突部10が形成されている。挿口突部10を含む
挿口7の先端の外周には、シール材4とロックリング6
とが収容された受口2の内部へ挿口7を挿入するときの
案内となるテ−パ面11が形成されている。また、鋳鉄
管1及び鋳鉄管9の直部における内周には管の内面を保
護するためのライニング12が施されている。
【0005】受口2及び挿口7は、受口2に挿入された
挿口7における挿口突部10と受口2における奥端面1
3との間に隙間ができるように構成されている。したが
って、地震などによって鋳鉄管1及び鋳鉄管9に引っ張
り及び圧縮などの大きな力が加わった場合、挿口突部1
0がロックリング6と奥端面13との間において移動可
能である分だけ、挿口7は受口2に対して伸縮可能であ
る。
【0006】そして、挿口突部10がロックリング6に
かかり合うことによって、受口2と挿口7との間に離脱
防止機能が付与されている。通常、製造工場などにおい
て挿口突部10を形成する際には、挿口7の外周に適宜
の部材を溶接にて取り付けている(図示は省略)。この
ように、溶接を施すことによって挿口突部を形成する
と、十分な離脱防止機能が得られるのであるが、このよ
うな形成方法は配管施工現場における挿口突部の形成方
法としては採用されない。それは配管施工現場に送られ
る鋳鉄管9の内周面にはすでにライニング12が施され
ており、溶接を行う際に、このライニング12が溶接熱
による悪影響を受ける恐れがあるからである。
【0007】そこで、配管施工現場において採用され
る、溶接を用いない挿口突部の形成方法を図11〜図1
3を用いて説明する。図11〜図13に示すように、鋳
鉄管9における挿口7の外周に環状溝14が適宜の方法
によって、例えば特殊な加工機を用いて形成され、この
環状溝14に周方向一つ割りのダクタイル鋳鉄製の突部
リング15がはめ込まれて、挿口7の外周に突部10a
が形成されている。
【0008】図11及び図13に示すように、突部リン
グ15における周方向の分割部15aを構成する一対の
リング端部15A、15Bどうしが、ダクタイル鋳鉄製
の結合ピース16によって互いに連結されることで、突
部リング15が広がって環状溝14から脱落しない状態
で、この突部リング15が挿口7の外周に配置されてい
る。
【0009】図13に詳細に示すように、結合ピース1
6とリング端部15A、15Bとは、ステンレス製のブ
ラインドリベット17を用いた結合ピース16の外周側
からの操作によって、互いに締結されている。すなわ
ち、分割部15aを構成する一対のリング端部15A、
15Bは、突部リング15における他の部分よりも薄肉
に形成されている。そして、この薄肉である端部15
A、15Bを利用して、結合ピース16が、これらの端
部15A、15Bの外周側に配置されるとともに、突部
リング15における他の部分の外周面15bに相当する
位置よりも径方向の外側に突出しないように構成されて
いる。ブラインドリベット17は、図13に示すように
締結に供されたうえで、結合ピース16よりも挿口7の
径方向の外側に突出している部分が切除される。
【0010】図11および図12に示すように、突部リ
ング15の先端の外周にはテーパ面15cが形成されて
おり、この突部リング15を挿口7に固定した後に、こ
のテーパ面15cに連続するように挿口7の先端部をテ
ーパ状に加工することで、挿口7の先端部に所要のテー
パ面11が形成される。以上のようにして挿口7の外周
に挿口突部10を形成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したような挿口突
部の形成方法では、突部リング15を挿口7の外周には
め込むための環状溝14を形成するのに時間を要し、こ
の作業には特殊な加工機を用いるので、作業者には環状
溝14を形成するための技能が必要となってくる。ま
た、挿口7における環状溝14が形成された部分にもあ
る程度の管厚が残されていなければならず、この挿口突
部形成方法は基本的に厚肉管にしか適用することができ
ない。すなわち管厚の薄い管には、この管における環状
溝14を形成した部分に、ある程度の肉厚を確保するこ
とが困難であるので、この挿口突部の形成方法を適用す
ることは難しい。また、環状溝14を形成するときの作
業音がうるさいので騒音対策が必要である。
【0012】さらに、上述したように、溶接を施すこと
によって挿口突部を形成すると、十分な離脱防止機能が
得られるのであるが、配管施工現場においては、鋳鉄管
9の内面にはすでにライニング12が施されているの
で、溶接を施す際にこのライニング12が溶接熱による
悪影響を受ける恐れがある。
【0013】そこで本発明はこのような問題を解決し
て、鋳鉄管の端部に挿口突部を形成する際に、環状溝を
形成せずに挿口突部を形成することができ、また、管厚
の薄い管に対しても信頼性の高い接合方法である溶接法
を用いて挿口突部を形成することができ、かつこれに伴
う溶接熱がライニングに及ぼす熱影響に対応することが
できる管の挿口突部の形成方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、鋳鉄管の端部に挿口突部を形
成するときに、一端部に外周突部を有するステンレス鋼
製の円筒状の挿口突部部材の他端部を管の端部の内側に
挿入し、管の先端の外周において挿口突部部材と管とを
一体に溶接するものである。
【0015】このような構成によれば、管の端部に、一
端部に外周突部を有する挿口突部部材を配置し、この挿
口突部部材と管の端部とが一体になるように溶接を施し
て、管の端部に挿口突部を形成することができる。した
がって、管の端部に挿口突部を形成するために、管の外
周に特別な加工を施す必要がないので、加工に要するは
ずの時間を有効に活用でき、かつ管厚が薄い管に対して
も、溶接によって容易に、管の端部に挿口突部を形成す
ることができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の管
の挿口突部の形成方法において、挿口突部部材を内側か
ら拡径可能である拡径装置により、挿口突部部材におけ
る管の端部の内側に挿入されている他端部を管の内径の
寸法公差に応じて拡径し、かつ前記他端部の外周に環状
の栓部材を外ばめして、前記他端部の拡径の際に、前記
栓部材により前記他端部の外周と溶接部よりも奥側にお
ける管の内周との間をふさぐものである。
【0017】このような構成によれば、拡径装置により
挿口突部部材における他端部を内面から拡径すること
で、他端部の外径を、管厚などにより公差内で変動する
管の内径に合わせることができる。したがって、ばらつ
きがある管の内径にあわせるために、他端部の外径の異
なる多種類の挿口突部部材を準備しなくても良い。
【0018】さらに、栓部材にて他端部の外周と溶接部
よりも奥側における管の内周との間をこの他端部の拡径
時にふさぐことにより、このふさがれた部分に水などが
入ってくることを防止することができる。したがって、
たとえ溶接部におけるライニングが溶接熱により悪影響
を受けていたとしても、この悪影響を受けている部分が
腐食することを防止することができる。
【0019】請求項3記載の発明は、一端部に外周突部
を有するステンレス鋼製の円筒状の挿口突部部材の他端
部が鋳鉄管の端部に挿入され、前記挿口突部部材が前記
管の端部と一体に溶接されて、管の端部に挿口突部が形
成されているものである。
【0020】このような構成によれば、挿口突部部材は
耐食性に優れるステンレス鋼製であるので、挿口突部部
材の内面には防食のための保護層が不要である。したが
って溶接時に、溶接熱によって溶接部分に対応する位置
の保護層が受ける悪影響を考慮する必要がない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に基づく管の挿口突部の形
成方法を以下に示す。この管の挿口突部形成方法は、主
に配管施工現場において用いられる方法である。
【0022】図1に示すように、鋳鉄管9における挿口
7の端部において挿口突部部材23が配置されている。
挿口突部部材23は、図5及び図6に示すように、ステ
ンレス鋼製の円筒状であり、挿口突部部材23の一端部
21の外周には外周突部21bが形成されている。外周
突部21bから挿口突部部材23の先端側にかけてテ−
パ面21cが形成されており、この外周突部21bの最
大外径d3は挿口7の外径D2よりも大きいように形成
されている。これは、図10に示したように、挿口突部
10となる外周突部21bが、ロックリング6にかかり
合うように、定められた寸法に形成されているからであ
る。挿口突部部材23の一端部21における外周突部2
1bを除いた外周面21dの外径d2は挿口7の外径D
2と同径に形成されている。また、外周面21dから他
端部22における外周面22aにかけてはテ−パ面21
aが形成されている。
【0023】図6に示すように、挿口7の端部における
内部には、挿口突部部材23における直部である他端部
22が、挿口突部部材23の一端部21におけるテ−パ
面21aが挿口7の先端面7bにおける開口端、すなわ
ち先端面7bの内側の縁に当たるまで挿入されている。
【0024】このとき、挿口突部部材23におけるテ−
パ面21a及び挿口7の先端面7bによって、溶接を施
すための溝部28が形成される。挿口突部部材23にお
ける他端部22の肉厚は薄く形成されている。環状で、
例えばブチルゴム製の栓部材25が、挿口突部部材23
における他端部22の外周面22aの先端の位置、すな
わち挿口7の内面に施されているライニング12が溶接
時に熱劣化をすると考えられる範囲以上に距離をおいた
位置であり、かつ溶接時に栓部材25が溶接熱の影響を
受けない位置に外ばめ状態で設けられている。
【0025】挿口突部部材23の内径d1は挿口7の内
径D1よりもやや小さめに形成されており、栓部材25
によって規定される他端部22の最大外径Lも挿口7の
内径D1の公差範囲の最小値よりもわずかに小さくなる
ように形成されている。
【0026】挿口7の内面には防食のためのライニング
12が施されているが、挿口突部部材23は耐食性に優
れるステンレス鋼製であるので、挿口突部部材23の内
面を防食するための塗装などは施されていない。
【0027】また、この状態における挿口突部部材23
の内部には、図1に示すように、挿口突部部材23を内
側から拡径可能である拡径治具24が挿口7の端部に対
応して配置されている。
【0028】拡径装置24は部品固定治具26と部品固
定装置27とからなる。図7及び図8に示すように、部
品固定治具26は、例えば図示のように、周方向に4つ
割の構造であり、径方向に拡径自在に形成されている。
この部品固定治具26は円筒状の拡径部26aと拡径部
26aの一方の端部に設けられている円盤状の押え部2
6bとからなる。
【0029】拡径部26aの押え部26b側には全周に
わたって肉盗み部26dが設けられており、肉盗み部2
6dを除く拡径部26aの部分において、図1に示した
挿口突部部材23の他端部22のみをその内側から拡径
することが可能である。押え部26bは、挿口突部部材
23の先端面に当たり挿口突部部材23の軸方向の位置
決めを行う部分である。さらに、拡径部26aの内面に
はテ−パ面26cが設けられている。なお、部品固定治
具26は放熱しやすい、例えば熱伝導性の高い材質であ
る銅製である。
【0030】また、図9に示すように、部品固定装置2
7は、油圧シリンダなどの動力部27cと、この動力部
27cから動力伝達部27eによって連結されている錐
体部27aとからなる。錐体部27aと動力部27cと
の間には図7及び図8に示した部品固定治具26におけ
る押え部26bにかかり合うことができる当て板部27
bが配置されている。錐体部27aの外周にはテ−パ面
27dが形成されており、このテ−パ面27dは図7及
び図8に示した部品固定治具26におけるテ−パ面26
aに対応するように形成されている。
【0031】図1に示すように、動力部27cを作動さ
せて錐体部27aを引っ張ると、当て板部27bは部品
固定治具26における押え部26bにかかり合い、部品
固定治具26におけるテ−パ面26c及び部品固定装置
27におけるテ−パ面27dの作用により、周方向に4
つ割の構造である部品固定治具26が拡径する。
【0032】上記のような構成において、管の端部に挿
口突部を形成する方法を以下に説明する。図1に示すよ
うに、挿口突部部材23における他端部22を、一端部
21におけるテ−パ面21aが挿口7の先端面7bにお
ける開口端、すなわち先端面7bの内側の縁に当たるま
で挿入する。
【0033】次に、部品固定治具26の拡径部26aに
おけるテ−パ面26cと、部品固定装置27の錐体部2
7aにおけるテ−パ面27dとを接触させた状態で、拡
径部26a及び錐体部27aを、押え部26bと挿口突
部部材23の先端面とが接触するまで挿口突部部材23
内に挿入する。
【0034】部品固定装置27における当て板部27b
を、部品固定治具26における押え部26bに接触させ
たうえで、動力部27cを作動させ、錐体部27aを引
っ張る。
【0035】図2に示すように、動力部27cによって
錐体部27aが引っ張られると、テ−パ面27d及びテ
−パ面26cの作用によって、部品固定治具26が径方
向に拡径され、部品固定治具26における肉盗み部26
dを除く拡径部26aによって、挿口突部部材23の他
端部22のみが拡径される。他端部22は、この先端に
おける栓部材25が挿口7の内面に施されているライニ
ング12に強く押し当てられるまで、すなわち栓部材2
5によって規定される他端部22の最大外径Lが挿口7
の内径D1と同径になるまで拡径される。
【0036】次に、挿口突部部材23における他端部2
2を、拡径治具24によって栓部材25が挿口7におけ
る内面に施されているライニング12に強く押し当てら
れている状態に維持する。さらにこの状態で、挿口突部
部材23における一端部21のテ−パ面21a及び挿口
7における端面7bによって形成される溝部28に溶接
トーチ19を接近させ、挿口突部部材23と挿口7とが
一体になるように溝部28に溶融金属を流し込んで、図
3に示すように、溝部28の全周にわたって溶接を施
す。
【0037】このとき、上述したように、部品固定治具
26は熱伝導性の高い銅製であるので溶接熱を外部に放
熱しやすく、溶接部に熱が集中することを緩和すること
ができる。
【0038】次に、拡径装置24を撤去し、溶接ビード
20の盛り上がり部20a(図3に示す)をグラインダな
どを用いた適宜の方法により除去し、図4に示すよう
に、挿口7の端部に挿口突部10を形成することができ
る。
【0039】以上のように、挿口7の端部に、一端部2
1に外周突部21bを有する挿口突部部材23を配置
し、この挿口突部部材23と挿口7の端部とが一体にな
るように溶接を施して、挿口7の端部に挿口突部10を
形成することができる。したがって、挿口7の端部に挿
口突部10を形成するために、挿口7の外周に、図11
に示したような、環状溝14のような特別な加工を施す
必要がないので、加工に要するはずの時間を有効に活用
でき、かつ管厚が薄い管に対しても、溶接によって容易
に挿口7の端部に挿口突部10を形成することができ
る。
【0040】また、拡径装置24により挿口突部部材2
3における他端部22を内面から拡径することで、栓部
材25によって規定される他端部22の最大外径Lを、
管厚、ライニング厚などにより公差内で変動する挿口7
の内径D1にあわせることができる。したがって、ばら
つきがある挿口7の内径D1にあわせるために、最大外
径Lの異なる多種類の挿口突部部材23を準備しなくて
もよい。
【0041】また、栓部材25により、他端部22の外
周22aと溶接部よりも奥側における挿口7の内周との
間をふさぐことにより、このふさがれた部分に水などが
入ってくるのを防止することができる。したがって、た
とえ溶接部におけるライニング12が溶接熱により悪影
響を受けていたとしても、この悪影響を受けている部分
が腐食するのを防止することができる。
【0042】さらに、挿口突部部材23は耐食性に優れ
るステンレス鋼製であるので、挿口突部部材23の内面
には防食のためのライニング12が不要である。したが
って溶接時に、溶接熱によって溶接部分に対応する位置
の保護層が受ける悪影響を防ぐことができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によると、管の端部
に、一端部に外周突部を有する挿口突部部材を配置し、
この挿口突部部材と管の端部とが一体になるように溶接
を施して、管の端部に挿口突部を形成することができ
る。したがって、管の端部に挿口突部を形成するため
に、管の外周に特別な加工を施す必要がないので、加工
に要するはずの時間を有効に活用でき、かつ管厚が薄い
管に対しても、溶接によって容易に、管の端部に挿口突
部を形成することができる。
【0044】また、拡径装置により挿口突部部材におけ
る他端部を内面から拡径することで、他端部の外径を、
管厚などにより公差内で変動する管の内径に合わせるこ
とができる。したがって、ばらつきがある管の内径にあ
わせるために、他端部の外径の異なる多種類の挿口突部
部材を準備しなくても良い。また、栓部材にて他端部の
外周と溶接部よりも奥側における管の内周との間をこの
他端部の拡径時にふさぐことにより、このふさがれた部
分に水などが入ってくることを防止することができる。
したがって、たとえ溶接部におけるライニングが溶接熱
により悪影響を受けていたとしても、この悪影響を受け
ている部分が腐食することを防止することができる。
【0045】さらに、挿口突部部材は耐食性に優れるス
テンレス鋼製であるので、挿口突部部材の内面には防食
のための保護層が不要である。したがって溶接時に、溶
接熱によって溶接部分に対応する位置の保護層が受ける
悪影響を考慮する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく挿口突部の形成方法を示す断面
図である。
【図2】図1における挿口突部部材と挿口とに溶接を施
すようすを示す断面図である。
【図3】図2において溶接が施された挿口突部部材と挿
口とを示す断面図である。
【図4】図3における溶接ビードの盛り上がり部を除去
した様子を示す断面図である。
【図5】図1における挿口突部部材を示す断面図であ
る。
【図6】図1における挿口突部部材と挿口との関係を示
す断面図である。
【図7】図1における部品固定治具の正面図である。
【図8】図1における部品固定治具の側面図である。
【図9】図1における部品固定装置を示す断面図であ
る。
【図10】挿口突部を利用した耐震機能を有する管の概
要を示す断面図である。
【図11】従来の挿口突部の形成方法を例示する斜視図
である。
【図12】図11の端部における縦断面図である。
【図13】図11の端部における横断面図である。
【符号の説明】
9 鋳鉄管 10 挿口突部 21 一端部 21b 外周突部 22 他端部 23 挿口突部部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H015 BA02 BB04 BC01 BC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳鉄管の端部に挿口突部を形成するとき
    に、一端部に外周突部を有するステンレス鋼製の円筒状
    の挿口突部部材の他端部を管の端部の内側に挿入し、管
    の先端の外周において挿口突部部材と管とを一体に溶接
    することを特徴とする管の挿口突部の形成方法。
  2. 【請求項2】挿口突部部材を内側から拡径可能である拡
    径装置により、挿口突部部材における管の端部の内側に
    挿入されている他端部を管の内径の寸法公差に応じて拡
    径し、かつ前記他端部の外周に環状の栓部材を外ばめし
    て、前記他端部の拡径の際に、前記栓部材により前記他
    端部の外周と溶接部よりも奥側における管の内周との間
    をふさぐことを特徴とする請求項1記載の管の挿口突部
    形成方法。
  3. 【請求項3】一端部に外周突部を有するステンレス鋼製
    の円筒状の挿口突部部材の他端部が鋳鉄管の端部に挿入
    され、前記挿口突部部材が前記管の端部と一体に溶接さ
    れて、管の端部に挿口突部が形成されていることを特徴
    とする管の挿口の構造。
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