JP3325476B2 - 離脱防止型継ぎ輪 - Google Patents

離脱防止型継ぎ輪

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、離脱防止型継ぎ
輪の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】管路で軸方向引張力又は内圧の作用する
部分の管継手は、挿口の抜出しを防止するため離脱防止
策を講じる必要がある。
【0003】例えば、管路の屈曲部では、内部を流れる
水流によってスラスト軸力が発生し、これが管路を屈曲
部外側へ向け移動させる力となり、管内水圧と合わせ隣
接する管継手を抜け出させようとする力となる。
【0004】また地震などにより強力な軸方向外力が作
用する場合もある。従って、管路の屈曲部ではコンクリ
ート基礎などで管を固定し上記のような外力に対抗さ
せ、隣接する管継手部に引抜力が及ばないようにされ
る。
【0005】しかしながら、埋設物が輻輳する都市部な
どでは管路の屈曲部に上記したコンクリート構造物を構
築することが困難で、屈曲部に隣接する管継手自体に離
脱防止機能を持たせることが必要となる。
【0006】このような目的を達成するため、本願出願
人は図5に示すような離脱防止型継ぎ輪を提案した(例
えば特願平8−206727号明細書、図面)。上記離
脱防止型継ぎ輪は、ダクタイル鋳鉄管などによって成形
された両受口管Aの内部に、管よりも軟質材、例えばナ
イロン製等とされた離脱防止リングBを挿入し、離脱防
止リングBの内面に周方向に設けた複数の突起C…C
に、管挿口Dの外周に嵌合したロックリングEを係合さ
せて離脱防止を図るもので、通常のスラスト軸力などに
よる引抜力に対しては突起CとロックリングEとの係合
で抜出防止を図り、地震などによる強力な軸方向外力が
作用した場合は、図6に示すようにロックリングEが一
つの突起を乗り越えて過大な応力が挿口Dや受口管Aに
生じるのを防止し、次いで次の突起Cで抜け出しを防止
し最終的には受口内面に形成した環状凸部Fで抜出防止
ができるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記におい
て、離脱防止リングBと挿口Dとの係合はロックリング
Eによっているため、従来の継ぎ輪に設けられていた図
1に点線で示すようにロックリングE用の凹溝Gが無駄
となり、逆に離脱防止リングB用の突起Hを新たに設け
る必要が生じ、継ぎ輪成形のための加工が必要となる問
題があった。
【0008】この発明は、上記問題点を解消することを
目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の離
脱防止型継ぎ輪は、管両端にフランジが設けられ両側か
ら管挿口を挿入し接続可能とされた継ぎ輪において、開
口端内面に設けられたシール用ゴム輪装着用テーパ部の
奥方にロックリング装着用溝が設けられ、該装着溝着用
溝を構成する凸条の奥方内面に前記継ぎ輪内面に弾撥的
に嵌合可能に軸方向に割りが入れられた短管であって、
内周面に周方向に連続する凸条が軸方向に間隔を隔てて
複数条形成されてなる離脱防止リングが、その奥方にリ
ング止め材を着装した上で挿入されてなることを特徴と
するものである。
【0010】
【実施の態様】次にこの発明の実施の形態を説明する。
図1はこの発明の実施の形態を示す要部拡大断面図、図
2は図1のY−Y線断面図、図3は他の実施の形態を示
す断面図である。
【0011】図1において、1は両側にフランジ2が設
けられた鋳鉄管の継ぎ輪を示し、開口端内面に設けられ
たシール用ゴム輪装着用テーパ部3の奥方にロックリン
グ4装着用溝5が設けられ、該装着用溝5を構成する凸
条5Aの奥方内面に前記継ぎ輪1内面に弾撥的に嵌合可
能に軸方向に割り6Aが入れられた短管であって、内周
面に周方向に連続する凸条6B…6Bが軸方向に間隔を
隔てて複数条形成されてなる離脱防止リング6が、その
奥方にリング止め材7を着装した上で挿入されて構成さ
れている。
【0012】上記において、離脱防止リング6は鋳鉄よ
り軟質な材質とされ、例えばナイロン製などとされる。
また、離脱防止リング6は、継ぎ輪1内面に弾撥的に嵌
合可能とするため、継ぎ輪1本体の内径より大きく、外
径より小さい外径を有した短管であって軸方向に割り6
A(図2)が入れられた構成とされる。
【0013】また上記実施例として、凸条6Bの断面形
状として挿口8管端に形成された突起8Aに係合できる
段部6Cを設けたものを示したが、図3に示すように先
端が滑らかな面のものであっても良い。
【0014】この離脱防止型継ぎ輪に挿口8を接続する
には、まず離脱防止リング6を両管端から挿入し、開口
部に臨ませて嵌入する。次いでロックリング4を装着用
溝5へ入れて固定し、次いで挿口8を挿入する。挿口8
の端面8Bはテーパ状とされ、またロックリング4の内
面4Aもテーパ状とされているため挿口8はロックリン
グ4内をすり抜けて挿入され、また各凸条6B…6Bを
すり抜け、図1又は図3に示した状態に接続される。
【0015】図中4Bは、金属製ロックリング4の芯出
しをするための弾性ゴムリングである。そして、ゴム輪
9及び押し輪10を取り付けて接続を終了する。
【0016】接続後、管に軸方向外力が加わったとき、
通常の外力であれば挿口8は端面の突起8Aと離脱防止
リング6の凸条6Bとの係合により抜け出しは防止され
る。なお、離脱防止リング6は凸条5Aの内側面によっ
て支えられるので抜け出ることはない。
【0017】次に地震などのように大きな外力が加わ
り、離脱防止リングの凸条6Bの抵抗力では支えきれな
い場合は、図4に示すように突起8Aが凸条6Bを押し
切って移動し、次の凸条6Bによって再度抜け出し防止
が図られるのである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の離脱防
止型継ぎ輪は、管に抜け出し力が作用した場合、挿口管
端の突起と離脱防止リングの凸条との係合によって一定
の抜け出し防止が図られ、限界を超える外力が作用した
場合は、凸条自身が変形してロックリングを移動させる
ので、管接続部を損傷させることなく安全に抜け出し防
止効果を発揮できる。
【0019】また、この発明の離脱防止型継ぎ輪は、シ
ールゴム装着用のテーバ部の奥方にロックリング収納溝
を有した形状をなすため、従来と同一の継ぎ輪を用いて
実施することができ安価に実施できるなどの効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す要部断面図である。
【図2】図1のY−Y線断面図である。
【図3】他の実施の形態を示す断面図である。
【図4】抜出防止作用説明断面図である。
【図5】従来例の要部断面図である。
【図6】従来例の抜出し防止作用説明断面図である。
【符号の説明】
1…継ぎ輪 2…フランジ 3…シール用ゴム輪装着用テーパ部 4…ロックリング 5…装着用溝 5A…装着用溝を構成する凸条 6…離脱防止リング 6A…割り 6B…凸条 6C…段部 7…リング止め材 8…挿口 8A…突起 9…ゴム輪 10…押し輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−47569(JP,A) 特開 平7−293759(JP,A) 特開 平7−260060(JP,A) 実開 平4−136392(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 21/00 - 21/08 F16L 27/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管両端にフランジが設けられ両側から管挿
    口を挿入し接続可能とされた継ぎ輪において、開口端内
    面に設けられたシール用ゴム輪装着用テーパ部の奥方に
    ロックリング装着用溝が設けられ、該装着溝着用溝を構
    成する凸条の奥方内面に前記継ぎ輪内面に弾撥的に嵌合
    可能に軸方向に割りが入れられた短管であって、内周面
    に周方向に連続する凸条が軸方向に間隔を隔てて複数条
    形成されてなる離脱防止リングが、その奥方にリング止
    め材を着装した上で挿入されてなることを特徴とする離
    脱防止型継ぎ輪。
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