JP2002310125A - ボルトナット組みと、ボルトナット組み用の座金 - Google Patents

ボルトナット組みと、ボルトナット組み用の座金

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JP2002310125A JP2001116291A JP2001116291A JP2002310125A JP 2002310125 A JP2002310125 A JP 2002310125A JP 2001116291 A JP2001116291 A JP 2001116291A JP 2001116291 A JP2001116291 A JP 2001116291A JP 2002310125 A JP2002310125 A JP 2002310125A
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Ken Iketani
謙 池谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボルトナット組みによる締結状態は摩擦作用に
よって保持されるので、木造建築で締結に用いているボ
ルトナット組みは木材の乾燥による縮みで上記摩擦力が
失われて締結が緩んでしまう。 【解決手段】六角ボルト3には、スパイク5b付きの座
金5を溶接して回り止めをする。ナット側座金9には座
面9eから突出する傾斜突起11を切り起こし形成し
た。この傾斜突起11は、座面9eに座すナット7のね
じ込み時回転方向で先上がりに傾斜し且つボルト通し孔
9a側を向くストッパ側面11bからボルト通し孔9a
の中心までの寸法を当該ナット7の中心から平坦な一側
面7aまでの寸法とほぼ同じにした。従って、これらボ
ルト3とナット7とが相対的に締結を緩める方向への回
転は傾斜突起11によって確実に阻止されるので、締結
後に構造木材の縮みなどによってその締結の摩擦力が低
下しても、ナット7がねじ戻し方向へ回ることはまず無
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボルトナット組み
と、ボルトナット組み用の座金に関する。詳しくは、六
角ボルトや六角ナット等の多角形のボルトナットと、こ
れらのうちの少なくとも一方が座する座金とを備えたボ
ルトナット組みと、その座金に関するものであって、主
として、木造の建築物や構築物などにおける構造材どう
しの締結に適した新規なボルトナット組みと、その座金
を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、木造建築における柱や梁等の構
造材その他の部材どうしの接合部は、仕口だけで無く、
所謂建築金物を併用して強度を持たせることが行われ、
中でも、ボルト・ナット組みは多用される。今日、この
ような用途に用いられるボルト・ナット組みにあって
は、片手での締付け作業を可能にしたり、締結後の緩み
を防止するために、ボルトの頭部とナットの少なくとも
一方に、スパイク付きの座金を溶接して一体化したもの
が多用されるようになってきた。このような座金を備え
たボルトナット組みによれば、少なくともその座金のス
パイクが対象物に食い込んだ後は当該座金と一体化して
いるボルト又はナットの回り止めが効くので、その後の
締め付け作業を片手で済ませることができ、締結後の緩
み回転もある程度防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ボルトナット組みによ
る締結状態は、通常、摩擦作用によって保持される。木
造建築にあっては、ボルトの頭部やナットと被締結材で
ある木材との接合面どうしでの摩擦力、又は、これらの
間に介挿した座金との間での摩擦力に拠る。ところが、
木材はどうしても乾燥によって寸法が縮むため、上記摩
擦力が経時的に失われて行き、ひいてはボルトとナット
とが相対的に緩み方向(ねじ戻し方向)へ回ってしまう
という問題がある。
【0004】そこで、一部において、取り付け後のナッ
トやボルトに、ゼンマイバネを内蔵した締付け具を装着
して、ナットやボルトに常時ねじこみ方向への適度な回
転力を付与することが行われているが、この締付け具自
体高価で、しかも、ナットやボルト頭部のサイズの割に
大型であるため、木造建築に用いられるボルトナット組
みの全てにこのような締付け具を付設することは事実上
不可能である。
【0005】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、ボルトナット組みに必要的に用いら
れる座金を工夫することで、ボルト又はナットをねじ込
み方向にだけ回すことができ、ねじ戻し方向への回転は
確実に阻止される新規なボルトナット組みと、それに用
いる座金を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載したボルトナット組みは、多角形状
の頭部を持つボルトと、このボルトに螺合される多角形
状のナットと、これらボルト又はナットのいずれか一方
を被締結材に対して回り止めするための回り止め手段
と、上記ナット又はボルトの頭部のいずれか他方が座し
当該ボルトの軸部が通されるボルト通し孔が形成された
座金とを備えたボルトナット組みにおいて、座金には、
ボルトの頭部又はナットが座する座面と反対側へ突出し
たスパイクを設けると共に該座面から突出した傾斜突起
を切り起こし形成し、この傾斜突起は、座面に座すナッ
ト又はボルトの頭部のねじ込み時回転方向で先上がりに
傾斜し且つボルト通し孔側を向くストッパ側面からボル
ト通し孔の中心までの寸法を当該ナット又はボルトの頭
部の中心から平坦な一側面までの寸法とほぼ同じにした
ことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項3に記載したボルトナット組
み用の座金は、多角形状の頭部を持つボルトとこのボル
トに螺合される多角形状のナットとこれらボルト又はナ
ットのいずれか一方を被締結材に対して回り止めするた
めの回り止め手段と上記ナット又はボルトの頭部のいず
れか他方が座し当該ボルトの軸部が通されるボルト通し
孔が形成された座金とを備えたボルトナット組み用の座
金であって、ボルトの頭部又はナットが座する座面と反
対側へ突出したスパイクを設けると共に該座面から突出
した傾斜突起を切り起こし形成し、この傾斜突起は、座
面に座すナット又はボルトの頭部のねじ込み時回転方向
で先上がりに傾斜し且つボルト通し孔側を向くストッパ
側面からボルト通し孔の中心までの寸法を当該ナット又
はボルトの頭部の中心から平坦な一側面までの寸法とほ
ぼ同じにしたことを特徴とするものである。
【0008】この場合の回り止め手段としては、例え
ば、ボルト頭部やナットにスパイク付きの座金を溶接し
た形態とか、スパイクを直接ボルト頭部やナットに溶接
した形態等が考えられ、そのスパイクが被締結材に刺さ
ることで当該ボルト若しくはナットの回転が阻止され
る。
【0009】従って、請求項1のボルトナット組み、又
は請求項3の座金を備えたボルトナット組みによれば、
回り止め手段によってボルト(又はナット)の回り止め
が為されると共に、座金もそのスパイクが締結材に刺さ
ることで回転を阻止されるので、ナット(又はボルト)
をボルトに対してねじ込み方向へ回して行くと、該ナッ
ト(又はボルトの頭部)は傾斜突起に当たったところか
らその突起の斜面に乗り上げてはその先端から落ちると
いう動作を繰り返しながらねじ込まれて行き、最終的
に、ボルト頭部(又はナット)と協働して当該締結材を
締め付ける。
【0010】このようにして、ナットとボルトに対する
所要の締付けが完了した後、その締結材の乾燥などによ
ってナットとボルトとの相対的な締付けが緩んでナット
又はボルトがねじ戻し方向へ回転しようとしても、この
方向への回転は、ナット又はボルト頭部の側面が傾斜突
起のストッパ側面に当ることで阻止される。この場合、
ナット又はボルト頭部が傾斜突起に乗り上げた状態で当
初の締付けが終わっていたとしても、ナット又はボルト
頭部がねじ戻し方向へ最大でも60゜程度回転したとこ
ろでその側面が傾斜突起のストッパ側面に当る。
【0011】従って、ボルトナット組みを締結した後に
何らかの理由で、ボルトとナットとの締結状態が緩んで
も、通常はこれらボルトとナットとが相対的に締結を緩
める方向へ回転することは無く、仮に回転することがあ
っても、その回転角は、最大でも、「360゜÷当該ナ
ットやボルト頭部の角数」程度に収まる。傾斜突起は、
その数が多いほど緩み止め機能を安定に果たすが、1個
でもその機能を果たすことは可能である。そして、本発
明によれば、ナットをボルトに螺合させる当初の作業以
外は、片手でナット又はボルトを回すだけで当該ボルト
ナット組みの取付から締め付け完了までの作業を完遂す
ることができるので、高所での作業も安全に行うことが
できる。
【0012】請求項2に記載したボルトナット組みは、
請求項1に記載したボルトナット組みにおいて、座金の
一部をその余の部分に対して反スパイク側へ反らせるこ
とでバネ部とし、少なくともこのバネ部に傾斜突起を設
けたことを特徴とするものである。また、請求項4に記
載したボルトナット組み用の座金は、請求項3に記載し
たボルトナット組み用の座金において、一部をその余の
部分に対して反スパイク側へ反らせることでバネ部と
し、少なくともこのバネ部に傾斜突起を設けたことを特
徴とするものである。
【0013】この請求項2のボルトナット組み、又は請
求項4に記載の座金を備えたボルトナット組みによれ
ば、ボルト又はナットが締め付けられると、座金のバネ
部はその反りが消えて平坦な形に変形してバネ様の形状
復元力を蓄えるので、これがスプリングワッシャーと同
様の機能を果たすと共に、締結材が乾燥などによって縮
んでも、バネ部は常にナット又はボルト頭部に密着して
傾斜突起をナット又はボルト頭部の回転軌跡から外れた
位置へ逃がすことは無い。従って、ナット又はボルトの
ねじ戻し方向への回転止めがより確実に保証される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るボルトナッ
ト組みと、ボルトナット組み用の座金の詳細を図面に示
した各実施の形態に従って説明する。図面に示した実施
の形態は、いずれも、右ねじタイプの六角ボルトと六角
ナットを組み合わせた形態のものである。
【0015】〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図6) 図1〜図6は、第一の実施の形態に係るボルトナット組
み1を示す。 〔1−A.構造〕(図1〜図6) このボルトナット組み1は、ボルト3と、これに溶接さ
れたボルト側座金5と、ナット7及びナット側座金9と
で構成される。ボルト3とナット7は一般的な規格品
で、ボルト3にはその軸部3aの先端側ほぼ半分にネジ
山が形成されたものを用い、ナット7には全体が平坦な
座面をもつ「1種」型のものを用いている。
【0016】ボルト側座金5は、厚さ3.5mm程度の
比較的厚い正方形状をした金属板から成り、その中央部
に円形のボルト通し孔5aが形成され、4つの隅角は、
前側(図1における左下方へ向かう方向を前側とし、同
図における左上方へ向かう方向を左側とする。)へ向け
て折り曲げ且つある程度薄肉になるようにプレスするこ
とで楔形をしたスパイク5bに加工されている。このボ
ルト通し孔5aにボルト3の軸部3aが後から通され、
その六角形の頭部3bがボルト側座金5に数箇所溶接さ
れる。
【0017】ナット側座金9は、厚さ2.5mm程度の
正方形状をした金属板から成り、その各部の加工が完了
した後に焼き入れをしてある。このナット側座金9は、
その中央部に円形のボルト通し孔9aが形成されると共
に、左下隅角と右上隅角は、後ろ側へ向けて折り曲げ且
つある程度薄肉になるようにプレスすることで楔形をし
たスパイク9bに加工されており、前面がナット座面9
eになる。
【0018】また、ナット側座金9には、その上側縁の
中間部からボルト通し孔9aに掛けて真っ直ぐ延びるス
リット9cが形成されると共に、このスリット9cとボ
ルト通し孔9aから左側に位置した部分はバネ部9dに
なっている。このバネ部9dは、その余の部分に対して
相対的に前後方向での位置がずれるように、前側へ多少
屈曲されている。この屈曲の大きさは、上端で見て、ナ
ット側座金9の板厚とほぼ同じである。
【0019】ナット側座金9には、2つの傾斜突起11
が切り起こし形成されている。この傾斜突起11は、ボ
ルト3に対して締め付けた後のナット7がねじ戻し方向
へ回るのを阻止するためのもので、一方の傾斜突起11
は前記バネ部9dのうちボルト通し孔9aに左上から臨
むような位置に設けられ、他方の傾斜突起11はボルト
通し孔9aの中心を挟んで一方の傾斜突起11と反対側
の位置に設けられている。これら傾斜突起11は、ほぼ
長方形の小片を為すように切り起こされると共に、ボル
ト通し孔9aの軸心を中心とする円に外接する直線方向
に沿って延びる向きで、その前面11aが、前方から見
た時計回り方向、即ち、ナット座面9eに座すナット7
のねじ込み時回転方向での先側へ向かって上り傾斜とな
るように切り起こされている。この切り起こしの大きさ
は、ナット側座金9の板厚より多少大きい。
【0020】これら傾斜突起11のうちボルト通し孔9
a側を向いたストッパ側面11bどうしの距離L(図5
参照)は、ナット7の二面幅Bより多少大きい寸法にな
っている。換言すれば、このストッパ側面11bからボ
ルト通し孔9aの中心oまでの寸法aは、ナット7の中
心から平坦な一側面7aまでの寸法bより僅かに大き
い。従って、ナット7が、図5に実線で示すように、そ
の互いに平行な2つの側面7aが傾斜突起11の側面1
1bに沿う向き(以下、「突起に平行な向き」と言
う。)でナット座面9eに座した状態では、このナット
7をねじ戻し方向へ回そうとしても、ナット7の側面7
aが傾斜突起11の側面11bに当たるために、その方
向へ回すことはできない。
【0021】また、この状態からナット7をねじ込み方
向へある程度強い力で回そうとした場合は、ナット7は
傾斜突起11を乗り越えながら同方向へ回される。すな
わち、ナット7が「突起に平行な向き」になっている状
態においては、ナット7の六角底面における1つの縁7
bのねじ戻し方向における端部は、傾斜突起11を外れ
た位置でナット座面9eに座すか又はそのナット座面9
eから多少浮いた状態で傾斜突起11の前面11aに臨
んでしているので、この状態のナット7をねじ込み方向
へ回すと、ナット7は当該縁7bから傾斜突起11の前
面11aに乗り上げて行って、ほぼ60゜回転したとこ
ろで傾斜突起11の先端から落ちる。このように傾斜突
起11を乗り越えながら、ナット7はねじ込み方向だけ
で回転を許容される。
【0022】〔1−B.使用形態と作用〕(図4〜図
6) このようなボルトナット組み1の使用の一形態を図4に
示す。この使用形態は、木造建築における構造材21と
23とをボルトナット組み1で締結したものである。こ
のボルトナット組み1を取り付ける作業は、例えば次の
ように行う。先ず、構造材21と23に貫通形成してあ
るボルト孔25にボルト3の軸部3aを挿入すると共
に、ボルト側座金5のスパイク5bを構造材23に適度
に打ち込んでボルト3の回転を止める。
【0023】次いで、軸部3aの先端部すなわちボルト
通し孔9aからでた部分に、ナット側座金9とナット7
をこの順で取り付ける。このとき、ナット側座金9はそ
のスパイク9bが構造材21側を向く向きにして、その
スパイク9bを構造材21に適度に打ち込んで回転を止
める。ナット7は平坦な座面がナット側座金9に座する
向きにする。
【0024】この状態からナット7をインパクトドライ
バーやスパナでねじ込み方向へ回して行くと、ナット7
は、ボルト3に対して相対的にねじ込まれて行き、傾斜
突起11に触れたところから、この傾斜突起11を前記
したように乗り越えながら回転してナット側座金9を構
造材21に圧着する。この圧着によって、ボルト側座金
5も相対的に構造材23に圧着されると共に、ナット側
座金9のバネ部9dはその反りが消えて、その余の部分
とほぼ同一平面上に位置するように平坦な形に変形して
バネ様の形状復元力を蓄える。
【0025】このようにして、ナット7のボルト3に対
する所要の締付けが完了した後、構造材21や23の乾
燥などによってナット7とボルト3との相対的な締付け
が緩んた場合、ナット7がねじ戻し方向へ回転しようと
しても、この方向への回転は、ナット7の側面7aが傾
斜突起11のストッパ側面11bに当ることで阻止され
る。尚この場合、ナット7が傾斜突起11に乗り上げた
状態で当初の締付けが終わっていたときは、ナット7が
ねじ戻し方向へ最大でも60゜程度回転したところでそ
の側面7aが傾斜突起11のストッパ側面11bに当っ
てそれ以上同方向へ回るのを阻止される。
【0026】前記したように、ナット7が締め付けられ
るとき、ナット側座金9のバネ部9dはその反りが消え
て平坦な形に変形してバネ様の形状復元力を蓄える。こ
のバネ様の力が、バネ部9dとナット7とを常時圧着す
るので、少なくともこのバネ部9d上にある方の傾斜突
起11は常にナット7の脇に位置する。従って、構造材
21、23の寸法の縮みが極端で無い限り、傾斜突起1
1がナット7のねじ戻し方向への回転を阻止する機能は
確実に果たされる。
【0027】〔2.第二の実施の形態〕(図7) 図7は、前記したナット側座金9の第二の実施の形態9
Aを示すものである。このナット側座金9Aが前記した
ナット側座金9と相違するところは、傾斜突起11が1
個であることと、バネ部を有しないことだけであり、各
部の位置関係や傾斜突起11の機能等については全く同
じである。従って、図面の各部に前記ナット側座金9に
おける同様の部位に付した符号と同じ符号を付すること
で説明を省略する。
【0028】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、実施の形態で
は、ボルトの回転を阻止しておいてナットを回すように
したが、本発明を実施するに当たっては、ナットの回転
を阻止しておいてボルトを回すようにしても良い。ま
た、ボルト又はナットの回り止め手段が実施の形態で示
したスパイク付き座金に限られることも無いし、ボルト
の頭部やナットが六角に限られることも無い。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明ボルトナット組
み、又は、本発明の座金を組み合わせたボルトナット組
みによれば、ナットとボルトを相対的にねじ込み方向へ
回すことができ、しかも、これを締結した後に被締結材
の縮みなどによって、ボルトとナットとの締結状態が緩
んでも、これらボルトとナットとが相対的に締結を緩め
る方向への回転は傾斜突起によって確実に阻止される。
【0030】請求項2のボルトナット組み、又は、請求
項4の座金を組み合わせたボルトナット組みによれば、
ボルト又はナットが締め付けられると、座金のバネ部は
その反りが消えて平坦な形に変形してバネ様の形状復元
力を蓄えるので、これがスプリングワッシャーと同様の
機能を果たすと共に、締結材が乾燥などによって縮んで
も、バネ部は常にナット又はボルト頭部に密着して傾斜
突起をナット又はボルト頭部の回転軌跡から外れた位置
へ逃がすことは無い。従って、ナット又はボルトのねじ
戻し方向への回転止めがより確実に保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るボルトナット
組みを示す斜視図である。
【図2】図1に示すボルトナット組みのボルトとナット
側座金を別の方向から見た斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図4】図1に示すボルトナット組みの使用の一例を示
す水平断面図である。
【図5】図4に示す使用状態におけるボルトナット組み
の左側面図である。
【図6】図5のB−B線に沿って切断した断面図であ
る。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係るボルトナット
組み用の座金を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ボルトナット組み 3…ボルト 3a…ボルト
の軸部 3b…ボルトの頭部 5…回り止め手段 7…ナッ
ト 7a…平坦な側面 9……座金 9a…ボルト通し孔 9b…スパイク
9d…バネ部 9e…座面 11…傾斜突起 11b…ストッパ側
面 21…被締結材 23…被締結材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多角形状の頭部を持つボルトと、このボル
    トに螺合される多角形状のナットと、これらボルト又は
    ナットのいずれか一方を被締結材に対して回り止めする
    ための回り止め手段と、上記ナット又はボルトの頭部の
    いずれか他方が座し当該ボルトの軸部が通されるボルト
    通し孔が形成された座金とを備えたボルトナット組みに
    おいて、座金には、ボルトの頭部又はナットが座する座
    面と反対側へ突出したスパイクを設けると共に該座面か
    ら突出した傾斜突起を切り起こし形成し、この傾斜突起
    は、座面に座すナット又はボルトの頭部のねじ込み時回
    転方向で先上がりに傾斜し且つボルト通し孔側を向くス
    トッパ側面からボルト通し孔の中心までの寸法を当該ナ
    ット又はボルトの頭部の中心から平坦な一側面までの寸
    法とほぼ同じにしたことを特徴とするボルトナット組
    み。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したボルトナット組みにお
    いて、座金の一部をその余の部分に対して反スパイク側
    へ反らせることでバネ部とし、少なくともこのバネ部に
    傾斜突起を設けたことを特徴とするボルトナット組み。
  3. 【請求項3】多角形状の頭部を持つボルトとこのボルト
    に螺合される多角形状のナットとこれらボルト又はナッ
    トのいずれか一方を被締結材に対して回り止めするため
    の回り止め手段と上記ナット又はボルトの頭部のいずれ
    か他方が座し当該ボルトの軸部が通されるボルト通し孔
    が形成された座金とを備えたボルトナット組み用の座金
    であって、ボルトの頭部又はナットが座する座面と反対
    側へ突出したスパイクを設けると共に該座面から突出し
    た傾斜突起を切り起こし形成し、この傾斜突起は、座面
    に座すナット又はボルトの頭部のねじ込み時回転方向で
    先上がりに傾斜し且つボルト通し孔側を向くストッパ側
    面からボルト通し孔の中心までの寸法を当該ナット又は
    ボルトの頭部の中心から平坦な一側面までの寸法とほぼ
    同じにしたことを特徴とするボルトナット組み用の座
    金。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したボルトナット組み用の
    座金において、一部をその余の部分に対して反スパイク
    側へ反らせることでバネ部とし、少なくともこのバネ部
    に傾斜突起を設けたことを特徴とするボルトナット組み
    用の座金。
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