JP2003130026A - フランジナット - Google Patents
フランジナットInfo
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- JP2003130026A JP2003130026A JP2001332571A JP2001332571A JP2003130026A JP 2003130026 A JP2003130026 A JP 2003130026A JP 2001332571 A JP2001332571 A JP 2001332571A JP 2001332571 A JP2001332571 A JP 2001332571A JP 2003130026 A JP2003130026 A JP 2003130026A
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Abstract
側に雌ねじ15の径より大きく且つ座面13に向って増
径する第1のテーパ孔25を連設し、この第1のテーパ
孔の小径口を第2のテーパ孔22にて前記雌ねじに連設
することでフランジナットに多段テーパ孔16を設け、
座面13に複数個の回り止め凸部14を設けた。凸部1
4は、座面の内径と外径との幅中心Cに対し外径方向に
偏寄させて設けた。 【効果】 ボルトに対してフランジナットが傾いても、
第1のテーパ孔のガイドによって、軽い力で傾きが修正
され、かじり現象の発生を防止することができる。外径
に位置する回り止め凸部はフランジナットの緩み方向の
回転を阻止し、内径に位置する座面とで軸力を向上さ
せ、締め付け後の緩みを防止することができる。
Description
じ込む際に双方のねじのかじりを防止しするとともに、
ゆるみ止め機能の向上を図るフランジナットに関する。
たナットには、例えば、実開平2−116014号公
報のようなナットの締付け面にテーパー面を形成したも
のが知られている。また、座面に回り止め凸部を形成し
たナットとしては、例えば、実開昭60−17591
3号公報のものが知られている。
を使用した。以下同様。)は、同公報の第1図によれ
ば、ナット3自身の被締め付け材4(同公報第2図参
照)に接する面全体に渡ってテーパーした傘状を呈する
ものであり、ボルト胴部2にナット3を締め付けるだけ
で、ナット3の復元力によってナット3に緩み止め効果
が生じるというものである。
れば、ナット1の下部に回止め用凸部2を3個以上設け
たものである。この回止め用凸部2は、ナット1の締め
付け側で低く、緩め方向側で高くなるよう傾斜状にする
とともに、その緩め方向側端に係止縁3をもつように形
成し、係止縁3が中ワツシヤ4にくい込むことで、ナッ
ト1の回止めを図ることができるというものである。
ボルト胴部2にナット3を捩じ込む際、ナット3のねじ
孔にボルト胴部2のねじ先端の一部が掛かり、他の部分
がテーパー面に当たった状態で保持され、この状態で無
理にインパクトレンチなどの回転工具で締付けを行う
と、ナット3のねじ孔がボルト胴部2のねじに斜めにか
じってしまい、かみつきを起こす場合がある。
は、回転する際の抵抗(トルク係数)の変動を受けやす
く、締め付け力(軸力)のばらつきが大きく、ボルトの
軸力をトルク法で管理する場合、所定の締め付けトルク
でナット1を締め付けても、発生する軸力が小さくなる
ことがある。
む際のかじり現象の発生を防止し、締め付け後の緩みを
防止するフランジナットを提供することにある。
に請求項1は、ナット本体の締付け面側に円環フランジ
状締結面を有するフランジナットにおいて、締付け面の
内径側に雌ねじの径より大きく且つ締付け面に向って増
径する第1のテーパ孔を連設し、この第1のテーパ孔の
小径口を第2のテーパ孔にて雌ねじに連設することでフ
ランジナットに多段テーパ孔を設け、締付け面に複数個
の回り止め凸部を設けたことを特徴とする。
2のテーパ孔を雌ねじに向けて連設することで、雌ねじ
の入口に多段テーパ孔を設けた。その結果、ボルトにフ
ランジナットを捩じ込む際に、ボルトに対してフランジ
ナットが傾いても、第1のテーパ孔がボルトの縁に接触
すると、第1のテーパ孔はガイドとなり、フランジナッ
トの傾きを規制する。従って、ボルトに捩じ込む際に、
かじり現象が起き難い。
個の回り止め凸部を設けた構造なので、ボルトにフラン
ジナットを捩じ込んだ後、ボルトの軸力で回り止め凸部
は部材の表面をくい込むように押圧するとともに、締付
け面は部材の表面を押圧する。その結果、回り止め凸部
はフランジナットの緩み方向の回転を阻止し、締め付け
後の緩みを防止する。
外径との幅中心に対し外径方向に偏寄させて設けたこと
を特徴とする。凸部を締付け面の幅中心に対し外径方向
に偏寄させて設けた形状にすることで、緩めに対するト
ルクを大きくし、緩み方向の回転を阻止する抵抗を大き
くする。
方向に偏寄させて設けた形状にすることで、内径側に締
付け面を確保し、締付け面の硬度のばらつきや締付け面
が押圧する部材の硬度のばらつきによる抵抗の変動を受
け難くする。その結果、締付けにトルク法を用いた場合
に、ボルトの軸力のばらつきは小さくなり、締め付け後
に緩み難くなる。
面視でくさび形状を呈することを特徴とする。凸部は、
平面視で矩形を呈するので、締付けの際に、くい込みに
よる抵抗のばらつきが起き難く、ボルトの軸力のばらつ
きを小さくすることができる。
るので、締付ける際の回転の抵抗を小さくし、逆に、緩
み方向の回転の抵抗を大きくすることができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るフランジナットの側面
図であり、フランジナット10は、ナット本体11の外
形を六角に形成したもので、ナット本体11の上方に上
面12を形成し、下方に六角の対角距離Lより大きい外
径Dの締付け面であるところの座面13を円環フランジ
状に形成し、座面13に複数個の回り止め凸部14・・・
(・・・は複数を示す。以下同様。)を形成し、中央に雌
ねじ15および多段テーパ孔16を形成した鍛造ナット
である。17は外周部を示す。
ット10の平面を示すとともに、六角のナット本体11
と、六角の対角距離Lより大きい外径Dの外周部17
と、中央の雌ねじ15とを示す。Lwは二面幅を示す。
じ15と、多段テーパ孔16と、座面13と、を示す。
Wは座面13の幅、dは座面13の内径、Cは内径dと
外径Dとの幅中心を示す。なお、座面13は、円環フラ
ンジ状締結面でもある。
ル並目ねじである。Dmは呼び径であり、具体的な一例
として、呼び径Dmを8mmに設定し、ピッチを1.2
5に設定する。21はねじ部、22,23は面取り部、
24は完全ねじ部を示す。面取り部22では、面取り角
をθsに設定した。面取り角θsは、例えば、90°〜
120°であるが、望ましくは120°に設定する。
に雌ねじ15の径であるところの呼び径Dmより大きく
且つ座面13に向って増径する第1のテーパ孔25を連
設し、この第1のテーパ孔25の小径口25aを第2の
テーパ孔であるところの面取り部22にて雌ねじ15に
連設したものである。第1のテーパ孔25は、テーパ角
をθtに形成したもので、テーパ角θtを例えば5°〜
10°に設定した。
であり、回り止め凸部14は、座面13の内径dと外径
Dとの幅中心Cに対し外径D方向に偏寄させて設けると
ともに、平面視(矢印の方向)で矩形、側面視(矢印
,の方向)でくさび形状を呈するように形成したも
のである。矩形の幅をWkに設定するとともに、幅Wk
を一定に設定し、長さをLk、高さをTkに設定した。
くさび形状の後端には止め部31を形成した。
Wkを1.5mm、長さLkを4mm、高さTkを0.
5mm、勾配Kを12.5%(K=(0.5/4)×1
00)とした。
を図3で簡単に説明する。まず、所定の素材を形成し、
その素材を金型にセットし、金型で素材を塑性加工し
て、六角のナット本体11、座面13、回り止め凸部1
4・・・、多段テーパ孔16の第1のテーパ孔25および
ねじの下孔を仕上げる。その次に、ねじの下孔に雌ねじ
15を形成するとともに、面取り部22(第2のテーパ
孔),23を形成し、フランジナット10が完成する。
説明する。図5(a),(b)は本発明に係るフランジ
ナットの第1作用図である。(a)において、フランジ
ナット10を捩じ込む際、ボルト32に対してフランジ
ナット10が矢印の如く傾くことがある。この傾いた
状態でフランジナット10がボルト32に接触すると、
多段テーパ孔16の第1のテーパ孔25がガイドにな
り、フランジナット10の傾きが規制されとともに、イ
ンパクトレンチなどの工具で回転したときでも同じとこ
ろで空転するだけで、ねじ同士がかみ合うことがない。
度を修正する場合、軽い力を矢印((a)参照)の方
向へ与えることで、第1のテーパ孔25をガイドにして
雌ねじ15に連設した面取り部22(第2のテーパ孔)
にボルト32のねじが保持される。これにより、ボルト
32に対するフランジナット10の軸中心Cnのずれが
無くなり、ボルト32に捩じ込む際のかじり現象の発生
を防止することができる。
作用図である。ボルト32にフランジナット10を矢印
の如く右回転させつつ、捩じ込むと、回り止め凸部1
4・・・の止め部31・・・は締結側部材であるフランジ部材
33の表面を矢印の如く押圧するとともに、フランジ
部材33側を圧下しながら回転し、圧下により座面13
とフランジ部材33との間の隙間がなくなれば、座面1
3はフランジ部材33の表面を矢印の如く押圧し、軸
力が更に高まり、所定のトルク値Tに対する軸力Fがボ
ルト32に発生する。その結果、熱や振動などのフラン
ジナット10を左回転させる力が作用しても、座面13
の押圧力(矢印)と回り止め凸部14・・・の止め部3
1の押圧力(矢印)とによって回り止め力を発生す
る。従って、締め付け後の緩みを防止することができ
る。
は、回り止め凸部14・・・を締付け面としての座面13
の内径dと外径Dとの幅中心Cに対し外径D方向に偏寄
させて設けたので、座面13と回り止め凸部14・・・と
によって軸力を向上させるとともに、緩めに対してトル
クを大きくすることができ、緩み方向の回転を阻止する
抵抗を大きくすることができる。従って、締め付け後の
緩みを防止することができる。
凸部14・・・を締付け面としての座面13の内径dと外
径Dとの幅中心Cに対し外径D方向に偏寄させて設けた
ので、内径d側に大きな座面13を確保することがで
き、フランジ部材33(図6参照)側の材質(SS材や
FCD材)による硬度の相違による回転抵抗の変動を受
け難く、締付けにトルク法を用いた場合に、図6のボル
ト32の軸力Fのばらつきを小さくすることができる。
従って、締め付け後の緩みを防止することができる。
4は、平面視で矩形を呈するので、締付けの際に、くい
込みによる抵抗のばらつきが起き難く、ボルト32(図
6参照)の軸力Fのばらつきを小さくすることができ
る。従って、締め付け後の緩みを防止することができ
る。
凸部14は、側面視でくさび形状を呈するので、締付け
る際の回転の抵抗を小さくし、逆に、緩み方向の回転の
抵抗を大きくすることができる。従って、締め付け後の
緩みを防止することができる。
施の形態を示す。図7は図3の別実施の形態図であり、
上記図3に示す実施の形態と同様の構成については、同
一符号を付し説明を省略する。フランジナット10B
は、多段テーパ孔16Bを有する。
1側に雌ねじ15の径であるところの呼び径Dmより大
きく且つ座面13に向って増径する第1のテーパ孔25
を連設し、この第1のテーパ孔25の小径口25aに第
2のテーパ孔36を連設し、この第2のテーパ孔36の
小径口36aを面取り部22にて雌ねじ15に連設した
ものである。W1は座面13の幅を示す。
形成したもので、テーパ角θtを例えば、10°に設定
した。第2のテーパ孔36は、テーパ角をθ2に形成し
たもので、テーパ角θ2を例えば、5°に設定した。
ト10Bでは、雌ねじ15の入口側に第1のテーパ孔2
5、第2のテーパ孔36、面取り部22を連設すること
で多段テーパ孔16Bを形成したので、ボルトにフラン
ジナット10Bを捩じ込む際に、フランジナット10B
が大きく傾いても、まず、第1のテーパ孔25のガイド
によって傾きを規制し、引き続いて、第2のテーパ孔3
6のガイドによって傾きを規制することができる。従っ
て、フランジナット10Bの大きな傾きを直すことがで
きるとともに、かじり現象の発生を防止することができ
る。
り止め凸部14・・・の数量は、6個であが、回り止め凸
部14・・・の数量は任意である。第1のテーパ孔25
で、テーパ角θtを10°に設定したが、テーパ角θt
を5°〜15°の範囲に設定することも可能である。ま
た、第2のテーパ孔36で、テーパ角θ2を5°に設定
したが、テーパ角θ2を5°〜15°の範囲で、テーパ
角θtより狭角(例えば、θtの8°に対してθ2を7
°以下)に設定することも可能である。
する。請求項1では、フランジナットは、ナット本体の
締付け面側に雌ねじの径より大きく且つ締付け面に向っ
て増径する第1のテーパ孔を連設し、この第1のテーパ
孔の小径口を第2のテーパ孔にて雌ねじに連設すること
でフランジナットに多段テーパ孔を設けた構造なので、
ボルトにフランジナットを捩じ込む際に、ボルトに対し
てフランジナットが傾いても、第1のテーパ孔がボルト
の縁に接触すると、第1のテーパ孔のガイドによって、
フランジナットの傾きが規制される。従って、ボルトに
捩じ込む際のかじり現象の発生を防止することができ
る。
個の回り止め凸部を設けた構造なので、ボルトにフラン
ジナットを捩じ込んだ後のボルトの軸力によって、回り
止め凸部は部材の表面を押圧するとともに、締付け面は
部材の表面を押圧する。その結果、回り止め凸部はフラ
ンジナットの緩み方向の回転を阻止し、締め付け後の緩
みを防止することができる。
外径との幅中心に対し外径方向に偏寄させて設けた構造
なので、緩めに対してトルクを大きくすることができ、
緩み方向の回転を阻止する抵抗を大きくすることができ
る。従って、締め付け後の緩みを防止することができ
る。
幅中心に対し外径方向に偏寄させて設けた構造なので、
内径側に締付け面を確保することができ、締付けにトル
ク法を用いた場合に、締付け面の硬度のばらつきや締付
け面が押圧する部材の硬度のばらつきによる抵抗の変動
を受け難く、ボルトの軸力のばらつきを小さくすること
ができる。従って、締め付け後の緩みを防止することが
できる。
するので、締付けの際に、くい込みによる抵抗のばらつ
きが起き難く、ボルトの軸力のばらつきを小さくするこ
とができる。従って、締め付け後の緩みを防止すること
ができる。
るので、締付ける際の回転の抵抗を小さくし、逆に、緩
み方向の回転の抵抗を大きくすることができる。従っ
て、締め付け後の緩みを防止することができる。
け面(座面)、14…回り止め凸部、15…雌ねじ、1
6…多段テーパ孔、22…第2のテーパ孔(面取り
部)、25…第1のテーパ孔、25a…第1のテーパ孔
の小径口、36…第2のテーパ孔、C…幅中心、d…内
径、D…外径、Dm…雌ねじの径(呼び径)。
Claims (3)
- 【請求項1】 ナット本体の締付け面側に円環フランジ
状締結面を有するフランジナットにおいて、 締付け面の内径側に雌ねじの径より大きく且つ締付け面
に向って増径する第1のテーパ孔を連設し、この第1の
テーパ孔の小径口を第2のテーパ孔にて前記雌ねじに連
設することでフランジナットに多段テーパ孔を設け、締
付け面に複数個の回り止め凸部を設けたことを特徴とす
るフランジナット。 - 【請求項2】 前記凸部は、前記締付け面の内径と外径
との幅中心に対し外径方向に偏寄させて設けたことを特
徴とする請求項1記載のフランジナット。 - 【請求項3】 前記凸部は、平面視で矩形、側面視でく
さび形状を呈することを特徴とする請求項2記載のフラ
ンジナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001332571A JP2003130026A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | フランジナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001332571A JP2003130026A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | フランジナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130026A true JP2003130026A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19147964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001332571A Pending JP2003130026A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | フランジナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003130026A (ja) |
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-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001332571A patent/JP2003130026A/ja active Pending
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CN110848232A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-02-28 | 荆门市佰思机械科技有限公司 | 可夹紧可互锁的防松螺母 |
CN110848232B (zh) * | 2019-12-06 | 2021-01-22 | 荆门市佰思机械科技有限公司 | 可夹紧可互锁的防松螺母 |
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