JP2017524116A - 緩み止めワッシャー - Google Patents

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Abstract

本発明はワッシャーの傾斜面とナットが直接接触するようにしてナットが緩める方向に回転する際に、ワッシャの傾斜面によりくさび効果を常に保障するようにする 緩み止めワッシャーを提供するのにその主な目的がある。上記の目的を達成するために開発された本発明による緩み止めワッシャーは、中央にボルト挿入孔が形成されて、上部面にボルトヘッドまたはナットが安着されるワッシャのボディ部;上記のワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトまたはナットが締められる方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの角部がかかるように形成される係止突起;および上記のワッシャーのボディ部上部面に上記のボルトまたはナットが緩める方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの底面と接触され上記のボルトヘッドまたはナットが乗り上がるように形成された傾斜面;が含まれる。

Description

本発明は緩み止めワッシャーに関するものであり、より詳しくは傾斜面を用いてボルトまたはナットの緩みを防止するように開発された緩み止めワッシャに関するものである。
一般的に、ボルトや締結部材を用いて部品を締結する際には、通常の部品とボルトまたはナットの間にワッシャーを介在させ、その締付力を増加させ、緩みを防止するが、一般的によく見られるワッシャーは平ワッシャーとスプリングワッシャーを挙げることができる。
平ワッシャーは、特に木材などの軟らかい部材にボルトとナットを締結する際に、ボルトヘッドやナットがよく安着されるようにする役割をする。スプリングワッシャーは弾性復元力を用いて、ボルトとナットで結合された部材が振動や衝撃を受けた場合でも、ボルトとナットに加わるネジ軸方向の軸受圧力の変化に対する緩衝作用をすることにより、ボルトとナットの緩み止めに貢献する。しかし、スプリングワッシャーの弾性復元力の大きさがボルトまたはナットの軸受圧力に比べて相対的に小さく、時間が経過するにつれて、弾性復元力の大きさも減少されるので、緩み止め機能に限界があった。
緩み止め効果を向上させたもので、最近に最も多く使われているワッシャー構造として、図1に示されたノルトロック(NoRd−Lock)緩み止めシステムがある。ノルトロック緩み止めワッシャー4は、2つの母材1を結合させるために締結されるボルト2とナット3の間に、より正確には、ナット3と母材1との間に挟まれ締結される。
上記のノルトロック緩み止めワッシャー4は、上部ワッシャー板4aと下部ワッシャー板4bで構成され、この一対の上、下部ワッシャー板4a、4bは、相互に傾斜するようにかみ合うように対面する面に円周方向に沿って鋸歯状の傾斜面5が形成される。この鋸歯状の傾斜面5が噛み合う傾斜角αは、上記のボルト2とナット3が締結されるネジ山の傾斜角βよりも常に大きくなるように形成される。ボルト2とナット3を締める方向に回転させると、上部ワッシャー板4aと下部ワッシャー板4bの鋸歯の傾斜面が完全にかみ合う状態でロックされる。
前述するように、ワッシャーの傾斜面がかみ合う傾斜角αがボルト2とナット3が締結されるネジ山の傾斜角βより大きいので、振動や外力によってナット3が緩む方向に回転すると、ナット3がネジ山に乗って前進するボルトのネジ軸方向の移動距離より上部ワッシャー板4aが鋸歯の傾斜面に乗って前進するボルトのネジ軸方向の移動距離がより大きくなる。その結果、上部ワッシャー板4aがナット3を加圧することになって、これにより増加される摩擦抵抗モーメントがナット3が緩む方向に回転することを抑制するくさび効果を発揮して緩みを抑制することになる。
このノルトロック緩み止めワッシャーを用いる場合、上部ワッシャー板4aと下部ワッシャー板4bとの間でのみスライディングが発生すれば、ボルトとナットの間に結合されたネジ山が破損したり、ワッシャーの傾斜面が破損されない限り、半永久的にナットの緩みを防止することができるようになる。
しかし、ノルトロック緩み止めワッシャー4の緩み止めの原理は、ナット3が緩む方向に回転する際に、ナット3の底面と上部ワッシャー板4aの上部面との間に発生する摩擦抵抗力によってナット3と上部ワッシャー板4aが一体化されて一緒に回転することを前提としているが、実際にナット3が緩む方向に回転すると、ナット3と上部ワッシャー板4aの間の接触面が離隔される方向にナット3が移動するので、接触面の軸受圧力と、これによる摩擦抵抗力が急激に減少しながら、上部ワッシャー板4aがナット3と一緒に回転しないようになって緩み止め機能を喪失する問題があった。
さらに、各接触面の摩擦係数の差が大きくなければ、傾斜面よりは水平面が先にスライディングするしかないので、上部ワッシャー板4aと下部ワッシャー板4bとの間の傾斜接触面5よりナット3と上部ワッシャー板4aとの間の水平接触面6や下部ワッシャー板4bと母材1との間の水平接触面7から、先にスライディングが起こりながら、ノルトロックワッシャーのくさび効果そのものが発揮されない場合も発生した。
一方、ノルトロックワッシャーは傾斜接触面5より水平接触面6、7で先にスライディングが発生する現象を緩和するために、上部ワッシャー板4aの上面や下部ワッシャー板4bの底面に凹凸を形成して部材の間の接触面の面積を減らす事例もあった。しかし、摩擦抵抗力の大きさは、垂直方向の軸受圧力と摩擦係数のみで左右されるだけであって、部材の間の接触面の面積とは無関係なので、ワッシャーの底面に凹凸を形成しても、摩擦抵抗力が増加されない。
また、母材やナットが金属やセラミックなどの圧縮強度が強い材質である場合には、ワッシャーの凹凸部位が母材やナットに打ち込まれて逆回転に抵抗するようにする効果も期待できない。万一、ナットを締め付ける際に、ナットの底面に圧縮変形が発生したとしても、ワッシャーがナットに沿って一緒に沿って回る場合には緩む時にも一緒に回るので、緩み止め機能を発揮できないものであり、ワッシャーがナットに沿って回らない場合には、ナットの底面が回転方向に沿って長く掘れた形状に圧縮変形されるので、ナットの緩みを防止する凹凸機能を行うことができなくなる。
これに加えて、ノルトロックワッシャーはナットの底面の面積によってナットとワッシャーとの間の水平接触面の面積が決定されるので、ワッシャーの直径をナットの直径より大きく拡大して製作する場合にも緩み止めのための水平接触面6の摩擦抵抗モーメントの増大効果は発揮されることができないという限界がある。
また、ノルトロック緩み止めワッシャーはペアで取り付ける必要があるので、現場での作業が面倒で購入コストも高くなり経済性が低下する問題点もあった。
本発明はこのようなノルトロック緩み止めワッシャーの問題点を解決するために開発されたもので、ボルトまたはナットがワッシャーの傾斜面に直接接触するように構成された緩み止めワッシャーを一つのみ用いながらもボルトまたはナットが緩まる方向に相対回転する際に常にワッシャーとの傾斜接触面のみでスライディングが発生するようにすることで、これによるくさび効果を保障するようにする緩み止めワッシャーを提供するのにその主な目的がある。
上記する目的を達成するために開発された本発明による緩み止めワッシャーは、
中央にボルト挿入孔が形成されて、上部面にボルトヘッドまたはナットが安着されるワッシャーのボディ部;上記のワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトまたはナットが締める方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの角部がかかるように形成された係止突起;および
上記のワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトまたはナットが緩む方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの底面と接触されて上記のボルトヘッドまたはナットが乗り上がるように形成された傾斜面;が含まれる。
また、上記の係止突起および傾斜面は上記のボルト挿入孔の中心軸を基準に一定半径で画かれる円の円周方向に沿って複数個が形成されることができる。
また、上記の係止突起は多角形である上記のボルトヘッドまたはナットのそれぞれの角部に一対一に対応されるように形成することができる。
また、上記の傾斜面は上記のボルトまたはナットが緩められる方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットがネジ山に乗って前進するボルトのネジ軸方向の移動距離より上記のボルトヘッドまたはナットが上記の傾斜面に乗って上がりながら前進するボルトのネジ軸方向の移動距離がより大きくなるように形成されることができる。
また、上記の傾斜面は上記のナットの底面の角部に対応する線の外側に形成された側面の傾斜面と上記のナットのそれぞれの底面の角部に対応する線の内側に延長形成された底の傾斜面を含むことができる。
また、上記のワッシャーのボディ部には上記のボルト挿入孔の中心軸に向けて、下方または上方に傾斜になるように形成されて、上記のボルトまたはナットが締めた状態でボルトのネジ山に嵌合される嵌合固定片が設けられることできる。
また、上記のワッシャーのボディ部にはその周りに沿ってフランジ部が延長形成されることができる。
また、上記のワッシャーのボディ部は多角形で形成されることできる。
また、上記のワッシャーのボディ部の底面にその縁に沿って下方に突出形成された底面の突部が設けられることができる。
また、上記のワッシャーのボディ部の底面には複数個の底面の固定突起が下方に尖った突出形成されることができる。
また、上記の係止突起と傾斜面は平たい板材の形態になった上記のワッシャーのボディ部の一部を上記のボルトヘッドまたはナットの角のラインに沿って一定な形状で切り開けて、この切り開けた部分を上部に曲げ加工して作った傾斜屈曲片により一体で形成されることができる。
また、上記の係止突起と傾斜面は平たい板材の形態になったワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトヘッドまたはナットの角部のラインに沿って一定な長さを有するように突出形成した傾斜突起片により一体で形成されることができる。
上記のように構成された本発明による緩み止めワッシャーによれば、ボルトまたはナットが緩む方向に回転する際に、ボルトヘッドまたはナットがワッシャーの傾斜面に直接乗って上がるようになることによって、ボルトまたはナットのネジ軸方向での軸受圧力と摩擦抵抗モーメントが急激に増加するようになって、この増加された摩擦抵抗モーメントによるくさび効果がボルトまたはナットの緩みを完全に抑制してくれる。
また、ワッシャーのボディ部の周りに沿って延長形成されたフランジ部およびワッシャーのボディ部の底面にその縁に沿って突出形成された底面の突部はワッシャーと母材の間の摩擦抵抗モーメントを増加させる。また、ワッシャーのボルト挿入孔の周りに沿って形成された嵌合固定片がナットが完全に締めた状態でボルトを強く噛むことにより、ワッシャーとボルトの間の相対回転に抵抗する摩擦抵抗モーメントを発生させる。
また、ボルトヘッドまたはナットが挿入される緩み止め補助シューズはボルトヘッドまたはナットとワッシャーの間の規格及び形状(四角、六角など)の差を克服するようにするだけでなく、ボルトヘッドまたはナットに比べて直径が大きいワッシャを用いることで、ワッシャーと母材の間の摩擦抵抗モーメントもさらに増加させてくれる。
その結果、ワッシャーと母材の間の水平接触面でよりナットとワッシャーの間の傾斜接触面で先にスライディングが発生されるようにすることで、上述したナットとワッシャーの傾斜面の間の摩擦抵抗モーメントの増加によるくさび効果をさらに確実に保障してくれる。
また、従来のノルトロックワッシャーの場合、ペアのワッシャーで挿入しなければならないのに対し、本発明のワッシャーは一つのワッシャーのみで緩み止め機能を行うことができるので、現場作業の生産性が高くなり、ワッシャーの購買コストも節減することができる。
図1は従来のノルトロック(NoRd−Lock)緩み止めワッシャーを示す図面。 図2は本発明による緩み止めワッシャーを示す図面。 図3は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーを示す図面。 図4は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーを示す図面。 図5は本発明による緩み止めワッシャーの構成詳細図。 図6は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーの構成詳細図。 図7は本発明による緩み止めワッシャーの傾斜面の構造を示す図面。 図8は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーの構成詳細図。 図9は図8のワッシャーを変形した他の実施例の緩み止めワッシャーの構成詳細図。 図10は本発明による緩み止めワッシャーとナットの回転の際にワッシャーとの接触状態を示す図面。 図11は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーとナットの回転の際にワッシャーとの接触状態を示す図面。 図12は本発明による緩み止めワッシャーにおいて傾斜面および係止突起の第1変形例を示す図面。 図13は本発明による緩み止めワッシャーにおいて傾斜面および係止突起の第2変形例を示す図面。 図14は本発明による緩み止めワッシャーにおいて傾斜面および係止突起の第3変形例を示す図面。 図15は本発明による緩み止めワッシャーにおいて傾斜面および係止突起の第4変形例を示す図面。 図16は本発明による緩み止めワッシャーにおいて傾斜面および係止突起の第5変形例を示す図面。 図17は従来のノルトロック緩み止めワッシャーの応力分布を示す図面。 図18は従来のノルトロック緩み止めワッシャーの回転モーメントの分布を示す図面。 図19は本発明による緩み止めワッシャーとナットの結合状態を示す図面。 図20は本発明による緩み止めワッシャーの応力分布を示す図面。 図21は本発明による緩み止めワッシャーの回転モーメントの分布を示す図面。 図22は本発明による緩み止めワッシャーの嵌合固定片を示す図面。 図23は本発明による他の実施例の嵌合固定片を示す図面。 図24は本発明による嵌合固定片の様々な変形例を示す図面。 図25は本発明による四角形の補助シューズを示す図面。 図26は本発明による六角形の補助シューズを示す図面。 図27は本発明による底面の固定突起を示す図面。
以下で添付された図面を参考に本発明による望ましい一実施例をより詳細に説明する。本発明は様々な相違な形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略して、明細書の全体を通して同一または類似な構成要素に対しては同一な参考符号を付けるようにする。
明細書の全体で、ある部分が他の部分と「連結」されているとする際に、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、他の部材を間において「間接的に連結」されたものも含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」とする際に、これは特に反対される記載がない限り他の構成要素を除外するものではなく他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
図2は本発明の一実施例による緩み止めワッシャーを示す図面である。緩み止めワッシャー20は基本的に中央にボルト挿入孔23が形成されて、上部面22にナット10が安着される板材の形態のワッシャーのボディ部21;上記のワッシャーのボディ部21の上部面22にナット10が締まる方向に回転する際に、ナット10の外側面の角部11がかかるように形成された係止突起25;および上記のワッシャーのボディ部21の上部面にナット10が緩む方向に回転する際にナット10の底面と接触されてナット10、より正確にはナット10の底面の角部13が乗り上がるように形成された傾斜面24;が含まれる。
図2の(a)は本発明による最も基本的な形態の緩み止めワッシャー20を示す。この緩み止めワッシャー20はワッシャーのボディ部21の上部面22にボルト挿入孔23のみ形成されて、他の加工がされていない形態である。したがって、上記のワッシャーのボディ部21の上部面22は単にナット10が安着される機能を行う。望ましくは、上記の緩み止めワッシャー20の上部面22はナットの形態(四角形、六角形など)と同一または類似に形成されてナット10が安定的に安着されるようにする。
ナット10の内周面に沿って形成されたネジ山12がボルト(図示なし)のネジ山と結合された状態で締まれば、主にナット10の外側面の角部11が緩み止めワッシャー20の係止突起25にかかるので、緩み止めワッシャー20もナット10と一緒に回転するようになる。初期にはナット10とワッシャー20がまだ母材に圧着される前なので摩擦力がないから、少しだけかかっても一緒によく回り、ナット10がますますいっぱいになると、該当の外側面が角部13が係止突起25によりさらに深くかかりながらさらに大きい締付力を耐えられることができる。
ここで、係止突起25にかかるナット10の外側面の角部11とは、多角柱の形状であるナットにそれぞれの外側面が会って形成される角に隣接する外側面の部分を指す。これと対比される概念として、ナット10の底面の角部13とは、多角柱の形状であるナットの各外側面と底面が会う線に沿って形成される角に隣接する底面の部分を指す。上記のナット10の外側面の角部11はナット10が締まる方向に回転する際に緩み止めワッシャー20の係止突起25にかかる部分であり、上記のナット10の底面の角部11はナット10が緩む方向に回転する際に緩み止めワッシャー20の傾斜面24に乗って上がる部分になる。
上記の傾斜面24はナットの緩み止めのために新しく採択された技術の構成の中の一つとして、ワッシャーのボディ部21の上部面にナット10が緩む方向に回転する際に、ナット10の底面の角部13と接触されてナット10が傾斜面25に乗って上がるように形成される。このように、本発明による傾斜面24は緩み止めの対象物であるナット10と直接接触するという点で従来のノルトロック緩み止めワッシャーと区別される。
また、上記の傾斜面24は上記のナット10が緩む方向に回転する際に、上記のナット10がネジ山に乗って前進するボルトのネジ軸方向の移動距離より上記のナット10が上記の傾斜面24に乗って上がりながら前進するボルトのネジ軸方向の移動距離がより大きくなるように形成される。その結果、ナット10が緩む方向に回転しても傾斜面24によりボルトのネジ軸方向、つまり、ナット10の中心軸の方向にナット10がワッシャー20と母材を押す軸受圧力が発生してナット10がこれ以上緩まないように固定させるものである。
したがって、本発明の緩み止めワッシャー20を用いれば、ナット10のネジ山または緩み止めワッシャー20の傾斜面が破損されない限り半永久的にナット10の緩みが防止される。傾斜面24により発生するナット10の軸受圧力に関するより詳しい説明は図17ないし図21を参考に後述するようにする。
図2の(b)は本発明の他の実施例による緩み止めワッシャー20を示す。この緩み止めワッシャー20がワッシャーのボディ部21、係止突起25および傾斜面24で構成されている点では図2の(a)は同一するので、これに関する説明は省略する。
ただし、この緩み止めワッシャー20はワッシャーの上部面が単にナット10が安着される部分のみで機能するものではなく、ボルトのネジ山に嵌合される嵌合固定片26が形成されるという点で技術的な特徴がある。この嵌合固定片26は上記のワッシャーのボディ部21の上部面に一部が上記のボルト挿入孔23の半径方向に複数個に切り開けて上記のボルト挿入孔23の中心軸に向けて下方または上方に傾斜になるように形成される。この嵌合固定片26は上記のナット10が締めることに従いネジ軸方向に加圧されて水平方向に変形されながらボルトの胴体のネジ山の凹凸部分に強く嵌合されるように構成される。この嵌合固定片26に関する詳細な説明は図22ないし図24を参考に後述することにする。
図2の(c)は本発明の他の実施例による緩み止めワッシャー20を示す。この緩み止めワッシャー20がワッシャーのボディ部21、係止突起25、傾斜面24および嵌合固定片26で構成されている点では図2の(b)と同一するので、これに関する詳細な説明は省略する。
ただし、この緩み止めワッシャー20はワッシャーのボディ部21にはその周りに沿ってフランジ部27が延長形成されるという点で技術的な特徴がある。このフランジ部27は緩み止めワッシャー20が母材に圧着される際に、摩擦抵抗モーメントを増加させて(「摩擦抵抗モーメント=力×腕の長さ」であるので、摩擦抵抗モーメントはモーメント中心で母材と接触面までの長さに比例する)緩み止めワッシャー20と母材の間でスライディングが発生することをさらに確実に抑制してくれる。
これはナットが結合された部分に外力や振動が加える際に、母材と緩み止めワッシャー20の水平接触面よりナット10と緩み止めワッシャー20の間の傾斜接触面で先にスライディングが発生するようにするので、緩み止めワッシャー20が緩み止めの機能を発揮することができるよう、より確実に保障する。
図2の(c)の緩み止めワッシャー20が図2の(b)と比較する際に、またの異なる点は上記の嵌合固定片26の端部の形状が両側が尖る形態から丸い形態に変わった点である。このように、嵌合固定片26の端部の形状は丸い形態、尖る形態、鋸歯の形態など様々な模様で形成することができる。この嵌合固定片26の端部の形状に関する様々な実施例に関しては図24を参考に後述することにする。
図3の(a)ないし(c)は緩み止めワッシャー20の外形が四角形をなすという点を除いては、図2の(a)ないし(c)とその技術的な内容が同一するので、これに関する詳細な説明は省略する。緩み止めワッシャー20の外形が四角形を成せば、必要に応じてワッシャーを解かなければならないときにレンチなどを用いてあらゆる面を握って回すことができるようになる。このような目的のために緩み止めワッシャー20の外形が六角形のような他の形態の多角形でも構成されたり、外形が丸い形状であるワッシャーの外側面に放射状で突起部が形成されることもできる。
図4の(a)ないし(c)は緩み止めワッシャー20がナットではなくボルトと結合される点を除いては図3の(a)ないし(c)とその技術的な内容が同一するので、これに関する詳細な説明は省略する。自動車のエンジンのような動力機関にはフレームに雌ネジを形成して、ナットを用いらないままボルトのネジ山18を雌ネジに挿入して締め付け結合させる形態も多く用いられている。
本発明による緩み止めワッシャー20はこの場合にナットなしでもボルトヘッド15と直接接触して圧着されるように用いることもできる。この際に、ボルトヘッド15の底面の角部17が図2および図3で説明したナット10の底面の角部13と同一な方式で緩み止めワッシャー20と結合する。
後述する図5ないし図27ではナット10を用いた実施例を通して説明するが、ナットの代わりにボルトヘッドが直接本発明によ緩み止めワッシャー20に結合する形態も本発明の技術的な思想に含むことは当然である。
図5ないし図8は本発明の様々な実施例による緩み止めワッシャー20の構成をより詳しく示す。図5の(a)に図示されるように、上記の係止突起25および傾斜面24は上記のボルト挿入孔23の中心を基準に一定半径Rで画かれる円の円周方向に沿って複数個が形成されることができる。この場合、上記の係止突起25および傾斜面24をナット10の底面の角部13より少し外側に位置するように形成されることで、ナットが緩み止めワッシャー20の上部面に正確に安着されるようにすることができる。
この際に、上記の係止突起25は多角形である上記のナット10のそれぞれの外側面の角部11に一対一で対応できるように形成することで、ナットが緩み止めワッシャー20の上部面22により正確に安着されるようにすることができる。
また、上記の係止突起25は上記の上部面22に上記の傾斜面24の上端部までの高さの差hを用いて一体に形成することにより、これらをそれぞれ別に形成することより製作が容易になり、傾斜面24のスタート位置ないしワッシャの傾斜角を調節して係止突起の高さhを簡単に調節することができるようにする。
上記の係止突起の高さhはナットが締まる方向に回転する際に、係止突起25にナット10の外側面の角部11がかかって緩み止めワッシャー20がナットと一緒に回ることができるような十分な高さで構成される。この係止突起の高さhはワッシャーの傾斜面24のスタート位置ないしワッシャーの傾斜面24の傾斜角θ3の大きさに応じて異なることができる。
ワッシャーの傾斜面24の内側の角のスタート位置はナット10の各底面の角部13に対応する線24aの上に位置することになる。図5の(a)にはワッシャーの傾斜面24の内側の角のスタート位置がナットの各底面の角部13に対応する線24aの中央部に位置する例が図示されている。図6の(a)にはワッシャーの傾斜面24の内側の角のスタート位置がナットの各底面の角部13に対応する線24aの始終点(一個の底面の角部の両頂点部分)に位置する例が図示されている。本発明はこれに限定されなく、傾斜面24の内側の角のスタート位置がナットの底面の角部13に対応する線24aの上のとこに位置しても構わない。
図7に例示されているように、ワッシャーの傾斜面24の内側の角のスタート位置が係止突起25側に近接するほど同一な係止突起の高さhを形成するのに必要なワッシャーの傾斜角はますます増加することになる(θ4>θ3>θ2>θ1)。
一方、図5の(a)および(b)に図示されるように緩み止めワッシャー20の底面28はフランジ部27を拡張させることで、その直径を自由に調節することができる。この底面28は緩み止めワッシャー20が完全に締めた状態で母材と水平に接触する面である。ワッシャーの直径を増加させれば上記のワッシャーの底面28と母材が接触する面積が増加するようになるので、ワッシャーと母材が接触する水平面の上の摩擦抵抗モーメントが増加することになる。
またの他の実施例として、図6の(b)に図示されるように緩み止めワッシャー20の底面28にはその周りに沿って下方に突出形成された底面の突部29が設けられることができる。この底面の突部29もワッシャーの中心から母材1との接触面までの長さを増加させるので、水平接触面の摩擦抵抗モーメントがこれに比例して増加することになる。
その結果、従来のノルトロック緩み止めワッシャーで傾斜面より水平面で先にスライディングが発生してノルトロックワッシャーのくさび効果、そのものが発揮されなくなる問題点を解決する。これに関する詳細な説明は図17ないし図21を参考に詳細に後述することにする。
図8は本発明による他の実施例の緩み止めワッシャーを示す。本実施例は図2および図3に図示される実施例と比べる際にワッシャーのボディ部21にナットを安着させるために上部面22を別に加工しなく、板材1枚を用いて簡単に製造することができるというメリットがある。
より詳しく説明すれば、図8の(a)の場合には平たい板材の形態で、ワッシャーのボディ部21にボルト挿入孔23の中心から一定半径ほど離隔された部分をナットの多角(例えば、六角または四角)の角のラインに沿って一定な形状で切り開けて、この切り開けられた部分を上部に曲げ加工して傾斜屈曲片30を形成する。その結果、この傾斜屈曲片30によりナットの底面の角部13が乗り上がるようにする傾斜面24とナットの外側面の角部11がかかれる係止突起25が一体に形成される。緩み止めワッシャー20のボディ部21には上記の傾斜屈曲片30により多角形態のナットの底面が圧着される上部面22が自然に形成される。
この場合、上記の傾斜屈曲片30の末端部と向かい合うボディ部の上部面22の部位を圧縮加工などを通して傾斜屈曲片30の方向に多少延長されるように形成することで、傾斜屈曲片30が水平方向に伸ばす力を強く受ける場合にも傾斜屈曲片30の末端部がボディ部の上部面22にかかって完全に伸ばさなく一定な角度の傾斜面24を維持して緩み止め機能を行うことができるようにすることが望ましい。
図8の(b)の場合には、平たい板の形態になったワッシャーのボディ部21の上部面22に上記のボルト挿入孔23の中心から一定の半径ぐらい離隔された部分にナットの多角の角のラインに沿って傾斜突起片31が形成されるよう製造される。この傾斜突起片31によってナットの底面の角部13が乗って上るようにしてくれるの傾斜面24とナットの外側面の角部11がかかっている係止突起25が一体に形成される。本実施例によれば、図8の(a)の 傾斜屈曲片とは異なり、傾斜突起片31が押されたり曲がらないメリットがある。緩み止めワッシャー20のボディ部21には、上記の傾斜突起片31によって多角の形態のナットの底面が安着される上部面22が自然に形成される。
図9は、図8のワッシャーを変形した他の実施例の緩み止めワッシャーを示す。図8の(b)に図示された緩み止めワッシャー20は、係止突起25と傾斜面24が一つの傾斜突起片31によって同時に形成される。つまり、傾斜突起片31の上部面は傾斜面24になり、内側面は係止突起25となる。その結果、ワッシャーの傾斜角θの大きさと係止突起25の高さhが互いに比例するので、2つを独立的に制御することができなくなる。
しかし、本変形例によれば、図9の(b)に示すように傾斜面24を形成する傾斜突起片32と係止突起25を形成する係止ブロック部33を別に形成することができる。その結果、図9の(a)に示すようにワッシャーの傾斜角θの大きさとは関係なく係止突起の高さHを高くすることができる。このように、係止突起の高さHを高くすれば、ナットを締め付ける際には、ナットの外側面の角部が係止突起によくかかるようになって、大きな締付トルクでも一緒によく回り、ナットが緩むときにはワッシャーの傾斜角θを最小限に抑えることができるので、ワッシャーの底面の摩擦抵抗力を高めることができる。
図10の(a)は、ナットがネジで締まる方向Aに回転する状態を示す。ナットの外側面の角部が緩み止めワッシャー20の係止突起25にかかるようになり、ナットと緩み止めワッシャーが一緒に回転することになる。回転初期にはナットとワッシャがまだ母材に圧着される前なので、摩擦力がないため、少しだけかかっても一緒によく回り、ナットがますますいっぱいになると外側面の角部が係止突起により奥深くかかり、より大きな締付力を耐えられることができる。
図10の(b)は、ナットが緩む方向Bに回転する状態を示す。ナットが緩む方向に回転すると、ナットとワッシャーの係止突起との接触が解除されるので、ワッシャーは、回転しない。ナットは、図面で点線で示すように、ナットの六角形の各底面の角部が緩み止めワッシャー20の傾斜面24と、重畳しながら回転することになる。その結果、ナットの六角形の各底面の角部13が傾斜面24に乗って上がりながらナットをボルトのネジ軸方向に前進させるものである。
図11の(a)は、四角形のナットのための緩み止めワッシャー20を示し、図11の(b)は、四角形のナットが緩む方向に回転する際に緩み止めワッシャー20の傾斜面24と、重畳される形を示す。四角形のナットのためものという点を除いては、六角形のナットを例示した上記の図10の(a)、(b)の場合と同様であるので詳細な説明は、これを参考してすることにする。
図12ないし図15は、図5及び図6を参考にして説明した本発明による緩み止めワッシャー20の係止突起25と傾斜面24の基本的な形態に関するいくつかの変形可能な例を示す。
図12は、図5に示すように緩み止めワッシャー20の傾斜面24がナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側にのみ形成されていた基本的な形を変形したものであり、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aの内側に延長された底の傾斜面24bを追加で形成したものである。上記の底の傾斜面24bとの用語の混乱を避けるために、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側に形成されていた既存の傾斜面を側面の傾斜面24と命名する。
ナット10が締まる方向に回転する際には、「A」の領域に示すように、ナット10の外側面の角部11が係止突起25にかかって一緒に回転することになる。逆に、ナット10が緩む方向に回転する際には、「B」の領域に示すように、ナット10の底面の角部13が上記の底の傾斜面24bをすぐに上がって乗るようになる。
図5に図示された基本的な形態によると、ナット10の底面の外接円の直径がワッシャーの底面の外接円の直径より小さいときにはナット10が緩む方向に一定の角度で回転した後、傾斜面24と会うので、ナット10の底面の角部13が傾斜面24に乗って上がって行く前にナット10の軸受圧力が減少して緩みに対する摩擦抵抗モーメントが弱化された。その結果、ナット10が、強い振動や衝撃を受けると微細に緩んだり締まったりすることを繰り返しながらワッシャーが少しずつ緩むこともあった。
しかし、図12に図示された変形例のようにナット10の各底面の角部13に対応する線24aの内側に延長されるように、底の傾斜面(24b)を形成するようになると、「B」の領域に示すように、ナット10の直径が少し小さいものを用いてもナット10が緩む方向に回転するとともに、ワッシャーの底の傾斜面24bに乗って上がることができるので、ナットのネジ軸方向への軸受圧力と摩擦抵抗モーメントがすぐに増加することになる。
図13は、図12に示したように、緩み止めワッシャー20の側面の傾斜面24と底の傾斜面24bがナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側と内側にそれぞれ形成されていた形態を変形したものであり、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側に形成されていた既存の側面の傾斜面24を除去し、底の傾斜面24bだけを残しておいたものである。その結果、「C」の領域に示すように、傾斜面の高い方の一部が除去された形態を有する。
ナット10が締まる方向に回転する際には、「A」の領域に示すように、ナット10の外側面の角部11がワッシャーの内壁面25aにかかって一緒に回転することになる。本変形例では、側面の傾斜面24を除去することに応じてワッシャーの内壁面25aが係止突起25の役割をすることになる。逆に、ナット10が緩む方向に回転する際には、「B」の領域に示すように、ナット10の底面の角部13が上記の底の傾斜面24bをすぐに上がって乗るされる。
この変形例は、図12に比べて、より簡単な形態で製造可能であるというメリットがあり、ナット10の底面の外接円の直径がワッシャーの底面22の外接円の直径より内接円の直径に近くて、ナット10が緩む方向に回転する際に、ナット10の底面の角部13が底の傾斜面24bに乗って上がる距離と高さだけで十分な軸受圧力と摩擦抵抗モーメントを確保することができる場合に用いることができる。
図14は、図9を参考に上述した緩み止めワッシャー20と類似する形態であって、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側に形成された既存の側面の傾斜面24とは別にナット10の各外側面の角部11に対応する地点に別の係止ブロック部25bを形成したものである。
ナット10がネジで締まる方向に回転する際には、「A」の領域に示すように、ナット10の外側面の角部11が上記の係止ブロック部25bにかかって回転することになる。逆に、ナット10が緩む方向に回転する際には、「B」の領域に示すように、ナット10の底面の角部13が上記の側面の傾斜面24を上がって乗ることになる。
本変形例のように、係止ブロック部25bを別に形成すれば、ワッシャーの傾斜角θの大きさとは関係なく係止突起を高くすることができる。その結果、ナットを締め付ける際に、ナットの外側面の角部が係止突起によくかかるようになって、大きな締付トルクでも一緒によく回って、ナットが緩むときにはワッシャー傾斜角θを最小化することができるので、摩擦抵抗力を高めることができる。
図15は、図12に示すように緩み止めワッシャー20の側面の傾斜面24および底傾斜面24bがナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側および内側にそれぞれ形成されていた形態を変形したものであり、底の傾斜面24bの内側の枠線がナット10の各底面の角部13に対応する線24aに接する内接円(IC、InscRibed CiRcle)の線形に沿って円弧状で形成される。
その結果、図15の(b)で確認できるように、上記の底の傾斜面24bは、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aと、これに接する内接円ICの間のみ形成される。底の傾斜面24bをこのように形成すれば、側面の傾斜面24の中央から底の傾斜面24bの円弧が開始されるので、底の傾斜面24bの上に重なるナットの底面の角部13の長さを最大化することができ、底の傾斜面24bと側面の傾斜面24が連続的に折れなく、同じ傾斜角で形成されることができ、ナットが締めたり緩められる方向に回転する際に内接円ICの奥まで突出した底の傾斜面24bの角によって妨げされることなくワッシャーの傾斜面をスムーズに乗って上がることができるようになる。
図15の(a)に示すように、1セットの側面の傾斜面24および底の傾斜面24bは、左が高く右が低い形で構成されたことは、右に回転するときに締まる右ネジ(Right−handed thRead)に用いられるものである。逆に、左に回転するときに締まる左ネジ(LeFt−handed thRead)に用いられるための1セットの側面の傾斜面24および底の傾斜面24bが右が高く、左が低い形態で構成されることもあるのは当然あるだろう。
図15の(b)に示されている数字は、ナットが緩む方向に回転し始めて上がる高さを示す。底の傾斜面24bのスタート位置は、ナット10の各底面の角部13に対応する線24a上に位置することになる。本実施例では、底の傾斜面24bのスタート位置がナットの底面の角部13に対応する線24aの中央点となって、この時の高さは0.0mmとなる。
ナット10が緩む方向に回転し続けるようになると底の傾斜面24bに乗って上がりながら高さが0.0〜1.2mmまで高くなる。ここで、ナット10が底の傾斜面24bに乗って上がって行き始まる高さが0.0mmである場合は、ナット10の中心から外側面の角部11までの半径がナット10の各底面の角部13に対応する線24aに接する内接円ICの半径より小さいか同じであれば発生することができ、ナットの規格が大きくなるほどナットが乗って上がり始まる底の傾斜面24bの上のスタート位置も高くなる。
ナット10が1.2mmの高さまで上がるとナットの底面の角部13が乗って上がる傾斜が底の傾斜面24bから側面の傾斜面24に移されることになる。続いて回転するようになると側面の傾斜面24に乗って上がりながら1.2〜2.4mmまで高くなる。つまり、側面の傾斜面24の最高点は、2.4mmとなる。
図15の(b)には、底の傾斜面24bのスタート位置は、各底面の角部13に対応する線24aの中央点になる実施例が示されているが、本発明はこれに限定されず、ナットの内接円ICの円弧上に位置する任意の地点(例えば、0.6mmの高さの線と交差する地点)からスタートすることができる。
図16は、図15を参考に上述した緩み止めワッシャー20の変形例として、ナット10の各底面の角部13に対応する線24aの外側に形成された既存の側面の傾斜面24とは別にナット10の各外側面の角部11に対応する地点に別の係止ブロック部25bを形成したものである。
このように、係止ブロック部25bを別に形成すれば、ワッシャーの傾斜角θの大きさとは関係なく係止突起を高くすることができる。その結果、ナットを締め付ける際に、ナットの外側面の角部が係止突起によくかかるようになって、大きな締付トルクでも一緒によく回って、ナットが緩む際にワッシャーの傾斜角θを最小化することができるので、摩擦抵抗力を高めることができる。
次に、図17ないし図21を参考に従来のノルトロックワッシャー4と、本発明による緩み止めワッシャー20との作用上の相違点を具体的に説明する。つまり、ノルトロックワッシャーはナットが緩む方向に回転する際に、上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4bがなす傾斜面5でなく、ナット3と上部ワッシャー4aの水平接触面6または下部ワッシャー4bと母材との水平方向の接触面7から、先にスライディングが起こりやすい事実と、本発明による緩み止めワッシャー20は、ワッシャーと母材との水平接触面ではなく、ナットとワッシャーの傾斜面で常に最初にスライディングが行われることができるという事実を構造力学的に詳しく説明する。
図17は、従来のノルトロックワッシャーの応力分布を示した図面であり、図18は、ノルトロックワッシャーの回転モーメント分布を示した図面である。図17の図面符号は、図1に示されたノルトロックワッシャーの構成要素を表す符号が同じである。
ナットが完全に締めたら垂直軸受圧力Pが作用する。この際に、外力や振動によってナットが緩むの回転方向に側面の作用力F1が加えられるとき、ノルトロックワッシャーの各構成要素に作用する力は、次のように定義される。
まず、ボルト2とナット3のネジ山の結合部分には、上記の垂直軸受圧力Pの分力であるネジ山の垂直応力R1が作用し、ネジ山面に沿って摩擦抵抗力μ1R1が作用する。このとき、ネジ山は、一定の傾斜角a1をなす。ナット3と上部ワッシャー4aとの水平接触面6は、上記の垂直軸受圧力Pの分力である上部の水平面の垂直応力R2が作用し、水平接触面6に沿って摩擦抵抗力(μ2R2)が作用する。
上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4bとの傾斜面5には、上記の垂直軸受圧力Pの分力である傾斜面の垂直応力R3が作用し、傾斜面5に沿って摩擦抵抗力(μ3R3)が作用する。この際に、傾斜面は、一定の傾斜角a3をなす。この傾斜面の傾斜角は、上記のネジ山の傾斜角より大きく構成されている(a3>a1)。下部ワッシャー4bと母材(図示せず)との水平接触面7には、上記の垂直軸受圧力Pの分力である下部の水平面の垂直応力R4が作用し、水平接触面7に沿って摩擦抵抗力(μ4R4) が作用する。
図18を参考にナット3が緩む方向に回転力が加わると、回転モーメントないし摩擦抵抗モーメント(M=F×L)を計算するための各モーメントの腕の長さを定義する。まず、ネジ山が形成されたナットの雌ネジの半径はr1である。回転力F1が加えられる際に、ナット3の回転モーメントの腕の長さは、回転中心からナット3の外側面の角部11までの距離であるL1になる。
ナット3と上部ワッシャー4aとの水平接触面6の摩擦抵抗モーメントの腕の長さは、ナット3の回転中心から摩擦力の作用点までの長さであるL2となる。上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4bとの傾斜面5の摩擦抵抗モーメントの腕の長さは、ワッシャー4の回転中心から摩擦力の作用点までの長さであるL3となる。下部ワッシャー4bと母材との水平接触面7の摩擦抵抗モーメントの腕の長さは、下部ワッシャー4bの回転中心から摩擦力の作用点までの長さであるL4となる。
以下の表1は、比較例で提示されたノルトロックワッシャーの各構成要素の数値とナットによる垂直軸受圧力P、ナットが緩む方向に加わる側面の作用力F1を示す。
Figure 2017524116
計算の簡略化のために、各表面からの摩擦係数はすべて同じものと仮定する。ナットの規格は、M20の並目ネジを目安に、雌ネジの半径r1は10mm、ナットの回転中心から多角形であるナットの底面の角部13までの鉛直距離15mm、ナットの回転中心からナットの外側面の角部11までの鉛直距離L1は、17.5mmで仮定する。ネジ山の傾斜角a1は、ネジ山のピッチ(Pitch)を2.5mmにして導出された値であり、ノルトロックワッシャーの傾斜面の傾斜角a3は、ワッシャーの傾斜面24の数を6個、各傾斜面の側面の係止突起25の高さを1.5mmと仮定して導出された値である。ナットを底面の半径が(17.5mm、L1)である円筒形であると仮定すれば、ナットの回転中心から底面に作用する摩擦力の合力が作用する地点までの腕の長さであるL2は14.1mmで計算される。このような規格のノルトロックワッシャーにおいて、垂直軸受圧力Pが100KN、ナットが緩む回転方向に加わる側面の作用力F1が100KNと仮定すると、各接触面でのスライディング抑制に必要な水平方向の最小支持力の大きさを算出することにより、どの部位で一番最初にスライディングが発生するかを力学的に計算した。
この際に、ノルトロックワッシャーの大きさは、ワッシャーの半径がナットの外側面の角部11が接する円形の半径と同じであると仮定する。したがって、L2、L3、L4はすべて14.1mmで同じ値を有して、L1は17.5mmの値を有する。もちろんワッシャーの半径をナットの半径より大きくすることもできるが、この場合、上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4b、下部ワッシャー4bと母材の間に接触面積が増加し、摩擦抵抗モーメントが増加するので、ナット3と上部ワッシャー4aとの水平接触面6でスライディングが起こる可能性が非常に増加する。これは水平面6,7でのスライディングより傾斜面5でスライディングが先に起こることを前提としているノルトロックワッシャーの構造的な特性上、好ましくない。したがって、図1に例示されたように、一般的に、ノルトロックワッシャーはワッシャーの大きさがナットの大きさとほぼ同じになるように作られる。このような点を考慮して、本比較例ではL2、L3、L4はすべて同じ値を有することを前提とする。
ノルトロックワッシャーでスライディングが起こることができる3つの地点である、ナット3と上部ワッシャー4aの水平接触面6、上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4bとの傾斜面5、下部ワッシャー4bと母材との水平接触面7でスライディングが発生し始めた時点での力の力学関係を考慮すれば、次の通りである。
まず、ナット3と上部ワッシャー4aとの水平接触面6に作用する垂直軸受圧力R2は、垂直軸受圧力Pと力の方向が同じなので、その値が同じである。この水平接触面6でナット3が緩む回転方向にF1の力が作用する際に、ナット3がスライディングしないようにするのに必要な最小の反力をF2と仮定する。この水平接触面6に最大静止摩擦力が発生する時点(スライディングが発生する時点では、(F1-F2)による回転モーメントMとこの水平接触面6の摩擦力による摩擦抵抗モーメントM′が平衡状態になる。この2つのモーメントが同じであるという数式から上記のF2の値を導出することができる。逆に、側面作用力F1が100KN作用の際に、水平接触面6でスライディングが発生しないようにするために必要な垂直軸受圧力P2の大きさも導出することができる。
上部ワッシャー4aと下部ワッシャー4bとの傾斜接触面5に作用する垂直軸受圧力R3は、全体の垂直軸受圧力Pと傾斜面の傾斜角a3を用いて導出される。この傾斜面5からナット3が緩む回転方向にF1の力が作用する際に、ペアのワッシャー4a、4bの間でスライディングが発生しないようにするのに必要な最小の反力をF3と仮定する。この傾斜面5からスライディングが発生するということは、(F1-F3)による回転モーメントM3は、この傾斜面5の摩擦力による摩擦抵抗モーメントM3′より大きいことを意味する。この2つのモーメントが同じであるという数式から上記の最小反力であるF3の値を導出することができる。また、F3 = 0になるために必要な最小の垂直軸受圧力P3を導出することができる。
下部ワッシャー4bと母材との水平接触面7からスライディングが発生しないようにするのに必要な反力F4は、上記のF2と同一であり、このF4=0になるために必要な最小の垂直軸受圧力P4は、上記のP2と同一である。
ここで、
R1=P/{cos(a1)+μ1×sin(a1)}、
R2=R4=P、
R3=P/{cos(a3)−μ3×sin(a3)}、
F2=F4=F1+(P/1.75)×[{sin(a1)−μ1×{cos(a1)}+μ1×sin(a1)}−1.41×μ2]、
F3=F1+(P/1.75)×[{sin(a1)−μ1×cos(a1)}/{cos(a1)+μ1×sin(a1)}−1.41×{sin(a3)+μ3×cos(a3)}/{(cos(a3)−μ3×sin(a3))}
で計算される。
以上で説明したそれぞれの応力値をまとめると以下の表2のようである。
Figure 2017524116
上記の表2に示すように、ノルトロックワッシャーの2つの水平面上にスライディングを防止するために必要な反力(F2、F4)が68KNとして、ワッシャーの傾斜面の上でスライディングを防止するために必要な反力F3である60.8KNより大きい。したがって、垂直軸受圧力P=100KNが加えられた場合、水平方向にナットの緩みを誘発する側面の作用力F1が32.0KN(100−68.0=32.0)以上の大きさすら加わっても、2つの水平面でスライディングが発生し始めるが、傾斜面では、側面作用力F1が39.2KN(100 - 60.8 = 39.2)以上の大きさで加わる前にはスライディングが発生しないため、傾斜接触面5より、2つの水平接触面6,7で、先にスライディングが発生しながらナットが緩むようになる。逆に計算すると、側面の作用力F1=100KNが加えられた場合、水平接触面6,7でのスライディングの防止に必要とされる最小の垂直軸受圧力(P2、P4)は312.3KNとして、傾斜接触面5でのスライディングの防止に必要とされる最小の垂直軸受圧力P3である255.2KNより大きい。これは、垂直軸受圧力Pとして300KNが作用した場合、傾斜面は完全にスライディングが防止されている一方で、2つの水平面でスライディングが発生するということを意味する。
これにより、ノルトロックワッシャーの傾斜面より水平面で先にスライディングが発生することになるので、傾斜面でのスライディングを基本前提としたノルトロックワッシャーの緩み止め機能は発揮されないという点が構造力学的に証明された。
次に、図19ないし図21を参考に本発明による緩み止めワッシャー20の場合、ワッシャーの傾斜面では、いつも先にスライディングが起こるようにすることができることを力学的な計算によって説明する。
図19及び図20を参考に緩み止めワッシャー20がスライディングする際に加わる外力分布を説明する。
まず、ナット10が緩く締められてボルトのネジ山がナットのネジ山を押す垂直軸受圧力が発生していない状態(P=0)を仮定する。
この状態で、ナットが緩めて締められて回転方向に側面の作用力F1が加わると、初期にはワッシャーの傾斜面に摩擦力がない状態なので、ナットの底面とワッシャーの傾斜面の間でスライディングが発生する。ワッシャーの傾斜面でスライディングが進むにつれて傾斜面に垂直応力R3との摩擦抵抗力(μ3R3)が発生して、これらの傾斜面の垂直応力R3と摩擦抵抗力(μ3R3)はワッシャーの底面に水平方向回転力とともに底面28の垂直応力R4との摩擦抵抗モーメントを発生させる。従って、ワッシャーの底面と母材との間に作用する回転モーメントが摩擦抵抗モーメントより大きい場合ワッシャーの底面と母材との間の水平接触面でスライディングが発生するものであり、摩擦抵抗モーメントより小さい場合、底面ではなく、ワッシャーの傾斜面でスライディングが発生ことが分かる。
一方、最初から一定の大きさの垂直方向軸受圧力Pが作用しても、側面の作用力F1による底面の垂直応力R4がP値を超えた後には、P=0の状態でF1を加えた場合と同じ結果が発生する。ここで、P値は、ナットの締め付け強度を調節することにより、任意に変更することができるので、ワッシャーの傾斜面24とナットの底面が接触する傾斜接触面とワッシャーの底面28と母材が接触する水平接触面のいずれかでスライディングしているかどうかは、ナットの初期の垂直軸受圧力Pの大きさと関係ないことを知ることができる。
これをより具体的に説明すると、次のように定義される。
まず、緩んで締められているナット10の外側面の角部11に側面の作用力F1がナットが緩む回転方向に加えられる。これにより、ボルトとナットのネジ山の結合部分には、ネジ山垂直応力R1が発生し、ネジ山の面に沿って摩擦抵抗力(μ1R1)が発生する。この際に、ネジ山は、一定な傾斜角a1をなす。
ナット10とワッシャーの傾斜面24との間には、傾斜面の垂直応力R3が発生し、傾斜面24に沿って摩擦抵抗力(μ3R3)が発生する。この際に、傾斜面は、一定の傾斜角a2をなす。ワッシャーの底面28と母材との水平接触面には、水平面の垂直応力R4が発生し、水平接触面に沿って摩擦抵抗力(μ4R4)が発生する。
図21を参考にナット10が緩む回転方向に側面の作用力F1が加えられる際にき、回転モーメントないし摩擦抵抗モーメント(M=F×L)を計算するための各モーメントの腕の長さを定義する。まず、ネジ山が形成されたナットの雌ネジの半径はR1である。
側面の作用力F1が加えられる際に、発生する可能なナット10の回転モーメントの最大の腕の長さは、回転中心からナット10の外側面の角部11までの鉛直距離であるL1と同じである。ナット10とワッシャーの傾斜面24との間に発生する摩擦抵抗モーメントの腕の長さで定義されるL3も回転中心からナット10の外側面の角部11までの鉛直距離であるL1より若干小さいかほぼ同一である。
ワッシャーの底面28と母材との水平方向の接触面のモーメントの腕の長さは、ワッシャーの底面28の最枠線の端に下方に突出した底面の突部29を形成した場合に、回転中心からワッシャーの底面28の最枠線の端までの距離またはワッシャーの底面28の半径とほぼ同じである。
以下の表3は、本ワッシャーに加わる側面の作用力F1とワッシャーの各構成要素の値を例示する。
Figure 2017524116
計算の簡略化のために、各表面からの摩擦係数はすべて同じものと仮定する。
ナットの規格は、M20の並目ネジを目安に、雌ネジの半径(R1は10mm、ナットの回転中心から多角形であるナットの底面の角部13までの鉛直距離15mm、ナットの回転中心からナットの外側面の角部11までの鉛直距離L1は、17.5 mmであると仮定する。ネジ山の傾斜角a1は、ネジ山のピッチ(Pitch)を2.5mmにして導出された値であり、ワッシャーの傾斜面の傾斜角a2は、ワッシャーの傾斜面24の数を6個、各傾斜面の側面を活用した係止突起25の高さを1.5mmと仮定して導出された値である。
ワッシャー20の底面28の最小半径で定義されるL4の長さは、上記した図5の(b)に示すようにワッシャー20)のフランジ部27)の幅を拡張したり、図6の(b)のようにワッシャーの底面28の周りに底面の突部29を形成してワッシャーの底面の外郭部位のみ母材に接触されるようすることで、自由に増加させることができる。これは、従来のノルトロックワッシャーと対比されるものであり、本発明の特徴的な技術構成をなす。ノルトロックワッシャーの場合、ワッシャーの半径を増加させるとワッシャーの傾斜面または下部ワッシャーと母材との間の水平接触面での摩擦抵抗モーメントが増加することになった。その結果、ナットと上部ワッシャーとの水平接触面でスライディングが発生することになるのでワッシャーの半径を自由に増加させなかった。
他の実施例によると、ワッシャー20のフランジ部27を拡張して、摩擦抵抗モーメントを増加させる方法以外にも、ワッシャー20の底面28を摩擦係数が高い材質に変更して、摩擦抵抗モーメントを増加させたり、ワッシャー20の傾斜面24を摩擦係数が低い材質に変更して摩擦抵抗モーメントを減少させることができる。
ワッシャーと母材の間で発生する摩擦抵抗モーメントの最小の腕の長さを示すL4はネジ山の半径R1からどのよう半径が増加されたを示すワッシャー半径拡大係数Kを利用して、L4=K×R1と定義する。このK値は、ナットに緩み方向の回転を誘発する振動などの側面作用力F1が加えられる際に、ナットの底面とワッシャーの傾斜面の間で先にスライディングが発生した後、停止された状態を想定して、この際に側面作用力F1によってワッシャーの底面28に誘発されたナットの緩み方向の回転モーメントの大きさが底面28の摩擦抵抗モーメントの大きさと同じであるとして計算することで導出することができる。
実際には、ワッシャーの底面の半径がL4(K×R1)より大きくなると、ワッシャーの底面28と母材の水平面でより、ナットの底面とワッシャーの傾斜面24で、いつも先にスライディングが起こる。したがって、ワッシャーの傾斜面の角度(傾斜面の高さ)が決まると、それに応じて傾斜面のスライディングを確保することができるワッシャーの最小の半径(L4=K×R1)が決定され、ワッシャーの底面の半径(摩擦抵抗モーメントの腕の長さ)をこの最小の半径よりさらに大きく製作することにより、ナットの緩みを完全に防止することができる。
上記の表3のように定義された緩み止めワッシャー20において、実際のワッシャーの半径の拡大係数Kを計算してみると、ワッシャーの傾斜面の高さが1.5mmの際に、傾斜面の傾斜角は4.68度になって、ワッシャーの半径の拡大係数Kは、2.37となる。この際に、ネジ山の半径R1が10mmなので、ワッシャーの底面の最小の半径は、L4=23.7mmとなる。したがって、実際のワッシャーの底面の半径が23.7mmよりも大きい場合ワッシャーの底面よりワッシャーの傾斜面では、いつも最初にスライディングが起きるようになる。
これらのK値は、算出式は次のように計算される。
まず、F1によるワッシャーの回転誘発モーメントM1=[1.75* R1]* [R3*{sin(a2)+μ3cos(a2)}]であり、F1によるワッシャーの底面の摩擦抵抗モーメントM2=(K*R1)*μ4* R4になる。ここで、R4= R3*{cos(a2)-μ3sin(a2)}なので、回転誘発モーメントと摩擦抵抗モーメントの平衡状態(M1= M2)を仮定すると、
K=(1.75/μ4)×[{sin(a2)+μ3×cos(a2)}/{cos(a2)−μ3×sin(a2)}]が導出される。
ここでは、ワッシャー半径の拡大係数Kは、水平作用力F1と垂直軸受圧力Pとは関係なく、ナットのネジ山の傾斜角a1とワッシャーの傾斜面の傾斜角a2に大きな影響を受けることを知ることができる。
ワッシャーの半径が23.7mmの場合と25.0mmである場合、側面の作用力F1=100KNによりワッシャーに発生する回転モーメントとワッシャ底面の摩擦抵抗モーメントを計算してみると、以下の表4のとおりである。
Figure 2017524116
表4に示すように、ナットの回転モーメント(F1 * L1 = 1,750)によって誘発されるナットのネジの摩擦抵抗モーメント(455)とワッシャーの回転モーメント(1,295 = 1750 - 455)は、ワッシャーの底面の最小半径L4と関係なく一定である。一方、実際のワッシャーの底面の半径がK・r1と同じか(L4=23.7mm)小さい場合には、ワッシャーの底面に作用する摩擦抵抗モーメントがワッシャーの回転モーメントと同じか小さいのでワッシャーの底面でスライディングが発生する可能性が、底面の半径がK・r1より大きい場合(L4 = 25.0mm)には、ワッシャーの底面に作用する摩擦抵抗モーメント(1,365)がワッシャーの回転モーメント(1,295)より大きいので、ワッシャーの底面でスライディングが発生しないようになって永久に緩みを防止することができる。
表5および表6は、本発明による緩み止めワッシャー20の傾斜面24の高さhによる応力分布とワッシャの半径の拡大係数Kを示したものである。F1によって傾斜面24のみでスライディングが十分発生した後停止し、ワッシャーと母材との間の水平面でスライディングが発生していない力の平衡状態を条件で計算したものである。残りのナットとワッシャの各構成要素の値は、上記の表3に規定したものと同じである。
Figure 2017524116
Figure 2017524116
ワッシャーの傾斜面の高さが増加することによって傾斜面でのスライディングを確保するための最小ワッシャー半径L4も増加する。しかし、ワッシャーの傾斜面の高さの増加率にワッシャー半径の増加率は1/10レベルに過ぎないので、ワッシャーの傾斜面の変化によるワッシャーの半径の増減は、それほど大きくない。したがって、本発明によれば、必要に応じてワッシャーの半径(モーメントの腕の長さ、L4)を少しずつ増加させることで水平面での摩擦抵抗モーメントを増加させて傾斜面でのスライディングを確実に保証することができる。もちろん、水平面での摩擦抵抗モーメントを増加させる方法は、ワッシャーの半径を増加させること以外にも、摩擦係数を増加させるなど、様々な方法を並行することは、すでに上記した通りである。
これに加えて、ノルトロックワッシャーは、一定の大きさの垂直軸受圧力Pが加えられた状況でのみ摩擦抵抗モーメントを発生させることができたが、本発明は、垂直方向の軸受圧力Pが加えられていない状況であっても側面の作用力F1 が加わると、すぐに傾斜面24による圧縮応力と摩擦抵抗力が発生するので、ボルトが緩んでいる状態でも緩み止め機能を発揮できるという別のメリットがある。なぜなら、本発明の緩み止めワッシャーは、緩みを誘発する水平方向の衝撃力F1の大きさに関係なく、常に水平面より傾斜面で先にスライディングが発生し、垂直方向の軸受圧力Pを増加させ、増加された軸受圧力Pは、傾斜面と水平面の摩擦抵抗モーメントを増加させ、好循環するからである。
次に図22ないし図24を参考に、本発明によるもう一つの重要な技術構成である嵌合固定片26について説明する。
この嵌合固定片26は、ワッシャーのボディ部21に上記のボルト挿入孔23の中心軸方向に向かって上方または下方に傾斜するように形成され、上記のボルトまたはナットが締また状態で、ボルトのネジ山に強く嵌合されるように構成されている。
図22は、ワッシャーの嵌合固定片26が下方に傾斜するように形成された実施例を示す。図22の(a)に示すように、ナット10が締まる方向に回転するようになると、ナット10の底がワッシャーのボディ部21の上部面22に接触され続けて下降することになる。これにより、ワッシャーの嵌合固定片26がネジ軸方向に加圧されて、徐々に水平に伸ばされるようになって、図22の(b)のように、最終的にボルト2の胴体のネジ山との間に圧着されて嵌合される。その結果、上記の嵌合固定片26がボルト2の胴体を強力に噛むことで、衝撃と振動などの外力によるワッシャーの揺らぎを防止し、緩み止めワッシャー20と母材1との間の摩擦抵抗力に加えて緩み止めワッシャー20とボルト2の胴体との間の相対回転に抵抗する摩擦抵抗力を発生させ、これはナットとワッシャーの傾斜面24で一番最初にスライディングが発生するように補助する。
特に、このような嵌合固定片26は、ナットとワッシャーに加わる衝撃と振動などの外力によってワッシャーが先に微細に緩む方向に回転してナットがついて回る現象を繰り返しながら緩むようになる問題点も源泉的に解消させる。なぜなら、複数の嵌合固定片がボルトのネジ山を強く噛んでいるので、ワッシャーがナットよりも先に逆回転するとすれば、ボルトのネジ山に沿って回転しながらネジ軸方向に移動しなければならないが、ナットの底面により移動経路が詰まっているのでワッシャーがナットより先に緩む方向に回転することができないからである。
さらに、図22の(b)に示すように、ボルト2のネジ山が螺旋状に形成されているので、ボルト2の軸方向を基準に左右に形成されたネジ山の高さが異なるようになる。したがって、緩み止めワッシャー20の嵌合固定片26が強く嵌合されるボルトのネジ山の位置(A、B)の高さが変わってきて、その結果、ナット10とボルト2の胴体との間に偏心が発生して、摩擦抵抗力をさらに増加させる。
図23はワッシャーの嵌合固定片26が上方に傾斜するように形成されている実施例を示す。嵌合固定片26の傾斜方向を除いては、図22を参考に説明した実施例と動作の関係が同じであるため、これに対する詳細は省略することにする。
図24は、ワッシャーの嵌合固定片26の端部形状に関する様々な変形例を示す。図24の(a)に図示された鋸歯型は、嵌合固定片26の端部が鋸歯状になされたものであり、これらの鋸歯がボルト2のネジ山を上下にずらして噛むのでワッシャーの位置固定力を向上させる。図24の(b)に図示された先鋭型は嵌合固定片26の端部が尖った形状からなるものであり、ボルト2の胴体を食い込む単位面積当たりの軸受圧力を増加させる。図24の(c)に図示された櫛型は嵌合固定片26の端部が半径方向に沿って複数個に割れた形状からなるものであり、振動と衝撃によって端部が破損しないよう緩衝機能を提供してくれる。図24の(d)に図示された複合形は、上述した鋸歯型と櫛型を繰り返し実施したものであり、両変形例のメリットを複合的に示す。
最後に、図25及び図26に示すように、本発明の緩み止めワッシャーはナットまたはボルトヘッドの大きさを増加させることができる補助シューズをセットで備えることができる。図25には、四角ワッシャーに挿入することができる四角形の補助シューズ40が例示されており、図26には、六角ワッシャーに挿入することができる六角形の補助シューズ40が例示されている。
現在販売されているナットまたはボルトヘッドの大きさは規格によって非常に様々である。これらの規格をすべて満足させるために、様々な直径を有する緩み止めワッシャーを製造することもできる。
しかし、他の実施例として図25及び図26に示すように、本発明による緩み止めワッシャー20の規格は、通常のナット10またはボルトヘッドの大きさより少し大きく製造し、補助シューズ40を用いてナット10またはボルトヘッドの大きさを緩み止めワッシャー20の規格に合わせて増加させる方法も使用可能である。相対的に複雑な形状を有する本発明による緩み止めワッシャー20の規格は、いくつかのみに標準化して、より簡単な形態で製造可能な補助シューズ40をナットまたはボルトヘッドの大きさに合わせて、さまざまな規格で製造することにより、生産および使用の上の利便性を向上することができる。
さらに、図25に示すように、補助シューズ40を用いると、六角形のナット10を四角形の緩み止めワッシャー20に用いることもできる。その結果、六角形の緩み止めワッシャー20を用いる場合より傾斜面の長さの増加、傾斜角の下げおよび係止突起の高さを高める効果により安定した係止および緩み止め機能を発揮することができる。
最後に、図27は、本発明による底面の固定突起28aを示す。この底面の固定突起28aは、緩み止めワッシャー20の底面28に三角の形状を有する複数の突起が下方に尖って配列される。この底面の固定突起28aは、ナットが締まる方向に回転する際に母材の表面を引っかきながら掘り下げるため母材の表面に傾斜面が形成され、ワッシャーが緩む方向に回転することを防止する摩擦抵抗モーメントを増加させることができる。また、このような底面の固定突起28aの数を2〜3個で最小化したり、固定突起28aの高さをお互いに異なるように形成すれば母材を掘り下げる単位面積当たりの軸受圧力が極大化されて、ボルトとナットのネジ軸の間に偏心発生による摩擦抵抗力の増加も誘導することができる。
以上のように本発明では具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例および図面により説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されるものだけであり、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常的な知識を有する者であれば、このような記載から様々な修正および変形ができる。
したがって、本発明の思想は説明された実施例に局限されて決められてはいかなく、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等したり等価的な変形があるすべてのものが本発明の思想の範疇に属するとする。
1:母材
2:ボルト
10:ナット
11:外側面の角部
13:底面の角部
20:緩み止めワッシャー
21:ボディ部
22:上部面
23:ボルト挿入孔
24:傾斜面
25:係止突起
26:嵌合固定片
27:フランジ部
28:底面
28a:底面の固定突起
29:底面の突部
30:傾斜屈曲片
31:傾斜突起片
40:補助シューズ
a1:ネジ山の傾斜角
a2:ワッシャーの傾斜角

Claims (12)

  1. 中央にボルト挿入孔が形成されて、上部面にボルトヘッドまたはナットが安着されるワッシャーのボディ部;
    上記のワッシャーのボディ部に上記のボルトまたはナットが締められる方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの角部がかかるように形成された係止突起;および
    上記のワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトまたはナットが緩める方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットの底面と接触されて上記のボルトヘッドまたはナットが乗り上がるように形成された傾斜面;が含まれることを特徴とする緩み止めワッシャー。
  2. 上記の係止突起および傾斜面は上記のボルト挿入孔の中心軸を基準に一定半径で画かれる円の円周方向に沿って複数個が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  3. 上記の係止突起は多角形である上記のボルトヘッドまたはナットのそれぞれの角部に一対一に対応されるように形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  4. 上記の傾斜面は上記のボルトまたはナットが緩められる方向に回転する際に、上記のボルトヘッドまたはナットがネジ山を乗り前進するボルトのネジ軸方向の移動距離より上記のボルトヘッドまたはナットが上記の傾斜面を乗って上がりながら前進するボルトのネジ軸方向の移動距離がより大きくなるように形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  5. 上記の傾斜面は上記のナットの底面の角部に対応する線の外側に形成された側面の傾斜面と上記のナットのそれぞれの底面の角部に対応する線の内側に延長形成された底の傾斜面を含むことを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  6. 上記のワッシャーのボディ部には上記のボルト挿入孔の中心軸に向けて、下方または上方に傾斜になるように形成されて、上記のボルトまたはナットが締められた状態でボルトのネジ山に嵌合される嵌合固定片が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  7. 上記のワッシャーのボディ部にはその周りに沿ってフランジ部が延長形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  8. 上記のワッシャーのボディ部は多角形で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  9. 上記のワッシャーのボディ部の底面にはその縁に沿って下方に突出形成された底面の突部が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  10. 上記のワッシャーのボディ部の底面には複数個の底面の固定突起が下方に細く突出形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  11. 上記の係止突起と傾斜面は平たい板材の形態になった上記のワッシャーのボディ部の一部を上記のボルトヘッドまたはナットの角のラインに沿って一定な形状で切り開けて、切り開けた部分を上部に曲げ加工して作った傾斜屈曲片により一体で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
  12. 上記の係止突起と傾斜面は平たい板材の形態になったワッシャーのボディ部の上部面に上記のボルトヘッドまたはナットの角部のラインに沿って一定な長さを有するように突出形成される傾斜突起片により一体で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めワッシャー。
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