JP2002309919A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2002309919A
JP2002309919A JP2001117872A JP2001117872A JP2002309919A JP 2002309919 A JP2002309919 A JP 2002309919A JP 2001117872 A JP2001117872 A JP 2001117872A JP 2001117872 A JP2001117872 A JP 2001117872A JP 2002309919 A JP2002309919 A JP 2002309919A
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oil
passage
relief
relief valve
oil filter
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JP2001117872A
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Kazumasa Kotake
一正 小竹
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、形状の変更の比較的容易なオイル
フィルタアダプタを利用し、リリーフ通路の通路径の変
更やリリーフ弁の開口面積の拡大等に柔軟に対応し得る
ことを目的としている。 【構成】 このため、オイルポンプから吐出されたオイ
ルをオイルフィルタで濾過するとともにリリーフ弁を介
して一部の余剰オイルをオイルパンに戻すオイルポンプ
において、オイルポンプとオイルフィルタとを連通させ
る入口側通路をシリンダブロックに設け、シリンダブロ
ックにオイルフィルタアダプタを介してオイルフィルタ
が取り付けられ、オイルフィルタアダプタに入口側通路
と連通してオイルフィルタにオイルを流入させる流入通
路とオイルフィルタで濾過されたオイルをシリンダブロ
ックへ流出させる流出通路とオイルパンに連絡するリリ
ーフ通路とを形成し、リリーフ通路と流入通路または流
出通路のいずれか一方とを連通させ、この連通部にリリ
ーフ弁を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオイルポンプに係
り、特に形状の変更の比較的容易なオイルフィルタアダ
プタを利用し、リリーフ通路の通路径の変更やリリーフ
弁の開口面積の拡大等に柔軟に対応し得るオイルポンプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるエンジンと連動して回
転し、吐出されたオイルをオイルフィルタで濾過すると
ともに、リリーフ弁を介して一部の余剰オイルをオイル
パンに戻すオイルポンプがある。
【0003】前記オイルポンプとしては、特開平8−1
58841号公報に開示されるものがある。この公報に
開示されるオイルポンプ装置は、エンジンに連動して回
転し、エンジンに油を圧送するオイルポンプと、エンジ
ン回転域が第1設定回転数に達したときにオイルポンプ
から吐出した油の一部を逃がす第1リリーフ弁と、エン
ジン回転域が第1設定回転域よりも高い第2設定回転域
に達したときにオイルポンプから吐出した油の一部を逃
がす第2リリーフ弁とを備え、設定圧可変装置及び設定
圧可変装置に可変指令を出すコントローラを用いなくと
も、エンジン中回転域において必要量の油をエンジンに
圧送している。
【0004】また、実開平5−39611号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される目詰まり検知
部を有するリリーフバルブは、弁ケースに電気絶縁体を
介して支持させたスプリングで、弁体を弁ケース内面に
形成した便座に押圧して一方向弁を形成し、金属材料で
なる弁ケースと弁体とスプリングとを検知部として目詰
まり検知回路を構成し、オイルフィルタのリリーフバル
ブに通電して、目詰まり検知回路の一部とし、リリーフ
バルブの開閉を、検知回路の検知部のスイッチング作用
として利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のオイ
ルポンプを有するエンジン102は、図9に示す如く、
シリンダブロック104と、このシリンダブロック10
4の上面に装着されるシリンダヘッド106と、シリン
ダヘッド106の上面に装着されるシリンダヘッドカバ
ー108と、前記シリンダブロック104の下部に配設
されるオイルパン110とを有している。
【0006】また、前記エンジン102内にオイル通路
112を形成し、このオイル通路112の一端にオイル
ストレーナ114を配設してオイルパン110内に位置
させるとともに、前記エンジン102に連動して回転す
るオイルポンプ116を設けている。
【0007】そして、前記オイル通路112の途中にオ
イルフィルタ118を配設する。このオイルフィルタ1
18は、オイルフィルタアダプタ120を介してシリン
ダブロック104に取り付けられている。
【0008】このとき、前記オイルポンプ116には、
ポンプリリーフ弁122が一体的に形成されているもの
である。
【0009】ここで、前記オイルフィルタアダプタ12
0について説明すると、オイルフィルタアダプタ120
は、オイルフィルタ118の交換サービス面の要求や排
気マニホルド等との緩衝を避けるために使用されるもの
であり、オイルフィルタアダプタ120の一端は、図1
0に示す如く、Oリング124を介してシリンダブロッ
ク104に取付ボルト126によって取り付けられると
ともに、L字状に折曲した後に下方に指向する他端に
は、オイルフィルタ118が装着される。
【0010】そして、図11に示す如く、シリンダブロ
ック104にオイルポンプ(図示せず)からオイルが圧
送される第1のオイルギャラリ128を設けるととも
に、エンジン各部へオイルを供給する第2のオイルギャ
ラリ130を設ける。
【0011】また、第1のオイルギャラリ128に連通
してオイルフィルタ118にオイルを流入させる流入通
路132と、オイルフィルタ118で濾過されたオイル
を第2のオイルギャラリ130に流出させる流出通路1
34とを前記オイルフィルタアダプタ120に形成して
いる。
【0012】ところで、従来のオイルポンプにおいて
は、一般的に、オイルポンプにポンプリリーフ弁を一体
的に形成している。
【0013】例外として、自動弁すきま調整機構を持っ
たエンジンにおいては、油圧タペットの油圧を制御する
ことを目的としたリリーフ弁を備え、エンジン全体とし
て複数のリリーフ弁を持つ場合がある。
【0014】そして、リリーフ弁に求められる性能は、
設定したリリーフ弁開弁圧でエンジン油圧を一定に制御
することであるが、低油温時においては、オイルの粘度
が高いため、リリーフ弁が開弁してもエンジン潤滑用の
オイル通路内の油圧がリリーフ弁圧以上となる場合があ
る。
【0015】この結果、エンジン潤滑用のオイル通路の
油圧が高いことにより、ガスケットやOリング等のシー
ル部分からオイル漏れが発生し易くなるという不具合が
ある。
【0016】このような不具合の対処策として、リリー
フ弁の開口面積を拡大し、オイルリリーフ量を増加させ
る方法があるが、コンパクトなエンジンではリリーフ弁
の大きさは制限を受け、リリーフ開口面積を容易に大き
くするができない場合がある。
【0017】また、その他の方策としては、リリーフ弁
を複数個設け、リリーフオイル量を多くする方法が考え
られる。
【0018】リリーフ弁の複数化が必要な場合、オイル
ポンプに一体的に形成されるポンプリリーフ弁以外のリ
リーフ弁、つまり2個目のリリーフ弁をシリンダブロッ
ク等のエンジン本体に直接的に構成することが考えられ
るが、新規設計でない場合には大幅な設計変更を伴うこ
ととなり、実用上及び経済的に不利であるという不都合
がある。
【0019】このため、この発明は、リリーフ弁をシリ
ンダブロックに形成する方策として、オイルフィルタと
シリンダブロックとを連結するオイルフィルタアダプタ
にリリーフ弁を設け、リリーフ弁の複数化に対応するも
のである。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、オイルポンプから吐出され
たオイルをオイルフィルタで濾過するとともにリリーフ
弁を介して一部の余剰オイルをオイルパンに戻すオイル
ポンプにおいて、該オイルポンプと前記オイルフィルタ
とを連通させる入口側通路をシリンダブロックに設け、
該シリンダブロックにオイルフィルタアダプタを介して
オイルフィルタが取り付けられ、該オイルフィルタアダ
プタに前記入口側通路と連通してオイルフィルタにオイ
ルを流入させる流入通路とオイルフィルタで濾過された
オイルをシリンダブロックへ流出させる流出通路とオイ
ルパンに連絡するリリーフ通路とを形成し、該リリーフ
通路と前記流入通路または流出通路のいずれか一方とを
連通させ、この連通部に前記リリーフ弁を設けたことを
特徴とする。
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
形状の変更の比較的容易なオイルフィルタアダプタに流
入通路と流出通路とリリーフ通路とを形成し、このリリ
ーフ通路と流入通路または流出通路のいずれか一方との
連通部にリリーフ弁を設け、リリーフ通路の通路径の変
更やリリーフ弁の開口面積の拡大等に柔軟に対応させて
いる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0022】図1〜図7はこの発明の実施例を示すもの
である。この発明の実施例において、上述した従来技術
のものと同一機能を果たす箇所には、「100」を減じ
た符号を使用して説明する。
【0023】図1及び図3において、2はエンジン、4
はシリンダブロック、10はオイルパンである。前記エ
ンジン2のシリンダブロック4に、オイルポンプ16と
オイルフィルタ18とを連通させる入口側通路36を設
け、オイルフィルタ18とエンジン各部と連通させる出
口側通路38を設ける。
【0024】そして、前記入口側通路36の一部を構成
する第1のシリンダブロックオイルギャラリ40を設け
るとともに、前記出口側通路38の一部を構成する第2
のシリンダブロックオイルギャラリ42を設ける。
【0025】また、シリンダブロック4に、Oリング2
4を介してオイルフィルタアダプタ20を取り付け、こ
のオイルフィルタアダプタ20にオイルフィルタ18を
取り付ける。
【0026】このとき、オイルフィルタアダプタ20に
前記入口側通路36と連通してオイルフィルタ18にオ
イルを流入させる流入通路32と、オイルフィルタ18
で濾過されたオイルを出口側通路38に連通してシリン
ダブロック4へ流出させる流出通路34と、オイルパン
6に連絡するリリーフ通路44とを形成し、該リリーフ
通路44と前記流入通路32または流出通路34のいず
れか一方とを連通させ、この連通部、例えばリリーフ通
路44途中にリリーフ弁46を設ける構成とする。
【0027】詳述すれば、前記流入通路32は、図1及
び図3に示す如く、シリンダブロック4の入口側通路3
6である第1のシリンダブロックオイルギャラリ40と
連通し、流出通路34は、シリンダブロック4の出口側
通路38である第2のシリンダブロックオイルギャラリ
42に連通している。
【0028】また、前記リリーフ通路44を、オイルフ
ィルタアダプタ20内に形成される第1リリーフ通路4
4−1と、シリンダブロック4内に形成される第2リリ
ーフ通路44−2とにより形成する。
【0029】そして、前記リリーフ通路44を、例えば
流入通路32に連通して設ける。
【0030】オイルフィルタアダプタ20は、シリンダ
ブロック取付面から水平方向に延びた水平部20−1
と、下方に向けて折れ曲がる屈曲部48とを有し、更に
屈曲部48を経て下方に延び、且つ下端部がオイルフィ
ルタ取付面となる垂直部20−2とを備えている。第1
リリーフ通路44−1は、L字形状を有し、且つ前記オ
イルフィルタアダプタ20の垂直部20−2とシリンダ
ブロック4との間に形成され、一端をシリンダブロック
4に形成された第2リリーフ通路44−2と連結し、他
端が流入通路32と連結させている。更に前記第1リリ
ーフ通路44−1は、通路途中にリリーフ弁46を設け
る。
【0031】なお、このリリーフ弁(「2段目リリーフ
弁」ともいう)46とは別に、オイルポンプ16の吐出
通路にポンプリリーフ弁(「1段目リリーフ弁」ともい
う)22を設け、前記リリーフ弁46は、ポンプリリー
フ弁22が開放される第1所定圧よりも大きい第2所定
圧以上のときに開くように設定される。
【0032】前記リリーフ弁46は、オイルフィルタア
ダプタ20の下側からリリーフ通路44の途中に到達す
べく形成された連通孔部46−1と、リリーフ通路44
の開放あるいは閉鎖方向に連通孔部46−1内を進退移
動する弁体46−2と、この弁体46−2をリリーフ通
路44の閉鎖方向に付勢するリリーフスプリング46−
3と、リリーフスプリング46−3を保持するリテーナ
46−4とからなる。
【0033】リリーフ弁46の構造の参考として、図2
に一般的なポンプリリーフ弁22の構造を開示する。こ
のポンプリリーフ弁22は、オイルポンプロータプレー
トA内に収容されるものであり、オイルポンプロータプ
レートA内においてリリーフ通路の途中に到達すべく形
成される図示しない連通孔部と、リリーフ通路の開放あ
るいは閉鎖方向に連通孔部内を進退移動する弁体22−
1と、この弁体22−1をリリーフ通路の閉鎖方向に付
勢するリリーフスプリング22−2と、リテーナ22−
3と、固定用サークリップ22−4とを有している。
【0034】このような構成として、前記オイルフィル
タアダプタ20に、オイルフィルタ18の取付方向を変
える機能と、リリーフ弁46を持つことで油圧を制御す
る機能との両方を付加するものである。
【0035】ここで、図4によって潤滑油系統を説明す
ると、オイルパン10内のオイルは、オイルポンプ16
によって吸い上げられ、第1のシリンダブロックオイル
ギャラリ40に圧送される。
【0036】第1のシリンダブロックオイルギャラリ4
0に圧送されたオイルは、オイルフィルタアダプタ20
の流入側、つまり流入通路32によってオイルフィルタ
18に流入させ、このオイルフィルタ18によって濾過
されたオイルをオイルフィルタアダプタ20の流出側、
つまり流出通路34によって第2のシリンダブロックオ
イルギャラリ42に流出させ、第2のシリンダブロック
オイルギャラリ42からエンジン各部(ピストン・クラ
ンク系、動弁系等)に供給され、エンジン各部から前記
オイルパン10に戻るものである。
【0037】そしてこのとき、前記オイルポンプ16に
よって圧送されるオイル中の一部の余剰オイルは、ポン
プリリーフ弁22を介して前記オイルパン10に戻され
るとともに、オイルフィルタアダプタ20の流入側、つ
まり流入通路32によってオイルフィルタ18に流入す
る際のオイル中の一部の余剰オイルは、リリーフ弁46
を介して前記オイルパン10に戻されることとなる。
【0038】次に作用を説明する。
【0039】オイルの圧力が第1所定圧よりも大きくな
ると、図7に示す如く、1段目リリーフ弁開弁、つまり
ポンプリリーフ弁が開放される。
【0040】そして、オイルの圧力が第1所定圧よりも
大きい第2所定圧以上のときには、図7に示す如く、2
段目リリーフ弁開弁、つまりリリーフ弁46が開放さ
れ、オイル通路内の油圧が設計許容値以内に保たれる。
【0041】すなわち、図3に白抜き矢印で示す如く、
オイルポンプ16からのオイルが流入通路32に流入し
た際に、オイルの圧力が第1所定圧よりも大きい第2所
定圧以上であるときにリリーフ弁46が開放されること
によって、図3に破線白抜き矢印で示す如く、一部の余
剰オイルがリリーフ通路44によってオイルパン10に
戻され、その他のオイルはオイルフィルタ18に流入
し、このオイルフィルタ18によって濾過されたオイル
は、図3に黒太矢印で示す如く、流出通路34を介して
エンジン各部に供給されることとなる。
【0042】これにより、形状の変更の比較的容易なオ
イルフィルタアダプタ20に流入通路32と流出通路3
4とリリーフ通路44とを形成し、このリリーフ通路4
4と流入通路32または流出通路34のいずれか一方と
の連通部に、油圧が一定値以上のときオイルポンプ16
から吐出された一部の余剰オイルをオイルパン10に戻
すリリーフ弁46を設けたので、リリーフ通路44の通
路径の変更やリリーフ弁46の開口面積の拡大等に柔軟
に対応でき、実用上有利である。
【0043】また、前記リリーフ通路44を、流入通路
32に連通して設けたことにより、オイルフィルタ18
にオイルが流入する前にオイルをリリーフさせることが
でき、オイルフィルタ18にかかる油圧を適正状態に抑
え、オイルフィルタ18とオイルフィルタアダプタ20
との間のシール部(「パッキン」も含む)からのオイル
漏れを防止することができる。
【0044】更に、第1リリーフ通路44−1は、L字
形状を有し、且つ前記オイルフィルタアダプタ20の垂
直部20−2とシリンダブロック4との間に形成され、
一端をシリンダブロック4に形成された第2リリーフ通
路44−2と連結し、他端が流入通路32と連結され、
更に前記第1リリーフ通路44−1は、通路途中にリリ
ーフ弁46を設けているので、オイルフィルタアダプタ
20とシリンダブロック4とで囲まれる余剰スペースに
リリーフ弁46を配置してスペースの有効活用を図るこ
とができるとともに、リリーフ通路44を短く形成して
オイルフィルタアダプタ20の加工を簡易化することが
できる。
【0045】更にまた、前記リリーフ弁46とは別に、
オイルポンプの吐出通路にポンプリリーフ弁を設け、前
記リリーフ弁46は、ポンプリリーフ弁が開放される第
1所定圧よりも大きい第2所定圧以上のときに開くよう
に設定したことにより、低温時にポンプリリーフ弁でリ
リーフしきれなかったオイルをオイルフィルタアダプタ
20に設けたリリーフ弁46でリリーフすることがで
き、油圧制御の幅を拡大し、油圧を設定許容値内に保つ
ことができるものである。
【0046】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0047】例えば、この発明の実施例においては、オ
イルポンプに一体的に形成されるポンプリリーフ弁と、
オイルフィルタアダプタに設けたリリーフ弁との2個リ
リーフ弁を使用する構成としたが、オイルフィルタアダ
プタに設けたリリーフ弁のみの構成とすることも可能で
ある。
【0048】さすれば、オイルフィルタアダプタに設け
たリリーフ弁のみとすることによって、ポンプリリーフ
弁が不要となり、オイルポンプ室の設計自由度を増加さ
せることができ、実用上有利である。
【0049】また、この発明の実施例においては、リリ
ーフ弁を介して一部の余剰オイルをオイルパンに戻すこ
とを考慮した構成としたが、余剰オイルを一時的に貯留
する特別構成とすることも可能である。
【0050】すなわち、図8に示す如く、例えば流入通
路52の途中に一端側が連絡する連絡通路54を設け、
この連絡通路54の他端側に余剰オイルを貯留するオイ
ル貯留部56を設けるとともに、連絡通路54の途中に
2方向弁58を設ける。
【0051】このとき、2方向弁58の第1、第2弁体
60−1、60−2の開放状態を設定し、余剰オイルを
前記オイル貯留部56に貯留するとともに、オイル不足
の際には、オイル貯留部56内のオイルを2方向弁58
を介して流入通路52に戻すものである。
【0052】さすれば、余剰オイルを流入通路52から
抜き取り、オイル状態を良好に維持し得るとともに、オ
イル不足の際には、流入通路52にオイルを供給してオ
イル状態を良好な方向に復帰させることができ、実用上
有利である。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によ
れば、オイルポンプから吐出されたオイルをオイルフィ
ルタで濾過するとともにリリーフ弁を介して一部の余剰
オイルをオイルパンに戻すオイルポンプにおいて、オイ
ルポンプとオイルフィルタとを連通させる入口側通路を
シリンダブロックに設け、シリンダブロックにオイルフ
ィルタアダプタを介してオイルフィルタが取り付けら
れ、オイルフィルタアダプタに入口側通路と連通してオ
イルフィルタにオイルを流入させる流入通路とオイルフ
ィルタで濾過されたオイルをシリンダブロックへ流出さ
せる流出通路とオイルパンに連絡するリリーフ通路とを
形成し、リリーフ通路と流入通路または流出通路のいず
れか一方とを連通させ、この連通部にリリーフ弁を設け
たので、リリーフ通路の通路径の変更やリリーフ弁の開
口面積の拡大等に柔軟に対応でき、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すリリーフ弁閉鎖時の概
略拡大断面図である。
【図2】一般的なポンプリリーフ弁の構造を示す概略斜
視図である。
【図3】リリーフ弁開放時の概略拡大断面図である。
【図4】オイルポンプによる潤滑油系統図である。
【図5】エンジン回転数と時間との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図6】オイルポンプリリーフ弁のみを使用する場合の
油圧と時間との関係を示すタイムチャートである。
【図7】オイルポンプリリーフ弁とリリーフ弁との2つ
を使用する場合の油圧と時間との関係を示すタイムチャ
ートである。
【図8】この発明の他の実施例を示す流入通路部分の概
略拡大説明図である。
【図9】この発明の従来技術を示すエンジンの要部切欠
き斜視図である。
【図10】エンジンのシリンダブロックにオイルポンプ
アダプタを取り付ける状態の概略斜視図である。
【図11】リリーフ弁開放時の概略拡大断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 10 オイルパン 16 オイルポンプ 18 オイルフィルタ 24 Oリング 20 オイルフィルタアダプタ 32 流入通路 34 流出通路 36 入口側通路 38 出口側通路 40 第1のシリンダブロックオイルギャラリ 42 第2のシリンダブロックオイルギャラリ 44 リリーフ通路 46 リリーフ弁 46−1 連通孔部 46−2 弁体 46−3 リリーフスプリング 46−4 リテーナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプから吐出されたオイルをオ
    イルフィルタで濾過するとともにリリーフ弁を介して一
    部の余剰オイルをオイルパンに戻すオイルポンプにおい
    て、該オイルポンプと前記オイルフィルタとを連通させ
    る入口側通路をシリンダブロックに設け、該シリンダブ
    ロックにオイルフィルタアダプタを介してオイルフィル
    タが取り付けられ、該オイルフィルタアダプタに前記入
    口側通路と連通してオイルフィルタにオイルを流入させ
    る流入通路とオイルフィルタで濾過されたオイルをシリ
    ンダブロックへ流出させる流出通路とオイルパンに連絡
    するリリーフ通路とを形成し、該リリーフ通路と前記流
    入通路または流出通路のいずれか一方とを連通させ、こ
    の連通部に前記リリーフ弁を設けたことを特徴とするオ
    イルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記リリーフ通路は、前記流入通路に連
    通していることを特徴とする請求項1に記載のオイルポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 前記リリーフ通路は、L字形状を有し、
    且つ前記オイルフィルタアダプタの垂直部とシリンダブ
    ロックとの間に形成され、一端をシリンダブロックと連
    結し、他端を前記流入通路と連結するとともに、通路途
    中にリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項2に記
    載のオイルポンプ。
  4. 【請求項4】 前記リリーフ弁とは別に、オイルポンプ
    の吐出通路にポンプリリーフ弁を設け、前記リリーフ弁
    はポンプリリーフ弁が開放される第1所定圧よりも大き
    い第2所定圧以上のときに開くことを特徴とする請求項
    1に記載のオイルポンプ。
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Cited By (5)

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