JPH0318645Y2 - - Google Patents

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JPH0318645Y2
JPH0318645Y2 JP1983096937U JP9693783U JPH0318645Y2 JP H0318645 Y2 JPH0318645 Y2 JP H0318645Y2 JP 1983096937 U JP1983096937 U JP 1983096937U JP 9693783 U JP9693783 U JP 9693783U JP H0318645 Y2 JPH0318645 Y2 JP H0318645Y2
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hydraulic oil
pressure chamber
hydraulic
reservoir chamber
valve
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JP1983096937U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油圧リフタ、特に内燃エンジンの動弁
系に装着される圧送式油圧リフタに関するもので
ある。
一般に内燃エンジンに於ては、主にシリンダヘ
ツド、シリンダブロツク等の熱による伸びと動弁
機構の伸びとの差を考え、所定のバルブクリアラ
ンスを設ける必要があるが、当該クリアランスが
正しく保持されないとエンジン駆動中に騒音が発
生したり生ガスの吹き抜けによる馬力ロス等が生
じる。そこで動弁機構の作動中バルブクリアラン
スを零に保ち、騒音、馬力ロスを低減して安定し
た動弁機構の作動をはかる油圧リフタが既に知ら
れている。
上記種類の油圧リフタとして、従来、例えば特
開昭56−132413号公報に記載されるものが既に知
られている。このものは、カムからの荷重を一端
で受け他端がバルブステムと連動するプランジヤ
を有し、該プランジヤ内に圧力室が形成され、該
圧力室にはチエツク弁を介してリザーバ室から作
動油が供給され、更にプランジヤとボデイ間には
圧力室内の作動油のリーククリアランスが形成さ
れる構成となつている。このようにして内燃エン
ジンによつて回転されるカムに連動してリフタ全
長が所定寸法伸縮されるものである。つまり、ボ
デイに対してプランジヤが所定寸法縮む場合、圧
力室内の作動油をリーククリアランスから流出さ
せ、ボデイに対してプランジヤが所定寸法伸びる
場合、チエツク弁を開いてリザーバ室から圧力室
へ作動油を流入させる。
しかし上記従来装置においては、エンジン停止
時に作動供給源からリザーバ室を含みチエツク弁
に至る作動油路中から作動油が外部に洩れてエア
が混入され、従つて、エンジン始動時、作動油路
中へ供給される作動油中にエアが混入される恐れ
がある。一般にリザーバ室の上部にたまるこのエ
アが多量となるとリザーバ室から圧力室に侵入
し、油圧リフタ自体の剛性が消失されて油圧リフ
タが所定寸法の伸縮ができず、打音が発生しやす
いという欠点があつた。
そこで本考案は、作動油中に混入されるエアを
外部へ排出し、もつて圧力室内へのエアの侵入を
できるだけ防止することを目的とする。
本考案は、リザーバ室と圧力室の間に配設され
るチエツク弁に至るリザーバ室を含む作動油路中
に一端があり、他端が油圧リフタのボデイ外部へ
開口して作動油路を外部へ連通させる実質的に環
状なエア排出路を有するもので、従つて作動油路
中に混入されたエアがエア排出路から外部へ排出
されるので圧力室へのエアの侵入ができるだけ防
止される。
本考案は以上の如くであるから、エア排出機構
として単に環状なエア排出路を設ければよく、圧
力により開閉するチエツクバルブ等の可動部材を
設ける必要がないという効果がある。
以下、本考案の実施例を添付図面により説明す
る。
第1図は本考案に従うOHCダイレクトタイプ
の油圧リフタ10が装着される内燃エンジンの動
弁系を示している。シリンダヘツド11に形成さ
れるシリンダヘツドポート12と燃焼室13との
連通はバルブ14により開閉制御され、シリンダ
ヘツド11に植設されたバルブガイド15にバル
ブステム16が挿入されている。シリンダヘツド
11の上端面上に配設されるバネ座17と、バル
ブステム16に固定されるスプリングリテーナ1
8との間にバルブスプリング19が張設され、該
スプリング19によりバルブ14は常時バルブシ
ート20に着座するように図示上方へ付勢され
る。油圧リフタ10は、バルブステム16上端面
とカムシヤフト21のカム面21aとの間に接触
配設され、カムシヤフト21の回転運動により油
圧リフタ10は上下運動をくり返し、バルブ14
が開閉作動を行う。
第2,3,4図を参照して油圧リフタ10は、
金属製の一端開口第1ボデイ22と、該ボデイ2
2の他端を焼着等によつて固定される耐摩耗性に
勝れた焼結合金製の平板状の第2ボデイ23を有
する。第1ボデイ22は、外側円筒部24と内側
環状円筒部25を有し、それによつてその間に作
動油用の通路26を区画している。通路26は、
外側円筒部24に形成される作動油供給通路2
7、シリンダヘツド11に形成される通路28
(第1図)を介してオイルポンプ等の作動油供給
源から作動油を受けるよう構成される。通路26
は、第1ボデイ22に圧入される金属製のパイプ
29を介して、第1ボデイ22と第2ボデイ23
の間に形成されるリザーバ室30に連結される。
このリザーバ室は、第2ボデイ23と一体的に形
成される実質的に環状な隔壁31によつてサーキ
ユラーな環状に形成される。本実施例において
は、略一回転の隔壁31によつてその内外に二重
のサーキユラー溝としてのリザーバ室30として
構成され、その外周サーキユラー溝30aの端部
30bに近接してリザーバ室30の入口として機
能するパイプ29の上端29aが開口される。
第1ボデイ22の内側環状円筒部25内にはプ
ランジヤ33が摺動自在に配設され、両者25,
33間にリーククリアランス34が形成される。
プランジヤ33の上下方向運動は、第1ボデイ2
2にシール35を介して固定され通路26のシー
ル部材としても機能するストツパ36によつて規
制される。プランジヤ33内には、圧力室37が
形成され、該圧力室37内にはプランジヤ33を
図示上方へ付勢するスプリング38が配設され、
スプリング38の上端はリテーナ39を介して第
1ボデイ22に支持されている。リザーバ室30
の内周サーキユラー溝30cからボデイ22に形
成される通路32を介して圧力室37へ伝達され
る作動油は、第1ボデイ22に形成されるシート
40と当接する方向にスプリング41によつて付
勢されるボール型チエツク弁42によつて制御さ
れる。尚、第2ボデイ23の第2図上面がカム2
1と接触し、プランジヤ33がバルブステム16
と当接しうる。パイプ29の上端29aは、リザ
ーバ室30を形成する第2ボデイ23の内面23
aより、第2図において水平或いは上方に位置す
るよう構成される。
上記のように、リザーバ室30を二重のサーキ
ユラー溝30a,30cの形状として構成し、外
周溝30aの端部30bに近接してリザーバ室3
0用の入口29aを形成したので、エンジン停止
時に第3図の入口29aが鉛直方向最下位に位置
されるような場合でさえ、リザーバ室30内に十
分な作動油が確保される。この確保量を、ボデイ
22,23とプランジヤ33の相対移動による圧
力室37の最小体積と最大体積の差に相当する量
以上に設定すればエンジン始動時の作動油は十分
確保できるものである。尚、エンジン停止時の油
圧リフタの傾斜角がいずれであつても隔壁によつ
て所望の作動オイルが確保されるようにすること
ができる。
リザーバ室30内には、その一端43aが該リ
ザーバ室を含みチエツク弁42に至る作動油路中
にあり、他端43bが第2ボデイ23に固定され
るとともに油圧リフタ10の外部へ開口するエア
排出パイプ43が配設される。該パイプ43は作
動油路として機能するサーキユラー溝30aに沿
つた環状とされ第4図に示されるように一端43
aは上方側に、すなわち第2ボデイ23の内面2
3a側に屈曲されて開口している。従つて、作動
油路中に気泡等エアが混入されていた場合、作動
油の供給とともにリザーバ室の上方にたまるエア
が一端43aからパイプ43内に入り他端43b
から外部へ排出されるので圧力室37内に侵入さ
れることが防止される。パイプ43の内径、つま
りエア排出径はエアの逆流が生じない程度に十分
小さくされ、また、作動油路を形成するパイプ2
9、サーキユラー溝30a等の径に対してパイプ
43のエア排出径は十分小さいため作動油がパイ
プ43から油圧リフタの外部へ洩れて圧力室37
への作動油の供給が不足するということもない。
上記したエア排出パイプ43は、複数設けられ
てもよく、また所定位置での保持のために他端4
3bのみならず、両端の間の適宜箇所、また一端
43aに近接して適宜箇所で第2ボデイ23に焼
着等によつて固定されてもよい。
上記構成において、油圧リフタの作動オイル
は、オイルポンプから供給通路27、パイプ2
9、リザーバ30、通路32を介して圧力室37
に供給可能となつている。エンジンの回転に伴い
カムシヤフト21が回転し、第1、第2ボデイ2
2,23が図示下方へ押し下げられると圧力室3
7内のオイル圧力が上昇し、チエツク弁42が閉
弁する。この時、圧力室37内からオイルがリー
ククリアランス34を介してオイルパン等へ流出
する。従つてプランジヤ33は所定寸法だけ、ボ
デイに対して縮むことになる。次にカムシヤフト
21が更に回転するとスプリング38の力により
ボデイが持ち上げられることによりリフト全長が
所定寸法だけ伸びる。
その結果、圧力室37内のオイル圧力が下降
し、チエツク弁42が開いてリーククリアランス
内のオイルが圧力室37内に流入し、油圧リフタ
10全体としては、元の長さに戻ることになる。
このようにして、油圧リフタ10は、作動中前述
の所定寸法の伸縮をくり返し、動弁機構のバルブ
クリアランスを零に保つ。
第5,6図は、本考案の変形例を示すもので、
エア排出パイプ50が、第2ボデイ23の内周2
3bに沿つて配設される。従つて、外部へ開口す
る他端50bの他、適宜箇所での第2ボデイ23
への焼音等が容易であつて位置決めが確実にでき
るとともに、作動油路中に開口する一端50aが
第2ボデイ23の内面23aに極めて近い位置と
され、作動油の供給とともに、リザーバ室上方に
たまるエアが容易に外部へ排出できる。尚、他の
構成、作用は前述の実施例と同様であるので同じ
番号で示して詳細説明は省略する。第7,8図は
本考案の他の変形例を示すもので、エア排出パイ
プ60が第2ボデイ23の内周23bに形成され
る環状凹部23cに配置されるものであり、適宜
箇所にて、第2ボデイ23に焼着等固定されるも
のである。前述の各実施例と同様にパイプ60の
一端60aは、作動油路中に開口し、他端60b
は外部へ開口している。この一端60aは、前記
実施例と同じく第2ボデイ23の内面23aに近
接するよう屈曲されている。尚、前述の実施例と
同様な箇所は同一部材で示される。
更に変形例を示す第9,10図は、第2ボデイ
23自体に略一回転したエア排出溝70が形成さ
れる。その一端70aは作動油路中に開口され、
その他端70bは外部へ開口している。この溝7
0の径は小さく、作動油の流出は問題のない程度
に押えられるとともに、エアの逆流も防止され
る。
上記した各実施例のエア排出パイプ又はエア排
出溝は、実質上環状であり、その径が比較的小さ
く形成されるものであるから、作動油の流失は防
止されるとともに、該パイプ又は溝中の作動油の
粘性抵抗によりエアの吸い込みは防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従う油圧リフタを装着した内
燃エンジンの動弁機構を示す部分断面図、第2図
は第1図の油圧リフタの拡大断面図、第3図は第
2図の−線断面図、第4図は第3図の−
線断面図、第5図は本考案の変形例を示す第4図
と同様な図、第6図は第5図の−線断面図、
第7図は本考案の他の変形例を示す第4図と同様
な図、第8図は第7図の−線断面図、第9図
は本考案の更に他の変形例を示す第4図と同様な
図、及び第10図は第9図のx−x線断面図であ
る。 10……油圧リフタ、22,23……ボデイ、
30……リザーバ室、33……プランジヤ、34
……リーククリアランス、37……圧力室、42
……チエツク弁、43,50,60……エア排出
パイプ、70……エア排出溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃エンジンの動弁系に装着される油圧リフタ
    において、ボデイの一端側に摺動自在に配設され
    その内部に圧力室を形成し且つボデイ内壁ととも
    に前記圧力室内の作動油のリーククリアランスを
    形成するプランジヤ、前記ボデイ内に形成される
    リザーバ室、該リザーバ室から前記圧力室へのみ
    前記リザーバ室に伝達される作動油の流通を許容
    するチエツク弁、及び前記リザーバ室を含み前記
    チエツク弁へ至る作動油路中に一端があり、他端
    がボデイ外部へ開口して前記作動油路を外部へ連
    通させる実質的に環状なエア排出路を有する油圧
    リフタ。
JP9693783U 1983-06-22 1983-06-22 油圧リフタ Granted JPS603205U (ja)

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JP9693783U JPS603205U (ja) 1983-06-22 1983-06-22 油圧リフタ

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JP9693783U JPS603205U (ja) 1983-06-22 1983-06-22 油圧リフタ

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JPS603205U JPS603205U (ja) 1985-01-11
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