JP2002308890A - エタンビス(アルキルホスフィン)酸類の製造方法 - Google Patents

エタンビス(アルキルホスフィン)酸類の製造方法

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JP2002308890A
JP2002308890A JP2001301440A JP2001301440A JP2002308890A JP 2002308890 A JP2002308890 A JP 2002308890A JP 2001301440 A JP2001301440 A JP 2001301440A JP 2001301440 A JP2001301440 A JP 2001301440A JP 2002308890 A JP2002308890 A JP 2002308890A
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マルテイン・シッケン
Norbert Dr Weferling
ノルベルト・ヴエーフエルリング
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ペーター・シユミッツ ハンス−
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/30Phosphinic acids [R2P(=O)(OH)]; Thiophosphinic acids ; [R2P(=X1)(X2H) (X1, X2 are each independently O, S or Se)]
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高収率で経済的なエタンビス(アルキルホス
フィン)酸類の製法の提供。 【解決手段】a)アルカリ金属或いはアルカリ土類金属
の水酸化物の存在下、元素状黄リンとアルキルハライド
とを反応させて、b)鉱酸を添加することにより、アル
キル亜ホスホン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸を遊離さ
せ、c)前記アルキル亜ホスホン酸、亜リン酸、及び次
亜リン酸の混合物からアルキル亜ホスホン酸をエステル
化し、d)前記混合物からアルキル亜ホスホン酸のエス
テルを単離し、これを加水分解して、アルキル亜ホスホ
ン酸を得、そしてe)前記アルキル亜ホスホン酸から、
アルキンとのフリーラジカル開始反応により一般式
(1) (式中、R、RはH、カルボキシル基等、R、R
は2〜20個の炭素原子をもつアルキル基)の対応す
る、エタンビス(アルキルホスフィン)酸を製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エタンビス(アル
キルホスフィン)酸を製造する方法と、そしてまた、こ
の方法により製造される製品の使用にも関する。
【0002】
【従来の技術】ホスフィン酸とこれらの塩は、多様な方
法により製造され、文献のなかで広範に記述されてい
る。
【0003】有機ホスフィン酸とこれらの塩及びエステ
ルは既知の難燃剤である。例えば、EP 0 699 7
08A1は、難燃性ポリエステル成形組成物を記述して
いるが、これらは、ホスフィンあるいはジホスフィン酸
のカルシウムあるいはアルミ二ウム塩を添加することに
より難燃性とされる。上述の塩は、対応するホスホン酸
と水酸化カルシウムまたは水酸化アルミニウムとを反応
させることにより得られる。
【0004】これらの高リン含量と特に二座の性質によ
って、このジホスフィン酸は、ポリエステル用、例えば
テキスタイル用途の極めて有効な反応性難燃剤として記
述されている。また、これは、特に、このグリコールエ
ステルの形のエタンビス(メチルホスフィン)酸にも当
てはまる(DE 22 36 037A1)。
【0005】これらのジホスフィン酸の製造は、技術的
に複雑であり、亜ホスホン酸ジエステルとアルキルジハ
ライドとをArbuzov反応[P.Mastaler
z,Rocziniki Chem 38(1964),
pp.61−64]させ、続いてこのエステルを開裂さ
せることにより行われる。使用される亜ホスホン酸ジエ
ステルは、対応する亜ホスホン酸ジハライドからアルコ
ールとの反応により製造される。
【0006】アルキル亜ホスホン酸エステルとアセチレ
ンとを反応させ、次にこのジエステルをHClによりア
ルキルクロライドの生成と共に開裂させることにより、
エタンジホスホン酸を製造する、もう一つの方法がDE
23 02 523A1に提案されている。ここで再
度、使用されるアルキル亜ホスホン酸エステルは、対応
する亜ホスホン酸ジハライドから加水分解とアルコール
との反応により製造される。
【0007】上述の方法は、適切な有機リン化合物の面
倒な製造を必要とする、第1の難点を有する。これは、
今度はメチルジクロロホスフィン等の対応する亜ホスホ
ン酸ジハライドから製造されるアルキル亜ホスホン酸の
エステルに特に当てはまる。メチルジクロロホスフィン
は、複雑な合成により製造される(Houben−We
yl,Vol.12/1、pp.306)。加えて、上
述の出発材料の一部のように、毒性、あるいは自然発火
性、及び/または腐食性である、極めて望ましくない副
生物が生成する。
【0008】もう一つの難点は、エタンビス(アルキル
ホスフィン)酸を製造するための上述の方法のすべて
は、対応するエステルの技術的に困難な開裂を最終のス
テップとして持つということである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明が基
づく目的は、エタンビス(アルキルホスフィン)酸を製
造することができ、上述の難点を避け、そして特に単純
で、経済的な方法で実施され得、そして高収率の単一生
成物を生じる方法を提供することである。また、この方
法は、環境に及ぼす影響において既知の方法よりも明ら
かに優れていなければならない。本発明の方法の出発材
料は、容易に入手できる元素状黄リンであり、そしてこ
の方法はジホスフィンエステルの複雑な開裂を必要とし
ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は、a)アルカ
リ金属水酸化物の存在下及び/またはアルカリ土類金属
水酸化物の存在下で元素状黄リンとアルキルハライドと
を反応させて、主な構成成分がアルキル亜ホスホン酸、
亜リン酸、及び次亜リン酸のアルカリ金属塩及び/また
はアルカリ土類金属塩である混合物を得、 b)鉱酸を添加することにより、アルキル亜ホスホン
酸、亜リン酸、及び次亜リン酸を遊離させ、そしてまた
同時にアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンを
それぞれ前記鉱酸の塩の形で析出させ、そして次に c)前記アルキル亜ホスホン酸、亜リン酸、及び次亜リ
ン酸の混合物中のアルキル亜ホスホン酸をエステル化
し、 d)前記混合物からアルキル亜ホスホン酸のエステルを
単離し、これを加水分解して、アルキル亜ホスホン酸を
得、そして e)前記アルキル亜ホスホン酸から、アルキンとのフリ
ーラジカル開始反応により一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1及びR2は同一か、あるいは異
なってもよく、水素、カルボキシ基、カルボン酸誘導
体、1から10個の炭素原子を持つ置換されていないか
もしくは置換されたアルキル基、またはフェニル、ベン
ジル、あるいはアルキルが置換した芳香族基であり、そ
してR3及びR4は同一か、あるいは異なり、2から20
個の炭素原子を持つ置換されていないかもしくは置換さ
れたアルキル基である)の対応するエタンビス(アルキ
ルホスフィン)酸を製造することにより、エタンビス
(アルキルホスフィン)酸を製造する方法によって達成
される。
【0013】これ迄の既知の方法に比較して、本発明の
方法は、なかんずく、出発材料としてのホスフィンまた
は亜ホスホン酸ジハライドの使用を避け、ハロゲン化さ
れた有機副生物を生成せず、ホスフィンエステルの複雑
な開裂を含まず、そしてまた生成物分布に関してプラス
面を持つので、かなりの利点を有する。この方法は、実
施するのに極めて有効であり、経済的である。
【0014】使用されるアルキルハライドは、好ましく
はメチルクロライドまたはメチルブロマイドである。ス
テップa)での反応は、好ましくは、アルカリ金属水酸
化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物の水溶液または
これらの混合物と、有機溶媒との2相系で行われる。
【0015】好ましくはステップa)で使用される有機
溶媒は、単独あるいは相互に組み合わせられた、直鎖あ
るいは分岐のアルカン、アルキル置換芳香族溶媒、また
は水−非混和性のあるいは部分的にのみ水−混和性のア
ルコールまたはエーテルである。
【0016】使用が特に好ましい有機溶媒は、単独ある
いはアルコールと組み合わせた、トルエンである。
【0017】前記反応は、好ましくは相間移動触媒の存
在下で行われる。
【0018】前記相間移動触媒は、好ましくはテトラア
ルキルホスホニウムハライド、トリフェニルアルキルホ
スホニウムハライド、またはテトラオルガニルアンモニ
ウム(tetraorganylammonium)ハ
ライドである。
【0019】ステップa)での反応時の温度は、好まし
くは−20から+60℃である。
【0020】前記温度は、好ましくは−10から+30
℃である。
【0021】前記反応は、好ましくは0から10バール
の圧力で行われる。
【0022】本発明の方法のステップa)は、好ましく
は、黄リンを溶媒または溶媒混合物中に懸濁し、次に、
アルキルハライド及び式MOHまたはM’(OH)
2(ここで、Mはアルカリ金属であり、M'はアルカリ土
類金属である)の化合物、またはこれらの混合物と反応
させることによって行われる。
【0023】前記黄リンと前記アルキルハライドを1:
1から1:3のモル比で互いに反応させ、黄リンと式M
OHまたはM'(OH)2の化合物とのモル比が1:1か
ら1:5であることが好ましい。
【0024】ステップb)は、好ましくは鉱酸の添加に
よる中和を含んでなる。
【0025】ステップb)は、好ましくは塩酸の添加に
よる中和を含んでなる。
【0026】前記鉱酸のアルカリ金属塩と前記鉱酸のア
ルカリ土類金属塩はそれぞれ、好ましくは溶媒である水
を反応ステップc)で使用されるアルコールと交換する
ことにより析出させる。
【0027】ステップb)で得られる少量のホスフィン
は、好ましくは酸化により除去される。
【0028】使用される酸化剤は、好ましくは過酸化水
素を含んでなる。
【0029】ステップc)においては、前記アルキル亜
ホスホン酸は、好ましくは一般式R−OH(ここで、R
は1から10個の炭素原子を持つ直鎖あるいは分岐のア
ルキル基である)の直鎖あるいは分岐のアルコールによ
り直接にエステル化される。
【0030】前記アルコールは、好ましくはイソブタノ
ール、n−ブタノール、及び/または2−エチルヘキサ
ノールである。
【0031】ステップb)で析出した前記鉱酸のアルカ
リ金属塩、前記鉱酸のアルカリ土類金属塩は、好ましく
はエステル化工程に先立ち濾別される。
【0032】前記亜ホスホン酸をエステル化して、対応
するモノエステルを得る一つの方法は、高沸点アルコー
ルとの反応であり、その際生成する水は共沸蒸留により
除去する。
【0033】使用されるアルキル亜ホスホン酸は、好ま
しくはメタン亜ホスホン酸である。
【0034】ステップd)においては、アルキル亜ホス
ホン酸のエステルは、好ましくは蒸留により除去され
る。
【0035】ステップd)においては、前記アルキル亜
ホスホン酸の蒸溜されたエステルは、好ましくは水によ
り加水分解され、生じたアルコールは、好ましくは溜去
する。
【0036】ステップe)においては、前記アルキル亜
ホスホン酸は、好ましくはフリーラジカル開始剤の存在
下でアルキンと反応させる。
【0037】使用されるフリーラジカル開始剤は、好ま
しくはアゾ化合物を含んでなる。
【0038】前記アゾ化合物は、好ましくはカチオン性
及び/または非カチオン性のアゾ化合物である。
【0039】前記使用されるカチオン性アゾ化合物は、
好ましくは2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)二塩酸塩または2,2'−アゾビス(N、N'−ジメ
チレンイソブチルアミジン)二塩酸塩を含んでなる。
【0040】前記使用される非カチオン性アゾ化合物
は、好ましくはアゾビス(イソブチロニトリル)、4,
4'−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、または2,
2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を含んで
なる。
【0041】使用されるフリーラジカル開始剤は、好ま
しくは無機過酸化物系フリーラジカル開始剤及び/また
は有機過酸化物系フリーラジカル開始剤を含んでなる。
【0042】使用される無機過酸化物系フリーラジカル
開始剤は、好ましくは過酸化水素、アンモニウムパーオ
キソジサルフェート、及び/またはカリウムパーオキソ
ジサルフェートを含んでなる。
【0043】使用される有機過酸化物系フリーラジカル
開始剤は、好ましくはジベンゾイルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、及び/または過酢酸を含
んでなる。
【0044】好適なフリーラジカル開始剤の広範な選択
は、例としてHouben−Weyl,Supplem
entary volume 20,“Polymeri
sation durch radikalische
Initiierung”[フリーラジカル開始重
合],15−74頁に見出され得る。
【0045】前記フリーラジカル開始剤は、好ましくは
反応時に連続的に計量添加する。
【0046】反応時に連続的に計量添加されるフリーラ
ジカル開始剤は、好ましくはアルキン中の溶液の形であ
る。
【0047】反応時に連続的に計量添加されるフリーラ
ジカル開始剤は、好ましくは使用する溶媒中の溶液の形
である。
【0048】エタンビス(アルキルホスフィン)酸を製
造するためには、ステップd)で加水分解後得られるア
ルキル亜ホスホン酸をフリーラジカル開始剤の存在下
で、一般式(II)
【0049】
【化4】
【0050】(式中、R1及びR2は同一であるか、ある
いは異なり、そして水素、カルボキシ基、カルボン酸誘
導体、1から10個の炭素原子を持つ置換されていない
かもしくは置換されたアルキル基、またはフェニル、ベ
ンジル、あるいはアルキルが置換した芳香族基である)
のアルキンと反応させる。
【0051】使用されるアルキンは、置換されていない
アルキン(式(II)でR1及びR2=H)、単一置換誘
導体(式(II)でR1=H及びR2≠H)、あるいは二
重置換アルキン(式(II)でR1及びR2≠H)のいず
れであってもよい。
【0052】これらのアルキンの例は、エチン、フェニ
ルアセチレン、ジフェニルアセチレン、プロピン、1−
ブチン、2−ブチン、1−フェニルブチン、1−ペンチ
ン、2−ペンチン、1−フェニル−1−ペンチン、1−
ヘキシン、2−ヘキシン、3−ヘキシン、1−フェニル
−1−ヘキシン、1−ヘプチン、1−オクチン、4−オ
クチン、1−ノニン、1−デシン、1−ドデシン、アル
キノール類のプロパルギルアルコール、1−ブチン−3
−オール、2−ブチン−l−オール、2−ブチン−1,
4−ジオール、1−ペンチン−3−オール、2−ペンチ
ン−1−オール、4−ペンチン−1−オール、4−ペン
チン−2−オール、3−ヘキシン−1−オール、5−ヘ
キシン−1−オール、3−ヘキシン−2,5−ジオー
ル、2−オクチン−1−オール、1−オクチン−3−オ
ール、3−ノニン−1−オール、3−デシン−1−オー
ル、並びにプロパルギルクロライド、プロパルギルブロ
マイド、プロパルギルアミン、プロピオル酸、メチルプ
ロピオレート、エチルプロピオレート、2−ブチン酸、
エチル2−ブチノエート、4−ペンチン酸、5−ヘキシ
ノニトリル、2−オクチン酸、メチル2−オクチノエー
ト、メチル2−ノニノエート、アセチレンジカルボン
酸、ジエチルアセチレンジカルボキシレート、及びジメ
チルアセチレンジカルボキシレートである。
【0053】好ましいアルキンは、1−アルキン、プロ
パルギルアルコール、ブチンジオール、プロピオル酸、
及びアセチレンジカルボン酸誘導体である。特に好まし
いのは、エチン(アセチレン)の使用である。
【0054】前記反応は、好ましくは40から200℃
の温度で行われる。
【0055】前記反応は、特に好ましくは70から13
0℃の温度で行われる。
【0056】前記反応は、好ましくは溶媒の存在下で行
われる。
【0057】前記反応は、好ましくは溶媒としての酢酸
中で行われる。
【0058】前記反応は、好ましくはガス状アセチレン
(エチン)を大気圧で導入することにより行われる。
【0059】前記反応は、好ましくは加圧下に行われ
る。
【0060】本方法は、好ましくは部分的な転換の後、
析出したエタンビス(アルキルホスフィン)酸類を濾別
し、消費されたアルキル亜ホスホン酸を補った後に、更
にアルキンを添加することによって行われる。
【0061】また、本発明は、黄リンを水酸化ナトリウ
ム溶液の存在下及び相間移動触媒のトリブチルヘキサデ
シルホスホニウムブロマイドの存在下でメチルクロライ
ドと反応させて、メチル亜ホスホン酸のナトリウム塩を
得、そして塩酸を添加することにより、これから遊離の
酸を遊離し、そして混合物中で2−エチルヘキサノール
によりエステル化し、このエステルを蒸留により単離
し、加水分解し、そして生じた純粋なメタン亜ホスホン
酸をカチオン性あるいは非カチオン性のフリーラジカル
開始剤の存在下で、あるいは過酸化物系フリーラジカル
開始剤の存在下でアセチレン(エチン)と反応させて、
エタンビス(メチルホスフィン)酸を得る方法も提供す
る。
【0062】また、本発明は、黄リンを水酸化ナトリウ
ム溶液の存在下及び相間移動触媒のトリブチルヘキサデ
シルホスホニウムブロマイドの存在下でメチルクロライ
ドと反応させて、メチル亜ホスホン酸のナトリウム塩を
得、そして塩酸を添加することにより、これから遊離の
酸を遊離し、そして混合物中で2−エチルヘキサノール
によりエステル化し、このエステルを蒸留により単離
し、加水分解し、そして生じた純粋なメタン亜ホスホン
酸をカチオン性あるいは非カチオン性のフリーラジカル
開始剤の存在下で、あるいは過酸化物系フリーラジカル
開始剤の存在下で酢酸中でアセチレン(エチン)と反応
させて、エタンビス(メチルホスフィン)酸を得、そし
て循環濾過システムによりこれをこの反応混合物から連
続的に除去し、そして消費されるメタン亜ホスホン酸を
同様に新しい酸により連続的に補う方法も提供する。
【0063】所望のジホスフィン酸は、高選択性と高純
度をもって得られる。
【0064】アルキル亜ホスホン酸及びアルキンは、常
に2:1のモル比(アルキル亜ホスホン酸:アルキン)
で反応するので、これらのいずれかを過剰に使用しても
よい。
【0065】また、本発明は、本発明の方法により製造
されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸の、ポリマ
ー用難燃剤の製造の出発材料としての使用も提供する。
【0066】更に、本発明は、本発明の方法により製造
されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸の、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
またはポリアミド等の熱可塑性ポリマー用の難燃剤の製
造の出発材料としての使用を提供する。
【0067】また、本発明は、本発明の方法により製造
されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸の、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、また
はアクリレート等の熱硬化性樹脂用の難燃剤の製造の出
発材料としての使用も提供する。
【0068】最後に、また、本発明は、本発明の方法に
より製造されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸
の、他のリン含有化合物の化学合成の前駆体としての使
用も提供する。
【0069】下記の実施例は本発明を例示する。
【0070】
【実施例】実施例1:エタンビス(メチルホスフィン)
酸 a)黄リンのメチルクロライドとの反応
【0071】
【化5】
【0072】26.1(0.05モル)のトリブチルヘ
キサデシルホスホニウムブロマイドの1000mlのト
ルエン中の溶液を5lのステンレス鋼圧力反応器に装填
し、60℃迄予備加熱した。62g(2モル)の黄リン
を添加し、続いて激しく撹拌しながら−10℃迄冷却
し、そして、次に、202g(4モル)のメチルクロラ
イドをこの混合物中に凝縮させた。次に、温度を−10
℃に維持しながら、400gの50%濃度の水酸化ナト
リウム水溶液を2時間以内に計量添加した。400gの
水を1時間以内に添加し、次に撹拌を更に1時間継続
し、この混合物を室温迄温め、次に、反応器をフレア(f
lare)で放圧した。これにより、2つの均一な液体相を
得、分離し、分析した。
【0073】この水相(重量:920g)は、65.6
モル%のメチル亜ホスホン酸、14.9モル%の亜リン
酸、及び13.7モル%の次亜リン酸、及び2.8モル
%のナトリウム塩の形のジメチルホスフィン酸、及びま
た3モル%のジメチルジホスフィンからなっていた。 b)このNa塩の酸への転化とNaCl分離
【0074】
【化6】
【0075】この溶液を60gの5%濃度の過酸化水素
水溶液、240gの36%濃度の塩酸、及び400gの
2−エチルヘキサノールにより漸次処理した。水セパレ
ーターで生成した水を蒸留により除去した後、析出した
塩化ナトリウムを濾別し、100gの2−エチルヘキサ
ノールにより洗浄した。 c)反応混合物中での2−エチルヘキサノールによるメ
タン亜ホスホン酸のエステル化 実施例1からの各エチルヘキサノール溶液を合わせ、水
セパレーター中で若干減圧下で約120℃で約6時間加
熱した。 d)メタン亜ホスホン酸の単離 次に、エステル化された反応混合物を蒸留により過剰の
エチルヘキサノールから分離し、減圧蒸留にかけた。2
20gのメタン亜ホスホン酸の2−エチルヘキシルエス
テルが75℃の塔頂温度と0.3mmの圧力で溜出し
た。この生成物は、99%を超える純度の透明な無色の
液体であり、使用した黄リンを基準にして、58%の収
率に相当する。分析:16.0%リン(理論値:16.
2%);31P NMR:34ppmでの二重線(ジアス
テレオ異性体対)。次に、このエステルを50gの水と
共に還流で2時間加熱し、次に水ジェットにより得られ
る真空下で、生じたアルコール−水混合物から分離し
た。 e)アセチレン(エチン)との反応 93gのd)からのメタン亜ホスホン酸の氷酢酸200
g中の溶液をガス入口フリット、温度計、撹拌機、還流
コンデンサー、及び開始剤の計量添加手段を備えた1l
の5口フラスコ中で約90℃迄加熱した。激しく撹拌し
ながら、14g(5モル%)のアンモニウムパーオキソ
ジサルフェートの水30g中の溶液を5時間にわたって
計量添加する。同時に、約10l/時のアセチレンをガ
ス入口フリットからこの溶液に導入し、過剰のアセチレ
ンをフレアに逃がす。ここで、反応温度を約95から1
05℃で保持する。アセチレンを窒素での掃気により除
去したならば、この混合物を冷却する。この際、エタン
ビス(メチルホスフィン)酸が析出する。これを濾別
し、各回50mlの酢酸により2回洗浄し、そして水ジ
ェットにより得られる真空下100℃で乾燥する。これ
により、197℃の融点の無色の結晶の形で約78gの
エタンビス(メチルホスフィン)酸が得られる(使用し
たメタン亜ホスホン酸を基準にして理論値の70%)。
この母液は、更なる最終生成物を含み、別の反応に利用
し得る。
【0076】元素分析:P:計算値33.3%、実測値
33.0%;31P NMRスペクトル(D2O):δ=
55ppm(一重線);純度(31P NMR):99
%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベルト・ヴエーフエルリング ドイツ連邦共和国、ヒユルト、クナップザ ックストラーセ、39 (72)発明者 ハンス− ペーター・シユミッツ ドイツ連邦共和国、ブリユール、アム・レ ーメルカーナル、12アー Fターム(参考) 4H028 AA35 AA42 AA44 4H039 CA90 CD20 4H050 AA02 AB80 AB84 AC40 AD11 AD15 BA51 BA65 BA93 BB14 BB31 BC10 BC11 BD21 BD70 BE01 BE02 BE03 BE11 BE60 WA11 WA14 WA22 WA23 WA24 WA26 4J002 AA001 BG041 BG051 CD001 CF061 CF071 CF211 CK001 CL001 EW136 FD136

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)アルカリ金属水酸化物の存在下、あ
    るいはアルカリ土類金属水酸化物の存在下で元素状黄リ
    ンとアルキルハライドとを反応させて、主な構成成分が
    アルキル亜ホスホン酸、亜リン酸、及び次亜リン酸のア
    ルカリ金属塩及び/またはアルカリ土類金属塩である混
    合物を得、 b)鉱酸を添加することにより、アルキル亜ホスホン
    酸、亜リン酸、及び次亜リン酸を遊離させ、そしてまた
    同時にアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンを
    それぞれ前記鉱酸の塩の形で析出させ、そして次に c)前記アルキル亜ホスホン酸、亜リン酸、及び次亜リ
    ン酸の混合物中のアルキル亜ホスホン酸をエステル化
    し、 d)前記混合物からアルキル亜ホスホン酸のエステルを
    単離し、これを加水分解して、アルキル亜ホスホン酸を
    得、そして e)前記アルキル亜ホスホン酸から、アルキンとのフリ
    ーラジカル開始反応により一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は同一か、あるいは異なってもよ
    く、水素、カルボキシ基、カルボン酸誘導体、1から1
    0個の炭素原子を持つ置換されていないかもしくは置換
    されたアルキル基、またはフェニル、ベンジル、あるい
    はアルキルが置換した芳香族基であり、そしてR3及び
    4は同一か、あるいは異なり、2から20個の炭素原
    子を持つ置換されていないかもしくは置換されたアルキ
    ル基である)の対応するエタンビス(アルキルホスフィ
    ン)酸類を生成させることにより、エタンビス(アルキ
    ルホスフィン)酸類を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記鉱酸のアルカリ金属塩及び前記鉱酸
    のアルカリ土類金属塩をそれぞれ、溶媒である水を反応
    ステップc)で使用されるアルコールと交換することに
    より析出させる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ステップc)において、前記アルキル亜
    ホスホン酸を、一般式R−OH(ここで、Rは1から1
    0個の炭素原子を持つ直鎖あるいは分岐のアルキル基で
    ある)の直鎖あるいは分岐のアルコールにより直接にエ
    ステル化する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記アルコールが、イソブタノール、n
    −ブタノール、及び/または2−エチルヘキサノールで
    ある、請求項1から3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記アルキル亜ホスホン酸が、メタン亜
    ホスホン酸である、請求項1から4のいずれか一つに記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 ステップd)において、前記アルキル亜
    ホスホン酸のエステルを蒸留により取り出す、請求項1
    から5のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 ステップd)において、アルキル亜ホス
    ホン酸の蒸溜されたエステルを水により加水分解し、及
    び生じたアルコールを溜去する、請求項1から5のいず
    れか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 ステップe)において、前記アルキル亜
    ホスホン酸を、フリーラジカル開始剤の存在下にアルキ
    ンと反応させる、請求項1から7のいずれか一つに記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 使用されるフリーラジカル開始剤がアゾ
    化合物を含んでなる、請求項1から8のいずれか一つに
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記アゾ化合物がカチオン性及び/ま
    たは非カチオン性アゾ化合物である、請求項1から9の
    いずれか一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 使用されるカチオン性アゾ化合物が、
    2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩
    または2,2'−アゾビス(N、N'−ジメチレンイソブ
    チルアミジン)二塩酸塩を含んでなり、そして使用され
    る非カチオン性アゾ化合物がアゾビス(イソブチロニト
    リル)、4,4'−アゾビス(4−シアノペンタン酸)
    及び/または2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニ
    トリル)を含んでなる、請求項1から10のいずれか一
    つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 使用されるフリーラジカル開始剤が、
    無機過酸化物系フリーラジカル開始剤及び/または有機
    過酸化物系フリーラジカル開始剤を含んでなる、請求項
    1から8のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 使用される無機過酸化物系フリーラジ
    カル開始剤が、過酸化水素、アンモニウムパーオキソジ
    サルフェート、及び/またはカリウムパーオキソジサル
    フェートを含んでなり、そして使用される有機過酸化物
    系フリーラジカル開始剤が、ジベンゾイルパーオキサイ
    ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、及び/または過酢
    酸を含んでなる、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記フリーラジカル開始剤を反応時に
    連続的に計量添加する、請求項1から13のいずれか一
    つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 反応時に連続的に計量添加されるフリ
    ーラジカル開始剤がアルキン中の溶液の形である、請求
    項1から14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 反応時に連続的に計量添加されるフリ
    ーラジカル開始剤が使用される溶媒中の溶液の形であ
    る、請求項1から14のいずれか一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 ステップd)で加水分解後得られるア
    ルキル亜ホスホン酸を、フリーラジカル開始剤の存在下
    で、一般式(II) 【化2】 (式中、R1及びR2は同一であるか、あるいは異なり、
    そして水素、カルボキシ基、カルボン酸誘導体、1から
    10個の炭素原子を持つ置換されていないかもしくは置
    換されたアルキル基、またはフェニル、ベンジル、ある
    いはアルキルが置換した芳香族基である)のアルキンと
    反応させる、請求項1から16のいずれか一つに記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 前記アルキンがエチン、フェニルアセ
    チレン、ジフェニルアセチレン、プロピン、1−ブチ
    ン、2−ブチン、1−フェニルブチン、1−ペンチン、
    2−ペンチン、1−フェニル−1−ペンチン、1−ヘキ
    シン、2−ヘキシン、3−ヘキシン、1−フェニル−1
    −ヘキシン、1−ヘプチン、1−オクチン、4−オクチ
    ン、1−ノニン、1−デシン、1−ドデシン、アルキノ
    ール類のプロパルギルアルコール、1−ブチン−3−オ
    ール、2−ブチン−l−オール、2−ブチン−1,4−
    ジオール、1−ペンチン−3−オール、2−ペンチン−
    1−オール、4−ペンチン−1−オール、4−ペンチン
    −2−オール、3−ヘキシン−1−オール、5−ヘキシ
    ン−1−オール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、2
    −オクチン−1−オール、1−オクチン−3−オール、
    3−ノニン−1−オール、3−デシン−1−オール、及
    びまたプロパルギルクロライド、プロパルギルブロマイ
    ド、プロパルギルアミン、プロピオル酸、メチルプロピ
    オレート、エチルプロピオレート、2−ブチン酸、エチ
    ル2−ブチノエート、4−ペンチン酸、5−ヘキシノニ
    トリル、2−オクチン酸、メチル2オクチノエート、メ
    チル2−ノニノエート、アセチレンジカルボン酸、ジエ
    チルアセチレンジカルボキシレート、及びジメチルアセ
    チレンジカルボキシレートである、請求項1から17の
    いずれか一つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 使用されるアルキンが、1−アルキ
    ン、プロパルギルアルコール、ブチンジオール、プロピ
    オル酸、またはアセチレンジカルボン酸誘導体である請
    求項1から18のいずれか一つに記載の方法。
  20. 【請求項20】 使用されるアルキンがエチン(アセチ
    レン)を含んでなる、請求項1から19のいずれか一つ
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ステップe)での反応を40から20
    0℃、好ましくは70から130℃の温度で行う、請求
    項1から20のいずれか一つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記反応を溶媒の存在下で行う、請求
    項1から21のいずれか一つに記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記反応を大気圧でガス状エチンを導
    入することにより行う、請求項1から22のいずれか一
    つに記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記反応を加圧下に行う、請求項1か
    ら22のいずれか一つに記載の方法。
  25. 【請求項25】 黄リンを水酸化ナトリウム溶液の存在
    下及び相間移動触媒のトリブチルヘキサデシルホスホニ
    ウムブロマイドの存在下でメチルクロライドと反応させ
    て、メチル亜ホスホン酸のナトリウム塩を得、そして塩
    酸を添加することにより、これから遊離の酸を遊離し、
    そして混合物中で2−エチルヘキサノールによりエステ
    ル化し、このエステルを蒸留により単離し、加水分解
    し、そして生じた純粋なメタン亜ホスホン酸をカチオン
    性あるいは非カチオン性のフリーラジカル開始剤の存在
    下で、あるいは過酸化物系フリーラジカル開始剤の存在
    下でアセチレン(エチン)と反応させて、エタンビス
    (メチルホスフィン)酸を得る、請求項1から24のい
    ずれか一つに記載の方法。
  26. 【請求項26】 黄リンを水酸化ナトリウム溶液の存在
    下及び相間移動触媒のトリブチルヘキサデシルホスホニ
    ウムブロマイドの存在下でメチルクロライドと反応させ
    て、メチル亜ホスホン酸のナトリウム塩を得、そして塩
    酸を添加することにより、これから遊離の酸を遊離し、
    そして混合物中で2−エチルヘキサノールによりエステ
    ル化し、このエステルを蒸留により単離し、加水分解
    し、そして生じた純粋なメタン亜ホスホン酸をカチオン
    性あるいは非カチオン性のフリーラジカル開始剤の存在
    下で、あるいは過酸化物系フリーラジカル開始剤の存在
    下で酢酸中でアセチレン(エチン)と反応させて、エタ
    ンビス(メチルホスフィン)酸を得、そして前記反応混
    合物から循環濾過システムによりこれを連続的に除去
    し、そして消費されたメタン亜ホスホン酸を同様に新し
    い酸により連続的に補う、請求項1から24のいずれか
    一つに記載の方法。
  27. 【請求項27】 請求項1から26のいずれかに記載の
    ように製造されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸
    の、ポリマー用難燃剤の製造の出発材料としての使用。
  28. 【請求項28】 前記ポリマーがポリエチレンテレフタ
    レート、ポリブチレンテレフタレート、またはポリアミ
    ド等の熱可塑性ポリマーである請求項27に記載の使
    用。
  29. 【請求項29】 前記ポリマーが不飽和ポリエステル樹
    脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、またはアクリレート
    等の熱硬化性樹脂である請求項27に記載の使用。
  30. 【請求項30】 請求項1から26のいずれかに記載の
    ように製造されるエタンビス(アルキルホスフィン)酸
    の、他のリン含有化合物の化学合成の前駆体としての使
    用。
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