JP2015509078A - ジホスフィン酸とアルキルホスフィン酸の混和物、その製造方法、およびその使用 - Google Patents

ジホスフィン酸とアルキルホスフィン酸の混和物、その製造方法、およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸[式(I)中、R1、R2は、H、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C6〜C18アリール、C7〜C18アルキルアリールを意味し、R4は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C6〜C18アリール、C7〜C18アルキルアリールを意味する]と、少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸[式(II)中、R3は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C6〜C18アリール、C7〜C18アルキルアリールを意味する]との混和物に関する。本発明は、この混和物の製造方法およびその使用にも関する。

Description

本発明は、少なくとも1種のジホスフィン酸と少なくとも1種のアルキルホスフィン酸の混和物、その製造方法、およびその使用に関する。
様々な機器、例えばコンピュータ、カメラ、携帯電話、LCDディスプレイ、TFTディスプレイ、およびその他の電子機器においてますます使用が増えているプリント基板を製造する際には、様々な材料、とりわけプラスチックが用いられる。このプラスチックに属するのは、なかでも熱硬化性材料、ガラス繊維強化熱硬化性材料、および熱可塑性材料である。エポキシ樹脂が、その優れた特性の故に非常に頻繁に利用されている。
対応する規格(IPC−4101、リジッドおよび多層プリント基板のための基材に関する仕様書)に基づき、これらのプリント基板は難燃加工または耐炎加工されなければならない。
プリント基板を製造する際にはプリント基板の熱膨張が問題になる。プリント基板の電子機器製造の条件は、プリント基板が損傷または変形なく高い熱負荷に耐えることを要求している。プリント基板上への導体路の敷設(鉛フリーのはんだ付け)は、最高で約260℃の温度で行われる。したがって、プリント基板が熱ストレス下で歪まず、かつ製品が寸法安定性を維持することが重要である。
殊に、熱膨張は既にプリプレグ(予備含浸繊維を意味するpreimpregnated fibresの短縮形)およびラミネートの際にも重要である。なぜならプリプレグおよびラミネートはプリント基板の未加工形態つまり前段階だからである。したがって、優良で寸法安定性の製品(例えば完成したプリント基板)を得るには、被検体の熱膨張を最小化することが肝要である。
本発明の課題は、プリプレグ、プリント基板、およびラミネートのためのプラスチックを、仮に熱膨張するとしても非常に僅かにしか熱膨張せず、寸法安定性が満たされるように加工することである。
この課題は、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸
Figure 2015509078
[式中、
、Rは、H、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味し、
は、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味する]と、
少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸
Figure 2015509078
[式中、
は、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味する]と
の混和物によって解決される。
好ましくは、R、R、およびRは、同じまたは異なっており、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、および/またはフェニルを意味しており、RおよびRはHでもよく、Rは、エチレン、ブチレン、ヘキシレン、またはオクチレンを意味する。
特に好ましくは、R、R、およびRは、同じまたは異なっており、エチルまたはブチルを意味する。
好ましくは、混和物は式(I)のジホスフィン酸を0.1〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を99.9〜0.1重量%含有している。
特に好ましくは、混和物は式(I)のジホスフィン酸を40〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を60〜0.1重量%含有している。
さらなる一実施形態では、混和物は式(I)のジホスフィン酸を60〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を40〜0.1重量%含有している。
式(I)のジホスフィン酸を80〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を20〜0.1重量%含有している混和物も特によく適している。
式(I)のジホスフィン酸を90〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を10〜0.1重量%含有している混和物も好ましい。
多くの適用分野のために特に適しているのは、式(I)のジホスフィン酸を95〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を5〜0.1重量%含有している混和物である。
とりわけ、混和物は式(I)のジホスフィン酸を98〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を2〜0.1重量%含有している。
本発明は、好ましくは、ジホスフィン酸がエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、またはヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)であり、アルキルホスフィン酸がエチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、ペンチルホスフィン酸、またはヘキシルホスフィン酸である前述の種類の混和物に関する。
とりわけ、本発明は、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)を98〜99.9重量%およびエチルホスフィン酸を0.1〜2重量%含有しているエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る混和物に関する。
本発明による混和物がさらに少なくとも1種の相乗剤を含有していることが好ましく、この相乗剤は、メレム、メラム、メロン、ホウ酸メラミン、シアヌル酸メラミン、リン酸メラミン、リン酸ジメラミン、三リン酸ペンタメラミン、二リン酸トリメラミン、三リン酸テトラキスメラミン、五リン酸ヘキサキスメラミン、二リン酸メラミン、四リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸メレム、および/またはポリリン酸メロン;アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、スズ化合物、アンチモン化合物、亜鉛化合物、ケイ素化合物、リン化合物、カルボジイミド、ホスファゼン、ピペラジン類、(ピロ)リン酸ピペラジン類、(ポリ)イソシアナート、および/またはスチレン・アクリルポリマー;
水酸化アルミニウム、ハロイサイト、サファイア製品、ベーマイト、ナノベーマイト;水酸化マグネシウム;酸化アンチモン;酸化スズ;酸化亜鉛、水酸化亜鉛、酸化亜鉛水和物、炭酸亜鉛、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、ホウリン酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、および/またはモリブデン酸亜鉛;ホスフィン酸およびその塩、ホスホン酸およびその塩、ならびに/またはホスフィンオキシド;カルビニルビスカプロラクタム;トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラートと芳香族ポリカルビン酸のオリゴマーエステル、またはベンゾグアナミン、アセトグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、アラントイン、グリコウリル、シアヌラート、シアヌラート・エポキシド化合物、シアヌル酸尿素、ジシアンアミド、グアニジン、リン酸グアニジン、および/または硫酸グアニジンの群からの窒素含有化合物を含む。
好ましくは、混和物は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の式(I)のジホスフィン酸と式(II)のアルキルホスフィン酸の混和物を99〜1重量%および相乗剤を1〜99重量%含有している。
本発明は、ホスフィン酸源とアルキンが開始剤の存在下で、式(I)のジホスフィン酸と式(II)のアルキルホスフィン酸の混和物に変換されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の混和物の製造方法にも関する。
好ましくは、ホスフィン酸源はエチルホスフィン酸であり、アルキンはアセチレン、メチルアセチレン、1−ブチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、1−オクチン、4−オクチン、1−ブチン−4−オール、2−ブチン−1−オール、3−ブチン−1−オール、5−ヘキシン1−オール、1−オクチン−3−オール、1−ペンチン、フェニルアセチレン、トリメチルシリルアセチレン、および/またはジフェニルアセチレンである。
好ましくは、開始剤は、窒素−窒素結合または酸素−酸素結合を有するラジカル開始剤である。
好ましくは、ラジカル開始剤は、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、アゾビス(イソブチロニトリル)、4,4’アゾビス(4−シアノペンタン酸)、および/もしくは2,2’アゾビス(2−メチルブチロニトリル)であり、または過酸化水素、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、過酢酸、ジイソブチリルペルオキシド、クメンペルオキシネオデカノアート、tert−ブチルペルオキシネオデカノアート、tert−ブチルペルオキシピバラート、tert−アミルペルオキシピバラート、ジプロピルペルオキシジカルボナート、ジブチルペルオキシジカルボナート、ジミリスチルペルオキシジカルボナート、ジラウロイルペルオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキシルカルボナート、tert−ブチルペルオキシイソブチラート、1,1−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、tert−ブチルペルオキシベンゾアート、tert−ブチルペルオキシアセタート、tert−ブチルペルオキシジエチルアセタート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカルボナート、2,2−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert−アミルヒドロペルオキシド、および/もしくは2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサンである。
好ましくは、溶剤は、直鎖状もしくは分枝状のアルカン、アルキル置換された芳香族溶剤、水と不混和性もしくは部分にのみ混和性のアルコールもしくはエーテル、水、および/または酢酸である。
好ましくは、アルコールは、メタノール、プロパノール、i−ブタノール、および/もしくはn−ブタノール、またはこれらアルコールと水の混和物である。
好ましくは、反応温度は50〜150℃の間である。
本発明は、他の合成用の中間体、結合剤、エポキシ樹脂、ポリウレタンおよび不飽和ポリエステル樹脂の硬化時の架橋剤または促進剤、ポリマー安定剤、植物保護剤、金属イオン封鎖剤、鉱油用添加剤、腐食防止剤としての、または洗濯洗剤および洗浄剤の用途ならびに電子機器の用途における、請求項1〜11のいずれか一つに記載の使用にも関する。
特に好ましいのは、難燃剤、とりわけクリアラッカーおよび発泡性防炎塗料用の難燃剤、木材およびその他のセルロース含有製品用の難燃剤、ポリマー用の反応性および/または非反応性難燃剤としての、または難燃化ポリマー成形材料の製造のための、難燃化ポリマー成形体の製造のための、ならびに/またはポリエステルとセルロース単一布およびセルロース混紡布の含浸による難燃加工をするための、ならびに相乗剤としての、請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物の使用である。
本発明は、請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物を0.5〜45重量%、熱可塑性もしくは熱硬化性のポリマーまたはこれらの混和物を55〜99.5重量%、添加剤を0〜55重量%、および充填剤または強化材料を0〜55重量%含有しており、これら成分の合計が100重量%になる、難燃化された熱可塑性または熱硬化性のポリマー成形材料、ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸、およびポリマー繊維にも関する。
本発明は最後に、請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物を1〜30重量%、熱可塑性もしくは熱硬化性のポリマーまたはこれらの混和物を10〜95重量%、添加剤を2〜30重量%、および充填剤または強化材料を2〜30重量%含有しており、これら成分の合計が100重量%になる、難燃化された熱可塑性または熱硬化性のポリマー成形材料、ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸、およびポリマー繊維にも関する。
好ましくは、RおよびRは、同じまたは異なっており、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、および/またはフェニルを意味しており、Rは、(RおよびRから独立して)メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、および/またはフェニルを意味しており、Rは、エチレン、ブチレン、ヘキシレン、またはオクチレンを意味し、Rは両方のP原子を結合するC基、C基、C基、またはC基である。
好ましい、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスホン酸の2種混和物は、
エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびエチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびプロピルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびブチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびペンチルホスフィン酸、
ヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)およびヘキシルホスフィン酸から構成されている。
その他に、例えばエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、エチルホスフィン酸、およびブチルホスフィン酸から成る多種混和物、または例えばエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、エチルホスフィン酸、およびブチルホスフィン酸から成る多種混和物なども生じ得る。
好ましいのは、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)98〜99.9重量%およびエチルホスフィン酸0.1〜2重量%から成る本発明による混和物である。
好ましくは、相乗剤は膨張しない材料であり、つまり相乗剤は熱またはそれに類する負荷下でその大きさを変化させない。このような変化は熱膨張率によって決定することができる。熱膨張率は、温度変化の際の材料の寸法変化を表す。
好ましい量比は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の式(I)のジホスフィン酸と式(II)のアルキルホスフィン酸の混和物99〜50重量%および相乗剤1〜50重量%である。
本発明による方法では、ホスフィン酸源とアルキンを開始剤の存在下で変換する。その際、典型的には最初にアルケンとホスフィン酸をアルキルホスフィン酸に変換させ、その後さらに、このアルキルホスフィン酸をアルキンにより本発明による混和物へと反応させる。
これに関して好ましくは、ホスフィン酸自体とエチレンを(メタロセン)触媒の存在下でエチルホスフィン酸に変換し、このエチルホスフィン酸を、精製を行ってから、開始剤の存在下でアセチレンにより本発明による少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸の混合物に変換する。
好ましいのは、本発明による少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸の混和物を、ポリマー系に混入させることにより加工することである。
混入は、一般的に混錬、分散、および/または押出によって行われる。
好ましくは、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸の本発明による混和物の使用は、ポリマー系に添加導入することによっても行われる。
特に好ましくは、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸の混和物の使用は、ポリマー系中への取込み反応によって行われる。この取込み反応は、ポリマー系のポリマーストランドへの恒久的な生成結合を特徴とし、これにより、少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸と少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸の本発明による混和物がポリマーから溶出することはできない。
難燃化されたポリマー成形材料およびポリマー成形体のための適切なポリマー用添加剤は、UV吸収剤、光安定剤、潤滑剤、着色剤、帯電防止剤、核剤、充填剤、相乗剤、強化剤などである。
好ましくは、ポリマー系は、ポリアミド、ポリエステル、もしくはポリスチレンのような熱可塑性ポリマーおよび/または熱硬化性ポリマーの群からのものである。
好ましくは、熱硬化性ポリマーはエポキシ樹脂である。
好ましくは、熱硬化性ポリマーは、レゾール、フェノール類、フェノール誘導体、ならびに/またはジシアンジアミド、アルコール、およびアミンによって硬化されるエポキシ樹脂である。
特に好ましくは、熱硬化性ポリマーは、フェノール類および/またはジシアンジアミドおよび/または触媒によって硬化されているエポキシ樹脂である。
好ましくは、触媒はイミダゾール化合物である。
好ましくは、エポキシ樹脂はポリエポキシド化合物である。
好ましくは、エポキシ樹脂は、ノボラックおよびビスフェノール−A樹脂の群に由来する。
好ましくは、ポリマーはモノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリイソプレン、またはポリブタジエン、ならびに例えばシクロペンテンまたはノルボルネンのようなシクロオレフィンの重合体であり、さらに(場合によっては架橋可能な)ポリエチレン、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度および高モル質量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度および超高モル質量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、分枝状低密度ポリエチレン(VLDPE)、ならびにその混和物である。
好ましくは、ポリマーはモノオレフィンおよびジオレフィンの相互間でのまたは別のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン・プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDPE)との混和物、プロピレン・ブテン−1コポリマー、プロピレン・イソブチレンコポリマー、エチレン・ブテン−1コポリマー、エチレン・ヘキセンコポリマー、エチレン・メチルペンテンコポリマー、エチレン・ヘプテンコポリマー、エチレン・オクテンコポリマー、プロピレン・ブタジエンコポリマー、イソブチレン・イソプレンコポリマー、エチレン・アルキルアクリラートコポリマー、エチレン・アルキルメタクリラートコポリマー、エチレン・ビニルアセタートコポリマーおよびその一酸化炭素とのコポリマー、またはエチレン・アクリル酸コポリマーおよびその塩(アイオノマー)、ならびにエチレンのプロピレンおよびジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、もしくはエチリデンノルボルネンとのターポリマーであり、さらにこれらコポリマーの相互間での混和物、例えばポリプロピレン/エチレン・プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン・ビニルアセタートコポリマー、LDPE/エチレン・アクリル酸コポリマー、LLDPE/エチレン・ビニルアセタートコポリマー、LLDPE/エチレン・アクリル酸コポリマー、および交互またはランダムに構成されたポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー、ならびにその例えばポリアミドのような別のポリマーとの混和物である。
好ましくは、ポリマーは炭化水素樹脂(例えばC〜C)およびその水素化変性体(例えば接着性付与樹脂)ならびにポリアルキレンとデンプンの混和物である。
好ましくは、ポリマーはポリスチレン(Polystyrol(登録商標)143E(BASF)、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン))である。
好ましくは、ポリマーはスチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたはアクリル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン・ブタジエン、スチレン・アクリロニトリル、スチレン・アルキルメタクリラート、スチレン・ブタジエン・アルキルアクリラートおよびアルキルメタクリラート、スチレン・無水マレイン酸、スチレン・アクリロニトリル・メチルアクリラートであり、スチレンコポリマーと、別のポリマー、例えばポリアクリラート、ジエンポリマー、またはエチレン・プロピレン・ジエンターポリマーとから成る高衝撃靱性混和物であり、かつスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン・ブタジエン・スチレン、スチレン・イソプレン・スチレン、スチレン・エチレン/ブチレン・スチレン、またはスチレン・エチレン/プロピレン・スチレンである。
好ましくは、ポリマーはスチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンへのスチレン;ポリブタジエン・スチレンコポリマーまたはポリブタジエン・アクリロニトリルコポリマーへのスチレン;ポリブタジエンへのスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタクリルニトリル);ポリブタジエンへのスチレン、アクリロニトリル、およびメチルメタクリラート;ポリブタジエンへのスチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエンへのスチレン、アクリロニトリル、および無水マレイン酸またはマレイン酸イミド;ポリブタジエンへのスチレンおよびマレイン酸イミド;ポリブタジエンへのスチレンおよびアルキルアクリラートまたはアルキルメタクリラート;エチレン・プロピレン・ジエンターポリマーへのスチレンおよびアクリロニトリル;ポリアルキルアクリラートまたはポリアルキルメタクリラートへのスチレンおよびアクリロニトリル;アクリラート・ブタジエンコポリマーへのスチレンおよびアクリロニトリル;ならびにその混和物であり、これらは例えばいわゆるABSポリマー、MBSポリマー、ASAポリマー、またはAESポリマーとして知られている。
好ましくは、スチレンポリマーは、EPS(発泡ポリスチレン)のようなどちらかといえば孔の大きい発泡体、例えばStyropor(BASF)であり、かつ/またはXPS(押出法ポリスチレン硬質発泡体)のような孔の小さい発泡体、例えばStyrodur(登録商標)(BASF)である。好ましいのは、例えばAustrotherm(登録商標)XPS、Styrofoam(登録商標)(Dow Chemical)、Floormate(登録商標)、Jackodur(登録商標)、Lustron(登録商標)、Roofmate(登録商標)、Sagex(登録商標)、およびTelgopor(登録商標)のようなポリスチレン発泡材料である。
好ましくは、ポリマーはハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、クロロゴム、塩素化および臭素化されたイソブチレン・イソプレンコポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化またはクロロスルホン化されたポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモポリマーおよびエピクロロヒドリンコポリマーであり、とりわけハロゲン含有ビニル化合物から成るポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、およびそのコポリマー、例えば塩化ビニル・塩化ビニリデン、塩化ビニル・酢酸ビニル、または塩化ビニリデン・酢酸ビニルである。
好ましくは、ポリマーはα−、β−不飽和酸およびその誘導体に由来するポリマー、例えばポリアクリラートおよびポリメタクリラートであり、ブチルアクリラートにより耐衝撃性に改良されたポリメチルメタクリラート、ポリアクリルアミド、およびポリアクリロニトリル、ならびに挙げたモノマーの相互間でのまたは別の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル・ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル・アルキルアクリラートコポリマー、アクリロニトリル・アルコキシアルキルアクリラートコポリマー、アクリロニトリル・ハロゲン化ビニルコポリマー、またはアクリロニトリル・アルキルメタクリラート・ブタジエンターポリマーである。
好ましくは、ポリマーは不飽和アルコールおよびアミンもしくはそのアシル誘導体またはアセタールに由来するポリマーであり、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリフタル酸アリル、ポリアリルメラミンであり、かつそのオレフィンとのコポリマーである。
好ましくは、ポリマーは環状エーテルのホモポリマーおよびコポリマーであり、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、またはそのビスグリシジルエーテルとのコポリマーである。
好ましくは、ポリマーはポリアセタール、例えばポリオキシメチレン、および例えばエチレンオキシドのようなコモノマーを含有するポリオキシメチレンであり、熱可塑性のポリウレタン、アクリラート、またはMBSで改質されたポリアセタールである。
好ましくは、ポリマーはポリフェニレンオキシドおよびポリフェニレンスルフィド、ならびにそのスチレンポリマーまたはポリアミドとの混和物である。
好ましくは、ポリマーは、一方では末端にヒドロキシル基を有するポリエーテル、ポリエステル、およびポリブタジエンに、他方では脂肪族または芳香族のポリイソシアナートに由来するポリウレタンであり、かつその前駆生成物である。
好ましくは、ポリマーはジアミンとジカルボン酸に、および/またはアミノカルボン酸もしくは対応するラクタムに由来するポリアミドおよびコポリアミドであり、例えばポリアミド2/12、ポリアミド4(ポリ−4−アミノ酪酸、Nylon(登録商標)4、DuPont社)、ポリアミド4/6(ポリ(テトラメチレンアジパミド)、ポリ(テトラメチレンアジピン酸ジアミド)、Nylon(登録商標)4/6、DuPont社)、ポリアミド6(ポリカプロラクタム、ポリ−6−アミノヘキサン酸、Nylon(登録商標)6、DuPont社、Akulon K122、DSM社;Zytel(登録商標)7301、DuPont社;Durethan(登録商標)B29、Bayer社)、ポリアミド6/6(ポリ(N,N’−ヘキサメチレンアジピンジアミド)、Nylon(登録商標)6/6、DuPont社、Zytel(登録商標)101、DuPont社;Durethan A30、Durethan(登録商標)AKV、Durethan(登録商標)AM、Bayer社;Ultramid(登録商標)A3、BASF社)、ポリアミド6/9(ポリ(ヘキサメチレンノナンジアミド)、Nylon(登録商標)6/9、DuPont社)、ポリアミド6/10(ポリ(ヘキサメチレンセバカミド)、Nylon(登録商標)6/10、DuPont社)、ポリアミド6/12(ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)、Nylon(登録商標)6/12、DuPont社)、ポリアミド6/66(ポリ(ヘキサメチレンアジパミド−co−カプロラクタム)、Nylon(登録商標)6/66、DuPont社)、ポリアミド7(ポリ−7−アミノヘプタン酸、Nylon(登録商標)7、DuPont社)、ポリアミド7,7(ポリヘプタメチレンピメラミド、Nylon(登録商標)7,7、DuPont社)、ポリアミド8(ポリ−8−アミノオクタン酸、Nylon(登録商標)8、DuPont社)、ポリアミド8,8(ポリオクタメチレンスベラミド、Nylon(登録商標)8,8、DuPont社)、ポリアミド9(ポリ−9−アミノノナン酸、Nylon(登録商標)9、DuPont社)、ポリアミド9,9(ポリノナメチレンアゼラミド、Nylon(登録商標)9,9、DuPont社)、ポリアミド10(ポリ−10−アミノデカン酸、Nylon(登録商標)10、DuPont社)、ポリアミド10,9(ポリ(デカメチレンアゼラミド)、Nylon(登録商標)10,9、DuPont社)、ポリアミド10,10(ポリデカメチレンセバカミド、Nylon(登録商標)10,10、DuPont社)、ポリアミド11(ポリ−11−アミノウンデカン酸、Nylon(登録商標)11、DuPont社)、ポリアミド12(ポリラウリルラクタム、Nylon(登録商標)12、DuPont社、Grillamid(登録商標)L20、Ems Chemie社)であり、m−キシレン、ジアミン、およびアジピン酸を出発点とする芳香族ポリアミドであり、ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸および/またはテレフタル酸(ポリヘキサメチレンイソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)および場合によっては改質剤としてのエラストマーから製造されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミドであり、上述のポリアミドと、ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマー、または化学結合もしくはグラフトされたエラストマーとの、あるいはポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマーであり、さらにEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)またはABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)で改質されたポリアミドまたはコポリアミドであり、かつ加工中に縮合したポリアミド(「RIM・ポリアミド系」)である。
好ましくは、ポリマーはポリ尿素、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントインおよびポリベンゾイミダゾールである。
好ましくは、ポリマーはジカルボン酸とジアルコールに、および/またはヒドロキシカルボン酸もしくは対応するラクトンに由来するポリエステルであり、例えばポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート(Celanex(登録商標)2500、Celanex(登録商標)2002、Celanese社;Ultradur(登録商標)、BASF社)、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタラート、ポリヒドロキシベンゾアートであり、かつヒドロキシル末端基を有するポリエーテルに由来するブロックポリエーテルエステルであり、さらにポリカルボナートまたはMBSで改質されたポリエステルである。
好ましくは、ポリマーはポリカルボナートおよびポリエステルカルボナートである。
好ましくは、ポリマーはポリスルホン、ポリエーテルスルホン、およびポリエーテルケトンである。
好ましくは、ポリマーは、一方ではアルデヒドに、他方ではフェノール類、尿素、またはメラミンに由来する架橋されたポリマーであり、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、およびメラミン・ホルムアルデヒド樹脂である。
好ましくは、ポリマーは乾性および非乾性アルキド樹脂である。
好ましくは、ポリマーは、飽和および不飽和のジカルボン酸と多価アルコールのコポリエステルならびに架橋剤としてのビニル化合物に由来する不飽和ポリエステル樹脂であり、かつそのハロゲン含有で難燃性の変性体である。
好ましくは、ポリマーは、置換されたアクリル酸エステルに、例えばエポキシアクリラート、ウレタンアクリラート、またはポリエステルアクリラートに由来する架橋可能なアクリル樹脂である。
好ましくは、ポリマーは、メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアナート、イソシアヌラート、ポリイソシアナート、またはエポキシ樹脂により架橋されているアルキド樹脂、ポリエステル樹脂、およびアクリラート樹脂である。
好ましくは、ポリマーは、脂肪族の、脂環式の、複素環式の、または芳香族のグリシジル化合物に由来する架橋されたエポキシ樹脂であり、例えばビスフェノール−A−ジグリシジルエーテル、ビスフェノール−F−ジグリシジルエーテルを、通常の硬化剤、例えば無水物またはアミンにより、促進剤ありまたはなしで架橋させた生成物である。
好ましくは、ポリマーは前述のポリマーの混和物(ポリブレンド)であり、例えばPP/EPDM(ポリプロピレン/エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、ポリアミド/EPDMもしくはABS(ポリアミド/エチレン・プロピレン・ジエンゴムもしくはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PVC/EVA(ポリ塩化ビニル/エチレンビニルアセタート)、PVC/ABS(ポリ塩化ビニル/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PVC/MBS(ポリ塩化ビニル/メタクリラート・ブタジエン・スチレン)、PC/ABS(ポリカルボナート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PBTP/ABS(ポリブチレンテレフタラート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PC/ASA(ポリカルボナート/アクリルエステル・スチレン・アクリロニトリル)、PC/PBT(ポリカルボナート/ポリブチレンテレフタラート)、PVC/CPE(ポリ塩化ビニル/塩素化ポリエチレン)、PVC/アクリラート(ポリ塩化ビニル/アクリラート)、POM/熱可塑性PUR(ポリオキシメチレン/熱可塑性ポリウレタン)、PC/熱可塑性PUR(ポリカルボナート/熱可塑性ポリウレタン)、POM/アクリラート(ポリオキシメチレン/アクリラート)、POM/MBS(ポリオキシメチレン/メタクリラート・ブタジエン・スチレン)、PPO/HIPS(ポリフェニレンオキシド/高耐衝撃性ポリスチレン)、PPO/PA6.6(ポリフェニレンオキシド/ポリアミド6.6)およびコポリマー、PA/HDPE(ポリアミド/高密度ポリエチレン)、PA/PP(ポリアミド/ポリエチレン)、PA/PPO(ポリアミド/ポリフェニレンオキシド)、PBT/PC/ABS(ポリブチレンテレフタラート/ポリカルボナート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ならびに/またはPBT/PET/PC(ポリブチレンテレフタラート/ポリエチレンテレフタラート/ポリカルボナート)である。
ポリマーは、レーザーマーキング可能であり得る。
好ましくは、製造された成形材料は、規則的または不規則的な底面を備えた長方形の形状、サイコロ形状、直方体形状、クッション形状、プリズム形状である。
本発明を以下の例によって説明する。
難燃化ポリマー成形材料および難燃化ポリマー成形体の製造、加工、および試験。
防燃成分をポリマーペレットおよび場合によっては添加剤と混合し、二軸スクリュー押出機(Leistritz LSM(登録商標)30/34型)で230〜260℃(PBT−GV)または260〜280℃(PA66−GV)の温度で練り合わせる。均質化したポリマーストランドを引き出し、水浴中で冷却し、続いてペレット状にした。
十分に乾燥させた後、成形材料を射出成形機(Aarburg Allrounder型)で、材料温度240〜270℃(PBT−GV)または260〜290℃(PA66−GV)で被検体へと加工した。UL94試験(Underwriter Laboratories)に基づき被検体を難燃性(防燃性)について試験し、分類する。
それぞれの混和物からできた被検体に関し、厚さ1.5mmの試料体で、燃焼性クラスUL94(Underwriter Laboratories)を決定した。
UL94に基づき、以下の燃焼性クラスが判明する。
V−0:10秒超の残炎なし、10回の接炎での残炎時間の合計が50秒以下、燃焼滴下物なし、試料の完全な燃え尽きなし、接炎終了から30秒超の試料の残じんなし。
V−1:接炎終了から30秒超の残炎なし、10回の接炎での残炎時間の合計が250秒以下、接炎終了から60秒超の試料の残じんなし、残りの基準はV−0の場合と同様。
V−2:燃焼滴下物による綿着火、残りの基準はV−1の場合と同様。
分類不能(nkl):燃焼性クラスV−2を満たしていない。
幾つかの調査した試料に関しては、さらにLOI値を測定した。LOI値(限界酸素指数)はISO4589に基づいて決定される。ISO4589に基づきLOIとは、酸素と窒素の混和物中でかろうじてプラスチックの燃焼が保たれる最小酸素濃度の体積パーセントに相当する。LOI値が高ければ高いほど、試験した材料はより発火しにくい。
LOI 23 燃焼可能
LOI 24〜28 限られた燃焼性
LOI 29〜35 難燃
LOI >36 特に難燃
使用した化学材料および略語
フェノールノボラック:Bakelite(登録商標)PF0790、Hexion社
開始剤:Vazo(登録商標)67、DuPont社
本発明を以下の例によって説明する。
原則的に、本発明による方法は、反応混和物を所定の反応条件下で約1l/hの比較的少ないアセチレン流に単に曝すように実施する。アセチレンが十分な転化まで反応溶液に導通され、十分な後反応時間が経過した後、アセチレン供給を止めて、不活性ガス雰囲気下、好ましくは窒素下で後処理を実施する。このために反応混合物を窒素で装置から追い出し、反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別する。
例1 エチルホスフィン酸の製造
室温で、撹拌器および強力冷却器を備えた三口フラスコ内にテトラヒドロフラン5852gを仕込み、撹拌および窒素通気下で「脱気」し、すべてのさらなる反応は窒素下で実施する。それからトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム70mgおよび4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン95mgを添加してさらに15分間撹拌し、水198g中のホスフィン酸198gを添加する。反応溶液を2lのBuechi反応器に移す。反応混和物を撹拌しながら、反応器に2.5barのエチレンを供給し、反応混合物を80℃に加熱する。56gのエチレンが取り込まれた後で室温に冷却し、遊離エチレンを燃焼によって排出させる。
この反応混合物から、回転蒸発器で最高60℃および350〜10mbarで、溶剤を取り除く。残留物に、VE水300gを混ぜ、室温の窒素雰囲気下で1時間撹拌する。生じた残留物を濾過し、濾過液をトルエン200mlで抽出する。水相から、回転蒸発器で最高60℃および250〜10mbarで、溶剤を取り除く。
31P−NMR(DO、カップリング):多重線の二重線、36.7ppm;エチルホスフィン酸
例2
(例1に従って製造した)エチルホスフィン酸0.5molを溶剤としてのブタノール中に入れ、撹拌しながら窒素ガス流により30分間不活化し、80℃に加熱する。反応溶液にアセチレンを1l/hで通し、開始剤0.2mol%を3時間にわたって計量添加する。30分の後反応時間の後、アセチレン供給を止め、アセチレンを窒素で装置から追い出す。反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別し、アセトン75gにより再び分散させ、洗浄し、それから100℃の真空乾燥庫内で4時間乾燥させる。収率62%で、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)(99.9重量%)およびエチルホスフィン酸(0.1重量%)から成る混和物33.2gが得られる。
例3
(例1に従って製造した)エチルホスフィン酸0.5molを溶剤としてのブタノール中に入れ、撹拌しながら窒素ガス流により30分間不活化し、80℃に加熱する。反応溶液にアセチレンを1l/hで通し、開始剤0.2mol%を2.5時間にわたって計量添加する。30分の後反応時間の後、アセチレン供給を止め、アセチレンを窒素で装置から追い出す。反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別し、アセトン75gにより再び分散させ、洗浄し、それから100℃の真空乾燥庫内で4時間乾燥させる。収率64%で、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)(98重量%)およびエチルホスフィン酸(2重量%)から成る混和物34.2gが得られる。
例4
(例1に従って製造した)エチルホスフィン酸0.5molを溶剤としてのブタノール中に入れ、撹拌しながら窒素ガス流により30分間不活化し、80℃に加熱する。反応溶液にアセチレンを1l/hで通し、開始剤0.2mol%を2時間にわたって計量添加する。30分の後反応時間の後、アセチレン供給を止め、アセチレンを窒素で装置から追い出す。反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別し、アセトン75gにより再び分散させ、洗浄し、それから100℃の真空乾燥庫内で4時間乾燥させる。収率64%で、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)(90重量%)およびエチルホスフィン酸(10重量%)から成る混和物33.8gが得られる。
例5
(例1に従って製造した)エチルホスフィン酸0.5molを溶剤としてのブタノール中に入れ、撹拌しながら窒素ガス流により30分間不活化し、60℃に加熱する。反応溶液にアセチレンを1l/hで通し、開始剤0.12mol%を2時間にわたって計量添加する。30分の後反応時間の後、アセチレン供給を止め、アセチレンを窒素で装置から追い出す。反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別し、アセトン75gにより再び分散させ、洗浄し、それから100℃の真空乾燥庫内で4時間乾燥させる。収率72%で、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)(60重量%)およびエチルホスフィン酸(40重量%)から成る混和物36.6gが得られる。
例6
(例1に従って製造した)エチルホスフィン酸0.5molを溶剤としてのブタノール中に入れ、撹拌しながら窒素ガス流により30分間不活化し、60℃に加熱する。反応溶液にアセチレンを1l/hで通し、開始剤0.05mol%を2時間にわたって計量添加する。30分の後反応時間の後、アセチレン供給を止め、アセチレンを窒素で装置から追い出す。反応混和物を冷却した後、形成された固体を吸引濾別し、アセトン75gにより再び分散させ、洗浄し、それから100℃の真空乾燥庫内で4時間乾燥させる。収率74%で、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)(50重量%)およびエチルホスフィン酸(50重量%)から成る混和物37.2gが得られる。
ポリマー成形体の製造に関する指示
a)リン変性エポキシ樹脂の製造
2lの五口フラスコ装置内にエポキシ樹脂(例えばBeckopox EP 140)1000gを準備する。1時間にわたって110℃に加熱し、真空中で揮発性成分を除去する。その後、反応混合物を窒素により不活化し、フラスコ内の温度を170℃に上昇させる。リン化合物の混和物それぞれ118gを撹拌および窒素通気下で添加し、その際、発熱反応が観察される。得られた樹脂は黄色くなっており、流動性である。
b)エポキシ樹脂の試料体の製造
リン変性エポキシ樹脂100部を、相応のOH当量のフェノールノボラック(水酸化物当量105g/mol、融点85〜95℃)と混合し、150℃に加熱する。この場合、成分は液化される。均質な混和物が生じるまでゆっくり撹拌し、130℃に冷却する。それから2−フェニルイミダゾール0.03部を添加し、再び5〜10分間撹拌する。続いてこの調合物を温めてシャーレに注ぎ、140℃で2時間および200℃で2時間硬化させる。
c)エポキシ樹脂のラミネートの製造
アセトン63部およびDowanol(登録商標)PM 27部の中に、b)に基づくリン変性エポキシ樹脂100部を加え、相応の量のフェノール樹脂と混ぜる。この調合物を30分間撹拌し、それから2−フェニルイミダゾールを添加する。その後、余分な樹脂粒子を除去するため、調合物を400μmのこし器で濾過する。それからガラス布(7628型、203g/m)を、布が完全に濡れるまで溶液中に浸す。濡れた布を混和物から取り出し、余分な樹脂を除去する。続いて濡れた布を段階的に、乾燥庫内で最高165℃の温度で短時間で前硬化させ、その後、加熱プレス内で硬化させる。硬化したラミネートの樹脂割合は30〜50重量%である。製造された成形体、ラミネートから、ASTM E831−06に基づいて熱膨張を決定する。
例7
ポリマー成形体の製造に関する指示に従って、ビスフェノール−A樹脂100重量%でラミネートを製造する。このラミネートは、表に示した熱膨張率の値を示す。
例8
例2と、その後有機溶剤で生成物を洗浄した後、純粋なエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)を得る。
ポリマー成形体の製造に関する指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例9
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%ならびに(例1に従って得られた)エチルホスフィン酸10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例10
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%、ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る、例2による本発明の混和物10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例11
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%、ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る、例3の本発明の混和物10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例12
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%、ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る、例4の本発明の混和物10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例13
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%、ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る、例5の本発明の混和物10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
例14
ポリマー成形体の製造に関する一般的な指示に従って、硬化剤および触媒を含むビスフェノール−A樹脂90重量%、ならびにエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る、例6の本発明の混和物10重量%の組成物を用いて、成形体を製造する。
結果を下の表に示す。
Figure 2015509078
例5および例6からの混和物も、膨張率を低下させる。
混ぜ物のないラミネート(例7)と比べ、本発明によるエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る混和物を含むラミネートのその値は低下している、つまり熱膨張は非常に小さい。エチルホスフィン酸の割合の上昇がさらなる改善をもたらしている。
従来技術(例7)と比べ、本発明による混和物は、熱膨張率に関してより低い値を示している、つまり本発明による生成物は、製造された成形体の膨張を小さくし、それにより寸法安定性の要件を満たす。
例15:ポリエステルベースのポリマー成形体の製造
a)P変性ポリエチレンテレフタラートの製造
ジメチルテレフタラート1000gを、エチレングリコール720mlおよびMn(OCOCH・4HO230mgにより、170〜220℃の温度の窒素雰囲気下でエステル交換する。メタノールの分離後、例4の本発明による混和物17.2gを220℃で添加し、それからSb350mgを添加した後、反応容器をさらに250℃に加熱し、同時に真空にする。重合は、0.2mmHgおよび287℃で2時間以内で行われる。得られた生成物は、融点が240〜244℃であり、リン含有率が0.5%である。
b)プラスチックの成形体の製造
前述のポリマーペレットを、場合によっては添加剤と混合し、二軸スクリュー押出機(Leistritz LSM 30/34型)で250〜290℃(PET−GV)の温度で配合する。こう均質化したポリマーストランドを引き出し、水浴中で冷却し、続いてペレット状にした。十分に乾燥させた後、成形材料を射出成形機(Aarburg Allrounder型)で、材料温度250〜300℃(PET−GV)で被検体へと加工した。厚さ1.6mmの被検体で、燃焼性クラスUL94およびLOIを決定した。厚さ1.6mmの成形体は、V−0およびLOI28%である。

Claims (24)

  1. 少なくとも1種の式(I)のジホスフィン酸
    Figure 2015509078
    [式中、
    、Rは、H、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味し、
    は、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味する]と、
    少なくとも1種の式(II)のアルキルホスフィン酸
    Figure 2015509078
    [式中、
    は、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、C〜C18アリール、C〜C18アルキルアリールを意味する]と
    の混和物。
  2. 、R、およびRは、同じまたは異なっており、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、および/またはフェニルを意味しており、RおよびRはHでもよく、Rは、エチレン、ブチレン、ヘキシレン、またはオクチレンを意味することを特徴とする、請求項1に記載の混和物。
  3. 式(I)のジホスフィン酸を0.1〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を99.9〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1または2に記載の混和物。
  4. 式(I)のジホスフィン酸を40〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を60〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の混和物。
  5. 式(I)のジホスフィン酸を60〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を40〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の混和物。
  6. 式(I)のジホスフィン酸を80〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を20〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の混和物。
  7. 式(I)のジホスフィン酸を90〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を10〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の混和物。
  8. 式(I)のジホスフィン酸を95〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を5〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の混和物。
  9. 式(I)のジホスフィン酸を98〜99.9重量%および式(II)のアルキルホスフィン酸を2〜0.1重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の混和物。
  10. ジホスフィン酸がエチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、エチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)、ブタン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、ブチレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(プロピルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(ブチルホスフィン酸)、ヘキシレン−1,2−ビス(ペンチルホスフィン酸)、またはヘキシレン−1,2−ビス(ヘキシルホスフィン酸)であり、アルキルホスフィン酸がエチルホスフィン酸、プロピルホスフィン酸、ブチルホスフィン酸、ペンチルホスフィン酸、またはヘキシルホスフィン酸であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の混和物。
  11. エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)を98〜99.9重量%およびエチルホスフィン酸を0.1〜2重量%含有する、エチレン−1,2−ビス(エチルホスフィン酸)とエチルホスフィン酸から成る混和物。
  12. さらに少なくとも1種の相乗剤を含有しており、前記相乗剤が、メレム、メラム、メロン、ホウ酸メラミン、シアヌル酸メラミン、リン酸メラミン、リン酸ジメラミン、三リン酸ペンタメラミン、二リン酸トリメラミン、三リン酸テトラキスメラミン、五リン酸ヘキサキスメラミン、二リン酸メラミン、四リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸メラム、ポリリン酸メレム、および/またはポリリン酸メロン;アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、スズ化合物、アンチモン化合物、亜鉛化合物、ケイ素化合物、リン化合物、カルボジイミド、ホスファゼン、ピペラジン類、(ピロ)リン酸ピペラジン類、(ポリ)イソシアナート、および/またはスチレン・アクリルポリマー;水酸化アルミニウム、ハロイサイト、サファイア製品、ベーマイト、ナノベーマイト;水酸化マグネシウム;酸化アンチモン;酸化スズ;酸化亜鉛、水酸化亜鉛、酸化亜鉛水和物、炭酸亜鉛、スズ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、リン酸亜鉛、ホウリン酸亜鉛、ホウ酸亜鉛、および/またはモリブデン酸亜鉛;ホスフィン酸およびその塩、ホスホン酸およびその塩、ならびに/またはホスフィンオキシド;カルビニルビスカプロラクタム;トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラートと芳香族ポリカルビン酸のオリゴマーエステル、またはベンゾグアナミン、アセトグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、アラントイン、グリコウリル、シアヌラート、シアヌラート・エポキシド化合物、シアヌル酸尿素、ジシアンアミド、グアニジン、リン酸グアニジン、および/または硫酸グアニジンの群からの窒素含有化合物を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の混和物。
  13. 請求項1〜11のいずれか一つに記載の式(I)のジホスフィン酸と式(II)のアルキルホスフィン酸から成る混和物を99〜1重量%、および相乗剤を1〜99重量%含有していることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一つに記載の混和物。
  14. ホスフィン酸源とアルキンとを開始剤の存在下で反応させることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の混和物の製造方法。
  15. ホスフィン酸源がエチルホスフィン酸であり、アルキンがアセチレン、メチルアセチレン、1−ブチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、1−オクチン、4−オクチン、1−ブチン−4−オール、2−ブチン−1−オール、3−ブチン−1−オール、5−ヘキシン1−オール、1−オクチン−3−オール、1−ペンチン、フェニルアセチレン、トリメチルシリルアセチレン、および/またはジフェニルアセチレンであることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 開始剤が、窒素−窒素結合または酸素−酸素結合を有するラジカル開始剤であることを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
  17. ラジカル開始剤が、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、アゾビス(イソブチロニトリル)、4,4’アゾビス(4−シアノペンタン酸)、および/もしくは2,2’アゾビス(2−メチルブチロニトリル)であり、または過酸化水素、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、過酢酸、ジイソブチリルペルオキシド、クメンペルオキシネオデカノアート、tert−ブチルペルオキシネオデカノアート、tert−ブチルペルオキシピバラート、tert−アミルペルオキシピバラート、ジプロピルペルオキシジカルボナート、ジブチルペルオキシジカルボナート、ジミリスチルペルオキシジカルボナート、ジラウロイルペルオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、tert−アミルペルオキシ−2−エチルヘキシルカルボナート、tert−ブチルペルオキシイソブチラート、1,1−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、tert−ブチルペルオキシベンゾアート、tert−ブチルペルオキシアセタート、tert−ブチルペルオキシジエチルアセタート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカルボナート、2,2−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert−アミルヒドロペルオキシド、および/もしくは2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサンであることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 溶剤が、直鎖状もしくは分枝状のアルカン、アルキル置換された芳香族溶剤、水と不混和性もしくは部分にのみ混和性のアルコールもしくはエーテル、水、および/または酢酸であることを特徴とする、請求項14〜17のいずれか一つに記載の方法。
  19. アルコールが、メタノール、プロパノール、i−ブタノール、および/もしくはn−ブタノール、またはこれらアルコールと水の混和物であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 反応温度が50〜150℃であることを特徴とする、請求項14〜19のいずれか一つに記載の方法。
  21. 他の合成用の中間体、結合剤、エポキシ樹脂、ポリウレタンおよび不飽和ポリエステル樹脂の硬化時の架橋剤および/または促進剤、ポリマー安定剤、植物保護剤、金属イオン封鎖剤、鉱油用添加剤、腐食防止剤としての、または洗濯洗剤および洗浄剤の用途ならびに電子機器の用途における、請求項1〜11のいずれか一つに記載の混和物の使用。
  22. 難燃剤、とりわけ透明塗料および発泡性防炎塗料用の難燃剤、木材およびその他のセルロース含有製品用の難燃剤、ポリマー用の反応性および/もしくは非反応性難燃剤としての、または難燃化ポリマー成形材料の製造のための、難燃化ポリマー成形体の製造のための、ならびに/またはポリエステルとセルロース単一布およびセルロース混紡布の含浸による難燃加工をするための、ならびに相乗剤としての、請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物の使用。
  23. 請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物を0.5〜45重量%、熱可塑性もしくは熱硬化性のポリマーまたはこれらの混和物を55〜99.5重量%、添加剤を0〜55重量%、および充填剤または強化材料を0〜55重量%含有しており、前記成分の合計が100重量%になる、難燃化された熱可塑性または熱硬化性のポリマー成形材料、ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸、およびポリマー繊維。
  24. 請求項1〜13のいずれか一つに記載の混和物を1〜30重量%、熱可塑性もしくは熱硬化性のポリマーまたはこれらの混和物を10〜95重量%、添加剤を2〜30重量%、および充填剤または強化材料を2〜30重量%含有しており、前記成分の合計が100重量%になる、難燃化された熱可塑性または熱硬化性のポリマー成形材料、ポリマー成形体、ポリマーフィルム、ポリマー糸、およびポリマー繊維。
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