JP2002307879A - 真正性の判別可能なカード - Google Patents

真正性の判別可能なカード

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JP2002307879A JP2001116843A JP2001116843A JP2002307879A JP 2002307879 A JP2002307879 A JP 2002307879A JP 2001116843 A JP2001116843 A JP 2001116843A JP 2001116843 A JP2001116843 A JP 2001116843A JP 2002307879 A JP2002307879 A JP 2002307879A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真正性を確認するためのホログラムが転用品
であることの確認を容易にすること、隠しパターンが分
離可能なため解析されて複製されることや、ホログラム
の存在のみで真正性の証拠と誤認することを回避するこ
と、および、基準となるモアレパターンと比較せずに、
真正性の確認を可能とすることを課題とする。 【解決手段】 カード1の、コアシート2bとオーバー
シート3bとの間に、ホログラム等の不可視パターン6
を形成し、オーバーシート3b上に確認パターン7を形
成することにより、モアレパターン8を生じさせて、別
体の確認パターンや基準パターンを不要にし、両パター
ンの分離を困難にして解析や複製を困難にして、課題を
解決することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカードに関するもの
であり、単独では肉眼判定のできない不可視パターン
と、これを確認するための確認パターンが透明接着であ
るオーバーシートを介して重ねられており、両パターン
が可視モアレパターンを生じることにより真正性を容易
に確認でき、しかも、偽造が困難なパターンを有するカ
ードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】直接、もしくは間接に、経済的もしくは
その他の価値を有する物品は、不正な意図で見た目には
同様なものを製造する偽造や、本物、もしくは使用済み
で廃棄すべきもの等を利用し、あたかも本物として使用
できるよう、作り変える変造の対象となりやすい。
【0003】偽造や変造の対象となりやすい物品の例と
しては、幾つかのタイプのものがあり、預貯金用カー
ド、クレジットカード等のカード類のように、使用によ
り金銭的な価値を生じるもの、紙幣、証券、商品券等の
金券類のように額面記載の価値を有するもの、投機的、
もしくは偶然等の因子で決まる価値を有する株券、抽選
券、もしくは馬券等、さらには、パスポート、もしくは
身分証明書のように金銭的価値は直接生じないが、所持
する人の資格や行動を保証するもの等、の各タイプのも
のである。また、高級腕時計や、いわゆるブランド商品
等の高額商品も、偽造・変造の対象となりやすいもので
ある。
【0004】これらの物品の偽造・変造の防止策とし
て、従来、種々の方策が講じられているが、カード類、
金券類、もしくは高額商品等において、ホログラムを有
するシールを貼ることがよく行なわれている。ホログラ
ムは、それを得るための製造プロセスに、レーザー光を
扱う技術や、感光性樹脂を扱う技術、最初に得られたホ
ログラムの原型から複製用型を製造する技術等、汎用と
は言えない様々な技術が複合されていて、技術的に高度
なものであり、しかも、立体感を表現するものであるた
めに、カラーコピー機やカラースキャナーを利用する等
の方法では、複製が困難である。
【0005】しかしながら、ホログラムの製造プロセス
が、技術的にいかに高度であるとは言え、技術の習得に
より、偽造され得るものであり、従って、ホログラムの
複製をより困難にするための努力がなされている。例え
ば、特開平11−277962号公開公報には、ホログ
ラム形成層と、これとは別に、網点または万線で隠しパ
ターンが構成された隠しパターン形成層とを備えた画像
形成体が記載されており、確認の手段として、画像形成
体とは、さらに別体の、網点または万線で構成された確
認パターンを重ねることにより、隠しパターンを見える
ようにすることができる。
【0006】しかし、上記の従来技術によれば、ホログ
ラムそのものは共通であり、他の同種の物品に貼ってあ
るホログラムと隠しパターンとを共に剥がせれば、たや
すく転用されるし、ホログラムのみ分離されていれば、
隠しパターンを解析しておいて、ホログラム上に隠しパ
ターンを再現することも可能である。従って、隠しパタ
ーンが確認パターンによって確認されても、ホログラム
が正当に貼られたものであるかは不明である。あるい
は、確認パターンのみを入手して、必ずしも真正品とは
異なるが、モアレパターンを生じる隠しパターン付きホ
ログラムを作製して、真正性を装うことも可能で、顕像
化したものを、正規のモアレパターンと照合しない限
り、判定が付かない。また、たまたま、ホログラムを貼
った物品を取り扱った場合、その物品を入手した者が、
確認パターンによる確認の操作をすべきことを知らなけ
れば、ホログラムが見えることで、真正性の確認ができ
たと誤認する恐れもある。従って、各々のホログラムに
ついて、真正性を単独で確認できる方策がさらに望まれ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明におい
ては、上記の従来技術において、正当な物品から分離さ
れたホログラムが転用されていることの確認が困難であ
ったこと、隠しパターンが分離可能であって、解析され
て複製されることを回避すること、隠しパターンの存在
に気付かず、ホログラムの存在のみで、真正性を誤認す
ることを回避すること、および、基準となるモアレパタ
ーンと比較すること無く、真正性の確認を可能とするこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決する手段】上記の従来技術においては隠し
パターンを、ホログラム形成層とは別の層に形成してい
たが、本発明においては、隠しパターンをホログラム形
成層に直接に形成することにより、課題を解決すること
ができた。
【0009】第1の発明は、不可視パターンと、前記不
可視パターンと干渉して可視モアレパターンを生じる確
認パターンとの両パターンの少なくとも一方がホログラ
ムパターンであり、コアシートとその上に積層したオー
バーシートとから少なくともなる積層体の、前記コアシ
ートと前記オーバーシートとの間に前記両パターンのう
ちの一方のパターンを、また、前記一方のパターンの上
方の前記オーバーシート上に前記両パターンのうちの他
方のパターンを有していることを特徴とする真正性の判
別可能なカードに関するものである。第2の発明は、第
1の発明において、少なくとも、前記コアシートと前記
オーバーシートとの間に前記ホログラムパターンを有し
ていることを特徴とする真正性の判別可能なカードに関
するものである。第3の発明は、第1の発明において、
少なくとも、前記オーバーシート上に前記ホログラムパ
ターンを有していることを特徴とする真正性の判別可能
なカードに関するものである。第4の発明は、第1の発
明において、前記両パターンが前記ホログラムパターン
であることを特徴とする真正性の判別可能なカードに関
するものである。第5の発明は、第1〜第4いずれかの
発明において、前記コアシートと前記オーバーシートと
の間に前記不可視パターンを有し、前記オーバーシート
上に前記確認パターンを有していることを特徴とする真
正性の判別可能なカードに関するものである。第6の発
明は、第1〜第4いずれかの発明において、前記コアシ
ートと前記オーバーシートとの間に前記確認パターンを
有し、前記オーバーシート上に前記不可視パターンを有
していることを特徴とする真正性の判別可能なカードに
関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図を引用しながら本発明
を説明する。図1(a)に示すように、本発明のカード
1の基材は、例えば、下側からオーバーシート3a、コ
アシート2a、コアシート2b、およびオーバーシート
3bの四層の積層体からなるものである。四層の積層体
とするのは、入手し得るシートの厚みや印刷等の加工上
の理由によるもので、事情が許せば、コアシートは1枚
でもよい。また、必ずしも、2枚のオーバーシートで表
裏を覆う必要はなく、一方のオーバーシートを省くこと
もできる。従って、カード1の基材の最小限の構成は、
1枚のコアシート上に1枚のオーバーシートが積層され
たものである。また、コアシート2aの下面には印刷層
4が形成されており、この印刷層はコアシート2bの上
面に形成されていてもよいし、上下のオーバーシートの
外側面や内側面に形成されていてもよい。さらにオーバ
ーシート3b上には、通常、磁気記録層5が埋め込まれ
ている。
【0011】図1(a)に示す例において、カード1
は、上側のコアシート2bとその上に積層したオーバー
シート2bとの間に、ホログラムパターンからなる不可
視パターン6を有しており、不可視パターン6の上方の
オーバーシート2b上に、印刷パターン接着からなる確
認パターン7を有している。ここで、不可視パターンと
は、通常の条件で肉眼で見たときにパターンとして判別
できないが、物理的には形成してあるパターンを指し、
隠しパターンとも言う。図1(a)の例では、ホログラ
ム層と印刷パターン層とは同じ形状、大きさを有してい
るものとする。
【0012】図1(b)は、図1(a)のカード1を上
側から眺めた平面図で、カード1は、カードの名称やカ
ードの番号等の文字や、ここでは図示していない絵柄等
を有しており、それらは、印刷もしくはエンボスによっ
て形成されたものである。また、磁気記録層5をカード
の長辺に沿って有している。
【0013】カード1の右下隅には、不可視パターンと
してのホログラム層9と、印刷パターン層としての確認
パターンを有している。平面図では、両パターンは重な
るので、図1(b)では、便宜的に、同じ外形のもの
を、ホログラム層9および確認パターン7として示す。
ホログラム層9は、不可視パターン以外に、通常のホロ
グラム絵柄を有していることが普通である。図1(b)
の例では、幾つかの星の形状で示すものが通常のホログ
ラム絵柄である。この通常のホログラム絵柄は、確認パ
ターンを通して見ることができ、これに加えて、ホログ
ラム層9の不可視パターンが確認パターン7と干渉して
生じた、「ABCD」の文字列からなるモアレパターン
8を見ることができる。なお、「不可視パターンとして
のホログラム層」は、特に断らない限り、ホログラム絵
柄を有し、かつ不可視パターンも有しているものとす
る。
【0014】図2に示す例のカード1では、上側のコア
シート2bとその上に積層したオーバーシート3bとの
間に、ホログラムパターンからなる不可視パターン6を
有している点は先の例と同じだが、不可視パターン6の
上方のオーバーシート3b上に、ホログラムパターンか
らなる確認パターン7を有している点が相違し、その他
の点については、図1に示す例のカード1と同じであ
る。このように、確認パターンがホログラムパターンで
あっても、下側にあるホログラム層の不可視パターンと
の間で干渉して生じたモアレパターンを見ることができ
る。ただし、図1の例のような、確認パターンが印刷パ
ターン層である場合の方が、モアレパターンのコントラ
ストが若干高い。
【0015】図3に示す例のカード1は、図2に示すカ
ード1と基本的には同じだが、ホログラムパターンから
なる確認パターン7が、その下側にある、ホログラムパ
ターンからなる不可視パターン6よりも面積が大きく、
カード1の全面に渡っている点が相違している。この場
合、上側のホログラムパターンには、カード1の全面を
使用した絵柄が形成されるので、確認パターンの存在す
る場所が分かり難くなり、偽造防止の点で利点となる。
【0016】図1〜図3に示すカード1のいずれにおい
ても、上側(=観察者側)になるパターンが確認パター
ンであり、下側(=内側)になるパターンが不可視パタ
ーンであったが、これらは入れ替わってもよく、上側に
なるパターンが不可視パターンで、下側になるパターン
が確認パターンであってもよい。いずれの場合において
も、モアレパターンは同様に生じるが、確認パターンが
上側である場合の方が、下側にある場合にくらべ、モア
レパターンが若干見えやすい。また、製造途中のカード
の盗難を防止する意味では、どちらかというと、確認パ
ターンの方が、規則的で偽造されやすいので、下側に不
可視パターンを形成して上側の確認パターンを形成しな
い半製品よりも、下側に確認パターンを形成して上側の
不可視パターンを形成しない半製品の方が、保管上の安
全性の点では優れている。
【0017】以上の説明においては、上側か下側のいず
れか一方のパターンが不可視パターンで、残る他方が確
認パターンであったが、図4に示すように、上側および
下側のパターンがいずれも分割され(図では四分割して
ある。)、下側が不可視パターンである位置の上側が確
認パターンであり、また、下側が確認パターンである位
置の上側が不可視パターンであるようにすることもでき
る。従って、上側と下側における不可視パターンと確認
パターンとの対応が取れている限り、同じ層内に、不可
視パターンと確認パターンとを、混在させることもでき
る。
【0018】また、上側および下側のパターンは、いず
れかがホログラムパターンであることが望ましい。その
理由は、ホログラムは精密に形成されているものである
にも拘わらず、濃色の印刷にくらべて、画像のコントラ
ストが少ないため、不可視パターンの存在が分かり難い
ためである。また、通常のホログラム画像が見えるの
で、外観的にも優れたものとすることができる。
【0019】上側および下側のパターンのいずれかがホ
ログラムパターンである場合、下側のパターンがホログ
ラムパターンであることが、より好ましい。その理由
は、ホログラムパターンが下側、即ち、コアシートとオ
ーバーシートとの間に存在すると、ホログラムを単独で
分離することが困難だからである。
【0020】下側のパターンがホログラムパターンであ
るとき、上側のパターンは、ホログラムパターンであっ
てもよいし、ホログラムでなくてもよい。上側のパター
ンがホログラムであると、上側のパターンがホログラム
パターンでないときにくらべて、モアレパターンのコン
トラストが低くなるが、偽造がより一層困難になる利点
があるからで、上側のパターンがホログラムパターンで
ないときは、モアレパターンのコントラストが高くなる
利点がある。
【0021】なお、一般的なホログラムには、後述する
ように、反射層が透明であって、全体が透明で向こう側
が透けてみえるタイプと、反射層が金属薄膜等であって
不透明であり、全体が不透明なものとの、二つのタイプ
がある。あるいは反射層を伴なわない透明なタイプのホ
ログラムもある。本発明においては、不可視パターンと
確認パターンのいずれか一方をホログラムパターンと
し、上側にあるか下側にあるかを問わないが、ホログラ
ムパターンが上側にある場合は、かならず透明である必
要がある。このため、不可視パターンと確認パターンと
は、「不可視パターンと、不可視パターンと干渉して可
視モアレパターンを生じる確認パターン」と規定して、
互いに干渉して可視モアレパターンを生じるものである
と定義することにより、上側にホログラムパターンがあ
るとき、そのホログラムパターンが不透明であることを
除いている。
【0022】ここで、不可視パターンと確認パターンに
ついて、次に説明する。図5(a)は、不可視パターン
11を例示する図であって、不可視パターン11は、中
央部の横長の長方形のパターン部11a、パターン部1
1aの四周に接した枠状のパターン部11b、および背
景部11cの三つの部分とからなっており、三つの部分
のいずれもが万線によって構成されている。これら三つ
の部分のうち、パターン部11aおよびパターン部11
bが、同じ右上がりの万線で構成されたものであり、た
だし、両パターン部において、万線どうしが1/2ピッ
チずれている。残る背景部11cは、右下がりの万線で
構成されている。ここで使用されている向き(角度)の
異なる二種類の万線どうしは直交するものとする。な
お、万線とは、一定幅wの線が2wのピッチで等間隔に
配列した集合体を指す。
【0023】図5(b)は、図5(a)の不可視パター
ン11を確認するための確認パターン12を例示するも
ので、右上がりの万線で構成され、この確認パターン1
2を構成する万線と、図4(a)を用いて説明した不可
視パターン11の中央部およびその周囲を取り巻くパタ
ーン部11aおよび11bを構成する万線とはピッチお
よび向き(角度)が同一で、背景部11cを構成する万
線とはピッチが同一であるが、向きが互いに直交する。
【0024】上記の例の不可視パターン11と確認パタ
ーン12を重ねた状態を図6に示す。図5(a)に示す
不可視パターン11上に、図5(b)に示す確認パター
ン12を重ねると、確認パターン12を構成する万線
が、不可視パターン11の中央部のパターン部11aを
構成する万線上にちょうど重なると、図6(a)に示す
ように、中央部のパターン部11aは、元の万線の状態
と同様に見えるが、周囲の枠状のパターン部11b中、
線ではない部分を、確認パターン12の万線が埋めるの
で、結果として、枠状のパターン部11bの部分は、塗
りつぶされて見える(図6(a)中、モアレパターン1
3の符号で示す。)。
【0025】また、不可視パターン11上に確認パター
ン12を重ねた上記の状態から、不可視パターン11と
確認パターン12とを相対的にずらし、確認パターン1
2を構成する万線が、不可視パターン11の枠状のパタ
ーン部11bを構成する万線上にちょうど重なるように
すると、図6(b)に示すように、枠状のパターン部1
1bは、元の万線の状態と同様に見えるが、中央部のパ
ターン部11a中、線ではない部分を、確認パターン1
2の万線の線が埋めるので、中央部のパターン部11a
の部分は、塗りつぶされて見える(図6(b)中、モア
レパターン13の符号で示す。)。即ち、中央のパター
ン部11aとその周囲の枠状のパターン部11bとで
は、各々を構成する万線が1/2ピッチずれているの
で、このようにすると、確認パターン12との位置関係
がずれても、いずれかのパターン部が塗りつぶされてみ
える利点がある。
【0026】不可視パターン11のパターン部11aお
よび11b以外の部分、即ち、不可視パターンの背景部
11cは、上記のいずれの場合においても、万線どうし
が直交している状態が変化しないので、一様に見える。
【0027】図5(a)において、不可視パターン11
は、拡大して図示したために、中央部およびその周囲を
取り巻くパターン部11aおよび11bの両パターン部
は、あたかも、背景部11cから区別して見えるように
感じられるが、実際には、万線の線幅、ピッチが小さ
く、しかも、両パターン部分11aおよび11bと、背
景部11cとは、単位面積中に線の部分が占める割合が
等しく(図5(a)の例では、いずれの場所においても
50%である。)、濃度差を生じないため、不可視パタ
ーン11の肉眼判定は非常に困難である。
【0028】ここで、万線の幅は、好ましくは200μ
m以下、より好ましくは100μm以下である。下限と
しては、確認パターンを印刷で形成する場合、好ましく
は、10μm以上、より好ましくは20μm以上であ
る。他の手段で確認パターンを形成する場合、これらよ
り小さくてもよい。万線のピッチは、これらの幅の数値
の2倍となる。なお、後述するように、万線ではなく、
網点を用いる場合、網点の直径(四角の場合には、その
辺の長さ)およびピッチは、上記した万線の幅およびピ
ッチと同じである。
【0029】上記の例において示すように、不可視パタ
ーン11上に確認パターン12を重ねることにより、パ
ターン部分11aおよび11bは、線の部分の割合が、
50%か100%のいずれかになるから、背景部の線の
割合である75%との差が生じ、視認が可能になる。
【0030】図7および図8は、不可視パターンおよび
確認パターンの別の組み合わせを示す図である。いずれ
の図においても(a)は不可視パターンを示す図で、い
ずれも正方形の網点で構成され、不可視パターン自体は
図7および図8で共通であり、(b)はいずれも確認パ
ターンを示す図であり、(c)は、いずれも、不可視パ
ターン上に、確認パターンを重ねた状態を示す図であ
る。
【0031】不可視パターン21は、各々は外形が正方
形の網点から構成されたもので、図中、細い縦線と細い
横線からなる格子線は、各網点の位置が格子状配列か
ら、ずらしてあることを示すための補助線で、実際には
無いものである。また、格子線どうしは縦横共、等間隔
であり、縦線と横線とは互いに直交している。
【0032】まず、各網点の左右方向(x−y座標で言
えば、x軸方向)の配置については、不可視パターン2
1の、最も左の列(第1列とする。)の網点は、いずれ
も各格子点の右上に、従って、各網点の四角形の左辺と
下辺とが格子線に接して配置されている。また、最も上
の行(第1行とする。)と最下行の網点は各格子に網点
の左辺が接するように配置されている。そのほかの各網
点は、左右方向については、格子間の中央にある、ただ
し、第4列および第5列の第4行および第5行の四つの
網点の左辺は、格子線に接している。また、各網点は、
第1列の網点を除き、後列に行くほど、上側(グラフで
言えば、y軸の正方向側)に少しずつずれて配置され、
この結果、最後列である8列目の網点は、y軸方向につ
いては、格子間の中央に配置されている。
【0033】上記の不可視パターン21を確認し得る確
認パターン22は、図7(a)に示す不可視パターン用
としては、各線がx軸方向を向いて配列したもの(図7
(b))、もしくは各線がy軸方向を向いて配列したも
の(図8(b))の二通りがあり、両者は互いに他を9
0°回転した関係にある。いずれの確認パターンも万線
で構成され、万線の線の幅は、不可視パターンの網点の
一辺と等しくなるよう形成されている。
【0034】まず、図7(a)で示す不可視パターン2
1上に、図7(b)で示す確認パターン22を重ねる。
ここでは、不可視パターン21の格子線のうちの横線に
確認パターン22を構成する万線の各線の下辺が接する
ように重ねるものとする。こうすることにより、第1列
の網点は、万線によって覆われるために見えなくなる
が、第2列以降の列の網点は、配置されている位置の格
子からの変位に基づき、後列にいくほど、次第に万線の
各線よりはみ出して見えるようになり、全体としては、
右側に行くほど濃度が濃くなる、グラデーションを有す
る視覚パターンを与える。
【0035】また、図8(a)で示す不可視パターン2
1上に、図8(b)で示す確認パターン22を重ねる。
ここでは、不可視パターン21の格子線のうちの縦線に
確認パターン22を構成する万線の各線の左辺が接する
ように重ねるものとする。こうすることにより、格子線
に接して配置されていた第1列の網点、第1行および最
下行の網点、並びに第4列および第5列の第4行および
第5行の四つの網点は、万線によって覆われるために見
えなくなるが、そのほかの網点は配置されている位置の
格子から、いずれも同じだけ右側にずれているので、網
点の右側半分が万線の各線よりはみ出して見えるように
なり、全体としては、ほぼ枠状の外形を有する視覚パタ
ーンを与える。
【0036】以上の例では、万線により構成された不可
視パターンと万線により構成された確認パターン、およ
び、網点により構成された不可視パターンと万線により
構成された確認パターンの組み合わせを説明したが、こ
れら以外のに、網点により構成された不可視パターンと
網点により構成された確認パターン、および、万線によ
り構成された不可視パターンと網点により構成された確
認パターンの組み合わせも可能である。
【0037】また、図7および図8を引用して説明した
例では、万線どうし、網点と万線の重ね合わせにおいて
は、ほぼ平行な重なりにより、干渉を起こさせて、不可
視パターンを見えるようにしたが、平行でなくても、比
較的平行に近い小さい角度、例えば20°以下、もしく
は15°以下の角度で交差させて重ねてもよい。
【0038】いずれの場合においても、網点もしくは万
線がぴったり重なるか、上に重なった物のほうが大きい
場合には、下になった方は、上からは全く見えないが、
下になる方が、上になる物からはみ出して居る場合に
は、その部分が視覚的に強め合う干渉効果が生じる。即
ち、本発明における、網点もしくは万線によって構成さ
れた不可視パターンは、網点もしくは万線によって構成
された確認パターンと干渉しあうものである。なお、干
渉により見えるパターンをしばしばモアレパターンと呼
ぶので、この明細書においては、確認パターンにより見
える状態となった視覚パターンをモアレパターンとも呼
ぶ。
【0039】さらに、ここで言う網点は、四角形や円形
等の通常の網点形状以外の形状、例えば、記号や文字等
の形状で構成されていてもよい。また、網点は直線上に
配列したものでも、もしくは曲線やサインカーブのよう
な波線上に配列したものであってもよく、万線も直線状
のものでも、曲線やサインカーブのような波線状のもの
であってもよい。
【0040】なお、線幅に対して数倍以上の長さを有す
る形状のものは網点とも、万線ともつかないが、いずれ
であるかは別として、本発明における「網点もしくは万
線によって構成された」の範囲に含めるものとする。加
えて、不可視パターン、および確認パターンを構成する
網点もしくは万線は、一定なものでなくても、不可視パ
ターン、および確認パターンの両方において、互いに同
調しながら変化したものであってもよい。
【0041】本発明のカード1の基材をなす積層体は、
プラスチックシートで構成するのが普通である。積層体
のうち、コアシートは白色の非透明プラスチックシート
で、また、オーバーシートは無色透明のプラスチックシ
ートで構成することが普通であるが、これに限ることは
ない。ただ、少なくとも、オーバーシートは、有色であ
るか無色であるかは別として透明であることが望まし
い。
【0042】上記の積層体を構成するプラスチックシー
トとしては、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、
ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルロース
トリアセテート、ポリスチレン系、アクリル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、もしくはポリオレフィンビニル
アルコールなどのプラスチックを素材とするものを使用
することができる。耐熱性が要求される場合、非晶質ポ
リエステルのシートや、非晶質ポリエステルとポリカー
ボネートのブレンド樹脂のシートも用いることができ
る。
【0043】また、透明でなくてもよいコアシートは、
アルミニウム、銅などの金属の箔、紙、そして、樹脂ま
たはラテックス等の含浸紙などの単独、あるいは、プラ
スチックも含め、それらの任意の複合体シートを用いて
構成することができる。
【0044】カード1の基材である積層体の厚さは、材
質によっても異なるが、通常、10μm〜5mm程度の
範囲である。特に磁気カードの場合、基材2をISO規
格に準拠したものとする場合には、その厚さは0.76
mmである。通常のカードの場合、厚さ280μmの白
色PVCシートをコアシートとして、これを2枚重ね、
その両側にそれぞれ厚さ100μmの透明PVCシート
をオーバーシートとして重ねて、熱プレスなどにより積
層する4層構成の基材シート(合計厚さ0.76mm)
を用いるのが普通である。なお、一般的な銀行カードや
クレジットカードの平面のサイズは、縦横が約54mm
×約86mmであるが、本発明のカード1は、そのよう
なサイズも含め、種々のサイズであり得る。
【0045】本発明において、不可視パターンおよび確
認パターンを構成するパターンについては、既に説明し
たが、これらのパターンは、ホログラム層に形成する場
合と、適宜な位置を占めるシートを対象として行なわれ
る印刷、もしくは印刷関連技術によって形成する場合と
がある。
【0046】ホログラム層は、代表的には、透明樹脂層
の下面側にレリーフホログラムが形成されたホログラム
形成層と、レリーフ面に沿って形成された反射層とから
なるもので、いずれの層にも不可視パターンおよび確認
パターンの形成は可能であるが、ここでは、大量複製が
容易なホログラム形成層に、不可視パターン、もしくは
確認パターン、あるいは場合により、それらを混在させ
て形成する。
【0047】本発明におけるホログラム形成層は、広義
には、合成樹脂層に光回折構造が形成された層であり、
光回折構造の代表的なものがホログラムである。ホログ
ラムとしては、平面ホログラム、体積ホログラムともに
使用でき、具体例としては、レリーフホログラム、リッ
プマンホログラム、フルネルホログラム、フラウンホー
ファホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、
レーザー再生ホログラム(イメージホログラムなど)、
白色光再生ホログラム(レインボーホログラムなど)、
カラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラ
ムディスプレイ、マルチプレックスホログラム、ホログ
ラフィックステレオグラム、ホログラフィック回折格子
などが挙げられる。また、ホログラム的な記録方法を用
いたもの以外に、機械的な切削によっても、または、電
子線もしくはレーザー光により回折格子を直接形成して
もよい。
【0048】ホログラム形成層を構成する合成樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂(例、PMM
A)、ポリスチレン、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリ
エステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテ
ル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレ
ート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン系ア
クリレートなどの熱硬化性樹脂をそれぞれ単独、或いは
上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合して使用する
ことができ、更には、ラジカル重合性不飽和基を有する
熱成形性物質、或いは、これらにラジカル重合性不飽和
単量体を加え電離放射線硬化性としたものなどを使用す
ることができる。
【0049】このほか、銀塩、重クロム酸ゼラチン、サ
ーモプラスチック、ジアゾ系感光材料、フォトレジス
ト、強誘電体、フォトクロミックス材料、サーモクロミ
ックス材料、カルコゲンガラスなどの感光材料なども使
用できる。
【0050】このように、表面凹凸のレリーフとして、
干渉縞をホログラム形成層の表面に記録する方法は、量
産性があり、コストも低くできる点で特に好ましい。こ
のようなホログラム形成層の膜厚は0.1〜6μmの範
囲が好ましく、1〜4μmの範囲が更に好ましい。
【0051】上記の樹脂の層への通常のホログラムの形
成は、上記の材料を用いて、従来既知の方法によって形
成することができる。ホログラムの干渉縞を表面凹凸の
レリーフとして記録する場合には、干渉縞が凹凸の形で
記録された原版をプレス型として用い、上記樹脂層上に
前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜な手段により、
両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製
することができる。また、フォトポリマーを用いる場合
は、前記積層シートの保護層上に、フォトポリマーを同
様にコーティングした後、前記原版を重ねてレーザー光
を照射することにより複製することができる。ホログラ
ム形成の際には、上記の樹脂の層を、透明基材上、もし
くは剥離性シートの剥離性面上に積層したものを用いる
とよい。
【0052】ここで、通常のホログラムの形成に加え
て、不可視パターンまたは/および確認パターンを形成
するには、ホログラム形成のための干渉露光に先立っ
て、もしくは干渉露光後に、隠しパターン、もしくは確
認パターンを形成したフィルムを用いて、ホログラム形
成層を構成するための紫外線硬化性樹脂等の層に露光を
行なうことにより、行なうことができる。あるいは、干
渉露光を、上記フィルムを介して行ない、隠しパター
ン、もしくは確認パターンの形成も兼ねることができ
る。
【0053】隠しパターン、もしくは確認パターンを形
成したフィルムを用いて、ホログラム形成層を構成する
ための紫外線硬化性樹脂層等に行なう露光を、電子線硬
化性樹脂層に対する電子線描画によって行なうこともで
きる。この場合、隠しパターン、もしくは確認パターン
に関する描画用情報と、ホログラムに関する描画用情報
とを合成した合成描画情報に基づいて露光することによ
り、隠しパターン、もしくは確認パターンと、ホログラ
ムとを同時に形成することができる。
【0054】ホログラム形成層には、隣接して反射層が
形成される。レリーフホログラムの場合には、そのレリ
ーフ面に形成され、代表的には、光を反射するアルミニ
ウム(Al)等の金属薄膜からなる。金属薄膜として
は、この他、Cr、Fe、Co、Ni、Pd、Cu、A
g、Au、Ge、Mg、Sb、Pb、Cd、Bi、S
n、Se、TI、Fe、Te、Zn、In、Ga、もし
くはRb等の金属、酸化物、窒化物もしくは、これらの
金属の組み合わせからなる合金を使用して形成する。こ
れらのうちでは、Al、Cr、Ni、Ag、もしくはA
u等が特に好ましい。
【0055】金属薄膜からなる反射層の形成は、真空蒸
着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法など
の薄膜形成法によって行なう。反射層の厚みとしては、
色調、デザイン、用途等に応じて適切な条件を設定すれ
ばよいが、一般的には、50Å〜1μmの範囲が好まし
く、更には100〜1000Åがより好ましい。反射層
の透明性を確保する意味では、膜厚を200Å以下にす
るのが好ましい。また、隠蔽性を有する反射層を設けた
い場合は、膜厚を200Å以上にするのが望ましい。薄
膜は、上記のように、転写箔の用途、トータルデザイン
を考慮し、色調、隠蔽性あるいは透明性等の必要に応じ
て設定することができる。
【0056】反射層の材質としては、ホログラム形成層
とは屈折率の異なる物質の連続薄膜も挙げられる。連続
薄膜の膜厚は、薄膜を形成する材料の透明領域であれば
よいが、通常は100〜1000Åが好ましい。連続薄
膜をレリーフ面に形成する方法としては、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレーティング法などの薄膜
形成法が挙げられる。連続薄膜は、その屈折率が光回折
構造層より大きくても小さくてもよいが、屈折率の差が
0.22以上あることが好ましく、差が0.5以上、更
には1.0以上あることがより好ましい。
【0057】ホログラム形成層より屈折率が大きい連続
薄膜としては、ZnS、TiO2、Al22 、Sb2
2 、SiO、TiO、SiO2 などが挙げられる。ホ
ログラム形成層61より屈折率が小さい連続薄膜として
は、LiF、MgF2 、AlF2 などが挙げられる。ま
た、厚さが200Å以下の場合には、光の透過率が比較
的小さいため、透明でありながら反射層として使用する
ことができる。更に、ホログラム形成層とは屈折率の異
なる透明な合成樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタク
リレートの層を反射層2に用いることもできる。なお、
反射層としては、上記したいずれのタイプのものも使用
できるが、ホログラムのコントラストがより高い点で、
金属薄膜からなる反射層の方がより好ましい。
【0058】本発明において、不可視パターンまたは/
および確認パターンは、カード1の適宜な位置を占める
シートを対象として行なわれる印刷、もしくは印刷関連
技術によって形成することができる。
【0059】不可視パターンまたは/および確認パター
ンを形成する対象となる位置は、大別して、オーバーシ
ート上と、コアシートとオーバーシートとの間とであ
る。後者の場合、コアシートの上面、もしくはオーバー
シートの下面が、対象となる位置である。
【0060】不可視パターン、もしくは確認パターンを
形成するには、印刷等の手段、具体的には、印刷もしく
は印刷類似の手段、即ち、凸版印刷、平版オフセット印
刷、グラビア印刷、もしくはスクリーン印刷等の通常の
印刷方式、もしくは、電子写真、インキジェット等の印
刷類似の方式を用いることができる。また、サーマルヘ
ッド等の熱印字手段による転写等も後者の範囲の一つと
して利用できる。さらには、印刷もしくは印刷類似の手
段で、一旦、剥離性シート等の表面にパターンを形成し
て、転写シートを作製し、得られた転写シートを用い
て、転写することによってもよい。
【0061】ホログラム層は、上記のように、基本的に
は、ホログラム形成層および反射層からなるが、ホログ
ラム層をカード1に適用するには、ホログラム層を転写
層の一部とする転写シートや、ホログラム層を構造の一
部に含むラベルを準備し、転写もしくは貼着により適用
することが好ましい。
【0062】転写シート、ラベルとしては、次のような
構造とすることができる。なお、記号「/」を、その記
号の左右のフィルムもしくはシートの積層の意味で使う
ものとする。まず、転写シートとしては、支持体シート
/剥離層/ホログラム形成層/反射層/接着剤層(好ま
しくは感熱接着剤層)の積層構造が挙げられる。ここ
で、剥離層とホログラム形成層との間に中間層を介在さ
せることができ、あるいは反射層と接着剤層間にアンカ
ー層を介在させることができる。ラベルとしては、支持
体シート/ホログラム形成層/反射層/接着剤層の積層
構造が挙げられる。ここで、支持体シートとホログラム
形成層との間に中間層、反射層と接着剤層間にアンカー
層を介在させることができる。
【0063】転写シートもしくはラベルの支持体シート
としては、プラスチックフィルム、例えば、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セル
ロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリ
スチレン系、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、もしくはポリオレフィンビニルアルコールなどのプ
ラスチックを素材とする、通常は透明なものを使用す
る。転写シートの支持体シートとしては、透明でないア
ルミニウム、銅などの金属の箔、紙、そして、樹脂また
はラテックス等の含浸紙などの単独、あるいは、プラス
チックも含め、それらの任意の複合体シートを用いるこ
ともできる。
【0064】支持体シートの厚さは、材質によっても異
なるが、2軸延伸ポリエステル樹脂フィルムの場合、5
μm〜250μm程度であることが好ましく、加工適性
や引張り強度、熱転写の際の熱効率を考慮すると、10
〜50μmであることがより好ましい。
【0065】転写シートを構成する支持体シートの下面
には、転写する層や剥離して分離する層を、転写時や剥
離時まで、支持体シートと適度に接着させ、転写時には
円滑な剥離を可能にするために剥離層を積層することが
ある。剥離層は、例えば、ポリエステル樹脂等の透明基
材フィルムとの接着性がある樹脂中にワックス、もしく
はシリコーン樹脂等を添加したものである。具体的に
は、剥離層は、アクリル樹脂等のアクリル骨格樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロースと熱硬
化型アクリル樹脂の混合物、メラミン樹脂、もしくはニ
トロセルロース樹脂等から選ばれた樹脂と、必要に応
じ、ポリエチレンワックス、ワックス、もしくはシリコ
ーン樹脂等を添加剤として配合した樹脂組成物から構成
される。剥離力の調製、特に、剥離力を増加させるため
に、ポリエステル樹脂を上記樹脂に添加することができ
る。
【0066】これらの樹脂、添加剤は適宜な溶剤と共に
溶解、もしくは分散して剥離層形成用インキ組成物ない
し塗料組成物としてものを、公知の印刷手段、もしくは
塗布手段で適用し、乾燥、固化することにより、剥離層
を形成することができ、乾燥時の厚みとしては、0.1
〜10μmである。
【0067】粘着剤層としては、例えば、アクリル樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼイ
ン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェノ
ール系樹脂、スチレン系樹脂、クマロンインデン樹脂、
ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示され、ま
た、α−シアノアクリレート系、シリコーン系、マレイ
ミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノ
ール系、ポリビニルエーテル系、シリコーン系等の接着
剤等が挙げられる。
【0068】また、上記以外に、ヒートシール剤(感熱
接着剤である。)も加熱時に粘着性を呈するので、使用
することができる。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ
チレン樹脂、エチレン−イソブチルアクリレート共重合
体樹脂、ブチラール樹脂、ポリ酢酸ビニル及びその共重
合体樹脂、セルロース誘導体、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂、ポリビニルエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ
樹脂、又はフェノール樹脂が使用できる。あるいは、S
BS(スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリ
マー)、SIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ックコポリマー)、SEBS(スチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレンブロックコポリマー)等の熱可塑性エ
ラストマー、又は反応ホットメルト性樹脂等を使用して
もよい。粘着剤層もしくは接着剤層の厚みとしては、2
μm〜20μmとするとよい。
【0069】本発明のカード1は、ID(本人確認)カ
ード、例えば、銀行等の預貯金カード、クレジットカー
ド、身分証明書(学生証、もしくは社員証)、カード形
式ではないが、ID用である受験票、パスポート等、あ
るいは、運転免許証、カード型の証書、例えば、防火、
消毒もしくは防火等の保安、衛生上の資格、もしくは等
級を示すもの等の各種証明書等に使用するのに適してい
る。
【0070】
【実施例】(実施例1)図1に示すカードを作製した。
以下の符号は図1中のものと同じである。まず、コアシ
ート用として、カレンダー法により製造した、厚みが
0.28mmの白色のポリ塩化ビニル樹脂シートを2枚
準備し、一方のシート2aには裏面にオフセット印刷に
より文字を印刷し、他方のシート2bには、表側の面
に、隠しパターンを有するホログラム転写箔をホットス
タンプ装置を用い、温度;150℃、転写圧;10kg
/cm2、加圧時間;1秒間の条件で転写を行ない、隠
しパターンを有するホログラム6を形成した。
【0071】別に、オーバーシート用として、やはりカ
レンダー法により製造した、厚みが0.1mmの透明な
ポリ塩化ビニル樹脂シートを2枚準備し、一方のシート
3bには片面に磁気ストライプを転写し、また、同じ面
の異なる場所に、オフセット印刷により確認パターン7
である万線を印刷し、他方のシート3aはそのままとし
た。
【0072】以上のように準備し、加工された各シート
を同じサイズに断裁し、上から、シート3b、2b、2
a、および3aの各々を、シート3bは転写および印刷
を施した面を上側に、シート2bはホログラム6を形成
した面を上側に、ならびにシート2aは印刷を施した面
を下側にして、重ね合わせ、重ね合わせたものを温度;
150℃、転写圧;25kg/cm2、加圧時間;15
分間の条件で、プレスラミネートして、積層一体化した
後、所定のカードのサイズに打抜いてクレジットカード
1とした。
【0073】得られたクレジットカード1は、隠しパタ
ーンを有するホログラム6上にオーバーシート3bを介
して、確認パターン7である万線が形成されているた
め、ホログラム6単独では目に見えない隠しパターンで
ある「ABCD」の文字が、何ら補助手段を必要とする
こと無く、常に観察できるものであった。
【0074】(実施例2)図3に示すカードを作製し
た。以下の符号は図3中のものと同じである。オフセッ
ト印刷による万線確認パターンに印刷を行なわなかった
以外は、実施例1と同様にして、クレジットカード1と
した後、上側のオーバーシート3b上に、予め、確認パ
ターン7を万線パターンとして有する透明ホログラム
を、この透明ホログラムを有する転写シートを用いて、
熱プレス法により転写し、最表面の全面に透明ホログラ
ムを有するクレジットカード1とした。
【0075】得られたクレジットカード1は、隠しパタ
ーンを有するホログラム6上にオーバーシート3bを介
して、確認パターン7である万線が透明ホログラムによ
り形成されているため、ホログラム6単独では目に見え
ない隠しパターンである「ABCD」の文字が実施例1
におけるよりは、多少コントラストが低いものの、何ら
補助手段を必要とすること無く、常に観察できるもので
あり、しかも、周囲がホログラムで覆いつくされている
ため、外観の優れたものであった。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、不可視パター
ンと確認パターンの両方が、カードの構造の一部とし
て、しかもオーバーシートにより隔てられた状態で積層
されているので、モアレパターンを有する部分を分離し
ようとすると、オーバーシートごと分離しなければなら
ず、分離が困難であり、万一オーバーシートごと分離で
きたとしても、転用する際に、厚みがあって不自然とな
ること、不可視パターンと確認パターンの分離が困難で
あるため、各々の解析が困難なこと、常にモアレパター
ンが見えるので、判別のための操作が不要で、しかも基
準となるパターンを必要としないこと等の利点を有す
る、真正性の判別可能なカードを提供することができ
る。請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に
加え、ホログラムパターンがカードの内部に積層されて
いるので、ホログラムの分離が困難な、真正性の判別可
能なカードを提供することができる。請求項3の発明に
よれば、請求項1の発明の効果に加え、オーバーシート
上の外部にホログラムパターンを有しているので、ホロ
グラムの持つ優れた外観を最表面に持つ、真正性の判別
可能なカードを提供することができる。請求項4の発明
によれば、請求項1の発明の効果に加え、ホログラムパ
ターンをカードの内部および外部にも有しているので、
少なくとも内部にあるホログラムパターンの分離が困難
であり、かつ、カードの外部のホログラムパターンによ
り、優れた外観を最表面に持つ、真正性の判別可能なカ
ードを提供することができる請求項5の発明によれば、
請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果に加え、確認
パターンがオーバーシート上にあるため、下側にある場
合よりもモアレパターンが見えやすい、真正性の判別可
能なカードを提供することができる。請求項6の発明に
よれば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果に加
え、不可視パターンがオーバーシート上にあるため、ど
ちらかというと規則的な確認パターンを内部に形成して
おき、必要の都度、不可視パターンを形成して製品とす
ることができるので、上側のパターンを形成しない状態
で保管する際の安全性が優れた、、真正性の判別可能な
カードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラムの不可視パターン上に確認パターン
を有するカードの図である。
【図2】不可視パターン、確認パターン共、ホログラム
からなるカードの図である。
【図3】確認パターンが全面に形成されたホログラムか
らなるカードの図である。
【図4】不可視パターンと確認パターンが混在したカー
ドの図である。
【図5】不可視パターンと確認パターンを示す図であ
る。
【図6】不可視パターンと確認パターンから生じたモア
レパターンの図7である。
【図7】網点で構成された不可視パターン、万線で構成
された確認パターン、およびモアレパターンを示す図で
ある。
【図8】確認パターンの万線の方向を変えた例を示す図
である。
【符号の説明】
1 カード 2 コアシート 3 オーバーシート 4 印刷層 5 磁気記録層 6 不可視パターン 7 確認パターン 8 モアレパターン 9 ホログラム層 10 剥離層 11、21 不可視パターン 12、22 確認パターン 13、23 モアレパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 19/12 G06K 19/00 R Fターム(参考) 2C005 HA02 HB01 HB02 HB03 HB09 HB20 JA02 JA08 JA09 JA18 JB08 JB25 KA02 KA03 KA40 KA61 2H049 AA02 AA25 AA32 AA33 AA34 AA43 AA50 AA55 AA64 AA65 2K008 AA13 AA16 CC03 DD12 DD15 DD22 EE04 FF02 FF03 FF08 FF11 FF12 FF13 FF14 FF17 FF21 FF24 FF27 GG01 GG05 HH18 5B035 AA13 BB02 BB03 BB05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不可視パターンと、前記不可視パターン
    と干渉して可視モアレパターンを生じる確認パターンと
    の両パターンの少なくとも一方がホログラムパターンで
    あり、コアシートとその上に積層したオーバーシートと
    から少なくともなる積層体の、前記コアシートと前記オ
    ーバーシートとの間に前記両パターンのうちの一方のパ
    ターンを、また、前記一方のパターンの上方の前記オー
    バーシート上に前記両パターンのうちの他方のパターン
    を有していることを特徴とする真正性の判別可能なカー
    ド。
  2. 【請求項2】 少なくとも、前記コアシートと前記オー
    バーシートとの間に前記ホログラムパターンを有してい
    ることを特徴とする請求項1記載の真正性の判別可能な
    カード。
  3. 【請求項3】 少なくとも、前記オーバーシート上に前
    記ホログラムパターンを有していることを特徴とする請
    求項1記載の真正性の判別可能なカード。
  4. 【請求項4】 前記両パターンが前記ホログラムパター
    ンであることを特徴とする請求項1記載の真正性の判別
    可能なカード。
  5. 【請求項5】 前記コアシートと前記オーバーシートと
    の間に前記不可視パターンを有し、前記オーバーシート
    上に前記確認パターンを有していることを特徴とする請
    求項1〜4いずれか記載の真正性の判別可能なカード。
  6. 【請求項6】 前記コアシートと前記オーバーシートと
    の間に前記確認パターンを有し、前記オーバーシート上
    に前記不可視パターンを有していることを特徴とする請
    求項1〜4いずれか記載の真正性の判別可能なカード。
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