JP2002307465A - 加飾成形品の成形方法 - Google Patents
加飾成形品の成形方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加飾部形成用型面が複数の傾斜面で構成される
場合でも、加飾シートを用いてきれいな加飾状態の加飾
成形品を確実に成形することができる加飾成形品の成形
方法を提供することを目的としている。 【解決手段】加飾シートを下型の加飾部形成用型面に沿
って配置したのち、加飾シートの上面を含む下型内に得
ようとする成形品量の繊維強化熱硬化性樹脂組成物を配
置した状態で、上型と下型とを閉じ合わせ繊維強化熱硬
化性樹脂組成物をプレスするとともに、加熱硬化させる
加飾成形品の成形方法において、塊状の繊維強化熱硬化
性樹脂組成物を少なくとも加飾シートの周縁部上面に沿
って載せるように配置するとともに、プレス時に加飾シ
ートの周縁部上面に載せた繊維強化熱硬化性樹脂組成物
を、他の部分に配置した繊維強化熱硬化性樹脂組成物よ
り先に上型の型面に接触させるようにした。
場合でも、加飾シートを用いてきれいな加飾状態の加飾
成形品を確実に成形することができる加飾成形品の成形
方法を提供することを目的としている。 【解決手段】加飾シートを下型の加飾部形成用型面に沿
って配置したのち、加飾シートの上面を含む下型内に得
ようとする成形品量の繊維強化熱硬化性樹脂組成物を配
置した状態で、上型と下型とを閉じ合わせ繊維強化熱硬
化性樹脂組成物をプレスするとともに、加熱硬化させる
加飾成形品の成形方法において、塊状の繊維強化熱硬化
性樹脂組成物を少なくとも加飾シートの周縁部上面に沿
って載せるように配置するとともに、プレス時に加飾シ
ートの周縁部上面に載せた繊維強化熱硬化性樹脂組成物
を、他の部分に配置した繊維強化熱硬化性樹脂組成物よ
り先に上型の型面に接触させるようにした。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、加飾成形品の成形
方法に関する。
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＦＲＰ（ガラス繊維強化プラスチ
ック）の分野、特にＦＲＰ製バスタブ、バスユニット床
等の生産においては、ハンドレイアップ成形法、あるい
はスプレーアップ成形法と言われる方式が広く採用され
て来たが、これらの方法は一個の製品を生産するのに長
い時間と多くの工数を必要とした。そこで、これらの生
産性を格段に改良するものとして、シートモールディン
グコンパウンド（以下、ＳＭＣと略す）またはバルクモ
ールディングコンパウンド（以下、ＢＭＣと略す）等の
補強繊維入り熱硬化性樹脂組成物が開発され、これを用
いた加熱圧縮成形法が現在広く採用されている。
ック）の分野、特にＦＲＰ製バスタブ、バスユニット床
等の生産においては、ハンドレイアップ成形法、あるい
はスプレーアップ成形法と言われる方式が広く採用され
て来たが、これらの方法は一個の製品を生産するのに長
い時間と多くの工数を必要とした。そこで、これらの生
産性を格段に改良するものとして、シートモールディン
グコンパウンド（以下、ＳＭＣと略す）またはバルクモ
ールディングコンパウンド（以下、ＢＭＣと略す）等の
補強繊維入り熱硬化性樹脂組成物が開発され、これを用
いた加熱圧縮成形法が現在広く採用されている。
【０００３】しかしながら、熱硬化性成形材料だけを用
いたＳＭＣあるいはＢＭＣの加熱圧縮成形では、得られ
た成形品は、成形品全体の色が単一色に限られたものと
なり、例えば赤なら成形品全体が赤色のものしか生産で
きず、模様および色彩の自由度が狭められるという難点
がある。勿論、成型品に印刷、塗装等の後加工を施せ
ば、適宜模様ないしは色彩を付加することは可能である
が、この場合には複雑な後加工の工程を付け加える必要
があり、生産性がいっそう低下する。
いたＳＭＣあるいはＢＭＣの加熱圧縮成形では、得られ
た成形品は、成形品全体の色が単一色に限られたものと
なり、例えば赤なら成形品全体が赤色のものしか生産で
きず、模様および色彩の自由度が狭められるという難点
がある。勿論、成型品に印刷、塗装等の後加工を施せ
ば、適宜模様ないしは色彩を付加することは可能である
が、この場合には複雑な後加工の工程を付け加える必要
があり、生産性がいっそう低下する。
【０００４】そこで、これらのＦＲＰ製成形品の意匠性
を高める成形品の加飾方法として、特開平５−２８５９
７３号公報に開示されている所望の模様柄を印刷したチ
タン紙にジアリルフタレート樹脂（ＤＡＰ樹脂）等の熱
硬化性樹脂を含浸させてなる加飾シートを用いる方法が
一般的に採られている。すなわち、所望の柄を印刷して
なる加飾シートをＳＭＣに重ねて金型内に配し、加熱圧
縮成形を行うことによって、加飾シートと成形材料を一
体化させて成形品を加飾するようにしている。
を高める成形品の加飾方法として、特開平５−２８５９
７３号公報に開示されている所望の模様柄を印刷したチ
タン紙にジアリルフタレート樹脂（ＤＡＰ樹脂）等の熱
硬化性樹脂を含浸させてなる加飾シートを用いる方法が
一般的に採られている。すなわち、所望の柄を印刷して
なる加飾シートをＳＭＣに重ねて金型内に配し、加熱圧
縮成形を行うことによって、加飾シートと成形材料を一
体化させて成形品を加飾するようにしている。
【０００５】しかし、上記加飾シートを用いたＦＲＰ製
成形品の加飾方法では、加飾シートを下型面に載置する
際に周縁部が浮き上がらないように型面に正確に沿わせ
ておかなければ、プレス成形時に加飾シートの周縁から
ＳＭＣの一部が加飾シートの表側、すなわち、下型と加
飾シートとの間に入り込み加飾部の周縁部がぼけたよう
な成形品になってしまう恐れがある。
成形品の加飾方法では、加飾シートを下型面に載置する
際に周縁部が浮き上がらないように型面に正確に沿わせ
ておかなければ、プレス成形時に加飾シートの周縁から
ＳＭＣの一部が加飾シートの表側、すなわち、下型と加
飾シートとの間に入り込み加飾部の周縁部がぼけたよう
な成形品になってしまう恐れがある。
【０００６】特に、特開２０００−１１０２１８号公報
に開示されている図５に示すような洗い場パン１００の
ように、複数の傾斜面１１１で構成されている床面１１
０等を加飾しようとした場合、加飾シートが載置される
下型の加飾部形成用型面も複数の傾斜面で構成される。
したがって、従来の成形方法では、加飾シートを下型の
型面に沿わせて配置しておいても、プレス成形によって
ＳＭＣが型内に展開される途中に、傾斜面と傾斜面との
コーナー部分で加飾シートがその弾性力によって跳ね上
がり、加飾シートと下型との間に隙間が発生し、この隙
間にＳＭＣの一部が入り込んでうまく加飾することがで
きないという問題がある。
に開示されている図５に示すような洗い場パン１００の
ように、複数の傾斜面１１１で構成されている床面１１
０等を加飾しようとした場合、加飾シートが載置される
下型の加飾部形成用型面も複数の傾斜面で構成される。
したがって、従来の成形方法では、加飾シートを下型の
型面に沿わせて配置しておいても、プレス成形によって
ＳＭＣが型内に展開される途中に、傾斜面と傾斜面との
コーナー部分で加飾シートがその弾性力によって跳ね上
がり、加飾シートと下型との間に隙間が発生し、この隙
間にＳＭＣの一部が入り込んでうまく加飾することがで
きないという問題がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、加飾部形成用型面が複数の傾斜面で構成
される場合でも、加飾シートを用いてきれいな加飾状態
の加飾成形品を確実に成形することができる加飾成形品
の成形方法を提供することを目的としている。
事情に鑑みて、加飾部形成用型面が複数の傾斜面で構成
される場合でも、加飾シートを用いてきれいな加飾状態
の加飾成形品を確実に成形することができる加飾成形品
の成形方法を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる請求項１に記載の加飾成形品
の成形方法（以下、「請求項１の成形方法」と記す）
は、加飾シートを下型の加飾部形成用型面に沿って配置
したのち、加飾シートの上面を含む下型内に得ようとす
る成形品量の繊維強化熱硬化性樹脂組成物を配置した状
態で、上型と下型とを閉じ合わせ繊維強化熱硬化性樹脂
組成物をプレスするとともに、加熱硬化させる加飾成形
品の成形方法において、塊状の繊維強化熱硬化性樹脂組
成物を少なくとも加飾シートの周縁部上面に沿って載せ
るように配置するとともに、プレス時に加飾シートの周
縁部上面に載せた繊維強化熱硬化性樹脂組成物を、他の
部分に配置した繊維強化熱硬化性樹脂組成物より先に上
型の型面に接触させるようにした。
るために、本発明にかかる請求項１に記載の加飾成形品
の成形方法（以下、「請求項１の成形方法」と記す）
は、加飾シートを下型の加飾部形成用型面に沿って配置
したのち、加飾シートの上面を含む下型内に得ようとす
る成形品量の繊維強化熱硬化性樹脂組成物を配置した状
態で、上型と下型とを閉じ合わせ繊維強化熱硬化性樹脂
組成物をプレスするとともに、加熱硬化させる加飾成形
品の成形方法において、塊状の繊維強化熱硬化性樹脂組
成物を少なくとも加飾シートの周縁部上面に沿って載せ
るように配置するとともに、プレス時に加飾シートの周
縁部上面に載せた繊維強化熱硬化性樹脂組成物を、他の
部分に配置した繊維強化熱硬化性樹脂組成物より先に上
型の型面に接触させるようにした。
【０００９】本発明にかかる請求項２に記載の加飾成形
品の成形方法（以下、「請求項２の成形方法」と記す）
は、請求項１の成形方法において、下型の加飾部形成用
型面が複数の傾斜面で形成されているようにした。
品の成形方法（以下、「請求項２の成形方法」と記す）
は、請求項１の成形方法において、下型の加飾部形成用
型面が複数の傾斜面で形成されているようにした。
【００１０】本発明にかかる請求項３に記載の加飾成形
品の成形方法（以下、「請求項３の成形方法」と記す）
は、請求項１または請求項２の成形方法において、加飾
シートの周縁部上に置かれる維強化熱硬化性樹脂組成物
の厚みを他の部分より厚くするようにした。
品の成形方法（以下、「請求項３の成形方法」と記す）
は、請求項１または請求項２の成形方法において、加飾
シートの周縁部上に置かれる維強化熱硬化性樹脂組成物
の厚みを他の部分より厚くするようにした。
【００１１】本発明にかかる請求項４に記載の加飾成形
品の成形方法（以下、「請求項４の成形方法」と記す）
は、請求項１〜請求項３のいずれかの成形方法におい
て、繊維強化熱硬化性樹脂組成物としてＳＭＣを用いる
ようにした。
品の成形方法（以下、「請求項４の成形方法」と記す）
は、請求項１〜請求項３のいずれかの成形方法におい
て、繊維強化熱硬化性樹脂組成物としてＳＭＣを用いる
ようにした。
【００１２】本発明において、熱硬化性樹脂としては、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
ウレタンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、
上記補強繊維入り熱硬化性樹脂組成物中には、ガラス繊
維、カーボン繊維等の補強繊維以外に、公知の充填材、
硬化剤、顔料等が必要に応じて配合される。
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、
ウレタンアクリレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、
上記補強繊維入り熱硬化性樹脂組成物中には、ガラス繊
維、カーボン繊維等の補強繊維以外に、公知の充填材、
硬化剤、顔料等が必要に応じて配合される。
【００１３】加飾シートとしては、特に限定されない
が、上記熱可塑性樹脂組成物と同じ熱硬化性樹脂を含浸
させたチタン紙（たとえば、有沢製作所社製等）や、熱
硬化性樹脂含浸不織布、加飾ポリエステルフィルム等が
挙げられる。
が、上記熱可塑性樹脂組成物と同じ熱硬化性樹脂を含浸
させたチタン紙（たとえば、有沢製作所社製等）や、熱
硬化性樹脂含浸不織布、加飾ポリエステルフィルム等が
挙げられる。
【００１４】本発明に用いる成形機としては、従来公知
のプレス成形機が使用可能である。また、成形型として
は、従来公知の金型、鋳物型等が使用可能である。本発
明で得られる成形品としては、特に限定されないが、た
とえば、浴室ユニットの洗い場パン、洗面室用防水パ
ン、浴槽等が挙げられる。
のプレス成形機が使用可能である。また、成形型として
は、従来公知の金型、鋳物型等が使用可能である。本発
明で得られる成形品としては、特に限定されないが、た
とえば、浴室ユニットの洗い場パン、洗面室用防水パ
ン、浴槽等が挙げられる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図１〜図３は、本発
明にかかる加飾成形品の成形方法の１つの実施の形態を
あらわしている。
図面を参照しつつ詳しく説明する。図１〜図３は、本発
明にかかる加飾成形品の成形方法の１つの実施の形態を
あらわしている。
【００１６】図１〜図３に示すように、この成形方法
は、図１に破線でしめすように、加飾部形成用型面１１
形状に形成された加飾シート２をまず複数の傾斜面（図
示せず）で形成される下型１の加飾部形成用型面１１、
すなわち、排水孔形成用凸部１２およびフランジ形成部
１３を除く部分に沿うように配置する。つぎに、図１に
実線で示すように、加飾シート２と略同じか少し大きめ
をした３〜４ｍｍ程度の厚みの大ＳＭＣ３を加飾シート
２の全面を覆うように載せる。
は、図１に破線でしめすように、加飾部形成用型面１１
形状に形成された加飾シート２をまず複数の傾斜面（図
示せず）で形成される下型１の加飾部形成用型面１１、
すなわち、排水孔形成用凸部１２およびフランジ形成部
１３を除く部分に沿うように配置する。つぎに、図１に
実線で示すように、加飾シート２と略同じか少し大きめ
をした３〜４ｍｍ程度の厚みの大ＳＭＣ３を加飾シート
２の全面を覆うように載せる。
【００１７】そして、図１で2点鎖線で示す位置に３〜
４ｍｍ程度の厚みの帯状ＳＭＣ４を加飾シート２の周縁
部の略全周に沿って配置されるように図２および図３に
示すように３プライずつ大ＳＭＣ３上に載せるととも
に、図３に示すように、大ＳＭＣ３の中央部に３〜４ｍ
ｍ程度の厚みの充填量調整用ＳＭＣ５を載せる。つぎ
に、下型１と上型６とを閉合し、加飾シート２およびＳ
ＭＣ３〜５を加熱プレスして、図４に示す複数の傾斜面
７１から構成された加飾床面７を備えた洗い場パンＰを
形成することができる。
４ｍｍ程度の厚みの帯状ＳＭＣ４を加飾シート２の周縁
部の略全周に沿って配置されるように図２および図３に
示すように３プライずつ大ＳＭＣ３上に載せるととも
に、図３に示すように、大ＳＭＣ３の中央部に３〜４ｍ
ｍ程度の厚みの充填量調整用ＳＭＣ５を載せる。つぎ
に、下型１と上型６とを閉合し、加飾シート２およびＳ
ＭＣ３〜５を加熱プレスして、図４に示す複数の傾斜面
７１から構成された加飾床面７を備えた洗い場パンＰを
形成することができる。
【００１８】この成形方法は、以上のようになってお
り、加飾シート２の周縁部に当たる部分に4枚のＳＭＣ
３，４，４，４を重ね合わせ、他の部分より厚くしたの
で、上型６を下型１と閉合させる場合、加飾シート２の
周縁部に当たる部分のＳＭＣ３，４，４，４にまずプレ
ス圧がかかる。したがって、加飾シート２の周縁部が常
に他の部分より圧を受けた状態でＳＭＣ３〜５が金型キ
ャビティ内に展開され、洗い場パンＰ形状に成形され
る。すなわち、加飾シート２の周縁から下型１と加飾シ
ート２との間へのＳＭＣの回り込みを確実に防止でき、
きれいな加飾床面７を有する洗い場パンＰを得ることが
できる。
り、加飾シート２の周縁部に当たる部分に4枚のＳＭＣ
３，４，４，４を重ね合わせ、他の部分より厚くしたの
で、上型６を下型１と閉合させる場合、加飾シート２の
周縁部に当たる部分のＳＭＣ３，４，４，４にまずプレ
ス圧がかかる。したがって、加飾シート２の周縁部が常
に他の部分より圧を受けた状態でＳＭＣ３〜５が金型キ
ャビティ内に展開され、洗い場パンＰ形状に成形され
る。すなわち、加飾シート２の周縁から下型１と加飾シ
ート２との間へのＳＭＣの回り込みを確実に防止でき、
きれいな加飾床面７を有する洗い場パンＰを得ることが
できる。
【００１９】本発明にかかる加飾成形品の成形方法は、
上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実
施の形態では、ＳＭＣプライ数を調整することによっ
て、上型の型面とＳＭＣとが当接するタイミングを調整
するようにしているが、上型の型面の構造を、たとえ
ば、加飾シートの周縁部にあたる部分のみ上型の型面に
突条を設ける構造としても構わない。また、両方を併用
するようにしても構わない。上記の実施の形態では、加
飾部形成用型面１１が複数の傾斜面で形成されていたが
単一平面で形成されていても構わない。
上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実
施の形態では、ＳＭＣプライ数を調整することによっ
て、上型の型面とＳＭＣとが当接するタイミングを調整
するようにしているが、上型の型面の構造を、たとえ
ば、加飾シートの周縁部にあたる部分のみ上型の型面に
突条を設ける構造としても構わない。また、両方を併用
するようにしても構わない。上記の実施の形態では、加
飾部形成用型面１１が複数の傾斜面で形成されていたが
単一平面で形成されていても構わない。
【００２０】上記の実施の形態では、繊維強化熱硬化性
樹脂組成物として、ＳＭＣが用いられていたがＢＭＣで
も構わないし、両者を併用するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、加飾シート２が1枚であった
が、2枚以上用いても構わないし、加飾部を成形品の複
数か所に設けるようにしても構わない。また、ＳＭＣの
積層枚数も成形品の形状に応じて適宜決定される。
樹脂組成物として、ＳＭＣが用いられていたがＢＭＣで
も構わないし、両者を併用するようにしても構わない。
上記の実施の形態では、加飾シート２が1枚であった
が、2枚以上用いても構わないし、加飾部を成形品の複
数か所に設けるようにしても構わない。また、ＳＭＣの
積層枚数も成形品の形状に応じて適宜決定される。
【００２１】
【発明の効果】本発明にかかる加飾成形品の成形方法
は、以上のように構成されているので、加飾シートを用
いてきれいな加飾状態の加飾成形品を確実に成形するこ
とができる。請求項２の成形方法のようにすれば、複数
の傾斜面から構成される加飾面を有する加飾成形品をき
れいに成形することができる。
は、以上のように構成されているので、加飾シートを用
いてきれいな加飾状態の加飾成形品を確実に成形するこ
とができる。請求項２の成形方法のようにすれば、複数
の傾斜面から構成される加飾面を有する加飾成形品をき
れいに成形することができる。
【００２２】また、請求項３の成形方法のようにすれ
ば、繊維強化樹脂組成物の厚みを調整するだけでよいの
で、非加飾成形品の金型をそのまま用いて加飾成形品を
製造することができ金型コストを低減できる。請求項４
の成形方法のように、繊維強化樹脂組成物としてＳＭＣ
を用いるようにすれば、型構造を変えることなくＳＭＣ
のプライ数を調整するだけで容易に本発明の成形方法を
達成でき、成形品の製造コストを低減できる。
ば、繊維強化樹脂組成物の厚みを調整するだけでよいの
で、非加飾成形品の金型をそのまま用いて加飾成形品を
製造することができ金型コストを低減できる。請求項４
の成形方法のように、繊維強化樹脂組成物としてＳＭＣ
を用いるようにすれば、型構造を変えることなくＳＭＣ
のプライ数を調整するだけで容易に本発明の成形方法を
達成でき、成形品の製造コストを低減できる。
【図１】本発明にかかる加飾成形品の１つの実施の形態
をであって、その下型へのＳＭＣの配置パターンを説明
する平面図である。
をであって、その下型へのＳＭＣの配置パターンを説明
する平面図である。
【図２】プレス開始時の図１のＸ−Ｘ線方向の金型要部
断面図である。
断面図である。
【図３】プレス開始時の図１のＹ−Ｙ線方向の金型要部
断面図である。
断面図である。
【図４】図１の成形方法で得られる加飾成形品の平面図
である。
である。
【図５】公知の洗い場パンの平面図である。
Ｐ 洗い場パン（加飾成形品） １ 下型 １１ 加飾部形成用型面 2 加飾シート ３ 大ＳＭＣ（繊維強化熱硬化性樹脂組成物） ４ 帯状ＳＭＣ（繊維強化熱硬化性樹脂組成物） ５ 充填量調整用ＳＭＣ（繊維強化熱硬化性樹脂組成
物） ６ 上型
物） ６ 上型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2D061 CA02 CC11 4F204 AA27 AA36 AA37 AA41 AA43 AD04 AD05 AD06 AD08 AD16 AH49 AM32 FA01 FB01 FB13 FB19 FF01 FF49 FF50 FG03 FN11
Claims (4)
- 【請求項１】加飾シートを下型の加飾部形成用型面に沿
って配置したのち、加飾シートの上面を含む下型内に得
ようとする成形品量の繊維強化熱硬化性樹脂組成物を配
置した状態で、上型と下型とを閉じ合わせ繊維強化熱硬
化性樹脂組成物をプレスするとともに、加熱硬化させる
加飾成形品の成形方法において、塊状の繊維強化熱硬化
性樹脂組成物を少なくとも加飾シートの周縁部上面に沿
って載せるように配置するとともに、プレス時に加飾シ
ートの周縁部上面に載せた繊維強化熱硬化性樹脂組成物
を、他の部分に配置した繊維強化熱硬化性樹脂組成物よ
り先に上型の型面に接触させるようにすることを特徴と
する加飾成形品の成形方法。 - 【請求項２】下型の加飾部形成用型面が複数の傾斜面で
形成されている請求項１に記載の加飾成形品の成形方
法。 - 【請求項３】加飾シートの周縁部上に置かれる維強化熱
硬化性樹脂組成物の厚みを他の部分より厚くする請求項
１または請求項２に記載の加飾成形品の成形方法。 - 【請求項４】繊維強化熱硬化性樹脂組成物がシートモー
ルディングコンパウンドである請求項１〜請求項３のい
ずれかに記載の加飾成形品の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001111603A JP2002307465A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 加飾成形品の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001111603A JP2002307465A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 加飾成形品の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002307465A true JP2002307465A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18963174
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001111603A Pending JP2002307465A (ja) | 2001-04-10 | 2001-04-10 | 加飾成形品の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002307465A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005319710A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 木質充填樹脂パネルの製造方法 |
| JP2019116016A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂の成形方法 |
-
2001
- 2001-04-10 JP JP2001111603A patent/JP2002307465A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005319710A (ja) * | 2004-05-10 | 2005-11-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 木質充填樹脂パネルの製造方法 |
| JP4494859B2 (ja) * | 2004-05-10 | 2010-06-30 | 株式会社コーハン | 木質充填樹脂パネルの製造方法 |
| JP2019116016A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂の成形方法 |
| JP7003650B2 (ja) | 2017-12-27 | 2022-02-10 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂の成形方法 |
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