JPH07241916A - 強化プラスチック成形品およびその製造方法 - Google Patents

強化プラスチック成形品およびその製造方法

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JPH07241916A
JPH07241916A JP6036849A JP3684994A JPH07241916A JP H07241916 A JPH07241916 A JP H07241916A JP 6036849 A JP6036849 A JP 6036849A JP 3684994 A JP3684994 A JP 3684994A JP H07241916 A JPH07241916 A JP H07241916A
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JP
Japan
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transparent
reinforcing
layer
reinforced plastic
plastic molded
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JP6036849A
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English (en)
Inventor
Kimio Kino
侯男 木野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Okayama Sekisui Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】強化プラスチック成形品に深みのある、立体感
あふれる模様を形成する。 【構成】防水パン2などの強化プラスチック成形品にお
いて、透明ゲルコート層21と剛体層22との間に、多
色に着色した補強短繊維を有する透明短繊維補強層23
と、多色に着色した補強長繊維を有する透明長繊維補強
層24とを順に積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽あるいは防水パン
などの強化プラスチック成形品およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、浴室ユニットが知られてお
り、この浴室ユニット1は、図5に示すように、FRP
成形により洗い場を形成した防水パン2と、この防水パ
ン2と一体の、あるいは、別体の浴槽3と、防水パン2
の水切り部に立設され、これらの防水パン2および浴槽
3の周囲を包囲する壁パネル4と、これらの壁パネル4
によって形成された上方開口を覆う天井パネル5から構
成されている。そして、防水パン2は、図6に示すよう
に、内表面となる側から透明ゲルコート層21、FRP
(ガラス繊維強化プラスチック)などの剛体層22の順
に積層して形成されている。
【0003】なお、剛体層22中には、その強度を向上
させるため、耐水ベニヤや合成木材などの基材6および
補強フレーム7が埋設されている。
【0004】このように形成された防水パン2に模様を
形成して高級感を演出することが提案されている。例え
ば、表面に模様や印刷が施された布、紙あるいはフィル
ムなどを透明ゲルコート層21と剛体層22との間に介
在させたFRP積層品や、透明ゲルコート層21に天然
石の粉砕品を混入したFRP構造体が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たFRP積層品では、印刷によるイメージが強調されて
模様が平面的となり、立体感に乏しいという欠点があっ
た。また、前述したFRP構造体では、天然石を必要と
するため、コストが上昇するという欠点があった。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、深みのある、立体感あふれる模様を有する
防水パンや浴槽などの強化プラスチック成形品およびそ
の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の強化プラスチッ
ク成形品は、透明ゲルコート層と、多色に着色した補強
短繊維を有する透明短繊維補強層と、多色に着色した補
強長繊維を有する透明長繊維補強層と、剛体層を順に積
層したことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の強化プラスチック成形品の
製造方法は、成形型の表面に透明ゲルコート樹脂を吹き
付けて硬化させた後、予め多色に着色した補強繊維を3
〜8mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂とともに吹き
付けて積層し、次いで、予め多色に着色した補強繊維を
15〜25mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂ととも
に吹き付けて積層し、さらに、FRPもしくはレジンコ
ンクリートを積層することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の強化プラスチック成形品においては、
透明ゲルコート層と剛体層との間に、多色に着色した補
強短繊維を有する透明短繊維補強層および多色に着色し
た補強長繊維を有する透明長繊維補強層とを順に積層し
たことにより、深みのある、立体感あふれる模様を形成
することができる。
【0010】また、本発明の強化プラスチック成形品の
製造方法においては、成形型の表面に透明なゲルコート
樹脂を吹き付けて硬化させた後、予め多色に着色した補
強繊維を3〜8mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂と
ともに吹き付けて積層し、次いで、予め多色に着色した
補強繊維を15〜25mm長で切断しつつ熱硬化性透明
樹脂とともに吹き付けて積層し、さらに、FRPもしく
はレジンコンクリートを積層することにより、深みのあ
る、立体感あふれる模様を簡単に、かつ、効率よく形成
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1には、本発明の強化プラスチック成形
品である防水パン2が示されており、この防水パン2
は、その表面側から透明ゲルコート層21、透明短繊維
補強層23、透明長繊維補強層24および剛体層22を
順に積層して構成されている。
【0013】透明ゲルコート層21は、透明ゲルコート
樹脂21a、例えば、透明な不飽和ポリエステル樹脂で
形成されている。また、透明短繊維補強層23は、透明
ゲルコート層21を補強するとともに、模様を形成する
もので、熱硬化性透明樹脂23a、例えば、透明な不飽
和ポリエステル樹脂に多色に着色されて3〜8mm長に
切断された補強短繊維23b、例えば、ガラス繊維を混
合分散して形成されている。さらに、透明長繊維補強層
24は、透明短繊維補強層23のバック模様を形成する
もので、同様に、熱硬化性透明樹脂24a、例えば、透
明な不飽和ポリエステル樹脂に多色に着色されて15〜
25mm長に切断された補強長繊維24b、例えば、ガ
ラス繊維を混合分散して形成されている。また、剛体層
22は、FRPもしくはレジンコンクリートから形成さ
れている。
【0014】この結果、着色した長短の補強繊維23
b,24bを分散した補強層23,24を二層形成する
ことにより、透明ゲルコート層21を補強しつつ深みの
ある、立体感あふれる模様を防水パン2に形成すること
ができる。
【0015】ここで、熱硬化性透明樹脂23a,24a
としては、透明な不飽和ポリエステル樹脂の他、フェノ
ール、ビニルエステルなどを使用することができる。ま
た、補強繊維23b,24bとしては、ガラス繊維以外
に、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ
ビニルアルコールなどの透明で耐熱性および耐熱水性を
有する材料が使用される。
【0016】次に、このような防水パン2の具体的な製
造方法について説明すると、まず、防水パン2の成形型
Kに透明な不飽和ポリエステル樹脂21aを吹き付けて
硬化させ、透明なゲルコート層21を形成する(図2参
照)。次に、多色に着色したガラス繊維23xをローラ
ーカッターRによって長さ3〜8mmに切断しつつ吹き
出すと同時に、透明な不飽和ポリエステル樹脂23aを
スプレーノズルSから霧状に噴霧させることにより、着
色ガラス短繊維23bと透明な不飽和ポリエステル樹脂
23aとを空中で会合させ、混合させながら透明ゲルコ
ート層21に吹き付け、積層させる(図3参照)。この
結果、透明な不飽和ポリエステル樹脂23aと着色ガラ
ス短繊維23bとによって透明短繊維補強層23が形成
され、透明ゲルコート層21を補強すると同時に、透明
な不飽和ポリエステル樹脂23a中に分散された着色ガ
ラス短繊維23bによって模様が形成される(図4参
照)。
【0017】さらに、多色に着色したガラス繊維24x
をローラーカッターRによって長さ15〜25mmに切
断しつつ吹き出すと同時に、透明な不飽和ポリエステル
樹脂24aをスプレーノズルSから霧状に噴霧させるこ
とにより、着色ガラス長繊維24bと透明な不飽和ポリ
エステル樹脂24aとを空中で会合させ、混合させなが
ら透明短繊維補強層23に吹き付け、積層させる(図4
参照)。この結果、透明な不飽和ポリエステル樹脂24
aと着色ガラス長繊維24bとによって透明長繊維補強
層24が形成され、透明な不飽和ポリエステル樹脂24
a中に分散された着色ガラス長繊維24bによって透明
短繊維補強層23のバック模様が形成される。
【0018】その後、透明長繊維補強層24にFRPを
吹き付けて剛体層22を積層し、硬化させた後、成形型
Kから離脱させる。
【0019】この結果、着色した長短の補強繊維23
b,24bを分散した透明補強層23,24を二層形成
することができ、透明ゲルコート層21を補強しつつ深
みのある、立体感あふれる模様を有する防水パン2を簡
単に、かつ、効率的に成形することができる。
【0020】なお、本実施例においては、強化プラスチ
ック成形品として防水パン2を成形する場合について説
明したが、防水パン2に限定するものではなく、浴槽3
など、強化プラスチック成形品全般に適用することがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の強化プラスチック
成形品によれば、透明ゲルコート層と、多色に着色した
補強短繊維を有する透明短繊維補強層と、多色に着色し
た補強長繊維を有する透明長繊維補強層と、剛体層を順
に積層したことにより、深みのある、立体感あふれる模
様を形成することができる。
【0022】また、本発明の強化プラスチック成形品の
成形方法によれば、成形型の表面に透明ゲルコート樹脂
を吹き付けて硬化させた後、予め多色に着色した補強繊
維を3〜8mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂ととも
に吹き付けて積層し、次いで、予め多色に着色した補強
繊維を15〜25mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂
とともに吹き付けて積層し、さらに、FRPもしくはレ
ジンコンクリートを積層することにより、深みのある、
立体感あふれる模様を有する強化プラスチック成形品を
簡単に、かつ、効率よく成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水パンを一部省略して示す断面図で
ある。
【図2】本発明の防水パンの成形工程を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の防水パンの成形工程を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の防水パンの成形工程を示す説明図であ
る。
【図5】浴室ユニットを一部を省略して示す斜視図であ
る。
【図6】図5の浴室ユニットにおける防水パンを一部省
略して示す断面図である。
【符号の説明】
2 防水パン 21 透明ゲルコート層 22 ガラス繊維剛体層 23 透明短繊維補強層 23a 熱硬化性透明樹脂 23b 着色補強短繊維 24 透明長繊維補強層 24a 熱硬化性透明樹脂 24b 着色補強長繊維
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/26 7421−4F 17/04 Z 27/12 8413−4F // B29K 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ゲルコート層と、多色に着色した補
    強短繊維を有する透明短繊維補強層と、多色に着色した
    補強長繊維を有する透明長繊維補強層と、剛体層を順に
    積層したことを特徴とする強化プラスチック成形品。
  2. 【請求項2】 成形型の表面に透明ゲルコート樹脂を吹
    き付けて硬化させた後、予め多色に着色した補強繊維を
    3〜8mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂とともに吹
    き付けて積層し、次いで、予め多色に着色した補強繊維
    を15〜25mm長で切断しつつ熱硬化性透明樹脂とと
    もに吹き付けて積層し、さらに、FRPもしくはレジン
    コンクリートを積層することを特徴とする強化プラスチ
    ック成形品の製造方法。
JP6036849A 1994-03-08 1994-03-08 強化プラスチック成形品およびその製造方法 Pending JPH07241916A (ja)

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