JP2002307440A - タイヤ製造用コアのセグメント取出し方法および取出し組立方法、ならびにそれらの方法を実施するために使用する装置 - Google Patents

タイヤ製造用コアのセグメント取出し方法および取出し組立方法、ならびにそれらの方法を実施するために使用する装置

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JP2002307440A
JP2002307440A JP2001111298A JP2001111298A JP2002307440A JP 2002307440 A JP2002307440 A JP 2002307440A JP 2001111298 A JP2001111298 A JP 2001111298A JP 2001111298 A JP2001111298 A JP 2001111298A JP 2002307440 A JP2002307440 A JP 2002307440A
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segment
tire
segments
core
moving means
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JP2001111298A
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Inventor
Yuichiro Ogawa
裕一郎 小川
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個のセグメントの取出しおよび組立に使
用する装置を小型化し、しかも加熱時間および消費エネ
ルギー等を抑制する。 【解決手段】 コア(2)を内包するタイヤ(4)を周
方向に位置決めして、両締付けリング(3a,3b)を
取外した後に、タイヤ(4)から、複数個のセグメント
(2a〜2j)を、セグメント(2a〜2j)に固有の
セグメント移動手段(6a〜6j)に把持して一個ずつ
順に取出すとともに、それらのセグメント(2a〜2
j)を各セグメント移動手段(6a〜6j)によって把
持したまま所定位置(7, 8)に待機させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤの製造に
用いられて、グリーンタイヤの成型終了に至るまで、ま
たはグリーンタイヤの成型から加硫の終了に至るまで、
タイヤの内周面を規定する、複数個のセグメントの組立
体になり、一般的には剛体製のコアの、それぞれのセグ
メントの取出し方法および取出し組立方法、ならびにそ
れらの方法を実施するために使用する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】真円度の高いタイヤを得るために、タイ
ヤ構成部材を剛体コア上で、タイヤの最終形状に十分近
づけて成型し、これによって構成されたグリーンタイヤ
を、剛体製コアとともに加硫モールド内に挿入し、加硫
するタイヤの製造方法が知られており、この製造方法に
おいては、加硫終了後に、剛体製コアを加硫済タイヤか
ら取出すとともに、加硫済みタイヤをコアの取出し位置
から搬出した後に、次のタイヤ製造に備えて、剛体製コ
アを再び所定位置に配置する必要がある。
【0003】この剛体製コアの、取出しおよび所定位置
への配置にあたっては、コアを複数個のセグメントに分
割構成して、これらのセグメントを一個ずつ取出すこ
と、およびこれらのセグメントを一個ずつ所定位置に配
置して組立てることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、このような複数
個のセグメントの取出しおよび組立に関する一の提案技
術としては、セグメント取出し組立装置に設けたシリン
ダによって開閉作動される、一個の可動ジョウによっ
て、各セグメントを一個ずつ順に把持して行う方法があ
る。
【0005】しかるに、この方法を採用した場合には、
当該方法に使用する装置が、加硫済みタイヤをホルダ内
に配置して位置決めする第一ステージを具える他、コア
から保持リングを上下方向に取外す第二ステージと、コ
アを構成する各セグメントを抜出す第三ステージと、全
てのセグメントを円環状の整列姿勢に拘束する第四ステ
ージと、両保持リングを連結する第五ステージとを具え
るため、その装置が大型となることが余儀なくされるた
め、装置の占める空間が比較的大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0006】また、上記複数個のセグメントの取出しお
よび組立に関する他の提案技術として、上記セグメント
のそれぞれの取出しおよび組立を、各セグメントと一体
をなすセグメントと同数本のアームを用い、これらのア
ームを順に動作させて行う方法が知られている。
【0007】しかるに、この方法を採用した場合には、
加硫時に、グリーンタイヤおよびそれらのセグメントの
みならず、セグメントと一体に取り付けられているアー
ムをも加熱する必要があり、加熱時間および消費エネル
ギーが嵩む等の、製造コスト上の問題があった。
【0008】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは、複数個のセグメントの取出しおよ
び組立に使用する装置を小型化して装置の占める空間を
小さくすることができるとともに、加熱時間および消費
エネルギー等を抑制することにより、製造コストを低減
し、しかも加硫済タイヤから各セグメントを取出す場合
はもちろんのこと、グリーンタイヤからコアを取出す場
合にも適用可能な、タイヤ製造用コアのセグメント取出
し方法および取出し組立方法、ならびにそれらの方法を
実施するために使用する装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のタイヤ製造用
コアのセグメント取出し方法は、円周方向で複数個に分
割構成されたセグメントのそれぞれを、相互に対抗する
側面に配設したそれぞれの締付けリングによって円環状
に組付けてなり、グリーンタイヤの成型の終了に至るま
で、またはグリーンタイヤの成型から加硫の終了に至る
まで、タイヤの内周面を規定するコアを、タイヤから、
セグメントに分解して取出すに当たり、コアを内包する
タイヤを周方向に位置決めして、両締付けリングを取外
した後に、タイヤから、複数個のセグメントのそれぞれ
を、それぞれのセグメントに固有のセグメント移動手段
に把持して一個ずつ順に取出すとともに、それらのセグ
メントを各セグメント移動手段によって把持したまま所
定位置に待機させるものである。
【0010】このタイヤ製造用コアのセグメント取出し
方法では、この方法の実施を、一つのステージにより実
現することができるため、従来の五個のステージにより
当該方法を実現する必要がなく、その実施に使用する空
間をより狭くすることができる。
【0011】また、このタイヤ製造用コアのセグメント
取出し方法では、加硫時には、各セグメントとセグメン
ト移動手段とを分離することができることから、グリー
ンタイヤおよびそれらのセグメントのみを加熱するだけ
で足り、加熱時間および消費エネルギーを抑制して、製
造コストを低減することができる。
【0012】そして、この方法では、各セグメントとセ
グメント移動手段とを、上記把持により、機械的に結
合、分離することができることから、タイヤ成型時から
加硫時までのコアのいわゆるハンドリング重量を軽くす
ることができるのみならず、コアのサイズ切換え時に
は、各セグメントのみを製造すれば足りることから、種
々のサイズのタイヤ製造に適宜対処することができる。
【0013】かかるタイヤ製造用コアのセグメント取出
し方法においてより好ましくは、タイヤに内包されたそ
れぞれのセグメントの取出しを、セグメントのそれぞれ
を、まず、タイヤ中心軸線付近まで半径方向内方に移動
させ、次いで、タイヤに対して上方もしくは下方に移動
させ、さらに、少なくとも他のセグメント移動手段と干
渉しない待機位置まで半径方向外方に移動させることに
より行う。これによれば、セグメント移動手段の簡易な
動作態様をもって、各セグメントの移動を行うことがで
き、しかも、一のセグメントの移動に際して他のセグメ
ントの存在が影響を及ぼすことのない、セグメント移動
手段の機能的な動作態様を実現することができる。
【0014】また好ましくは、平面視で、半径方向外方
に向けて次第に幅広となる両側縁を有する、大セグメン
トの複数個と、半径方向外方に向けて次第に幅狭となる
かもしくは等幅の両側縁を有する、大セグメントと同数
個の小セグメントとからなるコアにあって、はじめに、
小セグメントの複数個を取出し、次いで、大セグメント
の複数個を取出す。かかるタイヤ製造用コアのセグメン
ト取出し方法によれば、半径方向内方に取出し難い大セ
グメントの複数個に先立って、同方に取出し易い小セグ
メントの複数個を取出すことで、大セグメントの取出し
に際してその両側に予め空間を画成し、この空間を有効
に利用して大セグメントを取出すことにより、各セグメ
ントの取出し効率を高めることができる。
【0015】ここで、小セグメントの複数個の待機位置
と、大セグメントの複数個の待機位置とを、上下二段と
することができ、とくに小セグメントの複数個の待機位
置と、大セグメントの複数個の待機位置とを、タイヤの
上方もしくは下方のいずれかとした場合には、この方法
を実施する装置内で、小セグメントおよび大セグメント
の待機位置を、タイヤの上方および下方のいずれか一方
とし、装置の閉める空間を一層節約することで、装置の
さらなる小型化を実現することができることからさらに
好ましく、大セグメントの取出し時に、タイヤサイドウ
ォール部からビード部を拡幅変形させた場合には、大セ
グメントのそれぞれの最大厚み部分を、両ビード部間を
通過させるに当たっての、タイヤの半径方向の変形を防
止することができる。
【0016】また、この発明のタイヤ製造用コアのセグ
メント取出し組立方法は、円周方向で複数個に分割構成
されたセグメントのそれぞれを、相互に対抗する側面に
配設したそれぞれの締付けリングによって円環状に組付
けてなり、グリーンタイヤの成型の終了に至るまで、ま
たはグリーンタイヤの成型から加硫の終了に至るまで、
タイヤの内周面を規定するコアを、タイヤから、セグメ
ントに分解して取出すとともに、それらのセグメントを
再び円環状に組付けるに当たり、コアを内包するタイヤ
を周方向に位置決めして、両締付けリングを取外した後
に、タイヤから、複数個のセグメントのそれぞれを、そ
れぞれのセグメントに固有のセグメント移動手段に把持
して一個ずつ順に取出すとともに、それらのセグメント
を各セグメント移動手段によって把持したまま所定位置
に待機させ、タイヤの搬出終了後に、各セグメントを把
持した各セグメント移動手段で、まず、セグメントを、
予め位置決め配置したセグメントホルダ上の所定位置に
配置し、次に、セグメント移動手段によるセグメントの
把持を解除し、さらに、セグメント移動手段を所定位置
に戻して待機させることを、各セグメント毎に順次行
い、セグメントホルダ上の所定位置に配置されたそれら
のセグメントを両締付けリングによって再び円環状に組
付けるものである。
【0017】このタイヤ製造用コアのセグメント取出し
組立方法では、上記タイヤ製造用コアのセグメント取出
し方法と同様に、この方法の実施を、一つのステージに
より実現することができるため、従来の五個のステージ
により当該方法を実現する必要がなく、その実施に使用
する空間をより狭くすることができ、またこの方法で
は、加硫時には、各セグメントとセグメント移動手段と
を分離することができることから、グリーンタイヤおよ
びそれらのセグメントのみを加熱するだけで足り、加熱
時間および消費エネルギーを抑制して、製造コストを低
減することができ、さらにこの方法では、各セグメント
とセグメント移動手段とを、上記把持により、機械的に
結合、分離することができることから、タイヤ成型時か
ら加硫時までのコアのいわゆるハンドリング重量を軽く
することができるのみならず、コアのサイズ切換え時に
は、各セグメントのみを製造すれば足りることから、種
々のサイズのタイヤ製造に適宜対処することができる。
【0018】かかるタイヤ製造用コアのセグメント取出
し組立方法においてより好ましくは、タイヤに内包され
たそれぞれのセグメントの取出しを、セグメントのそれ
ぞれを、まず、タイヤ中心軸線付近まで半径方向内方に
移動させ、次いで、タイヤに対して上方もしくは下方に
移動させ、さらに、少なくとも他のセグメント移動手段
と干渉しない待機位置まで半径方向外方に移動させて行
い、それぞれのセグメントの、予め所定位置に配置され
たセグメントホルダ上での組立を、各セグメントを一個
ずつ順に、まず、待機位置からセグメントホルダ中心軸
線付近まで半径方向内方に移動し、次いで、セグメント
ホルダの高さまで上方もしくは下方に移動し、さらに、
セグメントホルダ上の所定位置まで半径方向外方に移動
させ、その後全てのセグメントを、両締付けリングによ
って円環状に組付けて行う。これによれば、各セグメン
トの取出しおよび組立に当たり、セグメント移動手段の
簡易な動作態様をもって、上記セグメントの移動を行う
ことができ、しかも、一のセグメントの移動に際して他
のセグメントの存在が影響を及ぼすことのない、セグメ
ント移動手段の機能的な動作態様を実現することができ
る。
【0019】また好ましくは、平面視で、半径方向外方
に向けて次第に幅広となる両側縁を有する、大セグメン
トの複数個と、半径方向外方に向けて次第に幅狭となる
かもしくは等幅の両側縁を有する、大セグメントと同数
個の小セグメントとからなるコアにあって、各セグメン
トの取出しを、小セグメントの複数個を取出し、次い
で、大セグメントの複数個を取出すことにより行うとと
もに、各セグメントの組立を、大セグメントの複数個を
配置し、次いで、小セグメントの複数個を配置し、その
後全てのセグメントを、両締付けリングによって円環状
に組付けて行う。かかるタイヤ製造用コアのセグメント
取出し組立方法によれば、各セグメントの取出しに際し
ては、半径方向内方に取出し難い大セグメントの複数個
に先んじて、同方に取出し易い小セグメントの複数個を
取出すことで、大セグメントの取出しに際してその両側
に予め空間を画成し、この空間を有効利用して大セグメ
ントを取出すことにより、各セグメントの取出し効率を
高めることができる。また、各セグメントの組立に際し
ては、セグメントホルダの所定位置上に配置し易い小セ
グメントに先んじて、その所定位置上に配置し難い大セ
グメントの複数個を、セグメントホルダ中心軸線付近か
ら半径方向外方へ移動させて配置することで、セグメン
トの組立効率を高めることができる。
【0020】加えて好ましくは、大セグメントの取出し
時に、タイヤサイドウォール部からビード部を拡幅変形
させる。これによれば、大セグメントのそれぞれの最大
厚み部分を、両ビード部間を通過させるに当たっての、
タイヤの半径方向の変形を防止することができる。
【0021】そしてこの発明の、タイヤ製造用コアのセ
グメント取出し組立装置は、円周方向で複数個に分割構
成されたセグメントのそれぞれを、相互に対抗する上下
側面に配設したそれぞれの締付けリングの相互連結によ
って円環状に組付けてなり、グリーンタイヤの成型の終
了に至るまで、またはグリーンタイヤの成型から加硫の
終了に至るまで、タイヤの内周面を規定するコアを、タ
イヤから、セグメントに分解して取出し、セグメント待
機位置に保持するとともに、それらのセグメントを再び
円環状に組付ける装置であって、円周方向で複数個に分
割構成されたセグメントのそれぞれを組付ける二個の締
付けリングを、それらのセグメントの相互に対抗する両
側面において着脱する、締付けリング着脱手段を設ける
とともに、複数個のセグメントのそれぞれを、タイヤか
ら取出しおよび組付ける、それぞれのセグメントに固有
のセグメント移動手段を設け、各セグメント移動手段
を、上下方向駆動手段と、水平方向駆動手段と、これら
の駆動手段のそれぞれに連結された上下方向に延在する
アームと、アームに取付けられて各セグメントを把持す
るジョウとにより構成してなるものである。
【0022】このタイヤ製造用コアのセグメント取出し
組立装置では、両締付けリングをセグメントに着脱す
る、締付けリング着脱手段と、複数個のセグメントのそ
れぞれを、タイヤから取出しおよび組付ける、それぞれ
のセグメントに固有のセグメント移動手段とを、一つの
ステージで動作させることができることから、従来の五
個のステージからなる装置を使用するに比して、装置の
小型化を実現することができ、装置の占める空間をより
小さくして、タイヤ製造空間に関し、省スペース化を図
ることができる。
【0023】また、このタイヤ製造用コアのセグメント
取出し組立装置では、加硫時には、各セグメントとセグ
メント移動手段とを分離することができることから、グ
リーンタイヤおよびそれらのセグメントのみを加熱する
だけで足り、加熱時間および消費エネルギーを抑制し
て、製造コストを低減することができる。
【0024】そして、この装置では、各セグメントとセ
グメント移動手段とを、把持により、機械的に結合、分
離することができることから、タイヤ成型時から加硫時
までのコアのいわゆるハンドリング重量を軽くすること
ができるのみならず、コアのサイズ切換え時には、各セ
グメントのみを製造すれば足りることから、種々のサイ
ズのタイヤ製造に適宜対処することができる。
【0025】加えてこのタイヤ製造用コアのセグメント
取出し組立装置では、各セグメント移動手段を、上下方
向駆動手段と、水平方向駆動手段と、これらの駆動手段
のそれぞれに連結された上下方向に延在するアームと、
アームに取付けられて各セグメントを把持するジョウと
により構成することで、セグメント移動手段の簡易な機
構をもって、各セグメントの移動を実現することができ
る。
【0026】なお、この装置によって製造するタイヤ
が、各セグメント移動手段を構成するジョウの全てによ
って、それぞれに対応したセグメントの全てを予め把持
した状態から、各セグメントを一個ずつ順に取出すこと
が可能な構造を有する場合には、各セグメントを取出す
際に、取出したセグメントに隣接するセグメントが固定
されているため、一のセグメントの取出しの後に、その
セグメントに隣接する他のセグメントの位置が半径方向
にずれるおそれがなく、これがため、毎回次に取出すセ
グメントを、所定位置に一旦押し戻してから取出す必要
がなく、したがって、セグメントの取出し動作がより簡
易なものとなることに起因して、その取出し時間を短縮
することができるのみならず、全てのセグメントを所定
の位置で正確に把持することができることから、優れた
製造上の信頼性を確保することができる。
【0027】かかるタイヤ製造用コアのセグメント取出
し組立装置においてより好ましくは、締付けリング着脱
手段を、上側の締付けリングの上方に位置する上側リン
グ受けと、下側の締付けリングの下方に位置する下側リ
ング受けとから構成し、上側リング受けを、上側の締付
けリングと下側の締付けリングとの相互連結を解除する
プッシュロッドと、上側の締付けリングとプッシュロッ
ドとの位置を検知するセンサと、上側の締付けリングを
全セグメントから上方に引離す爪部とから構成し、下側
リング受けを、下側の締付けリングを支持する支持部
と、下側の締付けリングを全セグメントから下方に引離
す爪部と、全セグメントを周方向に旋回させる旋回用ギ
アとから構成する。
【0028】また好ましくは、セグメント移動手段を、
タイヤ周方向に等間隔に設ける。かかる装置において
は、一のセグメントの移動に際して他のセグメントの存
在が影響を及ぼすことのない、セグメント移動手段の機
能的な動作態様を実現することができる。
【0029】そして好ましくは、タイヤサイドウォール
部からビード部を拡幅変形させる拡幅手段を設ける。こ
れによれば、所要のセグメントと対抗するジョウがその
セグメントを把持するに先立って、タイヤサイドウォー
ル部からビード部を拡幅手段によって拡幅変形させるこ
とで、各セグメントの取出し時に、各セグメントがタイ
ヤ内面に摺接することに起因する、とくには各セグメン
ト側縁によるインナーライナゴム等の削取りのおそれを
除去することができ、とくに、比較的大きなセグメント
の最大厚み部分を、両ビード部間を通過させるに当たっ
ての、タイヤの半径方向の変形を防止することができ
る。
【0030】以上に記載した装置は、加硫済タイヤから
各セグメントを取出す場合はもちろんのこと、グリーン
タイヤからコアを取出す場合にも適用であり、しかも各
セグメントの取出しのみに用いることもできる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に示すところに基づいて説明する。図1はこの発明
にかかるタイヤ製造用コアのセグメント取出し組立装置
を示す側面図であり、図中1は当該装置、2は十個のセ
グメント2a〜2jからなるタイヤ製造用コア、3は締
付けリング、4はタイヤ、5はタイヤホルダ、6はセグ
メント移動手段、そして7、8はセグメント2a〜2j
の不使用時における待機位置をそれぞれ示すものであ
る。
【0032】装置1は、円周方向で十個に分割構成され
たセグメント2a〜2jのそれぞれを、相互に対抗する
側面に配設したそれぞれの締付けリング3a,3bによ
って円環状に組付けてなり、かつグリーンタイヤの成型
から加硫の終了に至るまで、タイヤ4の内周面を規定す
るコア2を、タイヤ4から、セグメント2a〜2jに分
解して取出し、セグメント待機位置7,8に保持すると
ともに、それらのセグメント2a〜2jを再び円環状に
組付けるものである。
【0033】ここでは、両締付けリング3a,3bをセ
グメント2a〜2jに着脱する、締付けリング着脱手段
9を具えるとともに、十個のセグメント2a〜2jのそ
れぞれを、タイヤ4から取出しおよび組付ける、それぞ
れのセグメントに固有のセグメント移動手段6(6a〜
6j)を具え、各セグメント移動手段6(6a〜6j)
を、上下方向駆動手段10(10a〜10j)と、水平
方向駆動手段11(11a〜11j)と、これらの駆動
手段10,11のそれぞれに連結された上下方向に延在
するアーム12(12a〜12j)と、アーム12に取
付けられて各セグメント2(2a〜2j)を把持するジ
ョウ13(13a〜13j)とにより構成する。
【0034】またここでは、図2に示すように、円周方
向で十個に分割構成されたセグメント2a〜2jのそれ
ぞれを組付ける二個の締付けリング3a,3bを、それ
らのセグメント2a〜2jの相互に対抗する両側面にお
いて着脱する、締付けリング着脱手段9を、上側の締付
けリング3aの上方に位置する上側リング受け9aと、
下側の締付けリング3bの下方に位置する下側リング受
け9bとから構成し、上側リング受け9aを、上側の締
付けリング3aと下側の締付けリング3bとの係合を解
除するプッシュロッド9cと、上側の締付けリング3a
とプッシュロッド9cとの位置を検知するセンサ9d
と、上側の締付けリング3aをセグメント2a〜2jか
ら上方に引離す爪部9eとから構成し、下側リング受け
9bを、下側の締付けリング3bを支持する支持部9f
と、下側の締付けリング3bをセグメント2a〜2jか
ら下方に引離す爪部9gと、全セグメント2a〜2jを
タイヤ周方向に旋回させる旋回用ギア9hとから構成す
る。
【0035】そしてここでは、図3に平面図で示すよう
に、セグメント移動手段6a〜6jを、タイヤ周方向に
等間隔に設ける(同図ではセグメント移動手段6hを動
作中である。動作については以下で説明する。)ととも
に、装置1内に、図4(a)では斜視図で、図4(b)
では断面図で示すような、四本のタイヤ拡幅部材14a
〜14dからなり、各セグメント2a〜2jのタイヤ4
からの取出し時に、タイヤサイドウォール部からビード
部を図4(b)の矢印の方向に拡幅変形させる、拡幅手
段14(図1および図2には示さず)を設ける。
【0036】次に、以上のような構造を有する、タイヤ
製造用コアのセグメント取出し組立装置の使用方法につ
いて順次説明する。
【0037】図5〜図16は、一連のタイヤ製造用コア
のセグメント取出し方法の実施を、経時的に順を追って
示す側面図であり、図5〜図8は両締付けリング3a,
3bの取外し工程を、図10〜図16は、各セグメント
2a〜2jのタイヤ4からの取出し工程を示すものであ
る。そして、図17は各セグメント2a〜2jの組立方
法を示す側面図である。
【0038】両締付けリング3a,3bの取外しに当た
っては、まず、図5に示すように、下側リング受け9b
の支持部9fを、締付けリング3bと係合させる。
【0039】次に、図6に示すように、上側リング受け
9aを下方に移動させ、下側リング受け9bの旋回用ギ
ア9hを用いて、一体となっている下側リング受け9
b、下側の締付けリング3b、タイヤ4および上側の締
付けリング3aをタイヤ周方向に旋回させて、プッシュ
ロッド9cと上側の締付けリング3aとを位置合わせ
し、その係合位置をセンサ9dにより検知する。
【0040】そして、図7に示すように、タイヤ4をタ
イヤホルダ5により固定するとともに、上側リング受け
9aの爪部9eおよび下側リング受け9bの爪部9iの
それぞれを、上側の締付けリング3aおよび下側の締付
けリング3bのそれぞれと係合させ、その後プッシュロ
ッド9cを下方に突出させて、コレットチャック(図示
せず)により連結していた上側の締付けリング3aと下
側の締付けリング3bとの相互連結を解除し、下側リン
グ受け9bを下方に移動させることで、締付けリング3
bをセグメント2(2a〜2j)から引離す。
【0041】最後に、上側リング受け9aのプッシュロ
ッド9cを上方に引込んで、上側の締付けリング3aと
上側リング受け9aとの連結を解除した後に、図8に示
すように、上側リング受け9aを上方に移動させること
で、上側の締付けリング3aをコア2から引き離して、
両締付けリング3a,3bの取外しを完了する。
【0042】次に、各セグメント2a〜2jの取出し工
程を説明する。ここでは、各セグメント2a〜2jを、
図9で平面図で示すように、半径方向外方に向けて次第
に幅広となる両側縁を有する、五個の大セグメント2
a,2c,2e,2g,2i(以下総称して「大セグメ
ント2X」とする。)と、半径方向外方に向けて次第に
幅狭となる両側縁を有する、五個の小セグメント2b,
2d,2f,2h,2j(以下総称して「小セグメント
2Y」とする。)とから構成する。またここでは、図1
0〜図16においては、大セグメント2Xの取出し動作
を図面の右半分に、また小セグメント2Yの取出し動作
を図面の左半分に示すものとし、大セグメント2Xの不
使用時の待機位置を図1に示す上方側の待機位置7と
し、小セグメント2Yの待機位置を同図に示す下方側の
待機位置8とする。なお、図10〜図16においては、
大セグメント2Xの取出しに使用する五個のセグメント
移動手段を6X、その上下方向駆動手段を10X、水平
方向駆動手段を11X、アームを12X、ジョウを13
Xと表し、同様に、小セグメント2Yの取出しに使用す
る五個のセグメント移動手段を6Y、その上下方向駆動
手段を10Y、水平方向駆動手段を11Y、アームを1
2Y、ジョウを13Yと表すものとする。
【0043】各セグメント2X,2Yの取出しに当たっ
ては、最初に図10に示す状態から図11に示す如く、
セグメント移動手段6Yを、まず、水平方向駆動手段1
1Yによってタイヤ中心軸線C付近まで半径方向内方に
移動させ、次いで、上下方向駆動手段10Yによってタ
イヤ4の高さまで上方に移動させ、さらに、水平方向駆
動手段11Yによってセグメント2Yの把持位置まで半
径方向外方に移動させてセグメント2Yを把持し、その
後同様に、セグメント移動手段6Xを、まず、水平方向
駆動手段11Xによってタイヤ中心軸線C付近まで半径
方向内方に移動させ、次いで、上下方向駆動手段10X
によってタイヤ4の高さまで上方に移動させ、さらに、
水平方向駆動手段11Xによってセグメント2Xの把持
位置まで半径方向外方に移動させてセグメント2Xを把
持する。
【0044】次に図12に示すように、大セグメント2
Xの各々を、セグメント移動手段6Xにそれぞれ把持し
た状態で、小セグメント2Yの各々を、まず、水平方向
駆動手段11Yによってタイヤ中心軸線C付近まで半径
方向外方に移動させ、次いで図13に示すように、上下
方向駆動手段10Yによってセグメント待機位置8の高
さまで下方に移動させ、さらに、水平方向駆動手段11
Yによってセグメント待機位置8まで半径方向外方に移
動させる。
【0045】そして、図14に示すように、大セグメン
ト2Xを取出すに先立って、タイヤの拡幅手段14を、
タイヤ中心軸線C付近において、タイヤ4の上方から下
方にタイヤ4の高さまで移動させた後に、半径方向外方
のタイヤ内部まで移動させ、その後四本のタイヤ拡幅手
段14a〜14dによってタイヤ4のビード部からサイ
ドウォール部にかけての幅を広げる。
【0046】このように、タイヤ4の幅を広げた状態
で、図15および図16に示す如く、大セグメント2X
を、ジョウ13Xによって把持して、まず、水平方向駆
動手段11Xによってタイヤ中心軸線C付近まで半径方
向内方に移動させ、次いで、上下方向駆動手段10Xに
よってセグメント待機位置7の高さまで下方に移動さ
せ、さらに、水平方向駆動手段11Xによってセグメン
ト待機位置7まで半径方向外方に移動させるとともに、
拡幅手段14による、タイヤ4の拡幅状態を解除して、
拡幅手段14をタイヤ4から取出して元の位置に戻し、
各セグメント2X,2Yのタイヤ4からの取出しを完了
する。なお、上記取出しの終了後に、タイヤ4を搬送位
置(図示せず)に移動する。
【0047】以上に記載したところは、タイヤ4からの
各セグメント2X,2Yの一連の取出しを示したもので
あるが、セグメント2X,2Yを組立てる場合には、上
記取出し動作の逆を行えばよい。
【0048】すなわち、図17の右半分に示すように、
予め所定位置に配置されたセグメントホルダ15上に、
最初に各セグメント2Xを配置するに当たり、待機位置
7にある各セグメント2Xを一個ずつ順に、セグメント
移動手段6Xを用い、まず水平方向駆動手段11Xによ
って待機位置7からセグメントホルダ中心軸線C´付近
まで半径方向内方に移動させ、次いで、上下方向駆動手
段10Xによってセグメントホルダ15の高さまで上方
に移動させ、さらに、水平方向駆動手段11Xによって
セグメントホルダ15の所定位置に移動させて、各セグ
メント2Xのセグメントホルダ15への配置を完了す
る。
【0049】その後同様に、図17の左半分に示すよう
に、セグメントホルダ15上に各セグメント2Yを配置
するに当たり、待機位置8にある各セグメント2Yを一
個ずつ順に、セグメント移動手段6Yを用い、まず水平
方向駆動手段11Yによってセグメントホルダ中心軸線
C´付近まで半径方向内方に移動させ、次いで、上下方
向駆動手段10Yによってセグメントホルダ15の高さ
まで上方に移動させ、さらに、水平方向駆動手段11Y
によってセグメントホルダ15の所定位置まで半径方向
外方に移動させて、各セグメント2Yのセグメントホル
ダ15への配置を完了する。
【0050】なお、各セグメント2X,2Yのセグメン
トホルダ15への配置の後に、これらのセグメント2
X,2Yを、両締付けリング(図示せず)によって円環
状に組付けることで、セグメント2X,2Yの組立てを
完了する。
【0051】以上のような、タイヤ製造用コアのセグメ
ント取出し組立装置によれば、複数個のセグメントの取
出しおよび組立に使用する装置を小型化して装置の占め
る空間を小さくすることができるとともに、加熱時間お
よび消費エネルギー等を抑制することにより、製造コス
トを低減することができる。
【0052】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、タイヤの
製造に用いられて、グリーンタイヤの成型終了に至るま
で、またはグリーンタイヤの成型から加硫の終了に至る
まで、タイヤの内周面を規定する、複数個のセグメント
の組立体になり、一般的には剛体製のコアの、それぞれ
のセグメントの取出し方法および取出し組立方法、なら
びにそれらの方法を実施するために使用する装置に関
し、装置の小型化、加熱時間および消費エネルギー等の
抑制、および製造コストを低減を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるタイヤ製造用コアのセグメ
ント取出し組立装置を示す側面図である。
【図2】 図1に示す装置に使用する締付けリング着脱
手段を示す側面図である。
【図3】 図1に示す装置に使用する十個のセグメント
移動手段の配列状態を示す平面図である。
【図4】 (a)図1に示す装置に使用する拡幅手段を
示す斜視図である。 (b)図1に示す装置に使用する拡幅手段を示す側面図
である。
【図5】 図1に示す装置の、両保持リング取外し工程
を示す側面図である。
【図6】 図1に示す装置の、両保持リング取外し工程
を示す側面図である。
【図7】 図1に示す装置の、両保持リング取外し工程
を示す側面図である。
【図8】 図1に示す装置の、両保持リング取外し工程
を示す側面図である。
【図9】 この発明のタイヤ製造用コアのセグメント取
出し組立方法を実施するに当たり使用するコアの、セグ
メント分割構成例を示す平面図である。
【図10】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図11】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図12】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図13】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図14】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図15】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図16】 図1に示す装置の、各セグメント取出し工
程を示す側面図である。
【図17】 図1に示す装置の、各セグメント組立工程
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 装置 2 タイヤ製造用コア 2a〜2j 各セグメント 2a,2c,2e,2g,2i,2X 大セグメント 2b,2d,2f,2h,2j,2Y 小セグメント 3 締付けリング 3a 上側の締付けリング 3b 下側の締付けリング 4 タイヤ 5 タイヤホルダ 6(6a〜6j) セグメント移動手段 7,8 セグメント待機位置 9 締め付けリング着脱手段 9a 上側リング受け 9b 下側リング受け 9c プッシュロッド 9d センサ 9e,9g 爪部 9f 支持部 9h 旋回用ギア 10(10a〜10j) 上下方向駆動手段 11(11a〜11j) 水平方向駆動手段 12(12a〜12j) アーム 13(13a〜13j) ジョウ 14 拡幅手段 14a〜14d タイヤ拡幅部材 15 セグメントホルダ C タイヤ中心軸線 C´ セグメントホルダ中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向で複数個に分割構成されたセグ
    メントのそれぞれを、相互に対抗する側面に配設したそ
    れぞれの締付けリングによって円環状に組付けてなり、
    グリーンタイヤの成型の終了に至るまで、またはグリー
    ンタイヤの成型から加硫の終了に至るまで、タイヤの内
    周面を規定するコアを、前記タイヤから、セグメントに
    分解して取出すに当たり、 コアを内包する前記タイヤを周方向に位置決めして、両
    締付けリングを取外した後に、前記タイヤから、複数個
    のセグメントのそれぞれを、それぞれのセグメントに固
    有のセグメント移動手段に把持して一個ずつ順に取出す
    とともに、それらのセグメントを各セグメント移動手段
    によって把持したまま所定位置に待機させることを特徴
    とするタイヤ製造用コアのセグメント取出し方法。
  2. 【請求項2】 前記タイヤに内包されたそれぞれのセグ
    メントの取出しを、セグメントのそれぞれを、まず、タ
    イヤ中心軸線付近まで半径方向内方に移動させ、次い
    で、タイヤに対して上方もしくは下方に移動させ、さら
    に、少なくとも他のセグメント移動手段と干渉しない待
    機位置まで半径方向外方に移動させることにより行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造用コアのセ
    グメント取出し方法。
  3. 【請求項3】 平面視で、半径方向外方に向けて次第に
    幅広となる両側縁を有する、大セグメントの複数個と、
    半径方向外方に向けて次第に幅狭となるかもしくは等幅
    の両側縁を有する、大セグメントと同数個の小セグメン
    トとからなるコアにあって、 はじめに、小セグメントの複数個を取出し、次いで、大
    セグメントの複数個を取出すことを特徴とする請求項1
    もしくは2に記載のタイヤ製造用コアのセグメント取出
    し方法。
  4. 【請求項4】 前記小セグメントの複数個の待機位置
    と、大セグメントの複数個の待機位置とを、上下二段と
    することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ製造用コ
    アのセグメント取出し方法。
  5. 【請求項5】 前記小セグメントの複数個の待機位置
    と、大セグメントの複数個の待機位置とを、タイヤの上
    方もしくは下方のいずれかとすることを特徴とする請求
    項4に記載のタイヤ製造用コアのセグメント取出し方
    法。
  6. 【請求項6】 前記大セグメントの取出し時に、タイヤ
    サイドウォール部からビード部を拡幅変形させることを
    特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のタイヤ製造
    用コアのセグメント取出し方法。
  7. 【請求項7】 円周方向で複数個に分割構成されたセグ
    メントのそれぞれを、相互に対抗する側面に配設したそ
    れぞれの締付けリングによって円環状に組付けてなり、
    グリーンタイヤの成型の終了に至るまで、またはグリー
    ンタイヤの成型から加硫の終了に至るまで、タイヤの内
    周面を規定するコアを、前記タイヤから、セグメントに
    分解して取出すとともに、それらのセグメントを再び円
    環状に組付けるに当たり、 コアを内包する前記タイヤを周方向に位置決めして、両
    締付けリングを取外した後に、前記タイヤから、複数個
    のセグメントのそれぞれを、それぞれのセグメントに固
    有のセグメント移動手段に把持して一個ずつ順に取出す
    とともに、それらのセグメントを各セグメント移動手段
    によって把持したまま所定位置に待機させ、 前記タイヤの搬出終了後に、各セグメントを把持した各
    セグメント移動手段で、まず、セグメントを、予め位置
    決め配置したセグメントホルダ上の所定位置に配置し、
    次に、セグメント移動手段によるセグメントの把持を解
    除し、さらに、セグメント移動手段を前記所定位置に戻
    して待機させることを、各セグメント毎に順次行い、セ
    グメントホルダ上の所定位置に配置されたそれらのセグ
    メントを両締付けリングによって再び円環状に組付ける
    ことを特徴とするタイヤ製造用コアのセグメント取出し
    組立方法。
  8. 【請求項8】 前記タイヤに内包されたそれぞれのセグ
    メントの取出しを、セグメントのそれぞれを、まず、タ
    イヤ中心軸線付近まで半径方向内方に移動させ、次い
    で、タイヤに対して上方もしくは下方に移動させ、さら
    に、少なくとも他のセグメント移動手段と干渉しない待
    機位置まで半径方向外方に移動させて行い、 前記それぞれのセグメントの、予め所定位置に配置され
    たセグメントホルダ上での組立を、各セグメントを一個
    ずつ順に、まず、待機位置からセグメントホルダ中心軸
    線付近まで半径方向内方に移動し、次いで、セグメント
    ホルダの高さまで上方もしくは下方に移動し、さらに、
    セグメントホルダ上の所定位置まで半径方向外方に移動
    させ、その後全てのセグメントを、両締付けリングによ
    って円環状に組付けて行うことを特徴とする請求項7に
    記載のタイヤ製造用コアのセグメント取出し組立方法。
  9. 【請求項9】 平面視で、半径方向外方に向けて次第に
    幅広となる両側縁を有する、大セグメントの複数個と、
    半径方向外方に向けて次第に幅狭となるかもしくは等幅
    の両側縁を有する、大セグメントと同数個の小セグメン
    トとからなるコアにあって、 前記各セグメントの取出しを、小セグメントの複数個を
    取出し、次いで、大セグメントの複数個を取出すことに
    より行うとともに、 前記各セグメントの組立を、大セグメントの複数個を配
    置し、次いで、小セグメントの複数個を配置し、その後
    全てのセグメントを、両締付けリングによって円環状に
    組付けて行うことを特徴とする請求項7もしくは8に記
    載のタイヤ製造用コアのセグメント取出し組立方法。
  10. 【請求項10】 前記大セグメントの取出し時に、タイ
    ヤサイドウォール部からビード部を拡幅変形させること
    を特徴とする請求項9に記載のタイヤ製造用コアのセグ
    メント取出し組立方法。
  11. 【請求項11】 円周方向で複数個に分割構成されたセ
    グメントのそれぞれを、相互に対抗する上下側面に配設
    したそれぞれの締付けリングの相互連結によって円環状
    に組付けてなり、グリーンタイヤの成型の終了に至るま
    で、またはグリーンタイヤの成型から加硫の終了に至る
    まで、タイヤの内周面を規定するコアを、前記タイヤか
    ら、セグメントに分解して取出し、セグメント待機位置
    に保持するとともに、それらのセグメントを再び円環状
    に組付ける装置であって、 円周方向で複数個に分割構成されたセグメントのそれぞ
    れを組付ける二個の締付けリングを、それらのセグメン
    トの相互に対抗する両側面において着脱する、締付けリ
    ング着脱手段を設けるとともに、前記複数個のセグメン
    トのそれぞれを、タイヤから取出しおよび組付ける、そ
    れぞれのセグメントに固有のセグメント移動手段を設
    け、 前記各セグメント移動手段を、上下方向駆動手段と、水
    平方向駆動手段と、これらの駆動手段のそれぞれに連結
    された上下方向に延在するアームと、アームに取付けら
    れて各セグメントを把持するジョウとにより構成してな
    るタイヤ製造用コアのセグメント取出し組立装置。
  12. 【請求項12】 前記締付けリング着脱手段を、上側の
    締付けリングの上方に位置する上側リング受けと、下側
    の締付けリングの下方に位置する下側リング受けとから
    構成し、 前記上側リング受けを、上側の締付けリングと下側の締
    付けリングとの相互連結を解除するプッシュロッドと、
    上側の締付けリングとプッシュロッドとの位置を検知す
    るセンサと、上側の締付けリングを全セグメントから上
    方に引離す爪部とから構成し、 前記下側リング受けを、下側の締付けリングを支持する
    支持部と、下側の締付けリングを全セグメントから下方
    に引離す爪部と、全セグメントを周方向に旋回させる旋
    回用ギアとから構成してなる請求項11に記載のタイヤ
    製造用コアのセグメント取出し組立装置。
  13. 【請求項13】 前記セグメント移動手段を、タイヤ周
    方向に等間隔に設けてなる請求項11もしくは12に記
    載のタイヤ製造用コアのセグメント取出し組立装置。
  14. 【請求項14】 タイヤサイドウォール部からビード部
    を拡幅変形させる拡幅手段を設けてなる請求項11〜1
    3のいずれかに記載のタイヤ製造用コアのセグメント取
    出し組立装置。
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