JP2002306236A - 網付きパウダーコンパクト容器 - Google Patents

網付きパウダーコンパクト容器

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JP2002306236A JP2001113836A JP2001113836A JP2002306236A JP 2002306236 A JP2002306236 A JP 2002306236A JP 2001113836 A JP2001113836 A JP 2001113836A JP 2001113836 A JP2001113836 A JP 2001113836A JP 2002306236 A JP2002306236 A JP 2002306236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パウダー状化粧料を最後まで、かつパフへの
付着量を均一にして使用可能で、容器外形寸法の小型化
が図れる多段式の網付きパウダーコンパクト容器を提供
する。 【解決手段】 収納部12を有する容器本体10と外蓋
30との後端部を蝶番3で枢着し、外蓋30と本体10
との前端部に互いに係合して閉止状態に保つ係合突起1
6と係合片36とを設ける。収納部12に上下動自在に
嵌合するパウダー皿70を設け、この皿70に充填した
化粧料Pの表面に載置して、外周面が皿70の内周面に
嵌合摺動するフレーム92に網94を一体に取り付た網
皿90を設け、収納部12内に皿70を上方に付勢する
弾性部材80を設ける。フレーム92に周縁部が当接す
る蓋体部54を有する内蓋50をヒンジ57を介して本
体10に開閉可能に取り付け、蓋体部54をフレーム7
2に押圧当接させると皿70が弾発部材を押し縮めつつ
下降してフレーム72と蓋体部54とが密着し、皿70
が気密に閉止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パウダー状化粧料
が充填されたパウダー皿と、このパウダー皿を気密に閉
止すると共にパフを収納する内蓋とが上下に重ねられた
多段式の網付きパウダーコンパクト容器に係わり、特に
パウダー皿をその化粧料の減少に拘わらず気密状態に閉
止し得て、パウダー皿からコンパクト容器内にパウダー
状化粧料が漏れて汚すことを防止できるようにした網付
きパウダーコンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パウダー皿に充填したパウダ
ー状の化粧料の表面に網皿を常に平坦に接触させること
により、パフへのパウダー状化粧料の付着量を一定とな
し、かつ化粧料を最後まで均一に使用可能となした網付
きパウダーコンパクト容器として、例えば特開平9−2
34111号公報に提案されたものが存在する。
【0003】この網付きパウダーコンパクト容器は、容
器本体と内面にミラーを有する外蓋との後端部同士が蝶
番で開閉可能に枢着され、前端側にはこれらを閉止状態
に保つフック手段が設けられている。容器本体内は、略
中央で仕切壁によって左右2つに仕切られ、一方側には
パフ等の化粧具収納部が設けられ、他方側にはパウダー
状の化粧料が充填されたパウダー皿が嵌着された化粧料
収納部が設けられている。また、このパウダー皿には、
その内周面に摺動可能に嵌合するフレームに網を一体に
取り付けてなる網皿が、パウダー状化粧料の表面に接触
して設けられており、外蓋の内面には、当該外蓋の閉止
状態において上記パウダー皿に対向し、網皿を押圧して
当該網皿を化粧料に平坦に押し付ける押圧部材を支持し
た内蓋が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の網付きパウダーコンパクト容器の構成にあって
は、網皿を化粧料に平坦に押し付けるための押圧部材を
支持する内蓋を、外蓋の内面に取り付けるようにしてい
るので、パフの収納部を内蓋と外蓋との間に設けること
ができず、必然的にパウダー化粧料の収容部とパフの収
納部とは前後あるいは左右に振り分けて平面的に並設し
なければならなくなる。このため、容器自体の外形寸法
がかなり大型化してしまい、パウダー化粧料の収容部と
パフの収納部とを上下に重ねて配置して外形寸法の小型
化を図った多段式のコンパクト容器には適用できないと
いう課題があった。
【0005】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、パウダー皿に充填したパウ
ダー状化粧料の表面に網皿を常に平坦に接触させ得ると
ともに、化粧料の減少に拘わらずパウダー皿を常に気密
状態に閉止し得て、パウダー皿からコンパクト容器内に
パウダー状化粧料が漏れて汚すことを防止し得、しかも
パウダー化粧料の収容部とパフの収納部とを上下に重ね
て配置して小型化が図り得る多段式の網付きパウダーコ
ンパクト容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の網付きパウダーコンパクト容器は、周側壁
で区画してその内部に収納部が形成された容器本体と、
該容器本体の後端部に蝶番を介して開閉自在に設けられ
た外蓋と、該外蓋で容器本体を閉止するためにこれら両
者の前端部に設けられたフック手段と、上記容器本体の
上記収納部に上下動自在に嵌合収納されてパウダー状化
粧料が充填されたパウダー皿と、外周面が該パウダー皿
の内周面に嵌合摺動するフレームに網が一体に取り付け
られて形成され、該パウダー皿に充填されたパウダー状
化粧料の表面に載置される網皿と、該パウダー皿の底壁
下面に当接して該容器本体の収納部に設けられ、該パウ
ダー皿を上方に付勢する弾性部材と、該網皿のフレーム
に周縁部が当接する蓋体部を有するとともに上面にパフ
の収納凹所が形成された内蓋とを備え、該内蓋は該容器
本体に対して任意の角度で保持可能なフリーストップヒ
ンジを介して開閉自在に取り付けられており、該内蓋の
蓋体部を該網皿のフレームに当接させて押し込むと、該
パウダー皿が該弾性部材の付勢力に抗して下方に押し下
げられて、該フレームと蓋体部とが押圧密着してパウダ
ー皿を気密に閉止することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図4に示すよう
に、本実施形態の網付きパウダーコンパクト容器1は、
容器本体10と外蓋30と内蓋50とパウダー皿70及
び弾性部材80とを主要部品として構成されている。
【0008】容器本体10は、水平断面形状を略円形状
とする周側壁部10aと底部10bとからなり、有底筒
体状をなして内部に収納部12が形成されている。ま
た、容器本体10の前端側中央には、前方及び上方に向
かって開放された凹部14が設けられると共に、凹部1
4の前側壁面には、前方に向かって係合突起16が設け
られ、後端側中央には後方及び上下方向に開放された凹
部18が設けられている。
【0009】上記収納部12内には、その周側壁部10
aの内面に嵌合収納されて、パウダー皿70が設けられ
ている。このパウダー皿70は、上記容器本体10の周
側壁部10a内面に摺接する円環状の周壁70aと底壁
70bとからなり、当該収納部12の深さの略半分の高
さを有して周側壁部10aの内面に沿って上下動自在に
設けられている。そして、このパウダー皿70の内部に
形成される化粧料収容部にはパウダー状化粧料Pが充填
されている。
【0010】また、このパウダー皿70には、その内周
面に摺動自在に嵌合されて上記パウダー状化粧料Pの表
面に接触して載置された網皿90が設けられている。こ
の網皿90は円環状のフレーム92と、このフレーム9
2に一体に取り付けられて張設された網体94とからな
り、フレーム92の外周面がパウダー皿70の内周面に
摺接して、上下に移動可能となっている。
【0011】パウダー皿70下方の収納部12内には、
容器本体10の底部10b上面とパウダー皿70の底壁
70b下面とに挟まれて、パウダー皿70を底部10b
から浮き上がらせて上方に向けて付勢する弾性部材とし
て円錐コイルバネ80が設けられている。また、パウダ
ー皿70の底壁70b下面には上記円錐コイルバネ80
の大径側端部の外径よりも大きな円環状の脚部70cが
突出形成されている。
【0012】また、パウダー皿70の周壁70a外周面
には係合突起72が設けられている一方、容器本体10
の周側壁部10a内面には上記係合突起72が係合され
る係合溝20が上下に延びて形成されていて、この係合
溝20の上端縁に係合突起72が当接することで、上方
に向けて付勢されているパウダー皿70の抜け落ちを防
止するようにしている。
【0013】外蓋30は、上記容器本体10と上下に重
なり略同型状の側壁部30aと、内面にミラー42が取
り付けられている天部30bと、から構成されている。
外蓋30の後端部には、容器本体10の凹部18に入り
込んで蝶番3を形成する突部32a,32bが左右に分
離されて一対で設けられ、前端側には容記本体10の凹
部14に入り込んで係合突起16と共にフック手段5を
構成する係合部34が設けられている。この係合部34
の後方側の面には、係合突起16と係脱自在に係合片3
6が設けられている。
【0014】内蓋50は、容器本体10の周側壁部10
aの上面内周部に沿って当接するフランジ部52と、パ
ウダー皿70内に入り込んでパウダー化粧料Pの表面に
載置された網皿90に当接してこれを押圧する蓋体部5
4と、フランジ52の後端部から後方に延びて外蓋30
の一対の突部32a,32b間に入り込むとともに容器
本体10の凹部18に入り込んでヒンジ57を形成する
突部56とからなる。この突部56の後端上面56aは
後方がなだらかに下がる傾斜面あるいは湾曲面に形成さ
れていて、内蓋50に対して外蓋30を相対回転させる
ときの干渉が防止されるようになっている。
【0015】上記蓋体部54はパウダー皿70の内径よ
りも若干小径な外径寸法を有した円形状をなして、フラ
ンジ部52の下面から下方に突出し、当該蓋体部54の
下面にはスポンジや軟質ゴムでなるパッキン材55が全
面に貼設されていて、そのパッキン材55を含めた突出
量は容器本体10の収納部12深さの略半分となってい
る。また、蓋体部54の上面にはパフ100を収容する
ための収納凹所58が形成されており、フランジ部52
の前端部には、これより前方の斜め上方に向けて延びる
指掛け片590が突出形成されている。
【0016】そして、これらの部品は、以下のように組
み合わされて網皿付きパウダーコンパクト容器1を形成
している。即ち、容器本体10の後端の凹部18には、
外蓋30後端に形成された一対の突部32(32a,3
2b)が入り込み、更にこの一対の突部32a,32b
間には、内蓋50後端に形成された突部56が入り込ん
で、これらの突部32a,32b,56を貫通して、容
器本体10と外蓋30及び内蓋50とに跨って蝶番ピン
60が挿入されて蝶番3及びヒンジ57が形成され、容
器本体10と内蓋50と外蓋30とが相互に回動自在に
蝶着されている。ここで、蝶番ピン60は容器本体10
固着され、この蝶番ピン60に対して外蓋30と内蓋5
0が回動するようになっている。また、外蓋30は蝶番
ピン60に対して緩く嵌合される一方、内蓋50は蝶番
ピン60に対してきつく嵌合されていて、内蓋50と容
器本体10とを蝶着するヒンジ57は、容器本体に10
に対して内蓋50を任意の角度にて保持可能なフリース
トップヒンジとされている。
【0017】以上のように構成された網付きパウダーコ
ンパクト容器1にあっては、図2に示すように、容器本
体10に対して外蓋30と内蓋50とが共に開放状態に
あるときには、容器本体10の収納部12内に設けられ
たパウダー皿70はその下部の円錐コイルバネ80によ
って付勢されて収納部12の上方に移動して、パウダー
皿70の係合突起72が容器本体10の係合溝20の上
端縁に当接した状態に保持されていて、パウダー皿70
の周壁70a上面と容器本体10の周側壁部10a上面
とが面一になっている。
【0018】この状態から内蓋50を閉じていくと、先
ず、円形状の蓋体部52の下面に貼設されたパッキン材
55がパウダー皿70の内側に嵌合摺接している網皿9
0のフレーム92に均一に当接して、当該網皿90をパ
ウダー状化粧料Pの表面に押し付けると共に、パウダー
状化粧料Pを介してその押付力がパウダー皿70に伝わ
り、パウダー皿70がその下方の円錐コイルバネ80の
付勢力に抗してこれを押し縮めながら収納部12内を下
降していく。そして、蓋体部54が容器本体10の収納
部12内にその深さの略半分程まで入り込むと、フラン
ジ部52が容器本体10の周側壁部10a上面に当接し
て閉止状態となり、ヒンジ57のフリーストップ機能に
より当該閉止状態に保持される。このとき、パウダー皿
70は円錐コイルバネ80の付勢力により上方に付勢さ
れており、これにより網皿90のフレーム92と蓋体部
54のパッキン材55とが押圧密着してパウダー皿70
が内蓋50により気密に閉止される(図3及び図4参
照)。
【0019】ここで、図3はパウダー皿70に充填され
たパウダー状化粧料Pがまだいっぱいに残っている状態
であり、図4はパウダー化粧料がPがかなり減少して残
り少なくなった状態を示しているが、パウダー皿70は
円錐コイルバネ80の付勢力によって常に上方に付勢さ
れているから、パウダー皿70に充填されたパウダー状
化粧料Pの多少に関わらず、その表面に載置されている
網皿90のフレーム92は閉止された状態の内蓋50の
パッキン材55に対して絶えず均一に押圧密着されて、
網体94がパウダー化粧料Pの表面に圧接し、当該表面
が平坦に維持される。
【0020】また、内蓋50の上面に形成した収納凹所
58にパフ100を載置して外蓋30を閉じると、フッ
ク手段5をなす容器本体10の凹部14の係合突起16
と外蓋30の係合片36とが係合して、容器本体10と
外蓋30とが閉止状態に保持され、パフ100を網付き
パウダー容器1内に収納し得る。
【0021】従って、この網付きパウダーコンパクト容
器1によれば、パウダー皿70に充填したパウダー状化
粧料Pの表面に網皿90を常に平坦に接触させ得るとと
もに、パウダー状化粧料Pの減少に拘わらずパウダー皿
70を常に気密状態に閉止し得て、パウダー皿70から
コンパクト容器1内にパウダー状化粧料Pが漏れて汚す
ことを防止しでき、かつパウダー化粧料Pを収納したパ
ウダー皿70とパフ100の収納部58が形成された内
蓋50とを上下に重ねて配置して容器外形寸法の小型化
を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の網付きパウ
ダーコンパクト容器にあっては、パウダー皿に充填した
パウダー状化粧料の表面に網皿を常に平坦に接触させ得
るとともに、化粧料の減少に拘わらずパウダー皿を常に
気密状態に閉止し得て、パウダー皿からコンパクト容器
内にパウダー状化粧料が漏れて汚すことを防止しでき、
かつパウダー化粧料の収納部とパフの収納部とを上下に
重ねて配置して容器外形寸法の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る網付きパウダーコンパクト容器の
一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の網付きパウダーコンパクト容器の開放時
の側断面図である。
【図3】図1の網付きパウダーコンパクト容器に充填し
たパウダー状化粧料まだ充満している状態の閉止時の側
断面図である。
【図4】図1の網付きパウダーコンパクト容器に充填し
たパウダー状化粧料が減少している状態の閉止時の側断
面図である。
【符号の説明】
1 気密化粧料容器 3 蝶番 5 フック手段 10 容器本体 10a 周側壁部 10b 底部 12 収納部 14 凹部 20 係合溝 30 外蓋 30a 側壁部 30b 天部 32(32a,32b) 突部 50 内蓋 52 フランジ 54 蓋体部 55 パッキン
材 56 突部 57 ヒンジ 58 収納凹所 60 蝶番ピン 70 パウダー皿 70a 周壁 70b 底壁 72 係合突起 80 円錐コイルバネ(弾発部材) 90 網皿 92 フレーム 94 網 100 パフ P パウダー化粧料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AB09 BA03 CA01 CB03 DA01 DB09 DB14 DB18 FA06 GA06 GB06 GB17 HB01 HD01 JA20 KA16 LA18 LB02 LB07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周側壁で区画してその内部に収納部が形
    成された容器本体と、 該容器本体の後端部に蝶番を介して開閉自在に設けられ
    た外蓋と、 該外蓋で容器本体を閉止するためにこれら両者の前端部
    に設けられたフック手段と、 上記容器本体の上記収納部に上下動自在に嵌合収納され
    てパウダー状化粧料が充填されたパウダー皿と、 外周面が該パウダー皿の内周面に嵌合摺動するフレーム
    に網が一体に取り付けられて形成され、該パウダー皿に
    充填されたパウダー状化粧料の表面に載置される網皿
    と、 該パウダー皿の底壁下面に当接して該容器本体の収納部
    に設けられ、該パウダー皿を上方に付勢する弾性部材
    と、 該網皿のフレームに周縁部が当接する蓋体部を有すると
    ともに上面にパフの収納凹所が形成された内蓋とを備
    え、 該内蓋は該容器本体に対して任意の角度で保持可能なフ
    リーストップヒンジを介して開閉自在に取り付けられて
    おり、該内蓋の蓋体部を該網皿のフレームに当接させて
    押し込むと、該パウダー皿が該弾性部材の付勢力に抗し
    て下方に押し下げられて、該フレームと蓋体部とが押圧
    密着してパウダー皿を気密に閉止することを特徴とする
    網付きパウダーコンパクト容器。
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