JP2518313Y2 - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JP2518313Y2
JP2518313Y2 JP2120890U JP2120890U JP2518313Y2 JP 2518313 Y2 JP2518313 Y2 JP 2518313Y2 JP 2120890 U JP2120890 U JP 2120890U JP 2120890 U JP2120890 U JP 2120890U JP 2518313 Y2 JP2518313 Y2 JP 2518313Y2
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利一 小川
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は気密性を有する化粧用コンパクト容器に関す
る。
「従来の技術及び考案が解決しようとする課題」 一般に、化粧用コンパクト容器は、扁平な容器本体と
蓋体とを各後部で開閉自在に枢着させ、閉じた蓋体が前
部で容器本体に係止可能に構成しているものが挙げられ
る。しかし、通常は、容器本体と蓋体とが単に突き合わ
されただけ、或いはそれに近いルーズな状態で嵌合され
ているため、ハンドバック等に入れて携帯すると、姿勢
と振動とによって内部の化粧料が洩れ出て周辺を汚すこ
とがある。
又、化粧用コンパクトに収納する化粧品の中には空気
に触れると徐々に劣化するものが多く、その為、気密性
を有する容器が要求されている。
その様な要求に答えるべく、気密コンパクト容器が提
案されている(実開平1−164916号)。
この容器は、容器本体上面と、蓋体内面との間に弾性
シール材を配設し、このシール材に環状のヒンジ部を設
けるとともに、その外方に環状のシール用突起を設け、
蓋体を閉じた際シール用突起が容器本体の凹所の周囲に
押圧される様構成してなるものである。
しかしながら、環状のシール用突起を容器本体上面に
押圧して気密性を保持する場合はシール突起下端が蓋の
開閉の度に圧縮変形する為、度重なる開閉でシール用突
起下端が変形して容器体上面との密着性が極部的に悪く
なり、その結果、良好な気密性を得られなくなる虞があ
る。
本考案は、上記の点に鑑み、良好な気密性を得ること
ができる化粧用コンパクト容器を提供することを目的と
するものである。
「課題を解決するための手段」 容器本体2と、該本体2後部に後部を枢着して容器本
体2上面を開閉自在に設けるとともに、化粧品9を収納
する化粧品収納凹部8を有してなる化粧品収納容器体3
と、上記容器本体2後部に後部を枢着して上記化粧品収
納容器体3上面を開閉自在に設けた蓋体4と、該蓋体4
を閉じた状態で蓋体4を容器本体2に係止する係合装置
5とからなり、上記化粧品収納容器体3の周壁上面に下
端縁を吸着させるとともに、化粧品収納凹部8上面を気
密に被覆する吸盤21を上記蓋体4裏面より垂設し、上記
化粧品収納容器体3を上下に貫通する通気路13を形成す
るとともに、該通気路13の下面開口を開蓋時気密に被覆
する軟質弁部材14を容器本体2に埋設し、上記係合装置
5の係合を解除した際、上記通気路13下面開口が弁部材
14上面への圧接を解除し、それに伴って吸盤21内の減圧
が解除される如く構成してなる。
「作用」 図示の状態では、吸盤21が化粧品収納容器体3の周壁
上面に吸着しており、化粧品収納凹部8上面を気密にシ
ールしている。又、通気路13の下面開口は弁部材14によ
り気密にシールしているため、吸盤21下方の化粧品収納
凹部8内は減圧状態となって外部と遮断されている。
使用に際しては、押ボタン22を押せばフック16の係合
が解除すると同時に、押ボタン22上面で化粧品収納容器
体3の鍔部24を上方に押して該容器体3を上方へ若干回
動させる。この為弁部材14による通気路13のシールが解
除され、その結果、吸盤21内の減圧が解除されて吸盤21
の吸着が外れ、蓋体4が化粧品収納容器体3より容易に
外れる様になる。
使用後は、蓋体4を閉じれば図示の状態となる。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
図面は本考案化粧用コンパクト容器の一実施例を示
し、図中1は化粧用コンパクト容器である。該容器1
は、容器本体2と、化粧品収納容器体3と、蓋体4と、
係合装置5とを主部材として構成している。
容器本体2は、化粧用パフ6を収納するパフ収納凹部
7を有し、その後部に化粧品収納容器体3の後部を枢着
している。又、化粧品収納容器体3は、化粧品を収納す
る為の化粧品収納凹部8を有しており、該凹部8内に、
化粧品9を充填したドラム10を嵌合している。又、化粧
品収納凹部8前部の周壁内側を前方へ半円柱状に凹ませ
てドラム取出し用の凹部11を形成し、又該凹部11下端の
底壁に貫通孔12を形成し、上記凹部11と貫通孔12により
化粧品収納容器体3を上下に貫通する通気路13を形成し
ている。又、容器本体2の周壁前部にゴム等の軟質材よ
り形成した弁部材14を、その表面を若干突出させて埋設
しており、この弁部材14上面により閉蓋時に上記貫通孔
12下面を気密に被覆する様構成している。
蓋体4は、その後部を容器本体2後部に枢着して化粧
品収納容器体3上面を開閉自在に構成しており、その頂
壁裏面前部より、容器本体周壁前面に突設した係合突起
15に係合するフック16を垂設している。又、蓋体4の頂
壁裏面中央より垂設した支持筒17内周に溶着した装着筒
18の下端より鏡19を取付けた取付け基板20を延設し、
又、支持筒17外周に基部を嵌着して吸盤21を装着してお
り、吸盤21の下端縁は、閉蓋時、化粧品収納容器体3の
周壁上面に気密に当接して、化粧品収納凹部8上面を気
密に被覆することが出来る様構成している。
係合装置5は、上記容器本体2の係合突起15と、上記
蓋体4のフック16と、容器本体2前部に枢着した押ボタ
ン22とから構成している。上記フック16は化粧品収納容
器体3の周壁前部下端より突設した鍔部23に穿設した透
孔24を介して係合突起15と係合する如く構成しており、
又、押ボタン22前面を後方へ押圧することにより、押ボ
タン22が回動し、その押圧用突起によりフック16下面を
押圧してフック16の係合を解除する如く構成するととも
に、押ボタン22上面で上記鍔部23下面を上方に押圧して
化粧品収納容器体3を上方へ回動させる如く構成してい
る。この際、上記貫通孔12の下面開口が弁部材14との当
接を解除される為、吸盤21内の減圧が解除される如く構
成している。
尚、上記容器本体2、化粧品収納容器体3、蓋体4、
押ボタン22、取付基板20は全て合成樹脂にて形成すると
よい。
「考案の効果」 以上説明した如く本考案化粧用コンパクト容器は、吸
盤を使用して化粧品収納凹部上面を気密にシールしてい
る為、度重なる蓋の開閉を行っても、気密性が低下する
ことなく、内容物の劣化を極力防止できるものである。
又、ハンドバック等に入れて携帯しても、内容物が洩
れ出るという不具合を生じることもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案化粧用コンパクト容器の一実施例を示す縦
断面図である。 2……容器本体、3……化粧品収納容器体 4……蓋体、5……係合装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体2と、該本体2後部に後部を枢着
    して容器本体2上面を開閉自在に設けるとともに、化粧
    品9を収納する化粧品収納凹部8を有してなる化粧品収
    納容器体3と、上記容器本体2後部に後部を枢着して上
    記化粧品収納容器体3上面を開閉自在に設けた蓋体4
    と、該蓋体4を閉じた状態で蓋体4を容器本体2に係止
    する係合装置5とからなり、上記化粧品収納容器体3の
    周壁上面に下端縁を吸着させるとともに、化粧品収納凹
    部8上面を気密に被覆する吸盤21を上記蓋体4裏面より
    垂設し、上記化粧品収納容器体3を上下に貫通する通気
    路13を形成するとともに、該通気路13の下面開口を閉蓋
    時気密に被覆する軟質弁部材14を容器本体2に埋設し、
    上記係合装置5の係合を解除した際、上記通気路13下面
    開口が弁部材14上面への圧接を解除し、それに伴って吸
    盤21内の減圧が解除される如く構成してなることを特徴
    とする化粧用コンパクト容器。
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