JP2002305433A - 光電センサ - Google Patents
光電センサInfo
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Abstract
ンサでのマイコン処理によるずれが累積されることなく
下位の光電センサに同期信号を順次伝送することが可能
な光電センサを提供する。 【解決手段】 ステップS1,S2で、受信同期信号Si
を受けたかが判断され、その受信同期信号Siを受ける毎
に、その受信周期Tが測定される。ステップS3で、受
信周期Tと、予め記憶された基準周期との大小が比較さ
れる。この基準周期は、例えば電源投入当初に1台目か
ら順次同期信号を伝送させたときの各光電センサ10の
受信周期を記憶させることで設定されている。両者が一
致する場合には、正規のタイミング(10μs)後に投
光信号St及び送信同期信号Soを出力する(ステップS
4,S7)。一致しない場合には、ステップS5,ステ
ップS6において、周期差Dを算出してウエイト時間B
を補正する。
Description
配置される光電センサに関する。
と、この投光手段から照射された光の反射光又は透過光
を受ける受光手段とを備え、投光手段が光を照射するタ
イミングで受光手段が受光動作を行うことにより反射光
又は透過光が入射しているか否かを判断する。ところ
が、例えば図5に示すように、複数の光電センサ1を隣
接して配置する場合、各光電センサ1は隣接する他の光
電センサ1の投光に基づく反射光又は透過光を受光する
ことによる相互干渉を生じるおそれがある。そのため、
従来から複数個の光電センサ1を隣接して配置する場合
は、それぞれの光電センサ1の投光タイミングが重なら
ないように光電センサ1の投光タイミングを制御する必
要があった。
特開平4-188911号などのように、光電センサ1の両側面
に同期用の投光素子2及び受光素子3をそれぞれ設けて
(図6参照)、同期用受光素子3が隣接する他の光電セ
ンサ1から同期信号を受けると、所定時間(例えば10
μs)後に投光手段を駆動させると同時に、同期用投光
素子2を発光させて隣接する次の光電センサ1に同期信
号を与えるようにして投光タイミングを制御するものが
ある。この構成であれば、例えば、5台の光電センサ1
を隣接して配置した場合、図7に示すように、1台目の
光電センサ1が投光動作を行うと、その隣の2台目の光
電センサ1が10μs後に投光動作を行い、10μs毎
に順次隣の光電センサ1が投光動作を行ことになり、も
って各光電センサ1間の投光タイミングが重なることな
く相互干渉を防止することができる。
来の光電センサにおける制御はマイクロコンピュータ
(以下、「マイコン」という)により実行されるが、受
信手段の受信タイミングに対して、マイコンの処理にず
れが生じる場合がある。即ち、隣接した光電センサ1か
ら同期信号を受けてから次の光電センサ1に同期信号を
与える送信タイミング及び投光手段の投光タイミングが
正規のタイミングよりも遅くなったり、早くなったりす
ることがある。
グが遅れる場合、例えば、図8に示すように、2台目の
光電センサ1において同期信号を受信してから投光動作
及び次の同期信号への送信までの時間が正規の時間10
μsに対してΔt遅れたとすると、2台目の投光手段の
投光周期は50μs+Δtとなって、正規の投光周期5
0μsに対してΔtだけ長くなる。それと共に3台目の
光電センサ1は同期信号の受信タイミングが正規の時間
10μsからΔtだけ遅れることになる。そして、この
3台目でもマイコン処理のずれによってΔt遅れが生じ
ると、結局、その投光周期は50μs+Δt×2となっ
て、Δt×2だけ長くなってしまう。さらに、5台目の
光電センサ1でもマイコン処理のずれでΔt遅れが生じ
ると、その投光周期は50μs+Δt×3となってΔt
×3も長くなってしまうことになる。即ち、各光電セン
サ1において生じたマイコン処理による遅れΔtが、順
次に次の光電センサ1に累積的に引継がれていき、次第
に投光周期が正規の周期に対して大きく遅れていくこと
になる。このことは、投光手段の投光タイミングに同期
して動作する受光手段の受光タイミングも順次遅れてい
くこと、つまり応答速度が順次遅くなることを意味す
る。従って、例えば、移動物体を検出する場合に、その
移動速度に検出タイミングが対応できず移動物体の検出
ができなくなるおそれがある。
目及び5台目においてマイコン処理により送信タイミン
グ及び投光タイミングがΔtだけ早くなる場合には、逆
に投光周期が正規の周期50μsより短くなり、そのず
れはやはり順次に次の光電センサ1に累積的に引継がれ
て、次第に短くなる。ここで、前記マイコンは1回の投
光動作に対して次の投光動作までの非投光期間の間に投
光動作、受光動作、検出動作等のさまざまな処理が行わ
れており、ある程度の処理時間を要するが、前記のよう
に投光周期がどんどん短くなると投光周期がマイコン処
理時間以下となってマイコンが正常な処理することがで
きなくなり、誤検出を招くおそれが生じ得る。
で、その目的は、複数個を隣接して配置した場合に、各
光電センサでのマイコン処理によるずれが累積されるこ
となく下位の光電センサに同期信号を順次伝送すること
が可能な光電センサを提供するところにある。
め、請求項1の発明に係る光電センサは、複数個が隣接
して配置される光電センサであって、光電センサには、
光を照射する投光手段と、この投光手段から照射された
光の反射光または透過光を受光する受光手段と、他の光
電センサからの同期信号を受信する受信手段と、他の光
電センサに同期信号を送信する送信手段と、受信手段が
同期信号を受けたことを条件に、投光手段及び受光手段
を駆動させると共に、所定時間後に送信手段を駆動させ
るように制御する制御手段とが備えられ、予め付けた順
位が上位の光電センサから下位の光電センサへと順次同
期信号を伝送させて、順番に投受光動作させることで各
光電センサ間の干渉を防止することが可能な光電センサ
において、光電センサには、受信手段が受ける同期信号
の受信周期を随時測定する受信周期測定手段と、受信周
期測定手段により測定された受信周期と、予め記憶され
た所定基準周期とを比較し、それらの両者間に誤差が生
じたときに、送信手段の駆動周期が正規の周期になるよ
うに、所定時間を誤差分で補正する補正手段とが備えら
れているところに特徴を有する。
センサは、順位が上位の光電センサから同期信号を受信
すると、投光及び受光動作を行うと共に、所定時間経過
後に送信手段を駆動させて、次の順位の光電センサに同
期信号を与え、その次の順位の光電センサがその同期信
号に基づいて投光及び受光動作を行うと共に、所定時間
経過後に送信手段を駆動させていく。このように、順位
が上位の光電センサから下位の光電センサへと順次同期
信号を伝送させて、それらの光電センサを順番に投受光
動作させることで、互いの投光タイミングが重なること
なく相互干渉を回避することができる。
て、制御手段の処置にずれが生じると、次の順位の光電
センサに与える同期信号の送信タイミングも正規のタイ
ミングに対してずれが生じ、前記次の光電センサにおけ
る受信手段の受信周期も正規の周期に対してずれが生じ
る。ここで、請求項1の構成によれば、受信周期測定手
段により測定された受信周期と、予め記憶された所定基
準周期とに誤差が生じ、補正手段により送信手段の駆動
周期が正規の周期になるように、その誤差分、前記所定
時間が補正される。すなわち、受信手段が同期信号を受
けてから送信手段を駆動させるための前記所定時間を、
前記誤差に基づいて増減補正することで、下位の光電セ
ンサに同期信号を与える送信タイミングを正規のタイミ
ングに補正する。これにより、上位の光電センサで生じ
た制御手段での処理によるずれを、下位の光電センサに
おいて累積することなく排除することが可能になる。
施形態を図1ないし図3によって説明する。本実施形態
の光電センサ10は、図1に示すように、光を照射する
投光手段11、この投光手段11から照射された光の反
射光を受光する受光手段12、隣接する他の光電センサ
10との間で同期信号を伝送するための同期用の受光素
子13及び投光素子14、出力回路15と、CPU16
とを備え、ここでは、例えば5台が隣接して並べられて
いる。なお、以下において、これらの光電センサ10に
1から5の順位を付けて、1台目(同図において最上に
記載された光電センサ10),2台目...,5台目
(同図において最下に記載された光電センサ10)と称
して説明する。
電源投入時に同期用投光素子14に送信同期信号Soを与
えると共に、同期用受光素子13からの受信同期信号Si
を受けたかどうかを検知する。受信同期信号Siを受けな
かった場合には、それ以降「いわゆる親機」として機能
することになる。より詳しくは、CPU16は、例えば
50μsの周期で投光手段11に投光信号Stを、同期用
投光素子14に送信同期信号Soをそれぞれ与えると共
に、その投光手段11に投光信号Stを与えるタイミング
に同期した時期において受光手段12からの受光信号レ
ベルが所定値以下であるかどうかを判断して、その結果
に基づく検出信号を出力回路15に与える。
る子機」として機能することになる。より詳しくは、C
PU16は、同期用受光素子13から受信同期信号Siを
受けると、それから例えば10μsのウエイト時間経過
後に、投光手段11に投光信号Stを、同期用投光素子1
4に送信同期信号Soをそれぞれ与え、その投光手段11
に投光信号Stを与えるタイミングに同期した時期におい
て受光手段12からの受光信号レベルが所定値以下であ
るかどうかを判断して、その結果に基づく検出信号を出
力回路15に与える。本実施形態では、図1に示した5
台の光電センサ10のうち電源投入時に同期用受光素子
13に同期信号が入射しない1台目の光電センサ10が
「親機」として機能し、2〜5台目が「子機」として機
能することになる。そして、図2に示すように、1台目
の光電センサ10から50μsの周期で出射される同期
信号は、2〜5台目の各光電センサ10において10μ
s遅延されて順次伝送されると共に、それに同期して1
0μs毎にずらして各光電センサ10が投受光動作を行
うことになり、もって各光電センサ10間の相互干渉を
防止することが可能になる。
PU16は、図3のフローチャートに示す内容を実行し
て、本発明にいう「受信周期測定手段」及び「補正手
段」として機能する。より詳しくは、ステップS1及び
ステップS2において、受信同期信号Siを受けたかどう
かが判断され、その受信同期信号Siを受ける毎に、その
受信周期Tが測定される。そして、ステップS3におい
て、測定された受信周期Tと、予め記憶された基準周期
との大小が比較される。なお、この基準周期は、例えば
電源投入当初に1台目から順次同期信号を伝送させたと
きの各光電センサ10の受信周期を記憶させることで設
定されている。各光電センサ10のCPU16の処理の
ばらつきによって実際に記憶される基準周期に対応する
値(パラメータ)は異なることもあり得るが、説明を簡
略化させるために、本実施形態では子機としての全ての
光電センサ10のCPU16は、基準周期として1台目
(親機)の投光周期と同じ値(50μs)が記憶された
ものとする。
タイミング、即ち受信同期信号Siを受けてから10μs
後に投光信号St及び送信同期信号Soを出力する(ステッ
プS4,S7)。一方、一致しない場合には、ステップ
S5及びステップS6において、周期差Dを算出してウ
エイト時間Bを補正する。より詳しくは、受信周期Tが
基準周期より長くなった場合には、正規のウエイト時間
(10μs)から周期差Dを差し引いた時間(10μs
−D)経過後に投光信号St及び送信同期信号Soを出力す
る(ステップS7)。逆に、受信周期Tが基準周期より
短くなった場合には、正規のウエイト時間(10μs)
に周期差Dを加えた時間(10μs+D)経過後に投光
信号St及び送信同期信号Soを出力する(ステップS
7)。
示すように、2台目の光電センサ10において、CPU
16の処理のずれにより受信同期信号Siを受けてから投
光信号St及び送信同期信号Soを出力する時間が正規のウ
エイト時間(10μs)に対してΔt(同図では、斜線
で塗り潰された部分)遅れたとすると、次の3台目の受
信周期Tはやはり50μs+Δtとなる。ここで、3台
目において、上述したようにCPU16が補正手段とし
て機能して、正規のウエイト時間(10μs)からΔt
(同図では、網掛け部分)だけ差し引いた時間(10μ
s−Δt)経過後に投光信号St及び送信同期信号Soを出
力するように動作することになる。これにより、4台目
は、正規の受信周期(50μs)で受信同期信号Siを受
けることができるので、たとえ4台目の光電センサ10
でも、CPU16の処理による遅れΔt(同図では、斜
線で塗り潰された部分)が生じたとしても、2台目の光
電センサ10で生じたCPU16の処理の遅れΔtが累
積されることはない。そして、4台目で生じた処理の遅
れΔtも5台目の光電センサ10において排除されるこ
とになる。このように、上位の光電センサ10で生じた
CPU16での処理によるずれを、下位の光電センサ1
0において累積することなく排除することが可能にな
る。なお、本実施形態では、図2に示すように、2台目
の光電センサ10においてCPU16の処理の遅れΔt
が継続したとしても、4台目の光電センサ10において
基準周期に対する受信周期Tの周期差Δtに基づいて補
正がなされ、やはり上位の光電センサ10で生じたずれ
を下位の光電センサ10において累積することなく排除
することが可能になる。
示す。前記第1実施形態との相違は、前記第1実施形態
では補正の対象を常に正規のウエイト時間(10μs)
としたが、本実施形態では、一旦補正がなされたときに
はその補正後のウエイト時間(例えば10μs−Δt)
を記憶するようにして、その補正後のウエイト時間を補
正の対象とするところにあり、その他の点は前記第1実
施形態と同様である。従って、第1実施形態と同一符号
を付して詳細な説明を省略し、異なるところのみを次に
説明する。
台目においては補正後のウエイト時間(10μs−Δ
t)が維持され、4台目において受信周期Tが長くなる
が、やはり5台目で補正がなされる。このように、第1
実施形態と同様、上位の光電センサ10で生じたずれを
下位の光電センサ10において累積することなく排除す
ることが可能になる。
態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明する
ような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
0間の同期信号の伝送手段として、同期用の投光素子1
4及び受光素子13を設けて、配線を要しないいわゆる
無線式としたが、これに限られず、各光電センサ10間
を信号線或いはコネクタ手段を介して接続して同期信号
を伝送するいわゆる有線式によるものであってもよい。
センサ10を例にして説明したが、これに限らず、透過
型の光電センサであってもよく、または、複数個の投光
素子及び受光素子をそれぞれ一列に並べて個別のケース
に収容して対向状態にするエリアセンサにも適用でき、
もちろん投光素子からの光を光ファイバーで検出箇所に
導くファイバセンサにも適用することができる。
ンサ10を、上述した電源投入時の一連の操作により、
「いわゆる親機」として機能する光電センサ10と「い
わゆる子機」として機能する光電センサ10とに設定し
た、これに限られず、それぞれ親機専用の光電センサ
と、子機専用の光電センサであってもよい。また、全て
が子機としての機能のみを有し、そのうちの1台に外部
から同期信号を与えられて順次各光電センサ間で伝送す
るように構成されるものであってもよい。
出力タイミングは、送信同期信号Soと同時期としたが、
これに限られず、例えば、CPU16が受信同期信号Si
を受けたときに同時であってもよい。
ャート図(1)
ャート図(2)
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個が隣接して配置される光電センサ
であって、 前記光電センサには、光を照射する投光手段と、 この投光手段から照射された光の反射光または透過光を
受光する受光手段と、 他の光電センサからの同期信号を受信する受信手段と、 他の光電センサに同期信号を送信する送信手段と、 前記受信手段が同期信号を受けたことを条件に、前記投
光手段及び前記受光手段を駆動させると共に、所定時間
後に前記送信手段を駆動させるように制御する制御手段
とが備えられ、予め付けた順位が上位の光電センサから
下位の光電センサへと順次同期信号を伝送させて、順番
に投受光動作させることで各光電センサ間の干渉を防止
することが可能な光電センサにおいて、 前記光電センサには、前記受信手段が受ける同期信号の
受信周期を随時測定する受信周期測定手段と、 前記受信周期測定手段により測定された受信周期と、予
め記憶された所定基準周期とを比較し、それらの両者間
に誤差が生じたときに、前記送信手段の駆動周期が正規
の周期になるように、前記所定時間を前記誤差分で補正
する補正手段とが備えられていることを特徴とする光電
センサ。
Priority Applications (1)
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JP2001108672A JP4576065B2 (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 光電センサ |
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