JP2002304574A - ビジュアル・インフォメーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駅構内等のコミュニティスペースに動画広告
を始めとするマルチメディアを導入し、利用客の利便性
を図り地域商圏ニーズに対応した柔軟な媒体を開発す
る。 【解決手段】 駅構内、空港ロビー、ビル構内等のコミ
ュニティスペースに新広報メディアを導入するインフォ
メーションシステムであって、行政・公共情報の提供、
緊急事故・災害時の情報提供と現場誘導、及び企業・店
舗広告提供等の動画掲出に対応した地域密着型の各種リ
アルタイム情報を提供する大型ビジョンと、インターネ
ット対応のリアルタイム文字情報、地域密着型情報及び
パーソナルメッセージの配信を行うための多機能メッセ
ージボードと、近郊商圏情報・商品・サービスの提供に
特化した情報の表示と印刷出力が可能な双方向型のマル
チメディア端末と、各種モニターへの広告掲出と情報受
配信の管理とインターネット対応のＷｅｂマスター等を
管理するコントロールセンターとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駅構内、空港ロビ
ー、ビル構内等のコミュニティスペースに新しい広報メ
ディアとして動画広告等のマルチメディア情報を提供す
る双方向型のビジュアル・インフォメーションシステム
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、駅構内、ビル構内、空港ロビ
ー等の構内広告のほとんどは、一般屋外広告と同様に、
壁スペースの空きを有効活用した看板やポスター広告に
限られていて、広告主側にとっては十分な情報提供を消
費者に行うことが難しいので、現状では満足できる広告
媒体とは言い難い面があり、又、消費者側にとっても必
要な情報を得ることが難しいという状況にある。さら
に、事故や災害の際も、その都度立看板等による情報提
供というのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、そ
れら構内看板の一部を大小の動画スクリーンに差替える
ことによって、より視覚的でリアルなメッセージの伝達
を可能にし、インターネットの活用によって有益情報の
リアルタイム提供と利用客との双方向コミュニケーショ
ンを実現し、ＥＣ（電子商取引）端末および多機能メッ
セージボードを用いて地域商圏・店舗の広告掲出ハード
ルを低減して参加メリットを拡大させ、エリアおよび時
間帯により利用客特性を明確にして利用客の利便性を追
及することで、一般企業広告主や地域ニーズに密着した
柔軟な媒体の開発を可能にするビジュアル・インフォメ
ーションシステムを提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明は、駅構内、空港ロビー、ビ
ル構内等のコミュニティスペースに新広報メディアとし
てマルチメディアを導入するインフォメーションシステ
ムであって、行政・公共情報の提供、緊急事故・災害時
の情報提供と現場誘導、及び企業・店舗広告提供を含む
動画掲出に対応した地域密着型の各種リアルタイム情報
を提供する大型ビジョンと、インターネット対応のリア
ルタイム文字情報、地域密着型情報及びパーソナルメッ
セージの配信を行うための多機能メッセージボードと、
前記大型ビジョン及び前記多機能メッセージボードと連
携し、近郊商圏情報・商品・サービスの提供に特化した
情報の表示と印刷出力及び利用者による入力が可能な相
互に情報交換を行う双方向型のマルチメディア端末と、
前記各種モニターへの広告掲出と情報配信及び授受の管
理とインターネット対応のＷｅｂマスター等を管理する
コントロールセンターとを備えたことを特徴としてい
る。

【０００５】請求項２に記載の発明は、前記マルチメデ
ィア端末に連携し、利用者の保有するインターネット端
末を介して利用客との双方向コミュニケーションを図
り、インターネット対応の企業・店舗広告、商圏リアル
タイム情報の配信を行うための中小型画面モニターを備
えたことを特徴としている。請求項３に記載の発明は、
前記大型ビジョン及び前記マルチメディア端末に連携
し、関連する情報を紙媒体で提供するＰＯＰスタンドを
備えたことを特徴としている。

【０００６】請求項４に記載の発明は、前記コントロー
ルセンターが、各地域の行政・公共情報を格納する行政
公共情報データベースと、一般企業広告主から受注した
動画広告情報を格納する企業広告情報データベースと、
各地域店舗等の商圏情報を格納する商圏情報データベー
スと、電子メール配信サービスのためのメール登録を行
うメール登録データベースとを備え、各地域の行政機関
の公共情報を編集して前記行政公共情報データベースに
格納し、必要に応じて前記大型ビジョンに前記公共情報
を配信表示する行政公共情報表示手段と、一般企業広告
主から受注した動画広告情報を編集して前記企業広告情
報データベースに格納し、契約日時に読出して前記大型
ビジョンに動画広告を配信表示する動画広告表示手段
と、構内ホームページを開設して前記中小画面モニター
にインターネット対応の商圏広告・情報を表示し前記多
機能メッセージボードにはインターネット対応の文字情
報を表示して利用客の閲覧を受付け双方向のコミュニュ
ケーションを行うＷｅｂマスターと、コミュニティスペ
ース内で完結する双方向メディアとして設置されたマル
チメディア端末の入出力管理と前記多機能メッセージボ
ードへの伝言メッセージの配信管理を行うマルチメディ
ア端末管理手段とを有することを特徴としている。

【０００７】請求項５に記載の発明は、前記大型ビジョ
ンが、少なくとも、地域密着型の行政・公共情報の提供
と、一般企業の動画広告の表示と、災害・事故情報の提
供と、緊急時の現場誘導及び案内表示とを行うことを特
徴としている。請求項６に記載の発明は、前記動画広告
表示手段が、前記大型ビジョンに表示する動画広告を、
広告主企業の数社ローテーションの切換え表示により効
率的に掲出することを特徴としている。請求項７に記載
の発明は、前記多機能メッセージボードが、少なくと
も、インターネット対応のリアルタイム文字情報、地域
密着型情報、パーソナルメッセージの配信および災害・
事故等の緊急時の情報を表示することを特徴としてい
る。請求項８に記載の発明は、前記マルチメディア端末
が、少なくとも双方向メディアとして情報を発信、受信
する機能と、利用者に対するクーポン発行機能と、パー
ソナルメッセージ機能と、印刷物による資料の取出し機
能とを有することを特徴としている。請求項９に記載の
発明は、前記大型ビジョン、前記中小画面モニター、多
機能メッセージボード、及び前記マルチメディア端末に
表示される情報が、多言語に対応して提供されることを
特徴としている。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態に
係るビジュアル・インフォメーションシステムの大略構
成図である。１は鉄道、地下鉄等の駅構内のコミュニテ
ィスペースを表している。２は同様なコミュニティスペ
ースとしての空港ロビーであり、３も同様なコミュニテ
ィスペースとしてのビル構内を表している。４はこうし
た駅構内１（以降は、コミュニティスペースを駅構内と
して説明する）のようなコミユニティスペースでの行政
・公共情報の提供及び広告メディア配信、Ｗｅｂマスタ
ー業務、各種管理業務をコンピュータシステムにより管
理運行するコントロールセンターである。

【０００９】５は広告主となる一般企業であり、広告主
５は広告費を払って広告申込みを行い、印刷物や記録媒
体による広告用の画像ソースデータを提供する。またコ
ントロールセンター４は、図示していないが地域の行政
機関を含む公共機関にも接続されており、これらの情報
を基に行政・公共情報や広告用の動画ファイル等を編集
作成する。６は各地域店舗等であり地域の商圏情報、商
品・サービスの提供等の情報をコントロールセンター４
に会員として提供する。

【００１０】７は動画広告を表示するための大型ビジョ
ンであり、このような横幅が３メートルにもなる大型画
像表示装置としてはＬＥＤ方式、プラズマ等の放電系方
式、ＣＲＴ方式、液晶方式等があるが、ここでは省電力
・長寿命で、赤、緑、青の３原色発光ダイオードを使用
したＬＥＤ方式を例に取り上げ説明する。ＬＥＤ方式は
１０２４階調等の表示が可能で２５６階調システムの６
４倍等の色数を有し、屋内外で高精密な画像表示が可能
であって、コンポジット映像信号（ＮＴＳＣ信号）、コ
ンポーネントシリアル・デジタル信号（ＳＤＩ）、ＲＧ
Ｂ信号（ＶＧＡ、ＳＶＧＡ）など様々な入力信号に対応
している。

【００１１】代表的な大型表示システムとしては、松下
電器製アストロビジョン（商品名）等が知られている。
これは、画面モニターのスクリーン本体と分離したコン
トロールセンター側設備として、動画ファイルの編集・
表示スケジュールの設定等を行うコンピュータシステム
であるＳＣＴ（スクリーン・コントロール・ターミナ
ル）と、画面モニターのスクリーン電源のＯＮ／ＯＦＦ
等をリモート制御するリモート制御装置を備えている。
画面モニター側の設備として、ＳＣＴからのグラフィッ
ク画像をＶＧＡ信号として出力するＤＰＣ（ディスプレ
イ・パソコン）と、ＮＴＳＣ映像信号とＶＧＡ信号を合
成してスクリーンに表示するデジタル表示データを生成
してＬＥＤを駆動する画像信号処理装置ＳＣＵ（スクリ
ーンコントロール・ユニツト）と、ＳＣＵの指示に従い
電力をスクリーンに分配供給するＰＤＵ（電力分配ユニ
ット）等により構成されている。なお、大型ビジョン７
としては、以上のアストロビジョンに限定するものでは
なく同種のいかなる表示システムでも使用可能である。

【００１２】また、図１の８は中・小型画面モニター
で、大型ビジョン７と同一の表示機能を持つサイズの小
さいスクリーンで構成されていて、マルチメディア（動
画、静止画、文字情報、音声付）機能による、インター
ネット対応のＨＰ（ホームページ）などによる企業・店
舗広告や、インターネット端末を介して利用客との双方
向コミュニケーション、公共情報や一般地域商圏のリア
ルタイム情報の配信を、時間帯・利用客・地域特性に即
して多言語で行っている。

【００１３】９は多機能メッセージボードであり、各種
文字情報を表示するボードで、各種入力のボード表示が
可能であり、インターネット対応のリアルタイム文字情
報、例えば、登録システムによる電子メール処理や、地
域密着型情報表示、一昔前の、駅の伝言黒板の電子化と
してのパーソナルメッセージ配信、緊急災害時の情報通
知等を行う。

【００１４】１０はマルチメディア端末で、パソコン等
の操作に不慣れな利用者を対象にタッチパネル方式の操
作画面を併用して、手軽にインターネットアクセスがで
きるように街頭設置される端末システムである、いわゆ
るキオスク端末をベースに構成されたマルチメディア端
末であり、Ｗｅｂ機能を有してホームページ検索、ＥＣ
（電子商取引）機能等の他に、コントロールセンター４
のマルチメディア端末管理部を介して多機能メッセージ
ボード上にパーソナルメッセージを多言語で交換する機
能等も備え、簡単な印刷物を取出すことが可能な機能を
備えている。１１はＰＯＰ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｐｕｒ
ｃｈａｓｅ）スタンドで、補助的な紙情報（パンフレッ
ト等）の掲出を行う。１２〜１４は各種端末装置で、家
庭、オフィスや携帯電話などからアクセスすることが可
能になっている。

【００１５】図２は図１に示すコントロールセンターの
配信制御ブロック図である。図２において、２０はコン
トロールセンター４内に設けられたＷｅｂマスターで、
Ｗｅｂサーバー２１、メールサーバー２２等で構成され
ている。２３は行政公共情報表示手段で、コミュニティ
スペースにおける地域の行政・公共情報を各モニターに
掲出し、特に緊急時の情報提供や現場誘導の際には先述
のようなＬＥＤ表示装置等により構成される大型ビジョ
ン７を用いて表示する。２４は動画広告表示手段で、大
型ビジョン７への広告動画表示と、Ｗｅｂマスター２０
と連動したインターネット処理も含む中小型画面モニタ
ー８への表示を管理する。２５はマルチメディア端末管
理手段で、主にマルチメディア端末１０の入出力制御を
行う。

【００１６】２６は行政公共情報データベースで、各行
政機関１６や公共機関（図示せず）から情報提供を受
け、必要に応じて動画化を図り、各行政機関１６や公共
機関の承認を得て、各種情報を保存する。２７は企業広
告情報データベースで、広告主５からの動画広告のソー
スデータを基にコントロールセンター４において、編集
生成した動画ファイルを広告主５の承認を得て、ＭＰＥ
Ｇ形式等の圧縮画像データとして保存する。２８は商圏
情報データベースで、会員登録した地域店舗の情報、商
品・サービスの情報などを保存する。２９は端末メール
登録データベースで、登録端末に電子メールを用いて情
報配信を行う場合の各端末を特定する情報を登録・保存
する。

【００１７】図３は図１に示すマルチメディアのコミュ
ニティスペース導入イメージを示す図である。図３は、
大型ビジョン７、中小画面モニター８、多機能メッセー
ジボード９、マルチメディア端末１０、ＰＯＰスタンド
１１等を配置した場合の、具体的な駅構内などのコミュ
ニティスペースのイメージを示すものである。この場合
は緊急時の利用形態を示したもので、大型ビジョン７に
誘導方向を示す矢印を点滅方向及び矢印の移動で直感的
にわかりやすく表示し、多機能メッセージボード９には
緊急情報が文字表示され、その内容を知ることができ
る。またスピーカーを併設して音声でも警告し、現場に
カメラが設置されている場合は、事故・災害現場等の状
況をリアルタイムに中小型画面モニター８に表示するこ
ともできる。

【００１８】つぎに動画広告を例にして動作について説
明する。図５のフローチャートに示すように、大型ビジ
ョン７の動画広告表示は広告主５からのソースデータを
基にコントロールセンター４の動画広告表示手段２４に
より動画ファイルを編集生成し、大型ビジョン７に数社
ローテーションでサイクリックに表示する運行プログラ
ムを組み、動画ファイルは企業広告情報データベース２
７に格納して置く（Ｓ１００）。

【００１９】大型ビジョン７のスクリーン電源をＯＮに
してモニターを表示可能状態にスタンバイする（Ｓ１０
１）。次に、企業広告情報データベース２７の動画ファ
イルを読出し、ＶＧＡ表示信号として表示運行スケジュ
ールに沿ってモニターに印加しＬＥＤを駆動する（Ｓ１
０２）。勿論、このＶＧＡ信号方式以外のＮＴＳＣ信号
を印加することも、ＶＧＡ＋ＮＴＳＣを合成して表示さ
せることも可能である。

【００２０】所定時間、初めの一社分の動画広告を表示
したら（Ｓ１０３）、次の広告主の動画広告に、運行ロ
ーテーション・プログラムに従って切換え表示する（Ｓ
１０４）。モニター表示の終了時間か？を判断して、終
了時間ではない時はＳ１０４に戻り、広告ローテーショ
ンを切換え、繰り返し表示を続ける（Ｓ１０５）。実際
には、大型ビジョン７での情報配信は上記動画広告以外
に行政機関、公共機関の情報を編集し、動画広告と併せ
て配信のスケジューリングを行う。

【００２１】次に、コントロールセンター４は中小型画
面モニター８を起動して、Ｗｅｂマスター２０より駅構
内１のＨＰ（ホームページ）のＵＲＬとして「駅名．ｃ
ｏｍ」のインターネット情報の表示等を行う。「駅名．
ｃｏｍ」には地域店舗の情報、行政・公共機関の情報、
各ＨＰ、商圏情報データベース２８の情報などが含ま
れ、利用客は図１〜２に示した自宅、オフィス等の端末
１２、１３や、携帯電話１４からインターネット１５を
介しアクセスすることができる。

【００２２】又、多機能メッセージボード９へは同様に
Ｗｅｂマスター２０によりインターネット対応のリアル
タイム文字情報を表示する。これには地域密着型情報、
構内情報、行政・公共情報、緊急事故情報なども含まれ
る。なお、利用客は登録手続きにより端末メール登録デ
ータベース２９に登録すれば、Ｗｅｂマスター２０を介
し必要情報、緊急情報等のメールサービスをオンデマン
ド、ブロードキャスト等で受けられ、これらの文字情報
のうち多機能メッセージボード９への表示が可能なもの
も用意されている。また、メッセージボード９には、マ
ルチメディア端末１０等を利用した利用客同志の、電子
黒板式のパーソナルメッセージの配信表示も行われる。

【００２３】次に、マルチメディア端末１０は地域密着
型のコミュニティスペース端末として、コミュニティス
ペース内で完結する双方向メディアとして利用客のニー
ズに即した情報の発信・受信を行うもので、コントロー
ルセンター４を介してＷｅｂアクセスやＥＣ（電子商取
引）機能、パーソナルメッセージ配信、クーポンの発行
等が可能であり、例えば、近郊商圏や商品・サービス情
報を英語／韓国語／中国語などの多言語に対応したＨＰ
（ホームページ）情報、或いは電子メールとして発信
し、家庭・オフィスの端末、携帯端末等からも閲覧する
こと等が可能であるが、ここでは動作の一例として図６
を参照し、多機能メッセージボード９へのパーソナルメ
ッセージ（伝言）表示を挙げて置く。

【００２４】図６において、図１〜２に示したマルチメ
ディア端末１０のメインメニュー画面（図示せず）の各
メニュー「Ｗｅｂ操作、伝言板、地域商圏情報、行政情
報、事故情報」等の中から伝言板を押して選択する（Ｓ
２００）。伝言板入力画面に切り替わるので、タッチ・
キー入力などによりメッセージを作成し（Ｓ２０１）、
送信ボタンを押す（Ｓ２０２）。

【００２５】図２に示したコントロールセンター４のマ
ルチメディア端末管理手段２５は、マルチメディア端末
１０からのメッセージ（伝言）を受信して（Ｓ２０
３）、多機能メッセージボード９にそのメッセージを表
示する（Ｓ２０４）。一方、メッセージボード９のメー
セージを読んだメッセージの相手は、別のマルチメディ
ア端末又は携帯電話端末等から返信メッセージをマルチ
メディア端末管理手段２５へ送信する（Ｓ２０５）。マ
ルチメディア端末管理手段２５は返信メッセージを受信
して（Ｓ２０６）、多機能メッセージボード９に返信メ
ッセージを表示することで、昔の駅に在った黒板式の伝
言板の電子化を実現することができる（Ｓ２０７）。実
際には、多機能メッセージボード９は通常他の表示にも
用いられるので、伝言板に記載された情報を見る際は、
マルチメディア端末１０の伝言板表示等のメニューから
マルチメディア端末管理手段２５を介してメッセージボ
ード９への表示要求を行う方法が取られる。このような
地域サービスの提供も可能である。

【００２６】この他、マルチメディア端末１０からは双
方向で、地域のＨＰにＷｅｂマスター２０を介してアク
セスして、端末に表示させることもできる。また大型画
面に表示されている企業広告などは、マルチメディア端
末１０に備えられた印刷出力機能により資料（テイクワ
ン）を取出すことも可能である。又、端末１２、１３、
携帯端末１４などのメールアドレスに電子メールを送る
ことも可能である。その場合にメールへの返信がマルチ
メディア端末１０へ返されることも考えられるが、メー
ルをマルチメディア端末に返信する場合は、返信した内
容を多機能メッセージボード９に表示するといった双方
向の地域密着型サービスが考えられる。その他、ネット
ワークについても地域密着型のＣＡＴＶ網等に接続する
ことも可能である。なお、課金方式については、自動販
売機のコインカウンター方式等を導入してもよい。

【００２７】このように、本実施の形態によれば、図４
に示すような大型ビジョン７、中・小型画面モニター
８、多機能メッセージボード９、マルチメディア端末１
０などのマルチメディア機能を駅構内１などのコミュニ
ティスペースに導入した結果、大型ビジョン７の導入に
よっては、地域に密着した行政機関の政策や情報を映像
によっても提供でき、商品やサービスなどのリアルな動
画広告などを低予算で掲出することができるようにな
る。また、インフラの一環として緊急時の現場誘導など
にも適用できる。また、中・小画面モニター８の導入に
よっては、インターネットを介して企業・店舗広告等を
掲出するために、即時性のある情報を多言語で提供し
て、地域に対しより広範囲なサービスが可能になり、Ｗ
ｅｂサイトとの連動により利用客の参加も活発になる。
また、多機能メッセージボード９の導入によっては、利
用客に必要なニュース・トピックスから企業広告や、利
用客同志コミュニケーションの掲示、緊急時の案内など
の掲示にもリアルタイムに対応できるので、コミュニテ
ィスペース内の情報サービスを強化、拡大できる。この
ようにコミュニティスペースへのマルチメディア導入に
よって、地域ネットワークの高機能化が実現される。

【００２８】ここまではコミュニティスペースとして駅
構内の例を説明したが、これに限定するものではなく、
空港ロビー、ビル構内、港湾ロビー、商店街など、各種
コミュニティスペースに適用可能である。また、上記平
常時の業務形態や緊急時の一部記載した大型ビジョン７
やメッセージボード９の使用形態の他に、コントロール
センター４は地域の行政機関、公共機関、全国規模の企
業・団体、及び地域企業・店舗。商店等に、入手した緊
急時の事故・災害情報などを必要に応じて配信すること
も可能である。なお、各コミュニティスペースに設置さ
れている上記各端末及びモニターはコントロール装置及
び通信装置を有しており、全てコントロールセンター４
からインターネット等の通信ネットワークを介してコン
トロールされ情報の授受がなされている。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、駅構内、空港ロビー、ビル構内等のコミ
ュニティスペースに新広報メディアとしてマルチメディ
アを導入するインフォメーションシステムであって、行
政・公共情報の提供、緊急事故・災害時の情報提供と現
場誘導、及び企業・店舗広告提供を含む動画掲出に対応
した地域密着型の各種リアルタイム情報を提供する大型
ビジョンと、インターネット対応のリアルタイム文字情
報、地域密着型情報及びパーソナルメッセージの配信を
行うための多機能メッセージボードと、大型ビジョン及
び多機能メッセージボードと連携し、近郊商圏情報・商
品・サービスの提供に特化した情報の表示と印刷出力及
び利用者による入力が可能な相互に情報交換を行う双方
向型のマルチメディア端末と、各種モニターへの広告掲
出と情報配信及び授受の管理とインターネット対応のＷ
ｅｂマスター等を管理するコントロールセンターとを備
えたので、エリア・時間帯・利用客の特性に即した行政
機関等の公共情報の提供と広告掲出プランに基づくコミ
ュニティスペースへのマルチメディアの導入によって、
動画により利用客の視覚に強力に訴えることで利用客の
広告への高関与と地域商圏情報を直接的に引き出し広報
効果を高める効果がある。

【００３０】請求項２に記載の発明によれば、マルチメ
ディア端末に連携し、利用者の保有するインターネット
端末を介して利用客との双方向コミュニケーションを図
り、インターネット対応の企業・店舗広告、商圏リアル
タイム情報の配信を行うための中小型画面モニターを備
えたので、マルチメディア端末での情報取得のみなら
ず、自宅やオフィス、或いは携帯端末からアクセスで
き、地域情報の提供効果が期待できる。請求項３に記載
の発明によれば、大型ビジョン及び前記マルチメディア
端末に連携し、関連する情報を紙媒体で提供するＰＯＰ
スタンドを備えたので、単純なＰＯＰスタンドやモニタ
ー画面による一方向のものとは異なる情報提供の相乗効
果が期待できる。

【００３１】請求項４に記載の発明によれば、コントロ
ールセンターは、各地域の行政・公共情報を格納する行
政公共情報データベースと、一般企業広告主から受注し
た動画広告情報を格納する企業広告情報データベース
と、各地域店舗等の商圏情報を格納する商圏情報データ
ベースと、電子メール配信サービスのためのメール登録
を行うメール登録データベースとを備え、各地域の行政
機関の公共情報を編集して行政公共情報データベースに
格納し、必要に応じて大型ビジョンに公共情報を配信表
示する行政公共情報表示手段と、一般企業広告主から受
注した動画広告情報を編集して企業広告情報データベー
スに格納し、契約日時に読出して大型ビジョンに動画広
告を配信表示する動画広告表示手段と、構内ホームペー
ジを開設して中小画面モニターにインターネット対応の
商圏広告・情報を表示し多機能メッセージボードにはイ
ンターネット対応の文字情報を表示して利用客の閲覧を
受付け双方向のコミュニュケーションを行うＷｅｂマス
ターと、コミュニティスペース内で完結する双方向メデ
ィアとして設置されたマルチメディア端末の入出力管理
と多機能メッセージボードへの伝言メッセージの配信管
理を行うマルチメディア端末管理手段とを有しているの
で、コミュニティスペースへのマルチメディア導入によ
る動画、Ｗｅｂ情報等の配信制御により、地域ネットワ
ークの機能拡大を図り、利用客の利便性の向上と一般企
業広告主及び地域商圏ニーズに応えられる柔軟な媒体開
発を実現できる。

【００３２】請求項５に記載の発明によれば、大型ビジ
ョンは、少なくとも、地域密着型の行政・公共情報の提
供と、一般企業の動画広告の表示と、災害・事故情報の
提供と、緊急時の現場誘導及び案内表示とを行うので、
大型画面としての効果を最大限に発揮することができ
る。請求項６に記載の発明によれば、動画広告表示手段
は、大型ビジョンに表示する動画広告を、広告主企業の
数社ローテーションの切換え表示により効率的に掲出す
るようにしたので、数社ローテーションによる効率的で
低予算の自動的な動画広告の掲出が可能になる。請求項
７に記載の発明によれば、多機能メッセージボードは、
少なくとも、インターネット対応のリアルタイム文字情
報、地域密着型情報、パーソナルメッセージの配信およ
び災害・事故等の緊急時の情報を表示するので、一目で
内容を把握できる文字情報により、緊急災害時の情報か
ら多様な一般情報までを提供して利用客の利便性を図る
ことができる。請求項８に記載の発明によれば、マルチ
メディア端末は、少なくとも双方向メディアとして情報
を発信、受信する機能と、利用者に対するクーポン発行
機能と、パーソナルメッセージ機能と、印刷物による資
料の取出し機能とを有しているので、マルチメディア端
末はパソコンに不慣れな人でも操作が容易で誰でも補助
的に使用できる街頭端末型の双方向メディアとして地域
のネットワーク機能の拡大強化に貢献し、さらに利用者
はクーポンの発行でメリットを享受できる。請求項９に
記載の発明によれば、大型ビジョン、中小画面モニタ
ー、多機能メッセージボード、及びマルチメディア端末
に表示される情報は、多言語に対応して提供されるの
で、地域に密着した生活情報の提供という側面からも効
果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るビジュアル・インフ
ォメーションシステムの大略構成図である。

【図２】図１に示すコントロールセンターの配信制御ブ
ロック図である。

【図３】図１に示すマルチメディアのコミュニティスペ
ース導入のイメージを示す図である。

【図４】図１に示す画面モニターの説明図である。

【図５】図２に示す動画広告表示手段の処理のフローチ
ャートである。

【図６】図２に示すマルチメディア端末管理手段の処理
のフローチャートである。

【符号の説明】

１ 駅構内 ２ 空港ロビー ３ ビル構内 ４ コントロールセンター ５ 広告主 ６ 地域店舗 ７ 大型ビジョン ８ 中・小型画面モニター ９ 多機能メッセージボード １０ マルチメディア端末 １１ ＰＯＰ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｐｕｒｃｈａｓ
ｅ）スタンド １２、１３ 端末 １４ 携帯端末 １５ インターネット １６ 行政機関 ２０ Ｗｅｂマスター ２１ Ｗｅｂサーバー ２２ メールサーバー ２３ 行政公共情報表示手段 ２４ 動画広告表示手段 ２５ マルチメディア端末管理手段 ２６ 行政公共情報データベース ２７ 企業広告情報データベース ２８ 商圏情報データベース ２９ 端末メール登録データベース

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 駅構内、空港ロビー、ビル構内等のコミ
   ュニティスペースに新広報メディアとしてマルチメディ
   アを導入するインフォメーションシステムであって、 行政・公共情報の提供、緊急事故・災害時の情報提供と
   現場誘導、及び企業・店舗広告提供を含む動画掲出に対
   応した地域密着型の各種リアルタイム情報を提供する大
   型ビジョンと、 インターネット対応のリアルタイム文字情報、地域密着
   型情報及びパーソナルメッセージの配信を行うための多
   機能メッセージボードと、 前記大型ビジョン及び前記多機能メッセージボードと連
   携し、近郊商圏情報・商品・サービスの提供に特化した
   情報の表示と印刷出力及び利用者による入力が可能な相
   互に情報交換を行う双方向型のマルチメディア端末と、 前記各種モニターへの広告掲出と情報配信及び授受の管
   理とインターネット対応のＷｅｂマスター等を管理する
   コントロールセンターとを備えたことを特徴とするビジ
   ュアル・インフォメーションシステム。
2. 【請求項２】 前記マルチメディア端末に連携し、利用
   者の保有するインターネット端末を介して利用客との双
   方向コミュニケーションを図り、インターネット対応の
   企業・店舗広告、商圏リアルタイム情報の配信を行うた
   めの中小型画面モニターを備えたことを特徴とする請求
   項１に記載のビジュアル・インフォメーションシステ
   ム。
3. 【請求項３】 前記大型ビジョン及び前記マルチメディ
   ア端末に連携し、関連する情報を紙媒体で提供するＰＯ
   Ｐスタンドを備えたことを特徴とする請求項１又は請求
   項２に記載のビジュアル・インフォメーションシステ
   ム。
4. 【請求項４】 前記コントロールセンターは、各地域の
   行政・公共情報を格納する行政公共情報データベース
   と、一般企業広告主から受注した動画広告情報を格納す
   る企業広告情報データベースと、各地域店舗等の商圏情
   報を格納する商圏情報データベースと、電子メール配信
   サービスのためのメール登録を行うメール登録データベ
   ースとを備え、 各地域の行政機関の公共情報を編集して前記行政公共情
   報データベースに格納し、必要に応じて前記大型ビジョ
   ンに前記公共情報を配信表示する行政公共情報表示手段
   と、一般企業広告主から受注した動画広告情報を編集し
   て前記企業広告情報データベースに格納し、契約日時に
   読出して前記大型ビジョンに動画広告を配信表示する動
   画広告表示手段と、構内ホームページを開設して前記中
   小画面モニターにインターネット対応の商圏広告・情報
   を表示し前記多機能メッセージボードにはインターネッ
   ト対応の文字情報を表示して利用客の閲覧を受付け双方
   向のコミュニュケーションを行うＷｅｂマスターと、コ
   ミュニティスペース内で完結する双方向メディアとして
   設置されたマルチメディア端末の入出力管理と前記多機
   能メッセージボードへの伝言メッセージの配信管理を行
   うマルチメディア端末管理手段とを有することを特徴と
   する請求項１〜３のいずれかに記載のビジュアル・イン
   フォメーションシステム。
5. 【請求項５】 前記大型ビジョンは、少なくとも、地域
   密着型の行政・公共情報の提供と、一般企業の動画広告
   の表示と、災害・事故情報の提供と、緊急時の現場誘導
   及び案内表示とを行うことを特徴とする請求項４に記載
   のビジュアル・インフォメーションシステム。
6. 【請求項６】 前記動画広告表示手段は、前記大型ビジ
   ョンに表示する動画広告を、広告主企業の数社ローテー
   ションの切換え表示により効率的に掲出することを特徴
   とする請求項４に記載のビジュアル・インフォメーショ
   ンシステム。
7. 【請求項７】 前記多機能メッセージボードは、少なく
   とも、インターネット対応のリアルタイム文字情報、地
   域密着型情報、パーソナルメッセージの配信および災害
   ・事故等の緊急時の情報を表示することを特徴とする請
   求項４に記載のビジュアル・インフォメーションシステ
   ム。
8. 【請求項８】 前記マルチメディア端末は、少なくとも
   双方向メディアとして情報を発信、受信する機能と、利
   用者に対するクーポン発行機能と、パーソナルメッセー
   ジ機能と、印刷物による資料の取出し機能とを有するこ
   とを特徴とする請求項４に記載のビジュアル・インフォ
   メーションシステム。
9. 【請求項９】 前記大型ビジョン、前記中小画面モニタ
   ー、多機能メッセージボード、及び前記マルチメディア
   端末に表示される情報は、多言語に対応して提供される
   ことを特徴とする請求項４〜８のいずれかに記載のビジ
   ュアル・インフォメーションシステム。