JP2002304561A

JP2002304561A - 電子サービス提供システム

Info

Publication number: JP2002304561A
Application number: JP2001105140A
Authority: JP
Inventors: Toru Abe; 亨阿部
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 2001-04-03
Filing date: 2001-04-03
Publication date: 2002-10-18
Also published as: US20020142751A1; US6961557B2

Abstract

(57)【要約】【課題】店舗での利用ポイントを統合的に管理し、利
用ポイントを無駄なく利用でき、店舗での売上を向上さ
せる。【解決手段】ユーザが店舗で商品を購入する際、ユー
ザ側情報端末（ユーザ情報端末１又はユーザ携帯情報端
末２）に格納された顧客カードを店舗側に提示し、店舗
側情報端末３は電子サービス管理サーバ（メンバーズサ
ーバ４）に商品購入に係る店舗での利用ポイントの情報
を送信して、店舗での利用ポイントを顧客カードデータ
ベース１０に格納する。また、電子サービス管理サーバ
が、店舗での利用ポイントと有価カード会社サーバ５が
管理する有価カードの利用ポイントとの交換率を定める
カードポイント変換テーブル１２を有し、店舗での利用
ポイントと有価カードの利用ポイントとを転用可能と
し、また、店舗間での利用ポイントの交換率を定めるオ
ーナーシップグループ変換テーブル１３を有し、店舗間
での利用ポイントを転用可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザの携帯電話
や通信情報端末などを利用して、実店舗及びインターネ
ット上のサイバーショップ（以下、これらの実店舗及び
サイバーショップをまとめて店舗と呼ぶ）における購買
の際に、ユーザに付加的なサービスを提供する電子サー
ビス提供システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明の属する技術分野に係る従来の技
術としては、例えば国際公開番号ＷＯ９９／０９５０２
号公報に開示されているモバイルエレクトロニックコマ
ースシステムが挙げられる。上記の公報に開示されてい
るモバイルエレクトロニックコマースシステムでは、ユ
ーザは、携帯型情報端末を電子財布として、サービス提
供者側から提供されるクレジットカード、プリペイドカ
ード、テレホンカード、電子チケットなどの擬似的プロ
グラムを送受信して、実際の購買及びサービスの授受を
行う。これにより、ユーザ個人が電子財布を用いて電子
決済を行うことで、サービスや購買の効率化が図られ
る。

【０００３】また、各店舗又は商店街などの共同体や有
価カード会社は、それぞれ独自に顧客にサービスポイン
トを付与するサービスを行っている。このサービスポイ
ント（以下、利用ポイント）は、顧客が店舗を利用した
り、有価カードを利用したりした場合に顧客に付与され
るものであり、所定のポイントだけ貯めると、そのポイ
ントに応じた所定のサービス（値引きや記念品の贈呈な
ど）が受けられるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報で開示されている技術では、やり取りされる各種カ
ードを生成するプログラムは実店舗にはなく、各カード
はサービスの提供・運用を行う側で管理されており、実
際に購買が行われる実店舗側で顧客の購買履歴を管理及
び参照することは不可能である。また、決済の処理もプ
ログラムとして提供される擬似カード自体で行われる必
要があり、決済に関する運用をサービス提供・運用者が
行う必要がある。

【０００５】また、有価カードの利用ポイント、各店舗
での利用ポイントなどはそれぞれ独立しており、利用ポ
イントを貯めた場合に受けられる所定のサービスがユー
ザの満足の行くものではない場合もある。さらに、店舗
側が定めている所定のポイントまで貯まらずに、少数の
ポイントが貯まったままの状態となる場合が多い。

【０００６】上記課題に鑑み、本発明は、ユーザが店舗
で商品を購入した際の購入履歴やユーザに付与される利
用ポイントなどの情報（商品購入に係る情報）を統合的
に管理することを目的とする。また、本発明は、ユーザ
が利用ポイントを自由に転用し、ユーザ所望のサービス
を受けやすくすることを目的とする。また、本発明は、
既存の有価カード運用会社によるシステムを利用して与
信から決済処理までを行う一方、有価カードや店舗での
利用ポイントなどを統合的に管理し、ユーザが利用ポイ
ントを無駄なく利用でき、かつ各店舗での売上を向上さ
せることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、ユーザが店舗で商品を購入する際、ユ
ーザ側情報端末（ユーザ情報端末又はユーザ携帯情報端
末）に格納された顧客カードを店舗側に提示し、店舗側
情報端末は電子サービス管理サーバ（メンバーズサー
バ）に商品購入に係る店舗での利用ポイントの情報を送
信して、店舗での利用ポイントを顧客カードデータベー
スに格納するようにしている。

【０００８】すなわち、本発明によれば、店舗に配置さ
れる店舗側情報端末と、前記店舗の顧客となり得るユー
ザのユーザ側情報端末と、前記店舗での前記ユーザの商
品購入履歴情報を格納する顧客カードデータベースを有
する電子サービス管理サーバとにより構成され、前記電
子サービス管理サーバ、前記店舗側情報端末、前記ユー
ザ側情報端末のそれぞれが公衆回線網を介して接続可能
な電子サービス提供システムであって、前記電子サービ
ス管理サーバから前記ユーザ側情報端末に前記ユーザの
前記顧客カードを取得し、前記店舗での商品購入の際に
前記店舗側に前記顧客カードが提示され、前記店舗側情
報端末から前記電子サービス管理サーバに前記顧客カー
ドを特定する情報と前記商品購入に係る前記店舗での利
用ポイントの情報とが送信され、前記電子サービス管理
サーバで前記店舗での利用ポイントが前記ユーザの前記
顧客カードに付加されて前記顧客カードデータベースに
格納される電子サービス提供システムが提供される。

【０００９】さらに、前記電子サービス提供サーバが公
衆回線網又は専用回線を介して、商品購入時の決済を可
能とする有価カードを管理する有価カード管理サーバと
接続可能であって、前記電子サービス管理サーバが、前
記店舗での利用ポイントと前記有価カードの利用ポイン
トとの交換率を定めるカードポイント変換テーブルを有
し、前記店舗での利用ポイントと前記有価カードの利用
ポイントとが相互に転用可能であることは、本発明の好
ましい態様である。

【００１０】さらに、前記電子サービス管理サーバが、
前記店舗間での利用ポイントの交換率を定めるオーナー
シップグループ変換テーブルを有し、前記店舗間での利
用ポイントが相互に転用可能であることは、本発明の好
ましい態様である。

【００１１】さらに、前記ユーザと他のユーザとの間
で、前記店舗での利用ポイント又は有価カードの利用ポ
イントを授受可能とすることは、本発明の好ましい態様
である。

【００１２】〔発明の詳細な説明〕以下、図面を参照しながら、本発
明の電子サービス提供システムについて説明する。図１
は、本発明の電子サービス提供システムに係る一実施形
態を示す全体的な構成図である。電子サービス提供シス
テムは、ユーザ情報端末１やユーザ携帯情報端末２など
のユーザ側情報端末、店舗側情報端末３、メンバーズサ
ーバ（電子サービス管理サーバ）４、有価カード会社サ
ーバ５により構成されている。また、インターネットな
どの公衆回線網６には、商品の販売などを行うサイバー
ショップ７も接続している。

【００１３】ユーザ側情報端末は、ユーザが家庭に設置
しているコンピュータ（ユーザ情報端末１）や、持ち運
びが可能な携帯電話（ユーザ携帯情報端末２）などのユ
ーザによる情報の入出力が可能な装置であり、インター
ネットなどの公衆回線網６に接続可能である。

【００１４】店舗側情報端末３は、コンビニエンススト
アやその他の一般的な実店舗などに設置されている装置
であり、その店舗で購入したユーザの購入履歴や、メン
バーズサーバへのショップメンバー登録情報などを格納
している店舗側データベース８を有している。また、イ
ンターネットなどの公衆回線網６に接続可能である。

【００１５】メンバーズサーバ４は、登録ユーザの個人
情報などが格納されているメンバーデータベース９と、
登録ユーザの顧客カードが格納されている顧客カードデ
ータベース１０と、登録店舗の様々な情報が格納されて
いるショップメンバーデータベース１１と、各店舗での
利用ポイントと有価カードの利用ポイントとのトレード
率が記録されているカードポイント変換テーブル１２
と、オーナーシップグループ登録を行っている店舗に関
する様々な情報や、オーナーシップグループ登録店舗間
での利用ポイントのトレード率が記録されているオーナ
ーシップグループ変換テーブル１３とを有している。ま
た、インターネットなどの公衆回線網６に接続可能であ
り、さらに、有価カード会社サーバ５と公衆回線網６又
は専用回線１４を介して接続可能である。

【００１６】有価カード会社サーバ５は、有価カードの
管理を行うサーバであり、有価カードの利用者の個人情
報や購入履歴などを格納しているユーザ履歴データベー
ス１５と、有価カードを用いて行われた商品売買の決済
を行う決済サーバ１６とを有している。また、メンバー
ズサーバ４と公衆回線網６又は専用回線１４を介して接
続可能である。なお、決済サーバ１６を有価カード会社
サーバ５とは独立して配置したり、メンバーズサーバ４
内に配置したりすることも可能である。特に、メンバー
ズサーバ４内に配置することによって、メンバーズサー
バに登録しているユーザ及び店舗に関して統合的に決済
管理を行うことが可能となる。

【００１７】サイバーショップ７は、インターネットな
どの公衆回線網６上に開設されているサイトであり、ユ
ーザからの有価カード番号や購入希望の商品情報などの
入力を受けて、商品を販売する店舗である。

【００１８】＜サービス登録＞まず、上記システムの全
体的な構成図を基にして、サービス登録について説明す
る。最初に、ショップメンバー登録について説明する。
ショップメンバー登録とは、店舗側が、メンバーズサー
バ４が管理するメンバーシップに自分の店舗を登録する
ことである。なお、実店舗やサイバーショップ７などの
ユーザに商品を売る側を店舗側と呼び、実店舗に設置さ
れた店舗側情報端末３やサイバーショップ７のサーバな
どからショップメンバー登録が行われるものとする。

【００１９】図２は、店舗側が、メンバーズサーバが運
営するメンバーシップにショップメンバー登録を行う際
の処理を説明するためのフローチャートである。ステッ
プＳ１において、店舗側はメンバーズサーバ４に対して
ショップメンバー登録を行う意志を通知するショップメ
ンバー申請情報を送信し、さらに、ステップＳ２におい
て、店舗側で取り扱う有価カードの種類を示す情報や、
店舗側でのポイント情報（購入商品の価格に応じて、そ
の店舗で商品を購入したユーザに付与されるポイント）
などを送信する。

【００２０】それらの情報を受信したメンバーズサーバ
４は、ステップＳ３において、店舗側で取り扱っている
有価カードを管理しているサーバ（有価カード会社サー
バ５）に、店舗側で有価カード会社の有価カードが利用
可能か否かを問い合わせて確認する。確認できない場合
には、ステップＳ４において、メンバーズサーバ４は、
店舗側に所定のエラーメッセージを送信する。一方、確
認できた場合には、ステップＳ５において、メンバーズ
サーバ４は有価カードを利用した際にユーザに付与され
る利用ポイントと、店舗側で商品を購入した際にユーザ
に付与される利用ポイントとを比較し、それら２つのポ
イントを交換する交換率（トレード率）を設定する。

【００２１】例えば、有価カードを用いて１，０００円
の商品を購入した場合の有価カードの利用ポイントが１
であり、さらに、店舗で５００円の商品を購入した場合
の店舗での利用ポイントが１の場合、店舗での利用ポイ
ント／有価カードの利用ポイント＝０．５というトレー
ド率を定めることによって、店舗側での利用ポイントと
有価カードの利用ポイントとを等価に設定することが可
能となる。また、メンバーズサーバ４が定めている所定
のトレード率しか選べないようにすることも可能であ
り、さらには、有価カードの利用ポイントと店舗側での
利用ポイントとを等価に設定しないことも可能である。

【００２２】ステップＳ６において、ステップＳ５で設
定されたトレード率を店舗側に送信し、報知する。ステ
ップＳ７において、店舗側はこのトレード率を承認し、
承認した旨をメンバーズサーバ４に送信する。なお、店
舗側がトレード率を再設定する場合には、例えば再度ポ
イント情報をメンバーズサーバ４に送信するなどして、
ステップＳ５でメンバーズサーバ４にトレード率の再設
定をしてもらう。

【００２３】トレード率の承認後、ステップＳ８におい
て、メンバーズサーバ４は店舗側に対して、オーナーシ
ップグループの案内情報などを送付し、オーナーシップ
グループ登録を行うか否かを問う情報を送信する。な
お、ステップＳ８で店舗側がオーナーシップグループ登
録を行う旨を選択した場合には、引き続いて図３に示す
オーナーシップグループ登録の処理を行うが、このオー
ナーシップグループ登録及び店舗Ａがオーナーシップグ
ループ登録を行う場合については、後で詳細に説明す
る。

【００２４】店舗側がオーナーシップグループ登録を行
わない場合、ステップＳ９において、トレード率を記録
したカードポイント変換テーブル１２を作成し、ステッ
プＳ１０において、作成された店舗側のカードポイント
変換テーブル１２と関連させて、店舗側の情報をショッ
プメンバーデータベース１１に格納する。そして、ステ
ップＳ１１において、メンバーズサーバ４から店舗側
に、ショップメンバー登録が完了した旨を通知する。

【００２５】次に、オーナーシップグループ登録につい
て説明する。オーナーシップグループとは、ショップメ
ンバー登録をしている店舗のうち、他の店舗と利用ポイ
ントを交換可能とする店舗により構成されるものであ
る。すなわち、オーナーシップグループ登録している店
舗の間では、ある店舗によりユーザに付与された利用ポ
イントが、他の店舗で利用可能となる。

【００２６】図３は、ショップメンバー登録している店
舗側がオーナーシップグループ登録を行う際の処理を説
明するためのフローチャートである。オーナーシップグ
ループ登録は、ショップメンバー登録の際に同時に行う
（図２のステップＳ８でオーナーシップグループ登録を
申請する）ことも可能であり、また、ショップメンバー
登録が完了した後で行うことも可能である。

【００２７】ステップＳ２１において、店舗側はメンバ
ーズサーバ４に対してオーナーシップグループ登録を行
う意志を通知するオーナーシップグループ申請情報を送
信する。オーナーシップグループ申請情報を受信したメ
ンバーズサーバ４は、ステップＳ２２において、オーナ
ーシップグループ変換テーブル１３及び店舗側のカード
ポイント変換テーブル１２を読み出して、ステップＳ２
３において、それらのテーブル１２、１３を参照して、
オーナーシップグループ内での店舗側での利用ポイント
のトレード率を算出し、ステップＳ２４において、オー
ナーシップグループに登録されている他店舗の一覧やト
レード率などのオーナーシップグループ情報を店舗側に
送信する。このとき、例えば複数のオーナーシップグル
ープが存在し、それぞれのオーナーシップグループに関
するオーナーシップグループ情報を店舗側に送信するこ
とも可能であり、店舗側はこれらのオーナーシップグル
ープのうち、どのオーナーシップグループに登録するか
選択することが可能である。

【００２８】ステップＳ２５において、店舗側がオーナ
ーシップグループ登録を選択又は確認した場合、ステッ
プＳ２６において、店舗側及びそのトレード率をオーナ
ーシップグループ変換テーブル１３に登録したり、ショ
ップメンバーデータベース１１に格納された店舗側の情
報にオーナーシップグループ登録の旨を記したりして、
店舗側の情報に係る各変換テーブル及びデータベースを
更新する。そして、ステップＳ２７において、メンバー
ズサーバ４はオーナーシップグループ登録が完了した旨
を店舗側に通知する。

【００２９】上記のショップメンバー登録及びオーナー
シップグループ登録では、店舗側がメンバーズサーバ４
に登録する処理について説明したが、ユーザがメンバー
ズサーバ４に登録することも必要である。次に、ユーザ
がメンバーズサーバ４に登録を行うユーザ登録について
説明する。図４は、メンバーズサーバが運営するメンバ
ーシップに、ユーザがユーザ登録を行う処理を説明する
ためのフローチャートである。

【００３０】ステップＳ３１において、ユーザからメン
バーズサーバ４に対してユーザ登録を行う意志を通知す
るユーザ登録申請情報を送信し、さらに、ステップＳ３
２において、ユーザの名前、住所などの個人情報やユー
ザが有する有価カードの種類を示す情報などを送信す
る。なお、ユーザが自分のユーザ情報端末１やユーザ携
帯情報端末２を用いて、これらの情報をメンバーズサー
バ４に送信することも可能であり、また、例えば実店舗
で商品を購入する際に、店舗に設置された店舗側情報端
末３を用いて、これらの情報をメンバーズサーバ４に送
信することも可能である。

【００３１】それらの情報を受信したメンバーズサーバ
４は、ステップＳ３３において、そのユーザの個人情報
や有価カードの種類や番号などのユーザの個人情報をメ
ンバーデータベース９に格納して、ステップＳ３４にお
いて、ユーザＩＤの付与、ユーザの利用ポイントの総計
などを行って、ユーザの個人情報から顧客情報（顧客カ
ード）を作成して顧客カードデータベース１０に格納
し、ステップＳ３５において、そのユーザの個人情報と
共にメンバー登録を申請している旨を有価カード会社サ
ーバ５に通知する。ステップＳ３６において、有価カー
ド会社サーバ５は、ユーザ履歴データベース１５に格納
されているユーザの個人情報に、そのユーザがメンバー
登録をした情報を加えて更新する。

【００３２】そして、ステップＳ３７において、メンバ
ーズサーバ４はメンバー登録が完了した旨をユーザに通
知する。なお、有価カードに関する情報を送信せず、有
価カードの登録を行わないことも可能である。すなわ
ち、ステップＳ３２での有価カードの番号など送信の
際、有価カードの登録の有無を選択し、有価カードの登
録を行わない場合、メンバーズサーバ４はユーザから個
人情報のみを受信してユーザ登録を行うことも可能であ
る。以上により、店舗及びユーザによるメンバーズサー
バ４への登録が完了となる。

【００３３】以上のサービス登録により、メンバーズサ
ーバ４のショップメンバーデータベース１１に店舗の情
報が、メンバーズサーバ４のメンバーデータベース９に
ユーザの情報がそれぞれ格納される。さらに、各ユーザ
に対して顧客カードが作成されて、ユーザの各店舗での
購入履歴や、有価カードの利用ポイント及び店舗での利
用ポイントの情報が顧客カードに記録されて、顧客カー
ドデータベース１０に格納される。

【００３４】また、メンバーズサーバ４のカードポイン
ト変換テーブル１２に有価カードの利用ポイントと各店
舗の利用ポイントとのトレード率が、メンバーズサーバ
４のオーナーシップグループ変換テーブル１３にオーナ
ーシップグループ登録を行った店舗間での利用ポイント
のトレード率が、それぞれ格納される。このように、メ
ンバーズサーバ４に店舗側又はユーザに関する様々な情
報が格納されて、店舗側又はユーザはメンバーズサーバ
４が提供するサービスを利用することが可能となる。

【００３５】＜サービス利用＞次に、店舗側及びユーザ
によるサービスの利用について説明する。まず、ユーザ
によるサービスの利用のうち、ユーザが商品購入の際の
支払いに有価カードを利用しない場合について説明す
る。図５は、有価カードを利用しないで商品を購入する
ユーザが、メンバーズサーバが提供するサービスを利用
する際の処理を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップＳ４１において、ユーザは、メンバーズ
サーバ４から自分のユーザ情報端末１又はユーザ携帯情
報端末２に自分の顧客情報（以降、顧客カードと呼ぶこ
ともある）を取得する。

【００３６】図７は、ユーザ携帯情報端末に取り込まれ
た顧客カードを表示手段により表示した一例である。顧
客カードは、ユーザの個人情報を含むものであり、ユー
ザの名前、ユーザＩＤ、有価カードの種類、現在表示さ
れている店舗ＡＡＡでの利用ポイントの現在までの累計
（アカウントポイント）、有価カードの利用ポイントの
現在までの累計（カードポイント）、店舗ＡＡＡと同一
のオーナーシップグループに属する店舗での利用ポイン
トから転用された利用ポイント（ＯＳポイント）が表示
されている。なお、ＯＳポイントは、オーナーシップグ
ループに属する複数の店舗から転用可能であり、このＯ
Ｓポイントに関する表示についての詳細は、図１０で説
明する。また、指定した店舗名ＡＡＡ、その店舗ＡＡＡ
でのサービスを受けることが可能となるポイント（サー
ビスポイント）などが表示されることも好ましい。

【００３７】続いて、ステップＳ４２において、ユーザ
が店舗で商品を購入する際、店舗側に顧客カードを示
す。実店舗で顧客カードを示す方法としては、例えばユ
ーザ携帯情報端末２に表示されている顧客カードを店員
に見せたり、ユーザ携帯情報端末２内に存在する顧客カ
ードを、赤外線通信やブルートゥース通信を介して店舗
側情報端末３に送信したりすることが挙げられる。ま
た、ユーザがサイバーショップ７にて商品を購入する場
合には、サイバーショップ７のサーバに商品の注文情報
の送信とともに顧客カードを送信すればよい。また、ユ
ーザが自分の顧客カードを特定するユーザＩＤなどの情
報を店舗側に通知することによって、店舗側情報端末３
がメンバーズサーバ４からそのユーザの顧客カードを受
信してくることも可能である。

【００３８】ステップＳ４２の処理によって、店舗側
は、ユーザが商品を購入する購入情報（商品の品目やそ
の値段などの情報）とそのユーザの顧客カードを特定す
る情報とを取得し、続くステップＳ４３において、その
購入情報を参照して店舗での利用ポイントを定め、ステ
ップＳ４４において、ユーザのユーザＩＤ、購入情報、
利用ポイントとを関連させて、そのユーザの購入履歴情
報を作成する。店舗側は、この購入履歴情報を保存して
おくことも可能で、保存された購入履歴情報を参照する
ことによって、そのユーザの今までの購入履歴やその店
舗での各商品の売上記録などを参照することが可能とな
る。また、ユーザ自身が、蓄積された利用ポイント内
で、ユーザが利用する利用ポイントを設定することも可
能である。

【００３９】ステップＳ４５において、店舗側はメンバ
ーズサーバ４にこの購入履歴情報を送信する。購入履歴
情報を受信したメンバーズサーバ４は、ステップＳ４６
において、購入履歴情報を参照して、例えば顧客カード
データベース１０内の顧客カードなど、そのユーザに関
連する情報を更新する。これにより顧客カードが更新さ
れて、ユーザが顧客カードの取得を行った場合、新たに
今回の商品購入の履歴による利用ポイントの増加や減少
などを確認することが可能となる。

【００４０】次に、ユーザによるサービスの利用のう
ち、ユーザが商品購入の際の支払いに有価カードを利用
した場合について説明する。図６は、有価カードを利用
して商品を購入するユーザが、メンバーズサーバが提供
するサービスを利用する際の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。

【００４１】まず、ステップＳ５１において、ユーザ
は、メンバーズサーバ４から自分のユーザ情報端末１又
はユーザ携帯情報端末２に自分の顧客カードを取得し、
ステップＳ５２において、ユーザが店舗で商品を購入す
る際、顧客カードを店舗側に示す。そして、ステップＳ
５３において、その購入情報を参照して店舗での利用ポ
イントを定め、ステップＳ５４において、ユーザのユー
ザＩＤと購入情報及び利用ポイントとを関連させて、そ
のユーザの購入履歴情報を作成する。この際、購入履歴
情報には、ユーザが有価カードを利用して支払いを行っ
たことを示す情報や有価カードの種類、番号などが含ま
れるようにする。そして、ステップＳ５５において、店
舗側はメンバーズサーバ４にこの購入履歴情報を送信す
る。これらのステップＳ５１〜Ｓ５５までは、購入履歴
情報に有価カードを利用したことを示す情報や有価カー
ドの種類、番号などが付加されていることを除いて、ス
テップＳ４１〜Ｓ４５と同一である。

【００４２】次に、ステップＳ５６において、メンバー
ズサーバ４は、購入履歴情報内の有価カードの種類を示
す情報を参照して、その有価カード会社サーバ５に購入
履歴情報を送信する。購入履歴情報を受信した有価カー
ド会社サーバ５は、ステップＳ５７において、購入履歴
情報を参照して商品の決済を行い、ステップＳ５８にお
いて、有価カードの利用ポイントを定め、ステップＳ５
９において、そのユーザに関連するユーザ履歴データベ
ース１５内の情報を更新する。

【００４３】そして、ステップＳ６０において、有価カ
ード会社サーバ５は、更新されたそのユーザの有価カー
ドの利用ポイントをメンバーズサーバ４に送信し、ステ
ップＳ６１において、メンバーズサーバ４は、有価カー
ド会社サーバ５から受信した有価カードの利用ポイント
及び購入履歴情報を参照して、例えば顧客カードデータ
ベース１０の顧客カードなど、そのユーザに関連する情
報を更新する。これにより、顧客カードが更新されて、
ユーザが顧客カードの取得を行った場合、新たに今回の
商品購入の履歴による店舗での利用ポイント及び有価カ
ードの利用ポイントの増加などを確認することが可能と
なる。

【００４４】また、店舗での利用ポイントと有価カード
の利用ポイントとは、それぞれ別々に管理及び格納され
ているが、これら２つのポイントを互いに転用できるよ
うにすることも可能である。すなわち、メンバーズサー
バ４は、有価カードの利用ポイントと店舗側での利用ポ
イントとのトレード率が設定・記録されたカードポイン
ト変換テーブル１２を参照し、例えば、あるユーザの有
価カードの利用ポイントが８、店舗Ａでの利用ポイント
が２であり、店舗Ａでの利用ポイント／有価カードの利
用ポイント＝０．５である場合、有価カードの利用ポイ
ントを８＋２×０．５＝９と設定したり、店舗Ａでの利
用ポイントを８×２＋２＝１８と設定したりできるよう
にすることも可能である。また同様に、オーナーシップ
グループ登録を行った店舗間で、利用ポイントの授受を
行うようにすることも可能である。

【００４５】図８は、オーナーシップグループ登録店舗
間で利用ポイントを授受する態様を示す模式図である。
図８に記載されている店舗Ａ、Ｂ、Ｃは同一のオーナー
シップグループに登録をしている店舗であり、有価カー
ドの利用ポイントと各店舗での利用ポイントとのトレー
ド率はすべて１であると仮定する。今、店舗Ｃでは、例
えば５ポイントと引換えにサービス商品の提供などの所
定のサービスを行っているものとする。一方で、店舗Ａ
で有価カードを用いて商品を購入し、有価カードの利用
ポイントを「２」、店舗Ａの利用ポイントを「２」取得
しており、別の店舗Ｂで同一のユーザが有価カードを用
いずに商品を購入して、店舗Ｂでの利用ポイントを
「１」取得しているユーザがいるものとする。

【００４６】店舗Ａ、Ｂ、Ｃは同一のオーナーシップグ
ループに登録しているため、互いの利用ポイントの授受
が可能である。したがって、ユーザは、有価カードの利
用ポイント「２」、店舗Ａでの利用ポイント「２」、店
舗Ｂでの取得ポイント「１」を転用して、店舗Ｃでの利
用ポイントを「５」とすることが可能となる。このよう
にして、利用ポイントが転用され使用された場合、メン
バーズサーバ４の顧客カードデータベース１０や有価カ
ード会社サーバ５のユーザ履歴データベース１５などに
格納されている各店舗の利用ポイントや有価カードの利
用ポイントの更新（使用された場合にはポイント減少）
が行われる。

【００４７】また、図１０は、ユーザ携帯情報端末の表
示手段によりオーナーシップグループの店舗一覧及び各
店舗での利用ポイントを表示した一例である。表示手段
には、「ＢＢＢ」、「ＣＣＣ」、「ＤＤＤ」という３つ
の店舗及び各店舗でユーザが貯めた利用ポイントが示さ
れている。例えば店舗「ＢＢＢ」での利用ポイントが
「２０」で店舗ＡＡＡとのトレード率が０．５の場合、
ユーザは店舗「ＢＢＢ」での利用ポイント「２０」を転
用して、店舗「ＡＡＡ」での利用ポイントを「１０」増
加することが可能となる。また、複数の店舗の利用ポイ
ントを転用することも可能である。

【００４８】さらに、ユーザ間での利用ポイントの授受
ができるようにし、ユーザは不必要な利用ポイントを他
のユーザに付与したり、必要な利用ポイントと交換した
りすることができるようにすることも可能である。図９
は、ユーザ登録しているユーザ間で利用ポイントを授受
する態様を示す模式図である。図９では、ユーザＷから
ユーザＸに、店舗Ａの利用ポイントを２ポイントだけ移
動する態様、ユーザＸの有価カードの利用ポイントを１
ポイントだけユーザＹに移動する態様が図示されてい
る。

【００４９】このような利用ポイントの授受は、ユーザ
が互いに同意して行われることが好ましく、また、メン
バーズサーバ４が、例えばユーザ間で利用ポイントの授
受又は交換などを行えるようなトレーディングサイトを
開設し、そのトレーディングサイトでのみ利用ポイント
の授受又は交換が行えるようにすることも可能である。
このようにして、利用ポイントが授受された場合にも、
メンバーズサーバ４の顧客カードデータベース１０や有
価カード会社サーバ５のユーザ履歴データベース１５な
どに格納されている各店舗での利用ポイントや有価カー
ドの利用ポイントの更新が行われる。

【００５０】また、メンバーズサーバ４では、ユーザ登
録をしているユーザの顧客カードを参照することによ
り、ユーザ情報端末１やユーザ携帯情報端末２のアドレ
スを取得することが可能となるため、店舗側から情報配
信の依頼を受け、店舗側の情報をユーザに送信すること
が可能となる。すなわち、店舗側の店舗側情報端末３か
らメンバーズサーバ４に、例えば自店舗の広告情報など
を送信し、メンバーズサーバ４はこの広告情報をユーザ
登録しているユーザのユーザ情報端末１又はユーザ携帯
情報端末２に配信することができる。

【００５１】また、従来、有価カードによる決済の際に
送信、利用されている情報を参照することによって、メ
ンバーズサーバ４での処理を行うことが可能なので、メ
ンバーズサーバ４を有価カード会社サーバ５に併設する
ことも可能である。さらに、顧客カードと有価カードと
をまとめて１つのものとして、顧客カードが取得したユ
ーザ情報端末１やユーザ携帯情報端末２、顧客カードが
記録されたＩＣカードや外部メモリを有価カードの代用
とすることも可能である。

【００５２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
店舗側は、ユーザの購入履歴を各店舗の格納手段に格納
されたユーザの購入履歴を読み出したり、メンバーズサ
ーバで管理されたユーザの購入履歴を読み出したりする
ことが可能となるので、ユーザの購入履歴の詳細を参照
することが可能となり、様々なマーケティングを行うこ
とが可能となる。また、本発明によれば、有価カードの
利用ポイントと店舗での利用ポイントとを互いに転用す
ることが可能となるので、ユーザが所望のサービスを受
けることが可能となる。

【００５３】また、本発明によれば、オーナーシップグ
ループ登録により、ある店舗で行われているサービスの
ためのポイントを他店舗で取得することも可能となるの
で、オーナーシップグループ登録している、ある店舗で
利用するポイントを取得するため、オーナーシップグル
ープ登録している他店舗で商品を購入してポイントを取
得することも可能となり、オーナーシップグループ登録
している店舗全体の売上向上に繋がる。また、本発明に
よれば、ユーザ間で利用ポイントの授受をすることが可
能となるので、無駄な利用ポイントを他のユーザに渡し
たり、必要な利用ポイントを他のユーザから受け取った
りすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子サービス提供システムに係る一実
施形態を示す全体的な構成図である。

【図２】店舗側が、メンバーズサーバが運営するメンバ
ーシップにショップメンバー登録を行う際の処理を説明
するためのフローチャートである。

【図３】ショップメンバー登録している店舗側がオーナ
ーシップグループ登録を行う際の処理を説明するための
フローチャートである。

【図４】メンバーズサーバが運営するメンバーシップ
に、ユーザがユーザ登録を行う処理を説明するためのフ
ローチャートである。

【図５】有価カードを利用しないで商品を購入するユー
ザが、メンバーズサーバが提供するサービスを利用する
際の処理を説明するためのフローチャートである。

【図６】有価カードを利用して商品を購入するユーザ
が、メンバーズサーバが提供するサービスを利用する際
の処理を説明するためのフローチャートである。

【図７】ユーザ携帯情報端末に取り込まれた顧客カード
の表示の一例である。

【図８】オーナーシップグループ登録店舗間で利用ポイ
ントを授受する態様を示す模式図である。

【図９】ユーザ登録しているユーザ間で利用ポイントを
授受する態様を示す模式図である。

【図１０】ユーザ携帯情報端末の表示手段によりオーナ
ーシップグループの店舗一覧及び各店舗での利用ポイン
トを表示した一例である。

【符号の説明】

１ユーザ情報端末２ユーザ携帯情報端末３店舗側情報端末４メンバーズサーバ（電子サービス管理サーバ）５有価カード会社サーバ６公衆回線網７サイバーショップ８店舗側データベース９メンバーデータベース１０顧客カードデータベース１１ショップメンバーデータベース１２カードポイント変換テーブル１３オーナーシップグループ変換テーブル１４専用回線１５ユーザ履歴データベース１６決済サーバ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣＧ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣＧ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｇ０７Ｇ 1/12 ３２１Ｍ 1/14 1/14

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】店舗に配置される店舗側情報端末と、前
記店舗の顧客となり得るユーザのユーザ側情報端末と、
前記店舗での前記ユーザの商品購入履歴情報を格納する
顧客カードデータベースを有する電子サービス管理サー
バとにより構成され、前記電子サービス管理サーバ、前
記店舗側情報端末、前記ユーザ側情報端末のそれぞれが
公衆回線網を介して接続可能な電子サービス提供システ
ムであって、前記電子サービス管理サーバから前記ユーザ側情報端末
に前記ユーザの前記顧客カードを取得し、前記店舗での
商品購入の際に前記店舗側に前記顧客カードが提示さ
れ、前記店舗側情報端末から前記電子サービス管理サー
バに前記顧客カードを特定する情報と前記商品購入に係
る前記店舗での利用ポイントの情報とが送信され、前記
電子サービス管理サーバで前記店舗での利用ポイントが
前記ユーザの前記顧客カードに付加されて前記顧客カー
ドデータベースに格納される電子サービス提供システ
ム。
【請求項２】前記電子サービス提供サーバが公衆回線
網又は専用回線を介して、商品購入時の決済を可能とす
る有価カードを管理する有価カード管理サーバと接続可
能であって、前記電子サービス管理サーバが、前記店舗での利用ポイ
ントと前記有価カードの利用ポイントとの交換率を定め
るカードポイント変換テーブルを有し、前記店舗での利
用ポイントと前記有価カードの利用ポイントとが相互に
転用可能であることを特徴とする請求項１に記載の電子
サービス提供システム。
【請求項３】前記電子サービス管理サーバが、前記店
舗間での利用ポイントの交換率を定めるオーナーシップ
グループ変換テーブルを有し、前記店舗間での利用ポイ
ントが相互に転用可能であることを特徴とする請求項１
又は２に記載の電子サービス提供システム。
【請求項４】前記ユーザと他のユーザとの間で、前記
店舗での利用ポイント又は有価カードの利用ポイントを
授受可能とすることを特徴とする請求項１から３のいず
れか１つに記載の電子サービス提供システム。