前述のように、家電商品を購買すると、販売店の販売者は、商品が梱包されている箱を開けて、商品に同梱されている保証書を取出し、その取出した保証書に所定の情報を記入し、かつ販売店の認め印を押印して、再度、箱の中に保証書を収納して梱包し直す煩雑な作業を行わなければならない。したがって、購買者に商品および保証書を引渡すまでに要する販売処理時間が増大してしまい、販売効率が低下するという問題がある。
また、購買者は、商品が故障したときの無償修理などのサービスを受けるために、販売者によって所定の情報が記入された保証書を確実に保管しておかなければならない。しかし、家庭内には複数の家電商品が存在しており、その家電商品ごとに保証書も存在するので、複数の保証書を購買者が確実に保管しておくことは困難であるという問題がある。
また、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときには、たとえば無償修理の保証期間が過ぎているにも拘わらず、無償修理の保証を受けられる期間内に購入した商品であるかのように、購買者によって購買日が記入される場合がある。この場合、商品の保証を行うメーカでは、商品の修理費用を購買者に請求する機会を逃してしまうという問題がある。
商品の使用者登録を行う場合、商品を購買した購買者は、商品に同梱されている使用者登録用の葉書またはファクシミリ用紙に所定の情報を記入し、所定の情報を記入した葉書を所定の宛先に郵送するかまたは所定の情報を記入した用紙をファクシミリ装置を用いて所定の宛先に送信する作業を行わなければならず、作業が煩雑で手間がかかるとともに、購買者にとっての利点が曖昧であるため、使用者登録の登録率を向上させることができないという問題がある。
近年、正確かつ効率的な商品販売および売上管理などを行うための装置およびシステムの技術の開発が進められている。商品販売および売上管理などを行うための装置およびシステムに関する従来技術が、特許文献1〜特許文献4に記載されている。
特許文献1に記載の決済システムは、携帯型情報端末を用いて代金の支払いを容易に行うことができるように構成されている。特許文献2に記載の購買者支援システムは、購買者に対して購買情報を効率よく提供することができるように構成されている。
特許文献3に記載の商品販売データ処理装置は、複数のクーポン値引き情報を有している場合であっても1回の読取動作でクーポン値引きを行うことができ、クーポン値引き情報の読取作業にかかる時間を短縮して業務効率の向上を図ることができるように構成されている。特許文献4に記載の商品販売データ処理装置は、クーポン値引きを利用した顧客を特定することができ、個人を対象とした販促効果の検証を顧客識別情報に基づいて行うことができるように構成されている。
前述の特許文献1〜特許文献4には、前述の購買者に商品および保証書を引渡すまでに要する販売処理時間が増大してしまい、販売効率が低下するという問題、複数の保証書を購買者が確実に保管しておくことが困難であるという問題、メーカが商品の修理費用を購買者に請求する機会を逃してしまうという問題および使用者登録の登録率が低迷するという問題を解決するための技術については、述べられていない。したがって、特許文献1〜特許文献4に記載の従来技術では、前述の問題を解決することができない。
本発明の目的は、販売処理時間を短縮することができるとともに、容易に使用者登録を行うことができる販売情報管理装置、購買証明情報通信装置、顧客情報管理装置および顧客管理システムを提供することである。
本発明は、販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を入力する入力手段と、
商品の購買に関する購買情報を記憶する購買情報記憶手段と、
入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、商品を識別する商品識別情報を生成する生成手段と、
商品識別情報および購買情報を含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する出力手段とを含むことを特徴とする販売情報管理装置である。
本発明に従えば、販売者は、販売情報管理装置を用いて商品を販売する。この場合、入力手段が販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を生成手段に入力する。生成手段は、入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、商品を識別する商品識別情報を生成する。ここで、商品取引情報は、たとえばバーコードで表される。また商品識別情報は、たとえば商品名および商品コードを意味する。出力手段は、商品識別情報と、購買情報記憶手段に記憶される商品の購買に関する購買情報とを含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する。購買者は、販売情報管理装置から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得する。
前述のように、購買者は、販売情報管理装置から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得することができるので、販売者は、商品を販売したことを証明するために、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入して、購買者に前記所定の証明用紙を引渡す必要がなくなる。たとえば、販売者は、従来技術のように商品が梱包されている箱を開けて、商品に同梱されている保証書を取出し、その保証書に、商品名、商品コード、製造番号、販売店名ならびに販売店の住所および電話番号などを記入し、かつ販売店の認め印を押印して、再度、箱の中に保証書を収納して梱包し直す作業を行う必要がなくなる。これによって、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入する販売者の手間を省くことができるので、販売店では購買者に商品を引渡すまでの販売処理時間を短縮することができ、販売効率の低下を防ぐことができる。
また本発明は、前記証明用二次元コードには、所定の通信接続情報が含まれることを特徴とする。
本発明に従えば、証明用二次元コードには、所定の通信接続情報が含まれる。購買者は、販売情報管理装置から所定の通信接続情報が含まれる証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得する。たとえば、購買者は通信機能を備える通信装置を用いて、所定の通信接続情報が含まれる証明用二次元コードを読取り、所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、取得した購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。これによって、購買者が所定の通信接続情報を通信装置に手入力する手間を省くことができ、利便性が向上する。
また本発明は、前記販売情報管理装置とともに用いられる購買証明情報通信装置であって、
前記購買情報は、少なくとも商品の購買日および商品の販売店を含み、
前記商品識別情報は、所定の通信接続情報を含み、
前記出力手段によって出力された証明用二次元コードを読取る読取手段と、
読取った証明用二次元コードを前記購買証明情報に変換する変換手段と、
前記商品識別情報に含まれる所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報を所定の管理装置に送信する購買証明情報通信手段とを含むことを特徴とする購買証明情報通信装置である。
本発明に従えば、読取手段は、出力手段によって出力された、商品識別情報および購買情報を含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを読取る。変換手段は、読取手段によって読取られた証明用二次元コードを購買証明情報に変換する。購買証明情報通信手段は、購買証明情報に含まれる商品識別情報にさらに含まれる所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報を、購買証明情報を送信すべき所定の管理装置に送信する。
前述のように、購買者は、購買証明情報通信装置を用いて、出力手段によって出力された証明用二次元コードを読取るだけで、読取った証明用二次元コードを購買証明情報に変換し、この購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。したがって、証明用二次元コードに加えて、購買物に含まれるコード印刷媒体から通信用二次元コードを読取る場合に比べて、購買者の手間を省くことができ、比較的短時間で購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。
また、購買者は、購買証明情報通信装置を用いることによって、購買証明情報を所定の管理装置に送信することができるので、従来技術のように、購買証明情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する必要がない。したがって、購買証明情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報を管理することができる。
また本発明は、前記販売情報管理装置とともに用いられる購買証明情報通信装置であって、
販売者および購買者間の商品取引に関する購買物は、商品、および所定の通信接続情報を表す通信用二次元コードが記載されるコード印刷媒体を含み、
前記購買情報は、少なくとも商品の購買日および商品の販売店を含み、
前記出力手段によって出力された証明用二次元コードと、前記購買物に含まれるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コードとを読取る読取手段と、
読取った証明用二次元コードを前記購買証明情報に変換し、前記通信用二次元コードを所定の通信接続情報に変換する変換手段と、
前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報を所定の管理装置に送信する購買証明情報通信手段とを含むことを特徴とする購買証明情報通信装置である。
本発明に従えば、読取手段は、出力手段によって出力された、購買情報を含む購買証明情報を表す証明用二次元コードと、購買物に含まれるコード印刷媒体から通信用二次元コードとを読取る。変換手段は、読取手段によって読取られた証明用二次元コードを購買証明情報に変換し、前記通信用二次元コードを所定の通信接続情報に変換する。購買証明情報通信手段は、前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報を、購買証明情報を送信すべき所定の管理装置に送信する。
前述のように、購買者は、購買証明情報通信装置を用いることによって、購買証明情報を所定の管理装置に送信することができるので、従来技術のように、購買証明情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する必要がない。したがって、購買証明情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報を管理することができる。
また本発明は、前記購買証明情報通信手段は、購買者に関する購買者情報を所定の管理装置に送信することを特徴とする。
本発明に従えば、購買証明情報通信手段は、購買者証明情報とともに、購買者に関する購買者情報を所定の管理装置に送信する。
前述のように、購買者は、購買証明情報通信装置を用いることによって、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信することができるので、従来技術のように、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する必要がない。したがって、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報および購買者情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報および購買者情報を管理することができる。
また本発明は、前記購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する管理情報通信手段と、
購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する管理情報記憶手段とを含むことを特徴とする顧客情報管理装置である。
本発明に従えば、管理情報通信手段は、購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する。管理情報記憶手段は、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する。
前述のように、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、従来技術のように、販売者から渡される購買証明情報が記入された保証書を保管しておく必要がない。これによって、購買者が保証書を紛失して、本来受けられるべき無償修理などのサービスを受けることができなくなることを防ぐことができる。
また、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、たとえば顧客情報管理装置と通信可能に接続される所定のコンピュータを用いて、顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧することによって、たとえば購買者から修理を依頼された商品が保証期間内であるか否かなどを即座に確認することができる。したがって、従来技術のように、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときに、無償修理などの保証期間ではないにも拘わらず、保証期間内に購入した商品であるかのように購買者によって購買日が改竄されて記入され、商品の保証を行うメーカが、商品の修理費用請求の機会を逃してしまうことを防ぐことができる。
また本発明は、前記管理情報通信手段は、管理情報記憶手段が管理情報を記憶すると、その管理情報に含まれる購買者情報を送信した購買証明情報通信装置に、管理情報が管理情報記憶手段に記憶されたことを意味する登録情報を送信することを特徴とする。
本発明に従えば、管理情報通信手段は、管理情報記憶手段が管理情報を記憶すると、その管理情報に含まれる購買者情報を送信した購買証明情報通信装置に、管理情報が管理情報記憶手段に記憶されたことを意味する登録情報を送信する。したがって、購買者は、購買証明情報通信装置で、管理情報通信手段から送信される登録情報を受信して見ることができ、購買証明情報および購買者情報が管理情報記憶手段に記憶されたことを確実に知ることができる。これによって、購買者が購買証明情報通信装置から所定の管理装置に対して、購買証明情報および購買者情報を重複して送信することを防止することができる。
また本発明は、所定の通信接続情報を含むとともに商品を識別する商品識別情報と、購買者に関する購買者情報とを関連付けて管理する顧客管理システムであって、
販売情報管理装置、購買証明情報通信装置および顧客情報管理装置を含み、
販売情報管理装置は、
販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を入力する入力手段と、
少なくとも商品の購買日および商品の販売店に関する購買情報を記憶する購買情報記憶手段と、
入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、前記商品識別情報を生成する生成手段と、
商品識別情報および購買情報を含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する出力手段とを備え、
購買証明情報通信装置は、
前記出力手段によって出力された証明用二次元コードを読取る読取手段と、
読取った証明用二次元コードを前記購買証明情報に変換する変換手段と、
前記商品識別情報に含まれる所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信する購買証明情報通信手段とを備え、
顧客情報管理装置は、
前記購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する管理情報通信手段と、
購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する管理情報記憶手段とを備えることを特徴とする顧客管理システムである。
本発明に従えば、入力手段は、販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を生成手段に入力する。生成手段は、入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、商品を識別する商品識別情報を生成する。ここで、商品取引情報は、たとえばバーコードで表される。また商品識別情報は、たとえば商品名および商品コードを意味する。出力手段は、商品識別情報と、購買情報記憶手段に記憶される商品の購買に関する購買情報とを含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する。購買者は、出力手段から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得する。
読取手段は、出力手段によって出力された証明用二次元コードを読取る。変換手段は、読取った証明用二次元コードを購買証明情報に変換する。購買証明情報通信手段は、購買証明情報に含まれる商品識別情報にさらに含まれる所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信する。
管理情報通信手段は、購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する。管理情報記憶手段は、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する。
前述のように、購買者は、販売情報管理装置から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得することができるので、販売者は、商品を販売したことを証明するために、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入して、購買者に前記所定の証明用紙を引渡す必要がなくなる。たとえば、販売者は、従来技術のように商品が梱包されている箱を開けて、商品に同梱されている保証書を取出し、その保証書に、商品名、商品コード、製造番号、販売店名ならびに販売店の住所および電話番号などを記入し、かつ販売店の認め印を押印して、再度、箱の中に保証書を収納して梱包し直す作業を行う必要がなくなる。これによって、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入する販売者の手間を省くことができるので、販売店では購買者に商品を引渡すまでの販売処理時間を短縮することができ、販売効率の低下を防ぐことができる。
また、購買者は、購買証明情報通信装置を用いて、出力手段によって出力された証明用二次元コードを読取るだけで、読取った証明用二次元コードを購買証明情報に変換し、この購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。したがって、証明用二次元コードに加えて、購買物に含まれるコード印刷媒体から通信用二次元コードを読取る場合に比べて、購買者の手間を省くことができ、比較的短時間で購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。
また、購買者は、購買証明情報通信装置を用いることによって、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信することができるので、従来技術のように、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する必要がない。したがって、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報および購買者情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報および購買者情報を管理することができる。
また前述のように、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを互いに関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、従来技術のように、販売者から渡される購買証明情報が記入された保証書を保管しておく必要がない。これによって、購買者が保証書を紛失して、本来受けられるべき無償修理などのサービスを受けることができなくなることを防ぐことができる。
また、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、たとえば顧客情報管理装置と通信可能に接続される所定のコンピュータを用いて、顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧することによって、たとえば購買者から修理を依頼された商品が保証期間内であるか否かなどを即座に確認することができる。したがって、従来技術のように、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときに、無償修理などの保証期間ではないにも拘わらず、保証期間内に購入した商品であるかのように購買者によって購買日が改竄されて記入され、商品の保証を行うメーカが、商品の修理費用請求の機会を逃してしまうことを防ぐことができる。
また、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、たとえば商品を購買するときに、携帯電話機または販売店に設置される所定のコンピュータなどを用いて、所定の顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧して、既に購買した商品に関する情報、たとえば商品の型名などを容易かつ即座に調べることができる。これによって、利便性が向上する。
また本発明は、販売者および購買者間の商品取引に関する購買物が、商品、および所定の通信接続情報を表す通信用二次元コードが記載されるコード印刷媒体を含む場合における商品を識別する商品識別情報と、購買者に関する購買者情報とを関連付けて管理する顧客管理システムであって、
販売情報管理装置、購買証明情報通信装置および顧客情報管理装置を含み、
販売情報管理装置は、
販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を入力する入力手段と、
少なくとも商品の購買日および商品の販売店に関する購買情報を記憶する購買情報記憶手段と、
入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、前記商品識別情報を生成する生成手段と、
商品識別情報および購買情報を含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する出力手段とを備え、
購買証明情報通信装置は、
前記出力手段によって出力された証明用二次元コードと、前記購買物に含まれるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コードとを読取る読取手段と、
読取った証明用二次元コードを前記購買証明情報に変換するとともに前記通信用二次元コードを所定の通信接続情報に変換する変換手段と、
前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信する購買証明情報通信手段とを備え、
顧客情報管理装置は、
前記購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する管理情報通信手段と、
購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する管理情報記憶手段とを備えることを特徴とする顧客管理システムである。
本発明に従えば、入力手段は、販売者および購買者間の商品取引に関する商品取引情報を生成手段に入力する。生成手段は、入力手段から入力される商品取引情報に基づいて、商品を識別する商品識別情報を生成する。ここで、商品取引情報は、たとえばバーコードで表される。また商品識別情報は、たとえば商品名および商品コードを意味する。出力手段は、商品識別情報と、購買情報記憶手段に記憶される商品の購買に関する購買情報とを含む購買証明情報を表す証明用二次元コードを出力する。購買者は、出力手段から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得する。
読取手段は、出力手段によって出力された証明用二次元コードと、購買物に含まれるコード印刷媒体から通信用二次元コードとを読取る。変換手段は、読取手段によって読取られた証明用二次元コードを購買証明情報に変換し、前記通信用二次元コードを所定の通信接続情報に変換する。購買証明情報通信手段は、前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網に接続して、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信する。
管理情報通信手段は、購買証明情報通信装置から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する。管理情報記憶手段は、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶する。
前述のように、購買者は、販売情報管理装置から証明用二次元コードとして出力される購買証明情報を取得することができるので、販売者は、商品を販売したことを証明するために、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入して、購買者に前記所定の証明用紙を引渡す必要がなくなる。たとえば、販売者は、従来技術のように商品が梱包されている箱を開けて、商品に同梱されている保証書を取出し、その保証書に、商品名、商品コード、製造番号、販売店名ならびに販売店の住所および電話番号などを記入し、かつ販売店の認め印を押印して、再度、箱の中に保証書を収納して梱包し直す作業を行う必要がなくなる。これによって、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入する販売者の手間を省くことができるので、販売店では購買者に商品を引渡すまでの販売処理時間を短縮することができ、販売効率の低下を防ぐことができる。
また、購買者は、購買証明情報通信装置を用いて、購買証明情報および購買者情報を所定の管理装置に送信することができるので、従来技術のように、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する必要がない。したがって、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報および購買者情報を管理することができる。
また前述のように、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを互いに関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、従来技術のように、販売者から渡される購買証明情報が記入された保証書を保管しておく必要がない。これによって、購買者が保証書を紛失して、本来受けられるべき無償修理などのサービスを受けることができなくなることを防ぐことができる。
また、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、たとえば顧客情報管理装置と通信可能に接続される所定のコンピュータを用いて、顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧することによって、たとえば購買者から修理を依頼された商品が保証期間内であるか否かなどを即座に確認することができる。したがって、従来技術のように、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときに、無償修理などの保証期間ではないにも拘わらず、保証期間内に購入した商品であるかのように購買者によって購買日が改竄されて記入され、商品の保証を行うメーカが、商品の修理費用請求の機会を逃してしまうことを防ぐことができる。
また、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、たとえば商品を購買するときに、携帯電話機または販売店に設置される所定のコンピュータなどを用いて、所定の顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧して、既に購買した商品に関する情報、たとえば商品の型名などを容易かつ即座に調べることができる。これによって、利便性が向上する。
本発明によれば、商品識別情報および購買情報を所定の証明用紙に記入する販売者の手間を省くことができるので、販売店では購買者に商品を引渡すまでの販売処理時間を短縮することができ、販売効率の低下を防ぐことができる。
また本発明によれば、購買者が所定の通信接続情報を通信装置に手入力する手間を省くことができ、利便性が向上する。
また本発明によれば、証明用二次元コードに加えて、購買物に含まれるコード印刷媒体から通信用二次元コードを読取る場合に比べて、購買者の手間を省くことができ、比較的短時間で購買証明情報を所定の管理装置に送信することができる。
また本発明によれば、購買証明情報を所定の用紙に記入して所定の管理装置に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。また、購買証明情報は、従来技術のような郵送によってではなく、購買証明情報通信装置によって所定の管理装置に送信されるので、所定の管理装置を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報を管理することができる。
また本発明によれば、購買者は、従来技術のように、販売者から渡される購買証明情報が記入された保証書を保管しておく必要がない。これによって、購買者が保証書を紛失して、本来受けられるべき無償修理などのサービスを受けることができなくなることを防ぐことができる。また、従来技術のように、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときに、無償修理などの保証期間ではないにも拘わらず、保証期間内に購入した商品であるかのように購買者によって購買日が改竄されて記入され、商品の保証を行うメーカが、商品の修理費用請求の機会を逃してしまうことを防ぐことができる。
また本発明によれば、購買者が購買証明情報通信装置から所定の管理装置に対して、購買証明情報および購買者情報を重複して送信することを防止することができる。
また本発明によれば、管理情報記憶手段には、管理情報通信手段が受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化された管理情報が記憶されるので、購買者は、たとえば商品を購買するときに、携帯電話機または販売店に設置される所定のコンピュータなどを用いて、所定の顧客情報管理装置の管理情報記憶手段に記憶される管理情報を閲覧して、既に購買した商品に関する情報、たとえば商品の型名などを容易かつ即座に調べることができる。これによって、利便性が向上する。
図1は、本発明の実施の一形態である顧客管理システム1の構成を簡略化して示すブロック図である。図2は、顧客管理システム1を説明するための図である。顧客管理システム1は、販売情報管理装置2、購買証明情報通信装置3および顧客情報管理装置4を含んで構成される。販売情報管理装置2は、たとえば電子式金銭登録機(Electronic Cash
Register;略称:ECR)によって実現される。購買証明情報通信装置3は、たとえば携帯電話機によって実現される。以下の説明において、販売情報管理装置2を「ECR2」、購買証明情報通信装置3を「携帯電話機3」と表記する場合がある。
本実施形態において、携帯電話機3と顧客情報管理装置4とは、公衆通信回線網8を介して互いに通信可能に接続され、ECR2と顧客情報管理装置4とは、公衆通信回線網8を介して互いに通信可能に接続される。公衆通信回線網8は、たとえばインターネットによって実現される。また、本実施形態の顧客情報管理装置4は、商品を製造する所定の工場に設置される、たとえばパーソナルコンピュータ(Personal Computer;略称:PC)と、専用回線網を介して互いに通信可能に接続される。
ECR2は、販売店に設置され、販売者はECR2を用いて商品を販売する。ECR2は、商品の売上金額を求め、この売上金額に相当する預かり金額をドロワに入金し、入金された預かり金額と売上金額との差額である釣銭金額を求め、この釣銭金額をドロワから出金して売上の支払処理を行う。また、ECR2は、売上商品とその売上金額とを含む売上データを記憶する。
詳細に述べると、ECR2はスキャナを備えており、このスキャナを用いて、商品に貼付されたJAN(Japanese Article Number)コードなどのバーコードで表される商品取引情報を読取り、読取った商品取引情報に基づいて、商品名および商品コードなどの商品識別情報を生成する。ECR2は、生成した商品識別情報と、販売店名、販売日時および販売者名などの購買情報とを含む購買証明情報を表す証明用二次元コード17を印字したレシート16を出力する。ECR2から出力されたレシート16は、販売店の販売者から商品の購買者に渡される。顧客情報管理装置4と公衆通信回線網8を介して通信可能に接続される所定の販売店のECR2は、販売処理を行った後に、顧客情報管理装置4に対して売上情報を送信する。
なお、売上情報は、ECR2から直接、顧客情報管理装置4に対して送信される構成に限らず、たとえば所定の販売店に設置される複数のECR2における売上情報をデータベース化して一括管理するコンピュータから、顧客情報管理装置4に対して、売上情報が送信される構成であってもよい。
携帯電話機3は、撮像機能を備えるいわゆるカメラ付携帯電話機である。商品の購買者は、販売店の販売者から渡されたレシート16に印字された証明用二次元コード17と、商品の梱包箱18に貼付され、購買物に含まれるコード印刷媒体に記載され、URL(
Uniform Resource Locator)などの所定の通信接続情報を含む通信用二次元コード19とを、購買者が有する携帯電話機3に内蔵されるカメラで撮影して読取る。ここで、購買物は、商品と、所定の通信接続情報を表す通信用二次元コード19が記載されるコード印刷媒体とを含む。
携帯電話機3で読取った証明用二次元コード17および通信用二次元コード19は、それぞれ購買証明情報および通信接続情報に変換される。購買者は、URLに基づいて公衆通信回線網8に接続される携帯電話機3を用いて、購買証明情報とともに、購買者自身が入力した氏名、住所および電話番号などの購買者情報を顧客情報管理装置4に送信する。ここで、証明用二次元コード17および通信用二次元コード19は、たとえばQR(
Quick Response)コード(登録商標)である。QRコードによって実現される証明用二次元コード17および通信用二次元コード19は、正方形状である。
顧客情報管理装置4は、たとえば商品のメーカの所定の場所に設置され、通信部5、制御部6および記憶部7を含んで構成される。通信部5は、携帯電話機3から送信される購買証明情報および購買者情報を受信する。また通信部5は、所定の販売店のECR2などから送信される売上情報を受信する。さらに通信部5は、所定の工場から送信される商品名、商品コード、製造番号、製造場所および修理履歴などを表す情報を受信する。
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)を含む。ROMには、顧客情報管理装置4の動作を制御するための動作プログラムが記憶されている。CPUは、たとえばマイクロコンピュータによって実現され、ROMに記憶される動作プログラムに基づいて顧客情報管理装置4を構成する通信部5および記憶部7を含むハードウェア資源を制御する。
記憶部7には、携帯電話機3から送信された購買証明情報、通信接続情報および購買者情報にどのような情報が含まれているかを解読するプログラムおよび前記購買証明情報および購買者情報が関連付けられてデータベース化された管理情報が記憶される。さらに、記憶部7には、たとえば所定の販売店のECR2から送信される売上情報および所定の工場から送信される商品名、商品コード、製造番号、製造場所および修理履歴などを表す情報が記憶される。本実施形態において、顧客情報管理装置4の通信部5は、管理情報通信手段に相当し、顧客情報管理装置4の記憶部7は管理情報記憶手段に相当する。
なお、通信用二次元コード19に関して、本実施形態では、通信用二次元コード19が記載されるコード印刷媒体が、商品の梱包箱18に貼付されているが、本発明の他の実施形態では、通信用二次元コード19が記載されたコード印刷媒体、たとえば通信用二次元コード19が記載された紙が、商品の購買時に販売店の販売者から購買者に引渡されてもよい。
さらに、本発明の他の実施形態では、通信用二次元コード19が記載されるコード印刷媒体をECR2のスキャナで読取り、読取った通信用二次元コード19を、商品識別情報および購買証明情報とともに二次元コード化してレシート16に印字するようにしてもよい。購買者は、販売店の販売者から引渡された紙またはレシート16に印字された二次元コードを、撮像機能を備える携帯電話機3で撮影することになる。
図3は、ECR2を示す斜視図である。ECR2は、キーボード11、モードスイッチ12、スキャナ13、表示器14およびドロワ15を含んで構成される。
キーボード11は、ECR2への指示などの所定の情報を入力するための複数の操作入力キーを有する。ECR2の使用者、たとえば販売店の販売者が操作入力キーを操作することによって、後述するECR2のCPUに各操作入力キーに対応した指示信号を与える。操作入力キーは、たとえば金額の入力時に用いられる置数キー、誤入力したときに用いられる取消キーおよび販売した商品の合計金額を計算して表示させるときに用いられる清算キーを含む。
モードスイッチ12は、ECR2の所定の動作状態を切換えるスイッチであり、本実施形態では4つのモードスイッチ12が設けられる。4つのモードスイッチ12には、ECR2の所定の動作状態が割当てられている。ECR2の所定の動作状態としては、取引商品の商品名、商品コードおよび単価などを設定および登録を可能とする動作状態、時刻の設定変更を可能とする時刻設定動作状態、売上登録を含む各種登録を可能とする動作状態およびECR2の管理に必要な所定の情報の入出力を行う動作状態がある。4つのモードスイッチ12をそれぞれ切換えることによって、上記のECR2の動作状態を切換えることができる。なお、モードスイッチ12は、4つに限らず、切換える動作状態の数に応じて設ければよい。
スキャナ13は、バーコードなどの一次元コードおよびQRコードなどの二次元コードを読取る。表示器14は、たとえば液晶ディスプレイによって実現され、キーボード11およびスキャナ13から入力された情報に基づいて演算された結果を表示する。ドロワ15は、ECR2によって管理される硬貨および紙幣などを収納するための引出しである。また、販売した商品の単価および数量ならびに合計金額などの演算結果はレシート16に印字され、レシート16がレシート発行口20から出力される。
図4は、ECR2の電気的構成を簡略化して示すブロック図である。ECR2は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ24、HDD25、キーボードコントローラ26、キーボード11、プリンタコントローラ27、プリンタ28、スキャナコントローラ29、スキャナ13、表示コントローラ30、表示器14、ドロワコントローラ31、ドロワ15を含んで構成される。
上記のCPU21、ROM22、RAM23、HDDコントローラ24、HDD25、キーボードコントローラ26、キーボード11、プリンタコントローラ27、プリンタ28、スキャナコントローラ29、スキャナ13、表示コントローラ30、表示器14、ドロワコントローラ31およびドロワ15は、データバス32を介して相互に接続されている。
CPU21は、たとえばマイクロコンピュータによって実現される。CPU21は、後述するROM22に記憶される動作プログラムに基づいて、ECR2を構成する上記のROM22、RAM23、HDDコントローラ24、HDD25、キーボードコントローラ26、キーボード11、プリンタコントローラ27、プリンタ28、スキャナコントローラ29、スキャナ13、表示コントローラ30、表示器14、ドロワコントローラ31およびドロワ15を含むハードウェア資源を制御する。
また、CPU21は、ROM22に記憶されている動作プログラムおよび動作プログラムに対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムを、後述するRAM23内の記憶領域に記憶させ、キーボード11から入力される所定の指示およびデータをRAM23内に記憶させる。そして、CPU21は、キーボード11からの入力指示に応答して、ROM22に記憶されたアプリケーションプログラムに基づいた所定の処理を実行し、処理結果をRAM23に記憶させる。さらに、CPU21は、前記処理結果を表す信号を、プリンタコントローラ27および表示コントローラ30の少なくとも一方に入力する。
ROM22には、ECR2の動作を制御する動作プログラムが記憶されている。RAM23は、CPU21によって演算処理される各種プログラムならびにキーボード11から入力される所定の指示およびデータなどを一時的に記憶する記憶領域を備えている。
HDDコントローラ24は、CPU21の指示に従って、HDDを制御する。HDD25には、たとえば販売店名、レシート発行日時および販売者名が記憶される。HDD25に記憶される情報のうち、販売者名などのようにECR2を扱う担当者が変わる毎に更新される。
キーボードコントローラ26は、CPU21の指示に基づいてキーボード11を制御する。プリンタコントローラ27は、CPU21の指示に基づいてプリンタ28を制御する。また、プリンタコントローラ27は、プリンタ28に画像データを与える。プリンタ28は、プリンタコントローラ27から与えられる画像データに基づく画像の印刷を行う。スキャナコントローラ29は、CPU21の指示に基づいてスキャナ13を制御する。また、スキャナコントローラ29は、スキャナ13から与えられる画像データを、データバス32を介してRAM23などに送る。表示コントローラ30は、CPU21の指示に基づいて表示器14を制御する。ドロワコントローラ31は、CPU21の指示に基づいてドロワ15を制御する。
本実施形態のECR2において、キーボードコントローラ26、キーボード11、スキャナコントローラ29およびスキャナ13は、入力手段に相当し、HDDコントローラ24およびHDD25は、購買情報記憶手段に相当する。また本実施形態のECR2において、CPU21は生成手段に相当し、プリンタコントローラ27、プリンタ28、表示コントローラ30および表示器14は、出力手段に相当する。
図5は、ECR2から出力されるレシート16の一例を示す図である。レシート16には、商品取引に関する商品取引情報と、購買に関する購買情報とを含む購買証明情報とともに、購買証明情報を表す証明用二次元コード17が印字される。購買証明情報は、購買者および販売店の販売者が読取り可能な文字列で、レシート16に印字される。詳細に述べると、レシート16には、販売店名41、レシート発行日時42、販売者名43、商品名44、販売数量45、販売価格46、合計金額47、消費税額48、支払金額49、購入金額50、釣銭金額51および証明用二次元コード17が印字される。
販売店名41は、レシート16の第1方向A一端部に印字される。レシート発行日時42は、販売店名41よりも第1方向A他端部寄りで、かつ第2方向B一端部に印字され、販売者名43とレシート発行日時42とは、第2方向Bに間隔をあけて記載され、販売者名43は、レシート発行日時42よりも第2方向B他端部寄りに印字される。
商品名44、販売数量45および販売価格46は、レシート発行日時42および販売者名43よりも第1方向A他端部寄りで、かつ互いに第2方向Bに間隔をあけて印字される。商品名44は、第2方向B一端部に印字され、販売数量45は、第2方向B中央部に印字され、販売価格46は、第2方向B他端部に印字される。
合計金額47、消費税額48、支払金額49、購入金額50および釣銭金額51は、第1方向A一端部から順に第1方向A他端部に向かうように、第2方向B他端部に印字される。
証明用二次元コード17は、上記の販売店名41、レシート発行日時42、販売者名43、商品名44、販売数量45、販売価格46、合計金額47、消費税額48、支払金額49、購入金額50および釣銭金額51よりも第1方向A他端部寄りで、かつ第2方向に互いに間隔をあけて、購買した商品毎に印字される。証明用二次元コード17よりも第1方向A他端部寄りには、証明用二次元コード17がいずれの商品に関する情報に基づいてコード化されたのかを購買者および販売者が即座に認識できるように、商品名44および商品コードなどの商品識別情報が印字される。本実施形態では、図5に示すように、2つの証明用二次元コード17の第1方向A他端部寄りに、商品名44がそれぞれ印字される。
図6は、レシート16に印字される証明用二次元コード17に含まれる情報の一例を示す図である。本実施形態において、レシート16に印字される証明用二次元コード17には、商品取引に関する商品取引情報に基づいて商品を識別する商品識別情報と、購買に関する購買情報とを含む購買証明情報が含まれている。詳細には、JANコード61などの商品取引情報、商品名44および商品の品番を表す文字列である商品コード62などの商品識別情報、ならびに販売店63、販売日時64および販売店電話番号65などの購買情報が、証明用二次元コード17に含まれている。
商品名44は、たとえば「液晶TV15」のように商品の名称を表す。JANコード61は、バーコードとして複数桁の数字で商品に表示される。商品コード62は、たとえば「CT15AV2」のように文字列で表される。販売店63は、企業毎に割当てられた所定の文字列と、企業の支店毎に割当てられた所定の文字列とによって表される。販売日時64は、たとえば2003年7月12日14時3分の場合、「200307121403」のように複数の連続した数字で表される。販売店電話番号65は、「0742631234」のように複数の連続した数字で表される。
図7は、梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コード19に含まれる情報の一例を示す図である。本実施形態において、梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コード19には、少なくとも所定の通信接続情報が含まれている。詳細には、URLなどの所定の通信接続情報を表す窓口アドレス66、JANコード61などの商品取引情報、商品コード62などの商品識別情報、ならびに商品の製造番号67および商品の製造場所68などの製造情報が、通信用二次元コード19に含まれている。
製造番号67は、たとえば「20987047X」のように、文字列で表される。製造場所68は、工場毎に割当てられた所定の文字列と、生産ライン毎に割当てられた所定の数字と、ロット毎に割当てられた所定の数字とによって表される。
ここで、正方形状である証明用二次元コード17は、後述する携帯電話機3の撮像部73の予め定める分解能で十分に読取り可能な大きさ、たとえば一辺の長さ寸法が7mm2以上1cm2未満の大きさでレシート16に印字するようにする。正方形状である通信用二次元コード19も証明用二次元コード17と同様に、後述する携帯電話機3の撮像部73の予め定める分解能で十分に読取り可能な大きさ、たとえば一辺の長さ寸法が7mm2以上1cm2未満の大きさで梱包箱18に印刷するようにする。なお、レシート16に印字される証明用二次元コード17および梱包箱18に印刷される通信用二次元コード19の大きさは、上記大きさに限らず、携帯電話機3の撮像部73の分解能が高まれば、上記大きさよりも小さくしてもよい。
図8は、携帯電話機3の表示部74が配置されている側から見た図である。図9は、携帯電話機3の撮像部73が配置されている側から見た図である。本実施形態の携帯電話機3は、大略的に扁平かつ直方体状の1つの筐体70から成るいわゆるストレート型の携帯電話機である。
携帯電話機3は、アンテナ71、キー操作部72、撮像部73、表示部74、音声入力部75および音声出力部76を含んで構成される。筐体70の予め定める一表面部には、音声出力部76、表示部74、キー操作部72および音声入力部75が設けられる。携帯電話機3に関する説明において、特に限定しない場合、長手方向は、携帯電話機の筐体70の長手方向を意味し、幅方向は、筐体70の幅方向を意味する。
音声出力部76は、筐体70の予め定める一表面部の長手方向一端部かつ幅方向中央部に設けられる。表示部74は、音声出力部76よりも長手方向他端部寄りに設けられる。キー操作部72は、表示部74よりも長手方向他端部寄りに設けられる。音声入力部75は、キー操作部72よりも長手方向他端部寄りで、長手方向他端部かつ幅方向中央部に設けられる。
また、表示部74が設けられる一表面部とは反対の表面部には、アンテナ71および撮像部73が設けられる。アンテナ71は、幅方向一端部に設けられる。アンテナ71は、たとえば伸縮自在なロッドアンテナによって実現される。アンテナ71が縮んでいる状態では、その大部分が筐体70の内部に収容され、先端部が筐体70の長手方向一端部から外部に突出している。また、アンテナ71が伸びた状態では、その大部分が筐体70から外部に突出する。撮像部73は、長手方向中央部よりも長手方向一端部寄りで、かつ幅方向他端部に設けられる。
図10は、携帯電話機3の電気的構成を示すブロック図である。携帯電話機3は、アンテナ71、キー操作部72、撮像部73、表示部74、音声入力部75、音声出力部76、通信部77および制御部68を含んで構成される。また制御部68は、CPU(
Central Processing Unit)79、ROM(Read Only Memory)80およびRAM(
Random Access Memory)81を含む。
アンテナ71は、基地局と無線電波の送受信を行う。通信部77は、アンテナ71を介して基地局と無線通信を行い、音声データ、文字データおよび画像データなどを送受信する。受信時は、基地局からアンテナ71を介して受信したデータを復調し、所定の通信プロトコルに基づいて制御部68のCPU79に送る。送信時は、制御部68から送られてきた文字データおよび画像データなどを変調して増幅し、所定の通信プロトコルに基づいてアンテナ71を介して基地局に送信する。
キー操作部72は、数字データ、文字データおよび携帯電話機3への指示などの所定の情報を入力するための複数の操作入力キーを有し、操作入力キーを操作することによって、後述する制御部に各操作入力キーに対応した指示信号を与える。
キー操作部72が有する複数の操作入力キーのいずれかに、通話を行う通話モードと、撮像部で画像を撮像して画像を読取る読取りモードとを切換えるモード切換えキーを有する。また、前記複数の操作入力キーのいずれかに、読取りモード時に1つの一次元コードまたは二次元コードを撮像して読取る通常モードと、2つの一次元コードまたは二次元コードを連続して撮像して読取る連続モードとを切換えるキーを有する。
キー操作部72が有する複数の操作入力キーのいずれかに、後述する撮像部73で撮像されて生成された画像データを後述するROM80またはRAM81に記憶するための所定の情報を入力するシャッターキーが割当てられている。使用者は、前記シャッターキーを操作することによって、撮像部73で撮像されて生成された画像データをROM80またはRAM81に記憶することができる。
撮像部73は、撮像レンズならびに電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称:CCD)イメージセンサおよび相補型MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;略称:CMOS)イメージセンサなどの撮像素子を含み、画像を撮像して画像データを生成する。
表示部74は、カラー表示可能な半透過半反射型液晶表示素子によって実現され、文字ならびに静止画像および動画像などの画像を表示する。表示部は、たとえば撮像部で撮像された画像を表示することができる。なお、表示部は、カラー表示または白黒表示可能な透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス(Electro
Luminescence;略称:EL)素子および白黒表示可能な半透過半反射型液晶表示素子のうちいずれか1つによって実現されてもよい。
音声入力部75は、たとえばマイクロフォンによって実現され、通話時に送話音声を入力する。音声出力部76は、たとえばスピーカによって実現され、受話音声を出力する。
CPU79は、たとえばマイクロコンピュータによって実現され、後述するROM80に記憶されている動作プログラムに基づいて、携帯電話機3を構成する上記のキー操作部72、撮像部73、表示部74、音声入力部75、音声出力部76、通信部77、ROM80およびRAM81を含むハードウェア資源を制御する。
ROM80には、携帯電話機3の動作に必要な動作プログラム、撮像部73によって撮影された証明用二次元コード17および通信用二次元コード19を読取って、購買証明情報および所定の通信接続情報に変換するプログラム、撮像部73で撮像された画像および個々の携帯電話機3を識別するために、携帯電話機毎に割当てられる携帯電話ID(
Identification)などが記憶される。RAM81には、たとえば撮像部73から連続的に送られてくる画像データが一時的に記憶される。詳細に述べると、RAM81に記憶される画像データのうち、時間的に古い画像データは消去、あるいは時間的に古い画像データに時間的に最も新しい画像データが上書きされることによって、RAM81には一時的に画像データが記憶される。
本実施形態において、携帯電話機3の撮像部73は、読取手段に相当し、携帯電話機3のCPU79は変換手段に相当し、携帯電話機3の通信部77は購買証明情報通信手段に相当する。
図11は、携帯電話機3を用いてレシート16に印字された証明用二次元コード17および梱包箱18貼付されるコード印刷媒体に記載された通信用二次元コード19を撮影して読取った情報の表示例を示す図である。図12は、携帯電話機3を用いて証明用二次元コード17および通信用二次元コード19を撮影して読取った情報を、所定の顧客情報管理装置4に送信するときの送信画面の表示例を示す図である。
本実施形態において、購買者は、購買者自身が有する携帯電話機3で、キー操作部72のモード切換えキーを押下して、画像を撮影可能な読取りモードに設定し、さらにキー操作部72の所定の操作入力キーを押下して連続モードに設定する。
購買者は、梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載された通信用二次元コード19に撮像部73を向けて、通信用二次元コード19を撮影する。撮影された通信用二次元コード19は、携帯電話機3のRAM81に記憶され、次の画像の撮影待機状態となる。続いて、購買者は、レシート16に印字された証明用二次元コード17に撮像部73を向けて、証明用二次元コード17を撮影する。撮影された証明用二次元コード17は、携帯電話機3のRAM81に記憶される。RAM81に記憶された通信用二次元コード19は、文字認識処理が施されてURLなどの所定の通信接続情報に変換される。RAM81に記憶された証明用二次元コード17は、文字認識処理が施されて購買証明情報に変換される。これらの通信接続情報および購買証明情報は、図11に示すように、合成されて携帯電話機3の表示部74に表示される。
このように、通信接続情報および購買証明情報を合成した情報が表示部74に表示された状態で、購買者がキー操作部72の所定の操作入力キーを押下することによって「決定」の指示を入力すると、図12に示すような送信画面が表示部74に表示される。購買者は、キー操作部72の所定の操作入力キーを操作することによって、表示部74に表示される「ウェブアクセス」を反転表示させ、キー操作部72の所定の操作入力キーを押下することによって「選択」の指示を入力する。これによって、携帯電話機3はURLに基づいて公衆通信回線網に接続され、前記合成した情報が所定の顧客情報管理装置4に送信される。
また、購買者は、顧客情報管理装置4からの指示に基づいて、キー操作部72の所定の操作入力キーを用いて、氏名、住所および電話番号などの購買者自身に関する購買者情報を携帯電話機3に入力し、この入力した購買者情報を、前記URLに基づいて公衆通信回線網に接続して、所定の顧客情報管理装置4に送信する。
図13は、顧客情報管理装置4の記憶部7に記憶される顧客データベース90の内容を示す図である。顧客情報管理装置4では、携帯電話機3から送信される購買証明情報および購買者情報に基づいて、購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として、記憶部7に記憶する。詳細には、顧客情報管理装置4は、顧客データベース90を作成して記憶部7に記憶する。
顧客データベース90は、図13に示すように、顧客コード91、携帯電話ID92、氏名93、住所94、生年月日95および電話番号96を示す情報を含む。顧客コード91は、購買証明情報および購買者情報を顧客情報管理装置4に送信した各購買者を識別するために、購買者毎に割当てられる。顧客コード91は、たとえば「03020010031234」のように連続した複数桁の数字で表される。携帯電話ID92は、たとえば「971000595」のように連続した複数桁の数字で表される。氏名93、住所94、生年月日95および電話番号96は、携帯電話機3の所有者に関する情報である。住所94は、郵便番号を示す情報を含む。生年月日95は、たとえば1963年7月12日の場合、「19630712」のように連続した数字で表される。電話番号96は、たとえば「0742631234」のように連続した数字で表される。なお、顧客データベース90には、上記の情報以外に、たとえば携帯電話機3の所有者の電子メールアドレスを示す情報が含まれてもよい。
図14は、顧客情報管理装置4の記憶部7に記憶される商品データベース97の内容を示す図である。顧客情報管理装置4では、携帯電話機3から送信される購買証明情報および購買者情報ならびに所定の工場から送信される修理履歴情報に基づいて、購買証明情報、購買者情報および修理履歴情報を関連付けてデータベース化して管理情報として、記憶部7に記憶する。詳細には、顧客情報管理装置4は、商品データベース97を作成して記憶部7に記憶する。
商品データベース97は、図14に示すように、商品コード62、製造番号67、顧客コード91、第1修理履歴98および第2修理履歴99を示す情報を含む。商品データベース97は、商品毎に作成され、記憶部7に記憶される。商品コード62、製造番号67および顧客コード91については、既に説明しているので、同一の参照符を付して、説明を省略する。
第1修理履歴98は、たとえば工場が購買者の1回目の商品修理の依頼に基づいて修理した日時を示す情報である。工場が購買者の1回目の商品修理の依頼に基づいて、商品の修理を行った日時が2003年7月12日10時10分の場合、第1修理履歴98は、たとえば「030712-1010」のように表される。
第2修理履歴99は、たとえば工場が購買者の2回目の商品修理の依頼に基づいて修理した日時を示す情報である。工場が、購買者の2回目の商品修理の依頼に基づいて、商品の修理を行った日時が2003年8月10日10時11分の場合、第2修理履歴99は、たとえば「030810-1011」のように表される。
第1修理履歴98および第2修理履歴99などの修理履歴情報は、たとえば工場に設置されるPCから所定の専用回線網を介して送信される。顧客情報管理装置4は、工場から送信される修理履歴情報を受信するたびに、商品データベース97として記憶する。なお、商品データベース97には、上記の情報以外に、たとえば商品を購買した購買店、購買日時および購買金額を示す情報が含まれてもよい。
図15は、購買者情報が顧客情報管理装置4に未登録の場合における登録携帯電話機3および顧客情報管理装置4間のシーケンスを簡略化して示す図である。以下の説明において、購買者情報の顧客情報管理装置4への登録は、使用者登録と同義である。ここでは、購買者に関する購買者情報が、顧客情報管理装置4に未登録である場合を想定する。
携帯電話機3は、購買者によって撮影された通信用二次元コード19および証明用二次元コード17を読取り、URLなどの所定の通信接続情報および購買証明情報にそれぞれ変換し、前記所定のURLに基づいて公衆通信回線網8に接続して、表示部74に表示した購買証明情報を、所定の顧客情報管理装置4に送信する。
顧客情報管理装置4は、携帯電話機3から送信される購買証明情報を受信し、受信した購買証明情報を商品データベース97として記憶部7に記憶する。その後、顧客情報管理装置4は、「お客様の情報を登録いたします。ご記入をお願いいたします。」などの購買者に関する購買者情報の登録を促す内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、公衆通信回線網8を介して、購買証明情報を送信した携帯電話機3に送信する。
携帯電話機3は、顧客情報管理装置4から送信される購買者情報の登録を促すメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を受信するとともに、前記メッセージを表示部74に表示する。携帯電話機3の使用者は、表示部74に表示されるメッセージを見て、キー操作部72の所定の操作入力キーを操作して、所定の購買者情報を入力する。そして、入力した購買者情報を、公衆通信回線網8を介して、顧客情報管理装置4に対して送信する。
顧客情報管理装置4は、携帯電話機3から送信される購買者情報を受信し、受信した購買者情報を顧客データベース90として記憶部7に記憶するとともに、顧客データベース90に含まれる顧客コード91を示す情報を、商品データベース97に追加する。その後、顧客情報管理装置4は、管理情報として記憶部7に記憶した購買証明情報および購買者情報とともに、管理情報が記憶部7に記憶されたことを意味する登録情報、たとえば「使用者登録を受け付けました」などのメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、公衆通信回線網8を介して、購買者情報を送信した携帯電話機3に送信する。
携帯電話機3は、顧客情報管理装置4から送信される管理情報および登録情報を受信し、受信した管理情報および登録情報を表示部74に表示する。したがって、購買者は、顧客情報管理装置4から送信される管理情報および登録情報を見ることができ、購買証明情報および購買者情報が顧客情報管理装置4の記憶部7に記憶されたことを確実に知ることができる。これによって、購買者が携帯電話機3から所定の顧客情報管理装置4に対して、購買証明情報および購買者情報を重複して送信することを防止することができる。
前述のように、購買者に関する購買者情報が顧客情報管理装置4に未登録であるときに、購買者が携帯電話機3から顧客情報管理装置4に対して購買者情報を送信すると、顧客情報管理装置4は、携帯電話機3から送信された購買者情報を顧客データベース90として、記憶部7に記憶する。これによって、購買者情報が顧客情報管理装置4に登録され、使用者登録が完了する。購買者は、一度使用者登録をしておけば、同一メーカの他の商品を購買したときであっても、購買者情報に変更がない限り、使用者登録を行う必要がない。
図16は、購買者情報が顧客情報管理装置4に登録済みである場合における携帯電話機3および顧客情報管理装置4間のシーケンスを簡略化して示す図である。ここでは、購買者に関する購買者情報が、顧客情報管理装置4に既に登録されている場合を想定する。
携帯電話機3は、購買者によって撮影された通信用二次元コード19および証明用二次元コード17を読取り、所定の通信接続情報および購買証明情報にそれぞれ変換し、前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網8に接続して、表示部74に表示した購買証明情報を、所定の顧客情報管理装置4に送信する。このとき、携帯電話機3は、購買証明情報とともに携帯電話ID92を顧客情報管理装置4に送信する。
顧客情報管理装置4は、携帯電話機3から送信される購買証明情報および携帯電話ID92を受信し、受信した携帯電話ID92が、記憶部7に記憶されるいずれかの顧客データベース90に含まれていることを検知すると、検知した携帯電話ID92と関連付けて記憶される購買者情報と、受信した購買証明情報とを関連付けて、商品データベース97として記憶部7に記憶する。顧客情報管理装置4は、管理情報として記憶部7に記憶した購買証明情報および購買者情報とともに、管理情報が記憶部7に記憶されたことを意味する登録情報、たとえば「使用者登録を受け付けました」などのメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、公衆通信回線網8を介して、購買者情報を送信した携帯電話機3に送信する。
携帯電話機3は、顧客情報管理装置4から送信される管理情報および登録情報を受信し、受信した管理情報および登録情報を表示部74に表示する。これによって、購買者は、顧客情報管理装置4から送信される管理情報および登録情報を見ることができ、購買証明情報および購買者情報が顧客情報管理装置4の記憶部7に記憶されたことを確実に知ることができる。これによって、購買者が携帯電話機3から所定の顧客情報管理装置4に対して、購買証明情報および購買者情報を重複して送信することを防止することができる。
図17は、顧客管理システム1の動作処理を示すフローチャートである。販売店の販売者が、ECR2を用いて商品を販売すると、顧客管理システム1の動作が開始する。
ステップa1において、販売店に設置されるECR2は、レシート16を発行する。ステップa2において、購買者によって、レシート16に印字される証明用二次元コード17および梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コード19が撮影されると、携帯電話機3は撮影した証明用二次元コード17および通信用二次元コード19を読取り、読取った証明用二次元コード17を購買証明情報に変換し、通信用二次元コードを所定の通信接続情報に変換する。そして、前記所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網8に接続して、購買証明情報および購買者によって入力された購買者情報を所定の顧客情報管理装置4に送信する。
ステップa3において、顧客情報管理装置4は、携帯電話機3から送信される購買証明情報および購買者情報を受信し、受信した購買証明情報および購買者情報を関連付けて顧客データベース90および商品データベース97として、記憶部7に記憶する。
ステップa4において、工場に設置されるPCは、購買者からの商品の修理依頼の有無を判断する。ステップa4において、購買者からの商品の修理依頼があると判断した場合は、ステップa5に進み、購買者からの商品の修理依頼がないと判断した場合は、商品の修理依頼があるまで待機する。
ステップa5において、工場に設置されるPCは、専用回線網を介して顧客情報管理装置4に接続して、修理を依頼された商品に関する所定の情報、たとえば商品の保証期間に関する情報を確認する。
ステップa6において、工場に設置されるPCは、顧客情報管理装置4の記憶部7に記憶される顧客データベース90および商品データベース97を参照して、修理を依頼された商品に関する所定の情報をすべて確認できたか否かを判断する。ステップa6において、修理を依頼された商品に関する所定の情報をすべて確認できたと判断した場合は、ステップa7に進み、修理を依頼された商品に関する所定の情報をすべて確認できていないと判断した場合は、修理を依頼された商品に関する所定の情報をすべて確認するまで、確認処理を続ける。
ステップa7では、購買者から修理を依頼された商品を修理し、修理した日時などの修理履歴情報を、専用回線網を介して顧客情報管理装置4に送信する。
ステップa8において、顧客情報管理装置4は、工場から送信される修理履歴情報を受信し、受信した修理履歴情報を商品データベース97に加えて記憶する。ステップa8の処理を行った後は、顧客管理システム1の動作処理を終了する。
図18は、ECR2の動作処理を示すフローチャートである。ステップb1では、キーボード11またはスキャナ13を用いた所定の操作入力の有無を判断する。ステップb1において、キーボード11またはスキャナ13を用いた所定の操作入力が行われたと判断した場合は、ステップb2に進み、キーボード11またはスキャナ13を用いた所定の操作入力が行われていないと判断した場合は、所定の操作入力が行われるまで待機する。
ステップb2では、付属情報の有無を判断する。ステップb2において、付属情報があると判断した場合は、ステップb3に進み、付属情報がないと判断した場合は、ステップb4に進む。ここで、付属情報とは、証明用二次元コード17の印字に必要な情報である。証明用二次元コード17の印字に必要な情報は、証明用二次元コードを印字させる指示を表す指示情報でもよいし、商品名44、JANコード61および商品コード62などを表す情報でもよい。
ステップb3では、付属情報をHDD25に記憶する。ステップb4では、キーボード11の清算キーが押下されたか否かを判断する。ステップb4において、清算キーが押下されたと判断した場合は、ステップb5に進み、清算キーが押下されていないと判断した場合は、ステップb1に戻る。
ステップb5において、CPU21は、計算した合計金額を表示器14に表示させる。ステップb6では、購買者からの預かり金額の入力の有無を判断する。ステップb6において、キーボード11の所定の操作入力キーを用いて、購買者からの預かり金額が入力されたと判断した場合は、ステップb7に進み、購買者からの預かり金額が入力されていないと判断した場合は、預かり金額が入力されるまで待機する。
ステップb7において、販売者は購買者から預かった代金をドロワ15に入金する。ステップb8において、CPU21は、合計金額および預かり金額に基づいて計算した釣銭金額を表示器14に表示させる。販売者は、表示器14に表示された釣銭金額を見て、ドロワ15の中から釣銭を取出して購買者に返却する。
ステップb9では、購買証明情報と、購買証明情報および付属情報の少なくとも一方に基づいて生成される証明用二次元コード17とをレシート16に印字して出力させる。ステップb9の処理を行った後は、ECR2の動作処理を終了する。
図19は、顧客情報管理装置4の動作処理を示すフローチャートである。図20は、顧客情報管理装置4の動作処理を示すフローチャートである。顧客情報管理装置4が、携帯電話機3から送信される購買証明情報を受信すると、本フローチャートの動作を開始する。
ステップc1において、携帯電話機3から送信される購買証明情報および通信接続情報にどのような情報が含まれているかを解読する。
ステップc2では、商品コード62、製造番号67および製造場所68などの通信用二次元コード19に含まれる情報が既に記憶部7に記憶されているか否かを判断する。ステップc2において、通信用二次元コード19に含まれる情報が既に記憶部7に記憶されていると判断した場合は、ステップc3に進み、通信用二次元コード19に含まれる情報が記憶部7に記憶されていないと判断した場合は、ステップc4に進む。
ステップc3では、たとえば「この商品は既に登録されています。商品を再度ご確認ください。」という内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、携帯電話機3に送信する。ステップc3の処理を行った後は、顧客情報管理装置4の動作処理を終了する。
ステップc4では、携帯電話機3から購買証明情報が送信されてきているか否かを判断する。ステップc4において、携帯電話機3から購買証明情報が送信されてきていると判断した場合は、ステップc7に進み、携帯電話機3から購買証明情報が送信されてきていないと判断した場合は、ステップc5に進む。
ステップc5では、たとえば「購入時のレシートの二次元コードを撮影し、二次元コードの認識をさせてください。」という内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、携帯電話機3に送信する。
ステップc6では、携帯電話機3から送信される購買証明情報を受信して取得する。ステップc7では、予め所定の販売店のECR2から送信され、受信した売上情報と、携帯電話機3から送信され、受信した購買証明情報とを照合し、前記売上情報と購買証明情報とが一致するか否かを判断する。ステップc6において、売上情報と購買証明情報とが一致すると判断した場合は、ステップc9に進み、売上情報と購買証明情報とは一致しないと判断した場合は、ステップc8に進む。
ステップc8では、たとえば「お買い上げ情報に誤りがございます。再度ご確認ください。」という内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、携帯電話機3に送信する。ステップc8の処理を行った後は、顧客管理システム1の動作処理を終了する。
ステップc9では、購買証明情報などとともに携帯電話機3から送信される携帯電話ID92が既に記憶部7に記憶されているか否かを判断する。ステップc9において、携帯電話ID92が既に記憶部7に記憶されていると判断した場合は、ステップc10に進み、携帯電話ID92が記憶部7に記憶されていないと判断した場合は、ステップc11に進む。
ステップc10では、顧客コード91を決定する。ステップc11では、購買者情報の入力を促す内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、携帯電話機3に送信する。
ステップc12では、携帯電話機3から送信される購買者情報および携帯電話ID92を受信して取得する。ステップc13では、顧客コード91を決定し、決定した顧客コード91ならびにステップc12で取得した購買者情報、たとえば携帯電話ID(
Identification)92、氏名93、住所94、生年月日95および電話番号96を示す情報を、顧客データベース90に追加する
ステップc14では、携帯電話機3から送信された通信接続情報および工場から送信された修理履歴情報、たとえば商品コード62、製造番号67、顧客コード91、第1修理履歴98を示す情報、ならびにステップc10またはステップc13で決定した顧客コード91を商品データベース97に追加する。
ステップc15では、たとえば「登録が完了いたしました。ご登録ありがとうございました。」という内容のメッセージを携帯電話機3の表示部74に表示させる指示を表す情報を、携帯電話機3に送信する。ステップc15の処理を行った後は、顧客管理システム1の動作処理を終了する。
以上のように本実施形態によれば、ECR2から出力されるレシート16には、購買証明情報を表す証明用二次元コード17が印字される。レシート16には、証明用二次元コード17とともに、商品識別情報を表し、かつ購買者および販売者が読取り可能な文字列が印字される。したがって、購買者および販売者は、証明用二次元コード17が表す商品識別情報を確認することができ、証明用二次元コード17のみが印字される場合に比べて利便性が向上する。
購買者は、販売店の販売者から渡されるレシート16に印字される証明用二次元コード17を、購買者自身が有する携帯電話機3の撮像部73で撮影することによって、容易に購買証明情報を取得することができる。したがって、販売店の販売者は、従来技術のように商品の梱包箱18を開けて、商品に同梱されている保証書を取出し、その保証書に、商品名、商品コード、製造番号、販売店名ならびに販売店の住所および電話番号などの所定の情報を記入し、かつ販売店の認め印を押印して、再度、梱包箱18の中に保証書を収納して梱包し直す作業を行う必要がなくなる。これによって、前記所定の情報を保証書に記入する販売者の手間を省くことができるので、販売店では購買者に商品を引渡すまでの販売処理時間を短縮することができ、販売効率の低下を防ぐことができる。
また購買者は、購買者自身が有する携帯電話機3を用いて、レシート16に印字される証明用二次元コード17および商品の梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コード19とを撮影するだけで、携帯電話機3によって、証明用二次元コード17および通信用二次元コード19が読取られ、証明用二次元コード17が購買証明情報に、通信用二次元コード19が所定の通信接続情報にそれぞれ変換される。したがって、購買者は、通信接続情報に基づいて公衆通信回線網8に接続される携帯電話機3を用いて、前記購買証明情報および購買者が入力した購買者情報を所定の顧客情報管理装置4に容易に送信することができる。これによって、従来技術のように、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の顧客情報管理装置4に郵送する必要がないので、購買証明情報および購買者情報を所定の用紙に記入して所定の顧客情報管理装置4に郵送する購買者の手間を省くことができ、利便性が向上する。
前述のように、購買証明情報は、従来技術のような郵送によってではなく、携帯電話機3によって所定の顧客情報管理装置4に送信されるので、顧客情報管理装置4を管理する管理者は、従来技術に比べて、正確かつ容易に購買証明情報および購買者情報を管理することができる。
また購買者は、購買者自身が有する携帯電話機3を用いて所定の顧客情報管理装置4に購買者情報を送信することができるので、従来技術のように購買者情報を葉書に記入して郵送する必要がなく、容易に使用者登録を行うことができる。したがって、使用者登録の登録率の向上を図ることができる。また、使用者登録の登録率が向上することによって、所定の顧客情報管理装置4の管理者は、より多くの購買者情報を把握することができ、適切な商品の製造に反映させることができる。
さらに購買者は、購買者自身が有する携帯電話機3を用いることによって、所定の顧客情報管理装置4に購買証明情報および購買者情報を送信するだけでなく、顧客情報管理装置4の記憶部7に商品データベース97として記憶される情報、たとえば商品を購買した日時および商品の型名を容易かつ即座に閲覧して調べることができる。これによって、利便性が向上する。
顧客情報管理装置4において、携帯電話機3から送信された購買証明情報と購買者情報とは、互いに関連付けられてデータベース化され、管理情報として記憶部7に記憶される。したがって、購買者は、従来技術のように、販売店の販売者から渡される購買証明情報が記入された保証書を保管しておく必要がない。これによって、購買者が保証書を紛失して、本来受けられるべき無償修理などのサービスを受けることができなくなることを防ぐことができる。
また、顧客情報管理装置4の記憶部7は、携帯電話機3から送信され、通信部5で受信した購買証明情報と購買者情報とを関連付けてデータベース化して管理情報として記憶するので、購買者から修理を依頼された商品が保証期間内であるか否かなどを、顧客情報管理装置4と公衆通信回線網8または専用回線網を介して接続される販売店および工場に設置されるパーソナルコンピュータ(Personal Computer;略称:PC)を用いて、容易かつ即座に確認することができる。したがって、従来技術のように、販売店の販売者が保証書に所定の情報を記入しなかったときに、無償修理などの保証期間ではないにも拘わらず、保証期間内に購入した商品であるかのように購買者によって購買日が改竄されて記入され、商品の保証を行うメーカが、商品の修理費用請求の機会を逃してしまうことを防ぐことができる。
前述の実施形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。前述の実施形態では、購買証明情報通信装置3として携帯電話機を適用した場合の顧客管理システム1の構成について述べたが、購買証明情報通信装置3は、二次元コードを読取り、読取った二次元コードを所定の通信接続情報に基づいて送信可能であれば携帯電話機に限らず、本発明の他の実施形態では、たとえば公衆通信回線網8を介して顧客情報管理装置4と通信可能に接続され、証明用二次元コード17および通信用二次元コード19などを読取り可能なスキャナを備えるPC、あるいは撮像機能を備える携帯情報端末(Personal Digital Assistance;略称:PDA)に対しても好適に実施することができる。
また、本発明の他の実施形態では、販売店のECR2に備えられるスキャナ13を、二次元コードが読取り可能に構成し、さらに商品に記載されるJANコードなどのバーコードを、バーコードよりも大容量の情報を含めることが可能な二次元コードで実現する。これによって、従来のバーコードに含まれる情報以外に、たとえば通信用二次元コード19に含まれる商品コード62、製造番号67およびURLなどの窓口アドレス66を示す情報を付加することができる。したがって、販売店では、前述の二次元コード読取り可能なスキャナを備えるECR2を用いて、商品に記載される二次元コードを読取る。ECR2は、読取った二次元コードに含まれる情報と、販売店名、販売日時および販売者名などの情報とを合わせて1つの二次元コードを生成し、この生成した二次元コードをレシートに印字する。
これによって購買者は、前述の実施形態のように、携帯電話機3を用いて、レシート16に印字される証明用二次元コード17と、梱包箱18に貼付されるコード印刷媒体に記載される通信用二次元コード19との2つの画像を撮影する必要はなく、単にレシートに印字される1つの二次元コードを撮影するだけでよいので、購買者の手間を省くことができ、前述の実施形態に比べて、レシート16から読取った二次元コードに含まれる所定の情報を短時間で顧客情報管理装置4に送信することができ、利便性が向上する。
また前述の実施形態では、購買者が携帯電話機3を用いて、通信用二次元コード19から変換されたURLなどの所定の通信接続情報に基づいて公衆通信回線網8に接続して、購買証明情報および購買者情報を所定の顧客情報管理装置4に送信する構成になっているが、本発明の他の実施形態では、携帯電話機3の電子メール機能を用いることによって、購買証明情報および購買者情報を所定の顧客情報管理装置4に送信するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、工場で修理した商品の修理履歴情報を顧客情報管理装置4に送信するために、工場にPCを設置する構成になっているが、本発明の他の実施形態では、PCに限らず、たとえば公衆通信回線網または専用回線網を介して顧客情報管理装置4と通信可能に構成されるPDAに対しても好適に実施することができる。
また、前述の実施形態では、購買者が工場に商品の修理を依頼することを想定して、工場にPCを設置するようにしているが、本発明の他の実施形態では、購買者が販売店に商品の修理を依頼することを考慮し、販売店にも、顧客情報管理装置4と通信可能に接続され、購買者が修理を依頼してきた商品に関する情報および購買者に関する購買者情報を確認することができるPCなどを設置するようにしてもよい。
また、購買した商品が保証期間内であることを示す書類が必要な場合を考慮して、顧客情報管理装置4が、保証書に代わる所定の証書を購買者に対して発行する機能を備えるようにしてもよい。