JP2002041929A - ポイント閲覧システムおよびポイント閲覧用サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の会社によって付与されたポイントのデー
タを一元的に管理することによって、利用者が自己の保
有している全てのポイントを容易に閲覧できるようにす
る。 【解決手段】利用者が操作する端末装置２，３，５と、
ポイント管理会社７に設けられたサーバ８と、これらを
結ぶネットワーク６とでシステムを構成する。サーバ８
は、複数のポイント提供会社９が利用者に付与したポイ
ントのデータを一括して記憶することが可能なサーバで
あり、端末装置２，３，５からネットワーク６を経由し
てサーバ８へアクセスすることにより、各社から付与さ
れたすべてのポイントに関するデータが端末装置２，
３，５に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品やサービスを
購入した際に付与されるポイントの現在値を閲覧するた
めのシステム、およびこのシステムに用いられるサーバ
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】販売促進のための施策として、商品やサ
ービスを購入した際に、購入金額に応じたポイントを特
典として付与するシステムが広く普及している。たとえ
ば、家電製品の量販店が購入商品の価格に応じてポイン
トを付与したり、航空会社が飛行距離に応じてポイント
を付与したり、カード会社がクレジットカードでの買物
に対して購入価格に応じたポイントを付与したりしてい
るのはその例である。このようなポイントは、商品等を
購入するたびに前回までのポイントに加算され、累計さ
れてゆく。そして、累計されたポイントが一定値に達す
ると、ポイント数に応じた商品もしくはサービスとの交
換や、ポイント数に応じた商品券としての使用等ができ
るようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のようなポイント
を付与するポイント提供会社には種々のものがあり、利
用者は、各会社からの通知等によりその会社についての
ポイント値を個々に知ることはできるが、すべての会社
のポイント値を総合的に把握することはできなかった。
また、あるポイント提供会社が付与したポイントは、他
の会社が付与したポイントとの間で互換性がなく、ポイ
ントの利用範囲が限定されていた。

【０００４】本発明は上記のような点に鑑み、複数の会
社によって付与されたポイントのデータを一元的に管理
することによって、利用者が自己の保有している全ての
ポイントを容易に閲覧できるシステムを実現することを
課題としている。

【０００５】本発明の他の課題は、各ポイント提供会社
が提供するポイント相互間に互換性を持たせ、ポイント
の利用範囲を拡大することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、各ポイント提供会社が利用者に付与し
たポイントのデータを一括して記憶することが可能なサ
ーバを設け、利用者の端末装置からサーバへアクセスす
ることにより、各ポイント提供会社が利用者に付与した
すべてのポイントに関するデータを端末装置に表示する
ようにしている。

【０００７】このようにすることで、端末装置には複数
のポイント提供会社から付与されたすべてのポイントの
データが表示されるため、利用者は任意のときにサーバ
へアクセスして、自分が取得しているポイントの状況を
総合的に把握することができる。

【０００８】上記サーバは、たとえば、複数のポイント
提供会社によって提供されるポイントを一元的に管理す
るポイント管理会社に設けられ、各ポイント提供会社が
保有するサーバからリアルタイムでポイントの現在値を
取得する。これによって、利用者は、常に最新のポイン
ト情報を閲覧することが可能となる。

【０００９】端末装置には、各ポイント提供会社ごとの
データと、それらの合計値とを併せて表示することが好
ましい。こうすれば、利用者は個々のポイントとトータ
ルのポイントとを一目瞭然に把握することができる。

【００１０】また、ポイントを所定の価値、たとえば円
に換算した換算値で表示することによって、取得したポ
イントの市場での価値を知ることができる。この場合、
株式市場のように、ポイントと交換される景品の市場価
格等によって、各社のポイントの価値が上下する仕組み
としておけば、インターネット上でポイントの売買を行
なう公共的な市場サイトを作ることができる。なお、換
算値としては円に限らず、銭や厘などの単位を用いても
よく、あるいは架空の単位を用いた換算値であってもよ
い。

【００１１】また、本発明は、ポイントの合計値に応じ
た交換可能な景品を端末装置に表示し、選択された景品
を自動的に発注するようなシステムとしても実現でき
る。これによると、各社が付与するポイントを共通のポ
イントとして利用することができ、ポイント相互間に互
換性を持たせて、ポイントの利用範囲を拡大することが
できる。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は、本発明に係るポイント閲
覧システムの一例を示す図である。１は店舗などに設置
されているＰＯＳ（販売時点管理）端末機からなる取引
処理装置、２は家庭などに設置されているＰＣ（パーソ
ナルコンピュータ）、３は個人が携帯する携帯電話機な
どの携帯端末機、４は携帯端末機３と交信する基地局、
５はコンビニエンスストアなどに設置されている多機能
端末機、６は上記取引処理装置１、ＰＣ２および基地局
４が接続されたネットワークである。ＰＣ２、携帯端末
機３、および多機能端末機５は、ポイントを閲覧するた
めの端末装置を構成する。ネットワーク６は、たとえば
インターネットである。

【００１３】７は複数の会社が提供するポイントを一元
的に管理するポイント管理会社、８はポイント管理会社
７に設けられているポイント閲覧用のサーバであって、
サーバ８はネットワーク６に接続されている。９は商品
やサービスの購入に対してポイントを付与するポイント
提供会社であって、たとえば、Ａ会社は航空会社、Ｂ会
社はクレジットカード会社、Ｃ会社は家電製品販売会
社、Ｄ会社は金融機関である。各ポイント提供会社９に
はそれぞれサーバ１０が設けられており、これらのサー
バ１０は専用回線１１によって、ポイント管理会社７の
サーバ８と接続されている。

【００１４】図２は、サーバ８に備えられたファイルの
記憶内容を示しており、８ａは利用者ファイル、８ｂは
景品ファイルを示している。利用者ファイル８ａは、各
利用者ごとのポイントに関するデータを記録したファイ
ルであって、図のように、利用者を識別するための利用
者ＩＤ番号、本人照合のためのパスワード、各社ごとに
利用者が取得した取得ポイントＰＡ〜ＰＤ、それらを所
定の価値に換算した換算ポイントＰａ〜Ｐｄ、および換
算ポイントを集計した換算合計ポイントＰが記録される
エリアを備えている。したがって、サーバ８は、各ポイ
ント提供会社９が利用者に付与したポイントのデータを
一括して記憶できるようになっている。また、景品ファ
イル８ｂには、ポイント数に応じた交換可能景品の商品
データが格納されている。この商品データには、商品価
格や商品を撮影した画像などが含まれている。

【００１５】図３は、各サーバ１０に備えられた顧客フ
ァイル１０ａの内容を示しており、このファイル１０ａ
には、商品やサービスを購入した顧客に対して付与した
ポイントのデータが、各顧客ごとに記録されている。

【００１６】利用者が店舗において、たとえばＣ会社の
家電製品を購入した場合、店舗の取引処理装置１で決済
された取引データは、ネットワーク６および回線１１を
経由して、Ｃ会社のサーバ１０へ送られる。Ｃ会社のサ
ーバ１０では、送られてきた取引データに基づいて、購
入商品の価格に応じたポイントを計算し、これを顧客フ
ァイル１０ａに記録されているポイントに加算して、そ
の利用者のポイントを更新する。

【００１７】図４は、図１のポイント閲覧システムにお
ける処理手順を示したフローチャートである。利用者
は、まず端末装置（以下ではＰＣ２で代表する）を起動
して、インターネット経由で、サーバ８が提供するポイ
ントデータ閲覧用のサイト（以下、ポイントサイトとい
う）へアクセスし、ポイントサイトの画面が表示されれ
ば、利用者ＩＤ番号とパスワードとを入力する（ステッ
プＳ１）。

【００１８】サーバ８は、利用者ファイル８ａを参照し
て、ＰＣ２から送られてきたＩＤ番号およびパスワード
がファイル中に存在するか否かを確認し、存在すればポ
イント提供会社９の各サーバ１０に対して、その利用者
のポイントデータを要求する（ステップＳ２）。これを
受けて各社のサーバ１０では、ＩＤ番号に基づいて顧客
ファイル１０ａを検索し、その利用者のポイントデータ
を抽出して、これをサーバ８へ送信する（ステップＳ
３）。

【００１９】サーバ８は、各ポイント提供会社９のサー
バ１０からポイントデータを受け取ると（ステップＳ
４）、これらのデータに基づいて、換算ポイントやその
合計額を算出する（ステップＳ５）。換算ポイントは、
利用者が取得したポイントを円に換算したもので、取得
ポイントに所定の換算レートを乗算することによって算
出される。たとえば、取得ポイントが１０，０００ポイ
ントで、換算レートが０．５（円／ポイント）であれ
ば、換算ポイントは５０００円となる。つまり、１０，
０００ポイントで５０００円相当の商品と交換できるこ
とになる。サーバ８は、換算ポイントや合計値の計算が
終わると、これらを各社のポイントデータとともにＰＣ
２に送信する。

【００２０】ＰＣ２は、上記データを受け取ると、これ
を画面に表示する（ステップＳ６）。図５はこのときの
表示画面２０の一例を示している。この画面２０には、
各ポイント提供会社９ごとの取得ポイント（図２のＰＡ
〜ＰＤ）と、それを円に換算した換算ポイント（図２の
Ｐａ〜Ｐｄ）と、換算ポイントの合計額（図２のＰ）
と、景品表示ボタン１２とが表示される。なお、換算ポ
イントの合計額のほかに、取得ポイントの合計値を併せ
て表示してもよい。こうして、ＰＣ２の画面２０には、
各ポイント提供会社９が利用者に付与したすべてのポイ
ントに関するデータが表示される。利用者は、このデー
タを見ることによって、現在のポイントの状況を総合的
に把握することができる。

【００２１】次に、利用者が景品表示ボタン１２をクリ
ックすると（ステップＳ７）、サーバ８は景品ファイル
８ｂを検索し（ステップＳ８）、換算ポイントの合計額
に対応する景品の商品データを抽出して、これをＰＣ２
に送信する。

【００２２】ＰＣ２が上記データを受け取ると、表示画
面２０には、図６に示すように、換算ポイントの合計額
（ここでは１４，５００円）に見合った景品が表示され
る（ステップＳ９）。これらの景品は画像で表示される
とともに、市場価格も併せて表示される。利用者は、希
望の景品、たとえばバッグをクリックすることによっ
て、景品の選択を行なう（ステップＳ１０）。

【００２３】景品が選択されると、サーバ８ではその景
品の在庫状況を確認するとともに、景品交換後のポイン
トを計算する（ステップＳ１１）。すなわち、景品との
交換によって、その景品に相当するポイント分は償却さ
れるので、現在のポイントから対象景品のポイントを減
算して、あらたなポイントを計算する。計算が終われ
ば、そのデータをＰＣ２に送信する。

【００２４】ＰＣ２が上記データを受け取ると、表示画
面２０には、図７に示すような承認画面が表示される
（ステップＳ１２）。この画面には、景品交換後の取得
ポイント、換算ポイント、および合計額と、交換ボタン
１３、中止ボタン１４が表示されている。上記の例で
は、景品として１０，０００円のバッグが選択されたの
で、Ａ会社の換算ポイント１０，０００円だけが償却さ
れて０となるが、たとえば１３，０００円の掛時計が選
択された場合は、Ｂ会社の換算ポイント１，２００円
と、Ｃ会社の換算ポイント１，８００円も償却されて０
となる。また、１４，０００円のホテル宿泊券が選択さ
れた場合は、Ａ会社、Ｂ会社、Ｃ会社の換算ポイントは
すべて０となり、Ｄ会社の換算ポイントは１，０００円
が償却されて５００円が残る。

【００２５】利用者は、景品交換後のポイント状況を見
て、景品交換を承認する場合は交換ボタン１３をクリッ
クし、景品交換を承認しない場合は中止ボタン１４をク
リックする。交換ボタン１３がクリックされると（ステ
ップＳ１３）、ＰＣ２はサーバ８に対して景品交換が承
認された旨の信号を送り、サーバ８はこの信号を受け取
ると、選択された景品の発注処理を行なう（ステップＳ
１４）。この発注は、回線１１を経由して、ポイント提
供会社９に対して自動的に行なわれる。このとき、景品
のコード番号とともに、利用者のＩＤ番号やポイントデ
ータがポイント提供会社９のサーバ１０へ送信される。

【００２６】サーバ１０では、サーバ８からのデータを
受け取って、顧客ファイル１０ａを参照し、該当する顧
客のポイントを減算してデータを更新する（ステップＳ
１５）。また、ポイント提供会社９は利用者へ景品を発
送する。データの更新が終了すると、更新完了信号がサ
ーバ１０からサーバ８へ送られ、サーバ８はこの信号を
受け取ると、利用者ファイル８ａのデータを景品交換後
のデータに書き換えて更新する（ステップＳ１６）。

【００２７】更新が終わると、サーバ８はＰＣ２に対し
て終了画面を送信し、ＰＣ２には図８のような画面が表
示される（ステップＳ１７）。この終了画面には、終了
ボタン１５と照会継続ボタン１６とが表示されており、
利用者が終了ボタン１５をクリックすると、ポイントサ
イトの閲覧は終了する。また、照会継続ボタン１６をク
リックすると、ポイントサイトの初期画面に戻って、引
き続きポイントの閲覧が可能となる。

【００２８】このようにして、上記システムによれば、
端末装置でポイントサイトへアクセスすることによっ
て、利用者はいつでも自分のポイント状況を知ることが
でき、しかも、各社から付与されたすべてのポイントを
横断的に閲覧することができる。また、サーバ８は、サ
ーバ１０からリアルタイムでポイントの現在値を取得し
ているので、常に最新のデータを閲覧することができ
る。

【００２９】また、ポイントの合計額に応じた交換可能
景品を表示し、これを選択することで景品発注が行なわ
れるシステムとなっているので、各社が付与するポイン
トを共通のポイントとして利用することができ、利用者
からみた場合のポイントの利用範囲が拡大する。

【００３０】さらに、ポイントを円に換算した換算ポイ
ントを用いているので、ポイントの市場での価値を知る
ことができるとともに、株式市場のように、各社のポイ
ントの価値が交換景品の市場価格や為替相場（景品が外
国製品の場合）に連動して上下するようにしておけば、
インターネット上でポイントの売買を行う公共的な市場
サイトを作ることもできる。

【００３１】なお、図１に示した例では、ポイント管理
会社７のサーバ８と、ポイント提供会社９のサーバ１０
とが専用回線１１によって結ばれているが、図９のよう
に、サーバ１０を直接ネットワーク（インターネット）
６に接続して、インターネットを介してサーバ８，１０
間でデータのやりとりを行うようにしてもよい。

【００３２】また、以上の例では、端末装置としてＰＣ
２を用いてポイントを閲覧する場合を示したが、携帯端
末機３や多機能端末機５を用いた場合も、上記と同様の
手順でポイントを閲覧することができる。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、各社から付与されたポ
イントデータを一元的に管理することにより、利用者は
全てのポイントを一度に閲覧することができ、ポイント
状況の総合的な把握が可能となる。また、各社のポイン
トを共通化して、ポイントの利用範囲を拡大することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るポイント閲覧システムの一例を示
す図である。

【図２】ポイント管理会社のサーバのファイル内容を示
す図である。

【図３】ポイント提供会社のサーバのファイル内容を示
す図である。

【図４】ポイント閲覧システムの処理手順を示したフロ
ーチャートである。

【図５】ポイントデータを表示した画面の例である。

【図６】景品を表示した画面の例である。

【図７】景品交換後のポイントデータを表示した画面の
例である。

【図８】終了画面の例である。

【図９】他の実施形態によるポイント閲覧システムの図
である。

【符号の説明】

１ 取引処理装置 ２ ＰＣ（端末装置） ３ 携帯端末機（端末装置） ４ 基地局 ５ 多機能端末機（端末装置） ６ ネットワーク ７ ポイント管理会社 ８ サーバ ８ａ 利用者ファイル ８ｂ 景品ファイル ９ ポイント提供会社 １０ サーバ １０ａ 顧客ファイル １１ 専用回線 ２０ 表示画面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加茂 和徳 東京都千代田区西神田２丁目５番８号 株 式会社アケセス内 (72)発明者 忍足 箭一 東京都千代田区西神田２丁目５番８号 株 式会社アケセス内 Ｆターム(参考） 5B049 AA01 BB00 CC38 EE02 FF03 GG07

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品やサービスの購入に対してポイント提
   供会社が付与したポイントを閲覧するシステムであっ
   て、 利用者が操作する端末装置と、 各ポイント提供会社が前記利用者に付与したポイントの
   データを一括して記憶することが可能なサーバと、 前記端末装置とサーバを結ぶネットワークと、を備え、 端末装置からネットワーク経由でサーバへアクセスする
   ことにより、各ポイント提供会社が利用者に付与したす
   べてのポイントに関するデータを端末装置に表示するこ
   とを特徴とするポイント閲覧システム。
2. 【請求項２】前記サーバはポイント管理会社に設けら
   れ、各ポイント提供会社が保有するサーバからリアルタ
   イムでポイントの現在値を取得する、請求項１に記載の
   ポイント閲覧システム。
3. 【請求項３】各ポイント提供会社ごとのデータと、それ
   らの合計値とを併せて表示する、請求項１に記載のポイ
   ント閲覧システム。
4. 【請求項４】ポイントを所定の価値に換算した換算値で
   表示する、請求項３に記載のポイント閲覧システム。
5. 【請求項５】ポイントの合計値に応じた交換可能な景品
   を端末装置に表示し、選択された景品の発注処理を自動
   的に行なう、請求項１ないし請求項４のいずれかに記載
   のポイント閲覧システム。
6. 【請求項６】商品やサービスの購入に対してポイント提
   供会社が付与したポイントを閲覧するシステムに用いら
   れるサーバであって、 利用者が操作する端末装置とネットワークにより結ば
   れ、 各ポイント提供会社が前記利用者に付与したポイントの
   データを一括して記憶することが可能なファイルを備
   え、 端末装置からネットワーク経由でアクセスがあったとき
   に、前記ファイルを参照して、各ポイント提供会社から
   利用者に付与されたすべてのポイントに関するデータを
   端末装置に送信することを特徴とするポイント閲覧用サ
   ーバ。