JP2002304434A - Emiシミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成方法、装置及びプログラム - Google Patents

Emiシミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成方法、装置及びプログラム

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JP2002304434A
JP2002304434A JP2001108522A JP2001108522A JP2002304434A JP 2002304434 A JP2002304434 A JP 2002304434A JP 2001108522 A JP2001108522 A JP 2001108522A JP 2001108522 A JP2001108522 A JP 2001108522A JP 2002304434 A JP2002304434 A JP 2002304434A
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Masatoshi Ogawa
雅寿 小川
Yutaka Wabuka
裕 和深
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作成が容易で自動作成可能なEMIシミュレ
ーション用半導体集積回路電源モデルの作成技術の提
供。 【解決手段】 可変抵抗と負荷容量による記述形式で表
現されたシミュレーションモデルの作成において、半導
体集積回路の電源端子間に流れる電流波形の変化に基づ
いて可変抵抗と負荷容量の値を求めるという方法を用い
ることにより、非常に容易かつ正確にシミュレーション
モデルを作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、EMIシミュレー
ション用の半導体集積回路電源モデルの作成方法に関
し、特に、可変抵抗と負荷容量による記述形式で表現さ
れたシミュレーションモデルにおいて、半導体集積回路
で発生する放射電磁界をシミュレーションするためのも
のであり、定直流電圧と可変抵抗により電源端子間に実
際に流れる電流の変化を表すモデルの作成方法、装置及
びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に搭載されるプリント回路基板
(以下、「PCB」とも表記する。)からは、EMI
(不要電磁放射)が発生する。EMI発生の主要因とし
ては、PCB上の高周波電流、特に半導体集積回路(以
下、「LSI」とも表記する。)の電源端子からの高周
波電流が考えられる。そこで、電子機器のEMI対策と
して、PCBの設計段階においてその電源層を流れる高
周波電流を見積る必要がある。このため、EMIシミュ
レーションに用いるための適切なLSI電源モデルが必
要とされる。
【0003】そのような従来のLSI電源モデルの作成
方法の一例が、文献1:「信学技報TECHNICAL REPORT O
F IEICE EMCJ 99 - 103 (1999 - 12)」に、「LSIの
EMIシミュレーション用電源モデルの検討」と題して
開示されている。この文献の第17頁の図6(a)に
は、図5に示す電源モデルの一例である可変抵抗モデル
が示されている。図5に示すモデルは、第一電源端子7
と内部出力端子6間に接続された第一可変抵抗2及び第
一負荷容量4と、第二電源端子8と内部出力端子6間に
接続された第二可変抵抗3及び第二負荷容量5とにより
構成されている。そして、このモデルにおいては、第一
及び第二可変抵抗3及び4の値の変化を制御することに
より、第一及び第二電源端子7及び8に流れる電流を表
現することが可能である。
【0004】また、この文献1の第17頁の図6(b)
には、可変抵抗モデルの一例として、図14に示すよう
に、第一可変抵抗2をPチャネルMOSトランジスタ
(以下、「Pch−Tr」とも表記する。)38で記述
し、第二可変抵抗3をNチャネルMOSトランジスタ
(以下Nch−Tr)39で記述したモデルが示されて
いる。
【0005】図14に示すモデルは、LSIの内部設計
情報から作成される。モデルの作成にあたっては、ま
ず、図15に示すように、LSIの全回路情報40から
クロック信号系41のみを抽出する。このようにクロッ
ク信号系のみを抽出す理由は、ロジック系CMOS L
SIの電源電流は、クロック信号系が支配的であると考
えられるからである。続いて、図16に示すように、抽
出したクロック信号系41において同じタイミングで動
作しているトランジスタと負荷容量をそれぞれ1つにま
とめる。このようにして、クロック信号系41からモデ
ル42が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LSI
の全回路情報を入力するだけでモデル作成の作業を行う
ことができる完全自動化ツールは未だ実現していない。
その上、従来の方法によるモデルの作成作業を完全自動
化にするには、計算機に相当高い演算処理能力が要求さ
れることになる。このため、LSIの全回路情報の膨大
なデータからクロック信号系だけを抽出し、さらに、そ
れを図16に示すようなモデルにまとめるという非常に
困難な作業を、従来は、人手によって行っていた。その
結果、図16に示したようなトランジスタ記述の可変抵
抗モデルを作成する作業は、決して簡単ではなく、非常
に困難であった。
【0007】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、従来作成が困難であったEMIシミュレ
ーション用のLSI電源モデルとしての可変抵抗モデル
の記述形式を変え、自動作成に好適な、作成が容易な、
EMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデル
(以下、「シミュレーションモデル」とも表記する。)
の作成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、本発明の請求項1に係るEMIシミュレーション用
半導体集積回路電源モデル(シミュレーションモデル)
の作成方法によれば、第一電源端子と内部出力端子との
間に接続された第一可変抵抗と、第二電源端子と内部出
力端子との間に接続された第二可変抵抗と、第一電源端
子と内部出力端子との間に接続された第一負荷容量と、
第二電源端子と内部出力端子との間に接続された第二負
荷容量とにより構成された、プリント回路基板及び半導
体集積回路を対象としたEMIシミュレーション用半導
体集積回路電源モデルの作成にあたり、第一電源端子か
ら第一可変抵抗及び第二負荷容量を介して第二電源端子
へ流れる第一電流に基づいて、第一可変抵抗の値及び第
二負荷容量の値を求め、第一電源端子から第一負荷容量
及び第二可変抵抗を介して第二電源端子へ流れる第二電
流に基づいて、第二可変抵抗の値及び第一負荷容量の値
を求める方法としてある。
【0009】このように、本発明によれば、可変抵抗と
負荷容量による記述形式で表現されたシミュレーション
モデルにおいて、定直流電圧と可変抵抗により電源端子
間に実際に流れる電流の変化を表す。これにより、従来
のLSI全回路情報から作成していたトランジスタ記述
のシミュレーションモデルのようにクロック系を抽出す
るなどの困難な作業を行わなくても、電源端子間を流れ
る電流から容易にモデルを作成することができる。その
結果、モデルを自動的に作成することが可能となる。さ
らに、本発明においては、シミュレーションモデルに
は、LSI内部の回路構成やデバイス構造に関する詳細
な情報が含まれない。このため、LSIメーカーからユ
ーザーにモデルを提示することが可能となる。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、第一
負荷容量の値は、第二電流を時間積分して得られた電荷
量を、第一電源端子と第二電源端子との間の直流電圧に
より割った値として求め、第二負荷容量の値は、第一電
流を時間積分して得られた電荷量を、第一電源端子と第
二電源端子との間の直流電圧により割った値として求め
る方法としてある。
【0011】このように電源端子間を流れる電流を積分
することにより、負荷容量の値を容易に求めることがで
きる。
【0012】また、請求項3記載の発明によれば、第一
可変抵抗を流れる電流Ir1(t)、及び、第二可変抵
抗を流れる電流Ir2(t)を、下記の式(1)及び式
(2)により求め、さらに、第一可変抵抗の値Rr1
(t)、及び、第二可変抵抗の値Rr2(t)を、下記
の式(3)及び式(4)により求める方法としてある。 Ir1(t)=I1(t)*(C1+C2)/C2 …(1) Ir2(t)=I2(t)*(C1+C2)/C1 …(2) (ただし、I1(t)は第一電流、I2(t)は第二電
流、C1は第一負荷容量の値、C2は第二負荷容量の値
を表す。) Rr1(t)=V1(t)/Ir1(t) …(3) Rr2(t)=V2(t)/Ir2(t) …(4) (ただし、V1(t)は第一可変抵抗の両端間の電圧、
V2(t)は第一可変抵抗の両端間の電圧を表す。)
【0013】これにより、実際のLSIの電源端子間を
流れる電流を用いて、一定の電圧において同様の電流変
化をするように第一及び第二の可変抵抗の時間変化を設
定して作成することができる。
【0014】また、請求項4記載の発明によれば、第一
負荷容量と直列に接続された第一スイッチを設け、当該
第一負荷容量と並列に接続された、互いに直列接続の第
二スイッチ及び第一負荷容量側定抵抗の直列接続を設
け、第二負荷容量と直列に接続された第三スイッチを設
け、当該第二負荷容量と並列に接続された、互いに直列
接続の第四スイッチ及び第二負荷容量側定抵抗を設け、
第一〜第四スイッチの開閉を制御する制御電源を設け、
この制御電源によって、第一〜第四スイッチの開閉を制
御し、第一可変抵抗の値Rr1d(t)、及び、前記第
二可変抵抗の値Rr2d(t)を、下記の式(5)及び
式(6)により求める方法としてある。 Rr1d(t)=V1(t)/I1(t) …(5) (ただし、V1は第一可変抵抗の両端間の電圧、I1
(t)は第一電流を表す。) Rr2d(t)=V2(t)/I2(t) …(6) (ただし、V2は第二可変抵抗の両端間の電圧、I2
(t)は第二電流を表す。)
【0015】このようにしても、実際のLSIの電源端
子間を流れる電流を用いて、一定の電圧において同様の
電流変化をするように第一及び第二の可変抵抗の時間変
化を設定して作成することができる。
【0016】また、請求項5記載の発明によれば、一周
期中に、第一電流の第一ピーク波形と第二電流の第一ピ
ーク波形とが、それぞれ二以上の同数個ずつ交互に含ま
れる場合に、隣合った前記第一及び第二ピーク波形を組
とし、各組ごとに、第一ピーク波形部分の第一電流に基
づいて、前記第一可変抵抗の値及び第二負荷容量の値を
求め、かつ、第二ピーク波形部分の第二電流に基づい
て、前記第二可変抵抗の値及び第一負荷容量の値を求め
る方法としてある。
【0017】また、請求項6記載の発明によれば、半導
体集積回路内部を複数部分に分割して得られた個々の回
路ブロックごとに、前記EMIシミュレーション用半導
体集積回路電源モデルを作成する方法としてある。この
ようにすれば、LSIの全回路情報が膨大でシミュレー
ションが困難な場合であっても、各ブロックごとに電源
端子電流を求め、それらを足し合わせることにより、容
易にシミュレーションモデルを作成することができる。
【0018】また、請求項7記載の発明によれば、複数
組の電源系を有する半導体集積回路について、各電源系
ごとに、前記EMIシミュレーション用半導体集積回路
電源モデルを作成する方法としてある。このようにすれ
ば、複数の電源系を有する場合においても、各電源系ご
とに容易にシミュレーションモデルを作成することがで
きる。
【0019】また、本発明の請求項8に係るEMIシミ
ュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成装置に
よれば、第一電源端子と内部出力端子との間に接続され
た第一可変抵抗、第二電源端子と前記内部出力端子との
間に接続された第二可変抵抗、前記第一電源端子と前記
内部出力端子との間に接続された第一負荷容量、及び、
前記第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続され
た第二負荷容量とにより構成されたテンプレートのデー
タが記憶される第一記憶部と前記第一電源端子から前記
第一可変抵抗及び第二負荷容量を介して前記第二電源端
子へ流れる第一電流のデータ、及び、前記第一電源端子
から前記第一負荷容量及び第二可変抵抗を介して前記第
二電源端子へ流れる第二電流のデータが格納される第二
記憶部と、前記第二記憶部から前記第一及び第二電流の
データを読み出し、前記第一電流のデータに基づいて、
前記第一可変抵抗の値及び第二負荷容量の値を求めると
ともに、前記第二電流のデータに基づいて、前記第二可
変抵抗の値及び第一負荷容量の値を求める演算部とを備
えた構成としてある。
【0020】このように、本発明によれば、可変抵抗と
負荷容量による記述形式で表現されたテンプレートにお
ける、定直流電圧と可変抵抗により電源端子間に実際に
流れる電流の変化を、演算部が演算する。これにより、
従来のLSI全回路情報から作成していたトランジスタ
記述のシミュレーションモデルのようにクロック系を抽
出するなどの困難な作業を行わなくても、電源端子間を
流れる電流から容易にモデルを作成することができる。
その結果、モデルを自動的に作成することが可能とな
る。
【0021】また、本発明の請求項9に係るプログラム
によれば、第一電源端子と内部出力端子との間に接続さ
れた第一可変抵抗と、第二電源端子と前記内部出力端子
との間に接続された第二可変抵抗と、前記第一電源端子
と前記内部出力端子との間に接続された第一負荷容量
と、前記第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続
された第二負荷容量とにより構成されたテンプレートに
よる、プリント回路基板及び半導体集積回路を対象とし
たEMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデル
を作成するためのプログラムであって、記憶部に格納さ
れた、前記第一電源端子から前記第一可変抵抗及び第二
負荷容量を介して前記第二電源端子へ流れる第一電流の
データと、前記第一電源端子から前記第一負荷容量及び
第二可変抵抗を介して前記第二電源端子へ流れる第二電
流のデータとを当該記憶部から読み出す処理と、前記第
一電流のデータに基づいて、前記第一可変抵抗の値及び
第二負荷容量の値を求めるとともに、前記第二電流のデ
ータに基づいて、前記第二可変抵抗の値及び第一負荷容
量の値を求める処理とをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0022】このように、本発明のプログラムによれ
ば、可変抵抗と負荷容量による記述形式で表現されたテ
ンプレートにおける、定直流電圧と可変抵抗により電源
端子間に実際に流れる電流の変化をコンピュータに計算
させることができる。これにより、従来のLSI全回路
情報から作成していたトランジスタ記述のシミュレーシ
ョンモデルのようにクロック系を抽出するなどの困難な
作業を行わなくても、電源端子間を流れる電流から容易
にモデルを作成することができる。その結果、モデルを
自動的に作成することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、図1を参照して、本発明の第一
実施形態のシミュレーションモデルとその作成方法につ
いて説明する。図1に示すように、第一実施形態のシミ
ュレーションモデルは、第一電源端子7と内部出力端子
6との間に接続された第一可変抵抗2と、第二電源端子
8と内部出力端子6との間に接続された第二可変抵抗3
と、第一電源端子7と内部出力端子6との間に接続され
た第一負荷容量4と、第二電源端子8と内部出力端子6
との間に接続された第二負荷容量5とにより構成されて
いる。
【0024】そして、シミュレーションモデルの作成に
あたり、図1に示すように、第一電源端子7から第一可
変抵抗2及び第二負荷容量5を介して第二電源端子8へ
流れる第一電流I1(t)に対応した第一ピーク波形P
1に基づいて、第一可変抵抗2の値及び第二負荷容量5
の値C2を求める。なお、図1においては、第一電流I
1(t)の経路を破線により示している。また、第一電流
I1(t)の経路は、図14に示したCMOSインバータ
を用いたモデルにおいて、Pch−Tr38をオン状態
(導通状態)とするとともに、Nch−Tr39をオフ
状態(非導通状態)とした場合の電流経路に相当する。
【0025】さらに、シミュレーションモデルの作成に
あたり、図1に示すように、第一電源端子7から第二可
変抵抗3及び第一負荷容量4を介して第二電源端子8へ
流れる第二電流I2(t)に対応した第二ピーク波形P
2に基づいて、第二可変抵抗3の値及び第一負荷容量4
の値C1を求める。なお、図1においては、第二電流I
2(t)の経路を一点鎖線により示している。また、第二
電流I2(t)の経路は、図14に示したモデルにおい
て、Pch−Tr38をオフ状態とするとともに、Nc
h−Tr39をオン状態とした場合の電流経路に相当す
る。
【0026】次に、第一及び第二ピーク波形P1及びP
2から第一及び第2に負荷容量の値C1及びC2を求め
る方法について説明する。まず、LSIの電源端子間を
流れる第一及び第二電流I1(t)及びI2(t)の第一及び
第二ピーク波形P1及びP2を求める。第一及び第二ピ
ーク波形P1及びP2は、図2に示すように、LSI4
4に理想直流電圧源(定直流電圧源)43のみを接続し
た状態でのシミュレーション又は計測を行って求める。
【0027】ここで、図3に、LSI44に定直流電圧
源43のみを接続した状態における第一及び第二電流I
1(t)及びI2(t)の一周期分の第一及び第二ピーク波形
P1及びP2の例を示す。図3に示すように、一周期分
の波形は、一組の第一ピーク波形P1と第二ピーク波形
P2とを含んでいる。
【0028】なお、LSIの全回路情報が膨大でシミュ
レーションが困難なときは、LSI内を幾つかのブロッ
クに分割し、各ブロックごとに電源端子電流を求め、そ
れらを足し合わせて波形Iを求めると良い。また、この
波形Iを求めるときは、できるだけ電源系に負荷が接続
されていない状態が望ましい。なぜならば、負荷が接続
されていると、その負荷の影響がモデル内に含まれてし
まうことになるからである。
【0029】そして、図4に示すように、図1に示した
シミュレーションモデルの回路に定直流電圧源43を接
続した状態を考えれば、この第一及び第二ピーク波形P
1及びP2から第一及び第二負荷容量4及び5の値C1
及びC2を求めることができる。
【0030】具体的には、コンデンサを流れる電流値を
時間積分して電荷量を求め、それをコンデンサにかかる
電圧値で割れば、コンデンサの容量の値を求めることが
できる。すなわち、第一負荷容量4の値C1は、下記の
式(7)に示すように、第二電流I2(t)を時間積分し
て得られた電荷量を、第一電源端子7と第二電源端子8
と間の直流電圧、すなわち、定直流電圧源43の電圧V
により割った値として求められる。
【0031】また、第二負荷容量5の値C2は、下記の
式(8)に示すように、第一電流I1(t)を時間積分し
て得られた電荷量を、定直流電圧源43の電圧Vにより
割った値として求められる。ただし、下記の式(7)及
び式(8)においては、電源端子電流の波形I(t)の周
期をTで表す。また、図3に示すように、周期の前半で
第一電流I1(t)が流れ、周期の後半で第二電流I2(t)
が流れるものとする。
【0032】
【数1】
【0033】このように、シミュレーションモデルを作
成したときに、第一及び第二電源端子7及び8間に、図
3に示すピーク波形P1及びP2のように変化する第一
電流I1(t)及び第二電流I2(t)が流れれば、電
流I(t)の時間変化は、定直流電源43の電圧値Vと、
第一及び第二可変抵抗2及び3の値の変化とにより与え
られる。したがって、図4に示すモデル回路おいて、第
一及び第二可変抵抗2及び3の値を、図3に示すような
電流が流れるように変化させることにより、シミュレー
ションモデルを非常に容易かつ正確に作成することがで
きる。
【0034】[第二実施形態]次に、図5を参照して、
本発明の第二実施形態について説明する。図5は、第二
実施形態のシミュレーションモデルを説明するための回
路図である。
【0035】ここで、図6に、LSIクロック信号に対
する、第一電流I1(t)及び第二電流I2(t)の変化を示
すタイミングチャートを示す。LSIのクロック信号
は、図6の折れ線Iに示すように、パルス波形の繰り返
しであり、そのパルス信号の一周期が、前記電流波形I
(t)の周期である。このパルス信号の周期に前記第一及
び第二可変抵抗を流れる電流のタイミングを合わせるよ
うに記述することにより、電源端子電流の制御が可能と
なる。
【0036】まず、図6に示すように、パルス信号が立
ち上がる際に、曲線IIで示す第一電流I1(t)の変化
に対応するピーク波形P1により求まる電流が、第一可
変抵抗を流れるように、第一可変抵抗の値を変動させ
る。
【0037】また、パルス信号が立ち下がる際に、曲線
IIIで示す第二電流I2(t)の変化に対応するピーク
波形P2により求まる波形の電流が、第二可変抵抗を流
れるように第二可変抵抗の値を変動させる。
【0038】そして、第二実施形態においては、第一可
変抵抗を流れる電流の時間波形Ir1(t)、及び、第
二可変抵抗を流れる電流の時間波形Ir2(t)を、下
記の式(1)及び式(2)により求める。
【0039】 Ir1(t)=I1(t)*(C1+C2)/C2 …(1) Ir2(t)=I2(t)*(C1+C2)/C1 …(2) (ただし、I1(t)は第一電流、I2(t)は第二電
流、C1は第一負荷容量の値、C2は第二負荷容量の値
を表す。)
【0040】続いて、第一可変抵抗の値Rr1(t)、
及び、第二可変抵抗の値Rr2(t)を、下記の式
(3)及び式(4)により求める。 Rr1(t)=V1(t)/Ir1(t) …(3) Rr2(t)=V2(t)/Ir2(t) …(4) (ただし、V1(t)は第一可変抵抗の両端間の電圧、
V2(t)は第一可変抵抗の両端間の電圧を表す。)
【0041】したがって、シミュレーションモデルにお
いては、第一可変抵抗2の値がRr1(t)のように変動
すると、電源端子7及び8間に、第一電流I1(t)が流
れることになる。また、第二可変抵抗3の値がRr2
(t)のように変動すると、電源端子7及び8間に、電
流I2(t)が流れることになる。これにより、図5に示
したモデルの記述において、モデルの動作として、図3
に示した第一及び第二ピーク波形P1及びP2の第一及
び第二電流I1(t)及びI2(t)を表現することができ
る。
【0042】次に、図7のフローチャートを参照して、
図5に示したモデルを作成する処理の一例について説明
する。モデルの作成にあたっては、まず、半導体集積回
路の電流波形I(t)のデータ(図7のS1)から一周期
分の波形を取り出す。そして、その波形を半周期ずつに
分けて前半を前記第一電流I1(t)とし、後半を前記第
二電流I2(t)とする(図7のS2)。次に、可変抵抗
を流れる電流I1(t)及びI2(t)において式(7)、
(8)及び(1)、(2)により負荷容量値C1、C2
等のモデルのパラメータを計算する(図7のS3及びS
4)。
【0043】続いて、用意されている図5のモデルに対
応したテンプレートに、上記のS2〜S4のステップで
求めたパラメータ値を挿入することにより、図5に示し
たモデルを作成する(図7のS5)。なお、テンプレー
トには、式(3)、(4)の定義、及び、図6のタイミ
ングチャートで示した動作を示す情報が全て含まれてい
る。
【0044】[第三実施形態]次に、図8を参照して、
本発明の第三実施形態について説明する。図8は、第三
実施形態のシミュレーションモデルを説明するための回
路図である。図8に示すように、第三実施形態において
は、第一負荷容量4と直列に接続された第一スイッチ1
6を設け、当該第一負荷容量4と並列に接続された、互
いに直列接続の第二スイッチ18及び第一負荷容量側定
抵抗17の直列接続を設けている。また、第二負荷容量
5と直列に接続された第三スイッチ19を設け、第二負
荷容量5と並列に接続された、互いに直列接続の第四ス
イッチ21及び第二負荷容量側定抵抗20を設けてい
る。
【0045】ここで、17、20に示す第一、第二の負
荷容量側定抵抗の値をそれぞれrd1、rd2とする
と、これらは使用者が任意に決めることのできる値であ
り、例えば、rd1=rd2=1Ωとするとよい。
【0046】さらに、前記第一スイッチ16、第二スイ
ッチ18、第三スイッチ19及び第四スイッチ21の開
閉を制御する制御電源15を設けている。そして、第三
実施形態では、この制御電源15によって、第一〜第四
スイッチ16、18、19及び21の開閉を制御するこ
とにより、第一及び第二可変抵抗2及び3の値を制御す
る。そして、制御電源15のパルス信号の周期をLSI
のクロック信号の周期と合わせることにより、電源端子
電流の制御が可能となる。
【0047】ここで、図9に、第三実施形態における、
LSIのクロック信号に対する、第一電流I1(t)及び
第二電流I2(t)の変化と、第一及び第二可変抵抗側の
スイッチ11及び14、第一〜第四スイッチ16、1
8、19及び21のオン・オフ(開閉)状態の変化の様
子を示すタイミングチャートを示す。
【0048】そして、図9に示すように、LSIのクロ
ック信号が立ち上がる際に、曲線IIで示す第一電流I
1(t)の変化に対応するピーク波形P1により求まる電
流が第一可変抵抗2を流れるように、第一可変抵抗2の
値を変動させる。また、このとき、制御電源15からの
パルス信号も立ち上がり、その際に第二スイッチ18、
第三スイッチ19がそれぞれオン状態となるとともに、
第一スイッチ16及び第四スイッチ21がそれぞれオフ
状態となる。
【0049】また、LSIのクロック信号が立ち下がる
際に、曲線IIIで示す第二電流I2(t)の変化に対応
するピーク波形P2により求まる電流が第二可変抵抗3
を流れるように、第二可変抵抗3の値を変動させる。ま
た、このとき、制御電源15からのパルス信号の電圧も
たち下がり、その際に第二スイッチ18及び第三スイッ
チ19がそれぞれオフ状態になり、第一スイッチ16及
び第四スイッチ21がそれぞれオンになる。
【0050】そして、第三実施形態では、第一可変抵抗
2の値Rrd1(t)及び第二可変抵抗3の値Rrd2
(t)を、下記の式(5)及び式(6)により求める。 Rrd1(t)=V1(t)/I1(t) …(5) (ただし、V1は前記第一可変抵抗の両端間の電圧、I
1(t)は前記第一電流を表す。) Rrd2(t)=V2(t)/I2(t) …(6) (ただし、V2は前記第二可変抵抗の両端間の電圧、I
2(t)は前記第二電流を表す。)
【0051】したがって、シミュレーションモデルにお
いては、第一可変抵抗2の値がRrd1(t)のように
変動すると、電源端子7及び8間に、第一電流I1
(t)が流れることになる。また、第二可変抵抗3の値
がRrd2(t)のように変動すると、電源端子7及び
8間に、電流I2(t)が流れることになる。これによ
り、図8に示したモデルの記述において、モデルの動作
として、図3に示した第一及び第二ピーク波形P1及び
P2の第一及び第二電流I1(t)及びI2(t)を表現
することができる。
【0052】図10のフローチャートを参照して、図8
に示したモデルを作成する処理の一例について説明す
る。モデルの作成にあたり、まず、半導体集積回路の電
流波形I(t)のデータ(図10のS1)から一周期分の
波形を取り出す。そして、その波形を半周期ずつに分け
て前半を第一電流I1(t)とし、後半を第二電流I2(t)
とする(図10のS2)。続いて、I1(t)及びI2(t)
において式(7)、(8)によりC1、C2等のモデル
のパラメータを計算する(図10のS3)。
【0053】次に、用意されている図8のモデルに対応
したテンプレートに、上記のS2及びS3のステップで
求めたパラメータ値を挿入することにより、図8に示し
たモデルを作成する(図10のS4)。なお、テンプレ
ートには、式(5)、(6)の定義、及び、図9のタイ
ミンチャートで示した動作を示す情報が全て含まれてい
る。
【0054】[第四実施形態]次に、図11を参照し
て、本発明の第四実施形態について説明する。第四実施
形態では、図11の上側のグラフに示すように、一周期
中に、第一電流の第一ピーク波形P1と第二電流の第二
ピーク波形P2とが、それぞれ三つずつ交互に含まれる
場合について説明する。この場合、先ず、隣合った前記
第一及び第二ピーク波形を組とする。すなわち、図11
のグラフに示す左側の第一及び第二ピークP1及びP2
を第一の組23とし、中央の第一及び第二ピークP1及
びP2を第二の組24とし、右側の第一及び第二ピーク
P1及びP2を第三の組25とする。
【0055】そして、各組ごとに、図11の下側の回路
図に示すように、上述の第一、第二又は第三実施形態に
おいて説明したモデルに相当するモデル26〜28を構
成する。そして、各モデルごとに、第一、第二又は第三
実施形態と同様の作成方法により、それぞれ第一ピーク
波形部分の第一電流に基づいて、前記第一可変抵抗の値
及び第二負荷容量の値を求め、かつ、第二ピーク波形部
分の第二電流に基づいて、前記第二可変抵抗の値及び第
一負荷容量の値を求める。なお、図11では、一周期中
に第一電流の第一ピーク波形P1と第二電流の第一ピー
ク波形P2とが、それぞれ三つずつ交互に含まれる場合
の例を示したが、四つずつ以上交互に含まれる場合でも
良い。
【0056】[第五実施形態]次に、図12を参照し
て、本発明の第五実施形態について説明する。図12に
示すように、第五実施形態では、半導体集積回路(LS
I)29内部を複数部分に分割して得られた個々の回路
ブロック30ごとに、上述の第一、第二、第三又は第四
実施形態と同様の作成方法により、シミュレーションモ
デルを作成する。なお、図12では、LSIを三分割し
た例を示したが、四つ以上のブロックに分割しても良
い。
【0057】このようにすれば、LSIの全回路情報が
膨大でシミュレーションが困難な場合であっても、各ブ
ロックごとに電源端子電流を求め、それらを足し合わせ
ることにより、容易にシミュレーションモデルを自動作
成することができる。
【0058】[第六実施形態]次に、図13を参照し
て、本発明の第六実施形態について説明する。図13に
示すように、第六実施形態では、半導体集積回路が複数
組の電源系を有する場合、各電源系ごとに、上述の第
一、第二、第三、第四又は第五実施形態と同様の作成方
法により、シミュレーションモデルを作成する。このよ
うにすれば、複数の電源系を有する場合においても、各
電源系ごとに容易にシミュレーションモデルを自動作成
することができる。なお、図13では、二つの電源系を
有する例について説明したが、電源系は三つ以上であっ
ても良い。
【0059】[第七実施形態]次に、図17を参照し
て、第七実施形態として、本発明のモデル作成装置の一
例について説明する。図17に示すように、本実施形態
のモデル作成装置は、処理装置46、出力装置52、デ
ータベース45及び記録媒体49を備えている。
【0060】処理装置46は、CPU47および記憶装
置48から構成されている。また、データベース45に
は、図7及び図10に示してある半導体集積回路の電源
端子を流れる電流波形が、時間ごとの電流値を示すテー
ブルの形で記憶されている。また、このデータベース4
5には、電流波形が得られたときの図2における理想直
流電圧源(定直流電圧源)43の電圧値Vの値も記録さ
れている。
【0061】また、記録媒体49には、図5または図8
に示した電源モデルのテンプレート、及び、図7または
図10に示したフローチャートを実現するプログラム
(以下、モデル生成プログラムという)が記録されてい
る。なお、記録媒体49は磁気ディスク、半導体メモ
リ、CD−ROMその他の記録媒体であってよい。ま
た、モデル生成プログラムは記録媒体49から処理装置
46に読み込まれ、処理装置46の動作を制御する。
【0062】例えば、図7のフローチャートに示した処
理を実行する場合、CPU47は、まず、データベース
45から第一電流波形I1(t)及び第二電流波形I2(t)
のデータを時間ごとの電流値を示すテーブルの形で抽出
し、その情報を記憶装置48に記憶する。また、電圧値
Vの値も記憶装置48に記憶する。
【0063】続いて、CPU47は、記憶装置48に記
憶された波形の情報及び電圧値Vを逐次読み出して、C
1、C2、Ir1(t)及びIr2(t)をそれぞれ計算す
る。そして、C1及びC2を値で、また、Ir1(t)、
Ir2(t)を時間ごとの値を示すテーブルの形でそれぞ
れ記憶装置48に記憶する。
【0064】次に、CPU47は、図6のタイミンチャ
ートの動作を示す情報が全て含まれているモデルのテン
プレートを記録媒体49から読み出し、記憶装置48に
記憶したC1、C2、Ir1(t)及びIr2(t)のデータ
をテンプレートに挿入して電源モデルを作成し、出力装
置52から出力する。
【0065】また、例えば、図10のフローチャートに
示した処理を実行する場合も同様に、CPU47は、デ
ータベース45から第一電流波形I1(t)及び第二電流
波形I2(t)のデータを時間ごとの電流値を示すテーブ
ルの形で抽出し、その情報を記憶装置48に記憶する。
また、電圧値Vの値も記憶装置48に記憶する。続い
て、CPU47は、記憶装置48に記憶された波形の情
報及び電圧値Vを逐次読み出しC1、C2をそれぞれ計
算する。そして、C1及びC2を値でそれぞれ記憶装置
48に記憶する。
【0066】次に、CPU47は、図9のタイミンチャ
ートの動作を示す情報が全て含まれているモデルのテン
プレートを記録媒体49から読み出し、記憶装置48に
記憶したC1、C2、Ir1(t)及びIr2(t)のデータ
をテンプレートに挿入して電源モデルを作成し、出力装
置52から出力する。
【0067】ここで、図18に、図5のモデルに対応し
たテンプレートの例を示す。図18の(A)は、テンプ
レートのテキスト記述であり、回路の接続情報や各素子
の値など解析に必要なデータが含まれている。また、図
18の(B)は、図18の(A)に示したテキスト記述
を回路図にしたものであり、記述されたノード及び素子
がどのように対応しているのかを示している。なお、テ
ンプレートの中に太字かつ下線付きで示されている文字
の部分は、入力データベースにより決定される値であ
る。
【0068】次にテンプレートの各素子の説明をする。
テンプレート中の「rr1」は、図5に示した第一可変抵
抗2に相当する。図18の(A)のテキスト記述の「vc
c out」は、「rr1」がノード「vcc」と「out」との間に
接続されていることを表す。さらに、「r1(t)=(v(vcc)
(t)-v(out)(t))/ir1(t)」の記述は、式(3)を定義し
ている。具体的には、v(ノード名)(t)が、そのノード
の時刻tにおける電位を表す。そして、「v(vcc)(t)-v
(out)(t)」が式(3)中の「V1」に相当する。また、
「ir1(t)」は、式(1)中の「Ir1(t)」に対応し
たテーブル情報である。そして、これらテーブル情報を
逐次参照して計算した時刻tにおける「rr1」の値が「r
1(t)」になることを表している。
【0069】また、テンプレート中の「rr2」は、図5
に示した第二可変抵抗3に相当する。図18の(A)の
テキスト記述の「out vss」は、「rr2」がノード「ou
t」と「vss」との間に接続されていることを表す。さら
に、「r2(t)=(v(out)(t)-v(vss)(t))/ir2(t)」の記述
は、式(4)を定義している。具体的には、「v(out)
(t)-v(vss)(t)」が式(4)中の「V2」に相当する。
また、「ir2(t)」が式(2)中の「Ir2(t)」に対
応したテーブル情報である。そして、これらテーブル情
報を逐次参照して計算した時刻tにおける「rr2」の値
が「r2(t)」になることを表している。
【0070】さらに、図18の(A)のテキスト記述
に、これらテーブル情報が「ir1(t) table(…)」、「ir
2(t) table(…)」としてそれぞれ表されている。すなわ
ち、「ir1(t) table(…)」は、式(1)で求められたI
r1(t)に対応しているテーブル情報であり、「ir2
(t) table(…)」は、式(2)で求められたIr2
(t)に対応しているテーブル情報である。
【0071】テーブル情報の「table(…)」のかっこ内
の記載は、時刻「t1」における電流値が「i1」であり、
時刻「t2」における電流値が「i2」であるというよう
に、各時刻の電流時を順次に表している。そして、「t
1」、「t2」…のようにテーブルの下に行くにつれて時
刻が経過し、逆行することはない。なお、このテーブル
情報は、図18の(B)の回路図には表されていない。
【0072】また、テーブル情報に記述された各時刻の
電流値を直線で結ぶことにより、テーブル情報に記述さ
れていない時刻の電流値を補完し、電流波形を画くこと
ができる。例えば、図19の(B)に、図19の(A)
に記述されたテーブル情報を補完して画いた電流波形を
示す。図20の(A)のテーブル情報は、単に、時刻
「t1」、「t2」、「t3」、「t4」、…、「tn」の電流値
が「i1」、「i2」、「i3」、「i4」、…、「in」である
ことだけを示しているのではない。すなわち、このテー
ブル情報には、時刻tが「0≦t≦t1(時刻の初期
値)」のときにも電流値が「i1」であり、また、時刻
tが「tn(時刻の最終値)≦t」のときにも、電流値
が「in」があること含まれている。さらに、このテー
ブル情報には、各時刻間の電流値が直線状に変化するこ
とも含まれている。
【0073】ところで、テーブル情報の「table(…)」
では、記述してある範囲の電流しか発生せず、時刻tn
(時刻の最終値)以降の電流値は「in(最終の電流
値)」になっている。しかも、I1(t)及びI2
(t)はそれぞれ半周期分だけのデータであり、式
(1)、(2)よりIr1(t)及びIr2(t)の半
周期分だけのデータである。このため、そのままIr1
(t)及びIr2(t)のテーブル情報を「table
(…)」の括弧内に記述しただけでは、一周期分のデータ
しか持ち得ない。
【0074】そこで、Ir1(t)のテーブルの情報に
ついて、下記の式(9)及び(10)に示す条件が成り
立つようにデータを拡大する。また、Ir2(t)のテ
ーブルの情報についても、下記の式(11)及び(1
2)に示す条件が成り立つようにデータを拡大する。こ
のようにデータを拡大した結果、M(Mは2以上の整
数)周期までのデータを解析することが可能となる。な
お、式(9)及び(10)に示す関係を満たすデータの
拡大の操作は、図7のS5の処理を行う前に行うとよ
い。また、解析する周期の数Mは、使用者が任意に決定
することができる。
【0075】 Ir1(t)=0 (T/2≦t≦T) …(9) Ir1(t+NT)=Ir1(t) …(10) (ただし、Tは電流I(t)の周期、Nは0以上の整数
を表す。)
【0076】 Ir2(t)=0 (0≦t≦T/2) …(11) Ir2(t+NT)=Ir1(t) …(10) (ただし、Tは電流I(t)の周期、Nは0以上の整数
を表す。)
【0077】また、「cc1」及び「cc2」は、それぞれ図
5に示す第一及び第二負荷容量4及び5に相当する。そ
して、図18の(A)のテキスト記述の「vcc out」
は、「cc1」がノード「vcc」と「out」との間に接続さ
れていることを表す。また、「out vss」は、「cc2」が
ノード「out」と「vss」との間に接続されていることを
表す。また、「C1」及び「C2」は、式(7)、(8)に
よってそれぞれ計算される値である。
【0078】次に、図20に、図17のデータベース4
5に蓄積されている電流波形の情報の一例を示す。図2
0の(A)に示すように、この情報は時間ごとの電流値
を示すテーブルとして記述されている。また、この情報
の内容を波形にしたものを図20の(B)に示す。ここ
では、発明の理解を容易にするため、非常に簡単な電流
波形の例を示す。
【0079】ここで、図21に、データベース45に上
述の電流波形の情報と電圧値V=3.3Vが記憶され、
2周期分すなわち20ns分の電流変化を求めた場合に
出力装置52から出力される電源モデルを示す。さら
に、このモデルを用いてEMIシミュレーションをする
ことができる。
【0080】なお、図8のモデルを使用して、図10の
処理を行う際も、テンプレートの形を少々変えることに
よって対応することが可能である。また、記録媒体に記
録されるプログラムはモデル生成プログラムだけでな
く、後述のEMIシミュレーションのプログラムまで記
録しておき、当該プログラムを実行することにより、プ
リント回路基板上の電流分布または電磁界分布を出力す
るようにすることも可能である。
【0081】電源モデルとして図5と図8のどちらの記
述を用いるかは選択できるようになっている。例えば、
図5を選択した場合は、モデルの作成手順として、図7
のフローチャートに示す処理を実行するプログラムを用
いる。また、例えば、図8を選択した場合は、モデルの
作成手順として、図10のフローチャートに示す処理を
実行するプログラムを用いるようになっている。
【0082】[第八実施形態]次に、図22を参照し
て、本発明の第八実施形態について説明する。図22
は、図5または図8記載の電源モデルを用いた、プリン
ト回路基板のEMIシミュレーション装置である。この
EMIシミュレーション装置は、回路解析シミュレータ
(Simulation Program with Integrated Circuit Empha
sis : SPICE)62と、電磁界解析シミュレータ64と
により主に構成されている。
【0083】本実施形態では、シミュレータとして、ア
プライド・シミュレーション・テクノロジ社(APSIM
社)の「RADIA-WB PACKAGE」(商品名)というパッケー
ジソフトを使用した。このパッケージの中には、回路解
析シミュレータ62に対応する回路解析用の「ApsimSPI
CE」(商品名)というツールが含まれ、プリント回路基
板上の電流分布を求めることができる。また、このパッ
ケージの中には、電磁界解析シミュレータ64に対応す
るRADIA(商品名)というツールも含まれ、「ApsimSPIC
E」で得られた電流分布から電磁界分布を求めることが
できる。
【0084】そして、シミュレーションを行うにあって
は、まず、入力データとして、出力装置52に出力され
る電源モデルデータ60と、プリント回路基板上の素子
の回路定数値と接続情報のデータ61とを、回路解析シ
ミュレータ62に入力する。そして、解析シミュレータ
62が、これらデータに基づいてプリント回路基板上の
電流分布62を求める。さらに、得られた電流分布63
を電磁界解析シミュレータ63に入力すれば、この電流
分布63に基づいて電磁界分布64を求めることが可能
である。
【0085】このようにして求めた電流分布の一例を図
23に示す。図23は、図17、図22のソフトウェア
及びEMIシミュレーション装置を用いたプリント回路
基板の解析例を示すグラフである。図23のグラフに破
線で示すデータは、あるプリント回路基板における任意
の点での電流の時間波形を解析し、フーリエ変換を行っ
て周波数スペクトラムを求めたものである。また、図2
3のグラフに実線で示すデータは、実際のプリント回路
基板において、同様の点を流れる電流を磁界プローブMP
10L(日本電気真空硝子製品)実測した値である。図23
では、これら破線で示すデータと実線で示すデータとを
比較対象としているが、非常に良い一致が得られている
ことが確認できる。
【0086】上述した実施の形態においては、本発明を
特定の条件で構成した例について説明したが、本発明
は、種々の変更を行うことができ、上述の実施形態に限
定されない。
【0087】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、可変抵抗と負荷容量による記述形式で表現され
たシミュレーションモデルにおいて、電源端子間に流れ
る電流波形の変化に基づいて可変抵抗と負荷容量の値を
求める。これにより、従来のLSI全回路情報から作成
していたトランジスタ記述のシミュレーションモデルの
ようにクロック系を抽出するなどの困難な作業を行わな
くても、電源端子間を流れる電流から容易にモデルを作
成することができる。その結果、モデルを自動的に作成
することが可能となる。また、本発明によれば、LSI
内部の回路構成やデバイス構造に関する詳細な情報をモ
デル内部に含まないため、LSIメーカーからユーザー
にモデルを提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のEMIシミュレーション用半導体集積
回路電源モデルの作成方法。
【図2】電源端子電流波形の導出回路。
【図3】電源端子電流波形。
【図4】定直流電源を接続した可変抵抗で表源したEM
Iシミュレーション用半導体集積回路電源モデル。
【図5】EMIシミュレーション用半導体集積回路電源
モデルの記述の形態。
【図6】EMIシミュレーション用半導体集積回路電源
モデルの記述の形態の内部での動作状態。
【図7】図5に示したEMIシミュレーション用半導体
集積回路電源モデルの設計方法を示すフローチャート。
【図8】EMIシミュレーション用半導体集積回路電源
モデルの記述の形態。
【図9】EMIシミュレーション用半導体集積回路電源
モデルの記述の形態の内部での動作状態。
【図10】図8に示したEMIシミュレーション用半導
体集積回路電源モデルの設計方法を示すフローチャー
ト。
【図11】一周期中に第一電流の第一ピーク波形と第二
電流の第二ピーク波形とがそれぞれ二以上の同数個ずつ
交互に含まれる場合の隣合った第一及び第二ピーク波形
を組とした時の各組において請求項1〜5を適用したE
MIシミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作
成方法。
【図12】半導体集積回路内部において複数に分割され
た各ブロックにおいて請求項1〜6を適用したEMIシ
ミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成方
法。
【図13】複数の電源系において請求項1〜7を適用し
たEMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデル
の作成方法。
【図14】従来の、トランジスタ記述で可変抵抗を表現
したEMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデ
ル。
【図15】トランジスタ記述で可変抵抗を表現したEM
Iシミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成
方法(1)。
【図16】トランジスタ記述で可変抵抗を表現したEM
Iシミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成
方法(2)。
【図17】モデル生成プログラムの動作図。
【図18】図5に示したEMIシミュレーション用半導
体集積回路電源モデルのテンプレートの例。
【図19】電流のテーブル記述とその波形の一例。
【図20】データベースの電流波形の情報の一例。
【図21】図20の電流波形の情報と図18のテンプレ
ートを用いたEMIシミュレーション用半導体集積回路
電源モデルの出力結果。
【図22】プリント回路基板におけるEMIシミュレー
タの構成図。
【図23】プリント回路基板におけるEMIシミュレー
ションの解析結果例。
【符号の説明】
2 第一可変抵抗 3 第二可変抵抗 4 第一負荷容量 5 第二負荷容量 6 内部出力端子 7 第一電源端子 8 第二電源端子 15 制御電源 16 第一スイッチ 17 第一負荷容量側定抵抗 18 第二スイッチ 19 第三スイッチ 20 第二負荷容量側定抵抗 21 第四スイッチ 23 一周期中に第一電流の第一ピーク波形と第二電流
の第二ピーク波形とがそれぞれ二以上の同数個ずつ交互
に含まれる場合の隣合った第一及び第二ピーク波形を組
とした時の第一の組 24 一周期中に第一電流の第一ピーク波形と第二電流
の第二ピーク波形とがそれぞれ二以上の同数個ずつ交互
に含まれる場合の隣合った第一及び第二ピーク波形を組
とした時の第二の組 25 一周期中に第一電流の第一ピーク波形と第二電流
の第二ピーク波形とがそれぞれ二以上の同数個ずつ交互
に含まれる場合の隣合った第一及び第二ピーク波形を組
とした時の第三の組 26 隣り合った第一及び第二ピーク波形の第一の組か
ら求められるEMIシミュレーション用半導体集積回路
電源モデル 27 隣り合った第一及び第二ピーク波形の第二の組か
ら求められるEMIシミュレーション用半導体集積回路
電源モデル 28 隣り合った第一及び第二ピーク波形の第三の組か
ら求められるEMIシミュレーション用半導体集積回路
電源モデル 29 半導体集積回路(LSI) 30 半導体集積回路(LSI)内の複数に分割された
各ブロックごとに求められたEMIシミュレーション用
半導体集積回路電源モデル 31 第一電源系のEMIシミュレーション用半導体集
積回路電源モデル 32 第一電源系の第一電源 33 第一電源系の第二電源 34 第二電源系のEMIシミュレーション用半導体集
積回路電源モデル 35 第二電源系の第一電源 36 第二電源系の第二電源 37 パルス信号入力源 38 PチャネルMOSトランジスタ 39 NチャネルMOSトランジスタ 40 半導体集積回路(LSI)の全回路情報 41 クロック信号系 42 クロック信号系より求められたEMIシミュレー
ション用半導体集積回路電源モデル 43 理想直流電圧源(定直流電圧源) 44 半導体集積回路(LSI)またはその接続情報 45 データベース46 処理装置 47 処理装置のCPU 48 処理装置の記憶装置 49 記録媒体 60 作成された電源モデル 61 プリント回路基板情報 62 回路解析シミュレータ(SPICE) 63 回路解析シミュレータ(SPICE)での出力結
果 64 電磁界解析シミュレータ 65 電磁界解析シミュレータでの出力結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA08 BA04 JA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一電源端子と内部出力端子との間に接
    続された第一可変抵抗と、 第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続された第
    二可変抵抗と、 前記第一電源端子と前記内部出力端子との間に接続され
    た第一負荷容量と、 前記第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続され
    た第二負荷容量とにより構成された、プリント回路基板
    及び半導体集積回路を対象としたEMIシミュレーショ
    ン用半導体集積回路電源モデルの作成にあたり、 前記第一電源端子から前記第一可変抵抗及び第二負荷容
    量を介して前記第二電源端子へ流れる第一電流に基づい
    て、前記第一可変抵抗の値及び第二負荷容量の値を求
    め、 前記第一電源端子から前記第一負荷容量及び第二可変抵
    抗を介して前記第二電源端子へ流れる第二電流に基づい
    て、前記第二可変抵抗の値及び第一負荷容量の値を求め
    ることを特徴とするEMIシミュレーション用半導体集
    積回路電源モデルの作成方法。
  2. 【請求項2】 前記第一負荷容量の値は、前記第二電流
    を時間積分して得られた電荷量を、前記第一電源端子と
    前記第二電源端子と間の直流電圧により割った値として
    求め、 前記第二負荷容量の値は、前記第一電流を時間積分して
    得られた電荷量を、前記第一電源端子と前記第二電源端
    子との間の直流電圧により割った値として求めることを
    特徴とする請求項1記載のEMIシミュレーション用半
    導体集積回路電源モデルの作成方法。
  3. 【請求項3】 前記第一可変抵抗を流れる電流Ir1
    (t)、及び、前記第二可変抵抗を流れる電流Ir2
    (t)を、下記の式(1)及び式(2)により求め、 さらに、前記第一可変抵抗の値Rr1(t)、及び、前
    記第二可変抵抗の値Rr2(t)を、下記の式(3)及
    び式(4)により求めることを特徴とする請求項1又は
    2記載のEMIシミュレーション用半導体集積回路電源
    モデルの作成方法。 Ir1(t)=I1(t)*(C1+C2)/C2 …(1) Ir2(t)=I2(t)*(C1+C2)/C1 …(2) (ただし、I1(t)は前記第一電流、I2(t)は前
    記第二電流、C1は前記第一負荷容量の値、C2は前記
    第二負荷容量の値を表す。) Rr1(t)=V1(t)/Ir1(t) …(3) Rr2(t)=V2(t)/Ir2(t) …(4) (ただし、V1(t)は前記第一可変抵抗の両端間の電
    圧、V2(t)は前記第一可変抵抗の両端間の電圧を表
    す。)
  4. 【請求項4】 前記第一負荷容量と直列に接続された第
    一スイッチを設け、当該第一負荷容量と並列に接続され
    た、互いに直列接続の第二スイッチ及び第一負荷容量側
    定抵抗を設け、 前記第二負荷容量と直列に接続された第三スイッチを設
    け、当該第二負荷容量と並列に接続された、互いに直列
    接続の第四スイッチ及び第二負荷容量側定抵抗を設け、 前記第一〜第四スイッチの開閉を制御する制御電源を設
    け、 当該制御電源によって、前記第一〜第四スイッチの開閉
    を制御し、 前記第一可変抵抗の値Rrd1(t)、及び、前記第二
    可変抵抗の値Rrd2(t)を、下記の式(5)及び式
    (6)により求めることを特徴とする請求項1又は2記
    載のEMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデ
    ルの作成方法。 Rrd1(t)=V1(t)/I1(t) …(5) (ただし、V1は前記第一可変抵抗の両端間の電圧、I
    1(t)は前記第一電流を表す。) Rrd2(t)=V2(t)/I2(t) …(6) (ただし、V2は前記第二可変抵抗の両端間の電圧、I
    2(t)は前記第二電流を表す。)
  5. 【請求項5】 一周期中に、前記第一電流の第一ピーク
    波形と前記第二電流の第二ピーク波形とが、それぞれ二
    以上の同数個ずつ交互に含まれる場合に、隣合った前記
    第一及び第二ピーク波形を組とし、各組ごとに、第一ピ
    ーク波形部分の第一電流に基づいて、前記第一可変抵抗
    の値及び第二負荷容量の値を求め、かつ、第二ピーク波
    形部分の第二電流に基づいて、前記第二可変抵抗の値及
    び第一負荷容量の値を求めることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のEMIシミュレーション用半導
    体集積回路電源モデルの作成方法。
  6. 【請求項6】 半導体集積回路内部を複数部分に分割し
    て得られた個々の回路ブロックごとに、前記EMIシミ
    ュレーション用半導体集積回路電源モデルを作成するこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のEMI
    シミュレーション用半導体集積回路電源モデルの作成方
    法。
  7. 【請求項7】 複数組の電源系を有する半導体集積回路
    について、各電源系ごとに、前記EMIシミュレーショ
    ン用半導体集積回路電源モデルを作成することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載のEMIシミュレー
    ション用半導体集積回路電源モデルの作成方法。
  8. 【請求項8】 第一電源端子と内部出力端子との間に接
    続された第一可変抵抗、第二電源端子と前記内部出力端
    子との間に接続された第二可変抵抗、前記第一電源端子
    と前記内部出力端子との間に接続された第一負荷容量、
    及び、前記第二電源端子と前記内部出力端子との間に接
    続された第二負荷容量とにより構成されたテンプレート
    のデータが記憶される第一記憶部と前記第一電源端子か
    ら前記第一可変抵抗及び第二負荷容量を介して前記第二
    電源端子へ流れる第一電流のデータ、及び、前記第一電
    源端子から前記第一負荷容量及び第二可変抵抗を介して
    前記第二電源端子へ流れる第二電流のデータが格納され
    る第二記憶部と、 前記第二記憶部から前記第一及び第二電流のデータを読
    み出し、前記第一電流のデータに基づいて、前記第一可
    変抵抗の値及び第二負荷容量の値を求めるとともに、前
    記第二電流のデータに基づいて、前記第二可変抵抗の値
    及び第一負荷容量の値を求める演算部とを備えたことを
    特徴とするEMIシミュレーション用半導体集積回路電
    源モデルの作成装置。
  9. 【請求項9】 第一電源端子と内部出力端子との間に接
    続された第一可変抵抗と、 第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続された第
    二可変抵抗と、 前記第一電源端子と前記内部出力端子との間に接続され
    た第一負荷容量と、 前記第二電源端子と前記内部出力端子との間に接続され
    た第二負荷容量とにより構成されたテンプレートによ
    る、プリント回路基板及び半導体集積回路を対象とした
    EMIシミュレーション用半導体集積回路電源モデルを
    作成するためのプログラムであって、 記憶部に格納された、前記第一電源端子から前記第一可
    変抵抗及び第二負荷容量を介して前記第二電源端子へ流
    れる第一電流のデータと、前記第一電源端子から前記第
    一負荷容量及び第二可変抵抗を介して前記第二電源端子
    へ流れる第二電流のデータとを当該記憶部から読み出す
    処理と、 前記第一電流のデータに基づいて、前記第一可変抵抗の
    値及び第二負荷容量の値を求めるとともに、前記第二電
    流のデータに基づいて、前記第二可変抵抗の値及び第一
    負荷容量の値を求める処理とをコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
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