JP2002303652A - 半導体集積回路の検査装置および検査方法 - Google Patents
半導体集積回路の検査装置および検査方法Info
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Abstract
材によって形成される密封空間が減圧されたときに、配
線基板の周縁部がウエハトレイ側に変形する事態を防止
して、バンプの耐久性を向上させると共にバンプと外部
電極との間の接触抵抗を均一にする。 【解決手段】 配線基板101に固定された弾性シート
103における、半導体ウエハ1の外部電極2と対応す
る部位には、半球状のバンプ104が設けられている。
また、弾性シート103における半導体ウエハ1と対向
する面における周縁部には、半導体ウエハ1の方に突出
する複数のダミーバンプ106が設けられており、該複
数のダミーバンプ106は、ウエハトレイ111、環状
のシール部材112及び配線基板101によって形成さ
れる密封空間118が減圧されたときに、配線基板10
1がウエハトレイ111の方に向かって変形することを
阻止する。
Description
形成されている複数の半導体集積回路素子の電気的特性
をウエハレベルで一括して検査する半導体集積回路の検
査方法及び該検査方法に用いる検査装置に関する。
ードフレームとがボンディングワイヤによって電気的に
接続された後、半導体チップ及びリードフレームのイン
ナーリードが樹脂又はセラミックスにより封止された状
態で供給されて、プリント基板に実装される。
の要求から、半導体チップ(半導体集積回路素子)を半
導体ウエハから切り出したままのベアチップ状態で回路
基板に実装する方法が開発されており、品質が保証され
たベアチップを低価格で供給することが望まれている。
ベアチップに対して品質保証を行なうためには、半導体
ウエハ上に形成されている複数の半導体集積回路素子に
対して一括してバーンインを行なうことが低コスト化の
点で好ましい。
数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応する位置に
プローブ端子を有する検査用基板を用いて、半導体ウエ
ハ上に形成されている複数の半導体集積回路素子の電気
的特性をウエハレベルで一括して検査するための半導体
集積回路の検査装置が提案されている。
の断面構造を示しており、半導体ウエハ1の上に形成さ
れた複数の半導体集積回路素子の表面には多数の外部電
極2が設けられており、各外部電極2の周縁部はパッシ
ベーション膜3によって覆われている。
査用基板4が設けられている。該検査用基板4は、配線
層5aを有する配線基板5と、周縁部が剛性リング6に
よって配線基板5に固定された例えばポリイミド樹脂か
らなる弾性シート7と、該弾性シート7における半導体
ウエハ1の外部電極2と対応する部位に設けられた半球
状のバンプ8と、弾性シート7におけるバンプ8の反対
側に該バンプ8と一体に設けられた例えば銅膜からなる
孤立パターン9と、配線基板5と弾性シート7との間に
設けられ、配線基板5の配線層5aの一端部と孤立パタ
ーン9とを電気的に接続する異方導電性ゴムシート10
とを備えている。尚、異方導電性ゴムシート10の内部
には直鎖状に配列された導電性粒子10aが設けられて
おり、配線層5aの一端部と孤立パターン9とは導電性
粒子10aにより電気的に導通される。また、配線基板
5の配線層5aの他端部は、電源電圧、接地電圧又は信
号電圧等の検査用電圧を供給する図示しないバーンイン
装置に接続される。
を保持するウエハ保持部11aの周囲には、リップ状の
断面を有する弾性体からなる環状のシール部材12が設
けられている。ウエハトレイ11におけるウエハ保持部
11aとシール部材12との間には環状の減圧用凹状溝
13が形成されており、該減圧用凹状溝13はウエハ保
持部11aの下側に形成されている連通路14によって
も互いに連通している。ウエハトレイ11の一側部には
流路開閉バルブ15が設けられており、該流路開閉バル
ブ15は減圧用配管16を介して真空ポンプ17に接続
される。
の検査装置を用いて、半導体ウエハ1の上に形成された
複数の半導体集積回路素子の電気特性を検査する方法に
ついて説明する。
と、検査用基板4の各バンプ8とを対向させた状態で、
ウエハトレイ11と検査用基板4とを接近させて、ウエ
ハトレイ11、環状のシール部材12及び検査用基板4
によって密封空間18を形成する。
状溝13の内部を減圧する。このようにすると、密封空
間18が減圧されるため、環状のシール部材12の断面
形状が弓状に弾性変形するので、検査用基板4とウエハ
トレイ11とが一層接近してバンプ8と検査用電極2と
が確実に接触する。
用電圧を、配線基板5の配線層5a、異方導電性ゴムシ
ート10の導電性粒子10a、孤立パターン9及びバン
プ8を介して、一部の外部電極2に印加すると共に、他
の外部電極2から出力される出力信号を検査装置に入力
して、該検査装置により各半導体集積回路素子の電気特
性を評価する。
うに、密封空間18を減圧すると、検査用基板4とウエ
ハトレイ11とが接近してバンプ8と外部電極2とが確
実に接触するが、この際、環状のシール部材12と最外
周部に位置するバンプ8との間の領域においても、配線
基板5とウエハトレイ11とが接近しようとする。
部に位置するバンプ8との間の領域は比較的広い面積を
有しているため、該領域においては配線基板5とウエハ
トレイ11とを接近させようとする強い力が働く。
とを接近させようとする力に抵抗するのは、リップ状の
断面を有する環状のシール部材12の弾性力のみであ
る。従って、ウエハトレイ11に比べて剛性が小さい配
線基板5においては、その周縁部がウエハトレイ11に
接近するように変形する。
と、配線基板5の剛性は大きくなるが、検査装置の重量
が大きくなり、検査工程が不便になるので、配線基板5
の厚さを厚くすることは好ましくない。
るバンプ8は外部電極2に対して強い力で押し付けられ
る一方、弾性シート7の中央部に位置するバンプ8は外
部電極2に弱い力で押し付けられる。すなわち、バンプ
8と外部電極2とを接触させようとする力は、半導体ウ
エハ1の面内において大きくばらついてしまう。その結
果、外周部に位置するバンプ8の先端部が大きく変形し
てバンプ8の耐久性が低下すると共に、中央部に位置す
るバンプ8と外部電極2との接触抵抗が増大するという
問題が発生する。尚、本件明細書においては、中央部と
は周縁部を除く広い領域を意味する。
おける位置(横軸)と、バンプ8の先端部に形成される
圧痕の面積比(相対比:縦軸)との関係を示している。
尚、図8は、ウエハトレイ11、環状のシール部材12
及び配線基板5によって形成される密封空間18を所定
の圧力まで減圧した後、該密封空間18を大気圧に戻し
たときに、バンプ8に形成されている圧痕の面積比をプ
ロットしたグラフである。図8から、外周部に位置する
バンプ8の圧痕の面積比は中心部に位置するバンプ8の
圧痕の面積比の2倍程度に達していることが分かる。
圧痕跡を示し、図9(b)及び(c)は互いに対向する
最外周部に位置する各バンプ8の圧痕跡を示しており、
図9(a)〜(c)は同一の縮尺で示している。図9
(a)〜(c)からも、最外周部に位置するバンプ8の
圧痕の面積は、中心部に位置するバンプ8の圧痕の面積
に比べて著しく大きいことが分かる。
線基板及び環状のシール部材によって形成される密封空
間が減圧されたときに、配線基板の周縁部がウエハトレ
イ側に変形する事態を防止して、バンプの耐久性を向上
させると共にバンプと外部電極との間の接触抵抗を均一
にすることを目的とする。
め、本発明に係る半導体集積回路の検査装置は、半導体
ウエハ上に形成された複数の半導体集積回路素子の電気
的特性を一括して検査するための半導体集積回路の検査
装置を対象とし、半導体ウエハを保持するウエハトレイ
と、ウエハトレイに保持されている半導体ウエハと対向
するように設けられ、外部から検査用電圧が入力される
配線層を有する配線基板と、ウエハトレイと配線基板と
の間に設けられ、ウエハトレイ及び配線基板と共に密封
空間を形成する環状のシール部材と、周縁部が配線基板
に保持されている弾性シートと、弾性シートにおける複
数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応する部位に
設けられていると共に配線層と電気的に接続されている
複数のプローブ端子と、弾性シートにウエハトレイの方
に突出するように設けられており、密封空間が減圧され
たときに配線基板がウエハトレイの方に向かって変形す
ることを阻止する複数の突起物とを備えている。
に係る半導体集積回路の検査方法は、それぞれが外部電
極を有する複数の半導体集積回路素子が形成された半導
体ウエハを保持するウエハトレイと、外部から検査用電
圧が入力される配線層を有する配線基板と、ウエハトレ
イと配線基板との間に設けられ、ウエハトレイ及び配線
基板と共に密封空間を形成する環状のシール部材と、周
縁部が配線基板に保持されている弾性シートと、弾性シ
ートにおける複数の半導体集積回路素子の各外部電極と
対応する部位に設けられていると共に配線層と電気的に
接続されている複数のプローブ端子と、弾性シートにウ
エハトレイの方に突出するように設けられた複数の突起
物とを備えた検査装置を用いて行なう半導体集積回路の
検査方法を対象とし、半導体ウエハをウエハトレイに、
複数の半導体集積回路素子の各外部電極と弾性シートの
各プローブ端子とが互いに対向するように保持させる工
程と、半導体ウエハを保持しているウエハトレイと配線
基板とを接近させて、ウエハトレイ、環状のシール部材
及び配線基板により密封空間を形成する工程と、密封空
間を減圧して、互いに対向する各外部電極と各プローブ
端子とを接触させる工程と、検査用電圧を、配線層及び
各プローブ端子を介して、各プローブ端子と接触してい
る各外部電極に印加して、半導体集積回路素子の電気特
性を一括して検査する工程とを備え、密封空間を減圧す
る工程は、複数の突起物をウエハトレイに保持されてい
る半導体ウエハに接触させることにより、配線基板がウ
エハトレイの方に向かって変形することを阻止する工程
を含む。
は検査方法によると、密封空間が減圧されたときに、複
数の突起物は配線基板とウエハトレイとを接近させよう
とする力に抵抗するので、配線基板の周縁部がウエハト
レイに接近するように変形することを防止できる。この
ため、外周部に位置するプローブ端子が外部電極に対し
て強い力で押し付けられる事態が防止されるので、外周
部に位置するプローブ端子の先端部が大きく変形してプ
ローブ端子の耐久性が低下する事態を防止できると共
に、プローブ端子と外部電極とを接触させようとする力
が半導体ウエハの面内において均一になるので、中央部
に位置するプローブ端子と外部電極との接触抵抗が低減
する。
は検査方法において、複数の突起物は、弾性シートにお
ける複数のプローブ端子の分布密度が相対的に疎である
領域に設けられていることが好ましい。
度が相対的に疎である領域においては、密閉空間の減圧
に伴って配線基板を変形させるような大きな力が作用す
るが、複数の突起物が、配線基板を変形させるような大
きな力に抵抗するので、外周部に位置するプローブ端子
の先端部が大きく変形する事態を防止できると共に、プ
ローブ端子と外部電極とを接触させようとする力が半導
体ウエハの面内において均一になる。
は検査方法において、複数の突起物は、弾性シートにお
ける複数のプローブ端子が設けられている領域よりも外
側の領域に設けられていることが好ましい。
半導体集積回路素子の外部電極及び該外部電極と対向す
るプローブ端子と、環状のシール部材との間には大きな
距離が必要になるが、複数の突起物が弾性シートにおけ
る複数のプローブ端子が設けられている領域よりも外側
の領域に設けられていると、複数の突起物が、配線基板
を変形させるような大きな力に抵抗するので、外周部に
位置するプローブ端子の先端部が大きく変形する事態を
防止できると共に、プローブ端子と外部電極とを接触さ
せようとする力が半導体ウエハの面内において均一にな
る。
は検査方法において、複数の突起物は、弾性シートにお
ける半導体ウエハの周縁部と対向する領域に円周状に配
置されていることが好ましい。
状のシール部材と接する円周状の部位と複数の突起物が
配置されている円周状の部位との距離が一定になるの
で、配線基板の周縁部がウエハトレイに接近するように
変形する事態を確実に防止することができる。
は検査方法において、複数のプローブ端子のそれぞれ
は、弾性シートにおける配線基板側の面に設けられ配線
層と電気的に接続される電気的接続用孤立パターンと、
弾性シートにおけるウエハトレイ側の面に電気的接続用
孤立パターンと一体に設けられたバンプとからなり、複
数の突起物のそれぞれは、弾性シートにおける配線基板
側の面に設けられたダミー孤立パターンと、弾性シート
におけるウエハトレイ側の面にダミー孤立パターンと一
体に設けられたダミーバンプとからなることが好まし
い。
電気的接続用孤立パターンと同じ構造にできると共に、
ダミーバンプをバンプと同じ構造にできるため、ダミー
バンプ及びダミー孤立パターンの設計及び製造プロセス
が簡単になる。
てのダミー孤立パターンに加わる加圧力は、密封空間が
減圧されたときに全ての電気的接続用孤立パターンに加
わる加圧力のほぼ3分の1以上であることが好ましい。
プに加わる加圧力と、最外周部に位置するバンプに加わ
る加圧力との差が著しく低減するため、外周部に位置す
るバンプの耐久性が向上すると共に、中央部に位置する
バンプと外部電極との接触抵抗が低減する。
半導体集積回路素子の検査装置について、図1〜図6を
参照しながら説明する。
の検査装置の断面構造を示しており、半導体ウエハ1の
上に形成された複数の半導体集積回路素子の各表面には
多数の外部電極2が設けられており、各外部電極2の周
縁部はパッシベーション膜3によって覆われている。
査用基板100が設けられている。該検査用基板100
は、従来と同様の構造を有しており、配線層101aを
有する配線基板101と、周縁部が剛性リング102に
よって配線基板101に固定された例えばポリイミド樹
脂からなる弾性シート103と、該弾性シート103に
おける半導体ウエハ1の外部電極2と対応する部位に設
けられた半球状のバンプ(プローブ端子)104と、弾
性シート103におけるバンプ104の反対側にバンプ
104と一体に設けられた例えば銅膜からなる電気的接
続用孤立パターン105と、配線基板101と弾性シー
ト103との間に設けられ、配線基板101の配線層1
01aの一端部と電気的接続用孤立パターン105とを
電気的に接続する異方導電性ゴムシート110とを備え
ている。尚、異方導電性ゴムシート110の内部には直
鎖状に配列された導電性粒子110aが設けられてお
り、配線層101aの一端部とバンプ104とは導電性
粒子110aにより電気的に導通される。また、バンプ
104と電気的接続用孤立パターン105とにより弾性
シート103を挟持することにより、バンプ104及び
電気的接続用孤立パターン105は弾性シート103に
保持されている。
1を保持するウエハ保持部111aの周囲には、リップ
状の断面を有する弾性体からなる環状のシール部材11
2が設けられている。ウエハトレイ111におけるウエ
ハ保持部111aとシール部材112との間には環状の
減圧用凹状溝113が形成されており、該減圧用凹状溝
113はウエハ保持部111aの下側に形成されている
連通路114によっても互いに連通している。ウエハト
レイ111の一側部には流路開閉バルブ115が設けら
れており、該流路開閉バルブ115は減圧用配管116
を介して真空ポンプ117に接続される。
ート103におけるウエハトレイ111と対向する面
(下面)における周縁部には、ウエハトレイ111の方
に突出する複数のダミーバンプ(突起物)106が設け
られており、該複数のダミーバンプ106は、ウエハト
レイ111、環状のシール部材112及び配線基板10
1によって形成される密封空間118が減圧されたとき
に、配線基板101がウエハトレイ111の方に向かっ
て変形することを阻止する。
11と反対側の面(上面)には、ダミーバンプ106と
一体にダミー孤立パターン107が形成されており、こ
れらダミーバンプ106及びダミー孤立パターン107
は弾性シート103を挟持している。
続用孤立パターン105と同じ工程により形成されると
共に、ダミーバンプ106はバンプ104と同じ工程に
より形成される。
トレイ111と対向する面(下面)の平面構造を示し、
図5は、弾性シート103におけるウエハトレイ111
と反対側の面(上面)の平面構造を示している。
106は、弾性シート103におけるバンプ104の分
布密度が相対的に疎である領域、つまり、弾性シート1
03におけるバンプ104が設けられている領域よりも
外側の領域に設けられている。具体的には、ダミーバン
プ106は、弾性シート103における半導体ウエハ1
の周縁部において、円周上の位置に設けられていると共
にバンプ104が配置されている線の延長上に設けられ
ている。
が、弾性シート103におけるバンプ104の分布密度
が相対的に疎である領域(バンプ104が設けられてい
る領域よりも外側の領域)に設けられているため、密封
空間118が減圧されたときに、ダミーバンプ106が
配線基板101とウエハトレイ111とを接近させよう
とする力に抵抗するので、配線基板101の周縁部がウ
エハトレイ111に接近するように変形することが防止
される。このため、弾性シート103の外周部に位置す
るバンプ104が外部電極2に対して強い力で押し付け
られる事態が防止されるので、外周部に位置するバンプ
104の先端部が大きく変形してバンプ104の耐久性
が低下する事態が防止されると共に、バンプ104と外
部電極2とを接触させようとする力が半導体ウエハ1の
面内において均一になるので、中央部に位置するバンプ
104と外部電極2との接触抵抗が低減する。
103における半導体ウエハ1の周縁部において円周状
に設けられているため、弾性シート103における環状
のシール部材112と接する円周状の部位(図4及び図
5において一点鎖線で示す部位)とダミーバンプ106
が配置されている円周状の部位との距離が一定になるの
で、配線基板101の周縁部がウエハトレイ111に接
近するように変形する事態を確実に防止することができ
る。
4が配置されている直線上に配置されていると、設計上
及びプロセス上において有利である。
ける位置(横軸)と、バンプの先端部に形成される圧痕
の面積比(相対比:縦軸)との関係を示しており、図2
において、実線は本発明の一実施形態の場合を示し、破
線は従来例の場合を示している。尚、図2は、図8に示
した従来の場合と同様、ウエハトレイ111、環状のシ
ール部材112及び配線基板101によって形成される
密封空間118を所定の圧力まで減圧した後、該密封空
間118を大気圧に戻したときに、バンプ104に形成
されている圧痕の面積比をプロットしたグラフである。
態によると、外周部に位置するバンプの圧痕の面積比は
従来例に比べて低減していると共に、中心部に位置する
バンプの圧痕の面積比は従来例に比べて増加している。
すなわち、本発明の一実施形態によると、外周部に位置
するバンプの圧痕の面積比と中心部に位置するバンプの
圧痕の面積比との差は減少している。
に示すレイアウトに比べて、より外周端側に配置したり
又はより密に配置したりすると、外周部に位置するバン
プの圧痕の面積比と中心部に位置するバンプの圧痕の面
積比との差は、より一層減少する。
態に係る検査装置を用いた場合にバンプに形成される圧
痕跡を示しており、図3(a)は中心部に位置するバン
プの圧痕跡を示し、図3(b)及び(c)は互いに対向
する最外周部に位置する各バンプの圧痕跡を示してい
る。図3(a)〜(c)と図9(a)〜(c)との対比
から、本発明の一実施形態に係る検査装置を用いると、
最外周部に位置するバンプの圧痕の面積の、中心部に位
置するバンプの圧痕の面積に対する倍率は低減すること
が分かる。
7に加わる加圧力)/(全ての電気的接続用孤立パター
ン105に加わる加圧力)を横軸にとり、(中心部のバ
ンプ104の圧痕面積)/(最外周部のバンプ104の
圧痕面積)を縦軸にとったときのグラフである。
わる加圧力又は全ての電気的接続用孤立パターン105
に加わる加圧力とは、密封空間118を所定の圧力まで
減圧したときに、ダミー孤立パターン107又は電気的
接続用孤立パターン105に加わる圧力を意味する。
に加わる加圧力)/(全ての電気的接続用孤立パターン
105に加わる加圧力)の値は、以下に示す関係式によ
り求めることができる。すなわち、(全てのダミー孤立
パターン107に加わる加圧力)/(全ての電気的接続
用孤立パターン105に加わる加圧力)の値をXとし、
ダミー孤立パターン107の面積の総和をS1とし、検
査用基板101における減圧力が作用する面積の総和を
S2とし、半導体ウエハ1に形成されている半導体集積
回路素子(半導体チップ)の有効面積をS3とし、電気
的接続用孤立パターン105の面積の総和をS4とした
ときに、X=(S1/(S2−S3))÷(S3/S
4)の式で求めることができる。
減圧されたときに全てのダミー孤立パターン107に加
わる加圧力が、密封空間118が減圧されたときに全て
の電気的接続用孤立パターン105に加わる加圧力のほ
ぼ3分の1以上であると、中心部のバンプ104の圧痕
面積と、最外周部のバンプ104の圧痕面積との割合が
著しく近くなること、つまり、中心部に位置するバンプ
104に加わる加圧力と、最外周部に位置するバンプ1
04に加わる加圧力との差を著しく低減できることが分
かる。
106は、弾性シート103におけるバンプ104が設
けられている領域よりも外側の領域に設けられていた
が、これに代えて、弾性シート103における中央部の
領域であってバンプ104の分布密度が相対的に疎であ
る領域にダミーバンプ106を配置してもよい。このよ
うにしても、配線基板101が変形する事態を防止でき
る。
独立した半球状のダミーパターンであったが、突起物の
形状は特に限定されず、複数のダミーパターンが連続し
てなる帯状であってもよい。
の検査装置を用いて、半導体ウエハ1の上に形成された
複数の半導体集積回路素子の電気特性を検査する方法に
ついて説明する。
と、検査用基板100の各バンプ104とを対向させた
状態で、ウエハトレイ111と検査用基板100とを接
近させて、ウエハトレイ111、環状のシール部材11
2及び検査用基板100によって密封空間118を形成
する。
状溝113の内部を減圧する。このようにすると、密封
空間118が減圧されるため、環状のシール部材112
が弓状の断面形状に弾性変形するので、検査用基板10
0とウエハトレイ111とが一層接近してバンプ104
と検査用電極2とが確実に接触する。
ハトレイ111と対向する面(下面)における周縁部に
設けられ、ウエハトレイ111の方に突出する複数のダ
ミーバンプ(突起物)106は、ウエハトレイ111、
環状のシール部材112及び配線基板101によって形
成される密封空間118が減圧されたときに、配線基板
101がウエハトレイ111の方に向かって変形するこ
とを阻止する。
用電圧を、配線基板101の配線層101a、異方導電
性ゴムシート110の導電性粒子110a、孤立パター
ン105及びバンプ104を介して、一部の外部電極2
に印加すると共に、他の外部電極2から出力される出力
信号を検査装置に入力して、該検査装置により各半導体
集積回路素子の電気特性を評価する。
又は検査方法によると、密封空間が減圧されたときに、
複数の突起物は配線基板とウエハトレイとを接近させよ
うとする力に抵抗するので、配線基板の周縁部がウエハ
トレイに接近するように変形することを防止できる。こ
のため、外周部に位置するプローブ端子が外部電極に対
して強い力で押し付けられる事態が防止されるので、外
周部に位置するプローブ端子の先端部が大きく変形して
プローブ端子の耐久性が低下する事態を防止できると共
に、プローブ端子と外部電極とを接触させようとする力
が半導体ウエハの面内において均一になるので、中央部
に位置するプローブ端子と外部電極との接触抵抗が低減
する。
査装置の部分断面図である。
査装置において、バンプの半導体ウエハの面内における
位置(横軸)と、バンプの先端部に形成される圧痕の面
積比(相対比:縦軸)との関係を示す図である。
半導体集積回路の検査装置において、バンプに形成され
る圧痕跡を示しており、(a)は中心部に位置するバン
プの圧痕跡を示し、(b)及び(c)は互いに対向する
最外周部に位置する各バンプの圧痕跡を示している。
査装置を構成する弾性シートにおけるウエハトレイと対
向する面の部分平面図である。
査装置を構成する弾性シートにおけるウエハトレイの反
対側の面の部分平面図である。
査装置において、(全てのダミー孤立パターンに加わる
加圧力)/(全ての電気的接続用孤立パターンに加わる
加圧力)と、(中心部のバンプの圧痕面積)/(最外周
部のバンプの圧痕面積)との関係を示すグラフである。
である。
ンプの半導体ウエハの面内における位置(横軸)と、バ
ンプの先端部に形成される圧痕の面積比(相対比:縦
軸)との関係を示す図である。
査装置において、バンプに形成される圧痕跡を示してお
り、(a)は中心部に位置するバンプの圧痕跡を示し、
(b)及び(c)は互いに対向する最外周部に位置する
各バンプの圧痕跡を示している。
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体ウエハ上に形成された複数の半導
体集積回路素子の電気的特性を一括して検査するための
半導体集積回路の検査装置であって、 前記半導体ウエハを保持するウエハトレイと、 前記ウエハトレイに保持されている前記半導体ウエハと
対向するように設けられ、外部から検査用電圧が入力さ
れる配線層を有する配線基板と、 前記ウエハトレイと前記配線基板との間に設けられ、前
記ウエハトレイ及び前記配線基板と共に密封空間を形成
する環状のシール部材と、 周縁部が前記配線基板に保持されている弾性シートと、 前記弾性シートにおける前記複数の半導体集積回路素子
の各外部電極と対応する部位に設けられていると共に前
記配線層と電気的に接続されている複数のプローブ端子
と、 前記弾性シートに前記ウエハトレイの方に突出するよう
に設けられており、前記密封空間が減圧されたときに前
記配線基板が前記ウエハトレイの方に向かって変形する
ことを阻止する複数の突起物とを備えていることを特徴
とする半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項2】 前記複数の突起物は、前記弾性シートに
おける前記複数のプローブ端子の分布密度が相対的に疎
である領域に設けられていることを特徴とする請求項1
に記載の半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項3】 前記複数の突起物は、前記弾性シートに
おける前記複数のプローブ端子が設けられている領域よ
りも外側の領域に設けられていることを特徴とする請求
項1に記載の半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項4】 前記複数の突起物は、前記弾性シートに
おける前記半導体ウエハの周縁部と対向する領域に円周
状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項5】 前記複数のプローブ端子のそれぞれは、
前記弾性シートにおける前記配線基板側の面に設けられ
前記配線層と電気的に接続される電気的接続用孤立パタ
ーンと、前記弾性シートにおける前記ウエハトレイ側の
面に前記電気的接続用孤立パターンと一体に設けられた
バンプとからなり、 前記複数の突起物のそれぞれは、前記弾性シートにおけ
る前記配線基板側の面に設けられたダミー孤立パターン
と、前記弾性シートにおける前記ウエハトレイ側の面に
前記ダミー孤立パターンと一体に設けられたダミーバン
プとからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体
集積回路の検査装置。 - 【請求項6】 前記密封空間が減圧されたときに全ての
前記ダミー孤立パターンに加わる加圧力は、前記密封空
間が減圧されたときに全ての前記電気的接続用孤立パタ
ーンに加わる加圧力のほぼ3分の1以上であることを特
徴とする請求項5に記載の半導体集積回路の検査装置。 - 【請求項7】 それぞれが外部電極を有する複数の半導
体集積回路素子が形成された半導体ウエハを保持するウ
エハトレイと、外部から検査用電圧が入力される配線層
を有する配線基板と、前記ウエハトレイと前記配線基板
との間に設けられ、前記ウエハトレイ及び前記配線基板
と共に密封空間を形成する環状のシール部材と、周縁部
が前記配線基板に保持されている弾性シートと、前記弾
性シートにおける前記複数の半導体集積回路素子の各外
部電極と対応する部位に設けられていると共に前記配線
層と電気的に接続されている複数のプローブ端子と、前
記弾性シートに前記ウエハトレイの方に突出するように
設けられた複数の突起物とを備えた検査装置を用いて行
なう半導体集積回路の検査方法であって、 前記半導体ウエハを前記ウエハトレイに、前記複数の半
導体集積回路素子の各外部電極と前記弾性シートの各プ
ローブ端子とが互いに対向するように保持させる工程
と、 前記半導体ウエハを保持している前記ウエハトレイと前
記配線基板とを接近させて、前記ウエハトレイ、前記環
状のシール部材及び前記配線基板により密封空間を形成
する工程と、 前記密封空間を減圧して、互いに対向する前記各外部電
極と前記各プローブ端子とを接触させる工程と、 前記検査用電圧を、前記配線層及び前記各プローブ端子
を介して、前記各プローブ端子と接触している前記各外
部電極に印加して、前記半導体集積回路素子の電気特性
を一括して検査する工程とを備え、 前記密封空間を減圧する工程は、前記複数の突起物を前
記ウエハトレイに保持されている前記半導体ウエハに接
触させることにより、前記配線基板が前記ウエハトレイ
の方に向かって変形することを阻止する工程を含むこと
を特徴とする半導体集積回路の検査方法。 - 【請求項8】 前記複数の突起物は、前記弾性シートに
おける前記複数のプローブ端子の分布密度が相対的に疎
である領域に設けられていることを特徴とする請求項7
に記載の半導体集積回路の検査方法。 - 【請求項9】 前記複数の突起物は、前記弾性シートに
おける前記複数のプローブ端子が設けられている領域よ
りも外側の領域に設けられていることを特徴とする請求
項7に記載の半導体集積回路の検査方法。 - 【請求項10】 前記複数の突起物は、前記弾性シート
における前記半導体ウエハの周縁部と対向する領域に円
周状に配置されていることを特徴とする請求項7に記載
の半導体集積回路の検査方法。 - 【請求項11】 前記複数のプローブ端子のそれぞれ
は、前記弾性シートにおける前記配線基板側の面に設け
られ前記配線層と電気的に接続される電気的接続用孤立
パターンと、前記弾性シートにおける前記ウエハトレイ
側の面に前記電気的接続用孤立パターンと一体に設けら
れたバンプとからなり、 前記複数の突起物のそれぞれは、前記弾性シートにおけ
る前記配線基板側の面に設けられたダミー孤立パターン
と、前記弾性シートにおける前記ウエハトレイ側の面に
前記ダミー孤立パターンと一体に設けられたダミーバン
プとからなることを特徴とする請求項7に記載の半導体
集積回路の検査方法。 - 【請求項12】 前記密封空間が減圧されたときに全て
の前記ダミー孤立パターンに加わる加圧力は、前記密封
空間が減圧されたときに全ての前記電気的接続用孤立パ
ターンに加わる加圧力のほぼ3分の1以上であることを
特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路の検査方
法。
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