JPH0880076A - アクチュエータ内蔵機器 - Google Patents

アクチュエータ内蔵機器

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Publication number
JPH0880076A
JPH0880076A JP6206553A JP20655394A JPH0880076A JP H0880076 A JPH0880076 A JP H0880076A JP 6206553 A JP6206553 A JP 6206553A JP 20655394 A JP20655394 A JP 20655394A JP H0880076 A JPH0880076 A JP H0880076A
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JP
Japan
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actuator
ultrasonic
camera
driving
built
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JP6206553A
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English (en)
Inventor
Tadao Kai
糾夫 甲斐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の超音波アクチュエータを機器駆動用と
して同時に駆動する際に生じる不具合つまり「うなり」
現象による撮影者にとっての不快感をなくす。 【構成】 機器駆動用として所定周波数で駆動される、
少なくとも第1および第2の超音波アクチュエータ1
0,12を、カメラ1等の機器内部に備えている。これ
ら第1、第2の超音波アクチュエータを、機器制御部1
4で制御される第1、第2の超音波アクチュエータ駆動
部11,13により、実質的に同一の周波数で駆動制御
する。たとえば第1、第2の超音波アクチュエータの駆
動周波数をf1(Hz)、f2(Hz)としたときに、
これらが|f1−f2|<1000の関係を満たすよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばカメラ等の機
器において機器駆動用、たとえば機器内部の可動機構部
駆動用のアクチュエータとして、複数の超音波アクチュ
エータを用いてなるアクチュエータ内蔵機器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアクチュエータ内蔵機器として
は、カメラ等を始めとする各種の機器がある。そして、
このようなカメラ等の機器において、その機器駆動用ア
クチュエータとして、たとえばリング型や円筒型の超音
波アクチュエータ(USMと称される)を用いたものが
知られている。
【0003】すなわち、このようなカメラ内部における
可動機構部、たとえばレンズ鏡筒部内で撮影光学系レン
ズをフォーカシング駆動するフォーカシング機構部の駆
動源として、一個の超音波アクチュエータを用いたもの
が従来から知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなカメラ等の機器において、その内部に複数の超音波
アクチュエータを組込み、機器内部での種々の可動機構
部等の駆動制御用のアクチュエータとして用いることが
考えられている。
【0005】換言すれば、カメラ等では、その内部に複
数の可動機構部等が組込み配置されているものであり、
それぞれの駆動用アクチュエータとして、比較的簡単な
構造で、駆動制御も簡単で、低回転、高トルク、低騒音
等の利点を発揮でき、しかも小型に構成できる超音波ア
クチュエータを用いることが望まれている。
【0006】しかしながら、このようなカメラ等に機器
駆動用として複数の超音波アクチュエータを組込んだ場
合において、それぞれの超音波アクチュエータから発せ
られる漏れ振動により、いわゆる「うなり」現象を生じ
る恐れがある。
【0007】特に、この「うなり」現象を生じる周波数
が、もしも人間の可聴帯域中にあると、「うなり」音が
聞こえる恐れがある。
【0008】特に、人間にとって最も聴覚の感度が高い
1KHz近辺に、上述した「うなり」現象を発生する場
合、機器使用者(撮影者)にとって不快となり得るもの
で、このような問題点を解決し得るような何らかの対策
を講じることが必要となっている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、アクチュエータ内蔵機器としてのカメラ等
において、同時に駆動される機器駆動用アクチュエータ
として、複数(少なくとも二個)の超音波アクチュエー
タを組合わせて用いる場合に、それぞれを駆動したとき
の「うなり」現象等を防止し、機器使用者にとっての不
快感を解消し得るアクチュエータ内蔵機器を得ることを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るアクチュエータ内蔵機器は、機器駆
動用アクチュエータとして、同時に組合わせて駆動され
る少なくとも第1および第2の超音波アクチュエータを
備えており、これら第1の超音波アクチュエータと第2
の超音波アクチュエータとを、実質的に同一の周波数で
駆動するように構成したものである。
【0011】さらに、本発明に係るアクチュエータ内蔵
機器は、第1の超音波アクチュエータの駆動周波数をf
1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの駆動周
波数をf2(Hz)としたときに、これらの各超音波ア
クチュエータの駆動周波数f1(Hz)とf2(Hz)
とが、 |f1−f2|<1000 の関係を満たすように構成したものである。
【0012】また、本発明に係るアクチュエータ内蔵機
器はカメラであって、第1および第2の超音波アクチュ
エータは、カメラボディ部またはカメラのレンズ鏡筒部
のいずれか一方に配置されるか、あるいは機械的に結合
されているカメラボディ部とレンズ鏡筒部とに配置され
ているものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、機器駆動用として内蔵される
複数の超音波アクチュエータの駆動周波数を実質的に同
一の周波数とすることにより、万一「うなり」現象を生
じたとしても、「うなり」の周波数fBが低くなるた
め、機器使用者(撮影者)に不快な思いをさせないよう
にすることができる。
【0014】また、本発明によれば、機器駆動用として
内蔵される第1の超音波アクチュエータの駆動周波数を
f1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの周波
数をf2(Hz)としたときに、発生し得る「うなり」
の周波数をfB(Hz)とすれば、fB=|f1−f2
|/2となる。
【0015】さらに、本発明によれば、|f1−f2|
<1000とすることにより、fB<500(Hz)と
なり、最も聴覚の感度が高い1KHzから1オクターブ
以上も低くなることから、機器使用者(撮影者)にとっ
て不快な「うなり」の発生を防ぐことが可能となる。
【0016】
【実施例】図1および図2は本発明に係るアクチュエー
タ内蔵機器をカメラに適用した一実施例を示している。
これらの図において、まず、本発明を適用して好適なカ
メラの概略構成を、図1を用いて簡単に説明すると、図
中符号1で示すカメラは、カメラボディ部2とレンズ鏡
筒部(図3に示す実施例等での符号3参照)とによって
構成される。
【0017】なお、図中4はカメラボディ部2の前面中
央部に開口されレンズ鏡筒部が嵌め込み固定されるレン
ズマウントで、図1では想像線で示している。
【0018】また、図中5はカメラ1の図中左側部分に
配設されるフィルム巻上げスプールで、このフィルム巻
上げスプール5内には、フィルム巻上げ用アクチュエー
タとして第1の超音波アクチュエータ10が組込み配置
され、必要時に第1の超音波アクチュエータ駆動部11
によって駆動制御され、フィルムをフィルムパトローネ
(共に図示せず)から一こまづつ巻上げ回動させるよう
に構成されている。
【0019】6は前記レンズマウント4の背面側でレン
ズ鏡筒部の光軸上に臨んで配置されるミラーで、その背
面側には、周知の通り、フィルム露光面が臨むアパーチ
ャ部(図示せず)が配置される。
【0020】そして、このミラー6の側方には、レリー
ズ操作に伴ないミラーアップ動作を行なわせるためのミ
ラー駆動用アクチュエータである第2の超音波アクチュ
エータ12が組込み配置され、必要時に第2の超音波ア
クチュエータ駆動部13によって駆動制御され、写真撮
影を行なえるように構成されている。
【0021】14は上述した第1、第2の超音波アクチ
ュエータ駆動部11,13の駆動制御を行なう機器制御
部であり、この駆動制御系の構成は、図2に示したブロ
ック図の通りである。
【0022】すなわち、この実施例では、アクチュエー
タ内蔵機器としてのカメラ1においてカメラボディ部2
内に、フィルム巻上げ用(スプール駆動用)とミラー駆
動用(ミラーのアップ、ダウン駆動用)として、カメラ
の撮影動作時において同時に駆動される二個の超音波ア
クチュエータ10,12を組込み配設した場合を示して
いる。
【0023】このようなカメラ1において、たとえば連
写モード等での撮影動作時には、フィルム巻上げ動作と
ミラーダウン動作が同時に行なわれることがある。この
ときに、これら両超音波アクチュエータ10,12が同
時に駆動されることによる「いなり」現象、これによる
「うなり」音が生じると、実用面で好ましくない。
【0024】このため、本発明によれば、このような
「うなり」現象を防止できるように、機器駆動用アクチ
ュエータとして同時に駆動される第1および第2の超音
波アクチュエータ10,12での駆動周波数を、図2に
示されるように第1、第2の超音波アクチュエータ駆動
部11,13によって、実質的に同一の周波数として駆
動するように構成したことを特徴としている。
【0025】このような構成によれば、カメラ1内に機
器駆動用として組込まれる複数の超音波アクチュエータ
10,12の駆動周波数が実質的に同一であることによ
り、万一「うなり」が発生した場合でも、「うなり」の
周波数fB(Hz)が低くなるため、機器使用者である
撮影者にとって不快となる「うなり」を防止、あるいは
軽減することが可能で、撮影者に不快な思いをさせない
ようにできる。
【0026】すなわち、上述したようにカメラ1内に機
器駆動用として内蔵される第1の超音波アクチュエータ
10の駆動周波数をf1(Hz)とし、第2の超音波ア
クチュエータ12の周波数をf2(Hz)としたとき
に、発生し得る「うなり」の周波数をfB(Hz)とす
れば、fB=|f1−f2|/2となるもので、これに
より「うなり」現象を防止もしくは軽減し得るものであ
る。
【0027】また、本発明によれば、第1の超音波アク
チュエータ10の駆動周波数をf1(Hz)とし、第2
の超音波アクチュエータ12の駆動周波数をf2(H
z)としたときに、これら各超音波アクチュエータ1
0,12の駆動周波数f1(Hz)とf2(Hz)と
が、 |f1−f2|<1000 の関係を満たすように構成している。
【0028】そして、このように構成すれば、|f1−
f2|<1000とすることにより、fB<500とな
り、最も聴覚の感度が高い1KHzから1オクターブ以
上も低くなることから、カメラ1の使用者(撮影者)に
とって不快な「うなり」の発生を防止することが可能と
なる。
【0029】なお、ここでは、上述した説明から明らか
なように、「うなり」現象が500Hz以下となるよう
に|f1−f2|<1000との条件を示したが、より
一層の静粛さが求められるような機器の場合には、たと
えば|f1−f2|<400〜200程度とし、「うな
り」の周波数fBをfB<200〜100Hz程度とす
ると、より効果的である。勿論、|f1−f2|<20
0〜100Hz程度でよい場合もある。
【0030】あるいは、上述した条件を、|f1−f2
|<100程度とし、fB<50Hz程度とすると、事
実上人間の可聴帯域から外れるので、さらに大きな効果
が得られる。勿論、超音波アクチュエータ10,12の
パワー等の関係で、「うなり」現象が問題とならない場
合には、|f1−f2|<1000の条件を多少逸脱し
ても構わない。たとえば実用上で支障がない場合には、
|f1−f2|<1500程度であってもよい。
【0031】なお、上述したようなカメラ1等の機器駆
動用として用いる超音波アクチュエータ10,12とし
ては、たとえば特開平5−146174号公報等に開示
されている円筒型(ペンシル型)のものを用いるとよい
が、これに限定されず、種々の構造を有する超音波アク
チュエータを用いることは自由である。
【0032】図3は本発明を適用して効果的なカメラの
別の実施例を示し、この図では、カメラ1におけるレン
ズ鏡筒部3に、二個の超音波アクチュエータ20,21
を設けた場合を示している。
【0033】これらの第1および第2の超音波アクチュ
エータ20,21は、オートフォーカス駆動用およびパ
ワーズーム駆動用のアクチュエータであり、合焦、フレ
ーミング等といった撮影準備動作中に同時に作動される
ことが多い。
【0034】ここで、この図3において、レンズ鏡筒部
3を構成する固定筒24の外周部の一部には、前記超音
波アクチュエータ20,21を、前述した実施例と同様
に実質的に同一の周波数をもって駆動制御するための第
1、第2の超音波アクチュエータ駆動部22,23が設
けられ、これらは、カメラボディ部2内に設けられた機
器制御部14により駆動制御されるように構成されてい
る。
【0035】さらに、レンズ鏡筒部3は、カメラボディ
部2のレンズマウント4に嵌め込まれて、機械的に結合
固定されている。また、図中25は前記第1の超音波ア
クチュエータ20によりフォーカス駆動されるフォーカ
ス環、26は前記第2の超音波アクチュエータ21によ
りパワーズーム駆動されるズーム環である。
【0036】なお、図中L1、L2、L3、L4はレン
ズ鏡筒部3内に保持されている撮影光学系を構成するレ
ンズ群であり、それ以外にもレンズ鏡筒部3を構成する
に必要な機構部や部品等が付設されるが、その詳細は周
知の通りであり、具体的な説明は省略する。
【0037】そして、このような構成によるレンズ鏡筒
部3における二個の超音波アクチュエータ20,21に
おいても、前述したように駆動周波数を実質的に同一の
周波数とすることにより、前述したと同様の作用効果が
得られることは言うまでもない。
【0038】図4および図5は本発明を適用して好適な
カメラのさらに別の実施例を示し、この実施例でも、カ
メラ1におけるレンズ鏡筒部3内に、二個の超音波アク
チュエータ31,32を有する振れ補正機構部30を組
込み配置した場合を示す。ここで、L4は撮影光学系に
おいて像振れを補正するために光軸に直交する面内で可
動される振れ補正レンズである。
【0039】これらの超音波アクチュエータ31,32
は、カメラ1において手振れ等に伴なう像振れを補正す
るための振れ補正駆動機構部30において、振れ補正レ
ンズL4をX軸方向、Y軸方向に駆動するための二個の
駆動用アクチュエータとして用いられている。そして、
このような像振れ補正駆動用としての第1および第2の
超音波アクチュエータ31,32は、露光動作中等にお
いて振れ補正レンズL4をX軸、Y軸方向に駆動するた
めに同時に作動されるものである。
【0040】したがって、このような構成によるレンズ
鏡筒部3における二個の超音波アクチュエータ31,3
2でも、前述したように駆動周波数を実質的に同一の周
波数とすることにより、前述した各実施例と同様の作用
効果が得られる。
【0041】なお、この実施例において、上述した振れ
補正駆動機構部30を始めとする各部の構成等は従来か
ら周知の通りであり、その具体的な図示および説明は省
略する。
【0042】ここで、このような振れ補正駆動機構部3
0等の駆動部においては、同じ特性、型式のアクチュエ
ータを用いるのが駆動制御上からも、またコスト的にも
有利である。そして、同一型式の超音波アクチュエータ
の場合には、その駆動周波数も実質的に同一とした方が
制御、コスト共に有利であるので、本発明の適用に適し
ている。勿論、このような超音波アクチュエータの共通
化を図ることによるメリットは、この実施例に限らず、
先に説明した実施例やこれから説明する実施例において
も同様である。
【0043】図6は本発明のさらに別の実施例を示し、
この実施例は、カメラ1において、レンズマウント4に
よる機械的結合部によって一体的に構成されるカメラボ
ディ部2とレンズ鏡筒部3とに、それぞれ一個づつの超
音波アクチュエータを、機器駆動用として用いた場合で
ある。
【0044】すなわち、この実施例では、オートフォー
カス駆動用として第1の超音波アクチュエータ20を、
フィルム巻上げ駆動用として第2の超音波アクチュエー
タ10を用いている。
【0045】このようなオートフォーカス駆動、フィル
ム巻上げ駆動は、たとえば連写モードでの撮影時におい
て、合焦駆動動作とフィルム巻上げ動作とが同時に行わ
れるものである。そして、この場合において、ボディ部
2とレンズ鏡筒部3とがマウント4により機械的に結合
されているので、互いの漏れ振動が伝わり、「うなり」
現象が発生し得ることは、容易に理解されよう。
【0046】そして、このような実施例構造において
も、それぞれの超音波アクチュエータ駆動部22,11
によって、第1、第2の超音波アクチュエータ20,1
0の駆動周波数を実質的に同一とすることにより、前述
した各実施例と同様の作用効果を奏するものである。
【0047】なお、上述した各実施例では、超音波アク
チュエータを、フィルム巻上げ、ミラー駆動、オートフ
ォーカス駆動、パワーズーム駆動、振れ補正のための
X、Y軸方向への駆動等を行なうために用いた場合を示
しているが、超音波アクチュエータの使用、適用部分は
これらには限られない。
【0048】たとえばレンズの絞り駆動、フィルム巻戻
し等を始め、種々の可動機構部の駆動用などとして用い
てよいことは言うまでもない。
【0049】図7はカメラ1においてレンズ鏡筒部3で
の絞り駆動用とボディ部2でのミラー駆動用として、第
1および第2の超音波アクチュエータ41,12を用い
た場合を示し、その詳細は前述した各実施例と同様であ
る。
【0050】ここで、図中40はレンズL4の前面部分
に配置されたレンズの絞り機構、42は超音波アクチュ
エータ41の駆動部である。
【0051】また、超音波アクチュエータとしての構
造、型式あるいは適用状態等としても、上述した実施例
で例示したようなものには限られず、円筒型であっても
リング型であっても、またはそれ以外の型式等であって
もよい。
【0052】なお、上述した各実施例では、カメラ1等
の機器内に二個の超音波アクチュエータ10,12;2
0,21;…を有する場合を説明したが、本発明はこれ
らに限らず、機器内に三個以上の超音波アクチュエータ
を有する場合も、同様に適用して効果を発揮し得るもの
である。
【0053】すなわち、三個以上の超音波アクチュエー
タを有する場合は、次の二通りの条件のいずれかを満足
するように構成すればよい。それぞれの超音波アクチ
ュエータを、実質的に同一の周波数で駆動する。
【0054】もしくは、第1の超音波アクチュエータ
の駆動周波数をf1(Hz)、第2の超音波アクチュエ
ータの駆動周波数をf2(Hz)、第3の超音波アクチ
ュエータの駆動周波数をf3(Hz)、・・・、第nの
超音波アクチュエータの駆動周波数をfn(Hz)とし
た場合、 |f1−f2|<1000 |f1−f3|<1000 ・ ・ ・ |f1−fn|<1000 |f2−f3|<1000 ・ ・ ・ |f(n−1)−fn|<1000 の条件を満たすようにすればよい。
【0055】勿論、数値的な条件は上述したものには限
らない。前述した二個の超音波アクチュエータを用いた
場合のように、いろいろな選択があってよい。要は、そ
れぞれの周波数が実質的に略同一であるように、f1=
f2=f3・・・f(n−1)=fnとするとよい。
【0056】図8および図9はその変形例を示すもので
あり、図8から明らかなように、カメラ1のレンズ鏡筒
部3に二個の超音波アクチュエータ20,21を、ボデ
ィ部2に一個の超音波アクチュエータ12を用いた場合
を示す。
【0057】ここで、レンズ鏡筒部3側では、第1の超
音波アクチュエータ20として、オートフォーカス駆動
用のもの、第2の超音波アクチュエータ21として、パ
ワーズーム駆動用のものを用い、第3の超音波アクチュ
エータ12として、ミラー駆動用のものを用いた場合で
ある。
【0058】このような実施例構造でも、それぞれの超
音波アクチュエータ20,21,12を、図9から明ら
かなように、実質的に同一の駆動周波数で駆動すること
により、前述した実施例と同等の作用効果が得られるこ
とは勿論である。
【0059】図10は上述した実施例と同じく、レンズ
鏡筒部3内に二個の超音波アクチュエータ31,32
を、カメラボディ部2に一個の超音波アクチュエータ1
2を用いた場合を示す。
【0060】ここで、この実施例では、レンズ鏡筒部3
での第1および第2の超音波アクチュエータ31,32
として、図4での実施例と同じく振れ補正駆動機構部3
0でのX軸、Y軸方向への駆動用のものを用い、さらに
第3の超音波アクチュエータ12として、ミラー駆動用
のものを用いた場合である。
【0061】このような構成であっても、上述した本発
明の構成、つまり実質的に同一の周波数で駆動すること
により、前述したと同様の作用効果を発揮させることが
できる。
【0062】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、アクチュエータ内蔵機器としてのカメラ各部
の形状、構造等を適宜変形、変更し得るものであり、種
々の変形例が考えられることは言うまでもない。
【0063】たとえば上述した実施例では、本発明を適
用するアクチュエータ内蔵機器としてカメラ1を例示し
たが、本発明はこれに限定されず、要は機器駆動用のア
クチュエータとして少なくとも二個以上の超音波アクチ
ュエータを組合わせて用い、これらの超音波アクチュエ
ータが同時に駆動される場合があるアクチュエータ内蔵
機器であれば適用して効果を発揮できるものである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るアクチ
ュエータ内蔵機器によれば、機器駆動用アクチュエータ
として同時に組合わせて駆動される少なくとも第1およ
び第2の超音波アクチュエータの駆動周波数を、実質的
に同一の周波数としたので、簡単な構成であるにもかか
わらず、両超音波アクチュエータを同時に駆動したとき
に、万一「うなり」現象を生じたとしても、「うなり」
の周波数fBが低くなるため、機器使用者(撮影者)に
不快な思いをさせないようにすることが可能となる。
【0065】これは、第1の超音波アクチュエータの駆
動周波数をf1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエ
ータの周波数をf2(Hz)とし、さらに発生し得る
「うなり」の周波数をfB(Hz)とすれば、fB=|
f1−f2|/2となることから、容易に理解される。
【0066】また、本発明に係るアクチュエータ内蔵機
器によれば、第1の超音波アクチュエータの駆動周波数
をf1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの駆
動周波数をf2(Hz)としたときに、これらの各超音
波アクチュエータの駆動周波数f1(Hz)とf2(H
z)とが、|f1−f2|<1000の関係を満たすよ
うに構成したので、発生し得る「うなり」の周波数をf
B(Hz)とすれば、fB=|f1−f2|/2となる
ことにより、「うなり」の周波数がfB<500(H
z)となり、最も聴覚の感度が高い1KHzから1オク
ターブ以上も低くなる。
【0067】したがって、本発明によれば、機器使用者
(撮影者)にとって不快な「うなり」の発生を防ぐこと
ができる。
【0068】また、本発明に係るアクチュエータ内蔵機
器によれば、この機器がカメラであって、第1および第
2の超音波アクチュエータを、カメラボディ部またはカ
メラのレンズ鏡筒部のいずれか一方に配置するか、ある
いは機械的に結合されているカメラボディ部とレンズ鏡
筒部とに配置しているので、特に従来機器操作者にとっ
て不快感を招く原因となっていた「うなり」現象の発生
を防止または軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器をカメ
ラに適用した一実施例を示すカメラボディ部を正面から
見た図である。
【図2】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器におい
て要部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラの別の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに別の実施例を示す概略構成図
である。
【図5】 図4において振れ補正レンズを駆動する振れ
補正機構部の要部構成を示す概略断面図である。
【図6】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラの他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図7】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに他の実施例を示す概略構成図
である。
【図8】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに別の実施例を示す概略構成図
である。
【図9】 図8に示したカメラにおいて要部構成の別の
実施例を示すブロック図である。
【図10】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適
用して好適なカメラのさらに他の実施例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1…カメラ(アクチュエータ内蔵機器)、2…カメラボ
ディ部、3…レンズ鏡筒部、4…レンズマウント、5…
フィルム巻上げスプール、6…ミラー、10…フィルム
巻上げ用である第1の超音波アクチュエータ、11…第
1の超音波アクチュエータ駆動部、12…ミラー駆動用
である第2の超音波アクチュエータ、13…第2の超音
波アクチュエータ駆動部、14…機器制御部、20…フ
ォーカス駆動用である第1の超音波アクチュエータ、2
1…ズーム駆動用である第2の超音波アクチュエータ、
22…第1の超音波アクチュエータ駆動部、23…第2
の超音波アクチュエータ駆動部、24…固定筒、25…
フォーカス環、26…ズーム環、30…振れ補正駆動機
構部、31…X軸方向駆動用である第1の超音波アクチ
ュエータ、32…Y軸方向駆動用である第2の超音波ア
クチュエータ、33…第1の超音波アクチュエータ駆動
部、34…第2の超音波アクチュエータ駆動部、40…
カメラの絞り機構、41…絞り駆動用である第1の超音
波アクチュエータ、42…第1の超音波アクチュエータ
駆動部、L4…振れ補正レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34 17/00 V H02K 5/24 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器駆動用アクチュエータとして、同時
    に組合わせて駆動される少なくとも第1および第2の超
    音波アクチュエータを備えているアクチュエータ内蔵機
    器において、 前記第1の超音波アクチュエータと前記第2の超音波ア
    クチュエータとを、実質的に同一の駆動周波数で駆動す
    るように構成したことを特徴とするアクチュエータ内蔵
    機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクチュエータ内蔵機器
    において、 第1の超音波アクチュエータの駆動周波数をf1(H
    z)とし、、 第2の超音波アクチュエータの駆動周波数をf2(H
    z)としたときに、 これら各超音波アクチュエータでの駆動周波数f1(H
    z)とf2(Hz)とが、 |f1−f2|<1000 の関係を満たすように構成したことを特徴とするアクチ
    ュエータ内蔵機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のアクチュ
    エータ内蔵機器において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1および第2の超音波アクチュエータは、カメラボデ
    ィ部に配置されていることを特徴とするアクチュエータ
    内蔵機器。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のアクチュ
    エータ内蔵機器において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1および第2の超音波アクチュエータは、カメラのレ
    ンズ鏡筒部に配置されていることを特徴とするアクチュ
    エータ内蔵機器。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載のアクチュ
    エータ内蔵機器において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1の超音波アクチュエータはカメラボディ部に、第2
    の超音波アクチュエータはカメラのレンズ鏡筒部に配置
    されており、 かつ前記カメラボディ部とカメラのレンズ鏡筒部とが機
    械的に結合されていることを特徴とするアクチュエータ
    内蔵機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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