JPH0880075A - アクチュエータ内蔵機器 - Google Patents

アクチュエータ内蔵機器

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JPH0880075A
JPH0880075A JP6206543A JP20654394A JPH0880075A JP H0880075 A JPH0880075 A JP H0880075A JP 6206543 A JP6206543 A JP 6206543A JP 20654394 A JP20654394 A JP 20654394A JP H0880075 A JPH0880075 A JP H0880075A
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actuator
ultrasonic
camera
driving
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JP6206543A
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Inventor
Tadao Kai
糾夫 甲斐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
    • H02N2/0075Electrical details, e.g. drive or control circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/08Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted to co-operate with a remote control mechanism

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の超音波アクチュエータを機器駆動用と
して同時に駆動する際の不具合、つまり機器構造体の共
振やこれによる「うなり」現象を防止する。 【構成】 機器駆動用として所定周波数で駆動される、
少なくとも第1および第2の超音波アクチュエータ1
0,12を、カメラ1等の機器内部に備えている。これ
ら第1、第2の超音波アクチュエータを、機器制御部1
4で制御される第1、第2の超音波アクチュエータ駆動
部11,13により、異なる周波数で駆動制御する。た
とえば第1、第2の超音波アクチュエータの駆動周波数
をf1(Hz)、f2(Hz)としたときに、これらが
|f1−f2|>4000の関係を満たすように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばカメラ等の機
器において機器駆動用、たとえば機器内部の可動機構部
駆動用のアクチュエータとして、複数の超音波アクチュ
エータを用いてなるアクチュエータ内蔵機器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアクチュエータ内蔵機器として
は、カメラ等を始めとする各種の機器がある。そして、
このようなカメラ等の機器において、その機器駆動用ア
クチュエータとして、たとえばリング型や円筒型の超音
波アクチュエータ(USMと称される)を用いたものが
知られている。
【0003】すなわち、このようなカメラ内部における
可動機構部、たとえばレンズ鏡筒部内で撮影光学系レン
ズをフォーカシング駆動するフォーカシング機構部の駆
動源として、一個の超音波アクチュエータを用いたもの
が従来から知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなカメラ等の機器において、その内部に複数の超音波
アクチュエータを組込み、機器内部での種々の可動機構
部等の駆動制御用のアクチュエータとして用いることが
考えられている。
【0005】換言すれば、カメラ等では、その内部に複
数の可動機構部等が組込み配置されているものであり、
それぞれの駆動用アクチュエータとして、比較的簡単な
構造で、駆動制御も簡単で、低回転、高トルク、低騒音
等の利点を発揮でき、しかも小型に構成できる超音波ア
クチュエータを用いることが望まれている。
【0006】しかしながら、このようなカメラ等に機器
駆動用として複数の超音波アクチュエータを組込んだ場
合において、それらを実質的に同一の駆動周波数で駆動
させると、複数の超音波アクチュエータから発せられる
漏れ振動で機器の構造体が共振するという不具合を生じ
る恐れがある。
【0007】特に、上述したような超音波アクチュエー
タは、仕様は異なっても、同じサイズのものは同じ周波
数で駆動されることが一般的であり、これらの超音波ア
クチュエータを同時に駆動すると、上述した共振を生じ
易いものである。
【0008】そして、上述したような機器の構造体に共
振が生じると、それぞれの超音波アクチュエータに外乱
が加わることになり、超音波アクチュエータの駆動制御
上で好ましくない。さらに、上述した共振を生じると、
機器の構造体や部品が傷んだり、緩んだりするという構
造上での問題もある。
【0009】また、カメラ等の機器内部に組込んだ複数
の超音波アクチュエータが異なる駆動周波数で駆動され
ていたとしても、それぞれの超音波アクチュエータから
発せられる漏れ振動のエネルギが大きい場合や、複数の
超音波アクチュエータが近接して配置されている場合等
にあっては、共振を生じて、いわゆる「うなり」現象が
出る恐れもある。
【0010】そして、このような「うなり」の周波数
が、もしも人間の可聴帯域中にあると、「うなり」音が
聞こえる可能性がある。特に、人間にとって最も聴覚の
感度が高い1KHz近辺に、上述した「うなり」が発生
する場合、機器使用者(撮影者)にとって不快となり得
るもので、このような問題点を解決し得る何らかの対策
を講じることが必要となっている。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、アクチュエータ内蔵機器としてのカメラ等
において、同時に駆動される機器駆動用アクチュエータ
として、複数(少なくとも二個)の超音波アクチュエー
タを組合わせて用いる場合に、それぞれを駆動したとき
の共振やこれによる「うなり」現象等を防止し、機器使
用者にとっての不快感を解消し得るアクチュエータ内蔵
機器を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るアクチュエータ内蔵機器は、機器駆
動用アクチュエータとして、同時に組合わせて駆動され
る少なくとも第1および第2の超音波アクチュエータを
備えており、これら第1の超音波アクチュエータの駆動
周波数と第2の超音波アクチュエータの駆動周波数と
を、異なるように構成したものである。
【0013】また、本発明に係るアクチュエータ内蔵機
器はカメラであって、第1および第2の超音波アクチュ
エータは、カメラボディ部またはカメラのレンズ鏡筒部
のいずれか一方に配置されるか、あるいは機械的に結合
されているカメラボディ部とレンズ鏡筒部とに配置され
ているものである。
【0014】さらに、本発明に係るアクチュエータ内蔵
機器は、第1の超音波アクチュエータの駆動周波数をf
1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの駆動周
波数をf2(Hz)としたときに、これらの各超音波ア
クチュエータの駆動周波数f1(Hz)とf2(Hz)
とが、 |f1−f2|>4000 の関係を満たすように構成したものである。
【0015】
【作用】本発明によれば、機器駆動用として内蔵される
複数の超音波アクチュエータの駆動周波数を異なる周波
数とすることにより、機器の構造体での共振を防止する
か、若しくは軽減することが可能となる。
【0016】また、本発明によれば、機器駆動用として
内蔵される第1の超音波アクチュエータの駆動周波数を
f1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの周波
数をf2(Hz)としたときに、発生し得る「うなり」
の周波数をfB(Hz)とすれば、fB=|f1−f2
|/2となる。
【0017】さらに、本発明によれば、|f1−f2|
>4000とすることにより、fB>2000となり、
最も聴覚の感度が高い1KHzから1オクターブ以上も
高くなることから、機器使用者(撮影者)にとって不快
な「うなり」の発生を防ぐことが可能となる。
【0018】
【実施例】図1および図2は本発明に係るアクチュエー
タ内蔵機器をカメラに適用した一実施例を示している。
これらの図において、まず、本発明を適用して好適なカ
メラの概略構成を、図1を用いて簡単に説明すると、図
中符号1で示すカメラは、カメラボディ部2とレンズ鏡
筒部(図3に示す実施例での符号3参照)とによって構
成される。
【0019】なお、図中4はカメラボディ部2の前面中
央部に開口されレンズ鏡筒部が嵌め込み固定されるレン
ズマウントで、図1では想像線で示している。
【0020】また、図中5はカメラ1の図中左側部分に
配設されるフィルム巻上げスプールで、このフィルム巻
上げスプール5内には、フィルム巻上げ用アクチュエー
タとして第1の超音波アクチュエータ10が組込み配置
され、必要時に第1の超音波アクチュエータ駆動部11
によって駆動制御され、フィルムをフィルムパトローネ
(共に図示せず)から一こまづつ巻上げ回動させるよう
に構成されている。
【0021】6は前記レンズマウント4の背面側でレン
ズ鏡筒部の光軸上に臨んで配置されるミラーで、その背
面側には、周知の通り、フィルム露光面が臨むアパーチ
ャ部(図示せず)が配置される。
【0022】そして、このミラー6の側方には、レリー
ズ操作に伴ないミラーアップ動作を行なわせるためのミ
ラー駆動用アクチュエータである第2の超音波アクチュ
エータ12が組込み配置され、必要時に第2の超音波ア
クチュエータ駆動部13によって駆動制御され、写真撮
影を行なえるように構成されている。
【0023】14は上述した第1、第2の超音波アクチ
ュエータ駆動部11,13の駆動制御を行なう機器制御
部であり、この駆動制御系の構成は、図2に示したブロ
ック図の通りである。
【0024】すなわち、この実施例では、アクチュエー
タ内蔵機器としてのカメラ1においてカメラボディ部2
内に、フィルム巻上げ用(スプール駆動用)とミラー駆
動用(ミラーのアップ、ダウン駆動用)として、カメラ
の撮影動作時において同時に駆動される二個の超音波ア
クチュエータ10,12を組込み配設した場合を示して
いる。
【0025】このようなカメラ1において、たとえば連
写モード等での撮影動作時には、フィルム巻上げ動作と
ミラーダウン動作が同時に行なわれることがある。この
ときには、前記超音波アクチュエータ10,12が同時
に駆動されるが、前述したようにこれら両超音波アクチ
ュエータ10,12を同じ駆動周波数で駆動すると共
振、もしくは「うなり」現象を発生し、実用面で好まし
くない。
【0026】このため、本発明によれば、このような共
振や「うなり」現象を防止できるように、機器駆動用ア
クチュエータとして同時に駆動される第1および第2の
超音波アクチュエータでの駆動周波数を、図2に示され
るように第1、第2の超音波アクチュエータ駆動部1
1,13によって、異なる周波数で構成したことを特徴
としている。
【0027】このような構成によれば、カメラ1内に機
器駆動用として組込まれる複数の超音波アクチュエータ
10,12の駆動周波数を異なる周波数とすることによ
り、機器構造体(カメラ1)での共振を防止するか、若
しくは軽減するとともに、これによる「うなり」現象を
防止あるいは軽減することが可能となる。
【0028】すなわち、上述したようにカメラ1内に機
器駆動用として内蔵される第1の超音波アクチュエータ
10の駆動周波数をf1(Hz)とし、第2の超音波ア
クチュエータ12の周波数をf2(Hz)としたとき
に、発生し得る「うなり」の周波数をfB(Hz)とす
れば、fB=|f1−f2|/2となるもので、これに
より「うなり」現象を防止もしくは軽減し得るものであ
る。
【0029】また、本発明によれば、第1の超音波アク
チュエータ10の駆動周波数をf1(Hz)とし、第2
の超音波アクチュエータ12の駆動周波数をf2(H
z)としたときに、これら各超音波アクチュエータ1
0,12の駆動周波数f1(Hz)とf2(Hz)と
が、 |f1−f2|>4000 の関係を満たすように構成している。
【0030】そして、このように構成すれば、|f1−
f2|>4000とすることにより、fB>2000と
なるもので、最も聴覚の感度が高い1KHzから1オク
ターブ以上も高くなることから、カメラ1の使用者(撮
影者)にとって不快な「うなり」の発生を防止すること
が可能となる。
【0031】なお、ここでは、上述した説明から明らか
なように、「うなり」現象が2000Hz以上となるよ
うに|f1−f2|>4000との条件を示したが、よ
り一層、低騒音を求められるような機器の場合には、た
とえば|f1−f2|>8000〜20000程度と
し、「うなり」の周波数fBをfB>4000〜100
00Hz程度とすると効果的である。
【0032】あるいは、上述した条件を、|f1−f2
|>24000程度とし、fB>12000Hz程度と
すると、事実上人間の可聴帯域から外れるので、さらに
大きな効果が得られる。勿論、超音波アクチュエータ1
0,12のパワー等の関係で、「うなり」現象が問題と
ならない場合には、f1≠f2とし、共振を抑えるだけ
でよい。
【0033】なお、上述したようなカメラ1等の機器駆
動用として用いる超音波アクチュエータ10,12とし
ては、たとえば特開平5−146174号公報等に開示
されている円筒型(ペンシル型)のものを用いるとよい
が、これに限定されず、種々の構造を有する超音波アク
チュエータを用いることは自由である。
【0034】図3は本発明を適用して効果的なカメラの
別の実施例を示し、この図では、カメラ1におけるレン
ズ鏡筒部3に、二個の超音波アクチュエータ20,21
を設けた場合を示している。
【0035】これらの第1および第2の超音波アクチュ
エータ20,21は、オートフォーカス駆動用およびパ
ワーズーム駆動用のアクチュエータであり、合焦、フレ
ーミング等といった撮影準備動作中に同時に作動される
ことが多い。
【0036】ここで、この図3において、レンズ鏡筒部
3を構成する固定筒24の外周部の一部には、前記超音
波アクチュエータ20,21を、前述した実施例と同様
に異なる駆動周波数をもってそれぞれ駆動制御するため
の第1、第2の超音波アクチュエータ駆動部22,23
が設けられ、これらは、カメラボディ部2内に設けられ
た機器制御部14により駆動制御されるように構成され
ている。
【0037】さらに、レンズ鏡筒部3は、カメラボディ
部2のレンズマウント4に嵌め込まれて、機械的に結合
固定されている。また、図中25は前記第1の超音波ア
クチュエータ20によりフォーカス駆動されるフォーカ
ス環、26は前記第2の超音波アクチュエータ21によ
りパワーズーム駆動されるズーム環である。
【0038】なお、図中L1、L2、L3、L4はレン
ズ鏡筒部3内に保持されている撮影光学系を構成するレ
ンズ群であり、それ以外にもレンズ鏡筒部3を構成する
に必要な機構部や部品等が付設されるが、その詳細は周
知の通りであり、具体的な説明は省略する。
【0039】そして、このような構成によるレンズ鏡筒
部3における二個の超音波アクチュエータ20,21に
おいても、前述したように駆動周波数を異なる周波数と
することにより、前述したと同様の作用効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0040】図4および図5は本発明を適用して好適な
カメラのさらに別の実施例を示し、この実施例でも、カ
メラ1におけるレンズ鏡筒部3内に、二個の超音波アク
チュエータ31,32を有する振れ補正機構部30を組
込み配置した場合を示す。ここで、L4は撮影光学系に
おいて像振れを補正するために光軸に直交する面内で可
動される振れ補正レンズである。
【0041】これらの超音波アクチュエータ31,32
は、カメラ1において手振れ等に伴なう像振れを補正す
るための振れ補正機構部30において、振れ補正レンズ
L4をX軸方向、Y軸方向に駆動するための二個の駆動
用アクチュエータとして用いられている。そして、この
ような像振れ補正駆動用としての第1および第2の超音
波アクチュエータ31,32は、露光動作中等において
振れ補正レンズL4をX軸、Y軸方向に駆動するために
同時に作動されるものである。
【0042】したがって、このような構成によるレンズ
鏡筒部3における二個の超音波アクチュエータ31,3
2でも、前述したように駆動周波数を異なる周波数とす
ることにより、前述した各実施例と同様の作用効果が得
られるものである。
【0043】なお、この実施例において上述した振れ補
正機構部30を始めとする各部の構成等は従来から周知
の通りであり、その具体的な図示および説明は省略す
る。
【0044】図6は本発明のさらに別の実施例を示し、
この実施例は、カメラ1において、レンズマウント4に
よる機械的結合部によって一体的に構成されるカメラボ
ディ部2とレンズ鏡筒部3とに、それぞれ一個づつの超
音波アクチュエータを、機器駆動用として用いた場合で
ある。
【0045】すなわち、この実施例では、オートフォー
カス駆動用として第1の超音波アクチュエータ20を、
フィルム巻上げ駆動用として第2の超音波アクチュエー
タ10を用いている。
【0046】このようなオートフォーカス駆動、フィル
ム巻上げ駆動は、たとえば連写モードでの撮影時におい
て、合焦駆動動作とフィルム巻上げ動作とが同時に行わ
れるものである。そして、この場合において、ボディ部
2とレンズ鏡筒部3とがマウント4により機械的に結合
されているので、互いの漏れ振動が伝わり、共振または
「うなり」現象が発生し得ることは、容易に理解されよ
う。
【0047】そして、このような実施例構造において
も、それぞれの超音波アクチュエータ駆動部22,11
によって、第1、第2の超音波アクチュエータ20,1
0の駆動周波数を異ならせることにより、前述した各実
施例と同様の作用効果を奏するものである。
【0048】なお、上述した各実施例では、超音波アク
チュエータを、フィルム巻上げ、ミラー駆動、オートフ
ォーカス駆動、パワーズーム駆動、振れ補正のための
X、Y軸方向への駆動等を行なうために用いた場合を示
しているが、超音波アクチュエータの使用、適用部分は
これらには限られない。
【0049】たとえばレンズの絞り駆動、フィルム巻戻
し等を始め、種々の可動機構部の駆動用などとして用い
てよいことは言うまでもない。
【0050】図7はカメラ1においてレンズ鏡筒部3で
の絞り駆動用とボディ部2でのミラー駆動用として、第
1および第2の超音波アクチュエータ41,12を用い
た場合を示し、その詳細は前述した各実施例と同様であ
る。
【0051】ここで、図中40はレンズL4の前面部分
に配置されたレンズの絞り機構、42は超音波アクチュ
エータ41の駆動部である。
【0052】また、超音波アクチュエータとしての構
造、型式あるいは適用状態等としても、上述した実施例
で例示したようなものには限られず、円筒型であっても
リング型であっても、またはそれ以外の型式等であって
もよい。
【0053】なお、上述した各実施例では、カメラ1等
の機器内に二個の超音波アクチュエータ10,12;2
0,21;…を有する場合を説明したが、本発明はこれ
らに限らず、機器内に三個以上の超音波アクチュエータ
を有する場合も、同様に適用して効果を発揮し得るもの
である。
【0054】すなわち、三個以上の超音波アクチュエー
タを有する場合は、次の二通りの条件のいずれかを満足
するように構成すればよい。それぞれの超音波アクチ
ュエータを、実質的にすべて異なる駆動周波数で駆動す
る。
【0055】もしくは、第1の超音波アクチュエータ
の駆動周波数をf1(Hz)、第2の超音波アクチュエ
ータの駆動周波数をf2(Hz)、第3の超音波アクチ
ュエータの駆動周波数をf3(Hz)、・・・、第nの
超音波アクチュエータの駆動周波数をfn(Hz)とし
た場合、 |f1−f2|>4000 |f1−f3|>4000 ・ ・ ・ |f1−fn|>4000 |f2−f3|>4000 ・ ・ ・ |f(n−1)−fn|>4000 の条件を満たすようにすればよい。
【0056】勿論、数値的な条件は上述したものには限
らない。前述した二個の超音波アクチュエータを用いた
場合のように、いろいろな選択があってよい。要は、そ
れぞれの周波数を、f1≠f2、f1≠f3、・・・、
f(n−1)≠fnとするだけでもよい。
【0057】図8および図9はその変形例を示すもので
あり、図8から明らかなように、カメラ1のレンズ鏡筒
部3に二個の超音波アクチュエータ20,21を、ボデ
ィ部2に一個の超音波アクチュエータ12を用いた場合
を示す。
【0058】ここで、レンズ鏡筒部3側では、第1の超
音波アクチュエータ20として、オートフォーカス駆動
用のもの、第2の超音波アクチュエータ21として、パ
ワーズーム駆動用のものを用い、第3の超音波アクチュ
エータ12として、ミラー駆動用のものを用いた場合で
ある。
【0059】このような実施例構造でも、それぞれの超
音波アクチュエータ20,21,12を、図9から明ら
かなように、異なる駆動周波数で駆動することにより、
前述した実施例と同等の作用効果が得られることは勿論
である。
【0060】図10は上述した実施例と同じく、レンズ
鏡筒部3内に二個の超音波アクチュエータ31,32
を、カメラボディ部2に一個の超音波アクチュエータ1
2を用いた場合を示す。
【0061】ここで、この実施例では、レンズ鏡筒部3
での第1および第2の超音波アクチュエータ31,32
として、図4での実施例と同じく振れ補正駆動機構部3
0でのX軸、Y軸方向への駆動用のものを用い、さらに
第3の超音波アクチュエータ12として、ミラー駆動用
のものを用いた場合である。
【0062】このような構成であっても、上述した本発
明の構成、つまり異なる周波数で駆動することにより、
前述したと同様の作用効果を発揮させることができる。
【0063】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、アクチュエータ内蔵機器としてのカメラ各部
の形状、構造等を適宜変形、変更し得るものであり、種
々の変形例が考えられることは言うまでもない。
【0064】たとえば上述した実施例では、本発明を適
用するアクチュエータ内蔵機器としてカメラ1を例示し
たが、本発明はこれに限定されず、要は機器駆動用のア
クチュエータとして少なくとも二個以上の超音波アクチ
ュエータを組合わせて用い、これらの超音波アクチュエ
ータが同時に駆動される場合があるアクチュエータ内蔵
機器であれば適用して効果を発揮できるものである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るアクチ
ュエータ内蔵機器によれば、機器駆動用アクチュエータ
として同時に組合わせて駆動される少なくとも第1およ
び第2の超音波アクチュエータの駆動周波数を、異なる
周波数としたので、簡単な構成であるにもかかわらず、
機器の構造体での共振を防止するか、若しくは軽減する
ことが可能となる。
【0066】したがって、本発明によれば、上述した共
振問題に伴なう不具合、特に従来機器操作者にとって不
快感を招く原因となっていた「うなり」現象の発生を防
止または軽減することができるという効果を奏する。
【0067】これは、第1の超音波アクチュエータの駆
動周波数をf1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエ
ータの周波数をf2(Hz)とし、さらに発生し得る
「うなり」の周波数をfB(Hz)とすれば、fB=|
f1−f2|/2となることから、容易に理解される。
【0068】また、このような本発明によれば、アクチ
ュエータ内蔵機器としてカメラを用いた場合に、第1、
第2の超音波アクチュエータが、カメラボディ部または
レンズ鏡筒部のいずれか一方に配置されていても、ある
いは機械的に結合されるカメラボディ部とレンズ鏡筒部
とのそれぞれに配置されていても、上述した作用効果を
発揮することができる。
【0069】さらに、本発明に係るアクチュエータ内蔵
機器によれば、第1の超音波アクチュエータの駆動周波
数をf1(Hz)とし、第2の超音波アクチュエータの
駆動周波数をf2(Hz)としたときに、これらの超音
波アクチュエータの駆動周波数f1(Hz)とf2(H
z)とが、|f1−f2|>4000の関係を満たすよ
うに構成することにより、fB>2000となり、最も
聴覚の感度が高い1KHzから1オクターブ以上も高く
なり、機器使用者(撮影者)にとって不快な「うなり」
現象の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器をカメ
ラに適用した一実施例を示すカメラボディ部を正面から
見た図である。
【図2】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器におい
て要部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラの別の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに別の実施例を示す概略構成図
である。
【図5】 図4において振れ補正レンズを駆動する振れ
補正機構部の要部構成を示す概略断面図である。
【図6】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラの他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図7】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに他の実施例を示す概略構成図
である。
【図8】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適用
して好適なカメラのさらに別の実施例を示す概略構成図
である。
【図9】 図8に示したカメラにおいて要部構成の別の
実施例を示すブロック図である。
【図10】 本発明に係るアクチュエータ内蔵機器を適
用して好適なカメラのさらに他の実施例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1…カメラ(アクチュエータ内蔵機器)、2…カメラボ
ディ部、3…レンズ鏡筒部、4…レンズマウント、5…
フィルム巻上げスプール、6…ミラー、10…フィルム
巻上げ用である第1の超音波アクチュエータ、11…第
1の超音波アクチュエータ駆動部、12…ミラー駆動用
である第2の超音波アクチュエータ、13…第2の超音
波アクチュエータ駆動部、14…機器制御部、20…フ
ォーカス駆動用である第1の超音波アクチュエータ、2
1…ズーム駆動用である第2の超音波アクチュエータ、
22…第1の超音波アクチュエータ駆動部、23…第2
の超音波アクチュエータ駆動部、24…固定筒、25…
フォーカス環、26…ズーム環、30…振れ補正駆動機
構部、31…X軸方向駆動用である第1の超音波アクチ
ュエータ、32…Y軸方向駆動用である第2の超音波ア
クチュエータ、33…第1の超音波アクチュエータ駆動
部、34…第2の超音波アクチュエータ駆動部、40…
カメラの絞り機構、41…絞り駆動用である第1の超音
波アクチュエータ、42…第1の超音波アクチュエータ
駆動部、L4…振れ補正レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34 17/00 V H02K 5/24 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器駆動用アクチュエータとして、同時
    に組合わせて駆動される少なくとも第1および第2の超
    音波アクチュエータを備えているアクチュエータ内蔵機
    器において、 前記第1の超音波アクチュエータの駆動周波数と、前記
    第2の超音波アクチュエータの駆動周波数とを、異なる
    周波数で構成したことを特徴とするアクチュエータ内蔵
    機器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクチュエータ内蔵機器
    において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1および第2の超音波アクチュエータは、カメラボデ
    ィ部に配置されていることを特徴とするアクチュエータ
    内蔵機器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアクチュエータ内蔵機器
    において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1および第2の超音波アクチュエータは、カメラのレ
    ンズ鏡筒部に配置されていることを特徴とするアクチュ
    エータ内蔵機器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアクチュエータ内蔵機器
    において、 アクチュエータ内蔵機器はカメラであり、 第1の超音波アクチュエータはカメラボディ部に、第2
    の超音波アクチュエータはカメラのレンズ鏡筒部に配置
    されており、 かつ前記カメラボディ部とカメラのレンズ鏡筒部とが機
    械的に結合されていることを特徴とするアクチュエータ
    内蔵機器。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載のアクチ ュエータ内蔵機器において、 第1の超音波アクチュエータの駆動周波数をf1(H
    z)とし、、 第2の超音波アクチュエータの駆動周波数をf2(H
    z)としたときに、 これら各超音波アクチュエータでの駆動周波数f1(H
    z)とf2(Hz)とが、 |f1−f2|>4000 の関係を満たすように構成したことを特徴とするアクチ
    ュエータ内蔵機器。
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