JPH08304903A - カメラの遮光装置 - Google Patents

カメラの遮光装置

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JPH08304903A
JPH08304903A JP7112083A JP11208395A JPH08304903A JP H08304903 A JPH08304903 A JP H08304903A JP 7112083 A JP7112083 A JP 7112083A JP 11208395 A JP11208395 A JP 11208395A JP H08304903 A JPH08304903 A JP H08304903A
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JP
Japan
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light
bellows
camera
lens barrel
shielding
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Withdrawn
Application number
JP7112083A
Other languages
English (en)
Inventor
Gohachi Katagiri
護八 片桐
Tatsuya Suzuki
達哉 鈴木
Tatsuji Higuchi
達治 樋口
Shunji Matsutani
俊司 松谷
Koji Kato
孝二 加藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/643,633 priority patent/US5878295A/en
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/04Bodies collapsible, foldable or extensible, e.g. book type
    • G03B17/045Bellows

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、撮影レンズ鏡筒とカメラ本体の露
光用開口部前面との間を確実に遮光すると共に、小型で
かつ形状の自由度の高い遮光手段を有するカメラの遮光
装置を提供する。 【構成】 カメラ本体1の露光用開口部7の前面と光軸
方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影レン
ズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮
光手段であるベローズ6を有するカメラの遮光装置にお
いて、蛇腹状の遮光手段6を成形する際の自由状態の長
さL0と、遮光手段6の伸長時の光軸方向の使用最大長
さL1、圧縮時の使用最短長さL2とには、以下の関係
式が成り立つようにしたことを特徴とする。 L1/L0 < L0/L2 そして、蛇腹状の遮光手段6は弾性部材からなり、遮光
手段6の表面は梨地処理がなされていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラの遮光装置、
詳しくはカメラ本体の露光用開口部前面と光軸方向に移
動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影レンズ鏡筒の
移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮光手段を
有するカメラの遮光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真撮影等を行なう小型カメ
ラ等においては、カメラ本体の露光用開口部前面と光軸
方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、撮影レンズ鏡
筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮光手
段を設け、これにより、撮影光学系より入射した被写体
光がカメラ本体の内壁面等に反射することによって発生
するフレア等を防止するようにしたものが、種々提案さ
れまた実用化されている。
【0003】例えば、実開昭59−68327号公報に
おいて開示されているカメラの蛇腹取付機構は、遮光手
段である蛇腹の少なくとも一端に、この蛇腹の開口部と
対向する開口部とカメラ本体、または、撮影レンズ鏡筒
に結合可能な結合部を有する固定部材を設けると共に、
この固定部材と係合可能な係合部をカメラ本体または撮
影レンズ鏡筒に設け、上記結合部と係合部とを密着結合
させるようにしたものである。
【0004】また、先に本出願人による特願平5−32
5317号において提案されているカメラにおける遮光
装置は、蛇腹状の遮光手段の撓みによる光線のケラレを
防止するために蛇腹の山部の内側に伸縮状態保持手段を
設けるようにしたもの、撮影レンズ鏡筒の移動に連動し
て互いに重なり合う方向に伸縮移動する複数の遮光筒か
らなるもの、また、露光用開口部または撮影レンズ鏡筒
の少なくとも一方に、弾性部材によって上記蛇腹状の遮
光手段を巻き取る方向に付勢するようにしたもの等が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開昭
59−68327号公報に開示されている手段によれ
ば、上記遮光手段として蛇腹を適用しているので、カメ
ラ本体内における占有空間が大きくなってしまうと共
に、形状の自由度が少なく、また、蛇腹の折り方によっ
ては露光用開口部を確実に開口させることができない場
合も考えられ、上記蛇腹状の遮光手段の折り方には制約
があるという問題点がある。
【0006】また、上記特願平5−325317号に提
案されている手段によれば、撮影レンズ鏡筒とカメラ本
体の露光用開口部の間を確実に遮光することはできる
が、カメラ本体内における占有空間が大きくなってしま
うと共に、製造コストが増大してしまうという問題点が
ある。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、撮影レンズ鏡筒とカメラ本体の露光用開口部前面の
間を確実に遮光することができると共に、小型でかつ形
状の自由度の高い遮光手段を有するカメラの遮光装置を
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
カメラの遮光装置は、カメラ本体の露光用開口部前面と
光軸方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影
レンズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成され
た遮光手段を有するカメラの遮光装置において、上記蛇
腹状の遮光手段を成形する際の自由状態の長さL0と、
上記遮光手段の伸長時の光軸方向の使用最大長さL1、
圧縮時の使用最短長さL2とには、 L1/L0 < L0/L2 の関係式が成り立つようにしたことを特徴とする。
【0009】また、一端を光軸方向に移動する撮影レン
ズ鏡筒に取り付けられ、他端をカメラ本体の露光用開口
部前面に取り付けられていて、上記撮影レンズ鏡筒の移
動に連動して伸縮する蛇腹状の遮光手段を有するカメラ
の遮光装置において、上記遮光手段は、上記撮影レンズ
鏡筒との取付部近傍で、上記蛇腹状の遮光手段の内壁部
より内側に突出して撮影光束以外の光束を遮断するフレ
ア絞りを具備したことを特徴とする。
【0010】そして、カメラ本体の露光用開口部前面と
光軸方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影
レンズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成され
た遮光手段を有するカメラの遮光装置において、上記蛇
腹状の遮光手段は弾性部材からなり、上記遮光手段の表
面は梨地処理がなされていることを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1は、本発明の第1実施例のカメラを側面側から
見た際の中央縦断面図である。
【0012】図1に示すように、この第1実施例のカメ
ラ本体1は、例えば、プラスチック等によって形成され
る外装カバー11によって全体が覆われており、その背
面側においては、同様の材質によって形成される裏蓋1
0が、上記外装カバー11に対して開閉自在に配設され
ている。そして、この裏蓋10の内面側には、圧板9が
配設されており、これによって、被写体光を露光し静止
画を得るためのフィルムの平面性を保持するようになっ
ている。なお、上記裏蓋10の開閉は、裏蓋開閉検知手
段(図示せず)等によって、検知されるようになってい
る。
【0013】また、上記カメラ本体1の前部には、撮影
レンズ鏡筒が配設されている。この撮影レンズ鏡筒は、
被写体光を結像させる撮影光学系である第1群レンズ2
a、第2群レンズ2b等を保持し、これらを各別に光軸
方向に移動させることで焦点調節動作や変倍動作を行な
う第1レンズ保持枠2および第2レンズ保持枠3と、こ
の第1、第2レンズ保持枠2,3を光軸方向に移動させ
る移動枠5および移動板13等によって構成されてい
る。
【0014】なお、この第1実施例のカメラにおいて
は、上記撮影レンズ鏡筒内に設けられている撮影光学系
は、撮影倍率を自在に変更することのできる、いわゆ
る、ズームレンズによって構成されているものとしてい
るが、これに限らず、単焦点レンズ、2焦点レンズ等に
適用することとしても同様である。
【0015】上記移動板13は、例えば、金属製等の剛
性を有する薄板状の部材によって形成されており、光軸
方向に移動する上記移動枠5の後面側においてビス等に
よって固定されている。そして、この移動板13に配設
されたネジ部(図示せず)と、カメラ本体1内に配設さ
れている駆動モータ(図示せず)等に接続された駆動ネ
ジ部15とが螺合されている。これによって、上記移動
枠5は、駆動モータ等の駆動力によって光軸方向に進退
移動され、カメラ本体1内に沈胴または突出されるよう
になっている。つまり、このカメラにおいては、その不
使用時、携帯時等において、上記撮影レンズ鏡筒をカメ
ラ本体内に沈胴させて収納し、写真撮影を行なうときに
は、上記撮影レンズ鏡筒をカメラ本体1内より突出させ
るようにする機構が適用されている。
【0016】また、上記第1、第2レンズ保持枠2,3
は、上記移動枠5の内周面側に設けられたカム枠4のカ
ム溝(図示せず)および移動枠5の直進溝(図示せず)
に嵌合されてカム結合されており、上記カム枠4は、カ
メラ本体1内に設けられたズーミングを行なう駆動モー
タ(図示せず)等と接続されたギア列等からなる駆動部
14によって回動されるようになっており、この回動動
作に伴って、上記第1、第2レンズ保持枠1,2は、光
軸方向に移動され、これによって、変倍動作が行なわれ
るようになっている。なお、上記撮影レンズ鏡筒の詳細
な構成、および、その動作については、本発明には直接
関連しない点であるので、ここでは、その詳しい説明は
省略する。
【0017】一方、上記カメラ本体1には、その略中央
部に露光用開口部7が設けられ、その前方には、上記撮
影レンズ鏡筒の撮影光学系が配置されるようになってい
る。また、上記露光用開口部7の後方には、フィルムが
配置されるようになっている。これにより、上記撮影レ
ンズ鏡筒の撮影光学系に入射される被写体光は、上記露
光用開口部7に入射され、この露光用開口部7の後方の
フィルム上に露光されるようになっている。
【0018】また、上記カメラ本体1には、上記露光用
開口部7の上下部分を遮光することによりフィルム上の
露光範囲を変更するパノラママスク(Pマスク)8が、
上記露光用開口部7に対して上下方向に移動自在に配置
されている。
【0019】上記Pマスク8は、露光用開口部7より退
避されている状態においては、例えば、35mmフルサ
イズのノーマルサイズ画面(24mm×36mm)の露
光範囲を得るようにする一方、露光用開口部7の上下部
分を遮光した状態においては、いわゆるパノラマサイズ
画面(約12mm×36mm)の露光範囲を得るように
したものである。
【0020】なお、このような機構を配設せずに、例え
ば、35mmフルサイズのノーマルサイズ画面(24m
m×36mm)のみを露光範囲とする一般的なカメラと
しても同様である。
【0021】そして、上記Pマスク8の前方部には、例
えば、黒色塗装された金属板等によって構成されるベロ
ーズ板6aがカメラ本体1に対してビス等によって固定
されている。
【0022】上記ベローズ板6aの前面、即ち、上記露
光用開口部7の前面と光軸方向に移動する上記撮影レン
ズ鏡筒との間には、この撮影レンズ鏡筒の移動に連動し
て伸縮する略角筒形状の蛇腹状に形成された遮光手段で
あるベローズ6等から形成されているベローズ部が配設
されている。
【0023】上記ベローズ部は、蛇腹状のベローズ6
と、その後端側の後端フランジ面6dと、前端側の前端
フランジ面6b等から形成されており、上記ベローズ6
の後端フランジ面6dと上記ベローズ板6aの前面部と
が接着されていると共に、上記ベローズ6の前端フラン
ジ面6bと上記移動板13とが接着されていることによ
って、上記撮影レンズ鏡筒の光軸方向への移動に連動し
て、上記ベローズ6が伸縮するようになっている。
【0024】他方、上記カメラ本体1と上記第1レンズ
保持枠2との間においては、例えば、フレキシブルプリ
ント基板(FPC)、リード線等からなる信号伝達手段
である接続手段16によって電気的に接続され、これに
より、電気信号を伝達するようになっている。そして、
この接続手段16は、上記ベローズ6の外側に配置され
て、上記ベローズ6の外部を通過するようになってい
る。
【0025】また、上記カメラ本体1の一端部には、フ
ァインダ光学系、ファインダ窓11a等によって形成さ
れるファインダ部12が配置されており、このファイン
ダ部12は、上記撮影光学系の変倍動作に連動してファ
インダ光学系の変倍動作が行なわれるようになってい
る。なお、このファインダ部12に関連する部材の詳細
な構成、および、その動作についても、本発明には直接
関連しない点であるので、その詳しい説明は省略する。
【0026】図2は、本発明の第1実施例のカメラの遮
光装置、即ち、上記カメラ本体1内に配設されている上
記遮光手段であるベローズ部のみを取り出して示す要部
拡大斜視図である。この図2によって、上記ベローズ6
について、以下に詳細な説明を行なう。
【0027】上述したように、略角筒形状の蛇腹状に形
成された上記ベローズ6は、その後端部の後端フランジ
面6dと前端部の前端フランジ面6bとの間で、伸縮自
在に配設されている。
【0028】上記ベローズ6は、例えば、ゴム硬度30
度〜60度の黒色シリコンゴム等の弾性および可撓性を
有する材質等によって形成されており、その表面におい
ては、接着面を除く外側表面のほぼ全体に梨地処理(S
A)等の貼り付き防止処理が施されており、これによっ
て、圧縮し密着状態になった場合の外側部の表面同士が
貼り付いてしまうことを防止していると共に、上記ベロ
ーズ6の内側表面においても、梨地処理(SA)等の反
射防止処理が施されており、上記撮影光学系より入射さ
れる光の反射を防ぎ、フレア等の発生を防止するように
なっている。
【0029】また、上記ベローズ6の前端フランジ面6
bは、撮影光学系の撮影光束を遮光しない位置に、その
開口部を形成するように構成されており、その内側にお
いては、撮影レンズ鏡筒との取付部近傍において、上記
蛇腹状のベローズ6の内壁部より内側に突出して撮影光
束以外の光束を遮断し、撮影光束に対し所定間隙を設け
たフランジ状のフレア絞り部6cが形成されている。
【0030】ここで、図3は、上記ベローズ6を正面側
より見た際の該略図であって、上記蛇腹状のベローズ6
の山部A、谷部B、および、上記撮影光学系の撮影光束
の外形線を示している。なお、これ以外の部材等につい
ては、図面の繁雑化を避けるために、その図示を省略し
ている。
【0031】上記蛇腹状のベローズ6は、その山部Aお
よび谷部Bが、撮影光学系の撮影光束、即ち、上記露光
用開口部7の外形線を遮光しない位置に形成されるよう
になっている。従って、上記ベローズ6の蛇腹部(山部
Aおよび谷部B)は、上記撮影光学系より入射する撮影
光束の外形線Xの外側において、伸縮するように形成さ
れている。
【0032】また、図4、図5、図6は、上記ベローズ
6の伸縮動作時のそれぞれの状態を示す縦断面図であっ
て、図4は自由状態を、図5は最大伸長時の状態を、図
6は最短圧縮時の状態を、それぞれ示している。なお、
図4〜図6においては、図面の繁雑化を避けるために、
上半部のみを図示している。
【0033】図4に示すように、上記ベローズ6におけ
る各蛇腹部の最前端側および最後端側の腕長さl1は、
これ以外の腕長さl2よりも短くなるように形成されて
いる(l1<l2)。
【0034】また、着力点となるベローズ6の固定部、
即ち、上記ベローズ6の前端フランジ面6bと上記移動
板13との接着点、もしくは、上記ベローズ6の後端フ
ランジ面6dと上記ベローズ板6aとの接着点と、光軸
からの距離r0は、上記ベローズ6の蛇腹部の山部の頂
点と谷部の頂点との略中間に位置するように形成されて
いる。
【0035】なお、ここで、上述の固定部が上記ベロー
ズ6の蛇腹部における山部の頂点、もしくは、谷部の頂
点に近い位置にある場合には、上記ベローズ6を圧縮し
た際において、隣り合う反対側の谷部もしくは山部が広
がってしまうこととなる。
【0036】この場合において、上記ベローズ6は、最
終的には移動板13とベローズ板6aによって挟まれた
状態で、所定の位置に収納されることとなるが、上述の
ように、隣り合う反対側の谷部もしくは山部が広がる方
向への力量が大きくなると、ベローズ6の圧縮方向への
必要力量も大きくしなければならず、その分、駆動モー
タ等への負荷が増大してしまうこととなる。
【0037】そこで、この第1実施例のベローズ6にお
いては、上述のような構成とすることで、このような問
題点を解消している。
【0038】また、上記ベローズ6は、上記遮光手段を
成形する際の自由状態の長さL0(図4に示す)が、遮
光手段の伸長時の光軸方向の使用最大長さL1(図5に
示す)、遮光手段の圧縮時の使用最短長さL2(図6に
示す)に対して、 L1/L0 < L0/L2 の関係式が成り立つように形成されている。
【0039】このように構成された上記第1実施例のカ
メラの遮光装置の動作について、以下に説明する。上述
のように、この第1実施例のカメラの撮影光学系におい
ては、ズームレンズが適用されており、さらに、この撮
影光学系を含む撮影レンズ鏡筒は、カメラの不使用時、
携帯時等においては、カメラ本体1内に沈胴されるよう
になっている。
【0040】そして、写真撮影等を行なう際には、外装
カバー11上に配設されている主電源スイッチ(SW;
メインスイッチ。図示せず)等を操作することで、上記
撮影レンズ鏡筒を沈胴状態より突出させ、撮影準備状態
とすることとなる。このとき、上記撮影レンズ鏡筒は光
軸方向に移動することとなるが、この撮影レンズ鏡筒の
光軸方向への移動に連動して、上記ベローズ6は、伸び
方向への伸縮動作を行なうこととなる。
【0041】一方、上記撮影レンズ鏡筒が伸長状態、即
ち、カメラ本体1内より突出した状態にある場合に、例
えば、裏蓋10の開動作がなされると、まず、カメラ全
体を制御する制御手段(図示せず)等によって、上記撮
影レンズ鏡筒の位置がレンズ位置検知手段(図示せず)
等によって検知されると共に、上記裏蓋10近傍のカメ
ラ本体1内に設けられている裏蓋開閉検知(図示せず)
等によって、裏蓋10が開かれたことを検知し、駆動モ
ータ等を駆動させて、上記撮影レンズ鏡筒を沈胴状態へ
と後退移動させる。すると、上記ベローズ6は、この後
退(沈胴)動作に連動して圧縮方向への伸縮動作を行な
うこととなる。
【0042】上述のように、カメラが撮影準備状態、即
ち、上記撮影レンズ鏡筒が、カメラ本体1に対して突出
された状態にされると、カメラの外装カバー11と移動
枠13との隙間等から、カメラ本体1内への漏光等が発
生することが考えられる。
【0043】このとき、上記カメラの露光用開口部7
は、上記カメラ本体1内においてベローズ6によって確
実に遮光されているので、上記漏光等が露光用開口部7
の後方に配置されているフィルム上に達することがな
い。
【0044】また、上述したように、上記ベローズ6
は、露光用開口部7の前面と撮影レンズ鏡筒を構成する
移動枠5の後面との間に配置されており、カメラ本体1
内に収納されており、ベローズ6の伸長時の光軸方向の
使用最大長さ、即ち、最大伸長時の状態(図5に示す状
態)における長さL1は、カメラの奥行き方向の寸法に
よるので、一般的にL1=約10mm〜40mm程度と
なる。
【0045】そして、ベローズ6の圧縮時の使用最短長
さ、即ち、最短圧縮時の状態(図6に示す状態)におけ
る長さL2は、ベローズ6を形成する部材自体の肉厚×
折り畳み数によって決定されることとなるが、このベロ
ーズ6の肉厚については、上記ベローズ6を、例えばシ
リコンゴム等によって成形する場合には、少なくとも約
0.15mm〜0.4mm程度は必要である。
【0046】また、上記ベローズ6の最大伸長時におけ
る腕の開き角度については、伸長時の伸び方向と直交す
る方向に対する負荷が大きい場合に生ずる座屈等を考慮
して、腕の開き角度θ=約120度程度となるように構
成することが適当となる。
【0047】従って、上記ベローズ6の蛇腹部の折り畳
み数については、最大伸長時の長さL1=約10mmで
ある場合の折り畳み数=3(最小値;MIN.)から、
最大伸長時の長さL1=約40である場合の折り畳み数
=24(最大値;MAX)程度となるので、圧縮時の長
さL2は、前端側と後反側の蛇腹部の腕の各1枚分ずつ
加えた折り畳み数=5〜25となる。
【0048】そして、上記ベローズ6の最短圧縮時の長
さL2は、肉厚約0.15mm×折り畳み数5〜25で
決定されるので、最大伸長時の長さL1=約10mmで
ある場合の、L2=約0.75mm(最小値;MI
N.)から、最大伸長時の長さL1=約40mmである
場合のL2=約3.75mm(最大値;MAX)とな
る。
【0049】これにより、上記ベローズ6の肉厚=約
0.15mmである場合においては、L1/L2=約1
0.7〜13.3となり、上記ベローズ6の肉厚=0.
4mmである場合において同様にL1/L2を算出する
と、L1/L2=4.0〜5となる。つまり、上記ベロ
ーズ6の肉厚を厚いものにする程、L1/L2の値は小
さいものとなる。従って、L1/L2の範囲としては、
3≦L1/L2≦15が適当な値となる。
【0050】ところで、通常の場合において、一般的な
カメラに内蔵される電源としては、例えば、単3、単4
型の乾電池、リチウム電池等が適用されており、これら
の電源によって、小型DCモータ等を駆動させて、撮影
レンズ鏡筒の変倍動作、沈胴動作等を行なうようになっ
ている。
【0051】従って、上記ベローズ6に適用する材料を
選択する際には、上記電源電池および駆動モータ等にか
かる負荷、撮影レンズ鏡筒の移動速度等を考慮する必要
がある。
【0052】図7は、上記第1実施例のカメラの遮光装
置の遮光手段であるベローズ6の材料として適用するシ
リコンゴムの弾性率を示す図である。この図7において
は、横軸には伸び率(%)を、縦軸には引張応力(kg
f/cm2)を示している。
【0053】図7に示すように、シリコンゴムにおいて
その伸び率100%時には、例えば、硬度30度におい
て約6kgf/cm2、硬度45度において約14kg
f/cm2、硬度60度において約21kgf/cm2
なっている。
【0054】つまり、上記ベローズ6の材料としてシリ
コンゴムを適用する場合には、その引張応力が大きい
程、伸長または圧縮する際の必要力量が大きくなる傾向
にあることがわかる。
【0055】そこで、上記ベローズ6に適用される材料
としてのシリコンゴムの硬度は、伸び率100%におけ
る引張応力30kgf/cm2以下(図7において破線
で示す)となるようなものが適することとなる。
【0056】以上説明したように上記第1実施例によれ
ば、カメラが撮影準備状態とされたとき、カメラの外装
カバー11と移動枠13等との隙間によって発生するカ
メラ本体1内への漏光について、上記カメラの露光用開
口部7をベローズ6によって確実に遮光することとなる
ので、漏光等の有害光のフィルムに対する悪影響を、確
実に防止することができる。
【0057】また、上記遮光手段であるベローズ6の外
側に上記接続手段16を配置したことによって、この接
続手段16の表面に反射する光によって発生するフレア
を防止することができる。
【0058】即ち、遮光手段である上記ベローズ6を配
設しない場合や、上記接続手段16を遮光手段であるベ
ローズ6の内部側に配置した場合においては、上記接続
手段16の表面に撮影光学系より入射される光が反射
し、これによってフレアが発生する。このフレアは、撮
影されフィルム上に露光される写真に悪影響を与えるこ
ととなるが、この第1実施例においては、上記遮光手段
であるベローズ6によって、上記接続手段16によって
生じるフレアを防止することができる。
【0059】また、上記カメラの撮影光学系に入射され
た光が、上記接続手段16に沿って漏光したような場合
においても、この接続手段16を上記遮光手段であるベ
ローズ6の外側に配置するようにしているので、漏光等
を確実に遮光することができる。
【0060】さらに、着力点となるベローズ6の固定部
を、上記ベローズ6の蛇腹部における山部の頂点と谷部
の頂点とのに略中間位置にくるようにしたことで、隣り
合う反対側の谷部もしくは山部の広がりを防止し、上記
ベローズ6の圧縮方向への必要力量を少なくして、駆動
モータ等への負荷を減らすことができる。
【0061】なお、上記第1実施例においては、上記遮
光手段であるベローズ6の前端部と後端部において、上
記露光用開口部前面のベローズ板6aと撮影レンズ鏡筒
後端の移動板13とをそれぞれ接着するようにしている
が、これに限らず、上記ベローズ6において、上記移動
板13とベローズ板6aとを、例えば、射出成形、イン
サート成形等のゴム成形等によって一体的に形成するよ
うにしても同様である。
【0062】また、上記ベローズ6の外側表面を、梨地
処理等の表面処理を施すようにしたものについて例示し
ているが、これに限らず、例えば、潤滑性を有する塗装
処理等としても同様である。
【0063】そして、上記ベローズ6の内側表面を、梨
地処理等の表面処理を施すようにしたものについて例示
しているが、これに限らず、例えば、艶消し塗装等の塗
装仕上げによる反射防止処理を施すようにしても同様で
ある。
【0064】ところで、折畳式や組立式の大判カメラ等
においては、撮影光学系の取付部(レンズボード等)と
カメラ本体との間を遮光するために、例えば、革、布、
紙等によって形成された蛇腹状の遮光手段が、一般的に
適用されている。
【0065】このような大判カメラ等に適用されている
蛇腹状の遮光手段においては、光軸に垂直な断面形状を
略四角形となるようにされているものが一般的である。
【0066】図8、図9は、上述の大判カメラ等に適用
される蛇腹状の遮光手段(ベローズ)の形状についての
変形例を、それぞれ示す図であって、図8は、上記遮光
手段(ベローズ)の断面形状を八角形とした場合の例示
であり、図9は、上記遮光手段(ベローズ)の断面形状
を六角形とした場合の例示である。
【0067】このように、上記蛇腹状の遮光手段の断面
形状を多角形状によって構成することによって、遮光装
置自体の小型化を図ることができ、これを適用するカメ
ラ本体1内における上記遮光装置の占有空間を減少さ
せ、カメラ自体の小型化に寄与することができる。
【0068】なお、図8、図9に示すベローズ6A、6
Bのように、その断面形状を多角形状とした場合には、
蛇腹部を折り畳むことにより圧縮した状態において、そ
れぞれの角部分が重なることにより、折り畳み数が増大
し、光軸方向における占有空間が多少大きくなる。つま
り、ベローズ6Bの最短圧縮時の長さ(L2)は多少長
くなってしまうこととなるが、上記蛇腹部において、隣
接する辺では山部と谷部とは逆転して配置されることと
なるために、強度的には剛性の高いものとすることがで
きる。
【0069】また、上述の第1実施例においても、上記
ベローズ6の断面形状として略四角形状とした場合につ
いて例示している。
【0070】ここで、上記ベローズ6の断面形状を略四
角形状とした場合において、このベローズ6を伸長させ
るときには、上記ベローズ6の四隅部分の剛性が高いの
で伸び方向に対する抵抗が強くなる傾向にあり、また、
ある程度以上伸長させた場合には、四隅部分が内側に倒
れ込み反転してしまうことによる座屈等が発生してしま
うことが考えられる。
【0071】従って、上記ベローズ6の成形時の形状に
ついては、あらかじめ伸ばした状態によって成形し、伸
び側の変形率を小さくする一方、圧縮側の変形率を大き
くするようにすることが望ましい形状であると考えられ
る。
【0072】つまり、伸び側の変形率を小さくすること
で、ある程度以上伸長させた場合に発生する上述の座屈
を防止することができるようになる。
【0073】また、圧縮側の変形率を大きくした場合に
は、四隅部分の倒れ込みは、互いに隣り合う蛇腹部によ
って押えられると共に、各蛇腹部が密着する程度に圧縮
された際には、上記移動板とベローズ板との間に挟み込
まれる状態となるため、上述の座屈は発生しないことと
なる。
【0074】また、上記ベローズ6をカメラ本体1内に
内蔵させるためには、その占有空間を可能な限り小さい
ものとする必要があるので、その断面形状が略四角形状
である場合には、略円形状の撮影光束に対して無駄な空
間が存在することとなる。
【0075】図10は、本発明の第2実施例のカメラの
遮光装置において、遮光手段であるベローズの概略構成
を示す断面図である。なお、この図10においては、ベ
ローズの断面の上半部のみを図示し、下半部については
略対称形であるものとして、その図示を省略している。
また、この第2実施例においては、上述の第1実施例と
基本的には同様のものからなり、遮光手段であるベロー
ズの形状についての変更を行なっているのみである。
【0076】即ち、図10に示すように、この第2実施
例のカメラの遮光装置の遮光手段であるベローズ6Cに
おいては、このベローズ6Cの外側の蛇腹部の山部の頂
点部において、外側フランジ部6Faを一体的に形成し
ており、また、上記ベローズ6Cの内側の蛇腹部の谷部
の頂点部においては、内側フランジ部6Fbを一体的に
形成している。
【0077】ここで、上記内側フランジ部6Fbの先端
部の厚さtを、例えば、約0.1mmよりも薄くなるよ
うに設定した場合には、材質であるゴムが未充填となっ
てしまうために、その形状を明確に形成させることがで
きない場合がある。
【0078】また、上記内側フランジ部6Fbの先端部
の厚さtを、例えば、約0.5mmより厚くなるように
設定した場合には、その面に対して反射光が増加するこ
とによってフレア等の有害な光線の発生が増加すること
となる。
【0079】従って、内側フランジ部6Fbの先端部の
厚さtは約0.2mm程度に設定することが適当とな
る。
【0080】以上説明したように上記第2実施例によれ
ば、上記ベローズ6の外側において蛇腹部の山部の頂点
部に、上記外側フランジ部6Faを一体的に形成するよ
うにすることで、折畳部の耐座屈剛性を高いものとする
ことができ、これによって、上記ベローズ6Cの座屈等
を防止することができる。
【0081】また、上記ベローズ6の内側において蛇腹
部の谷部の頂点部に、上記内側フランジ部6Fbを一体
的に形成するようにすることで、上記ベローズ6C内に
おける内面反射を防止することができ、これにより発生
するフレア等を防止することが容易にできる。
【0082】[付記] (1) カメラ本体の露光用開口部前面と光軸方向に移
動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影レンズ鏡筒の
移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮光手段を
有するカメラの遮光装置において、上記蛇腹状の遮光手
段は弾性部材からなり、上記遮光手段の内壁面は反射防
止処理がされているカメラの遮光装置。
【0083】(2) 付記1に記載のカメラの遮光装置
において、上記遮光手段は、シリコンゴムを材質として
成形されているカメラの遮光装置。
【0084】(3) 付記1に記載のカメラの遮光装置
において、上記反射防止処理は、梨地処理であるカメラ
の遮光装置。
【0085】(4) 付記1に記載のカメラの遮光装置
において、上記反射防止処理は、艶消し塗装であるカメ
ラの遮光装置。
【0086】(5) 一端を光軸方向に移動する撮影レ
ンズ鏡筒に取り付けられ、他端をカメラ本体の露光用開
口部前面に取り付けられていて、上記撮影レンズ鏡筒の
移動に連動して伸縮する蛇腹状の遮光手段を有するカメ
ラの遮光装置において、上記遮光手段は、弾性および可
撓性の材質からなるカメラの遮光装置。
【0087】(6) 付記5に記載のカメラの遮光装置
において、上記遮光手段は、シリコンゴムを材質として
成形されているカメラの遮光装置。
【0088】(7) 付記5に記載のカメラの遮光装置
において、上記遮光手段は、光軸に垂直な断面形状が、
撮影光束に対し所定間隙を設けた形状であるカメラの遮
光装置。
【0089】(8) 付記5に記載のカメラの遮光装置
において、上記遮光手段は、圧縮し密着状態になった場
合の表面同士の貼り付き防止処理がされているカメラの
遮光装置。
【0090】(9) 付記8に記載のカメラの遮光装置
において、上記貼り付き防止処理は、梨地処理であるカ
メラの遮光装置。
【0091】(10) 付記8に記載のカメラの遮光装
置において、上記貼り付き防止処理は、潤滑性を有する
塗装処理であるカメラの遮光装置。
【0092】(11) 付記5に記載のカメラの遮光装
置において、上記撮影レンズ鏡筒との取付部と、上記カ
メラ本体との取付部の上記遮光手段とのうち少なくとも
一方を剛性を有する薄板に固着したカメラの遮光装置。
【0093】(12) 付記5に記載のカメラの遮光装
置において、上記撮影レンズ鏡筒と上記カメラ本体との
間に電気信号を伝達する信号伝達手段を有し、上記信号
伝達手段は上記遮光手段の外部を通過するように構成し
たカメラの遮光装置。
【0094】(13) カメラ本体の露光用開口部前面
と光軸方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮
影レンズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成さ
れた遮光手段を有するカメラの遮光装置において、上記
蛇腹状の遮光手段の伸長時の光軸方向の使用最大長さL
1、圧縮時の使用最短長さL2とには、以下の関係式が
成り立つようにしたカメラの遮光装置。
【0095】3 ≦ L1/L2 ≧ 15 (14) 付記5または付記13に記載のカメラの遮光
装置において、上記遮光手段は弾性および可撓性の材質
からなるカメラの遮光装置。
【0096】(15) 付記5、13または付記14に
記載のカメラの遮光装置において、上記遮光手段の材質
は、弾性率(応力kgf/cm2/伸び率%)につい
て、伸び率が100%で応力が約30kgf/cm2
下であるカメラの遮光装置。
【0097】(16) 付記1、5または付記13に記
載のカメラの遮光装置において、上記遮光手段は、ゴム
成形で製造されたカメラの遮光装置。
【0098】(17) 付記1、5または付記13に記
載のカメラの遮光装置において、上記遮光手段は、射出
成形で製造されたゴム部材であるカメラの遮光装置。
【0099】(18) 付記1、5または付記13に記
載のカメラの遮光装置において、上記カメラの裏蓋が開
放されると、上記撮影レンズ鏡筒が後退し、上記遮光手
段が圧縮されるようにしたカメラの遮光装置。
【0100】(19) 付記18に記載のカメラの遮光
装置において、さらに、上記撮影レンズ鏡筒を進退駆動
する駆動モータと、上記撮影レンズ鏡筒の位置を検知す
るレンズ位置検知手段と、上記裏蓋の開閉を検知する裏
蓋開閉検知手段と、上記駆動モータを制御する制御手段
と、を具備し、上記撮影レンズ鏡筒が伸長状態にあると
きに、上記裏蓋開閉検知手段により裏蓋が開閉されたこ
とを検知すると、制御手段により上記駆動モータを駆動
して、上記遮光手段を圧縮しつつ上記撮影レンズ鏡筒を
後退させるようにしたカメラの遮光装置。
【0101】(20) 光軸方向に移動する撮影レンズ
保持手段と、上記撮影レンズ保持手段に一端を取り付け
られ、カメラ本体の露光用開口部前面に他端を取り付け
られて構成され、上記撮影レンズ鏡筒の移動に連動して
伸縮する蛇腹からなる遮光手段とを有するカメラの遮光
装置において、上記遮光手段の蛇腹部を構成する山部と
谷部である折り畳み部の腕の長さが異なるようにしたカ
メラの遮光装置。
【0102】(21) 付記20に記載のカメラの遮光
装置において、上記撮影レンズ保持手段と上記カメラ本
体の露光用開口部前面との上記遮光手段の取付部のうち
少なくとも一方の取付部に固定される上記蛇腹の腕の長
さが他の部分の腕に比べて短いカメラの遮光装置。
【0103】(22) 付記20または付記21に記載
のカメラの遮光装置において、上記遮光手段の蛇腹部の
上記取付部である両端の腕の固定部が、光軸からの高さ
で上記腕の山部と谷部との略中央位置にあるカメラの遮
光装置。
【0104】(23) 付記5または付記20に記載の
カメラの遮光装置において、上記遮光手段の蛇腹部は、
光軸周りに一周する山部と光軸周りに一周する谷部とか
らなり、この山部と谷部を光軸方向に交互に連続して設
けた形状となっているカメラの遮光装置。
【0105】(24) 付記5、20または付記23に
記載のカメラの遮光装置において、上記遮光手段は、上
記蛇腹部の各山部の頂点にあって、光軸に対し略垂直方
向に外側へ一体に設けたフランジ部を具備するカメラの
遮光装置。
【0106】(25) 付記5、20または付記23に
記載のカメラの遮光装置において、上記遮光手段は、上
記蛇腹部の各谷部の頂点にあって、光軸内側方向に一体
に設けたフランジ部を具備するカメラの遮光装置。
【0107】(26) カメラ本体の露光用開口部前面
と光軸方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮
影レンズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成さ
れた略四角形筒状の遮光手段を有するカメラの遮光装置
において、上記蛇腹状の遮光手段を成形する際の自由状
態の長さL0と、上記遮光手段の伸長時の光軸方向の使
用最大長さL1、圧縮時の使用最短長さL2とには、以
下の関係式が成り立つようにしたカメラの遮光装置。
【0108】L1/L0 < L0/L2
【0109】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、撮影
レンズ鏡筒とカメラ本体の露光用開口部の間とを確実に
遮光することができると共に、小型でかつ形状の自由度
の高い遮光手段を有するカメラの遮光装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカメラを上面側から見た
際の中央横断面図。
【図2】上記図1のカメラの遮光装置の遮光手段(ベロ
ーズ部)のみを取り出して示す要部拡大斜視図。
【図3】上記図1のベローズを正面側より見た際の該略
図であって、ベローズの山部A、谷部B、および、撮影
光学系の撮影光束の外形線を示す図。
【図4】上記図1のベローズの伸縮動作時の状態を示す
縦断面図であって、ベローズの自由状態を示す図。
【図5】上記図1のベローズの伸縮動作時の状態を示す
縦断面図であって、ベローズの最大伸長時の状態を示す
図。
【図6】上記図1のベローズの伸縮動作時の状態を示す
縦断面図であって、ベローズの最短圧縮時の状態を示す
図。
【図7】上記図1のカメラの遮光装置の遮光手段(ベロ
ーズ)の材料として適用するシリコンゴムの弾性率を示
す図。
【図8】本発明の第1実施例のカメラの遮光装置の変形
例を示す図。
【図9】本発明の第1実施例のカメラの遮光装置の別の
変形例を示す図。
【図10】本発明の第2実施例のカメラの遮光装置の遮
光手段(ベローズ)の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1……カメラ本体 2……第1レンズ保持枠(撮影レンズ鏡筒) 2a……第1群レンズ(撮影光学系) 2b……第2群レンズ(撮影光学系) 3……第2レンズ保持枠(撮影レンズ鏡筒) 5……移動枠(撮影レンズ鏡筒) 6,6A,6B,6C……ベローズ(遮光手段) 6a……ベローズ板 6b……前端フランジ面 6c……フレア絞り部 6d……後端フランジ面 7……露出用開口部 L0……遮光手段を成形する際の自由状態の長さ L1……遮光手段の伸長時の光軸方向の使用最大長さ L2……遮光手段の圧縮時の使用最短長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松谷 俊司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加藤 孝二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の露光用開口部前面と光軸
    方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影レン
    ズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮
    光手段を有するカメラの遮光装置において、 上記蛇腹状の遮光手段を成形する際の自由状態の長さL
    0と、上記遮光手段の伸長時の光軸方向の使用最大長さ
    L1、圧縮時の使用最短長さL2とには、以下の関係式
    が成り立つようにしたことを特徴とするカメラの遮光装
    置。 L1/L0 < L0/L2
  2. 【請求項2】 一端を光軸方向に移動する撮影レンズ
    鏡筒に取り付けられ、他端をカメラ本体の露光用開口部
    前面に取り付けられていて、上記撮影レンズ鏡筒の移動
    に連動して伸縮する蛇腹状の遮光手段を有するカメラの
    遮光装置において、 上記遮光手段は、上記撮影レンズ鏡筒との取付部近傍
    で、上記蛇腹状の遮光手段の内壁部より内側に突出して
    撮影光束以外の光束を遮断するフレア絞りを具備したこ
    とを特徴とするカメラの遮光装置。
  3. 【請求項3】 カメラ本体の露光用開口部前面と光軸
    方向に移動する撮影レンズ鏡筒との間に、この撮影レン
    ズ鏡筒の移動に連動して伸縮する蛇腹状に形成された遮
    光手段を有するカメラの遮光装置において、 上記蛇腹状の遮光手段は弾性部材からなり、上記遮光手
    段の表面は梨地処理がなされていることを特徴とするカ
    メラの遮光装置。
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