JP2002303281A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2002303281A JP2001316033A JP2001316033A JP2002303281A JP 2002303281 A JP2002303281 A JP 2002303281A JP 2001316033 A JP2001316033 A JP 2001316033A JP 2001316033 A JP2001316033 A JP 2001316033A JP 2002303281 A JP2002303281 A JP 2002303281A
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保治 丸岩
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浩 山崎
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール間の気密性を向上させ、圧縮比を
高めてスクロール圧縮機の性能を向上させる。 【解決手段】 端板上に立設された渦巻き状の壁体を有
する固定スクロールと、同じく端板上に立設された渦巻
き状の壁体を有し、2つの壁体どうしをかみ合わせて公
転旋回運動する旋回スクロールとを備え、2つの壁体は
それぞれ上縁が高い段付き形状とされ、端板の一側面は
底面が段付き形状とされたスクロール圧縮機において、
段違いの上縁12c(13c)と上縁12d(13d)
とを繋ぐ連結縁12e(13e)に沿ってチップシール
27e(28e)を設け、両者間には連結縁12e(1
3e)からのチップシール27e(28e)の離脱を防
止する機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一例として空気調
和装置や冷凍装置等に具備されるスクロール圧縮機に関
し、特にスクロール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一例としてスクロール圧縮機を用いて説
明する。一般にスクロール圧縮機は、固定スクロールと
旋回スクロールとを渦巻き状の壁体どうしを組み合わせ
て配置し、固定スクロールに対し旋回スクロールを公転
旋回運動させることで壁体間に形成される圧縮室の容積
を漸次減少させて該圧縮室内の流体の圧縮を行うもので
ある。
【0003】スクロール圧縮機の設計上の圧縮比は、圧
縮室の最小容積(壁体どうしのかみ合いが外れて圧縮室
が消滅する直前の容積)に対する、圧縮室の最大容積
(壁体どうしがかみ合って圧縮室が形成された時点の容
積)の比であり、次式(I)で表される。 Vi={A(θsuc)・L}/{A(θtop)・L}=A(θsuc)/A(θtop) … (I) (I)式において、A(θ)は旋回スクロールの旋回角θに
応じて容積を変化させる圧縮室の旋回面に平行な断面積
を表す関数、θsucは圧縮室が最大容積となるときの旋
回スクロールの旋回角、θtopは圧縮室が最小容積とな
るときの旋回スクロールの旋回角、Lは壁体どうしのラ
ップ(重なり)長である。
【0004】従来、スクロール圧縮機の圧縮比Viの向
上を図るには、両スクロールの壁体の巻き数を増やして
最大容積時の圧縮室の断面積A(θ)を大きくする手法が
採られてきた。しかしながら、壁体の巻き数を増やす従
来の手法ではスクロールの外形が拡大して圧縮機自体が
大型化するため、大きさの制限が厳しい自動車用等の空
気調和装置には採用し難いという問題点があった。
【0005】上記の問題点を解決すべく、特公昭60-179
56号には、固定スクロール、旋回スクロールともに壁体
の渦巻き状の上縁を中心側が低く外周端側が高い段付き
形状とし、さらにこの上縁の段付き形状に対応して、両
スクロールともに端板の側面を中心側が高く外周端側が
低い段付き形状としたスクロール圧縮機が提案されてい
る。
【0006】上記スクロール圧縮機において、最大容積
時の圧縮室のラップ長をLl、最小容積時の圧縮室のラ
ップ長をLsとすると、設計上の圧縮比Vi’は次式(I
I)で表される。 Vi’={A(θsuc)・Ll}/{A(θtop)・Ls} … (II) (II)式においては、最大容積時の圧縮室のラップ長Ll
が最小容積時の圧縮室のラップ長Lsよりも大きく、L
l/Ls>1となるから、壁体の巻き数を増やさなくて
も、設計上の圧縮比を向上させることが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスクロー
ルに段付き形状を採用したスクロール圧縮機において
は、壁体の低位の上縁と高位の上縁とを繋ぐ連結縁が、
端板の底の深い底面と底の浅い底面とを繋ぐ連結壁面に
摺接する際の気密性を如何に保つかが問題となる。この
ため、スクロールを非常に高精度で加工、組み立てるこ
とで、前記連接壁面を摺接させ気密性を保つ手段があっ
た。しかしながら、非常に高精度の加工、組立を要求す
るため、生産性が悪く、製造コストが高騰するという問
題点があった。
【0008】さらには、この問題点を解決するため特開
平6−10857号公報に記載されている技術が開示さ
れている。(特開平6−10857の図5,6参照)こ
の開示技術によれば一方にのスクロールの壁体の連結縁
にシール部材を設け、さらにシール部材を付勢部材によ
り他方のスクロール端版の連接壁面に圧接するように構
成している。
【0009】上記開示技術においては、一方の壁体の連
結縁が、他方のスクロール端版の連結壁面に摺接するよ
うシール部材を配置しているため、高精度な加工を必要
とすること無く気密性は保たれるが、前記壁体の連結縁
と前記端版の連結壁面が離間するさいにシール部材が脱
落するという問題点があった。
【0010】さらにこの問題を解決するため、特開平8
−28461号公報に記載されている技術が開示されて
いる。(特開平8−28461号の図12、13参照)
この開示技術によれば壁体の連結縁の設けられるシール
部材を渦巻き壁体の高位の上縁をシールするチップシー
ルと一体に形成しており、気密性を保ちつつ、連結壁面
離間時のシール部材脱落を防止している。
【0011】しかしながら上記技術においても下記に示
す問題があった。チップシールと連接壁面のシール部材
を一体で形成しているが、連接壁面からシール部材はチ
ップシールと片持ちで連結されているため、長時間の運
転においてはシール部材が破損してしまうという問題が
あった。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、固定スクロール、旋回スクロール間の気密性を
高めて搬送すべき流体の漏れを防止し、これによって圧
縮比を高めて性能を向上させ、かつ信頼性の高いスクロ
ール圧縮機を供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成のスクロール圧縮機を
採用する。すなわち請求項1記載のスクロール圧縮機
は、端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、
定位置に固定された固定スクロールと、端板の一側面に
立設された渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしを
かみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支
持された旋回スクロールとを備え、前記各壁体の上縁
は、複数の部位に分割されかつ該部位の高さが渦方向の
中心側で低く外周端側で高くなる段付き形状とされ、同
じく前記各端板の一側面は、前記各部位に対応し、その
高さが渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数の
部位を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機にお
いて、前記各上縁のうち隣り合う前記部位どうしを繋ぐ
連結縁に、前記各端板の一側面のうち隣り合う前記部位
どうしを繋ぐ連結壁面に摺接するシール部材が設けら
れ、かつ、該シール部材のスクロール部材からの脱落を
防止するシール部材保持手段が設けられたことを特徴と
する。
【0014】請求項1記載のスクロール圧縮機において
は、連結縁にシール部材を設けることにより高精度の加
工を必要とせずとも連結壁面との気密性が向上する。と
ころで、連結縁と連結壁面とは常に摺接しているわけで
はなく、旋回スクロールが半回転分旋回する過程におい
てだけ摺接し、それ以外では摺接が解消される。そのた
め、前記シール部材が非摺接時でも脱落を防止するシー
ル部材保持手段を備えているため信頼性も向上する。
【0015】請求項2記載のスクロール圧縮機は、請求
項1記載のスクロール圧縮機において、前記シール部材
保持手段が、前記連結縁に設けられた溝と、該溝に嵌合
されるべく前記シール部材に設けられた填め合わせ部
と、前記溝の開口部に形成された該溝の底部よりも幅の
狭い狭窄部と、前記填め合わせ部に形成され、前記狭窄
部に係止して前記溝からの前記填め合わせ部の離脱を阻
止する膨出部とからなることを特徴とする。
【0016】請求項2記載のスクロール圧縮機において
は、段部が離間した時も、前記シール部材が該溝から脱
落せず、信頼性が向上する。
【0017】請求項3記載のスクロール圧縮機は、請求
項1記載のスクロール圧縮機において、前記シール部材
保持手段として、前記連結縁に溝が設けられるととも
に、該溝に嵌合される前記シール部材が、前記各上縁に
沿って設置されている溝に嵌合される他のシール部材の
少なくとも一方に連続して設けられており、さらに前記
シール部材の他端が係止されていることを特徴とする。
【0018】請求項3記載のスクロール圧縮機において
は、段部が離間した時も、連続して設けたシール部材の
他端を係止しているため、前記シール部材が該溝から脱
落せず、信頼性が向上する。
【0019】請求項4記載のスクロール圧縮機は、請求
項1記載のスクロール圧縮機において、前記シール部材
保持手段として、前記連結縁に溝が設けられるとともに
該溝に連続して凹所が設けられ、該溝に嵌合される前記
シール部材に、遊嵌される凸部が形成されていることを
特徴とする。
【0020】請求項4記載のスクロール圧縮機において
は、シール部材に設けられた凸部が、凹所の内部で遊び
を与えられた分だけ自在に変位するため、シール部材が
溝から脱落せず、信頼性が向上する。
【0021】請求項5記載のスクロール圧縮機は、請求
項2、3または4記載のスクロール圧縮機において、前
記溝に、該溝に配置された前記シール部材を前記連結縁
から離間する方向に付勢する弾性体が設けられているこ
とを特徴とする。
【0022】請求項5記載のスクロール圧縮機において
は、溝に弾性体を配設することにより、連結縁と連結壁
面とが摺接するときにはシール部材が連結壁面に押し当
てられることになり、気密性がさらに向上する。
【0023】請求項6記載のスクロール圧縮機は、請求
項1記載のスクロール圧縮機において、前記シール部材
保持手段が、前記シール部材と前記スクロール部材との
間に介装されて両者を連結する弾性体からなることを特
徴とする。
【0024】請求項6記載のスクロール圧縮機において
は、段部が離間した時も、弾性体によってシール部材と
スクロール部材とを固定しているため、シール部材が該
溝から脱落せず、信頼性が向上する。また、摺接時は弾
性体によって段部の気密性が向上する。
【0025】請求項7記載のスクロール圧縮機は、請求
項1、2、3または4記載のスクロール圧縮機におい
て、前記シール部材は、形成時の寸法が一方のスクロー
ル部材への組み込み時にシール部材先端が他方のスクロ
ール部材の壁面に接触するように設定されていることを
特徴とする。
【0026】請求項7記載のスクロール圧縮機において
は、段部が離間した時は請求項112、3または4記載
のシール部材保持手段を用いることにより、信頼性が向
上する。また、シール部材形成時の寸法が、スクロール
部材組み込み時に、シール部材先端が他方スクロールの
壁面に接触するように設定されているため、摺接時の段
部の気密性が向上する。
【0027】請求項8記載のスクロール圧縮機は、請求
項1、2、3、4、5、6または7記載のスクロール圧
縮機において、前記シール部材が高分子材で形成されて
いることを特徴とする。
【0028】請求項8記載のスクロール圧縮機において
は、段部シール部材が高分子で形成されているため、複
雑な形状を比較的簡単に製造することが可能となる。
【0029】請求項9記載のスクロール圧縮機は、端板
の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、定位置に
固定された固定スクロールと、端板の一側面に立設され
た渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしをかみ合わ
せて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持された
旋回スクロールとを備え、前記各壁体の上縁は、複数の
部位に分割されかつ該部位の高さが渦方向の中心側で低
く外周端側で高くなる段付き形状とされ、同じく前記各
端板の一側面は、前記各部位に対応し、その高さが渦方
向の中心側で高く外周端側で低くなる複数の部位を有す
る段付き形状とされたスクロール圧縮機において、前記
各端板の一側面のうち少なくとも隣り合う前記部位どう
しを繋ぐ連結壁面に、前記各上縁のうち隣り合う前記部
位どうしを繋ぐ連結縁の摺動によって摩耗する被覆材が
配設されていることを特徴とする。
【0030】請求項9記載のスクロール圧縮機におい
て、被覆材は運転を開始すればそのうちに摩耗してしま
うが、連結壁面と連結縁との間で隙間を生じた部分だけ
は被覆材が残り、旋回する連結縁に対し連結壁面がなじ
んでくる。これにより、連結縁と連結壁面との間の気密
性が高められる。
【0031】請求項10記載のスクロール圧縮機は、端
板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、定位置
に固定された固定スクロールと、端板の一側面に立設さ
れた渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしをかみ合
わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持され
た旋回スクロールとを備え、前記各壁体の上縁は、複数
の部位に分割されかつ該部位の高さが渦方向の中心側で
低く外周端側で高くなる段付き形状とされ、同じく前記
各端板の一側面は、前記各部位に対応し、その高さが渦
方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数の部位を有
する段付き形状とされたスクロール圧縮機において、前
記各端板の一側面のうち隣り合う前記部位どうしを繋ぐ
連結壁面が、前記端板の一部とともに端板本体から分離
され、隣り合う前記壁体間を前記渦方向に移動可能とさ
れるとともに、分離された前記端板の一部が前記端板本
体との間に設けられた付勢手段により前記渦方向外方に
付勢されていることを特徴とする。
【0032】請求項10記載のスクロール圧縮機におい
ては、分離された端板の一部を付勢手段によって渦方向
外方に付勢することにより、連結壁面が連結縁に押し当
てられることとなって気密性が高められる。しかも、端
板の一部の移動範囲を適切に設定すれば、本来は連結縁
と連結壁面との摺接が解消されている間でも連結縁に連
結壁面を押し当てることが可能になる。
【0033】請求項11記載のスクロール圧縮機は、請
求項10記載のスクロール圧縮機において、前記端板本
体または分離された前記端板の一部のいずれか一方に、
前記端板の一部の前記渦方向に沿ってガイド溝が設けら
れ、他方には、前記ガイド溝に遊嵌され該ガイド溝内に
おいて前記渦方向への移動を許容される軸体が固設され
ていることを特徴とする。
【0034】請求項11記載のスクロール圧縮機におい
ては、ガイド溝とガイド溝に遊嵌された軸体との関係に
より、分離された端板の一部の移動範囲が規定され、端
板の一部をその移動方向に支障なく導くことが可能とな
る。
【0035】請求項12記載のスクロール圧縮機は、端
板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、定位置
に固定された固定スクロールと、端板の一側面に立設さ
れた渦巻き状の壁体を有し、前記各壁体どうしをかみ合
わせて自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持され
た旋回スクロールとを備え、前記各壁体の上縁は、複数
の部位に分割されかつ該部位の高さが渦方向の中心側で
低く外周端側で高くなる段付き形状とされ、同じく前記
各端板の一側面は、前記各部位に対応し、その高さが渦
方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数の部位を有
する段付き形状とされたスクロール圧縮機において、前
記各壁体の上縁に前記渦方向に沿って溝が形成され、該
溝に前記複数の部位に摺接するシール部材がはめ込まれ
ており、前記溝は、前記各上縁のうち隣り合う前記部位
どうしを繋ぐ連結縁に達し、該連結縁から前記渦方向に
さらに掘り進んで形成された凹部に連続し、該凹部に前
記シール部材の端部がはめ込まれていることを特徴とす
る。
【0036】請求項12記載のスクロール圧縮機におい
ては、スクロール側の凹部にシール部材の端部がはめ込
まれているので、連結縁と連結壁面とが離間したときで
もシール部材が溝から脱落せず、信頼性が向上する。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明に係るスクロール圧縮機の
第1の実施形態を図1ないし図9に示して説明する。図
1は本発明に係るスクロール圧縮機の全体構成を示す断
面図である。図において符号11はハウジングを示して
おり、このハウジング11は、カップ状に形成されたハ
ウジング本体11aと、ハウジング本体11aの開口端
側に固定された蓋板11bとで構成されている。
【0038】ハウジング11の内部には、固定スクロー
ル12および旋回スクロール13からなるスクロール圧
縮機構が配設されている。固定スクロール12は端板1
2aの一側面に渦巻き状の壁体12bが立設された構成
となっている。旋回スクロール13は、固定スクロール
12と同様に端板13aの一側面に渦巻き状の壁体13
bが立設された構成となっており、特に壁体13bは固
定スクロール12側の壁体12bと同一形状をなしてい
る。また、壁体12b,13bの上縁には後述する圧縮
室Cの気密性を高めるためのチップシール27,28が
配設されている(これらチップシール27,28につい
ては後述する)。
【0039】固定スクロール12はボルト14によって
ハウジング本体11aに締結されている。旋回スクロー
ル13は固定スクロール12に対して相互に公転旋回半
径だけ偏心しかつ180゜だけ位相をずらした状態で、
壁体12b,13bどうしをかみ合わせて組み付けられ
ており、蓋板11bと端板13aとの間に設けられた自
転阻止機構15によって自転を阻止されつつ公転旋回運
動可能に支持されている。
【0040】蓋板11bにはクランク16aを備える回
転軸16が貫通され、ベアリング17a,17bを介し
て蓋板11bに回転自在に支持されている。
【0041】旋回スクロール13側の端板13aの他端
面の中央にはボス18が突設されている。ボス18には
クランク16aの偏心部16bが軸受19およびドライ
ブブッシュ20を介して回動自在に収容されており、旋
回スクロール13は回転軸16を回転させることによっ
て公転旋回運動するようになっている。回転軸16に
は、旋回スクロール13に与えられたアンバランス量を
打ち消すバランスウェイト21が取り付けられている。
【0042】また、ハウジング11の内部には、固定ス
クロール12の周囲に吸入室22が形成され、さらにハ
ウジング本体11aの内底面と端板12aの他側面とに
区画されて吐出キャビティ23が形成されている。
【0043】ハウジング本体11aには吸入室22に向
けて低圧の流体を導く吸入ポート24が設けられ、固定
スクロール12側の端板12aの中央には容積を漸次減
少させながら中心に移動してきた圧縮室Cから吐出キャ
ビティ23に向けて高圧の流体を導く吐出ポート25が
設けられている。端板12aの他側面中央には、所定の
大きさ以上の圧力が作用した場合にのみ吐出ポート25
を開く吐出弁26が設けられている。
【0044】図2は固定スクロール12、旋回スクロー
ル13それぞれの斜視図である。固定スクロール12側
の壁体12bは、その渦巻き状の上縁が2つの部位に分
割され、かつ渦の中心側で低く外周端側で高い段付き形
状となっている。旋回スクロール13側の壁体13bも
壁体12bと同様に、渦巻き状の上縁が2つの部位に分
割され、かつ渦方向の中心側で低く外周端側で高い段付
き形状となっている。
【0045】また、固定スクロール12側の端板12a
は、壁体13bの上縁の各部位に対応し、一側面の高さ
が渦の中心で高く外周端で低くなる2つの部位を有する
段付き形状となっている。旋回スクロール13側の端板
13aも端板12aと同様に、一側面の高さが渦方向の
中心で高く外周端で低くなる2つの部位を有する段付き
形状となっている。
【0046】壁体12bの上縁は、中心寄りに設けられ
た低位の上縁12cと外周端寄りに設けられた高位の上
縁12dの2つの部位に分けられ、隣り合う上縁12
c,12d間には、両者を繋いで旋回面に垂直な連結縁
12eが存在している。壁体13bの上縁も壁体12b
と同様に、中心寄りに設けられた低位の上縁13cと外
周端寄りに設けられた高位の上縁13dの2つの部位に
分けられ、隣り合う上縁13c,13d間には、両者を
繋いで旋回面に垂直な連結縁13eとが存在している。
【0047】また、端板12aの底面は、中心寄りに設
けられた底の浅い底面12fと外周端寄りに設けられた
底の深い底面12gの2つの部位に分けられ、隣り合う
底面12f,12g間には、両者を繋いで垂直に切り立
つ連結壁面12hが存在している。端板13aの底面も
端板12aと同様に、中心寄りに設けられた底の浅い底
面13fと外周端寄りに設けられた底の深い底面13g
の2つの部位に分けられ、隣り合う底面13f,13g
間には、両者を繋いで垂直に切り立つ連結壁面13hと
が存在している。
【0048】連結縁12eは、壁体12bを旋回スクロ
ール13の方向から見ると壁体12bの内外両側面に滑
らかに連続し壁体12bの肉厚に等しい直径を有する半
円形をなしており、連結縁13eも連結縁12eと同様
に、壁体13bの内外両側面に滑らかに連続し壁体13
bの肉厚に等しい直径を有する半円形をなしている。
【0049】また、連結壁面12hは、端板12aを旋
回軸方向から見ると旋回スクロールの旋回に伴って連結
縁13eが描く包絡線に一致する円弧をなしており、連
結壁面13hも連結壁面12hと同様に、連結縁12e
が描く包絡線に一致する円弧をなしている。
【0050】壁体12bにおいて上縁12dと連結縁1
2eとが突き合う部分には、図3に示すようにリブ12
iが設けられている。リブ12iは、応力集中を避ける
ため上縁12dと連結縁12eとに滑らかに連続する凹
曲面をなして壁体12bと一体に形成されている。壁体
13bにおいて上縁13d,13eが突き合う部分に
も、同様の理由で同形状のリブ13iが設けられてい
る。
【0051】端板12aにおいて底面12gと連結壁面
12hとが突き合う部分にも、肉盛りしたようにリブ1
2jが設けられている。リブ12jは、応力集中を避け
るため底面12gと連結壁面12hとに滑らかに連続す
る凹曲面をなして壁体12bと一体に形成されている。
端板13aにおいて底面13gと連結壁面13hとが突
き合う部分にも、同様の理由で同形状のリブ13jが設
けられている。
【0052】壁体12bにおいて上縁12cと,12e
が突き合う部分、および壁体13bにおいて上縁13
c,13eが突き合う部分は、組み付け時にリブ13
j,12jとの干渉を避けるためにそれぞれ面取りされ
ている。
【0053】さらに、壁体12bの各上縁12c,12
dにはチップシール27c,27dが、連結縁12eに
はチップシール(シール部材)27eがそれぞれ配設さ
れている。これと同様に壁部13の各上縁13c,13
dにはチップシール28c,28dが、連結縁13eに
はチップシール(シール部材)28eがそれぞれ配設さ
れている。
【0054】チップシール27c,27dはいずれも渦
巻き状をなし、上縁12c,12dに渦方向に沿って形
成された溝12k,12lに嵌合されており、圧縮機の
運転時には溝12k,12lに導入される高圧の流体に
より背圧を受け、底面13f,13gに押し当てられて
シールとしての機能を発揮するようになっている。
【0055】チップシール28c,28dも渦巻き状を
なし、上縁13c,13dに渦方向に沿って形成された
溝13k,13lに嵌合されており、圧縮機の運転時に
は溝13k,13lに導入される高圧の流体により背圧
を受け、底面12f,12gに押し当てられてシールと
しての機能を発揮するようになっている。
【0056】図4に示すように、チップシール27eは
棒状をなし、連結縁12eには溝12mが設けられ、チ
ップシール27eの一端には凸部27xが設けられて連
結縁12eより長く形成され、溝12mは連結縁12e
より深く掘り込まれて凸部27xを遊嵌される凹所12
yを形成している。また、チップシール27eが気密性
を保つために連結壁面と摺接する部分は、気密性を保て
れば形状は問わないが、ここではより気密性が高い円弧
形状をしている。チップシール27eの凸部27xが溝
12mに連続する凹所12yに遊嵌されることで、段部
の接触が離間した場合でも、チップシール27eの離脱
を防止できるようになっている。
【0057】固定スクロール12に旋回スクロール13
を組み付けると、低位の上縁13dが底の浅い底面12
fに当接し、高位の上縁13eが底の深い底面12gに
当接する。同時に、低位の上縁12dが底の浅い底面1
3fに当接し、高位の上縁12eが底の深い底面13g
に当接する。これにより、両スクロール間には向かい合
う端板12a,13aと壁体12b,13bとに区画さ
れて圧縮室Cが形成される(図5〜図8参照)。
【0058】圧縮室Cは旋回スクロール13の公転旋回
運動に伴い外周端から中心に向けて移動するが、連結縁
12eは、壁体12b,13bの当接点が連結縁12e
よりも外周端寄りに存在する間は壁体12を挟んで隣接
する圧縮室C(一方は密閉状態にない)間で流体の漏れ
が生じないように連結壁面13hに摺接し、壁体12
b,13bの当接点が連結縁12eよりも外周端寄りに
存在しない間は壁体12を挟んで隣接する圧縮室C(共
に密閉状態にある)間で均圧を図るべく連結壁面13h
には摺接しないようになっている。
【0059】連結縁13eも同様に、壁体12b,13
bの当接点が連結縁13eよりも外周端寄りに存在する
間は壁体13を挟んで隣接する圧縮室C(一方は密閉状
態にない)間で流体の漏れが生じないように連結壁面1
2hに摺接し、壁体12b,13bの当接点が連結縁1
3eよりも外周端寄りに存在しない間は壁体13を挟ん
で隣接する圧縮室C(共に密閉状態にある)間で均圧を
図るべく連結壁面12hには摺接しないようになってい
る。なお、連結縁12eと連結壁面13h、および連結
縁13eと連結壁面12hの摺接は、旋回スクロール1
3が1/2回転する間で同期して起こる。
【0060】上記のように構成されたスクロール圧縮機
の駆動時における流体圧縮の過程を図5ないし図8に示
して順に説明する。
【0061】図5に示す状態では、壁体12bの外周端
が壁体13bの外側面に当接するとともに、壁体13b
の外周端が壁体12bの外側面に当接し、端板12a,
13a、壁体12b,13b間に流体が封入され、スク
ロール圧縮機構の中心を挟んで正対した位置に、最大容
積の圧縮室Cが2つ形成される。この時点では、連結縁
12eと連結壁面13h、連結縁13eと連結壁面12
hは摺接しているが、直後に解消される。
【0062】図5の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図6に示す状態に至る過程では、圧縮室C
が密閉状態を保ちながら中心に向けて進行し、漸次容積
を減少させて流体を圧縮し、圧縮室Cに先行する圧縮室
C0も密閉状態を保ちながら中心に向けて進行し、漸次
容積を減少させて引き続き流体を圧縮する。この過程で
は、連結縁12eと連結壁面13h、連結縁13eと連
結壁面12hそれぞれの摺接が解消されており、壁体1
3を挟んで隣接する2つの圧縮室Cが連通状態となって
均圧される。
【0063】図6の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図7に示す状態に至る過程では、圧縮室C
が密閉状態を保ちながら中心に向けて進行し、漸次容積
を減少させてさらに流体を圧縮し、圧縮室Cに先行する
圧縮室C0も密閉状態を保ちながら中心に向けて進行
し、漸次容積を減少させて引き続き流体を圧縮する。こ
の過程でも、連結縁12eと連結壁面13h、連結縁1
3eと連結壁面12hそれぞれの摺接は解消されてお
り、隣接する2つの圧縮室C間の均圧は継続される。
【0064】図7に示す状態では、外周端に近い壁体1
2bの内側面とその内方に位置する壁体13bの外側面
との間には後に圧縮室となる空間cが形成され、同じく
外周端に近い壁体13bの内側面とその内方に位置する
壁体12bの外側面との間にも後に圧縮室となる空間c
が形成され、空間cには吸入室22から低圧の流体が流
入する。この時点で、連結縁12eは連結壁面13h
に、連結縁13eは連結壁面12hにそれぞれに摺接を
開始し、空間cに先行する圧縮室Cの密閉状態を保つよ
うになる。
【0065】図7の状態から旋回スクロール13がπ/
2だけ旋回し図8に示す状態に至る過程では、空間cが
大きさを拡大しながらスクロール圧縮機構の中心に向け
て進行し、空間cに先行する圧縮室Cも密閉状態を保ち
ながら中心に向けて進行し、漸次容積を減少させて流体
を圧縮する。この過程では、連結縁12eと連結壁面1
3h、連結縁13eと連結壁面12hそれぞれの摺接が
継続されており、空間cとの間を封止して圧縮室Cの密
閉状態が保たれる。
【0066】図8の状態から旋回スクロール13がさら
にπ/2だけ旋回し再び図5に示す状態に至る過程で
は、空間cがさらに大きさを拡大しながらスクロール圧
縮機構の中心に向けて進行し、空間cに先行する圧縮室
Cも密閉状態を保ちながら中心に向けて進行し、漸次容
積を減少させて流体を圧縮し、最終的に最小容積とな
る。この過程でも、連結縁12eと連結壁面13h、連
結縁13eと連結壁面12hそれぞれの摺接は継続され
ており、空間cとの間を封止して圧縮室Cの密閉状態が
保たれる。
【0067】最大容積から最小容積(吐出弁26開放時
の容積)に至る圧縮室Cの大きさの変遷は、図5におけ
る圧縮室C→図6における圧縮室C→図7における圧縮
室C→図8における圧縮室Cと見なせる。ここで、それ
ぞれの状態における圧縮室を展開した形状を図9に示
す。
【0068】最大容積となる(a)の状態では、圧縮室
は旋回軸方向の幅が途中で狭くなる異形の短冊状をな
し、その幅はスクロール圧縮機構の外周端側では底面1
2gから上縁12dまでの壁体12bの高さ(もしくは
底面13gから上縁13dまでの壁体13bの高さ)に
ほぼ等しいラップ長Llとなる。また、底面12fから
上縁12cまでの高さ(もしくは底面13fから上縁1
3cまでの壁体13bの高さ)にほぼ等しいラップ長を
Ls(<Ll)とすると、中心側では(Ll+Ll)/
2にほぼ等しいラップ長となる。
【0069】(b)の状態では、圧縮室のラップ長は3
段階となり、外周側はLlにほぼ等しいラップ長、順に
中心に向かって、(Ll+Ll)/2にほぼ等しいラッ
プ長、Lsにほぼ等しいラップ長となる。この状態で
は、(a)の状態と比較して旋回方向の長さが短くなる
とともに、ラップ長Ll,(Ll+Ll)/2の部分が
短くなり、さらにラップ長Lsの部分が現れる。
【0070】(c)の状態では、圧縮室は中心側に移動
することで旋回方向の長さがさらに短くなる。しかもラ
ップ長Llの部分が消滅してしまい、ラップ長が(Ll
+Ll)/2,Lsの2段階となる。
【0071】(d)の状態では、圧縮室は(c)の状態
と同じくラップ長が(Ll+Ll)/2,Lsの2段階
となる。この状態では、(c)の状態と比較して旋回方
向の長さが短くなるとともに、ラップ長(Ll+Ll)
/2が短くなる。この後はラップ長(Ll+Ll)/2
の部分が消滅し、最終的に吐出弁26が開放して流体が
吐出される。
【0072】上記スクロール圧縮機においては、圧縮室
の容積変化が、従来のように旋回面に平行な断面積の減
少のみによって引き起こされるのではなく、図7に示し
たように旋回軸方向の幅の減少と断面積の減少とによっ
て相乗的に引き起こされる。
【0073】したがって、壁体12b,13bを段付き
形状とし、スクロール圧縮機構の外周端寄りと中心寄り
とで壁体12b,13bのラップ長を変化させ、圧縮室
Cの最大容積を大きくしたり最小容積を小さくしたりす
ることで、壁体どうしのラップ長が一定である従来のス
クロール圧縮機に比べて圧縮比を向上させることができ
る。
【0074】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
2の実施形態を図10に示して説明する。なお、上記第
1の実施形態において既に説明した構成要素には同一符
号を付して説明は省略する。本実施形態においては、連
結縁12eとチップシール27eとを接続する継手部
が、図10(a)に示すように連結縁12eに形成され
た溝30とチップシール27eと形成されて溝30に嵌
合される填め合わせ部31とから構成されている。溝3
0の開口部には底部よりも幅の狭い狭窄部32が形成さ
れ、填め合わせ部31には狭窄部32に係止する膨出部
33が形成されている。
【0075】填め合わせ部31、膨出部33はチップシ
ール27eと一体成形され、溝30、狭窄部32は固定
スクロール12製作時に切削加工により形成されたもの
である。特に溝30は断面視円形の部分をドリルによる
切削で形成した後、連結縁27eの表面に抜ける部分を
狭窄部32を残しながら切削することで形成される。ま
た、チップシール27eの表面は連結縁27eの摺接面
の一部をなすように曲面状に形成されている。連結縁1
3eとチップシール28eとの間にも同様の継手部が設
けられている。
【0076】上記スクロール圧縮機においては、填め合
わせ部31に形成された膨出部33が狭窄部32に係止
し、溝30からの填め合わせ部31の離脱を阻むことに
より、填め合わせ部31を一体に形成されたチップシー
ル27eが連結縁12eからの離脱を防止されるので、
圧縮機の円滑な運転が可能になる。
【0077】なお、本実施形態においてはチップシール
27e,28eの表面を連結縁12e,13eの摺接面
に連続する曲面状に形成したが、連結縁27e,28e
の摺接面は曲面状をなすとは限らず、直線で構成された
多角形状である場合も考えられる。その場合はチップシ
ール27e,28eの表面も直線状に形成される。
【0078】また、図10(b)に示すように、溝30
を断面視すると等脚台形状にし、これに合わせてチップ
シール27eも断面視等脚台形状にして両者を填め合わ
せるようにしても同様の効果が得られる。填め合わせ部
および膨出部はチップシール27eそのものに形成され
ることとなる。
【0079】さらに、図10(c)に示すように、溝3
0を断面視すると凸形状にし、溝30の手前側に溝の底
側より狭くなる狭窄部32を設け、これに合わせてチッ
プシール27eも基端部分に膨出部33を形成して手前
側が狭くなる形状にし、両者を填め合わせるようにして
も同様の効果が得られる。
【0080】また、図11においては、チップシール2
7eが、連結縁12eの円弧状の摺接面全体をなすよう
に形成されている。チップシール28eも同様に形成さ
れている。この場合は、チップシール27eが連結壁面
13hに対する連結縁12eの摺接面全体をなすことに
より、連結縁12eと連結壁面13hとが摺接している
間は常にチップシール27eが効果を発揮して気密性が
高められるので、スクロール圧縮機の性能のさらなる向
上が図れる。
【0081】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
3の実施形態を図12に示して説明する。なお、上記各
実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を
付して説明は省略する。本実施形態においては、チップ
シール27eが、上縁12c,12dに沿って設けられ
る他のチップシール27c,27dに連続し、底面13
f,13gとの気密性保持をも担う形状となっている。
チップシール28eも同様の形状をなしている。
【0082】従来の構造に、チップシール27dとチッ
プシール27eを一体とした構造、或いはチップシール
27d,27e,27cを一体とした構造が開示されて
いる(詳細については特開平8-28461、特開平8-28461を
参照されたい)。しかし、これらの構造では、段部が離
間した時に、チップシールが片持ちになる、或いはチッ
プシール溝方向に離脱するため、信頼性が低下する。
【0083】図12(a)に示すスクロール圧縮機にお
いては、チップシール27eを他のチップシール27d
に連続して設けている。また、分割したチップシール2
7cの端面がチップシール27eの先端を押さえている
ため連結縁12eと連結壁面12hとの摺接が解消され
ている間も、チップシール27cの端面がチップシール
27eの片持ち側を支持し、かつチップシール27eが
連結縁12eから離脱を防止するため、圧縮機の円滑な
運転が可能になり、信頼性が向上する。図12(b)で
は、チップシール27eの端部とチップシール27cの
端部とを鈎形に組み合わせることで、チップシール27
eだけでなく、チップシール27cが離間時に浮き上が
るのを防止でき、さらに信頼性が向上する。
【0084】なお、本実施形態においてはチップシール
27dとチップシール27eを一体としたが、図13
(a)に示すようにチップシール27cと27eを一体
化し、チップシール27dのみを分割した構成、あるい
は、図13(b)に示すようにチップシール27d,2
7e、27cすべてを一体とした構成としても構わな
い。すべてのチップシールを一体とした場合、離間時の
脱落は、チップシール27cとチップシール27dの端
部とチップシール溝の隙間を小さくすることで防止し、
信頼性が向上する。
【0085】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
4の実施形態を図14に示して説明する。なお、上記実
施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付
して説明は省略する。本実施形態においては、連結縁1
2eとチップシール27eの間に弾性体を有し、前記連
結縁12eから離間する方向に付勢する構成となってい
る。上記スクロール圧縮機においては、段部摺接時に摺
接部の気密性が高められるため、スクロール圧縮機の性
能の更なる向上が図れる。
【0086】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
5の実施形態を、図15に示して説明する。なお、上記
実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を
付して説明は省略する。本実施形態においては、連結縁
12eとチップシール27eの間に弾性体を有し、か
つ、弾性体29と連結縁12e、弾性体とチップシール
27eをそれぞれ固定している。このとき、弾性体29
の自然長(l0)より、連結縁12eの溝深さ(g)の
方を長くした構成となっている。上記スクロール圧縮機
においては、段部摺接時に摺接部の気密性が高められ、
スクロール圧縮機の性能の更なる向上が図れる。また、
弾性体でチップシール27eと連結縁12eを固定し、
かつg>l0となるように寸法を規制するため脱落を防
止でき高い信頼性が得られる。
【0087】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
6の実施形態を図16に示して説明する。なお、上記実
施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付
して説明は省略する。本実施形態においては、連結縁1
2eに設けられたチップシール27eが連結壁面と摺接
する状態において、初期形成時の寸法にて、スクロール
部材組み込み時に、チップシール27eと連結壁面が接
触するように構成されている。これによると、簡単な構
造で段部摺接時に摺接部の気密性が高められ、スクロー
ル圧縮機の性能の更なる向上が図れるとともに、コスト
低減が図れる。
【0088】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
7の実施形態を説明する。本実施形態においては、段部
シール用のチップシール27eの材料が高分子で構成さ
れている。これによると、段部摺接時に摺接部の気密性
が高められ、スクロール圧縮機の性能の更なる向上が図
れるとともに、コスト低減が図れる。
【0089】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
8の実施形態を図17に示して説明する。なお、上記各
実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を
付して説明は省略する。本実施形態においては、連結壁
面12h,13hそれぞれに、軟質の被覆材34が層を
なして配設されている。この軟質の被覆材34にはNY
P3(商品名;ニチアス製)が採用され、連結縁12
e,13eの摺動によって摩耗してしまうようになって
いる。上記スクロール圧縮機においては、被覆材34が
圧縮機の運転を続けるうちに摩耗してしまうが、連結壁
面12h,13hと連結縁13e,12eとの間で隙間
を生じた部分だけは被覆材34が残り、連結縁12eの
旋回動作になじんで連結壁面13hとの間の気密性が高
められるので、スクロール圧縮機の性能のさらなる向上
が図れる。
【0090】なお、被覆材34は、例えば連結壁面12
h(13h)と底の浅い底面12f(13f)のうちチ
ップシールの設けられない部分とに被覆材34を配設し
たり(図18(a)参照)、連結壁面12h(13h)
と底の浅い底面12f(13f)とに被覆材34を配設
したり(図18(b)参照)、連結壁面12h(13
h)と底の浅い底面12f(13f)と底の深い底面1
2g(13g)とに被覆材34を配設したり(図18
(c)参照)、連結壁面12h(13h)と底の深い底
面12g(13g)、底の浅い底面12f(13f)の
うちチップシールの設けられない部分とに被覆材34を
配設したり(図18(d)参照)、連結壁面12h(1
3h)と底の深い底面12g(13g)とに被覆材34
を配設したり(図18(e)参照)しても構わない。こ
れらを採用することにより、上記効果のさらなる向上が
図れる。
【0091】また、被覆材34は、連結縁12e,13
eに配設しても同様の効果が得られる。例えば、連結縁
12e(13e)と低位の上縁12c(13c)のうち
チップシールの設けられない部分とに被覆材34を配設
したり(図19(a)参照)、連結縁12e(13e)
と低位の上縁12c(13c)とに被覆材34を配設し
たり(図19(b)参照)、連結縁12e(13e)と
高位の上縁12d(13d)と低位の上縁12c(13
c)とに被覆材34を配設したり(図19(c)参
照)、連結縁12e(13e)と高位の上縁12d(1
3d)、低位の上縁12c(13c)のうちチップシー
ルの設けられない部分とに被覆材34を配設したり(図
19(d)参照)、結縁12e(13e)と高位の上縁
12d(13d)とに被覆材34を配設したり(図19
(e)参照)しても構わない。これらを採用することに
より、上記効果のさらなる向上が図れる。
【0092】また、被覆材34には、NYP3の他にす
ずや鉛のメッキあるいは溶射、リン酸鉄、二硫化モリブ
デン系のACコート(商品名:旭千代田工業製)の被膜
等を採用しても構わない。
【0093】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
9の実施形態を図20および図21に示して説明する。
なお、上記各実施形態において既に説明した構成要素に
は同一符号を付して説明は省略する。本実施形態におい
ては、図20に示すように、連結壁面12hを有する端
板12aの一部が本体部分と分離されて段差をなすブロ
ック35となっている。ブロック35は、内外に隣り合
う壁体12b,12b間を渦方向に移動可能であるとと
もに、端板12a本体との間に介装された金属製の圧縮
バネ(付勢手段)36により渦方向外方に付勢されてい
る。圧縮バネ36には耐食性に富む材質のものが採用さ
れている。
【0094】また、ブロック35には、図21に示すよ
うに、端板12a本体との摺動面にその移動方向に沿っ
てガイド溝35aが設けられ、端板12a本体には、ガ
イド溝35aに遊嵌される軸体37が固設されている。
ブロック35は、ガイド溝35aに遊嵌された軸体37
が案内役となってガイド溝35aの配設方向、すなわち
渦方向にガイド溝35aの長さに相当する範囲において
移動可能となっている。その移動範囲は、連結縁13e
が連結壁面12hから最も離間したときにも連結壁面1
2hが連結縁12eに接するように旋回半径の2倍程度
に設定されている。端板13aについても同様の構造が
採用されている。
【0095】上記スクロール圧縮機においては、ブロッ
ク35を圧縮バネ36によって渦方向外方に付勢するこ
とにより、連結縁13eに連結壁面12hが押し当てら
れることとなって気密性が高められる。しかも、ブロッ
ク35の上記のごとく移動範囲を適切に設定すれば、本
来は摺接が解消されている間でも連結縁13eに連結壁
面12hを押し当てることが可能になる。これにより、
連結縁13eと連結壁面12hとが気密性を高く、かつ
常時摺接されることになるので、スクロール圧縮機の性
能のさらなる向上が図れる。
【0096】また、ガイド溝35aと軸体37との関係
によってブロック35の移動範囲が規定され、ブロック
35をその移動方向に支障なく導くことが可能となるの
で、圧縮機の円滑な運転が可能になる。
【0097】なお、本実施形態においてはブロック35
の付勢手段として金属製の圧縮バネ36を採用したが、
十分な耐食性、耐久性を備えるものであればその他の弾
性体を採用しても構わない。また、弾性体を採用せずに
圧縮室Cに連通する空間を設けておきブロック35を移
動自在に保持しただけの構成としても、ブロック35の
後方には背圧が作用して付勢されるので、同様の効果が
得られる。
【0098】また、本実施形態においてはブロック35
にガイド溝35aを、端板12a本体に軸体37を設け
たが、ブロック35に軸体を、端板12a本体にガイド
溝を設けた構成としても構わない。
【0099】次に、本発明に係るスクロール圧縮機の第
10の実施形態を図22に示して説明する。なお、上記
各実施形態において既に説明した構成要素には同一符号
を付して説明は省略する。本実施形態においては、図2
2に示すように、チップシール27eは設けられず、チ
ップシール27c,27dのみ設けられた構造となって
いる。連結縁12e、チップシール27dおよび溝12
lの形状は図19等と同じである。
【0100】チップシール27cをはめ込む溝12k
は、渦方向の外方に延長されて連結縁12eに達し、連
結縁12eから渦方向にさらに掘り進んで形成された凹
部40に連続している。チップシール27cは、溝12
kの形状に合わせて延長され、端部41を凹部40には
め込まれている。なお、旋回スクロール13にも同様の
構造が設けられていることはいうまでもない。
【0101】この構造では、凹部40にチップシール2
7cの端40部がはめ込まれるので、連結縁12eと連
結壁面13hとが離間したときでもチップシール27c
が溝12kから浮き上がらず、信頼性が向上する。ま
た、この構造は、連結縁12eにチップシールを設けな
いので、スクロールの段差を大きくして高い圧縮比を実
現しようとする場合には適さないが、そうでない場合に
は、加工や組立が簡単で生産性が高く、製造コストも安
価なので好ましい。
【0102】なお、上記各実施形態においては連結縁1
2e,13eが旋回スクロール13の旋回面に垂直に形
成され、これに対応して連結壁面12h,13hも旋回
面に垂直に形成されているが、連結縁12e,13e、
連結壁面12h,13hは互いの対応関係を守っていれ
ば旋回面に垂直である必要はなく、例えば旋回面に対し
て傾斜するように形成しても構わない。
【0103】また、上記各実施形態においては固定スク
ロール12、旋回スクロール13とともに1つの段差を
有する段付き形状を採用したが、本発明に係るスクロー
ル圧縮機は段差を複数有するものについても実施可能で
ある。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載のスクロール圧縮機によれば、連結縁にシール
部材を設けることにより、連結壁面との気密性が向上す
るので、圧縮比を高めてスクロール圧縮機の性能を向上
させることができる。さらに、段部シール材(チップシ
ール27e)を段の低いチップシール面より深く埋め込
むことで、段部シール材の離脱を防止でき、その結果、
圧縮機の円滑な運転が高い信頼性を有して可能になる。
【0105】請求項2記載のスクロール圧縮機によれ
ば、填め合わせ部に形成された膨出部が溝の開口部に形
成された狭窄部に係止し、溝からの埋め合わせ部の離脱
を防止することにより、埋め合わせ部を連結されたシー
ル部材が、溝を形成された連結縁からの離脱を防止され
るので、圧縮機の円滑な運転が高い信頼性を有して可能
になる。
【0106】請求項3記載のスクロール圧縮機によれ
ば、段部シール部材を他のシール部材に連続して設け離
間にの脱落を防止するとともに、シール部材の片持ち支
持を防止するので、圧縮機の円滑な運転が高い信頼性を
有して可能になる。
【0107】請求項4記載のスクロール圧縮機によれ
ば、シール部材に設けられた凸部が、凹所の内部で遊び
を与えられた分だけ自在に変位するため、シール部材が
溝から脱落せず、圧縮機の円滑な運転が高い信頼性を有
して可能になる。
【0108】請求項5記載のスクロール圧縮機によれ
ば、溝に弾性体を設けることにより、連結縁と連結壁面
とが摺接する時にはシール部材が連結壁面に押し当てら
れることになり、気密性がさらに向上するので、スクロ
ール圧縮機の性能の更なる向上が図れる。
【0109】請求項6記載のスクロール圧縮機によれ
ば、溝に弾性体を設けることにより、連結縁と連結壁面
とが摺接する時にはシール部材が連結壁面に押し当てら
れることになり、気密性がさらに向上するので、スクロ
ール圧縮機の性能の更なる向上が図れる。また、摺接し
ていない時のシール材の離脱防止をシール材と連結縁を
弾性体で固定し、溝深さ(g)を弾性体の自然長
(l0)より大きくする(g>l0)ことで行う。その結
果、圧縮機の円滑な運転が高い信頼性を有して可能にな
る。
【0110】請求項7記載のスクロール圧縮機によれ
ば、初めから段部シール部材を摺接面に当てるように設
定すれば、気密性が高まるため、スクロール圧縮機のさ
らなる向上が図れる。
【0111】請求項8記載のスクロール圧縮機によれ
ば、段部シール部材が高分子で形成されているため、複
雑な形状を比較的簡単に製造することが可能となる。
【0112】請求項9記載のスクロール圧縮機によれ
ば、被覆材が圧縮機の運転を続けるうちに連結縁の旋回
動作になじみ、連結縁と連結壁面との間の気密性が高め
られるので、スクロール圧縮機の性能のさらなる向上が
図れる。
【0113】請求項10記載のスクロール圧縮機によれ
ば、分離された端板の一部を付勢手段によって渦方向外
方に付勢することにより、連結縁に連結壁面が押し当て
られることとなって気密性が高められる。しかも、端板
の一部の移動範囲を適切に設定すれば、本来は連結縁と
連結壁面との摺接が解消されている間でも連結縁に連結
壁面を押し当てることが可能になる。これにより、連結
縁と連結壁面とが気密性を高く、かつ常時摺接されるこ
とになるので、スクロール圧縮機の性能のさらなる向上
が図れる。
【0114】請求項11記載のスクロール圧縮機によれ
ば、ガイド溝と軸体との関係により、分離された端板の
一部の移動範囲が規定されるとともに、端板の一部をそ
の移動方向に支障なく導くことが可能となるので、圧縮
機の円滑な運転が可能になる。
【0115】請求項12記載のスクロール圧縮機によれ
ば、スクロール側の凹部にシール部材の端部がはめ込ま
れているので、連結縁と連結壁面とが離間したときでも
シール部材が溝から脱落せず、圧縮機の円滑な運転が高
い信頼性を有して可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスクロール圧縮機の第1の実施
形態を示す側断面図である。
【図2】 固定スクロール、旋回スクロールそれぞれの
斜視図である。
【図3】 上縁と連結縁との間に設けられるリブ、およ
び底面と連結壁面との間に設けられるリブを示す側断面
図である。
【図4】 連結縁に設けられるチップシールを旋回軸方
向および横方向から見た平面図である。
【図5】 スクロール圧縮機の駆動時における流体圧縮
の過程を示す状態説明図である。
【図6】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図7】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図8】 同じく、スクロール圧縮機の駆動時における
流体圧縮の過程を示す状態説明図である。
【図9】 最大容積から最小容積に至る圧縮室の大きさ
の変遷を示す状態説明図である。
【図10】 本発明に係るスクロール圧縮機の第2の実
施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチップシ
ールを旋回軸方向から見た平面図である。
【図11】 同じく本発明に係るスクロール圧縮機の第
2の実施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチ
ップシールを旋回軸方向から見た平面図である。
【図12】 本発明に係るスクロール圧縮機の第3の実
施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチップシ
ールを旋回軸方向または横方向から見た平面図である。
【図13】 本実施形態に関し他に採用し得るチップシ
ールの形態を示す側面図または斜視図である。
【図14】 本発明に係るスクロール圧縮機の第4の実
施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチップシ
ールを旋回軸方向から見た平面図である。
【図15】 本発明に係るスクロール圧縮機の第5の実
施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチップシ
ールを旋回軸方向から見た平面図である。
【図16】 本発明に係るスクロール圧縮機の第6の実
施形態を示す図であって、連結縁に設けられるチップシ
ールを旋回軸方向から見た平面図である。
【図17】 本発明に係るスクロール圧縮機の第8の実
施形態を示す図であって、スクロール組み付け前の連結
壁面の状態、および組み付けて運転した後の連結壁面の
状態を示す状態説明図である。
【図18】 本実施形態に関し他に採用し得る被覆材の
形成状態(壁面側)を示す斜視図である。
【図19】 本実施形態に関し他に採用し得る被覆材の
形成状態(壁体側)を示す斜視図である。
【図20】 本発明に係るスクロール圧縮機の第9の実
施形態を示す図であって、端板本体から分離させたブロ
ックとその連結構造を示す斜視図である。
【図21】 端板本体とブロック、軸体の関係を示す断
面図である。
【図22】 本発明に係るスクロール圧縮機の第10の
実施形態を示す図であって、固定スクロールの段部の斜
視図、および段部を側方から見た平面図である。
【符号の説明】
12 固定スクロール 12a 端板 12b 壁体 12c,12d 上縁 12e 連結縁 12f 底面 12h 連結壁面 13 旋回スクロール 13a 端板 13b 壁体 13c,13d 上縁 13e 連結縁 13f 底面 13h 連結壁面 27e,28e チップシール 29 圧縮バネ(弾性体) 30 溝 31 填め合わせ部 32 狭窄部 33 膨出部 34 被覆材 35 ブロック(端板の一部) 35a ガイド溝 36 金属バネ(付勢手段) 40 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸岩 保治 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 山崎 浩 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 藤田 勝博 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社冷熱事業本部内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA17 AB02 AB03 BB16 CC04 CC05 CC19 CC38 3H039 AA02 AA12 BB15 CC05 CC31 CC36

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
    体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記
    各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋
    回運動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記各壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位
    の高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付
    き形状とされ、 同じく前記各端板の一側面は、前記各部位に対応し、そ
    の高さが渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数
    の部位を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機に
    おいて、 前記各上縁のうち隣り合う前記部位どうしを繋ぐ連結縁
    に、前記各端板の一側面のうち隣り合う前記部位どうし
    を繋ぐ連結壁面に摺接するシール部材が設けられ、 かつ、該シール部材のスクロール部材からの脱落を防止
    するシール部材保持手段が設けられたことを特徴とする
    スクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記シール部材保持手段が、前記連結縁
    に設けられた溝と、該溝に嵌合されるべく前記シール部
    材に設けられた填め合わせ部と、 前記溝の開口部に形成された該溝の底部よりも幅の狭い
    狭窄部と、 前記填め合わせ部に形成され、前記狭窄部に係止して前
    記溝からの前記填め合わせ部の離脱を阻止する膨出部と
    からなることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 前記シール部材保持手段として、前記連
    結縁に溝が設けられるとともに、該溝に嵌合される前記
    シール部材が、前記各上縁に沿って設置されている溝に
    嵌合される他のシール部材の少なくとも一方に連続して
    設けられており、さらに前記シール部材の他端が係止さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 前記シール部材保持手段として、前記連
    結縁に溝が設けられるとともに該溝に連続して凹所が設
    けられ、該溝に嵌合される前記シール部材に、遊嵌され
    る凸部が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記溝に、該溝に配置された前記シール
    部材を前記連結縁から離間する方向に付勢する弾性体が
    設けられていることを特徴とする請求項2、3または4
    記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記シール部材保持手段が、前記シール
    部材と前記スクロール部材との間に介装されて両者を連
    結する弾性体からなることを特徴とする請求項1記載の
    スクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記シール部材は、形成時の寸法が一方
    のスクロール部材への組み込み時にシール部材先端が他
    方のスクロール部材の壁面に接触するように設定されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    スクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記シール部材が高分子材で形成されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4,5、6ま
    たは7記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁
    体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記
    各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋
    回運動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記各壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位
    の高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付
    き形状とされ、 同じく前記各端板の一側面は、前記各部位に対応し、そ
    の高さが渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数
    の部位を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機に
    おいて、 前記各端板の一側面のうち少なくとも隣り合う前記部位
    どうしを繋ぐ連結壁面に、前記各上縁のうち隣り合う前
    記部位どうしを繋ぐ連結縁の摺動によって摩耗する被覆
    材が配設されていることを特徴とするスクロール圧縮
    機。
  10. 【請求項10】 端板の一側面に立設された渦巻き状の
    壁体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記
    各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋
    回運動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記各壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位
    の高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付
    き形状とされ、 同じく前記各端板の一側面は、前記各部位に対応し、そ
    の高さが渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数
    の部位を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機に
    おいて、 前記各端板の一側面のうち隣り合う前記部位どうしを繋
    ぐ連結壁面が、前記端板の一部とともに端板本体から分
    離され、隣り合う前記壁体間を前記渦方向に移動可能と
    されるとともに、分離された前記端板の一部が前記端板
    本体との間に設けられる付勢手段により前記渦方向外方
    に付勢されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記端板本体または分離された前記端
    板の一部のいずれか一方に、前記端板の一部の前記渦方
    向に沿ってガイド溝が設けられ、 他方には、前記ガイド溝に遊嵌され該ガイド溝内におい
    て前記渦方向への移動を許容される軸体が固設されてい
    ることを特徴とする請求項10記載のスクロール圧縮
    機。
  12. 【請求項12】 端板の一側面に立設された渦巻き状の
    壁体を有し、定位置に固定された固定スクロールと、 端板の一側面に立設された渦巻き状の壁体を有し、前記
    各壁体どうしをかみ合わせて自転を阻止されつつ公転旋
    回運動可能に支持された旋回スクロールとを備え、 前記各壁体の上縁は、複数の部位に分割されかつ該部位
    の高さが渦方向の中心側で低く外周端側で高くなる段付
    き形状とされ、 同じく前記各端板の一側面は、前記各部位に対応し、そ
    の高さが渦方向の中心側で高く外周端側で低くなる複数
    の部位を有する段付き形状とされたスクロール圧縮機に
    おいて、 前記各壁体の上縁に前記渦方向に沿って溝が形成され、
    該溝に前記複数の部位に摺接するシール部材がはめ込ま
    れており、 前記溝は、前記各上縁のうち隣り合う前記部位どうしを
    繋ぐ連結縁に達し、該連結縁から前記渦方向にさらに掘
    り進んで形成された凹部に連続し、該凹部に前記シール
    部材の端部がはめ込まれていることを特徴とするスクロ
    ール圧縮機。
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