JP2002303034A - 床下材の支持構造 - Google Patents

床下材の支持構造

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JP2002303034A
JP2002303034A JP2001111283A JP2001111283A JP2002303034A JP 2002303034 A JP2002303034 A JP 2002303034A JP 2001111283 A JP2001111283 A JP 2001111283A JP 2001111283 A JP2001111283 A JP 2001111283A JP 2002303034 A JP2002303034 A JP 2002303034A
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JP2001111283A
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Nobuyuki Okanaga
信行 岡永
Kiyoshi Akita
清 秋田
Motonori Hasegawa
意法 長谷川
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の床下材を簡単な構成で適正に支持で
きるようにする。 【解決手段】 建築物の床下材Aを支持する支持脚体2
と、この支持脚体2が立設されるベース部材1とを備
え、上記支持脚体2に、床下材Aの支持レベルを調節す
るレベル調節機構21を設け、かつ上記ベース部材1
に、床下面上に載置される接地基板4と、この接地基板
4から上方に突出するとともに、上記支持脚体2の下端
部が台座部5とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床下材と
床下面との間に支持脚体を配設して床下材を支持するよ
うに構成された床下材の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平6−47472号公
報に示されるように、建築物の床下材を構成する大引き
材と、床下面との間に、レベル調節用のスクリューボル
トを有する支持脚体を設置し、このスクリューボルトを
回動操作することにより、上記支持脚体による床下材の
支持レベルを床下材と束石との間隔に対応させて調節す
ることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにコンクリ
ートブロックからなる束石を床下面上に設置するように
構成した場合には、上記支持脚体の下端部が束石を介し
て床下土壌面等に安定して保持されるという利点を有す
る反面、建築現場においてコンクリートを打設する等に
より上記束石を設置する必要があるので、その設置作業
が繁雑であるとともに、施工時間が長くなることが避け
られないという問題があった。
【0004】また、白蟻の食害を受けた既設住宅の木束
を、上記支持脚体と交換して補修する場合には、重量の
ある束石を持って床下内に潜り込む必要があるので、非
常に作業性が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、建築物の床下材を簡単な構成で適正に支持でき
る床下材の支持構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
建築物の床下材を支持する支持脚体と、この支持脚体が
立設されるベース部材とを備え、このベース部材に、床
下面上に載置される接地基板と、この接地基板から上方
に突出するとともに、上記支持脚体の下端部が連結され
る台座部とを設けたものである。
【0007】上記構成によれば、建築物の床下面上にベ
ース部材を設置するとともに、その台座部上に支持脚体
の下端部を連結してベース部材上に立設することによ
り、ベース部材の下端部が床下面に圧接された状態で、
上記支持脚体により床下材が安定して支持されることに
なる。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の床下材の支持構造において、上記支持脚体に、床下材
の支持レベルを調節するレベル調節機構を設けたもので
ある。
【0009】上記構成によれば、建築物の床下面上にベ
ース部材を設置するとともに、その台座部上に支持脚体
の下端部を連結してベース部材上に立設した後、上記支
持脚体による床下材の支持レベルを上記レベル調節機構
によって調節することにより、支持脚体の上端部が床下
材の下面に圧接されるとともに、ベース部材の下端部が
床下面に圧接された状態で、上記支持脚体により床下材
が安定して支持されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項1また
は2記載の床下材の支持構造において、上記台座部の周
壁面から接地基板の外周部に向けて延びる複数本の補強
リブを上記ベース部材に設けたものである。
【0011】上記構成によれば、ベース部材の台座部が
複数本の補強リブによって補強されることにより、簡単
かつ軽量に構成されたベース部材を介して支持脚体の下
端部が床下面上に安定して保持されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3
の何れかに記載の床下材の支持構造において、床下面上
に塗布された接着剤の進出孔となる開口部を上記ベース
部材の接地基板に形成したものである。
【0013】上記構成によれば、床下面上に塗布された
接着剤の一部が上記開口部からベース部材の接地基板上
に進出して硬化することにより、上記接着剤によってベ
ース部材が床下面に安定して保持されることになる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項4記載
の床下材の支持構造において、台座部の周壁部から接地
基板の外周部に向けて延びる第1補強リブと、台座部を
囲繞するように延びる第2補強リブとを上記ベース部材
の上面に設け、上記第1補強リブと第2補強リブとによ
り区画された領域に、上記接着剤の導通孔となる開口部
を形成したものである。
【0015】上記構成によれば、上記開口部から接地基
板上に進出した接着剤が、上記第1補強リブと第2補強
リブとにより区画された領域内において硬化することに
より、上記ベース部材の移動が効果的に規制されること
になる。
【0016】請求項6に係る発明は、上記請求項1〜3
の何れかに記載の床下材の支持構造において、上記ベー
ス部材の裏面に補強リブを突設したものである。
【0017】上記構成によれば、ベース部材の接地基板
が上記補強リブによって補強されるとともに、上記ベー
ス部材が床下土壌面上に設置される際に、この床下土壌
面に上記補強リブが食い込むことによりベース部材が床
下面に安定して保持されることになる。
【0018】請求項7に係る発明は、上記請求項1〜請
求項6の何れかに記載の床下材の支持構造において、上
記支持脚体の下端部と、ベース部材の台座部との間に配
設される高さ調節用のジョイント部材を有し、このジョ
イント部材に支持脚体の下端部を係止するように構成し
たものである。
【0019】上記構成によれば、床下面に凹部が存在す
る等により、床下材と床下面との間隔が設計値よりも著
しく大きい場合には、上記ジョイント部材をベース部材
と上記脚体との間に配設することにより、簡単な構成で
上記間隔と設計値との誤差が吸収されることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る床下材の支
持構造の実施形態を示している。この床下材の支持構造
は、建築物の床下面上に設置されるベース部材1と、こ
のベース部材1上に立設された支持脚体2と、防蟻用薬
剤が塗布または混入された防蟻用シート3とを備え、建
築物の大引き材または根太材(床受け材)等からなる床
下材Aを下方から支持するように構成されている。
【0021】上記ベース部材1は、図2および図3に示
すように、平面から見て正方形に形成されるとともに、
支持脚体2を安定して支持し得る面積を有する接地基板
4と、この接地基板4の上面中央部に突設された台座部
5とを有し、これらがナイロンまたはポリエチレン等の
プラスチック材により一体に形成されている。上記接地
基板4の上面には、台座部5の周壁面から接地基板4の
外周部に向けて放射状に延びる複数本の第1補強リブ6
が設けられるとともに、上記台座部5を囲繞するように
延びる2本の第2補強リブ7が、台座部5を中心として
同心円上に配設されている。また、上記接地基板4の外
周部上面には、所定高さの外周フランジ部8が突設され
るとともに、コンクリート釘等からなる仮止め部材の挿
通部9が設けられている。
【0022】上記ベース部材1の第1補強リブ6は、先
窄まりの板状体からなり、上記第2補強リブ7と交差し
て台座部5の外周面と上記外周フランジ部8とを連結す
るように設置されることにより、上記台座部5および接
地基板4を補強するように構成されている。また、上記
ベース部材1の接地基板4には、後述するように床下面
上に塗布された接着剤Cの進出孔となる開口部10が、
上記台座部5の外周面と第1補強リブ6と第2補強リブ
7とによって区画された領域に形成されている。
【0023】上記台座部5は、接地基板4の上方中央部
に突設された円筒状の周壁部11と、この周壁部11の
上端部を覆う上壁部12と、この上壁部12の中央部か
ら下方に突設された円筒部13と、この円筒部13の外
壁面と上記周壁部11の内壁面とを連結するように放射
状に延びる複数本の補強リブ14とを有している。ま
た、上記上壁部12の上面には、上記支持脚体2の下端
部を係止する6個の係止部15が所定間隔で同心円上に
配設されている。この係止部15は、上記上壁部12の
上面に突設された小径の軸部16と、その上端部に設け
られた大径の頭部17とからなっている。
【0024】上記支持脚体2は、図1に示すように、ビ
ス22により防蟻用シート3とともに床下材1の下面に
固定される上部脚体18と、この上部脚体18にねじ結
合される中間脚体19と、この中間脚体19を回転自在
に支持する下部脚体20とからなり、上記上部脚体18
と中間脚体19とによって床下材Aの支持レベルを調節
するレベル調節機構21が構成されている。なお、上記
上部脚体18、中間脚体19および下部脚体20は、そ
れぞれナイロン等のプラスチック材により形成されてい
る。
【0025】上記上部脚体18は、図4および図5に示
すように、外周面に雄ねじが形成されたねじ軸23と、
ビス22によって床下材Aの下面に固着される固着板2
4とを有し、この固着板24の裏面には、対角線方向に
延びる三角形状の補強リブ25が設けられている。ま
た、上記ねじ軸23の下部外周面には、上部脚体18の
上昇限界を示す凹孔等からなるマーク26が所定の位置
に設けられている。すなわち、上記凹孔26は、上部脚
体18と中間脚体19との結合状態を安定させるために
必要なねじ山数に対応した位置に形成されている。
【0026】上記中間脚体19は、図6に示すように、
上部脚体18のねじ軸23が螺着される雌ねじ27が内
周面に形成された筒状体からなり、その外周面には、周
方向に延びる突条28が形成されるとともに、その上方
に六角形の回動操作部29と、蝶ねじ等からなるロック
部材30(図1参照)の螺着部31と、手動による回動
操作時に把持部として利用される複数個の突部32とが
設けられている。
【0027】上記下部脚体20は、図7および図8に示
すように、上記台座部5の上壁部12に対応した大きさ
を有する円板状の取付板33と、この取付板33の上面
に突設された支持筒部34と、この支持筒部34の下部
外周面および上記取付板33の上面に設けられた補強リ
ブ35,36とを有し、上記支持筒部34の上部内周面
には、上記中間脚体19の突条28が嵌入される凹溝3
7が形成され、上記取付板33には、台座部6の係止部
15に係合される6個の係合溝38が形成されている。
【0028】上記係合溝38は、係止部15の軸部16
に対応した溝幅を有するとともに、円周方向に延びる係
止溝部と、その中央部に形成されて係止部15の頭部1
7に対応した大きさを有する挿通溝部とからなってい
る。そして、上記係合溝38の挿通溝部に上記係止部1
5の頭部17を挿通させた後、上記下部脚体20を回動
操作して上記係止部15の軸部16を上記係止溝部内に
移動させることにより、この係止部15の頭部17と台
座部5の上壁部12との間に、上記下部脚体20の取付
板33が挟持された状態で係止されるようになってい
る。
【0029】上記構成において、図9に示すように、土
間コンクリートBが打設された床下面上の所定位置に接
着剤Cを塗布した後、上記ベース部材1を床下面上に設
置する。このベース部材1を床下面上に設置する際に、
上記接着剤Cの塗布位置と、ベース部材1に設けられた
上記開口部10の位置とを相対応させることにより、こ
の開口部10から上記接着剤Cの一部が、ベース部材1
の接地基板4の上方に進出して硬化することになる。
【0030】そして、中間脚体19の下部を下部脚体2
0の支持筒部34内に挿入して、上記突条28を凹溝3
7に嵌入することにより、中間脚体19と下部脚体20
とを連結するとともに、上部脚体18のねじ軸23を中
間脚体19の所定位置まで螺入することにより、中間脚
体19と上部脚体18とを一体に連結した状態で、上記
係止部15によって下部脚体20の取付板33をベース
部材1に係止する。
【0031】次いで、上記上部脚体18の固着板24上
に防蟻シート3を載置した状態で、支持脚体2の中間脚
体19を回動操作して上部脚体18を上方に螺進させる
ことにより、床下材Aの支持レベルを調節した後に、こ
の床下材Aの下面に上部脚体18を固定する。
【0032】すなわち、上部脚体18の固着板24が防
蟻シート3を介して床下材Aの下面に圧接されるように
レベル調節を行った後、ビス22より上部脚体18の固
着板24を床下材Aに固定するとともに、上記蝶ねじか
らなるロック部材30を回動操作して上記レベル調節機
構21をロックする。このようにして上記床下材Aがベ
ース部材1および支持脚体2を介して下方から支持され
た床下材の支持構造が得られることになる(図1参
照)。
【0033】上記のように建築物の床下材Aを支持する
支持脚体2と、この支持脚体2が立設されるベース部材
1とを備え、上記ベース部材1に、床下面上に載置され
る接地基板4と、この接地基板4から上方に突出すると
ともに、上記支持脚体2の下端部が連結される台座部5
とを設けたため、簡単な構成で、上記床下材Aを適正か
つ安定して支持することができる。
【0034】すなわち、上記ベース部材1の床下面上に
設置される接地基板4の面積を充分に確保することによ
り、支持脚体2の下端部を床下面に安定して支持させる
ことができるとともに、上記支持脚体2の下端部が連結
される台座部5を上記接地基板4の上方に突出させたた
ため、簡単かつ軽量な構成で、上記支持脚体2に作用す
る曲げ荷重および圧縮荷重等を安定して支持することが
できる。
【0035】また、上記接地基板4および台座部5を有
するベース部材1をプラスチック材等によって形成する
ことにより、さらに軽量化することができるとともに、
このベース部材1に施工現場に載置して接着剤Cまたは
コンクリート釘等により固定するだけで簡単に設置する
ことができる。したがって、コンクリートブロック等か
らなる束石上に支持脚体を設置して固定するように構成
された従来例に比べ、上記床下材の支持構造の設置作業
を極めて容易に行うことができるという利点がある。
【0036】なお、上記ベース部材1および支持脚体2
の材質は、特に限定されないが、上記のようにナイロン
等のプラスチック材によって形成した場合には、蟻道の
形成を阻止して、白蟻の食害を効果的に防止できるとい
う利点がある。また、上記実施形態に示すように、支持
脚体2の上端部に防蟻シート3を配設した場合には、支
持脚体2を這い上がってきた白蟻により床下材A等が食
害を受けるのを、さらに効果的に防止することができ
る。
【0037】また、上記実施形態に示すように、床下材
Aの支持レベルを調節するレベル調節機構21を上記支
持脚体2に設けた場合には、建築物の床下面上に上記ベ
ース部材1を設置するとともに、その台座部5上に支持
脚体2の下端部を係止してベース部材1上に立設した
後、上記レベル調節機構21を構成する中間脚体19を
回動操作して支持脚体2による床下材Aの支持レベルを
調節するという簡単な操作で、支持脚体2の上端部を床
下材Aの下面に圧接させるとともに、ベース部材1の下
端部を床下面に圧接させることができる。したがって、
上記床下材Aと床下面との間隔が設計値と異なっている
場合においても、この誤差を上記レベル調節機構21に
よって吸収することができるため、上記ベース部材1お
よび上記支持脚体2により床下材Aを安定して支持でき
るという利点がある。
【0038】さらに、上記実施形態に示すように、ベー
ス部材1に設けられた台座部5の周壁面から接地基板4
の外周部に向けて延びる複数本の第1補強リブ6を上記
ベース部材1に設けた場合には、上記接地基板4および
台座部5の両方を補強することができるため、ベース部
材1の板厚を大きくすることなく、上記支持脚体2の下
端部を床下面上に安定して保持させることができるとい
う利点がある。
【0039】特に、上記実施形態では、複数本の第1補
強リブ6を台座部5の周壁部から接地基板4の外周部に
向けて放射状に設置したため、簡単な構成で上記台座部
5と接地基板4との連結部分を効果的に補強することが
できる。また、上記のように第1補強リブ6と交差して
台座部5を囲繞するように延びる第2補強リブ7を設け
た場合には、簡単かつ軽量な構成で、ベース部材1の全
体を効果的に補強できるという利点がある。
【0040】なお、上記第1,第2補強リブ6,7に代
え、接地基板4の一部を膨出させる等によって補強用ビ
ード部、あるいは上記台座部5と接地基板4との連結部
を補強するアール状の圧肉部等からなる補強部を設ける
ことにより、上記連結部等を補強するように構成しても
よい。また、上記中間脚体19の下端部を回転自在に支
持する上記下部脚体20をベース部材1と一体に形成し
た構造としても良い。
【0041】また、上記実施形態に示すように、ベース
部材1の接地基板4に接着剤Cの進出孔となる開口部1
0を形成した場合には、土間コンクリートB等からなる
床下面上に接着剤Cを塗布してその上に上記ベース部材
1を設置し、上記接着剤Cの一部を上記開口部10から
ベース部材1の接地基板4上に進出させて硬化させるこ
とにより、上記接着剤Cによりベース部材1を床下面に
安定して保持させることができ、その位置ずれ等を効果
的に防止できるという利点がある。
【0042】特に、上記実施形態に示すように、台座部
5の周壁部から接地基板4の外周部に向けて延びる第1
補強リブ6と、台座部5を囲繞するように延びる第2補
強リブ7と台座部5の周壁部とにより区画された領域
に、上記接着剤Cの導通孔となる開口部10を形成した
場合には、この開口部10から接地基板4上に進出した
接着剤Cを上記領域内において硬化させることができ
る。したがって、上記接着剤Cとして粘性が低いものを
使用した場合においても、この接着剤Cが側方に広がっ
て上記ベース部材1の移動を規制する機能が損なわれる
等の問題を生じることがなく、上記接地基板4を床下面
に安定して保持させることができる。
【0043】なお、上記実施形態では、ベース部材1を
土間コンクリートB上に設置した例について説明した
が、床下部の土壌面上に上記ベース部材1を設置するこ
とも可能である。この場合には、例えば図10および図
11に示すように、放射状に伸びる複数の補強リブ40
を上記ベース部材1の裏面に突設した構造とすることが
望ましい。この構成によれば、ベース部材1の接地基板
4を上記補強リブ40によって補強することができると
ともに、上記ベース部材1を床下土壌面上に設置する際
に、この床下土壌面に上記補強リブ40を食い込ませる
ことにより、ベース部材1を床下面に安定して保持させ
ることが可能である。
【0044】なお、上記支持脚体2に設けられたレベル
調節機構21の具体的構成は、上記実施形態に限定され
ることなく種々の変更が可能であり、例えば中間脚体1
9の上下両端部に、それぞれ逆方向のねじ部を形成し、
このねじ部を上記上部脚体18および下部脚体20にそ
れぞれ螺着し、上記中間脚体19を回動操作することに
より、上部脚体18と下部脚体20との両方を螺進させ
るようにしてもよい。
【0045】上記床下材Aおよび床下面間の実際の間隔
と、設計値との誤差が所定値以上となると、上部脚体1
8のねじ軸23と、中間脚体19の雌ねじ27との螺合
量が不足して両脚体18,19の結合強度が不足するこ
とになる。このような弊害を防止するためには、ねじ軸
23の長さの異なる複数種の上部脚体18を予め取り揃
え、これらを適宜選択して使用することにより、上部脚
体18のねじ軸23と、中間脚体19の雌ねじ27との
螺合量を充分に確保して、両脚体18,18の結合強度
を維持できるように構成することが好ましい。
【0046】また、図12に示すように、上記支持脚体
18の下端部と、ベース部材1の台座部5との間に配設
される高さ調節用のジョイント部材41を設け、このジ
ョイント部材41に上記支持脚体18の下端部を係止す
るように構成してもよい。上記ジョイント部材41は、
図13および図14に示すように、上下方向に延びる外
筒42および内筒43と、この外筒42と内筒43とを
連結するように放射状に延びる6本の補強リブ44と、
上端部に設置された上壁部45とを有している。
【0047】上記ジョイント部材41の下端部には、相
隣接する補強リブ44間の下面を覆う底壁部46が3個
所に設けられている。また、上記ジョイント部材41の
上端部には、上記底壁部46を形成する型材の抜き孔と
なる開口部47が形成され、この開口部47と、上記上
壁部45とが交互に配設されている。そして、上記上壁
部45の上面には、小径の軸部16と大径の頭部17と
からなる係止部15が所定間隔で同心円上に設けられて
いる。さらに、上記底壁部46には、ベース部材1の係
止部15に係合される係合溝38が、この係止部15に
対応する位置に形成されている。
【0048】上記構成によれば、ベース部材1の係止部
15をジョイント部材1の係合溝38に係合してベース
部材1の台座部5上にジョイント部材41を係止すると
ともに、このジョイント部材41の係止部15を、上記
支持脚体2の係合溝38に係合して上記ジョイント部材
41上の支持脚体2を係止することにより、このジョイ
ント部材41を介して上記ベース部材1と支持脚体2と
を連結して、この支持脚体2の下端部を支持することが
できる。
【0049】したがって、床下面に凹部が存在する等に
より、床下材Aと床下面との間隔が設計値よりも著しく
大きい場合に、上記ジョイント部材41をベース部材1
と上記脚体2との間に配設することにより、簡単な構成
で上記間隔と設計値との誤差を吸収することができる。
その上で、上記支持脚体2による床下材の支持レベルを
上記レベル調節機構21によって調節することにより、
支持脚体2の上端部を床下材Aの下面に圧接させるとと
もに、ベース部材1の下面を床下面に圧接させた状態
で、上記支持脚体2により床下材Aを安定して支持する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、建築物
の床下材を支持する支持脚体と、この支持脚体が立設さ
れるベース部材とを備え、このベース部材に、床下面上
に載置される接地基板と、この接地基板から上方に突出
するとともに、上記支持脚体の下端部が連結される台座
部とを設けたため、上記支持脚体およびベース部材によ
り建築物の床下材を簡単な構成で適正に支持できるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床下材の支持構造の実施形態を示
す正面図である。
【図2】ベース部材の具体的構成を示す平面図である。
【図3】ベース部材の具体的構成を示す正面断面図であ
る。
【図4】上部脚体の具体的構成を示す底面断面図であ
る。
【図5】上部脚体の具体的構成を示す正面断面図であ
る。
【図6】中間脚体の具体的構成を示す半断面図である。
【図7】下部脚体の具体的構成を示す半断面図である。
【図8】下部脚体の具体的構成を示す平面図である。
【図9】支持脚体の下端部をベース部材に係止した状態
を示す正面断面図である。
【図10】本発明に係る床下材の支持構造の別の実施形
態を示す説明図である。
【図11】ベース部材の具体的構成を示す底面図であ
る。
【図12】本発明に係る床下材の支持構造のさらに別の
実施形態を示す正面図である。
【図13】ジョイント部材の具体的構成を示す平面図で
ある。
【図14】ジョイント部材の具体的構成を示す正面断面
図である。
【符号の説明】
1 ベース部材 2 支持脚体 4 接地基板 5 台座部 6 第1補強リブ 7 第2補強リブ 10 開口部 15 係止部 40 補強リブ 41 ジョイント部材 A 床下材 C 接着剤
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 意法 東京都品川区大井一丁目23番3号 フクビ 化学工業株式会社東京支店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の床下材を支持する支持脚体と、
    この支持脚体が立設されるベース部材とを備え、このベ
    ース部材に、床下面上に載置される接地基板と、この接
    地基板から上方に突出するとともに、上記支持脚体の下
    端部が連結される台座部とを設けたことを特徴とする床
    下材の支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床下材の支持構造におい
    て、上記支持脚体に、床下材の支持レベルを調節するレ
    ベル調節機構を設けたことを特徴とする床下材の支持構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の床下材の支持構
    造において、上記台座部の周壁面から接地基板の外周部
    に向けて延びる複数本の補強リブを上記ベース部材に設
    けたことを特徴とする床下材の支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の床下材の
    支持構造において、床下面上に塗布された接着剤の進出
    孔となる開口部を上記ベース部材の接地基板に設けたこ
    とを特徴とする床下材の支持構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の床下材の支持構造におい
    て、台座部の周壁部から接地基板の外周部に向けて延び
    る第1補強リブと、台座部を囲繞するように延びる第2
    補強リブとを上記ベース部材の上面に設け、上記第1補
    強リブと第2補強リブとにより区画された領域に、上記
    接着剤の導通孔となる開口部を形成したことを特徴とす
    る床下材の支持構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3の何れかに記載の床下材の
    支持構造において、上記ベース部材の裏面に補強リブを
    突設したことを特徴とする床下材の支持構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6の何れかに記載の床
    下材の支持構造において、上記支持脚体の下端部と、ベ
    ース部材の台座部との間に配設される高さ調節用のジョ
    イント部材を有し、このジョイント部材に支持脚体の下
    端部を係止するように構成したことを特徴とする床下材
    の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025309A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Taisei Corp 新設基礎の構築方法および仮設支持板

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