JP2581324Y2 - 施工容易な束立構造 - Google Patents

施工容易な束立構造

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JP2581324Y2
JP2581324Y2 JP8507292U JP8507292U JP2581324Y2 JP 2581324 Y2 JP2581324 Y2 JP 2581324Y2 JP 8507292 U JP8507292 U JP 8507292U JP 8507292 U JP8507292 U JP 8507292U JP 2581324 Y2 JP2581324 Y2 JP 2581324Y2
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房巳 戸田
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、束立構造の改良に関
し、詳しくは、アジャストボルト形式の床束を簡単かつ
安定に装着して施工することができる束石、また既築の
床下地盤上には労少なく束立増設も可能な束立構造、更
に要すれば、そのような束立構造にシロアリ防除効など
の付加機能を持たせることもできる実用的な床下建築技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】束石の上に束を立てゝ大引き材を支え、
その上に根太を架けて床を敷いた床張り構造を束立床と
言い、木造家屋における最下階床の伝統的工法として知
られている。本件出願人は、このような束立床の束石上
に立てる床束の改良工夫を開発テーマとして、大引き材
の支持レベルを調節できるアジャストボルト形式のもの
を多数提案して来ており、極く最近にも防蟻機能を持っ
た床束について実用新案登録出願をしている(例えば、
最近の未公知出願:実願平4-54060号)。
【0003】しかして、この種のアジャストボルト形式
の床束にあっては、地盤上に束石を敷き、各束石の上に
アジャスト式床束を起立状態に設置して支持レベルを調
節しながら大引き材を下から支えるという束立構造が採
られる。
【0004】ところが、このようして構築された束立床
には、後で床束と床束との間に更に床束を増設して床構
造を補強する必要が生じたときに(例えば、床に重量物
を設置する必要が生じた場合など)、その増設補強工事
が非常に難しいという問題がある。
【0005】何んとなれば、補強を要する大引き真下の
地盤上に束石を適切に布置し、その束石の上に正しく床
束を配置して大引き支持レベルを調節することが床下空
間が狭いだけに作業者にとって窮屈で非常に仕事が遣り
にくいからである。
【0006】
【解決すべき技術的課題】本考案は、従来の束立床にお
ける床束の増設補強工事が前述したように困難であった
のに鑑みて為されたもので、新築の場合は言うに及ば
ず、既築の束立床の床束増設の場合にもアジャストボル
ト形式の床束を簡単かつ安定に装着して大引きの補強必
要箇所に正しく配置し必要レベルに的確に支持できる施
工容易な束立構造を提供するを技術的課題とする。
【0007】また、本考案の他の技術的課題は、身動き
の苦しい既設の束立床の床下空間の中でも、些程に無理
な動作をしなくとも適切に補強工事することができる実
用的な束立構造を提供するにある。
【0008】更に、本考案の他の付帯的な技術的課題
は、必要に応じてシロアリ防除効などの付加機能をも持
たせることもできる束立構造を提供するにある。
【0009】
【課題解決のために採用した手段】本考案者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参
照して説明すれば、次のとおりである。
【0010】即ち、本考案は、床束Pが据えられる据付
部11が平坦なブロックBの前記据付部11に、複数の抜止
め突起21を形成した束止ピン2が立設された束石1と;
下敷プレート31の中央部に立筒部32を有し、かつ、前記
プレート31における立筒部32の根元部に固定スロット33
が穿設された台座3と;この台座の立筒部32に挿立して
支持レベルが調節可能なスクリューボルト4を含み、前
記台座3の固定スロット33が束石1の束止ピン2に嵌合
した状態にてスクリューボルト4の支持頭部42が大引き
材5を支持するという手段を採用することによって前述
の技術的課題を解決できる束立構造を実現したのであ
る。
【0011】また、所望にされる場合には、上記床束P
を構成する台座3に薬剤収容部34を周設するという手段
を付加することによって、上記段落8記載の付帯的な技
術的課題も解決できるのである。
【0012】
【実施例】以下、本考案を添附図面に示す実施例に基い
て、更に詳しく説明する。なお、図1は本考案に使用す
る束石の一例を示す斜視図、図2は前記図1の束石に立
設した束止ピンの拡大斜視図、図3は図1の束石を用い
て築成した本考案の実施例たる束立構造の要部斜視図、
図4は本実施例の束立構造に使用する床束の台座の平面
図、図5は同台座の半立断面図、図6は本実施例の束立
構造に使用する床束の分解斜視図である。
【0013】図面上、符号1で指示するものは本実施例
において使用する束石であり、繊維強化発泡コンクリー
トを角板状に成形したブロックBの一面を据付部11と
し、その据付部11の対角線上に束止ピン2が二本植立し
てある(図1参照)。
【0014】本実施例においては、束止ピン2は金属製
であり、束石の据付部11の上面から9mmほど突出してい
る。しかして、本実施例における束止めピン2は、ベー
スフランジ20を中心にして上下対称に成形されており、
ベースフランジ側が太径になった鰓張り型の抜止め突起
21が各々三段ずつ設けられている。したがって、束石1
の基体であるブロックBに埋入せる抜止め突起21(ベー
スフランジ20の下側部分)はアンカーとして機能し、ま
た突出部分に嵌合固定される後述の台座に対しては掛け
止めフランジとして機能することになる(図2参照)。
【0015】図3は上記束石1を用いて築成した本実施
例の束立構造を示すものであるが、束石1の据付部11上
には床束Pの台座3の下敷プレート31が上記抜止め突起
21に固定された状態で取り付られ、この台座3の立筒部
32に挿立されたスクリューボルト4を介して、大引き材
5が地盤上に支持されることになる。
【0016】そこで、本実施例において用いる床束Pに
ついて説明するならば、次のとおりである。すなわち、
図示の床束Pは、円形の下敷プレート31の中央部に立筒
部32を有する台座3と;前記立筒部32に挿入起立される
ところのレベル調節ナット41に螺合され、このナット41
を正逆方向に回転させることにより浮沈昇降して支持ヘ
ッド42のレベルが調節されるスクリューボルト4とによ
り構成されており、これら台座3とスクリューボルト4
は本実施例においては全体が繊維強化プラスチック(ナ
イロン樹脂+グラスファイバー)にて成形されている。
【0017】しかして、台座3の下敷プレート31におけ
る立筒部32の根元部周囲には円弧状で中間部分の切幅が
広い固定スロット33が六つ穿設されており、更にその外
周に凹溝が形成されて薬剤収容部34が周設してある(図
4参照)。それゆえ、この台座3を上記束石1上に設置
する場合には下敷プレート31における固定スロット33の
切幅の広い部分を立設された束止ピン2の抜止め突起21
に合せて上から押し付けると、当該下敷プレート31は弾
力的に撓曲して束止ピン2のベースプレート20部分まで
嵌まり込む。そこで、更に立筒部32を持って当該台座3
を束石1に対し少し回転させると、固定スロット33の狭
隘部分が鰓張った束止めピン2の抜止め突起21のに嵌合
して簡単に抜けない状態になる。
【0018】上記台座3、レベル調節ナット41、および
スクリューボルト4にて構成された床束Pは、このよう
に束石1上に固定して床下地盤における大引き材5の下
側に配置し、レベル調節ナット41の六角部分をレンチ等
の手段で正逆回転させれば、スクリューボルト上端の支
持頭部の高さが簡単に必要なレベル状態に調整されて大
引き材5を支持することができるのである。
【0019】また他方、上記固定スロット33・33…の外
周部に形成した凹溝形の薬剤収容部34には、ホキシムの
如き防蟻剤をマイクロカプセル化して収容しておくと、
シロアリによる蟻道形成を効果的に防止することがで
き、シロアリによる建物の食害を長期的に保全すること
が可能となる。
【0020】本明細書に図解せる実施例は概ね上記のと
おりであるけれども、本考案は前述の実施例に限定され
るものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の
記載内において種々の変更が可能である。
【0021】例えば、前述の実施例および図1において
は、束止ピン20は束石1の床束Pが固定される据付部11
にのみ植立する説明になっているが、据付部11の反対面
にも植設しておくと、天地無用で使用でき、しかも特に
捨コンをして施工する場合に位置逸れ防止に有効とな
る。また、抜止め突起21の形態も、図示例では上下3段
に設けられているが、1段でも有効であり、さらに突起
21の形状も台座3の固定スロットが嵌合した状態になっ
たときに上方への抜止め抵抗が生ずる形状ならば節状、
瘤状、ローレット状など種々の凸凹形状を採択可能であ
る。
【0022】また、束石1は、上記実施例では繊維強化
発泡コンクリートで成形したものを使用する例を挙げて
いたが、通常のコンクリートブロックと同じコンクリー
ト材を使用してもよく、またFRPで作ったり、廃棄プ
ラスチック材を再生して作ってもよい。
【0023】さらに、前述の実施例においては、床束P
を構成する台座3およびスクリューボルト4として繊維
強化ナイロン樹脂をインジェクション成形したものを使
用する例を挙げたけれども、アルミ材料や鋼材等の金属
製とすることを可能である。
【0024】
【考案の効果】以上実施例を挙げて説明したとおり、本
考案によれば、床束が据え付けられる据付部に抜止め突
起を持った束止めピンを立設した束石を使用するので、
新築の際に便利であることは言うに及ばず、既築の束立
床に床束を増設して大引き材を補強工事する際にも、狭
くて身動きが困難な床下空間の中でも、大引き材におけ
る補強必要箇所に簡単かつ迅速安定に、しかも正しい位
置に束石とアジャストボルト形式の床束を配置すること
が可能となる。
【0025】また、本考案においては、束止ピンを立設
した束石に安定的にバヨネット式に嵌合固定することが
できる特殊機構のアジャストボルト形式の床束を採用し
ているところから、床束のレベル調節をするためにスク
リューボルト機構部分を回しても、台座部分が確りと束
石に固定されているために従来のように床束が空回りす
ることがなく、狭い床下空間の中でも確実にレベル合わ
せができる。
【0026】さらに、本考案で使用する床束の台座の周
囲に薬剤収容部を設ける場合には、例えば、この薬剤収
容部にシロアリ防除剤(防蟻剤)を収容しておくことに
より建物の防蟻対策として極めて有効である。
【0027】このように本考案によれば、束立床におい
て従来極めて困難であった大引き材の補強増設工事にお
ける作業が非常に簡素で楽になり、しかも床束の台座に
薬剤収容部を設けた場合には其処に防蟻剤を収容してシ
ロアリ対策としたり、防臭剤を収容して床下防臭対策と
したり、乾燥剤を収容して床下の防湿対策としたりする
ことも容易になる等、頗る実用性の高い束立構造を実現
することができる。よって、本考案は、産業上の利用価
値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用して製した束石の一例を示す斜視
図である。
【図2】図1の束石に立設した束止ピンの拡大斜視図で
ある。
【図3】図1の束石を用いて築成した本実施例束立構造
の要部斜視図である。
【図4】本実施例の束立構造に使用する床束の台座の平
面図である。
【図5】本実施例の束立構造に使用する床束の台座の半
立断面図である。
【図6】本実施例の束立構造に使用する床束の分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 束石、 11 (束石の)据付部、2 束立ピ
ン、 21 (束立ピンの)抜止め突起、3 台座、31
(台座の)下敷プレート、32 (台座の)立筒部、33
(台座の)固定スロット、4 スクリューボルト、41
(スクリューボルトの)レベル調節ナット、42 (スク
リューボルトの)支持頭部。B ブロック、P 床束。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床束Pが据えられる据付部11が平坦なブ
    ロックBの前記据付部11に、抜止め突起21を形成した束
    止ピン2が複数立設された束石1と;下敷プレート31の
    中央部に立筒部32を有し、かつ、前記プレート31におけ
    る立筒部32の根元部に固定スロット33が穿設された台座
    3と;この台座の立筒部32に挿立された支持レベルが調
    節可能なスクリューボルト4とを包含し、前記台座3の
    固定スロット33が束石1の束止ピン2に嵌合した状態に
    てスクリューボルト4の支持頭部42が大引き材5を支持
    することを特徴とした施工容易な束立構造。
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JPH0647472U JPH0647472U (ja) 1994-06-28
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