JP2000170302A - 高さ調節床束のチャッキング・レベルロック機構 - Google Patents

高さ調節床束のチャッキング・レベルロック機構

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JP2000170302A
JP2000170302A JP10344668A JP34466898A JP2000170302A JP 2000170302 A JP2000170302 A JP 2000170302A JP 10344668 A JP10344668 A JP 10344668A JP 34466898 A JP34466898 A JP 34466898A JP 2000170302 A JP2000170302 A JP 2000170302A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラブ等に所定のレベルに自在に調節して配
設でき、かつ、設定したレベルを狂いなく確実かつ安定
にロックできて高精度で耐久性に富んだ床構造物を迅速
に構築できるチャッキング・レベルロック機構の高さ調
節床束を提供すること。 【解決手段】 レベル調節するためのスクリューロッド
が螺合せるスタンド雌ネジ筒や床支承雌ネジ筒の外周面
に凸縁を各々形成する一方、この凸縁にフック片を掛合
させた状態でロックナットを前記スクリューロッドに螺
装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さ調節床束の改
良、詳しくは、大引き等のスリーパー部材やフロアボー
ドを、スラブや束石上に所定のレベル位置に自在に調節
して配設できて、しかもレベル揃えが済んだところで設
定したレベルが狂わないように確実かつ安定にロックで
きて高精度で耐久性に富んだ床構造物を構築できる高さ
調節床束のチャッキング・レベルロック機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、最近における建造物に関
しては工事全般に亙って工期の短縮化と工費の節減とが
求められており、その要請は床工事にも及んでいる。こ
のような事情から、最近の床工事においては現場におけ
る束立てなどの木工作業は極力少なくするためにアジャ
ストボルト機構を利用した高さ調節式床束を用いて床を
構築する床工法が一般に普及してきた。
【0003】ところが、従来周知の高さ調節床束は、図
1におけるスタンド雌ネジ筒1と、この雌ネジ筒1に上
げ下げ自在に螺合せるスクリューロッド2と、このスク
リューロッド2の上部に上げ下げ調節自在に螺合せる床
支承雌ネジ筒3とを単純に組み合せたアジャストボルト
機構であった。このため、例えば施工後に床上での人の
活動(歩行、起居振舞い、運動など)を通じ不可避的に
生ずる振動、あるいはエアコン等の作動で生ずる微振動
で床束のスクリューロッド2と雌ネジ筒1・3との螺合
位置が回り動いて床レベルが狂ってしまうという問題が
出てきた。
【0004】そこで、本件発明者は、図1におけるスク
リューロッド2とスタンド雌ネジ筒1および床支承雌ネ
ジ筒3との間にロックナット4a・4aを螺装して、床支承
雌ネジ筒1の支承レベルが設定された状態で、前記ロッ
クナット4a・4aをスタンド雌ネジ筒1の上端面と床支承
雌ネジ筒3の下端面とに螺合圧接させ、ロックナット4a
・4aの緊締摩擦力によりスクリューロッド2の回り動き
を阻止しようとの試みをしてみた。
【0005】なるほど、スクリューロッド2に螺合した
状態のロックナット4a・4aをスタンド雌ネジ筒1の上端
面と床支承雌ネジ筒3の下端面とに螺合圧接させると、
スクリューロッド2は雌ネジ筒1・3とロックナット4a
・4aとが圧接した状態で各々背反方向へ引っ張られるよ
うな作用を受けるので、スクリューロッド2と雌ネジ筒
1・3との摩擦抵抗も大きくなって確かに回り動きが低
減されることになる。しかしながら、床上での人の活動
による生活振動やエアコンなどの機械振動は、絶え間な
く継続するものであって、特にエアコンなどの微振動は
ロックナットでシッカリとロックしてあっても、束床に
おけるアジャストボルト機構の結合を狂わせてしまうの
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のアジ
ャストボルト機構の高さ調節床束に前述のごとき難点が
あったことに鑑みて為されたものであって、スラブない
し束石上に所定のレベルに自在に調節して配設すること
ができ、しかもレベル揃えが済んだところで設定したレ
ベルを狂いなく確実、かつ、安定にロックできて高精度
で耐久性に富んだ床構造物を迅速に構築できるチャッキ
ング・レベルロック機構を備えた実用的な高さ調節床束
を提供することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するために採用した手段】本発明者が上記
技術的課題を解決するために採用した手段を、添附図面
に参照して説明すれば、次のとおりである。
【0008】即ち、本発明は、上端部の外周面には凸縁
11、内周面には雌ネジSが形成されており、かつ、スラ
ブ、束石等のベース上に立設可能なスタンド雌ネジ筒1
と;この雌ネジ筒1の雌ネジ42に上げ下げ自在に螺合
し、かつ、上部には床支承部33を有するスクリューロッ
ド2と;このスクリューロッド2に螺合して当該スクリ
ューロッド2と前記スタンド雌ネジ筒1との位置関係を
ロックさせる部材であって、スタンド雌ネジ筒1の凸縁
11に掛合せるフック片41を備えたロックナット4と;に
よって高さ調節床束のチャッキング・レベルロック機構
を構成した点に特徴がある。
【0009】また、本発明は、床組構造部を支承する床
支承部33を上部に備え、かつ、下端部の外周面には凸縁
31を有すると共に、下向きの筒部内周面には雌ネジ溝が
形成された床支承雌ネジ筒3と;この床支承雌ネジ筒3
に上げ下げ自在に螺合し、前記床支承部33のレベルを調
節するスクリューロッド2と;このスクリューロッド2
に螺合して当該スクリューロッドと前記床支承雌ネジ筒
3との位置関係をロックさせる部材であって、床支承雌
ネジ筒の凸縁31に掛合せるフック片41を備えたロックナ
ット4と;によって高さ調節床束のチャッキング・レベ
ルロック機構を構成した点に特徴がある。
【0010】さらに、本発明は、スラブまたは束石上に
設置すべきスタンド雌ネジ筒1と、この雌ネジ筒1に上
げ下げ自在に螺合せるスクリューロッド2と、このスク
リューロッド2の上部に上げ下げ自在に螺合せる床支承
雌ネジ筒3と、この床支承雌ネジ筒3および前記スタン
ド雌ネジ筒1とスクリューロッド2とのレベル位置関係
をロックする一対のロックナット4・4との組み合わせ
から成る高さ調節床束を技術的前提とするものであっ
て、前記スタンド雌ネジ筒1の上端外周面と床支承雌ネ
ジ筒3の下端外周面に凸縁11・31を各々形成する一方、
これらスタンド雌ネジ筒1又は床支承雌ネジ筒3の凸縁
11・31に掛合可能なフック片41・41・・・・を有する一対の
ロックナット4・4を前記スクリューロッド2に螺合さ
せた状態で当該各凸縁11・31に対し前記フック片41・41
・・・・を掛合させ、更に前記スタンド雌ネジ筒1および床
支承雌ネジ筒3と、これに対応するロックナット4・4
とには両者の圧着時に回転滑動を阻止する制動部B1
2 を形成するか、あるいは、この制動部B1 ・ B2
代え、若しくは同制動部B1 ・ B2 に加えてスクリュー
ナット2とスタンド雌ネジ筒1または床支承雌ネジ筒3
との間の空隙部に捻込み可能な楔片43・43をロックナッ
ト4・4の雌ネジ42の終部に突成するという手段を採用
した点に特徴がある。
【0011】本発明を構成する技術要素につき説明を補
足しておくと、上記スタンド雌ネジ筒1の上端外周面お
よび床支承雌ネジ筒3の下端外周面に、各々、凸縁11を
形成する場合、前記スタンド雌ネジ筒1の上端部には第
1延筒部12を連成し、また、床支承雌ネジ筒3の下端部
には第2延筒部32を連成して、前記各延筒部12・32の各
々の外周面に凸縁11又は31を形成するのが加工上、都合
がよい。
【0012】つぎに、上記一対のロックナット4・4
は、例えば、次のように作製するものとする。 スタンド雌ネジ筒1に対応する下側のロックナット
4には、その内周面にスクリューロッド2の雄ネジ溝に
螺合する雌ネジ42を形成すると共に、下縁部にフック片
41・41・・・・を等角度に垂設し、これらのフック片はスタ
ンド雌ネジ筒1の凸縁11に掛合させておき、スクリュー
ロッド2はスタンド雌ネジ筒1の雌ネジ溝とロックナッ
ト4の雌ネジ42との双方に螺合させた状態に組み合せ
る。 床支承雌ネジ筒3に対応する上側のロックナット4
は、これとは反対に上縁部にフック片41・41・・・・を等角
度に立設し、これらのフック片41・41・・・・は床支承雌ネ
ジ筒3の凸縁31に係合して、スクリューロッド2は床支
承雌ネジ筒3の雌ネジ溝とロックナット4の雌ネジ42と
の双方に螺合させた状態に組み合せる。
【0013】また、スクリューロッド2は、その周面の
雄ネジ部を上下領域で逆ネジに構成して、この上部ネジ
溝21aと下部ネジ溝21bの境界部位に回し部22を設けて
おくと使い勝手が良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添附図面に示す実
施形態品に従って更に具体的に説明する。
【0015】図面は本発明を適用して作製した第1実施
形態品であり、チャッキング・レベルロック機構を具備
した合成樹脂(ナイロン66)製の高さ調節床束を表わ
す。図面上、符号1で指示するものはスタンド雌ネジ筒
であり、コンクリートスラブや束石上に立設配置し易い
ようにペディスタル形に成形してある。このスタンド雌
ネジ筒1の上端部には、第1延筒部12が円筒状に突設さ
れており、第1延筒部の周囲には凸縁11が周設してあ
る。本実施形態のスタンド雌ネジ筒1の下端には円形の
定置フランジ13が一体に延設してあり、この定置フラン
ジ13には同心円的に開設した多数の円弧状通孔14と、ア
ンカー孔15を適数設けられている。なお、符号16で指示
するものは、スタンド雌ネジ筒1の立筒部側面と定置フ
ランジ13との間に等角度に形成した補強リブである。
【0016】また、図中、符号2で指示するものはスク
リューロッドであり、その周面には所定歩みのネジ溝21
を有し、上記スタンド雌ネジ筒1と後述の床支承雌ネジ
筒の双方に捻込み・捻戻し自在に螺合する。本実施形態
品のスクリューロッド2は、上側領域と下側領域とで前
記ネジ溝21が逆ネジ関係をなし、上部ネジ溝21aと下部
ネジ溝21bとに区分されており、これら上部ネジ溝21a
と下部ネジ溝21bとの境界部位に手回しハンドル形の回
し部22が一体に成形してある。
【0017】また、図中に符号3で指示するものは床支
承雌ネジ筒であり、雌ネジ筒部3aが下向きに上記スク
リューロッド2に螺合する。この雌ネジ筒部3aの下端
部には第2延筒部32が円筒状に突設してあり、この第2
延筒部32の下端周囲には凸縁31が周設されている。な
お、本実施形態品は、床構造における大引きを支承する
形式に構成してあって、床支承雌ネジ筒3上端の床支承
部33は角底樋形の大引き受けになっており、この床支承
部(大引き受け)33の側板には支承する大引きに釘止め
するための釘孔33a・33a・・・・が開設してある。
【0018】次に、図中に符号4・4で指示するものは
ロックナットであって、一つは上記床支承雌ネジ筒3の
第2延筒部32に対向する如く上記スクリューロッド2の
上部ネジ溝21aに螺合されており、もう一つは上記スタ
ンド雌ネジ筒1の第1延筒部12に対向する如く上記スク
リューロッド2の下部ネジ溝21bに螺合されている。本
実施形態品において第2延筒部32に対応する上側のロッ
クナット4は雌ネジ42を内周面に有し、上端周面には突
端が内側へ屈曲した3つの弾性を有するフック片41が12
0°間隔で立設してある。他方、第1延筒部12に対応す
る下側のロックナット4もまた、内周面に雌ネジ42(上
側のロックナットとは逆ネジ)を有し、同じく3つの弾
性を有するフック片41は下向きに120°間隔に垂設され
てある。本実施形態のロックナット4・4には、スタン
ド雌ネジ筒1および床支承雌ネジ筒3の第1・第2延筒
部に噛合可能なローレットが刻設されており、両者が面
合圧接したとき制動部Bとして機能する(図4参照)。
さらにまた、本実施形態品においては、上下のロックナ
ット4・4の各々に、3つの楔片43が当該ロックナット
内周面とほゞ同一平面に並ぶごとく突設してあって、ス
クリューロット2をスタンド雌ネジ筒1および床支承雌
ネジ筒3にロックナット4・4によって締寄せロックし
たとき、第1・第2延筒部12・32とスクリューロッド2
との間の僅かな空隙に捻込まれて楔止め状態を形成する
ようになっている。
【0019】本実施形態品を使用して大引き組の床構造
を構築するあたっては、図5に示すようにコンクリート
スラブ又は束石の上に本実施形態品である床束P・P・・
・・を所要の間隔で配置し、定置フランジ13部分を接着剤
で接着固定する。この場合、アンカー孔15に適宜コンク
リート釘を打ち込んでアンカーとしてもよい。
【0020】次に、スクリューロッド2がスタンド雌ネ
ジ筒1と床支承雌ネジ筒3との中間に位置するように中
間の回し部22を操作して、全ての床束P・P・・・・の支承
レベルを調節してレベル合せをする。この状態におい
て、上下のロックナット4・4におけるフック片41・41
は、スタンド雌ネジ筒1および床支承雌ネジ筒3の凸縁
11又は31に各々掛合させてある。それゆえ、これらロッ
クナット4・4を各々締寄せる如く捻じ回せば、前記両
雌ネジ筒1・3の第1・第2延筒部12・32端面に刻設され
たローレットB2 と、これに対面するロックナット4・
4の端面に刻設されたローレットとで構成する制動部B
1 とが噛合して回り止め作用を発揮すると同時に、当該
ロックナット4・4に突設した楔片43が第1・第2延筒
部12・32とスクリューロッド2との間の僅かな空隙部に
捻込まれて楔止め状態を形成して、当該床束Pはシッカ
リとレベルロックされて狂いの生じない状態となる。
【0021】そこで、床束P・P・・・・における角底樋形
の床支承部33・33・・・・に大引きJを跨設して側板の釘孔
33a・33a・・・・に釘付けすればよく、こうして架設され
た、大引きJ・J・・・・相互の間に根太掛けLをすれば床
組が完了する。
【0022】本実施形態品の具体的構成ならびに本実施
形態品の床束Pを用いて床組を構築する方法は概ね上記
のとおりであるが、本発明は前述の実施形態に限定され
るものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内にお
いて種々の設計変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0023】例えば、前述の実施形態品における床支承
雌ネジ筒3の床支承部33は、大引きを支承するように角
底樋形に構成してあったが、床支承部33は図6に示す如
く、方形の木板を固着して構成してもよい。このような
木板にて床支承部33を構成した場合には、その当該床束
Pの上に直接フローリングの捨張り板を付設することが
でき、かゝる変更実施も本発明の技術的範囲に属するも
のと言うべきである。
【0024】また、前述の実施形態品においては、スタ
ンド雌ネジ筒1と、スクリューロッド2と、床支承雌ネ
ジ筒3と、この床支承雌ネジ筒3と前記スタンド雌ネジ
筒1に対応する一対のロックナット4・4との組み合せ
によって高さ調節式床束Pが構成されていたが、図7に
示す変形実施形態のように床支承雌ネジ筒を省略した
り、図8に示す変形実施形態のようにスタンド雌ネジ筒
を省略して実施することも可能である。図7の変形実施
形態におけるスクリューロッド2とスタンド雌ネジ筒1
に対するロックナット4の関係は、第1実施形態品にお
けるものと基本的に変わりがなく、ロックナット4はフ
ック片41と楔片43とローレット(制動部)B1 ( 図7で
は隠れて見えず)とを有し、ロックナット4のフック片
41がスタンド雌ネジ筒1の凸縁11に掛合した状態でロッ
クナット4の締寄せにより楔片43がスタンド雌ネジ筒1
とスクリューロット2との間の僅かな空隙部に捻込み楔
止め可能になっている。たゞ、この図7の変形実施形態
にあっては、スクリューロッド2の上端に床支承部33が
設けられている点が第1実施形態品と相違している。ま
た、図8の変形実施形態における床支承雌ネジ筒3とス
クリューロッド2に対するロックナット4の関係も、第
1実施形態品におけるものと基本的に変わりがなく、ロ
ックナット4はフック片41と楔片43とローレット(制動
部)B1 とを有し、ロックナット4のフック片41が床支
承雌ネジ筒3の凸縁31に掛合し、かつ、雌ネジ42がスク
リューロッド2に螺合した状態で締寄せ操作することに
より楔片43が床支承雌ネジ筒3とスクリューロット2と
の間の空隙に捻じ込まれて楔止め作用を発揮する。
【0025】
【発明の効果】以上、実施形態品を例示して説明したと
おり、本発明を適用して構成した高さ調節床束によれ
ば、従来品の如くスタンド雌ネジ筒・床支承雌ネジ筒に
スクリューロッドを単純に螺合させるだけの一次的螺合
関係でレベル設定するには止まらず、スタンド雌ネジ筒
・床支承雌ネジ筒とスクリューロッドとが設定した床レ
ベルを、フック付きロックナットの単純な締寄せ操作に
よって制動部および/または楔片が狂いのない状態に安
定にロックすることができるので、人の活動を通じて生
ずる振動やエアコン・電気冷蔵庫などによる微振動を不
断に受けても螺合位置が移動して床レベルが狂ったりす
ることはない。
【0026】また、本発明の床束を使用する場合には、
ロックナットがスタンド雌ネジ筒・床支承雌ネジ筒の凸
縁にフック片を介して近く配置されているので、床束の
レベル合せが済んだとき直ちに締寄せ操作して簡単にロ
ックできるので、工期の短縮化を図れると共に、構築さ
れる床構造物の床レベルは高精度に維持でき、しかも耐
久性が頗る高くなる。
【0027】このように本発明によれば、従来この種の
高さ調節床束の難点を遺憾なく克服することができるう
えに、機構的にもロックナットの形状を工夫しただけで
射出成形によって安価に製造できるのでコストを上げる
原因も成さず、実用的床束を安価に提供することがであ
る。したがって、本発明の高さ調節床束のチャッキング
・レベルロック機構は、高品質の床構造物の構築を可能
にすると共に工期の短縮化と工費の節減にも役立つもの
であり、その産業上の利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の高さ調節床束を表わした分解斜
視図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態品である高さ調節を
表わす分解斜視図である。
【図3】図3は、本実施形態品をレベル合わせしてロッ
クナットでロックした状態の斜視説明図である。
【図4】図4は、本実施形態品におけるロックナットと
スタンド雌ネジ筒とが構成する制動部の分解斜視説明図
である。
【図5】図5は、本実施形態品を用いてスラブ上に大引
き床組を構築する状態を表わす斜視図である。
【図6】図6は、本発明床束における床支承雌ネジ筒の
床支承部の木板に構成した例を表わす斜視図である。
【図7】図7は、本発明の床束を床支承部付のスクリュ
ーロッドとスタンド雌ネジ筒とロックナットとにより構
成した場合の変形実施形態品の分解斜視説明図である。
【図8】図8は、本発明の床束を床支承雌ネジ筒とスク
リューロッドとロックナットとによって構成した場合の
変形実施形態品の分解斜視説明図である。
【符号の説明】
1 スタンド雌ネジ筒 11 凸縁 12 第1延筒部 13 定置フランジ 14 円弧状通孔 15 アンカー孔 16 補強リブ 2 スクリューロッド 21 ネジ溝 21a 上部ネジ溝 21b 下部ネジ溝 22 回し部 3 床支承雌ネジ筒 3a 雌ネジ筒部 31 凸縁 32 第2延筒部 33 床支承部 33a 釘孔 4 ロックナット 41 フック片 42 雌ネジ 43 楔片 B1 ・ B2 制動部 P 高さ調節床束 J 大引き L 根太掛け S 雌ネジ溝

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部の外周面には凸縁、内周面には雌
    ネジ溝が形成されており、かつ、スラブ、束石などのベ
    ース上に立設可能なスタンド雌ネジ筒と;この雌ネジ筒
    の雌ネジ溝に上げ下げ自在に螺合し、かつ、上部には床
    支承部を有するスクリューロッドと;このスクリューロ
    ッドに螺合して当該スクリューロッドとスタンド雌ネジ
    筒との位置関係をロックする部材であって、スタンド雌
    ネジ筒の凸縁に掛合せるフック片を備えたロックナット
    とを具備したことを特徴とする高さ調節床束のチャッキ
    ング・レベルロック機構。
  2. 【請求項2】 ロックナットとスタンド雌ネジ筒には、
    両者を圧着させたとき衝合する圧着面に互いの回転滑動
    を阻止する制動部が形成してあることを特徴とする請求
    項1記載の高さ調節床束のチャッキング・レベルロック
    機構。
  3. 【請求項3】 ロックナットにおける雌ネジの終部近傍
    に沿って楔片が下向きに突成されており、当該ロックナ
    ットをスクリューロッドに沿ってスタンド雌ネジ筒方向
    へ向け締寄せたとき、前記楔片がスタンド雌ネジ筒とス
    クリューロッドとの間の空間部に捻込まれて楔止め可能
    である請求項1又は2記載の高さ調節床束のチャッキン
    グ・レベルロック機構。
  4. 【請求項4】 床組構造部を支承する床支承部を上部に
    備え、かつ、下端部の外周面には凸縁を有すると共に、
    下向きの筒部内周面には雌ネジ溝が形成された床支承雌
    ネジ筒と;この床支承雌ネジ筒に上げ下げ自在に螺合
    し、前記床支承部のレベルを調節するスクリューロッド
    と;このスクリューロッドに螺合して当該スクリューロ
    ッドと前記床支承雌ネジ筒との位置関係をロックする部
    材であって、床支承雌ネジ筒の凸縁に掛合せるフック片
    を備えたロックナットとを具備したことを特徴とする高
    さ調節床束のチャッキング・レベルロック機構。
  5. 【請求項5】 ロックナットと床支承雌ネジ筒には、両
    者を圧着させたとき衝合する圧着面に互いの回転滑動を
    阻止する制動部が形成してあることを特徴とする請求項
    4記載の高さ調節床束のチャッキング・レベルロック機
    構。
  6. 【請求項6】 ロックナットにおける雌ネジの終部近傍
    に沿って楔片が上向きに突成されており、当該ロックナ
    ットをスクリューロッドに沿って床支承雌ネジ筒方向へ
    向け締寄せたとき、前記楔片が床支承雌ネジ筒とスクリ
    ューロッドとの間に捻込まれて楔止め可能である請求項
    4又は5記載の高さ調節床束のチャッキング・レベルロ
    ック機構。
  7. 【請求項7】 スラブまたは束石上に設置すべきスタン
    ド雌ネジ筒と、この雌ネジ筒に上げ下げ自在に螺合せる
    スクリューロッドと、このスクリューロッドの上部に上
    げ下げ自在に螺合せる床支承雌ネジ筒と、この床支承雌
    ネジ筒および前記スタンド雌ネジ筒とスクリューロッド
    とのレベル位置関係をロックする一対のロックナットと
    の組み合せから成る高さ調節床束において、前記スタン
    ド雌ネジ筒の上端外周面と床支承雌ネジ筒の下端外周面
    に凸縁を各々形成する一方、これらスタンド雌ネジ筒又
    は床支承雌ネジ筒の凸縁に掛合可能なフック片を有する
    一対のロックナットを前記スクリューロッドに螺合させ
    た状態で前記両雌ネジ筒の各凸縁に対し前記フック片を
    掛合させ、さらに前記スタンド雌ネジ筒および床支承雌
    ネジ筒と、これに対応するロックナットとには両者の圧
    着時に回転滑動を阻止する制動部を形成したことを特徴
    とする高さ調節床束のチャッキング・レベルロック機
    構。
  8. 【請求項8】 スラブまたは束石上に設置すべきスタン
    ド雌ネジ筒と、この雌ネジ筒に上げ下げ自在に螺合せる
    スクリューロッドと、このスクリューロッドの上部に上
    げ下げ自在に螺合せる床支承雌ネジ筒と、この床支承雌
    ネジ筒および前記スタンド雌ネジ筒とスクリューロッド
    とのレベル位置関係をロックする一対のロックナットと
    の組み合せから成る高さ調節床束において、前記スタン
    ド雌ネジ筒の上端外周面と床支承雌ネジ筒の下端外周面
    に凸縁を各々形成する一方、これらスタンド雌ネジ筒又
    は床支承雌ネジ筒の凸縁に掛合可能なフック片を有する
    一対のロックナットを前記スクリューロッドに螺合させ
    た状態で前記両雌ネジ筒の各凸縁に対し前記フック片を
    掛合させ、こうして前記各凸縁に掛合された上下のロッ
    クナットの各々には、スタンド雌ネジ筒または床支承雌
    ネジ筒とスクリューロッドとの間に捻込み可能な楔片を
    突成したことを特徴とする高さ調節床束のチャッキング
    ・レベルロック機構。
  9. 【請求項9】 少なくともスタンド雌ネジ筒の上端部に
    は第1延筒部が連成され、かつ、こうして連成された前
    記延筒部の外周には凸縁が形成され、この凸縁にロック
    ナットのフック片が掛合している請求項1〜3、又は請
    求項7若しくは8の何れか一つに記載の高さ調節床束の
    チャッキング・レベルロック機構。
  10. 【請求項10】 ロックナットと、少なくともスタンド
    雌ネジ筒の当接面とにローレットが刻設されて制動部を
    構成している請求項1〜3、又は請求項7〜9の何れか
    一つに記載の高さ調節床束のチャッキング・レベルロッ
    ク機構。
  11. 【請求項11】 スクリューロッドにおける雄ネジ部
    が、上部と下部で逆ネジに構成されており、この上部ネ
    ジ部と下部ネジ部の境界部位に回し部が設けられてある
    請求項7〜10の何れか一つに記載の高さ調節床束のチ
    ャッキング・レベルロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007503961A (ja) * 2003-05-20 2007-03-01 エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド 家電製品用レッグアセンブリのためのロックナットおよびレンチ
JP2009144774A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Ntn Corp 回転伝達装置
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