JP3534153B2 - 建築用多目的コンクリートパネル - Google Patents

建築用多目的コンクリートパネル

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JP3534153B2
JP3534153B2 JP22085397A JP22085397A JP3534153B2 JP 3534153 B2 JP3534153 B2 JP 3534153B2 JP 22085397 A JP22085397 A JP 22085397A JP 22085397 A JP22085397 A JP 22085397A JP 3534153 B2 JP3534153 B2 JP 3534153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレキャストコン
クリートパネルに関し、特に建築物の1階床や建築物壁
面、間仕切りなどを構築する建築用多目的コンクリート
パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床面,壁面,屋根面などを構築す
る場合、それぞれ床用,壁用,屋根用など専用の構成材
料、部材、部品があってその種類も多く、また、その取
付け,組み立て,作業方法、及びそれに関連する職種な
どが格別の連係もなく独立しており、また、それらはい
ずれもまちまちで複雑なものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の専用の構成材料、部材、部品によって、しか
もその取付け,組み立て,作業方法及びその職種が独立
した状況で床面,壁面,屋根面などを構築する方法で
は、以下に掲げるような問題がある。 1.施工はそれぞれ独自の手順が多くあり煩雑である
し、複雑でもある。 2.作業者の技術力で差の出る仕事が多くあり、このた
め作業時間、性能、品質にばらつきがある。 3.多岐にわたる専門職種が必要となり、非効率的であ
る。 4.部材や製品はそれぞれ異なった製造ラインで製造さ
れ、そのための設備や人手が余分に必要となるし、施工
の煩雑さ,複雑さ、余分な作業時間、作業区分毎に専門
職種が変わることによる非効率などのコストアップ要素
がある。 5.床、壁、屋根構造のそれぞれに専用の構成材料、組
み立て,作業方法を加味した設計が必要であり、設計能
率の悪さがある。
【0004】本発明は、従来の上記のような問題点を解
決するためになされたものであって、その目的とすると
ころは、設計に関しては床、壁、屋根構造に共通部分を
持たせ、施工に関して簡単な手順と作業で常に一定した
精度が得られると共に作業が合理化でき、構造的に安定
性や耐久性も向上し、コスト的にも有利な建築用多目的
コンクリートパネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
請求項1記載発明の建築用多目的コンクリートパネルに
あっては、予め矩形状に工場生産された建築用の多目的
コンクリートパネルであって、前記建築用多目的コンク
リートパネルの外周を形成する二辺が挟む隅部に角落し
面が設けられ、該角落し面は、前記二辺を延長して得ら
れる交点同士が一点に集合するように前記建築用多目的
コンクリートパネル同士を配置させたときその集合点を
中心とする所定大きさの貫通穴を創成するように配置さ
れ、かつ前記角落し面にはそれぞれ他の支持部材に設け
た穴または溝への取付け用係止片が突設され、前記建築
用多目的コンクリートパネルは前記角落し面に開口する
雌ねじ部が設けられ、該雌ねじ部に螺着させた雄ねじ部
を係止片とし、対角に位置する雌ねじ部同士が鉄筋によ
って連結されていることを特徴とする。
【0006】請求項2記載発明の建築用多目的コンクリ
ートパネルにあっては、請求項1記載の貫通穴が円筒状
となるように角落し面が形成されていることを特徴とす
る。
【0007】請求項3記載発明の建築用多目的コンクリ
ートパネルにあっては、請求項1記載の貫通穴が角筒状
となるように角落し面が形成されていることを特徴とす
る。
【0008】請求項4記載発明の建築用多目的コンクリ
ートパネルにあっては、請求項1ないし請求項3のいず
れかの項に記載の貫通穴の一端側を覆う蓋の嵌着用座ぐ
り部が各角落し面の一端側に設けられていることを特徴
とする。
【0009】請求項5記載発明の建築用多目的コンクリ
ートパネルにあっては、請求項1ないし請求項4のいず
れかの項に記載の建築用多目的コンクリートパネルは、
床下地盤上に配置したコンクリート束の上端に固定され
た接合具の垂直な側面に前記角落し面を当接させると共
に、該接合具側面に設けられた係止溝に前記係止片また
は雄ねじ部を上端から導入して一定位置で係止すること
によりコンクリート床面を構築していくことを特徴とす
る。
【0010】請求項6記載発明の建築用多目的コンクリ
ートパネルにあっては、請求項1ないし請求項4記載の
建築用多目的コンクリートパネルは、建築物鉄骨に横向
きに設けた接合具の水平軸と平行な側面にその角落し面
を当接させると共に該接合具側面に設けられた係止溝に
前記係止片または雄ねじ部を一端から導入して一定位置
で係止することによりコンクリート壁面を構築していく
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の建築用多目的コンクリートパネ
ルでは、予め、例えば、正方形状に工場生産された既成
コンクリートパネル(以下、コンクリートパネルとい
う)を碁盤目状に合わせて行くと、経線と緯線との交点
部分に、四個の角落し面による貫通穴が形成される。こ
の貫通穴内には、それぞれのコンクリートパネルの角落
し面に突設された係止片が集中的に配置されることにな
る。この係止片は他の支持部材に設けた穴または溝への
取付け用である。従って、前記コンクリートパネル四枚
の集合点を、四個の穴または溝を有する一つの支持部材
で支持しながら、コンクリートパネル面を拡張していく
ことができる。
【0012】請求項2記載の発明では、四つの角落し面
により創成された貫通穴の直径より若干小さい円筒部
と、この円筒部に四個の穴または溝を有する支持部材を
使用することで、その円筒部を貫通穴に挿入し係止片を
穴または溝に係止しながら、コンクリートパネル面を拡
張していくこと]ができる。
【0013】請求項3記載の発明では、四つの角落し面
により創成された貫通穴の大きさより若干小さい角筒部
とこの角筒部に四個の穴または溝を有する支持部材を使
用することで、その角筒部を貫通穴に挿入と共に係止片
を穴または溝に係止しながら、コンクリートパネル面を
拡張していくことができる。
【0014】請求項4記載の発明では、建築用多目的コ
ンクリートパネルを敷き詰めると貫通穴が形成されると
共にその貫通穴回りに座ぐり部が形成されることにな
る。従って、ボルト19を接合具に締め付け後、その座
ぐり部に蓋を嵌着することにより、凹みのない平面を設
けることができる。
【0015】また、雄ねじ部を穴または溝に係止後、こ
の雄ねじ部を締めつけることにより、建築用多目的コン
クリートパネル同士を簡単に、一体に固定していくこと
ができる。
【0016】請求項5記載の発明では、建築用多目的コ
ンクリートパネルの各辺の交点同士と同一距離にコンク
リート束を床下地盤上に配置し、その上方から建築用多
目的コンクリートパネルを降ろして行くだけで一階床組
を簡単に設けることができる。
【0017】請求項6記載の発明では、縦列した水平材
に建築用多目的コンクリートパネルの各辺の交点同士と
同一距離に接合具を配置し、その上方から建築用多目的
コンクリートパネルを降ろして行くだけで、あるいはそ
の横方向から建築用多目的コンクリートパネルを押し込
むだけで外壁、間仕切り壁、あるいは塀などの壁面を簡
単に設けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。まず、建築用多目的コンク
リートパネルで床組Aを構築する場合を説明する。 図
1は本発明第1の実施の形態の住宅一階の床組みの一部
を示す斜視図、図2は同上の床組みに使用するコンクリ
ートパネルを示す平面図、図3は同上のコンクリートパ
ネルを示す正面図、図4は図2のA−A線による断面
図、図5は同上のコンクリート束を示す断面図であり、
図中1はコンクリートパネル、2はコンクリート束であ
る。
【0019】前記コンクリートパネル1は、住宅におけ
る床組の床面を形成するものであり、予め工場にて精度
の良い型枠によって、また十分な工程管理をされながら
製造されたものである。このコンクリートパネル1は正
方形(本実施の形態では一辺が1000mm,厚さ60
mm)に形成され、その四隅に、1/4円周を有する凹
状の角落し面11が設けられている。前記角落し面11
は、四隅を結ぶ直線上に円弧の中心点があって上面12
に対し垂直となるように形成されおり、このコンクリー
トパネル1を四個、その隅部同士が一点に集合するよう
に配置させたときその集合点を中心とする所定大きさの
貫通穴11aを創成する。このコンクリートパネル1
は、上面12側にのみ前記角落し面11と同心円状とな
る座ぐり部13が設けられている。また、前記四隅を結
ぶ直線が通過する位置に雌ねじ部14を開口するインサ
ート15が設けられ、上面12の中心位置に玉掛用のイ
ンサート16が設けられている。尚、図中17は前記角
落し面11側のインサート15同士を連結する鉄筋、1
8は引っ張り側に設けたメッシュ状の配筋である。ま
た、19は係止片としてのボルトであって、前記雌ねじ
部14に螺合して角落し面11から突出状態となるもの
である。
【0020】前記コンクリート束2は、前記コンクリー
トパネル1の隅部同士を支持するように配置されるもの
であって、コンクリート束本体2aと接合具2bとで形
成され、前記コンクリート束本体2aは円錐台形状を成
し、上端側にはインサート20が埋設されている。前記
接合具2bは、鋼板により、前記角落し面11の半径と
略同一半径を有して円形のカップ状に形成され、その周
壁21に、この周壁21の円周を四等分する位置に、そ
れぞれ周壁21の上端を開口するように係止溝22が設
けられている。
【0021】また、前記接合具2bの底部23の中心位
置には、ボルト24がねじ軸部分を下向きにして回動自
在に挿入され、更にそのねじ軸部分には前記底部23の
底面を摺動自在に支持するストッパ25が固設されてい
る。このボルト24は、前記コンクリート束本体2aの
インサート20に螺合することにより、接合具2bをコ
ンクリート束本体2aの上端に配置させると共に、前記
インサート20,ストッパ25との組み合わせにより、
そのねじ込み状態によって全体高さを調節するレベル調
整部26を構成している。尚、図中27は前記座ぐり部
13の半径と略同一半径を有する蓋、28はべた基礎上
面である。
【0022】次に図6,図7,図8を加えて施工方法を
説明する。まず、予め設けていたべた基礎上面の墨だし
位置にコンクリート束2をそれぞれ配置し、各ボルト2
4で接合具2b全体のレベルを調整する。また、係止溝
22の方向を矩形状ラインに一致させる。
【0023】次に、コンクリートパネル1を敷き詰めて
いくが、この場合、予め四隅のインサート15に所定長
さのボルト19を螺合し適宜の長さで突出させておく。
上面12のインサート16にアイボルト(図示せず)を
ねじ込み、このアイボルトに吊り上げ搬送機のフックを
かけコンクリート束2上に搬入するとよい。四方を四個
のコンクリート束上に一致させるようにして巻き降ろ
し、ボルト19を係止溝22に挿入させる。この、一個
のコンクリート束2に対しコンクリートパネル1を一個
係止していく段階で接合具2bの周壁21が1/4ずつ
占められ、コンクリートパネル1を四個係止した段階で
接合具2b回りが全て閉じられた状態となり、接合具2
b内に四個のボルト頭部が突出した状態となる。また、
前記角落し面11の上端に設けた座ぐり部13が、前記
接合具2bの上端回りに同心円状の座ぐり部13aを形
成する。
【0024】そして、隣接するコンクリートパネル同士
に隙間がでないようにして一端側から敷き詰め、またボ
ルト19を締め付けていく。また、この時、コンクリー
トパネル1同士が山型あるいは谷型に傾斜するような場
合はレベル調整用のボルト24で調整する。全てのコン
クリートパネル1を敷き詰め、再度全体のレベルを調整
した後、前記座ぐり部13aに蓋27を被せることによ
って、隙間のない平坦な床面を有する床組を構築するこ
とができる。
【0025】次に、前記建築用多目的コンクリートパネ
ル1を使用して外壁Bを構築する場合を説明する。図中
29は予め設けた布基礎である。布基礎29の通りには
H型鋼による胴縁40が前記建築用多目的コンクリート
パネル1の一辺側両側における集合点同士の間隔と同じ
大きさの垂直方向ピッチで配置される。また、布基礎2
9、胴縁40の上面には前記接合具2bの直径よりやや
長いねこ(アングル材またはプレート材)41が前記同
様に建築用多目的コンクリートパネル1における両集合
点同士の間隔と同じ大きさの横方向ピッチで配置され
る。前記ねこ41には長穴(図示せず)が穿設されてお
り、この長穴を使用して前記コンクリート束2で使用し
た接合具2bのみをボルト24bにて固定する。この場
合、係止溝22が集合点を通る水平線に対してそれぞれ
45度に配置されるように設定する。尚、布基礎29の
上面側は前記接合具2bを半割り状態に形成した半割り
状接合具20bを設置する。27bは半割り状の蓋体で
ある。
【0026】前記のように鉄骨を建て込み後、まず、布
基礎29側から始め、その布基礎29上の半割り状接合
具20b同士とその上部の接合具2b同士で囲まれる空
間部分に建築用多目的コンクリートパネル1を垂直にし
て挿入し、その四隅を半割り状接合具20bおよび接合
具2bとボルト固定する。前記布基礎29側の建て込み
が終了後、その上段の建て込みを行ない、このようにし
て布基礎29側の壁面を構築していくことができる。
【0027】以上説明してきたように、本第1実施の形
態の建築用多目的コンクリートパネル1では、四隅に円
弧状の角落し面11を形成すると共に、その角落し面1
1内にインサート15を設けたため、その角落し面11
を円筒状の接合具2bにボルト締めするだけで固定で
き、そのようにして接合具2bを共用しながら前記建築
用多目的コンクリートパネル1を碁盤目状に簡単に延設
していくことができる。 このため、設計に関しては
床、壁、屋根などの平面構造部分として建築用多目的コ
ンクリートパネル1の集合体によって単純に共通化さ
せ、設計手順を簡略化せることができる。また、施工に
関しては床、壁、屋根などの平面構造部分を、共通化さ
れた建築用多目的コンクリートパネル1を延設していく
という簡単な手順と作業だけで実行できるから、常に一
定した精度が得られると共に作業を合理化することがで
きる。また、建築用多目的コンクリートパネル1は、そ
の四隅を集合させながらその集合点のみを均等に固定し
ていくので、構造的に安定性や耐久性も向上するし、固
定部分の単純化された形状や簡単な固定方法などにより
コスト的にも有利であるなどの効果が得られる。
【0028】次に第2実施の形態を説明する。図9は本
実施の形態の建築用多目的コンクリートパネル1aを示
す平面図、図10は同上の床面の組み立て状態を示す説
明図である。本実施の形態の建築用多目的コンクリート
パネル1aは、その四隅を45度に角落しした角落し面
11bが設けられていることに特徴がある。従って、前
記角落し面11bは直線状に形成され、その四枚の隅部
の集合では角筒状の貫通穴が創成される。このため、接
合具4も角筒状の形状を有することとなる。尚、上面側
の座ぐり部13bも直線状となって、その蓋体も矩形状
(図示せず)となる。このほかの構成は前記第1実施の
形態の構成と同一であるから、第1実施の形態の符号と
同一の符号を付して、その説明は省略する。本実施の形
態の建築用多目的コンクリートパネル1aでも前記第1
実施の形態の建築用多目的コンクリートパネル1と同様
の効果が得られる。
【0029】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
などがあっても本発明に含まれる。
【0030】例えば建築用多目的コンクリートパネル
1,1aは正方形としたが、縦横の比が1:2や1:3
などの長方形でもよく、また、その一辺の大きさや厚さ
などは任意に設定することができる。また、六角形状で
もよい。前記貫通穴11a部には蓋27を設けるとした
が、モルタルを充填したり、更にその上に前記蓋を設け
てもよい。
【0031】また、建築用多目的コンクリートパネル
1,1aの平面構造は任意である。図11の建築用多目
的コンクリートパネル1bは床面構築時、ワッフルスラ
ブを形成するように、パネル裏面側に凹部45を設けて
いる。図12の建築用多目的コンクリートパネル1cは
上面側に多数の凸状46を設けている。図13の建築用
多目的コンクリートパネル1dは碁盤目状に貫通穴47
を配置している。図14の建築用多目的コンクリートパ
ネル1eは長尺な貫通穴48を複数列並設している。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1ないし請求項3に記載の建築用多目的コンクリートパ
ネルにあっては、前記構方法としたため、設計に関して
は床、壁、屋根などの平面構造部分として建築用多目的
コンクリートパネルの集合体によって単純に共通化さ
せ、設計手順を簡略化せることができる。また、施工に
関しては床、壁、屋根などの平面構造部分を、共通化さ
れた建築用多目的コンクリートパネルを延設していくと
いう簡単な手順と作業だけで実行できるから、常に一定
した精度が得られると共に作業を合理化することができ
る。また、建築用多目的コンクリートパネルは、その四
隅を集合させながらその集合点のみを均等に固定してい
くので、構造的に安定性や耐久性も向上するし、固定部
分の単純化された形状や簡単な固定方法などによりコス
ト的にも有利であるなどの効果が得られる。
【0033】請求項4記載の建築用多目的コンクリート
パネルでは、前記構成としたため、パネル集合点の貫通
穴をその上面に形成された座ぐり部を介して蓋体で覆う
ことになるから、簡単な構造で全面平坦な面が得られる
し、意匠的にも斬新なものとなるなどの効果が得られ
る。
【0034】また、前記構成としたため、四隅の角落し
面を接合具にボルト締めするだけで固定でき、そのよう
にして接合具を共用しながら前記建築用多目的コンクリ
ートパネルを碁盤目状に簡単に延設していくことができ
るという効果が得られる。
【0035】請求項5記載の建築用多目的コンクリート
パネルでは、前記構成としたため、建築用多目的コンク
リートパネルの各辺の交点同士と同一距離にコンクリー
ト束を配置し、その上方から建築用多目的コンクリート
パネルを降ろして行くだけで一階床組を簡単に設けるこ
とができるという効果が得られる。
【0036】請求項6記載の建築用多目的コンクリート
パネルでは、前記構成としたため、縦列した水平材に建
築用多目的コンクリートパネルの各辺の交点同士と同一
距離に接合具を配置し、その上方から建築用多目的コン
クリートパネルを降ろして行くだけで、あるいはその横
方向から建築用多目的コンクリートパネルを押し込むだ
けで外壁、間仕切り壁、あるいは塀などの壁面を簡単に
設けることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施の形態の住宅一階の床組みの一
部を示す斜視図である。
【図2】第1実施の形態の床組に使用する建築用多目的
コンクリートパネルを示す平面図である。
【図3】第1実施の形態の建築用多目的コンクリートパ
ネルを示す正面図である。
【図4】図2のA−A線における断面図である。
【図5】第1実施の形態のコンクリート束を示す断面図
である。
【図6】第1実施の形態の床組の施工状態を示す斜視図
である。
【図7】第1実施の形態の壁の施工状態を示す斜視図で
ある。
【図8】第1実施の形態の壁の布基礎側施工状態を示す
斜視図である。
【図9】第2実施の形態の建築用多目的コンクリートパ
ネルを示す平面図である。
【図10】第2実施の形態の床組の施工状態を示す斜視
図である。
【図11】他の実施の形態の床組の施工状態を示す斜視
図である。
【図12】他の実施の形態の建築用多目的コンクリート
パネルの施工状態を示す平面図である。
【図13】他の実施の形態の建築用多目的コンクリート
パネルの施工状態を示す平面図である。
【図14】他の実施の形態の建築用多目的コンクリート
パネルの施工状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1,1a〜1e 建築用多目的コンクリートパネル 2b,4 接合具 11,11b 角落し面 11a 貫通穴 12 コンクリートパネルの上面 13,13b 座ぐり部 14 雌ねじ部(係止片) 15 インサート(雌ねじ部) 19 ボルト(係止片)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−304262(JP,A) 特開 平7−259192(JP,A) 特開 平9−195488(JP,A) 特開 平5−51990(JP,A) 実開 平2−99145(JP,U) 実開 昭61−95808(JP,U) 特公 平8−99043(JP,B2) 実公 平4−27954(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/00 - 2/54 E04F 15/024 E04B 2/00 - 2/96

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め矩形状に工場生産された建築用の多
    目的コンクリートパネルであって、 前記建築用多目的コンクリートパネルの外周を形成する
    二辺が挟む隅部に角落し面が設けられ、該角落し面は、
    前記二辺を延長して得られる交点同士が一点に集合する
    ように前記建築用多目的コンクリートパネル同士を配置
    させたときその集合点を中心とする所定大きさの貫通穴
    を創成するように配置され、かつ前記角落し面にはそれ
    ぞれ他の支持部材に設けた穴または溝への取付け用係止
    片が突設され、前記建築用多目的コンクリートパネルは前記角落し面に
    開口する雌ねじ部が設けられ、該雌ねじ部に螺着させた
    雄ねじ部を係止片とし、 対角に位置する雌ねじ部同士が鉄筋によって連結されて
    いる ことを特徴とする建築用多目的コンクリートパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記貫通穴が円筒状となるように角落し
    面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の建
    築用多目的コンクリートパネル。
  3. 【請求項3】 前記貫通穴が角筒状となるように角落し
    面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の建
    築用多目的コンクリートパネル。
  4. 【請求項4】 前記貫通穴の一端側を覆う蓋の嵌着用座
    ぐり部が各角落し面の一端側に設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの項に記載
    の建築用多目的コンクリートパネル。
  5. 【請求項5】 前記建築用多目的コンクリートパネル
    は、床下地盤上に配置したコンクリート束の上端に固定
    された接合具の垂直な側面に前記角落し面を当接させる
    と共に、該接合具側面に設けられた係止溝に前記係止片
    または雄ねじ部を上端から導入して一定位置で係止する
    ことによりコンクリート床面を構築していくことを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかの項に記載の
    建築用多目的コンクリートパネル。
  6. 【請求項6】 前記建築用多目的コンクリートパネル
    は、建築物鉄骨に横向きに設けた接合具の水平軸と平行
    な側面にその角落し面を当接させると共に該接合具側面
    に設けられた係止溝に前記係止片または雄ねじ部を一端
    から導入して一定位置で係止することによりコンクリー
    ト壁面を構築していくことを特徴とする請求項1ないし
    請求項4のいずれかの項に記載の建築用多目的コンクリ
    ートパネル。
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