JP2002301385A - 籾摺選別機 - Google Patents

籾摺選別機

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JP2002301385A
JP2002301385A JP2001111425A JP2001111425A JP2002301385A JP 2002301385 A JP2002301385 A JP 2002301385A JP 2001111425 A JP2001111425 A JP 2001111425A JP 2001111425 A JP2001111425 A JP 2001111425A JP 2002301385 A JP2002301385 A JP 2002301385A
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rice
sorting
supply
hulling
sieve
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Application number
JP2001111425A
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English (en)
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Toshiyuki Matsumoto
松本  俊行
Takeharu Seike
丈晴 清家
Sumuto Takei
澄人 武井
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】混合米選別の精度向上。 【解決手段】籾摺選別機の混合米選別部に、内周面に多
数の汲上羽根を設けた回転選別筒を横架し、回転選別筒
内に配設した玄米受樋及び混合米供給樋上方に万石網選
別装置を斜設し、汲上羽根により汲み上げられた混合米
を万石網選別装置に複数回供給することにより籾と玄米
に分離する。これにより、回転選別筒15による玄米の
回収率を高め、籾摺部1への還元穀粒の玄米比率を少な
くすることができ、玄米の二度摺りによる損傷を少なく
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、籾摺選別機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】籾摺部、摺落米風選部、回転選別筒型の
混合米選別部を具備する籾摺選別機において、摺落米風
選部の上方で且つ籾摺部の後方に、内周面に無数の壷穴
が形成されている回転選別筒を前後方向に沿わせて配置
し、この回転選別筒を選別ケースにより被覆し、回転選
別筒内には玄米受樋及び供給樋の前端部を配設し、回転
選別筒の回転と無数の壷穴により穀粒を汲み上げなが
ら、長い籾粒は低い位置で壷穴から落下させ、籾殻が剥
がれて短くなっている玄米粒は高い位置まで汲み上げ
て、玄米受樋に落下回収して混合米を選別する籾摺選別
機が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術にあっては、
回転選別筒を所定の回転数で回転し、選別始端側から選
別終端側に穀粒を流動させながら、無数の壷穴により穀
粒を汲み上げて玄米と籾粒とを分離選別するものであ
る。
【0004】しかしながら、壷穴からの穀粒の落下は回
転選別筒の回転数、壷穴と穀粒相互の形状、あるいは壷
穴内面と穀粒との摩擦などの相互の影響を受け、その調
節が難しく、回転選別筒の選別終端側に流動した穀粒の
中に玄米が混入することがあり、この玄米が籾摺部に供
給されて再度籾摺されると、肌摺れが生じるという不具
合が発生していた。この発明はこのような不具合を少な
くするとともに、籾摺選別能率を高めながら、この籾摺
選別作業を容易に行えるようにしようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明は、籾摺部1、摺落米選別部2、
及び混合米選別部3を備えた籾摺選別機であって、混合
米選別部3は、内面に多数の汲上羽根15a,…を形成
して、前後方向に横架した回転選別筒15と、該汲上羽
根15aに近接し、穀粒の落下を防止する穀粒落下防止
ガイド33と、該汲上羽根15aにより供給された穀粒
を粒大別に選別する篩選別装置30と、該篩選別装置3
0により選別された玄米を機外に排出すべく搬送する玄
米受樋20と、該篩選別装置30により選別され、また
は前記摺落米選別部2より供給された混合米を前記回転
選別筒15下部に供給する供給樋22と、から構成さ
れ、前記穀粒落下防止ガイド33は前記回転選別筒15
の汲上げ側に配設され、篩選別装置30は前記玄米受樋
20及び供給樋22の上方で、その上端を前記穀粒落下
防止ガイド33の上端下方に設け、所定の傾斜をもっ
て、その下端が前記供給樋22近傍に向いて配設されて
いることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、前記篩選別装置30は互いに開口幅を異にする
選別部30’を上下に設け、下段の選別部30’はその
開口幅を上段のそれよりも小さくし、下端を前記供給樋
22に臨むべく配設し、上段の選別部30’はその下端
を前記供給樋22を越えて下方に向けて配設したことを
特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、籾摺部1、摺落米選別
部2、及び混合米選別部3を備えた籾摺選別機であっ
て、混合米選別部3は、内面に多数の汲上羽根15a,
…を形成して、前後方向に横架した回転選別筒15と、
該汲上羽根15aにより供給された穀粒を粒大別に選別
する篩選別装置30と、該篩選別装置30により選別さ
れた玄米を機外に排出すべく搬送する玄米受樋20と、
該篩選別装置30により選別され、または前記摺落米選
別部2より供給された混合米を前記回転選別筒15下部
に供給する供給樋22と、から構成され、回転選別筒1
5内には篩選別装置30を玄米受樋20および供給樋2
2の上方で、篩選別装置30に供給される穀粒の多少に
より傾斜移動可能に軸支し、前記籾摺部1には穀粒の供
給を調節する供給調節手段を備え、篩選別装置30の傾
斜移動に伴い、篩選別装置30と供給調節手段とを連結
する連結手段を介して前記供給調節手段が関連動作する
ことを特徴とする。
【0008】
【作用及び効果】請求項1の発明によれば、回転選別筒
15に供給されされた混合米は、回転選別筒15の汲上
羽根15a,…および穀粒落下防止ガイド30により汲
み上げられて、穀粒落下防止ガイド30上端よりその下
方の篩選別装置30上端部に供給される。
【0009】篩選別装置30に供給された混合米は、篩
選別装置30により玄米、籾または混合米に選別され、
玄米は篩選別装置30下方の玄米受樋20に落下し、籾
は篩選別装置30下端から回転選別筒15に返され、混
合米は供給樋22に落下し、夫々選別される。
【0010】このようにすると、作柄や品種により玄米
の形状や表面の性状が変動しても、篩選別装置30の粒
大のみによる選別が行えるので、選別性能が安定し、玄
米受樋20への玄米回収率を高めて籾摺部1への玄米還
元比率を少なくし、玄米の二度摺りによる肌摺れや損傷
を少なくすることができるという効果を奏する。
【0011】また、請求項2の発明によれば、粒大の籾
は篩選別装置30の上段の選別部30’により開口を通
過することなく、回転選別筒15下部へ返され、上段の
選別部30’の開口を通過し、下段の選別部30’の開
口を通過しない穀粒は混合米として供給樋22に供給さ
れて、回転選別筒15に再度搬送され、選別される。
【0012】下段の選別部30’の開口を通過した穀粒
は玄米として玄米受樋20に落下し、機外へ排出され
る。このようにすると、籾は供給樋22に落下すること
なく回転選別筒15下部に落下され、回転選別筒15か
らの排出が促進される一方、供給樋22に落下した混合
米は複数回にわたり選別されるため、籾と玄米の分離が
確実に行われる。
【0013】請求項3の発明によれば、籾摺り部1から
の回転選別筒15への混合米供給の増大、すなわち、篩
選別装置30への混合米供給の増大にともない、篩選別
装置30が傾斜移動する。すると、連結手段を介して供
給調節手段により籾摺部1への穀粒供給が減少するよう
に作動する。
【0014】また、篩選別装置30への混合米供給が減
少すると、供給調節手段により籾摺部1への穀粒供給が
増大するように作動する。このように、篩選別装置30
と供給調節手段とが連動するように構成すると、篩選別
装置30の選別性能が良好に発揮される混合米供給量に
常に維持されるため、安定した選別が行なえ、選別処理
能率が向上するとともに籾摺選別作業が容易になるとい
う効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例の形態
について説明する。先ず、図1〜図2に基づき籾摺選別
機の全体構成について説明する。この籾摺選別機は、籾
摺部1、籾摺部1からの摺落米を風選する摺落米風選部
2、摺落米風選部2での風選後の混合米を回転選別筒及
び篩選別部により籾・玄米に分離選別する混合米選別部
3、混合米揚穀機4、玄米揚穀機5等により構成されて
いる。
【0016】籾摺部1は、インペラ式の脱ぷ装置で構成
されていて、摺落米風選部2の摺落米風選箱9の前部一
側に配置されている脱ぷケース7aと、脱ぷケース7a
内を回転するのインペラ羽根7b,7b,…と、前記イ
ンペラ羽根7b,7b,…の内周部に籾を供給する籾供
給部7cと、摺落米風選部2に脱ぷ米を移送供給する脱
ぷ米供給筒7dと、摺落米風選箱9の前部上方に配置し
た籾ホッパ6と、により構成されている。
【0017】摺落米風選部2は、摺落米風選箱9内に斜
設した摺落米風選路10、摺落米風選路10の中途部下
方に設けた粃受樋11、摺落米風選路10の始端部下方
に設けた摺落米受樋12、吸引フアン13、排塵筒14
等により構成されている。そして、摺落米風選部2の上
方には、拡散板8aのある脱ぷ米供給ボックス8を設
け、脱ぷケース7aの脱ぷ米を脱ぷ米供給筒7dを介し
て脱ぷ米供給ボックス8に供給し、拡散板8aにより拡
散しながら摺落米風選路10に脱ぷ米を供給する構成で
ある。
【0018】次に混合米選別部3について図1乃至図4
により説明する。混合米選別部3は、摺落米風選箱9の
後側上部に配置し、次のように構成している。横軸回り
に回転する回転選別筒15の軸心を前後方向に配置し、
選別ケース16により被覆している。選別ケース16の
前側板16cの下部と後枠16eの下部との間に、左右
一対の駆動軸17,17を架設して、この駆動軸17,
17の前後両端部に駆動ローラー18,18,…を取り
付け、この駆動ローラー18,18,…上に前記回転選
別筒15の円筒フランジを載置し、駆動軸17,17及
び駆動ローラー18,18,…により回転選別筒15を
回転させる構成である。
【0019】回転選別筒15の中心部に、玄米を受ける
玄米受樋20を架設し、この玄米受樋20内には前側に
穀粒を移送する玄米ラセン20aを配設している。ま
た、玄米受樋20に沿わせてその近傍には供給樋22を
配置し、この供給樋22には後側に穀粒を移動する供給
ラセン22aを設け、供給樋22の後部には供給口22
bを開口し、回転選別筒15の後側である選別始端側に
穀粒を供給する構成としている。
【0020】供給樋22の終端側に開口する供給口22
bを、図3に示すように、長手方向に幅狭に構成し且つ
終端側ほど幅広にして、回転選別筒15の後側の選別始
端側で穀粒を少量ずつ薄い層に供給する構成としてい
る。回転選別筒15には、前後方向全幅広にわたって所
定間隔置きに多数の汲上羽根15a,…を設け、汲上羽
根15a,…により薄い層の穀粒を汲み上げて、回転選
別筒15内に配設した篩選別装置30に供給するように
している。なお、玄米受樋20及び供給樋22の底板は
レバー操作により開閉できる構成としている。
【0021】図4は篩選別装置30を示し、玄米受樋2
0の一側上端部には、底板部32の下端部を横軸31回
りに傾斜移動自在に軸支し、底板部32の上方には、混
合米中の一部の籾粒と玄米の漏れる開口の大きな網目と
した第1万石網30aを取り付け、その下方には玄米は
漏れるが籾粒の漏れない開口の小さな網目の第2万石網
30bを斜設している。
【0022】選別部30’である第1万石網30a及び
第2万石網30bは、前記玄米受樋20及び供給樋22
の上方に斜設した状態となり、第1万石網30aの下端
は供給樋22の端部上方まで延長し、網目上を流下した
穀粒が供給樋22を通り越して後記穀粒落下防止ガイド
33の内周面に落下し、回転選別筒15の下部に流下す
る構成とし、また、第2万石網30bの下端部を供給樋
22中間部上方に臨ませ、第2万石網30bの網目上を
流れた混合米が供給樋22に落下する構成とし、供給樋
22を経て再度回転選別筒15に供給される構成として
いる。
【0023】前記底板部32は横軸31を中心として矢
印方向に回動できるように軸支されていて、回動レバー
34を操作することにより、第1万石網30a及び第2
万石網30bの傾斜角度を調節し、穀粒の漏下量を調節
し選別能率を調節したり、品種に応じた傾斜度に調節す
ることができる。
【0024】なお、前記実施例では篩選別装置30の選
別部30’を網目構成の第1万石網30a、第2万石網
30bとしたが、選別部30’は多孔を有する板状材、
あるいは多数の線材を所定間隔で配設した構成としても
よい。玄米受樋20と供給樋22との境界部に玄米調節
弁35を軸支して、第2万石網30bから漏下する穀粒
を玄米受樋20側あるいは供給樋22に多く取り込むよ
うに調節し、玄米の回収効率を高めたり、あるいは、玄
米受樋20への籾混入を防止する。また、供給樋22の
第1万石網30aの低い側には混合米調節弁36を設け
て、第1万石網30aからの漏下穀粒を供給樋22に多
く回収したり、あるいは、回転選別筒15に多く流下す
るように調節し、供給樋22への混合米の取り込み量を
調節できる構成としている。
【0025】なお、この実施例では、第1万石網30a
及び第2万石網30bは静止した構成であるが、振動あ
るいは揺動させてもよい。また、この実施例では、第1
万石網30a及び第2万石網30bの傾斜角度を選別始
端側から終端側にわたり同一傾斜角度に構成している
が、選別始端側から選別終端側にかけて分割し、段階的
に角度調節したり、第1万石網30a及び第2万石網3
0b夫々別々に選別終端側ほど緩傾斜に構成してもよ
い。
【0026】また、回転選別筒15の内面には汲上羽根
15a,…を所定間隔置きに多数設けて、汲上羽根15
a,…の汲み上げ側内周面に接近させて湾曲した穀粒落
下防止ガイド33を設けて、回転選別筒15が比較的低
速で回転しても、汲上羽根15a,…により汲み上げら
れた穀粒を穀粒落下防止ガイド33に沿って揚穀し、第
1万石網30aの上端の混合米供給部33aに供給する
構成である。
【0027】また、穀粒落下防止ガイド33の内周面下
端部には、図1に示すように第1万石網30aから流下
した穀粒を選別終端側である前側に送る穀粒送りガイド
37,…を多数設けて、回転選別筒15の回転により籾
粒の多く混じった穀粒を所定幅ずつ選別終端側に移送
し、選別済み穀粒を混合米よりも迅速に終端側に移送す
るようにし、同一穀粒が第1万石網30a、第2万石網
30bの同じ位置での流下選別を防止している。なお、
この実施例では、回転選別筒15の選別終端側における
穀粒送りガイド37,…を急傾斜にしているが、傾斜角
度を緩くし穀粒の移送をやや遅くし、籾と玄米の選別を
向上させてもよい。また、穀粒送りガイド37,…の傾
斜角度を手動調節したり、あるいは、回転選別筒15の
籾摺部1への還元穀粒量の大小を検出する還元量検出手
段70を籾還元樋38、あるいは還元穀粒をホッパ6に
供給する供給樋6’に設け、還元量が多い場合には穀粒
送りガイド37,…を急傾斜に調節し、還元量が少ない
場合には緩傾斜に調節する構成としてもよい。
【0028】なお、図4において、穀粒落下防止ガイド
33を左右反転し、回転選別筒15を反時計方向に回転
して、汲上羽根15a,…と穀粒落下防止ガイド33に
より穀粒を揚穀し、右側上方から第1万石網30aに穀
粒を供給するように構成してもよい。
【0029】次に、図1、図2により摺落米風選部2の
前後部について説明する。摺落米受樋12には混合米揚
穀機4が接続され、混合米揚穀機4の排出口は混合米ホ
ッパ23に接続し、混合米ホッパ23は供給樋22の前
側部に連通している。
【0030】また、玄米受樋20、供給樋22の前端部
は選別ケース16の前側板16cに取り付けられてお
り、玄米受樋20及び供給樋22の後端部は支持板(図
示省略)に取り付けられている。この支持板(図示省
略)の外周部は選別ケース16の後側板16dに着脱自
在に取り付けられたり、あるいは、後側板16dに形成
した穴部(図示省略)に嵌合支持される構成としてい
る。
【0031】玄米受樋20の終端部は玄米流下通路28
に接続されており、玄米流下通路28の下部は玄米樋2
9と連通し、玄米樋29は玄米揚穀機5と接続されてい
る。また、図5は穀粒落下防止ガイド33の選別終端側
である前側上端部を示し、その先端に籾還元樋38が設
けられ、該籾還元樋38は供給樋6’を介してホッパ6
に接続されている。
【0032】次に、籾摺選別作用について説明する。作
業時には、玄米調節弁35及び混合米調節弁36を適宜
位置に調節し、籾ホッパ6に籾を供給し籾供給部7cか
らインペラ羽根7b,7b,…の内周部に籾を供給す
る。すると、籾はインペラ羽根7b,7b,…上を外周
側に撥ね飛ばされ、外周屈曲部で急激に方向変換されて
脱ぷケース7aの外周の衝撃板に衝突してその大半が脱
ぷされる。脱ぷ米は脱ぷ米供給筒7d内を上昇旋回しな
がら脱ぷ米供給ボックス8を経て摺落米風選部2の摺落
米風選路10に流下供給される。供給された脱ぷ米は摺
落米風選路10で風選され、軽い籾殻や塵埃類は排塵筒
14から吸引除去され、重い混合米は摺落米受樋12に
落下選別される。混合米は混合米揚穀機4により揚穀さ
れて混合米ホッパ23を経て回転選別筒15内の供給樋
22の前側部に供給される。
【0033】回転選別筒15内の供給樋22に供給され
た混合米は、後側に移送されて回転選別筒15の選別始
端側に供給される。次いで、回転選別筒15が図3の時
計方向に回転すると、汲上羽根15a,…により汲み上
げられた穀粒は穀粒落下防止ガイド33の外周面に沿っ
て上昇し、混合米供給部33aから第1万石網30aの
上端部に供給される。
【0034】上昇した穀粒は薄い層をなしながら前後方
向幅広の第1万石網30aの上端部に均等に供給されて
流下選別され、第1万石網30aの網目から漏れない籾
粒及び少量の玄米は網目上を流下して回転選別筒15内
の穀粒落下防止ガイド33内周面に流下し、穀粒送りガ
イド37,…により順次回転選別筒15の前側の選別終
端側に流動する。このような流動中に、汲上羽根15
a,…と穀粒落下防止板33により揚穀されながら第1
万石網30aで複数回にわたり選別される。
【0035】また、第1万石網30aから漏れた一部の
籾粒及び玄米は、次いで下方の第2万石網30bで選別
される。大粒の籾粒は第2万石網30b上を流下して供
給樋22に流下し、供給ラセン22aで後側に送られて
回転選別筒15の選別始端部に供給され再度選別され
る。また、第2万石網30bから漏れた玄米は下方の玄
米受樋20に落下し、玄米ラセン20aにより前側に移
送され、玄米流下通路28、玄米樋29を経て玄米揚穀
機5により揚穀されて機外に取り出される。
【0036】また、比較的低速で回転する回転選別筒1
5の終端側に流動した籾粒の多く混じっている穀粒は、
汲上羽根15aと穀粒落下防止板33との共同作用によ
り穀粒の付き回りが防止され、確実に揚穀されて籾還元
樋38に供給される。籾還元樋38に送られた穀粒は供
給樋6’を経て籾ホッパ6に還元し、再度籾摺される。
【0037】前記のように、回転選別筒15内に幅広の
第1万石網30a及び第2万石網30bからなる篩選別
装置30を設置し、回転選別筒15の選別始端側から選
別終端側に流動する間に穀粒を篩選別装置30に汲み上
げて複数回の選別をするので、選別終端部での玄米の回
収率を高めて籾摺部1へ還元穀粒の玄米比率を少なくす
ることができ、玄米の二度摺りによる損傷を少なくする
ことができる。
【0038】次ぎに、図6に基づきメインレバー39
と、籾ホッパ6の籾供給調節弁40と、篩選別装置30
との関連動作構成について説明する。支点プレート41
にはピン42によりガイドプレート43を軸支し、ガイ
ドプレート43の一端にシャッタロッド44の一端を枢
支連結し、シャッタロッド44の他端をシャッタアーム
45、シャッタ軸46を介して籾供給調節弁40に連結
している。
【0039】また、支点プレート41には回転プレート
47がピン42aを介して軸支され、回転プレート47
の一端にはメインレバー39に連結しているレバーロッ
ド48の端部が枢支連結され、回転プレート47の端部
とガイドプレート43の端部とは回転ロッド49を介し
て連動連結されている。
【0040】篩選別装置30の底板部32を横軸31に
より上下傾斜移動自在に軸支して、第1万石網30aの
混合米供給部33aに溜まる穀粒の大小により上下回動
する構成とし、横軸31の端部には、角度調節レバー5
0を傾斜移動自在に取り付けると共に、アーム51を固
着し、角度調節レバー50とアーム51との間をスプリ
ング52により連結して篩選別装置30の上端部を上方
に回動するように付勢し、角度調節レバー50にはスト
ッパ53を取り付け、篩選別装置30の底板部32の上
方への回動を当接停止する構成としている。前記アーム
51の端部には調節ねじ54を介して万石網ロッド55
の一端を連結し、万石網ロッド55の他端を前記回転プ
レート47の端部に枢支連結している。
【0041】しかして、篩選別装置30への穀粒の供給
が多くなり穀粒重量が増加すると、篩選別装置30が実
線矢印のように下方に回動する。すると、万石網ロッド
55、回転プレート47、回転ロッド49、ガイドプレ
ート43、シャッタロッド44が実線矢印の方向に移動
し、籾供給調節弁40が閉側に調節され、籾摺部1の籾
摺量が減少し、篩選別装置30への穀粒供給量が減少
し、適正供給量に復帰する。また、篩選別装置30の穀
粒が減少し篩選別装置30が上方に回動すると、前記連
結部材は点線矢印の方向に移動し、籾供給調節弁40は
増加側に調節される。
【0042】従って、篩選別装置30への穀粒量が増減
し、上下に傾斜移動することにより、篩選別装置30の
混合米供給部33aでの穀粒の詰まりを解消すると共
に、籾摺部1の籾摺量を関連的に増減調節して、篩選別
装置30に最も選別性能が発揮される穀粒供給量に維持
され、籾摺選別能率を高めることができる。
【0043】また、角度調節レバー50を上下調節して
調節孔56,…に係止することにより、篩選別装置30
の傾斜角度を調節し、選別性能を意図的に増減したり、
品種に応じた調節をすることができる。また、第1万石
網30aの混合米供給部33aには、始端側穀粒センサ
57が選別始端側に設けられ、終端側穀粒センサ58が
選別終端側に夫々設けられており、検出内容をコントロ
ールボックス59の表示部60に表示する構成としてい
る。
【0044】しかして、篩選別装置30の選別始端側ま
たは選別終端側の穀粒の流動状況を該表示部60の表示
によりオペレータが知ることができ、例えば、穀粒量が
多い場合には、混合米調節弁36を広げる側(図6
(1)α方向)に調節して第1万石網30aの下端から
流下する穀粒を供給樋22に多く取り込み、玄米の回転
選別筒15の選別終端側への流動を少なくし、玄米の再
度の籾摺を少なくし穀粒の損傷を防止することができ
る。また、穀粒量が少ない場合には、混合米調節弁36
を狭くなるよう(図6(1)β方向)に調節して、第1
万石網30aから流下する穀粒を回転選別筒15に多く
戻し、籾粒の選別終端側への流れを速め穀粒層厚を適正
化しながら選別精度の向上を図ることができる。
【0045】また、図6、図7に示すように、メインレ
バー39、混合米調節弁レバー61に調節方向を指示す
る表示手段を設け、始端側穀粒センサ57と終端側穀粒
センサ58の検出結果に基づき、混合米調節弁36を調
節する混合米調節弁レバー61の循環調節側あるいは排
出調節側を点滅表示し、調節操作を容易にしたり、籾供
給調節弁40を操作するメインレバー39の摺出量減少
調節側あるいは摺出量増加調節側を点滅表示して、調節
操作の容易化を図ってもよい。また、始端側穀粒センサ
57または終端側穀粒センサ58の検出に基づいて前記
混合米調節弁36に連結したモータを制御し、前記混合
米調節弁36を前記制御方法に基づいて自動調節する構
成としてもよい。
【0046】次に、図8について説明する。供給樋22
の移送終端側に順次穀粒の落下量を多くするように、移
送終端側ほど幅広の供給口22bを構成し、供給樋22
の移送終端部には穀粒のオーバーフローを検出する供給
量センサ62を設け、ソレノイド63により供給樋22
と玄米受樋20との境界部に設けた混合米調節弁36を
開閉作動する構成としている。
【0047】しかして、供給量センサ62が供給樋22
の穀粒のオーバーフローを検出すると、ソレノイド63
を閉鎖(イ方向)作動して混合米調節弁36を閉鎖する
と共に、籾摺部1の籾供給調節弁40を減少調節して、
供給樋22の穀粒のオーバーフローを解消する。また、
供給量センサ62が供給樋22の穀粒のオーバーフロー
の解消を検出すると、ソレノイド63を開作動して混合
米調節弁36を開調節すると共に、籾摺部1の籾供給調
節弁40を増加調節し、通常の籾摺量に復帰させるよう
に制御をする。
【0048】なお、供給量センサ62がオーバーフロー
やオーバーフロー解消を検出した場合には、混合米調節
弁36の対応する調節内容を表示部60に表示したり、
あるいは、混合米調節弁36の操作レバーの近傍に調節
方向を点滅表示し、操作の容易化を図る構成としてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる籾摺選別機の全体側
面断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる籾摺選別機の全体背
面断面図である。
【図3】(1)は本発明の一実施例に係わる要部の側面
断面拡大図、(2)は要部A-A線断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係わる要部の背面断面拡大
図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる要部の斜視図であ
る。
【図6】(1)は本発明の一実施例に係わる要部の斜視
図、(2)は関連動作説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係わる要部の動作説明図で
ある。
【図8】(1)は本発明の一実施例に係わる要部の斜視
図、(2)はB−B断面図、(3)は(2)の平面図で
ある。
【符号の説明】
1 籾摺部 2 摺落米風選部 3 混合米選別部 4 混合米揚穀機 5 玄米揚穀機 6 籾ホッパ 7 インペラ羽根型脱ぷ装置 7a 脱ぷケース 7b インペラ羽根 7c 籾供給部 7d 脱ぷ米供給筒 7e 脱ぷ軸 8 脱ぷ米供給ボックス 8a 拡散板 9 摺落米風選箱 10 摺落米風選路 11 粃受樋 12 摺落米受樋 13 吸引ファン 14 排塵筒 15 回転選別筒 15a 汲上羽根 16 選別ケース 17 駆動軸 18 駆動ローラー 20 玄米受樋 20a 玄米ラセン 22 供給樋 22a 供給ラセン 28 玄米流下通路 29 玄米樋 30 篩選別装置 40 籾供給調節弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D021 AA03 AB02 DA01 DA06 DA13 DC02 EA03 FA12 GA12 GB01 HA04 4D043 GA10 GB02 GB15 GB21 GB35 GB51

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】籾摺部1、摺落米選別部2、及び混合米選
    別部3を備えた籾摺選別機であって、混合米選別部3
    は、内面に多数の汲上羽根15a,…を形成して、前後
    方向に横架した回転選別筒15と、該汲上羽根15aに
    近接し、穀粒の落下を防止する穀粒落下防止ガイド33
    と、該汲上羽根15aにより供給された穀粒を粒大別に
    選別する篩選別装置30と、該篩選別装置30により選
    別された玄米を機外に排出すべく搬送する玄米受樋20
    と、該篩選別装置30により選別され、または前記摺落
    米選別部2より供給された混合米を前記回転選別筒15
    下部に供給する供給樋22と、から構成され、前記穀粒
    落下防止ガイド33は前記回転選別筒15の汲上げ側に
    配設され、篩選別装置30は前記玄米受樋20及び供給
    樋22の上方で、その上端を前記穀粒落下防止ガイド3
    3の上端下方に設け、所定の傾斜をもって、その下端が
    前記供給樋22近傍に向いて配設されていることを特徴
    とする籾摺選別機。
  2. 【請求項2】 前記篩選別装置30は開口幅を異にする
    選別部30’を上下に設け、下段の選別部30’はその
    開口幅を上段のそれよりも小さくし、下端を前記供給樋
    22に臨むべく配設し、上段の選別部30’はその下端
    を前記供給樋22を越えて下方に向けて配設したことを
    特徴とする請求項1記載の籾摺選別機。
  3. 【請求項3】籾摺部1、摺落米選別部2、及び混合米選
    別部3を備えた籾摺選別機であって、混合米選別部3
    は、内面に多数の汲上羽根15a,…を形成して、前後
    方向に横架した回転選別筒15と、該汲上羽根15aに
    より供給された穀粒を粒大別に選別する篩選別装置30
    と、該篩選別装置30により選別された玄米を機外に排
    出すべく搬送する玄米受樋20と、該篩選別装置30に
    より選別され、または前記摺落米選別部2より供給され
    た混合米を前記回転選別筒15下部に供給する供給樋2
    2と、から構成され、回転選別筒15内には篩選別装置
    30を玄米受樋20および供給樋22の上方で、篩選別
    装置30に供給される穀粒の多少により傾斜移動可能に
    軸支し、前記籾摺部1には穀粒の供給を調節する供給調
    節手段を備え、篩選別装置30の傾斜移動に伴い、篩選
    別装置30と供給調節手段とを連結する連結手段を介し
    て前記供給調節手段が関連動作することを特徴とする籾
    摺選別機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102371248A (zh) * 2010-08-25 2012-03-14 杨东进 一种可调分级筛
JP2018118185A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 株式会社サタケ 粗選別機
CN108684332A (zh) * 2018-07-27 2018-10-23 江苏海瑞通机械有限公司 一种具有筛分功能的稻麦联合收割机分禾脱粒器

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