JP2002300538A - 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する種係数データの生成装置および生成方法、並びに情報提供媒体 - Google Patents

係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する種係数データの生成装置および生成方法、並びに情報提供媒体

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JP2002300538A JP2001097401A JP2001097401A JP2002300538A JP 2002300538 A JP2002300538 A JP 2002300538A JP 2001097401 A JP2001097401 A JP 2001097401A JP 2001097401 A JP2001097401 A JP 2001097401A JP 2002300538 A JP2002300538 A JP 2002300538A
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Tetsuhiko Arimitsu
哲彦 有光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】格納手段に格納しておく推定式の係数データを
多くすることなく、例えば画像の解像度の調整を自由に
行い得るようにする。 【解決手段】係数データ生成部132は、ユーザがリモ
コン送信機200を操作して入力したパラメータQh,
Qvの値に対応した水平解像度、垂直解像度を得るため
の、各クラスの推定式の係数データWmを生成し、この
係数データを係数メモリ131に格納する。推定予測演
算回路127は、クラスコードCLに対応して係数メモ
リ131から読み出された係数データWiと予測タップ
のSD画素データxiを使用して、推定式により、出力
画像信号を構成するHD画素データy1〜y4を生成す
る。複数の種係数データの線形和で係数データWmを生
成するものであり、入力されたパラメータQh,Qvの
値に対応した出力画像信号を得ることが可能となる。こ
れにより、例えば画像の解像度の調整を自由に行い得る
ようになる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、NTS
C方式のビデオ信号をハイビジョン方式のビデオ信号に
変換する際に適用して好適な、係数データの生成装置お
よび生成方法、それを使用した情報信号の変換装置およ
び変換方法、それに使用する種係数データの生成装置お
よび生成方法、並びに情報提供媒体に関する。詳しく
は、入力情報信号と出力情報信号との関係を表した、生
徒信号を線形変換した信号と教師信号を線形変換した信
号との関係である変換関係に従って、所定数の生徒信号
と所定数の教師信号の組み合わせのそれぞれに対応した
生徒信号を教師信号に変換する際に用いられる推定式の
係数データである複数の種係数データを用いた演算を行
って、入力情報信号を上出力情報信号に変換する際に用
いられる推定式の係数データを生成することによって、
入力情報信号を出力情報信号に変換する際に用いられる
推定式の係数データとして、実際に生徒信号、教師信号
を使用した学習で得たものと同様のものを得ることがで
きるようにした係数データ生成装置等に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば525i信号というSD(S
tandard Definition)信号を、1050i信号というH
D(High Definition)信号に変換するフォーマット変換
が提案されている。525i信号は、ライン数が525
本でインタレース方式の画像信号を意味し、1050i
信号は、ライン数が1050本でインタレース方式の画
像信号を意味する。
【0003】図20は、525i信号と1050i信号
の画素位置関係を示している。ここで、大きなドットが
525i信号の画素であり、小さなドットが1050i
信号の画素である。また、奇数フィールドの画素位置を
実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示して
いる。525i信号を1050i信号に変換する場合、
奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i
信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る
必要がある。
【0004】従来、上述したようなフォーマット変換を
行うために、525i信号の画素データより1050i
信号の画素データを得る際に、525i信号の画素に対
する1050i信号の各画素の位相に対応した推定式の
係数データをメモリに格納しておき、この係数データを
用いて推定式によって1050i信号の画素データを求
めることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように推定式
によって1050i信号の画素データを求めるものにお
いては、この1050i信号による画像の解像度は固定
されており、従来のコントラストやシャープネス等の調
整のように、画像内容等に応じて所望の解像度とするこ
とができなかった。
【0006】この発明の目的は、格納手段に格納してお
く推定式の係数データを多くすることなく、例えば画像
の解像度の調整を自由に行い得るようにすることにあ
る。また、この発明の目的は、格納手段に格納しておく
推定式の係数データを多くすることなく、例えば画像の
サイズの調整や音声信号のサンプリング周波数の調整を
自由に行い得るようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る係数デー
タ生成装置は、複数の情報データからなる入力情報信号
を複数の情報データからなる出力情報信号に変換する際
に使用される、推定式の係数データを生成する係数デー
タ生成装置であって、所定数の生徒信号と所定数の教師
信号の組み合わせそれぞれに対応させて、生徒信号を教
師信号に変換する際に用いられる推定式の係数データを
種係数データとして、格納する格納手段と、入力情報信
号と出力情報信号との関係を、生徒信号を線形変換した
信号と教師信号を線形変換した信号との関係である変換
関係で表し、この変換関係を特定する変換関係特定手段
と、入力情報信号を出力情報信号に変換する際に用いら
れる推定式の係数データを、上記変換関係に従って、格
納手段に格納された複数の種係数データを用いた演算で
生成する係数生成手段とを有するものである。
【0008】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、複数の情報データからなる入力情報信号を複数の情
報データからなる出力情報信号に変換する際に使用され
る、推定式の係数データを生成する係数データ生成方法
であって、入力情報信号と出力情報信号との関係を、生
徒信号を線形変換した信号と教師信号を線形変換した信
号との関係である変換関係で表し、この変換関係を特定
するステップと、入力情報信号を出力情報信号に変換す
る際に用いられる推定式の係数データを、上記変換関係
に従って、所定数の生徒信号と所定数の教師信号の組み
合わせのそれぞれに対応し、生徒信号を教師信号に変換
する際に用いられる推定式の係数データである、複数の
種係数データを用いた演算で生成するステップとを有す
るものである。
【0009】また、この発明に係る情報提供媒体は、上
述の係数データ生成方法の各ステップを実行するための
コンピュータプログラムを提供するものである。
【0010】この発明においては、所定数の生徒信号と
所定数の教師信号の組み合わせのそれぞれに対応させ
て、生徒信号を教師信号に変換する際に用いられる推定
式の係数データが種係数データとして格納手段に格納さ
れている。
【0011】入力情報信号と出力情報信号との関係が、
生徒信号を線形変換した信号と教師信号を線形変換した
信号との関係である変換関係で表され、この変換関係が
特定される。例えば、この変換関係は、入力情報信号と
出力情報信号との関係を生徒信号を線形変換した信号と
教師信号を線形変換した信号との関係で表した際の、各
生徒信号と教師信号とに対する重み付け係数で表され
る。
【0012】入力情報信号、出力情報信号、生徒信号お
よび教師信号が全て音声信号であるとき、例えば出力情
報信号は入力情報信号よりもサンプリング周波数が高く
される。このように情報信号が音声信号である場合、変
換関係は、例えば入力情報信号に対する出力情報信号の
サンプリング周波数の変化に対応したものとされる。
【0013】入力情報信号、出力情報信号、生徒信号お
よび教師信号が全て画像信号であるとき、例えば出力情
報信号は入力情報信号よりも高解像度とされる。このよ
うに情報信号が画像信号である場合、変換関係は、例え
ば入力情報信号に対する出力情報信号の解像度の変化に
対応したものとされる。またこのように情報信号が画像
信号である場合、変換関係は、入力情報信号に対する出
力情報信号の画素数の変化や比率に対応したものとされ
る。
【0014】そして、入力情報信号を出力情報信号に変
換する際に用いられる推定式の係数データは、変換関係
に従って、格納手段に格納されている複数の種係数デー
タを用いた演算で生成される。
【0015】例えば、情報信号が音声信号である場合、
変換関係に基づくサンプリング周波数の変化に対応する
係数データを生成される。この係数データを使用するこ
とで、入力情報信号に対してサンプリング周波数が変化
した出力情報信号を得ることが可能となる。
【0016】また例えば、情報信号が画像信号である場
合、変換関係に基づく解像度の変化に対応する係数デー
タが生成される。この係数データを使用することで、入
力情報信号に対して解像度が変化した出力情報信号を得
ることが可能となる。
【0017】また例えば、情報信号が画像信号である場
合、変換関係に基づく画素数の変化または比率に対応す
る係数データが生成される。この係数データを使用する
ことで、入力情報信号に対して画素数が変化した出力情
報信号を得ることが可能となる。
【0018】この発明に係る情報信号処理装置は、入力
された複数の情報データからなる第1の情報信号を、複
数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報
信号処理装置であって、第2の情報信号に係る注目デー
タの周辺に位置する第1のデータを第1の情報信号から
抽出する第1の抽出手段と、第1の情報信号と第2の情
報信号の関係を表すパラメータ値が入力されるパラメー
タ入力部と、複数の種係数データを保持し、第1の情報
信号を第2の情報信号に変換する際に使用する推定式の
係数データを、パラメータ値に対応させて、複数の種係
数データの線形和で生成する係数データ生成手段と、推
定式を利用して、係数データと第1のデータとの演算に
より第2の情報信号を生成する演算手段とを有するもの
である。
【0019】例えば、係数データ生成手段は、所定数の
生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせそれぞれに対
応させて、生徒信号を教師信号に変換する際に用いられ
る推定式の係数データを種係数データとして、格納する
格納手段と、パラメータ値にて表された、第1の情報信
号と上記第2の情報信号との関係を、生徒信号を線形変
換した信号と教師信号を線形変換した信号との関係であ
る変換関係で表し、この変換関係を特定する変換関係特
定手段と、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する
際に用いられる推定式の係数データを、変換関係に従っ
て、格納手段に格納された複数の種係数データを用いた
演算で生成する係数生成手段とを有するものである。
【0020】また、この発明に係る情報信号処理方法
は、入力された複数の情報データからなる第1の情報信
号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
する情報信号変換方法であって、第2の情報信号に係る
注目データの周辺に位置するデータを第1の情報信号か
ら抽出するステップと、第1の情報信号を第2の情報信
号に変換する際に使用する推定式の係数データを、入力
されたパラメータ値に対応させて、複数の種係数データ
の線形和で生成するステップと、推定式を利用して、生
成された係数データと抽出されたデータとの演算により
第2の情報信号を生成するステップとを有するものであ
る。
【0021】また、この発明に係る情報提供媒体は、上
述の情報信号処理方法の各ステップを実行するためのコ
ンピュータプログラムを提供するものである。
【0022】この発明においては、第1の情報信号と第
2の情報信号の関係を表すパラメータ値が、パラメータ
入力部より入力される。また例えば、情報信号が音声信
号である場合、このパラメータの値によって、第1の情
報に対する第2の情報信号のサンプリング周波数の変化
等が示される。例えば、情報信号が画像信号である場
合、このパラメータの値によって、第1の情報信号に対
する第2の情報信号の解像度の変化、画素数の変化等が
示される。
【0023】第1の情報信号を第2の情報信号に変換す
る際に使用する推定式の係数データが、入力されたパラ
メータ値に対応させて、複数の種係数データの線形和で
生成される。そして、第1の情報信号から第2の情報信
号に係る注目データの周辺に位置する第1のデータが抽
出される。推定式を利用して、生成された係数データと
抽出された第1のデータとの演算により第2の情報信号
が生成される。
【0024】このように、第1の情報信号を第2の情報
信号に変換する際に使用する推定式の係数データを、入
力されたパラメータ値に対応させて、複数の種係数デー
タの線形和で生成するものであり、入力されたパラメー
タ値に対応した第2の情報信号を得ることが可能とな
る。これにより、例えば画像の解像度、画像のサイズ、
音声信号のサンプリング周波数等の調整を自由に行い得
るようになる。
【0025】ここで、複数の種係数データが、所定数の
生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせのそれぞれに
対応し、生徒信号を教師信号に変換する際に用いられる
推定式の係数データであって、またパラメータ値にて表
された第1の情報信号と第2の情報信号との関係を、生
徒信号を線形変換した信号と教師信号を線形変換した信
号との関係である変換関係で表して特定し、この変換関
係に従って、複数の種係数データを用いた演算で係数デ
ータを得ることによって、その係数データとして実際に
生徒信号、教師信号を使用した学習で得たものと同様の
ものを得ることができ、第1の情報信号を第2の情報信
号に精度よく変換可能となる。
【0026】この発明に係る種係数データ生成装置は、
複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報
データからなる第2の情報信号に変換する際に使用する
推定式の係数データを得るために用いられる種係数デー
タを生成する装置であって、第2の情報信号に対応する
所定個数の教師信号を得る第1の信号処理手段と、第1
の情報信号に対応する所定個数の生徒信号を得る第2の
信号処理手段と、所定個数の生徒信号と所定個数の教師
信号の組み合わせのそれぞれに対応し、生徒信号を教師
信号に変換する際に用いられる推定式の係数データを種
係数データとして生成する種係数生成手段とを有するも
のである。
【0027】例えば、種係数生成手段は、生徒信号から
教師信号に係る注目データの周辺に位置する第1のデー
タを抽出する第1の抽出手段と、この第1の抽出手段で
抽出された第1のデータと教師信号に係る注目データと
から推定式の係数データを得るための正規方程式を生成
する正規方程式生成手段と、この正規方程式を解いて推
定式の係数データを得る係数データ演算手段とを備える
ものである。
【0028】この発明に係る種係数データ生成方法は、
複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報
データからなる第2の情報信号に変換する際に使用する
推定式の係数データを得るために用いられる種係数デー
タを生成する方法であって、第2の情報信号に対応する
所定個数の教師信号を得るステップと、第1の情報信号
に対応する所定個数の生徒信号を得るステップと、所定
個数の生徒信号と所定個数の教師信号の組み合わせのそ
れぞれに対応し、生徒信号を教師信号に変換する際に用
いられる推定式の係数データを種係数データとして生成
するステップとを有するものである。また、この発明に
係る情報提供媒体は、上述の種係数データ生成方法の各
ステップを実行するためのコンピュータプログラムを提
供するものである。
【0029】この発明においては、第2の情報信号に対
応する所定個数の教師信号が得られると共に、第1の情
報信号に対応する所定個数の生徒信号が得られる。例え
ば、基準教師信号より空間シフトフィルタを使用して所
定個数の教師信号が得られる。そして、所定個数の生徒
信号と所定個数の教師信号の組み合わせのそれぞれに対
応し、生徒信号を教師信号に変換する際に用いられる推
定式の係数データが種係数データとして生成される。
【0030】このように生成される複数の種係数データ
を使用することで、第1の情報信号を第2の情報信号に
変換する際に使用される推定式の係数データを、第1の
情報信号と第2の情報信号の関係に従って、演算で生成
することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態につ
いて説明する。図1は、第1の実施の形態としてのテレ
ビ受信機100の構成を示している。このテレビ受信機
100は、放送信号より525i信号というSD信号を
得、この525i信号を1050i信号というHD信号
に変換し、その1050i信号による画像を表示するも
のである。
【0032】テレビ受信機100は、マイクロコンピュ
ータを備え、システム全体の動作を制御するためのシス
テムコントローラ101と、リモートコントロール信号
を受信するリモコン信号受信回路102とを有してい
る。リモコン信号受信回路102は、システムコントロ
ーラ101に接続され、リモコン送信機200よりユー
ザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号
RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシス
テムコントローラ101に供給するように構成されてい
る。
【0033】また、テレビ受信機100は、受信アンテ
ナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放
送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周
波増幅処理、検波処理等を行ってSD信号(525i信
号)を得るチューナ106と、このチューナ106より
出力されるSD信号を一時的に保存するためのバッファ
メモリ109とを有している。
【0034】また、テレビ受信機100は、バッファメ
モリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信
号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信
号処理部110と、この画像信号処理部110より出力
されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部1
11と、このディスプレイ部111の画面上に文字図形
などの表示を行うための表示信号SCHを発生させるた
めのOSD(On ScreenDisplay)回路112と、その表示
信号SCHを上述した画像信号処理部110より出力さ
れるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給す
るための合成器113とを有している。ディスプレイ部
111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプ
レイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の
フラットパネルディスプレイで構成されている。
【0035】図1に示すテレビ受信機100の動作を説
明する。チューナ106より出力されるSD信号(52
5i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時
的に保存される。そして、このバッファメモリ109に
一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に
供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。
すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成
する画素データ(以下、「SD画素データ」という)か
ら、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素
データ」という)が得られる。この画像信号処理部11
0より出力されるHD信号はディスプレイ部111に供
給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのH
D信号による画像が表示される。
【0036】また、上述せずも、ユーザは、リモコン送
信機200の操作によって、パラメータQh,Qvの値
を変化させて、上述したようにディスプレイ部111の
画面上に表示される画像の水平、垂直の解像度を調整で
きる。この解像度の調整状態では、ディスプレイ部11
1の画面上に、パラメータQh,Qvの値の表示が行わ
れる。ここでは図示しないが、この表示は数値または棒
グラフ等をもって行われる。ユーザは、この表示を参照
して、パラメータQh,Qvの値を調整できる。
【0037】このように画面上にパラメータQh,Qv
の値を表示する際、システムコントローラ101は表示
データをOSD回路112に供給する。OSD回路11
2は、その表示データに基づいて表示信号SCHを発生
し、この表示信号SCHを合成器113を介してディス
プレイ部111に供給することとなる。
【0038】次に、画像信号処理部110の詳細を説明
する。この画像信号処理部110は、バッファメモリ1
09に記憶されているSD信号(525i信号)より、
HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位
置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出
力する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有
している。
【0039】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出すものである。な
お、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素デー
タを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動
き情報が含まれることになる。
【0040】また、画像信号処理部110は、第2のタ
ップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラス
タップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パター
ンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間ク
ラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検
出回路124を有している。
【0041】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dyn
amic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDP
CM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用い
てもよい。
【0042】本来、ADRCは、VTR(Video Tape R
ecorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使
用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空
間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値を
MAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデー
タのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタッ
プのデータとしての各SD画素データkiに対して、
(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コ
ードqiが空間クラスのクラス情報として得られる。た
だし、(1)式において、[ ]は切り捨て処理を意味し
ている。空間クラスタップのデータとして、Na個のS
D画素データがあるとき、i=1〜Naである。 qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0043】また、画像信号処理部110は、第3のタ
ップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラス
タップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程
度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を
出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0044】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標であ
る動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出
回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平
均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123
で、例えばクラスタップのデータとして、6個のSD画
素データm1〜m6と、その1フレーム前の6個のSD
画素データn1〜n6が取り出されるとき、(2)式に
おけるNbは6である。
【0045】
【数1】
【0046】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MV
が得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,
th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの
動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV
=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2
<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのとき
はMV=3とされる。
【0047】また、画像信号処理部110は、空間クラ
ス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情
報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路
125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基
づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素
(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを
得るためのクラス合成回路126を有している。
【0048】このクラス合成回路126では、(3)式
によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、
(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ
(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量
子化ビット数を示している。
【0049】
【数2】
【0050】また、画像信号処理部110は、係数メモ
リ131を有している。この係数メモリ131は、後述
する推定予測演算回路127で使用される推定式の係数
データを格納するものである。この係数データは、SD
信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に
変換するための情報である。係数メモリ131には、上
述したクラス合成回路126より出力されるクラスコー
ドCLが読み出しアドレス情報として供給される。この
係数メモリ131からはクラスコードCLに対応した係
数データWiが読み出され、推定予測演算回路127に
供給されることとなる。
【0051】また、画像信号処理部110は、上述した
ように係数メモリ131に格納される係数データWmを
生成する係数データ生成部132を有している。この係
数データ生成部132は、種係数メモリ133と、画質
変換フィルタ発生器134と、係数合成回路135とか
ら構成されている。この係数データ生成部132におけ
る、係数データWmの生成処理は、例えば1フィールド
毎に、垂直ブランキング期間に行われる。
【0052】種係数メモリ133には、複数の種係数デ
ータが予め蓄えられている。ここで、種係数データの詳
細を説明する。後述する推定予測演算回路127では、
HD画素データyが、(4)式の推定式で演算されるも
のとする。なお、(4)式の推定式において、nは予測
タップの数である。
【0053】
【数3】
【0054】種係数データは、学習によって生成される
が、まずこの学習方法について説明する。学習は、クラ
ス毎に、複数の信号データに対して行われる。データ数
がmの場合、(4)式に従って、以下の(5)式が設定
される。 yk=W1k1+W2k2+・・・+Wnkn ・・・(5) (k=1,2,・・・,m) m>nの場合、係数データW1,W2,・・・,Wnは、
一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素を、以下
の(6)式で定義して、(7)式を最小にする係数デー
タを求める。所謂最小二乗法による解法である。
【0055】
【数4】
【0056】ここで、(7)式のWiによる偏微分係数
を求める。それは、以下の(8)式を0にするように、
各係数Wiを求めればよい。
【0057】
【数5】
【0058】以下、(9)式、(10)式のように
ij,Yiを定義すると、(8)式は、行列を用いて
(11)式に書き換えられる。
【0059】
【数6】
【0060】この(11)式は、一般に正規方程式と呼
ばれている。この正規方程式を、掃き出し法等の一般的
な行列解法を用いて解くことで、係数データWiを求め
ることができる。
【0061】上述した係数データWiは、複数の教師信
号と生徒信号の組み合わせそれぞれに対応して求めるこ
とができる。ここで、図2に示すように、基準HD信号
に様々な帯域のフィルタをかけて複数のHD信号を得て
それを教師信号とすると共に、生徒信号としては固定の
SD信号を用いる場合を考える。この場合、SD信号は
固定なので、(11)式の正規方程式の左辺は、(1
2)式で定義でき、以下正規方程式は(13)式、(1
4)式で表すことができる。
【0062】
【数7】
【0063】ここで、図3に示すように、基準HD信号
(HDr)にフィルタfをかけて得られたHD信号(H
Df)の画素値をyf、基準HD信号(HDr)にフィル
タgをかけて得られたHD信号(HDg)の画素値をyg
と定義する。また、基準HD信号(HDr)にフィルタ
f,gの線形和フィルタh=af+bgをかけて得られ
たHD信号(HDh)の画素値をyhと定義する。yh=
a×yf+b×ygとなり、yhを予測する係数whバー
は、(15)式および(16)式で表すことができる。
【0064】
【数8】
【0065】これにより、新たにフィルタhをかけて得
られたHD信号(HDh)を用いて学習した係数データ
whバーを用いることなく、フィルタfをかけて得られ
たHD信号(HDf)で学習した係数データwfバーと、
フィルタgをかけて得られたHD信号(HDg)で学習
した係数データwgバーとを用いて、SD信号からHD
信号(HDh)を創造できることがわかる。
【0066】例えば、図4Aに示すように、空間シフト
フィルタを使用して、基準HD信号に対して左に2画素
ずれたHD信号と、基準HD信号に対して左に1画素ず
れたHD信号と、基準HD信号に対してずれのないHD
信号と、基準HD信号に対して右に1画素ずれたHD信
号と、基準HD信号に対して右に2画素ずれたHD信号
とを得て、これらHD信号とSD信号との間で学習を
し、5種類の係数データが得られているとする。
【0067】この場合、図4Bに示すように、これら5
種類の係数データを種係数データとして使用すること
で、SD信号から、基準HD信号に対して水平5タップ
の任意線形和フィルタをかけて得られたHD信号と同様
のHD信号を得ることができる。
【0068】図1に戻って、本実施の形態において、係
数データ生成部132を構成する種係数メモリ133に
は、5種類の種係数データWL,W0,WR,WU,WD
予め格納されている。
【0069】図5に示すように、これら5種類の種係数
データWL,W0,WR,WU,WDは、空間シフトフィル
タを使用して、基準HD信号に対して左に画素ずれたH
D信号(HDL)と、基準HD信号に対してずれのない
HD信号(HD0)と、基準HD信号に対して右に1画
素ずれたHD信号(HDR)と、基準HD信号に対して
上に1画素ずれたHD信号(HDU)と、基準HD信号
に対して下に1画素ずれたHD信号(HDD)を得て、
これら各HD信号とSD信号との間で、上述したように
学習をすることで得られた推定式の係数データである。
なお、この学習に使用されるSD信号は、例えば基準H
D信号を間引き処理することで得られる。
【0070】なお、上述した5種類の種係数データのそ
れぞれは、クラスコードCLで表される全てのクラスの
係数データからなっている。また、上述したように、5
25i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶
数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1
画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要があ
る。そのため、あるクラスの係数データは、さらに、奇
数、偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信
号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素に対
応した係数データからなっている。この2×2の単位画
素ブロック内の4画素は、525i信号の画素に対応し
て互いに異なる位相関係になっている。
【0071】また、係数データ生成部132を構成する
係数合成回路135は、種係数メモリ133に格納され
ている5種類の種係数データWL,W0,WR,WU,WD
を使用し、(17)式により、係数データWmを算出す
る。すなわち、係数データWmは、種係数データWL
0,WR,WU,WDの線形和で求められる。 Wm =aL・WL+a0・W0+aR・WR+aU・WU+aD・WD ・・(17)
【0072】また、係数データ生成部132を構成する
画質変換フィルタ発生器134は、システムコントロー
ラ101より供給される、水平解像度を指定するパラメ
ータQhおよび垂直解像度を指定するパラメータQvの値
に対応して、上述した(17)式における係数aL
0,aR,aU,aDを発生する。
【0073】上述の画質変換フィルタ発生器134で
は、平滑化フィルタ、例えば(18)式で表されるガウ
シアンフィルタを使用して、係数aL,a0,aR,aU
Dが決定される。
【0074】
【数9】
【0075】図6は、(18)式において、QをQ1,
Q2,Q3(Q1<Q2<Q3)に変化させたときのガウシ
アンフィルタの特性の変化を示している。この図より、
Qの値によって解像度が変化し、Qの値が大きくなる程
解像度が高くなることがわかる。
【0076】(18)式のQの部分にパラメータQhを
入れることで、そのQhの値に対応した水平方向の解像
度を示すフィルタ特性が得られる。同様に(18)式の
Qの部分にパラメータQvを入れることで、そのQvの
値に対応した垂直方向の解像度を示すフィルタ特性が得
られる。
【0077】画質変換フィルタ発生器134では、例え
ば、水平方向の解像度を示すフィルタ特性における中心
画素位置のレスポンス値と垂直方向の解像度を示すフィ
ルタ特性の中心画素位置のレスポンス値が一致するよう
に一方のフィルタ特性を正規化した後に、水平方向の解
像度を示すフィルタ特性における中心画素位置0、左に
1画素ずれた位置dx-1、右に1画素ずれた位置d
1、および垂直方向の解像度を示すフィルタ特性にお
ける上に1画素ずれた位置dy1、下に1画素ずれた位
置dy-1のレスポンス値に比例して、係数aL,a0,a
R,aU,aDが決定される。この場合、係数aL,a0
R,aU,aDの総和が1となるようにされる。
【0078】例えば、水平方向の解像度を示すフィルタ
特性が図7Aで表されると共に、垂直方向の解像度を示
すフィルタ特性が図7Bで表される場合には、aL
0.3,a0=0.4,aR=0.3,aU=0.0,aD
=0.0と決定される。
【0079】このように、画質変換フィルタ発生器13
4で発生される係数aL,a0,aR,aU,aDは、上述
した係数合成回路135に供給される。これにより、係
数合成回路135では、(17)式により、パラメータ
Qh,Qvの値に対応した水平解像度、垂直解像度を得る
ための係数データWmが求められる。この場合、種係数
メモリ133には、種係数データWL,W0,WR,WU
Dがクラス毎に格納されているので、係数合成回路1
35では、クラス毎に、係数データWmが算出される。
【0080】ここで、図8を使用して、係数データWm
の意義について説明する。図8において、HD画素デー
タy0に着目する。本来、種係数データW0は、所定数の
予測タップのデータ(SD画素データ)を用いて、この
HD画素データy0を演算するための推定式の係数デー
タである。また、種係数データWL,WR,WU,WDは、
それぞれ同じ予測タップのデータを用いて、HD画素デ
ータy0に対して、左に1画素ずれた位置のHD画素デ
ータyL、右に1画素ずれた位置のHD画素データyR
上に1画素ずれた位置のHD画素データyU、下に1画
素ずれた位置のHD画素データyDを演算するための係
数データである。
【0081】上述したように、係数データWmは、種係
数データWL,W0,WR,WU,WDの線形和で求められ
たものである。この係数データWmを用いて、HD画素
データy0を求めた場合、係数データWmに含まれる種
係数データWL,WR,WU,W Dの成分の大きさに応じ
て、このHD画素データy0に、上下左右の隣接画素の
データ成分が含まれたものとなる。したがって、パラメ
ータQhの値が小さくなる程、係数データWmに含まれ
る種係数データWL,WRの成分が大きくなることから、
水平方向の解像度は低下していく。同様に、パラメータ
Qvの値を小さくする程、係数データWmに含まれる種
係数データWU,WDの成分が大きくなることから、垂直
方向の解像度が低下していく。
【0082】図1に戻って、また、画像信号処理部11
0は、第1のタップ選択回路121で選択的に取り出さ
れる予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係
数メモリ131より読み出される係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号の画素(注目画素)のデータ
(HD画素データ)yを演算する推定予測演算回路12
7を有している。
【0083】上述したように、SD信号(525i信
号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、
SD信号の1画素に対してHD信号の4画素を得る必要
があることから、この推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、HD
画素データが生成される。
【0084】すなわち、この推定予測演算回路127に
は、第1のタップ選択回路121より単位画素ブロック
内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータ
xiと、係数メモリ131よりその単位画素ブロックを
構成する4画素に対応した係数データWiとが供給さ
れ、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1
4は、それぞれ個別に、上述の(4)式の推定式で演
算される。
【0085】また、画像信号処理部110は、推定予測
演算回路127より順次出力される単位画素ブロックを
構成する4画素のデータy1〜y4を、線順次化して10
50i信号のフォーマットで出力する後処理回路129
を有している。
【0086】次に、画像信号処理部110の動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置
する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選
択的に取り出される。この第2のタップ選択回路122
で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(S
D画素データ)は空間クラス検出回路124に供給され
る。この空間クラス検出回路124では、空間クラスタ
ップのデータとしての各SD画素データに対してADR
C処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現の
ためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コー
ドqiが得られる((1)式参照)。
【0087】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の
周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択
回路123で選択的に取り出される動きクラスタップの
データ(SD画素データ)は動きクラス検出回路125
に供給される。この動きクラス検出回路125では、動
きクラスタップのデータとしての各SD画素データより
動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)
のクラス情報MVが得られる。
【0088】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ131に読み出しア
ドレス情報として供給される。
【0089】係数メモリ131には、垂直ブランキング
期間毎に、係数データ生成部132で生成され、ユーザ
によって調整されたパラメータQh,Qvの値に対応した
係数データWmが格納される。なお、係数データ生成部
132では、クラスコードCLで表される全てのクラス
の係数データWmが生成される。この場合、あるクラス
の係数データWmとして、さらに、奇数、偶数のそれぞ
れのフィールドにおける1050i信号を構成する2×
2の単位画素ブロック内の4画素に対応した係数データ
が生成される。このように各係数データWmを生成する
ために種係数データは、上述したように種係数メモリ1
33に予め格納されている。
【0090】この係数メモリ131に上述したようにク
ラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され
ることで、この係数メモリ131からクラスコードCL
に対応した係数データWiが読み出されて推定予測演算
回路127に供給される。
【0091】また、第1のタップ選択回路121では、
バッファメモリ109に記憶されているSD信号(52
5i信号)より、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。この第1のタップ選択
回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ
(SD画素データ)xiは推定予測演算回路127に供
給される。
【0092】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ131
より読み出される4画素分の係数データWiとから、作
成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画
素(注目画素)のデータy1〜y4がそれぞれ個別に演算
される((4)式参照)。そして、この推定予測演算回
路127より順次出力される4画素のデータy1〜y
4は、後処理回路129に供給される。この後処理回路
129は、推定予測演算回路127より順次出力される
4画素のデータy1〜y4を線順次化し、1050i信号
のフォーマットで出力する。つまり、この後処理回路1
29からは、HD信号としての1050i信号が出力さ
れる。
【0093】上述したように、画像信号処理部110の
係数データ生成部132では、種係数メモリ133に格
納されている種係数データを用いて、パラメータQh,
Qvの値に対応した係数データWmが生成され、これが
係数メモリ131に格納される。そして、この係数メモ
リ131より、クラスコードCLに対応して読み出され
る係数データWiを用いて推定予測演算回路127でH
D画素データyが演算される。したがって、ユーザは、
リモコン送信機200の操作によって、パラメータQ
h,Qvの値を変化させることで、HD信号によって得
られる画像の水平および垂直の解像度を、種係数メモリ
133に多くの種係数データを格納しておかなくても、
連続的に調整することができる。
【0094】また、種係数メモリ133には空間シフト
フィルタを用いて得られた複数のHD信号と固定のSD
信号との間で学習してそれぞれ求められた係数データを
種係数データとして格納しており、係数データ生成部1
32では、作成すべきHD信号に係るHD画素データを
得るための係数データWmを、複数の種係数データの線
形和で生成するものである。したがって、この係数デー
タWmは、固定のSD信号と作成すべきHD信号との間
で学習をして求められる係数データと同様のものとな
り、作成すべきHD信号を精度よく創造できる。
【0095】なお、図1に示すテレビ受信機100にお
いては、係数データ生成部132に5種類の種係数デー
タWL,W0,WR,WU,WDを格納しておき、これらの
種係数データの線形和で係数データWmを求めるように
したものであるが、さらに多くの種係数データを使用し
て係数データWmを求めることもでき、係数データWm
の精度を高めることができる。
【0096】また、図1に示すテレビ受信機100にお
いては、空間シフトフィルタで画素ずらしされて得られ
た複数のHD信号と固定のSD信号との間で学習されて
得られた係数データを種係数データとして種係数メモリ
133に格納して使用したものであるが、係数データの
線形性が成り立つ場合には、空間シフトフィルタで画素
ずらしされて得られた複数のSD信号と固定のHD信号
との間で学習されて得られた係数データ、あるいは複数
のHD信号と複数のSD信号の各組み合わせで学習され
て得られた係数データを、種係数メモリ133に格納し
て使用することもできる。
【0097】また、上述実施の形態においては、HD信
号を生成する際の推定式として線形一次方程式を使用し
たものを挙げたが、これに限定されるものではなく、例
えば推定式として高次方程式を使用するものであっても
よい。
【0098】また、上述実施の形態においては、SD信
号(525i信号)をHD信号(525p信号または1
050i信号)に変換する例を示したが、この発明はそ
れに限定されるものでなく、推定式を使用して第1の画
像信号を第2の画像信号に変換するその他の場合にも同
様に適用できることは勿論である。
【0099】上述したように画像信号処理部110の種
係数メモリ133に格納される種係数データWL,W0
R,WU,WDは、図9に示す種係数データ生成装置1
50によって生成される。以下、この種係数データ生成
装置150について説明する。
【0100】この種係数データ生成装置150は、基準
HD信号(1050i信号)が入力される入力端子15
1Aと、この基準HD信号より教師信号としての複数の
HD信号(図5のHDL,HD0,HDR,HDU,HDD
参照)を得る空間シフトフィルタ152と、生徒信号と
しての固定のSD信号(525i信号)が入力される入
力端子151Bとを有している。
【0101】空間シフトフィルタ152には、基準HD
信号に対する水平、垂直の画素のずらし量を指定する制
御信号h,vが供給される。なお、固定のSD信号は、
例えば基準HD信号に対して間引き処理を施して得られ
たものである。
【0102】また、種係数データ生成装置150は、入
力端子151Bより出力されるSD信号(525i信
号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目画素
の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取
り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路153〜
155を有している。これら第1〜第3のタップ選択回
路153〜155は、上述した画像信号処理部110の
第1〜第3のタップ選択回路121〜123と同様に構
成される。
【0103】また、種係数データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間
クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布
パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて
空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間ク
ラス検出回路157を有している。この空間クラス検出
回路157は、上述した画像信号処理部110の空間ク
ラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラ
ス検出回路157からは、空間クラスタップのデータと
しての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間
クラスを示すクラス情報として出力される。
【0104】また、種係数データ生成装置150は、第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動
きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス
情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有して
いる。この動きクラス検出回路158は、上述した画像
信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に
構成される。この動きクラス検出回路158では、第3
のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間
差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対
してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラ
スが検出される。
【0105】また、種係数データ生成装置150は、空
間クラス検出回路157より出力される空間クラスのク
ラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検
出回路158より出力される動きクラスのクラス情報M
Vに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画
素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るための
クラス合成回路159を有している。このクラス合成回
路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合
成回路126と同様に構成される。
【0106】また、種係数データ生成装置150は、空
間シフトフィルタ152の出力HD信号から得られる注
目画素データとしての各HD画素データyと、この各H
D画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回
路153で選択的に取り出される予測タップのデータ
(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれ
ぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラ
スコードCLとから、クラス毎に、n個の係数データW
iを得るための正規方程式((11)式参照)を生成す
る正規方程式生成部160を有している。
【0107】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせ
で上述した学習データが生成され、従って正規方程式生
成部160では多くの学習データが登録された正規方程
式が生成される。なお、図示せずも、第1のタップ選択
回路153の前段に時間合わせ用の遅延回路を配置する
ことで、この第1のタップ選択回路153から正規方程
式生成部160に供給されるSD画素データxiのタイ
ミング合わせが行われる。
【0108】また、種係数データ生成装置150は、正
規方程式生成部160でクラス毎に生成された正規方程
式のデータが供給され、クラス毎に生成された正規方程
式を解いて、各クラスの係数データWiを求める係数デ
ータ決定部161と、この求められた係数データWiを
種係数データとして記憶する係数メモリ162とを有し
ている。係数データ決定部161では、正規方程式が例
えば掃き出し法などによって解かれて、係数データWi
が求められる。
【0109】図9に示す種係数データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151Aには基準HD信号
(1050i信号)が供給され、そしてこの基準HD信
号に対して空間シフトフィルタ152で画素ずらしの処
理が行われて、教師信号としてのHD信号が生成され
る。この場合、空間シフトフィルタ152には、基準H
D信号に対する水平、垂直の画素のずらし量を指定する
制御信号h,vが供給され、水平や垂直の画素ずらし量
が段階的に変化した複数のHD信号が順次生成されてい
く。
【0110】また、入力端子151Bには固定のSD信
号(525i信号)が供給され、このSD信号より、第
2のタップ選択回路154で、HD信号(1050i信
号)に係る注目画素の周辺に位置する空間クラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第2のタップ選択回路154で選択的に取り出され
る空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間
クラス検出回路157に供給される。この空間クラス検
出回路157では、空間クラスタップのデータとしての
各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間
クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)の
クラス情報としての再量子化コードqiが得られる
((1)式参照)。
【0111】また、入力端子151Bに入力されたSD
信号より、第3のタップ選択回路155で、HD信号に
係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップのデー
タ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス
検出回路158に供給される。この動きクラス検出回路
158では、動きクラスタップのデータとしての各SD
画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すため
のクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0112】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路159に供給される。このクラ
ス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、HD信号(1050i信号)に係る
注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLが得ら
れる((3)式参照)。
【0113】また、入力端子151Bに入力されたSD
信号より、第1のタップ選択回路153で、HD信号に
係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデータ(S
D画素データ)が選択的に取り出される。そして、空間
シフトフィルタ152より出力されるHD信号より得ら
れる注目画素データとしての各HD画素データyと、こ
の各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ
選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデ
ータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyに
それぞれ対応してクラス合成回路159より出力される
クラスコードCLとから、正規方程式生成部160で
は、クラス毎に、n個の係数データWiを生成するため
の正規方程式が生成される。
【0114】そして、係数データ決定部161でその正
規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求めら
れ、その係数データWiはクラス別にアドレス分割され
た係数メモリ162に種係数データとして記憶される。
【0115】このように、図9に示す種係数データ生成
装置150においては、図1の画像信号処理部110の
種係数メモリ133に種係数データとして格納される各
クラスの係数データWiを生成できる。この場合、空間
シフトフィルタ152より出力されるHD信号の画素ず
らし量を制御信号h,vによって順次変化させること
で、複数種類の種係数データ(図5のWL,W0,WR
U,WD参照)を得ることができる。
【0116】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図10は、第2の実施の形態としてのテレ
ビ受信機100Aの構成を示している。このテレビ受信
機100Aは、放送信号より525i信号を得、この5
25i信号をそれによる画像の一部を任意の倍率で拡大
表示するための新たな525i信号に変換し、その52
5i信号による画像を表示するものである。この図10
において、図1と対応する部分には同一符号を付し、そ
の詳細説明は省略する。
【0117】テレビ受信機100Aは、マイクロコンピ
ュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシ
ステムコントローラ101と、リモートコントロール信
号を受信するリモコン信号受信回路102とを有してい
る。リモコン信号受信回路102は、システムコントロ
ーラ101に接続され、リモコン送信機200よりユー
ザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号
RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシス
テムコントローラ101に供給するように構成されてい
る。
【0118】また、テレビ受信機100Aは、受信アン
テナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた
放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間
周波増幅処理、検波処理等を行って525i信号を得る
チューナ106と、このチューナ106より出力される
525i信号を一時的に保存するためのバッファメモリ
109とを有している。
【0119】また、テレビ受信機100Aは、バッファ
メモリ109に一時的に保存される525i信号を入力
画像信号Vinとし、その525i信号をそれによる画像
の一部を任意の倍率で拡大表示するための新たな525
i信号に変換して出力する画像信号処理部110Aと、
この画像信号処理部110Aの出力画像信号Voutによ
る画像を表示するディスプレイ部111とを有してい
る。
【0120】図1に示すテレビ受信機100Aの動作を
説明する。チューナ106より出力される525i信号
は、バッファメモリ109に供給されて一時的に保存さ
れる。そして、このバッファメモリ109に一時的に記
憶された525i信号は入力画像信号Vinとして画像信
号処理部110Aに入力される。
【0121】この画像信号処理部110Aでは、入力画
像信号Vinとしての525i信号が、それによる画像の
一部を任意の倍率で拡大表示するための新たな525i
信号に変換される。この画像信号処理部110Aより出
力される出力画像信号Voutはディスプレイ部111に
供給され、このディスプレイ部111の画面上にはその
出力画像信号Voutによる画像が表示される。
【0122】また、上述せずも、ユーザは、リモコン送
信機200の操作によって、表示画像の倍率を指定する
パラメータTの値を変化させて、画サイズを調整でき
る。この画サイズの調整状態では、ディスプレイ部11
1の画面上に、パラメータTの値の表示が、数値または
棒グラフ等をもって行われる。ユーザは、この表示を参
照して、パラメータTの値を変更できる。
【0123】このように画面上にパラメータTの値を表
示する際、システムコントローラ101は表示データを
OSD回路112に供給する。OSD回路112は、そ
の表示データに基づいて表示信号SCHを発生し、この
表示信号SCHを合成器113を介してディスプレイ部
111に供給することとなる。
【0124】次に、画像信号処理部110Aの詳細を説
明する。この画像信号処理部110Aは、係数メモリ1
31に格納される係数データWmを生成する係数データ
生成部132Aを有している。この係数データ生成部1
32Aは、種係数メモリ133と、位相計算回路136
と、位相シフトフィルタ発生器137と、係数合成回路
135とから構成されている。この係数データ生成部1
32Aにおける、係数データWmの生成処理は、例えば
1フィールド毎に、垂直ブランキング期間に行われる。
【0125】種係数メモリ133には、図1の係数デー
タ生成部132における種係数メモリ133と同様の5
種類の種係数データWL,W0,WR,WU,WDと、さら
に種係数データWLU,WRU,WLD,WRDが予め格納され
ている。種係数データWLUは、基準HD信号に対して左
および上にそれぞれ1画素ずれたHD信号とSD信号と
の間で学習をして得たものである。種係数データW
RUは、基準HD信号に対して右および上にそれぞれ1画
素ずれたHD信号とSD信号との間で学習をして得たも
のである。種係数データWLDは、基準HD信号に対して
左および下にそれぞれ1画素ずれたHD信号とSD信号
との間で学習をして得たものである。さらに、種係数デ
ータWRDは、基準HD信号に対して右および下にそれぞ
れ1画素ずれたHD信号とSD信号との間で学習をして
得たものである。
【0126】ここで、入力画像信号Vinと出力画像信号
Voutの画素数の対応関係について説明する。この対応
関係は、表示画像の倍率によって変化する。例えば、表
示画像の倍率が1.0倍、1.5倍、2.0倍であると
きは、入力画像信号Vinの2×2の画素ブロックに対し
て、それぞれ出力画像信号Voutの2×2の単位画素ブ
ロック、3×3の単位画素ブロック、4×4の単位画素
ブロックが対応したものとなる。
【0127】このように、表示画像の倍率が1.0倍、
1.5倍、2.0倍となるとき、入力画像信号Vinの2
×2の画素ブロックに対応する出力画像信号Voutの単
位画素ブロックの画素数が変化し、出力画像信号Vout
の単位画素ブロックに含まれる各画素の入力画像信号V
inの画素に対する位相も変化する。
【0128】上述していないが、本実施の形態において
は、表示画像の倍率を、1.0倍、1.5倍、2.0倍
に変化させることができるものである(図14参照)。
位相計算回路136では、表示画像の倍率を指定するパ
ラメータTの値に対応して、出力画像信号Voutの単位
画素ブロックに含まれる各画素の位相情報tx,tyが算
出される。この位相計算回路136は、例えばROMテ
ーブルで構成される。
【0129】上述したように、種係数メモリ133に
は、9種類の種係数データWL,W0,WR,WU,WD
LU,WRU,WLD,WRDが予め格納されている。なお、
上述したように、各種係数データは、SD画素データの
1画素に対応する2×2の単位画素ブロック内の4画素
に対応した係数データからなっている。したがって、上
述していないが、種係数メモリ133には、図11に示
すように、入力画像信号Vin(525i信号)の2×2
の画素ブロックに対応した、4×4=16個のHD画素
データy-1,1〜y2,-2を得るための係数データW-1,1
2,-2を備えている。
【0130】上述した各画素の位相情報tx,tyは、そ
れぞれHD画素y0,0を基準とする水平方向、垂直方向
の位置である。例えば、表示倍率が1.5倍であるとき
は、図12に示すように、入力画像信号Vin(525i
信号)の2×2の画素ブロックに対応して、3×3=9
個の画素データd1〜d9(「×」印で図示)を作成する
必要がある。画素データd5の位相情報tx,tyは、図
示のようにtx5,ty5となる。
【0131】また、係数合成回路135は、種係数メモ
リ133に格納されている16種類の種係数データW
-1,1〜W2,-2を使用し、(19)式により、係数データ
Wmを算出する。すなわち、係数データWmは、種係数
データW-1,1〜W2,-2の線形和で求められる。このよう
に係数合成回路135で求められる係数データは、係数
メモリ131に供給されて格納される。
【0132】 Wm=a-1,1・W-1,1 +a0,1・W0,1 +a1,1・W1,1 +a2,1・W2,1 +a-1,0・W-1,0 +a0,0・W0,0 +a1,0・W1,0 +a2,0・W2,0 +a-1, 1・W-1, 1 +a0, 1・W0, 1 +a1, 1・W1, 1 +a2, 1・W2, 1 +a-1, 2・W-1, 2 +a0, 2・W0, 2 +a1, 2・W1, 2 +a2, 2・W2, 2 ・・・(19)
【0133】このように位相計算回路136で算出され
る出力画像信号Voutの単位画素ブロックに含まれる各
画素の位相情報tx,tyは、位相シフトフィルタ発生器
137に供給される。この位相シフトフィルタ発生器1
37では、出力画像信号Voutの単位画素ブロックに含
まれる各画素の位相情報tx,tyに対応して、上述した
(19)式における係数a-1,1〜a2,-2を発生する。
【0134】この位相シフトフィルタ発生器137で
は、例えば(20)式で表される二次元の位相シフトフ
ィルタを使用して、係数a-1,1〜a2,-2が決定される。
【0135】
【数10】
【0136】この場合、ある画素に対応した係数a-1,1
〜a2,-2を決定する際には、その画素の位相情報tx
yを(20)式に代入する。そして、(x,y)=
(−,1)〜(2,−2)の16の位置を中心とする単
位領域(1×1)のレスポンス値の積分値に比例して、
係数a-1,1〜a2,-2が決定される。この場合、係数a
-1,1〜a2,-2の総和が1となるようにされる。
【0137】ここで、(21)式で表される一次元の位
相シフトフィルタを使用して、係数の決定例を簡単に説
明する。
【0138】
【数11】
【0139】この場合、位相情報t=t1(t1<0)で
あるとき、フィルタ特性は図13Aに示すようになり、
中心画素位置0、左に1画素ずれた位置dx-1、右に1
画素ずれた位置dx1における係数a-1,a0,a1はそ
れぞれ0.2,0.9,−0.1のように決定される。
またこの場合、位相情報t=t2(t2>0)であると
き、フィルタ特性は図13Bに示すようになり、中心画
素位置0、左に1画素ずれた位置dx-1、右に1画素ず
れた位置dx1における係数a-1,a0,a1はそれぞれ
−0.1,0.8,0.3のように決定される。
【0140】このように、位相シフトフィルタ発生器1
37で発生される、出力画像信号Voutの単位画素ブロ
ックに含まれる各画素の係数a-1,1〜a2,-2は、上述し
た係数合成回路135に供給される。これにより、係数
合成回路135では、(19)式により、パラメータT
で示される表示画像の倍率に対応した出力画像信号Vou
tの単位画素ブロックに含まれる各画素のデータを得る
ための係数データWmが求められる。この場合、種係数
メモリ133には、種係数データW-1,1〜W2, -2がクラ
ス毎に格納されているので、係数合成回路135では、
クラス毎に、係数データWmが算出される。
【0141】係数データ生成部132Aでは、上述の係
数データWmが各垂直ブランキング期間毎に形成され、
係数メモリ131に格納される。図10の画像信号処理
部110Aのその他は、図1の画像信号処理部110と
同様に構成される。
【0142】次に、画像信号処理部110Aの動作を説
明する。バッファメモリ109に記憶されている入力画
像信号Vinとしての525i信号より、第2のタップ選
択回路122で、作成すべき出力画像信号Voutを構成
する単位画素ブロック内の各画素(注目画素)の周辺に
位置する空間クラスタップのデータ(画素データ)が選
択的に取り出される。この第2のタップ選択回路122
で選択的に取り出される空間クラスタップのデータは空
間クラス検出回路124に供給される。この空間クラス
検出回路124では、空間クラスタップのデータとして
の各画素データに対してADRC処理が施されて空間ク
ラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のク
ラス情報としての再量子化コードqiが得られる
((1)式参照)。
【0143】また、バッファメモリ109に記憶されて
いる入力画像信号Vinとしての525i信号より、第3
のタップ選択回路123で、作成すべき出力画像信号V
outを構成する単位画素ブロック内の各画素(注目画
素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(画素
データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選
択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップ
のデータは動きクラス検出回路125に供給される。こ
の動きクラス検出回路125では、動きクラスタップの
データとしての各画素データより動きクラス(主に動き
の程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得
られる。
【0144】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべき出力画像信号Voutを構
成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロック内の
各画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコード
CLが順次得られる((3)式参照)。そして、このク
ラスコードCLは、係数メモリ131に読み出しアドレ
ス情報として供給される。
【0145】係数メモリ131には、垂直ブランキング
期間毎に、パラメータTで示される表示画像の倍率に対
応した出力画像信号Voutの単位画素ブロックに含まれ
る各画素のデータを得るための各クラスの係数データW
mが、係数データ生成部132Aで生成されて格納され
る。
【0146】係数メモリ131に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ131からクラスコードCLに対
応した、出力画像信号Voutの単位画素ブロックに含ま
れる各画素の係数データWiが読み出されて推定予測演
算回路127に供給される。
【0147】また、バッファメモリ109に記憶されて
いる入力画像信号Vinとしての525i信号より、第1
のタップ選択回路121で、作成すべき出力画像信号V
outを構成する単位画素ブロック内の各画素(注目画
素)の周辺に位置する予測タップのデータ(画素デー
タ)が選択的に取り出される。この第1のタップ選択回
路121で選択的に取り出される予測タップのデータx
iは推定予測演算回路127に供給される。
【0148】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータxiと、係数メモリ131より読み出される係
数データWiとから、出力画像信号Voutを構成する単
位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yP(pは単位
画像ブロック内の画素数)がそれぞれ個別に演算される
((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路12
7より順次出力される出力画像信号Voutを構成する単
位画素ブロック内の各画素のデータy1〜yPは後処理回
路129に供給される。この後処理回路129では、デ
ータy1〜yPが525i信号のフォーマットで出力さ
れ、出力画像信号Voutとして525i信号が出力され
る。
【0149】上述したように、画像信号処理部110A
の係数データ生成部132Aでは、種係数メモリ133
に格納されている種係数データを用いて、パラメータT
で示される表示画像の倍率に対応した出力画像信号Vou
tの単位画素ブロックに含まれる各画素のデータを得る
ための各クラスの係数データWmが生成され、これが係
数メモリ131に格納される。そして、この係数メモリ
131より、クラスコードCLに対応して読み出される
係数データWiを用いて推定予測演算回路127で、出
力画像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画
素のデータy1〜yPが演算される。したがって、ユーザ
は、リモコン送信機200の操作によって、パラメータ
Tの値を変化させることで、表示画像の倍率を、種係数
メモリ133に多くの種係数データを格納しておかなく
ても、図14に示すように、1.0倍、1.5倍または
2.0倍に変更することができる。
【0150】また、種係数メモリ133には空間シフト
フィルタを用いて得られた複数のHD信号と固定のSD
信号との間で学習してそれぞれ求められた係数データを
種係数データとして格納しており、係数データ生成部1
32Aでは、パラメータTで示される表示画像の倍率に
対応した出力画像信号Voutの単位画素ブロックに含ま
れる各画素のデータを得るための係数データWmを複数
の種係数データの線形和で生成するものである。したが
って、この係数データWmは、固定のSD信号と出力画
像信号Voutの単位画素ブロックに含まれる各画素の位
相と対応するように画素をずらしたHD信号との間で学
習をして求められる係数データと同様のものとなり、出
力画像信号Voutを精度よく創造できる。
【0151】なお、図10に示すテレビ受信機100A
においては、説明を簡単にするために、表示画像の倍率
を1.0倍、1.5倍または2.0倍に変更できるもの
を示したが、同様の構成によって、表示画像の倍率をさ
らに細かく変更可能なテレビ受信機を得ることができる
ことは勿論である。
【0152】また、図10に示すテレビ受信機100A
においては、ユーザが表示画像の倍率を示すパラメータ
Tを変更し得るものを示したが、水平方向や垂直方向の
画素数の変化をユーザが指定できるようにすることも考
えられる。その場合にも、表示画像の倍率を指定する場
合と同様に、その指定に対応して、入力画像信号の所定
の画素ブロックに対応する出力画像信号の単位画素ブロ
ックが求められ、係数データ生成部132Aではその単
位画素ブロック内に含まれる各画素のデータを得るため
の係数データWmが求められることとなる。
【0153】また、図10に示すテレビ受信機100A
においては、係数データ生成部132Aを構成する種係
数メモリ132Aに、空間シフトフィルタで画素ずらし
されて得られた複数のHD信号と固定のSD信号との間
で学習された係数データを種係数データとして格納して
使用したものであるが、空間シフトフィルタで画素ずら
しされて得られた複数のSD信号と固定のSD信号との
間で学習された係数データを種係数メモリ133に格納
して使用することもできる。その場合、位相計算回路1
36で算出される出力画像信号Voutの単位画素ブロッ
クに含まれる各画素の位相情報tx,tyは、位置(0,
0)にあるSD画素を基準とする水平方向、垂直方向の
位置で表されることとなる。
【0154】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て説明する。図15は、第3の実施の形態としての音声
信号処理回路250の構成を示している。この音声信号
処理回路250は、音声信号のサンプリング周波数を変
換して出力するものである。
【0155】この音声信号処理回路250は、サンプリ
ング周波数f1である入力音声信号Ainを入力する入力
端子251と、この入力音声信号Ainを一時的に格納す
るバッファメモリ252と、このバッファメモリ252
に記憶されている入力音声信号Ainより、出力音声信号
Aoutを構成する単位データブロック内の各データ(注
目データ)の周辺に位置する複数のデータを選択的に取
り出して出力する第1のタップ選択回路253および第
2のタップ選択回路254を有している。第1のタップ
選択回路253は、予測に使用するデータを選択的に取
り出すものである。第2のタップ選択回路254は、ク
ラス分類に使用するデータを選択的に取り出すものであ
る。
【0156】また、音声信号処理回路250は、第2の
タップ選択回路254で選択的に取り出されるデータか
らレベル分布パターンを特徴量として検出し、このレベ
ル分布パターンに基づいてクラスコードCLを発生する
クラス検出回路255を有している。
【0157】このクラス検出回路255では、例えば、
まず8ビットの各データを2ビットに圧縮するような演
算が行われる。ここでは、ADRCによってデータ圧縮
が行われる、この場合、各データの最大値をMAX、最
小値をMIN、ダイナミックレンジをDR(=MAX−
MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、各デー
タkiに対して、(22)式の演算により、圧縮データ
としての再量子化コードqiが得られる。ただし、(2
2)式において、[ ]は切り捨て処理を意味している。
第2のタップ選択回路254で選択されたデータの個数
がNaであるとき、i=1〜Naである。 qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(22)
【0158】クラス検出回路255では、次に、上述し
たように得られる再量子化コードqiに基づき、(2
3)式によって、作成すべき出力音声信号Aoutを構成
する単位データブロック内の各データ(注目データ)が
属するクラスを示すクラスコードCLが演算される。
【0159】
【数12】
【0160】また、音声信号処理回路250は、係数メ
モリ260を有している。この係数メモ260は、後述
する推定予測演算回路256で使用される推定式の係数
データを格納するものである。この係数データは、入力
音声信号Ainを出力音声信号Aoutに変換するための情
報である。係数メモリ260には、上述したクラス検出
回路255より出力されるクラスコードCLが読み出し
アドレス情報として供給される。この係数メモリ260
からはクラスコードCLに対応した係数データWiが読
み出され、推定予測演算回路256に供給されることと
なる。
【0161】また、音声信号処理回路250は、上述し
た係数メモリ260に格納される係数データWmを生成
する係数データ生成部261を有している。この係数デ
ータ生成部261は、図10の画像信号処理部110A
における係数データ生成部132Aと同様に、種係数メ
モリ262と、位相計算回路264と、位相シフトフィ
ルタ発生器265と、係数合成回路263とから構成さ
れている。この係数データ生成部261における、係数
データWmの生成処理は、例えば出力音声信号Aoutの
サンプリング周波数を指定するパラメータSFの値が変
更されたときに行われる。
【0162】種係数メモリ262には、例えば入力音声
信号Ainに対応した生徒信号と、この生徒信号に対して
データ位置が同じあるいは前後に所定個数分ずらされた
複数の教師信号との間でそれぞれ学習して得られた複数
の係数データが種係数データとして予め格納されてい
る。
【0163】また、係数合成回路135は、種係数メモ
リ262に格納されている複数の種係数データ、例えば
-2,W-1,W0,W1,W2を使用し、(24)式によ
り、係数データWmを算出する。すなわち、係数データ
Wmは、種係数データW-2,W-1,W0,W1,W2の線
形和で求められる。ここで、種係数データW-2,W-1
0,W1,W2は、それぞれ入力音声信号Ainの各デー
タに対して、2データ前、1データ前、基準データ、1
データ後、2データ後のデータを得るための係数データ
である。 Wm=a 2・W 2+a-1・W-1 +a0・W0 +a1・W1 +a2・W2 ・・・(24)
【0164】位相計算回路264では、出力音声信号A
outのサンプリング周波数を指定するパラメータSFの
値に対応して、出力音声信号Aoutの単位データブロッ
クに含まれる各データの位相情報txが算出される。例
えば、出力音声信号Aoutのサンプリング周波数f2
が、入力音声信号Ainのサンプリング周波数f1の1.
0倍、1.5倍、2.0倍であるときは、入力音声信号
Ainの2データブロックに対して、それぞれ出力音声信
号Aoutの2データブロック、3データブロック、4デ
ータブロックが対応したものとなる。各データの位相情
報txは、それぞれ入力音声信号Ainの上述した基準デ
ータに対する時間方向のずれ情報である。
【0165】このように位相計算回路264で算出され
る出力音声信号Aoutの単位データブロックに含まれる
各データの位相情報txは、位相シフトフィルタ発生器
265に供給される。この位相シフトフィルタ発生器2
65では、出力音声信号Ainの単位データブロックに含
まれる各データの位相情報txに対応して、上述した
(24)式における係数a-2〜a2を発生する。この位
相シフトフィルタ発生器265では、例えば上述した
(21)式で表される一次元の位相シフトフィルタを使
用して、係数a-2〜a2が決定される。係数の決定方法
は、図10の係数データ生成部132Aの部分で説明し
たと同様である。
【0166】このように、位相シフトフィルタ発生器2
65で発生される、出力音声信号Ainの単位データブロ
ックに含まれる各データの係数a-2〜a2は、上述した
係数合成回路263に供給される。これにより、係数合
成回路263では、(24)式により、出力音声信号A
outの単位データブロック内の各データを得るための係
数データWmが求められる。この場合、種係数メモリ2
62には、種係数データW-2〜W2がクラス毎に格納さ
れているので、係数合成回路265では、クラス毎に、
係数データWmが算出される。
【0167】また、音声信号処理回路250は、第1の
タップ選択回路253で選択的に取り出されるデータx
iと、係数メモリ260より読み出される係数データW
iとから、出力音声信号Aoutを構成する単位データブ
ロック内の各データを演算する推定予測演算回路256
を有している。この推定予測演算回路256では、出力
音声信号Aoutを構成するデータが単位データブロック
毎に生成される。すなわち、この推定予測演算回路25
6には、第1のタップ選択回路253より単位画素ブロ
ック内の各データ(注目データ)に対応したデータxi
と、係数メモリ260よりその単位データブロックを構
成する各データに対応した係数データWiとが供給さ
れ、単位データブロックを構成する各データy1〜y
Pは、それぞれ個別に、上述の(4)式の推定式で演算
される。
【0168】また、音声信号処理回路250は、推定予
測演算回路256より順次出力される単位データブロッ
ク内のデータy1〜yPを、パラメータSFで指定される
サンプリング周波数f2で出力する後処理回路257
と、この後処理回路257より出力される出力音声信号
Aoutを出力する出力端子258とを有している。
【0169】次に、音声処理回路250の動作を説明す
る。バッファメモリ252に記憶されている入力音声信
号Ainより、第2のタップ選択回路254で、作成すべ
き出力音声信号Aoutを構成する単位データブロック内
の各データ(注目データ)の周辺に位置するデータが選
択的に取り出される。この第2のタップ選択回路254
で選択的に取り出されるクラス検出回路255に供給さ
れる。このクラス検出回路255では、第2のタップ選
択回路254で取り出される各データに対してADRC
処理が施されてレベル分布パターンを示す再量子化コー
ドqiが得られる。さらに、このクラス検出回路255
では、再量子化コードqiに基づき、作成すべき出力音
声信号Aoutを構成する単位データブロック内の各デー
タ(注目データ)が属するクラスを示すクラスコードC
Lが演算される。このクラスコードCLは、係数メモリ
260に読み出しアドレス情報として供給される。
【0170】係数メモリ260には、パラメータSFで
指定されたサンプリング周波数f2を持つ出力音声信号
Aoutの単位データブロックに含まれる各データを得る
ための各クラスの係数データWmが、係数データ生成部
261で生成されて格納される。この係数データWmの
生成は、例えばパラメータSFの変更がある毎に行われ
る。
【0171】係数メモリ260に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ260からクラスコードCLに対
応した、出力音声信号Aoutの単位データブロックに含
まれる各データに係る係数データWiが読み出されて推
定予測演算回路256に供給される。
【0172】また、バッファメモリ252に記憶されて
いる入力音声信号Ainより、第1のタップ選択回路25
3で、作成すべき出力音声信号Aoutを構成する単位デ
ータブロック内の各データ(注目データ)の周辺に位置
するデータが選択的に取り出される。この第1のタップ
選択回路253で選択的に取り出されるデータxiは推
定予測演算回路256に供給される。
【0173】推定予測演算回路256では、データxi
と、係数メモリ260より読み出される係数データWi
とから、出力音声信号Aoutを構成する単位データブロ
ック内の各データy1〜yP(pは単位データブロック内
のデータ数)がそれぞれ個別に演算される。そして、こ
の推定予測演算回路256より順次出力される出力音声
信号Aoutを構成する単位データブロック内の各データ
1〜yPは後処理回路257に供給される。この後処理
回路257では、データy1〜yPがパラメータSFで指
定されるサンプリング周波数f2で出力され、出力端子
258にはサンプリング周波数f2の出力音声信号Aou
tが出力される。
【0174】上述したように、係数データ生成部261
では、種係数メモリ262に格納されている種係数デー
タを用いて、パラメータSFで指定されたサンプリング
周波数f2を持つ出力音声信号Aoutの単位データブロ
ックに含まれる各データを得るための各クラスの係数デ
ータWmが生成され、これが係数メモリ260に格納さ
れる。そして、この係数メモリ260より、クラスコー
ドCLに対応して読み出される係数データWiを用いて
推定予測演算回路256で、出力音声信号Aoutを構成
する単位データブロック内の各データy1〜yPが演算さ
れる。したがって、ユーザは、パラメータSFの値を変
化させることで、出力音声信号Aoutのサンプリング周
波数f2を、種係数メモリ262に多くの種係数データ
を格納しておかなくても、任意に変更することができ
る。
【0175】また、種係数メモリ262には入力音声信
号Ainに対応した生徒信号と、この生徒信号を前後に所
定データ分ずらした複数の教師信号との間で学習してそ
れぞれ求められた係数データを種係数データとして格納
しており、係数データ生成部261では、パラメータS
Fで指定されたサンプリング周波数f2を持つ出力音声
信号Aoutの単位データブロックに含まれる各データを
得るための各クラスの係数データWmを複数の種係数デ
ータの線形和で生成するものである。したがって、この
係数データWmは、生徒信号とこの生徒信号を出力音声
信号Aoutの単位データブロックに含まれる各データの
位相と対応するようにずらした教師信号との間で学習を
して求められる係数データと同様のものとなり、出力音
声信号Aoutを精度よく創造できる。
【0176】なお、上述した図1の画像信号処理部11
0における処理を、例えば図16に示すような画像信号
処理装置300によって、ソフトウェアで実現すること
も可能である。
【0177】まず、図16に示す画像信号処理装置30
0について説明する。この画像信号処理装置300は、
装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU
301の動作プログラムや種係数データ等が格納された
ROM(read only memory)302と、CPU301の
作業領域を構成するRAM(random access memory)3
03とを有している。これらCPU301、ROM30
2およびRAM303は、それぞれバス304に接続さ
れている。
【0178】また、画像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライ
ブするフロッピーディスクドライブ(FDD)307と
を有している。これらドライブ305,307は、それ
ぞれバス304に接続されている。
【0179】また、画像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0180】また、画像信号処理装置300は、ユーザ
インタフェース部を備えている。このユーザインタフェ
ース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号R
Mを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD
(liquid crystal display)等からなるディスプレイ3
11とを有している。受信回路310はインタフェース
312を介してバス304に接続され、同様にディスプ
レイ311はインタフェース313を介してバス304
に接続されている。
【0181】また、画像信号処理装置300は、SD信
号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力
するための出力端子315とを有している。入力端子3
14はインタフェース316を介してバス304に接続
され、同様に出力端子315はインタフェース317を
介してバス304に接続される。
【0182】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラムや種係数データ等を予め格納しておく代わ
りに、例えばインターネットなどの通信網400より通
信部308を介してダウンロードし、ハードディスクや
RAM303に蓄積して使用することもできる。また、
これら処理プログラムや種係数データ等をフロッピーデ
ィスク306で提供するようにしてもよい。
【0183】また、処理すべきSD信号を入力端子31
4より入力する代わりに、予めハードディスクに記録し
ておき、あるいはインターネットなどの通信網400よ
り通信部308を介してダウンロードしてもよい。ま
た、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わ
り、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給
して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納
したり、通信部308を介してインターネットなどの通
信網400に送出するようにしてもよい。
【0184】図17のフローチャートを参照して、図1
6に示す画像信号処理装置300における、SD信号よ
りHD信号を得るため処理手順を説明する。まず、ステ
ップST1で、処理を開始し、ステップST2で、SD
画素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力
する。このSD画素データが入力端子314より入力さ
れる場合には、このSD画素データをRAM303に一
時的に格納する。また、このSD画素データがハードデ
ィスクに記録されている場合には、ハードディスクドラ
イブ307でこのSD画素データを読み出し、RAM3
03に一時的に格納する。そして、ステップST3で、
入力SD画素データの全フレームまたは全フィールドの
処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わって
いるときは、ステップST4で、処理を終了する。一
方、処理が終わっていないときは、ステップST5に進
む。
【0185】このステップST5では、ユーザがリモコ
ン送信機200を操作して入力したパラメータQh,Q
vの値を例えばRAM303より読み込む。そして、ス
テップST6で、種係数データを使用して、読み込んだ
パラメータQh,Qvの値に対応した水平解像度、垂直
解像度を得るための、各クラスの推定式((4)式参
照)の係数データWmを生成する(図1の係数データ生
成部132における処理に対応)。
【0186】次に、ステップST7で、ステップST2
で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画
素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST8で、入
力されたSD画素データの全領域においてHD画素デー
タを得る処理が終了したか否かを判定する。終了してい
るときは、ステップST2に戻り、次のフレームまたは
フィールドのSD画素データの入力処理に移る。一方、
処理が終了していないときは、ステップST9に進む。
【0187】このステップST9では、ステップST7
で取得されたクラスタップのSD画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST10で、
そのクラスコードCLに対応した係数データと予測タッ
プのSD画素データを使用して、推定式により、HD画
素データを生成し、その後にステップST7に戻って、
上述したと同様の処理を繰り返す。
【0188】このように、図17に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。また、上述した図10の画像信号処理部110A
における処理を、図16に示すような画像信号処理装置
300によって、ソフトウェアで実現することも可能で
ある。
【0189】図18のフローチャートを参照して、図1
6に示す画像信号処理装置300における、入力画像信
号Vinより出力画像信号Voutを得るため処理手順を説
明する。まず、ステップST11で、処理を開始し、ス
テップST12で、入力画像信号Vinをフレーム単位ま
たはフィールド単位で入力する。この入力画像信号Vin
が入力端子314より入力される場合には、この入力画
像信号Vin を構成する画素データをRAM303に一
時的に格納する。また、この入力画像信号Vinがハード
ディスクに記録されている場合には、ハードディスクド
ライブ307でこの入力画像信号Vinを読み出し、この
入力画像信号Vin を構成する画素データをRAM30
3に一時的に格納する。そして、ステップST13で、
入力画像信号Vinの全フレームまたは全フィールドの処
理が終わっているか否かを判定する。処理が終わってい
るときは、ステップST14で、処理を終了する。一
方、処理が終わっていないときは、ステップST15に
進む。
【0190】このステップST15では、ユーザがリモ
コン送信機200を操作して入力したパラメータTの値
で示される表示画像の倍率に対応した出力画像信号Vou
tの単位画素ブロックに含まれる各画素の位相情報tx
yを発生する。そして、ステップST16で、単位画
素ブロック内の各画素の位相情報tx,tyおよび各クラ
スの種係数データを使用して、パラメータTで示される
表示画像の倍率に対応した出力画像信号Voutの単位画
素ブロックに含まれる各画素のデータを得るための、各
クラスの推定式((4)式参照)の係数データWmを生
成する(図10の係数データ生成部132Aにおける処
理に対応)。
【0191】次に、ステップST17で、ステップST
12で入力された入力画像信号Vinの画素データより、
生成すべき出力画像信号Voutを構成する単位画素ブロ
ック内の画素データに対応して、クラスタップおよび予
測タップの画素データを取得する。そして、ステップS
T18で、入力された入力画像信号Vinの画素データの
全領域において出力画像信号Voutの画素データを得る
処理が終了したか否かを判定する。終了しているとき
は、ステップST12に戻り、次のフレームまたはフィ
ールドの入力画像信号Vinの入力処理に移る。一方、処
理が終了していないときは、ステップST19に進む。
【0192】このステップST19では、ステップST
17で取得されたクラスタップの画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST20で、
そのクラスコードCLに対応した係数データと予測タッ
プのSD画素データを使用して、推定式により、出力画
像信号Voutを構成する単位画素ブロック内の各画素の
データを生成し、その後にステップST17に戻って、
上述したと同様の処理を繰り返す。
【0193】このように、図18に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力された入力画像信号V
inの画素データを処理して、出力画像信号Voutの画素
データを得ることができる。上述したように、このよう
に処理して得られた出力画像信号Voutは出力端子31
5に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそ
れによる画像が表示されたり、さらにはハードディスク
ドライブ305に供給されてハードディスクに記録され
たりする。
【0194】また、上述した図15の音声信号処理回路
250における処理も、図16に示す画像信号処理装置
300と同様に構成される処理装置によって、ソフトウ
ェアで実現することも可能である。この音声信号処理の
流れは、上述した図18の処理にほぼ対応したものとな
る。
【0195】この場合、ステップST12では入力音声
信号Ainが入力され、ステップST15ではユーザがリ
モコン送信機200を操作して入力したパラメータSF
の値で指定されたサンプリング周波数f2を持つ出力音
声信号Aoutの単位データブロックに含まれる各データ
の位相情報txを発生する。そして、ステップST16
では単位データブロック内の各データの位相情報tx
よび各クラスの種係数データを使用して、パラメータS
Fの値で指定されたサンプリング周波数f2を持つ出力
音声信号Aoutの単位データブロックに含まれる各デー
タを得るための、各クラスの推定式((4)式参照)の
係数データWmを生成する(図15の係数データ生成部
261における処理に対応)。また、ステップST20
では、クラスコードCLに対応した係数データと単位デ
ータブロック内の各データ(注目データ)の周辺に位置
する入力音声信号Ainのデータを使用して、推定式によ
り、出力音声信号Aoutを構成する単位データブロック
内の各データを生成する。また、処理装置の図示は省略
するが、図9の種係数データ生成装置150における処
理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0196】図19のフローチャートを参照して、種係
数データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST81で、処理を開始し、ステップST82
で、画素ずらし処理された複数のHD信号から一つのH
D信号を選択する。そして、ステップST83で、全て
のHD信号に対する種係数データの算出処理が終了した
か否かを判定する。終了していないときは、ステップS
T84に進む。
【0197】このステップST84では、ステップST
82で選択されたHD信号に係るHD画素データをフレ
ーム単位またはフィールド単位で入力する。そして、ス
テップST85で、全てのHD画素データについて処理
が終了したか否かを判定する。終了していないときは、
ステップST87に進む。
【0198】ステップST87では、固定のSD信号に
係るSD画素データより、ステップST84で入力され
た各HD画素データに対応して、クラスタップおよび予
測タップの画素データを取得する。そして、ステップS
T88で、固定のSD信号に係るSD画素データの全領
域において学習処理を終了しているか否かを判定する。
学習処理を終了しているときは、ステップST84に戻
って、次のHD画素データの入力を行って、上述したと
同様の処理を繰り返し、一方、学習処理を終了していな
いときは、ステップST89に進む。
【0199】このステップST89では、ステップST
87で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。そして、ステップST90
で、係数データを得るための正規方程式((11)式参
照)を生成する。その後に、ステップST87に戻る。
【0200】上述したステップST85で、全てのHD
画素データについて処理が終了したときは、ステップS
T91で、ステップST90で生成された正規方程式を
掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データを算出
する。その後に、ステップST82に戻って、次のHD
信号を選択して、上述したと同様の処理を繰り返し、次
のHD信号に対応した、各クラスの係数データを求め
る。
【0201】また、上述のステップST83で、全ての
HD信号に対する係数データの算出処理が終了したとき
は、ステップST92で、全てのHD信号に対する各ク
ラスの係数データを種係数データとしてメモリに保存
し、その後にステップST93で、処理を終了する。
【0202】このように、図19に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図9に示す種係数データ生
成装置150と同様の手法によって、空間シフトフィル
タによって画素ずらしされた全てのHD信号に対する各
クラスの係数データを得ることができる。なお、上述実
施の形態においては、クラス分けをするものを示した
が、この発明はクラス分けをしないものにも同様に適用
できることは勿論である。
【0203】
【発明の効果】この発明によれば、第1の情報信号を第
2の情報信号に変換する際に使用する推定式の係数デー
タを、入力されたパラメータ値に対応させて、複数の種
係数データの線形和で生成するものであり、入力された
パラメータ値に対応した第2の情報信号を得ることが可
能となる。これにより、例えば画像の解像度、画像のサ
イズ、音声信号のサンプリング周波数等の調整を自由に
行い得るようになる。
【0204】またこの発明によれば、入力情報信号と出
力情報信号との関係を表した、生徒信号を線形変換した
信号と教師信号を線形変換した信号との関係である変換
関係に従って、所定数の生徒信号と所定数の教師信号の
組み合わせのそれぞれに対応した生徒信号を教師信号に
変換する際に用いられる推定式の係数データである複数
の種係数データを用いた演算を行って、入力情報信号を
上出力情報信号に変換する際に用いられる推定式の係数
データを生成するものであり、入力情報信号を出力情報
信号に変換する際に用いられる推定式の係数データとし
て、実際に生徒信号、教師信号を使用した学習で得たも
のと同様のものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態としてのテレビ受信機の構成
を示すブロック図である。
【図2】教師信号と生徒信号の組み合わせを説明すため
の図である。
【図3】複数のHD信号を得るためのフィルタイメージ
を示す図である。
【図4】空間シフトフィルタからのフィルタ合成の説明
のための図である。
【図5】種係数データの生成方法を説明するための図で
ある。
【図6】Qの変化によるフィルタ特性の変化を示す図で
ある。
【図7】係数の決定例を説明するための図である。
【図8】係数データWmの意義を説明するための図であ
る。
【図9】種係数データ生成装置の構成を示すブロック図
である。
【図10】第2の実施の形態としてのテレビ受信機の構
成を示すブロック図である。
【図11】種係数メモリ内の係数データを説明するため
の図である。
【図12】位相情報tx,tyを説明するための図であ
る。
【図13】係数の決定例を説明ための図である。
【図14】表示画像のサイズを示す図である。
【図15】第3の実施の形態として音声信号処理回路の
構成を示すブロック図である。
【図16】画像信号処理装置の構成を閉めずブロック図
である。
【図17】画像信号処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図18】画像信号処理の他の流れを示すフローチャー
トである。
【図19】種係数データ生成処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図20】525i信号と1050i信号の画素位置関
係を説明するための図である。
【符号の説明】
100,100A・・・テレビ受信機、101・・・シ
ステムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回
路、105・・・受信アンテナ、106・・・チュー
ナ、110,110A・・・画像信号処理部、111・
・・ディスプレイ部、121・・・第1のタップ選択回
路、122・・・第2のタップ選択回路、123・・・
第3のタップ選択回路、124・・・空間クラス検出回
路、125・・・動きクラス検出回路、126・・・ク
ラス合成回路、127・・・推定予測演算回路、129
・・・後処理回路、131・・・係数メモリ、132,
132A・・・係数データ生成部、133・・・種係数
メモリ、134・・・画質変換フィルタ発生器、135
・・・係数合成回路、136・・・位相計算回路、13
7・・・位相シフトフィルタ発生器、150・・・種係
数データ生成装置、151A,151B・・・入力端
子、152・・・空間シフトフィルタ、153・・・第
1のタップ選択回路、154・・・第2のタップ選択回
路、155・・・第3のタップ選択回路、157・・・
空間クラス検出回路、158・・・動きクラス検出回
路、159・・・クラス合成回路、160・・・正規方
程式生成部、161・・・係数データ決定部、162・
・・係数メモリ、200・・・リモコン送信機、250
・・・音声信号処理回路、251・・・入力端子、25
3・・・第1のタップ回路、254・・・第2のタップ
回路、255・・・クラス合成回路、256・・・推定
予測演算回路、257・・・後処理回路、258・・・
出力端子、260・・・係数メモリ、261・・・係数
データ生成部、262・・・種係数メモリ、263・・
・係数合成回路、264・・・位相計算回路、265・
・・位相シフトフィルタ発生器、300・・・画像信号
処理装置、301・・・CPU、302・・・ROM、
303・・・RAM、304・・・バス、305・・・
ハードディスクドライブ、307・・・フロッピーディ
スクドライブ、308・・・通信部、309,312,
313,316,317・・・インタフェース、310
・・・リモコン信号受信回路、311・・・ディスプレ
イ、314・・・入力端子、315・・・出力端子、4
00・・・通信網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 中村 芳晃 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C063 AB03 BA03 BA09 BA12 CA01 CA11 DA05 DA13

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報データからなる入力情報信号
    を複数の情報データからなる出力情報信号に変換する際
    に使用される、推定式の係数データを生成する係数デー
    タ生成装置であって、 所定数の生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせそれ
    ぞれに対応させて、上記生徒信号を上記教師信号に変換
    する際に用いられる推定式の係数データを種係数データ
    として、格納する格納手段と、 上記入力情報信号と上記出力情報信号との関係を、上記
    生徒信号を線形変換した信号と上記教師信号を線形変換
    した信号との関係である変換関係で表し、該変換関係を
    特定する変換関係特定手段と、 上記入力情報信号を上記出力情報信号に変換する際に用
    いられる推定式の係数データを、上記変換関係に従っ
    て、上記格納手段に格納された複数の上記種係数データ
    を用いた演算で生成する係数生成手段とを有することを
    特徴とする係数データ生成装置。
  2. 【請求項2】 上記変換関係は、 上記入力情報信号と上記出力情報信号との関係を、上記
    生徒信号を線形変換した信号と上記教師信号を線形変換
    した信号との関係で表した際の、各上記生徒信号と上記
    教師信号とに対する重み付け係数であることを特徴とす
    る請求項1に記載の係数データ生成装置。
  3. 【請求項3】 上記係数生成手段は、 上記重み付け係数を利用して、複数の上記種係数データ
    の線形和により上記係数データを生成することを特徴と
    する請求項2に記載の係数データ生成装置。
  4. 【請求項4】 上記入力情報信号、上記出力情報信号、
    上記生徒信号および上記教師信号は、全て音声信号であ
    り、上記出力情報信号は、上記入力情報信号よりもサン
    プリング周波数が高いことを特徴とする請求項1に記載
    の係数データ生成装置。
  5. 【請求項5】 上記変換関係は、 上記入力情報信号に対する上記出力情報信号のサンプリ
    ング周波数の変化に対応することを特徴とする請求項4
    に記載の係数データ生成装置。
  6. 【請求項6】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づくサンプリング周波数の変化に対応
    する、係数データを生成することを特徴とする請求項5
    に記載の係数データ生成装置。
  7. 【請求項7】 上記入力情報信号、上記出力情報信号、
    上記生徒信号および上記教師信号は、全て画像信号であ
    り、上記出力情報信号は、上記入力情報信号よりも高解
    像度であることを特徴とする請求項1に記載の係数デー
    タ生成装置。
  8. 【請求項8】 上記変換関係は、 上記入力情報信号に対する上記出力情報信号の解像度の
    変化に対応することを特徴とする請求項7に記載の係数
    データ生成装置。
  9. 【請求項9】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく解像度の変化に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項8に記載の係数
    データ生成装置。
  10. 【請求項10】 上記入力情報信号、上記出力情報信
    号、上記生徒信号および上記教師信号は、全て画像信号
    であり、上記出力情報信号は、上記入力情報信号よりも
    画素数が多いことを特徴とする請求項1に記載の係数デ
    ータ生成装置。
  11. 【請求項11】 上記変換関係は、 上記入力情報信号に対する上記出力情報信号の画素数の
    変化に対応することを特徴とする請求項10に記載の係
    数データ生成装置。
  12. 【請求項12】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく画素数の変化に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項11に記載の係
    数データ生成装置。
  13. 【請求項13】 上記変換関係は、 上記入力情報信号に対する上記出力情報信号の画素数の
    比率に対応することを特徴とする請求項10に記載の係
    数データ生成装置。
  14. 【請求項14】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく画素数の比率に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項13に記載の係
    数データ生成装置。
  15. 【請求項15】 複数の情報データからなる入力情報信
    号を複数の情報データからなる出力情報信号に変換する
    際に使用される、推定式の係数データを生成する係数デ
    ータ生成方法であって、 上記入力情報信号と上記出力情報信号との関係を、上記
    生徒信号を線形変換した信号と上記教師信号を線形変換
    した信号との関係である変換関係で表し、該変換関係を
    特定するステップと、 上記入力情報信号を上記出力情報信号に変換する際に用
    いられる推定式の係数データを、上記変換関係に従っ
    て、所定数の生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせ
    のそれぞれに対応した生徒信号を教師信号に変換する際
    に用いられる推定式の係数データである、複数の種係数
    データを用いた演算で生成するステップとを有すること
    を特徴とする係数データ生成方法。
  16. 【請求項16】 複数の情報データからなる入力情報信
    号を複数の情報データからなる出力情報信号に変換する
    際に使用される、推定式の係数データを生成するため
    に、 上記入力情報信号と上記出力情報信号との関係を、上記
    生徒信号を線形変換した信号と上記教師信号を線形変換
    した信号との関係である変換関係で表し、該変換関係を
    特定するステップと、 上記入力情報信号を上記出力情報信号に変換する際に用
    いられる推定式の係数データを、上記変換関係に従っ
    て、所定数の生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせ
    のそれぞれに対応し、生徒信号を教師信号に変換する際
    に用いられる推定式の係数データである、複数の種係数
    データを用いた演算で生成するステップとを実行するた
    めのコンピュータプログラムを提供する情報提供媒体。
  17. 【請求項17】 入力された複数の情報データからなる
    第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情
    報信号に変換する情報信号処理装置であって、 上記第2の情報信号に係る注目データの周辺に位置する
    第1のデータを、上記第1の情報信号から抽出する第1
    の抽出手段と、 上記第1の情報信号と上記第2の情報信号の関係を表す
    パラメータ値が入力されるパラメータ入力部と、 複数の種係数データを保持し、上記第1の情報信号を上
    記第2の情報信号に変換する際に使用する推定式の係数
    データを、上記パラメータ値に対応させて、上記複数の
    種係数データの線形和で生成する係数データ生成手段
    と、 上記推定式を利用して、上記係数データと上記第1のデ
    ータとの演算により上記第2の情報信号を生成する演算
    手段とを有することを特徴とする情報信号処理装置。
  18. 【請求項18】 上記第2の情報信号に係る注目データ
    の周辺に位置する第2のデータを、上記第1の情報信号
    から抽出する第2の抽出手段と、 上記第2の抽出手段にて抽出された上記第2のデータに
    基づいて、上記注目データに係る特徴を検出する特徴検
    出手段と、 上記特徴に基づいて上記注目データを複数のクラスの一
    つに分類するクラス分類手段とをさらに備え、 上記保持手段には、上記クラス分類手段で分類されるク
    ラス毎に上記複数の種係数データが保持されており、 上記演算手段は、上記クラス分類手段で分類されたクラ
    スの上記複数の種係数データを使用して生成された係数
    データを用いて上記第2の情報信号を生成することを特
    徴とする請求項17に記載の情報信号処理装置。
  19. 【請求項19】 上記係数データ生成手段は、 所定数の生徒信号と所定数の教師信号の組み合わせのそ
    れぞれに対応し、生徒信号を教師信号に変換する際に用
    いられる推定式の係数データである複数の種係数データ
    を、格納する格納手段と、 上記パラメータ値にて表された、上記第1の情報信号と
    上記第2の情報信号との関係を、上記生徒信号を線形変
    換した信号と上記教師信号を線形変換した信号との関係
    である変換関係で表し、該変換関係を特定する変換関係
    特定手段と、 上記第1の情報信号を上記第2の情報信号に変換する際
    に用いられる推定式の係数データを、上記変換関係に従
    って、上記格納手段に格納された複数の上記種係数デー
    タを用いた演算で生成する係数生成手段とを有すること
    を特徴とする請求項17に記載の情報信号処理装置。
  20. 【請求項20】 上記変換関係は、 上記第1の情報信号と上記第2の情報信号との関係を、
    上記生徒信号を線形変換した信号と上記教師信号を線形
    変換した信号との関係で表した際の、各上記生徒信号と
    上記教師信号とに対する重み付け係数であることを特徴
    とする請求項19に記載の情報信号処理装置。
  21. 【請求項21】 上記係数生成手段は、 上記重み付け係数を利用して、複数の上記種係数データ
    の線形和により上記係数データを生成することを特徴と
    する請求項20に記載の情報信号処理装置。
  22. 【請求項22】 上記第1の情報信号、上記第2の情報
    信号、上記生徒信号および上記教師信号は、全て音声信
    号であり、上記第2の情報信号は、上記第1の情報信号
    よりもサンプリング周波数が高いことを特徴とする請求
    項19に記載の情報信号処理装置。
  23. 【請求項23】 上記変換関係は、 上記第1の情報信号に対する上記第2の情報信号のサン
    プリング周波数に対応することを特徴とする請求項22
    に記載の情報信号処理装置。
  24. 【請求項24】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づくサンプリング周波数に対応する、
    係数データを生成することを特徴とする請求項23に記
    載の情報信号処理装置。
  25. 【請求項25】 上記第1の情報信号、上記第2の情報
    信号、上記生徒信号および上記教師信号は、全て画像信
    号であり、上記第2の情報信号は、上記第1の情報信号
    よりも高解像度であることを特徴とする請求項19に記
    載の情報信号処理装置。
  26. 【請求項26】 上記変換関係は、 上記第1の情報信号に対する上記第2の情報信号の解像
    度の変化に対応することを特徴とする請求項25に記載
    の情報信号処理装置。
  27. 【請求項27】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく解像度の変化に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項26に記載の情
    報信号処理装置。
  28. 【請求項28】 上記第1の情報信号、上記第2の情報
    信号、上記生徒信号および上記教師信号は、全て画像信
    号であり、上記第2の情報信号は、上記第1の情報信号
    よりも画素数が多いことを特徴とする請求項19に記載
    の情報信号処理装置。
  29. 【請求項29】 上記変換関係は、 上記第1の情報信号に対する上記第2の情報信号の画素
    数の変化に対応することを特徴とする請求項28に記載
    の情報信号処理装置。
  30. 【請求項30】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく画素数の変化に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項29に記載の情
    報信号処理装置。
  31. 【請求項31】 上記変換関係は、 上記第1の情報信号に対する上記第2の情報信号の画素
    数の比率に対応することを特徴とする請求項28に記載
    の情報信号処理装置。
  32. 【請求項32】 上記係数生成手段は、 上記変換関係に基づく画素数の比率に対応する、係数デ
    ータを生成することを特徴とする請求項31に記載の情
    報信号処理装置。
  33. 【請求項33】 入力された複数の情報データからなる
    第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情
    報信号に変換する情報信号処理方法であって、 上記第2の情報信号に係る注目データの周辺に位置する
    データを、上記第1の情報信号から抽出するステップ
    と、 上記第1の情報信号を上記第2の情報信号に変換する際
    に使用する推定式の係数データを、入力されたパラメー
    タ値に対応させて、複数の種係数データの線形和で生成
    するステップと、 上記推定式を利用して、上記生成された係数データと上
    記抽出されたデータとの演算により上記第2の情報信号
    を生成するステップとを有することを特徴とする情報信
    号処理方法。
  34. 【請求項34】 入力された複数の情報データからなる
    第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情
    報信号に変換するために、 上記第2の情報信号に係る注目データの周辺に位置する
    データを、上記第1の情報信号から抽出するステップ
    と、 上記第1の情報信号を上記第2の情報信号に変換する際
    に使用する推定式の係数データを、入力されたパラメー
    タ値に対応させて、複数の種係数データの線形和で生成
    するステップと、 上記推定式を利用して、上記生成された係数データと上
    記抽出されたデータとの演算により上記第2の情報信号
    を生成するステップとを実行するコンピュータプログラ
    ムを提供する情報提供媒体。
  35. 【請求項35】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを得るために用い
    られる種係数データを生成する装置であって、 上記第2の情報信号に対応する所定個数の教師信号を得
    る第1の信号処理手段と、 上記第1の情報信号に対応する所定個数の生徒信号を得
    る第2の信号処理手段と、 上記所定個数の生徒信号と上記所定個数の教師信号の組
    み合わせのそれぞれに対応し、上記生徒信号を上記教師
    信号に変換する際に用いられる上記推定式の係数データ
    を上記種係数データとして生成する種係数生成手段とを
    有することを特徴とする種係数データ生成装置。
  36. 【請求項36】 上記種係数生成手段は、 上記生徒信号から、上記教師信号に係る注目データの周
    辺に位置する第1のデータを抽出する第1の抽出手段
    と、 上記第1の抽出手段で抽出された第1のデータと、上記
    教師信号に係る注目データとから、上記推定式の係数デ
    ータを得るための正規方程式を生成する正規方程式生成
    手段と、 上記正規方程式を解いて上記推定式の係数データを得る
    係数データ演算手段とを備えることを特徴とする請求項
    35に記載の種係数データ生成装置。
  37. 【請求項37】 上記種係数生成手段は、 上記生徒信号から、上記教師信号に係る注目データの周
    辺に位置する第2のデータを抽出する第2の抽出手段
    と、 上記第2の抽出手段にて抽出された上記第2のデータに
    基づいて、上記注目データに係る特徴を検出する特徴検
    出手段と、 上記特徴検出手段にて検出された特徴に基づいて、上記
    注目データを複数のクラスの一つに分類するクラス分類
    手段とをさらに備え、 上記正規方程式生成手段は、上記クラス分類手段で分類
    されたクラス、上記第1のデータ抽出手段で抽出された
    第1のデータおよび上記教師信号に係る注目データか
    ら、クラス毎に、上記係数データを得るための生成方程
    式を生成し、 上記係数データ演算手段は、上記クラス毎の正規方程式
    を解いて、クラス毎に上記係数データを得ることを特徴
    とする請求項36に記載の種係数データ生成装置。
  38. 【請求項38】 上記第1の信号処理手段は、 基準教師信号より空間シフトフィルタを使用して上記所
    定個数の教師信号を得ることを特徴とする請求項35に
    記載の種係数データ生成装置。
  39. 【請求項39】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを得るために用い
    られる種係数データを生成する方法であって、 上記第2の情報信号に対応する所定個数の教師信号を得
    るステップと、 上記第1の情報信号に対応する所定個数の生徒信号を得
    るステップと、 上記所定個数の生徒信号と上記所定個数の教師信号の組
    み合わせのそれぞれに対応し、上記生徒信号を上記教師
    信号に変換する際に用いられる上記推定式の係数データ
    を上記種係数データとして生成するステップとを有する
    ことを特徴とする種係数データ生成方法。
  40. 【請求項40】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを得るために用い
    られる種係数データを生成するために、 上記第2の情報信号に対応する所定個数の教師信号を得
    るステップと、 上記第1の情報信号に対応する所定個数の生徒信号を得
    るステップと、 上記所定個数の生徒信号と上記所定個数の教師信号の組
    み合わせのそれぞれに対応して、上記生徒信号を上記教
    師信号に変換する際に用いられる上記推定式の係数デー
    タを上記種係数データとして生成するステップとを実行
    するコンピュータプログラムを提供する情報提供媒体。
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