JP4692798B2 - 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、並びに記録媒体 - Google Patents

情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばNTSC方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換する際に適用して好適な情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置およびそれを使用した画像表示装置、並びに情報提供媒体に関する。詳しくは、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、入力調整信号をその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換し、この選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成することによって、第2の情報信号に係る特徴量の調整を可能とすると共に、その特徴量が調整量に比例して変化するようにした情報信号処理装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば525i信号というSD(Standard Definition)信号を、1050i信号というHD(High Definition)信号に変換するフォーマット変換が提案されている。525i信号は、ライン数が525本でインタレース方式の画像信号を意味し、1050i信号は、ライン数が1050本でインタレース方式の画像信号を意味する。
【0003】
図11は、525i信号と1050i信号の画素位置関係を示している。ここで、大きなドットが525i信号の画素であり、小さなドットが1050i信号の画素である。また、奇数フィールドの画素位置を実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示している。525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。
【0004】
従来、上述したようなフォーマット変換を行うために、525i信号の画素データより1050i信号の画素データを得る際に、525i信号の画素に対する1050i信号の各画素の位相に対応した推定式の係数データをメモリに格納しておき、この係数データを用いて推定式によって1050i信号の画素データを求めることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように推定式によって1050i信号の画素データを求めるものにおいては、この1050i信号による画像の解像度は固定されており、従来のコントラストやシャープネス等の調整のように、画像内容等に応じて所望の解像度とすることができなかった。
そこで、この発明では、例えば画像の画質に関連した特徴量を調整可能にすると共に、その特徴量が調整量に比例して変化するようにした情報信号処理装置等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報信号処理装置は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する入力手段と、この入力手段で入力された調整信号をその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換する変換手段と、この変換手段で得られた選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成する情報データ生成手段とを備え、この情報データ生成手段は、選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データを記憶するメモリ手段と、第1の情報信号から、第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、メモリ手段に記憶されている、変換手段で得られた選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の情報データを使用して、注目点の情報データを算出する情報データ算出手段とを有するものである。
【0008】
また、この発明に係る情報信号処理方法は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する第1のステップと、この第1のステップで入力された調整信号をその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換する第2のステップと、第2のステップで得られた選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成する第3のステップとを備え、この第3のステップは、第1の情報信号から、第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択するステップと、選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび選択された複数の第1の情報データを使用して、注目点の情報データを算出するステップとを有するものである。
【0009】
また、この発明に係る記録媒体は、上述の情報信号処理方法の各ステップを実行するためのコンピュータプログラムを記録するものである。
【0010】
また、この発明に係る画像信号処理装置は、複数の画素データからなる第1の画像信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、第2の画像信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する入力手段と、この入力手段で入力された調整信号をその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換する変換手段と、この変換手段で得られた選択信号に対応して第2の画像信号に係る注目画素の画素データを生成する画素データ生成手段とを備え、この画素データ生成手段は、選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データを記憶するメモリ手段と、第1の画像信号から、第2の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、メモリ手段に記憶されている、変換手段で得られた選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の画素データを使用して、注目画素の画素データを算出する画素データ算出手段とを有するものである。
【0011】
この発明においては、入力手段により第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号が入力される。ここで、情報信号は、例えば画像信号や音声信号である。情報信号が画像信号である場合、例えば水平方向の隣接画素データの差分の画面全体の和および垂直方向の隣接画素データの差分の画面全体(1フィールド分または1フレーム分)の和が、画像の特徴量として導入される。
【0012】
入力された調整信号は、その値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換され、この選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データが生成される。
【0013】
例えば、選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データがメモリ手段に記憶されている。第2の情報信号に係る注目点の情報データは、第1の情報信号から選択された第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データおよび上記調整信号を変換して得られた選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データを使用して算出される。
【0014】
この場合、例えば所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび複数の第1の情報データから上記推定式を用いて上記所定個数の情報データが求められると共に、この所定個数の情報データが用いられた補間処理によって上記調整信号が変換されて得られた選択信号に対応した注目点の情報データが求められる。
【0015】
また例えば、所定個数の離散値に対応した推定式の係数データを用いた補間処理によって上記調整信号を変換して得られた選択信号に対応した単一の係数データが求められると共に、この単一の係数データおよび複数の第1の情報データから上記推定式を用いて注目点の情報データが求められる。
【0016】
入力された調整信号の選択信号への変換は、例えば以下のように行われる。すなわち、メモリ手段に記憶されている選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データおよび第1の情報信号から選択された複数の第1の情報データから推定式を用いて複数の離散値にそれぞれ対応した各所定個数の情報データが生成され、この各所定個数の情報データから上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量が算出される。そして、この複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を用いて、調整信号に対応した特徴量が算出されると共に、この特徴量を得るための選択信号が算出される。
【0017】
このように、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、入力される調整信号がその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換され、この選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データが生成される。これにより、ユーザは、第2の情報信号に係る特徴量を自由に調整できるようになる。また、第2の情報信号に係る特徴量は調整量に比例して変化するため、ユーザが特徴量を調整する際の調整感も良好となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのテレビ受信機100の構成を示している。このテレビ受信機100は、放送信号より525i信号というSD信号を得、この525i信号を1050i信号というHD信号に変換し、その1050i信号による画像を表示するものである。
【0019】
テレビ受信機100は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102とを有している。リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ101に接続され、リモコン送信機200よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
【0020】
また、テレビ受信機100は、受信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周波増幅処理、検波処理等を行ってSD信号(525i信号)を得るチューナ106と、このチューナ106より出力されるSD信号を一時的に保存するためのバッファメモリ109とを有している。
【0021】
また、テレビ受信機100は、バッファメモリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信号処理部110と、この画像信号処理部110より出力されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部111と、このディスプレイ部111の画面上に文字、図形などの表示を行うための表示信号SCHを発生させるためのOSD(On Screen Display)回路112と、その表示信号SCHを上述した画像信号処理部110より出力されるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給するための合成器113とを有している。ディスプレイ部111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等のフラットパネルディスプレイで構成されている。
【0022】
図1に示すテレビ受信機100の動作を説明する。
チューナ106より出力されるSD信号(525i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時的に保存される。そして、このバッファメモリ109に一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成する画素データ(以下、「SD画素データ」という)から、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素データ」という)が得られる。この画像信号処理部110より出力されるHD信号はディスプレイ部111に供給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのHD信号による画像が表示される。
【0023】
また、上述せずも、ユーザは、リモコン送信機200の操作によって、上述したようにディスプレイ部111の画面上に表示される画像の特徴量を調整できる。本実施の形態においては、水平方向の隣接画素データの差分の画面全体の和および垂直方向の隣接画素データの差分の画面全体の和を、画像の特徴量として導入する。
【0024】
画像信号処理部110では、ユーザのリモコン送信機200の操作によって入力された調整信号dh*,dv*がその値に対応した特徴量を得るための画質選択信号h,vに変換され、この画質選択信号h,vに対応して、HD画素データが算出される。これにより、画像信号処理部110より出力されるHD信号による画像の特徴量は、調整信号dh*,dv*の値、つまり調整量に比例したものとなる。
【0025】
なお、ユーザのリモコン送信機200の操作によって調整信号dh*,dv*の値を変更する状態では、ディスプレイ部111の画面上に、調整信号dh*,dv*の値の表示が行われる。ここでは図示しないが、この表示は数値または棒グラフ等をもって行われる。ユーザは、この表示を参照して、調整信号dh*,dv*の値を変更できる。このように画面上に調整信号dh*,dv*の値を表示する際、システムコントローラ101は表示データをOSD回路112に供給する。OSD回路112は、その表示データに基づいて表示信号SCHを発生し、この表示信号SCHを合成器113を介してディスプレイ部111に供給することとなる。
【0026】
次に、画像信号処理部110の詳細を説明する。この画像信号処理部110は、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有している。
【0027】
第1のタップ選択回路121は、予測に使用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路122は、SD画素データのレベル分布パターンに対応するクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するクラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。なお、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素データを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動き情報が含まれることになる。
【0028】
また、画像信号処理部110は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検出回路124を有している。
【0029】
空間クラス検出回路124では、例えば、各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラス検出回路124からは、各SD画素データに対応した圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力される。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)によって、データ圧縮が行われる。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDPCM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用いてもよい。
【0030】
本来、ADRCは、VTR(Video Tape Recorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値をMAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデータのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データkiに対して、(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コードqiが空間クラスのクラス情報として得られる。ただし、(1)式において、[ ]は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=1〜Naである。
qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0031】
また、画像信号処理部110は、第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0032】
この動きクラス検出回路125では、第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niからフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123で、例えばクラスタップのデータとして、6個のSD画素データm1〜m6と、その1フレーム前の6個のSD画素データn1〜n6が取り出されるとき、(2)式におけるNbは6である。
【0033】
【数1】
Figure 0004692798
【0034】
そして、動きクラス検出回路125では、上述したように算出された平均値AVが1個または複数個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MVが得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのときはMV=3とされる。
【0035】
また、画像信号処理部110は、空間クラス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有している。
【0036】
このクラス合成回路126では、(3)式によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量子化ビット数を示している。
【0037】
【数2】
Figure 0004692798
【0038】
また、画像信号処理部110は、係数メモリ131を有している。この係数メモリ131は、後述する推定予測演算回路127で使用される推定式の係数データを格納するものである。この係数メモリ131には、上述した画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各クラスの係数データが格納されている。この係数データは、SD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するための情報である。この係数メモリ131には上述したクラス合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ131からはクラスコードCLに対応した、画質選択信号h,vの複数の離散値における係数データが読み出され、推定予測演算回路127に供給される。
【0039】
なお、上述したように、525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。そのため、あるクラスの所定の離散値に対応した係数データは、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素に対応した係数データからなっている。この2×2の単位画素ブロック内の4画素は、525i信号の画素に対して互いに異なる位相関係にある。
【0040】
また、画像信号処理部110は、第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ131より読み出される係数データwiとから、作成すべきHD信号の画素(注目画素)のデータ(HD画素データ)yを演算する推定予測演算回路127を有している。
【0041】
上述したように、SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、SD信号の1画素に対してHD信号の4画素を得る必要があることから、この推定予測演算回路127では、HD信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、HD画素データが生成される。
【0042】
すなわち、この推定予測演算回路127には、第1のタップ選択回路121より単位画素ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ131よりその単位画素ブロックを構成する4画素に対応した係数データwiとが供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1〜y4は、それぞれ個別に(4)式の推定式で演算される。
【0043】
また、上述したように係数メモリ131からは画質選択信号h,vの複数の離散値における係数データが読み出されて推定予測演算回路127に供給されるため、この推定予測演算回路127では画質選択信号h,vの複数の離散値に対応したHD画素データy1〜y4が、それぞれ個別に(4)式の推定式で演算される。
【0044】
【数3】
Figure 0004692798
【0045】
また、画像信号処理部110は、推定予測演算回路127より順次出力される、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応したHD画素データy1〜y4を一時的に格納する画素データメモリ128を有している。画素データメモリ128には、上述した画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応したHD画素データy1〜y4がそれぞれ格納される。
【0046】
また、画像信号処理部110は、画素データメモリ128に順次格納される、画質選択信号h,vの複数の離散値に対応した各1フィールド分のHD画素データから、特徴量dh(h,v),dv(h,v)を演算する特徴量演算回路132を有している。ここで、dh(h,v)は、水平方向の隣接画素データの差分の1フィールド分の和であって、(5)式で演算される。また、dv(h,v)、垂直方向の隣接画素データの差分の1フィールド分の和であって、(6)式で演算される。これら、(5)式および(6)式で、Nは水平方向の画素数を示している。なお、ここでは、1フィールド分の演算で特徴量を求めるものであるが、1フレーム分の特徴量を求めるようにうしてもよい。
【0047】
この特徴量演算回路132では、画質選択信号h,vの離散値の数をLとすると、L組のdh(h,v),dv(h,v)が求められることとなる。例えば、h,vがそれぞれ0,1,・・・,8の9個の値をとる場合、画質選択信号h,vの離散値の数は9×9=81となり、81組のdh(h,v),dv(h,v)が演算によって求められる。図2は、81個のdh(h,v)をプロットした例を示しており、dh(h,v)はhが大きくなるに従って小さくなっていく。なお、図2は、dh(h,v)の最大値dhmaxが1.0となり、最小値dhminが0となるように正規化されている。また、ここでは図示しないが、dv(h,v)はvも大きくなるに従って小さくなっていく。
【0048】
【数4】
Figure 0004692798
【0049】
また、画像信号処理部110は、特徴量演算回路132で算出された複数組のdh(h,v),dv(h,v)を用いて、入力された調整信号dh*,dv*を、その値に対応した特徴量dh,dvを得るための画質選択信号h,vに変換する信号変換回路133を有している。
【0050】
信号変換回路133では、複数個のdh(h,v)で構成される曲面を、(7)式で近似する。この(7)式における定数a1,b1,c1,d1,e1の値は、例えば最大値dhmaxと最小値dhminの離散値部分で一致し、その他の離散値部分における誤差の2乗和が最小となるように決定される。同様に、信号変換回路133では、複数個のdv(h,v)で構成される曲面を、(8)式で近似する。この(8)式における定数a2,b2,c2,d2,e2の値は、最大値dvmaxと最小値dvminの離散値部分で一致し、その他の離散値部分における誤差の2乗和が最小となるように決定される。
【0051】
【数5】
Figure 0004692798
【0052】
また、信号変換回路133では、入力された調整信号dh*の最大値、最小値がそれぞれ特徴量dh(h,v)の最大値dhmax、最小値dhminに対応するように、dh*の値が1次変換されて調整信号dh*に対応した特徴量dhが求められる。同様に、信号変換回路133では、入力された調整信号dv*の最大値、最小値がそれぞれ特徴量dv(h,v)の最大値dvmax、最小値dvminに対応するように、dv*の値が1次変換されて調整信号dv*に対応した特徴量dvが求められる。本実施の形態においては、dh*,dv*はそれぞれ0〜1の値をとるものとし、dhは(9)式で算出され、dvは(10)式で算出される。この特徴量dh,dvは、入力された調整信号dh*,dv*に対応したもの、つまりユーザが画像に要求する特徴量となる。
【0053】
【数6】
Figure 0004692798
【0054】
また、信号変換回路133では、上述の(7)式のdh(h,v)にdhが代入されると共に、上述の(8)式のdv(h,v)にdvが代入されて、上述のように算出された特徴量dh,dvを満足する画質選択信号h,vが求められる。この画質選択信号h,vは離散値ではなく連続値となる。
【0055】
図3は、上述したように算出される画質選択信号h,vの意義を説明するための模式図である。
図3Aの曲面11hは、81個のdh(h,v)で構成されたものである((7)式参照)。図3Aは、dh(h,v)の最大値dhmaxが1.0となり、その最小値dhminが0となるように正規化されている。そして、図3Bの曲線12hは、曲面11hのうち、調整信号dh*に対応した特徴量dhと同値となる全ての点をhv座標に投影して得たものである。
【0056】
また、図3Cの曲面11vは、81個のdv(h,v)で構成されたものである((8)式参照)。図3Dは、dv(h,v)の最大値dvmaxが1.0となり、その最小値dvminが0となるように正規化されている。そして、図3Dの曲線12vは、曲面11vのうち、調整信号dv*に対応した特徴量dvと同値となる全ての点をhv座標に投影して得たものである。
【0057】
そして、図3Eに示すように、上述の図3Bの曲線12hおよび図3Dの曲線12vをhv座標で重ねて得られる交点13の座標が画質選択信号h,vを与えるものとなる。すなわち、画質選択信号h,vは、入力された調整信号dh*,dv*に対応した特徴量dh,dvを得るためのものとなる。
【0058】
なお、上述した特徴量演算回路132における特徴量dh(h,v),dv(h,v)の演算処理および信号変換回路133における画質選択信号h,vの演算処理は、例えば1フィールド毎に、垂直ブランキング期間に行われ、そして、後述する補間演算回路129では、それに続く垂直有効走査期間に、その画質選択信号h,vを使用した補間演算処理が行われる。
【0059】
また、図1に戻って、画像信号処理部110は、画素データメモリ128に順次格納された、画質選択信号h,vの複数の離散値に対応した各1フィールド分のHD画素データから、上述したように信号変換回路133で得られた画質選択信号h,vに対応した1フィールド分のHD画素データを順次得る補間演算回路129を有している。
【0060】
この補間演算回路129では、1フィールドを構成するそれぞれの画素毎に、画質選択信号h,vの値の近傍の所定個数、本実施の形態においては4個の離散値に対応したHD画素データを用いた補間処理によって、画質選択信号h,vに対応したHD画素データが求められる。この場合、求めようとするHD画素データy(h,v)は、(11)式で算出される。
【0061】
【数7】
Figure 0004692798
【0062】
図4は、h=4.3、v=3.5である場合の補間処理例を示している。この場合には、(4.3,3.5)の値の近傍の4個の離散値(4,3)、(5,3)、(4,4)、(5,4)に対応したHD画素データy(4,3)、y(5,3)、y(4,4)、y(5,4)を使用して上述の(11)式により補間演算が行われ、HD画素データy(4.3,3.5)が求められる。
【0063】
また、図1に戻って、画像信号処理部110は、補間演算回路129で順次求められる1フィールド分のHD画素データを線順次化して1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路130を有している。
【0064】
次に、画像信号処理部110の動作を説明する。
バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路122で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に供給される。この空間クラス検出回路124では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0065】
また、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路125に供給される。この動きクラス検出回路125では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0066】
このクラス情報MVと上述した再量子化コードqiはクラス合成回路126に供給される。このクラス合成回路126では、これらクラス情報MVと再量子化コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参照)。そして、このクラスコードCLは、係数メモリ131に読み出しアドレス情報として供給される。
【0067】
係数メモリ131には、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各クラスの係数データが格納されている。係数メモリ131に上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ131からクラスコードCLに対応した、画質選択信号h,vの複数の離散値における係数データwiが読み出されて推定予測演算回路127に供給される。
【0068】
また、第1のタップ選択回路121では、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiは推定予測演算回路127に供給される。
【0069】
推定予測演算回路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ131より読み出される、画質選択信号h,vの複数の離散値における各4画素分の係数データwiとから、画質選択信号h,vの複数の離散値に対応したHD画素データy1〜y4がそれぞれ個別に演算される((4)式参照)。そして、このように推定予測演算回路127で演算された画質選択信号h,vの複数の離散値に対応したHD画素データy1〜y4は、それぞれ画素データメモリ128に格納される。
【0070】
特徴量演算回路132では、画素データメモリ128に順次格納される、画質選択信号h,vの複数の離散値に対応した各1フィールド分のHD画素データから、それぞれ特徴量dh(h,v),dv(h,v)が演算される((5)式、(6)式参照)。さらに、信号変換回路133では、特徴量演算回路132で算出された複数組のdh(h,v),dv(h,v)を用いて、入力された調整信号dh*,dv*が、その値に対応した特徴量dh,dvを得るための画質選択信号h,vに変換される。この特徴量dh(h,v),dv(h,v)の演算処理および画質選択信号h,vの演算処理は、例えば1フィールド毎に、垂直ブランキング期間に行われる。
【0071】
補間演算回路129では、この垂直ブランキング期間に続く垂直有効走査期間に、信号変化回路133で得られた画質選択信号h,vを用いた補間演算処理が行われ((11)式参照)、画素データメモリ128に順次格納された、画質選択信号h,vの複数の離散値に対応した各1フィールド分のHD画素データから、上述したように信号変換回路133で得られた画質選択信号h,vに対応した1フィールド分のHD画素データを順次得られる。
【0072】
このように補間演算回路129で順次求められる1フィールド分のHD画素データは後処理回路130に供給される。この後処理回路130では、補間演算回路129で順次求められる1フィールド分のHD画素データが線順次化されて1050i信号のフォーマットで出力される。つまり、この後処理回路129からは、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0073】
図5のフローチャートを参照して、上述した画像信号処理部110における推定予測演算回路127、特徴量算出回路132、信号変換回路133および補間演算回路129の部分における1フィールド分のHD画素データを生成するための処理の流れをさらに説明する。
【0074】
まず、ステップST1で、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した係数データwiを使用して、当該画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各1フィールド分のHD画素データを生成する。そして、ステップST2で、各1フィールド分のHD画素データから、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量dh(h,v),dv(h,v)を算出する。
【0075】
次に、ステップST3で、複数組のdh(h,v),dv(h,v)を用いて、入力された調整信号dh*,dv*に対応した特徴量dh,dvを算出し、さらにこの特徴量を得るための画質選択信号h,vを算出する。そして、ステップST4で、算出された画質選択信号h,vと、上記生成された各1フィールド分のHD画素データとから、線形補間により、上記入力された調整信号dh*,dv*に対応した特徴量dh,dvを持つ1フィールド分のHD画素データを生成する。
【0076】
上述したように、SD信号をHD信号に変換する際に、画像信号処理部110では、入力される調整信号dh*,dv*が1フィールド毎にその値に対応した特徴量dh,dvを得るための画質選択信号h,vに変換され、この画質選択信号h,vに対応して補間演算回路129で補間演算が行われて、入力された調整信号dh*,dv*に対応した特徴量dh,dvを持つ1フィールド分のHD画素データが順次生成される。これにより、ユーザはリモコン送信機200を操作して調整信号dh*,dv*の値を変化させることで、HD信号の画像の特徴量を自由に調整できるようになる。
【0077】
また、このHD信号の画像の特徴量は調整量に比例して変化するため、ユーザがHD信号の画像の特徴量を調整する際の調整感も良好となる。図6の「×」印は、入力値としての画質選択信号hの各値に対する画像の特徴量dhをプロットした一例である。この図より明らかなように、特徴量dhは入力値に比例しないものとなる。一方、図7の「×」印は、入力値としての調整信号dh*の各値に対する画像の特徴量dhをプロットした一例である。この図より明らかなように、特徴量dhは入力値に比例したものとなる。なお、図示は省略するが、特徴量dvに関しても同様のことが言える。
【0078】
上述したように、係数メモリ131には、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各クラスの係数データが格納されている。この係数データは、予め学習によって生成されたものである。
【0079】
まず、この学習方法について説明する。(4)式の推定式に基づく係数データwi(i=1〜n)を最小二乗法により求める例を示すものとする。一般化した例として、Xを入力データ、Wを係数データ、Yを予測値として、(12)式の観測方程式を考える。この(12)式において、mは学習データの数を示し、nは予測タップの数を示している。
【0080】
【数8】
Figure 0004692798
【0081】
(12)式の観測方程式により収集されたデータに最小二乗法を適用する。この(12)式の観測方程式をもとに、(13)式の残差方程式を考える。
【0082】
【数9】
Figure 0004692798
【0083】
(13)式の残差方程式から、各wiの最確値は、(14)式のe2を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわち、(15)式の条件を考慮すればよいわけである。
【0084】
【数10】
Figure 0004692798
【0085】
つまり、(15)式のiに基づくn個の条件を考え、これを満たすw1,w2,・・・,wnを算出すればよい。そこで、(13)式の残差方程式から、(16)式が得られる。さらに、(16)式と(12)式とから、(17)式が得られる。
【0086】
【数11】
Figure 0004692798
【0087】
そして、(13)式と(17)式とから、(18)式の正規方程式が得られる。
【0088】
【数12】
Figure 0004692798
【0089】
(18)式の正規方程式は、未知数の数nと同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各wiの最確値を求めることができる。この場合、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて連立方程式を解くことになる。
【0090】
図8は、上述した概念で係数データを生成する係数データ生成装置150を示している。この係数データ生成装置150は、教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される入力端子151と、このHD信号に対して水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を得るSD信号生成回路152とを有している。
【0091】
このSD信号生成回路152には、画質選択信号h,vが制御信号として供給される。この画質選択信号h,vは、図1に示すテレビ受信機100で、信号変換回路133で得られる画質選択信号h,vと同義である。この画質選択信号h,vに対応して、HD信号からSD信号を生成する際に使用されるフィルタの水平帯域と垂直帯域とが可変される。
【0092】
このフィルタは、例えば水平帯域を制限する1次元ガウシアンフィルタと垂直帯域を生成する1次元ガウシアンフィルタとから構成される。この1次元ガウシアンフィルタは、(19)式で示される。この場合、hまたはvの段階的な値に対応して標準偏差σの値を段階的に変えることにより、hまたはvの段階的な値に対応した周波数特性を持つ1次元ガウシアンフィルタを得ることができる。
【0093】
【数13】
Figure 0004692798
【0094】
また、係数データ生成装置150は、SD信号生成回路152より出力されるSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路153〜155を有している。これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155は、上述した画像信号処理部110の第1〜第3のタップ選択回路121〜123と同様に構成される。
【0095】
また、係数データ生成装置150は、第2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検出回路157を有している。この空間クラス検出回路157は、上述した画像信号処理部110の空間クラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラス検出回路157からは、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間クラスを示すクラス情報として出力される。
【0096】
また、係数データ生成装置150は、第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有している。この動きクラス検出回路158は、上述した画像信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に構成される。この動きクラス検出回路158では、第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検出される。
【0097】
また、係数データ生成装置150は、空間クラス検出回路157より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路158より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラス合成回路159を有している。このクラス合成回路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合成回路126と同様に構成される。
【0098】
また、係数データ生成装置150は、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLとから、クラス毎に、n個の係数データwiを得るための正規方程式((18)式参照)を生成する正規方程式生成部160を有している。
【0099】
この場合、1個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせで上述した学習データが生成され、従って正規方程式生成部160では多くの学習データが登録された正規方程式が生成される。なお、図示せずも、第1のタップ選択回路153の前段に時間合わせ用の遅延回路を配置することで、この第1のタップ選択回路153から正規方程式生成部160に供給されるSD画素データxiのタイミング合わせが行われる。
【0100】
また、係数データ生成装置150は、正規方程式生成部160でクラス毎に生成された正規方程式のデータが供給され、クラス毎に生成された正規方程式を解いて、各クラスの係数データwiを求める係数データ決定部161と、この求められた係数データwiを記憶する係数メモリ162とを有している。係数データ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法などによって解かれて、係数データwiが求められる。
【0101】
図8に示す係数データ生成装置150の動作を説明する。入力端子151には教師信号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのHD信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。この場合、SD信号生成回路152には、画質選択信号h,vが制御信号として供給され、水平および垂直の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されていく。
【0102】
このSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路154で、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路157に供給される。この空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0103】
また、SD信号生成回路152で生成されたSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路158に供給される。この動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0104】
このクラス情報MVと上述した再量子化コードqiはクラス合成回路159に供給される。このクラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参照)。
【0105】
また、SD信号生成回路152で生成されるSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。そして、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLとから、正規方程式生成部160では、クラス毎に、n個の係数データwiを生成するための正規方程式が生成される。
【0106】
そして、係数データ決定部161でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データwiが求められ、その係数データwiはクラス別にアドレス分割された係数メモリ162に記憶される。
【0107】
このように、図8に示す係数データ生成装置150においては、図1の画像信号処理部110の係数メモリ131に記憶される各クラスの係数データwiを生成することができる。
【0108】
この場合、SD信号生成回路152で生成されるSD信号の水平および垂直の帯域を画質選択信号h,vによって変化させることができる。そのため、画質選択信号h,vを段階的に順次変化させてクラス毎の係数データを決定していくことで、画質選択信号h,vの複数の離散値における各クラスの係数データwiを生成できる。
【0109】
なお、図1の画像信号処理部110においては、補間演算回路129で、1フィールドを構成するそれぞれの画素毎に、調整信号dh*,dh*が変換されて得られた画質選択信号h,vの値の近傍の所定個数、例えば4個の離散値に対応したHD画素データを用いた補間処理によって、当該画質選択信号h,vに対応したHD画素データを求めるものであったが、以下のようにして出力すべきHD画素データを求めることも考えられる。
【0110】
すなわち、1フィールドを構成するそれぞれの画素毎に、調整信号dh*,dh*が変換されて得られた画質選択信号h,vの値の近傍の所定個数、例えば4個の離散値に対応した係数データwiを用いた補間処理によって、当該画質選択信号h,vに対応した単一の係数データwiを求め、この単一の係数データwiを使用して、推定式により、出力すべきHD画素データを求めるものである。
【0111】
また、上述実施の形態においては、画像の特徴量として水平方向の隣接画素データの差分の1フィールド分の和であるdh(h,v)および垂直方向の隣接画素データの差分の1フィールド分の和であるdv(h,v)を用いたものであるが、これに限定されるものではなく、画質選択信号h,vと相関のあるその他のものを用いてもよい。
また、図1の画像信号処理部110における処理を、例えば図9に示すような画像信号処理装置300によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0112】
まず、図9に示す画像信号処理装置300について説明する。この画像信号処理装置300は、装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU301の動作プログラムや係数データ等が格納されたROM(read only memory)302と、CPU301の作業領域を構成するRAM(random access memory)303とを有している。これらCPU301、ROM302およびRAM303は、それぞれバス304に接続されている。
【0113】
また、画像信号処理装置300は、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)305と、フロッピーディスク306をドライブするフロッピーディスクドライブ(FDD)307とを有している。これらドライブ305,307は、それぞれバス304に接続されている。
【0114】
また、画像信号処理装置300は、インターネット等の通信網400に有線または無線で接続する通信部308を有している。この通信部308は、インタフェース309を介してバス304に接続されている。
【0115】
また、画像信号処理装置300は、ユーザインタフェース部を備えている。このユーザインタフェース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号RMを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD(liquid crystal display)等からなるディスプレイ311とを有している。受信回路310はインタフェース312を介してバス304に接続され、同様にディスプレイ311はインタフェース313を介してバス304に接続されている。
【0116】
また、画像信号処理装置300は、SD信号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力するための出力端子315とを有している。入力端子314はインタフェース316を介してバス304に接続され、同様に出力端子315はインタフェース317を介してバス304に接続される。
【0117】
ここで、上述したようにROM302に処理プログラムや係数データ等を予め格納しておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードし、ハードディスクやRAM303に蓄積して使用することもできる。また、これら処理プログラムや係数データ等をフロッピーディスク306で提供するようにしてもよい。
【0118】
また、処理すべきSD信号を入力端子314より入力する代わりに、予めハードディスクに記録しておき、あるいはインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードしてもよい。また、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納したり、通信部308を介してインターネットなどの通信網400に送出するようにしてもよい。
【0119】
図10のフローチャートを参照して、図9に示す画像信号処理装置300における、SD信号よりHD信号を得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST11で、処理を開始し、ステップST12で、SD画素データをフィールド単位で入力する。このSD画素データが入力端子314より入力される場合には、このSD画素データをRAM303に一時的に格納する。また、このSD画素データがハードディスクに記録されている場合には、ハードディスクドライブ307でこのSD画素データを読み出し、RAM303に一時的に格納する。そして、ステップST13で、入力SD画素データの全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST14で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST15に進む。
【0120】
このステップST15では、ステップST12で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの画素データを取得する。そして、ステップST16で、入力されたSD画素データの全領域においてHD画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。処理が終了していないときは、ステップST17に進む。
【0121】
このステップST17では、ステップST15で取得されたクラスタップのSD画素データからクラスコードCLを生成する。そして、ステップST18で、そのクラスコードCLに対応した、画質選択信号h,vの複数の離散値における係数データと予測タップのSD画素データを使用して、推定式((4)式参照)により、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応したHD画素データを生成し、その後にステップST15に戻って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0122】
また、ステップST16で、処理が終了しているときは、ステップST19に進む。このステップST19では、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各1フィールド分のHD画素データから、特徴量dh(h,v),dv(h,v)を演算する((5)式、(6)式参照)。
【0123】
そして、ステップST20で、L個のdh(h,v)で構成される曲面の近似式((7)式参照)と、L個のdv(h,v)で構成される曲面の近似式((8)式参照)とを、例えば最小二乗法を使用して決定する。ここで、Lは、画質選択信号h,vの複数の離散値の数であって、例えば81である。
【0124】
次に、ステップST21で、ユーザがリモコン送信機200を操作して入力した調整信号dh*,dv*を例えばRAM303より読み込む。そして、ステップST22で、読み込んだ調整信号dh*,dv*に対応した特徴量dh,dvを求める((9)式、(10)式参照)。そして、ステップST23で、ステップST20で求めた曲面の近似式を用いて、ステップST22で求めた特徴量dh,dvを得るための画質選択信号h,vを算出する。
【0125】
そして、ステップST24で、画質選択信号h,vの複数の離散値にそれぞれ対応した各1フィールド分のHD画素データから、線形補間処理((11)式参照)によって、ステップST23で求められた画質選択信号h,vに対応した1フィールド分のHD画素データを生成する。その後、ステップST12に戻り、次のフィールドのSD画素データの入力処理に移る。
【0126】
このように、図10に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成するSD画素データを処理して、HD信号を構成するHD画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られたHD信号は出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0127】
なお、上述実施の形態においては、HD信号を生成する際の推定式として線形一次方程式を使用したものを挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0128】
また、上述実施の形態においては、SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する例を示したが、この発明はそれに限定されるものでなく、推定式を使用して第1の画像信号を第2の画像信号に変換するその他の場合にも同様に適用できることは勿論である。
【0129】
また、上述実地の形態においては、情報信号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、この発明を同様に適用することができる。
【0130】
【発明の効果】
この発明によれば、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、入力調整信号をその値に対応した特徴量を得るための選択信号に変換し、この選択信号に対応して第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成するものであり、第2の情報信号による特徴量を任意に調整でき、またその場合その特徴量が調整量に比例して変化することから良好な調整感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】特徴量(dh(h,v))のプロット例を示す図である。
【図3】画質選択信号h,vの決定法を説明するための図である。
【図4】補間処理例(h=4.3,v=3.5)を示す図である。
【図5】1フィールド分のHD画素データを生成するための処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】入力値(h)と特徴量dhとの関係を示す図である。
【図7】入力値(dh*)と特徴量dhとの関係を示す図である。
【図8】係数データ生成装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図10】画像信号の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】525i信号と1050i信号の画素位置関係を説明するための図である。
【符号の説明】
100・・・テレビ受信機、101・・・システムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、106・・・チューナ、110・・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、121・・・第1のタップ選択回路、122・・・第2のタップ選択回路、123・・・第3のタップ選択回路、124・・・空間クラス検出回路、125・・・動きクラス検出回路、126・・・クラス合成回路、127・・・推定予測演算回路、128・・・画素データメモリ、129・・・補間演算回路、130・・・後処理回路、131・・・係数メモリ、132・・・特徴量演算回路、133・・・信号変換回路、150・・・係数データ生成装置、151・・・入力端子、152・・・SD信号生成回路、153・・・第1のタップ選択回路、154・・・第2のタップ選択回路、155・・・第3のタップ選択回路、157・・・空間クラス検出回路、158・・・動きクラス検出回路、159・・・クラス合成回路、160・・・正規方程式生成部、161・・・係数データ決定部、162・・・係数メモリ、200・・・リモコン送信機、300・・・画像信号処理装置、301・・・CPU、302・・・ROM、303・・・RAM、304・・・バス、305・・・ハードディスクドライブ、307・・・フロッピーディスクドライブ、308・・・通信部、309,312,313,316,317・・・インタフェース、310・・・リモコン信号受信回路、311・・・ディスプレイ、314・・・入力端子、315・・・出力端子、400・・・通信網

Claims (20)

  1. 複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、
    上記第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段で入力された上記調整信号を、その値に対応した上記特徴量を得るための選択信号に変換する変換手段と、
    上記変換手段で得られた上記選択信号に対応して、上記第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成する情報データ生成手段と
    を備え
    上記情報データ生成手段は、
    上記選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データを記憶するメモリ手段と、
    上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、
    上記メモリ手段に記憶されている、上記変換手段で得られた選択信号の値の近傍の所定個数の上記離散値に対応した推定式の係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の情報データを使用して、上記注目点の情報データを算出する情報データ算出手段と
    を有する
    報信号処理装置。
  2. 上記情報データ算出手段は、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび上記複数の第1の情報データから上記推定式を用いて上記所定個数の情報データを求めると共に、該所定個数の情報データを用いた補間処理によって上記変換手段で得られた選択信号に対応した上記注目点の情報データを求める
    求項に記載の情報信号処理装置。
  3. 上記情報データ算出手段は、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データを用いた補間処理によって上記変換手段で得られた選択信号に対応した単一の係数データを求めると共に、該単一の係数データおよび上記複数の第1の情報データから上記推定式を用いて上記注目点の情報データを求める
    求項に記載の情報信号処理装置。
  4. 上記変換手段は、
    上記メモリ手段に記憶されている上記複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の情報データから、上記推定式を用いて上記複数の離散値にそれぞれ対応した各所定個数の情報データを生成する手段と、
    上記各所定個数の情報データから、上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を算出する手段と、
    上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を用いて、上記調整信号に対応した特徴量を算出すると共に、該特徴量を得るための上記選択信号を算出する手段とを有する
    求項に記載の情報信号処理装置。
  5. 上記情報データは画素データであり、上記所定個数の情報データは1画面分の画素データであり、
    上記特徴量を算出する手段では、上記1画面分の画素データより、水平方向の隣接画素データの差分の画面全体の和および垂直方向の隣接画素データの画面全体の和を特徴量として求める
    求項に記載の情報信号処理装置。
  6. 上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2の情報データに基づいて、上記注目点が属するクラスを検出するクラス検出手段とをさらに備え、
    上記メモリ手段には、上記クラス検出手段で検出されるクラス毎に予め求められた上記係数データが記憶されており、
    上記情報データ算出手段は、上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データとして、上記クラス検出手段で検出されたクラスの係数データを使用する
    求項に記載の情報信号処理装置。
  7. 複数の画素データからなる第1の画像信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
    上記第2の画像信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する入力手段と、
    上記入力手段で入力された上記調整信号を、その値に対応した上記特徴量を得るための選択信号に変換する変換手段と、
    上記変換手段で得られた上記選択信号に対応して、上記第2の画像信号に係る注目画素の画素データを生成する画素データ生成手段と
    を備え
    上記画素データ生成手段は、
    上記選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データを記憶するメモリ手段と、
    上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、
    上記メモリ手段に記憶されている、上記変換手段で得られた選択信号の値の近傍の所定個数の上記離散値に対応した推定式の係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の画素データを使用して、上記注目画素の画素データを算出する画素データ算出手段と
    を有する
    像信号処理装置。
  8. 複数の画素データからなる第1の画像信号を入力する画像信号入力手段と、
    上記画像信号入力手段から入力された上記第1の画像信号を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して出力する画像信号処理手段と、
    上記画像信号処理手段から出力される上記第2の画像信号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段と、
    上記第2の画像信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する入力手段とを備え
    上記画像信号処理手段は、
    上記入力手段で入力された上記調整信号を、その値に対応した上記特徴量を得るための選択信号に変換する変換手段と、
    上記変換手段で得られた上記選択信号に対応して、上記第2の画像信号に係る注目画素の画素データを生成する画素データ生成手段と
    有し、
    上記画素データ生成手段は、
    上記選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データを記憶するメモリ手段と、
    上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、
    上記メモリ手段に記憶されている、上記変換手段で得られた上記選択信号の値の近傍の所定個数の上記離散値に対応した推定式の係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の画素データを使用して、上記注目画素の画素データを算出する画素データ算出手段と
    を有する
    像表示装置。
  9. 上記画素データ算出手段は、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび上記複数の第1の画素データから上記推定式を用いて上記所定個数の画素データを求めると共に、該所定個数の画素データを用いた補間処理によって上記選択信号に対応した上記注目画素の画素データを求める
    求項に記載の画像表示装置。
  10. 上記画素データ算出手段は、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データを用いた補間処理によって上記選択信号に対応した単一の係数データを求めると共に、該単一の係数データおよび上記複数の第1の画素データから上記推定式を用いて上記注目画素の画素データを求める
    求項に記載の画像表示装置。
  11. 上記変換手段は、
    上記メモリ手段に記憶されている上記複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1の画素データから、上記推定式を用いて上記複数の離散値にそれぞれ対応した各所定個数の画素データを生成する手段と、
    上記各所定個数の画素データから、上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を算出する手段と、
    上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を用いて、上記調整信号に対応した特徴量を算出すると共に、該特徴量を得るための上記選択信号を算出する手段と
    を有する
    求項に記載の画像表示装置。
  12. 上記所定個数の画素データは1画面分の画素データであり、
    上記特徴量を算出する手段では、上記1画面分の画素データより、水平方向の隣接画素データの画面全体の和および垂直方向の隣接画素データの画面全体の和を特徴量として求める
    求項11に記載の画像表示装置。
  13. 上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号に係る注目画素の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択する第2のデータ選択手段と、
    上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2の画素データに基づいて、上記注目画素が属するクラスを検出するクラス検出手段とをさらに備え、
    上記メモリ手段には、上記クラス検出手段で検出されるクラス毎に予め求められた上記係数データが記憶されており、
    上記画素データ算出手段は、上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データとして、上記クラス検出手段で検出されたクラスの係数データを使用する
    求項に記載の画像表示装置。
  14. 複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、
    上記第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する第1のステップと、
    上記第1のステップで入力された上記調整信号を、その値に対応した上記特徴量を得るための選択信号に変換する第2のステップと、
    上記第2のステップで得られた上記選択信号に対応して、上記第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成する第3のステップと
    を備え
    上記第3のステップは、
    上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択するステップと、
    上記選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび上記選択された複数の第1の情報データを使用して、上記注目点の情報データを算出するステップと
    を有する
    報信号処理方法。
  15. 上記情報データを算出するステップでは、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび上記複数の第1の情報データから上記推定式を用いて上記所定個数の情報データを求めると共に、該所定個数の情報データを用いた補間処理によって上記選択信号に対応した上記注目点の情報データを求める
    求項14に記載の情報信号処理方法。
  16. 上記情報データを算出するステップでは、
    上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データを用いた補間処理によって上記選択信号に対応した単一の係数データを求めると共に、該単一の係数データおよび上記複数の第1の情報データから上記推定式を用いて上記注目点の情報データを求める
    求項14に記載の情報信号処理方法。
  17. 上記第2のステップは、
    上記選択信号の複数の離散値にそれぞれ対応した推定式の係数データおよび上記選択された複数の第1の情報データから、上記推定式を用いて上記複数の離散値にそれぞれ対応した各所定個数の情報データを生成するステップと、
    上記各所定個数の情報データから、上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を算出するステップと、
    上記複数の離散値にそれぞれ対応した特徴量を用いて、上記調整信号に対応した特徴量を算出すると共に、該特徴量を得るための上記選択信号を算出するステップと
    を有する
    求項14に記載の情報信号処理方法。
  18. 上記情報データは画素データであり、上記所定個数の情報データは1画面分の画素データであり、
    上記特徴量を算出するステップでは、上記1画面分の画素データより、水平方向の隣接画素データの画面全体の和および垂直方向の隣接画素データの画面全体の和を特徴量として求める
    求項17に記載の情報信号処理方法。
  19. 上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択するステップと、
    上記選択された複数の第2の情報データに基づいて、上記注目点が属するクラスを検出するステップとをさらに備え、
    上記情報データを算出するステップでは、上記所定個数の離散値に対応した推定式の係数データとして、上記検出されたクラスの係数データを使用する
    求項14に記載の情報信号処理方法。
  20. 複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換するために、
    上記第2の情報信号に係る特徴量を調整するための調整信号を入力する第1のステップと、
    上記第1のステップで入力された上記調整信号を、その値に対応した上記特徴量を得るための選択信号に変換する第2のステップと、
    上記第2のステップで得られた上記選択信号に対応して、上記第2の情報信号に係る注目点の情報データを生成する第3のステップと
    含み、
    上記第3のステップは、
    上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択するステップと、
    上記選択信号の値の近傍の所定個数の離散値に対応した推定式の係数データおよび上記選択された複数の第1の情報データを使用して、上記注目点の情報データを算出するステップと
    を有する
    処理をコンピュータに実行させるためのログラムを記録する記録媒体。
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