JP4055655B2 - 係数の生成装置および生成方法、クラス構成の生成装置および生成方法、情報信号処理装置、並びに各方法を実行するためのプログラム - Google Patents

係数の生成装置および生成方法、クラス構成の生成装置および生成方法、情報信号処理装置、並びに各方法を実行するためのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、係数の生成装置および生成方法、クラス構成の生成装置および生成方法、情報信号処理装置、並びに各方法を実行するためのプログラムに関する。
【0002】
詳しくは、この発明は、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データまたはこの係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データ(係数データ等)であって、複数個の特徴量のうち任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成における各クラスの係数データ等を、複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式を用意しておき、対象クラス構成が含む特徴量だけ見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式に基づき、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出する正規方程式を生成して求めることによって、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数データ等を効率よく生成できるようにした係数生成装置等に係るものである。
【0003】
また、この発明は、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、この第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の特徴量を選択して得るものにあって、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得ることによって、人間の経験に頼ることなく、最適なクラス構成を短時間で得ることができるようにしたクラス構成生成装置等に係るものである。
【0004】
また、この発明は、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、この第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するものであって、そのために用いられるクラス構成はn個(nは整数)の特徴量から選択されたr個(rは整数であって、r<n)の特徴量からなり、このr個の特徴量を、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返すことで得られたものとすることによって、最適なクラス構成によるクラス分類を伴う変換処理を行って、第1の情報信号から第2の情報信号に変換できるようにした情報信号処理装置に係るものである。
【0005】
【従来の技術】
近年において、画像信号や音声信号の解像度あるいはサンプリング周波数などを向上させる技術が種々提案されている。例えば、標準あるいは低解像度に相当する標準テレビジョン信号から、高解像度のいわゆるHDTV信号にアップコンバージョンを行う場合や、サブサンプル補間を行う場合には、従来の線形補間による手法よりも、クラス分類を伴う変換処理を行う方が、性能的に良好な結果が得られることが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0006】
このクラス分類を伴う変換処理とは、例えば、標準あるいは低解像度に相当する標準テレビジョン信号(SD信号)を高解像度の信号(HD信号)に変換する場合に、HD信号の注目位置の画素データが属する、所定のクラス構成におけるクラスを検出し、このクラスに対応した推定式の係数データを用い、当該推定式に基づいて、SD信号の複数の画素データから、HD信号の注目位置の画素データを生成するものである。そして、このクラス分類を伴う変換処理で使用される推定式の係数データは、予めクラス毎に最小二乗法等の学習によって決定される。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−95591号公報
【特許文献2】
特開2000−59740号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したクラス分類を伴う変換処理を行うためには、クラス分類を行うためのクラス構成(特徴量の組み合わせ)を決めなければならない。このとき使う特徴量が多い程一般的に性能は良くなるが、その代わり係数データあるいはこの係数データを生成するための生成式の係数データである係数種データのデータ量が膨大になったり、その計算時間が膨大になったりする。そこで、適切なクラス構成を決めることが重要になる。
【0009】
従来は、このクラス構成を決めるためには、人間がそれまでの経験からいくつかのクラス構成の候補を考えて、クラス構成毎に別々に学習を行って、その結果を見て、その中から一番良いと思われるクラス構成を選ばなければならなかった。そのため、人間の経験に頼らなくてはならず、またクラス構成を変更する度に学習をやり直さなくてはならないので、膨大な時間がかかっていた。
【0010】
この発明の目的は、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数データ等を効率よく生成することにある。また、この発明の他の目的は、人間の経験に頼ることなく、最適なクラス構成を短時間で得ることにある。また、この発明の別な目的は、最適なクラス構成によるクラス分類を伴う変換処理を行って第1の情報信号から第2の情報信号に変換することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る係数生成装置は、複数の情報データからなる第1の情報信号を、第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データ、または該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データを生成する装置であって、第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく複数個の特徴量からなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を記憶しておく記憶手段と、複数個の特徴量のうち、選択された任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの、記憶手段に記憶されている正規方程式を用いて、対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する正規方程式生成手段と、正規方程式生成手段で生成された、対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める演算手段とを備え、複数個の特徴量は、少なくとも複数の画素それぞれの画素値特徴量であることを特徴とするものである。
【0012】
この発明に係る係数生成方法は、複数の情報データからなる第1の情報信号を、第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データ、または該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データを生成する方法であって、第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意され、複数個の特徴量のうち、選択された任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を用いて、対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する工程と、生成された、対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める工程とを備え、複数個の特徴量は、少なくとも複数の画素それぞれの画素値特徴量であることを特徴とするものである。
【0013】
また、この発明に係るプログラムは、上述の係数生成方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【0014】
この発明においては、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データまたはこの係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データ(係数データ等)が生成される。ここで、情報信号は、例えば画像信号や音声信号である。
【0015】
複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意される。この正規方程式は、予めクラス毎に学習によって得られる。そして、複数個の特徴量のうち任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成の情報に基づき、この対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式に基づき、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式が生成される。
【0016】
この場合、例えば、対象クラス構成の情報に基づき、対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスを検出することで、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した基本クラス構成におけるクラスが検出される。そして、この検出された対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を、クラス毎に足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式が得られる。
【0017】
またこの場合、基本クラス構成にn個の特徴量が含まれ、この基本クラス構成における各クラスが、それぞれの特徴量を1ビットで表したnビットデータで示されるときは、対象クラス構成に含まれる特徴量に対応するビットを“1”としたnビットのマスクビットパターンデータが生成され、基本クラス構成における各クラスを示すnビットデータおよびこのマスクビットパターンデータのビット毎の論理積を計算し、計算結果が同じビットパターンとなった基本クラス構成におけるクラスを同じ分類として、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した基本クラス構成におけるクラスが検出される。
【0018】
上述したように生成された、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式がそれぞれ解かれ、対象クラス構成における各クラスの係数データ等が求められる。
【0019】
このように、この発明は、複数個の特徴量のうち任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成における各クラスの係数データ等を、複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式を用意しておき、対象クラス構成が含む特徴量だけ見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出する正規方程式を生成して求めるものであり、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数データ等を効率よく生成できる。
【0020】
この発明に係るクラス構成生成装置は、複数の情報データからなる第1の情報信号を、第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の該特徴量を選択して得るクラス構成生成装置であって、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成手段と、クラス構成生成手段で生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択手段とを備え、特徴量は、少なくとも複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、クラス構成選択手段で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、クラス構成生成手段およびクラス構成選択手段の動作をiを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得るものである。
【0021】
この発明に係るクラス構成生成方法は、複数の情報データからなる第1の情報信号を、第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の該特徴量を選択して得るクラス構成生成方法であって、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成工程と、クラス構成生成工程で生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択工程とを備え、特徴量は、少なくとも複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、クラス構成選択工程で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、クラス構成生成工程およびクラス構成選択工程の動作をiを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得るものである。
【0022】
また、この発明に係るプログラムは、上述のクラス構成生成方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【0023】
この発明においては、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成が、n個の特徴量からr個の特徴量が選択されることで得られる。
【0024】
既に選ばれているi個の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、この(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成が得られる。
【0025】
第2の情報信号における注目位置の情報データは、この注目位置の情報データが属するクラスに対応した推定式の係数データを用い、この推定式に基づいて生成される。例えば、最適なクラス構成の選択は以下のように行われる。
【0026】
すなわち、(n−i)個の生成クラス構成のそれぞれにおける各クラスの係数データが生成される。そして、クラス構成毎に、その生成された係数データを用いて、第2の情報信号に対応した評価用情報信号から作成された、第1の情報信号に対応した情報信号が、第2の情報信号に対応した情報信号に変換される。そして、クラス構成毎に、この変換されて得られた情報信号と評価用情報信号との情報データ毎の差に基づく評価値が求められる。そして、この各クラス構成の評価値に基づいて最適なクラス構成が選ばれる。
【0027】
この場合、(n−i)個の生成クラス構成のそれぞれにおける各クラスの係数データを得る際に、上述したように複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式を利用する係数生成装置あるいは方法を用いることで、(n−i)個の生成クラス構成のそれぞれにおける各クラスの係数データ等を一回だけの学習のみで得ることができ、処理の効率化を図ることができる。
【0028】
このように、この発明は、既に選ばれているi個の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得るものであり、人間の経験に頼ることなく、最適なクラス構成を短時間で得ることができる。
【0029】
この発明に係る情報信号処理装置は、複数の情報データからなる第1の情報信号を、第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、第1の情報信号から、第2の情報信号における注目位置の情報データが属する所定のクラス構成におけるクラスを検出するクラス検出手段と、クラス検出手段で検出されたクラスに対応して、第2の情報信号における注目位置の情報データを生成する情報データ生成手段とを備えるものである。
【0030】
そして、所定のクラス構成は、n個(nは整数)の第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量から選択されたr個(rは整数であって、r<n)の特徴量からなり、特徴量は、少なくとも複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、r個の特徴量は、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、この生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返すことで得られたものである。
【0031】
この発明においては、複数の情報データからなる第1の情報信号が複数の情報データからなる第2の情報信号に変換される。この場合、第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号における注目位置の情報データが属する所定のクラス構成におけるクラスが検出され、この検出されたクラスに対応して、第2の情報信号における注目位置の情報データが生成される。
【0032】
例えば、第2の情報信号における注目位置の情報データの生成は以下のように行われる。すなわち、検出されたクラスに対応した、推定式で用いられる係数データが発生される。第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データが選択される。そして、発生された係数データおよび選択された複数の情報データを用い、推定式に基づいて第2の情報信号における注目位置の情報データが算出される。
【0033】
ここで、所定のクラス構成は、n個の特徴量から選択されたr個の特徴量からなるものであり、このr個の特徴量は以下のようにして得られたものである。すなわち、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返すことで、r個の特徴量が得られる。
【0034】
これにより、この発明は、n個の特徴量から選択されたr個の特徴量からなる最適なクラス構成によるクラス分類を伴う変換処理を行って第1の情報信号から第2の情報信号に変換でき、第2の情報信号を良好に得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態について説明する。図1は、画像信号処理装置100の構成を示している。この画像信号処理装置100は、525i信号というSD(Standard Definition)信号を1050i信号というHD(High Definition)信号に変換する。
【0036】
図2は、525i信号および1050i信号のあるフレーム(F)の画素位置関係を示すものであり、奇数(o)フィールドの画素位置を実線で示し、偶数(e)フィールドの画素位置を破線で示している。大きなドットが525i信号の画素であり、小さいドットが1050i信号の画素である。図2からわかるように、1050i信号の画素データとしては、525i信号のラインに近い位置のラインデータL1,L1′と、525i信号のラインから遠い位置のラインデータL2,L2′とが存在する。
【0037】
ここで、L1,L2は奇数フィールドのラインデータ、L1′,L2′は偶数フィールドのラインデータである。また、1050i信号の各ラインの画素数は、525i信号の各ラインの画素数の2倍である。
【0038】
図1に戻って、画像信号処理装置100は、SD信号が入力される入力端子101と、この入力端子101に入力されるSD信号に基づいて、HD信号における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路102,103とを有している。
【0039】
第1のタップ選択回路102は、予測に使用する複数のSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路103は、クラス分類に使用する複数のSD画素(「クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。
【0040】
また、画像信号処理装置100は、第2のタップ選択回路103で選択的に取り出されるクラスタップのデータから、HD信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出回路104を有している。
【0041】
本実施の形態においては、図3に示すように、HD信号における注目位置の周辺に位置する5個のSD画素のデータが、クラスタップのデータとして取り出して使用される。図3において、「×」はHD信号における注目位置を示しており、「0」〜「4」はタップ位置番号を示している。この場合、4個の注目位置に対応して、同一の5個のSD画素のデータがクラスタップのデータとして取り出される。
【0042】
本実施の形態において、クラス検出回路104は、基本クラス構成が含む12個の特徴量から選択された例えば6個の特徴量からなる対象クラス構成におけるクラスCLを検出する。
【0043】
ここで、基本クラス構成が含む12個の特徴量について説明する。この12個の特徴量は、画素値特徴量およびダイナミックレンジ(DR)特徴量から構成される。
【0044】
画素値特徴量は、5個のSD画素のデータがそれぞれ8ビットデータから2ビットデータに圧縮されて得られる2ビットコードで構成される。このデータ圧縮は、例えばADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)によって行われる。このデータ圧縮を、ADRC以外、例えばDPCM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用いていってもよい。
【0045】
ADRCを使用する場合、クラスタップとして5個のSD画素のデータの最大値をMAX、その最小値をMIN、ダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、5個のSD画素データki(i=0〜4)のそれぞれに対して、(1)式の演算により、圧縮データとしてのPビットの再量子化コードQiが得られる。
Qi=[(ki−MIN+0.5)・2P/DR] ・・・(1)
【0046】
上述したように2ビットデータに圧縮される場合、P=2となり、2ビットのコードQiが得られる。5個のSD画素のデータに係る2ビットコードQi(i=0〜4)の上位ビットMおよび下位ビットLのそれぞれが画素値特徴量となる。
【0047】
また、DR特徴量は、クラスタップとしての5個のSD画素のデータのダイナミックレンジDRが、図4に示すように、予め決められた4つの領域のどこに属するかを示す2ビットコード(DRクラス)によって構成される。すなわち、ダイナミックレンジDRが0〜31,32〜63,64〜127,128〜255のそれぞれの領域に属する場合、DRクラスは、“00”,“01”,“10”,“11”となる。この場合、DRクラスの上位ビットMおよび下位ビットLのそれぞれがDR特徴量となる。
【0048】
図5は、画素値特徴量を構成する2ビットコードQi(i=0〜4)と、DR特徴量を構成するDRクラス(2ビットコード)を連結した12ビットのビットパターンデータを示している。この12ビットのビットパターンデータの各1ビットが、基本クラス構成が含む、0〜11の特徴量番号の12個の特徴量に対応している。この12ビットのビットパターンデータは、基本クラス構成におけるクラスを示すものとなる。
【0049】
クラス検出回路104は、上述した10個の画素値特徴量および2個のDR特徴量の中から選択された一個または複数個、例えば6個の特徴量からなる対象クラス構成におけるクラスCLを出力する。つまりこの場合、クラスCLは、その選択された6個の特徴量に対応した6ビットのビットパターンデータである。12個の特徴量から6個の特徴量をどのようにして選択するかは、後述する。
【0050】
図1に戻って、また、画像信号処理装置100は、係数メモリ105を有している。この係数メモリ105は、後述する推定予測演算回路106で使用される推定式で用いられる、上述した対象クラス構成における各クラスの係数データWiを、格納するものである。この係数データWiは、SD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するための情報である。
【0051】
上述したように、525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持っている。
【0052】
図6は、奇数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1〜HD4における中心予測タップSD0からの位相ずれを示している。ここで、HD1〜HD4の位置は、それぞれ、SD0の位置から水平方向にk1〜k4、垂直方向にm1〜m4だけずれている。
【0053】
図7は、偶数フィールドにおける1050i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素HD1′〜HD4′における中心予測タップSD0′からの位相ずれを示している。ここで、HD1′〜HD4′の位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1′〜k4′、垂直方向にm1′〜m4′だけずれている。
【0054】
そのため、係数メモリ105には、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わせ毎に、係数データWiが格納されている。この係数データWiの生成方法については、後述する。
【0055】
係数メモリ105には、上述したクラス検出回路104より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ105からはクラスコードCLに対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)が読み出され、推定予測演算回路106に供給される。推定予測演算回路106では、予測タップのデータxiと、係数メモリ105より読み出される係数データWiとから、(2)式の推定式によって、作成すべきHD画素のデータyが演算される。(2)式のnは、第1のタップ選択回路102で選択される予測タップの数を表している。
【0056】
【数1】
Figure 0004055655
【0057】
また、画像信号処理装置100は、第1のタップ選択回路102で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ105より読み出される係数データWiとから、(2)式の推定式によって、作成すべきHD信号の画素データ(注目位置の画素データ)を演算する推定予測演算回路106を有している。
【0058】
上述したように、SD信号をHD信号に変換する際には、SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図6のHD1〜HD4、図7のHD1′〜HD4′参照)を得る必要がある。この推定予測演算回路106では、HD信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素データが生成される。
【0059】
すなわち、この推定予測演算回路106には、第1のタップ選択回路102より単位画素ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ105よりその単位画素ブロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1〜y4は、それぞれ個別に上述した(2)式の推定式で演算される。
【0060】
また、画像信号処理装置100は、推定予測演算回路106より順次出力される、単位画素ブロック内の4画素のデータy1〜y4を線順次化して1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路107を有している。
【0061】
次に、画像信号処理装置100の動作を説明する。
入力端子101に入力されるSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路103で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する、クラスタップとしての5個のSD画素のデータが選択的に取り出される。
【0062】
この第2のタップ選択回路103で選択的に取り出されるクラスタップのデータはクラス検出回路104に供給される。クラス検出回路104では、クラスタップとしての5個のSD画素のデータに対してそれぞれADRC処理が施されて2ビットコードQiが得られ、またクラスタップとしての5個のSD画素のデータのダイナミックレンジDRから2ビットコード(DRクラス)が得られる。
【0063】
これにより、クラス検出回路104では、各1ビットが、0〜11の特徴量番号の12個の特徴量に対応した12ビットのビットパターンが得られる。そして、クラス検出回路104では、この12ビットのビットパターンから、対象クラス構成に含まれる6個の特徴量にそれぞれ対応したビットが取り出され、対象クラス構成におけるクラスCLとしての6ビットのビットパターンデータが得られる。このクラスCLは、係数メモリ105に読み出しアドレス情報として供給される。
【0064】
なお、クラス検出回路104では、2ビットコードQi(i=0〜4)およびDRクラスの全てを得るのではなく、対象クラス構成に含まれる特徴量に対応したもののみを得るようにしてもよい。
【0065】
係数メモリ105にクラスCLが読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ105からクラスコードCLに対応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4、偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係数データWiが読み出されて推定予測演算回路106に供給される。
【0066】
また、入力端子101に入力されるSD信号から、第1のタップ選択回路102で、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)xiが選択的に取り出される。
【0067】
推定予測演算回路106では、予測タップのデータxiと、係数メモリ105より読み出される4出力画素位置分の係数データWiとから、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目位置の画素)のデータy1〜y4が演算される((2)式参照)。そして、この推定予測演算回路106より順次出力されるHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素のデータy1〜y4は後処理回路107に供給される。
【0068】
この後処理回路107では、推定予測演算回路106より順次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータy1〜y4が線順次化され、1050i信号のフォーマットで出力される。つまり、後処理回路107からは、HD信号としての1050i信号が出力され、この信号は出力端子108に導出される。
【0069】
次に、係数メモリ105に格納される、対象クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)の生成方法について説明する。
まず、12個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意される。この正規方程式は、予め学習によって得られる。
【0070】
学習方法について説明する。上述の(2)式において、学習前は係数データW1,W2,‥‥,Wnは未定係数である。学習は、クラス毎に、複数の信号データに対して行う。学習データ数がmの場合、(2)式に従って、以下に示す(3)式が設定される。nは予測タップの数を示している。
k=W1×xk1+W2×xk2+‥‥+Wn×xkn ・・・(3)
(k=1,2,‥‥,m)
【0071】
m>nの場合、係数データW1,W2,‥‥,Wnは、一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ekを、以下の式(4)で定義し、(5)式のe2を最小にする係数データを求める。いわゆる最小二乗法によって係数データを一意に定める。
k=yk−{W1×xk1+W2×xk2+‥‥+Wn×xkn} ・・・(4)
(k=1,2,‥‥m)
【0072】
【数2】
Figure 0004055655
【0073】
(5)式のe2を最小とする係数データを求めるための実際的な計算方法としては、まず、(6)式に示すように、e2を係数データWi(i=1〜n)で偏微分し、iの各値について偏微分値が0となるように係数データWiを求めればよい。
【0074】
【数3】
Figure 0004055655
【0075】
(7)式、(8)式のようにXji,Yiを定義すると、(6)式は、(9)式の行列式の形に書くことができる。この(9)式が、係数データを算出するための正規方程式である。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数データWi(i=1〜n)を求めることができる。
【0076】
【数4】
Figure 0004055655
【0077】
【数5】
Figure 0004055655
【0078】
次に、基本クラス構成に含まれる12個の特徴量のうち、対象クラス構成が含む6個の特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する。
【0079】
ここで、基本クラス構成におけるクラス数は212=4096であり、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式は4096個ある。これに対して、6個の特徴量を含む対象クラス構成におけるクラス数は26=64であり、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式は64個である。
【0080】
対象クラス構成が含む6個の特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの数は、64個となる。つまり、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式は、それぞれ、基本クラス構成における64クラス分の正規方程式を足し合わせることで生成される。64個の正規方程式が(10-1)式〜(10-64)式で示されるとき、それを足し合わせて得られる正規方程式は(11)式に示すようになる。
【0081】
【数6】
Figure 0004055655
【0082】
【数7】
Figure 0004055655
【0083】
次に、上述したように生成された、対象クラス構成におけるクラスの係数データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、各クラスの係数データを求める。この場合、この正規方程式を、掃き出し法等の一般解法で解く。
【0084】
図8は、12個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する正規方程式生成装置200の構成を示している。
【0085】
この正規方程式生成装置200は、教師信号としてのHD信号が入力される入力端子201と、このHD信号に対して水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を得るSD信号生成回路202とを有している。
【0086】
また、正規方程式生成装置200は、SD信号生成回路202より出力されるSD信号に基づいて、HD信号における注目位置の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路203,204とを有している。
【0087】
この第1、第2のタップ選択回路203,204は、上述した図1の画像信号処理装置100の第1、第2のタップ選択回路102,103と同様に構成される。すなわち、第1のタップ選択回路203は、予測に使用する複数のSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路204は、クラス分類に使用する複数のSD画素(「クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。
【0088】
また、正規方程式生成装置200は、第2のタップ選択回路204で選択的に取り出されるクラスタップのデータから、HD信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出回路205を有している。このクラス検出回路205は、上述した図1の画像信号処理装置100のクラス検出回路104と略同様の構成とされている。
【0089】
クラス検出回路104は、基本クラス構成が含む12個の特徴量から選択された例えば6個の特徴量からなる対象クラス構成におけるクラスCLを検出するが、このクラス検出回路205は、基本クラス構成におけるクラスCLrを検出する。
【0090】
すなわち、クラス検出回路205は、例えばADRCを使用して、クラスタップとしての5個のSD画素のデータをそれぞれ8ビットデータから2ビットデータに圧縮して、画素値特徴量を構成する2ビットコードQi(i=0〜4)を得る。また、クラス検出回路205は、クラスタップとしての5個のSD画素のデータのダイナミックレンジDRが予め決められた4つの領域のどこに属するかにより2ビットのコード(DRクラス)を得る(図4参照)。
【0091】
そして、クラス検出回路205は、画素値特徴量を構成する2ビットコードQi(i=0〜4)と、DR特徴量を構成するDRクラス(2ビットコード)を連結した12ビットのビットパターンデータを得(図5参照)、この12ビットのビットパターンをクラスCLrとして出力する。
【0092】
また、正規方程式生成装置200は、入力端子201に入力されるHD信号の時間調整を行うための遅延回路206と、正規方程式生成部207とを有している。正規方程式生成部207は、遅延回路206で時間調整されたHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データy、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータとしてのn個のSD画素データxiおよび各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205より出力されるクラスCLrから、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((9)式参照)を生成する。
【0093】
この場合、1個のHD画素データyとそれに対応する予測タップのデータxiとの組み合わせで学習データが生成されるが、教師信号としてのHD信号と生徒信号としてのSD信号との間で、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部207では、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式が生成される。
【0094】
またこの場合、正規方程式生成部207では、出力画素(図6のHD1〜HD4、図7のHD1′〜HD4′参照)毎に、正規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同じ関係にあるHD画素データyから構成される学習データから生成される。結果的に正規方程式生成部207では、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、正規方程式が生成される。
【0095】
また、正規方程式生成装置200は、正規方程式生成部207で生成された正規方程式のデータを格納するための正規方程式メモリ208を有している。この正規方程式メモリ208に格納された基本クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)を算出するための正規方程式は、対象クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)を生成する際に用いられる。
【0096】
次に、図8に示す正規方程式生成装置200の動作を説明する。
入力端子201には教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される。このHD信号に対して、SD信号生成回路202で、水平および垂直の間引き処理が行われて、生徒信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。
【0097】
SD信号生成回路202で得られるSD信号より、第2のタップ選択回路204で、HD信号における注目位置の周辺に位置するクラスタップとしての5個のSD画素のデータが選択的に取り出される。
【0098】
この第2のタップ選択回路204で選択的に取り出されるクラスタップのデータはクラス検出回路205に供給される。クラス検出回路205では、クラスタップとしての5個のSD画素のデータに対してそれぞれADRC処理が施されて2ビットコードQiが得られ、またクラスタップとしての5個のSD画素のデータのダイナミックレンジDRから2ビットコード(DRクラス)が得られ、さらにこれらを結合した12ビットのビットパターンデータがクラスCLrとして得られる。
【0099】
また、SD信号生成回路202で得られるSD信号より、第1のタップ選択回路203で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータxiが選択的に取り出される。
【0100】
そして、遅延回路206で時間調整されたHD信号から得られる各注目位置のHD画素データy、この各注目位置のHD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータxiおよび各注目位置のHD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205で得られるクラスCLrを用いて、正規方程式生成部207では、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((9)式参照)が個別に生成される。そして、この正規方程式のデータは、正規方程式メモリ208に格納される。
【0101】
図9は、図1の画像信号処理装置100の係数メモリ105に格納すべき、対象クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)を生成する係数生成装置300の構成を示している。
【0102】
この係数生成装置300は、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式のデータが記憶されている、記憶手段としてのROM(read only memory)301を有している。この正規方程式のデータは、例えば、上述した図8の正規方程式生成装置200で生成されたものである。
【0103】
また、係数生成装置300は、対象クラス構成の情報INFに基づいて、マスクビットパターンデータMBPを生成するマスクビット生成部302を有している。ここで、情報INFは、対象クラス構成が含む例えば6個の特徴量が、基本クラス構成が含む12個の特徴量のうちいずれであるかを示す情報である。
【0104】
マスクビット生成部302は、対象クラス構成に含まれる特徴量に対応するビットを“1”とした12ビットのマスクビットパターンデータMBPを生成する。図10Bは、例えば対象クラス構成が2個の特徴量を含み、その2個の特徴量は2ビットコードQ2の下位ビットLおよびDRクラスの下位ビットL(図5参照)である場合におけるデータMBPを示している。
【0105】
また、係数生成装置300は、ROM301に記憶されている基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した正規方程式に分類する正規方程式分類部303を有している。
【0106】
この場合、正規方程式分類部303は、対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスを検出することで、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスを検出し、基本クラス構成における各クラスの正規方程式を、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した正規方程式に分類する。
【0107】
正規方程式分類部303は、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスを検出するために、上述したマスクビットパターンデータMBPを用いる。ここで、マスクビット生成部302と正規方程式分類部303とで、クラス検出手段が構成されている。
【0108】
この場合、図10Aに示す基本クラス構成の各クラスを示す12ビットデータ(4096個)と12ビットのマスクビットパターンデータMBPとのビット毎の論理積を計算し、計算結果が同じビットパターンとなった基本クラス構成におけるクラスを同じ分類とし、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスを検出する。
【0109】
例えば、マスクビットパターンデータMBPが図10Bに示すようであるとき、論理積を計算した結果は図10Cに示すようになる。この場合、計算結果としては、「000000000000」、「000000000001」、「000001000000」、「000001000001」の4種類のビットパターンが得られる。この4種類のビットパターンにそれぞれ対応した基本クラス構成におけるクラスが同じ分類とされ、それぞれに分類された基本クラス構成におけるクラスは、対象クラス構成における4個のクラス、つまり「00」、「01」、「10」、「11」にそれぞれ対応したものとなる。
【0110】
図10は、簡単化のために、対象クラス構成が2個の特徴量を含む場合を示したが、例えば対象クラス構成が6個の特徴量を含む場合には、計算結果として64種類のビットパターンが得られる。そして、この64種類のビットパターンにそれぞれ対応した基本クラス構成におけるクラスが同じ分類とされ、それぞれに分類された基本クラス構成におけるクラスは、対象クラス構成における64個のクラスにそれぞれ対応したものとなる。
【0111】
また、係数生成装置300は、正規方程式分類部303で対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応するように分類された、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を、分類毎に足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を生成する正規方程式足し合わせ部304を有している。ここで、上述したマスクビット生成部302および正規方程式分類部303で構成されるクラス検出手段と、正規方程式足し合わせ部304により、正規方程式生成手段が構成されている。
【0112】
この場合、対象クラス構成が6個の特徴量を含む場合には、64個のクラスにそれぞれ対応した正規方程式が生成されるが、各クラスの正規方程式は基本クラス構成の64個のクラスの係数データを算出するための正規方程式を足し合わせることで生成される((10-1)式〜(10-64)式、(11)式参照)。
【0113】
なおこの場合、正規方程式足し合わせ部304では、出力画素(図6のHD1〜HD4、図7のHD1′〜HD4′参照)毎に、正規方程式の足し合わせが行われる。したがって、正規方程式足し合わせ部304では、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式が、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成される。
【0114】
また、係数生成装置300は、正規方程式足し合わせ部304で生成された、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、その正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、係数データWiを求める演算部305と、この演算部305で求められた係数データWiを格納する係数メモリ306とを有している。演算部305では、正規方程式が例えば掃き出し法などによって解かれて、係数データWiが得られる。
【0115】
図9に示す係数生成装置300の動作を説明する。
対象クラス構成の情報INFがマスクビット生成部302に供給される。マスクビット生成部302では、対象クラス構成に含まれる特徴量に対応するビットを“1”とした12ビットのマスクビットパターンデータMBPが生成される。このデータMBPは正規方程式分類部303に供給される。
【0116】
正規方程式分類部303では、ROM301に記憶されている基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式が、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した正規方程式に分類される。
【0117】
この分類のために、正規方程式分類部303では、対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスを検出することで、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスが検出される。
【0118】
この場合、基本クラス構成の各クラスを示す12ビットデータ(4096個)と12ビットのマスクビットパターンデータMBPとのビット毎の論理積が計算され、計算結果が同じビットパターンとなった基本クラス構成におけるクラスが同じ分類とされ、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスが検出される。
【0119】
正規方程式足し合わせ部304では、正規方程式分類部303で対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応するように分類された、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式が、分類毎に足し合わされ、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式が生成される。この場合、基本クラス構成における各クラスに対応した正規方程式のデータは、ROM301より読み出され、正規方程式分類部303を通じて正規方程式足し合わせ部304に供給される。
【0120】
またこの場合、出力画素(図6のHD1〜HD4、図7のHD1′〜HD4′参照)毎に、正規方程式の足し合わせが行われる。そのため、正規方程式足し合わせ部304では、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式が、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成される。
【0121】
そして、正規方程式足し合わせ部304で生成された、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成された正規方程式のデータは演算部305に供給される。この演算部305では、その正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、係数データWiが求められる。この係数データWiは、係数メモリ306に格納される。
【0122】
このように、図9に示す係数生成装置300においては、図1の画像信号処理装置100の係数メモリ105に格納される、クラスおよび出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わせ毎の、推定式で用いられる係数データWiを生成することができる。
【0123】
この場合、ROM301に12個の特徴量を含む基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を記憶しておき、対象クラス構成が含む特徴量だけ見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データをそれぞれ算出する正規方程式を生成し、この正規方程式を解くことで、対象クラス構成における各クラスの係数データを効率よく生成できるものであり、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数データを生成できる。したがって、対象クラス構成が含む特徴量を変更する場合に、改めて学習を行う必要はなく、短時間で容易に係数データを生成できる。
【0124】
上述したように、図1に示す画像信号処理装置100では、12個の特徴量から例えば6個の特徴量が選択され、この選択された6個の特徴量を含む対象クラス構成におけるクラス分類が行われる。
【0125】
ここで、一般的に、n個(nは整数)の特徴量から、r個(rは整数であって、r<n)の特徴量を選択し、r個の特徴量を含む対象クラス構成を生成する処理について説明する。
図11のフローチャートは、その処理手順を示している。
まず、ステップST1で、i=0に設定する。そして、ステップST2で、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて、残りの(n−i)個の特徴量から1つ選んで、それぞれ(i+1)個の特徴量を含む(n−i)個のクラス構成を作る。
【0126】
次に、ステップST3で、(n−i)個のクラス構成の中から、任意の評価値を使って、最適なクラス構成を選ぶ。例えば、この最適なクラス構成の選択処理は、以下のように行う。
まず、(n−i)個のクラス構成における各クラスの係数データを生成する。この係数データの生成は、例えば上述した図9に示す係数生成装置300を用いて行う。
【0127】
次に、クラス構成毎に、生成された各クラスの係数データを用いて、SD信号に対応した画像信号を、上述した図1に示す画像信号処理装置100を用いて、HD信号に対応した画像信号に変換する。ここで、SD信号に対応した画像信号は、HD信号に対応した評価用画像信号に対して水平および垂直の間引き処理をして作成されたものとする。
【0128】
次に、クラス構成毎に、変換された画像信号と評価用画像信号との画素データ毎の差に基づく評価値を求める。(12)式は、評価値の一例としてのSNR(Signal to Noise Ratio)を示している。(12)式において、yiは変換された画像信号におけるi番目の画素データ、Yiは評価用画像信号におけるi番目の画素データ、Nは画素数を示している。
【0129】
【数8】
Figure 0004055655
【0130】
次に、各クラス構成の評価値に基づいて、最適クラス構成を選ぶ。評価値が(12)式で示すSNRであるときは、このSNRが最大となるクラス構成を最適クラス構成とする。
【0131】
図11に戻って、ステップST3の処理の後に、ステップST4で、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、ステップST5で、iを1だけ増加する。そして、ステップST6で、i=rであるか否かを判定する。i=rであるときは、既に対象クラス構成に含まれるr個の特徴量が選択されたことになるので、処理を終了する。一方、i=rでないときは、ステップST2に戻って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0132】
図12は、対象クラス構成生成装置400の構成を示している。
この対象クラス構成生成装置400は、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて、残りの(n−i)個の特徴量から1つ選んで、それぞれ(i+1)個の特徴量を含む(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成部401と、この(n−i)個のクラス構成(生成クラス構成)の中から、任意の評価値を使って、最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択部402とを有している。
【0133】
また、この対象クラス構成生成装置400は、選択された特徴量の個数がr個になったか否かを判定する選択済み特徴量数判定部403と、選択された特徴量の個数がr個になったとき、選択されたr個の特徴量の情報を対象クラス構成の情報INFとして出力する対象クラス構成出力部404と、この情報INFを出力する出力端子405とを有している。
【0134】
この場合、クラス構成選択部402で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、上述したクラス構成生成部401およびクラス構成選択部402の動作を、i=0〜r−1まで順次変化させて繰り返すことで、r個の特徴量が選択され、対象クラス構成が生成される。
【0135】
クラス構成選択部402は、係数生成部421と、画像信号処理部422と、評価値算出部423と、評価値判定部424とから構成される。係数生成部421は、クラス構成生成部401で生成された(n−i)個のクラス構成における各クラスの係数データWiを生成する。この係数生成部421は、例えば上述した図9に示す係数生成装置300を利用して、(n−i)個のクラス構成における各クラスの係数データWiを生成する。これにより、(n−1)個の生成クラス構成のそれぞれにおける各クラスの係数データを一回だけの学習のみで得ることができ、処理の効率化を図ることができる。
【0136】
画像信号処理部422は、クラス構成毎に、係数生成部421で生成された各クラスの係数データを用いて、SD信号に対応した画像信号を、HD信号に対応した画像信号に変換する。この画像信号処理部422は、図1に示す画像信号処理装置100を用いて、SD信号に対応した画像信号をHD信号に対応した画像信号に変換する。この場合、係数メモリ105には、係数生成部421で生成された係数データWiが予め格納される。また、SD信号に対応した画像信号は、HD信号に対応した評価用画像信号Vrに対して水平および垂直の間引き処理をして作成されたものとされる。
【0137】
評価値算出部423は、クラス構成毎に、画像信号処理部422で変換されて得られた画像信号Voと評価用画像信号Vrとの画素データ毎の差に基づく評価値を求める。例えば、評価値は、上述した(12)式で示すSNRである。評価値判定部424は、評価値算出部423で求められた、各クラス構成の評価値に基づいて、最適クラス構成を選ぶ。評価値が(12)式で示すSNRであるときは、このSNRが最大となるクラス構成が最適クラス構成として選択される。
【0138】
図12に示す対象クラス構成生成装置400の動作を説明する。
最初、判定部403は、i=0とし、クラス構成部401に、1個の特徴量を含むn個のクラス構成を生成するように指示を与える。クラス構成生成部401は、その指示に従って、クラス構成を生成し、生成された各クラス構成の情報をクラス構成選択部402に供給する。
【0139】
クラス構成選択部402は、クラス構成生成部401で生成されたクラス構成(生成クラス構成)の中から、任意の評価値を使って、最適なクラス構成を選択する。この場合、それに依るクラス分類を行った際に、SD信号を最も良好にHD信号に変換し得るクラス構成が、最適なクラス構成として選択される。
【0140】
クラス構成選択部402で選択されたクラス構成の情報は判定部403に供給される。判定部403は、iに1を加えてi=2とし、i=rでないときは、クラス構成部401に、クラス構成選択部402で選択されたクラス構成に含まれる特徴量の情報を、既に選ばれた特徴量の情報として供給し、2個の特徴量を含む(n−1)個のクラス構成を生成するように指示を与える。
【0141】
クラス構成生成部401は、その指示に従って、クラス構成を生成し、生成された各クラス構成の情報をクラス構成選択部402に供給する。クラス構成選択部402は、クラス構成生成部401で生成されたクラス構成(生成クラス構成)の中から、最適なクラス構成を選択する。
【0142】
クラス構成選択部402で選択されたクラス構成の情報は判定部403に供給される。判定部403は、iに1を加えてi=3とし、i=rでないときは、クラス構成部401に、クラス構成選択部402で選択されたクラス構成に含まれる特徴量の情報を、既に選ばれた特徴量の情報として供給し、3個の特徴量を含む(n−2)個のクラス構成を生成するように指示を与える。
【0143】
以下、判定部403でi=rであると判定されるまで、上述した動作が繰り返し行われる。判定部403は、i=rであると判定するとき、クラス構成選択部402で最終的に選択されたクラス構成の情報(r個の特徴量の情報)を対象クラス構成出力部404に供給する。この出力部404は、対象クラス構成の情報INFを出力端子405に出力する。
【0144】
図13は、実際に、12個の特徴量から6個の特徴量を選択して対象クラス構成を生成した場合の処理例を示している。「↓」は、各回で選択された特徴量を示している。
【0145】
1回目には、1個の特徴量からなる12個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。2回目には、特徴量6と他の1つの特徴量を含む2個の特徴量からなる11個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6,2を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。3回目には、特徴量6,2と他の1つの特徴量を含む3個の特徴量からなる10個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6,2,10を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。
【0146】
4回目には、特徴量6,2,10の他に1つの特徴量を含む4個の特徴量からなる9個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6,2,10,5を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。5回目には、特徴量6,2,10,5の他に1つの特徴量を含む5個の特徴量からなる8個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6,2,10,5,7を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。6回目には、特徴量6,2,10,5,7の他に1つの特徴量を含む6個の特徴量からなる7個のクラス構成が生成され、SNRで評価した結果、特徴量6,2,10,5,7,3を含むクラス構成が最適クラス構成として選ばれた。
この結果、特徴量6,2,10,5,7,3を含むクラス構成が、対象クラス構成として得られた。
【0147】
このように、図12に示す対象クラス構成生成装置400においては、既に選ばれているi個の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、n個の特徴量からr個の特徴量を選択して、r個の特徴量からなる対象クラス構成を得るものであり、人間の経験に頼ることなく、最適なクラス構成を短時間で得ることができる。
【0148】
ここで、n個の特徴量からr個の特徴量を選んでクラス構成を作りたい場合、考えられるクラス構成の数は、nCr=n!/{(n−r)!r!}となる。例えば、12個の特徴量から6個の特徴量を選んでクラス構成を作りたい場合、考えられるクラス構成の数は、12C6=924となる。このクラス構成の数は、nが多くなるほど、莫大な数になる。そのため、全てのクラス構成について総当たりで最適かどうかの評価を行うには莫大な時間が必要になり、困難である。
【0149】
しかし、図12に示す対象クラス構成生成装置400で最適なクラス構成を生成する場合には、比較のために必要となるクラス構成の数は、n+(n−1)+(n−2)+・・・+(n−r+1)となる。例えば、12個の特徴量から6個の特徴量を選んでクラス構成を生成する場合、比較のために必要なクラス構成の数は、12+11+10+9+8+7=57となり、総当たりで最適かどうか評価する場合に比べて大幅に削減される。したがって、最適なクラス構成を短時間で得ることができる。
【0150】
なお、図12に示す対象クラス構成生成装置400でr個の特徴量を選択して対象クラス構成を生成した場合と、総当たりによってr個の特徴量を含む対象クラス構成を得た場合とでは、含まれるr個の特徴量が略一致することが実験で確認されている。
【0151】
処理装置の図示は省略するが、図12の対象クラス構成生成装置400における処理も、ソフトウェアで実現可能である。その場合、上記した図11のフローチャートで示す手順によって対象クラス構成を生成する処理が行われる。
【0152】
上述した図1に示す画像信号処理装置100では、図12に示す対象クラス構成生成装置400により、12個の特徴量から例えば6個の特徴量が選択され、この選択された6個の特徴量を含む対象クラス構成におけるクラス分類が行われる。上述したように、この対象クラス構成は、人間の経験に頼るものでなく、最適なクラス構成となる。したがって、画像信号処理装置100では、最適なクラス構成によるクラス分類を伴う変換処理を行ってSD信号からHD信号に変換できる。
【0153】
なお、図1の画像信号処理装置100における処理を、例えば図14に示すような画像信号処理装置500によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0154】
まず、図14に示す画像信号処理装置500について説明する。この画像信号処理装置500は、装置全体の動作を制御するCPU501と、このCPU501の制御プログラムや係数データ等が格納されたROM(Read Only Memory)502と、CPU501の作業領域を構成するRAM(Random Access Memory)503とを有している。これらCPU501、ROM502およびRAM503は、それぞれバス504に接続されている。
【0155】
また、画像信号処理装置500は、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)505と、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ506とを有している。これらドライブ505,506は、それぞれバス504に接続されている。
【0156】
また、画像信号処理装置500は、インターネット等の通信網507に有線または無線で接続する通信部508を有している。この通信部508は、インタフェース509を介してバス504に接続されている。
【0157】
また、画像信号処理装置500は、ユーザインタフェース部を備えている。このユーザインタフェース部は、リモコン送信機510からのリモコン信号RMを受信するリモコン信号受信回路511と、CRT(Cathode-Ray Tube)、LCD(liquid Crystal Display)等からなるディスプレイ513とを有している。受信回路511はインタフェース512を介してバス504に接続され、同様にディスプレイ513はインタフェース514を介してバス504に接続されている。
【0158】
また、画像信号処理装置500は、SD信号を入力するための入力端子515と、HD信号を出力するための出力端子517とを有している。入力端子515はインタフェース516を介してバス504に接続され、同様に出力端子517はインタフェース518を介してバス504に接続される。
【0159】
ここで、上述したようにROM502に制御プログラムや係数データ等を予め格納しておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網507より通信部508を介してダウンロードし、ハードディスクドライブ505やRAM303に格納して使用することもできる。また、これら制御プログラムや係数データ等をフロッピー(登録商標)ディスクで提供するようにしてもよい。
【0160】
また、処理すべきSD信号を入力端子515より入力する代わりに、予めハードディスクドライブ505に記録しておき、あるいはインターネットなどの通信網507より通信部508を介してダウンロードしてもよい。また、処理後のHD信号を出力端子517に出力する代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ513に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスクドライブ505に格納したり、通信部508を介してインターネットなどの通信網507に送出するようにしてもよい。
【0161】
図15のフローチャートを参照して、図14に示す画像信号処理装置500における、SD信号からHD信号を得るための処理手順を説明する。
まず、ステップST11で、処理を開始し、ステップST12で、例えば入力端子515より装置内に1フレーム分または1フィールド分のSD信号を入力する。このように入力されるSD信号はRAM503に一時的に記憶される。なお、このSD信号が装置内のハードディスクドライブ505に予め記録されている場合には、このドライブ505からSD信号を読み出し、読み出されたSD信号をRAM503に一時的に記憶する。
【0162】
そして、ステップST13で、SD信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST14で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST15に進む。
【0163】
ステップST15では、SD信号からHD信号における注目位置の周辺に位置するクラスタップのデータを取得し、このクラスタップのデータに基づいて、HD信号における注目位置の画素データが属するクラスCLを生成する。この場合例えば、クラスタップのデータとして5個のSD画素のデータを取り出し、6個の特徴量を含む対象クラス構成におけるクラスCLを生成する。
【0164】
次に、ステップST16で、SD信号からHD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータを取得する。そして、ステップST17で、ステップST15で生成されたクラスコードCLに対応した係数データWiとステップST16で取得された予測タップのデータxiを使用して、(2)式の推定式に基づいて、HD信号における注目位置の画素データyを生成する。
【0165】
次に、ステップST18で、ステップST12で入力された1フレーム分または1フィールド分のSD信号の画素データの全領域においてHD信号の画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST12に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分のSD信号の入力処理に移る。一方、処理が終了していないときは、ステップST15に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0166】
このように、図15に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力されたSD信号の画素データを処理して、HD信号の画素データを得ることができる。このように処理して得られたHD信号は出力端子517に出力されたり、ディスプレイ513に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ505に供給されて記録されたりする。
【0167】
また、処理装置の図示は省略するが、図8の正規方程式生成装置200における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0168】
図16のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST31で、処理を開始し、ステップST32で、教師信号STとしてのHD信号を1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST33で、教師信号STの全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST34で、ステップST32で入力された教師信号STから生徒信号SSとしてのSD信号を生成する。
【0169】
そして、ステップST35で、生徒信号SSから教師信号STにおける注目位置の周辺に位置するクラスタップのデータを取得し、このクラスタップのデータに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスCLrを生成する。この場合例えば、クラスタップのデータとして5個のSD画素のデータを取り出し、12個の特徴量を含む基本クラス構成におけるクラスCLrを生成する。
【0170】
次に、ステップST36で、生徒信号SSから教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する予測タップのデータを取得する。そして、ステップST37で、ステップST35で生成されたクラスコードCLr、ステップST36で取得された予測タップのデータxiおよび教師信号STにおける注目位置の画素データyを用いて、クラス毎に、(9)式に示す正規方程式を得るための加算をする((7)式、(8)式参照)。
【0171】
次に、ステップST38で、ステップST32で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST32に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST35に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0172】
上述したステップST33で、処理が終了したときは、ステップST39で、上述のステップST37の加算処理によって生成された、基本クラス構成における各クラスの正規方程式のデータをメモリに保存し、その後にステップST40で、処理を終了する。
【0173】
このように、図16に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図8に示す正規方程式生成装置200と同様の手法によって、基本クラス構成における各クラスの係数データWiをそれぞれ算出するための正規方程式を生成できる。
【0174】
また、処理装置の図示は省略するが、図9の係数生成装置300における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0175】
図17のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST41で、処理を開始し、ステップST42で、対象クラス構成を設定する。そして、ステップST43で、設定された対象クラス構成の情報INFに基づいて、対象クラス構成に含まれる特徴量に対応するビットを“1”とした12ビットのマスクビットパターンデータMBPを生成する。
【0176】
次に、ステップST44で、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した正規方程式に分類する。そのため、基本クラス構成の各クラスを示す12ビットデータ(4096個)と12ビットのマスクビットパターンデータMBPとのビット毎の論理積を計算し、計算結果が同じビットパターンとなった基本クラス構成におけるクラスを同じ分類とし、対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成におけるクラスを検出する。
【0177】
次に、ステップST45で、対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応するように分類された、基本クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を、分類毎に足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための正規方程式を生成する。
【0178】
次に、ステップST46で、ステップST45で生成された各正規方程式を解いて、対象クラス構成における各クラスの係数データWiを求め、ステップST47で、その係数データWiを係数メモリに保存し、ステップST48で処理を終了する。
【0179】
このように、図17に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図9に示す係数生成装置300と同様の手法によって、対象クラス構成における各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0180】
次に、第2の実施の形態について説明する。図18は、画像信号処理装置100Aの構成を示している。図1に示す画像信号処理装置100では、係数メモリ105に対象クラス構成における各クラスの係数データWiを格納しておくものであるが、図18に示す画像信号処理装置100Aでは、対象クラス構成における各クラスの係数データWiを生成するための生成式における係数データである係数種データをROMに格納しておき、この係数種データを用いて係数データWiを生成するものである。この図18において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0181】
画像信号処理装置100Aは、ROM110を有している。このROM110には、対象クラス構成における各クラスの係数種データが予め蓄えられている。この係数種データは、係数メモリ105に格納する係数データWiを生成するための生成式の係数データである。
【0182】
上述したように、推定予測演算回路106では、予測タップのデータxiと、係数メモリ105より読み出される係数データWiとから、(2)式の推定式によって、作成すべきHD画素データyが演算される。
【0183】
この推定式の係数データWi(i=1〜n)は、(13)式に示すように、パラメータr,zを含む生成式によって生成される。ここで、rは解像度を決めるパラメータであり、zはノイズ除去度を決めるパラメータである。ROM110には、この生成式の係数データである係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)が、クラスおよび画素位置(図6のHD1〜HD4,図7のHD1′〜HD4′参照)の組み合わせ毎に、記憶されている。この係数種データの生成方法については後述する。
【0184】
【数9】
Figure 0004055655
【0185】
また、画像信号処理装置100Aは、対象クラス構成における各クラスの係数種データおよびパラメータr,zの値とを用い、(13)式によって、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、パラメータr,zの値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生成する係数生成回路109を有している。この係数生成回路109には、ROM110から係数種データwi0〜wi9がロードされる。また、この係数生成回路109には、パラメータr,zの値が供給される。
【0186】
この係数生成回路109で生成される対象クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数メモリ105に格納される。この係数生成回路109における係数データWiの生成は、例えば垂直ブランキング期間毎に行われる。これにより、ユーザの操作によってパラメータr,zの値が変更されても、係数メモリ105に格納される各クラスの係数データWiを、そのパラメータr,zの値に対応したものに即座に変更でき、ユーザによる解像度、ノイズ除去度の調整がスムーズに行われる。
【0187】
画像信号処理装置100Aのその他は、図1に示す画像信号処理装置100と同様に構成され、同様の動作をする。
【0188】
次に、ROM110に格納される、対象クラス構成における各クラスの係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)の生成方法について説明する。
まず、12個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意される。この正規方程式は、予め学習によって得られる。学習方法について説明する。
【0189】
ここで、以下の説明のため、(14)式のように、tj(j=0〜9)を定義する。
Figure 0004055655
この(14)式を用いると、(13)式は、(15)式のように書き換えられる。
【0190】
【数10】
Figure 0004055655
【0191】
最終的に、学習によって未定係数wijを求める。すなわち、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、(2)式および(13)式を用いて、Eは(16)式で表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表している。
【0192】
【数11】
Figure 0004055655
【0193】
最小二乗法による解法では、(16)式のwijによる偏微分が0になるようなwijを求める。これは、(17)式で示される。
【0194】
【数12】
Figure 0004055655
【0195】
以下、(18)式、(19)式のように、Xipjq、Yipを定義すると、(17)式は、行列を用いて、(20)式のように書き換えられる。
【0196】
【数13】
Figure 0004055655
【0197】
【数14】
Figure 0004055655
【0198】
この(20)式が、係数種データを算出するための正規方程式である。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を求めることができる。
【0199】
図19は、上述した係数種データを算出するための正規方程式の生成方法の概念を示している。教師信号STとしてのHD信号から、生徒信号SSとしての複数のSD信号を生成する。ここで、HD信号からSD信号を生成する際に使用する間引きフィルタの周波数特性を変えることにより、解像度の異なるSD信号を生成する。
【0200】
解像度の異なるSD信号によって、解像度を上げる効果の異なる係数種データを生成できる。例えばボケ具合の大きな画像が得られるSD信号とボケ具合の小さな画像が得られるSD信号があった場合、ボケ具合の大きな画像が得られるSD信号による学習で、解像度を上げる効果の強い係数種データが生成され、ボケ具合の小さな画像が得られるSD信号による学習で、解像度を上げる効果の弱い係数種データが生成される。
【0201】
また、解像度の異なるSD信号の各々に対してノイズを加えることで、ノイズの加わったSD信号を生成する。ノイズを加える量を可変することでノイズ量が異なるSD信号が生成され、それによってノイズ除去効果の異なる係数種データが生成される。例えばノイズをたくさん加えたSD信号とノイズを少し加えたSD信号とがあった場合、ノイズをたくさん加えたSD信号による学習でノイズ除去効果の強い係数種データが生成され、ノイズを少し加えたSD信号による学習でノイズ除去効果の弱い係数種データが生成される。
【0202】
ノイズを加える量としては、例えば(21)式のように、SD信号の画素値xに対して、ノイズnを加えてノイズの加わったSD信号の画素値x′を生成する場合、Gを可変することでノイズ量を調整する。
x′=x+G・n ・・・(21)
【0203】
例えば、周波数特性を可変するパラメータrを0〜8の9段階に可変し、ノイズを加える量を可変するパラメータzを0〜8の9段階に可変し、合計81種類のSD信号を生成する。このようにして生成した複数のSD信号とHD信号との間で学習を行って係数種データを生成する。このパラメータr,zは、図18の画像信号処理装置100Aにおけるパラメータr,zに対応するものである。
【0204】
次に、基本クラス構成に含まれる12個の特徴量のうち、対象クラス構成が含む6個の特徴量だけを見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する。この正規方程式の足し合わせ方は、上述した対象クラス構成における各クラスの係数データを算出するための生成方程式を生成する場合と同様である((10-1)式〜(10-64)式、(11)式参照)。
【0205】
次に、上述したように生成された、対象クラス構成におけるクラスの係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、各クラスの係数種データを求める。この場合、この正規方程式を、掃き出し法等の一般解法で解く。
【0206】
図20は、12個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する正規方程式生成装置200Aの構成を示している。この図20において、図8と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0207】
正規方程式生成装置200Aは、入力端子201に入力される教師信号としてのHD信号に対して水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号を得るSD信号生成回路202Aを有している。このSD信号生成回路202Aには、パラメータr,zが供給される。パラメータrに対応して、HD信号からSD信号を生成する際に使用する間引きフィルタの周波数特性が可変される。また、パラメータzに対応して、SD信号に加えるノイズの量が可変される。このSD信号生成回路202Aで生成されたSD信号は、第1のタップ選択回路203および第2のタップ選択回路204に供給される。
【0208】
また正規方程式生成装置200Aは、正規方程式生成部207Aを有している。この正規方程式生成部207Aは、時間調整用の遅延回路206で遅延されたHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205で得られるクラスコードCLrと、パラメータr,zとから、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、基本クラス構成における各クラスの係数種データwi0〜wi9(i=1〜n)を得るための正規方程式((20)式参照)を生成する。正規方程式メモリ208には、この正規方程式生成部207Aで生成される正規方程式のデータが格納される。
【0209】
図20に示す正規方程式生成装置200Aのその他は、図8に示す正規方程式生成装置200と同様に構成される。
図20に示す正規方程式生成装置200Aの動作を説明する。
入力端子201に入力されるHD信号に対してSD信号生成回路202Aで水平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号が生成される。この場合、SD信号生成回路202Aにはパラメータr,zが制御信号として供給され、周波数特性およびノイズ加算量が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されていく。
【0210】
SD信号生成回路202Aで得られるSD信号より、第2のタップ選択回路204で、HD信号における注目位置の周辺に位置するクラスタップとしての5個のSD画素のデータが選択的に取り出される。このクラスタップのデータはクラス検出回路205に供給される。クラス検出回路205では、クラスタップとしての5個のSD画素のデータに対してそれぞれADRC処理が施されて2ビットコードQiが得られ、またクラスタップとしての5個のSD画素のデータのダイナミックレンジDRから2ビットコード(DRクラス)が得られ、さらにこれらを結合した12ビットのビットパターンデータがクラスCLrとして得られる。
【0211】
また、SD信号生成回路202Aで得られるSD信号より、第1のタップ選択回路203で、HD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータxiが選択的に取り出される。そして、遅延回路206で時間調整されたHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路203で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス検出回路205より出力されるクラスコードCLrと、パラメータr,zとから、正規方程式生成部207Aでは、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、係数種データwi0〜wi9(n=1〜9)を生成するための正規方程式((20)式参照)が生成される。この正規方程式のデータは、正規方程式メモリ208に格納される。
【0212】
図18の画像信号処理装置100AのROM110に格納すべき、対象クラス構成における各クラスの係数種データwi0〜wi9(n=1〜9)は、上述した図1の画像信号処理装置100の係数メモリ105に格納すべき、対象クラス構成における各クラスの係数データWi(i=1〜n)を生成する場合と同様に、上述した図9の係数生成装置300で生成することができる。
【0213】
ただしこの場合、ROM301には、図8に示す正規方程式生成装置200で生成された、係数データを算出するための正規方程式のデータの代わりに、図20の正規方程式生成装置200Aで生成された、係数種データを算出するための正規方程式のデータが記憶される。
【0214】
この場合、正規方程式足し合わせ部304では、正規方程式分類部303で対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応するように分類された、基本クラス構成における各クラスの係数種データを算出するための正規方程式が、分類毎に足し合わされ、対象クラス構成における各クラスの係数種データを算出するための正規方程式が生成される。
【0215】
またこの場合、出力画素(図6のHD1〜HD4、図7のHD1′〜HD4′参照)毎に、正規方程式の足し合わせが行われる。そのため、正規方程式足し合わせ部304では、対象クラス構成における各クラスの係数種データを算出するための正規方程式が、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成される。
【0216】
そして、正規方程式足し合わせ部304で生成された、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に生成された正規方程式のデータは演算部305に供給される。この演算部305では、その正規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎に、係数種データwi0〜wi9(n=1〜9)が求められる。この係数種データwi0〜wi9は、係数メモリ306に格納される。
【0217】
このように、図9に示す係数生成装置300を用いて、図18の画像信号処理装置100AのROM110に格納される、クラスおよび出力画素位置の組み合わせ毎の、係数種データwi0〜wi9を生成できる。
【0218】
この場合、ROM301に12個の特徴量を含む基本クラス構成における各クラスの係数種データを算出するための正規方程式を記憶しておき、対象クラス構成が含む特徴量だけ見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数種データをそれぞれ算出する正規方程式を生成し、この正規方程式を解くことで、対象クラス構成における各クラスの係数種データを生成できるものであり、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数種データを効率よく生成できる。したがって、対象クラス構成が含む特徴量を変更する場合に、改めて学習を行う必要はなく、短時間で容易に係数種データを生成できる。
【0219】
なお、図18の画像信号処理装置100Aにおける処理を、例えば図14に示すような画像信号処理装置500によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0220】
図21のフローチャートを参照して、図14に示す画像信号処理装置500における、SD信号からHD信号を得るため処理手順を説明する。
【0221】
まず、ステップST51で、処理を開始し、ステップST52で、例えば入力端子515より装置内に1フレーム分または1フィールド分のSD信号を入力する。このように入力されるSD信号はRAM503に一時的に記憶される。なお、このSD信号が装置内のハードディスクドライブ505に予め記録されている場合には、このドライブ505からSD信号を読み出し、読み出されたSD信号をRAM503に一時的に記憶する。
【0222】
そして、ステップST53で、SD信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST54で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST55に進む。
【0223】
ステップST55では、ユーザがリモコン送信機510を操作して入力したパラメータr,zの値を例えばRAM503より読み込む。そして、ステップST56で、取得したパラメータr,zおよび各クラスの係数種データを使用して、生成式(例えば(13)式)によって、各クラスの推定式((2)式参照)の係数データWiを生成する。
【0224】
次に、ステップST57で、SD信号からHD信号における注目位置の周辺に位置するクラスタップのデータを取得し、このクラスタップのデータに基づいて、HD信号における注目位置の画素データが属するクラスCLを生成する。この場合例えば、クラスタップのデータとして5個のSD画素のデータを取り出し、6個の特徴量を含む対象クラス構成におけるクラスCLを生成する。
【0225】
次に、ステップST58で、SD信号からHD信号における注目位置の周辺に位置する予測タップのデータを取得する。そして、ステップST59で、ステップST57で生成されたクラスコードCLに対応した係数データWiとステップST58で取得された予測タップのデータxiを使用して、(2)式の推定式に基づいて、HD信号における注目位置の画素データyを生成する。
【0226】
次に、ステップST60で、ステップST52で入力された1フレーム分または1フィールド分のSD信号の画素データの全領域においてHD信号の画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST52に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分のSD信号の入力処理に移る。一方、処理が終了していないときは、ステップST57に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0227】
このように、図21に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力されたSD信号の画素データを処理して、HD信号の画素データを得ることができる。このように処理して得られたHD信号は出力端子517に出力されたり、ディスプレイ513に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ505に供給されて記録されたりする。
【0228】
また、処理装置の図示は省略するが、図20の正規方程式生成装置200Aにおける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0229】
図22のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST61で、処理を開始し、ステップST62で、学習に使われる、パラメータr,zの値を選択する。そして、ステップST63で、全てのパラメータr,zの値の組み合わせに対して学習が終わったか否かを判定する。全ての組み合わせに対して学習が終わっていないときは、ステップST64に進む。
【0230】
このステップST64では、既知のHD信号を1フレーム分または1フィールド分入力する。そして、ステップST65で、全てのフレームまたはフィールドのHD信号について処理が終了したか否かを判定する。終了したときは、ステップST62に戻って、次のパラメータr,zの値を選択して、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、終了していないときは、ステップST66に進む。
【0231】
ステップST66では、ステップST64で入力された教師信号STから、ステップST62で選択されたパラメータr,zの値に対応した周波数特性およびノイズ加算量を持つ、生徒信号SSとしてのSD信号を生成する。
【0232】
そして、ステップST67で、生徒信号SSから教師信号STにおける注目位置の周辺に位置するクラスタップのデータを取得し、このクラスタップのデータに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスCLrを生成する。この場合例えば、クラスタップのデータとして5個のSD画素のデータを取り出し、12個の特徴量を含む基本クラス構成におけるクラスCLrを生成する。
【0233】
次に、ステップST68で、生徒信号SSから教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する予測タップのデータを取得する。そして、ステップST69で、ステップST67で生成されたクラスコードCLr、ステップST68で取得された予測タップのデータxi、ステップST62で選択されたパラメータr,zの値および教師信号STにおける注目位置の画素データyを用いて、クラス毎に、(20)式に示す正規方程式を得るための加算をする((18)式、(19)式参照)。
【0234】
次に、ステップST70で、ステップST64で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST64に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST67に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0235】
上述したステップST63で、パラメータr,zの値の全ての組み合わせに対して学習が終わったときは、ステップST71に進む。このステップST71では、上述のステップST69の加算処理によって生成された、基本クラス構成における各クラスの正規方程式のデータをメモリに保存し、その後にステップST72で、処理を終了する。
【0236】
このように、図22に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図20に示す正規方程式生成装置200Aと同様の手法によって、各クラスにおける係数種データを算出するための正規方程式を生成できる。
【0237】
なお、上述実施の形態においては、基本クラス構成に12個の特徴量が含まれるものを示したが、この発明はこれに限定されない。また、1個の特徴量が1ビットで表されるものを示したが、1個の特徴量が2ビット以上で表されるものにもこの発明を同様に適用できる。
【0238】
また、上述実施の形態においては、SD信号をHD信号に変換する例を示したが、この発明はそれに限定されるものではなく、クラス分類を伴う変換処理を行って第1の画像信号を第2の画像信号に変換するその他の場合にも適用できる。
【0239】
また、上述実施の形態においては、評価値として(12)式で示すSNRを用いるものを示したが、評価値はこれに限定されるものではない。要は、それに依るクラス分類を行った際に、SD信号を最も良好にHD信号に変換し得るクラス構成が、最適なクラス構成として選択されるような、評価値であればよい。
【0240】
また、上述実施の形態においては、情報信号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、この発明を同様に適用することができる。
【0241】
【発明の効果】
この発明によれば、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データまたはこの係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データ(係数データ等)であって、複数個の特徴量のうち任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成における各クラスの係数データ等を、複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出するための正規方程式を用意しておき、対象クラス構成が含む特徴量だけ見て、それが同じになる基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を足し合わせて、対象クラス構成における各クラスの係数データ等をそれぞれ算出する正規方程式を生成して求めるものであり、一回だけの学習で任意のクラス構成における各クラスの係数データ等を効率よく生成できる。したがって、対象クラス構成が含む特徴量を変更する場合に、改めて学習を行う必要はなく、短時間で容易に係数データを生成できる。
【0242】
また、この発明によれば、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、この第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の特徴量を選択して得るものにあって、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得るものであり、人間の経験に頼ることなく、最適なクラス構成を短時間で得ることができる。
【0243】
また、この発明によれば、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、この第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するものであって、そのために用いられるクラス構成はn個(nは整数)の特徴量から選択されたr個(rは整数であって、r<n)の特徴量からなり、このr個の特徴量を、既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、そしてこの(n−i)個のクラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、iを0からr−1まで順次変化させて繰り返すことで得られるものとするものであり、最適なクラス構成によるクラス分類を伴う変換処理を行って第1の情報信号から第2の情報信号に良好に変換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】525i信号と1050i信号の画素位置関係を示す図である。
【図3】クラスタップを説明するための図である。
【図4】ダイナミックレンジDRクラスを説明するための図である。
【図5】基本クラス構成のビットパターンデータを示す図である。
【図6】HD信号の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フィールド)を示す図である。
【図7】HD信号の単位画素ブロック内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フィールド)を示す図である。
【図8】正規方程式生成装置の構成を示すブロック図である。
【図9】係数生成装置の構成を示すブロック図である。
【図10】対象クラス構成における各クラスに対応した基本クラス構成のクラス検出処理を説明するための図である。
【図11】対象クラス構成生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】対象クラス構成生成装置の構成を示すブロック図である。
【図13】対象クラス構成の生成処理例を示す図である。
【図14】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図15】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図16】正規方程式生成処理を示すフローチャートである。
【図17】係数生成処理を示すフローチャートである。
【図18】画像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図19】係数種データ用の正規方程式の生成方法を説明するための図である。
【図20】正規方程式生成装置の構成を示すブロック図である。
【図21】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図22】正規方程式生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100,100A・・・画像信号処理装置、101・・・入力端子、102・・・第1のタップ選択回路、103・・・第2のタップ選択回路、104・・・クラス検出回路、105・・・係数メモリ、106・・・推定予測演算回路、107・・・後処理回路、108・・・出力端子、109・・・係数生成回路、110・・・ROM、200,200A・・・正規方程式生成装置、201・・・入力端子、202,202A・・・SD信号生成回路、203・・・第1のタップ選択回路、204・・・第2のタップ選択回路、205・・・クラス検出回路、206・・・遅延回路、207,207A・・・正規方程式生成部、208・・・正規方程式メモリ、300・・・係数生成装置、301・・・ROM、302・・・マスクビット生成部、303・・・正規方程式分類部、304・・・正規方程式足し合わせ部、305・・・演算部、306・・・係数メモリ、400・・・対象クラス構成生成装置、401・・・クラス構成生成部、402・・・クラス構成選択部、403・・・選択済特徴量数判定部、404・・・対象クラス構成出力部、405・・・出力端子、421・・・係数生成部、422・・・画像信号処理部、423・・・評価値算出部、424・・・評価値判定部、500・・・画像信号処理装置

Claims (12)

  1. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データ、または該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく複数個の特徴量からなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を記憶しておく記憶手段と、
    上記複数個の特徴量のうち、選択された任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる上記基本クラス構成におけるクラスの、上記記憶手段に記憶されている正規方程式を用いて、上記対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する正規方程式生成手段と、
    上記正規方程式生成手段で生成された、上記対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める演算手段とを備え
    上記複数個の特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量である
    ことを特徴とする係数生成装置。
  2. 上記正規方程式生成手段は、
    上記対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる上記基本クラス構成におけるクラスを検出することで、上記対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した上記基本クラス構成におけるクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記クラス検出手段で検出された上記対象クラス構成における各クラスに対応した上記基本クラス構成におけるクラスの正規方程式を、クラス毎に足し合わせて、該対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を得る正規方程式足し合わせ手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の係数生成装置。
  3. 上記基本クラス構成にn個の特徴量が含まれ、該基本クラス構成における各クラスが、それぞれの特徴量を1ビットで表したnビットデータで示され、
    上記クラス検出手段は、
    上記対象クラス構成に含まれる特徴量に対応するビットを“1”としたnビットのマスクビットパターンデータを生成するマスクビット生成手段と、
    上記基本クラス構成における各クラスを示すnビットデータおよび上記マスクビット生成手段で生成されたマスクビットパターンデータのビット毎の論理積を計算し、計算結果が同じビットパターンとなった上記基本クラス構成におけるクラスを同じ分類として、上記対象クラス構成における各クラスにそれぞれ対応した上記基本クラス構成におけるクラスを検出するクラス検出手段とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の係数生成装置。
  4. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データ、または該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意され、
    上記複数個の特徴量のうち、選択された任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる上記基本クラス構成におけるクラスの上記正規方程式を用いて、上記対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する工程と、
    上記生成された、上記対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める工程とを備え
    上記複数個の特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量である
    ことを特徴とする係数生成方法。
  5. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データ、または該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データを生成するために、
    上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく複数個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式が用意され、
    上記複数個の特徴量のうち、選択された任意の一個または複数個の特徴量からなる対象クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる上記基本クラス構成におけるクラスの上記正規方程式を用いて、上記対象クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する工程と、
    上記生成された、上記対象クラス構成における各クラスの正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める工程とを備え、
    上記複数個の特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量である
    る係数生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に上記第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の該特徴量を選択して得るクラス構成生成装置であって、
    既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成手段と、
    上記クラス構成生成手段で生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択手段とを備え、
    上記特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、
    上記クラス構成選択手段で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、上記クラス構成生成手段および上記クラス構成選択手段の動作を上記iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得る
    ことを特徴とするクラス構成生成装置。
  7. 上記第2の情報信号における注目位置の情報データは、該注目位置の情報データが属するクラスに対応した推定式の係数データを用い、該推定式の演算により生成され、
    上記クラス構成選択手段は、
    上記(n−i)個の生成クラス構成のそれぞれにおける各クラスの係数データを生成する係数生成部と、
    クラス構成毎に、上記係数生成部で生成された係数データを用いて、上記第2の情報信号に対応した評価用情報信号から作成された、上記第1の情報信号に対応した情報信号を、上記第2の情報信号に対応した情報信号に変換する情報信号処理部と、
    クラス構成毎に、上記情報信号処理部で得られる情報信号および上記評価用情報信号との情報データ毎の差を用いて評価値を求める評価値算出部と、
    上記評価値算出部で得られる各クラス構成の評価値を使って上記最適なクラス構成を選ぶ評価値判定部とを有する
    ことを特徴とする請求項6に記載のクラス構成生成装置。
  8. 上記係数生成部は、
    n個の特徴量の全てからなる基本クラス構成における各クラスの係数データまたは該係数データを生成するための生成式における係数データである係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を記憶しておく記憶手段と、
    上記(n−i)個の生成クラス構成の情報に従って、クラス構成毎に、該生成クラス構成が含む特徴量だけを見て、それが同じになる上記基本クラス構成におけるクラスの、上記記憶手段に記憶されている正規方程式を足し合わせて、上記生成クラス構成における各クラスの係数データまたは係数種データをそれぞれ算出するための正規方程式を生成する正規方程式生成手段と、
    クラス構成毎に、上記正規方程式生成手段で生成された、上記生成クラス構成における各クラスの正規方程式をそれぞれ解いて、該各クラスの係数データまたは係数種データを求める演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載のクラス構成生成装置。
  9. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に上記第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の該特徴量を選択して得るクラス構成生成方法であって、
    既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成工程と、
    上記クラス構成生成工程で生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択工程とを備え、
    上記特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、
    上記クラス構成選択工程で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、上記クラス構成生成工程および上記クラス構成選択工程の動作を上記iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得る
    ことを特徴とするクラス構成生成方法。
  10. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に上記第2の情報信号における注目位置の情報データをクラス分類して生成するために用いられるクラス構成を、n個(nは整数)の上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量からr個(rは整数であって、r<n)の該特徴量を選択して得るために、
    既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成するクラス構成生成工程と、
    上記クラス構成生成工程で生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶクラス構成選択工程とを備え、
    上記特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、
    上記クラス構成選択工程で選ばれたクラス構成で使われた特徴量を既に選ばれた特徴量とし、上記クラス構成生成工程および上記クラス構成選択工程の動作を上記iを0からr−1まで順次変化させて繰り返し、r個の特徴量からなるクラス構成を得るクラス構成生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号よりも高品質な信号である複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、
    上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号における注目位置の情報データが属する所定のクラス構成におけるクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記クラス検出手段で検出されたクラスに対応して、上記第2の情報信号における注目位置の情報データを生成する情報データ生成手段とを備え、
    上記所定のクラス構成は、n個(nは整数)の上記第2の情報信号における情報データのクラス分類に用いられる複数の画素の画素値に基づく特徴量から選択されたr個(rは整数であって、r<n)の特徴量からなり、
    上記特徴量は、少なくとも上記複数の画素それぞれの画素値特徴量であり、
    上記r個の特徴量は、
    既に選ばれているi個(iは整数)の特徴量に加えて残りの(n−i)個の特徴量から一つ選んだ(n−i)個のクラス構成を生成する動作と、この生成された(n−i)個の生成クラス構成の中から任意の評価値を使って最適なクラス構成を選ぶ動作とを、上記選ばれたクラス構成で使われた特徴量を上記既に選ばれた特徴量とし、上記iを0からr−1まで順次変化させて繰り返すことで得られた
    ことを特徴とする情報信号処理装置。
  12. 上記情報データ生成手段は、
    上記クラス検出手段で検出されたクラスに対応した、推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、
    上記係数データ発生手段で発生された係数データおよび上記データ選択手段で選択された複数の情報データを用い、上記推定式の演算により上記第2の情報信号における注目位置の情報データを算出して得る演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報信号処理装置。
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