JP4662099B2 - 情報信号処理装置およびそれにおける調整パラメータの設定方法 - Google Patents

情報信号処理装置およびそれにおける調整パラメータの設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばテレビ受信機のコントラスト、シャープネス、色相等の調整部に適用して好適な情報信号処理装置およびそれにおける調整パラメータの設定方法に関する。詳しくは、変更前後の各調整パラメータの値を記録媒体に記録しておき、あるいは当該各調整パラメータの値とその値を使用した処理により信号処理部から得られる情報信号とを対にして記録媒体に記録しておき、この記録情報に基づいて各調整パラメータの値を使用した処理で信号処理部から得られる各情報信号を出力してユーザが各情報信号による出力の質を比較可能とし、ユーザによって選択された一の情報信号に対応した調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理部を設定することによって、ユーザによる情報信号の出力の質の調整を効率的に行い得るようにした情報信号処理装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばテレビ受信機には、コントラスト、シャープネス、色相等の画質調整部が設けられている。ユーザは、受信機本体あるいはリモコン送信機に設けられた調整摘みあるいは調整キーを操作して、コントラスト、シャープネス、色調等を調整して、自分好みの画質を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のテレビ受信機においては、上述したようにコントラスト、シャープネス、色調等を調整する場合、調整前の画質との比較を行うことができず、調整前に比べて画質がどのように変化したかはわからず、ユーザ自身の感覚のみで調整を行うものであり、自分好みの画質を得ることが困難であった。
【0004】
なお、従来、SD(Standard Definition)信号としての525i信号を、HD(High Definition)信号としての1050i信号に変換するフォーマット変換が提案されている。525i信号は、ライン数が525本でインタレース方式の画像信号を意味し、1050i信号は、ライン数が1050本でインタレース方式の画像信号を意味する。
【0005】
図18は、525i信号と1050i信号の画素位置関係を示している。ここで、大きなドットが525i信号の画素であり、小さなドットが1050i信号の画素である。また、奇数フィールドの画素位置を実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示している。525i信号を1050i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る必要がある。
【0006】
従来、上述したようなフォーマット変換を行うために、525i信号の画素データより1050i信号の画素データを得る際に、525i信号の画素に対する1050i信号の各画素の位相に対応した推定式の係数データをメモリに格納しておき、この係数データを用いて推定式によって1050i信号の画素データを求めることが提案されている。
【0007】
上述したように推定式によって1050i信号の画素データを求めるものにおいて、解像度等を調整する際にも、上述したテレビ受信機における画質調整におけると同様の問題が考えられる。
【0008】
また、音響装置において、イコライズ調整、サラウンド調整等を行う際にも、上述したテレビ受信機の画質調整におけると同様の問題が考えられる。
【0009】
そこで、この発明では、ユーザによる情報信号の出力の質の調整を効率的に行い得る情報信号処理装置およびそれにおける調整パラメータの設定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報信号処理装置は、入力される第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理手段と、この信号処理手段より出力される第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値を変更するパラメータ変更手段と、このパラメータ変更手段によって変更される前および後の各調整パラメータのそれぞれの値と、その値に基づいて信号処理手段で生成される第2の情報信号とを対にして記録しておく記録手段と、パラメータ変更手段による調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定する判定手段と、判定手段により調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、記録手段に記録された各調整パラメータに対応した各第2の情報信号を読み出して、時分割的に順次出力する第1の制御手段と、記録手段より読み出されて、時分割的に順次出力される各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号を選択する選択信号が入力される信号入力手段と、選択信号で選択された一の第2の情報信号と対にして記録手段に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理手段を設定する第2の制御手段とを備え、パラメータ変更手段は、判定手段により調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、信号処理手段より出力される第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更し、記録手段は、パラメータ変更手段によってさらに変更される後の各調整パラメータの値と、その値に基づいて信号処理手段で生成される第2の情報信号とを対にして順次記録するものである。
【0011】
この発明に係る情報信号処理装置における調整パラメータの設定方法は、入力される第1の情報信号を信号処理部で処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理装置における、第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの設定方法であって、調整パラメータの値を変更するステップと、変更される前および後の各調整パラメータのそれぞれの値と、その値に基づいて信号処理部で処理して生成された第2の情報信号とを対にして記録媒体に記録するステップと、調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定するステップと、調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更するステップと、さらに変更される後の各調整パラメータの値と、その値に基づいて生成される第2の情報信号とを対にして記録媒体に順次記録するステップと、調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、記録媒体に記録された各調整パラメータに対応した各第2の情報信号を読み出して、時分割的に順次出力するステップと、時分割的に順次出力される各第2の情報信号のうち選択された一の第2の情報信号と対にして記録媒体に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理部を設定するステップとを備えるものである。
【0012】
この発明において、信号処理手段は調整パラメータの値に基づいて第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成する。例えば、情報信号が画像信号である場合、調整パラメータは、コントラスト、シャープネス、色調、解像度などの画質調整に係るものである。また例えば、情報信号が音声信号である場合、調整パラメータは、イコライズ、サラウンドなどの音質調整に係るものである。
【0013】
ユーザは、調整時には、調整パラメータの値を変更する。変更の前および後の各調整パラメータの値と、その値を使用した処理により信号処理手段から得られる第2の情報信号とが対にされて、ハードディスク、半導体メモリ等に記録される。変更後の調整パラメータの値としては、一個または複数個が想定される。
【0014】
このように記録が行われた後、各調整パラメータの値に対応した各第2の情報信号が読み出されて出力される。例えば、1個の前の調整パラメータの値および1または複数個の後の調整パラメータの値と、第2の情報信号とが対にして記録される。また例えば、情報信号が画像信号である場合、各第2の情報信号のそれぞれの画像にユーザの選択操作を支援するための情報を重畳させて表示する、各第2の情報信号の合成信号が出力される。これにより、ユーザは各情報信号による出力の質を比較できる。
【0015】
ユーザによって、各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号が選択されると、その一の第2の情報信号に対応した調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理手段が設定される。
【0016】
このように、ユーザは、変更前後の各調整パラメータの値に対応した各第2の情報信号による出力の質を比較し、自分好みの出力の質を有する第2の情報信号を選択して、最終的な調整パラメータの値の設定を行うことができ、ユーザは情報信号の出力の質の調整を効率的に行うことができる。
【0017】
また、この発明に係る情報信号処理装置は、入力される第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理手段と、この信号処理手段より出力される第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値を変更するパラメータ変更手段と、このパラメータ変更手段によって変更される前および後の各調整パラメータの値を記録しておく記録手段と、パラメータ変更手段による調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定する判定手段と、判定手段により調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、記録手段に記録された各調整パラメータを読み出し、信号処理手段より各調整パラメータの値に基づいて処理された各第2の情報信号を、時分割的に順次出力するように制御する第1の制御手段と、信号処理手段より時分割的に順次出力される各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号を選択する選択信号が入力される信号入力手段と、選択信号で選択された一の第2の情報信号に対応して記録手段に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理手段を設定する第2の制御手段とを備え、パラメータ変更手段は、判定手段により調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、信号処理手段より出力される第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更し、記録手段は、パラメータ変更手段によってさらに変更される後の各調整パラメータの値を順次記録するものである。
【0018】
この発明に係る情報信号処理装置における調整パラメータの設定方法は、入力される第1の情報信号を信号処理部で処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理装置における、第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの設定方法であって、調整パラメータの値を変更するステップと、変更される前および後の各調整パラメータの値を記録媒体に記録するステップと、調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定するステップと、調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更するステップと、さらに変更される後の各調整パラメータの値を記録媒体に順次記録するステップと、調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、記録媒体に記録された各調整パラメータを読み出し、信号処理部より各調整パラメータの値に基づいて処理された各第2の情報信号を、時分割的に順次出力するように制御するステップと、時分割的に順次出力される各第2の情報信号のうち選択された一の第2の情報信号に対応して記録媒体に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理部を設定するステップとを備えるものである。
【0019】
この発明において、信号処理手段は調整パラメータの値に基づいて第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成する。例えば、情報信号が画像信号である場合、調整パラメータは、コントラスト、シャープネス、色調、解像度などの画質調整に係るものである。また例えば、情報信号が音声信号である場合、調整パラメータは、イコライズ調整、サラウンド調整などの音質調整に係るものである。
【0020】
ユーザは、調整時には、調整パラメータの値を変更する。変更の前および後に各調整パラメータの値がハードディスク、半導体メモリ等に記録される。変更後の調整パラメータの値としては、一個または複数個が想定される。
【0021】
このように記録が行われた後、各調整パラメータが読み出され、信号処理手段より各調整パラメータの値に基づいて処理された各第2の情報信号が出力される。例えば、1個の前の調整パラメータの値および1または複数個の後の調整パラメータの値と、第2の情報信号とが対にして記録される。また例えば、情報信号が画像信号である場合、各第2の情報信号のそれぞれの画像を分割画面にユーザの選択操作を支援するための情報を重畳させて表示する、各第2の情報信号の合成信号が出力される。これにより、ユーザは各情報信号による出力の質を比較できる。
【0022】
ユーザによって、各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号が選択されると、その一の第2の情報信号に対応した調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理手段が設定される。
【0023】
このように、ユーザは、変更前後の各調整パラメータの値に対応した各第2の情報信号による出力の質を比較し、自分好みの出力の質を有する第2の情報信号を選択して、最終的な調整パラメータの値の設定を行うことができ、ユーザは情報信号の出力の質の調整を効率的に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としてのテレビ受信機300の構成を示している。
【0025】
このテレビ受信機300は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ301を有している。このシステムコントローラ301には、ユーザが種々の操作を行うためのキーを備えるキー操作部302が接続されている。
【0026】
また、テレビ受信機300は、受信アンテナ303と、この受信アンテナ303で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周波増幅処理、検波処理等を行ってビデオ信号SVaを得るチューナ304とを有している。
【0027】
また、テレビ受信機300は、チューナ304より出力されるビデオ信号SVaを入力し、このビデオ信号SVaに対してコントラスト、シャープネス、色調等の画質調整処理を行い、処理後のビデオ信号SVbを出力する信号処理部305を有している。この信号処理部305における画質調整処理は、信号処理部305内のレジスタ305aに格納された、コントラスト、シャープネス、色調等のそれぞれの調整パラメータPの値に基づいて行われる。ユーザは、後述するように、画質調整モードとすることで、調整パラメータPの値の設定を行うことができる。
【0028】
また、テレビ受信機300は、信号処理部305から出力されるビデオ信号SVbによる画像を表示するディスプレイ部306と、このディスプレイ部306の画面上に文字図形等の表示を行うための表示信号SCHを発生させるためのOSD(On Screen Display)回路307と、その表示信号SCHを、信号処理部305から出力されるビデオ信号SVbに合成してディスプレイ部306に供給するための合成器308とを有している。
【0029】
ディスプレイ部306は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等のフラットパネルディスプレイで構成されている。また、OSD回路307における表示信号SCHの発生動作は、システムコントローラ301によって制御される。
【0030】
また、テレビ受信機300は、信号処理部305から出力される映像信号SVbを記録するためのHDD(Hard Disk Drive)309を有している。このHDD309は、後述するように、画質調整モード時に、変更される前および後の各調整パラメータPの値に基づいて信号処理部305で生成された映像信号SVbを記録する記録手段として用いられる。このHDD309の代わりに、半導体メモリ装置等のその他の記録手段を備えていてもよい。
【0031】
図1に示すテレビ受信機300の動作を説明する。
【0032】
チューナ304より出力されるビデオ信号SVaは、信号処理部305に供給される。この信号処理部305では、レジスタ305aに格納された、コントラスト、シャープネス、色調等のそれぞれの調整パラメータPの値に基づいて、ビデオ信号SVaに対して、従来周知の画質調整処理が行われる。そして、この信号処理部305から出力される処理後のビデオ信号SVbは合成器308を介してディスプレイ部306に供給される。これにより、ディスプレイ部306の画面上には、ビデオ信号SVbによる画像が表示される。
【0033】
また、ユーザは、キー操作部302を操作して画質調整モードとして、信号処理部305のレジスタ305aに格納されているコントラスト、シャープネス、色調等のそれぞれの調整パラメータPの値の変更が可能とされている。このようにレジスタ305aに格納される調整パラメータPの値が変更されると、信号処理部305における画質調整処理が変化し、従ってディスプレイ部306の画面上に表示されるビデオ信号SVbによる画像の画質が変わる。
【0034】
次に、画質調整モード時における、システムコントローラ301の制御動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
ユーザが、キー操作部302の画質調整キー(図示せず)を操作すると、ステップST1で、画質調整モードとなって、調整処理をスタートする。そして、ステップST2で、調整スタート時に信号処理部305のレジスタ305aに格納されている調整パラメータPの値をシステムコントローラ301内のRAM(random access memory)301aに記憶すると共に、その調整スタート時に信号処理部305から出力されるビデオ信号SVbを所定時間分だけHDD309で記録する。
【0036】
次に、ステップST3で、ユーザによる調整パラメータPの値の変更が可能となる。この場合、ユーザは、キー操作部302のコントラスト、シャープネス、色調等の各調整キー(図示せず)を操作して調整パラメータPの値を変更できる。
【0037】
このように調整パラメータPの値の変更があるとき、システムコントローラ301は信号処理部305のレジスタ305aに格納されている調整パラメータPの値を更新する。これにより、信号処理部305における画質調整処理が変化し、ディスプレイ部306の画面上に表示される画像の画質も更新されていく。
【0038】
次に、ステップST4で、記録操作があったか否かを判定する。ユーザは、上述したように調整パラメータPの値を変更していき、ディスプレイ部306の画面上に表示される画像が所定の画質となったときに、キー操作部302の記録キー(図示せず)を操作する。この操作があるとき、ステップST4で、記録操作があったと判定する。
【0039】
ステップST4で、記録操作があるときは、ステップST5に進む。このステップST5では、記録操作時に信号処理部305のレジスタ305aに格納されている調整パラメータPの値をシステムコントローラ301内のRAM301aに記憶すると共に、その記録操作時に信号処理部305から出力されるビデオ信号SVbを所定時間分だけHDD309で記録する。
【0040】
次に、ステップST6で、調整の続行または終了を選択するための表示をする。この場合、システムコントローラ301からOSD回路307に表示データが供給され、このOSD回路307から、当該表示を行うための表示信号SCHを出力させるようにする。
【0041】
次に、ステップST7で、続行か終了かを判定する。ユーザがキー操作部302の操作で続行の指示をするときは、ステップST7で、続行であると判定し、ステップST3に戻り、再びユーザによる調整パラメータPの値の変更が可能となり、上述したと同様の処理を繰り返すこととなる。一方、ユーザがキー操作部302の操作で終了の指示をするときは、ステップST7で、終了であると判定し、ステップST8に進む。
【0042】
この時点で、システムコントローラ301のRAM301aには、変更の前および後の各調整パラメータの値が記憶されている。この場合、変更前の調整パラメータの値は一個である、変更後の調整パラメータの値は、一個または複数個ととなる。上述したステップST7で、続行と判定し、ステップST3に戻るときは、複数個となる。またこの時点で、HDD309には、RAM301aに記憶されている各調整パラメータの値をそれぞれ使用した処理により信号処理手段305で生成された各ビデオ信号SVbが記録されている。なお、RAM301aに記憶されている各調整パラメータの値とHDD309に記録されている各ビデオ信号SVbとは、1対1に対応づけされている。
【0043】
ステップST8では、画質比較のための画像表示をする。この場合、HDD309に記録されている所定時間分の各ビデオ信号SVbが時分割的に順次読み出され、合成器308を介してディスプレイ部306に供給される。これにより、ディスプレイ部306の画面上には各ビデオ信号SVbによる画像が順次表示され、ユーザはそれらの画像の画質を比較できる。なおこの場合、各画像には、後述するユーザによる選択のために、番号等の表示がOSD表示される。
【0044】
次に、ステップST9で、ユーザの選択操作があったか否かを判定する。上述したように各ビデオ信号SVbによる画像に表示された番号等が、キー操作部302の操作によって入力されるとき、選択操作があったと判定する。ステップST9で、選択操作があるときは、ステップST10に進む。
【0045】
このステップST10では、システムコントローラ301は、信号処理部305のレジスタ305aに、選択された画像(ビデオ信号SVb)に対応した調整パラメータPの値を格納する。これにより、信号処理部305は、その調整パラメータPの値を使用した画質調整処理を行う状態に設定される。
【0046】
次に、ステップST11に進んで、画像調整モードを終了する。
【0047】
以上説明したように、図1に示すテレビ受信機300では、ユーザは、画質調整を行う際に、変更前後の各調整パラメータPの値に対応した各ビデオ信号SVbによる画像の画質を比較し、自分好みの画質を選択して、最終的な調整パラメータPの値の設定を行うことができ、ユーザはコントラスト、シャープネス、色調等の画質調整を効率的に行うことができる。
【0048】
なお、図1に示すテレビ受信機300では、変更前後の各調整パラメータPの値の他に、その値を使用して生成された各ビデオ信号SVbを記録しておくものを示したが、各調整パラメータPの値のみを記録しておいてもよい。その場合、画質比較のための画像表示を行うに当たっては(図2のステップST8)、各調整パラメータPの値を使用して、信号処理部305で各調整パラメータPの値に対応したビデオ信号SVdを順次生成するようにすればよい。
【0049】
また、図1に示すテレビ受信機300においては、画質比較のための画像表示を行うに当たっては、各ビデオ信号SVbを時分割的に順次出力するものを示したが、各ビデオ信号SVbのそれぞれの画像を分割画面に同時に表示する、各ビデオ信号Svbの合成信号を出力するようにしてもよい。これによれば、同一画面上で各画像の画質を比較できる。
【0050】
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、第2の実施の形態としてのテレビ受信機100の構成を示している。このテレビ受信機100は、放送信号よりSD信号としての525i信号を得、この525i信号をHD信号としての1050i信号に変換し、その1050i信号による画像を表示するものである。
【0051】
テレビ受信機100は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102とを有している。リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ101に接続され、マイクロコンピュータを備えてなるリモコン送信機200よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
【0052】
また、テレビ受信機100は、受信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周波増幅処理、検波処理等を行ってSD信号(525i信号)を得るチューナ106と、このチューナ106より出力されるSD信号を一時的に保存するためのバッファメモリ109とを有している。
【0053】
また、テレビ受信機100は、バッファメモリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信号処理部110と、この画像信号処理部110から出力されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部111と、このディスプレイ部111の画面上に文字図形等の表示を行うための表示信号SCHを発生させるためのOSD(On Screen Display)回路112と、その表示信号SCHを、上述した画像信号処理部110から出力されるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給するための合成器113とを有している。
【0054】
ディスプレイ部111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等のフラットパネルディスプレイで構成されている。また、OSD回路112における表示信号SCHの発生動作は、システムコントローラ101によって制御される。
【0055】
図1に示すテレビ受信機100の動作を説明する。
【0056】
チューナ106より出力されるSD信号(525i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時的に保存される。そして、このバッファメモリ109に一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成する画素データ(以下、「SD画素データ」という)から、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素データ」という)が得られる。この画像信号処理部110から出力されるHD信号は合成器113を介してディスプレイ部111に供給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのHD信号による画像が表示される。
【0057】
また、上述せずも、ユーザは、リモコン送信機200の操作によって、上述したようにディスプレイ部111の画面上に表示される画像の水平および垂直の解像度を任意に調整できる。画像信号処理部110では、後述するように、HD画素データが推定式によって算出される。この推定式の係数データとして、設定モード時にユーザによって設定された水平、垂直の解像度を示すパラメータh,vの値に対応したものが、これらパラメータh,vを含む生成式によって生成されて使用される。これにより、画像信号処理部110から出力されるHD信号による画像の水平、垂直の解像度は、パラメータh,vの設定値に対応したものとなる。
【0058】
図4は、パラメータh,vの値を設定するためのユーザインタフェースの一例を示している。リモコン送信機200は、例えばLCDで構成される表示部201と、ジョイスティック202と、上下左右の移動キー203と、パラメータh,vの値を設定する際に使用する動作スイッチ204と、その他の操作キー群205とを備えている。この設定動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0059】
システムコントローラ101は、パラメータh,vの値の設定動作を、動作スイッチ204の押し下げに伴って、以下のように進める。
【0060】
▲1▼動作スイッチ204の1回目の押し下げがあったとき、設定モードに移行する(ステップST1)。設定モードに移行すると、リモコン送信機200の表示部201およびテレビ受信機100のディスプレイ部111に、パラメータh,vの値を設定するための設定表示部115が表示される(ステップST2)。この設定表示部115には、既存の設定値ho,voが黒丸のアイコン116で表示される。この既存の設定値ho,voをさらに数値で表示するようにしてもよい。この状態の設定表示部115におけるパラメータh,vの範囲は、その最大可変範囲である0〜8となっている。
【0061】
この状態で、ユーザは、ジョイスティック202を操作して、パラメータh,vの値を設定できる。その場合、パラメータh,vの値の変化に伴って、設定表示部115のアイコン116の表示位置が変化する。このとき、パラメータh,vの値をさらに数値で表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、パラメータh,vの値の変化を正確に知ることができる。
【0062】
ここで、ジョイスティック202の操作によって、パラメータh,vの値を変化させるための入力信号x,yは、それぞれ例えば8ビットのディジタル信号であり、0〜255までの数を表す。この場合、入力信号x,yは、それぞれ(a)式、(b)式によって、h,vに線形変換される。
【0063】
h=8x/255 ・・・(a)
v=8y/255 ・・・(b)
【0064】
▲2▼動作スイッチ204の2回目の押し下げがあったとき(ステップST9)、そのときアイコン116が示す解像度の値h,vを、新たな設定値hn,vnとして確定する(ステップST10)。この場合、システムコントローラ101内のメモリに、既存の設定値ho,voの他に、新たな設定値hn,vnも保持される。
【0065】
▲3▼動作スイッチ204の3回目の押し下げがあったとき(ステップST11)、画像信号処理部110から、既存の設定値ho,voに対応したHD信号SHDo、または新たな設定値hn,vnに対応したHD信号SHDnを出力する状態となる。
【0066】
このとき、リモコン送信機200の表示部201およびテレビ受信機100のディスプレイ部111に、例えば「画質確認:前 新」という選択表示部が表示される(ステップST12)。図6は、リモコン送信機200の表示部201を示している。
【0067】
ユーザは、移動キー203を使用して、“前”または“新”を選択する。例えば、デフォルトは“新”である。選択された側は、例えば枠で囲まれた状態となる。
【0068】
“前”が選択された状態では、画像信号処理部110から、既存の設定値ho,voに対応したHD信号SHDoを出力する(ステップST13,15)。この場合、HD画素データを算出する推定式の係数データとして、既存の設定値ho,voを用いて生成されたものが使用される。ディスプレイ部111には、HD信号SHDoによる画像が表示される。
【0069】
“新”が選択された状態では、画像信号処理部110から、新たな設定値hn,vnに対応したHD信号SHDnを出力する(ステップST13,14)。この場合、HD画素データを算出する推定式の係数データとして、新たな設定値hn,vnを用いて生成されたものが使用される。ディスプレイ部111には、HD信号SHDnによる画像が表示される。
【0070】
このように、ユーザは、“前”または“新”を選択することで、HD信号SHDoまたはHD信号SHDnによる画像をディスプレイ部111で見ることができ、双方の画質を比較できる。
【0071】
なお、画像信号処理部110から、ユーザの選択に応じて、HD信号SHDoまたはHD信号SHDnを出力するのではなく、例えば画面の左半分に対応してHD信号SHDoを出力し、右半分に対応してHD信号SHDnを出力するようにしてもよい。この場合、ディスプレイ部111の画面の左半分にはHD信号SHDoによる画像が表示され、その右半分にはHD信号SHDnによる画像が表示され、ユーザは同一画面上で、双方の画像の画質を比較できる。
【0072】
▲4▼動作スイッチ204の4回目の押し下げがあったとき(ステップST16)、ユーザが新たな設定値hn,vnを、設定値ho,voとするか否かを設定する状態となる。このとき、リモコン送信機200の表示部201およびテレビ受信機100のディスプレイ部111に、例えば「位置記録:OK NG」という選択表示部が表示される(ステップST17)。図7は、リモコン送信機200の表示部201を示している。
【0073】
ユーザは、移動キー203を使用して、“OK”または“NG”を選択する。例えば、デフォルトは“NG”である。選択された側は、例えば枠で囲まれた状態となる。
【0074】
“NG”が選択された状態では、システムコントローラ101内のメモリに記憶されている設定値ho,voは既存のままとなる(ステップST18,19)。これに対して、“OK”が選択されると、システムコントローラ101内のメモリに、既存の設定値ho,voに代わって、新たな設定値hn,vnを、設定値ho,voとして記憶する(ステップST18,20)。
【0075】
なお、このように、既存の設定値ho,voに代わって新たな設定値hn,vnを設定値ho,voとしてメモリに記憶する場合、過去の一定数の設定値ho,voを履歴としてシステムコントローラ101内のメモリに残しておくようにしてもよい。このように履歴を残しておくことで、それら過去の一定数の設定値ho,voから、ユーザが任意の設定値ho,voを選択して使用することが可能となる。
【0076】
▲5▼動作スイッチ204の5回目の押し下げがあったとき(ステップST21)、設定モードを解除してもとの状態に戻る(ステップST22,23)。
【0077】
なお、上述したユーザインタフェース例では、リモコン送信機200の表示部201およびテレビ受信機100のディスプレイ部111の双方に、設定表示部115や各種選択表示部を表示するものを示したが、いずれか一方のみに表示するようにしてもよい。
【0078】
また、図8は、パラメータh,vの値を設定するためのユーザインタフェースの他の例を示している。この図8において、図2と対応する部分には同一符号を付して示している。リモコン送信機200は、ジョイスティック202と、上下左右の移動キー203と、パラメータh,vの値を設定する際に使用する動作スイッチ204と、その他の操作キー群205とを備えている。設定動作を、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0079】
▲1▼システムコントローラ101は、動作スイッチ204の1回目の押し下げがあったとき、設定モードに移行する(ステップST41)。設定モードに移行すると、テレビ受信機100のディスプレイ部111に、パラメータh,vの値を設定するための設定表示部115およびメニュー表示部117が表示される(ステップST42)。設定表示部115には、既存の設定値ho,voが黒丸のアイコン116で表示される。この既存の設定値ho,voをさらに数値で表示するようにしてもよい。
【0080】
この状態で、ユーザは、ジョイスティック202を操作して、パラメータh,vの値を設定できる。その場合、パラメータh,vの値の変化に伴って、設定表示部115のアイコン116の表示位置が変化する。このとき、パラメータh,vの値をさらに数値で表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、パラメータh,vの値の変化を正確に知ることができる。
【0081】
▲2▼次に、ユーザが、メニュー表示部117の「位置確定」の項目を選択した場合について説明する。この場合、そのときアイコン116が示すパラメータh,vの値を、新たな設定値hn,vnとして確定する(ステップST49,50)。この場合、システムコントローラ101内のメモリに、既存の設定値ho,voの他に、新たな設定値hn,vnも保持される。
【0082】
▲3▼次に、ユーザが、メニュー表示部117の「画質確認」の項目を選択した場合について説明する。この状態で、ユーザは、移動キー203を使用して、“前”または“新”を選択する。例えば、デフォルトは“新”である。選択された側は、例えば枠で囲まれた状態となる。
【0083】
“前”が選択されると、その後に、所定時間だけ、画像信号処理部110から、既存の設定値ho,voに対応したHD信号SHDoを出力する(ステップST51,55)。この場合、HD画素データを算出する推定式の係数データとして、既存の設定値ho,voを用いて生成されたものが使用される。ディスプレイ部111には、HD信号SHDoによる画像が表示される。
【0084】
また、“新”が選択されると、その後に、所定時間だけ、画像信号処理部110から、新たな設定値hn,vnに対応したHD信号SHDnを出力する(ステップST52,54)。この場合、HD画素データを算出する推定式の係数データとして、新たな設定値hn,vnを用いて生成されたものが使用される。ディスプレイ部111には、HD信号SHDnによる画像が表示される。
【0085】
このように、ユーザは、“前”または“新”を選択することで、HD信号SHDoまたはHD信号SHDnによる画像をディスプレイ部111で見ることができ、双方の画質を比較できる。なお、このようにディスプレイ部111に画像を表示する際には、邪魔となることから、設定表示部115およびメニュー表示部117の表示は消される。そして、画像の表示が終了する所定時間後に、設定表示部115およびメニュー表示部117の表示が復活するようにされる。
【0086】
なお、画像信号処理部110から、ユーザの選択に応じて、HD信号SHDoまたはHD信号SHDnを出力するのではなく、「画質確認」の項目が選択されるとき、所定時間、例えば画面の左半分に対応してHD信号SHDoを出力し、右半分に対応してHD信号SHDnを出力するようにしてもよい。この場合、ディスプレイ部111の画面の左半分にはHD信号SHDoによる画像が表示され、その右半分にはHD信号SHDnによる画像が表示され、ユーザは同一画面上で、双方の画像の画質を比較できる。
【0087】
▲4▼次に、ユーザが、メニュー表示部117の「位置記録」の項目を選択した場合について説明する。ユーザは、移動キー203を使用して、“OK”または“NG”を選択する。例えば、デフォルトは“NG”である。選択された側は、例えば枠で囲まれた状態となる。
【0088】
“NG”が選択された状態では、システムコントローラ101内のメモリに記憶されている設定値ho,voは既存のままとなる(ステップST53,56,57)。これに対して、“OK”が選択されると、システムコントローラ101内のメモリに、既存の設定値ho,voに代わって、新たな設定値hn,vnを、設定値ho,voとして記憶する(ステップST53,56,58)。
【0089】
なお、このように、既存の設定値ho,voに代わって新たな設定値hn,vnを設定値ho,voとしてメモリに記憶する場合、過去の一定数の設定値ho,voを履歴としてシステムコントローラ101内のメモリに残しておくようにしてもよい。このように履歴を残しておくことで、それら過去の一定数の設定値ho,voから、ユーザが任意の設定値ho,voを選択して使用することが可能となる。
【0090】
▲5▼次に、ユーザが、メニュー表示部117の「終了」の項目を選択した場合について説明する。この場合、設定モードを解除してもとの状態に戻る(ステップST59,60,61)。
【0091】
なお、上述したユーザインタフェース例では、ユーザはリモコン送信機200のジョイスティック202を操作してh,vを変更するものを示したが、例えばリモコン送信機200にジャイロ等を組み込み、このリモコン送信機200の物理的な移動情報を使用して、h,vを変更するようにしてもよい。また、例えばテレビ受信機100のシステムコントローラ101にマウスを接続し、このマウスのクリック動作等でh,vを変更するようにしてもよい。また例えば、リモコン送信機200に、h,vを変更するためのアップキーやダウンキー、あるいはジョグダイヤル等の回転摘みを備えていてもよい。
【0092】
また、図4、図8のユーザインタフェース例では、新たな設定値hn,vnを一個としたものであるが、パラメータh,vの変更、確定の処理を繰り返し行って、複数個の新たな設定値hn,vnをシステムコントローラ101のメモリに記憶しておき、画質確認時に“新”の画像を複数個提示できるようにし、最終的に設定すべきパラメータh,vの選択範囲を広げるようにしてもよい。
【0093】
また、図4、図8のユーザインタフェース例では、変更前後の各パラメータ(ho,voとhn,vn)のみを記憶しておくものを示したが、併せて各パラメータを使用して生成されたHD信号を所定の記録媒体に記録しておいてもよい。その場合、画質を確認するに当たっては(例えば図5のステップST13〜15)、HD信号の生成処理をすることなく、各パラメータに対応したHD信号を読み出して使用することができる。
【0094】
次に、画像信号処理部110の詳細を説明する。この画像信号処理部110は、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有している。
【0095】
第1のタップ選択回路121は、予測に使用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路122は、SD画素データのレベル分布パターンに対応するクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するクラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と称する)のデータを選択的に取り出すものである。なお、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素データを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動き情報が含まれることになる。
【0096】
また、画像信号処理部110は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検出回路124を有している。
【0097】
空間クラス検出回路124では、例えば、各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデータに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラス検出回路124からは、各SD画素データに対応した圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力される。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)によって、データ圧縮が行われる。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDPCM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用いてもよい。
【0098】
本来、ADRCは、VTR(Video Tape Recorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値をMAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデータのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データkiに対して、(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コードqiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=1〜Naである。
【0099】
qi=[(ki−MIN+0.5).2P/DR] ・・・(1)
【0100】
また、画像信号処理部110は、第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0101】
この動きクラス検出回路125では、第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niからフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123で、例えばクラスタップのデータとして、6個のSD画素データm1〜m6と、その1フレーム前の6個のSD画素データn1〜n6が取り出されるとき、(2)式におけるNbは6である。
【0102】
【数1】
Figure 0004662099
【0103】
そして、動きクラス検出回路125では、上述したように算出された平均値AVが1個または複数個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MVが得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのときはMV=3とされる。
【0104】
また、画像信号処理部110は、空間クラス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラス合成回路126を有している。
【0105】
このクラス合成回路126では、(3)式によって、クラスコードCLの演算が行われる。なお、(3)式において、Naは空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の個数、PはADRCにおける再量子化ビット数を示している。
【0106】
【数2】
Figure 0004662099
【0107】
また、画像信号処理部110は、係数メモリ134を有している。この係数メモリ134は、後述する推定予測演算回路127で使用される推定式の係数データを、クラス毎に、格納するものである。この係数データは、SD信号(525i信号)を、HD信号(1050i信号)に変換するための情報である。係数メモリ134には上述したクラス合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ134からはクラスコードCLに対応した係数データが読み出され、推定予測演算回路127に供給されることとなる。
【0108】
また、画像信号処理部110は、情報メモリバンク135を有している。この情報メモリバンクには、各クラスの係数種データが予め蓄えられている。この係数種データは、上述した係数メモリ134に格納するための係数データを生成するための生成式の係数データである。
【0109】
後述する推定予測演算回路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134より読み出される係数データWiとから、(4)式の推定式によって、作成すべきHD画素データyが演算される。第1のタップ選択回路121で選択される予測タップが10個であるとき、(4)式におけるnは10となる。
【0110】
【数3】
Figure 0004662099
【0111】
そして、この推定式の係数データWi(i=1〜n)は、(5)式に示すように、水平、垂直の解像度を示すパラメータh,vを含む生成式によって生成される。情報メモリバンク135には、この生成式の係数データである係数種データw10〜wn9が、クラス毎に、記憶されている。この係数種データの生成方法については後述する。
【0112】
【数4】
Figure 0004662099
【0113】
また、画像信号処理部110は、各クラスの係数種データおよびパラメータh,vの値を用い、(5)式によって、クラス毎に、パラメータh,vの値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を生成する係数生成回路136を有している。この係数生成回路136には、情報メモリバンク135から、上述した各クラスの係数種データがロードされる。また、この係数生成回路136には、システムコントローラ101より、パラメータh,vの値が供給される。
【0114】
ここで、システムコントローラ101より係数生成回路136に供給されるパラメータh,vの値は、上述の設定モードで画質確認を行う際には、既存の設定値ho,voや新たな設定値hn,vnであり、設定モードが解除されている状態では、設定値ho,voである。この係数生成回路136で生成される各クラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数メモリ134に格納される。
【0115】
また、画像信号処理部110は、係数生成回路136で生成される各クラスの係数データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数Sを、(6)式によって、演算する正規化係数生成回路137と、ここで生成された正規化係数Sを、クラス毎に格納する正規化係数メモリ138を有している。正規化係数メモリ138には上述したクラス合成回路126より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この正規化係数メモリ138からはクラスコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、後述する正規化演算回路128に供給されることとなる。
【0116】
【数5】
Figure 0004662099
【0117】
また、画像信号処理部110は、第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134より読み出される係数データWiとから、作成すべきHD信号の画素(注目画素)のデータを演算する推定予測演算回路127を有している。
【0118】
上述したように、SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、SD信号の1画素に対してHD信号の4画素を得る必要があることから、この推定予測演算回路127では、HD信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素データが生成される。すなわち、この推定予測演算回路127には、第1のタップ選択回路121より単位画素ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップのデータxiと、係数メモリ134よりその単位画素ブロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータy1〜y4は、それぞれ個別に上述した(4)式の推定式で演算される。
【0119】
また、画像信号処理部110は、推定予測演算回路127より順次出力される4画素のデータy1〜y4を、正規化係数メモリ138より読み出され、それぞれの演算に使用された係数データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する正規化演算回路128を有している。上述せずも、係数生成回路136で係数種データより生成式によって推定式の係数データWiを求めるものであるが、生成される係数データは丸め誤差を含み、係数データWi(i=1〜n)の総和が1.0になることは保証されない。そのため、推定予測演算回路127で演算される各画素のデータy1〜y4は、丸め誤差によってレベル変動したものとなる。上述したように、正規化演算回路128で正規化することで、その変動を除去できる。
【0120】
また、画像信号処理部110は、正規化演算回路128で正規化されて順次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′〜y4′を線順次化して1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路129を有している。
【0121】
次に、画像信号処理部110の動作を説明する。
【0122】
バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路122で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路124に供給される。この空間クラス検出回路124では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0123】
また、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路125に供給される。この動きクラス検出回路125では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0124】
この動き情報MVと上述した再量子化コードqiはクラス合成回路126に供給される。このクラス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参照)。そして、このクラスコードCLは、係数メモリ134および正規化係数メモリ138に読み出しアドレス情報として供給される。
【0125】
係数メモリ134には、パラメータh,vの値に対応した各クラスの推定式の係数データWi(i=1〜n)が係数生成回路136で生成されて格納される。また、正規化係数メモリ138には、上述したように係数生成回路136で生成された各クラスの係数データWi(i=1〜n)に対応した正規化係数Sが正規化係数演算部137で生成されて格納される。
【0126】
係数メモリ134に上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給されることで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対応した係数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に供給される。また、バッファメモリ109に記憶されているSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第1のタップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiは推定予測演算回路127に供給される。
【0127】
推定予測演算回路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134より読み出される4画素分の係数データWiとから、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)のデータy1〜y4が同時的に演算される((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路127より順次出力されるHD信号を構成する単位画素ブロック内の4画素のデータy1〜y4は正規化演算回路128に供給される。
【0128】
正規化係数メモリ138には上述したようにクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この正規化係数メモリ138からはクラスコードCLに対応した正規化係数S、つまり推定予測演算回路127より出力されるHD画素データy1〜y4の演算に使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読み出されて正規化演算回路128に供給される。この正規化演算回路128では、推定予測演算回路127より出力されるHD画素データy1〜y4がそれぞれ対応する正規化係数Sで除算されて正規化される。これにより、係数種データを用いて生成式((5)式参照)で推定式((4)式参照)の係数データを求める際の丸め誤差によるデータy1〜y4のレベル変動が除去される。
【0129】
このように正規化演算回路128で正規化されて順次出力される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′〜y4′は後処理回路129に供給される。この後処理回路129では、正規化演算回路128より順次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータy1′〜y4′が線順次化され、1050i信号のフォーマットで出力される。つまり、この後処理回路129からは、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0130】
以上説明したように、図3に示すテレビ受信機100においては、係数生成回路136で、情報メモリバンク135よりロードされる係数種データを用いて、クラス毎に、パラメータh,vの設定値ho,voに対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)が生成され、これが係数メモリ134に格納される。そして、この係数メモリ134より、クラスコードCLに対応して読み出される係数データWi(i=1〜n)を用いて推定予測演算回路127でHD画素データyが演算される。したがって、ユーザは、上述した設定モードにおいて、パラメータh,vの値を設定することで、HD信号によって得られる画像の水平および垂直の画質を任意に調整できる。
【0131】
また、ユーザは、パラメータh,vの設定を行う際に、変更前後の各パラメータ(ho,voとhn,vn)の値に対応したHD信号による画像の画質を比較し、自分好みの画質を選択して、最終的なパラメータh,vの設定値ho,voを決定でき、ユーザは解像度の調整を効率的に行うことができる。
【0132】
なお、図3に示すテレビ受信機100では、係数データWi(i=1〜n)を(5)式を使用して生成したものであるが、他の次数の異なった多項式や、他の関数で表現される式を使用することもできる。
【0133】
また、図3に示すテレビ受信機100では、HD信号を生成する際の推定式として線形一次方程式を使用したものを挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば推定式として高次方程式を使用するものであってもよい。
【0134】
また、図3に示すテレビ受信機100では、SD信号(525i信号)をHD信号(1050i信号)に変換する例を示したが、この発明はそれに限定されるものでなく、推定式を使用して第1の画像信号を第2の画像信号に変換するその他の場合にも同様に適用できることは勿論である。
【0135】
次に、図3に示すテレビ受信機100の情報メモリバンク135に記憶されている係数種データについて説明する。
【0136】
上述したように、情報メモリバンク135には、係数種データが、クラス毎に記憶されている。この係数種データは、予め学習によって生成されたものである。
【0137】
まず、この係数種データの生成方法の一例について説明する。ここでは、(5)式の生成式における係数データである係数種データw10〜wn9を求める例を示すものとする。
【0138】
ここで、以下の説明のため、(7)式のように、ti(i=0〜9)を定義する。
【0139】
0=1,t1=v,t2=h,t3=v2,t4=vh,t5=h2
6=v3,t7=v2h,t8=vh2,t9=h3
・・・(7)
【0140】
この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のように書き換えられる。
【0141】
【数6】
Figure 0004662099
【0142】
最終的に、学習によって未定係数wxyを求める。すなわち、クラス毎に、複数のSD画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、(4)式および(5)式を用いて、Eは(9)式で表される。ここで、xikはSD画像のi番目の予測タップ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応するk番目のHD画像の画素データを表している。
【0143】
【数7】
Figure 0004662099
【0144】
最小二乗法による解法では、(9)式のwxyによる偏微分が0になるようなwxyを求める。これは、(10)式で示される。
【0145】
【数8】
Figure 0004662099
【0146】
以下、(11)式、(12)式のように、Xipjq、Yipを定義すると、(10)式は、行列を用いて(13)式のように書き換えられる。
【0147】
【数9】
Figure 0004662099
【0148】
【数10】
Figure 0004662099
【0149】
この方程式は一般に正規方程式と呼ばれている。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等を用いて、wxyについて解かれ、係数種データが算出される。
【0150】
図10は、上述した係数種データの生成方法の概念を示している。HD信号から複数のSD信号を生成する。例えば、HD信号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの水平帯域と垂直帯域を可変するパラメータh,vの値をそれぞれ9段階に可変して、合計81種類のSD信号を生成している。このようにして生成した複数のSD信号とHD信号との間で学習を行って係数種データを生成する。
【0151】
図11は、上述した概念で係数種データを生成する係数種データ生成装置150の構成を示している。
【0152】
この係数種データ生成装置150は、教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力される入力端子151と、このHD信号に対して水平および垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信号(525i信号)を得るSD信号生成回路152とを有している。
【0153】
このSD信号生成回路152には、パラメータh,vが制御信号として供給される。このパラメータh,vに対応して、HD信号からSD信号を生成する際に使用するフィルタの水平帯域と垂直帯域とが可変される。ここで、フィルタの詳細について、いくつかの例を示す。
【0154】
例えば、フィルタを、水平帯域を制限する帯域フィルタと垂直帯域を制限する帯域フィルタとから構成することが考えられる。この場合、図12に示すように、パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周波数特性を設計し、逆フーリエ変換をすることにより、パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周波数特性を持つ1次元フィルタを得ることができる。
【0155】
また例えば、フィルタを、水平帯域を制限する1次元ガウシアンフィルタと垂直帯域を制限する1次元ガウシアンフィルタとから構成することが考えられる。この1次元ガウシアンフィルタは(14)式で示される。この場合、パラメータhまたはvの段階的な値に対応して標準偏差σの値を段階的に変えることにより、パラメータhまたはvの段階的な値に対応した周波数特性を持つ1次元ガウシアンフィルタを得ることができる。
【0156】
【数11】
Figure 0004662099
【0157】
また例えば、フィルタを、パラメータh,vの両方で水平および垂直の周波数特性が決まる2次元フィルタF(h,v)で構成することが考えられる。この2次元フィルタの生成方法は、上述した1次元フィルタと同様に、パラメータh,vの段階的な値に対応した2次元周波数特性を設計し、2次元の逆フーリエ変換をすることにより、パラメータh,vの段階的な値に対応した2次元周波数特性を持つ2次元フィルタを得ることができる。
【0158】
また、係数種データ生成装置150は、SD信号生成回路152より出力されるSD信号(525i信号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路153〜155を有している。これら第1〜第3のタップ選択回路153〜155は、上述した画像信号処理部110の第1〜第3のタップ選択回路121〜123と同様に構成される。
【0159】
また、係数種データ生成装置150は、第2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検出回路157を有している。この空間クラス検出回路157は、上述した画像信号処理部110の空間クラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラス検出回路157からは、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間クラスを示すクラス情報として出力される。
【0160】
また、係数種データ生成装置150は、第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有している。この動きクラス検出回路158は、上述した画像信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に構成される。この動きクラス検出回路158では、第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラスが検出される。
【0161】
また、係数種データ生成装置150は、空間クラス検出回路157より出力される空間クラスのクラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路158より出力される動きクラスのクラス情報MVに基づき、HD信号(525p信号または1050i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るためのクラス合成回路159を有している。このクラス合成回路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合成回路126と同様に構成される。
【0162】
また、係数種データ生成装置150は、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLと、パラメータh,vとから、各クラス毎に、係数種データw10〜wn9を得るための正規方程式((13)式参照)を生成する正規方程式生成部160を有している。
【0163】
この場合、一個のHD画素データyとそれに対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせで学習データが生成されるが、SD信号生成回路152へのパラメータh,vが順次変更されていって水平および垂直の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されていき、これにより正規方程式生成部160では多くの学習データが登録された正規方程式が生成される。
【0164】
ここで、HD信号と、そのHD信号から帯域が狭いフィルタを作用させて生成したSD信号との間で学習して算出した係数種データは、解像度の高いHD信号を得るためのものとなる。逆に、HD信号と、そのHD信号から帯域が広いフィルタを作用させて生成したSD信号との間で学習して算出した係数種データは解像度の低いHD信号を得るためのものとなる。上述したように複数のSD信号を順次生成して学習データを登録することで、連続した解像度のHD信号を得るための係数種データを求めることが可能となる。
【0165】
なお、図示せずも、第1のタップ選択回路153の前段に時間合わせ用の遅延回路を配置することで、この第1のタップ選択回路153から正規方程式生成部160に供給されるSD画素データxiのタイミング合わせを行うことができる。
【0166】
また、係数種データ生成装置150は、正規方程式生成部160でクラス毎に生成された正規方程式のデータが供給され、クラス毎に正規方程式を解いて、各クラスの係数種データw10〜wn9を求める係数種データ決定部161と、この求められた係数種データw10〜wn9を記憶する係数種メモリ162とを有している。係数種データ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法などによって解かれて、係数データw10〜wn9が求められる。
【0167】
図11に示す係数種データ生成装置150の動作を説明する。入力端子151には教師信号としてのHD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのHD信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号(525i信号)が生成される。この場合、SD信号生成回路152にはパラメータh,vが制御信号として供給され、水平および垂直の帯域が段階的に変化した複数のSD信号が順次生成されていく。
【0168】
このSD信号(525i信号)より、第2のタップ選択回路154で、HD信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間クラス検出回路157に供給される。この空間クラス検出回路157では、空間クラスタップのデータとしての各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コードqiが得られる((1)式参照)。
【0169】
また、SD信号生成回路152で生成されたSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動きクラス検出回路158に供給される。この動きクラス検出回路158では、動きクラスタップのデータとしての各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0170】
この動き情報MVと上述した再量子化コードqiはクラス合成回路159に供給される。このクラス合成回路159では、これら動き情報MVと再量子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLが得られる((3)式参照)。
【0171】
また、SD信号生成回路152で生成されるSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。そして、入力端子151に供給されるHD信号より得られる注目画素データとしての各HD画素データyと、この各HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラス合成回路159より出力されるクラスコードCLと、パラメータh,vとから、正規方程式生成部160では、クラス毎に、係数種データw10〜wn9を生成するための正規方程式((13)式参照)が生成される。
【0172】
そして、係数種データ決定部161でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数種データw10〜wn9が求められ、その係数種データw10〜wn9はクラス別にアドレス分割された係数種メモリ162に記憶される。
【0173】
正規方程式生成部160で、HD画素データyとそれに対応するn個の予測タップ画素データとの組み合わせで生成される学習データを、HD画素データyが奇数、偶数のいずれのHD信号のものか、さらにはそのHD信号を構成する上述した2×2の単位画素ブロック内の4画素のいずれであるかの情報によって分別することで、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおけるHD信号(1050i信号)を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素に対応した係数種データw10〜wn9を求めるための正規方程式((13)式参照)を個別に生成できる。
【0174】
これにより、係数種データ決定部161では、奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおけるHD信号(1050i信号)を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素に対応した係数種データw10〜wn9を求めることができ、係数種メモリ162に記憶できる。
【0175】
なお、図3の画像信号処理部110では、水平、垂直の解像度を任意に調整し得るものを示したが、解像度とノイズ抑圧度を調整し得るものも同様に構成することができる。この場合、ユーザは、解像度を示すパラメータrおよびノイズ抑圧度(ノイズ低減度)を示すパラメータzの値を、図4あるいは図8に示すようなユーザインタフェースによって設定する。図13は、リモコン送信機200の表示部201またはテレビ受信機100のディスプレイ部111に表示される設定表示部115を示している。
【0176】
この場合、係数データWi(i=1〜n)を生成する生成式として、例えば、(15)式等を使用でき、さらに次数の異なった多項式や、他の関数で表現される式でも実現可能である。
【0177】
【数12】
Figure 0004662099
【0178】
このようにパラメータr,zを含む生成式の係数データである係数種データは、上述したパラメータh,vを含む生成式の係数データである係数種データを生成する場合と同様に、図11に示す係数種データ生成装置150により生成できる。その場合、SD信号生成回路152には、パラメータr,zが制御信号として供給され、このパラメータr,zの値に対応して、HD信号からSD信号を生成する際に、SD信号の水平、垂直の帯域と、SD信号に対するノイズ付加状態とが段階的に可変される。
【0179】
図14は、パラメータr,zの値に対応したSD信号の生成例を示している。この例では、パラメータr,zはそれぞれ9段階に可変され、合計81種類のSD信号が生成される。なお、パラメータr,zを9段階よりもさらに多くの段階に可変するようにしてもよい。その場合には、算出される係数種データの精度は良くなるが、計算量は増えることとなる。
【0180】
ここで、パラメータzの値に対応したノイズ付加方法の詳細について、いくつかの例を示す。
【0181】
例えば、図15Aに示すように、SD信号に振幅レベルを段階的に変化させたノイズ信号を加えて、段階的にノイズレベルが変化するSD信号を生成する。
【0182】
また例えば、図15Bに示すように、SD信号に一定振幅レベルのノイズ信号を加えるが、加える画面領域を段階的に可変する。
【0183】
さらに例えば、図15Cに示すように、SD信号(1画面分)として、ノイズが含まれていないものと、ノイズが含まれているものとを用意する。そして、正規方程式を生成する際に、それぞれのSD信号に対して複数回の学習を行う。
【0184】
例えば、「ノイズ0」ではノイズなしのSD信号に対して100回の学習を行い、「ノイズi」ではノイズなしのSD信号に対して30回の学習を行うと共にノイズありのSD信号に対して70回の学習を行う。この場合、「ノイズi」の方がノイズ抑圧度が高い係数種データを算出する学習系になる。このように、ノイズなしとノイズありのSD信号に対する学習回数を段階的に変化させて学習を行うことにより、連続したノイズ抑圧度を得るための係数種データを得ることができる。
【0185】
また、図3の画像信号処理部110では、水平、垂直の解像度を調整し得るものを示したが、水平、垂直の解像度とノイズ抑圧度とを調整し得るものも同様に構成することができる。この場合、ユーザは、水平、垂直の解像度を示すパラメータh,vとノイズ抑圧度を示すパラメータzの値を、図4あるいは図8に示すようなユーザインタフェースによって設定する。
【0186】
図16は、リモコン送信機200の表示部201またはテレビ受信機100のディスプレイ部111に表示される設定表示部115を示している。ここで、パラメータh,vはジョイスティック202の左右、上下の方向の動きで変更でき、さらにパラメータzはジョイスティック202の斜め方向の動きで変更できる。
【0187】
この場合、係数データWi(i=1〜n)を生成する生成式として、例えば、(16)式等を使用でき、さらに次数の異なった多項式や、他の関数で表現される式でも実現可能である。
【0188】
【数13】
Figure 0004662099
【0189】
このようにパラメータh,v,zを含む生成式の係数データである係数種データは、上述したパラメータh,vを含む生成式の係数データである係数種データを生成する場合と同様に、図11に示す係数種データ生成装置150により生成できる。その場合、SD信号生成回路152には、パラメータh,v,zが制御信号として供給され、このパラメータh,v,zの値に対応して、HD信号からSD信号を生成する際に、SD信号の水平、垂直の帯域と、SD信号に対するノイズ付加状態とが段階的に可変される。
【0190】
図17は、パラメータh,v,zの値に対応したSD信号の生成例を示している。この例では、パラメータh,v,zはそれぞれ9段階に可変され、合計729種類のSD信号が生成される。なお、パラメータh,v,zを9段階よりもさらに多くの段階に可変するようにしてもよい。その場合には、算出される係数種データの精度は良くなるが、計算量は増えることとなる。
【0191】
また、上述実地の形態においては、情報信号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、この発明を同様に適用することができる。音声信号の場合には、イコライズ調整、サラウンド調整、さらには周波数帯域(解像度)と歪率(ノイズ抑圧度)の調整等の音質調整をユーザは効率的に行うことができる。
【0192】
【発明の効果】
この発明によれば、変更前後の各調整パラメータの値を記録媒体に記録しておき、あるいは当該各調整パラメータの値とその値を使用した処理により信号処理部から得られる情報信号とを対にして記録媒体に記録しておき、この記録情報に基づいて各調整パラメータの値を使用した処理で信号処理部から得られる各情報信号を出力してユーザが各情報信号による出力の質を比較可能とし、ユーザによって選択された一の情報信号に対応した調整パラメータの値に基づいて処理をするように信号処理部を設定するものであり、ユーザは、情報信号による出力の質の調整を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】画質調整モード時の制御動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示すブロック図である。
【図4】水平、垂直の解像度を示すパラメータh,vの値を設定するためのユーザインタフェース例を示す図である。
【図5】パラメータh,vの設定動作を示すフローチャートである。
【図6】画質確認の選択を説明するための図である。
【図7】位置記録の選択を説明するための図である。
【図8】パラメータh,vの値を設定するための他のユーザインタフェース例を示す図である。
【図9】パラメータh,vの他の設定動作を示すフローチャートである。
【図10】係数種データの生成方法の概念を示す図である。
【図11】係数種データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図12】帯域フィルタの周波数特性の一例を示す図である。
【図13】解像度を示すパラメータrとノイズ抑圧度を示すパラメータzの設定を行うための設定表示部を示す図である。
【図14】SD信号(パラメータr,z)の生成例を示す図である。
【図15】ノイズ付加方法を説明するための図である。
【図16】水平、垂直の解像度を示すパラメータh,vとノイズ抑圧度を示すパラメータzの設定を行うための設定表示部を示す図である。
【図17】SD信号(パラメータh,v,z)の生成例を示す図である。
【図18】525i信号と1050i信号の画素位置関係を説明するための図である。
【符号の説明】
100・・・テレビ受信機、101・・・システムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、106・・・チューナ、110・・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、112・・・OSD回路、115・・・設定表示部、116・・・アイコン、117・・・メニュー表示部、121・・・第1のタップ選択回路、122・・・第2のタップ選択回路、123・・・第3のタップ選択回路、124・・・空間クラス検出回路、125・・・動きクラス検出回路、126・・・クラス合成回路、127・・・推定予測演算回路、128・・・正規化回路、129・・・後処理回路、134・・・係数メモリ、135・・・情報メモリバンク、136・・・係数生成回路、137・・・正規化係数演算部、138・・・正規化係数メモリ、200・・・リモコン送信機、201・・・表示部、202・・・ジョイスティック、203・・・移動キー、204・・・動作スイッチ、300・・・テレビ受信機、301・・・システムコントローラ、302・・・キー操作部、303・・・受信アンテナ、304・・・チューナ、305・・・信号処理部、306・・・ディスプレイ部、307・・・OSD回路、309・・・ハードディスクドライブ

Claims (8)

  1. 入力される第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理手段と、
    上記信号処理手段より出力される上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値を変更するパラメータ変更手段と、
    上記パラメータ変更手段によって変更される前および後の各調整パラメータの値と、それぞれの値に基づいて上記信号処理手段で生成される上記第2の情報信号とを対にして記録する記録手段と、
    上記パラメータ変更手段による調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段により調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、上記記録手段に記録された上記各調整パラメータに対応した各第2の情報信号を読み出して、時分割的に順次出力する第1の制御手段と、
    上記記録手段より読み出されて、時分割的に順次出力される各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号を選択する選択信号が入力される信号入力手段と、
    上記選択信号で選択された上記一の第2の情報信号と対にして上記記録手段に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように上記信号処理手段を設定する第2の制御手段と
    を備え
    上記パラメータ変更手段は、上記判定手段により調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、上記信号処理手段より出力される上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更し、
    上記記録手段は、上記パラメータ変更手段によってさらに変更される後の各調整パラメータの値と、その値に基づいて上記信号処理手段で生成される上記第2の情報信号とを対にして順次記録する
    ことを特徴とする情報信号処理装置。
  2. 上記記録手段は、1個の前の調整パラメータの値および1または複数個の後の調整パラメータの値と、上記第2の情報信号とを対にして記録している
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報信号処理装置。
  3. 上記情報信号は画像信号であり、
    上記第1の制御手段は、上記各第2の情報信号のそれぞれの画像にユーザの選択操作を支援するための情報を重畳させて表示する、該各第2の情報信号の合成信号を出力するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報信号処理装置。
  4. 入力される第1の情報信号を信号処理部で処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理装置における、上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの設定方法であって、
    上記調整パラメータの値を変更するステップと、
    変更される前および後の各調整パラメータの値と、それぞれの値に基づいて上記信号処理部で処理して生成された上記第2の情報信号とを対にして記録媒体に記録するステップと、
    調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定するステップと、
    調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更するステップと、
    さらに変更される後の各調整パラメータの値と、その値に基づいて生成される上記第2の情報信号とを対にして記録媒体に順次記録するステップと、
    調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、上記記録媒体に記録された上記各調整パラメータに対応した各第2の情報信号を読み出して、時分割的に順次出力するステップと、
    時分割的に順次出力される上記各第2の情報信号のうち選択された一の第2の情報信号と対にして上記記録媒体に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように上記信号処理部を設定するステップと
    を備えることを特徴とする情報信号処理装置における調整パラメータの設定方法。
  5. 入力される第1の情報信号を処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理手段と、
    上記信号処理手段より出力される上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値を変更するパラメータ変更手段と、
    上記パラメータ変更手段によって変更される前および後の各調整パラメータの値を記録しておく記録手段と、
    上記パラメータ変更手段による調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段により調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、上記記録手段に記録された上記各調整パラメータを読み出し、上記信号処理手段より上記各調整パラメータの値に基づいて処理された各第2の情報信号を、時分割的に順次出力するように制御する第1の制御手段と、
    上記信号処理手段より時分割的に順次出力される上記各第2の情報信号のうち一の第2の情報信号を選択する選択信号が入力される信号入力手段と、
    上記選択信号で選択された上記一の第2の情報信号に対応して上記記録手段に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように上記信号処理手段を設定する第2の制御手段と
    を備え
    上記パラメータ変更手段は、上記判定手段により調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、上記信号処理手段より出力される上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更し、
    上記記録手段は、上記パラメータ変更手段によってさらに変更される後の各調整パラメータの値を順次記録する
    ことを特徴とする情報信号処理装置。
  6. 上記記録手段は、1個の前の調整パラメータの値および1または複数個の後の調整パラメータの値を記録している
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報信号処理装置。
  7. 上記情報信号は画像信号であり、
    上記第1の制御手段は、上記各第2の情報信号のそれぞれの画像を分割画面にユーザの選択操作を支援するための情報を重畳させて表示する、該各第2の情報信号の合成信号を出力するように制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報信号処理装置。
  8. 入力される第1の情報信号を信号処理部で処理して第2の情報信号を生成し該第2の情報信号を出力する信号処理装置における、上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの設定方法であって、
    上記調整パラメータの値を変更するステップと、
    変更される前および後の各調整パラメータの値を記録媒体に記録するステップと、
    調整パラメータの値の変更を続行するか否かを判定するステップと、
    調整パラメータの値の変更を続行すると判定された場合、上記第2の情報信号による出力の質を決める調整パラメータの値をさらに変更するステップと、
    さらに変更される後の各調整パラメータの値を記録媒体に順次記録するステップと、
    調整パラメータの値の変更を終了すると判定された場合、上記記録媒体に記録された上記各調整パラメータを読み出し、信号処理部より上記各調整パラメータの値に基づいて処理された各第2の情報信号を、時分割的に順次出力するように制御するステップと、
    時分割的に順次出力される上記各第2の情報信号のうち選択された一の第2の情報信号に対応して上記記録媒体に記録されている調整パラメータの値に基づいて処理をするように上記信号処理部を設定するステップと
    を備えることを特徴とする情報信号処理装置における調整パラメータの設定方法。
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