JP2003299096A - 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置および画像表示装置、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置および画像表示装置、それに使用される係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体

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JP2003299096A JP2002095625A JP2002095625A JP2003299096A JP 2003299096 A JP2003299096 A JP 2003299096A JP 2002095625 A JP2002095625 A JP 2002095625A JP 2002095625 A JP2002095625 A JP 2002095625A JP 2003299096 A JP2003299096 A JP 2003299096A
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哲二郎 近藤
Tsutomu Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】符号化デジタル情報信号あるいはそれを復号化
して得られたデジタル情報信号である第1の情報信号を
第2の情報信号に変換する際に、第2の情報信号によっ
て得られる出力の特定の質のみを入力パラメータの値を
変更して段階的に調整可能とする。 【解決手段】画像信号Vbにおける注目位置の画素デー
タが属するクラスを示すコードCLを得る。バンク12
8には、各クラスの係数種データが格納されている。こ
の係数種データは、MPEG2ストリームをパラメータ
のpの値に応じて処理して得られた生徒信号に基づいて
予め生成される。係数生成回路129は、各クラスの係
数種データと、パラメータpの値とに基づいて、各クラ
スにおける推定式の係数データを生成する。演算回路1
27で、予測タップの画素データxiと、メモリ126
よりコードCLで読み出された係数データWiを用い、
推定式によって画像信号Vbの注目位置の画素データを
求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報信号処理装
置、情報信号処理方法および画像表示装置、それに使用
される係数種データの生成装置および生成方法、係数デ
ータの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行す
るためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【0002】詳しくは、符号化されたデジタル情報信号
あるいはそれを復号化して得られたデジタル情報信号で
ある第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に、
第2の情報信号における注目位置の情報データを入力パ
ラメータの値に対応して生成し、その場合上記符号化さ
れたデジタル情報信号と同様に符号化されたデジタル情
報信号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号
に基づいて予め生成された所定データを用いて、第2の
情報信号における注目位置の情報データを生成すること
によって、第2の情報信号によって得られる出力の特定
の質のみを入力パラメータの値を変更して段階的に調整
できるようにした情報信号処理装置等に係るものであ
る。
【0003】
【従来の技術】画像信号の圧縮符号化方式のひとつとし
てMPEG2(Moving Picture Expert Group phase
2) による符号化方式が用いられている。MPEG2に
よる送受信または記録再生システムでは、画像信号に対
してMPEG2による圧縮符号化処理を施して送信また
は記録し、また、受信または再生した画像信号に対し
て、MPEG2による圧縮符号化処理に対応する伸長復
号化を施すことにより、元の画像信号を復元する。
【0004】MPEG2による符号化処理では、符号化
処理に汎用性を持たせ、また、符号化による圧縮効率を
向上させるために、符号化された画像データと共に、復
号化処理用の付加情報を伝送している。付加情報は、M
PEG2のストリーム中のヘッダ中に挿入され、復号化
装置に対して伝送される。
【0005】MPEGに限らず、復号化によって得られ
る画像信号の特性は、適用される符号化復号化方式によ
って大きく異なる。例えば輝度信号、色差信号、三原色
信号などの信号種類に応じてその物理的な特性(周波数
特性等)が大きく相違する。この相違が符号化復号化処
理を経た復号信号にも残ることになる。また、一般的に
画像の符号化復号化処理では、時空間の間引き処理を導
入することによって、符号化の対象となる画素数を低減
することが多い。間引き方法によって、画像の時空間解
像度の特性が大きく相違する。さらに、時空間解像度特
性の相違が小さい場合においても、符号化における圧縮
率(伝送レート)の条件によってS/N、符号化歪み量
などの画質特性が大きく異なる。
【0006】本出願人は、先に、クラス分類適応処理を
提案している(特開平8−51599号参照)。これ
は、予め、学習処理において、実際の画像信号(教師信
号および生徒信号)を使用して予測係数をクラス毎に求
め、蓄積しておき、実際の画像変換処理では、入力画像
信号からクラスを求め、クラスに対応する予測係数と入
力画像信号の複数の画素値との予測演算によって、出力
画素値を求めるものである。クラスは、作成する画素の
空間的、時間的近傍の画素値の分布、波形に対応して決
定される。実際の画像信号を使用して予測係数を演算
し、またクラス毎に予測係数を演算することによって、
単なる補間フィルタの処理と比較して、入力画像信号以
上の解像度を創造することができる。
【0007】上述のクラス分類適応処理では、出力画像
信号によって得られる画像の解像度は固定されており、
従来のコントラストやシャープネス等の調整のように、
画像内容等に応じて、ユーザの好みの解像度とすること
ができなかった。そこで、本出願人は、さらに、ユーザ
が入力パラメータ値を変更して解像度を任意に調整し得
るものを提案した(特開2001−238185号、特
願2000−348730号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、MPEG2の
ストリームを復号化して得られたデジタル画像信号を入
力画像信号としてクラス分類適用処理を施し、解像度、
ブロック歪、モスキート歪、ノイズ除去度等を、入力パ
ラメータ値を変更して任意に調整することが考えられ
る。この場合に、解像度、ブロック歪、モスキート歪、
ノイズ除去度等のうち、特定の質のみを入力パラメータ
の値を変更して段階的に調整できれば便利である。
【0009】この発明の目的は、符号化されたデジタル
情報信号あるいはそれを復号化して得られたデジタル情
報信号である第1の情報信号を第2の情報信号に変換す
る際に、第2の情報信号によって得られる出力の特定の
質のみを入力パラメータの値を変更して段階的に調整し
得る情報信号処理装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る情報信号
処理装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化す
ることによって生成される、複数の情報データからなる
第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情
報信号に変換する情報信号処理装置であって、第1の情
報信号に基づいて、第2の情報信号における注目位置の
周辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第1
のデータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択
された複数の第1の情報データに基づいて、上記注目位
置の情報データが属するクラスを検出するクラス検出手
段と、第2の情報信号によって得られる出力の質を定め
るパラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、
クラス検出手段で検出されたクラスおよびパラメータ入
力手段に入力されたパラメータの値に対応して、上記注
目位置の情報データを生成する情報データ生成手段とを
備え、情報データ生成手段は、上記符号化されたデジタ
ル情報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上
記パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づ
いて予め生成された所定データを用いて、上記注目位置
の情報データを生成するものである。
【0011】また、この発明に係る情報信号処理方法
は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することに
よって生成される、複数の情報データからなる第1の情
報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に
変換する情報信号処理方法であって、第1の情報信号に
基づいて、第2の情報信号における注目位置の周辺に位
置する複数の第1の情報データを選択する第1のステッ
プと、この第1のステップで選択された複数の第1の情
報データに基づいて、上記注目位置の情報データが属す
るクラスを検出する第2のステップと、第2の情報信号
によって得られる出力の質を定めるパラメータの値を取
得する第3のステップと、第2のステップで検出された
クラスおよび上記第2のステップで取得されたパラメー
タの値に対応して、上記注目位置の情報データを生成す
る第4のステップとを備え、第4のステップでは、上記
符号化されたデジタル情報信号と同様に符号化されたデ
ジタル情報信号を上記パラメータの値に応じて処理して
得られた信号に基づいて予め生成された所定データを用
いて、上記注目位置の情報データを生成するものであ
る。
【0012】また、この発明に係るプログラムは、上述
の情報信号処理方法をコンピュータに実行させるための
ものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取
り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものであ
る。
【0013】また、この発明に係る画像信号処理装置
は、符号化されたデジタル画像信号を復号化することに
よって生成される、複数の画素データからなる第1の画
像信号を、複数の画素データからなる第2の画像信号に
変換する画像信号処理装置であって、第1の画像信号に
基づいて、第2の画像信号における注目位置の周辺に位
置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ
選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択された複
数の第1の画素データに基づいて、上記注目位置の画素
データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、第
2の画像信号によって得られる画像の質を定めるパラメ
ータの値が入力されるパラメータ入力手段と、クラス検
出手段で検出されたクラスおよびパラメータ入力手段に
入力されたパラメータの値に対応して、上記注目位置の
画素データを生成する画素データ生成手段とを備え、画
素データ生成手段は、上記符号化されたデジタル画像信
号と同様に符号化されたデジタル画像信号を上記パラメ
ータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて予め
生成された所定データを用いて上記注目位置の画素デー
タを生成するものである。
【0014】また、この発明に係る画像表示装置は、符
号化されたデジタル画像信号を復号化することによって
生成される複数の画素データからなる第1の画像信号が
入力される画像信号入力手段と、この画像信号入力手段
に入力された第1の画像信号を複数の画素データからな
る第2の画像信号に変換して出力する画像信号処理手段
と、この画像信号処理手段より出力される第2の画像信
号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段と
を有してなるものである。この画像信号処理手段は、上
述した画像信号処理装置と同様の構成である。
【0015】この発明において、複数の情報データから
なる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号
を復号化することによって生成されたものである。この
第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号における注
目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが選択
され、その複数の第1の情報データに基づいて、上記注
目位置の情報データが属するクラスが検出される。例え
ば、複数の第1の情報データのレベル分布パターンが検
出され、このレベル分布パターンに基づいて上記注目位
置の情報データが属するクラスが検出される。情報信号
は、例えば画像信号や音声信号である。
【0016】ここで、符号化されたデジタル情報情報信
号に、このデジタル情報信号を復号化する際に用いられ
る付加情報が付加されている場合、上述した複数の第1
の情報データと共にこの付加情報に基づいてクラスを検
出することで、より細かなクラス分けを行うことがで
き、情報データの生成精度を高めることができる。
【0017】パラメータ入力手段には、第2の情報信号
によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入
力される。例えば、符号化されたデジタル情報信号がM
PEG2ストリームであるとき、入力されるパラメータ
の値により、解像度、ブロック歪、モスキートノイズ、
ノイズ抑圧度等が定められる。
【0018】上述したように検出されたクラスおよび入
力されたパラメータの値に対応して、注目位置の情報デ
ータが生成される。この場合、符号化されたデジタル情
報信号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号
に基づいて予め生成された所定データを用いて、注目位
置の情報データが生成される。
【0019】例えば、クラス毎に予め求められた推定式
で用いられる係数データを生成するための生成式におけ
る係数データである、上述所定データとしての係数種デ
ータが予め記憶手段に記憶されており、この係数種デー
タと入力されたパラメータの値とを用いて、検出された
クラスおよび入力されたパラメータの値に対応した推定
式の係数データが発生されると共に、第1の情報信号か
ら第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複
数の第2の情報データが選択され、この係数データと複
数の第2の情報データとから、推定式を用いて、注目位
置の情報データが生成される。
【0020】また例えば、クラスおよびパラメータの値
の組み合わせ毎に予め生成された、上述所定データとし
ての推定式の係数データが記憶手段に記憶されており、
この記憶手段より検出されたクラスおよび入力されたパ
ラメータの値に対応した推定式の係数データが読み出さ
れると共に、第1の情報信号から第2の情報信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データが
選択され、この係数データと複数の第2の情報データと
から、推定式を用いて、上記注目位置の情報データが生
成される。
【0021】また例えば、クラスおよびパラメータの値
の組み合わせ毎に予め生成された、上述所定データとし
ての差分データが記憶手段に記憶されており、この記憶
手段より検出されたクラスおよび入力されたパラメータ
の値に対応した差分データが読み出され、第1の情報信
号を構成する複数の情報データのうち第2の情報信号に
おける注目位置に対応した第2の情報データに、読み出
された差分データが加算されて注目位置の情報データが
生成される。
【0022】また例えば、クラスおよびパラメータの値
の組み合わせ毎に予め生成された、上述所定データとし
ての周波数係数の差分データが記憶手段に記憶されてお
り、この記憶手段より検出されたクラスおよび入力され
たパラメータの値に対応した差分データが読み出され、
第1の情報信号を構成する複数の情報データのうち第2
の情報信号における注目位置に対応した第2の情報デー
タに対して直交変換が行われ、直交変換により得られる
周波数係数に、読み出された差分データが加算され、さ
らにその加算出力に対して逆直交変換が行われて注目位
置の情報データが生成される。
【0023】上述した係数種データ、係数データ、差分
データ、周波数係数の差分データは、例えば、それぞれ
パラメータの複数の値に対応して生成され、第1の情報
信号に対応した複数の生徒信号と、第2の情報信号に対
応した教師信号とを用いて予め生成される。そして例え
ば、生徒信号は、教師信号を符号化して得られたデジタ
ル情報信号を復号化することで得られ、この復号化の過
程でパラメータの値に応じて信号を変化させることで、
当該パラメータの値に対応した生徒信号が得られる。
【0024】例えば、符号化が直交変換(離散コサイン
変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を伴
う符号化である場合には、復号化の過程で、パラメータ
の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
とも周波数係数または逆変換基底のいずれかが変更され
る。
【0025】周波数係数のうち全てのAC(交流)係数
のゲインを同じ値として、パラメータの値に応じてゲイ
ンを変更することにより、複数の生徒信号を得ることが
できる。この場合には、上述の第2の情報信号によって
得られる出力における解像度を、パラメータの値に応じ
て段階的に調整可能となる。
【0026】周波数係数が量子化されているとき、この
周波数係数のうちDC(直流)係数の量子化ステップを
パラメータの値に応じて変更することにより、複数の生
徒信号を得ることができる。この場合には、上述の第2
の情報信号によって得られる出力におけるブロック歪
を、パラメータの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0027】周波数係数のうちAC係数のゲインを高域
程小さくすると共に、このAC係数の高域のゲインの低
下の度合いをパラメータの値に応じて変更することによ
り、複数の生徒信号を得ることができる。この場合に
は、上述の第2の情報信号によって得られる出力におけ
るモスキートノイズを、パラメータの値に応じて段階的
に調整可能となる。
【0028】また、少なくとも周波数係数または逆変換
基底にランダムノイズを付加すると共に、このランダム
ノイズのレベルをパラメータの値に応じて変更すること
により、複数の生徒信号を得ることができる。この場合
には、上述の第2の情報信号によって得られる出力にお
けるノイズ抑圧度を、パラメータの値に応じて段階的に
調整可能となる。
【0029】このように、符号化されたデジタル情報信
号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号に基
づいて予め生成された所定データ(係数種データ、係数
データ、差分データ、周波数係数の差分データなど)を
用いて、注目位置の情報データを生成することにより、
第2の情報信号によって得られる出力の特定の質のみを
入力パラメータの値を変更して段階的に調整可能とな
る。
【0030】この発明に係る係数種データ生成装置は、
符号化されたデジタル情報信号を復号化することによっ
て生成される、複数の情報データからなる第1の情報信
号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
する情報信号に変換する際に使用される推定式で用いら
れる係数データを生成するための生成式における係数デ
ータである係数種データを生成する装置であって、上記
生成式に含まれるパラメータに対応し、第1の情報信号
に対応する生徒信号によって得られる出力の質を定める
パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、第
2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られ
たデジタル情報信号を復号化し、この復号化の過程でパ
ラメータ入力手段に入力されるパラメータの値に応じて
信号を変化させ、このパラメータの値に対応した生徒信
号を得る復号化手段と、この復号化手段より出力される
生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺
に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデ
ータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択され
た複数の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の
情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、教
師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2の
情報データを選択する第2のデータ選択手段と、クラス
検出手段で検出されたクラス、第2のデータ選択手段で
選択された複数の第2の情報データおよび教師信号にお
ける注目位置の情報データを用いて、クラス毎に、上記
係数種データを求める演算手段とを備えるものである。
【0031】また、この発明に係る係数種データ生成方
法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化すること
によって生成される、複数の情報データからなる第1の
情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号
に変換する情報信号に変換する際に使用される推定式で
用いられる係数データを生成するための生成式における
係数データである係数種データを生成する方法であっ
て、上記生成式に含まれるパラメータに対応し、第1の
情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得ら
れたデジタル情報信号を復号化し、この復号化の過程で
第1のステップで取得されたパラメータの値に応じて信
号を変化させ、このパラメータの値に対応した生徒信号
を得る第2のステップと、この第2のステップで得られ
た生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の周
辺に位置する複数の第1の情報データを選択する第3の
ステップと、この第3のステップで選択された複数の第
1の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データ
が属するクラスを検出する第4のステップと、第2のス
テップで得られた生徒信号に基づいて、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを
選択する第5のステップと、第4のステップで検出され
たクラス、第5のステップで選択された複数の第2の情
報データおよび教師信号における注目位置の情報データ
を用いて、クラス毎に、係数種データを求める第6のス
テップとを備えるものである。
【0032】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数種データ生成方法をコンピュータに実行させるた
めのものである。また、この発明に係るコンピュータ読
み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもの
である。
【0033】この発明においては、第1の情報信号に対
応する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラ
メータの値が入力される。そして、第2の情報信号に対
応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信
号が符号化されて生徒信号が得られるが、この復号化の
過程で入力されたパラメータの値に応じて信号を変化さ
せることで、このパラメータの値に対応した生徒信号が
得られる。
【0034】この生徒信号に基づいて、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが
選択され、その複数の第1の情報データに基づいて、上
記注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
ここで、符号化されたデジタル情報情報信号に、このデ
ジタル情報信号を復号化する際に用いられる付加情報が
付加されている場合、上述した複数の第1の情報データ
と共にこの付加情報に基づいてクラスを検出すること
で、より細かなクラス分けを行うことができる。
【0035】また、この生徒信号に基づいて、教師信号
における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デ
ータが選択される。そして、入力されるパラメータの値
が段階的に変更されていき、教師信号における注目位置
の情報データが属するクラス、選択された複数の第2の
情報データおよび教師信号における注目位置の情報デー
タを用いて、クラス毎に、係数種データが求められる。
【0036】ここで、係数種データは、第1の情報信号
から第2の情報信号に変換する際に使用される推定式で
用いられる係数データを生成する上記パラメータを含む
生成式における係数データである。この係数種データを
使用することで、生成式によって、任意に変更されたパ
ラメータの値に対応した係数データを得ることが可能と
なる。これにより、ユーザは、推定式を使用して第1の
情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、パラメ
ータの値を変更することで、第2の情報信号によって得
られる出力の質を任意に調整できる。
【0037】上述したように、教師信号を符号化して得
られたデジタル情報信号を復号化することで生徒信号が
得られ、この復号化の過程でパラメータの値に応じて信
号を変化させることで当該パラメータの値に対応した生
徒信号が得られる。
【0038】例えば、符号化が直交変換(離散コサイン
変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を伴
う符号化である場合には、復号化の過程で、パラメータ
の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
とも周波数係数または逆変換基底のいずれかが変更され
る。
【0039】周波数係数のうち全てのAC(交流)係数
のゲインを同じ値として、パラメータの値に応じてゲイ
ンを変更することにより、複数の生徒信号を得ることが
できる。この場合には、上述の第2の情報信号によって
得られる出力における解像度をパラメータの値に応じて
段階的に調整し得る係数種データが得られる。
【0040】周波数係数が量子化されているとき、この
周波数係数のうちDC(直流)係数の量子化ステップを
パラメータの値に応じて変更することにより、複数の生
徒信号を得ることができる。この場合には、上述の第2
の情報信号によって得られる出力におけるブロック歪を
パラメータの値に応じて段階的に調整し得る係数種デー
タが得られる。
【0041】周波数係数のうちAC係数のゲインを高域
程小さくすると共に、このAC係数の高域のゲインの低
下の度合いをパラメータの値に応じて変更することによ
り、複数の生徒信号を得ることができる。この場合に
は、上述の第2の情報信号によって得られる出力におけ
るモスキートノイズをパラメータの値に応じて段階的に
調整し得る係数種データが得られる。
【0042】また、少なくとも周波数係数または逆変換
基底にランダムノイズを付加すると共に、このランダム
ノイズのレベルをパラメータの値に応じて変更すること
により、複数の生徒信号を得ることができる。この場合
には、上述の第2の情報信号によって得られる出力にお
けるノイズ抑圧度をパラメータの値に応じて段階的に調
整し得る係数種データが得られる。
【0043】この発明に係る係数データ生成装置は、符
号化されたデジタル情報信号を復号化することによって
生成される、複数の情報データからなる第1の情報信号
を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
る際に使用される推定式の係数データを生成する装置で
あって、第1の情報信号に対応する生徒信号によって得
られる出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパ
ラメータ入力手段と、第2の情報信号に対応する教師信
号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化
し、この復号化の過程でパラメータ入力手段に入力され
るパラメータの値に応じて信号を変化させ、このパラメ
ータの値に対応した生徒信号を得る復号化手段と、この
復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、教師信
号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報
データを選択する第1のデータ選択手段と、第1のデー
タ選択手段で選択された複数の第1の情報データに基づ
いて、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出
するクラス検出手段と、復号化手段より出力される生徒
信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位
置する複数の第2の情報データを選択する第2のデータ
選択手段と、クラス検出手段で検出されたクラス、第2
のデータ選択手段で選択された複数の第2の情報データ
および教師信号における注目位置の情報データを用い
て、クラスおよびパラメータの値の組み合わせ毎に、係
数データを求める演算手段とを備えるものである。
【0044】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することに
よって生成される、複数の情報データからなる第1の情
報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に
変換する際に使用される推定式の係数データを生成する
方法であって、第1の情報信号に対応する生徒信号によ
って得られる出力の質を定めるパラメータの値を取得す
る第1のステップと、第2の情報信号に対応する教師信
号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化
し、この復号化の過程で第1のステップで取得されたパ
ラメータの値に応じて信号を変化させ、このパラメータ
の値に対応した生徒信号を得る第2のステップと、この
第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、教師信
号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報
データを選択する第3のステップと、この第3のステッ
プで選択された上記複数の第1の情報データに基づい
て、上記注目位置の情報データが属するクラスを検出す
る第4のステップと、第2のステップで得られた生徒信
号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位置
する複数の第2の情報データを選択する第5のステップ
と、第4のステップで検出されたクラス、第5のステッ
プで選択された複数の第2の情報データおよび教師信号
における注目位置の情報データを用いて、クラスおよび
パラメータの値の組み合わせ毎に、係数データを求める
第6のステップとを備えるものである。
【0045】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるため
のものである。また、この発明に係るコンピュータ読み
取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもので
ある。
【0046】この発明においては、第1の情報信号に対
応する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラ
メータの値が入力される。そして、第2の情報信号に対
応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信
号が符号化されて生徒信号が得られるが、この復号化の
過程で入力されたパラメータの値に応じて信号を変化さ
せることで、このパラメータの値に対応した生徒信号が
得られる。
【0047】この生徒信号に基づいて、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが
選択され、その複数の第1の情報データに基づいて、上
記注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
ここで、符号化されたデジタル情報情報信号に、このデ
ジタル情報信号を復号化する際に用いられる付加情報が
付加されている場合、上述した複数の第1の情報データ
と共にこの付加情報に基づいてクラスを検出すること
で、より細かなクラス分けを行うことができる。
【0048】また、この生徒信号に基づいて、教師信号
における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デ
ータが選択される。そして、入力されるパラメータの値
が段階的に変更されていき、教師信号における注目位置
の情報データが属するクラス、選択された複数の第2の
情報データおよび教師信号における注目位置の情報デー
タを用いて、クラスおよび入力されるパラメータの値の
組み合わせ毎に、係数データが求められる。
【0049】上述したようにして第1の情報信号を第2
の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
タが生成されるが、第1の情報信号から第2の情報信号
に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の
情報データが属するクラスおよび変更されたパラメータ
の値に対応した係数データが選択的に使用されて、推定
式により、注目位置の情報データが算出される。これに
より、推定式を使用して第1の情報信号から第2の情報
信号に変換する場合に、パラメータの値を変更すること
で、第2の情報信号によって得られる出力の質を任意に
調整できる。
【0050】上述したように、教師信号を符号化して得
られたデジタル情報信号を復号化することで生徒信号が
得られ、この復号化の過程でパラメータの値に応じて信
号を変化させることで当該パラメータの値に対応した生
徒信号が得られる。
【0051】例えば、符号化が直交変換(離散コサイン
変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を伴
う符号化である場合には、復号化の過程で、パラメータ
の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
とも周波数係数または逆変換基底のいずれかが変更され
る。これにより、上述した係数種データ生成装置におけ
ると同様に、解像度、ブロック歪み、モスキートノイ
ズ、ノイズ抑圧度をパラメータの値に応じて段階的に調
整し得る係数データを得ることができる。
【0052】この発明に係る差分データ生成装置は、符
号化されたデジタル情報信号を復号化することによって
生成される、複数の情報データからなる第1の情報信号
を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
る際に使用される差分データを生成する装置であって、
第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られる出
力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ
入力手段と、上記第2の情報信号に対応する教師信号が
符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化し、こ
の復号化の過程でパラメータ入力手段に入力されるパラ
メータの値に応じて信号を変化させ、このパラメータの
値に対応した生徒信号を得る復号化手段と、この復号化
手段より出力される生徒信号に基づいて、教師信号にお
ける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データ
を選択する第1のデータ選択手段と、第1のデータ選択
手段で選択された複数の第1の情報データに基づいて、
上記注目位置の情報データが属するクラスを検出するク
ラス検出手段と、教師信号における注目位置の情報デー
タから、生徒信号を構成する複数の情報データのうち上
記注目位置に対応した第2の情報データを差し引く減算
手段と、この減算手段の出力データを、クラス検出手段
で検出されたクラスおよびパラメータ入力手段に入力さ
れたパラメータの値に基づいて、クラスおよびパラメー
タの値の組み合わせ毎に平均化して、この組み合わせ毎
の差分データを演算する演算手段とを備えるものであ
る。
【0053】また、この発明に係る差分データ生成方法
は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することに
よって生成される、複数の情報データからなる第1の情
報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に
変換する際に使用される差分データを生成する方法であ
って、第1の情報信号に対応する生徒信号によって得ら
れる出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1の
ステップと、第2の情報信号に対応する教師信号が符号
化されて得られたデジタル情報信号を復号化し、この復
号化の過程で第1のステップで取得されたパラメータの
値に応じて信号を変化させ、このパラメータの値に対応
した生徒信号を得る第2のステップと、この第2のステ
ップで得られた生徒信号に基づいて、教師信号における
注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データを選
択する第3のステップと、第3のステップで選択された
複数の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の情
報データが属するクラスを検出する第4のステップと、
教師信号における注目位置の情報データから、生徒信号
を構成する複数の情報データのうち上記注目位置に対応
した第2の情報データを差し引く第5のステップと、こ
の第5のステップで得られたデータを、第4のステップ
で検出されたクラスおよび第1のステップで取得された
パラメータの値に基づいて、クラスおよびパラメータの
値の組み合わせ毎に平均化して、この組み合わせ毎の差
分データを演算する第6のステップとを備えるものであ
る。
【0054】また、この発明に係るプログラムは、上述
の差分データ生成方法をコンピュータに実行させるため
のものである。また、この発明に係るコンピュータ読み
取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもので
ある。
【0055】この発明においては、第1の情報信号に対
応する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラ
メータの値が入力される。そして、第2の情報信号に対
応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信
号が符号化されて生徒信号が得られるが、この復号化の
過程で入力されたパラメータの値に応じて信号を変化さ
せることで、このパラメータの値に対応した生徒信号が
得られる。
【0056】この生徒信号に基づいて、教師信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データが
選択され、その複数の第1の情報データに基づいて、上
記注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
ここで、符号化されたデジタル情報情報信号に、このデ
ジタル情報信号を復号化する際に用いられる付加情報が
付加されている場合、上述した複数の第1の情報データ
と共にこの付加情報に基づいてクラスを検出すること
で、より細かなクラス分けを行うことができる。
【0057】そして、教師信号における注目位置の情報
データから、生徒信号を構成する複数の情報データのう
ち上記注目位置に対応した第2の情報データが差し引か
れる。この差し引きによって得られるデータが、検出さ
れたクラスおよび入力されたパラメータの値に基づい
て、クラスおよびパラメータの値の組み合わせ毎に平均
化され、その組み合わせ毎に、差分データが求められ
る。
【0058】なお、差分データとして、直交変換により
得られる周波数係数の差分データを得る際には、教師信
号における注目位置の情報データに対して直交変換を行
って第1の周波数係数を得ると共に、生徒信号を構成す
る複数の情報データのうち上記注目位置に対応した第2
の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係
数を得、第1の周波数係数から第2の周波数係数を差し
引くようにすればよい。
【0059】上述したようにして第1の情報信号を第2
の情報信号に変換する際に使用される差分データが生成
されるが、第1の情報信号から第2の情報信号に変換す
る際には、第2の情報信号における注目位置の情報デー
タが属するクラスおよび変更されたパラメータの値に対
応した差分データが選択的に使用されて、注目位置の情
報データが算出される。これにより、第1の情報信号か
ら第2の情報信号に変換する場合に、パラメータの値を
変更することで、第2の情報信号によって得られる出力
の質を任意に調整できる。
【0060】上述したように、教師信号を符号化して得
られたデジタル情報信号を復号化することで生徒信号が
得られ、この復号化の過程でパラメータの値に応じて信
号を変化させることで当該パラメータの値に対応した生
徒信号が得られる。
【0061】例えば、符号化が直交変換(離散コサイン
変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を伴
う符号化である場合には、復号化の過程で、パラメータ
の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
とも周波数係数または逆変換基底のいずれかが変更され
る。これにより、上述した係数種データ生成装置におけ
ると同様に、解像度、ブロック歪み、モスキートノイ
ズ、ノイズ抑圧度をパラメータの値に応じて段階的に調
整し得る差分データを得ることができる。
【0062】この発明に係る情報信号処理装置は、符号
化されたデジタル情報信号である、複数の情報データか
らなる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第
2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、第
1の情報信号に基づいて、第2の情報信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択す
る第1のデータ選択手段と、この第1のデータ選択手段
で選択された複数の第1の情報データに基づいて、上記
注目位置の情報データが属するクラスを検出するクラス
検出手段と、第2の情報信号によって得られる出力の質
を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手
段と、クラス検出手段で検出されたクラスおよびパラメ
ータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応して、
上記注目位置の情報データを生成する情報データ生成手
段とを備え、情報データ生成手段は、上記符号化された
デジタル情報信号と同様に符号化されたデジタル情報信
号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号に基
づいて予め生成された所定データを用いて、注目位置の
情報データを生成するものである。
【0063】また、この発明に係る情報信号処理方法
は、符号化されたデジタル情報信号である、複数の情報
データからなる第1の情報信号を、複数の情報データか
らなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であ
って、第1の情報信号に基づいて、第2の情報信号にお
ける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報データ
を選択する第1のステップと、この第1のステップで選
択された複数の第1の情報データに基づいて、上記注目
位置の情報データが属するクラスを検出する第2のステ
ップと、第2の情報信号によって得られる出力の質を定
めるパラメータの値を取得する第3のステップと、第2
のステップで検出されたクラスおよび第3のステップで
取得されたパラメータの値に対応して、上記注目位置の
情報データを生成する第4のステップとを備え、この第
4のステップでは、上記符号化されたデジタル情報信号
と同様に符号化されたデジタル情報信号をパラメータの
値に応じて処理して得られた信号に基づいて予め生成さ
れた所定データを用いて、上記注目位置の情報データを
生成するものである。
【0064】また、この発明に係るプログラムは、上述
の情報信号処理方法をコンピュータに実行させるための
ものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取
り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものであ
る。
【0065】また、この発明に係る画像信号処理装置
は、符号化されたデジタル画像信号である、複数の画素
データからなる第1の画像信号を、複数の画素データか
らなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であ
って、第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号にお
ける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素データ
を選択する第1のデータ選択手段と、この第1のデータ
選択手段で選択された複数の第1の画素データに基づい
て、上記注目位置の画素データが属するクラスを検出す
るクラス検出手段と、第2の画像信号によって得られる
画像の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメー
タ入力手段と、クラス検出手段で検出されたクラスおよ
びパラメータ入力手段に入力されたパラメータの値に対
応して、上記注目位置の画素データを生成する画素デー
タ生成手段とを備え、画素データ生成手段は、上記符号
化されたデジタル画像信号と同様に符号化されたデジタ
ル画像信号をパラメータの値に応じて処理して得られた
信号に基づいて予め生成された所定データを用いて、上
記注目位置の画素データを生成するものである。
【0066】また、この発明に係る画像表示装置は、符
号化されたデジタル画像信号である、複数の画素データ
からなる第1の画像信号が入力される画像信号入力手段
と、この画像信号入力手段に入力された第1の画像信号
を、複数の画素データからなる第2の画像信号に変換し
て出力する画像信号処理手段と、この画像信号処理手段
より出力される第2の画像信号による画像を画像表示素
子に表示する画像表示手段とを有してなるものである。
この画像信号処理手段は、上述した画像信号処理装置と
同様の構成である。
【0067】この発明において、複数の情報データから
なる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号
である。この第1の情報信号が、複数の情報データから
なる第2の情報信号に変換される。第2の情報信号は、
復号化されたデジタル情報信号、あるいは第1の情報信
号と同様に符号化されたデジタル情報信号である。
【0068】この第1の情報信号に基づいて、第2の情
報信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1の
情報データが選択され、その複数の第1の情報データに
基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラスが
検出される。例えば、複数の第1の情報データのレベル
分布パターンが検出され、このレベル分布パターンに基
づいて上記注目位置の情報データが属するクラスが検出
される。情報信号は、例えば画像信号や音声信号であ
る。
【0069】ここで、符号化されたデジタル情報情報信
号に、このデジタル情報信号を復号化する際に用いられ
る付加情報が付加されている場合、上述した複数の第1
の情報データと共にこの付加情報に基づいてクラスを検
出することで、より細かなクラス分けを行うことがで
き、情報データの生成精度を高めることができる。
【0070】パラメータ入力手段には、第2の情報信号
によって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入
力される。例えば、符号化されたデジタル情報信号がM
PEG2ストリームであるとき、入力されるパラメータ
の値により、解像度、ブロック歪、モスキートノイズ、
ノイズ抑圧度等が定められる。
【0071】上述したように検出されたクラスおよび入
力されたパラメータの値に対応して、注目位置の情報デ
ータが生成される。この場合、符号化されたデジタル情
報信号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号
に基づいて予め生成された所定データを用いて、注目位
置の情報データが生成される。
【0072】例えば、クラス毎に予め求められた推定式
で用いられる係数データを生成するための生成式におけ
る係数データである、上述所定データとしての係数種デ
ータが予め記憶手段に記憶されており、この係数種デー
タと入力されたパラメータの値とを用いて、検出された
クラスおよび入力されたパラメータの値に対応した推定
式の係数データが発生されると共に、第1の情報信号か
ら第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複
数の第2の情報データが選択され、この係数データと複
数の第2の情報データとから、推定式を用いて、注目位
置の情報データが生成される。
【0073】また例えば、クラスおよびパラメータの値
の組み合わせ毎に予め生成された、上述所定データとし
ての推定式の係数データが記憶手段に記憶されており、
この記憶手段より検出されたクラスおよび入力されたパ
ラメータの値に対応した推定式の係数データが読み出さ
れると共に、第1の情報信号から第2の情報信号におけ
る注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報データが
選択され、この係数データと複数の第2の情報データと
から、推定式を用いて、上記注目位置の情報データが生
成される。
【0074】上述した係数種データ、係数データ、差分
データは、例えば、それぞれパラメータの複数の値に対
応して生成され、第1の情報信号に対応した複数の生徒
信号と、第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて
予め生成される。そして例えば、教師信号を符号化して
得られたデジタル情報信号(教師信号が符号化されてい
ない場合)、あるいは教師信号(教師信号が符号化され
ている場合)を、パラメータの値に応じて変化させるこ
とで、当該パラメータの値に対応した生徒信号が得られ
る。
【0075】例えば、符号化が直交変換(離散コサイン
変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を伴
う符号化である場合には、パラメータの値に応じて、直
交変換により得られる周波数係数が変更される。
【0076】周波数係数のうち全てのAC(交流)係数
のゲインを同じ値として、パラメータの値に応じてゲイ
ンを変更することにより、複数の生徒信号を得ることが
できる。この場合には、上述の第2の情報信号によって
得られる出力における解像度を、パラメータの値に応じ
て段階的に調整可能となる。
【0077】周波数係数が量子化されているとき、この
周波数係数のうちDC(直流)係数の量子化ステップを
パラメータの値に応じて変更することにより、複数の生
徒信号を得ることができる。この場合には、上述の第2
の情報信号によって得られる出力におけるブロック歪
を、パラメータの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0078】周波数係数のうちAC係数のゲインを高域
程小さくすると共に、このAC係数の高域のゲインの低
下の度合いをパラメータの値に応じて変更することによ
り、複数の生徒信号を得ることができる。この場合に
は、上述の第2の情報信号によって得られる出力におけ
るモスキートノイズを、パラメータの値に応じて段階的
に調整可能となる。
【0079】また、周波数係数にランダムノイズを付加
すると共に、このランダムノイズのレベルをパラメータ
の値に応じて変更することにより、複数の生徒信号を得
ることができる。この場合には、上述の第2の情報信号
によって得られる出力におけるノイズ抑圧度を、パラメ
ータの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0080】このように、符号化されたデジタル情報信
号をパラメータの値に応じて処理して得られた信号に基
づいて予め生成された所定データ(係数種データ、係数
データなど)を用いて、注目位置の情報データを生成す
ることにより、第2の情報信号によって得られる出力の
特定の質のみを入力パラメータの値を変更して段階的に
調整可能となる。
【0081】この発明に係る係数種データ生成装置は、
符号化されたデジタル情報信号である、複数の情報デー
タからなる第1の情報信号を、複数の情報データからな
る第2の情報信号に変換する際に使用される推定式で用
いられる係数データを生成するための生成式における係
数データである係数種データを生成する装置であって、
生成式に含まれるパラメータに対応し、第1の情報信号
に対応する生徒信号によって得られる出力の質を定める
パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、第
2の情報信号に対応する教師信号に関連した生徒信号
を、パラメータ入力手段に入力されたパラメータの値に
応じて変化させ、このパラメータの値に対応した生徒信
号を得る信号処理手段と、この信号処理手段で得られる
生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺
に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデ
ータ選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択され
た複数の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の
情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、教師
信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情
報データを選択する第2のデータ選択手段と、クラス検
出手段で検出されたクラス、第2のデータ選択手段で選
択された複数の第2の情報データおよび教師信号におけ
る注目位置の情報データを用いて、クラス毎に、係数種
データを求める演算手段とを備えるものである。
【0082】この発明に係る係数種データ生成方法は、
符号化されたデジタル情報信号である、複数の情報デー
タからなる第1の情報信号を、複数の情報データからな
る第2の情報信号に変換する際に使用される推定式で用
いられる係数データを生成するための生成式における係
数データである係数種データを生成する方法であって、
上記生成式に含まれるパラメータに対応し、第1の情報
信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質を定
めるパラメータの値を取得する第1のステップと、第2
の情報信号に対応する教師信号に関連した、第1の情報
信号に対応する生徒信号を、第1のステップで取得され
たパラメータの値に応じて変化させ、このパラメータの
値に対応した生徒信号を得る第2のステップと、この第
2のステップで得られた生徒信号に基づいて、教師信号
における注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デ
ータを選択する第3のステップと、この第3のステップ
で選択された複数の第1の情報データに基づいて、上記
注目位置の情報データが属するクラスを検出する第4の
ステップと、第2のステップで得られた生徒信号に基づ
いて、教師信号における注目位置の周辺に位置する複数
の第2の情報データを選択する第5のステップと、第4
のステップで検出されたクラス、第5のステップで選択
された複数の第2の情報データおよび教師信号における
注目位置の情報データを用いて、クラス毎に、係数種デ
ータを求める第6のステップとを備えるものである。
【0083】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数種データ生成方法をコンピュータに実行させるた
めのものである。また、この発明に係るコンピュータ読
み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもの
である。
【0084】この発明において、複数の情報データから
なる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号
である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情
報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用さ
れる係数種データを生成する装置である。
【0085】この第1の情報信号に対応する生徒信号に
よって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入力
される。そして、第2の情報信号に対応する教師信号に
関連した生徒信号に対して、入力されたパラメータの値
に応じて変化させる信号処理が行われる。ここで、教師
信号に関連した生徒信号とは、教師信号が符号化されて
いない場合にはその教師信号を符号化したものであり、
教師信号が符号化されている場合にはその教師信号と同
じものである。いずれにしても、生徒信号は符号化され
たデジタル情報信号となる。
【0086】上述の信号処理が行われた生徒信号に基づ
いて、教師信号における注目位置の周辺に位置する複数
の第1の情報データが選択され、その複数の第1の情報
データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
クラスが検出される。
【0087】また、この信号処理が行われた生徒信号に
基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位置する
複数の第2の情報データが選択される。そして、入力さ
れるパラメータの値が段階的に変更されていき、教師信
号における注目位置の情報データが属するクラス、選択
された複数の第2の情報データおよび教師信号における
注目位置の情報データを用いて、クラス毎に、係数種デ
ータが求められる。
【0088】ここで、係数種データは、第1の情報信号
から第2の情報信号に変換する際に使用される推定式で
用いられる係数データを生成する上記パラメータを含む
生成式における係数データである。この係数種データを
使用することで、生成式によって、任意に変更されたパ
ラメータの値に対応した係数データを得ることが可能と
なる。これにより、ユーザは、推定式を使用して第1の
情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、パラメ
ータの値を変更することで、第2の情報信号によって得
られる出力の質を任意に調整できる。
【0089】上述したように、教師信号に関連した生徒
信号は入力されたパラメータの値に応じて変化するよう
に信号処理され、当該パラメータの値に対応した生徒信
号が得られる。例えば、符号化が直交変換(離散コサイ
ン変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を
伴う符号化である場合には、信号処理により、パラメー
タの値に応じて周波数係数が変更される。
【0090】周波数係数のうち全てのAC(交流)係数
のゲインを同じ値として、パラメータの値に応じてゲイ
ンを変更することにより、複数の生徒信号を得ることが
できる。この場合には、上述の第2の情報信号によって
得られる出力における解像度をパラメータの値に応じて
段階的に調整し得る係数種データが得られる。
【0091】周波数係数が量子化されているとき、この
周波数係数のうちDC(直流)係数の量子化ステップを
パラメータの値に応じて変更することにより、複数の生
徒信号を得ることができる。この場合には、上述の第2
の情報信号によって得られる出力におけるブロック歪を
パラメータの値に応じて段階的に調整し得る係数種デー
タが得られる。
【0092】周波数係数のうちAC係数のゲインを高域
程小さくすると共に、このAC係数の高域のゲインの低
下の度合いをパラメータの値に応じて変更することによ
り、複数の生徒信号を得ることができる。この場合に
は、上述の第2の情報信号によって得られる出力におけ
るモスキートノイズをパラメータの値に応じて段階的に
調整し得る係数種データが得られる。
【0093】また、周波数係数にランダムノイズを付加
すると共に、このランダムノイズのレベルをパラメータ
の値に応じて変更することにより、複数の生徒信号を得
ることができる。この場合には、上述の第2の情報信号
によって得られる出力におけるノイズ抑圧度をパラメー
タの値に応じて段階的に調整し得る係数種データが得ら
れる。
【0094】この発明に係る係数データ生成装置は、符
号化されたデジタル情報信号である、複数の情報データ
からなる第1の情報信号を、複数の情報データからなる
第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数
データを生成する装置であって、第1の情報信号に対応
する生徒信号によって得られる出力の質を定めるパラメ
ータの値が入力されるパラメータ入力手段と、第2の情
報信号に対応する教師信号に関連した上記生徒信号を、
パラメータ入力手段に入力されたパラメータの値に応じ
て変化させ、このパラメータの値に対応した生徒信号を
得る信号処理手段と、この信号処理手段で得られる生徒
信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位
置する複数の第1の情報データを選択する第1のデータ
選択手段と、この第1のデータ選択手段で選択された上
記複数の第1の情報データに基づいて、上記注目位置の
情報データが属するクラスを検出するクラス検出手段
と、信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、教師
信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2の情
報データを選択する第2のデータ選択手段と、クラス検
出手段で検出されたクラス、第2のデータ選択手段で選
択された複数の第2の情報データおよび教師信号におけ
る注目位置の情報データを用いて、クラスおよびパラメ
ータの値の組み合わせ毎に、係数データを求める演算手
段とを備えるものである。
【0095】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、符号化されたデジタル情報信号である、複数の情報
データからなる第1の情報信号を、複数の情報データか
らなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式
の係数データを生成する方法であって、第1の情報信号
に対応する生徒信号によって得られる出力の質を定める
パラメータの値を取得する第1のステップと、第2の情
報信号に対応する教師信号に関連した上記生徒信号を、
第1のステップで取得されたパラメータの値に応じて変
化させ、このパラメータの値に対応した生徒信号を得る
第2のステップと、この第2のステップで得られる生徒
信号に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位
置する複数の第1の情報データを選択する第3のステッ
プと、この第3のステップで選択された複数の第1の情
報データに基づいて、上記注目位置の情報データが属す
るクラスを検出する第4のステップと、第2のステップ
で得られる生徒信号に基づいて、教師信号における注目
位置の周辺に位置する複数の第2の情報データを選択す
る第5のステップと、第4のステップで検出されたクラ
ス、第5のステップで選択された複数の第2の情報デー
タおよび教師信号における注目位置の情報データを用い
て、クラスおよびパラメータの値の組み合わせ毎に、係
数データを求める第6のステップとを備えるものであ
る。
【0096】また、この発明に係るプログラムは、上述
の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるため
のものである。また、この発明に係るコンピュータ読み
取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したもので
ある。
【0097】この発明において、複数の情報データから
なる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号
である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情
報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用さ
れる係数データを生成する装置である。
【0098】この第1の情報信号に対応する生徒信号に
よって得られる出力の質を定めるパラメータの値が入力
される。そして、第2の情報信号に対応する教師信号に
関連した生徒信号に対して、入力されたパラメータの値
に応じて変化させる信号処理が行われる。ここで、教師
信号に関連した生徒信号とは、教師信号が符号化されて
いない場合にはその教師信号を符号化したものであり、
教師信号が符号化されている場合にはその教師信号と同
じものである。いずれにしても、生徒信号は符号化され
たデジタル情報信号となる。
【0099】上述の信号処理が行われた生徒信号に基づ
いて、教師信号における注目位置の周辺に位置する複数
の第1の情報データが選択され、その複数の第1の情報
データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
クラスが検出される。
【0100】また、この信号処理が行われた生徒信号に
基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位置する
複数の第2の情報データが選択される。そして、入力さ
れるパラメータの値が段階的に変更されていき、教師信
号における注目位置の情報データが属するクラス、選択
された複数の第2の情報データおよび教師信号における
注目位置の情報データを用いて、クラスおよび入力され
るパラメータの値の組み合わせ毎に、係数データが求め
られる。
【0101】上述したようにして第1の情報信号を第2
の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
タが生成されるが、第1の情報信号から第2の情報信号
に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の
情報データが属するクラスおよび変更されたパラメータ
の値に対応した係数データが選択的に使用されて、推定
式により、注目位置の情報データが算出される。これに
より、推定式を使用して第1の情報信号から第2の情報
信号に変換する場合に、パラメータの値を変更すること
で、第2の情報信号によって得られる出力の質を任意に
調整できる。
【0102】上述したように、教師信号に関連した生徒
信号は入力されたパラメータの値に応じて変化するよう
に信号処理され、当該パラメータの値に対応した生徒信
号が得られる。例えば、符号化が直交変換(離散コサイ
ン変換、ウォーブレット変換、離散サイン変換など)を
伴う符号化である場合には、信号処理により、パラメー
タの値に応じて周波数係数が変更される。これにより、
上述した係数種データ生成装置におけると同様に、解像
度、ブロック歪み、モスキートノイズ、ノイズ抑圧度を
パラメータの値に応じて段階的に調整し得る係数データ
を得ることができる。
【0103】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのデジタル放送受信機100の構成を示してい
る。このデジタル放送受信機100は、マイクロコンピ
ュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシ
ステムコントローラ101と、リモートコントロール信
号を受信するリモコン信号受信回路102とを有してい
る。リモコン信号受信回路102は、システムコントロ
ーラ101に接続され、リモコン送信機200よりユー
ザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号
RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシス
テムコントローラ101に供給するように構成されてい
る。
【0104】また、デジタル放送受信機100は、受信
アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえら
れた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、
復調処理および誤り訂正処理等を行って、所定番組に係
る符号化された画像信号としてのMPEG2ストリーム
を得るチューナ部106とを有している。
【0105】また、デジタル放送受信機100は、チュ
ーナ部106より出力されるMPEG2ストリームを復
号化して画像信号Vaを得るMPEG2復号化器107
と、このMPEG2復号化器107より出力される画像
信号を一時的に格納するバッファメモリ108とを有し
ている。
【0106】また、デジタル放送受信機100は、バッ
ファメモリ108に記憶されている画像信号Vaを、ユ
ーザ所望の画質を提示する画像信号Vbに変換する画像
信号処理部110と、この画像信号処理部110より出
力される画像信号による画像を表示するディスプレイ部
111とを有している。ディスプレイ部111は、例え
ばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいは
LCD(liquid crystal display)等の表示器で構成さ
れている。
【0107】図1に示すデジタル放送受信機100の動
作を説明する。チューナ部106より出力されるMPE
G2ストリームはMPEG2復号化器107に供給され
て復号化される。そして、この復号化器107より出力
される画像信号Vaは、バッファメモリ108に供給さ
れて一時的に格納される。このようにバッファメモリ1
08に記憶されている画像信号Vaは画像信号処理部1
10に供給され、ユーザ所望の画質を提示する画像信号
Vbに変換される。この画像信号処理部110では、画
像信号Vaを構成する画素データから、画像信号Vbを
構成する画素データが得られる。画像信号処理部110
より出力される画像信号Vbはディスプレイ部111に
供給され、このディスプレイ部111の画面上にはその
画像信号Vbによる画像が表示される。
【0108】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像における解像度、ブロック歪、モスキ
ートノイズあるいはノイズ抑圧度を調整できる。画像信
号処理部110では、後述するように、画像信号Vbの
画素データが推定式によって算出される。この推定式の
係数データとして、ユーザのリモコン送信機200の操
作によって変更されたパラメータpの値に対応したもの
が、このパラメータpを含む生成式によって生成されて
使用される。これにより、画像信号処理部110より出
力される画像信号Vbによる画像における解像度、ブロ
ック歪、モスキートノイズあるいはノイズ抑圧度は、変
更されたパラメータpの値に対応したものとなる。
【0109】次に、画像信号処理部110の詳細を説明
する。画像信号処理部110は、バッファメモリ108
に記憶されている画像信号Vaより、画像信号Vbにお
ける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択
的に取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路1
21,122を有している。
【0110】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用する予測タップの複数の画素データを選択的に取り出
すものである。第2のタップ選択回路122は、クラス
分類に使用するクラスタップの複数の画素データを選択
的に取り出すものである。予測タップおよびクラスタッ
プの画素データは、それぞれ画像信号Vbにおける注目
位置の周辺に位置する画素データである。ここで、注目
位置の周辺とは、注目位置に対して空間的(水平方向、
垂直方向)および時間的(フレーム方向)に近い位置で
あることを意味している。
【0111】図2Aは予測タップの配置の一例を示し、
図2Bはクラスタップの配置の一例を示している。これ
らの図2A,Bにおいて、「○」はタップの位置を示
し、「×」は注目位置を示している。本実施の形態にお
いては、現フィールド(実線図示)と前フィールド(破
線図示)における7個の画素データが、予測タップの画
素データとして取り出され、また現フィールド(実線図
示)と前フィールド(破線図示)における13個の画素
データが、クラスタップの画素データとして取り出され
る。
【0112】図1に戻って、また、画像信号処理部11
0は、第2のタップ選択回路122で選択的に取り出さ
れるクラスタップの画素データから特徴量を抽出する特
徴量抽出部123を有している。特徴量抽出部123で
は、クラスタップの画素データに1ビットのADRC
(Adaptive Dynamic Range Coding)等の処理を施すこ
とによって、空間クラスを示す第1のクラス情報として
のADRCコードを生成する。
【0113】ADRCは、クラスタップの複数の画素デ
ータの最大値および最小値を求め、最大値と最小値の差
であるダイナミックレンジを求め、ダイナミックレンジ
に適応して各画素値を再量子化するものである。1ビッ
トのADRCの場合、クラスタップの複数の画素値の平
均値より大きいか、小さいかでその画素値が1ビットに
変換される。ADRC処理は、画素値のレベル分布を表
すクラスの数を比較的小さなものにするための処理であ
る。したがって、ADRCに限らず、VQ(ベクトル量
子化)等の画素値のビット数を圧縮する符号化を使用す
るようにしてもよい。
【0114】また、画像信号処理部110は、付加情報
クラス生成部124を有している。この付加情報クラス
生成部124は、MPEG2ストリームを復号化する際
に用いられる付加情報に基づいて、付加情報クラスを示
す第2のクラス情報を生成する。本実施の形態におい
て、この付加情報は、MPEG復号化器107でMPE
G2ストリームより抽出される符号化制御情報(ピクチ
ャ情報PI、動きベクトル情報MI)である。
【0115】また、画像信号処理部110は、特徴量抽
出部123で生成される第1のクラス情報(ADRCコ
ード)および付加情報クラス生成部124で生成される
第2のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示す
クラスコードCLを生成するクラスコード生成部125
を有している。
【0116】また、画像信号処理部110は、係数メモ
リ126を有している。この係数メモリ126は、後述
する推定予測演算回路127で使用される推定式で用い
られる複数の係数データWi(i=1〜n)を、クラス
毎に、格納するものである。この係数データWiは、画
像信号Vaを画像信号Vbに変換するための情報であ
る。係数メモリ126には上述したクラスコード生成部
125より出力されるクラスコードCLが読み出しアド
レス情報として供給され、この係数メモリ126からは
クラスコードCLに対応した推定式の係数データWiが
読み出されて、推定予測演算回路127に供給される。
【0117】また、画像信号処理部110は、情報メモ
リバンク128を有している。推定予測演算回路127
では、予測タップの画素データxiと、係数メモリ12
6より読み出される係数データWiとから、(1)式の
推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目
位置の画素データyが演算される。(1)式のnは、第
1のタップ選択回路121で選択される予測タップの数
を表している。
【0118】
【数1】
【0119】この推定式の係数データWiは、(2)式
に示すように、パラメータpを含む生成式によって生成
される。情報メモリバンク128には、この生成式にお
ける係数データである係数種データwi0〜wi3が、クラ
ス毎に、格納されている。 Wi=wi0+wi1p+wi22+wi33 ・・・(2)
【0120】また、画像信号処理部110は、各クラス
の係数種データwi0〜wi3およびパラメータpの値とを
用い、(2)式によって、クラス毎に、パラメータpの
値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)を
生成する係数生成回路129を有している。この係数生
成回路129には、情報メモリバンク128より、上述
した各クラスの係数種データwi0〜wi3がロードされ
る。また、この係数生成回路129には、システムコン
トローラ101より、パラメータpの値が供給される。
【0121】この係数生成回路129で生成される各ク
ラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ126に格納される。この係数生成回路129に
おける各クラスの係数データWiの生成は、例えば各垂
直ブランキング期間で行われる。これにより、ユーザの
リモコン送信機200の操作によってパラメータpの値
が変更されても、係数メモリ126に格納される各クラ
スの係数データWiを、そのパラメータpの値に対応し
たものに即座に変更でき、ユーザによる解像度、ブロッ
ク歪み、モスキートノイズ、ノイズ抑圧度等の調整がス
ムーズに行われる。
【0122】ここで、上述したように情報メモリバンク
128に格納されている係数種データwi0〜wi3につい
てさらに説明する。この係数種データwi0〜wi3は、上
述したMPEG2復号化器107に入力されるMPEG
2ストリームと同様に符号化された、MPEG2ストリ
ームを、パラメータpの値に応じて処理して得られた信
号に基づいて予め生成される。
【0123】すなわち、この係数種データwi0〜w
i3は、それぞれパラメータpの複数の値に応じて生成さ
れ、画像信号Vaに対応した複数の生徒信号と、画像信
号Vbに対応した教師信号とを用いて予め生成される。
この場合、生徒信号は、教師信号をMPEG2符号化し
て得られたMPEG2ストリームを復号化することで得
られ、この復号化の過程でパラメータpの値に応じて信
号を変化させることで、当該パラメータpの値に対応し
た生徒信号が得られる。本実施の形態においては、パラ
メータpの値に応じて、逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。
【0124】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号を得ること
ができる。情報メモリバンク128に、このようにして
得られた複数の生徒信号を用いて予め生成された係数種
データwi0〜wi3が格納されている場合には、上述の画
像信号Vbによって得られる画像の解像度をパラメータ
pの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0125】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号を得ることができる。情報メ
モリバンク128に、このようにして得られた複数の生
徒信号を用いて予め生成された係数種データwi0〜wi3
が格納されている場合には、上述の画像信号Vbによっ
て得られる画像のブロック歪みをパラメータpの値に応
じて段階的に調整可能となる。
【0126】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
情報メモリバンク128に、このようにして得られた複
数の生徒信号を用いて予め生成された係数種データw i0
〜wi3が格納されている場合には、上述の画像信号Vb
によって得られる画像のモスキートノイズをパラメータ
pの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0127】また例えば、少なくともDCT係数または
逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、このラ
ンダムノイズのレベルをパラメータpの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
情報メモリバンク128に、このようにして得られた複
数の生徒信号を用いて予め生成された係数種データw i0
〜wi3が格納されている場合には、上述の画像信号Vb
によって得られる画像のノイズ抑圧度をパラメータpの
値に応じて段階的に調整可能となる。
【0128】また、画像信号処理部110は、第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
の画素データxiと、係数メモリ126より読み出され
る係数データWiとから、(1)式の推定式によって、
作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データ
yを演算する推定予測演算回路127を有している。
【0129】次に、画像信号処理部110の動作を説明
する。バッファメモリ108に記憶されている画像信号
Vaより、第2のタップ選択回路122で、作成すべき
画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置するクラス
タップの画素データが選択的に取り出される。このクラ
スタップの画素データは特徴量抽出部123に供給され
る。この特徴量抽出部123では、クラスタップの画素
データに1ビットのADRC等の処理が施されて、空間
クラスを示す第1のクラス情報としてのADRCコード
が生成される。
【0130】MPEG2復号化器107でMPEG2ス
トリームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報
PI、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部
124に供給される。この付加情報クラス生成部124
では、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラス
を示す第2のクラス情報が生成される。
【0131】そして、特徴量抽出部123で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部124で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部125に供給される。このクラスコード
生成部125では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。
【0132】このクラスコードCLは、画像信号Vbに
おける注目位置の画素データが属するクラスの検出結果
を表している。このクラスコードCLは、係数メモリ1
26に読み出しアドレス情報として供給される。係数メ
モリ126には、例えば各垂直ブランキング期間に、係
数生成回路129で、ユーザによって調整されたパラメ
ータpの値に対応して、クラス毎に、係数種データwi0
〜wi3を用いて推定式の係数データWi(i=1〜n)
が求められて格納される((2)式参照)。
【0133】係数メモリ126に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ126からクラスコードCLに対
応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回
路127に供給される。また、バッファメモリ108に
記憶されている画像信号Vaより、第1のタップ選択回
路121で、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位
置する予測タップの画素データが選択的に取り出され
る。
【0134】推定予測演算回路127では、予測タップ
の画素データxiと、係数メモリ126より読み出され
る係数データWiとを用いて、推定式((1)式参照)
に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置
の画素データyが求められる。
【0135】このように、画像信号処理部110では、
パラメータpの値に対応した推定式の係数データWi
(i=1〜n)が使用されて、画素データyが演算され
る。したがって、ユーザは、パラメータpの値を変更す
ることで、画像信号Vbによる画像の解像度、ブロック
歪、モスキートノイズあるいはノイズ抑圧度を任意に調
整できる。
【0136】また、係数データWiを生成するための係
数種データwi0〜wi3は、上述したMPEG2復号化器
107に入力されるMPEG2ストリームと同様に符号
化されたMPEG2ストリームを、パラメータpの値に
応じて処理して得られた信号に基づいて予め生成された
ものであり、画像信号Vbによる画像の特定の質のみ、
例えば解像度のみ、ブロック歪のみ、モスキートノイズ
のみあるいはノイズ抑圧度のみを段階的に調整できる。
【0137】次に、係数種データwの生成方法の一例に
ついて説明する。この例においては、上述した(2)式
の生成式における係数データである係数種データwi0
i3を求める例を示すものとする。ここで、以下の説明
のため、(3)式のように、tj(j=0〜3)を定義
する。 t0=1,t1=p,t2=p2,t3=p3 ・・・(3) この(3)式を用いると、(2)式は、(4)式のよう
に書き換えられる。
【0138】
【数2】
【0139】最終的に、学習によって未定係数wijを求
める。すなわち、クラス毎に、画像信号Vaに対応する
生徒信号の画素データと、画像信号Vbに対応する教師
信号の画素データとを用いて、二乗誤差を最小にする係
数値を決定する。いわゆる最小二乗法による解法であ
る。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習データに
おける残差をek、二乗誤差の総和をEとすると、
(1)式および(2)式を用いて、Eは(5)式で表さ
れる。ここで、xikは生徒信号のi番目の予測タップ位
置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応する
k番目の教師信号の画素データを表している。
【0140】
【数3】
【0141】最小二乗法による解法では、(5)式のw
ijによる偏微分が0になるようなw ijを求める。これ
は、(6)式で示される。
【0142】
【数4】
【0143】以下、(7)式、(8)式のように、X
ipjq、Yipを定義すると、(6)式は、(9)式のよう
に行列を用いて書き換えられる。
【0144】
【数5】
【0145】
【数6】
【0146】この方程式は一般に正規方程式と呼ばれて
いる。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの
消去法)等を用いて、wijについて解かれ、係数種デー
タが算出される。
【0147】図3は、上述した係数種データの生成方法
の一例の概念を示している。画像信号Vbに対応した教
師信号から、画像信号Vaに対応した複数の生徒信号を
生成する。例えば、パラメータpを9段階に可変して、
9種類の生徒信号を生成する。このようにして生成され
た複数の生徒信号と教師信号との間で学習を行って係数
種データを生成する。
【0148】図4は、上述したデジタル放送受信機10
0の情報メモリバンク128に格納される係数種データ
i0〜wi3を生成するための係数種データ生成装置15
0の構成を示している。
【0149】この係数種データ生成装置150は、画像
信号Vbに対応した教師信号STが入力される入力端子
151と、この教師信号に対して符号化を行ってMPE
G2ストリームを得るMPE2符号化器152と、この
MPEG2ストリームに対して復号化を行って生徒信号
SSを得るMPEG2復号化器153とを有している。
このMPEG2復号化器153には、パラメータpの値
が入力される。
【0150】この復号化器153では、復号化の過程
で、パラメータpの値に応じて信号が変化するようにさ
れ、当該パラメータpの値に対応した生徒信号が得られ
る。本実施の形態では、逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。
【0151】ここで、DCTでは、画素値f(i,j)に対
するDCT係数(周波数係数)F(u,v)は、(10)式
で与えられる。一方、逆DCTでは、DCT係数(周波
数係数)F(u,v)に対する画素値f(i,j)は、(11)式
で与えられる。ここで、C(w)=1/√2(w=0)、
C(w)=1(w≠0)である。このように、逆DCTに
おいて、画素値f(i,j)は、DCT係数(周波数係数)
と逆変換基底との積和演算で求められる。
【0152】
【数7】
【0153】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号を得ること
ができる。ここで、元のAC係数をAC[m]、ゲインをg
ainとすると、新たなAC係数newAC[m]は、newAC
[m]=AC[m]*gainとなる。この場合、各AC係数の間
の相関関係は保持できることから、このようにして得ら
れる複数の生徒信号を用いて生成される係数種データw
i0〜wi3は、上述の画像信号Vbによって得られる画像
の解像度をパラメータpの値に応じて段階的に調整可能
なものとなる。
【0154】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号を得ることができる。ここ
で、元のDC係数をDC[m]、元の量子化ステップをQs
t、新たな量子化ステップをnewQstとすると、新たなD
C係数をnewDC[m]は、newDC[m]={DC[m]*Qst
/newQst}となる。{}は整数演算を表している。こ
の場合、DC係数の変動を操作可能となり、このように
して得られる複数の生徒信号を用いて生成される係数種
データwi0〜wi3は、上述の画像信号Vbによって得ら
れる画像のブロック歪みをパラメータpの値に応じて段
階的に調整可能なものとなる。
【0155】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータpの値に応じて変
更することにより、複数の生徒信号を得ることができ
る。ここで、元のAC係数をAC[m]、ゲインをgain[m]
とすると、新たなAC係数newAC[m]は、newAC[m]=
AC[m]*gain[m]となる。この場合、各AC係数の間の
相関関係を段階的に崩すものであり、このようにして得
られる複数の生徒信号を用いて生成される係数種データ
i0〜wi3は、上述の画像信号Vbによって得られる画
像のモスキートノイズをパラメータpの値に応じて段階
的に調整可能なものとなる。
【0156】また例えば、少なくともDCT係数または
逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、このラ
ンダムノイズのレベルをパラメータpの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
元のAC係数をAC[m]、ランダムノイズをrdmNとする
と、新たなAC係数newAC[m]は、newAC[m]=AC
[m]+rdmNとなる。同様に、元のDC係数をDC[m]、
ランダムノイズをrdmNとすると、新たなDC係数newD
C[m]は、newDC[m]=DC[m]+rdmNとなる。また同
様に、元の基底をREF[m]、ランダムノイズをrdmNと
すると、新たな基底newREF[m]は、newREF=RE
F[m]+rdmNとなる。この場合、ランダムノイズのレベ
ルを段階的に切り換えることにより、それによって得ら
れる複数の生徒信号を用いて生成される係数種データw
i0〜wi3は、上述の画像信号Vbによって得られる画像
のノイズ抑圧度をパラメータpの値に応じて段階的に調
整可能なものとなる。
【0157】図6は、MPEG2復号化器153の構成
を示している。この復号化器153は、MPEG2スト
リームが入力される入力端子181と、この入力端子1
81に入力されたMPEG2ストリームを一時的に格納
するストリームバッファ182とを有している。
【0158】また、この復号化器153は、ストリーム
バッファ182に格納されているMPEG2ストリーム
より周波数係数としてのDCT(Discrete Cosine Trans
form:離散コサイン変換)係数を抽出する抽出回路18
3と、この抽出回路183で抽出された可変長符号化、
例えばハフマン符号化されているDCT係数に対して可
変長復号化を行う可変長復号化回路184とを有してい
る。
【0159】また、この復号化器153は、ストリーム
バッファ182に格納されているMPEG2ストリーム
より量子化特性指定情報を抽出する抽出回路185と、
この抽出回路185で抽出される量子化特性指定情報に
基づいて、可変長復号化回路184より出力される量子
化DCT係数に対して逆量子化を行う逆量子化回路18
6と、逆量子化回路186より出力されるDCT係数に
対して逆DCTを行う逆DCT回路187とを有してい
る。
【0160】また、復号化器153は、Iピクチャ(Int
ra-Picture)およびPピクチャ(Predictive-Picture)の
画像信号をメモリ(図示せず)に記憶すると共に、これ
らの画像信号を用いて逆DCT回路187からPピクチ
ャまたはBピクチャ(Bidirectionally predictive-Pict
ure)の画像信号が出力されるとき、対応する参照画像信
号Vrefを生成して出力する予測メモリ回路188を有
している。
【0161】また、復号化器153は、逆DCT回路1
87からPピクチャまたはBピクチャの画像信号が出力
されるとき、その画像信号に予測メモリ回路188で生
成された参照画像信号Vrefを加算する加算回路189
を有している。なお、逆DCT回路187からIピクチ
ャの画像信号が出力されるとき、予測メモリ回路188
から加算回路189に参照画像信号Vrefは供給され
ず、従って加算回路189からは逆DCT回路187よ
り出力されるIピクチャの画像信号がそのまま出力され
る。
【0162】また、復号化器153は、加算回路189
より出力されるIピクチャおよびPピクチャの画像信号
を予測メモリ回路188に供給してメモリに記憶させる
と共に、この加算回路189より出力される各ピクチャ
の画像信号を正しい順に並べ直して出力するピクチャ選
択回路190と、このピクチャ選択回路190より出力
される画像信号を出力する出力端子191とを有してい
る。
【0163】また、復号化器153は、ストリームバッ
ファ182に格納されているMPEG2ストリームより
符号化制御情報、すなわちピクチャ情報PI、動きベク
トル情報MIを抽出する抽出回路192と、この符号化
制御情報を出力する出力端子193とを有している。こ
の抽出回路192で抽出される動きベクトル情報MIは
予測メモリ回路188に供給され、予測メモリ回路18
8ではこの動きベクトル情報MIを用いて参照画像信号
Vrefを生成する際に動き補償が行われる。また、抽出
回路192で抽出されるピクチャ情報PIは予測メモリ
回路188、ピクチャ選択回路190に供給され、これ
ら予測メモリ回路188、ピクチャ選択回路190では
このピクチャ情報PIに基づいてピクチャの識別が行わ
れる。
【0164】図6に示すMPEG2復号化器153の動
作を説明する。ストリームバッファ182に記憶されて
いるMPEG2ストリームが抽出回路183に供給され
て周波数係数としてのDCT係数が抽出される。このD
CT係数は可変長符号化されており、このDCT係数は
可変長復号化回路184に供給されて復号化される。そ
して、この可変長復号化回路184より出力される量子
化DCT係数が逆量子化回路186に供給されて逆量子
化が施される。
【0165】逆量子化回路186より出力されるDCT
係数に対して逆DCT回路183で逆DCTが施されて
各ピクチャの画像信号が得られる。この各ピクチャの画
像信号は加算回路189を介してピクチャ選択回路19
0に供給される。この場合、PピクチャおよびBピクチ
ャの画像信号に対しては、加算回路189で予測メモリ
回路188より出力される参照画像信号Vrefが加算さ
れる。そして、各ピクチャの画像信号は、ピクチャ選択
回路190で正しい順に並べ直されて出力端子191に
出力される。
【0166】図4に戻って、また、係数種データ生成装
置150は、MPEG2復号化器153より出力される
生徒信号SSより、教師信号STにおける注目位置の周
辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出して出
力する第1のタップ選択回路154および第2のタップ
選択回路155を有している。これら第1、第2のタッ
プ選択回路154,155は、それぞれ上述した画像信
号処理部110の第1,第2のタップ選択回路121,
122と同様に構成される。
【0167】また、係数種データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路155で選択的に取り出されるクラ
スタップの画素データから特徴量を抽出する特徴量抽出
部156を有している。この特徴量抽出部156は、上
述した画像信号処理部110の特徴量抽出部123と同
様に構成され、空間クラスを示す第1のクラス情報とし
てのADRCコードを生成する。
【0168】また、係数種データ生成装置150は、M
PEG2復号化器153でMPEG2ストリームより抽
出される符号化情報(ピクチャ情報PI、動きベクトル
情報MI)に基づいて、付加情報クラスを示す第2のク
ラス情報を生成する付加情報クラス生成部157を有し
ている。この付加情報クラス生成部157は、上述した
画像信号処理部110の付加情報クラス生成部124と
同様に構成される。
【0169】また、係数種データ生成装置150は、特
徴量抽出部156で生成される第1のクラス情報(AD
RCコード)および付加情報クラス生成部157で生成
される第2のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果
を示すクラスコードCLを生成するクラスコード生成部
158を有している。このクラスコード生成部158
は、上述した画像信号処理部110のクラスコード生成
部125と同様に構成される。このクラスコードCL
は、教師信号STにおける注目位置の画素データyの属
するクラスを示すものである。
【0170】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に供給される教師信号STの時間調整を行
うための遅延回路159と、この遅延回路159で時間
調整された教師信号STから得られる各注目位置の画素
データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞれ
対応して第1のタップ選択回路154で選択的に取り出
される予測タップの画素データxiと、パラメータpの
値と、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してク
ラスコード生成部158で生成されるクラスコードCL
とから、クラス毎に、係数種データwi0〜wi3を得るた
めの正規方程式((9)式参照)を生成する正規方程式
生成部160を有している。
【0171】この場合、1個の画素データyとそれに対
応するn個の予測タップの画素データxiとの組み合わ
せで1個の学習データが生成されるが、パラメータpの
値に応じてMPEG2復号化器153で複数の生徒信号
SSが順次生成されていき、教師信号と各生徒信号との
間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これによ
り、正規方程式生成部160では、パラメータpの値が
異なる多くの学習データが登録された正規方程式が生成
され、係数種データwi0〜wi3を求めることが可能とな
る。
【0172】また、係数種データ生成装置150は、正
規方程式生成部160で、クラス毎に生成された正規方
程式のデータが供給され、当該正規方程式を解いて、ク
ラス毎に、係数種データwi0〜wi3を求める係数種デー
タ決定部161と、この求められた係数種データを格納
する係数種メモリ162とを有している。係数種データ
決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法など
によって解かれて、係数種データが求められる。
【0173】図4に示す係数種データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151には画像信号Vbに対
応した教師信号STが供給され、そしてこの教師信号S
Tに対してMPEG2符号化器152で、符号化が施さ
れてMPEG2ストリームが生成される。このMPEG
2ストリームは、MPEG2復号化器153に供給され
る。
【0174】このMPEG2復号化器153には、パラ
メータpの値が入力され、復号化の過程で、当該パラメ
ータpの値に応じて信号が変化するようにされる。すな
わち、本実施の形態においては、上述したように、当該
パラメータpの値に応じて逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。こ
れにより、パラメータpの値に対応した生徒信号SSが
得られる。
【0175】また、MPEG2復号化器153より出力
される生徒信号SSより、第2のタップ選択回路155
で、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置するク
ラスタップの画素データが選択的に取り出される。この
クラスタップの画素データは特徴量抽出部156に供給
される。この特徴量抽出部156では、クラスタップの
画素データに基づいて、空間クラスを示す第1のクラス
情報としてのADRCコードが生成される。
【0176】また、MPEG2復号化器153でMPE
G2ストリームより抽出される符号化情報(ピクチャ情
報PI、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成
部157に供給される。この付加情報クラス生成部15
7では、符号化情報に基づいて付加情報クラスを示す第
2のクラス情報が生成される。
【0177】そして、特徴量抽出部156で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)と、付加情報クラ
ス生成部157で生成される第2のクラス情報は、それ
ぞれクラスコード生成部158に供給される。このクラ
スコード生成部158では、第1のクラス情報および第
2のクラス情報に基づいて、教師信号STにおける注目
位置の画素データyが属するクラス(クラス分類の結
果)を示すクラスコードCLが生成される。
【0178】また、MPEG復号化器153より出力さ
れる生徒信号SSより、第1のタップ選択回路154
で、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する予
測タップの画素データが選択的に取り出される。
【0179】そして、遅延回路159で時間調整された
教師信号STから得られる各注目位置の画素データy
と、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路154で選択的に取り出される予
測タップの画素データxiと、パラメータpの値と、各
注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラスコー
ド生成部158で生成されるクラスコードCLとを用い
て、正規方程式生成部160では、クラス毎に、係数種
データwi0〜wi3を得るための正規方程式((9)式参
照)が生成される。
【0180】そして、係数種データ決定部161で各正
規方程式が解かれ、クラス毎の係数種データwi0〜wi3
が求められ、それらの係数種データwi0〜wi3は係数種
メモリ162に格納される。
【0181】このように、図4に示す係数種データ生成
装置150においては、図1の画像信号処理部110の
情報メモリバンク128に格納される、クラス毎の、推
定式((1)式参照)で用いられる係数データWiを求
めるための生成式((2)式参照)における係数データ
である係数種データwi0〜wi3を生成することができ
る。
【0182】次に、係数種データの生成方法の他の例に
ついて説明する。この例においても、上述した(2)式
の生成式における係数データである係数種データwi0
i3を求める例を示すものとする。図7は、この例の概
念を示している。教師信号から複数の生徒信号を生成す
る。例えば、パラメータpの値を9段階に可変して、9
種類の生徒信号を生成する。このようにして生成された
各生徒信号と教師信号との間で学習を行って、(1)式
の推定式の係数データWiを生成する。そして、各生徒
信号に対応して生成された係数データWiを使用して、
(2)式の生成式における係数データである係数種デー
タwi0〜wi3を生成する。
【0183】まず、推定式の係数データの求め方を説明
する。ここでは、(1)式の推定式の係数データWi
(i=1〜n)を最小二乗法により求める例を示すもの
とする。上述の、(1)式において、学習前は係数デー
タW1 ,W2,‥‥,Wn は未定係数である。学習は、
クラス毎に、複数の信号データに対して行う。学習デー
タ数がmの場合、(1)式に従って、以下に示す(1
2)式が設定される。nは予測タップの数を示してい
る。 yk =W1 ×xk1+W2 ×xk2+‥‥+Wn ×xkn ・・・(12) (k=1,2,‥‥,m) m>nの場合、係数データW1 ,W2,‥‥,Wnは、一
意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ekを、以
下の式(13)で定義して、(14)式のe2を最小に
する係数データを求める。いわゆる最小2乗法によって
係数データを一意に定める。 ek=yk−{w1×xk1+w2×xk2+‥‥+wn×xkn} ・・・(13) (k=1,2,‥‥m)
【0184】
【数8】
【0185】(14)式のe2を最小とする係数データ
を求めるための実際的な計算方法としては、まず、(1
5)式に示すように、e2を係数データWi(i=1,
2,・・・,n)で偏微分し、iの各値について偏微分
値が0となるように係数データWiを求めればよい。
【0186】
【数9】
【0187】(15)式から係数データWiを求める具
体的な手順について説明する。(16)式、(17)式
のようにXji,Yi を定義すると、(15)式は、(1
8)式の行列式の形に書くことができる。
【0188】
【数10】
【0189】
【数11】
【0190】(18)式は、一般に正規方程式と呼ばれ
るものである。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jo
rdanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数デ
ータWi(i=1,2,・・・,n)を求めることがで
きる。
【0191】次に、各生徒信号に対応して生成された係
数データWiを使用した、係数種データの求め方を説明
する。パラメータpの値に対応した生徒信号を用いた学
習による、あるクラスの係数データが、kpiになったと
する。ここで、iは予測タップの番号である。このk pi
から、このクラスの係数種データを求める。
【0192】係数データWi(i=1〜n)は、係数種
データwi0〜wi3を使って、上述した(2)式で表現さ
れる。ここで、係数データWiに対して最小二乗法を使
用することを考えると、残差は、(19)式で表され
る。
【0193】
【数12】
【0194】ここで、tjは、上述の(3)式に示され
ている。(19)式に最小二乗法を作用させると、(2
0)式が得られる。
【0195】
【数13】
【0196】ここで、Xjk,Yjをそれぞれ(21)
式、(22)式のように定義すると、(20)式は(2
3)式のように書き換えられる。この(23)式も正規
方程式であり、この式を掃き出し法等の一般解法で解く
ことにより、係数種データwi0〜wi3を算出することが
できる。
【0197】
【数14】
【0198】図8は、図7に示す概念に基づいて係数種
データを生成する係数種データ生成装置150Aの構成
を示している。この図8において、図4と対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0199】係数種データ生成装置150Aは、遅延回
路159で時間調整された教師信号STより得られる各
注目位置の画素データyと、この各注目位置の画素デー
タyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路154で
選択的に取り出される予測タップの画素データxiと、
各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラスコ
ード生成部158で生成されるクラスコードCLとか
ら、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得る
ための正規方程式((18)式参照)を生成する正規方
程式生成部163を有している。
【0200】この場合、1個の画素データyとそれに対
応するn個の予測タップの画素データxiとの組み合わ
せで1個の学習データが生成されるが、パラメータpの
値に応じてMPEG2復号化器153で複数の生徒信号
SSが順次生成されていき、教師信号と各生徒信号との
間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これによ
り、正規方程式生成部163では、各生徒信号のそれぞ
れに対応して、クラス毎に、係数データWi(i=1〜
n)を得るための正規方程式が生成される。
【0201】また、係数種データ生成装置150Aは、
正規方程式生成部163で生成された正規方程式のデー
タが供給され、その正規方程式を解いて、各生徒信号に
それぞれ対応した、各クラスの係数データWiを求める
係数データ決定部164と、パラメータpの値および各
生徒信号にそれぞれ対応した係数データWiとを使用し
て、クラス毎に、係数種データwi0〜wi3を得るための
正規方程式((23)式参照)を生成する正規方程式生
成部165とを有している。
【0202】また、係数種データ生成装置150Aは、
正規方程式生成部165でクラス毎に生成された正規方
程式のデータが供給され、クラス毎に正規方程式を解い
て、各クラスの係数種データwi0〜wi3を求める係数種
データ決定部166と、この求められた係数種データw
i0〜wi3を格納する係数種メモリ162とを有してい
る。図8に示す係数種データ生成装置150Aのその他
は、図4に示す係数種データ生成装置150と同様に構
成される。
【0203】次に、図8に示す係数種データ生成装置1
50Aの動作を説明する。入力端子151には画像信号
Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてこの教
師信号STに対してMPEG2符号化器152で、符号
化が施されてMPEG2ストリームが生成される。この
MPEG2ストリームは、MPEG2復号化器153に
供給される。
【0204】このMPEG2復号化器153には、パラ
メータpの値が入力され、復号化の過程で、当該パラメ
ータpの値に応じて信号が変化するようにされる。すな
わち、本実施の形態においては、上述したように、当該
パラメータpの値に応じて逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。こ
れにより、パラメータpの値に対応した生徒信号SSが
得られる。
【0205】また、MPEG2復号化器153より出力
される生徒信号SSより、第2のタップ選択回路155
で、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置するク
ラスタップの画素データが選択的に取り出される。この
クラスタップの画素データは特徴量抽出部156に供給
される。この特徴量抽出部156では、クラスタップの
画素データに基づいて、空間クラスを示す第1のクラス
情報としてのADRCコードが生成される。
【0206】また、MPEG2復号化器153でMPE
G2ストリームより抽出される符号化情報(ピクチャ情
報PI、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成
部157に供給される。この付加情報クラス生成部15
7では、符号化情報に基づいて付加情報クラスを示す第
2のクラス情報が生成される。
【0207】そして、特徴量抽出部156で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)と、付加情報クラ
ス生成部157で生成される第2のクラス情報は、それ
ぞれクラスコード生成部158に供給される。このクラ
スコード生成部158では、第1のクラス情報および第
2のクラス情報に基づいて、教師信号STにおける注目
位置の画素データyが属するクラス(クラス分類の結
果)を示すクラスコードCLが生成される。
【0208】また、MPEG復号化器153より出力さ
れる生徒信号SSより、第1のタップ選択回路154
で、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する予
測タップの画素データが選択的に取り出される。
【0209】そして、遅延回路159で時間調整された
教師信号STから得られる各注目位置の画素データy
と、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路154で選択的に取り出される予
測タップの画素データxiと、パラメータpの値と、各
注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラスコー
ド生成部158で生成されるクラスコードCLとを用い
て、正規方程式生成部163では、MPEG2復号化器
153より出力される、パラメータpの複数の値にそれ
ぞれ対応した複数の生徒信号SSについて、クラス毎
に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方
程式((18)式参照)が生成される。
【0210】そして、係数データ決定部164でその正
規方程式が解かれ、複数の生徒信号SSのそれぞれ対応
した、各クラスの係数データWiが求められる。正規方
程式生成部165では、この複数の生徒信号SSのそれ
ぞれ対応した各クラスの係数データWiを用いて、クラ
ス毎に、係数種データwi0〜wi3を得るための正規方程
式((23)式参照)が生成される。
【0211】そして、係数種データ決定部166でその
正規方程式が解かれ、各クラスの係数種データwi0〜w
i3が求められ、その係数種データwi0〜wi3は係数種メ
モリ162に格納される。
【0212】このように、図8に示す係数種データ生成
装置150Aにおいても、図1の画像信号処理部110
の情報メモリバンク128に格納される、各クラスの係
数種データwi0〜wi3を生成することができる。
【0213】図1の画像信号処理部110では、係数デ
ータWi(i=1〜n)を生成するために(2)式の生
成式を使用したが、次数の異なった多項式や、他の関数
で表現される式でも実現可能である。
【0214】また、図1の画像信号処理部110では、
特徴量抽出部123より出力される空間クラスを示す第
1のクラス情報(ADRCコード)の他に、付加情報ク
ラス生成部124で生成された付加情報クラスを示す第
2のクラス情報にも基づいて、クラスコード生成部12
5ではクラスコードCLを生成するものであるが、第1
のクラス情報のみを用いてクラスコードCLを生成して
もよい。ただし、第2のクラス情報をも加味してクラス
コードCLを生成することで、より細かなクラス分けを
行うことができ、画像信号Vbの画素データの生成精度
を高めることができる。
【0215】なお、図1の画像信号処理部110におけ
る処理を、例えば図9に示すような画像信号処理装置3
00によって、ソフトウェアで実現することも可能であ
る。
【0216】まず、図9に示す画像信号処理装置300
について説明する。この画像信号処理装置300は、装
置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU3
01の動作プログラムや係数種データ等が格納されたR
OM(read only memory)302と、CPU301の作
業領域を構成するRAM(random access memory)30
3とを有している。これらCPU301、ROM302
およびRAM303は、それぞれバス304に接続され
ている。
【0217】また、画像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライ
ブするドライブ(FDD)307とを有している。これ
らドライブ305,307は、それぞれバス304に接
続されている。
【0218】また、画像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0219】また、画像信号処理装置300は、ユーザ
インタフェース部を備えている。このユーザインタフェ
ース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号R
Mを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD
(liquid crystal display)等からなるディスプレイ3
11とを有している。受信回路310はインタフェース
312を介してバス304に接続され、同様にディスプ
レイ311はインタフェース313を介してバス304
に接続されている。
【0220】また、画像信号処理装置300は、画像信
号Vaを入力するための入力端子314と、画像信号V
bを出力するための出力端子315とを有している。入
力端子314はインタフェース316を介してバス30
4に接続され、同様に出力端子315はインタフェース
317を介してバス304に接続される。
【0221】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラムや係数種データ等を予め格納しておく代わ
りに、例えばインターネットなどの通信網400より通
信部308を介してダウンロードし、ハードディスクや
RAM303に蓄積して使用することもできる。また、
これら処理プログラムや係数種データ等をフロッピー
(登録商標)ディスク306で提供するようにしてもよ
い。
【0222】また、処理すべき画像信号Vaを入力端子
314より入力する代わりに、予めハードディスクに記
録しておき、あるいはインターネットなどの通信網40
0より通信部308を介してダウンロードしてもよい。
また、処理後の画像信号Vbを出力端子315に出力す
る代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ311
に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスク
に格納したり、通信部308を介してインターネットな
どの通信網400に送出するようにしてもよい。
【0223】図10のフローチャートを参照して、図9
に示す画像信号処理装置300における、画像信号Va
より画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。ま
ず、ステップST1で、処理を開始し、ステップST2
で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分ま
たは1フィールド分の画像信号Vaを入力する。このよ
うに入力端子314より入力される画像信号Vaを構成
する画素データはRAM303に一時的に格納される。
なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスクドラ
イブ307に予め記録されている場合には、このドライ
ブ307からこの画像信号Vaを読み出し、この画像信
号Vaを構成する画素データをRAM303に一時的に
格納する。
【0224】そして、ステップST3で、画像信号Va
の全フレームまたは全フィールドの処理が終わっている
か否かを判定する。処理が終わっているときは、ステッ
プST4で、処理を終了する。一方、処理が終わってい
ないときは、ステップST5に進む。
【0225】このステップST5では、ユーザのリモコ
ン送信機200の操作によって入力された画質指定値で
あるパラメータpの値を、例えばRAM303より取得
する。そして、ステップST6で、パラメータPの値、
各クラスの係数種データを用いて、生成式(例えば
(2)式)によって、各クラスの推定式((1)式参
照)の係数データWiを生成する。
【0226】次に、ステップST7で、ステップST2
で入力された画像信号Vaより、画像信号Vbにおける
注目位置に対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST8で、ス
テップST2で入力された1フレーム分または1フィー
ルド分の画像信号Vaの画素データの全領域において画
像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを
判定する。終了しているときは、ステップST2に戻
り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号
Vaの入力処理に移る。一方、処理が終了していないと
きは、ステップST9に進む。
【0227】このステップST9では、ステップST7
で取得されたクラスタップの画素データからクラスコー
ドCLを生成する。そして、ステップST10で、その
クラスコードCLに対応した係数データWiと予測タッ
プの画素データを使用して、推定式により、画像信号V
bにおける注目位置の画素データを生成し、その後にス
テップST7に戻って、上述したと同様の処理を繰り返
す。
【0228】このように、図10に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの
画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得
ることができる。上述したように、このように処理して
得られた画像信号Vbは出力端子315に出力された
り、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が
表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305
に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0229】なお、ステップST9では、クラスタップ
の画素データからクラスコードCLを生成するように説
明した。しかし、入力端子314からは画像信号Vaの
他に、この画像信号Vaに関連した符号化制御情報(ピ
クチャ情報PI、動きベクトル情報MI)も入力される
ようにし、図1の画像信号処理部110におけると同様
に、この符号化制御情報をも用いてクラスコードCLを
生成するようにしてもよい。また、処理装置の図示は省
略するが、図4の係数種データ生成装置150における
処理を、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0230】図11のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST21で、処理を開始し、ステップST22
で、学習に使われる、画質パターン(パラメータpの値
で特定される)を選択する。そして、ステップST23
で、全ての画質パターンに対して学習が終わったか否か
を判定する。全ての画質パターンに対して学習が終わっ
ていないときは、ステップST24に進む。
【0231】このステップST24では、教師信号を1
フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そし
て、ステップST25で、教師信号の全フレームまたは
全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了
したときは、ステップST22に戻って、次の画質パタ
ーンの選択を行って、上述したと同様の処理を繰り返
す。一方、終了していないときは、ステップST26に
進む。
【0232】このステップST26では、ステップST
24で入力された教師信号より、ステップST22で選
択された画質パターンに基づいて、生徒信号を生成す
る。そして、ステップST27で、ステップST26で
生成された生徒信号より、ステップST24で入力され
た教師信号における注目位置に対応して、クラスタップ
および予測タップの画素データを取得する。そして、ス
テップST28で、ステップST24で入力された教師
信号の全領域において学習処理を終了しているか否かを
判定する。学習処理を終了しているときは、ステップS
T24に戻って、次の1フレーム分または1フィールド
分の教師信号の入力を行って、上述したと同様の処理を
繰り返す。一方、処理が終了していないときは、ステッ
プST29に進む。
【0233】このステップST29では、ステップST
27で取得されたクラスタップの画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST30で、
正規方程式((9)式参照)を生成する。その後に、ス
テップST27に戻る。
【0234】また、ステップST23で、全ての画質パ
ターンに対して学習が終わったときは、ステップST3
1に進む。このステップST31では、正規方程式を掃
き出し法等で解くことによって、各クラスの係数種デー
タを算出し、ステップST32で、その係数種データを
メモリに保存し、その後にステップST33で、処理を
終了する。
【0235】このように、図11に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図4に示す係数種データ生
成装置150と同様の手法によって、係数種データを得
ることができる。
【0236】なお、ステップST29では、クラスタッ
プの画素データからクラスコードCLを生成するように
説明した。しかし、図4の係数種データ生成装置150
と同様に、生徒信号に関連した符号化制御情報(ピクチ
ャ情報PI、動きベクトル情報MI)をも用いてクラス
コードCLを生成するようにしてもよい。また、処理装
置の図示は省略するが、図8の係数種データ生成装置1
50Aにおける処理も、ソフトウェアで実現可能であ
る。
【0237】図12のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST41で、処理を開始し、ステップST42
で、学習に使われる、画質パターン(パラメータpの値
で特定される)を選択する。そして、ステップST43
で、全ての画質パターンに対して学習が終わったか否か
を判定する。全ての画質パターンに対して学習が終わっ
ていないときは、ステップST44に進む。
【0238】このステップST44では、教師信号を1
フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そし
て、ステップST45で、教師信号の全フレームまたは
全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了
していないときは、ステップST46で、ステップST
44で入力された教師信号より、ステップST42で選
択された画質パターンに基づいて、生徒信号を生成す
る。
【0239】そして、ステップST47で、ステップS
T46で生成された生徒信号より、ステップST44で
入力された教師信号における注目位置に対応して、クラ
スタップおよび予測タップの画素データを取得する。そ
して、ステップST48で、ステップST44で入力さ
れた教師信号の全領域において学習処理を終了している
か否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ス
テップST44に戻って、次の1フレーム分または1フ
ィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様
の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないと
きは、ステップST49に進む。
【0240】このステップST49では、ステップST
47で取得されたクラスタップの画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST50で、
係数データを得るための正規方程式((18)式参照)
を生成する。その後に、ステップST47に戻る。
【0241】上述したステップST45で、処理が終了
したときは、ステップST51で、ステップST50で
生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各ク
ラスの係数データを算出する。その後に、ステップST
42に戻って、次の画質パターンの選択を行って、上述
したと同様の処理を繰り返し、次の画質パターンに対応
した、各クラスの係数データを求める。
【0242】また、上述のステップST43で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST52に進む。このステップST5
2では、全ての画質パターンに対する係数データから、
係数種データを求めるための正規方程式((23)式参
照)を生成する。
【0243】そして、ステップST53で、ステップS
T52で生成された正規方程式を掃き出し法等で解くこ
とによって、各クラスの係数種データを算出し、ステッ
プST54で、その係数種データをメモリに保存し、そ
の後にステップST55で、処理を終了する。
【0244】このように、図12に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図8に示す係数種データ生
成装置150Aと同様の手法によって、係数種データを
得ることができる。
【0245】なお、ステップST49では、クラスタッ
プの画素データからクラスコードCLを生成するように
説明した。しかし、図8の係数種データ生成装置150
Aと同様に、生徒信号に関連した符号化制御情報(ピク
チャ情報PI、動きベクトル情報MI)をも用いてクラ
スコードCLを生成するようにしてもよい。
【0246】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。図13は、他の実施の形態としてのデジタル
放送受信機100Aの構成を示している。この図13に
おいて、図1と対応する部分には同一符号を付して示し
ている。
【0247】デジタル放送受信機100Aは、図1に示
すデジタル放送受信機100の画像信号処理部110が
画像信号処理部110Aに置き換えられたものであっ
て、デジタル放送受信機100と同様の動作をする。
【0248】画像信号処理部110Aの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Aにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0249】この画像信号処理部110Aは、情報メモ
リバンク128Aを有している。この情報メモリバンク
128Aには、クラスおよびパラメータpの値の組み合
わせ毎に、係数データWi(i=1〜n)が予め格納さ
れている。この係数データWiの生成方法については後
述する。
【0250】このように情報メモリバンク128Aに格
納されている係数データWiも、上述した図1の画像信
号処理部110の情報メモリバンク128に格納されて
いる係数種データwi0〜wi3と同様に、MPEG2復号
化器107に入力されるMPEG2ストリームと同様に
符号化された、MPEG2ストリームを、パラメータp
の値に応じて処理して得られた信号に基づいて予め生成
される。
【0251】すなわち、この係数データWiは、それぞ
れパラメータpの複数の値に応じて生成され、画像信号
Vaに対応した複数の生徒信号と、画像信号Vbに対応
した教師信号とを用いて予め生成される。
【0252】この場合、生徒信号は、教師信号をMPE
G2符号化して得られたMPEG2ストリームを復号化
することで得られ、この復号化の過程でパラメータpの
値に応じて信号を変化させることで、当該パラメータp
の値に対応した生徒信号が得られる。この場合、パラメ
ータpの値に応じて、逆離散コサイン変換(逆DCT)
を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波数係
数)または逆変換基底のいずれかが変更される。
【0253】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号を得ること
ができる。情報メモリバンク128Aに、このようにし
て得られる複数の生徒信号を用いて予め生成された係数
データWiが格納されている場合には、上述の画像信号
Vbによって得られる画像の解像度をパラメータpの値
に応じて段階的に調整可能となる。
【0254】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号を得ることができる。情報メ
モリバンク128Aに、このようにして得られる複数の
生徒信号を用いて予め生成された係数データWiが格納
されている場合には、上述の画像信号Vbによって得ら
れる画像のブロック歪みをパラメータpの値に応じて段
階的に調整可能となる。
【0255】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
情報メモリバンク128Aに、このようにして得られる
複数の生徒信号を用いて予め生成された係数データWi
が格納されている場合には、上述の画像信号Vbによっ
て得られる画像のモスキートノイズをパラメータpの値
に応じて段階的に調整可能となる。
【0256】また例えば、少なくともDCT係数または
逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、このラ
ンダムノイズのレベルをパラメータpの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
情報メモリバンク128Aに、このようにして得られる
複数の生徒信号を用いて予め生成された係数種データW
iが格納されている場合には、上述の画像信号Vbによ
って得られる画像のノイズ抑圧度をパラメータpの値に
応じて段階的に調整可能となる。
【0257】この画像信号処理部110Aの動作を説明
する。バッファメモリ108に記憶されている画像信号
Vaより、第2のタップ選択回路122で、作成すべき
画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置するクラス
タップの画素データが選択的に取り出される。このクラ
スタップの画素データは特徴量抽出部123に供給され
る。この特徴量抽出部123では、クラスタップの画素
データに1ビットのADRC等の処理が施されて、空間
クラスを示す第1のクラス情報としてのADRCコード
が生成される。
【0258】MPEG復号化器107でMPEG2スト
リームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報P
I、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部1
24に供給される。この付加情報クラス生成部124で
は、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを
示す第2のクラス情報が生成される。
【0259】そして、特徴量抽出部123で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部124で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部125に供給される。このクラスコード
生成部125では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。
【0260】このクラスコードCLは、画像信号Vbに
おける注目位置の画素データが属するクラスの検出結果
を表している。このクラスコードCLは、係数メモリ1
26に読み出しアドレス情報として供給される。
【0261】係数メモリ126には、例えば垂直ブラン
キング期間に、ユーザによって調整されたパラメータp
の値に対応した、各クラスの係数データWiが、システ
ムコントローラ101の制御によって、情報メモリバン
ク128Aよりロードされて格納される。
【0262】なお、情報メモリバンク128Aに、調整
されたパラメータpの値に対応した係数データWiが蓄
えられていない場合には、その調整されたパラメータp
の値の前後の値に対応した係数データWiを情報メモリ
バンク128Aより読み出し、それらを用いた補間演算
処理によって、調整されたパラメータpの値に対応した
係数データを得るようにしてもよい。
【0263】係数メモリ126に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ126からクラスコードCLに対
応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回
路127に供給される。また、バッファメモリ108に
記憶されている画像信号Vaより、第1のタップ選択回
路121で、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位
置する予測タップの画素データが選択的に取り出され
る。
【0264】推定予測演算回路127では、予測タップ
の画素データxiと、係数メモリ126より読み出され
る係数データWiとを用いて、推定式((1)式参照)
に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置
の画素データyが求められる。
【0265】このように、画像信号処理部110Aで
は、パラメータpの値に対応した推定式の係数データW
i(i=1〜n)が使用されて、画素データyが演算さ
れる。したがって、ユーザは、パラメータpの値を変更
することで、画像信号Vbによる画像の解像度、ブロッ
ク歪、モスキートノイズあるいはノイズ抑圧度を任意に
調整できる。
【0266】また、この係数データWiは、上述したM
PEG2復号化器107に入力されるMPEG2ストリ
ームと同様に符号化された、MPEG2ストリームを、
パラメータpの値に応じて処理して得られた信号に基づ
いて予め生成されたものであり、画像信号Vbによる画
像の特定の質のみ、例えば解像度のみ、ブロック歪の
み、モスキートノイズのみあるいはノイズ抑圧度のみを
段階的に調整できる。
【0267】次に、係数データWi(i=1〜n)の生
成方法について説明する。上述では、係数種データの生
成方法の他の例として、まずパラメータpの値を段階的
に可変して得られる生徒信号毎に、それを用いた学習に
よって各クラスの係数データWiを生成し、次に生徒信
号毎の係数データWiを使用して、各クラスの係数種デ
ータw10〜wn9を求めるものを説明した。情報メモリバ
ンク128Aに予め蓄えられる、クラスおよびパラメー
タpの値の組み合わせ毎の係数データWiは、この係数
種データの生成方法における、前半部分と同様の方法で
生成することができる。
【0268】図14は、係数データ生成装置170を示
している。この係数データ生成装置170において、図
8に示す係数種データ生成装置150Aと対応する部分
には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0269】この係数データ生成装置170では、係数
メモリ167を有している。この係数メモリ167に
は、係数データ決定部164で決定された、パラメータ
pの各値に対応した、各クラスの係数データWiが記憶
される。この係数データ生成装置170のその他は、図
8に示す係数種データ生成装置150Aと同様に構成さ
れ、同様に動作する。
【0270】このように、図14に示す係数データ生成
装置170においては、図13の画像信号処理部110
Aの情報メモリバンク128Aに格納される、クラスお
よびパラメータpの値の組み合わせ毎の係数データWi
を生成することができる。
【0271】また、図13の画像信号処理部110Aに
おける処理を、図1の画像信号処理部110における処
理と同様に、例えば図9に示す画像信号処理装置300
によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
この場合、ROM302等に、係数データが予め格納さ
れて使用される。
【0272】図15のフローチャートを参照して、図9
に示す画像信号処理装置300における、画像信号Va
より画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。ま
ず、ステップST61で、処理を開始し、ステップS6
2で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分
または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。この
ように入力端子314より入力される画像信号Vaを構
成する画素データはRAM303に一時的に格納され
る。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスク
ドライブ307に予め記録されている場合には、このド
ライブ307からこの画像信号Vaを読み出し、この画
像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一時
的に格納する。
【0273】そして、ステップST63で、画像信号V
aの全フレームまたは全フィールドの処理が終わってい
るか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステ
ップST64で、処理を終了する。一方、処理が終わっ
ていないときは、ステップST65に進む。
【0274】このステップST65では、ユーザのリモ
コン送信機200の操作によって入力された画質指定値
であるパラメータpの値を、例えばRAM303より取
得する。そして、ステップST66で、取得されたパラ
メータpの値に基づいて、ROM302等からそのパラ
メータpの値に対応した、各クラスの係数データWiを
読み出し、RAM303に一時的に格納する。
【0275】次に、ステップST67で、ステップST
62で入力された画像信号Vaより、画像信号Vbにお
ける注目位置に対応して、クラスタップおよび予測タッ
プの画素データを取得する。そして、ステップST68
で、ステップST62で入力された1フレームまたは1
フィールド分の画像信号Vaの画素データの全領域にお
いて画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか
否かを判定する。終了しているときは、ステップST6
2に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画
像信号Vaの入力処理に移る。一方、処理が終了してい
ないときは、ステップST69に進む。
【0276】このステップST69では、ステップST
67で取得されたクラスタップの画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST70で、
そのクラスコードCLに対応した係数データWiと予測
タップの画素データを使用して、推定式により、画像信
号Vbにおける注目位置の画素データを生成し、その後
にステップST67に戻って、上述したと同様の処理を
繰り返す。
【0277】このように、図15に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの
画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得
ることができる。上述したように、このように処理して
得られた画像信号Vbは出力端子315に出力された
り、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が
表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305
に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0278】なお、ステップST69では、クラスタッ
プの画素データからクラスコードCLを生成するように
説明した。しかし、入力端子314からは画像信号Va
の他に、この画像信号Vaに関連した符号化制御情報
(ピクチャ情報PI、動きベクトル情報MI)も入力さ
れるようにし、図13の画像信号処理部110Aにおけ
ると同様に、この符号化制御情報をも用いてクラスコー
ドCLを生成するようにしてもよい。また、処理装置の
図示は省略するが、図14の係数データ生成装置170
における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0279】図16のフローチャートを参照して、係数
データを生成するための処理手順を説明する。まず、ス
テップST81で、処理を開始し、ステップST82
で、学習に使われる、画質パターン(パラメータpの値
で特定される)を選択する。そして、ステップST83
で、全ての画質パターンに対して学習が終わったか否か
を判定する。全ての画質パターンに対して学習が終わっ
ていないときは、ステップST84に進む。
【0280】このステップST84では、教師信号を1
フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そし
て、ステップST85で、教師信号の全フレームまたは
全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了
していないときは、ステップST86で、ステップST
84で入力された教師信号より、ステップST82で選
択された画質パターンに基づいて、生徒信号を生成す
る。
【0281】そして、ステップST87で、ステップS
T86で生成された生徒信号より、ステップST84で
入力された教師信号における注目位置に対応して、クラ
スタップおよび予測タップの画素データを取得する。そ
して、ステップST88で、ステップST84で入力さ
れた教師信号の全領域において学習処理を終了している
か否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ス
テップST84に戻って、次の1フレーム分または1フ
ィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様
の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないと
きは、ステップST89に進む。
【0282】このステップST89では、ステップST
87で取得されたクラスタップの画素データからクラス
コードCLを生成する。そして、ステップST90で、
係数データを得るための正規方程式((18)式参照)
を生成する。その後に、ステップST87に戻る。
【0283】上述したステップST85で、処理が終了
したときは、ステップST91で、ステップST90で
生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各ク
ラスの係数データを算出する。その後に、ステップST
82に戻って、次の画質パターンの選択を行って、上述
したと同様の処理を繰り返し、次の画質パターンに対応
した、各クラスの係数データを求める。
【0284】また、上述のステップST83で、全ての
画質パターンに対する係数データの算出処理が終了した
ときは、ステップST92で、全ての画質パターンに対
する各クラスの係数データをメモリに保存し、その後に
ステップST93で、処理を終了する。
【0285】このように、図16に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図14に示す係数データ生
成装置170と同様の手法によって、係数データを得る
ことができる。なお、ステップST89では、クラスタ
ップの画素データからクラスコードCLを生成するよう
に説明した。しかし、図14の係数データ生成装置17
0と同様に、生徒信号に関連した符号化制御情報(ピク
チャ情報PI、動きベクトル情報MI)をも用いてクラ
スコードCLを生成するようにしてもよい。
【0286】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。図17は、他の実施の形態としてのデ
ジタル放送受信機100Bの構成を示している。この図
17において、図1と対応する部分には同一符号を付し
て示している。
【0287】デジタル放送受信機100Bは、図1に示
すデジタル放送受信機100の画像信号処理部110が
画像信号処理部110Bに置き換えられたものであっ
て、デジタル放送受信機100と同様の動作をする。
【0288】画像信号処理部110Bの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Bにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0289】この画像信号処理部110Bは、蓄積テー
ブル131を有している。この蓄積テーブル131に
は、クラスおよびパラメータpの値の組み合わせ毎に、
差分データDFが予め格納されている。この差分データ
DFは、画素値の差分データあるいはDCT処理により
得られるDCT係数(周波数係数)の差分データであ
る。蓄積テーブル131には、クラスコード生成部12
5より出力されるクラスコードCLおよびシステムコン
トローラ101より出力されるパラメータpの値が読み
出しアドレス情報として供給される。この蓄積テーブル
131からは、クラスコードCLおよびパラメータpの
値に対応した差分データDFが読み出されて、後述する
加算部134に供給される。
【0290】この蓄積テーブル131に格納されている
差分データDFも、上述した図1の画像信号処理部11
0の情報メモリバンク128に格納されている係数種デ
ータwi0〜wi3と同様に、MPEG2復号化器107に
入力されるMPEG2ストリームと同様に符号化され
た、MPEG2ストリームを、パラメータpの値に応じ
て処理して得られた信号に基づいて予め生成される。
【0291】すなわち、この差分データDFは、それぞ
れパラメータpの複数の値に応じて生成され、画像信号
Vaに対応した複数の生徒信号と、画像信号Vbに対応
した教師信号とを用いて予め生成される。
【0292】この場合、生徒信号は、教師信号をMPE
G2符号化して得られたMPEG2ストリームを復号化
することで得られ、この復号化の過程でパラメータpの
値に応じて信号を変化させることで、当該パラメータp
の値に対応した生徒信号が得られる。この場合、パラメ
ータpの値に応じて、逆離散コサイン変換(逆DCT)
を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波数係
数)または逆変換基底のいずれかが変更される。
【0293】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号を得ること
ができる。蓄積テーブル131に、このようにして得ら
れる複数の生徒信号を用いて予め生成された差分データ
DFが格納されている場合には、上述の画像信号Vbに
よって得られる画像の解像度をパラメータpの値に応じ
て段階的に調整可能となる。
【0294】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号を得ることができる。蓄積テ
ーブル131に、このようにして得られる複数の生徒信
号を用いて予め生成された差分データDFが格納されて
いる場合には、上述の画像信号Vbによって得られる画
像のブロック歪みをパラメータpの値に応じて段階的に
調整可能となる。
【0295】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
蓄積テーブル131に、このようにして得られる複数の
生徒信号を用いて予め生成された差分データDFが格納
されている場合には、上述の画像信号Vbによって得ら
れる画像のモスキートノイズをパラメータpの値に応じ
て段階的に調整可能となる。
【0296】また例えば、少なくともDCT係数または
逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、このラ
ンダムノイズのレベルをパラメータpの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
蓄積テーブル131に、このようにして得られる複数の
生徒信号を用いて予め生成された差分データDFが格納
されている場合には、上述の画像信号Vbによって得ら
れる画像のノイズ抑圧度をパラメータpの値に応じて段
階的に調整可能となる。
【0297】また、画像信号処理部100Bは、バッフ
ァメモリ108に記憶されている画像信号Vaに対して
DCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路132
と、このDCT回路132より出力されるDCT係数が
a側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端
子にバッファメモリ108より出力される画像信号Va
が入力される切換スイッチ133を有している。この切
換スイッチ133は、蓄積テーブル131に格納されて
いる差分データDFが、画素値の差分データであるとき
はb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係
数の差分データであるときはa側に接続される。
【0298】また、画像信号処理部110Bは、切換ス
イッチ133の可動端子より出力される、画像信号Vb
における注目位置に対応した画素データ(画素値あるい
はDCT係数)xに、蓄積テーブル131より読み出さ
れる差分データDFを加算して、画像信号Vbにおける
注目位置の画素データyを生成する加算部134を有し
ている。
【0299】また、画像信号処理部110Bは、加算部
134の出力信号に対して逆DCT処理を施す逆DCT
回路135と、この逆DCT回路135の出力信号がa
側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子
に加算部134の出力信号が入力される切換スイッチ1
36とを有している。この切換スイッチ136は、蓄積
テーブル131に格納されている差分データDFが、画
素値の差分データであるときはb側に接続され、DCT
処理により得られるDCT係数の差分データであるとき
はa側に接続される。この切換スイッチ136の可動端
子より出力される信号は画像信号Vbとしてディスプレ
イ部111に供給される。
【0300】また、画像信号処理部110Bは、図1に
示す画像信号処理部110における第2のタップ選択回
路122に相当するタップ選択回路122Bを有してい
る。このタップ選択回路122Bは、クラス分類に使用
するクラスタップの複数の画素データを選択的に取り出
すものである。
【0301】ここで、蓄積テーブル131に格納されて
いる差分データDFが画素値の差分データであるとき
は、このタップ選択回路122Bでは、画像信号Vbに
おける注目位置の周辺に位置する複数の画素データがク
ラスタップの画素データとして選択的に取り出される。
そして、クラスコード生成部125からは、当該画像信
号Vbにおける注目位置の画素データ(1個)が属する
クラスを示すクラスコードCLが生成される。そして、
蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLに基
づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した1個
の差分データDFが読み出されて加算部134に供給さ
れる。
【0302】一方、蓄積テーブル131に格納されてい
る差分データDFがDCT処理により得られるDCT係
数の差分データであるときは、このタップ選択回路12
2Bでは、画像信号Vaから、例えば画像信号Vbにお
ける注目画素ブロック(DCT処理の単位となるDCT
ブロックに対応)に対応する複数の画素データがクラス
タップの画素データとして選択的に取り出される。そし
て、クラスコード生成部125からは、当該画像信号V
bにおける注目画素ブロックが属するクラスを示すクラ
スコードCLが生成される。そして、蓄積テーブル13
1からは、このクラスコードCLに基づいて、画素ブロ
ック内の画素データ数に対応した複数個の差分データD
Fが読み出されて加算部134に供給される。
【0303】この画像信号処理部110Bの動作を説明
する。まず、蓄積テーブル131に格納されている差分
データDFが画素値の差分データである場合について説
明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれ
ぞれb側に接続されている。
【0304】バッファメモリ108に記憶されている画
像信号Vaより、タップ選択回路122Bで、作成すべ
き画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置するクラ
スタップの画素データが選択的に取り出される。このク
ラスタップの画素データは特徴量抽出部123に供給さ
れる。この特徴量抽出部123では、クラスタップの画
素データに1ビットのADRC等の処理が施されて、空
間クラスを示す第1のクラス情報としてのADRCコー
ドが生成される。
【0305】MPEG復号化器107でMPEG2スト
リームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報P
I、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部1
24に供給される。この付加情報クラス生成部124で
は、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを
示す第2のクラス情報が生成される。
【0306】そして、特徴量抽出部123で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部124で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部125に供給される。このクラスコード
生成部125では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。このクラスコードCLは、
画像信号Vbにおける注目位置の画素データ(1個)が
属するクラスを示すものとなる。
【0307】このクラスコードCLは、係数メモリ12
6に読み出しアドレス情報として供給される。蓄積テー
ブル131からは、このクラスコードCLに基づいて、
画像信号Vbにおける注目位置に対応した1個の差分デ
ータDFが読み出されて加算部134に供給される。
【0308】また、バッファメモリ108に記憶されて
いる画像信号Vaのうち、画像信号Vbにおける注目位
置に対応した画素データxが切換スイッチ133のb側
を介して加算部134に供給される。加算部134で
は、この画素データxに、蓄積テーブルより読み出され
る差分データDFが加算されて、画像信号Vbにおける
注目位置の画素データyが生成される。そして、この画
素データyが切換スイッチ136のb側を介して画像信
号処理部110Bの出力信号として出力される。
【0309】次に、蓄積テーブル131に格納されてい
る差分データDFがDCT処理により得られるDCT係
数の差分データである場合について説明する。この場
合、切換スイッチ133,136はそれぞれa側に接続
されている。
【0310】バッファメモリ108に記憶されている画
像信号Vaより、タップ選択回路122Bで、作成すべ
き画像信号Vbにおける注目画素ブロックに対応する複
数の画素データがクラスタップの画素データとして選択
的に取り出される。このクラスタップの画素データは特
徴量抽出部123に供給される。この特徴量抽出部12
3では、クラスタップの画素データに1ビットのADR
C等の処理が施されて、空間クラスを示す第1のクラス
情報としてのADRCコードが生成される。
【0311】MPEG復号化器107でMPEG2スト
リームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報P
I、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部1
24に供給される。この付加情報クラス生成部124で
は、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを
示す第2のクラス情報が生成される。
【0312】そして、特徴量抽出部123で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部124で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部125に供給される。このクラスコード
生成部125では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。このクラスコードCLは、
画像信号Vbにおける注目画素ブロックが属するクラス
を示すものとなる。
【0313】このクラスコードCLは、係数メモリ12
6に読み出しアドレス情報として供給される。蓄積テー
ブル131からは、このクラスコードCLに基づいて、
複数個の差分データDFが読み出されて加算部134に
供給される。
【0314】また、DCT回路132より得られる、画
像信号Vbにおける注目画素ブロック(このブロック内
の全ての画素データが注目位置の画素データとなる)に
対応した、画像信号Vaの複数の画素データに対してD
CT処理を施して得られたDCTブロックを構成する複
数個のDCT係数xが切換スイッチ133のa側を介し
て加算部134に供給される。加算部134では、この
複数個のDCT係数xに、蓄積テーブルより読み出され
る複数の差分データDFがそれぞれ加算されて、画像信
号Vbにおける注目画素ブロックに対応したDCTブロ
ックのDCT係数yが生成される。
【0315】そして、画像信号Vbにおける各注目ブロ
ックに対応して加算部134より順次出力される各DC
Tブロックの複数個のDCT係数yは逆DCT回路13
5に供給される。この逆DCT回路135では、各DC
Tブロックの複数のDCT係数yに対して逆DCT処理
が施されてそれぞれ画素ブロックの画素データ(画素
値)が得られる。このように逆DCT回路135より出
力される画素データが切換スイッチ136のa側を介し
て画像信号処理部110Bの出力信号として出力され
る。
【0316】このように、画像信号処理部110Bで
は、パラメータpの値に対応した差分データDFが使用
されて、画素データ(DCT係数)yが演算される。し
たがって、ユーザは、パラメータpの値を変更すること
で、画像信号Vbによる画像の解像度、ブロック歪、モ
スキートノイズあるいはノイズ抑圧度を任意に調整でき
る。
【0317】また、この差分データDFは、上述したM
PEG2復号化器107に入力されるMPEG2ストリ
ームと同様に符号化されたMPEG2ストリームを、パ
ラメータpの値に応じて処理して得られた信号に基づい
て予め生成されたものであり、画像信号Vbによる画像
の特定の質のみ、例えば解像度のみ、ブロック歪のみ、
モスキートノイズのみあるいはノイズ抑圧度のみを段階
的に調整できる。
【0318】図18は、図17の画像信号処理部110
Bの蓄積テーブル131に格納すべき差分データDFを
生成する差分データ生成装置210の構成を示してい
る。この図18において、図4と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0319】この差分データ生成装置210は、MPE
G2復号化器153より出力される生徒信号SSに対し
てDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路17
1と、このDCT回路171より出力されるDCT係数
がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定
端子にMPEG2復号化器153より出力される生徒信
号SSが入力される切換スイッチ172を有している。
この切換スイッチ172は、後述する蓄積テーブル17
7に蓄積する差分データDFが、画素値の差分データで
あるときはb側に接続され、DCT処理により得られる
DCT係数の差分データであるときはa側に接続され
る。
【0320】また、差分データ生成装置210は、遅延
回路159で時間調整された教師信号STに対してDC
T処理を施して周波数係数を得るDCT回路173と、
このDCT回路173より出力される周波数係数がa側
の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子に
遅延回路159で時間調整された教師信号STが入力さ
れる切換スイッチ174を有している。この切換スイッ
チ174は、後述する蓄積テーブル177に蓄積する差
分データDFが、画素値の差分データであるときはb側
に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差
分データであるときはa側に接続される。
【0321】また、差分データ生成装置210は、切換
スイッチ174の可動端子より出力される、教師信号S
Tの注目位置の画素データ(画素値あるいはDCT係
数)yから、切換スイッチ174の可動端子より出力さ
れる、当該教師信号STの注目位置に対応した画素デー
タ(画素値あるいはDCT係数)xを差し引いて差分デ
ータdfを得る減算部175を有している。
【0322】また、差分データ生成装置210は、減算
部175より順次出力される差分データdfに対して、
クラスコード生成部158より出力されるクラスコード
CLおよびMPEG2復号化器153に入力されるパラ
メータpの値に基づいて、クラスおよびパラメータpの
値の組み合わせ毎に、平均化処理を施し、その結果を蓄
積テーブル177に差分データDFとして格納する蓄積
制御部176を有している。
【0323】また、差分データ生成装置210は、図4
に示す係数種データ生成装置150における第2のタッ
プ選択回路155に相当するタップ選択回路155Aを
有している。このタップ選択回路155Aは、クラス分
類に使用するクラスタップの複数の画素データを選択的
に取り出すものである。
【0324】ここで、蓄積テーブル177に格納する差
分データDFが画素値の差分データであるときは、この
タップ選択回路155Aでは、教師信号STにおける注
目位置の周辺に位置する複数の画素データがクラスタッ
プの画素データとして選択的に取り出される。そして、
クラスコード生成部158からは、当該教師信号STに
おける注目位置の画素データ(1個)が属するクラスを
示すクラスコードCLが生成される。
【0325】一方、蓄積テーブル177に格納する差分
データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差
分データであるときは、このタップ選択回路155Aで
は、生徒信号SSから、例えば教師信号STにおける注
目画素ブロック(DCT処理の単位となるDCTブロッ
クに対応)に対応する複数の画素データがクラスタップ
の画素データとして選択的に取り出される。そして、ク
ラスコード生成部158からは、当該教師信号STにお
ける注目画素ブロックが属するクラスを示すクラスコー
ドCLが生成される。なお、図18に示す差分データ生
成装置210のその他は、図4に示す係数種データ生成
装置150と同様に構成される。
【0326】次に、図18に示す差分データ生成装置2
10の動作を説明する。まず、蓄積テーブル177に格
納する差分データDFが画素値の差分データである場合
について説明する。この場合、切換スイッチ172,1
74はそれぞれb側に接続されている。
【0327】入力端子151には画像信号Vbに対応し
た教師信号STが供給され、そしてこの教師信号STに
対してMPEG2符号化器152で、符号化が施されて
MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ス
トリームは、MPEG2復号化器153に供給される。
【0328】このMPEG2復号化器153には、パラ
メータpの値が入力され、復号化の過程で、当該パラメ
ータpの値に応じて信号が変化するようにされる。すな
わち、本実施の形態においては、上述したように、当該
パラメータpの値に応じて逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。こ
れにより、パラメータpの値に対応した生徒信号SSが
得られる。
【0329】遅延回路159で時間調整された教師信号
STのうち、注目位置の画素データyは切換スイッチ1
74のb側を介して減算部175に供給される。この減
算部175には、MPEG2復号化器153より出力さ
れる生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位
置に対応した画素データxが切換スイッチ172のb側
を介して供給される。そして、減算部175では、画素
データyから画素データxが差し引かれて差分データd
fが生成される。この減算部175より順次出力される
教師信号STにおける各注目位置に対応した差分データ
dfは、蓄積制御部176に供給される。
【0330】また、MPEG2復号化器153で得られ
る生徒信号SSより、タップ選択回路155Aで、教師
信号STにおける注目位置の周辺に位置するクラスタッ
プの画素データが選択的に取り出される。このクラスタ
ップの画素データは特徴量抽出部156に供給される。
この特徴量抽出部156では、クラスタップの画素デー
タに1ビットのADRC等の処理が施されて、空間クラ
スを示す第1のクラス情報としてのADRCコードが生
成される。
【0331】MPEG復号化器153でMPEG2スト
リームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報P
I、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部1
57に供給される。この付加情報クラス生成部157で
は、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを
示す第2のクラス情報が生成される。
【0332】そして、特徴量抽出部156で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部157で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部158に供給される。このクラスコード
生成部158では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。このクラスコードCLは、
教師信号STにおける注目位置の画素データ(1個)が
属するクラスを示すものとなる。
【0333】このクラスコードCLは、蓄積制御部17
6に供給される。また、この蓄積制御部176には、M
PEG2復号化器153に入力されるパラメータpの値
も供給される。蓄積制御部176は、減算部175より
順次出力される差分データdfに対して、クラスコード
CLおよびパラメータpの値に基づいて、クラスおよび
パラメータpの組み合わせ毎に、平均化処理を施し、そ
の結果を蓄積テーブル177に差分データDFとして格
納する。
【0334】次に、蓄積テーブル177に格納する差分
データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差
分データである場合について説明する。この場合、切換
スイッチ172,174はそれぞれa側に接続されてい
る。
【0335】入力端子151には画像信号Vbに対応し
た教師信号STが供給され、そしてこの教師信号STに
対してMPEG2符号化器152で、符号化が施されて
MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ス
トリームは、MPEG2復号化器153に供給される。
【0336】このMPEG2復号化器153には、パラ
メータpの値が入力され、復号化の過程で、当該パラメ
ータpの値に応じて信号が変化するようにされる。すな
わち、本実施の形態においては、上述したように、当該
パラメータpの値に応じて逆離散コサイン変換(逆DC
T)を行う際に用いられる少なくともDCT係数(周波
数係数)または逆変換基底のいずれかが変更される。こ
れにより、パラメータpの値に対応した生徒信号SSが
得られる。
【0337】DCT回路173より得られる、教師信号
STにおける注目画素ブロック(このブロック内の全て
の画素データが注目位置の画素データとなる)の複数の
画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT
ブロックの複数個のDCT係数yは切換スイッチ174
のa側を介して減算部175に供給される。
【0338】また、この減算部175には、DCT回路
171より得られる、教師信号STにおける注目画素ブ
ロックに対応した、生徒信号SSの複数の画素データに
対してDCT処理を施して得られたDCTブロックの複
数個のDCT係数xが切換スイッチ172のa側を介し
て供給される。そして、減算部175では、複数個のD
CT係数yから複数個のDCT係数xがそれぞれ差し引
かれて複数の差分データdfが生成される。この減算部
175より順次出力される教師信号STにおける各注目
画素ブロックに対応した複数の差分データdfは、蓄積
制御部176に供給される。
【0339】また、MPEG2復号化器153で得られ
る生徒信号SSより、タップ選択回路155Aで、教師
信号STにおける注目画素ブロックに対応する複数の画
素データがクラスタップの画素データとして選択的に取
り出される。このクラスタップの画素データは特徴量抽
出部156に供給される。この特徴量抽出部156で
は、クラスタップの画素データに1ビットのADRC等
の処理が施されて、空間クラスを示す第1のクラス情報
としてのADRCコードが生成される。
【0340】MPEG復号化器153でMPEG2スト
リームより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報P
I、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部1
57に供給される。この付加情報クラス生成部157で
は、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを
示す第2のクラス情報が生成される。
【0341】そして、特徴量抽出部156で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部157で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部158に供給される。このクラスコード
生成部158では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。このクラスコードCLは、
教師信号STにおける注目位置画素ブロックが属するク
ラスを示すものとなる。
【0342】このクラスコードCLは、蓄積制御部17
6に供給される。また、この蓄積制御部176には、M
PEG2復号化器153に入力されるパラメータpの値
も供給される。蓄積制御部176は、減算部175より
順次出力される複数の差分データdfのそれぞれに対し
て、クラスコードCLおよびパラメータpの値に基づい
て、クラスおよびパラメータpの組み合わせ毎に、平均
化処理を施し、その結果を蓄積テーブル177に複数の
差分データDFとして格納する。
【0343】このように、図18に示す差分データ生成
装置210においては、図17の画像信号処理部110
Bの蓄積テーブル131に格納される、クラスおよびパ
ラメータpの値の組み合わせ毎の差分データDFを生成
することができる。
【0344】なお、図17の画像信号処理部110Bに
おける処理も、例えば図9に示すような画像信号処理装
置300によって、ソフトウェアで実現することも可能
である。この場合、ROM302等に、差分データが予
め格納されて使用される。
【0345】図19のフローチャートを参照して、図9
に示す画像信号処理装置300における、画像信号Va
より画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。ま
ず、ステップST101で、処理を開始し、ステップS
102で、例えば入力端子314より装置内に1フレー
ム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。
このように入力端子314より入力される画像信号Va
を構成する画素データはRAM303に一時的に格納さ
れる。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディス
クドライブ307に予め記録されている場合には、この
ドライブ307からこの画像信号Vaを読み出し、この
画像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一
時的に格納する。
【0346】そして、ステップST103で、画像信号
Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わって
いるか否かを判定する。処理が終わっているときは、ス
テップST104で、処理を終了する。一方、処理が終
わっていないときは、ステップST65に進む。
【0347】このステップST105では、ユーザのリ
モコン送信機200の操作によって入力された画質指定
値であるパラメータpの値を、例えばRAM303より
取得する。そして、ステップST106で、ステップS
T102で入力された画像信号Vaより、画像信号Vb
における注目位置に対応して、クラスタップの画素デー
タを取得する。そして、ステップST107で、クラス
タップの画素データからクラスコードCLを生成する。
【0348】次に、ステップST108で、ステップS
T105で取得されたパラメータpの値およびステップ
ST107で生成されたクラスコードCLに基づいて、
ROM302等からそのパラメータpの値およびクラス
コードCLに対応した差分データDFを読み出し、RA
M303に一時的に格納する。
【0349】次に、ステップST109で、画像信号V
aのうち、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画
素データxに、ステップST108で読み出された差分
データDFを加算して、画像信号Vbにおける注目位置
の画素データyを生成する。
【0350】ここで、ROM302等に格納されている
差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数
の差分データであるときは、加算結果である画素データ
yはDCT係数であるから、ステップST109では、
さらに逆DCT処理を行う。また、その場合には、上述
のステップST102で入力された画像信号Vaに対し
てDCT処理を施し、画像信号Vbにおける注目位置に
対応した画素データxをDCT係数とする。
【0351】次に、ステップST110で、ステップS
T102で入力された1フレーム分または1フィールド
分の画像信号Vaの画素データの全領域において画像信
号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定
する。終了しているときは、ステップST106に戻
り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号
Vaの入力処理に移る。一方、処理が終了していないと
きは、ステップST106に戻り、上述したと同様の処
理を繰り返す。
【0352】このように、図19に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの
画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得
ることができる。上述したように、このように処理して
得られた画像信号Vbは出力端子315に出力された
り、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が
表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305
に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0353】なお、ステップST107では、クラスタ
ップの画素データからクラスコードCLを生成するよう
に説明した。しかし、入力端子314からは画像信号V
aの他に、この画像信号Vaに関連した符号化制御情報
(ピクチャ情報PI、動きベクトル情報MI)も入力さ
れるようにし、図17の画像信号処理部110Bにおけ
ると同様に、この符号化制御情報をも用いてクラスコー
ドCLを生成するようにしてもよい。また、処理装置の
図示は省略するが、図18の差分データ生成装置210
における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0354】図20のフローチャートを参照して、係数
データを生成するための処理手順を説明する。まず、ス
テップST121で、処理を開始し、ステップST12
2で、画質パターン(パラメータpの値で特定される)
を選択する。そして、ステップST123で、全ての画
質パターンに対し差分データDFの生成処理が終わった
か否かを判定する。全ての画質パターンに対して差分デ
ータDFの生成処理が終わっていないときは、ステップ
ST124に進む。
【0355】このステップST124では、教師信号を
1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そし
て、ステップST125で、教師信号の全フレームまた
は全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終
了していないときは、ステップST126で、ステップ
ST124で入力された教師信号より、ステップST1
22で選択された画質パターンに基づいて、生徒信号を
生成する。
【0356】そして、ステップST127で、ステップ
ST126で生成された生徒信号より、ステップST1
24で入力された教師信号における注目位置に対応し
て、クラスタップの画素データを取得する。そして、ス
テップST128で、クラスタップの画素データからク
ラスコードCLを生成する。
【0357】次に、ステップST129で、教師信号の
注目位置の画素データyから、この教師信号の注目位置
に対応した、生徒信号の画素データxを差し引いて差分
データdfを求める。さらに、このステップ129で
は、ステップST128で生成されたクラスコードCL
に基づいて、クラス毎に、平均化処理を施し、差分デー
タDFを生成する。
【0358】次に、ステップST130で、ステップS
T124で入力された教師信号の全領域において差分デ
ータDFの生成処理を終了しているか否かを判定する。
差分データDFの生成処理を終了しているときは、ステ
ップST124に戻って、次の1フレーム分または1フ
ィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様
の処理を繰り返す。一方、差分データの生成処理を終了
していないときは、ステップST127に戻って、上述
したと同様の処理を繰り返す。
【0359】上述したステップST125で、処理が終
了したときは、ステップST122に戻って、次の画質
パターンの選択を行って、上述したと同様の処理を繰り
返し、次の画質パターンに対応した、各クラスの差分デ
ータDFを求める。
【0360】ここで、差分データDFとしてDCT処理
により得られるDCT係数の差分データを生成するとき
は、減算結果である差分データdfをDCT係数とする
必要がある。その場合、上述のステップST124で入
力された教師信号に対してDCT処理を施し、教師信号
における注目位置に対応した画素データyをDCT係数
とする。また、上述のステップST126で生成された
生徒信号に対してDCT処理を施し、教師信号における
注目位置に対応した、生徒信号の画素データxをDCT
係数とする。
【0361】また、上述のステップST123で、全て
の画質パターンに対する差分データDFの算出処理が終
了したときは、ステップST131で、全ての画質パタ
ーンに対する各クラスの差分データDFをメモリに保存
し、その後にステップST132で、処理を終了する。
【0362】このように、図20に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図18に示す差分データ生
成装置210と同様の手法によって、差分データDFを
得ることができる。なお、ステップST128では、ク
ラスタップの画素データからクラスコードCLを生成す
るように説明した。しかし、図18の差分データ生成装
置210と同様に、生徒信号に関連した符号化制御情報
(ピクチャ情報PI、動きベクトル情報MI)をも用い
てクラスコードCLを生成するようにしてもよい。
【0363】次に、この発明の別の実施の形態について
説明する。図21は、別の実施の形態としてのデジタル
放送受信機100Cの構成を示している。この図21に
おいて、図1と対応する部分には同一符号を付して示し
ている。
【0364】このデジタル放送受信機100Cは、マイ
クロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御す
るためのシステムコントローラ101と、リモートコン
トロール信号を受信するリモコン信号受信回路102と
を有している。リモコン信号受信回路102は、システ
ムコントローラ101に接続され、リモコン送信機20
0よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコント
ロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作
信号をシステムコントローラ101に供給するように構
成されている。
【0365】また、デジタル放送受信機100Cは、受
信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえ
られた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処
理、復調処理および誤り訂正処理等を行って、所定番組
に係る符号化された画像信号としてのMPEG2ストリ
ームを得るチューナ部106と、このチューナ部106
より出力されるMPEG2ストリームVcを一時的に格
納するストリームバッファ109とを有している。
【0366】また、デジタル放送受信機100Cは、ス
トリームバッファ109に記憶されているMPEG2ス
トリームVcを、ユーザ所望の画質を提示する、復号化
された画像信号Vdに変換する画像信号処理部110C
と、この画像信号処理部110Cより出力される画像信
号Vdによる画像を表示するディスプレイ部111とを
有している。
【0367】図21に示すデジタル放送受信機100C
の動作を説明する。チューナ部106より出力されるM
PEG2ストリームVcはストリームバッファ109に
供給されて一時的に格納される。
【0368】このようにストリームバッファ109に記
憶されているMPEG2ストリームVcは画像信号処理
部110Cに供給され、ユーザ所望の画質を提示する、
復号化された画像信号Vdに変換される。この画像信号
処理部110Cでは、MPEG2ストリームVcを構成
するDCT係数から、画像信号Vdを構成する画素デー
タが得られる。画像信号処理部110Cより出力される
画像信号Vdはディスプレイ部111に供給され、この
ディスプレイ部111の画面上にはその画像信号Vdに
よる画像が表示される。
【0369】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像における解像度、ブロック歪、モスキ
ートノイズあるいはノイズ抑圧度を調整できる。画像信
号処理部110Cでは、後述するように、画像信号Vd
の画素データが推定式によって算出されるが、この推定
式の係数データとして、ユーザのリモコン送信機200
の操作によって変更されたパラメータpの値に対応した
ものが、このパラメータpを含む生成式によって生成さ
れて使用される。これにより、画像信号処理部110C
より出力される画像信号Vdによる画像における解像
度、ブロック歪、モスキートノイズあるいはノイズ抑圧
度は、変更されたパラメータpの値に対応したものとな
る。
【0370】画像信号処理部110Cの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Cにおいて、図1に示す
画像信号処理部110と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明は省略する。
【0371】画像信号処理部110Cは、ストリームバ
ッファ109に記憶されているMPEG2ストリームV
cより周波数係数としてのDCT係数を抽出するDCT
係数抽出回路221と、この抽出回路221で抽出され
た可変長符号化、例えばハフマン符号化されているDC
T係数に対して可変長復号化を行う可変長復号化回路2
22とを有している。
【0372】また、画像信号処理部110Cは、ストリ
ームバッファ109に格納されているMPEG2ストリ
ームVcより量子化特性指定情報を抽出する量子化特性
指定情報抽出回路223と、この抽出回路223で抽出
される量子化特性指定情報に基づいて、可変長復号化回
路222より出力される量子化DCT係数に対して逆量
子化を行う逆量子化回路224とを有している。
【0373】また、画像信号処理部110Cは、逆量子
化回路224より出力されるDCT係数より、画像信号
Vdにおける注目位置に対応したDCT係数を選択的に
取り出し、また後述する参照画像信号Vrefより、画像
信号Vdにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素
データを選択的に取り出して出力する第1、第2のタッ
プ選択回路225,226を有している。
【0374】第1のタップ選択回路225は、予測に使
用する予測タップの複数の画素データ(DCT係数も含
む)を選択的に取り出すものである。図2Aは、第1の
タップ選択回路225において、参照画像信号Vrefよ
り選択的に取り出す予測タップの画素データの配置の一
例を示している。この図において、「○」は予測タップ
のタップ位置を示しており、「×」は注目位置を示して
いる。本実施の形態においては、現フィールド(実線図
示)と前フィールド(破線図示)における7個の画素デ
ータが、予測タップの画素データとして取り出される。
【0375】また、図22Aは、第1のタップ選択回路
225において、逆量子化回路224より出力されるD
CT係数より選択的に取り出す予測タップのDCT係数
の一例を示している。本実施の形態においては、画像信
号Vdにおける注目位置が属する画素ブロック(DCT
処理の単位となる8×8の小ブロックに対応)を注目画
素ブロックとし、この注目画素ブロックに対応するDC
T係数のブロック(以下、「DCTブロック」という)
の全てのDCT係数、即ち64(8×8)個のDCT係
数が、予測タップのDCT係数として取り出される。
【0376】また、第2のタップ選択回路226は、ク
ラス分類に使用するクラスタップの複数の画素データ
(DCT係数も含む)を選択的に取り出すものである。
図2Bは、第2のタップ選択回路226において、参照
画像信号Vrefより選択的に取り出すクラスタップの画
素データの配置の一例を示している。この図において、
「○」は予測タップのタップ位置を示しており、「×」
は注目位置を示している。本実施の形態においては、現
フィールド(実線図示)と前フィールド(破線図示)に
おける13個の画素データが、クラスタップの画素デー
タとして取り出される。
【0377】また、図22Bは、第2のタップ選択回路
226において、逆量子化回路224より出力されるD
CT係数より選択的に取り出すクラスタップのDCT係
数の一例を示している。本実施の形態においては、注目
画素ブロックに対応するDCTブロックと、その上下左
右に隣接する4個のDCTブロックとの、合計で5個の
DCTブロックの320(8×8×5)個のDCT係数
が、クラスタップのDCT係数として取り出される。
【0378】また、画像信号処理部110Cは、第2の
タップ選択回路226で選択的に取り出されるクラスタ
ップの画素データ(DCT係数も含む)から特徴量を抽
出する特徴量抽出部123を有している。特徴量抽出部
123では、クラスタップの画素データに1ビットのA
DRC(Adaptive Dynamic Range Coding)等の処理を
施すことによって、空間クラスを示す第1のクラス情報
としてのADRCコードを生成する。
【0379】また、画像信号処理部110Cは、ストリ
ームバッファ109に格納されているMPEG2ストリ
ームVcより付加情報としての符号化制御情報(ピクチ
ャ情報PI、動きベクトル情報MI)を抽出する符号化
制御情報抽出回路227と、この抽出回路227で抽出
される符号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを示
す第2のクラス情報を生成する付加情報クラス生成部1
24とを有している。
【0380】また、画像信号処理部110Cは、特徴量
抽出部123で生成される第1のクラス情報(ADRC
コード)および付加情報クラス生成部124で生成され
る第2のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示
すクラスコードCLを生成するクラスコード生成部12
5を有している。このクラスコードCLは、画像信号V
dにおける注目位置の画素データが属するクラスを示す
ものとなる。
【0381】また、画像信号処理部110Cは、係数メ
モリ126を有している。この係数メモリ126は、後
述する推定予測演算回路127で使用される推定式で用
いられる複数の係数データWi(i=1〜n)を、クラ
ス毎に、格納するものである。この係数データWiは、
MPEG2ストリームVcを画像信号Vdに変換するた
めの情報である。係数メモリ126には上述したクラス
コード生成部125より出力されるクラスコードCLが
読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ
126からはクラスコードCLに対応した推定式の係数
データWiが読み出されて、推定予測演算回路127に
供給される。
【0382】また、画像信号処理部110Cは、情報メ
モリバンク128を有している。後述する推定予測演算
回路127では、予測タップの画素データxiと、係数
メモリ126より読み出される係数データWiとから、
上述した(1)式の推定式によって、作成すべき画像信
号Vdにおける注目位置の画素データyが演算される。
(1)式のnは、第1のタップ選択回路225で選択さ
れる予測タップの数を表している。
【0383】この推定式の係数データWiは、上述した
(2)式に示すように、パラメータpを含む生成式によ
って生成される。情報メモリバンク128には、この生
成式における係数データである係数種データwi0〜wi3
が、クラス毎に、格納されている。
【0384】また、画像信号処理部110Cは、各クラ
スの係数種データwi0〜wi3およびパラメータpの値と
を用い、(2)式によって、クラス毎に、パラメータp
の値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)
を生成する係数生成回路129を有している。この係数
生成回路129には、情報メモリバンク128より、上
述した各クラスの係数種データwi0〜wi3がロードされ
る。また、この係数生成回路129には、システムコン
トローラ101より、パラメータpの値が供給される。
【0385】この係数生成回路129で生成される各ク
ラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ126に格納される。この係数生成回路129に
おける各クラスの係数データWiの生成は、例えば各垂
直ブランキング期間で行われる。これにより、ユーザの
リモコン送信機200の操作によってパラメータpの値
が変更されても、係数メモリ126に格納される各クラ
スの係数データWiを、そのパラメータpの値に対応し
たものに即座に変更でき、ユーザによる解像度、ブロッ
ク歪み、モスキートノイズ、ノイズ抑圧度等の調整がス
ムーズに行われる。
【0386】ここで、上述したように情報メモリバンク
128に格納されている係数種データwi0〜wi3につい
てさらに説明する。この係数種データwi0〜wi3は、上
述したストリームバッファ109に格納されるMPEG
2ストリームVcと同様に符号化されたMPEG2スト
リームを、パラメータpの値に応じて処理して得られた
生徒信号に基づいて予め生成される。
【0387】すなわち、この係数種データwi0〜w
i3は、それぞれパラメータpの複数の値に応じて生成さ
れ、MPEG2ストリームVcに対応した複数の生徒信
号と、画像信号Vdに対応した教師信号とを用いて予め
生成される。この場合、生徒信号は、教師信号をMPE
G2符号化して得られたMPEG2ストリームを、パラ
メータpの値に応じて処理することで、当該パラメータ
pの値に対応した生徒信号が得られる。この場合、パラ
メータpの値に応じて、DCT係数(周波数係数)が変
更される。
【0388】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号を得ること
ができる。情報メモリバンク128に、このようにして
得られる生徒信号を用いて予め生成された係数種データ
i0〜wi3が格納されている場合には、上述の画像信号
Vdによって得られる画像の解像度をパラメータpの値
に応じて段階的に調整可能となる。
【0389】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号を得ることができる。情報メ
モリバンク128に、このようにして得られる複数の生
徒信号を用いて予め生成された係数種データwi0〜wi3
が格納されている場合には、上述の画像信号Vdによっ
て得られる画像のブロック歪みをパラメータpの値に応
じて段階的に調整可能となる。
【0390】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータの値に応じて変更
することにより、複数の生徒信号を得ることができる。
情報メモリバンク128に、このようにして得られる複
数の生徒信号を用いて予め生成された係数種データw i0
〜wi3が格納されている場合には、上述の画像信号Vd
によって得られる画像のモスキートノイズをパラメータ
pの値に応じて段階的に調整可能となる。
【0391】また例えば、DCT係数にランダムノイズ
を付加すると共に、このランダムノイズのレベルをパラ
メータpの値に応じて変更することにより、複数の生徒
信号を得ることができる。情報メモリバンク128に、
このようにして得られる複数の生徒信号を用いて予め生
成された係数種データwi0〜wi3が格納されている場合
には、上述の画像信号Vdによって得られる画像のノイ
ズ抑圧度をパラメータpの値に応じて段階的に調整可能
となる。
【0392】また、画像信号処理部110Cは、第1の
タップ選択回路225で選択的に取り出される予測タッ
プの画素データ(DCT係数を含む)xiと、係数メモ
リ126より読み出される係数データWiとから、
(1)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vdに
おける注目位置の画素データyを演算する推定予測演算
回路127を有している。
【0393】また、画像信号処理部110Cは、予測メ
モリ回路228を有している。この予測メモリ回路22
8は、Iピクチャ(Intra-Picture)およびPピクチャ(Pr
edictive-Picture)の画像信号をメモリ(図示せず)に
記憶すると共に、これらの画像信号を用いて、逆量子化
回路224からPピクチャまたはBピクチャ(Bidirecti
onally predictive-Picture)に係るDCT係数が出力さ
れるとき、対応する参照画像信号Vrefを生成して第
1、第2のタップ選択回路225,226に供給する。
因みに、逆量子化回路224からIピクチャに係るDC
T係数が出力されるとき、第1、第2のタップ選択回路
225,226には参照画像信号Vrefは供給されな
い。
【0394】また、画像信号処理部110Cは、ピクチ
ャ選択回路229を有している。このピクチャ選択回路
229は、推定予測演算回路127から出力されるIピ
クチャおよびPピクチャの画像信号を予測メモリ回路2
28に供給してメモリに記憶させると共に、この推定予
測演算回路127から出力される各ピクチャの画像信号
を正しい順に並べ直して出力する。
【0395】上述した抽出回路227で抽出される動き
ベクトル情報MIは予測メモリ回路228に供給され、
予測メモリ回路228ではこの動きベクトル情報MIを
用いて参照画像信号を生成する際に動き補償が行われ
る。また、抽出回路227で抽出されるピクチャ情報P
Iは予測メモリ回路228、ピクチャ選択回路229に
供給され、これら予測メモリ回路228、ピクチャ選択
回路229ではこのピクチャ情報PIに基づいてピクチ
ャの識別が行われる。
【0396】次に、画像信号処理部110Cの動作を説
明する。ストリームバッファ109に記憶されているM
PEG2ストリームVcが抽出回路221に供給されて
周波数係数としてのDCT係数が抽出される。このDC
T係数は可変長符号化されており、このDCT係数は可
変長復号化回路222に供給されて復号化される。そし
て、この可変長復号化回路222より出力される量子化
DCT係数が逆量子化回路224に供給されて逆量子化
が施される。
【0397】第2のタップ選択回路226では、クラス
タップの複数の画素データ(DCT係数も含む)が選択
的に取り出される。すなわち、逆量子化回路224より
出力されるDCT係数より、画像信号Vdにおける注目
位置に対応したDCT係数が選択的に取り出されると共
に、予測メモリ回路228より供給される参照画像信号
Vrefより、画像信号Vdにおける注目位置の周辺に位
置する複数の画素データが選択的に取り出される。
【0398】このように第2のタップ選択回路226で
取り出されるクラスタップの画素データは、特徴量抽出
部123に供給される。この特徴量抽出部123では、
クラスタップの画素データに1ビットのADRC等の処
理が施されて、空間クラスを示す第1のクラス情報とし
てのADRCコードが生成される。
【0399】また、抽出回路227でMPEG2ストリ
ームVcより抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報
PI、動きベクトル情報MI)が付加情報クラス生成部
124に供給される。この付加情報クラス生成部124
では、この符号化制御情報に基づいて、付加情報クラス
を示す第2のクラス情報が生成される。
【0400】そして、特徴量抽出部123で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部124で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部125に供給される。このクラスコード
生成部125では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。
【0401】このクラスコードCLは、画像信号Vdに
おける注目位置の画素データが属するクラスの検出結果
を表している。このクラスコードCLは、係数メモリ1
26に読み出しアドレス情報として供給される。係数メ
モリ126には、例えば各垂直ブランキング期間に、係
数生成回路129で、ユーザによって調整されたパラメ
ータpの値に対応して、クラス毎に、係数種データwi0
〜wi3を用いて推定式の係数データWi(i=1〜n)
が求められて格納される((2)式参照)。
【0402】係数メモリ126に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ126からクラスコードCLに対
応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回
路127に供給される。
【0403】また、第1のタップ選択回路225では、
予測タップの複数の画素データ(DCT係数も含む)が
選択的に取り出される。すなわち、逆量子化回路224
より出力されるDCT係数より、画像信号Vdにおける
注目位置に対応したDCT係数が選択的に取り出される
と共に、予測メモリ回路228より供給される参照画像
信号Vrefより、画像信号Vdにおける注目位置の周辺
に位置する複数の画素データが選択的に取り出される。
このように第1のタップ選択回路265で取り出される
予測タップの画素データは、推定予測演算回路127に
供給される。
【0404】推定予測演算回路127では、予測タップ
の画素データxiと、係数メモリ126より読み出され
る係数データWiとを用いて、推定式((1)式参照)
に基づいて、作成すべき画像信号Vdにおける注目位置
の画素データyが求められる。推定予測演算回路127
より出力される各ピクチャの画像信号はピクチャ選択回
路229で正しい順に並べ直され、画像信号Vdとして
出力される。
【0405】このように、画像信号処理部110Cで
は、パラメータpの値に対応した推定式の係数データW
i(i=1〜n)が使用されて、画素データyが演算さ
れる。したがって、ユーザは、パラメータpの値を変更
することで、画像信号Vdによる画像の解像度、ブロッ
ク歪、モスキートノイズあるいはノイズ抑圧度を任意に
調整できる。
【0406】また、この係数データWiを生成するため
の係数種データwi0〜wi3は、上述したストリームバッ
ファ109に格納されるMPEG2ストリームVcと同
様に符号化されたMPEG2ストリームを、パラメータ
pの値に応じて処理して得られた生徒信号に基づいて予
め生成されたものであり、画像信号Vdによる画像の特
定の質のみ、例えば解像度のみ、ブロック歪のみ、モス
キートノイズのみあるいはノイズ抑圧度のみを段階的に
調整できる。
【0407】図21の画像信号処理部110Cの情報メ
モリバンク128に格納される係数種データwi0〜wi3
も、図1の画像信号処理部110の情報メモリバンク1
28に格納される係数種データwi0〜wi3と同様に、複
数の生徒信号と教師信号との間で学習を行うことによっ
て生成される(図3参照)。
【0408】図23は、上述した画像信号処理部110
Cの情報メモリバンク128に格納される係数種データ
i0〜wi3を生成するための係数種データ生成装置15
0Cの構成を示している。この図23において、図4と
対応する部分には同一符号を付して示している。
【0409】この係数種データ生成装置150Cは、画
像信号Vdに対応した教師信号STが入力される入力端
子151と、この教師信号STに対して符号化を行って
生徒信号SSであるMPEG2ストリームを得るMPE
2符号化器152とを有している。
【0410】また、係数種データ生成装置150Cは、
MPEG2符号化器152で得られる生徒信号SSより
周波数係数としてのDCT係数を抽出するDCT係数抽
出回路231と、この抽出回路231で抽出された可変
長符号化、例えばハフマン符号化されているDCT係数
に対して可変長復号化を行う可変長復号化回路232と
を有している。
【0411】また、係数種データ生成装置150Cは、
MPEG2符号化器152で得られる生徒信号SSより
量子化特性指定情報を抽出する量子化特性指定情報抽出
回路233と、この抽出回路233で抽出される量子化
特性指定情報に基づいて、可変長復号化回路232より
出力される量子化DCT係数に対して逆量子化を行う逆
量子化回路234とを有している。
【0412】この逆量子化回路234には、パラメータ
pの値が入力される。この逆量子化回路234では、逆
量子化の信号処理の過程で、パラメータpの値に応じて
信号が変化するようにされ、当該パラメータpの値に対
応した、生徒信号に係るDCT係数が得られる。本実施
の形態では、DCT係数(周波数係数)が変更される。
【0413】例えば、DCT係数のうち全てのAC係数
のゲインを同じ値として、パラメータpの値に応じてゲ
インを変更することにより、複数の生徒信号に係るDC
T係数を得ることができる。ここで、元のAC係数をA
C[m]、ゲインをgainとすると、新たなAC係数newAC
[m]は、newAC[m]=AC[m]*gainとなる。この場合、
各AC係数の間の相関関係は保持できることから、この
ようにして得られる複数の生徒信号に係るDCT係数を
用いて生成される係数種データwi0〜wi3は、上述の画
像信号Vdによって得られる画像の解像度をパラメータ
pの値に応じて段階的に調整可能なものとなる。
【0414】また例えば、DCT係数のうちDC係数の
量子化ステップをパラメータpの値に応じて変更するこ
とにより、複数の生徒信号に係るDCT係数を得ること
ができる。ここで、元のDC係数をDC[m]、元の量子
化ステップをQst、新たな量子化ステップをnewQstと
すると、新たなDC係数をnewDC[m]は、newDC[m]=
{DC[m]*Qst/newQst}となる。{}は整数演算を
表している。この場合、DC係数の変動を操作可能とな
り、このようにして得られる複数の生徒信号に係るDC
T係数を用いて生成される係数種データwi0〜wi3は、
上述の画像信号Vdによって得られる画像のブロック歪
みをパラメータpの値に応じて段階的に調整可能なもの
となる。
【0415】また例えば、DCT係数のうちAC係数の
ゲインを高域程小さくすると共に、このAC係数の高域
のゲインの低下の度合いをパラメータpの値に応じて変
更することにより、複数の生徒信号に係るDCT係数を
得ることができる。ここで、元のAC係数をAC[m]、
ゲインをgain[m]とすると、新たなAC係数newAC[m]
は、newAC[m]=AC[m]*gain[m]となる。この場合、
各AC係数の間の相関関係を段階的に崩すものであり、
このようにして得られる複数の生徒信号に係るDCT係
数を用いて生成される係数種データwi0〜wi3は、上述
の画像信号Vdによって得られる画像のモスキートノイ
ズをパラメータpの値に応じて段階的に調整可能なもの
となる。
【0416】また例えば、DCT係数にランダムノイズ
を付加すると共に、このランダムノイズのレベルをパラ
メータpの値に応じて変更することにより、複数の生徒
信号に係るDCT係数を得ることができる。元のAC係
数をAC[m]、ランダムノイズをrdmNとすると、新たな
AC係数newAC[m]は、newAC[m]=AC[m]+rdmNと
なる。同様に、元のDC係数をDC[m]、ランダムノイ
ズをrdmNとすると、新たなDC係数newDC[m]は、new
DC[m]=DC[m]+rdmNとなる。この場合、ランダム
ノイズのレベルを段階的に切り換えることにより、それ
によって得られる複数の生徒信号に係るDCT係数を用
いて生成される係数種データwi0〜wi3は、上述の画像
信号Vdによって得られる画像のノイズ抑圧度をパラメ
ータpの値に応じて段階的に調整可能なものとなる。
【0417】また、係数種データ生成装置150Cは、
逆量子化回路234より出力されるDCT係数より、画
像信号Vdにおける注目位置に対応したDCT係数を選
択的に取り出し、また後述する参照画像信号Vrefよ
り、画像信号Vdにおける注目位置の周辺に位置する複
数の画素データを選択的に取り出して出力する第1、第
2のタップ選択回路235,236を有している。これ
ら第1、第2のタップ選択回路235,236は、それ
ぞれ上記した画像信号処理部110Cの第1、第2のタ
ップ選択回路225,226と同様に構成される。
【0418】また、係数種データ生成装置150Cは、
第2のタップ選択回路236で選択的に取り出されるク
ラスタップの画素データから特徴量を抽出する特徴量抽
出部156を有している。この特徴量抽出部156は、
上述した画像信号処理部110Cの特徴量抽出部123
と同様に構成され、空間クラスを示す第1のクラス情報
としてのADRCコードを生成する。
【0419】また、係数種データ生成装置150Cは、
MPEG2符号化器152で得られる生徒信号SSより
付加情報としての符号化制御情報(ピクチャ情報PI、
動きベクトル情報MI)を抽出する符号化制御情報抽出
回路237と、この抽出回路237で抽出される符号化
制御情報に基づいて、付加情報クラスを示す第2のクラ
ス情報を生成する付加情報クラス生成部157とを有し
ている。この付加情報クラス生成部157は、上述した
画像信号処理部110Cの付加情報クラス生成部124
と同様に構成される。
【0420】また、係数種データ生成装置150Cは、
特徴量抽出部156で生成される第1のクラス情報(A
DRCコード)および付加情報クラス生成部157で生
成される第2のクラス情報に基づいて、クラス分類の結
果を示すクラスコードCLを生成するクラスコード生成
部158を有している。このクラスコード生成部158
は、上述した画像信号処理部110Cのクラスコード生
成部125と同様に構成される。
【0421】また、係数種データ生成装置150Cは、
入力端子151に供給される教師信号STの時間調整を
行うための遅延回路159と、この遅延回路159で時
間調整された教師信号STから得られる各注目位置の画
素データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞ
れ対応して第1のタップ選択回路235で選択的に取り
出される予測タップの画素データxiと、パラメータp
の値と、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して
クラスコード生成部158で生成されるクラスコードC
Lとから、クラス毎に、係数種データwi0〜wi3を得る
ための正規方程式((9)式参照)を生成する正規方程
式生成部160を有している。
【0422】この場合、1個の画素データyとそれに対
応するn個の予測タップの画素データxiとの組み合わ
せで1個の学習データが生成されるが、パラメータpの
値に応じて、逆量子化回路234からは複数の生徒信号
に係るDCT係数が順次得られ、教師信号と各生徒信号
との間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これに
より、正規方程式生成部160では、パラメータpの値
が異なる多くの学習データが登録された正規方程式が生
成され、係数種データwi0〜wi3を求めることが可能と
なる。
【0423】また、係数種データ生成装置150Cは、
正規方程式生成部160で、クラス毎に生成された正規
方程式のデータが供給され、当該正規方程式を解いて、
クラス毎に、係数種データwi0〜wi3を求める係数種デ
ータ決定部161と、この求められた係数種データを格
納する係数種メモリ162とを有している。係数種デー
タ決定部161では、正規方程式が例えば掃き出し法な
どによって解かれて、係数種データが求められる。
【0424】また、係数種データ生成装置150Cは、
予測メモリ回路238を有している。この予測メモリ回
路228は、遅延回路159で時間調整された教師信号
STのうち、生徒信号SSのIピクチャおよびPピクチ
ャの画像信号をメモリ(図示せず)に記憶すると共に、
これらの画像信号を用いて、逆量子化回路234からP
ピクチャまたはBピクチャに係るDCT係数が出力され
るとき、対応する参照画像信号Vrefを生成して第1、
第2のタップ選択回路235,236に供給する。因み
に、逆量子化回路234からIピクチャに係るDCT係
数が出力されるとき、第1、第2のタップ選択回路23
5,236には参照画像信号Vrefは供給されない。
【0425】また、係数種データ生成装置150Cは、
ピクチャ選択回路239を有している。このピクチャ選
択回路239は、遅延回路159で時間調整された教師
信号STのうち、IピクチャおよびPピクチャの画像信
号を予測メモリ回路238に供給してメモリに記憶させ
る。
【0426】上述した抽出回路237で抽出される動き
ベクトル情報MIは予測メモリ回路238に供給され、
予測メモリ回路238ではこの動きベクトル情報MIを
用いて参照画像信号Vrefを生成する際に動き補償が行
われる。また、抽出回路237で抽出されるピクチャ情
報PIは予測メモリ回路238、ピクチャ選択回路23
9に供給され、これら予測メモリ回路238、ピクチャ
選択回路239ではこのピクチャ情報PIに基づいてピ
クチャの識別が行われる。
【0427】図23に示す係数種データ生成装置150
Cの動作を説明する。入力端子151には画像信号Vd
に対応した教師信号STが供給され、そしてこの教師信
号STに対してMPEG2符号化器152で、符号化が
施されて生徒信号SSとしてのMPEG2ストリームが
生成される。
【0428】MPEG2符号化器152で得られる生徒
信号SSは抽出回路231に供給されて周波数係数とし
てのDCT係数が抽出される。このDCT係数は可変長
符号化されており、このDCT係数は可変長復号化回路
232に供給されて復号化される。そして、この可変長
復号化回路232より出力される量子化DCT係数が逆
量子化回路234に供給されて逆量子化が施される。
【0429】この逆量子化回路234には、パラメータ
pの値が入力される。この逆量子化回路234では、逆
量子化の信号処理の過程で、パラメータpの値に応じて
信号が変化するようにされる。すなわち、本実施の形態
においては、上述したように、当該パラメータpの値に
応じてDCT係数が変更される。これにより、パラメー
タpの値に対応した、生徒信号に係るDCT係数が得ら
れる。
【0430】また、第2のタップ選択回路236では、
クラスタップの複数の画素データ(DCT係数も含む)
が選択的に取り出される。すなわち、逆量子化回路23
4より出力されるDCT係数より、教師信号STにおけ
る注目位置に対応したDCT係数が選択的に取り出され
ると共に、予測メモリ回路228より供給される参照画
像信号Vrefより、教師信号STにおける注目位置の周
辺に位置する複数の画素データが選択的に取り出され
る。
【0431】このように第2のタップ選択回路236で
取り出されるクラスタップの画素データは、特徴量抽出
部156に供給される。この特徴量抽出部156では、
クラスタップの画素データに1ビットのADRC等の処
理が施されて、空間クラスを示す第1のクラス情報とし
てのADRCコードが生成される。
【0432】また、抽出回路237で生徒信号SSより
抽出される符号化制御情報(ピクチャ情報PI、動きベ
クトル情報MI)が付加情報クラス生成部157に供給
される。この付加情報クラス生成部157では、この符
号化制御情報に基づいて、付加情報クラスを示す第2の
クラス情報が生成される。
【0433】そして、特徴量抽出部156で生成される
第1のクラス情報(ADRCコード)および付加情報ク
ラス生成部157で生成される第2のクラス情報はクラ
スコード生成部158に供給される。このクラスコード
生成部158では、これら第1のクラス情報および第2
のクラス情報に基づいて、クラス分類の結果を示すクラ
スコードCLが生成される。
【0434】また、第1のタップ選択回路235では、
予測タップの複数の画素データ(DCT係数も含む)が
選択的に取り出される。すなわち、逆量子化回路234
より出力されるDCT係数より、教師信号STにおける
注目位置に対応したDCT係数が選択的に取り出される
と共に、予測メモリ回路238より供給される参照画像
信号Vrefより、教師信号STにおける注目位置の周辺
に位置する複数の画素データが選択的に取り出される。
【0435】そして、遅延回路159で時間調整された
教師信号STから得られる各注目位置の画素データy
と、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して
第1のタップ選択回路235で選択的に取り出される予
測タップの画素データxiと、パラメータpの値と、各
注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラスコー
ド生成部158で生成されるクラスコードCLとを用い
て、正規方程式生成部160では、クラス毎に、係数種
データwi0〜wi3を得るための正規方程式((9)式参
照)が生成される。
【0436】そして、係数種データ決定部161で各正
規方程式が解かれ、クラス毎の係数種データwi0〜wi3
が求められ、それらの係数種データwi0〜wi3は係数種
メモリ162に格納される。
【0437】このように、図23に示す係数種データ生
成装置150Cにおいては、図21の画像信号処理部1
10Cの情報メモリバンク128に格納される、クラス
毎の、推定式((1)式参照)で用いられる係数データ
Wiを求めるための生成式((2)式参照)における係
数データである係数種データwi0〜wi3を生成すること
ができる。
【0438】なお、図23に示す係数種データ生成装置
150Cにおいては、時間調整された教師信号STに基
づいて参照画像信号Vrefを生成するものを示したが、
これに限定されるものではない。図24に示すように、
演算回路239Aを設け、この演算回路239Aで生成
される画像信号に基づいて参照画像信号Vrefを生成す
るようにしてもよい。
【0439】この演算回路239Aには、第1のタップ
選択回路235で選択的に取り出される予測タップの画
素データxiと、パラメータpの値と、クラスコード生
成部158で生成されるクラスコードCLとが供給され
る。詳細説明は省略するが、この演算回路239Aは、
図21に示す画像信号処理部110Cにおける推定予測
演算回路127、係数メモリ126、係数生成回路12
9、情報メモリバンク128の部分と同様に構成されて
いる。なお、情報メモリバンク128には、図23に示
す係数種データ生成装置150Cとは別の系で予め生成
された係数種データwi0〜wi3が格納されているものと
する。
【0440】図21の画像信号処理部110Cでは、係
数データWi(i=1〜n)を生成するために(2)式
の生成式を使用したが、次数の異なった多項式や、他の
関数で表現される式でも実現可能である。また、図21
の画像信号処理部110Cでは、特徴量抽出部123よ
り出力される空間クラスを示す第1のクラス情報(AD
RCコード)の他に、付加情報クラス生成部124で生
成された付加情報クラスを示す第2のクラス情報にも基
づいて、クラスコード生成部125ではクラスコードC
Lを生成するものであるが、第1のクラス情報のみを用
いてクラスコードCLを生成してもよい。ただし、第2
のクラス情報をも加味してクラスコードCLを生成する
ことで、より細かなクラス分けを行うことができ、画像
信号Vdの画素データの生成精度を高めることができ
る。
【0441】なお、詳細説明は省略するが、図21の画
像信号処理部110Cにおける処理を、例えば図9に示
す画像信号処理装置300によって、図1の画像信号処
理部110における処理と同様に、ソフトウエアで実現
することも可能である(図10のフローチャート参
照)。また、詳細説明は省略するが、図23、図24の
係数種データ生成装置150Cにおける処理も、図4の
係数種データ生成装置150における処理と同様に、ソ
フトウエアで実現することも可能である(図11のフロ
ーチャート参照)。
【0442】また、図23、図24に示す係数種データ
生成装置150Cは、図4に示す係数種データ生成装置
150に対応したものであるが、図8に示す係数種デー
タ生成装置150Aに対応したものとすることもでき
る。すなわち、パラメータpの各値に対応した各クラス
の係数データWiを求め、その後にパラメータpの各値
に対応した各クラスの係数データWiを用いて、各クラ
スの係数種データwi0〜wi3を求めるものである。
【0443】また、図21に示す画像信号処理部110
Cでは、情報メモリバンク128に格納されている係数
種データwi0〜wi3に基づいて、係数生成回路129で
パラメータpの値に対応した各クラスの係数データWi
を生成し、この各クラスの係数データWiを係数メモリ
126に格納して使用するものである。しかし、図13
の画像信号処理部110Aと同様に、情報メモリバンク
128Aにクラスおよびパラメータpの値の各組み合わ
せの係数データWiを格納しておき、パラメータpの値
に対応した各クラスの係数データWiを情報メモリバン
ク128Aより係数メモリ126にロードして使用する
ように構成してもよい。
【0444】次に、この発明のさらに別の実施の形態に
ついて説明する。図25は、さらに別の実施の形態とし
てのデジタル放送受信機100Dの構成を示している。
この図25において、図1、図21と対応する部分には
同一符号を付して示している。
【0445】このデジタル放送受信機100Dは、マイ
クロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御す
るためのシステムコントローラ101と、リモートコン
トロール信号を受信するリモコン信号受信回路102と
を有している。リモコン信号受信回路102は、システ
ムコントローラ101に接続され、リモコン送信機20
0よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコント
ロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作
信号をシステムコントローラ101に供給するように構
成されている。
【0446】また、デジタル放送受信機100Dは、受
信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえ
られた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処
理、復調処理および誤り訂正処理等を行って、所定番組
に係る符号化された画像信号としてのMPEG2ストリ
ームを得るチューナ部106と、このチューナ部106
より出力されるMPEG2ストリームVcを一時的に格
納するストリームバッファ109とを有している。
【0447】また、デジタル放送受信機100Dは、ス
トリームバッファ109に記憶されているMPEG2ス
トリームVcを、ユーザ所望の画質を提示する、復号化
された画像信号Vdに変換する画像信号処理部110D
と、この画像信号処理部110Dより出力される画像信
号Vdによる画像を表示するディスプレイ部111とを
有している。
【0448】図25に示すデジタル放送受信機100D
の動作を説明する。チューナ部106より出力されるM
PEG2ストリームVcはストリームバッファ109に
供給されて一時的に格納される。
【0449】このようにストリームバッファ109に記
憶されているMPEG2ストリームVcは画像信号処理
部110Dに供給され、ユーザ所望の画質を提示する、
復号化された画像信号Vdに変換される。この画像信号
処理部110Dでは、MPEG2ストリームVcを構成
するDCT係数から画像信号Vdを得るための新たなD
CT係数が得られ、この新たなDCT係数に対して逆D
CTを施して画像信号Vdが得られる。画像信号処理部
110Dより出力される画像信号Vdはディスプレイ部
111に供給され、このディスプレイ部111の画面上
にはその画像信号Vdによる画像が表示される。
【0450】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像における解像度、ブロック歪、モスキ
ートノイズあるいはノイズ抑圧度を調整できる。画像信
号処理部110Dでは、後述するように、画像信号Vd
を得るためのDCT係数が推定式によって算出される
が、この推定式の係数データとして、ユーザのリモコン
送信機200の操作によって変更されたパラメータpの
値に対応したものが、このパラメータpを含む生成式に
よって生成されて使用される。これにより、画像信号処
理部110Dより出力される画像信号Vdによる画像に
おける解像度、ブロック歪、モスキートノイズあるいは
ノイズ抑圧度は、変更されたパラメータpの値に対応し
たものとなる。
【0451】画像信号処理部110Dの詳細を説明す
る。この画像信号処理部110Dにおいて、図1に示す
画像信号処理部110、図21に示す画像信号処理部1
10Cと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説
明は省略する。画像信号処理部110Dは、ストリーム
バッファ109に記憶されているMPEG2ストリーム
Vcより周波数係数としてのDCT係数を抽出する抽出
回路221と、この抽出回路221で抽出された可変長
符号化、例えばハフマン符号化されているDCT係数に
対して可変長復号化を行う可変長復号化回路222とを
有している。
【0452】また、画像信号処理部110Dは、ストリ
ームバッファ109に格納されているMPEG2ストリ
ームVcより量子化特性指定情報を抽出する量子化特性
指定情報抽出回路223と、この抽出回路223で抽出
される量子化特性指定情報に基づいて、可変長復号化回
路222より出力される量子化DCT係数に対して逆量
子化を行う逆量子化回路224とを有している。
【0453】また、画像信号処理部110Dは、逆量子
化回路224より出力されるDCT係数より、画像信号
Vdにおける注目位置に対応したDCT係数を選択的に
取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路24
1,242を有している。
【0454】第1のタップ選択回路241は、予測に使
用する予測タップの複数個のDCT係数を選択的に取り
出すものである。図22Aは、第1のタップ選択回路2
41において、逆量子化回路224より出力されるDC
T係数より選択的に取り出す予測タップのDCT係数の
一例を示している。本実施の形態においては、画像信号
Vdの注目画素ブロックを得るためのDCTブロックを
注目DCTブロックとし、この注目DCTブロックに対
応するDCTブロックの全てのDCT係数、即ち64
(8×8)個のDCT係数が、予測タップのDCT係数
として取り出される。
【0455】また、第2のタップ選択回路242は、ク
ラス分類に使用するクラスタップの複数個のDCT係数
を選択的に取り出すものである。図22Bは、第2のタ
ップ選択回路242において、逆量子化回路224より
出力されるDCT係数より選択的に取り出すクラスタッ
プのDCT係数の一例を示している。本実施の形態にお
いては、注目DCTブロックに対応するDCTブロック
と、その上下左右に隣接する4個のDCTブロックと
の、合計で5個のDCTブロックの320(8×8×
5)個のDCT係数が、クラスタップのDCT係数とし
て取り出される。
【0456】また、画像信号処理部110Dは、第2の
タップ選択回路242で選択的に取り出されるクラスタ
ップのDCT係数から特徴量を抽出する特徴量抽出部1
23を有している。特徴量抽出部123では、クラスタ
ップのDCT係数に1ビットのADRC等の処理を施す
ことによって、クラスコードCLとしてのADRCコー
ドを生成する。このクラスコードCLは、注目DCTブ
ロックが属するクラスを示すものとなる。
【0457】また、画像信号処理部110Dは、係数メ
モリ126を有している。この係数メモリ126は、後
述する推定予測演算回路127で使用される推定式で用
いられる複数の係数データWi(i=1〜n)を、クラ
ス毎に、格納するものである。この係数データWiは、
MPEG2ストリームVcのDCT係数を、画像信号V
dを得るための新たなDCT係数に変換するための情報
である。
【0458】係数メモリ126には上述した特徴量抽出
部123より出力されるクラスコードCLが読み出しア
ドレス情報として供給される。この係数メモリ126か
らは、クラスコードCLに対応した推定式の係数データ
Wiが読み出されて、推定予測演算回路127に供給さ
れる。この場合、注目DCTブロックを構成する全ての
DCT係数を算出するために、この注目DCTブロック
内のDCT係数の個数分の係数データWiが推定予測演
算回路127に供給される。
【0459】また、画像信号処理部110Dは、情報メ
モリバンク128を有している。推定予測演算回路12
7では、予測タップの画素データxiと、係数メモリ1
26より読み出される係数データWiとから、上述した
(1)式の推定式によって、注目DCTブロックを構成
するDCT係数yが演算される。(1)式のnは、第1
のタップ選択回路241で選択される予測タップの数を
表している。
【0460】この推定式の係数データWiは、上述した
(2)式に示すように、パラメータpを含む生成式によ
って生成される。情報メモリバンク128には、この生
成式における係数データである係数種データwi0〜wi3
が、クラス毎に、格納されている。この場合、各クラス
の係数種データwi0〜wi3は、それぞれ注目DCTブロ
ックの各DCT係数にそれぞれ対応した複数組の係数種
データwi0〜wi3からなっている。
【0461】また、画像信号処理部110Dは、各クラ
スの係数種データwi0〜wi3およびパラメータpの値と
を用い、(2)式によって、クラス毎に、パラメータp
の値に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)
を生成する係数生成回路129を有している。この係数
生成回路129には、情報メモリバンク128より、上
述した各クラスの係数種データwi0〜wi3がロードされ
る。また、この係数生成回路129には、システムコン
トローラ101より、パラメータpの値が供給される。
【0462】この係数生成回路129で生成される各ク
ラスの係数データWi(i=1〜n)は、上述した係数
メモリ126に格納される。この係数生成回路129に
おける各クラスの係数データWiの生成は、例えば各垂
直ブランキング期間で行われる。これにより、リモコン
送信機200の操作によってパラメータpの値が変更さ
れても、係数メモリ126に格納される各クラスの係数
データWiを、そのパラメータpの値に対応したものに
即座に変更でき、ユーザによる解像度、ブロック歪み、
モスキートノイズ、ノイズ抑圧度等の調整がスムーズに
行われる。
【0463】ここで、情報メモリバンク128に格納さ
れている係数種データwi0〜wi3は、図21の画像信号
処理部110Cの情報メモリバンク128に格納されて
いる係数種データwi0〜wi3と同様に、上述したストリ
ームバッファ109に格納されるMPEG2ストリーム
Vcと同様に符号化されたMPEG2ストリームを、パ
ラメータpの値に応じて処理して得られた生徒信号に基
づいて予め生成される。これにより、画像信号Vdによ
って得られる画像の解像度、ブロック歪み、モスキート
ノイズ、ノイズ抑圧度等をパラメータpの値に応じて段
階的に調整可能となる。
【0464】また、画像信号処理部110Dは、推定予
測演算回路127より出力されるDCT係数に対して逆
DCTを行う逆DCT回路243と、Iピクチャおよび
Pピクチャの画像信号をメモリ(図示せず)に記憶する
と共に、これらの画像信号を用いて逆DCT回路243
からPピクチャまたはBピクチャの画像信号が出力され
るとき、対応する参照画像信号Vrefを生成して出力す
る予測メモリ回路244とを有している。
【0465】また、画像信号処理部110Dは、逆DC
T回路243からPピクチャまたはBピクチャの画像信
号が出力されるとき、その画像信号に予測メモリ回路2
44で生成された参照画像信号Vrefを加算する加算回
路245を有している。なお、逆DCT回路243から
Iピクチャの画像信号が出力されるとき、予測メモリ回
路244から加算回路245に参照画像信号Vrefは供
給されず、従って加算回路245からは逆DCT回路2
43より出力されるIピクチャの画像信号がそのまま出
力される。
【0466】また、画像信号処理部110Dは、加算回
路245より出力されるIピクチャおよびPピクチャの
画像信号を予測メモリ回路244に供給してメモリに記
憶させると共に、この加算回路245より出力される各
ピクチャの画像信号を正しい順に並べ直して画像信号V
dとして出力するピクチャ選択回路246とを有してい
る。
【0467】また、画像信号処理部110Dは、ストリ
ームバッファ109に格納されているMPEG2ストリ
ームより符号化制御情報、すなわちピクチャ情報PI、
動きベクトル情報MIを抽出する抽出回路227を有し
ている。この抽出回路227で抽出される動きベクトル
情報MIは予測メモリ回路244に供給され、予測メモ
リ回路244ではこの動きベクトル情報MIを用いて参
照画像信号Vrefを生成する際に動き補償が行われる。
また、抽出回路227で抽出されるピクチャ情報PIは
予測メモリ回路244、ピクチャ選択回路246に供給
され、これら予測メモリ回路244、ピクチャ選択回路
246ではこのピクチャ情報PIに基づいてピクチャの
識別が行われる。
【0468】次に、画像信号処理部110Dの動作を説
明する。ストリームバッファ109に記憶されているM
PEG2ストリームVcが抽出回路221に供給されて
周波数係数としてのDCT係数が抽出される。このDC
T係数は可変長符号化されており、このDCT係数は可
変長復号化回路222に供給されて復号化される。そし
て、この可変長復号化回路222より出力される量子化
DCT係数が逆量子化回路224に供給されて逆量子化
が施される。
【0469】第2のタップ選択回路242では、逆量子
化回路224より出力されるDCT係数より、クラスタ
ップの複数個のDCT係数が選択的に取り出される。こ
のクラスタップの複数個のDCT係数は、特徴量抽出部
123に供給される。この特徴量抽出部123では、ク
ラスタップのDCT係数に1ビットのADRC等の処理
が施されて、クラスコードCLとしてのADRCコード
が生成される。このクラスコードCLは、画像信号Vd
の注目画素ブロックを得るためのDCTブロックが属す
るクラスを示すものとなる。
【0470】このクラスコードCLは、係数メモリ12
6に読み出しアドレス情報として供給される。係数メモ
リ126には、例えば各垂直ブランキング期間に、係数
生成回路129で、ユーザによって調整されたパラメー
タpの値に対応して、クラス毎に、注目DCTブロック
の各DCT係数にそれぞれ対応した複数組の係数種デー
タwi0〜wi3を用いて、注目DCTブロックの各DCT
係数に対応した推定式の係数データWi(i=1〜n)
が求められて格納される((2)式参照)。
【0471】係数メモリ126に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ126からクラスコードCLに対
応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回
路127に供給される。この場合、注目DCTブロック
を構成する全てのDCT係数を算出するために、この注
目DCTブロック内のDCT係数の個数分の係数データ
Wiが推定予測演算回路127に供給される。
【0472】また、第1のタップ選択回路225では、
逆量子化回路224より出力されるDCT係数より、予
測タップの複数個のDCT係数が選択的に取り出され
る。この予測タップの複数個のDCT係数xiは、推定
予測演算回路127に供給される。推定予測演算回路1
27では、予測タップの複数個のDCT係数xiと、係
数メモリ126より読み出される係数データWiとを用
いて、推定式((1)式参照)に基づいて、注目DCT
ブロックを構成する複数個のDCT係数yがそれぞれ求
められる。
【0473】また、推定予測演算回路127より出力さ
れるDCT係数に対して逆DCT回路243で逆DCT
が施されて各ピクチャの画像信号が得られる。この各ピ
クチャの画像信号は加算回路245を介してピクチャ選
択回路246に供給される。この場合、Pピクチャおよ
びBピクチャの画像信号に対しては、加算回路245で
予測メモリ回路244より出力される参照画像信号Vre
fが加算される。そして、各ピクチャの画像信号は、ピ
クチャ選択回路229で正しい順に並べ直されて画像信
号Vdとして出力される。
【0474】このように、画像信号処理部110Dで
は、パラメータpの値に対応した推定式の係数データW
i(i=1〜n)が使用されて、画像信号Vdを得るた
めのDCT係数yが演算される。したがって、ユーザ
は、パラメータpの値を変更することで、画像信号Vd
による画像の解像度、ブロック歪、モスキートノイズあ
るいはノイズ抑圧度を任意に調整できる。
【0475】また、係数データWiを生成するための係
数種データwi0〜wi3は、上述したストリームバッファ
109に格納されるMPEG2ストリームVcと同様に
符号化されたMPEG2ストリームを、パラメータpの
値に応じて処理して得られた生徒信号に基づいて予め生
成されたものであり、画像信号Vdによる画像の特定の
質のみ、例えば解像度のみ、ブロック歪のみ、モスキー
トノイズのみあるいはノイズ抑圧度のみを段階的に調整
できる。
【0476】図25の画像信号処理部110Dの情報メ
モリバンク128に格納される係数種データwi0〜wi3
も、図1の画像信号処理部110の情報メモリバンク1
28に格納される係数種データwi0〜wi3と同様に、複
数の生徒信号と教師信号との間で学習を行うことによっ
て生成される(図3参照)。
【0477】図26は、上述したデジタル放送受信機1
00Dの情報メモリバンク128に格納される係数種デ
ータwi0〜wi3を生成するための係数種データ生成装置
150Dの構成を示している。この図26において、図
4、図23と対応する部分には同一符号を付して示して
いる。
【0478】この係数種データ生成装置150Dは、画
像信号Vdに対応した画像信号Vd′が入力される入力
端子151と、この画像信号Vd′に対して符号化を行
って生徒信号SSであるMPEG2ストリームを得るM
PE2符号化器152とを有している。なお、このMP
EG2符号化器152からは、画像信号Vd′より生成
されたMPEG2ストリームを構成するDCT係数が教
師信号STとして出力される。
【0479】また、係数種データ生成装置150Dは、
MPEG2符号化器152で得られる生徒信号SSより
周波数係数としてのDCT係数を抽出するDCT係数抽
出回路231と、この抽出回路231で抽出された可変
長符号化、例えばハフマン符号化されているDCT係数
に対して可変長復号化を行う可変長復号化回路232と
を有している。
【0480】また、係数種データ生成装置150Dは、
MPEG2符号化器152で得られる生徒信号SSより
量子化特性指定情報を抽出する量子化特性指定情報抽出
回路233と、この抽出回路233で抽出される量子化
特性指定情報に基づいて、可変長復号化回路232より
出力される量子化DCT係数に対して逆量子化を行う逆
量子化回路234とを有している。
【0481】この逆量子化器回路234には、パラメー
タpの値が入力される。この逆量子化回路234では、
図23の係数種データ生成装置150Cで説明したと同
様に逆量子化の信号処理の過程で、パラメータpの値に
応じてDCT係数が変化するようにされ、当該パラメー
タpの値に対応した、生徒信号に係るDCT係数が得ら
れる。これにより、複数の生徒信号に係るDCT係数を
用いて生成される係数種データwi0〜wi3は、上述の画
像信号Vdによって得られる画像の解像度、ブロック歪
み、モスキートノイズ、ノイズ抑圧度等をパラメータp
の値に応じて段階的に調整可能なものとなる。
【0482】また、係数種データ生成装置150Dは、
逆量子化回路234より出力されるDCT係数より、教
師信号STにおける注目位置に対応したDCT係数を選
択的に取り出して出力する第1、第2のタップ選択回路
251,252を有している。これら第1、第2のタッ
プ選択回路251,252は、それぞれ上記した画像信
号処理部110Dの第1、第2のタップ選択回路24
1,242と同様に構成される。
【0483】第1のタップ選択回路251は、予測に使
用する予測タップの複数個のDCT係数を選択的に取り
出すものである。図22Aは、第1のタップ選択回路2
51において、逆量子化回路234より出力されるDC
T係数より選択的に取り出す予測タップのDCT係数の
一例を示している。本実施の形態においては、教師信号
STの注目DCTブロックに対応するDCTブロックの
全てのDCT係数、即ち64(8×8)個のDCT係数
が、予測タップのDCT係数として取り出される。
【0484】また、第2のタップ選択回路252は、ク
ラス分類に使用するクラスタップの複数個のDCT係数
を選択的に取り出すものである。図22Bは、第2のタ
ップ選択回路252において、逆量子化回路234より
出力されるDCT係数より選択的に取り出すクラスタッ
プのDCT係数の一例を示している。本実施の形態にお
いては、注目DCTブロックに対応するDCTブロック
と、その上下左右に隣接する4個のDCTブロックと
の、合計で5個のDCTブロックの320(8×8×
5)個のDCT係数が、クラスタップのDCT係数とし
て取り出される。
【0485】また、係数種データ生成装置150Dは、
第2のタップ選択回路252で選択的に取り出されるク
ラスタップのDCT係数から特徴量を抽出する特徴量抽
出部156を有している。この特徴量抽出部156は、
上述した画像信号処理部110Dの特徴量抽出部123
と同様に構成される。この特徴量抽出部156では、ク
ラスタップのDCT係数に1ビットのADRC等の処理
を施すことによって、クラスコードCLとしてのADR
Cコードを生成する。このクラスコードCLは、教師信
号STにおける注目DCTブロックが属するクラスを示
すものとなる。
【0486】また、係数種データ生成装置150Dは、
MPEG2符号化器152より出力される教師信号(D
CT係数)STの時間調整を行うための遅延回路159
と、この遅延回路159で時間調整された教師信号ST
の各注目DCTブロックのDCT係数yと、この各注目
DCTブロックにそれぞれ対応して第1のタップ選択回
路251で選択的に取り出される予測タップのDCT係
数xiと、パラメータpの値と、各注目DCTブロック
にそれぞれ対応して特徴量抽出部156で生成されるク
ラスコードCLとから、クラス毎に、注目DCTブロッ
クの各DCT係数にそれぞれ対応した複数組の係数種デ
ータwi0〜wi3をそれぞれ得るための正規方程式
((9)式参照)を生成する正規方程式生成部160を
有している。
【0487】この場合、1個のDCT係数yとそれに対
応するn個の予測タップのDCT係数xiとの組み合わ
せで1個の学習データが生成される。パラメータpの値
に応じて、逆量子化回路234からは複数の生徒信号に
係るDCT係数が順次得られ、教師信号と各生徒信号と
の間でそれぞれ学習データの生成が行われる。これによ
り、正規方程式生成部160では、パラメータpの値が
異なる多くの学習データが登録された正規方程式が生成
され、係数種データwi0〜wi3を求めることが可能とな
る。
【0488】また、係数種データ生成装置150Dは、
正規方程式生成部160で、クラス毎に生成された、注
目DCTブロックの各DCT係数にそれぞれ対応した正
規方程式のデータが供給され、当該正規方程式を解い
て、クラス毎に、注目DCTブロックの各DCT係数に
それぞれ対応した複数組の係数種データwi0〜wi3を求
める係数種データ決定部161と、この求められた係数
種データを格納する係数種メモリ162とを有してい
る。係数種データ決定部161では、正規方程式が例え
ば掃き出し法などによって解かれて、係数種データが求
められる。
【0489】図26に示す係数種データ生成装置150
Dの動作を説明する。入力端子151には画像信号Vd
に対応した画像信号Vd′が供給され、そしてこの画像
信号Vd′に対してMPEG2符号化器152で符号化
が施されて生徒信号SSとしてのMPEG2ストリーム
が生成される。
【0490】MPEG2符号化器152で得られる生徒
信号SSは抽出回路231に供給されて周波数係数とし
てのDCT係数が抽出される。このDCT係数は可変長
符号化されており、このDCT係数は可変長復号化回路
232に供給されて復号化される。そして、この可変長
復号化回路232より出力される量子化DCT係数が逆
量子化回路234に供給されて逆量子化が施される。
【0491】この逆量子化器234には、パラメータp
の値が入力される。この逆量子化回路234では、逆量
子化の信号処理の過程で、パラメータpの値に応じて信
号が変化するようにされる。すなわち、本実施の形態に
おいては、上述したように、当該パラメータpの値に応
じてDCT係数が変更される。これにより、パラメータ
pの値に対応した、生徒信号に係るDCT係数が得られ
る。
【0492】また、第2のタップ選択回路252では、
逆量子化回路234より出力されるDCT係数より、ク
ラスタップの複数個のDCT係数が選択的に取り出され
る。このクラスタップの複数個のDCT係数は、特徴量
抽出部156に供給される。この特徴量抽出部156で
は、クラスタップのDCT係数に1ビットのADRC等
の処理が施されて、クラスコードCLとしてのADRC
コードが生成される。このクラスコードCLは、教師信
号STの注目DCTブロックが属するクラスを示すもの
となる。
【0493】また、第1のタップ選択回路251では、
逆量子化回路234より出力されるDCT係数より、教
師信号STの注目DCTブロックに対応する、予測タッ
プの複数個のDCT係数が選択的に取り出される。
【0494】そして、遅延回路159で時間調整された
教師信号STの各注目DCTブロックのDCT係数y
と、この各注目DCTブロックにそれぞれ対応して第1
のタップ選択回路251で選択的に取り出される予測タ
ップのDCT係数xiと、パラメータpの値と、各注目
DCTブロックにそれぞれ対応して特徴量抽出部156
で生成されるクラスコードCLとを用いて、正規方程式
生成部160では、クラス毎に、注目DCTブロックの
各DCT係数にそれぞれ対応した複数組の係数種データ
i0〜wi3をそれぞれ得るための正規方程式((9)式
参照)が生成される。
【0495】そして、係数種データ決定部161で各正
規方程式が解かれ、クラス毎に、注目DCTブロックの
各DCT係数にそれぞれ対応した複数組の係数種データ
i0〜wi3を求められ、それらの係数種データwi0〜w
i3は係数種メモリ162に格納される。
【0496】このように、図26に示す係数種データ生
成装置150Dにおいては、図25の画像信号処理部1
10Dの情報メモリバンク128に格納される、クラス
毎の、推定式((1)式参照)で用いられる係数データ
Wiを求めるための生成式((2)式参照)における係
数データである係数種データwi0〜wi3を生成すること
ができる。
【0497】なお、図25の画像信号処理部110Dで
は、係数データWi(i=1〜n)を生成するために
(2)式の生成式を使用したが、次数の異なった多項式
や、他の関数で表現される式でも実現可能である。
【0498】また、詳細説明は省略するが、図25の画
像信号処理部110Dにおける処理を、例えば図9に示
す画像信号処理装置300によって、図1の画像信号処
理部110における処理と同様に、ソフトウエアで実現
することも可能である(図10のフローチャート参
照)。また、詳細説明は省略するが、図26の係数種デ
ータ生成装置150Dにおける処理も、図4の係数種デ
ータ生成装置150における処理と同様に、ソフトウエ
アで実現することも可能である(図11のフローチャー
ト参照)。
【0499】また、図26に示す係数種データ生成装置
150Dは、図4に示す係数種データ生成装置150に
対応したものであるが、図8に示す係数種データ生成装
置150Aに対応したものとすることもできる。すなわ
ち、パラメータpの各値に対応した各クラスの係数デー
タWiを求め、その後にパラメータpの各値に対応した
各クラスの係数データWiを用いて、各クラスの係数種
データwi0〜wi3を求めるものである。
【0500】また、図25に示す画像信号処理部110
Dでは、情報メモリバンク128に格納されている係数
種データwi0〜wi3に基づいて、係数生成回路129で
パラメータpの値に対応した各クラスの係数データWi
を生成し、この各クラスの係数データWiを係数メモリ
126に格納して使用するものである。しかし、図13
の画像信号処理部110Aと同様に、情報メモリバンク
128Aにクラスおよびパラメータpの値の各組み合わ
せの係数データWiを格納しておき、パラメータpの値
に対応した各クラスの係数データWiを情報メモリバン
ク128Aより係数メモリ126にロードして使用する
ように構成してもよい。
【0501】なお、上述実施の形態においては、DCT
を伴うMPEG2ストリームを取り扱うものを示した
が、この発明は、その他の符号化されたデジタル情報信
号を取り扱うものにも同様に適用することができる。ま
た、DCTの代わりに、ウォーブレット変換、離散サイ
ン変換などのその他の直交変換を伴う符号化であっても
よい。
【0502】また、図4に示す係数種データ生成装置1
50、図8に示す係数種データ生成装置150A、図1
4に示す係数データ生成装置170、図18に示す差分
データ生成装置210、図23に示す係数種データ生成
装置150C、図26に示す係数種データ生成装置15
0Dのいずれにおいても、MPEG2符号化器152を
設け、このMPEG2符号化器152によりMPEG2
ストリームを得る構成としているが、このMPEG2ス
トリームを外部から入力する構成としてもよい。
【0503】また、上述実施の形態においては、情報信
号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに
限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合
にも、この発明を同様に適用することができる。
【0504】
【発明の効果】この発明によれば、符号化されたデジタ
ル情報信号あるいはそれを復号化して得られたデジタル
情報信号である第1の情報信号を第2の情報信号に変換
する際に、第2の情報信号における注目位置の情報デー
タを入力パラメータの値に対応して生成し、その場合上
記符号化されたデジタル情報信号と同様に符号化された
デジタル情報信号をパラメータの値に応じて処理して得
られた信号に基づいて予め生成された所定データを用い
て、第2の情報信号における注目位置の情報データを生
成するものであり、第2の情報信号によって得られる出
力の特定の質のみを入力パラメータの値を変更して段階
的に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成
を示すブロック図である。
【図2】予測タップ、クラスタップの一例を示す図であ
る。
【図3】係数種データの生成方法の一例を説明するため
の図である。
【図4】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図5】モスキートノイズを段階的に調整する際のAC
係数のゲインの変更を説明するための図である。
【図6】MPEG2復号化器の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】係数種データ生成方法の他の例を説明するため
の図である。
【図8】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図9】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装
置の構成例を示すブロック図である。
【図10】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図11】係数種データ生成処理(その1)を示すフロ
ーチャートである。
【図12】係数種データ生成処理(その2)を示すフロ
ーチャートである。
【図13】他の実施の形態としてのデジタル放送受信機
の構成を示すブロック図である。
【図14】係数データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図15】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図16】係数データ生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図17】さらに他の実施の形態としてのデジタル放送
受信機の構成を示すブロック図である。
【図18】差分データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図19】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図20】差分データ生成処理を示すフローチャートで
ある。
【図21】別の実施の形態としてのデジタル放送受信機
の構成を示すブロック図である。
【図22】DCT係数の予測タップ、クラスタップの一
例を示す図である。
【図23】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図24】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図25】さらに別の実施の形態としてのデジタル放送
受信機の構成を示すブロック図である。
【図26】係数種データ生成装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
100,100A,100B,100C,100D・・
・デジタル放送受信機、101・・・システムコントロ
ーラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・
・受信アンテナ、106・・・チューナ部、107・・
・MPEG2復号化器、108・・・バッファメモリ、
109・・・ストリームバッファ、110,110A,
110B,110C・・・画像信号処理部、111・・
・ディスプレイ部、121,225,241・・・第1
のタップ選択回路、122,226,242・・・第2
のタップ選択回路、122B・・・タップ選択回路、1
23・・・特徴量抽出部、124・・・付加情報クラス
生成部、125・・・クラスコード生成部、126・・
・係数メモリ、127・・・推定予測演算回路、12
8,128A・・・情報メモリバンク、129・・・係
数生成回路、131・・・蓄積テーブル、132・・・
DCT回路、133,136・・・切換スイッチ、13
4・・・加算部、135,243・・・逆DCT回路、
150・・・係数種データ生成装置、151・・・入力
端子、152・・・MPEG2符号化器、153・・・
MPEG2復号化器、154,235,251・・・第
1のタップ選択回路、155,236,252・・・第
2のタップ選択回路、156・・・特徴量抽出部、15
7・・・付加情報クラス生成部、158・・・クラスコ
ード生成部、159・・・遅延回路、160,163,
165・・・正規方程式生成部、161,166・・・
係数種データ決定部、162・・・係数メモリ、164
・・・係数データ決定部、167・・・係数メモリ、1
70・・・係数データ生成装置、171,173・・・
DCT回路、172,174・・・切換スイッチ、17
5・・・減算部、176・・・蓄積制御部、177・・
・蓄積テーブル、210・・・差分データ生成装置、2
21,231・・・DCT係数抽出回路、222,23
2・・・可変長復号化回路、223,233・・・量子
化特性指定情報抽出回路、224,234・・・逆量子
化回路、227,237・・・符号化制御情報抽出回
路、228,238,244・・・予測メモリ回路、2
29,239,246・・・ピクチャ選択回路、239
A・・・演算回路、245・・・加算回路、300・・
・画像信号処理装置
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 MA00 MA23 MA24 MA27 MA28 MC11 MC32 MC34 ME02 NN01 PP05 PP06 PP07 RF04 SS02 SS11 SS20 TA00 TA06 TA46 TC00 TC02 TC04 TC12 TC34 TC42 TD01 TD02 TD03 TD05 TD06 TD09 TD11 TD13 UA02 UA05 UA32 UA33 UA34 5J064 AA00 BA16 BB03 BB07 BB12 BC01 BC02 BC08 BC16 BC17 BC25 BC29 BD02 BD04 (54)【発明の名称】 情報信号処理装置、情報信号処理方法、画像信号処理装置および画像表示装置、それに使用され る係数種データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方 法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒 体

Claims (143)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化されたデジタル情報信号を復号化
    することによって生成される、複数の情報データからな
    る第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の
    情報信号に変換する情報信号処理装置であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の情報データを生成する情報データ生
    成手段とを備え、 上記情報データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    情報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の
    情報データを生成することを特徴とする情報信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 上記情報データ生成手段は、 上記所定データを用いて、上記クラス検出手段で検出さ
    れたクラスおよび上記パラメータ入力手段に入力された
    パラメータの値に対応した、推定式で用いられる係数デ
    ータを発生する係数データ発生手段と、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デー
    タを選択する第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された係数データと上記
    第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の情報デ
    ータとを用いて、上記推定式に基づいて上記注目位置の
    情報データを算出して得る演算手段とを有することを特
    徴とする請求項1に記載の情報信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記符号化されたデジタル情報信号に
    は、該デジタル情報信号を復号化する際に用いられる付
    加情報が付加されており、 上記クラス検出手段は、上記複数の第1のデータと共に
    上記付加情報に基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出することを特徴とする請求項1に記
    載の情報信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記係数データ発生手段は、 上記推定式で用いられる係数データを生成する上記パラ
    メータを含む生成式における係数データである、上記所
    定データとしての係数種データを、クラス毎に格納する
    第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に格納されている係数種データと上
    記パラメータ入力手段に入力されたパラメータの値とを
    用いて、上記生成式に基づいて、クラス毎に上記推定式
    の係数データを生成する係数データ生成手段と、 上記係数データ生成手段で生成された各クラスにおける
    上記推定式の係数データを格納する第2の記憶手段と、 上記第2の記憶手段より上記クラス検出手段で検出され
    たクラスに対応した上記推定式の係数データを読み出し
    て出力するデータ読み出し手段とを有することを特徴と
    する請求項2に記載の情報信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記係数種データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項4に記載の情報信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】 上記生徒信号は、上記教師信号を符号化
    して得られたデジタル情報信号を復号化することで得ら
    れ、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて信号を
    変化させることで該パラメータの値に対応した生徒信号
    を得ることを特徴とする請求項5に記載の情報信号処理
    装置。
  7. 【請求項7】 上記符号化は直交変換を伴う符号化であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 上記直交変換は離散コサイン変換である
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記符号化は直交変換を伴う符号化であ
    って、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて、逆直
    交変換を行う際に用いられる少なくとも周波数係数また
    は逆変換基底のいずれかを変更することを特徴とする請
    求項6に記載の情報信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の情報信号処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項9に記載
    の情報信号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項9に記載の情報信号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項9に記載の情報信号処理装
    置。
  14. 【請求項14】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項9に記載の情報信号処理
    装置。
  15. 【請求項15】 上記係数データ発生手段は、 上記クラスおよび上記パラメータの値の各組み合わせに
    おける、上記所定データとしての上記推定式の係数デー
    タを格納する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段より上記パラメータ入力手段に入力
    されたパラメータの値に対応する各クラスにおける上記
    推定式の係数データを読み出す第1のデータ読み出し手
    段と、 上記第1のデータ読み出し手段で読み出された各クラス
    における上記推定式の係数データを格納する第2の記憶
    手段と、 上記第2の記憶手段より上記クラス検出手段で検出され
    たクラスに対応した上記推定式の係数データを読み出し
    て出力する第2のデータ読み出し手段とを有することを
    特徴とする請求項2に記載の情報信号処理装置。
  16. 【請求項16】 上記パラメータの複数の値に対応した
    係数データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項15に記載の情報信号処
    理装置。
  17. 【請求項17】 上記生徒信号は、上記教師信号を符号
    化して得られたデジタル情報信号を復号化することで得
    られ、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて信号を
    変化させることで該パラメータの値に対応した生徒信号
    を得ることを特徴とする請求項16に記載の情報信号処
    理装置。
  18. 【請求項18】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて、逆直
    交変換を行う際に用いられる少なくとも周波数係数また
    は逆変換基底のいずれかを変更することを特徴とする請
    求項17に記載の情報信号処理装置。
  19. 【請求項19】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項18に記載の情報信号処理装
    置。
  20. 【請求項20】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項18に記
    載の情報信号処理装置。
  21. 【請求項21】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項18に記載の情報信号処理装置。
  22. 【請求項22】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項18に記載の情報信号処理装
    置。
  23. 【請求項23】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項18に記載の情報信号処
    理装置。
  24. 【請求項24】 符号化されたデジタル画像信号を復号
    化することによって生成される、複数の画素データから
    なる第1の画像信号を、複数の画素データからなる第2
    の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の画像信号によって得られる画像の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の画素データを生成する画素データ生
    成手段とを備え、 上記画素データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    画像信号と同様に符号化されたデジタル画像信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の
    画素データを生成することを特徴とする画像信号処理装
    置。
  25. 【請求項25】 符号化されたデジタル画像信号を復号
    化することによって生成される複数の画素データからな
    る第1の画像信号が入力される画像信号入力手段と、 上記画像信号入力手段に入力された上記第1の画像信号
    を複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して
    出力する画像信号処理手段と、 上記画像信号処理手段より出力される上記第2の画像信
    号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段と
    を有してなり、 上記画像信号処理手段は、 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の画像信号によって得られる画像の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の画素データを生成する画素データ生
    成手段とを備え、 上記画素データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    画像信号と同様に符号化されたデジタル画像信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の
    画素データを生成することを特徴とする画像表示装置。
  26. 【請求項26】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第2
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    備え、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成することを特徴とする情報信号処理方
    法。
  27. 【請求項27】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換するために、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第2
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    有し、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成する情報信号処理方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な媒体。
  28. 【請求項28】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換するために、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第2
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    有し、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成する情報信号処理方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラム。
  29. 【請求項29】 上記情報データ生成手段は、 上記所定データを用いて、上記クラス検出手段で検出さ
    れたクラスおよび上記パラメータ入力手段に入力された
    パラメータの値に対応した、差分データを発生する差分
    データ発生手段と、 上記第1の情報信号を構成する複数の情報データのう
    ち、上記第2の情報信号における注目位置に対応した第
    2の情報データに、上記差分データ発生手段で発生され
    た差分データを加算して上記注目位置の情報データを得
    る加算手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の情報信号処理装置。
  30. 【請求項30】 上記差分データ発生手段は、 上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎
    の、上記所定データとしての上記差分データを格納する
    記憶手段と、 上記記憶手段より上記クラス検出手段で検出されたクラ
    スおよび上記パラメータ入力手段に入力されたパラメー
    タの値に対応する差分データを読み出すデータ読み出し
    手段とを有することを特徴とする請求項29に記載の情
    報信号処理装置。
  31. 【請求項31】 上記パラメータの複数の値に対応した
    差分データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項30に記載の情報信号処
    理装置。
  32. 【請求項32】 上記生徒信号は、上記教師信号を符号
    化して得られたデジタル情報信号を復号化することで得
    られ、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて信号を
    変化させることで該パラメータの値に対応した生徒信号
    を得ることを特徴とする請求項31に記載の情報信号処
    理装置。
  33. 【請求項33】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて、逆直
    交変換を行う際に用いられる少なくとも周波数係数また
    は逆変換基底のいずれかを変更することを特徴とする請
    求項32に記載の情報信号処理装置。
  34. 【請求項34】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項33に記載の情報信号処理装
    置。
  35. 【請求項35】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項33に記
    載の情報信号処理装置。
  36. 【請求項36】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項33に記載の情報信号処理装置。
  37. 【請求項37】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項33に記載の情報信号処理装
    置。
  38. 【請求項38】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項33に記載の情報信号処
    理装置。
  39. 【請求項39】 上記係数データ生成手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    た、直交変換により得られる周波数係数の差分データを
    発生する差分データ発生手段と、 上記第1の情報信号を構成する複数の情報データのう
    ち、上記第2の情報信号における注目位置に対応した第
    2の情報データに対して直交変換を行う直交変換手段
    と、 上記直交変換手段より出力される周波数係数に上記差分
    データ発生手段で発生された差分データを加算する加算
    手段と、 上記加算手段より出力される周波数係数に対して逆直交
    変換を行って上記注目位置の情報データを得る逆直交変
    換手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の情
    報信号処理装置。
  40. 【請求項40】 上記差分データ発生手段は、 上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎
    の、上記差分データを格納する記憶手段と、 上記記憶手段より上記クラス検出手段で検出されたクラ
    スおよび上記パラメータ入力手段に入力されたパラメー
    タの値に対応する差分データを読み出すデータ読み出し
    手段とを有することを特徴とする請求項30に記載の情
    報信号処理装置。
  41. 【請求項41】 上記パラメータの複数の値に対応した
    差分データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項40に記載の情報信号処
    理装置。
  42. 【請求項42】 上記生徒信号は、上記教師信号を符号
    化して得られたデジタル情報信号を復号化することで得
    られ、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて信号を
    変化させることで該パラメータの値に対応した生徒信号
    を得ることを特徴とする請求項41に記載の情報信号処
    理装置。
  43. 【請求項43】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化の過程で上記パラメータの値に応じて、逆直
    交変換を行う際に用いられる少なくとも周波数係数また
    は逆変換基底のいずれかを変更することを特徴とする請
    求項42に記載の情報信号処理装置。
  44. 【請求項44】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項43に記載の情報信号処理装
    置。
  45. 【請求項45】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項43に記
    載の情報信号処理装置。
  46. 【請求項46】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項43に記載の情報信号処理装置。
  47. 【請求項47】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータに値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項43に記載の情報信号処理装
    置。
  48. 【請求項48】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項43に記載の情報信号処
    理装置。
  49. 【請求項49】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する情報信号に変換する際に使用され
    る推定式で用いられる係数データを生成するための生成
    式における係数データである係数種データを生成する装
    置であって、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手
    段と、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値
    に応じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る復号化手段と、 上記復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、クラス毎に、上記係数種データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする係数種データ生成装置。
  50. 【請求項50】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、クラス毎に、上記係数種データを得るための正規方
    程式を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記クラス毎に、上記係数種
    データを得る係数種データ演算部とを有してなることを
    特徴とする請求項49に記載の係数種データ生成装置。
  51. 【請求項51】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力さ
    れるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推定式で用
    いられる係数データを得るための第1の正規方程式を生
    成する第1の正規方程式生成部と、 上記第1の正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎に、
    上記推定式の係数データを得る係数データ演算部と、 上記係数データ演算部で得られた上記組み合わせ毎の係
    数データを用いて、クラス毎に、上記係数種データを得
    るための第2の正規方程式を生成する第2の正規方程式
    生成部と、 上記第2の正規方程式を解いて、上記クラス毎に、係数
    種データを得る係数種データ演算部とを有してなること
    を特徴とする請求項49に記載の係数種データ生成装
    置。
  52. 【請求項52】 上記教師信号が符号化されて得られた
    デジタル情報信号には、該デジタル情報信号を復号化す
    る際に用いられる付加情報が付加されており、 上記クラス検出手段は、上記複数の第1の情報データと
    共に上記付加情報に基づいて、上記注目位置の情報デー
    タが属するクラスを検出することを特徴とする請求項4
    9に記載の係数種データ生成装置。
  53. 【請求項53】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化手段は、上記復号化の過程で上記パラメータ
    の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
    とも周波数係数または逆変換基底のいずれかを変更する
    ことを特徴とする請求項49に記載の係数種データ生成
    装置。
  54. 【請求項54】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項53に記載の係数種データ生
    成装置。
  55. 【請求項55】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項53に記
    載の係数種データ生成装置。
  56. 【請求項56】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項53に記載の係数種データ生成装置。
  57. 【請求項57】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項53に記載の係数種データ生
    成装置。
  58. 【請求項58】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項53に記載の係数種デー
    タ生成装置。
  59. 【請求項59】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する情報信号に変換する際に使用され
    る推定式で用いられる係数データを生成するための生成
    式における係数データである係数種データを生成する方
    法であって、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    備えることを特徴とする係数種データ生成方法。
  60. 【請求項60】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する情報信号に変換する際に使用され
    る推定式で用いられる係数データを生成するための生成
    式における係数データである係数種データを生成するた
    めに、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  61. 【請求項61】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する情報信号に変換する際に使用され
    る推定式で用いられる係数データを生成するための生成
    式における係数データである係数種データを生成するた
    めに、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  62. 【請求項62】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
    タを生成する装置であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメ
    ータ入力手段と、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値
    に応じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る復号化手段と、 上記復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ
    毎に、上記係数データを求める演算手段とを備えること
    を特徴とする係数データ生成装置。
  63. 【請求項63】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ
    毎に、上記推定式の係数データを得るための正規方程式
    を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎の上記係数
    データを得る係数データ演算部とを有してなることを特
    徴とする請求項62に記載の係数データ生成装置。
  64. 【請求項64】 上記教師信号が符号化されて得られた
    デジタル情報信号にには、該デジタル情報信号を復号化
    する際に用いられる付加情報が付加されており、 上記クラス検出手段は、上記複数の第1の情報データと
    共に上記付加情報に基づいて、上記注目位置の情報デー
    タが属するクラスを検出することを特徴とする請求項6
    2に記載の係数データ生成装置。
  65. 【請求項65】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化手段は、上記復号化の過程で上記パラメータ
    の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
    とも周波数係数または逆変換基底のいずれかを変更する
    ことを特徴とする請求項62に記載の係数データ生成装
    置。
  66. 【請求項66】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項65に記載の係数データ生成
    装置。
  67. 【請求項67】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項65に記
    載の係数データ生成装置。
  68. 【請求項68】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項65に記載の係数データ生成装置。
  69. 【請求項69】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項65に記載の係数データ生成
    装置。
  70. 【請求項70】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項65に記載の係数データ
    生成装置。
  71. 【請求項71】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
    タを生成する方法であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを備えることを
    特徴とする係数データ生成方法。
  72. 【請求項72】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
    タを生成するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを備える係数デ
    ータ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  73. 【請求項73】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デー
    タを生成するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを備える係数デ
    ータ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム。
  74. 【請求項74】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される差分データを生成
    する装置であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメ
    ータ入力手段と、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記パラメータ入力手段に入力されるパラメータの値
    に応じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る復号化手段と、 上記復号化手段より出力される生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記教師信号における注目位置の情報データから、上記
    生徒信号を構成する複数の情報データのうち上記注目位
    置に対応した第2の情報データを差し引く減算手段と、 上記減算手段の出力データを、上記クラス検出手段で検
    出されたクラスおよび上記パラメータ入力手段に入力さ
    れたパラメータの値に基づいて、上記クラスおよび上記
    パラメータの値の組み合わせ毎に平均化して、該組み合
    わせ毎の差分データを演算する演算手段とを備えること
    を特徴とする差分データ生成装置。
  75. 【請求項75】 上記教師信号が符号化されて得られた
    デジタル情報信号にには、該デジタル情報信号を復号化
    する際に用いられる付加情報が付加されており、 上記クラス検出手段は、上記複数の第1のデータと共に
    上記付加情報に基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出することを特徴とする請求項74に
    記載の差分データ生成装置。
  76. 【請求項76】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記復号化手段は、上記復号化の過程で上記パラメータ
    の値に応じて、逆直交変換を行う際に用いられる少なく
    とも周波数係数または逆変換基底のいずれかを変更する
    ことを特徴とする請求項74に記載の差分データ生成装
    置。
  77. 【請求項77】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項76に記載の差分データ生成
    装置。
  78. 【請求項78】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項76に記
    載の差分データ生成装置。
  79. 【請求項79】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項76に記載の差分データ生成装置。
  80. 【請求項80】 上記周波数係数のうちAC係数のゲイ
    ンを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲイ
    ンの低下の度合いを上記パラメータに値に応じて変更す
    ることを特徴とする請求項76に記載の差分データ生成
    装置。
  81. 【請求項81】 少なくとも上記周波数係数または上記
    逆変換基底にランダムノイズを付加すると共に、上記ラ
    ンダムノイズのレベルを上記パラメータの値に応じて変
    更することを特徴とする請求項76に記載の差分データ
    生成装置。
  82. 【請求項82】 上記教師信号における注目位置の情報
    データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得
    る第1の直交変換手段と、 上記生徒信号を構成する複数の情報データのうち上記注
    目位置に対応した第2の情報データに対して直交変換を
    行って第2の周波数係数を得る第2の直交変換手段とを
    さらに備え、 上記減算手段では、上記第1の直交変換手段で得られる
    上記第1の周波数係数から、上記第2の直交変換手段で
    得られる上記第2の周波数係数を差し引き、 上記演算手段では、上記クラスおよびパラメータの値の
    各組み合わせにおける周波数係数の差分データを演算す
    ることを特徴とする請求項74に記載の差分データ生成
    装置。
  83. 【請求項83】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される差分データを生成
    する方法であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記教師信号における注目位置の情報データから、上記
    生徒信号を構成する複数の情報データのうち上記注目位
    置に対応した第2の情報データを差し引く第5のステッ
    プと、 上記第5のステップで得られたデータを、上記第4のス
    テップで検出されたクラスおよび上記第1のステップで
    取得されたパラメータの値に基づいて、上記クラスおよ
    び上記パラメータの値の組み合わせ毎に平均化して、該
    組み合わせ毎の差分データを演算する第6のステップと
    を備えることを特徴とする差分データ生成方法。
  84. 【請求項84】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される差分データを生成
    するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記教師信号における注目位置の情報データから、上記
    生徒信号を構成する複数の情報データのうち上記注目位
    置に対応した第2の情報データを差し引く第5のステッ
    プと、 上記第5のステップで得られたデータを、上記第4のス
    テップで検出されたクラスおよび上記第1のステップで
    取得されたパラメータの値に基づいて、上記クラスおよ
    び上記パラメータの値の組み合わせ毎に平均化して、該
    組み合わせ毎の差分データを演算する第6のステップと
    を有する差分データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  85. 【請求項85】 符号化されたデジタル情報信号を復号
    化することによって生成される、複数の情報データから
    なる第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2
    の情報信号に変換する際に使用される差分データを生成
    するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて
    得られたデジタル情報信号を復号化し、該復号化の過程
    で上記第1のステップで取得されたパラメータの値に応
    じて信号を変化させ、該パラメータの値に対応した生徒
    信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記教師信号における注目位置の情報データから、上記
    生徒信号を構成する複数の情報データのうち上記注目位
    置に対応した第2の情報データを差し引く第5のステッ
    プと、 上記第5のステップで得られたデータを、上記第4のス
    テップで検出されたクラスおよび上記第1のステップで
    取得されたパラメータの値に基づいて、上記クラスおよ
    び上記パラメータの値の組み合わせ毎に平均化して、該
    組み合わせ毎の差分データを演算する第6のステップと
    を有する差分データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  86. 【請求項86】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信
    号処理装置であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の情報データを生成する情報データ生
    成手段とを備え、 上記情報データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    情報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の
    情報データを生成することを特徴とする情報信号処理装
    置。
  87. 【請求項87】 上記第2の情報信号は、復号化された
    デジタル情報信号であることを特徴とする請求項86に
    記載の情報信号処理装置。
  88. 【請求項88】 上記第2の情報信号は、上記第1の情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号であるこ
    とを特徴とする請求項86に記載の情報信号処理装置。
  89. 【請求項89】 上記情報データ生成手段は、 上記所定データを用いて、上記クラス検出手段で検出さ
    れたクラスおよび上記パラメータ入力手段に入力された
    パラメータの値に対応した、推定式で用いられる係数デ
    ータを発生する係数データ発生手段と、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第2の情報デー
    タを選択する第2のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された係数データと上記
    第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の情報デ
    ータとを用いて、上記推定式に基づいて上記注目位置の
    情報データを算出して得る演算手段とを有することを特
    徴とする請求項86に記載の情報信号処理装置。
  90. 【請求項90】 上記符号化されたデジタル情報信号に
    は、該デジタル情報信号を復号化する際に用いられる付
    加情報が付加されており、 上記クラス検出手段は、上記複数の第1のデータと共に
    上記付加情報に基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出することを特徴とする請求項86に
    記載の情報信号処理装置。
  91. 【請求項91】 上記係数データ発生手段は、 上記推定式で用いられる係数データを生成する上記パラ
    メータを含む生成式における係数データである、上記所
    定データとしての係数種データを、クラス毎に格納する
    第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に格納されている係数種データと上
    記パラメータ入力手段に入力されたパラメータの値とを
    用いて、上記生成式に基づいて、クラス毎に上記推定式
    の係数データを生成する係数データ生成手段と、 上記係数データ生成手段で生成された各クラスにおける
    上記推定式の係数データを格納する第2の記憶手段と、 上記第2の記憶手段より上記クラス検出手段で検出され
    たクラスに対応した上記推定式の係数データを読み出し
    て出力するデータ読み出し手段とを有することを特徴と
    する請求項89に記載の情報信号処理装置。
  92. 【請求項92】 上記係数種データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項91に記載の情報信号処
    理装置。
  93. 【請求項93】 上記教師信号を符号化して得られたデ
    ジタル情報信号、あるいは上記教師信号を、上記パラメ
    ータの値に応じて変化させることで該パラメータの値に
    対応した上記生徒信号を得ることを特徴とする請求項9
    2に記載の情報信号処理装置。
  94. 【請求項94】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あることを特徴とする請求項86に記載の情報信号処理
    装置。
  95. 【請求項95】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項94に記載の情報信号処理装
    置。
  96. 【請求項96】 上記符号化は直交変換を伴う符号化で
    あって、 上記符号化されて得られた生徒信号における周波数係数
    を、上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項93に記載の情報信号処理装置。
  97. 【請求項97】 上記直交変換は離散コサイン変換であ
    ることを特徴とする請求項96に記載の情報信号処理装
    置。
  98. 【請求項98】 上記周波数係数のうち全てのAC係数
    のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じて
    上記ゲインを変更することを特徴とする請求項96に記
    載の情報信号処理装置。
  99. 【請求項99】 上記周波数係数は量子化されたもので
    あり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステップ
    を上記パラメータの値に応じて変更することを特徴とす
    る請求項96に記載の情報信号処理装置。
  100. 【請求項100】 上記周波数係数のうちAC係数のゲ
    インを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲ
    インの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更
    することを特徴とする請求項96に記載の情報信号処理
    装置。
  101. 【請求項101】 上記周波数係数にランダムノイズを
    付加すると共に、上記ランダムノイズを上記パラメータ
    の値に応じて変更することを特徴とする請求項96に記
    載の情報信号処理装置。
  102. 【請求項102】 上記係数データ発生手段は、 上記クラスおよび上記パラメータの値の各組み合わせに
    おける、上記所定データとしての上記推定式の係数デー
    タを格納する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段より上記パラメータ入力手段に入力
    されたパラメータの値に対応する各クラスにおける上記
    推定式の係数データを読み出す第1のデータ読み出し手
    段と、 上記第1のデータ読み出し手段で読み出された各クラス
    における上記推定式の係数データを格納する第2の記憶
    手段と、 上記第2の記憶手段より上記クラス検出手段で検出され
    たクラスに対応した上記推定式の係数データを読み出し
    て出力する第2のデータ読み出し手段とを有することを
    特徴とする請求項89に記載の情報信号処理装置。
  103. 【請求項103】 上記パラメータの複数の値に対応し
    た係数データは、 それぞれ上記パラメータの複数の値に応じて生成され、
    上記第1の情報信号に対応した複数の生徒信号と、上記
    第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成
    されることを特徴とする請求項102に記載の情報信号
    処理装置。
  104. 【請求項104】 上記生徒信号は上記教師信号を符号
    化して得られたデジタル情報信号、あるいは上記教師信
    号を、上記パラメータの値に応じて変化させることで該
    パラメータの値に対応した生徒信号を得ることを特徴と
    する請求項103に記載の情報信号処理装置。
  105. 【請求項105】 上記符号化は直交変換を伴う符号化
    であって、 上記符号化されて得られた生徒信号における周波数係数
    を、上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項104に記載の情報信号処理装置。
  106. 【請求項106】 上記直交変換は離散コサイン変換で
    あることを特徴とする請求項105に記載の情報信号処
    理装置。
  107. 【請求項107】 上記周波数係数のうち全てのAC係
    数のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じ
    て上記ゲインを変更することを特徴とする請求項105
    に記載の情報信号処理装置。
  108. 【請求項108】 上記周波数係数は量子化されたもの
    であり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステッ
    プを上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項105に記載の情報信号処理装置。
  109. 【請求項109】 上記周波数係数のうちAC係数のゲ
    インを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲ
    インの低下の度合いを上記パラメータに値に応じて変更
    することを特徴とする請求項105に記載の情報信号処
    理装置。
  110. 【請求項110】 上記周波数係数にランダムノイズを
    付加すると共に、上記ランダムノイズを上記パラメータ
    の値に応じて変更することを特徴とする請求項105に
    記載の情報信号処理装置。
  111. 【請求項111】 符号化されたデジタル画像信号であ
    る、複数の画素データからなる第1の画像信号を、複数
    の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信
    号処理装置であって、 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の画像信号によって得られる画像の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の画素データを生成する画素データ生
    成手段とを備え、 上記画素データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    画像信号と同様に符号化されたデジタル画像信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて上記注目位置の画
    素データを生成することを特徴とする画像信号処理装
    置。
  112. 【請求項112】 符号化されたデジタル画像信号であ
    る、複数の画素データからなる第1の画像信号が入力さ
    れる画像信号入力手段と、 上記画像信号入力手段に入力された上記第1の画像信号
    を、複数の画素データからなる第2の画像信号に変換し
    て出力する画像信号処理手段と、 上記画像信号処理手段より出力される上記第2の画像信
    号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段と
    を有してなり、 上記画像信号処理手段は、 上記第1の画像信号に基づいて、上記第2の画像信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の画素デー
    タを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の画素データに基づいて、上記注目位置の画素データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記第2の画像信号によって得られる画像の質を定める
    パラメータの値が入力されるパラメータ入力手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラスおよび上記パラ
    メータ入力手段に入力されたパラメータの値に対応し
    て、上記注目位置の画素データを生成する画素データ生
    成手段とを備え、 上記画素データ生成手段は、上記符号化されたデジタル
    画像信号と同様に符号化されたデジタル画像信号を上記
    パラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づい
    て予め生成された所定データを用いて上記注目位置の画
    素データを生成することを特徴とする画像表示装置。
  113. 【請求項113】 上記画像信号処理手段より出力され
    る第2の画像信号は符号化されたデジタル画像信号であ
    り、 該符号化されたデジタル画像信号を復号化する復号化手
    段をさらに備え、 上記画像表示手段は、上記復号化手段より出力される復
    号化されたデジタル画像信号による画像を上記画像表示
    素子に表示することを特徴とする請求項112に記載の
    画像表示装置。
  114. 【請求項114】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信
    号処理方法であって、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    備え、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成することを特徴とする情報信号処理方
    法。
  115. 【請求項115】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換するため
    に、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    有し、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成する情報信号処理方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な媒体。
  116. 【請求項116】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換するため
    に、 上記第1の情報信号に基づいて、上記第2の情報信号に
    おける注目位置の周辺に位置する複数の第1の情報デー
    タを選択する第1のステップと、 上記第1のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第2のステップと、 上記第2の情報信号によって得られる出力の質を定める
    パラメータの値を取得する第3のステップと、 上記第2のステップで検出されたクラスおよび上記第3
    のステップで取得されたパラメータの値に対応して、上
    記注目位置の情報データを生成する第4のステップとを
    有し、 上記第4のステップでは、上記符号化されたデジタル情
    報信号と同様に符号化されたデジタル情報信号を上記パ
    ラメータの値に応じて処理して得られた信号に基づいて
    予め生成された所定データを用いて、上記注目位置の情
    報データを生成する情報信号処理方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラム。
  117. 【請求項117】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式で用いられる係数データを生成するため
    の生成式における係数データである係数種データを生成
    する装置であって、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値が入力されるパラメータ入力手
    段と、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した上記
    生徒信号を、上記パラメータ入力手段に入力されたパラ
    メータの値に応じて変化させ、該パラメータの値に対応
    した生徒信号を得る信号処理手段と、 上記信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、上記
    教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1
    の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、上記
    教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2
    の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、クラス毎に、上記係数種データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする係数種データ生成装置。
  118. 【請求項118】 上記教師信号は、復号化されたデジ
    タル情報信号であることを特徴とする請求項117に記
    載の係数種データ生成装置。
  119. 【請求項119】 上記教師信号は、上記生徒信号と同
    様に符号化されたデジタル情報信号であることを特徴と
    する請求項117に記載の係数種データ生成装置。
  120. 【請求項120】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、クラス毎に、上記係数種データを得るための正規方
    程式を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記クラス毎に、上記係数種
    データを得る係数種データ演算部とを有してなることを
    特徴とする請求項117に記載の係数種データ生成装
    置。
  121. 【請求項121】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における上記注目位置の情報データを用
    いて、上記クラスおよび上記パラメータ入力手段に入力
    されるパラメータの値の組み合わせ毎に、上記推定式で
    用いられる係数データを得るための第1の正規方程式を
    生成する第1の正規方程式生成部と、 上記第1の正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎に、
    上記推定式の係数データを得る係数データ演算部と、 上記係数データ演算部で得られた上記組み合わせ毎の係
    数データを用いて、クラス毎に、上記係数種データを得
    るための第2の正規方程式を生成する第2の正規方程式
    生成部と、 上記第2の正規方程式を解いて、上記クラス毎に、係数
    種データを得る係数種データ演算部とを有してなること
    を特徴とする請求項117に記載の係数種データ生成装
    置。
  122. 【請求項122】 上記符号化は直交変換を伴う符号化
    であって、 上記信号処理手段は、上記生徒信号における周波数係数
    を、上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項117に記載の係数種データ生成装置。
  123. 【請求項123】 上記直交変換は離散コサイン変換で
    あることを特徴とする請求項122に記載の係数種デー
    タ生成装置。
  124. 【請求項124】 上記周波数係数のうち全てのAC係
    数のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じ
    て上記ゲインを変更することを特徴とする請求項122
    に記載の係数種データ生成装置。
  125. 【請求項125】 上記周波数係数は量子化されたもの
    であり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステッ
    プを上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項122に記載の係数種データ生成装置。
  126. 【請求項126】 上記周波数係数のうちAC係数のゲ
    インを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲ
    インの低下の度合いを上記パラメータに値に応じて変更
    することを特徴とする請求項122に記載の係数種デー
    タ生成装置。
  127. 【請求項127】 上記周波数係数にランダムノイズを
    付加すると共に、上記ランダムノイズを上記パラメータ
    の値に応じて変更することを特徴とする請求項122に
    記載の係数種データ生成装置。
  128. 【請求項128】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式で用いられる係数データを生成するため
    の生成式における係数データである係数種データを生成
    する方法であって、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した、上
    記第1の情報信号に対応する生徒信号を、上記第1のス
    テップで取得されたパラメータの値に応じて変化させ、
    該パラメータの値に対応した生徒信号を得る第2のステ
    ップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    備えることを特徴とする係数種データ生成方法。
  129. 【請求項129】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式で用いられる係数データを生成するため
    の生成式における係数データである係数種データを生成
    するために、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した、上
    記第1の情報信号に対応する生徒信号を、上記第1のス
    テップで取得されたパラメータの値に応じて変化させ、
    該パラメータの値に対応した生徒信号を得る第2のステ
    ップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  130. 【請求項130】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式で用いられる係数データを生成するため
    の生成式における係数データである係数種データを生成
    するために、 上記生成式に含まれるパラメータに対応し、上記第1の
    情報信号に対応する生徒信号によって得られる出力の質
    を定めるパラメータの値を取得する第1のステップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した、上
    記第1の情報信号に対応する生徒信号を、上記第1のス
    テップで取得されたパラメータの値に応じて変化させ、
    該パラメータの値に対応した生徒信号を得る第2のステ
    ップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られた生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラ
    ス毎に、上記係数種データを求める第6のステップとを
    有する係数種データ生成方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラム。
  131. 【請求項131】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式の係数データを生成する装置であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値が入力されるパラメ
    ータ入力手段と、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した上記
    生徒信号を、上記パラメータ入力手段に入力されたパラ
    メータの値に応じて変化させ、該パラメータの値に対応
    した生徒信号を得る信号処理手段と、 上記信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、上記
    教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第1
    の情報データを選択する第1のデータ選択手段と、 上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データに基づいて、上記注目位置の情報データが
    属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記信号処理手段で得られる生徒信号に基づいて、上記
    教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第2
    の情報データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ
    毎に、上記係数データを求める演算手段とを備えること
    を特徴とする係数データ生成装置。
  132. 【請求項132】 上記教師信号は、復号化されたデジ
    タル情報信号であることを特徴とする請求項131に記
    載の係数データ生成装置。
  133. 【請求項133】 上記教師信号は、上記生徒信号と同
    様に符号化されたデジタル情報信号であることを特徴と
    する請求項131に記載の係数データ生成装置。
  134. 【請求項134】 上記演算手段は、 上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記第2のデ
    ータ選択手段で選択された複数の第2の情報データおよ
    び上記教師信号における注目位置の情報データを用い
    て、上記クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ
    毎に、上記推定式の係数データを得るための正規方程式
    を生成する正規方程式生成部と、 上記正規方程式を解いて、上記組み合わせ毎の上記係数
    データを得る係数データ演算部とを有してなることを特
    徴とする請求項131に記載の係数データ生成装置。
  135. 【請求項135】 上記符号化は直交変換を伴う符号化
    であって、 上記信号処理手段は、上記生徒信号における周波数係数
    を、上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項131に記載の係数データ生成装置。
  136. 【請求項136】 上記直交変換は離散コサイン変換で
    あることを特徴とする請求項135に記載の係数データ
    生成装置。
  137. 【請求項137】 上記周波数係数のうち全てのAC係
    数のゲインを同じ値として、上記パラメータの値に応じ
    て上記ゲインを変更することを特徴とする請求項135
    に記載の係数データ生成装置。
  138. 【請求項138】 上記周波数係数は量子化されたもの
    であり、上記周波数係数のうちDC係数の量子化ステッ
    プを上記パラメータの値に応じて変更することを特徴と
    する請求項135に記載の係数データ生成装置。
  139. 【請求項139】 上記周波数係数のうちAC係数のゲ
    インを高域程小さくすると共に、該AC係数の高域のゲ
    インの低下の度合いを上記パラメータの値に応じて変更
    することを特徴とする請求項135に記載の係数データ
    生成装置。
  140. 【請求項140】 上記周波数係数にランダムノイズを
    付加すると共に、上記ランダムノイズを上記パラメータ
    の値に応じて変更することを特徴とする請求項135に
    記載の係数データ生成装置。
  141. 【請求項141】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式の係数データを生成する方法であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した上記
    生徒信号を、上記第1のステップで取得されたパラメー
    タの値に応じて変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを備えることを
    特徴とする係数データ生成方法。
  142. 【請求項142】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式の係数データを生成するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した上記
    生徒信号を、上記第1のステップで取得されたパラメー
    タの値に応じて変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、 上記第3のステップで選択された上記複数の第1の情報
    データに基づいて、上記注目位置の情報データが属する
    クラスを検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを有する係数デ
    ータ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  143. 【請求項143】 符号化されたデジタル情報信号であ
    る、複数の情報データからなる第1の情報信号を、複数
    の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
    用される推定式の係数データを生成するために、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号によって得られ
    る出力の質を定めるパラメータの値を取得する第1のス
    テップと、 上記第2の情報信号に対応する教師信号に関連した上記
    生徒信号を、上記第1のステップで取得されたパラメー
    タの値に応じて変化させ、該パラメータの値に対応した
    生徒信号を得る第2のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    1の情報データを選択する第3のステップと、上記第3
    のステップで選択された上記複数の第1の情報データに
    基づいて、上記注目位置の情報データが属するクラスを
    検出する第4のステップと、 上記第2のステップで得られる生徒信号に基づいて、上
    記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の第
    2の情報データを選択する第5のステップと、 上記第4のステップで検出されたクラス、上記第5のス
    テップで選択された複数の第2の情報データおよび上記
    教師信号における注目位置の情報データを用いて、上記
    クラスおよび上記パラメータの値の組み合わせ毎に、上
    記係数データを求める第6のステップとを有する係数デ
    ータ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム。
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