JP4154961B2 - 画像信号の処理装置および処理方法、画像表示装置、それに使用される係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

画像信号の処理装置および処理方法、画像表示装置、それに使用される係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像信号の処理装置および処理方法、画像表示装置、それに使用される係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【0002】
詳しくは、この発明は、動きベクトルによって動き補償された入力画像信号に基づいて選択された出力画像信号における注目位置に対して空間方向および時間方向の周辺に位置する複数の画素データ、およびこの出力画像信号における注目位置の画素データが属するクラスに対応した推定式の係数データを用い、推定式に基づいて出力画像信号における注目位置の画素データを生成することによって、符号化されたデジタル画像信号を復号化して得られた画像信号の符号化雑音を良好に軽減できるようにした画像信号処理装置等に係るものである。
【0003】
【従来の技術】
画像信号の圧縮符号化方式として、DCT(discrete cosine transform)を用いたMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)による符号化方式がある。
【0004】
DCTは、ブロック内の画素に対して離散コサイン変換を施し、その離散コサイン変換により得られた係数データを再量子化し、さらにこの再量子化された係数データに対して可変長符号化するものである。この可変長符号化には、ハフマン符号等のエントロピー符号化が用いられることが多い。画像データは直交変換されることにより、低周波から高周波までの多数の周波数データに分割される。
【0005】
この分割された周波数データに再量子化を施す場合、人間の視覚特性を考慮した上で重要である低周波データに関しては、細かく量子化を施し、人間の視覚特性を考慮した上で重要度の低い高周波のデータに関しては、粗く量子化を施すことで、高画質を保持し、しかも効率が良い圧縮が実現できるという特長を有している。
【0006】
従来のDCTを用いた復号は、各周波数成分毎の量子化データをそのコードの代表値に変換し、それらの成分に対して逆DCT(IDCT:Inverce DCT)を施すことにより、再生データを得る。この代表値へ変換する時には、符号化時の量子化ステップ幅が使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、DCTを用いたMPEGによる符号化方式では、人間の視覚特性を考慮した符号化を行うことにより、高画質を保持し、高効率の圧縮が実現できるという特長がある。
【0008】
しかし、DCTを行う符号化はブロックを単位とした処理であることから、圧縮率が高くなるに従い、ブロック状の雑音、いわゆるブロック雑音(ブロック歪み)が発生することがある。また、エッジ等の急激な輝度変化がある部分には、高周波成分を粗く量子化したことによるざわざわとした雑音、いわゆるモスキート雑音が発生する。
【0009】
このような符号化雑音(符号化歪み)は、MPEG2による符号化方式だけでなく、その他の符号化方式によっても発生する。
【0010】
この発明の目的は、符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって得られた画像信号の符号化雑音(符号化歪み)を良好に軽減することにある。また、この発明の他の目的は、動きベクトルを検出する際の演算量を低減することにある。また、この発明の目的は、クラス分類を的確に行い得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る画像信号処理装置は、直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する係数データ発生手段と、上記係数データ発生手段で発生された係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する画素データ生成手段とを備え、上記動きベクトル検出手段は、上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いるものである。
【0012】
また、この発明に係る画像信号処理方法は、直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第1のステップと、上記第1のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第2のステップと、少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第3のステップと、上記第3のステップで検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する第4のステップと、上記第4のステップで発生された係数データおよび上記第2のステップで選択された複数の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する第5のステップとを有し、上記第1のステップでは、上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いるものである。
【0013】
また、この発明に係るプログラムは、上述の画像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものである。
【0014】
また、この発明に係る画像表示装置は、直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成され複数の画素データからなる第1の画像信号が入力される画像信号入力手段と、この画像信号入力手段に入力された第1の画像信号を符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して出力する画像信号処理手段と、この画像信号処理手段より出力される第2の画像信号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段とを有してなるものである。画像信号処理手段は、上述した画像信号処理装置と同様の構成である。
【0015】
この発明において、複数の画素データからなる第1の画像信号は、符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されたものである。この第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルが検出される。
【0016】
例えば、符号化が直交変換を伴う符号化であって、この動きベクトルの検出が第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データに基づいて行われる際には、解像度が低い上位階層の画素データとして直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数が用いられる。この場合、上位階層の画素データを得るための加算平均処理を省略できることから、動きベクトルを検出する際の演算量を低減でき、また動きベクトルを検出するための回路規模を低減できる。
【0017】
このように検出される動きベクトルによって動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置に対応して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データが選択される。第1の画像信号に動き補償が行われることで、時間方向に存在する各画面の画像信号から選択される複数の第1の画素データは相関が高いものとなり、この複数の第1の画素データを用いて後述するように生成される第2の画像信号における注目位置の画素データの品質を高めることができる。
【0018】
また、第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスが検出される。例えば、上述したように検出された動きベクトルによって動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択され、この複数の第2の画素データを用いて第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスが検出される。動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて複数の第2の画素データが選択されることで、上述したように動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて選択された複数の第1の画素データに対応したクラスを良好に検出できる。
【0019】
また例えば、上述したように検出された動きベクトルおよびこの動きベクトルに関連した情報の少なくとも1つに基づいて、第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスが検出される。動きベクトルに関連した情報としては、例えば動きベクトルがブロックマッチング法で行われる場合、検出された動きベクトルに対応した差分絶対値和、差分二乗和などが用いられる。
【0020】
上述したように、動きベクトルによって動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データが選択され、この複数の第1の画素データを用いて第2の画像信号における注目位置の画素データが生成される。クラス分類に動きベクトルやそれに関連した情報を用いることで、より的確なクラス分類を行うことが可能となる。
【0021】
上述したように検出されたクラスに対応して、推定式で用いられる係数データが発生される。そして、この係数データおよび上述したように選択された複数の第1の画素データが用いられ、推定式に基づいて、第2の画像信号における注目位置の画素データが生成される。
【0022】
このように、動きベクトルによって動き補償された第1の画像信号(入力画像信号)に基づいて選択された、第2の画像信号(出力画像信号)における注目位置に対して空間方向および時間方向の周辺に位置する複数の画素データ、およびこの第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスに対応した推定式の係数データを用い、推定式に基づいて出力画像信号における注目位置の画素データを生成するものであり、符号化されたデジタル画像信号を復号化して得られた画像信号の符号化雑音を良好に軽減できるようになる。
【0023】
この発明に係る係数データ生成装置は、符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る復号化手段と、上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択するデータ選択手段と、少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記データ選択手段で選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める演算手段とを備え、上記動きベクトル検出手段は、上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いるものである。
【0024】
また、この発明に係る係数データ生成方法は、符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る第1のステップと、上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第2のステップと、上記第2のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第3のステップと、少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第4のステップと、上記第4のステップで検出されたクラス、上記第3のステップで選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める第5のステップとを有し、上記第2のステップでは、上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いるものである。
【0025】
また、この発明に係るプログラムは、上述の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものである。
【0026】
この発明において、複数の画素データからなる第1の画像信号は、符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されたものである。この発明は、この第1の画像信号を、複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成するものである。
【0027】
第2の画像信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル画像信号がさらに復号化されて第1の画像信号に対応する生徒信号が得られる。この生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置に対応した動きベクトルが検出される。
【0028】
この動きベクトルによって動き補償が行われた生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データが選択される。また、少なくとも、生徒信号を用いて、教師信号における注目位置の画素データが属するクラスが検出される。
【0029】
そして、この教師信号における注目位置の画素データが属するクラス、選択された複数の画素データおよび教師信号における注目位置の画素データを用いて、クラス毎に、係数データが求められる。
【0030】
上述したようにして第1の画像信号を第2の画像信号に変換する際に使用される推定式の係数データが生成されるが、第1の画像信号から第2の画像信号に変換する際には、第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスに対応した係数データが選択的に使用されて、推定式により、第2の画像信号における注目位置の画素データが算出される。
【0031】
これにより、推定式を使用して第1の画像信号から第2の画像信号に変換する場合に、符号化されたデジタル画像信号を復号化して得られた画像信号の符号化雑音を良好に軽減できるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのデジタル放送受信機100の構成を示している。
【0033】
このデジタル放送受信機100は、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号RMを受信するリモコン信号受信回路102とを有している。リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ101に接続され、リモコン送信機200よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
【0034】
また、デジタル放送受信機100は、受信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、復調処理および誤り訂正処理等を行って、所定番組に係る符号化された画像信号としてのMPEG2ストリームを得るチューナ部106とを有している。
【0035】
また、デジタル放送受信機100は、このチューナ部106より出力されるMPEG2ストリームを復号化して画像信号Vaを得るMPEG2復号化器107と、このMPEG2復号化器107より出力される画像信号Vaを一時的に格納するバッファメモリ108とを有している。
【0036】
なお、本実施の形態において、MPEG2復号化器107からは、画像信号Vaを構成する各画素データの他に、その画素データが例えばDCTブロックの8×8の画素位置のいずれにあったかを示す画素位置モードの情報piも出力される。バッファメモリ108には、各画素データと対にして情報piも格納される。さらに、MPEG2復号化器107からは、各DCTブロックのDC係数も出力される。バッファメモリ108には、各DCTブロックに対応した複数の画素データに対応させてDC係数も格納される。
【0037】
図2は、MPEG2復号化器107の構成を示している。
この復号化器107は、MPEG2ストリームが入力される入力端子71と、この入力端子71に入力されたMPEG2ストリームを一時的に格納するストリームバッファ72とを有している。
【0038】
また、この復号化器107は、ストリームバッファ72に格納されているMPEG2ストリームより周波数係数としてのDCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)係数を抽出する抽出回路73と、この抽出回路73で抽出された可変長符号化、例えばハフマン符号化されているDCT係数に対して可変長復号化を行う可変長復号化回路74とを有している。
【0039】
また、この復号化器107は、ストリームバッファ72に格納されているMPEG2ストリームより量子化特性指定情報を抽出する抽出回路75と、この抽出回路75で抽出される量子化特性指定情報に基づいて、可変長復号化回路74より出力される量子化DCT係数に対して逆量子化を行う逆量子化回路76と、逆量子化回路76より出力されるDCT係数に対して逆DCTを行う逆DCT回路77とを有している。
【0040】
また、復号化器107は、Iピクチャ(Intra-Picture)およびPピクチャ(Predictive-Picture)の画像信号をメモリ(図示せず)に記憶すると共に、これらの画像信号を用いて逆DCT回路77からPピクチャまたはBピクチャ(Bidirectionally predictive-Picture)の画像信号が出力されるとき、対応する参照画像信号Vrefを生成して出力する予測メモリ回路78を有している。
【0041】
また、復号化器107は、逆DCT回路77からPピクチャまたはBピクチャの画像信号が出力されるとき、その画像信号に予測メモリ回路78で生成された参照画像信号Vrefを加算する加算回路79を有している。なお、逆DCT回路77からIピクチャの画像信号が出力されるとき、予測メモリ回路78から加算回路79に参照画像信号Vrefは供給されず、従って加算回路79からは逆DCT回路77より出力されるIピクチャの画像信号がそのまま出力される。
【0042】
また、復号化器107は、加算回路79より出力されるIピクチャおよびPピクチャの画像信号を予測メモリ回路78に供給してメモリに記憶させると共に、この加算回路79より出力される各ピクチャの画像信号を正しい順に並べ直して出力するピクチャ選択回路80と、このピクチャ選択回路80より出力される画像信号Vaを出力する出力端子81とを有している。
【0043】
また、復号化器107は、ストリームバッファ72に格納されているMPEG2ストリームより符号化制御情報、すなわちピクチャ情報PI、動き補償用ベクトル情報MIを抽出する抽出回路82を有している。抽出回路82で抽出される動き補償用ベクトル情報MIは予測メモリ回路78に供給され、予測メモリ回路78ではこの動き補償用ベクトルの情報MIを用いて参照画像信号Vrefを生成する際に動き補償が行われる。抽出回路82で抽出されるピクチャ情報PIは予測メモリ回路78、ピクチャ選択回路80に供給され、これら予測メモリ回路78、ピクチャ選択回路80ではこのピクチャ情報PIに基づいてピクチャの識別が行われる。
【0044】
なお、ピクチャ選択回路80から画像信号Vaを出力する際、この画像信号Vaを構成する各画素データの他に、それぞれの画素データと対となって、その画素データがDCTブロックの8×8の画素位置のいずれにあったかを示す画素位置モード情報piも出力される。
【0045】
また、復号化器107は、逆DCT回路77で処理される各DCTブロック(処理DCTブロック)のDC係数E0に基づいて、各DCTブロックのDC係数EDCを出力するDC係数出力回路83と、このDC係数出力回路83より出力されるDC係数EDCを出力する出力端子84とを有している。
【0046】
MPEG2の符号化データにおいて、PピクチャおよびBピクチャにおける各DCTブロックのDCT係数は、残差信号に対応するものとなっている。そのため、DC係数出力回路83では、逆DCT回路77で処理されるDCTブロック(処理DCTブロック)がIピクチャのDCTブロックであるときは、その処理DCTブロックに含まれるDC係数をそのまま出力すべきDC係数EDCとする。
【0047】
また、DC係数出力回路83では、逆DCT回路77で処理されるDCTブロック(処理DCTブロック)がPピクチャおよびBピクチャのDCTブロックであるときは、その処理DCTブロックに含まれるDC係数E0に、対応する参照画像信号VrefのDCTブロック(参照DCTブロック)のDC係数EDCであるEDCRを加算して、出力すべきDC係数EDCとする(図3A参照)。
【0048】
ここで、上述したように参照画像信号Vrefは動き補償用ベクトル情報MIに基づいて動き補償されていることから、処理DCTブロックに対応する参照DCTブロックが2個以上となることもある。その場合には、その2個以上の参照DCTブロックのDC係数EDCRが加算平均されて、加算すべきDC係数とされる。図4Bに示すように、処理DCTブロックに対応する参照DCTブロックが4個である場合には、処理DCTブロックに含まれるDC係数E0に加算すべきDC係数は、(EDCR1+EDCR2+EDCR3+EDCR4)/4とされる。この場合、単純な加算平均ではなく、対応する面積割合に応じて重み付けをした加算平均であってもよい。
【0049】
上述したように、ピクチャ選択回路80からは、加算回路79より出力される各ピクチャの画像信号が正しい順に並べ直されて出力される。DC係数出力回路83より出力されるDC係数についても、ピクチャ選択回路80より出力される各ピクチャの画像信号に対応した順に並べ直されて出力される。
【0050】
抽出回路82で抽出される動き補償用ベクトル情報MIはDC係数出力回路83に供給される。DC係数出力回路83は、この動き補償用ベクトル情報MIを用いて、処理DCTブロックに対応する参照DCTブロックの個数および位置を認識する。また、抽出回路82で抽出されるピクチャ情報PIはDC係数出力回路83に供給される。DC係数出力回路83は、このピクチャ情報PIを用いて、ピクチャの識別をする。
【0051】
図2に示すMPEG2復号化器107の動作を説明する。
ストリームバッファ72に記憶されているMPEG2ストリームが抽出回路73に供給されて周波数係数としてのDCT係数が抽出される。このDCT係数は可変長符号化されており、このDCT係数は可変長復号化回路74に供給されて復号化される。そして、この可変長復号化回路74より出力される量子化DCT係数が逆量子化回路76に供給されて逆量子化が施される。
【0052】
逆量子化回路76より出力されるDCT係数に対して逆DCT回路77で逆DCTが施されて各ピクチャの画像信号が得られる。この各ピクチャの画像信号は加算回路79を介してピクチャ選択回路80に供給される。この場合、PピクチャおよびBピクチャの画像信号に対しては、加算回路79で予測メモリ回路78より出力される参照画像信号Vrefが加算される。そして、各ピクチャの画像信号は、ピクチャ選択回路80で正しい順に並べ直されて出力端子81に出力される。
【0053】
なお、このようにピクチャ選択回路80から画像信号Vaが出力される場合、この画像信号Vaを構成する各画素データの他に、それぞれの画素データと対となってその画素データがDCTブロックの8×8の画素位置のいずれにあったかを示す画素位置モード情報piも出力される。
【0054】
また、逆DCT回路77で処理される各DCTブロック(処理DCTブロック)のDC係数E0がDC係数出力回路83に供給される。このDC係数出力回路83からは、ピクチャ選択回路80より出力される画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCが出力され、このDC係数EDCは出力端子84に出力される。
【0055】
図1に戻って、また、デジタル放送受信機100は、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaを、ブロック雑音(ブロック歪み)やモスキート雑音などの符号化雑音(符号化歪み)が低減された画像信号Vbに変換する画像信号処理部110と、この画像信号処理部110より出力される画像信号Vbによる画像を表示するディスプレイ部111とを有している。ディスプレイ部111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の表示器で構成されている。
【0056】
図1に示すデジタル放送受信機100の動作を説明する。
チューナ部106より出力されるMPEG2ストリームはMPEG2復号化器107に供給されて復号化される。そして、この復号化器107より出力される画像信号Vaは、バッファメモリ108に供給されて一時的に格納される。この場合、復号器107からは、画像信号Vaの各画素データと対となって画像位置モード情報piが出力されると共に、画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCも出力される。これら、画像位置モード情報piおよびDC係数EDCもバッファメモリ108に一時的に格納される。
【0057】
このようにバッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaは画像信号処理部110に供給され、符号化雑音(符号化歪み)が低減された画像信号Vbに変換される。この画像信号処理部110では、画像信号Vaを構成する画素データから、画像信号Vbを構成する画素データが得られる。この画像信号処理部110では、バッファメモリ108に記憶されている画像位置モード情報piおよびDC係数EDCが用いられて変換処理が行われる。
【0058】
画像信号処理部110より出力される画像信号Vbはディスプレイ部111に供給され、このディスプレイ部111の画面上にはその画像信号Vbによる画像が表示される。
【0059】
次に、画像信号処理部110の詳細を説明する。
画像信号処理部110は、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaおよびこの画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した動きベクトルMVを検出する動きベクトル検出部121を有している。
【0060】
この動きベクトル検出部121では、ブロックマッチング法により動きベクトルが検出される。これは、図4に示すように、探索フレームの候補ブロックを所定の探索範囲内で移動し、参照フレームの参照ブロックと最も合致している候補ブロックを検出することにより、動きベクトルMVを求めるものである。
【0061】
ブロックマッチング法では、図5Aに示すように、1枚の画像、例えば水平H画素、垂直Vラインの1フレームの画像が図5Bに示すように、P画素×Qラインのブロックに細分化される。図5Bの例では、P=5、Q=5の例である。cがブロックの中心画素位置である。
【0062】
図6A〜Cは、cを中心画素とする参照ブロックとc´を中心とする候補ブロックの位置関係を示している。cを中心画素とする参照ブロックは、参照フレームの注目しているある参照ブロックであり、それと一致する探索フレームの候補ブロックが探索フレームにおいてc´を中心とするブロックの位置にあるものとしている。ブロックマッチング法では、探索範囲内において、参照ブロックと最も合致する候補ブロックを見出すことによって、動きベクトルを検出する。
【0063】
図6Aの場合では、水平方向に+1画素、垂直方向に+1ライン、すなわち、(+1,+1)の動きベクトルが検出される。図6Bでは、(+3,+3)の動きベクトルMVが検出され、図6Cでは、(+2,−1)の動きベクトルが検出される。動きベクトルは、参照フレームの参照ブロック毎に求められる。
【0064】
動きベクトルを探索する範囲を水平方向で±S画素、垂直方向で±Tラインとすると、参照ブロックは、その中心cに対して、水平に±S、垂直に±Tずれたところに中心c´を有する候補ブロックと比較される必要がある。
【0065】
図7は、参照フレームのある参照ブロックの中心cの位置をRとする時に、比較すべき探索フレームの(2S+1)×(2T+1)個の候補ブロックとの比較が必要なことを示している。すなわち、この図5のます目の位置にc´が存在する候補ブロックの全てが比較対象である。図5は、S=4,T=3とした例である。
【0066】
探索範囲内の比較で得られた評価値(すなわち、フレーム差の絶対値和、このフレーム差の二乗和、あるいはフレーム差の絶対値のn乗和等)の中で、最小値を検出することによって、動きベクトルが検出される。図7の探索範囲は、候補ブロックの中心が位置する領域であり、候補ブロックの全体が含まれる探索範囲の大きさは、(2S+P)×(2T+Q)となる。
【0067】
また、動きベクトル検出部121では、解像度の異なる2階層の画像データを使用して、画像信号Vbにおける注目位置の動きベクトルMVが検出される。本実施の形態において、階層1(下位階層)の画素データとして画像信号Vaの画素データそのものが用いられ、この階層1より解像度が低下した階層2(上位階層)の画素データとして、画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCが用いられる。
【0068】
図8は、階層構造を示しており、階層1の64(=8×8)画素に対応して、階層2の1(=1×1)画素が存在する。ここで、階層2の1画素のデータは、8×8のDCTブロック部分に対応したものであり、階層1の64画素のデータの平均値に対応した値を持っている。
【0069】
動きベクトル検出部121では、各階層の画素データを用いて、各階層でブロックマッチング法による動きベクトル検出を行う。すなわち、ブロックマッチングの評価関数は、参照フレームをTで表し、探索フレームをT−1で表すと、(1)式で求められる。ただし、(un、vn)は、階層nでの動きベクトルを示している。
【0070】
【数1】
Figure 0004154961
【0071】
この評価関数E(Y)n の最小を与えるVn′ =(un、vn)を、求める動きベクトルとする。最終的な動きベクトルV1は、(2)式の関係に基づいて、求めることができる。
MV=V1′+8V2′ ・・・(2)
【0072】
図9のフローチャートは、画像信号Vbにおける注目位置の動きベクトルMVの検出処理の手順を示している。
まず、ステップST1で、階層2の参照フレーム(Tフレーム)に、注目位置に対応した画素データを中心とした参照ブロックを設定し、階層2の探索フレーム(T−1フレーム)の探索範囲内での探索を開始する。
【0073】
次に、ステップST2で、探索範囲内での全ての探索が終了したか否かを判定する。探索が終了していないときは、ステップST3に進み、画素データ(DC係数EDC)を用いて、(1)式に基づいて、評価関数E(Y)2による評価値を求め、ステップST2に戻る。一方、探索が終了したときは、ステップST4で、評価値より動きベクトルV2′を決定する。
【0074】
次に、ステップST5で、階層1の参照フレーム(Tフレーム)に、注目位置に対応した画素データを中心とした参照ブロックを設定し、階層1の探索フレーム(T−1フレーム)の探索範囲内での探索を開始する。この場合、階層1の探索フレームを、階層2で決定された動きベクトルV2′を8倍した動きベクトルによって動き補償して用いる。
【0075】
次に、ステップST6で、探索範囲内での全ての探索が終了したか否かを判定する。探索が終了していないときは、ステップST7に進み、画素データを用いて、(1)式に基づいて、評価関数E(Y)1による評価値を求め、ステップST6に戻る。一方、探索が終了したときは、ステップST8で、評価値より動きベクトルV1′を決定する。
【0076】
そして、ステップST9で、(2)式に基づいて、階層2で決定された動きベクトルV2′を8倍して、階層1で決定された動きベクトルV1′に加算し、画像信号Vbにおける注目位置の最終的な動きベクトルMVを求める。
【0077】
図10は、動きベクトル検出部121の構成を示している。
DC係数EDCが階層2の画素データとして参照フレーム用のフレームメモリ21に供給されて書き込まれる。あるフレーム期間でフレームメモリ21に書き込まれる画素データは、続くフレームではこのフレームメモリ21から読み出されて探索フレーム用のフレームメモリ22に供給されて書き込まれる。
【0078】
参照ブロック回路23は、フレームメモリ21から、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データを中心とした参照ブロックの画素データを選択的に読み出し、評価値算出回路24に供給する。また、サーチブロック回路25は、フレームメモリ22から、探索範囲内の各候補ブロックに対応した画像データを順次読み出して評価値算出回路24に供給する。
【0079】
評価値算出回路24は、参照ブロック回路23からの参照ブロックの画素データと、サーチブロック回路25からの各候補ブロックの画像データとを用いて、(1)式の評価関数E(Y)2に基づいて、各候補ブロックの評価値を求める。この評価値算出回路24で求められ各候補ブロックの評価値は、動きベクトル検出回路26に供給される。
【0080】
この動きベクトル検出回路26は、各候補ブロックの評価値を順次評価し、最小の評価値を与える候補ブロックに対応した動きベクトル(un、vn)を、階層2の動きベクトルV2′として出力する((1)式参照)。
【0081】
また、画像信号Vaは参照フレーム用のフレームメモリ11に供給されて書き込まれる。あるフレーム期間でフレームメモリ11に書き込まれる画素データは、続くフレームではこのフレームメモリ11から読み出されて探索フレーム用のフレームメモリ12に供給されて書き込まれる。
【0082】
参照ブロック回路13は、フレームメモリ11から、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データを中心とした参照ブロックの画素データを選択的に読み出し、評価値算出回路14に供給する。また、サーチブロック回路15は、フレームメモリ12から、探索範囲内の各候補ブロックに対応した画像データを順次読み出して評価値算出回路14に供給する。
【0083】
この場合、上述したように動きベクトル検出回路26で検出される階層2の動きベクトルV2′がフレームメモリ12に供給される。上述したように、階層1の64(=8×8)画素に対応して、階層2の1(=1×1)画素が存在する(図8参照)。そのため、この動きベクトルV2′が8倍されたものによって探索範囲が動き補償される。
【0084】
評価値算出回路14は、参照ブロック回路13からの参照ブロックの画素データと、サーチブロック回路15からの各候補ブロックの画像データとを用いて、(1)式の評価関数E(Y)1に基づいて、各候補ブロックの評価値を求める。この評価値算出回路14で求められ各候補ブロックの評価値は、動きベクトル検出回路16に供給される。
【0085】
この動きベクトル検出回路16は、各候補ブロックの評価値を順次評価し、最小の評価値を与える候補ブロックに対応した動きベクトル(un、vn)を、階層1の動きベクトルV1′として出力する((1)式参照)。
【0086】
上述の動きベクトル検出回路16,26で検出された階層1,2の動きベクトルV1′,V2′は加算回路31に供給され、上述の(2)に基づいて加算される。そして、この加算回路31は、画像信号Vbにおける注目位置の動きベクトルMVを出力する。
【0087】
なお、動きベクトル検出部121は、上述したように動きベクトルMVを出力する他に、階層1,2の動きベクトルV1′,V2′に対応した最小の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも出力する。これら評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを検出する際に用いられる。
【0088】
本実施の形態において、評価値算出回路40(14,24)は、図11に示すように構成されている。すなわち、評価値算出回路40においては、参照ブロックメモリ41と候補ブロックメモリ42とを有している。参照ブロックメモリ41は、フレームメモリ11,21より参照ブロック回路11,23で選択的に読み出される参照ブロックの画素データを格納する。候補ブロックメモリ42は、フレームメモリ12,22よりサーチブロック回路15,25で選択的に読み出される候補ブロックの画素データを格納する。
【0089】
参照ブロックメモリ41および候補ブロックメモリ42の内容が、メモリコントローラ43で指定されたアドレスの順に読み出され、それぞれレジスタ44およびレジスタ45を通じて減算回路46で減算される。この結果得られる差分データは絶対値化回路47で絶対値化され、加算回路48およびレジスタ49で累積加算される。この累積加算結果は、当該候補ブロックの評価値となる。評価値算出回路40で順次算出される各候補ブロックの評価値は、評価値メモリ50に、評価値メモリコントローラ51より指定されたアドレス、つまり動きベクトル(un、vn)((1)式参照))の順に入力される。
【0090】
本実施の形態において、動きベクトル検出回路60(16,26)は、図12に示すように構成されている。すなわち、動きベクトル検出回路60においては、各候補ブロックの評価値が、評価値メモリ50より、順次評価値メモリコントローラ51より指定されたアドレス(=(un、vn))に従って読み出され、比較器61およびレジスタ62に入力される。比較器61は他方の入力と評価値メモリ50より読み出された評価値を順次比較し、このうち評価値メモリ50より読み出された評価値が小さいとき、レジスタ62およびレジスタ63の内容を更新する信号を送出する。
【0091】
レジスタ63には、評価値メモリ50を読み出すアドレスが順次設定される。このようにして評価値メモリ50に記憶された評価値が順次評価され、そのうちの評価値の最小を与えるアドレス、つまり(un、vn)がレジスタ63より出力され、これが動きベクトル検出回路60の出力、すなわち動きベクトルVn′として出力される。
【0092】
また、画像信号処理部110は、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaより、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出して出力するデータ選択手段としての予測タップ選択回路122を有している。この予測タップ選択回路122は、予測に使用する予測タップの複数の画素データを選択的に取り出すものである。
【0093】
予測タップ選択回路122には、上述の動きベクトル検出部121で検出された動きベクトルMVが供給される。予測タップ選択回路122は、この動きベクトルMVによって、Tフレーム(現在フレーム)に対するT−1フレーム(1フレーム前のフレーム)の動き補償を行う。例えば、図13に示すように、動きベクトルMVが(−2,+1)であったとき、予測タップ選択回路122は、Tフレームからx1〜x13の画素データを選択的に取り出し、T−1フレームから(−2,+1)だけずれた位置にあるx1〜x13の画素データを選択的に取り出す。
【0094】
このように、予測タップ選択回路122において、動き補償を行って予測タップの画素データを選択的に取り出すようにしたことで、Tフレーム、T−1フレームから選択される予測タップの画素データは相関が高いものとなる。そのため、この予測タップの画素データを用いて後述するように生成される画像信号Vbにおける注目位置の画素データの品質を高めることができる。
【0095】
また、画像信号処理部110は、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段としてのクラス分類部123を有している。
【0096】
このクラス分類部123は、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaを構成する複数の画素データ、バッファメモリ108に画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画像信号Vaの画素データと対となって格納されている画素位置モードの情報pi、動きベクトル検出部121より出力される画像信号Vbにおける注目位置の動きベクトルMV、それに関連して動きベクトル検出部121より出力される上述の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを用いて、当該画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを生成する。
【0097】
図14は、クラス分類部123の構成を示している。
このクラス分類部123は、画像信号Vaを入力する入力端子90Aと、この入力端子90Aに入力される画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するn種類のクラスを検出するために使用するクラスタップの複数の画素データをそれぞれ選択的に取り出すタップ選択回路90B1〜90Bnと、このタップ選択回路90B1〜90Bnで取り出された画素データをそれぞれ用いてn種類のクラスを示すクラスコードCL1〜CLnを生成するクラス生成回路90C1〜90Cnとを有している。
【0098】
本実施の形態においては、6種類のクラスを示すクラスコードCL1〜CL6を生成する。6種類のクラスは、時空間波形クラス、時間変動クラス、AC変動クラス、フラットクラス、ライン相関クラス、ブロックエッジクラスである。各クラスについて簡単に説明する。
【0099】
▲1▼時空間波形クラスを説明する。タップ選択回路90B1およびクラス生成回路90C1は、この時空間波形クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B1は、画像信号VaのTフレーム(現在フレーム)およびT−1フレーム(1フレーム前のフレーム)より、画像信号Vbにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出すものであり、上述した予測タップ選択回路122と同様のものである。
【0100】
このタップ選択回路90B1には、上述の動きベクトル検出部121で検出された動きベクトルMVが供給される。タップ選択回路90B1は、上述した予測タップ選択回路122と同様に、動きベクトルMVによって、Tフレーム(現在フレーム)に対するT−1フレーム(1フレーム前のフレーム)の動き補償を行った後に、TフレームおよびT−1フレームから複数の画素データを選択的に取り出す。
【0101】
このように、タップ選択回路90B1において、動き補償を行って複数の画素データを選択的に取り出すようにしたことで、上述したように予測タップ選択回路122で動き補償が行われて選択された予測タップの画素データに対応した時空間波形クラスを良好に検出できる。
【0102】
クラス生成回路90C1は、タップ選択回路90B1で選択された複数の画素データのそれぞれに例えば1ビットのADRC(Adaptive Dynamic Range Coding)等の処理を施し、時空間波形クラスを示すクラスコードCL1を生成する。
【0103】
ADRCは、クラスタップの複数の画素データの最大値および最小値を求め、最大値と最小値の差であるダイナミックレンジを求め、ダイナミックレンジに適応して各画素値を再量子化するものである。1ビットのADRCの場合、クラスタップの複数の画素値の平均値より大きいか、小さいかでその画素値が1ビットに変換される。ADRC処理は、画素値のレベル分布を表すクラスの数を比較的小さなものにするための処理である。したがって、ADRCに限らず、VQ(ベクトル量子化)等の画素値のビット数を圧縮する符号化を使用するようにしてもよい。
【0104】
▲2▼時間変動クラスを説明する。タップ選択回路90B2およびクラス生成回路90C2は、この時間変動クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B2は、画像信号Vaの現在フレーム(Tフレーム)から、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCTブロック(図15に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、画像信号Vaの1フレーム前の過去フレーム(T−1フレーム)から、注目ブロックに対応したブロック(図15に示す過去ブロック)の画素データを取り出す。
【0105】
クラス生成回路90C2は、注目ブロックの8×8個の画素データと過去ブロックの8×8個の画素データとの間で対応する画素毎に減算を行って8×8個の差分値を求め、さらにこの8×8個の差分値の二乗和を求め、この二乗和を閾値判定して、時間変動クラスを示すクラスコードCL2を生成する。
【0106】
▲3▼AC変動クラスを説明する。タップ選択回路90B3およびクラス生成回路90C3は、このAC変動クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B3は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCTブロック(図15に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、画像信号Vaの1フレーム前の過去フレームから、注目ブロックに対応したブロック(図15に示す過去ブロック)の画素データを取り出す。
【0107】
クラス生成回路90C3は、注目ブロックの8×8個の画素データと、過去ブロックの8×8個の画素データとのそれぞれに対して、DCT処理を施してDCT係数(周波数係数)を求める。そして、クラス生成回路90C3は、AC部分の各基底位置において、どちらかに係数が存在する基底位置の数m1と、そのうち符号反転しているものおよび片方の係数が0であるものの基底位置の数m2を求め、m1/m2を閾値判定して、AC変動クラスを示すクラスコードCL3を生成する。時間変動の少ないブロックでは、このAC変動クラスにより、モスキート歪みに対応したクラス分類を行うことが可能である。
【0108】
▲4▼フラットクラスを説明する。タップ選択回路90B4およびクラス生成回路90C4は、このフラットクラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B4は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCTブロック(図15に示す注目ブロック)の画素データを取り出す。クラス生成回路90C4は、注目ブロックの8×8個の画素データの最大値と最小値を検出し、その差分であるダイナミックレンジを閾値判定して、フラットクラスを示すクラスコードCL4を生成する。
【0109】
▲5▼ライン相関クラスについて説明する。タップ選択回路90B5およびクラス生成回路90C5は、このライン相関クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B5は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCTブロック(図15に示す注目ブロック)の画素データを取り出す。
【0110】
クラス生成回路90C5は、注目ブロックの8×8個の画素データの1ライン目と2ライン目、3ライン目と4ライン目、5ライン目と6ライン目、7ライン目と8ライン目の画素間で対応する画素毎に減算を行って8×4個の差分値を求め、さらにこの8×4個の差分値の二乗和を求め、この二乗和を閾値判定して、ライン相関クラスを示すクラスコードCL5を生成する。このライン相関クラスは、静止画像などフレーム内の相関が高いか、あるいは動きが速くフレーム内よりもフィールド内の相関が高いかを示すものとなる。
【0111】
▲6▼ブロックエッジクラスについて説明する。タップ選択回路90B6およびクラス生成回路90C6は、このブロックエッジクラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路90B6は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCTブロック(図15に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、その現在フレームから、注目ブロックに対して上下左右に隣接したブロック(図15に示す隣接ブロック)の画素データを取り出す。
【0112】
クラス生成回路90C6は、注目ブロックの4辺の各8個の画素データとそれに隣接する隣接ブロックの画素データとの間で対応する画素毎に減算を行って4×8個の差分値を求め、さらにこの各8個の差分値の二乗和を求め、注目ブロックの4辺にそれぞれ対応した4個の二乗和をそれぞれ閾値判定して、ブロックエッジクラスを示すクラスコードCL6を生成する。
【0113】
また、クラス分類部123は、画素位置モードの情報piを入力する入力端子90Dを有している。この画素位置モードの情報piは、そのまま画素位置モードクラスを示すクラスコードCLpとなる。例えば、DCTブロックが8×8の画素データからなるとき、このクラスコードCLpは64の画素位置モードのいずれかを表すコードとなる。
【0114】
また、クラス分類部123は、動きベクトルMVを入力する入力端子90Eと、この入力端子90Eに入力される動きベクトルMVを閾値判定して、動きベクトルクラスを示すクラスコードCLMを生成するクラス生成回路90Fとを有している。
【0115】
また、クラス分類部123は、動きベクトルMVに関連した情報としての評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを入力する入力端子90Gと、この入力端子90Gに入力される評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを閾値判定して、評価値クラスを示すクラスコードCLCを生成するクラス生成回路90Hとを有している。
【0116】
また、クラス分類部123は、クラス生成回路90C1〜90Cn,90E,90Hで生成されるクラスコードCL1〜CLn,CLM,CLCおよびクラスコードCLpを統合して1個のクラスコードCLとするクラス統合回路90Iと、このクラスコードCLを出力する出力端子90Jとを有している。
【0117】
本実施の形態において、クラス統合回路90Iは、クラス生成回路90C1〜90C6,90E,90Hで生成されたクラスコードCL1〜CL6,CLM,CLC、さらにはクラスコードCLpを統合して、1つのクラスコードCLとする。
【0118】
上述したように、予測タップ選択回路122は動きベクトルMVを用いて動き補償を行って予測タップの画素データを取り出すものであり、クラス分類に動きベクトルMVやそれに関連した情報、例えば上述の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-min等を用いることで、より的確なクラス分類を行うことができる。
【0119】
図1に戻って、また、画像信号処理部110は、係数メモリ124を有している。この係数メモリ124は、後述する推定予測演算回路125で使用される推定式で用いられる係数データWi(i=1〜n、nは予測タップの個数)を、クラス毎に、格納するものである。
【0120】
この係数データWiは、画像信号Vaを画像信号Vbに変換するための情報である。この係数メモリ124に格納される係数データWiは、予め画像信号Vaに対応した生徒信号と画像信号Vbに対応した教師信号との間の学習によって生成される。この係数メモリ124には上述したクラス分類部123より出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給され、この係数メモリ124からはクラスコードCLに対応した推定式の係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路125に供給される。係数データWiの生成方法については後述する。
【0121】
また、画像信号処理部110は、予測タップ選択回路122で選択的に取り出される予測タップの画素データxiと、係数メモリ124より読み出される係数データWiとから、(3)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データyを演算する推定予測演算回路125を有している。
【0122】
【数2】
Figure 0004154961
【0123】
この画像信号処理部110の動作を説明する。
動きベクトル検出部121では、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaおよびこの画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した動きベクトルMVが検出される。なお、この動きベクトル検出部121からは、動きベクトルMVの他に、この動きベクトルMVに関連した情報として、階層1,2の動きベクトルV1′,V2′に対応した最小の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも出力される。
【0124】
また、クラス分類部123では、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaを構成する複数の画素データ、バッファメモリ108に画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画像信号Vaの画素データと対となって格納されている画素位置モードの情報pi、動きベクトル検出部121より出力される画像信号Vbにおける注目位置の動きベクトルMV、それに関連して動きベクトル検出部121より出力される上述の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを用いて、当該画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLが生成される。
【0125】
このようにクラス分類部123で生成されるクラスコードCLは読み出しアドレス情報として係数メモリ124に供給される。これにより、係数メモリ124からクラスコードCLに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路125に供給される。
【0126】
また、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaより、予測タップ選択回路122で、画像信号Vbにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する予測タップの画素データが選択的に取り出される。この場合、動きベクトル検出部121で検出された動きベクトルMVが予測タップ選択回路122に供給される。予測タップ選択回路122では、この動きベクトルMVによって、Tフレーム(現在フレーム)に対するT−1フレーム(1フレーム前のフレーム)の動き補償が行われた後に、これらTフレームおよびT−1フレームから予測タップの画素データが選択的に取り出される。
【0127】
推定予測演算回路125では、予測タップの画素データxiと、係数メモリ124より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(3)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データyが求められる。
【0128】
このように画像信号処理部110では、画像信号Vaから係数データWiを用いて画像信号Vbが得られる。この場合、動きベクトルMVによって動き補償された画像信号Vaに基づいて選択された、画像信号Vbにおける注目位置に対して空間方向および時間方向の周辺に位置する複数の画素データ(予測タップの画素データ)、およびこの画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスに対応した係数データWiを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置の画素データyを生成するものである。
【0129】
したがって、係数データWiとして、画像信号Vaに対応しこの画像信号Vaと同様の符号化雑音を含む生徒信号と画像信号Vbに対応した符号化雑音を含まない教師信号とを用いた学習によって得られた係数データが用いられることで、画像信号Vbとして画像信号Vaに比べて符号化雑音が大幅に軽減されたものを良好に得ることができる。
【0130】
また、予測タップ選択回路122において、動き補償を行って予測タップの画素データを選択的に取り出すものであり、Tフレーム、T−1フレームから選択される予測タップの画素データは相関が高いものとなる。そのため、この予測タップの画素データを用いて生成される画像信号Vbにおける注目位置の画素データyの品質を高めることができる。
【0131】
また、クラス分類部123では、動きベクトルMVやそれに関連した情報である評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを用いてクラス分類が行われるが、予測タップ選択回路122は動きベクトルMVを用いて動き補償を行って予測タップの画素データを取り出すものであり、より的確なクラス分類を行うことができる。
【0132】
また、動きベクトル検出部121では、階層1,2の画素データを用いて階層的に動きベクトルを検出するものであって、上位階層(階層2)の画素データとしてDC係数EDCを利用するものである。したがって、上位階層の画素データを得るための加算平均処理を省略でき、動きベクトルを検出する際の演算量を低減でき、また動きベクトルを検出するための回路規模を低減できる。
【0133】
次に、係数メモリ124に記憶される係数データWiの生成方法について説明する。この係数データWiは、予め学習によって生成されたものである。
まず、この学習方法について説明する。上述の、(3)式において、学習前は係数データW1 ,W2,‥‥,Wn は未定係数である。学習は、クラス毎に、複数の信号データに対して行う。学習データ数がmの場合、(3)式に従って、以下に示す(4)式が設定される。nは予測タップの数を示している。
k =W1 ×xk1+W2 ×xk2+‥‥+Wn ×xkn ・・・(4)
(k=1,2,‥‥,m)
【0134】
m>nの場合、係数データW1 ,W2,‥‥,Wnは、一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ekを、以下の式(5)で定義して、(6)式のe2を最小にする係数データを求める。いわゆる最小2乗法によって係数データを一意に定める。
k=yk−{W1×xk1+W2×xk2+‥‥+Wn×xkn} ・・・(5)
(k=1,2,‥‥m)
【0135】
【数3】
Figure 0004154961
【0136】
(6)式のe2を最小とする係数データを求めるための実際的な計算方法としては、まず、(7)式に示すように、e2を係数データWi(i=1,2,・・・,n)で偏微分し、iの各値について偏微分値が0となるように係数データWiを求めればよい。
【0137】
【数4】
Figure 0004154961
【0138】
(7)式から係数データWiを求める具体的な手順について説明する。(8)式、(9)式のようにXji,Yi を定義すると、(7)式は、(10)式の行列式の形に書くことができる。
【0139】
【数5】
Figure 0004154961
【0140】
【数6】
Figure 0004154961
【0141】
(10)式は、一般に正規方程式と呼ばれるものである。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数データWi(i=1,2,・・・,n)を求めることができる。
【0142】
図16は、図1の画像信号処理部110の係数メモリ124に格納すべき係数データWiを生成する係数データ生成装置150の構成を示している。
この係数データ生成装置150は、画像信号Vbに対応した教師信号STが入力される入力端子151と、この教師信号STに対して符号化を行ってMPEG2ストリームを得るMPEG2符号化器152と、このMPEG2ストリームに対して復号化を行って画像信号Vaに対応した生徒信号SSを得るMPEG2復号化器153とを有している。ここで、MPEG2復号化器153は、図1に示すデジタル放送受信機100におけるMPEG2復号化器107およびバッファメモリ108に対応したものである。
【0143】
また、係数データ生成装置150は、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSおよびこの生徒信号SSの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した動きベクトルMVを検出する動きベクトル検出部154を有している。この動きベクトル検出部154は、上述した画像信号処理部110の動きベクトル検出部121と同様に構成される。この動きベクトル検出部154は、動きベクトルMVの他に、この動きベクトルMVに関連した情報として階層1,2の動きベクトルV1′,V2′に対応した最小の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも出力する。
【0144】
また、係数データ生成装置150は、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSより、教師信号STにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出して出力する予測タップ選択回路155を有している。この予測タップ選択回路155は、上述した画像信号処理部110の予測タップ選択回路122と同様に構成され、動きベクトル検出部154で検出された動きベクトルMVによる動き補償も行われる。
【0145】
また、係数データ生成装置150は、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段としてのクラス分類部156を有している。このクラス分類部156は、上述した画像信号処理部110のクラス分類部123と同様に構成される。
【0146】
このクラス分類部156は、MPEG2復号化器153より得られる生徒信号SSを構成する複数の画素データ、MPEG2復号化器153より得られる、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した生徒信号SSの画素データと対となっている画素位置モードの情報pi、動きベクトル検出部154より出力される教師信号STにおける注目位置の動きベクトルMV、それに関連して動きベクトル検出部154より出力される上述の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを用いて、当該教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを生成する。
【0147】
また、係数データ生成装置150は、入力端子151に供給される教師信号STの時間調整を行うための遅延回路157と、この遅延回路157で時間調整された教師信号STより得られる各注目位置の画素データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して予測タップ選択回路155で選択的に取り出される予測タップの画素データxiと、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラス分類部156で生成されるクラスコードCLとから、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式(上述の(10)式参照)を生成する正規方程式生成部158を有している。
【0148】
この場合、1個の画素データyとそれに対応するn個の予測タップの画素データxiとの組み合わせで1個の学習データが生成されるが、教師信号STと生徒信号SSとの間で、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部158では、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式が生成される。
【0149】
また、係数データ生成装置150は、正規方程式生成部158で生成された正規方程式のデータが供給され、その正規方程式を解いて、各クラスの係数データWiを求める係数データ決定部159と、この求められた各クラスの係数データWiを格納する係数メモリ160とを有している。
【0150】
次に、図16に示す係数データ生成装置150の動作を説明する。
入力端子151には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器152で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器153に供給される。MPEG2復号化器153で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0151】
動きベクトル検出部154では、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSおよびこの生徒信号SSの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDCに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した動きベクトルMVが検出される。なお、この動きベクトル検出部154からは、動きベクトルMVの他に、この動きベクトルMVに関連した情報として、階層1,2の動きベクトルV1′,V2′に対応した最小の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも出力される。
【0152】
クラス分類部156では、MPEG2復号化器153より得られる生徒信号SSを構成する複数の画素データ、MPEG2復号化器153より得られる、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した生徒信号SSの画素データと対となっている画素位置モード情報pi、動きベクトル検出部154より出力される教師信号STにおける注目位置の動きベクトルMV、それに関連して動きベクトル検出部154より出力される上述の評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minを用いて、当該教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLが生成される。
【0153】
また、MPEG2復号化器153より得られる生徒信号SSより、タップ選択回路155で、教師信号STにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する予測タップの画素データが選択的に取り出される。この場合、動きベクトル検出部154で検出された動きベクトルMVが予測タップ選択回路155に供給される。予測タップ選択回路155では、この動きベクトルMVによって、Tフレーム(現在フレーム)に対するT−1フレーム(1フレーム前のフレーム)の動き補償が行われた後に、これらTフレームおよびT−1フレームから予測タップの画素データが選択的に取り出される。
【0154】
そして、遅延回路157で時間調整された教師信号STから得られる各注目位置の画素データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応して予測タップ選択回路155で選択的に取り出される予測タップの画素データxiと、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラス分類部156で生成されるクラスコードCLとを用いて、正規方程式生成部158では、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((10)式参照)が生成される。この正規方程式は係数データ決定部159で解かれて各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ160に格納される。
【0155】
このように、図16に示す係数データ生成装置150においては、図1の画像信号処理部110の係数メモリ124に格納される各クラスの係数データWiを生成することができる。
【0156】
生徒信号SSは、教師信号STに対して符号化を施してMPEG2ストリームを生成し、その後このMPEG2ストリームに対して復号化を施して得たものである。したがって、この生徒信号SSは、画像信号Vaと同様の符号化雑音を含んだものとなる。そのため、図1に示す画像信号処理部110において、画像信号Vaからこの係数データWiを用いて得られる画像信号Vbは、画像信号Vaに比べて符号化雑音が軽減されたものとなる。
【0157】
なお、図1の画像信号処理部110における処理を、例えば図17に示すような画像信号処理装置300によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0158】
まず、図17に示す画像信号処理装置300について説明する。この画像信号処理装置300は、装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU301の制御プログラムや係数データ等が格納されたROM(read only memory)302と、CPU301の作業領域を構成するRAM(random access memory)303とを有している。これらCPU301、ROM302およびRAM303は、それぞれバス304に接続されている。
【0159】
また、画像信号処理装置300は、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)305と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライブするドライブ(FDD)307とを有している。これらドライブ305,307は、それぞれバス304に接続されている。
【0160】
また、画像信号処理装置300は、インターネット等の通信網400に有線または無線で接続する通信部308を有している。この通信部308は、インタフェース309を介してバス304に接続されている。
【0161】
また、画像信号処理装置300は、ユーザインタフェース部を備えている。このユーザインタフェース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号RMを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD(liquid crystal display)等からなるディスプレイ311とを有している。受信回路310はインタフェース312を介してバス304に接続され、同様にディスプレイ311はインタフェース313を介してバス304に接続されている。
【0162】
また、画像信号処理装置300は、画像信号Vaを入力するための入力端子314と、画像信号Vbを出力するための出力端子315とを有している。入力端子314はインタフェース316を介してバス304に接続され、同様に出力端子315はインタフェース317を介してバス304に接続される。
【0163】
ここで、上述したようにROM302に制御プログラムや係数データ等を予め格納しておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードし、ハードディスクやRAM303に蓄積して使用することもできる。また、これら制御プログラムや係数データ等をフロッピー(登録商標)ディスク306で提供するようにしてもよい。
【0164】
また、処理すべき画像信号Vaを入力端子314より入力する代わりに、予めハードディスクに記録しておき、あるいはインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードしてもよい。また、処理後の画像信号Vbを出力端子315に出力する代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納したり、通信部308を介してインターネットなどの通信網400に送出するようにしてもよい。
【0165】
図18のフローチャートを参照して、図17に示す画像信号処理装置300における、画像信号Vaより画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST21で、処理を開始し、ステップS22で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。この場合、画像信号Vaの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDC、さらには画像信号Vaの画素データと対となっている画素位置モード情報piも入力する。
【0166】
このように入力端子314より入力される画像信号Va等はRAM303に一時的に格納される。なお、この画像信号Va等が装置内のハードディスクドライブ305に予め記録されている場合には、このドライブ305からこの画像信号Va等を読み出し、この画像信号Va等をRAM303に一時的に格納する。
【0167】
そして、ステップST23で、画像信号Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST24で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST25に進む。
【0168】
このステップST25では、画像信号Vaの画素データを階層1(下位階層)の画素データとすると共にDC係数EDCを階層2(上位階層)の画素データとして、ブロックマッチング法によって、画像信号Vbにおける注目位置に対応した動きベクトルMVを検出する。このとき、動きベクトルMVに関連した情報としての評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも得る。
【0169】
次に、ステップST26で、ステップST22で入力された画像信号Va、画素位置モード情報pi、ステップST25で得られた動きベクトルMV、評価値E(Y)1-min,E(Y)2-min等に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを生成する。
【0170】
次に、ステップST27で、ステップST22で入力された画像信号Vaより、画像信号Vbにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データ(予測タップの画素データ)を取得する。この場合、ステップST25で検出した動きベクトルMVによって動き補償を行った後に、予測タップの画素データを取得する。
【0171】
次に、ステップST28で、ステップST26で生成されたクラスコードCLに対応した係数データWiとステップST27で取得された予測タップの画素データxiを使用して、(3)式の推定式に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データyを生成する。
【0172】
そして、ステップST29で、ステップST22で入力された1フレームまたは1フィールド分の画像信号Vaの画素データの全領域において画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST22に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaの入力処理に移る。一方、処理が終了していないときは、ステップST25に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0173】
このように、図18に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた画像信号Vbは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0174】
また、処理装置の図示は省略するが、図16の係数データ生成装置150における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0175】
図19のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST31で、処理を開始し、ステップST32で、教師信号STを1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST33で、教師信号STの全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST34で、ステップST32で入力された教師信号STから生徒信号SSを生成する。この場合、生徒信号SSの各DCTブロック部分に対応したDC係数EDC、さらには画像信号Vaの画素データと対となっている画素位置モード情報piも得る。
【0176】
そして、ステップST35で、生徒信号SSの画素データを階層1(下位階層)の画素データとすると共にDC係数EDCを階層2(上位階層)の画素データとして、ブロックマッチング法によって、教師信号STにおける注目位置に対応した動きベクトルMVを検出する。このとき、動きベクトルMVに関連した情報としての評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minも得る。
【0177】
次に、ステップST36で、ステップST34で生成された生徒信号SS、画素位置モード情報pi、ステップST35で得られた動きベクトルMV、評価値E(Y)1-min,E(Y)2-min等に基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLを生成する。
【0178】
次に、ステップST37で、ステップST34で生成された生徒信号SSより、教師信号STにおける注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データ(予測タップの画素データ)を取得する。この場合、ステップST35で検出した動きベクトルMVによって動き補償を行った後に、予測タップの画素データを取得する。
【0179】
そして、ステップST38で、ステップST36で生成されたクラスコードCL、ステップST37で取得された予測タップの画素データxiおよび教師信号STにおける注目位置の画素データyを用いて、クラス毎に、(10)式に示す正規方程式を得るための加算をする((8)式、(9)式参照)。
【0180】
次に、ステップST39で、ステップST32で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST32に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST35に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0181】
上述したステップST33で、処理が終了したときは、ステップST40で、上述のステップST38の加算処理によって生成された、各クラスの正規方程式を掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データWiを算出する。そして、ステップST41で、各クラスの係数データWiをメモリに保存し、その後にステップST42で、処理を終了する。
【0182】
このように、図19に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図16に示す係数データ生成装置150と同様の手法によって、各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0183】
なお、上述実施の形態においては、DCTを伴うMPEG2ストリームを取り扱うものを示したが、この発明は、その他の符号化されたデジタル情報信号を取り扱うものにも同様に適用することができる。また、DCTの代わりに、ウォーブレット変換、離散サイン変換などのその他の直交変換を伴う符号化であってもよい。
【0184】
また、上述実施の形態においては、動きベクトルMVとこれに関連した情報としての評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minとの双方をクラス検出の情報として用いたものであるが、いずれか一方を用いてもよい。また、動きベクトルMVに関連した情報は評価値E(Y)1-min,E(Y)2-minに限定されるものではない。また、この評価値も差分絶対値和ではなく差分二乗和であってもよい。また、勾配法、反復勾配法等で動きベクトルMVを求める場合には、その過程で得られる情報を用いることも考えられる。
【0185】
また、上述実施の形態においては、動きベクトルMVを階層1,2の2階層とし、階層2の画素データとしてDC係数EDCを用いたものであるが、階層1と階層2との間にさらに階層1の画素を1/2,1/4とした階層を設けて、動きベクトルの検出を行うようにしてもよい。さらに、階層2の上位に階層を設けてもよい。
【0186】
【発明の効果】
この発明によれば、動きベクトルによって動き補償された第1の画像信号(入力画像信号)に基づいて選択された、第2の画像信号(出力画像信号)における注目位置に対して空間方向および時間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データ、およびこの出力画像信号における注目位置の画素データが属するクラスに対応した推定式の係数データを用い、推定式に基づいて出力画像信号における注目位置の画素データを生成するものであり、符号化されたデジタル画像信号を復号化して得られた画像信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0187】
また、この発明によれば、動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて複数の第2の画素データが選択され、この複数の第2の画素データを用いて第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスが検出されるものであり、上述したように動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて選択された複数の第1の画素データに対応したクラスを良好に検出できる。
【0188】
また、この発明によれば、動きベクトルによって動き補償が行われた第1の画像信号に基づいて、第2の画像信号における注目位置に対応して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データが選択され、この複数の第1の画素データを用いて第2の画像信号における注目位置の画素データが生成されるものであり、クラス分類に動きベクトルやそれに関連した情報を用いることで、より的確なクラス分類を行うことができる。
【0189】
また、この発明によれば、符号化が直交変換を伴う符号化であって、動きベクトルの検出が第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データに基づいて行われる際、解像度が低い上位階層の画素データとして直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数が用いられるものであり、上位階層の画素データを得るための加算平均処理を省略でき、従って動きベクトルを検出する際の演算量を低減でき、また動きベクトルを検出するための回路規模を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】MPEG2復号化器の構成を示すブロック図である。
【図3】DC係数の出力処理を説明するための図である。
【図4】動きベクトル検出のためのブロックマッチング法を説明するための図である。
【図5】動きベクトル検出のためのブロックマッチング法を説明するための図である。
【図6】動きベクトル検出のためのブロックマッチング法を説明するための図である。
【図7】動きベクトル検出のためのブロックマッチング法を説明するための図である。
【図8】動きベクトル検出時の階層構造を説明するための図である。
【図9】動きベクトル検出処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】動きベクトル検出部の構成を示すブロック図である。
【図11】評価値算出回路の構成を示すブロック図である。
【図12】動きベクトル検出回路の構成を示すブロック図である。
【図13】動き補償を説明するための図である。
【図14】クラス分類部の構成を示すブロック図である。
【図15】タップ選択用ブロックを示す図である。
【図16】係数データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図17】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図18】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図19】係数データ生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100・・・デジタル放送受信機、101・・・システムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、106・・・チューナ部、107・・・MPEG2復号化器、108・・・バッファメモリ、110・・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、121・・・動きベクトル検出部、122・・・予測タップ選択回路、123・・・クラス分類部、124・・・係数メモリ、125・・・推定予測演算回路、150・・・係数データ生成装置、300・・・画像信号処理装置

Claims (11)

  1. 直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第1の画素データを選択する第1のデータ選択手段と、
    少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記係数データ発生手段で発生された係数データおよび上記第1のデータ選択手段で選択された複数の第1の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する画素データ生成手段とを備え
    上記動きベクトル検出手段は、
    上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる画像信号処理装置。
  2. 上記クラス検出手段は、
    上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の第2の画素データを選択する第2のデータ選択手段を有し、
    上記第2のデータ選択手段で選択された複数の第2の画素データを用いて、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 上記クラス検出手段は、
    上記動きベクトル検出手段で上記第1の画像信号のフレーム又はフィールド間のブロックの差分が最小を示す評価値から決定された動きベクトル、当該動きベクトルに対応した上記評価値、上記第1の画像信号を構成する画素データが上記直交変換のブロックにおける画素位置のいずれにあったかを示す画素位置モードの情報のうちの1つ又はこれらの組み合わせから、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第1のステップと、
    上記第1のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第2のステップと、
    少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第3のステップと、
    上記第3のステップで検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する第4のステップと、
    上記第4のステップで発生された係数データおよび上記第2のステップで選択された複数の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する第5のステップとを有し、
    上記第1のステップでは、
    上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる画像信号処理方法。
  5. 直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第1のステップと、
    上記第1のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第2のステップと、
    少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第3のステップと、
    上記第3のステップで検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する第4のステップと、
    上記第4のステップで発生された係数データおよび上記第2のステップで選択された複数の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する第5のステップとを有し、
    上記第1のステップでは、
    上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる画像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  6. 直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成されて複数の画素データからなる第1の画像信号から当該符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第1のステップと、
    上記第1のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第2のステップと、
    少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第3のステップと、
    上記第3のステップで検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する第4のステップと、
    上記第4のステップで発生された係数データおよび上記第2のステップで選択された複数の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する第5のステップとを有し、
    上記第1のステップでは、
    上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる画像信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 直交変換により符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成され複数の画素データからなる第1の画像信号が入力される画像信号入力手段と、
    上記画像信号入力手段に入力された上記第1の画像信号を符号化に伴う歪みを低減した複数の画素データからなる第2の画像信号に変換して出力する画像信号処理手段と、
    上記画像信号処理手段より出力される上記第2の画像信号による画像を画像表示素子に表示する画像表示手段とを有してなり、
    上記画像信号処理手段は、
    上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択するデータ選択手段と、
    少なくとも上記第1の画像信号から、上記第2の画像信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に予め求められ、上記第1の画像信号に対応して符号化歪みを含む生徒信号と上記第2の画像信号に対応して符号化歪みを含まない教師信号との誤差を最小にする係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記係数データ発生手段で発生された係数データおよび上記データ選択手段で選択された複数の画素データを演算して上記第2の画像信号における注目位置の画素データを生成する画素データ生成手段とを備え
    上記動きベクトル検出手段は、
    上記第1の画像信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる画像表示装置。
  8. 符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る復号化手段と、
    上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    上記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択するデータ選択手段と、
    少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段と、
    上記クラス検出手段で検出されたクラス、上記データ選択手段で選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める演算手段とを備え
    上記動きベクトル検出手段は、
    上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる係数データ生成装置。
  9. 符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第2のステップと、
    上記第2のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第3のステップと、
    少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第4のステップと、
    上記第4のステップで検出されたクラス、上記第3のステップで選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める第5のステップとを有し、
    上記第2のステップでは、
    上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる係数データ生成方法。
  10. 符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第2のステップと、
    上記第2のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第3のステップと、
    少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第4のステップと、
    上記第4のステップで検出されたクラス、上記第3のステップで選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める第5のステップとを有し、
    上記第2のステップでは、
    上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  11. 符号化歪みを含まない教師信号が直交変換により符号化されて得られたデジタル画像信号を復号化して符号化歪みを含む生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対応した動きベクトルを検出する第2のステップと、
    上記第2のステップで検出された動きベクトルによって動き補償が行われた上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置に対して時間方向および空間方向の周辺に位置する複数の画素データを選択する第3のステップと、
    少なくとも上記生徒信号から、上記教師信号における注目位置の画素データが属するクラスを検出する第4のステップと、
    上記第4のステップで検出されたクラス、上記第3のステップで選択された複数の画素データおよび上記教師信号における注目位置の画素データから上記クラス毎に、上記生徒信号に係る複数の画素データと上記教師信号における注目位置の画素データとの誤差を最小にする上記係数データを求める第5のステップとを有し、
    上記第2のステップでは、
    上記生徒信号に係る解像度の異なる複数階層の画素データを入力し、当該画素データから構成されるブロックを上位階層から照合して最下位階層の上記動きベクトルを検出する場合に、解像度が低い上位階層の画素データとして上記直交変換の処理ブロック単位毎に得られるDC係数を用いる係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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