JP3991801B2 - 情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像信号処理装置、それに使用される補正データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラム - Google Patents

情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像信号処理装置、それに使用される補正データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報信号処理装置、情報信号処理方法および画像信号処理装置、それに使用される補正データの生成装置および生成方法、係数データの生成装置および生成方法、並びに各方法を実行するためのプログラムに関する。
【0002】
詳しくは、この発明は、入力情報信号を構成する情報データのうち出力情報信号における注目位置に対応した情報データを、この出力情報信号における注目位置が属する第1のクラスに対応した補正データを用いて補正すると共に、補正された情報データに基づいて選択された出力情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データとこの出力情報信号における注目位置が属する第2のクラスに対応した係数データとを用いて、推定式に基づいて、この出力情報信号における注目位置の情報データを生成することによって、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できるようにした情報信号処理装置等に係るものである。
【0003】
【従来の技術】
画像信号の圧縮符号化方式として、DCT(discrete cosine transform)を用いたMPEG(Moving Picture Expert Group phase)による符号化方式がある。DCTは、ブロック内の画素に対して離散コサイン変換を施し、その離散コサイン変換により得られた係数データを再量子化し、さらにこの再量子化された係数データに対して可変長符号化するものである。この可変長符号化には、ハフマン符号等のエントロピー符号化が用いられることが多い。画像データは直交変換されることにより、低周波から高周波までの多数の周波数データに分割される。
【0004】
この分割された周波数データに再量子化を施す場合、人間の視覚特性を考慮した上で重要である低周波データに関しては、細かく量子化を施し、人間の視覚特性を考慮した上で重要度の低い高周波のデータに関しては、粗く量子化を施すことで、高画質を保持し、しかも効率が良い圧縮が実現できるという特長を有している。
【0005】
従来のDCTを用いた復号は、各周波数成分毎の、量子化データをそのコードの代表値に変換し、それらの成分に対して逆DCT(IDCT:Inverce DCT)を施すことにより、再生データを得る。この代表値へ変換する時には、符号化時の量子化ステップ幅が使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、DCTを用いたMPEGによる符号化方式では、人間の視覚特性を考慮した符号化を行うことにより、高画質を保持し、高効率の圧縮が実現できるという特長がある。
【0007】
しかし、DCTを行う符号化はブロックを単位とした処理であることから、圧縮率が高くなるに従い、ブロック状の雑音、いわゆるブロック雑音(ブロック歪み)が発生することがある。また、エッジ等の急激な輝度変化がある部分には、高周波成分を粗く量子化したことによるざわざわとした雑音、いわゆるモスキート雑音が発生する。
【0008】
このような符号化雑音(符号化歪み)は、MPEGによる符号化方式だけでなく、その他の符号化方式によっても発生することがある。
【0009】
そこで、この発明は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって得られた情報信号の符号化雑音(符号化歪み)を良好に軽減し得る情報信号処理装置等を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る情報信号処理装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、上記第2の情報信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の画素データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施して情報データを出力する補正手段と、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、上記補正手段で補正された情報データから、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、上記データ選択手段で選択された複数の情報データと上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを生成する情報データ生成手段とを備えることを特徴とするものである。
【0011】
また、この発明に係る情報信号処理方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、上記第2の情報信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、上記注目ブロック内の画素データに対して、上記第1のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施して情報データを出力するのステップと、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第4のステップと、上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する上記第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、上記第のステップで補正された情報データから、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第のステップと、上記第6のステップで選択された複数の情報データと上記第5のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを生成する第のステップとを有することを特徴とするものである。
【0012】
また、この発明に係るプログラムは、上述の情報信号処理方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0013】
また、この発明に係る画像信号処理装置は、符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の画素データからなる第1の画像信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、上記第1の画像信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の画像信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の画像信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の画像信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、上記第2の画像信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の画素データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施して画像データを出力する補正手段と、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、上記補正手段で補正された画素データから、上記第2の画像信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の画素データを選択するデータ選択手段と、上記データ選択手段で選択された複数の画素データと上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データを生成する画素データ生成手段とを備えることを特徴とするものである。
【0015】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成されたものである。情報信号としては、例えば画像信号や音声信号が考えられる。
【0016】
第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データが発生される。例えば、クラス毎の補正データが記憶手段に蓄積されており、この記憶手段より第1のクラスに対応する補正データが読み出される。この補正データは、第1の情報信号に対応した生徒信号と第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成されたものである。そして例えば、生徒信号は、教師信号を符号化して得られたデジタル情報信号を復号化することで得られたものである。この場合、生徒信号は符号化雑音(符号化歪み)を含んだものとなる。
【0017】
第1の情報信号を構成する複数の情報データのうち、第2の情報信号における注目位置に対応した情報データに対して、上述したように発生された補正データを用いた補正処理が施される。そして、補正された情報データに基づいて、第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データが選択される。
【0018】
第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した、推定式で用いられる係数データが発生される。例えば、第2のクラスは、第1のクラスと同じものである。あるいは、第2のクラスに係るクラス分類は、第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである。
【0019】
第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データおよびこの注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した係数データが用いられ、推定式に基づいて第2の情報信号における注目位置の情報データが生成される。
【0020】
このように、第1の情報信号を構成する情報データのうち第2の情報信号における注目位置に対応した情報データを、この第2の情報信号における注目位置が属する第1のクラスに対応した補正データを用いて補正すると共に、補正された情報データに基づいて選択された第2の情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データとこの第2の情報信号における注目位置が属する第2のクラスに対応した係数データとを用いて、推定式に基づいてこの第2の情報信号における注目位置の情報データを生成するものであり、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0021】
この発明に係る情報信号処理装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、上記第2の情報信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行う直交変換手段と、上記直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の情報信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、上記補正手段で補正された周波数係数から、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数と上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データに対応した周波数係数を生成する周波数係数生成手段と、上記周波数係数生成手段で生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを得る逆直交変換手段とを備えることを特徴とするものである。
【0022】
また、この発明に係る情報信号処理方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、上記第2の情報信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行う第のステップと、上記第のステップで得られた周波数係数に対して、上記第のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第5のステップで分類された第2のクラスに対応した、上記第2の情報信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、上記第のステップで補正された周波数係数から、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、上記第7のステップで選択された複数の周波数係数と上記第6のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データに対応した周波数係数を生成する第のステップと、上記第のステップで生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを得る第のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0023】
また、この発明に係るプログラムは、上述の情報信号処理方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0024】
符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の画素データからなる第1の画像信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、上記第1の画像信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の画像信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の画像信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の画像信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、上記第2の画像信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の画素データに対して直交変換を行う直交変換手段と、上記直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、上記補正手段で補正された周波数係数から、上記第2の画像信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数と上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データに対応した周波数係数を生成する周波数係数生成手段と、上記周波数係数生成手段で生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データを得る逆直交変換手段とを備えることを特徴とするものである。
【0026】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成されたものである。情報信号としては、例えば画像信号や音声信号が考えられる。
【0027】
第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データが発生される。例えば、クラス毎の補正データが記憶手段に蓄積されており、この記憶手段より第1のクラスに対応する補正データが読み出される。この補正データは、第1の情報信号に対応した生徒信号と第2の情報信号に対応した教師信号とを用いて予め生成されたものである。そして例えば、生徒信号は、教師信号を符号化して得られたデジタル情報信号を復号化することで得られたものである。この場合、生徒信号は符号化雑音(符号化歪み)を含んだものとなる。
【0028】
第1の情報信号を構成する複数の情報データのうち、第2の情報信号における注目位置の周辺に対応した情報データに対して直交変換(離散コサイン変換、ウォーブレット変換、離散差信号変換など)が行われる。この直交変換で得られた周波数係数に対して、上述したように発生された補正データを用いた補正処理が施される。
【0029】
この補正された周波数係数に基づいて、第2の情報信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数が選択される。また、第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した、推定式で用いられる係数データが発生される。例えば、第2のクラスは、第1のクラスと同じものである。あるいは、第2のクラスに係るクラス分類は、第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである。
【0030】
第2の情報信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数およびこの注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した係数データが用いられ、推定式に基づいて第2の情報信号における注目位置の情報データに対応した周波数係数が生成される。そして、生成された周波数係数に対して逆直交変換が施されて、注目位置の情報データが得られる。
【0031】
このように、第1の情報信号を構成する情報データのうち出力情報信号における注目位置に対応した情報データを直交変換して得られる周波数係数を、この第2の情報信号における注目位置が属する第1のクラスに対応した補正データを用いて補正すると共に、補正された周波数係数に基づいて選択された第2の情報信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数とこの第2の情報信号における注目位置が属する第2のクラスに対応した係数データとを用いて、推定式に基づいて、この第2の情報信号における注目位置の情報データに対応した周波数係数を生成し、この周波数係数を逆直交変換して第2の情報信号における注目位置の情報データを得るものであり、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0097】
符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、上記教師信号における注目位置の情報データに対して、上記注目ブロック内の情報データとの減算処理を施す減算手段と、上記減算手段の出力データを上記クラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段とを備えることを特徴とするものである。
【0098】
また、この発明に係る補正データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロック基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、上記教師信号における注目位置の情報データに対して、上記注目ブロック内の情報データとの減算処理を施す第3のステップと、上記第3のステップで得られたデータを上記クラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0099】
また、この発明に係るプログラムは、上述の補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0100】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置である。
【0101】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信号が復号化されて、第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。少なくとも、この生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0102】
教師信号における注目位置の情報データに対して、生徒信号を構成する複数の情報データのうち注目位置に対応した情報データを用いた減算処理が施される。この減算処理によって得られるデータが、上述したように検出されたクラスに基づいて、クラス毎に平均化され、クラス毎の補正データが求められる。
【0103】
上述したようにして第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される補正データが生成されるが、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスに対応した補正データが選択的に使用されて、注目位置の情報データが算出される。これにより、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0104】
この発明に係る補正データ生成装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、上記処理対象ブロックの情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第1の直交変換手段と、上記注目ブロックの情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第2の直交変換手段と、上記第1の直交変換手段で得られた第1の周波数係数に対して、上記第2の直交変換手段で得られた第2の周波数係数を用いた減算処理を施す減算手段と、上記減算手段の出力データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段とを備えることを特徴とするものである。
【0105】
また、この発明に係る補正データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、少なくとも上記第1のステップで出力された生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、上記処理対象ブロックの情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第3のステップと、上記注目ブロックの情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第4のステップと、上記第3のステップで得られた第1の周波数係数に対して、上記第4のステップで得られた第2の周波数係数を用いた減算処理を施す第5のステップと、上記第5のステップで得られたデータを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第6のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0106】
また、この発明に係るプログラムは、上述の補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである。また、この発明に係るコンピュータ読み取り可能な媒体は、上述のプログラムを記録したものである。
【0107】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置である。
【0108】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信号が復号化されて、第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。少なくとも、この生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0109】
教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換が行われて第1の周波数係数が得られる。同様に、生徒信号を構成する複数の情報データのうち注目位置に対応した情報データに対して直交変換が行われて第2の周波数係数が得られる。
【0110】
そして、第1の周波数係数に対して、第2の周波数係数を用いた減算処理が施される。この減算処理によって得られるデータが、上述したように検出されたクラスに基づいて、クラス毎に平均化され、クラス毎の補正データが求められる。
【0111】
上述したようにして第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される補正データが生成されるが、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスに対応した補正データが選択的に使用されて、注目位置の情報データが算出される。これにより、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0112】
この発明に係る補正データ生成装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、上記教師信号における注目位置の情報データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段とを備えることを特徴とするものである。
【0113】
また、この発明に係る補正データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、上記教師信号における注目位置の情報データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と上記教師信号における注目位置の情報データを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第3のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0114】
また、この発明に係るプログラムは、上述の補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0115】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置である。
【0116】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信号が復号化されて、第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。少なくとも、この生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0117】
教師信号における注目位置の情報データが、上述したように検出されたクラスに基づいて、クラス毎に平均化され、クラス毎の補正データが求められる。
【0118】
上述したようにして第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される補正データが生成されるが、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスに対応した補正データが選択的に使用されて、注目位置の情報データが算出される。これにより、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0119】
この発明に係る補正データ生成装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って周波数係数を得る直交変換手段と、上記直交変換手段で得られた周波数係数を、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段とを備えることを特徴とするものである。
【0120】
この発明に係る補正データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って周波数係数を得る第3のステップと、上記第3のステップで得られた周波数係数を、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0121】
また、この発明に係るプログラムは、上述の補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0122】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号である。この発明は、この第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置である。
【0123】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られるデジタル情報信号が復号化されて、第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。少なくとも、この生徒信号に基づいて、教師信号における注目位置の情報データが属するクラスが検出される。
【0124】
教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換が行われて周波数係数が得られる。この周波数係数が、上述したように検出されたクラスに基づいて、クラス毎に平均化され、クラス毎の補正データが求められる。
【0125】
上述したようにして第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される補正データが生成されるが、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属するクラスに対応した補正データが選択的に使用されて、注目位置の情報データが算出される。これにより、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音を良好に軽減できる。
【0126】
この発明に係る係数データ生成装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る復号化手段と、上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第1のクラス分類手段と、上記クラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の情報データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、上記補正手段で補正された情報データから、上記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記注目位置の情報データが属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラス毎に、上記データ選択手段で選択された複数の情報データおよび上記教師信号における注目位置の情報データを用いた最小二乗法による学習により、上記係数データを生成する係数データ生成手段と
を備えることを特徴とするものである。
【0127】
また、この発明に係る係数データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第2のステップと、上記注目ブロック内の情報データに対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第3のステップと、上記第3のステップで補正された情報データから、上記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第4のステップと、少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、上記注目位置の情報データが属する、上記第5のステップで分類された第2のクラス毎に、上記第4のステップで選択された複数の情報データおよび上記教師信号における注目位置の情報データを用いた最小二乗法による学習により、上記係数データを生成する第のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0128】
また、この発明に係るプログラムは、上述の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0129】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成されたものである。この発明は、第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成するものである。
【0130】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号がさらに復号化されて第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。教師信号における注目位置の情報データが属する第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データが発生される。例えば、クラス毎の補正データが記憶手段に蓄積されており、この記憶手段より第1のクラスに対応する補正データが読み出される。この補正データは、生徒信号と教師信号とを用いて予め生成されたものである。
【0131】
生徒信号を構成する複数の情報データのうち、教師信号における注目位置に対応した情報データに対して、上述したように発生された補正データを用いた補正処理が施される。そして、補正された情報データに基づいて、教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データが選択される。
【0132】
そして、教師信号における注目位置の情報データが属する第2のクラス、選択された複数の情報データおよび教師信号における注目位置の情報データを用いて、クラス毎に、係数データが生成される。例えば、第2のクラスは、第1のクラスと同じものである。あるいは、第2のクラスに係るクラス分類は、第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである。
【0133】
上述したようにして、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データが生成されるが、第1の情報信号から第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した係数データが選択的に使用されて、推定式により、第2の情報信号における注目位置の情報データが生成される。
【0134】
これにより、推定式を使用して第1の情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音のうち、補正データによる補正処理で取り除かれなかったものを、良好に軽減できる。
【0135】
この発明に係る係数データ生成装置は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する装置であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る復号化手段と、上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第1のクラス分類手段と、上記クラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第1の直交変換手段と、上記第1の直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、上記補正手段で補正された周波数係数に基づいて、上記教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第2の直交変換手段と、少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、上記注目位置の情報データが属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラス、上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数および上記第2の直交変換手段で得られた第2の周波数係数を用いて、クラス毎に、上記係数データを生成する係数データ生成手段とを備えることを特徴とするものである。
【0136】
また、この発明に係る係数データ生成方法は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する方法であって、上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第のステップと、上記第3のステップで得られた周波数係数に対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、上記第のステップで補正された周波数係数に基づいて、上記教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第のステップと、少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第8のステップと、上記注目位置の情報データが属する、上記第8のステップで分類された第2のクラス、上記第のステップで選択された複数の周波数係数および上記第のステップで得られた第2の周波数係数を用いて、クラス毎に、上記係数データを生成する第のステップとを備えることを特徴とするものである。
【0137】
また、この発明に係るプログラムは、上述の係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのものである
【0138】
この発明において、複数の情報データからなる第1の情報信号は、符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成されたものである。この発明は、第1の情報信号を、複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成するものである。
【0139】
第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号がさらに復号化されて第1の情報信号に対応する生徒信号が得られる。教師信号における注目位置の情報データが属する第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データが発生される。例えば、クラス毎の補正データが記憶手段に蓄積されており、この記憶手段より第1のクラスに対応する補正データが読み出される。この補正データは、生徒信号と教師信号とを用いて予め生成されたものである。
【0140】
生徒信号を構成する複数の情報データのうち、教師信号における注目位置の周辺に対応した情報データに対して直交変換が行われる。この直交変換で得られた周波数係数に対して、上述したように発生された補正データを用いた補正処理が施される。そして、補正された周波数係数に基づいて、教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数が選択される
そして、教師信号における注目位置の情報データが属する第2のクラス、選択された複数の周波数係数および教師信号における注目位置の情報データを直交変換して得られた周波数係数を用いて、クラス毎に、係数データが生成される。例えば、第2のクラスは、第1のクラスと同じものである。あるいは、第2のクラスに係るクラス分類は、第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである。
【0141】
上述したようにして、第1の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データが生成されるが、第1の情報信号から第2の情報信号に変換する際には、第2の情報信号における注目位置の情報データが属する第2のクラスに対応した係数データが選択的に使用されて、推定式により、第2の情報信号における注目位置の情報データが生成される。
【0142】
これにより、推定式を使用して第1の情報信号から第2の情報信号に変換する場合に、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音のうち、補正データによる補正処理で取り除かれなかったものを、良好に軽減できる。
【0197】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としてのデジタル放送受信機100Aの構成を示している。
【0198】
このデジタル放送受信機100Aは、マイクロコンピュータを備え、システム全体の動作を制御するためのシステムコントローラ101と、リモートコントロール信号を受信するリモコン信号受信回路102とを有している。リモコン信号受信回路102は、システムコントローラ101に接続され、リモコン送信機200よりユーザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシステムコントローラ101に供給するように構成されている。
【0199】
また、デジタル放送受信機100Aは、受信アンテナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、復調処理および誤り訂正処理等を行って、所定番組に係る符号化された画像信号としてのMPEG2ストリームを得るチューナ部106とを有している。
【0200】
また、デジタル放送受信機100Aは、チューナ部106より出力されるMPEG2ストリームを復号化して画像信号Vaを得るMPEG2復号化器107と、このMPEG2復号化器107より出力される画像信号Vaを一時的に格納するバッファメモリ108とを有している。
【0201】
図2は、MPEG2復号化器107の構成を示している。
この復号化器107は、MPEG2ストリームが入力される入力端子181と、この入力端子181に入力されたMPEG2ストリームを一時的に格納するストリームバッファ182とを有している。
【0202】
また、この復号化器107は、ストリームバッファ182に格納されているMPEG2ストリームより周波数係数としてのDCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)係数を抽出する抽出回路183と、この抽出回路183で抽出された可変長符号化、例えばハフマン符号化されているDCT係数に対して可変長復号化を行う可変長復号化回路184とを有している。
【0203】
また、この復号化器107は、ストリームバッファ182に格納されているMPEG2ストリームより量子化特性指定情報を抽出する抽出回路185と、この抽出回路185で抽出される量子化特性指定情報に基づいて、可変長復号化回路184より出力される量子化DCT係数に対して逆量子化を行う逆量子化回路186と、逆量子化回路186より出力されるDCT係数に対して逆DCTを行う逆DCT回路187とを有している。
【0204】
また、復号化器107は、Iピクチャ(Intra-Picture)およびPピクチャ(Predictive-Picture)の画像信号をメモリ(図示せず)に記憶すると共に、これらの画像信号を用いて逆DCT回路187からPピクチャまたはBピクチャ(Bidirectionally predictive-Picture)の画像信号が出力されるとき、対応する参照画像信号Vrefを生成して出力する予測メモリ回路188を有している。
【0205】
また、復号化器107は、逆DCT回路187からPピクチャまたはBピクチャの画像信号が出力されるとき、その画像信号に予測メモリ回路188で生成された参照画像信号Vrefを加算する加算回路189を有している。なお、逆DCT回路187からIピクチャの画像信号が出力されるとき、予測メモリ回路188から加算回路189に参照画像信号Vrefは供給されず、従って加算回路189からは逆DCT回路187より出力されるIピクチャの画像信号がそのまま出力される。
【0206】
また、復号化器107は、加算回路189より出力されるIピクチャおよびPピクチャの画像信号を予測メモリ回路188に供給してメモリに記憶させると共に、この加算回路189より出力される各ピクチャの画像信号を正しい順に並べ直して出力するピクチャ選択回路190と、このピクチャ選択回路190より出力される画像信号を出力する出力端子191とを有している。
【0207】
また、復号化器107は、ストリームバッファ182に格納されているMPEG2ストリームより符号化制御情報、すなわちピクチャ情報PI、動き補償用ベクトル情報MIを抽出する抽出回路192を有している。この抽出回路192で抽出される動き補償用ベクトル情報MIは予測メモリ回路188に供給され、予測メモリ回路188ではこの動き補償用ベクトル情報MIを用いて参照画像信号Vrefを生成する際に動き補償が行われる。また、抽出回路192で抽出されるピクチャ情報PIは予測メモリ回路188、ピクチャ選択回路190に供給され、これら予測メモリ回路188、ピクチャ選択回路190ではこのピクチャ情報PIに基づいてピクチャの識別が行われる。
【0208】
なお、ピクチャ選択回路190から画像信号Vaを出力する際、この画像信号Vaを構成する各画素データの他に、それぞれの画素データと対となって、その画素データが例えばDCTブロックの8×8の画素位置のいずれにあったかを示す画素位置モードの情報piも出力される。
【0209】
図2に示すMPEG2復号化器107の動作を説明する。
ストリームバッファ182に記憶されているMPEG2ストリームが抽出回路183に供給されて周波数係数としてのDCT係数が抽出される。このDCT係数は可変長符号化されており、このDCT係数は可変長復号化回路184に供給されて復号化される。そして、この可変長復号化回路184より出力される量子化DCT係数が逆量子化回路186に供給されて逆量子化が施される。
【0210】
逆量子化回路186より出力されるDCT係数に対して逆DCT回路187で逆DCTが施されて各ピクチャの画像信号が得られる。この各ピクチャの画像信号は加算回路189を介してピクチャ選択回路190に供給される。この場合、PピクチャおよびBピクチャの画像信号に対しては、加算回路189で予測メモリ回路188より出力される参照画像信号Vrefが加算される。そして、各ピクチャの画像信号は、ピクチャ選択回路190で正しい順に並べ直されて出力端子191に出力される。
【0211】
図1に戻って、また、デジタル放送受信機100Aは、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaを、ブロック雑音(ブロック歪み)やモスキート雑音などの符号化雑音(符号化歪み)が低減された画像信号Vbに変換する画像信号処理部110Aと、この画像信号処理部110Aより出力される画像信号による画像を表示するディスプレイ部111とを有している。ディスプレイ部111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプレイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の表示器で構成されている。
【0212】
図1に示すデジタル放送受信機100Aの動作を説明する。
チューナ部106より出力されるMPEG2ストリームはMPEG2復号化器107に供給されて復号化される。そして、この復号化器107より出力される画像信号Vaは、バッファメモリ108に供給されて一時的に格納される。
【0213】
このようにバッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaは画像信号処理部110Aに供給され、符号化雑音(符号化歪み)が低減された画像信号Vbに変換される。この画像信号処理部110Aでは、画像信号Vaを構成する画素データから、画像信号Vbを構成する画素データが得られる。
【0214】
画像信号処理部110Aより出力される画像信号Vbはディスプレイ部111に供給され、このディスプレイ部111の画面上にはその画像信号Vbによる画像が表示される。
【0215】
次に、画像信号処理部110Aの詳細を説明する。
画像信号処理部110Aは、蓄積テーブル131を有している。この蓄積テーブル131には、クラス毎に、符号化雑音(符号化歪み)を補正するための補正データとしての差分データDFが予め格納されている。この差分データDFは、画素データ(画素値)の差分データ、あるいはDCT処理により得られるDCT係数(周波数係数)の差分データである。
【0216】
蓄積テーブル131には、後述するクラス分類部130より出力されるクラスコードCLAが読み出しアドレス情報として供給される。この蓄積テーブル131からは、クラスコードCLAに対応した差分データDFが読み出される。そして、この差分データDFは、後述する加算部134に供給される。差分データDFの生成方法については後述する。
【0217】
この蓄積テーブル131に格納されている差分データDFは、画像信号Vaに対応した生徒信号と画像信号Vbに対応した教師信号とを用いて予め生成される。例えば、生徒信号は、教師信号をMPEG2符号化して得られたMPEG2ストリームを復号化することで得られる。
【0218】
また、画像信号処理部100Aは、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaに対してDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路132と、このDCT回路132より出力されるDCT係数がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子にバッファメモリ108より出力される画像信号Vaが入力される切換スイッチ133を有している。この切換スイッチ133は、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT係数の差分データであるときはa側に接続される。
【0219】
また、画像信号処理部110Aは、切換スイッチ133の可動端子より出力される、画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpに、蓄積テーブル131より読み出される差分データDFを加算して、画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを生成する補正手段としての加算部134を有している。
【0220】
ここで、データxp,ypは、DCT処理の単位となるDCTブロックに対応したブロックデータである。本実施の形態においては、データypを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数は、データxpを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数と等しい。
【0221】
この場合、画像信号Vbを構成する画素データの個数は、画像信号Vaを構成する画素データの個数と等しくなる。例えば、データxpが8×8個のデータからなるとき、加算部134では、データypとして8×8個のデータが生成される。そしてこのとき、蓄積テーブル131から加算部134に供給される差分データDFも、8×8個の差分データからなっている。
【0222】
また、画像信号処理部110Aは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラス(第1のクラス)を検出するクラス検出手段としてのクラス分類部130を有している。このクラス分類部130では、ブロック単位でのクラス分類が行われる。
【0223】
図3は、クラス分類部130の構成を示している。
このクラス分類部130は、画像信号Vaを入力する入力端子130Aと、この入力端子130Aに入力される画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するブロック単位のクラスを検出するために使用するクラスタップの複数の画素データを、それぞれ選択的に取り出すタップ選択回路130B1〜130Bnを有している。
【0224】
また、クラス分類部130は、タップ選択回路130B1〜130Bnで取り出された画素データをそれぞれ用いてn種類のクラスを示すクラスコードCLA1〜CLAnを生成するクラス生成回路130C1〜130Cnと、このクラス生成回路130C1〜130Cnで生成されるクラスコードCLA1〜CLAnを統合して1個のクラスコードCLAとするクラス統合回路130Dと、このクラスコードCLAを出力する出力端子130Eとを有している。
【0225】
本実施の形態においては、5種類のクラスを示すクラスコードCLA1〜CLA5を生成し、これらクラスコードCLA1〜CLA5を統合した1個のクラスコードCLAを出力する。5種類のクラスは、時間変動クラス、AC変動クラス、フラットクラス、ライン相関クラス、ブロックエッジクラスである。各クラスについて簡単に説明する。
【0226】
▲1▼時間変動クラスを説明する。タップ選択回路130B1およびクラス生成回路130C1は、この時間変動クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路130B1は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したブロック(図4に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、画像信号Vaの1フレーム前の過去フレームから、注目ブロックに対応したブロック(図4に示す過去ブロック)の画素データを取り出す。
【0227】
クラス生成回路130C1は、注目ブロックの8×8個の画素データと過去ブロックの8×8個の画素データとの間で対応する画素毎に減算を行って8×8個の差分値を求め、さらにこの8×8個の差分値の二乗和を求め、この二乗和を閾値判定して、時間変動クラスを示す2ビットのクラスコードCLA1を生成する。
【0228】
▲2▼AC変動クラスを説明する。タップ選択回路130B2およびクラス生成回路130C2は、このAC変動クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路130B2は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したブロック(図4に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、画像信号Vaの1フレーム前の過去フレームから、注目ブロックに対応したブロック(図4に示す過去ブロック)の画素データを取り出す。
【0229】
クラス生成回路130C2は、注目ブロックの8×8個の画素データと、過去ブロックの8×8個の画素データとのそれぞれに対して、DCT処理を施してDCT係数(周波数係数)を求める。そして、クラス生成回路130C2は、AC部分の各基底位置において、どちらかに係数が存在する基底位置の数m1と、そのうち符号反転しているものおよび片方の係数が0であるものの基底位置の数m2を求め、m1/m2を閾値判定して、AC変動クラスを示す2ビットのクラスコードCLA2を生成する。時間変動の少ないブロックでは、このAC変動クラスにより、モスキート歪みに対応したクラス分類を行うことが可能である。
【0230】
▲3▼フラットクラスを説明する。タップ選択回路130B3およびクラス生成回路130C3は、このフラットクラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路130B3は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したブロック(図4に示す注目ブロック)の画素データを取り出す。クラス生成回路130C4は、注目ブロックの8×8個の画素データの最大値と最小値を検出し、その差分であるダイナミックレンジを閾値判定して、フラットクラスを示す1ビットのクラスコードCLA3を生成する。
【0231】
▲4▼ライン相関クラスについて説明する。タップ選択回路130B4およびクラス生成回路130C4は、このライン相関クラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路130B4は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したブロック(図4に示す注目ブロック)の画素データを取り出す。
【0232】
クラス生成回路130C4は、注目ブロックの8×8個の画素データの1ライン目と2ライン目、3ライン目と4ライン目、5ライン目と6ライン目、7ライン目と8ライン目の画素間で対応する画素毎に減算を行って8×4個の差分値を求め、さらにこの8×4個の差分値の二乗和を求め、この二乗和を閾値判定して、ライン相関クラスを示す1ビットのクラスコードCLA4を生成する。このライン相関クラスは、静止画像などフレーム内の相関が高いか、あるいは動きが速くフレーム内よりもフィールド内の相関が高いかを示すものとなる。
【0233】
▲5▼ブロックエッジクラスについて説明する。タップ選択回路130B5およびクラス生成回路130C5は、このブロックエッジクラスの検出系を構成しているものとする。
タップ選択回路130B5は、画像信号Vaの現在フレームから、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したブロック(図4に示す注目ブロック)の画素データを取り出すと共に、その現在フレームから、注目ブロックに対して上下左右に隣接したブロック(図4に示す隣接ブロック)の画素データを取り出す。
【0234】
クラス生成回路130C5は、注目ブロックの4辺の各8個の画素データとそれに隣接する隣接ブロックの画素データとの間で対応する画素毎に減算を行って4×8個の差分値を求め、さらにこの各8個の差分値の二乗和を求め、注目ブロックの4辺にそれぞれ対応した4個の二乗和をそれぞれ閾値判定して、ブロックエッジクラスを示す4ビットのクラスコードCLA5を生成する。
【0235】
本実施の形態において、クラス統合回路130Dは、クラス生成回路130C1〜130C5で生成されたクラスコードCLA1〜CLA5を統合して、1つのクラスコードCLAとする。
【0236】
ここで、CLA1〜CLA5を単に統合すると、クラスコードCLAは、4クラス(時間変動クラス)×4クラス(AC変動クラス)×2クラス(フラットクラス)×2クラス(ライン相関クラス)×16クラス(ブロックエッジクラス)=1024クラスを示すものとなる。
【0237】
しかし、本実施の形態においては、時間変動クラスにAC変動クラスを木構造として統合する。すなわち、時間変動が少ない場合は、静止部分である可能性が高い。そのため、時間変動クラス化を行い、時間変動が少ない場合は木構造としてAC変動クラス化を行う。これにより、時間変動クラスおよびAC変動クラスの統合後のクラス数は、7(=4+4−1)となる。
【0238】
また、本実施の形態においては、フラットクラスにライン相関クラスを木構造として統合する。すなわち、フラットクラス化を行い、フラットでない場合は木構造としてライン相関クラス化を行う、これにより、フラットクラスおよびライン相関クラスの統合後のクラス数は、3(=2+2−1)となる。
【0239】
このように木構造によるクラス統合を行うことで、クラスコードCLは、7クラス(時間変動クラスおよびAC変動クラス)×16クラス(ブロックエッジクラス)×3クラス(フラットクラスおよびライン相関クラス)=336クラスを示すものとなり、クラス数を大幅に縮小できる。
【0240】
図1に戻って、画像信号処理部110Aは、加算部134の出力データ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータとして選択的に取り出して出力するデータ選択手段としてのタップ選択回路137を有している。
【0241】
タップ選択回路137は、蓄積テーブル131に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ133がb側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0242】
一方、タップ選択回路137は、蓄積テーブル131にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ133がa側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0243】
また、画像信号処理部110Aは、係数メモリ138を有している。この係数メモリ138には、後述する推定予測演算回路140で使用される推定式で用いられる係数データWi(i=1〜n、nは予測タップの個数)、クラス毎に、格納されている。この係数メモリ138には、後述するクラス分類部139より出力されるクラスコードCLBが読み出しアドレス情報として供給される。この係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した推定式の係数データWiが読み出され、推定予測演算回路140に供給される。係数データWiの生成方法については後述する。
【0244】
また、画像信号処理部110Aは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラス(第2のクラス)を検出するクラス検出手段としてのクラス分類部139を有している。このクラス分類部139では、画素データ単位あるいはDCT係数単位でのクラス分類が行われる。
【0245】
図5は、クラス分類部139の構成を示している。
このクラス分類部139は、画像信号Vaを入力する入力端子139Aと、この入力端子139Aに入力される画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データyが属する画素データ単位あるいはDCT係数単位のクラスを検出するために使用するクラスタップの複数の画素データを、それぞれ選択的に取り出すタップ選択回路139B1〜139Bnを有している。
【0246】
また、クラス分類部139は、タップ選択回路139B1〜139Bnで取り出された画素データをそれぞれ用いてn種類のクラスを示すクラスコードCLB1〜CLBnを生成するクラス生成回路139C1〜139Cnとを有している。
【0247】
本実施の形態においては、1種類のクラスを示すクラスコードCLB1を生成する。この1種類のクラスは、時空間波形クラスである。このクラスについて簡単に説明する。
【0248】
タップ選択回路139B1およびクラス生成回路139C1は、この時空間波形クラスの検出系を構成しているものとする。
【0249】
タップ選択回路139B1は、上述したタップ選択回路137と同様に、画像信号Vbにおける注目位置に関連した複数のデータを選択的に取り出して出力する。クラス生成回路139C1は、複数のデータのそれぞれに例えば1ビットのADRC等の処理を施し、空間波形クラスを示すクラスコードCLB1を生成する。
【0250】
また、クラス分類部139は、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素位置モードの情報piを入力する入力端子139Dと、上述したクラス分類部130におけるブロック単位でのクラス分類の結果であるクラスコードCLAを入力する入力端子139Eとを有している。入力端子139Dに入力される情報piは、そのまま画素位置モードクラスを示すクラスコードCLBpとなる。
【0251】
また、クラス分類部139は、クラス生成回路139C1〜139Cnで生成されるクラスコードCLB1〜CLBn、入力端子139Dに入力されるクラスコードCLBpおよび入力端子139Eに入力されるクラスコードCLAを統合して1個のクラスコードCLBとするクラス統合回路139Fと、このクラスコードCLBを出力する出力端子139Gとを有している。
【0252】
図1に戻って、また、画像信号処理部110Aは、タップ選択回路130で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置に関連したデータyを演算する推定予測演算回路140を有している。
【0253】
【数1】
Figure 0003991801
【0254】
推定予測演算回路140は、タップ選択回路137で画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが選択的に取り出されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。一方、推定予測演算回路140は、タップ選択回路137で画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が選択的に取り出されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数を生成する。
【0255】
また、画像信号処理部110Aは、推定予測演算回路140の出力データに対して逆DCT処理を施す逆DCT回路135と、この逆DCT回路135の出力データがa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子に推定予測演算回路140の出力データが入力される切換スイッチ136とを有している。この切換スイッチ136は、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときはa側に接続される。この切換スイッチ136の可動端子より出力される信号は画像信号Vbとしてディスプレイ部111に供給される。
【0256】
この画像信号処理部110Aの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれb側に接続されている。
【0257】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出されて加算部134に供給される。
【0258】
また、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaのうち、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データxpが切換スイッチ133のb側を介して加算部134に供給される。加算部134では、この画素データxpに、蓄積テーブル131より読み出される差分データDFが加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画素データypが生成される。
【0259】
ここで、画素データxp,ypは、それぞれ例えば8×8個の画素データからなるブロックデータである。また、蓄積テーブル131から加算部134に供給される差分データDFも、例えば8×8個の差分データからなっている。加算部134では、画素データxpを構成する各画素データに、差分データDFを構成する各差分データがそれぞれ加算され、画素データypを構成する各画素データが得られる。
【0260】
図6は、簡単のため、ブロックデータが2×2個の画素データからなるものとして、加算部134における加算動作の概要を示している。画素データxpを構成する4個の画素データA〜Dに、差分データDFを構成する4個の差分データa〜dがそれぞれ加算され、画素データypを構成する4個の画素データA′〜D′が求められる。つまり、A′=A+a、B′=B+b、C′=C+c、D′=D+dである。
【0261】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路140に供給される。
【0262】
また、タップ選択回路137では、加算部134より出力される補正された画素データypに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップの画素データとして選択的に取り出される。推定予測演算回路140では、予測タップの画素データxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データyが求められる。この画素データyは、切換スイッチ136のb側を介して画像信号処理部110Aの出力信号として出力される。すなわち、この画素データyにより画像信号Vbが構成される。
【0263】
次に、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれa側に接続されている。
【0264】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出されて加算部134に供給される。
【0265】
また、DCT回路132より得られる、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した、画像信号Vaの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数xpが切換スイッチ133のa側を介して加算部134に供給される。加算部134では、このDCT係数xpに、差分データDFが加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数ypが生成される。
【0266】
ここで、画素データxp,ypは、それぞれ例えば8×8個のDCT係数からなるブロックデータである。また、蓄積テーブル131から加算部134に供給される差分データDFも、例えば8×8個の差分データからなっている。加算部134では、DCT係数xpを構成する各DCT係数に、差分データDFを構成する各差分データがそれぞれ加算され、DCT係数ypを構成する各DCT係数が得られる(図6参照)。
【0267】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路140に供給される。
【0268】
また、タップ選択回路137では、加算部134より出力される補正されたDCT係数ypに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数が予測タップの周波数係数として選択的に取り出される。推定予測演算回路140では、予測タップの周波数係数xiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数yが求められる。
【0269】
そして、このDCT係数yは、逆DCT回路135に供給される。この逆DCT回路135では、DCT係数yに対して逆DCT処理が施されて画素データが得られる。このように逆DCT回路135より出力される画素データは、切換スイッチ136のa側を介して画像信号処理部110Aの出力信号として出力される。すなわち、この画素データにより画像信号Vbが構成される。
【0270】
このように、画像信号処理部110Aでは、画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを補正して画像信号Vbに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得る際に、画像信号Vaに基づいてデータypが属する第1のクラスを検出し、この検出されたクラスに対応した差分データDFをデータxpに加算して符号化雑音を低減するように補正されたデータypを得るものであり、画像信号Vbとして符号化雑音を良好に軽減したものを得ることができる。
【0271】
また、画像信号処理部110Aでは、補正されたデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて選択された予測タップのデータxiと画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第2のクラスに対応した係数データWiとを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yを得るものであり、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音のうち、上述の差分データ(補正データ)DFによる補正処理で取り除かれなかったものを、良好に軽減できる。
【0272】
また、クラス分類部139では画素データ単位あるいはDCT係数単位のクラス分類でのクラスコードCLBを生成するのに対して、クラス分類部130では、ブロック単位のクラス分類でのクラスコードCLAを生成するものである。つまり、クラス分類部139におけるクラス分類は、クラス分類部130におけるクラス分類をさらに細かく分類したものである。この場合、クラス分類部130で分類されるクラス数を少なくでき、それだけ蓄積テーブル131に格納しておく差分データ数を少なくでき、蓄積テーブル131のメモリ容量の節約を図ることができる。なお、このような蓄積テーブル131のメモリ容量を考慮しなければ、例えばクラス分類部139で生成されるクラスコードCLBを、係数メモリ138の読み出しアドレス情報として使用する他に、蓄積テーブル131の読み出しアドレス情報として使用する構成とすることもできる。
【0273】
次に、図1の画像信号処理部110Aの蓄積テーブル131に格納すべき差分データDFを生成する差分データ生成装置について説明する。図7は、差分データ生成装置210の構成を示している。
【0274】
この差分データ生成装置210は、画像信号Vbに対応した教師信号STが入力される入力端子151と、この教師信号STに対して符号化を行ってMPEG2ストリームを得るMPE2符号化器152と、このMPEG2ストリームに対して復号化を行って画像信号Vaに対応した生徒信号SSを得るMPEG2復号化器153とを有している。
【0275】
また、差分データ生成装置210は、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSに対してDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路171と、このDCT回路171より出力されるDCT係数がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子にMPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSが入力される切換スイッチ172を有している。この切換スイッチ172は、後述する蓄積テーブル177に蓄積する差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときはa側に接続される。
【0276】
また、差分データ生成装置210は、遅延回路159で時間調整された教師信号STに対してDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路173と、このDCT回路173より出力されるDCT係数がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子に遅延回路159で時間調整された教師信号STが入力される切換スイッチ174を有している。この切換スイッチ174は、後述する蓄積テーブル177に蓄積する差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときはa側に接続される。
【0277】
また、差分データ生成装置210は、切換スイッチ174の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yから、切換スイッチ172の可動端子より出力される、当該教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xを差し引いて差分データdfを得る減算部175を有している。
【0278】
ここで、データx,yは、DCT処理の単位となるDCTブロックに対応したブロックデータである。本実施の形態においては、データyを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数は、データxを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数と等しい。
【0279】
この場合、教師信号STを構成する画素データの個数は、生徒信号SSを構成する画素データの個数と等しい。例えば、データx,yがそれぞれ8×8個の画データからなるとき、減算部175では、差分データdfとして8×8個の差分データが生成される。
【0280】
図8は、簡単のため、ブロックデータが2×2個のデータからなるものとして、減算部175における減算動作の概要を示している。データyを構成する4個のデータA′〜D′から、データxを構成する4個のデータA〜Dがそれぞれ減算され、差分データdfを構成する4個の差分データa〜dが求められる。つまり、a=A′−A、b=B′−B、c=C′−C、d=D′−Dである。
【0281】
また、差分データ生成装置210は、減算部175より順次出力される差分データdfに対して、後述するクラス分類部178で生成されるクラスコードCLに基づいて、クラス毎に、平均化処理を施し、その結果を蓄積テーブル177に差分データDFとして格納する蓄積制御部176を有している。
【0282】
また、差分データ生成部210は、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを検出するクラス検出手段としてのクラス分類部178を有している。詳細説明は省略するが、このクラス分類部178は、図1に示す画像信号処理部110におけるクラス分類部130と同様に構成されており、生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0283】
次に、図に示す差分データ生成装置210の動作を説明する。
まず、蓄積テーブル177に格納する差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ172,174はそれぞれb側に接続されている。
【0284】
入力端子151には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてこの教師信号STに対してMPEG2符号化器152で、符号化が施されてMPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器153に供給される。MPEG2復号化器153は、MPEG2ストリームを復号化して画像信号Vaに対応した生徒信号SSを生成する。この生徒信号SSは、MPEG2の符号化および復号化を経ているので、符号化雑音(符号化歪み)を含んだものとなっている。
【0285】
遅延回路159で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データyは切換スイッチ174のb側を介して減算部175に供給される。この減算部175には、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データxが切換スイッチ172のb側を介して供給される。そして、減算部175では、画素データyから画素データxが差し引かれて差分データdfが生成される。この減算部175より順次出力される教師信号STにおける各注目位置に対応した差分データdfは、蓄積制御部176に供給される。
【0286】
ここで、画素データx,yは、それぞれ例えば8×8個の画素データからなるブロックデータである。減算部175では、画素データyを構成する各画素データから、画素データxを構成する各画素データがそれぞれ減算され、差分データdfを構成する各差分データが得られる。
【0287】
クラス分類部178では、生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データyが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。
【0288】
このクラスコードCLAは、蓄積制御部176に供給される。蓄積制御部176は、減算部175より順次出力される複数の差分データdfのそれぞれに対して、クラスコードCLAに基づいて、クラス毎に、平均化処理を施し、その結果を蓄積テーブル177に差分データDFとして格納する。
【0289】
次に、蓄積テーブル177に格納する差分データDFがDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ172,174はそれぞれa側に接続されている。
【0290】
入力端子151には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてこの教師信号STに対してMPEG2符号化器152で、符号化が施されてMPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器153に供給される。MPEG2復号化器153は、MPEG2ストリームを復号化して画像信号Vaに対応した生徒信号SSを生成する。この生徒信号SSは、MPEG2の符号化および復号化を経ているので、符号化雑音(符号化歪み)を含んだものとなっている。
【0291】
遅延回路159で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データに対してDCT回路173でDCT処理が施され、得られたDCT係数yは切換スイッチ174のa側を介して減算部175に供給される。また、MPEG2復号化器153より出力される生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データに対してDCT回路171でDCT処理が施され、得られたDCT係数xが切換スイッチ172のa側を介して減算部175に供給される。そして、減算部175では、DCT係数yからDCT係数xが差し引かれて差分データdfが生成される。この減算部175より順次出力される教師信号STにおける各注目位置に対応した差分データdfは、蓄積制御部176に供給される。
【0292】
ここで、DCT係数x,yは、それぞれ例えば8×8個のDCT係数からなるブロックデータである。減算部175では、DCT係数yを構成する各DCT係数から、DCT係数xを構成する各DCT係数がそれぞれ減算され、差分データdfを構成する各差分データが得られる。
【0293】
クラス分類部178では、生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。
【0294】
このクラスコードCLAは、蓄積制御部176に供給される。蓄積制御部176は、減算部175より順次出力される複数の差分データdfのそれぞれに対して、クラスコードCLAに基づいて、クラス毎に、平均化処理を施し、その結果を蓄積テーブル177に差分データDFとして格納する。
【0295】
このように、図7に示す差分データ生成装置210においては、図1の画像信号処理部110の蓄積テーブル131に格納される、クラス毎の差分データDFを生成することができる。
【0296】
この差分データDFは、教師信号STに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)yから、符号化雑音を含む生徒信号SSに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xを減算し、その差分データdfを、クラス毎に、平均化処理を施して得られたものである。そのため、図1に示す画像信号処理部110Aにおいて、画像信号Vaに係るデータにこの差分データDFを加算して補正することで得られる画像信号Vbは、符号化雑音が良好に軽減されたものとなる。
【0297】
次に、図1の画像信号処理部110Aの係数メモリ138に記憶される係数データWiの生成方法について説明する。この係数データWiは、予め学習によって生成されたものである。
【0298】
まず、この学習方法について説明する。上述の、(1)式において、学習前は係数データW1,W2,‥‥,Wnは未定係数である。学習は、クラス毎に、複数の信号データに対して行う。学習データ数がmの場合、(1)式に従って、以下に示す(2)式が設定される。nは予測タップの数を示している。
k=W1×xk1+W2×xk2+‥‥+Wn×xkn ・・・(2)
(k=1,2,‥‥,m)
【0299】
m>nの場合、係数データW1,W2,‥‥,Wnは、一意に決まらないので、誤差ベクトルeの要素ekを、以下の式(3)で定義して、(4)式のe2を最小にする係数データを求める。いわゆる最小2乗法によって係数データを一意に定める。
k=yk−{W1×xk1+W2×xk2+‥‥+Wn×xkn} ・・・(3)
(k=1,2,‥‥m)
【0300】
【数2】
Figure 0003991801
【0301】
(4)式のe2を最小とする係数データを求めるための実際的な計算方法としては、まず、(5)式に示すように、e2を係数データWi(i=1,2,・・・,n)で偏微分し、iの各値について偏微分値が0となるように係数データWiを求めればよい。
【0302】
【数3】
Figure 0003991801
【0303】
(5)式から係数データWiを求める具体的な手順について説明する。(6)式、(7)式のようにXji,Yiを定義すると、(5)式は、(8)式の行列式の形に書くことができる。
【0304】
【数4】
Figure 0003991801
【数5】
Figure 0003991801
【0305】
(8)式は、一般に正規方程式と呼ばれるものである。この正規方程式を掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)等の一般解法で解くことにより、係数データWi(i=1,2,・・・,n)を求めることができる。
【0306】
図9は、図1の画像信号処理部110Aの係数メモリ138に格納すべき係数データWiを生成する係数データ生成装置250Aの構成を示している。
この係数データ生成装置250Aは、画像信号Vbに対応した教師信号STが入力される入力端子251と、この教師信号STに対して符号化を行ってMPEG2ストリームを得るMPE2符号化器252と、このMPEG2ストリームに対して復号化を行って画像信号Vaに対応した生徒信号SSを得るMPEG2復号化器253とを有している。ここで、MPEG2復号化器253は、図1に示すデジタル放送受信機100AにおけるMPEG2復号化器107およびバッファメモリ108に対応したものである。
【0307】
また、係数データ生成装置250Aは、MPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSに対してDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路254と、このDCT回路254より出力されるDCT係数がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子にMPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSが入力される切換スイッチ255を有している。
【0308】
この切換スイッチ255は、蓄積テーブル156に蓄積する差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときはa側に接続される。
【0309】
また、係数データ生成装置250Aは、蓄積テーブル256を有している。蓄積テーブル256には、図1の画像信号処理部110Aの蓄積テーブル131と同様に、クラス毎に、符号化雑音(符号化歪み)を補正するための補正データとしての差分データDFが予め格納されている。
【0310】
この蓄積テーブル256には、後述するクラス分類部260より出力されるクラスコードCLAが読み出しアドレス情報として供給される。この蓄積テーブル156からは、クラスコードCLAに対応した差分データDFが読み出されて、後述する加算部26に供給される。
【0311】
クラス分類部260は、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを検出するためのものである。詳細説明は省略するが、このクラス分類部260は、図1に示す画像信号処理部110におけるクラス分類部130と同様に構成されており、生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0312】
また、係数データ生成装置250Aは、遅延回路257で時間調整された教師信号STに対してDCT処理を施してDCT係数を得るDCT回路258と、このDCT回路258より出力されるDCT係数がa側の固定端子に入力されると共に、そのb側の固定端子に遅延回路257で時間調整された教師信号STが入力される切換スイッチ259を有している。この切換スイッチ259は、蓄積テーブル256に蓄積する差分データDFが、画素データの差分データであるときはb側に接続され、DCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときはa側に接続される。
【0313】
また、係数データ生成装置250Aは、切換スイッチ255の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpに、蓄積テーブル256より読み出される差分データDFを加算して、教師信号STにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを生成する補正手段としての加算部262を有している。
【0314】
ここで、データxp,ypは、DCT処理の単位となるDCTブロックに対応したブロックデータである。本実施の形態においては、データypを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数は、データxpを構成するデータ(画素データあるいはDCT係数)の個数と等しい。
【0315】
この場合、教師信号STを構成する画素データの個数は、生徒信号SSを構成する画素データの個数と等しくなる。例えば、データxpが8×8個のデータからなるとき、加算部262では、データypとして8×8個のデータが生成される。そしてこのとき、蓄積テーブル256から加算部262に供給される差分データDFも、8×8個の差分データからなっている。
【0316】
また、係数データ生成装置250Aは、加算部262の出力データ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、教師信号STにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータとして選択的に取り出して出力するデータ選択手段としてのタップ選択回路263を有している。
【0317】
このタップ選択回路263は、図1の画像信号処理部110Aのタップ選択回路137と同様に構成されている。このタップ選択回路263は、蓄積テーブル256に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ255がb側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0318】
一方、タップ選択回路263は、蓄積テーブル256にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ255がa側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0319】
また、係数データ生成装置250Aは、クラス分類部264を有している。詳細説明は省略するが、このクラス分類部264は、図1に示す画像信号処理部110Aにおけるクラス分類部139と同様に構成されており、生徒信号SS、画素位置モードの情報piおよびクラス分類部260で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位あるいはDCT係数単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0320】
また、係数データ生成装置250Aは、切換スイッチ259の可動端子より出力される、教師信号STにおける各注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)y、この各注目位置のデータyにそれぞれ対応してタップ選択回路263で選択的に取り出される予測タップのデータxiおよび各注目位置の画素データにそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式(上述の(8)式参照)を生成する正規方程式生成部265を有している。
【0321】
この場合、1個のデータyとそれに対応するn個の予測タップのデータxiとの組み合わせで1個の学習データが生成されるが、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部265では、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式が生成される。
【0322】
また、係数データ生成装置250Aは、正規方程式生成部265で生成された正規方程式のデータが供給され、その正規方程式を解いて、各クラスの係数データWiを求める係数データ決定部266と、この求められた各クラスの係数データWiを格納する係数メモリ267とを有している。
【0323】
次に、図9に示す係数データ生成装置250Aの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれb側に接続される。
【0324】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0325】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出されて加算部262に供給される。
【0326】
また、MPEG2復号化器253で得られる生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データxpが切換スイッチ255のb側を介して加算部262に供給される。加算部262では、この画素データxpに、蓄積テーブル256より読み出される差分データDFが加算されて補正され、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した画素データypが生成される。
【0327】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。また、タップ選択回路263では、加算部262より出力される補正された画素データypに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップの画素データxiとして選択的に取り出される。
【0328】
正規方程式生成部265では、遅延回路257で時間調整された教師信号STから得られる各注目位置の画素データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してタップ選択回路263で選択的に取り出される予測タップの画素データxiと、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0329】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0330】
次に、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFがDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれa側に接続される。
【0331】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0332】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出されて加算部262に供給される。
【0333】
また、MPEG2復号化器253で得られる生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データに対してDCT回路254でDCT処理が施され、得られたDCT係数xpが切換スイッチ255のa側を介して加算部262に供給される。加算部262では、このDCT係数xpに、蓄積テーブル256より読み出される差分データDFが加算されて補正され、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数ypが生成される。
【0334】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。
【0335】
また、タップ選択回路263では、加算部262より出力される補正されたDCT係数ypに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が予測タップのDCT係数xiとして選択的に取り出される。
【0336】
また、遅延回路257で時間調整された教師信号STにおける注目位置の画素データに対してDCT回路258でDCT処理が施される。正規方程式生成部265では、このDCT回路258で得られる各注目位置の画素データに対応したDCT係数yと、各DCT係数yにそれぞれ対応してタップ選択回路263で選択的に取り出される予測タップのDCT係数xiと、各注目位置の画素データにそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0337】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0338】
このように、図9に示す係数データ生成装置250Aにおいては、図1の画像信号処理部110Aの係数メモリ138に格納される各クラスの係数データWiを生成することができる。
【0339】
この係数データWiは、生徒信号SSに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpに対して加算部262で差分データDFを加算して補正し、補正されたデータ(画素データあるいはDCT係数)ypに基づいて予測タップとしてのデータxiを選択的に取り出して用いることで生成されたものである。そのため、図1に示す画像信号処理部110Aにおいて、画像信号Vaからこの係数データWiを用いた推定式で得られる画像信号Vbは、差分データDFの加算による補正で取り除かれなかった符号化雑音が良好に軽減されたものとなる。
【0340】
なお、図1の画像信号処理部110Aにおける処理を、例えば図10に示すような画像信号処理装置300によって、ソフトウェアで実現することも可能である。
【0341】
まず、図10に示す画像信号処理装置300について説明する。この画像信号処理装置300は、装置全体の動作を制御するCPU301と、このCPU301の制御プログラムや差分データ、係数データ等が格納されたROM(read only memory)302と、CPU301の作業領域を構成するRAM(random access memory)303とを有している。これらCPU301、ROM302およびRAM303は、それぞれバス304に接続されている。
【0342】
また、画像信号処理装置300は、外部記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)305と、フロッピー(登録商標)ディスク306をドライブするドライブ(FDD)307とを有している。これらドライブ305,307は、それぞれバス304に接続されている。
【0343】
また、画像信号処理装置300は、インターネット等の通信網400に有線または無線で接続する通信部308を有している。この通信部308は、インタフェース309を介してバス304に接続されている。
【0344】
また、画像信号処理装置300は、ユーザインタフェース部を備えている。このユーザインタフェース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号RMを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD(liquid crystal display)等からなるディスプレイ311とを有している。受信回路310はインタフェース312を介してバス304に接続され、同様にディスプレイ311はインタフェース313を介してバス304に接続されている。
【0345】
また、画像信号処理装置300は、画像信号Vaを入力するための入力端子314と、画像信号Vbを出力するための出力端子315とを有している。入力端子314はインタフェース316を介してバス304に接続され、同様に出力端子315はインタフェース317を介してバス304に接続される。
【0346】
ここで、上述したようにROM302に制御プログラムや差分データ、係数データ等を予め格納しておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードし、ハードディスクやRAM303に蓄積して使用することもできる。また、これら制御プログラムや差分データ等をフロッピー(登録商標)ディスク306で提供するようにしてもよい。
【0347】
また、処理すべき画像信号Vaを入力端子314より入力する代わりに、予めハードディスクに記録しておき、あるいはインターネットなどの通信網400より通信部308を介してダウンロードしてもよい。また、処理後の画像信号Vbを出力端子315に出力する代わり、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納したり、通信部308を介してインターネットなどの通信網400に送出するようにしてもよい。
【0348】
図11のフローチャートを参照して、図10に示す画像信号処理装置300における、画像信号Vaより画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST101で、処理を開始し、ステップST102で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。このように入力端子314より入力される画像信号Vaを構成する画素データはRAM303に一時的に格納される。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスクドライブ305に予め記録されている場合には、このドライブ305からこの画像信号Vaを読み出し、この画像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。
【0349】
そして、ステップST103で、画像信号Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST104で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST105に進む。
【0350】
このステップST105では、ステップST102で入力された画像信号Vaに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。そして、ステップST106で、ステップST105で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFを読み出し、画像信号Vaを構成する複数の画素データのうち、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データxpに差分データDFを加算して補正し、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画素データypを生成する。
【0351】
次に、ステップST107で、ステップST102で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において画素データypを得る処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST108に進む。一方、終了していないときは、ステップST105に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0352】
ステップST108では、ステップST102で入力された画像信号Va、この画像信号Vaの画素データと対となって入力された画素位置モードの情報piおよび上述のステップST105で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0353】
次に、ステップST109で、ステップST106で補正された画素データypに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データ(予測タップの画素データ)を取得する。そして、ステップST110で、ステップST108で生成されたクラスコードCLBに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLBに対応した係数データWiを読み出し、この係数データWiと予測タップの画素データxiとを使用して、推定式((1)式参照)により、画像信号Vbにおける注目位置の画素データyを生成する。
【0354】
次に、ステップST111で、ステップST102で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST108に戻り、次の注目位置についての処理に移る。一方、終了しているときは、ステップST102に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaの入力処理に移る。
【0355】
ここで、ROM302等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST102で入力された画像信号Vaに対してDCT処理を施し、差分データDFを加算すべきデータxpをDCT係数とする。このとき、ステップST106では加算結果としてDCT係数ypが得られる。
【0356】
また、ステップST109では、ステップST106で補正されたDCT係数ypに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を取得する。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数を取得する。
【0357】
また、このとき、ステップST110で推定式によって得られるデータyはDCT係数であるので、さらに逆DCT処理を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。
【0358】
このように、図11に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた画像信号Vbは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
また、処理装置の図示は省略するが、図7の差分データ生成装置210における処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0359】
図12のフローチャートを参照して、差分データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST121で、処理を開始し、ステップST122で、教師信号STを1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST123で、教師信号STの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST124で、各クラスの差分データDFをメモリに保存し、その後にステップST125で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST126に進む。
【0360】
ステップST126では、ステップST122で入力された教師信号STに対してMPEG符号化を行い、さらにその符号化データに対してMPEG復号化を行って、生徒信号SSを生成する。
【0361】
次に、ステップST127で、ステップST126で生成された生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データyが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0362】
そして、ステップST128で、教師信号STの注目位置の画素データyから、この教師信号STの注目位置に対応した、生徒信号SSの画素データxを差し引いて差分データdfを求める。さらに、このステップST128では、ステップST127で生成されたクラスコードCLAに基づいて、クラス毎に、平均化処理を施し、差分データDFを生成する。
【0363】
次に、ステップST129で、ステップST122で入力された教師信号STの画素データの全領域において差分データDFの生成処理を終了しているか否かを判定する。差分データDFの生成処理を終了していないときは、ステップST127に戻って、次の注目位置についての処理に移る。一方、終了しているときは、ステップST122に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号STの入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0364】
ここで、差分データDFとしてDCT処理により得られるDCT係数の差分データを生成するときは、減算結果である差分データdfをDCT係数とする必要がある。その場合、上述のステップST122で入力された教師信号STに対してDCT処理を施し、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データyをDCT係数とする。また、ステップST126で生成された生徒信号にDCT処理を施し、教師信号STにおける注目位置に対応した、生徒信号SSの画素データxをDCT係数とする。
【0365】
このように、図12に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図7に示す差分データ生成装置210と同様の手法によって、差分データDFを得ることができる。
また、処理装置の図示は省略するが、図9の係数データ生成装置250Aにおける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0366】
図13のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST141で、処理を開始し、ステップST142で、教師信号を1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST143で、教師信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST144で、ステップST142で入力された教師信号から生徒信号を生成する。
【0367】
そして、ステップST145で、ステップST144で生成された生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0368】
次に、ステップST146で、ステップST145で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFを読み出し、生徒信号SSを構成する複数の画素データのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データxpに差分データDFを加算して補正し、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した画素データypを生成する。
【0369】
そして、ステップST147で、ステップ144で生成された生徒信号SSの画素データの全領域において画素データypを得る処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST148に進む。一方、終了していないときは、ステップST145に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0370】
ステップST148では、ステップ144で生成された生徒信号SS、上述せずも教師信号における注目位置の画素データに対応した生徒信号SSの画素データに対応して得られた画素位置モードの情報pi、さらには上述のステップST145で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0371】
次に、ステップST149で、ステップST146で補正された画素データypに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データ(予測タップの画素データ)xiを取得する。そして、ステップST150で、ステップST142で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号の画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST142に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST151に進む。
【0372】
このステップST151では、ステップST148で生成されたクラスコードCLB、ステップST149で取得された複数の画素データxiおよび教師信号STの注目位置の画素データyを用いて、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式((8)式参照)を生成し、その後にステップST148に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0373】
上述したステップST143で、処理が終了したときは、ステップST152で、上述のステップST151で生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データを算出する。そして、ステップST153で、各クラスの係数データをメモリに保存し、その後にステップST154で、処理を終了する。
【0374】
このように、図13に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図9に示す係数データ生成装置250Aと同様の手法によって、各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0375】
ここで、ROM等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST144で生成された生徒信号SSに対してDCT処理を施し、差分データDFを加算すべきデータxpをDCT係数とする。このとき、ステップST146では加算結果としてDCT係数ypが得られる。
【0376】
また、ステップST149では、ステップST146で補正されたDCT係数ypに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を取得する。例えば、複数のDCT係数として、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数を取得する。
【0377】
またこのとき、ステップST151で正規方程式を生成する際に、ステップST149で取得された複数のDCT係数xiと対となって学習データを構成するDCT係数yを、教師信号STにおける注目位置の画素データをDCT処理して得るようにする。
【0378】
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図14は、第2の実施の形態としてのデジタル放送受信機100Bの構成を示している。この図14において、図1と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0379】
デジタル放送受信機100Bは、図1に示すデジタル放送受信機100Aの画像信号処理部110Aが画像信号処理部110Bに置き換えられたものであって、デジタル放送受信機100Aと同様の動作をする。
【0380】
画像信号処理部110Bの詳細を説明する。この画像信号処理部110Bにおいて、図1に示す画像信号処理部110Aと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0381】
この画像信号処理部110Bは、切換スイッチ133の可動端子より出力される、画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路141を有している。
【0382】
タップ選択回路141は、蓄積テーブル131に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ133がb側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0383】
一方、タップ選択回路141は、蓄積テーブル131にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ133がa側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0384】
また、画像信号処理部110Bは、クラス分類部130より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路141で選択された複数のデータに対応した複数の差分データを、予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路142を有している。
【0385】
また、画像信号処理部110Bは、タップ選択回路141,142で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、クラス分類部139より出力されるクラスコードCLBに対応して係数メモリ138より読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置に関連したデータyを演算する推定予測演算回路143を有している。
【0386】
推定予測演算回路143は、タップ選択回路141で画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが選択的に取り出されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。一方、推定予測演算回路143は、タップ選択回路141で画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が選択的に取り出されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数を生成する。
画像信号処理部110Bのその他は、図1に示す画像信号処理部110Aと同様に構成される。
【0387】
この画像信号処理部110Bの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれb側に接続されている。
【0388】
タップ選択回路141では、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0389】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0390】
タップ選択回路142では、蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路141で選択された複数の画素データに対応した複数の差分データが予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出される。
【0391】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路143に供給される。
【0392】
推定予測演算回路143では、タップ選択回路141,142で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データyが求められる。この画素データyは、切換スイッチ136のb側を介して画像信号処理部110Bの出力信号として出力される。すなわち、この画素データyにより画像信号Vbが構成される。
【0393】
次に、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれa側に接続されている。
【0394】
タップ選択回路141では、DCT回路132より得られる、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した、画像信号Vaの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0395】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0396】
タップ選択回路142では、蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路141で選択された複数のDCT係数に対応した複数の差分データが予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出される。
【0397】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位(DCT係数単位)でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路143に供給される。
【0398】
推定予測演算回路143では、タップ選択回路141,142で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数yが求められる。
【0399】
そして、このDCT係数yは、逆DCT回路135に供給される。この逆DCT回路135では、DCT係数yに対して逆DCT処理が施されて画素データが得られる。このように逆DCT回路135より出力される画素データは、切換スイッチ136のa側を介して画像信号処理部110Bの出力信号として出力される。すなわち、この画素データにより画像信号Vbが構成される。
【0400】
このように、画像信号処理部110Bでは、画像信号Vaを変換して画像信号Vbを得る際に、画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて予測タップのデータxiを選択すると共に、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第1のクラスに対応した差分データ(補正データ)DFに基づいて予測タップのデータxiを選択し、これら予測タップのデータxiと画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第2のクラスに対応した係数データWiとを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yを得るものである。
【0401】
これは、図1に示す画像信号処理部110Aのように、画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを補正して画像信号Vbに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得ると共に、この補正されたデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて選択された予測タップのデータxiおよび係数データWiを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yを得る動作と基本的に等価な動作であり、画像信号Vbとして符号化雑音を良好に軽減したものを得ることができる。
【0402】
次に、図14に示す画像信号処理部110Bの係数メモリ138に格納すべき係数データWiを生成する係数データ生成装置について説明する。図15は、係数データ生成装置250Bの構成を示している。この図15において、図9と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0403】
係数データ生成装置250Bは、切換スイッチ255の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、教師信号STにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路271を有している。
【0404】
このタップ選択回路271は、図14の画像信号処理部110Bのタップ選択回路141と同様に構成されている。タップ選択回路271は、蓄積テーブル256に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がb側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0405】
一方、タップ選択回路271は、蓄積テーブル256にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がa側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0406】
また、係数データ生成装置250Bは、クラス分類部260より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路271で選択された複数の画素データに対応した複数の差分データを、予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路272を有している。このタップ選択回路272は、図14の画像信号処理部110Bのタップ選択回路142と同様に構成されている。
【0407】
また、係数データ生成装置250Bは、切換スイッチ259の可動端子より出力される、教師信号STにおける各注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)y、タップ選択回路271,272で選択的に取り出される予測タップのデータxiおよびクラス分類部264より出力されるクラスコードCLBを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式(上述の(8)式参照)を生成する正規方程式生成部273を有している。
【0408】
この場合、1個のデータyとそれに対応するn個の予測タップのデータxiとの組み合わせで1個の学習データが生成されるが、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部273では、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式が生成される。
【0409】
次に、図15に示す係数データ生成装置250Bの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれb側に接続される。
【0410】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0411】
タップ選択回路271では、MPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0412】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0413】
タップ選択回路272では、蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路271で選択された複数の画素データに対応した複数の差分データが予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出される。
【0414】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。
【0415】
正規方程式生成部273では、遅延回路257で時間調整された教師信号STから得られる各注目位置の画素データyと、この各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してタップ選択回路271,272で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データyにそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0416】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0417】
次に、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFがDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれa側に接続される。
【0418】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0419】
タップ選択回路271では、DCT回路254より得られる、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した、生徒信号SSの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数に基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0420】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0421】
タップ選択回路272では、蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、上述のタップ選択回路271で選択された複数のDCT係数に対応した複数の差分データが予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として選択的に取り出される。
【0422】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。
【0423】
また、遅延回路257で時間調整された教師信号STにおける注目位置の画素データに対してDCT回路258でDCT処理が施される。正規方程式生成部273では、このDCT回路258で得られる各注目位置の画素データに対応したDCT係数yと、各DCT係数yにそれぞれ対応してタップ選択回路271,272で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データにそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0424】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0425】
このように、図15に示す係数データ生成装置250Bにおいては、図14の画像信号処理部110Bの係数メモリ138に格納される各クラスの係数データWiを生成することができる。
【0426】
この係数データWiは、生徒信号SSに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)および差分データ(補正データ)に基づいて予測タップとしてのデータxiを選択的に取り出して用いることで生成されたものである。そのため、図14に示す画像信号処理部110Bにおいて、画像信号Vaからこの係数データWiを用いた推定式で得られる画像信号Vbは、符号化雑音が良好に軽減されたものとなる。
なお、図14に示す画像信号処理部110Bの処理も、図10に示す画像信号処理装置300により、ソフトウェアで実現可能である。
【0427】
図16のフローチャートを参照して、画像信号Vaより画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST201で、処理を開始し、ステップST202で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。このように入力端子314より入力される画像信号Vaを構成する画素データはRAM303に一時的に格納される。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスクドライブ305に予め記録されている場合には、このドライブ305からこの画像信号Vaを読み出し、この画像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。
【0428】
そして、ステップST203で、画像信号Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST204で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST205に進む。
【0429】
次に、ステップST205で、ブロック単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。そして、ステップST206で、ステップST205で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFの読み出しを行って、RAM303に一時的に格納する。
【0430】
次に、ステップST207で、ステップST202で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において差分データを読み出す処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST208に進む。一方、終了していないときは、ステップST205に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0431】
ステップST208では、ステップST202で入力された画像信号Va、この画像信号Vaの画素データと対となって入力された画素位置モードの情報piおよび上述のステップST205で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0432】
そして、ステップST209で、ステップST202で入力された画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを予測タップのデータxi(i=1〜m)として取得すると共に、ステップST206で読み出された差分データDFに基づいて、上述の複数の画素データに対応した複数の差分データを予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として取得する。
【0433】
次に、ステップST210で、ステップST208で生成されたクラスコードCLBに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLBに対応した係数データWiを読み出し、この係数データWiと予測タップの画素データxiとを使用して、推定式((1)式参照)により、画像信号Vbにおける注目位置の画素データyを生成する。
【0434】
次に、ステップST211で、ステップST202で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST208に戻り、次の注目位置についての処理に移る。一方、終了しているときは、ステップST202に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaの入力処理に移る。
【0435】
ここで、ROM302等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST202で入力された画像信号Vaに対してDCT処理を施してDCT係数とする。そして、ステップST209では、入力された画像信号VaがDCT処理されて得られるDCT係数に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を、予測タップのデータxi(i=1〜m)として取得する。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数を取得する。
【0436】
また、このとき、ステップST210で推定式によって得られるデータyはDCT係数であるので、さらに逆DCT処理を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。
【0437】
このように、図16に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた画像信号Vbは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
また、処理装置の図示は省略するが、図15の係数データ生成装置250Bにおける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0438】
図17のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST241で、処理を開始し、ステップST242で、教師信号を1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST243で、教師信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST244で、ステップST242で入力された教師信号から生徒信号を生成する。
【0439】
そして、ステップST245で、ステップST244で生成された生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0440】
次に、ステップST246で、ステップST245で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFを読み出し、RAMに一時的に格納する。
【0441】
そして、ステップST247で、ステップST244で生成された生徒信号SSの画素データの全領域において差分データを読み出す処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST248に進む。一方、終了していないときは、ステップST245に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0442】
ステップST248では、ステップST244で生成された生徒信号SS、上述せずも教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した生徒信号SSの画素データに対応して得られた画素位置モードの情報pi、さらには上述のステップST245で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0443】
次に、ステップST249で、ステップST244で生成された生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを予測タップのデータxi(i=1〜m)として取得すると共に、ステップST246で読み出された差分データDFに基づいて、上述の複数の画素データに対応した複数の差分データを予測タップのデータxi(i=m+1〜n)として取得する。
【0444】
そして、ステップST250で、ステップST242で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号の画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST242に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST251に進む。
【0445】
このステップST251では、ステップST248で生成されたクラスコードCLB、ステップST249で取得された予測タップのデータxiおよび教師信号STの注目位置の画素データyを用いて、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式((8)式参照)を生成し、その後にステップST248に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0446】
上述したステップST243で、処理が終了したときは、ステップST252で、上述のステップST251で生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データを算出する。そして、ステップST253で、各クラスの係数データをメモリに保存し、その後にステップST254で、処理を終了する。
【0447】
このように、図17に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図15に示す係数データ生成装置250Bと同様の手法によって、各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0448】
ここで、ROM等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST244で生成された生徒信号SSに対してDCT処理を施してDCT係数とする。そして、ステップST249では、そのDCT係数に基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を予測タップのデータxi(i=1〜m)として取得する。例えば、複数のDCT係数として、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数を取得する。
【0449】
またこのとき、ステップST251で正規方程式を生成する際に、ステップST249で取得された予測タップのデータxiと対となって学習データを構成するDCT係数yを、教師信号STにおける注目位置の画素データをDCT処理して得るようにする。
【0450】
次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。
図18は、第3の実施の形態としてのデジタル放送受信機100Cの構成を示している。この図18において、図1と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0451】
デジタル放送受信機100Cは、図1に示すデジタル放送受信機100Aの画像信号処理部110Aが画像信号処理部110Cに置き換えられたものであって、デジタル放送受信機100Aと同様の動作をする。
【0452】
画像信号処理部110Cの詳細を説明する。この画像信号処理部110Cにおいて、図1に示す画像信号処理部110Aと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0453】
この画像信号処理部110Cは、クラス分類部130より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に関連した複数の差分データを、予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路144を有している。
【0454】
タップ選択回路144は、蓄積テーブル131に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ133がb側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した差分データを選択的に取り出す。
【0455】
一方、タップ選択回路144は、蓄積テーブル131にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ133がa側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺の複数のDCT係数に対応した差分データを選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数は、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数とされる。
【0456】
また、画像信号処理部110Cは、タップ選択回路144で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、クラス分類部139より出力されるクラスコードCLBに対応して係数メモリ138より読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDF′を演算する推定予測演算回路145を有している。
【0457】
また、画像信号処理部110Cは、切換スイッチ133の可動端子より出力される、画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpに、推定予測演算回路145で得られる差分データDF′を加算して、画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを生成する補正手段としての加算部146を有している。
画像信号処理部110Cのその他は、図1に示す画像信号処理部110Aと同様に構成される。
【0458】
この画像信号処理部110Cの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれb側に接続されている。
【0459】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0460】
タップ選択回路144では、クラス分類部130より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した差分データが予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0461】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路145に供給される。
【0462】
推定予測演算回路145では、タップ選択回路144で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した差分データy(DF′)が求められる。
【0463】
バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaのうち、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データxpが切換スイッチ133のb側を介して加算部146に供給される。また、この加算部146には、推定予測演算回路145で生成された当該注目位置の画素データxpに対応した差分データDF′が供給される。
【0464】
そして、加算部146では、画素データxpに差分データDF′が加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データypが生成される。この画素データypは、切換スイッチ136のb側を介して画像信号処理部110Cの出力信号として出力される。すなわち、この画素データypにより画像信号Vbが構成される。
【0465】
次に、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれa側に接続されている。
【0466】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0467】
タップ選択回路144では、クラス分類部130より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル131から読み出される差分データDFに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺の複数のDCT係数に対応した差分データが予測タップのデータxi(i=1〜m)として選択的に取り出される。
【0468】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位(DCT係数単位)でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路145に供給される。
【0469】
推定予測演算回路145では、タップ選択回路144で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した差分データy(DF′)が求められる。
【0470】
DCT回路132より得られる、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した、画像信号Vaの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数xpが切換スイッチ133のa側を介して加算部146に供給される。また、この加算部146には、推定予測演算回路145で生成された当該注目位置の画素データxpに対応した差分データDF′が供給される。
【0471】
そして、加算部146では、画素データxpに差分データDF′が加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数ypが生成される。このDCT係数ypは、逆DCT回路135に供給される。この逆DCT回路135では、DCT係数ypに対して逆DCT処理が施されて画素データが得られる。このように逆DCT回路135より出力される画素データは、切換スイッチ136のa側を介して画像信号処理部110Cの出力信号として出力される。すなわち、この画素データにより画像信号Vbが構成される。
【0472】
このように、画像信号処理部110Cでは、画像信号Vaを変換して画像信号Vbを得る際に、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第1のクラスに対応した差分データ(補正データ)DFに基づいて予測タップのデータxiを選択し、この予測タップのデータxiと画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第2のクラスに対応した係数データWiとを用いて、推定式に基づいて、画像信号Vaにおける注目位置の画素データに対応した差分データ(補正データ)DF′を求め、この差分データDF′により画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを補正して画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得るものである。
【0473】
これは、図1に示す画像信号処理部110Aのように、画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを補正して画像信号Vbに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得ると共に、この補正されたデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて選択された予測タップのデータxiおよび係数データWiを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yを得る動作と基本的に等価な動作であり、画像信号Vbとして符号化雑音を良好に軽減したものを得ることができる。
【0474】
次に、図18に示す画像信号処理部110Cの係数メモリ138に格納すべき係数データWiを生成する係数データ生成装置について説明する。図19は、係数データ生成装置250Cの構成を示している。この図19において、図9と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0475】
係数データ生成装置250Cは、切換スイッチ259の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypから、切換スイッチ255の可動端子より出力される、当該教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを差し引いて差分データを得る減算部274を有している。
【0476】
また、係数データ生成装置250Cは、クラス分類部260より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、教師信号STにおける注目位置に関連した複数の差分データを、予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路275を有している。
【0477】
このタップ選択回路275は、図18の画像信号処理部110Cのタップ選択回路144と同様に構成されている。タップ選択回路275は、蓄積テーブル256に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がb側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した差分データを選択的に取り出す。
【0478】
一方、タップ選択回路275は、蓄積テーブル256にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がa側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺の複数のDCT係数に対応した差分データを選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数は、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数とされる。
【0479】
また、係数データ生成装置250Cは、減算部274より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応した減算データy、タップ選択回路275で選択的に取り出される予測タップのデータxiおよびクラス分類部264より出力されるクラスコードCLBを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式(上述の(8)式参照)を生成する正規方程式生成部276を有している。
【0480】
この場合、1個のデータyとそれに対応するn個の予測タップのデータxiとの組み合わせで1個の学習データが生成されるが、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部276では、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式が生成される。
【0481】
次に、図19に示す係数データ生成装置250Cの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれb側に接続される。
【0482】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0483】
遅延回路257で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データypは切換スイッチ259のb側を介して減算部274に供給される。この減算部274には、MPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データxpが切換スイッチ255のb側を介して供給される。そして、減算部274では、画素データypから画素データxpが差し引かれて差分データが生成される。
【0484】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0485】
タップ選択回路275では、蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した差分データが予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0486】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。
【0487】
正規方程式生成部276では、減算部274より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応した減算データyと、この各注目位置の減算データyにそれぞれ対応してタップ選択回路275で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データ(減算データy)にそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0488】
次に、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFがDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれa側に接続される。
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0489】
遅延回路257で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データに対してDCT回路258でDCT処理が施され、得られたDCT係数ypは切換スイッチ259のa側を介して減算部274に供給される。また、MPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSのうち、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データに対してDCT回路254でDCT処理がほどこされ、得られたDCT係数xpが切換スイッチ255のa側を介して減算部274に供給される。そして、減算部274では、DCT係数ypからDCT係数xpが差し引かれて差分データが生成される。
【0490】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0491】
タップ選択回路275では、蓄積テーブル256から読み出される差分データDFに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した差分データが予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0492】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。
【0493】
正規方程式生成部276では、減算部274より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応した減算データyと、この各注目位置の減算データyにそれぞれ対応してタップ選択回路275で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データ(減算データy)にそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0494】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0495】
このように、図19に示す係数データ生成装置250Cにおいては、図18の画像信号処理部110Cの係数メモリ138に格納される各クラスの係数データWiを生成することができる。
【0496】
この係数データWiは、教師信号に係るデータ(画素データあるいはDCT係数)から生徒信号SSに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)を減算して得られた減算データと、差分データ(補正データ)に基づいて選択された予測タップとしてのデータxiとを用いることで生成されたものである。そのため、図18に示す画像信号処理部110Cにおいて、画像信号Vaからこの係数データWiを用いた推定式で得られる画像信号Vbは、符号化雑音が良好に軽減されたものとなる。
【0497】
なお、図18に示す画像信号処理部110Cの処理も、図10に示す画像信号処理装置300により、ソフトウェアで実現可能である。
【0498】
図20のフローチャートを参照して、画像信号Vaより画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST301で、処理を開始し、ステップST302で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。このように入力端子314より入力される画像信号Vaを構成する画素データはRAM303に一時的に格納される。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスクドライブ305に予め記録されている場合には、このドライブ305からこの画像信号Vaを読み出し、この画像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。
【0499】
そして、ステップST303で、画像信号Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST304で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST305に進む。
【0500】
ステップST305では、ブロック単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。そして、ステップST306で、ステップST305で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFの読み出しを行って、RAM303に一時的に格納する。
【0501】
次に、ステップST307で、ステップST302で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において差分データを読み出す処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST308に進む。一方、終了していないときは、ステップST305に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0502】
ステップST308では、ステップST302で入力された画像信号Va、この画像信号Vaの画素データと対となって入力された画素位置モードの情報piおよび上述のステップST305で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0503】
そして、ステップST309で、ステップST306で読み出された差分データDFに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した複数の差分データを予測タップのデータxi(i=1〜n)として取得する。
【0504】
次に、ステップST310で、ステップST308で生成されたクラスコードCLBに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLBに対応した係数データWiを読み出し、この係数データWiと予測タップの画素データxiとを使用して、推定式((1)式参照)により、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した差分データy(DF′)を生成する。
【0505】
そして、ステップST311で、画像信号Vaを構成する複数の画素データのうち、画像信号Vbにおける注目位置に対応した画素データxpに、ステップST310で生成された差分データDF′を加算して補正し、画像信号Vbにおける注目位置の画素データypを生成する。
【0506】
次に、ステップST312で、ステップST302で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST308に戻り、次の注目位置についての処理に移る。一方、終了しているときは、ステップST302に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaの入力処理に移る。
【0507】
ここで、ROM302等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST302で入力された画像信号Vaに対してDCT処理を施してDCT係数とする。また、このとき、ステップST311で得られるデータypはDCT係数であるので、さらに逆DCT処理を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。
【0508】
このように、図20に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた画像信号Vbは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
【0509】
また、処理装置の図示は省略するが、図19の係数データ生成装置250Cにおける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0510】
図21のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST341で、処理を開始し、ステップST342で、教師信号を1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST343で、教師信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST344で、ステップST342で入力された教師信号から生徒信号を生成する。
【0511】
そして、ステップST345で、ステップST344で生成された生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0512】
次に、ステップST346で、ステップST345で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFを読み出し、RAMに一時的に格納する。
【0513】
そして、ステップST347で、ステップST344で生成された生徒信号SSの画素データの全領域において差分データを読み出す処理が終了したか否かを判定する。終了しているときは、ステップST348に進む。一方、終了していないときは、ステップST345に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0514】
ステップST348では、ステップST344で生成された生徒信号SS、上述せずも教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した生徒信号SSの画素データに対応して得られた画素位置モードの情報pi、さらには上述のステップST345で生成されたクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0515】
次に、ステップST349で、ステップST346で読み出された差分データDFに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データに対応した複数の差分データを予測タップのデータxi(i=1〜n)として取得する。
【0516】
そして、ステップST350で、教師信号STを構成する複数の画素データのうち、教師信号STにおける注目位置の画素データypから、生徒信号SSを構成する複数の画素データのうち、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した画素データxpを差し引いて減算データを生成する。
【0517】
次に、ステップST351で、ステップST342で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号の画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST342に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST352に進む。
【0518】
このステップST352では、ステップST348で生成されたクラスコードCLB、ステップST349で取得された予測タップのデータxiおよびステップST350で生成された教師信号STの注目位置の画素データに対応した減算データyを用いて、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式((8)式参照)を生成し、その後にステップST348に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0519】
上述したステップST343で、処理が終了したときは、ステップST353で、上述のステップST352で生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データを算出する。そして、ステップST354で、各クラスの係数データをメモリに保存し、その後にステップST355で、処理を終了する。
【0520】
このように、図21に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図19に示す係数データ生成装置250Cと同様の手法によって、各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0521】
ここで、ROM等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST344で生成された生徒信号SSに対してDCT処理を施してDCT係数とする。また、ステップST342で入力された教師信号STに対してDCT処理を施してDCT係数を得る。そして、ステップST350では、DCT係数の状態での減算をする。
【0522】
次に、この発明の第4の実施の形態について説明する。
図22は、第4の実施の形態としてのデジタル放送受信機100Dの構成を示している。この図22において、図1と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0523】
デジタル放送受信機100Dは、図1に示すデジタル放送受信機100Aの画像信号処理部110Aが画像信号処理部110Dに置き換えられたものであって、デジタル放送受信機100Aと同様の動作をする。
【0524】
画像信号処理部110Dの詳細を説明する。この画像信号処理部110Dにおいて、図1に示す画像信号処理部110Aと対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0525】
この画像信号処理部110Dは、切換スイッチ133の可動端子より出力される、画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路147を有している。
【0526】
タップ選択回路147は、蓄積テーブル131に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ133がb側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0527】
一方、タップ選択回路147は、蓄積テーブル131にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ133がa側に接続されて使用されるときは、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0528】
また、画像信号処理部110Dは、タップ選択回路147で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、クラス分類部139より出力されるクラスコードCLBに対応して係数メモリ138より読み出される係数データWiとから、(1)式の推定式によって、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)yを演算する推定予測演算回路148を有している。
【0529】
また、画像信号処理部110Dは、推定予測演算回路148より出力される、画像信号Vbにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpに、蓄積テーブル131より読み出される差分データDFを加算して、画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを生成する補正手段としての加算部149を有している。
画像信号処理部110Dのその他は、図1に示す画像信号処理部110Aと同様に構成される。
【0530】
この画像信号処理部110Dの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれb側に接続されている。
【0531】
タップ選択回路147では、バッファメモリ108に記憶されている画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0532】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路148に供給される。
【0533】
推定予測演算回路148では、タップ選択回路147で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画素データyが求められる。
【0534】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0535】
加算部149には、推定予測演算回路148で生成された、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画素データy(xp)が供給される。また、この加算部149には、蓄積テーブル131より読み出される、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが供給される。
【0536】
加算部149では、画素データxpに差分データDFが加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データypが生成される。この画素データypは、切換スイッチ136のb側を介して画像信号処理部110Dの出力信号として出力される。すなわち、この画素データypにより画像信号Vbが構成される。
【0537】
次に、蓄積テーブル131に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ133,136はそれぞれa側に接続されている。
【0538】
タップ選択回路147では、DCT回路132より得られる、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した、画像信号Vaの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数に基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0539】
クラス分類部139では、画像信号Va、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。このクラスコードCLBは、画素データ単位(DCT係数単位)でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLBは、読み出しアドレス情報として係数メモリ138に供給される。係数メモリ138からは、クラスコードCLBに対応した係数データWiが読み出されて、推定予測演算回路148に供給される。
【0540】
推定予測演算回路148では、タップ選択回路147で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、係数メモリ138より読み出される係数データWiとを用いて、上述の(1)式に示す推定式に基づいて、作成すべき画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数yが求められる。
【0541】
クラス分類部130では、画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル131に供給される。蓄積テーブル131からは、このクラスコードCLAに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0542】
加算部149には、推定予測演算回路148で生成された、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数y(xp)が供給される。また、この加算部149には、蓄積テーブル131より読み出される、画像信号Vbにおける注目位置に対応した差分データDFが供給される。
【0543】
加算部149では、DCT係数xpに差分データDFが加算されて補正され、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応したDCT係数ypが生成される。このDCT係数ypは、逆DCT回路135に供給される。この逆DCT回路135では、DCT係数ypに対して逆DCT処理が施されて画素データが得られる。このように逆DCT回路135より出力される画素データは、切換スイッチ136のa側を介して画像信号処理部110Dの出力信号として出力される。すなわち、この画素データにより画像信号Vbが構成される。
【0544】
このように、画像信号処理部110Dでは、画像信号Vaを変換して画像信号Vbを得る際に、画像信号Vaに基づいて予測タップのデータxiを選択し、この予測タップのデータxiと画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第2のクラスに対応した係数データWiとを用いて、推定式に基づいて、画像信号Vaにおける注目位置の画素データに対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)y(xp)を求め、このデータy(xp)を画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属する第1のクラスに対応した差分データ(補正データ)DFにより補正して画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得るものである。
【0545】
これは、図1に示す画像信号処理部110Aのように、画像信号Vaに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを補正して画像信号Vbに係るデータ(画素データあるいはDCT係数)ypを得ると共に、この補正されたデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて選択された予測タップのデータxiおよび係数データWiを用いて、推定式に基づいて画像信号Vbにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)yを得る動作と基本的に等価な動作であり、画像信号Vbとして符号化雑音を良好に軽減したものを得ることができる。
【0546】
次に、図22に示す画像信号処理部110Dの係数メモリ138に格納すべき係数データWiを生成する係数データ生成装置について説明する。図23は、係数データ生成装置250Dの構成を示している。この図23において、図9と対応する部分には同一符号を付して示している。
【0547】
係数データ生成装置250Dは、切換スイッチ259の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置のデータ(画素データあるいはDCT係数)ypから、クラス分類部260より出力されるクラスコードCLAに対応して蓄積テーブル256から読み出される差分データDFを差し引いて、教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)xpを得る減算部277を有している。
【0548】
また、係数データ生成装置250Dは、切換スイッチ255の可動端子より出力される、教師信号STにおける注目位置に対応したデータ(画素データあるいはDCT係数)に基づいて、教師信号STにおける注目位置に関連した複数のデータを、予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出して出力する、データ選択手段としてのタップ選択回路278を有している。
【0549】
このタップ選択回路278は、図22の画像信号処理部110Dのタップ選択回路147と同様に構成されている。タップ選択回路278は、蓄積テーブル256に画素データの差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がb側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを選択的に取り出す。
【0550】
一方、タップ選択回路278は、蓄積テーブル256にDCT係数の差分データが格納されており、切換スイッチ255,259がa側に接続されて使用されるときは、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を選択的に取り出す。例えば、複数のDCT係数として、教師信号STにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数が選択される。
【0551】
また、係数データ生成装置250Dは、減算部277より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応した減算データy(xp)、タップ選択回路278で選択的に取り出される予測タップのデータxiおよびクラス分類部264より出力されるクラスコードCLBを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式(上述の(8)式参照)を生成する正規方程式生成部279を有している。
【0552】
この場合、1個のデータyとそれに対応するn個の予測タップのデータxiとの組み合わせで1個の学習データが生成されるが、クラス毎に、多くの学習データが生成されていく。これにより、正規方程式生成部279では、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式が生成される。
【0553】
次に、図23に示す係数データ生成装置250Dの動作を説明する。
まず、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFが画素データの差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれb側に接続される。
【0554】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0555】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0556】
減算部277には、遅延回路257で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データypは切換スイッチ259のb側を介して減算部277に供給される。また、この減算部277には、蓄積テーブル256から読み出された差分データDFが供給される。そして、減算部277では、画素データypから差分データDFが差し引かれて、教師信号STにおける注目位置に対応した画素データxpが生成される。
【0557】
タップ選択回路278では、MPEG2復号化器253より出力される生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データが予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0558】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。
【0559】
正規方程式生成部279では、減算部277より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応した画素データy(xp)と、この各注目位置に対応した画素データyにそれぞれ対応してタップ選択回路278で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データ(画素データy)にそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0560】
次に、蓄積テーブル256に格納されている差分データDFがDCT係数の差分データである場合について説明する。この場合、切換スイッチ255,259はそれぞれa側に接続される。
【0561】
入力端子251には画像信号Vbに対応した教師信号STが供給され、そしてMPEG2符号化器252で、この教師信号STに対して符号化が施されて、MPEG2ストリームが生成される。このMPEG2ストリームは、MPEG2復号化器253に供給される。MPEG2復号化器253で、このMPEG2ストリームに対して復号化が施されて、画像信号Vaに対応した生徒信号SSが生成される。
【0562】
クラス分類部260では、生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAが生成される。このクラスコードCLAは、ブロック単位でのクラス分類の結果である。このクラスコードCLAは読み出しアドレス情報として蓄積テーブル256に供給される。蓄積テーブル256からは、このクラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置に対応した差分データDFが読み出される。
【0563】
遅延回路257で時間調整された教師信号STのうち、注目位置の画素データに対してDCT回路258でDCT処理が施され、得られたDCT係数ypは切換スイッチ259のa側を介して減算部277に供給される。また、上述したように蓄積テーブル256より読み出される差分データDFが減算部277に供給される。減算部277では、DCT係数ypから差分データDFが差し引かれてDCT係数xpが生成される。
【0564】
タップ選択回路278では、DCT回路254より得られる、教師信号STにおける注目位置の画素データに対応した、生徒信号SSの複数の画素データに対してDCT処理を施して得られたDCT係数に基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数が予測タップのデータxi(i=1〜n)として選択的に取り出される。
【0565】
クラス分類部264では、生徒信号SS、画素位置モードの情報pi、クラスコードCLAに基づいて、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBが生成される。
【0566】
正規方程式生成部279では、減算部277より出力される、教師信号STにおける各注目位置に対応したDCT係数y(xp)と、この各注目位置のDCT係数yにそれぞれ対応してタップ選択回路278で選択的に取り出される予測タップのデータxiと、各注目位置の画素データ(DCT係数y)にそれぞれ対応してクラス分類部264で生成されるクラスコードCLBとを用いて、クラス毎に、係数データWi(i=1〜n)を得るための正規方程式((8)式参照)が生成される。
【0567】
そして、係数データ決定部266でその正規方程式が解かれ、各クラスの係数データWiが求められ、その係数データWiは係数メモリ267に格納される。
【0568】
このように、図23に示す係数データ生成装置250Dにおいては、図22の画像信号処理部110Dの係数メモリ138に格納される各クラスの係数データWiを生成することができる。
【0569】
この係数データWiは、教師信号に係るデータ(画素データあるいはDCT係数)から差分データ(補正データ)を減算して得られた減算データと、生徒信号SSに基づいて選択された予測タップとしてのデータxiとを用いることで生成されたものである。そのため、図22に示す画像信号処理部110Dにおいて、画像信号Vaからこの係数データWiを用いた推定式で得られる画像信号Vbは、符号化雑音が良好に軽減されたものとなる。
なお、図22に示す画像信号処理部110Dの処理も、図10に示す画像信号処理装置300により、ソフトウェアで実現可能である。
【0570】
図24のフローチャートを参照して、画像信号Vaより画像信号Vbを得るため処理手順を説明する。
まず、ステップST401で、処理を開始し、ステップST402で、例えば入力端子314より装置内に1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaを入力する。このように入力端子314より入力される画像信号Vaを構成する画素データはRAM303に一時的に格納される。なお、この画像信号Vaが装置内のハードディスクドライブ305に予め記録されている場合には、このドライブ305からこの画像信号Vaを読み出し、この画像信号Vaを構成する画素データをRAM303に一時的に格納する。
【0571】
そして、ステップST403で、画像信号Vaの全フレームまたは全フィールドの処理が終わっているか否かを判定する。処理が終わっているときは、ステップST404で、処理を終了する。一方、処理が終わっていないときは、ステップST405に進む。
【0572】
ステップST405では、ステップST402で入力された画像信号Vaに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0573】
さらに、このステップST405では、ステップST402で入力された画像信号Va、この画像信号Vaの画素データと対となって入力された画素位置モードの情報piおよび上述のクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0574】
次に、ステップST406で、ステップST402で入力された画像信号Vaに基づいて、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを予測タップのデータxi(i=1〜n)として取得する。
【0575】
そして、ステップST407で、ステップST405で生成されたクラスコードCLBに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLBに対応した係数データWiを読み出し、この係数データWiと予測タップの画素データxiとを使用して、推定式((1)式参照)により、画像信号Vbにおける注目位置の画素データに対応した画素データy(xp)を生成する。
【0576】
次に、ステップST408で、ステップST405で生成されたクラスコードCLAに基づいて、ROM302等からそのクラスコードCLAに対応した差分データDFを読み出し、ステップST407で生成された画素データy(xp)に差分データDFを加算して補正し、画像信号Vbにおける注目位置の画素データypを生成する。
【0577】
次に、ステップST409で、ステップST402で入力された画像信号Vaの画素データの全領域において画像信号Vbの画素データを得る処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST405に戻り、次の注目位置についての処理に移る。一方、終了しているときは、ステップST402に戻り、次の1フレーム分または1フィールド分の画像信号Vaの入力処理に移る。
【0578】
ここで、ROM302等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST402で入力された画像信号Vaに対してDCT処理を施してDCT係数とする。そして、ステップST406では、画像信号Vbにおける注目位置の周辺に対応する複数のDCT係数を取得する。例えば、複数のDCT係数として、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを含むブロックデータに対応したDCT係数ブロックおよびそのDCT係数ブロックに隣接する4つのDCT係数ブロック内のDC係数を取得する。
【0579】
またこのとき、ステップST407で生成されるデータy(xp)はDCT係数となり、ステップST408で得られるデータypもDCT係数となるので、さらにこのデータypに対して逆DCT処理を行って、画像信号Vbにおける注目位置の画素データを生成する。
【0580】
このように、図24に示すフローチャートに沿って処理をすることで、入力された画像信号Vaの画素データを処理して、画像信号Vbの画素データを得ることができる。上述したように、このように処理して得られた画像信号Vbは出力端子315に出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれによる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドライブ305に供給されてハードディスクに記録されたりする。
また、処理装置の図示は省略するが、図23の係数データ生成装置250Dにおける処理も、ソフトウェアで実現可能である。
【0581】
図25のフローチャートを参照して、係数データを生成するための処理手順を説明する。
まず、ステップST441で、処理を開始し、ステップST442で、教師信号を1フレーム分または1フィールド分だけ入力する。そして、ステップST443で、教師信号の全フレームまたは全フィールドの処理が終了したか否かを判定する。終了していないときは、ステップST444で、ステップST442で入力された教師信号から生徒信号を生成する。
【0582】
次に、ステップST445で、ステップST444で生成された生徒信号SSに基づいて、ブロック単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLAを生成する。
【0583】
さらに、このステップST445では、ステップST444で生成された画像信号Va、この画像信号Vaの画素データと対となって得られる画素位置モードの情報piおよび上述のクラスコードCLAに基づいて、画素データ単位でのクラス分類を行って、教師信号STにおける注目位置の画素データが属するクラスを示すクラスコードCLBを生成する。
【0584】
次に、ステップST446で、教師信号STを構成する複数の画素データのうち、教師信号STにおける注目位置の画素データypから、ステップST445で生成されたクラスコードCLAに対応してROM等から読み出された差分データDFを差し引いて、減算データxpを生成する。
【0585】
次に、ステップST447で、ステップST444で生成された生徒信号SSに基づいて、教師信号STにおける注目位置の周辺に位置する複数の画素データを予測タップのデータxi(i=1〜n)として取得する。
【0586】
次に、ステップST448で、ステップST442で入力された1フレーム分または1フィールド分の教師信号の画素データの全領域において学習処理が終了したか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、ステップST442に戻って、次の1フレーム分または1フィールド分の教師信号の入力を行って、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、学習処理を終了していないときは、ステップST449に進む。
【0587】
このステップST449では、ステップST445で生成されたクラスコードCLB、ステップST447で取得された予測タップのデータxiおよびステップST446で生成された教師信号STの注目位置の画素データに対応した減算データy(xp)を用いて、クラス毎に、係数データWiを得るための正規方程式((8)式参照)を生成し、その後にステップST445に戻って、次の注目位置についての処理に移る。
【0588】
上述したステップST443で、処理が終了したときは、ステップST450で、上述のステップST449で生成された正規方程式を掃き出し法などで解いて、各クラスの係数データを算出する。そして、ステップST451で、各クラスの係数データをメモリに保存し、その後にステップST452で、処理を終了する。
【0589】
このように、図25に示すフローチャートに沿って処理をすることで、図23に示す係数データ生成装置250Dと同様の手法によって、各クラスの係数データWiを得ることができる。
【0590】
ここで、ROM等に格納されている差分データDFがDCT処理により得られるDCT係数の差分データであるときは、ステップST444で生成された生徒信号SSに対してDCT処理を施してDCT係数とする。また、ステップST442で入力された教師信号STに対してDCT処理を施してDCT係数を得る。そして、ステップST446では、DCT係数の状態での減算をする。
【0591】
なお、上述実施の形態においては、画像信号処理部110A〜110Dの蓄積テーブル131、係数データ生成装置250A〜250Dの蓄積テーブル256に、それぞれ差分データDFを格納しておいたものであるが、画像信号処理部110B,110Cの蓄積テーブル131、係数データ生成装置250B,250Cの蓄積テーブル256に関しては、差分データDFを格納しておく代わりに、画素データまたはDCT係数そのものを格納しておいてもよい。この場合、蓄積テーブル131,256に格納される画素データまたはDCT係数は、例えば図7に示す差分データ生成装置210において、データyからデータxを減算して得られる差分データdfの代わりに、データyそのものを用いることで得ることができる。
【0592】
また、上述実施の形態においては、DCTを伴うMPEG2ストリームを取り扱うものを示したが、この発明は、その他の符号化されたデジタル情報信号を取り扱うものにも同様に適用することができる。また、DCTの代わりに、ウォーブレット変換、離散サイン変換などのその他の直交変換を伴う符号化であってもよい。
【0593】
また、上述実施の形態においては、情報信号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合にも、この発明を同様に適用することができる。
【0594】
【発明の効果】
この発明によれば、入力情報信号を構成する情報データのうち出力情報信号における注目位置に対応した情報データを、この出力情報信号における注目位置が属する第1のクラスに対応した補正データを用いて補正すると共に、補正された情報データに基づいて選択された出力情報信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データとこの出力情報信号における注目位置が属する第2のクラスに対応した係数データとを用いて、推定式に基づいて、この出力情報信号における注目位置の情報データを生成するものであり、符号化されたデジタル情報信号を復号化して得られた情報信号の符号化雑音(符号化歪み)を良好に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】MPEG2復号化器の構成を示すブロック図である。
【図3】クラス分類部の構成を示すブロック図である。
【図4】タップ選択用ブロックを示す図である。
【図5】クラス分類部の構成を示すブロック図である。
【図6】加算部の動作を説明するための図である。
【図7】差分データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図8】減算部の動作を説明するための図である。
【図9】係数データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図10】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図12】差分データ生成処理を示すフローチャートである。
【図13】係数データ生成処理を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図15】係数データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図16】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図17】係数データ生成処理を示すフローチャートである。
【図18】第3の実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図19】係数データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図20】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図21】係数データ生成処理を示すフローチャートである。
【図22】第4の実施の形態としてのデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図23】係数データ生成装置の構成を示すブロック図である。
【図24】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図25】係数データ生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100A〜100D・・・デジタル放送受信機、101・・・システムコントローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105・・・受信アンテナ、106・・・チューナ部、107・・・MPEG2復号化器、108・・・バッファメモリ、110A〜110D・・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、130,139・・・クラス分類部、131・・・蓄積テーブル、132・・・DCT回路、133,136・・・切換スイッチ、134,146,149・・・加算部、135・・・逆DCT回路、137,141,142,144,147・・・タップ選択回路、138・・・係数メモリ、140,143,145,148・・・推定予測演算回路、210・・・差分データ生成装置、250A〜250D・・・係数データ生成装置、300・・・画像信号処理装置

Claims (30)

  1. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の画素データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施して情報データを出力する補正手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記補正手段で補正された情報データから、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、
    上記データ選択手段で選択された複数の情報データと上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを生成する情報データ生成手段と
    を備えることを特徴とする情報信号処理装置。
  2. 符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の画素データからなる第1の画像信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
    上記第1の画像信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の画像信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の画像信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の画像信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、
    上記第2の画像信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の画素データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施して画像データを出力する補正手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素 が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記補正手段で補正された画素データから、上記第2の画像信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の画素データを選択するデータ選択手段と、
    上記データ選択手段で選択された複数の画素データと上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データを生成する画素データ生成手段とを備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  3. 上記第2のクラス分類手段は、さらに上記第 1 のクラスに基づいてクラス分類を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像信号処理装置。
  4. 上記第2のクラスに係るクラス分類は、上記第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  5. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の画素データに対して、上記第1のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施して情報データを出力するのステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第4のステップと、
    上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する上記第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、
    上記第のステップで補正された情報データから、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第のステップと、
    上記第6のステップで選択された複数の情報データと上記第5のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを生成する第のステップとを有することを特徴とする情報信号処理方法。
  6. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換するために、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報 信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号と、当該教師信号を符号化し再び復号して得た生徒信号との差分を上記第1のクラス毎に平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の画素データに対して、上記第1のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施して情報データを出力するのステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第4のステップと、
    上記教師信号と当該教師信号を符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号とから、上記第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する上記第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、
    上記第のステップで補正された情報データから、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第のステップと、
    上記第6のステップで選択された複数の情報データと上記第5のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを生成する第のステップとを有する情報信号処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置であって、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行う直交変換手段と、
    上記直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の情報信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記補正手段で補正された周波数係数から、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、
    上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数と上記係数データ発生手段で発 生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データに対応した周波数係数を生成する周波数係数生成手段と、
    上記周波数係数生成手段で生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを得る逆直交変換手段と
    を備えることを特徴とする情報信号処理装置。
  8. 符号化されたデジタル画像信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の画素データからなる第1の画像信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の画素データからなる第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
    上記第1の画像信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の画像信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の画像信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の画像信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のクラス分類手段と、
    上記第2の画像信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のクラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の画素データに対して直交変換を行う直交変換手段と、
    上記直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラスに対応した、上記第2の画像信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する係数データ発生手段と、
    上記補正手段で補正された周波数係数から、上記第2の画像信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、
    上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数と上記係数データ発生手段で発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データに対応した周波数係数を生成する周波数係数生成手段と、
    上記周波数係数生成手段で生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の画像信号における注目画素位置の画素データを得る逆直交変換手段と
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  9. 上記第2のクラス分類手段は、さらに上記第 1 のクラスに基づいてクラス分類を行うことを特徴とする請求項8に記載の画像信号処理装置。
  10. 上記第2のクラスに係るクラス分類は、上記第1のクラスに係るクラス分類をさらに細かく分類したものである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  11. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減 された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理方法であって、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行う第のステップと、
    上記第のステップで得られた周波数係数に対して、上記第のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、
    上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第5のステップで分類された第2のクラスに対応した、上記第2の情報信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、
    上記第のステップで補正された周波数係数から、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、
    上記第7のステップで選択された複数の周波数係数と上記第6のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データに対応した周波数係数を生成する第のステップと、
    上記第のステップで生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを得る第のステップと
    を備えることを特徴とする情報信号処理方法。
  12. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換するために、
    上記第1の情報信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記第2の情報信号における処理対象画素である注目画素の位置に対応する上記第 1 の情報信号の画素が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の画素データを上記第 1 の情報信号から選択し、選択された当該画素データに基づいて当該注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスと分類する第1のステップと、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号を直交変換して得た第 1 の周波数係数と、当該教師信号を上記符号化し再び復号して得た生徒信号を直交変換して得た第2の周波数係数とから第1のクラス毎に上記第 1 の周波数係数と上記第2の周波数係数との差分を平均化して求められたデータであって、上記第1のステップで分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行う第のステップと、
    上記第のステップで得られた周波数係数に対して、上記第のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける画素位置に基づいて上記注目画素の特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、
    上記教師画像を直交変換して得た周波数係数と、当該教師画像を上記符号化し再び復号し上記補正データによって補正処理を施した生徒信号を直交変換して得た周波数係数とから第2のクラス毎に求められたデータであって、上記注目画素が属する、上記第5のステップで分類された第2のクラスに対応した、上記第2の情報信号のデータを算出する推定式で用いられる係数データを発生する第のステップと、
    上記第のステップで補正された周波数係数から、上記第2の情報信号における注目画素位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、
    上記第7のステップで選択された複数の周波数係数と上記第6のステップで発生された係数データとを、上記推定式に基づいて積和演算することにより上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データに対応した周波数係数を生成する第のステップと、
    上記第のステップで生成された周波数係数に対して逆直交変換を施して、上記第2の情報信号における注目画素位置の情報データを得る第のステップとを備える情報信号処理方法をコンピュータで実行するためのプログラム。
  13. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、
    少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して、上記注目ブロック内の情報データとの減算処理を施す減算手段と、
    上記減算手段の出力データを上記クラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする補正データ生成装置。
  14. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロック基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して、上記注目ブロック内の情報データとの減算処理を施す第3のステップと、
    上記第3のステップで得られたデータを上記クラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップと
    を備えることを特徴とする補正データ生成方法。
  15. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロック基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して、上記注目ブロック内の情報データとの減算処理を施す第3のステップと、
    上記第3のステップで得られたデータを上記クラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップと
    を備える補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、
    少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、
    上記処理対象ブロックの情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第1の直交変換手段と、
    上記注目ブロックの情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第2の直交変換手段と、
    上記第1の直交変換手段で得られた第1の周波数係数に対して、上記第2の直交変換手段で得られた第2の周波数係数を用いた減算処理を施す減算手段と、
    上記減算手段の出力データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする補正データ生成装置。
  17. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで出力された生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記処理対象ブロックの情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第3のステップと、
    上記注目ブロックの情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第4のステップと、
    上記第3のステップで得られた第1の周波数係数に対して、上記第4のステップで得られた第2の周波数係数を用いた減算処理を施す第5のステップと、
    上記第5のステップで得られたデータを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第6のステップと
    を備えることを特徴とする補正データ生成方法。
  18. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで出力された生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記処理対象ブロックの情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第3のステップと、
    上記注目ブロックの情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第4のステップと、
    上記第3のステップで得られた第1の周波数係数に対して、上記第4のステップで得られた第2の周波数係数を用いた減算処理を施す第5のステップと、
    上記第5のステップで得られたデータを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第6のステップと
    を備える補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  19. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、
    少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、
    上記教師信号における注目位置の情報データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする補正データ生成装置。
  20. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    上記教師信号における注目位置の情報データを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第3のステップと
    を備えることを特徴とする補正データ生成方法。
  21. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データを、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    上記教師信号における注目位置の情報データを、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第3のステップと
    を備える補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  22. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る復号化手段と、
    少なくとも上記復号化手段より出力される生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスするクラス検出手段と、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って周波数係数を得る直交変換手段と、
    上記直交変換手段で得られた周波数係数を、上記クラス検出手段で検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める演算手段と
    を備えることを特徴とする補正データ生成装置。
  23. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って周波数係数を得る第3のステップと、
    上記第3のステップで得られた周波数係数を、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップと
    を備えることを特徴とする補正データ生成方法。
  24. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の情報信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される、符号化雑音を補正するための補正データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応した生徒信号を得る第1のステップと、
    少なくとも上記第1のステップで得られた生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象ブロックである注目位置に対応する上記生徒信号におけるブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の情報データを上記生徒信号から選択し、選択された当該データに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を上記注目ブロックのクラスする第2のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って周波数係数を得る第3のステップと、
    上記第3のステップで得られた周波数係数を、上記第2のステップで検出されたクラス毎に平均化して、当該クラス毎の補正データを求める第4のステップと
    を備える補正データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  25. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る復号化手段と、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロッ クの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第1のクラス分類手段と、
    上記クラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の情報データに対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、
    上記補正手段で補正された情報データから、上記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラス毎に、上記データ選択手段で選択された複数の情報データおよび上記教師信号における注目位置の情報データを用いた最小二乗法による学習により、上記係数データを生成する係数データ生成手段と
    を備えることを特徴とする係数データ生成装置。
  26. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、
    分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第2のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第3のステップと、
    上記第3のステップで補正された情報データから、上記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第4のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第5のステップで分類された第2のクラス毎に、上記第4のステップで選択された複数の情報データおよび上記教師信号における注目位置の情報データを用いた最小二乗法による学習により、上記係数データを生成する第のステップと
    を備えることを特徴とする係数データ生成方法。
  27. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、
    分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第2のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第3のステップと、
    上記第3のステップで補正された情報データから、上記教師信号における注目位置の周辺に位置する複数の情報データを選択する第4のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスと分類する第5のステップと、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第5のステップで分類された第2のクラス毎に、上記第4のステップで選択された複数の情報データおよび上記教師信号における注目位置の情報データを用いた最小二乗法による学習により、上記係数データを生成する第のステップと
    を備える係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  28. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する装置であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る復号化手段と、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第1のクラス分類手段と、
    上記クラス分類手段で分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する補正データ発生手段と、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第1の直交変換手段と、
    上記第1の直交変換手段で得られた周波数係数に対して、上記補正データ発生手段で発生された補正データを用いた補正処理を施す補正手段と、
    上記補正手段で補正された周波数係数に基づいて、上記教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する周波数係数選択手段と、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第2の直交変換手段と、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第2のクラス分類手段と、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第2のクラス分類手段によって分類された第2のクラス、上記周波数係数選択手段で選択された複数の周波数係数および上記第2の直交変換手段で得られた第2の周波数係数を用いて、クラス毎に、上記係数データを生成する係数データ生成手段と
    を備えることを特徴とする係数データ生成装置。
  29. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成する方法であって、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、
    分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第のステップと、
    上記第3のステップで得られた周波数係数に対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、
    上記第のステップで補正された周波数係数に基づいて、上記教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第8のステップと、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第8のステップで分類された第2のクラス、上記第のステップで選択された複数の周波数係数および上記第のステップで得られた第2の周波数係数を用いて、クラス毎に、上記係数データを生成する第のステップと
    を備えることを特徴とする係数データ生成方法。
  30. 符号化されたデジタル情報信号を復号化することによって生成される、符号化雑音を含む複数の情報データからなる第1の情報信号を、当該第1の画像信号の符号化雑音が軽減された複数の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数データを生成するために、
    上記第2の情報信号に対応する教師信号が符号化されて得られたデジタル情報信号を復号化して上記第1の情報信号に対応する生徒信号を得る第1のステップと、
    上記生徒信号に施された上記符号化の符号化単位であるブロックに基づいて、上記教師信号における処理対象情報である注目位置の情報データに対応する上記生徒信号における情報が属する上記ブロックを注目ブロックとし、少なくとも当該注目ブロック内の複数の情報データを上記生徒信号から選択し、当該選択されたデータに基づいて上記注目ブロックの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第1のクラスに分類する第2のステップと、
    分類された第1のクラスに対応した、符号化雑音を補正するための補正データを発生する第のステップと、
    上記注目ブロック内の情報データに対して直交変換を行って第1の周波数係数を得る第のステップと、
    上記第3のステップで得られた周波数係数に対して、上記第2のステップで発生された補正データを用いた補正処理を施す第のステップと、
    上記第のステップで補正された周波数係数に基づいて、上記教師信号における注目位置の周辺に対応する複数の周波数係数を選択する第のステップと、
    上記教師信号における注目位置の情報データに対して直交変換を行って第2の周波数係数を得る第のステップと、
    少なくとも上記ブロックにおける当該注目位置に基づいて上記注目位置の情報データの特徴を表すクラスコードを生成し、当該クラスコードの値を第2のクラスとする第8のステップと、
    上記注目位置の情報データが属する、上記第8のステップで分類された第2のクラス、上記第のステップで選択された複数の周波数係数および上記第のステップで得られた第2の周波数係数を用いて、クラス毎に、上記係数データを生成する第のステップと
    を備える係数データ生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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