JP4569844B2 - 信号処理システム、信号処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

信号処理システム、信号処理装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、信号処理システムおよび方法、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、信号処理の内容を変更する情報がバージョンアップされた場合、そのバージョンアップされた情報を秘匿性を確保しつつ提供することができるようにした信号処理システムおよび方法、信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置に対して基板を装着し、その信号処理の内容を変更するための情報を、基板から有線で信号処理装置に供給するようにすることが知られている。この場合、例えば、信号処理装置のバスに基板が接続されることで、情報が基板から信号処理装置にバスを介して供給される。
そのような情報はバージョンアップされることがあるが、その場合、基板は、バスの制約により、バージョンアップされた情報を信号処理装置に提供することができなくなることがあるという第1の課題があった。
また、基板から信号処理装置に対して情報が提供されるとき、情報が漏洩する恐れがあるという第2の課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、信号処理の内容を変更する情報がバージョンアップされた場合、そのバージョンアップされた情報を秘匿性を確保しつつ提供することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の信号処理システムは、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する第1の信号処理装置と、前記第1の信号処理装置に信号を供給する第2の信号処理装置とからなる信号処理システムにおいて、前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に有線で供給する有線供給手段と、前記第1の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に無線で供給する無線供給手段とを備え、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置に対して装着される基板として形成されるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルであるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータであり、前記第1の信号処理装置には、前記第2の信号処理装置により前記第1および前記第2の情報を表す信号が供給された場合、前記DCT処理により、前記第2の情報をDCT係数に変換し、前記量子化処理により、前記第1の情報を利用して、前記第2の情報に対応する前記DCT係数を量子化させることができる。
前記第2の信号処理装置の前記有線供給手段には、前記第1の信号処理装置と物理的および電気的に接続する第1のコネクタを設けることができる。
前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置に対して装着される基板として形成され、前記基板はパッケージに収納され、前記第1のコネクタは、前記パッケージに配設されるようにすることができる。
前記第1の信号処理装置には、前記第1のコネクタと接続される第2のコネクタを設け、前記第2のコネクタとして、複数種類の前記第1のコネクタのそれぞれに対応する複数種類のコネクタが設けられているようにすることができる。
前記第2のコネクタは、前記第1の信号処理装置に対して着脱可能であり、所定の規格で規定される種類のコネクタを含むようにすることができる。
前記第1の信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、前記第2の信号処理装置の前記無線供給手段には、前記テレビジョン受像機に対して、画像または音声信号を無線でさらに供給させることができる。
本発明の第1の側面の信号処理方法は、第1および第2の信号処理装置からなる信号処理システムの信号処理方法において、前記第1の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力し、前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に有線で供給し、
前記第1の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に無線で供給し、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第2の側面の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置において、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信手段と、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信手段とを備え、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルであるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータであり、前記信号処理装置には、前記有線受信手段により前記第1の情報を表す信号を受信させるとともに、前記無線受信手段により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記DCT処理により、前記第2の情報をDCT係数に変換させ、前記量子化処理により、前記第1の情報を利用して、前記第2の情報に対応する前記DCT係数を量子化させることができる。
前記有線受信手段には、前記他の信号処理装置が有する第1のコネクタと、物理的および電気的に接続する第2のコネクタを設け、前記第2のコネクタが前記他の信号処理装置の前記第1のコネクタに接続されている場合、前記他の信号処理装置により送信される前記第1の情報を、前記第1および前記第2のコネクタを介して受信するようにすることができる。
前記第2のコネクタとして、複数種類の前記第1のコネクタのそれぞれに対応する複数種類のコネクタが設けられているようにすることができる。
前記第2のコネクタは、前記信号処理装置に対して着脱可能であり、所定の規格で規定される種類のコネクタを含むようにすることができる。
前記信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、前記無線受信手段には、前記他の信号処理装置により無線で送信された画像または音声信号を無線でさらに受信させることができる。
本発明の第2の側面の信号処理方法は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置の信号処理方法において、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信ステップと、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信ステップとを含み、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第2の側面の記録媒体のプログラムは、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップとを含み、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第2の側面のプログラムは、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップとをコンピュータに実行させ、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第3の側面の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給手段と、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給手段とを備え、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
前記信号処理装置は、前記他の信号処理装置に対して装着させる基板として形成されるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルであるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報であるようにすることができる。
前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータであるようにすることができる。
前記有線供給手段には、前記他の信号処理装置と物理的および電気的に接続するコネクタを設けることができる。
前記信号処理装置は、前記他の信号処理装置に対して装着させる基板として形成され、前記基板はパッケージに収納され、前記コネクタは、前記パッケージに配設されるようにすることができる。
前記他の信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、前記無線供給手段には、前記テレビジョン受像機に対して、画像または音声信号を無線でさらに供給させることができる。
本発明の第3の側面の信号処理方法は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップとを含み、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第3の側面の記録媒体のプログラムは、信号処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップとを含み、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第3の側面のプログラムは、信号処理装置制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップとを実行させ、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルであることを特徴とする。
本発明の第4の側面の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置において、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信手段と、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信手段とを備え、前記第1の情報は、符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であり、前記信号処理装置は、前記有線受信手段により前記第1の情報を表す信号を受信するとともに、前記無線受信手段により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記信号処理として、前記第2の情報を利用して、前記第1の情報を復号する復号処理を行うことを特徴とする。
本発明の第4の側面のプログラムは、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップとを実行させ、前記第1の情報は、符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であり、前記信号処理装置は、前記有線受信制御ステップの処理により前記第1の情報を表す信号を受信するとともに、前記無線受信制御ステップの処理により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記信号処理として、前記第2の情報を利用して、前記第1の情報を復号する復号処理を行うことを特徴とする。
本発明の第5の側面の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給手段と、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給手段とを備え、前記信号処理は、符号化情報を復号する復号処理であり、前記第1の情報は、前記符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であることを特徴とする。
本発明の第5の側面のプログラムは、信号処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップとを実行させ、前記信号処理は、符号化情報を復号する復号処理であり、前記第1の情報は、前記符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であることを特徴とする。
本発明の第1の側面においては、第1の信号処理装置により、入力した信号に、所定の信号処理が施されて出力される。前記第2の信号処理装置により、前記第1の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号が、前記第1の信号処理装置に有線で供給されるとともに、前記第1の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号が、前記第1の信号処理装置に無線で供給される。なお、前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである。
本発明の第2の側面においては、他の信号処理装置により有線で送信された、信号処理で利用する第1の情報を表す信号が有線で受信されるとともに、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号が無線で受信される。そして、受信された前記第1及び第2の情報を利用して、前記信号処理が行われる。前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである。
本発明の第3の側面においては、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号が、有線で供給されるとともに、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号が、無線で供給される。前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである。
本発明の第4の側面においては、他の信号処理装置により有線で送信された、信号処理で利用する第1の情報を表す信号が有線で受信されるとともに、前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号が無線で受信される。前記第1の情報は、符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であり、前記信号処理装置において、前記第1及び第2の情報を表す信号が受信された場合、前記信号処理として、前記第2の情報を利用して、前記第1の情報を復号する復号処理が行われる。
本発明の第5の側面においては、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号が、有線で供給されるとともに、前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号が、無線で供給される。そして、受信された前記第1及び第2の情報を利用して、前記信号処理が行われる。前記信号処理は、符号化情報を復号する復号処理であり、前記第1の情報は、前記符号化情報であり、前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報である。
本発明の第1乃至第5の側面によれば、例えば、信号処理の内容を変更することができる。特に、その変更を容易に行い、秘匿性を確保することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用される信号処理システムの構成例を表している。
図1に示されるように、信号処理システム1は、信号処理装置11と、それに装着される基板として構成されるアルゴリズムベイ(商標)12から構成される。
信号処理装置11には、入力信号41に、所定の信号処理を施して、出力信号42として出力する信号処理部21、アルゴリズムベイ12より送信された、信号処理部21の信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線43を介して受信する有線インタフェース22、および、アルゴリズムベイ12より送信された、信号処理部21の信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線44を介して受信する無線インタフェース23が設けられている。
アルゴリズムベイ12には、上述した第1の情報を提供する第1の情報提供部33、上述した第2の情報を提供する第2の情報提供部34、信号処理装置11の有線インタフェース22に対して、第1の情報提供部33より提供された第1の情報を表す信号を、有線43を介して送信する有線インタフェース31、および、信号処理装置11の無線インタフェース23に対して、第2の情報提供部34より提供された第2の情報を表す信号を、無線44を介して送信する無線インタフェース32が設けられている。
なお、図1の例では、アルゴリズムベイ12が、信号処理装置11に対して装着される基板として形成されているが、このアルゴリズムベイ12を、基板の代わりに、信号処理装置11に対して、第1の情報を有線で供給するとともに、第2の情報を無線で供給することが可能な任意の他の装置として形成してもよい。
また、第1の情報提供部33により提供される第1の情報は、それに内蔵するメモリ(図示せず)に予め記憶されている情報としてもよいし、外部(例えば、他の装置(図示せず))から供給される情報としてもよい。
同様に、第2の情報提供部34により提供される第2の情報は、それに内蔵するメモリ(図示せず)に予め記憶されている情報としてもよいし、外部(例えば、他の装置(図示せず))から供給される情報としてもよい。
次に、信号処理システム1の動作の概略を説明する。
信号処理装置11の信号処理部21は、例えば、所定の条件(具体的な条件については、後述する)が満たされた場合、アルゴリズムベイ12の第1の情報提供部33より提供される第1の情報を、有線インタフェース31、有線43、および、有線インタフェース22を介して取得するとともに、第2の情報提供部34より提供される第2の情報を、無線インタフェース32、無線(空間)44、無線インタフェース23を介して取得する。
なお、第1および第2の情報の内容や種類は、特に限定されないが、この例においては、例えば、第1の情報は、信号処理部21の信号処理の内容を変更するための基本情報とされ、第2の情報は、第1の情報に基づく信号処理部21の信号処理の機能を向上する情報、または、第1の情報に基づく信号処理部21の信号処理の機能を追加する情報とされる。
第1および第2の情報の具体例については、後述する。
以上、本発明が適用される信号処理システム1の概略について説明したが、信号処理システム1は、様々な実施形態が実現可能である。
そのような様々な実施形態の構成例が、図2、図6、図8、および、図10にそれぞれ示されている。
そこで、以下、図2に示される信号処理システム1を、第1実施形態として、図6に示される信号処理システム1を、第2実施形態として、図8に示される信号処理システム1を、第3実施形態として、図10に示される信号処理システム1を、第4実施形態として、それぞれ個別に説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態が適用される信号処理システム1の構成例を表している。
第1実施形態においては、信号処理部21は、入力信号41に対して、クラス分類適応処理を施して、出力信号42として出力する。
即ち、図2に示されるように、信号処理部21には、クラス分類適応処理、および、信号処理部21の全体の処理を制御する制御部61、入力信号41の特徴を検出し、その特徴に対応するクラスを決定する特徴検出部62、制御部61の制御に基づき、入力信号41と、制御部61より供給される所定のタップ係数とを用いて適応処理を行うことで、出力信号42を生成し、外部に出力する適応処理部63、および、上述した適応処理が行われる場合に、通常利用するタップ係数(図2の例では、解像度創造用係数)を予め記憶しているデフォルト解像度創造用係数記憶部64が設けられている。
なお、上述したクラス分類適応処理は、本出願人により先に提案された以下のような処理である。
即ち、クラス分類適応処理は、クラス分類処理と適応処理とからなり、クラス分類処理によって、信号(データ)が、その性質に基づいてクラス分けされ、各クラスごとに適応処理が施される。
なお、ここでは、クラス分類適応処理の一例として、例えば、画像信号に対する空間解像度を向上するための処理を説明する。具体的には、標準解像度の画像信号(以下、適宜、SD(Standard Definition)画像信号と称する)を、高解像度の画像信号(以下、適宜、HD(High Definition)画像信号と称する)に変換する空間解像度を向上するための適応処理について説明する。
この場合、適応処理では、SD画像を構成する画素(以下、適宜、SD画素という)と、所定のタップ係数との線形結合により、そのSD画像の空間解像度を向上させたHD画像の画素の予測値を求めることで、そのSD画像の解像度を向上させた画像が得られる。
具体的には、例えば、いま、あるHD画像を教師データとするとともに、そのHD画像の解像度を劣化させたSD画像を生徒データとして、HD画像を構成する画素(以下、適宜、HD画素という)の画素値yの予測値E[y]を、幾つかのSD画素(SD画像を構成する画素)の画素値x1 ,x2 ,・・の集合と、所定のタップ係数w1 ,w2 ,・・の線形結合により規定される線形1次結合モデルにより求めることを考える。この場合、予測値E[y]は、式(1)で表される。
E[y]=w1 x1 +w2 x2 +・・・ (1)
式(1)を一般化するために、タップ係数wj の集合でなる行列W、生徒データxijの集合でなる行列X、および予測値E[yi]の集合でなる行列Y’を、式(2)で示されるように定義する。
Figure 0004569844
式(2)に示されるように定義すると、式(3)に示されるような観測方程式が成立する。
XW=Y’ ・・・(3)
式(3)において、行列Xの成分xijは、i件目の生徒データの集合(i件目の教師データyi の予測に用いる生徒データの集合)の中のj番目の生徒データを意味し、行列Wの成分wj は、生徒データの集合の中のj番目の生徒データとの積が演算されるタップ係数を表す。また、yi は、i件目の教師データを表し、従って、E[yi ]は、i件目の教師データの予測値を表す。なお、式(1)の左辺におけるyは、行列Yの成分yi のサフィックスiを省略したものであり、また、式(1)の右辺におけるx1 ,x2 ,・・も、行列Xの成分xijのサフィックスiを省略したものである。
そして、この観測方程式に最小自乗法を適用して、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求めることを考える。この場合、教師データとなるHD画素の真の画素値yの集合でなる行列Y、およびHD画素の画素値yに対する予測値E[y]の残差eの集合でなる行列Eを、定義すると、式(4)に示されるようになる。
Figure 0004569844
この式(4)から、式(5)に示されるような残差方程式が成立する。
XW=Y+E ・・・(5)
この場合、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求めるためのタップ係数wj は、式(6)で示される自乗誤差を最小にすることで求めることができる。
Figure 0004569844
従って、上述した自乗誤差をタップ係数wj で微分したものが0になる場合、即ち、式(7)を満たすタップ係数wj が、HD画素の画素値yに近い予測値E[y]を求めるため最適値ということになる。
Figure 0004569844
そこで、まず、上述した式(5)を、タップ係数wj で微分することにより、式(8)が成立する。
Figure 0004569844
上述した式(7)と式(8)より、式(9)が得られる。
Figure 0004569844
さらに、上述した式(5)の残差方程式における生徒データxij、タップ係数wj 、教師データyi 、および残差ei の関係を考慮すると、式(9)から、式(10)に示されるような正規方程式を得ることができる。
Figure 0004569844
なお、式(10)に示される正規方程式は、行列(共分散行列)Aおよびベクトルvを、式(11)に示されるように定義する。
Figure 0004569844
さらに、ベクトルWを、上述した式(2)で示されるように定義すると、式(10)を、式(12)で示されるように表すことができる。
AW=v ・・・(12)
上述した式(10)における各正規方程式は、生徒データxijおよび教師データyi のセットを、ある程度の数だけ用意することで、求めるべきタップ係数wj の数Jと同じ数だけたてることができ、従って、上述した式(12)を、ベクトルWについて解くことで(ただし、式(12)を解くには、式(12)における行列Aが正則である必要がある)、最適なタップ係数wj を求めることができる。なお、式(12)を解くにあたっては、例えば、掃き出し法(Gauss-Jordanの消去法)などを用いることが可能である。
以上のように、生徒データと教師データを用いて、生徒データとタップ係数から、教師データを予測するのに最適なタップ係数wj を求める学習をしておき、さらに、そのタップ係数wj を用い、上述した式(1)により、教師データyに近い予測値E[y]を求めるのが適応処理である。
なお、適応処理は、SD画像には含まれていないが、HD画像に含まれる成分が再現される点で、例えば、単なる補間処理とは異なる。即ち、適応処理では、上述した式(1)だけを見る限りは、いわゆる補間フィルタを用いての補間処理と同一に見えるが、その補間フィルタのタップ係数に相当するタップ係数wが、教師データと生徒データを用いての学習により求められるため、HD画像に含まれる成分を再現することができる。このことから、上述したような適応処理は、いわば画像の創造(解像度創造)作用がある処理と称することができる。
従って、以下、上述したような適応処理を、他の適応処理と区別するために、解像度創造適応処理と称する。また、解像度創造適応処理を行う場合に利用するタップ係数(上述したようなタップ係数)を、解像度創造用係数と称する。
さらに、上述した例では、適応処理について、空間解像度を向上させる場合を例にして説明したが、適応処理によれば、教師データおよび生徒データを変えて学習を行うことにより得られる種々のタップ係数を用いることで、例えば、S/N(Signal to Noise Ratio) の向上や、ぼけの改善、その他の各種の処理を行うことが可能である。
即ち、例えば、S/Nの向上やぼけの改善を、適応処理によって行うには、S/Nの高い画像データを教師データとするとともに、その教師データのS/Nを低下させた画像(あるいは、ぼかした画像)を生徒データとして、タップ係数を求めればよい。
このような適応処理を、以下、他の適応処理と区別するために、ノイズ除去適応処理と称する。また、ノイズ除去適応処理で利用するタップ係数を、以下、ノイズ除去用係数と称する。
なお、解像度創造適応処理および解像度創造用係数、並びに、ノイズ除去適応処理およびノイズ除去用係数の詳細については、本出願人により先に出願された特願2001−110695号に開示されている。
また、例えば、上述したSD信号(例えば、525i信号)を倍率の異なる表示画像を得るためのSD信号に変換する処理を、適応処理によって行うことができる。
このような適応処理を、以下、他の適応処理と区別するために、リサイズ適応処理と称する。また、リサイズ適応処理で利用するタップ係数を、以下、リサイズ用係数と称する。
なお、リサイズ適応処理およびリサイズ用係数の詳細については、本出願人により先に出願された特願2000−395873号に開示されている。
以上、クラス分類適応処理の概略について説明したが、そのようなクラス分類適応処理を行うのが、図2における信号処理部21である。
具体的には、特徴検出部62が、上述したクラス分類処理を行い、適応処理部63が、上述した適応処理を行う。
即ち、特徴検出部62は、入力信号41からクラス分類を行うために必要な情報(例えば、入力信号41が画像信号である場合、クラスタップ)を抽出し、抽出した情報に基づいて、入力信号41のパターン(特徴)を検出し、検出したパターンに基づいて、入力信号41のクラスを決定し、決定したクラスに対応するクラスコードを適応処理部63に供給する。
適応処理部63は、出力信号42を予測生成するために必要な情報(例えば、入力信号41が画像信号である場合、予測タップ)を抽出し、抽出したその情報と、制御部61より供給されるタップ係数とを用いて予測演算を行うことで、出力信号42を生成し、外部に出力する。
図2の例では、信号処理部21は、通常、デフォルト解像度創造用係数記憶部64に記憶されている解像度創造用係数(以下、他のタップ係数と区別するために、デフォルト解像度創造用係数と称する)を利用して、解像度創造適応処理を行うようになされているが、上述したように、クラス分類適応処理は、これに限定されるものではない。即ち、信号処理部21は、クラス分類適応処理の機能を向上するために、他のタップ係数を利用して、クラス分類適応処理を行ってもよい。
このクラス分類適応処理の機能を向上するためのタップ係数を、信号処理装置11(信号処理部21)に提供するものが、図2に示されるアルゴリズムベイ12である。
図2のアルゴリズムベイ12において、第1の情報提供部33には、デフォルト解像度創造用係数とは異なる解像度創造用係数を記憶する解像度創造用係数記憶部72、ノイズ除去用係数を記憶するノイズ除去用係数記憶部73、リサイズ用係数を記憶するリサイズ用係数記憶部74、並びに、解像度創造用係数記憶部72に記憶されている解像度創造用係数、ノイズ除去用係数記憶部73に記憶されているノイズ除去用係数、および、リサイズ用係数記憶部74に記憶されているリサイズ用係数の中から、信号処理装置11(制御部61)により指定された係数を読出し、有線インタフェース31に供給するセレクタ部71が設けられている。
即ち、図2の例では、制御部61は、指示信号65に対応する適応処理で利用するタップ係数(解像度創造用係数、ノイズ除去用係数、または、リサイズ用係数)の提供を、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介してセレクタ部71に要求する。セレクタ部71は、要求されたタップ係数を、解像度創造用係数記憶部72、ノイズ除去用係数記憶部73、および、リサイズ用係数記憶部74のうちのいずれかから読出し、それを第1の情報として、有線インタフェース31、有線43、および、有線インタフェース22を介して信号処理部21(制御部61)に供給する。
適応処理部63の適応処理の機能をさらに向上させるために、第2の情報提供部34は、第1の情報として提供されるタップ係数とは異なるもの(例えば、バージョンアップされたタップ係数等)を、無線インタフェース32、無線44、および、無線インタフェース23を介して信号処理部21(制御部61)に供給する。
例えば、いま、第1の情報として提供される解像度創造用係数(解像度創造用係数記憶部72に記憶されるタップ係数)が、以下のようなタップ係数とされる。
即ち、例えば、クラスタップとして、図3に示されるように、フレーム内の所定の5つのタップ91を利用し、予測タップとして、図4に示されるように、フレーム内の5つのタップ91に、時間方向に2つのタップ(タップ91のフレームより時間的に前または後のフレームのタップ92−1、および、タップ92−2)を加えた7つのタップを利用し、かつ、クラス数32のクラスを利用するクラス分類適応処理において利用されるタップ係数とされる。
この場合、第2の情報として提供される解像度創造用係数(解像度創造用付加係数記憶部76に記憶されるタップ係数)は、例えば、以下のようなタップ係数とすることができる。
即ち、例えば、クラスタップおよび予測タップとして、7つのタップ(図4)を利用し、かつ、クラス数128のクラスを利用するクラス分類適応処理において利用されるタップ係数とすることができる。
または、第2の情報として提供される解像度創造用係数(解像度創造用付加係数記憶部76に記憶されるタップ係数)は、例えば、以下のようなタップ係数とすることができる。
即ち、例えば、クラスタップおよび予測タップとして、7つのタップ(図4)を利用し、かつ、クラス数128のクラスを条件として、クラス分類処理が行われて決定されたクラスに対応するクラスコードの下2桁のビット(図4のタップ92−1,92−2に対応するビット)が「01」、「10」、または「11」のいずれかである場合の、そのクラスコード(クラス)に対応するタップ係数とすることができる。
この場合、例えば、図2の特徴検出部62により決定された入力信号41のクラスに対応するクラスコードの下2桁のビットが「00」であるとき、制御部61は、アルゴリズムベイ12の解像度創造用係数記憶部72に記憶されたタップ係数(第1の情報)のうちのそのクラスに対応するものを、有線インタフェース22、有線43、アルゴリズムベイ12の有線インタフェース31、および、セレクタ部71を介して読出し、適応処理部63に供給する。即ち、適応処理部63は、第1の情報に対応するタップ係数(解像度創造用係数)を利用して、入力信号41に解像度創造適応処理を施す。
これに対して、例えば、図2の特徴検出部62により決定された入力信号41のクラスに対応するクラスコードの下2桁のビットが「01」、「10」、または、「11」のうちのいずれかであるとき、制御部61は、アルゴリズムベイ12の解像度創造用付加係数記憶部76に記憶されたタップ係数(第2の情報)のうちのそのクラスに対応するものを、無線インタフェース23、無線44、アルゴリズムベイ12の無線インタフェース32、および、セレクタ部75を介して読出し、適応処理部63に供給する。即ち、適応処理部63は、第2の情報に対応するタップ係数(解像度創造用付加係数)を利用して、入力信号41に解像度創造適応処理を施す。
なお、以下、図2の第2の情報提供部34により提供されるタップ係数を、第1の情報提供部33により提供される係数と区別するために、付加係数と称する。
図2の第2の情報提供部34には、解像度創造用付加係数を記憶する解像度創造用付加係数記憶部76、ノイズ除去用付加係数を記憶するノイズ除去用付加係数記憶部77、リサイズ用付加係数を記憶するリサイズ用付加係数記憶部78、並びに、解像度創造用付加係数記憶部76に記憶されている解像度創造用付加係数、ノイズ除去用付加係数記憶部77に記憶されているノイズ除去用付加係数、および、リサイズ用付加係数記憶部78に記憶されているリサイズ用付加係数の中から、信号処理装置11(制御部61)により指定された付加係数を読出し、無線インタフェース32に供給するセレクタ部75が設けられている。
即ち、図2の例では、制御部61は、指示信号65に対応する適応処理で利用するタップ係数(デフォルト解像度創造用係数、または、第1の情報(タップ係数)とは異なる、解像度創造用付加係数、ノイズ除去用付加係数、または、リサイズ用付加係数)の提供を、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介してセレクタ部75に要求する。セレクタ部75は、要求されたタップ係数を、対応する記憶部(解像度創造用付加係数記憶部76、ノイズ除去用付加係数記憶部77、および、リサイズ用付加係数記憶部78のうちのいずれか)から読出し、それを第2の情報として、無線インタフェース32、無線44、および、無線インタフェース23を介して信号処理部21(制御部61)に供給する。
次に、図5のフローチャートを参照して、図2の信号処理システム1の処理例について説明する。
ステップS1において、信号処理装置11の特徴検出部62は、入力信号41の特徴を検出する。即ち、特徴検出部62は、入力信号41の特徴を検出し、特徴に基づいてクラスを決定し、そのクラスに対応するクラスコードを適応処理部63に供給する。
ステップS2において、信号処理装置11の制御部61は、アルゴリズムベイ12が装着されているか否かを判定する。
ステップS2において、アルゴリズムベイ12が装着されていないと判定した場合、制御部61は、ステップS3において、デフォルト解像度創造用係数記憶部64に記憶されているデフォルト解像度創造用係数を取得する。
これに対して、ステップS2において、アルゴリズムベイ12が装着されている判定した場合、制御部61は、ステップS4において、ユーザ等からの指令に基づく指示信号65が入力されたか否かを判定する。
ステップS4において、指示信号65が入力されたと判定した場合、制御部61は、ステップS5において、指示信号65に対応する機能(適応処理)のタップ係数をアルゴリズムベイ12より取得する。
例えば、指示信号65が、上述したような、クラスタップおよび予測タップとして、7つのタップ(図4)を利用する解像度創造適応処理(機能)を指示した場合、制御部61は、特徴検出部62により決定されたクラスコードに対応する解像度創造用係数の提供をアルゴリズムベイ12に要求する。具体的には、制御部61は、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介してセレクタ部75に、特徴検出部62により決定されたクラスコードに対応する解像度創造用付加係数の提供を要求する。
セレクタ部75は、要求された解像度創造用付加係数を解像度創造用付加係数記憶部76より読出し、無線インタフェース32、無線44、および、無線インタフェース23を介して制御部61に提供する。
これに対して、ステップS4において、指示信号65が入力されていないと判定した場合、ステップS6において、制御部61は、自分自身が指定したタップ係数をアルゴリズムベイ12より取得する。
この例においては、例えば、指示信号65が入力されない場合、制御部61が、上述したような、クラスタップとして、5つのタップ(図3)を利用し、かつ、予測タップとして、7つのタップ(図4)を利用する解像度創造適応処理を適応処理部63に実行させるとき、制御部61は、特徴検出部62により決定されたクラスコードに対応する解像度創造用係数の提供をアルゴリズムベイ12に要求する。具体的には、制御部61は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介してセレクタ部71に、特徴検出部62により決定されたクラスコードに対応する解像度創造用係数の提供を要求する。
セレクタ部71は、要求された解像度創造用係数を解像度創造用係数記憶部72より読出し、有線インタフェース31、有線43、および、有線インタフェース22を介して制御部61に提供する。
ステップS7において、適応処理部63は、制御部61の制御に基づいて、上述したステップS3、S5、または、S6の処理で制御部61により取得されたタップ係数に基づいて、入力信号41に対して、上述した適応処理を実行し、生成した出力信号42を外部に出力する。
ステップS8において、制御部61は、全ての入力信号41が処理されたか否かを判定する。
制御部61は、まだ全ての入力信号41が処理されていないと判定した場合、その処理を、ステップS1に戻し、それ以降の処理を繰り返す。即ち、全ての入力信号41に対して、上述したクラス分類適応処理が施され、その処理の結果である出力信号42が外部に出力される。
そして、全ての入力信号41に対する適応処理が完了すると(最後の出力信号42が出力されると)、ステップS8において、全ての入力信号が入力されたと判定され、その処理が終了される。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態が適用される信号処理システム1の構成例を表しており、図2のそれに対応する部分には、対応する符号が付してある。
図6の信号処理装置11は、図2のそれと基本的に同一の構成とされる。即ち、図6の信号処理装置11は、入力信号41に対して、クラス分類適応処理を施して、その処理の結果である出力信号42を外部に出力する。
そのような信号処理装置11に対して、第1実施形態においては、図2に示されるように、クラス分類適応処理の機能を向上するためのタップ係数を、信号処理装置11(信号処理部21)に提供するアルゴリズムベイ12が接続される例について説明した。これに対して、第2実施形態においては、図6に示されるように、クラス分類適応処理の機能を追加するためのタップ係数を、信号処理装置11(信号処理部21)に提供するアルゴリズムベイ12が接続される例について説明する。
即ち、図6の信号処理装置11は、上述したように、通常、デフォルト解像度創造用係数記憶部64に記憶されているデフォルト解像度創造用係数を利用して、解像度創造適応処理を実行する。
図6のアルゴリズムベイ12は、そのような信号処理装置11に対して、第1の情報として、通常と同様の機能(解像度創造適応処理)で利用する解像度創造用係数(ただし、デフォルト解像度創造用係数とは異なるもの)を有線で提供し、かつ、第2の情報として、通常とは異なる機能(例えば、図6の例では、ノイズ除去適応処理)で利用するノイズ除去用係数を無線で提供するものである。
具体的には、図6のアルゴリズムベイ12には、有線インタフェース31、無線インタフェース32、有線インタフェース31を介して第1の情報(図6の例では、解像度創造用係数)を提供する第1の情報提供部33としての解像度創造用係数記憶部101、および、無線インタフェース32を介して第2の情報(図6の例では、ノイズ除去用係数)を提供する第2の情報提供部34としてのノイズ除去用係数記憶部102が設けられている。
なお、ここで、機能の追加は、元の第1の機能を利用せずに、第2の機能を利用することを含むだけではなく、元の第1の機能と第2の機能を併用して利用することも含む。即ち、この例においては、例えば、指示信号65が、ノイズ除去の指示信号とされる場合、適応処理部63は、単にノイズ除去適応処理のみを実行するのではなく、ノイズ除去適応処理と解像度創造適応処理の両者の処理を実行する。
図6の信号処理システム1の処理が、図7のフローチャートに示されているが、その処理は、基本的に図2のそれと同様である。即ち、図7のステップS21乃至S28のそれぞれの処理は、図5のステップS1乃至S8のそれぞれの処理と基本的に同様の処理である。
ただし、図7のステップS24乃至S27の処理は、図5のステップS4乃至S7の処理と若干異なる。そこで、以下、図7のステップS24乃至S27の処理についてのみ説明する。
即ち、ステップS22において、図6のアルゴリズムベイ12が装着されていると判定された場合、ステップS24において、制御部61は、ノイズ除去の指示信号65が入力されたか否かを判定する。
ステップS24において、ノイズ除去の指示信号65が入力されたと判定した場合、ステップS25において、制御部61は、解像度創造用係数、および、ノイズ除去用係数をアルゴリズムベイ12より取得する。
具体的には、制御部61は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して、対応する解像度創造用係数を解像度創造用係数記憶部101より読出し、取得するととともに、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介して、対応するノイズ除去用係数をノイズ除去用係数記憶部102より読出し、取得する。
そして、ステップS27において、適応処理部63は、制御部61の制御に基づいて、制御部61により取得された解像度創造用係数で解像度創造適応処理を実行した後、さらに、制御部61により取得されたノイズ除去用係数を利用して、ノイズ除去適応処理を実行する。
これに対して、ステップS24において、指示信号65が入力されていないと判定した場合、制御部61は、ステップS26において、解像度創造用係数をアルゴリズムベイ12より取得する。
具体的には、制御部61は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して、対応する解像度創造用係数を解像度創造用係数記憶部101より読出し、取得する。
そして、ステップS27において、適応処理部63は、制御部61の制御に基づいて、制御部61により取得された解像度創造用係数を利用して、解像度創造適応処理を実行する。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態が適用される信号処理システム1の構成例を表しており、図1のそれに対応する部分には、対応する符号が付してある。
図2と図6の信号処理装置11(第1と第2実施形態が適用される信号処理装置11)は、信号処理として、クラス分類適応処理を実行したが、図8の信号処理装置11(第3実施形態が適用される信号処理装置11)は、信号処理として、符号化処理を実行する。
即ち、図8に示されるように、信号処理装置11の信号処理部21には、符号化処理(図8の例では、量子化部124の量子化処理)、および、信号処理部21の全体の処理を制御する制御部121、入力信号41をブロック化データに変換するブロック化部122、および、ブロック化データに、DCT(Discrete Consign Transform:離散コサイン変換)処理を施して、DCT係数に変換するDCT部123が設けられている。
信号処理部21にはまた、制御部121の制御に基づいて、制御部121より供給される所定の量子化テーブルを利用して、DCT部123より供給されるDCT係数を量子化する量子化部124、量子化されたデータ(以下、量子化データと称する)に対して、ハフマン符号化処理を施して、出力信号42として外部に出力するハフマン符号化部125、および、上述した量子化処理が行われる場合に、通常利用する量子化テーブル(以下、デフォルト量子化テーブルと称する)を予め記憶しているデフォルト量子化テーブル記憶部126が設けられている。
なお、この例においては、例えば、出力信号42は、少なくとも、ハフマン符号化処理が施された符号化データ、および、ハフマンテーブルに対応する信号から構成され、必要に応じて、量子化処理で利用した量子化テーブルに対応する信号も含まれる。
図8のアルゴリズムベイ12は、符号化処理(具体的には、量子化部124の量子化処理)の機能を向上するための量子化テーブルを提供するものである。
即ち、図8のアルゴリズムベイ12には、有線インタフェース31、無線インタフェース32、第1の情報(デフォルト量子化テーブルとは異なる第1の量子化テーブル)を有線インタフェース31を介して提供する第1の情報提供部33としての第1の量子化テーブル記憶部131、および、第2の情報(デフォルト量子化テーブルと、第1の量子化テーブルとは異なる第2の量子化テーブル)を無線インタフェース32を介して提供する第2の情報提供部34としての第2の量子化テーブル記憶部132が設けられている。
第1および第2の量子化テーブルは、特に限定されないが、例えば、第1の量子化テーブルは、通常利用するもの、具体的には、入力信号41が、自然画に対応する信号である場合に利用する量子化テーブル等とすることができる。即ち、自然画には、ビットの割り当てが、広い周波数帯域で利用可能となるように行われる量子化テーブルが好適とされるので、そのような量子化テーブルを、第1の量子化テーブルとすることができる。
これに対して、第2の量子化テーブルは、例えば、特殊の用途に利用するもの、具体的には、入力信号41がコンピュータグラフィックスに対応する信号である場合に利用する量子化テーブル等とすることができる。即ち、コンピュータグラフィックスは、自然画に比べて一般的に平坦部分が多いので、コンピュータグラフィックスには、ビットの割り当てが、特定の周波数帯域に集中されるように行われる量子化テーブルが好適であり、そのような量子化テーブルを、第2の量子化テーブルとすることができる。
即ち、この例では、第2の量子化テーブルは、第1の量子化テーブルを利用する符号化処理に対して、さらに機能を向上するための符号化処理(例えば、通常使用する自然画だけではなく、コンピュータグラフィックス等の特殊な用途専用の符号化処理)に利用する量子化テーブルとされる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図8の信号処理システム1の処理例について説明する。
ステップS41において、信号処理装置11のブロック化部122は、入力信号41をブロック化し、ブロック化データとしてDCT部123に供給する。
ステップS42において、DCT部123は、供給されたブロック化データをDCT係数に変換し、量子化部124に供給する。
ステップS43において、制御部121は、アルゴリズムベイ12が装着されているか否かを判定する。
ステップS43において、アルゴリズムベイ12が装着されていないと判定した場合、制御部121は、ステップS44において、デフォルト量子化テーブル記憶部126に記憶されているデフォルト量子化テーブルを取得する。
これに対して、ステップS43において、アルゴリズムベイ12が装着されている判定した場合、制御部121は、ステップS45において、指示信号127が入力されたか否かを判定する。
ステップS43において、制御部121は、指示信号127が入力されたと判定した場合、ステップS46において、指示信号127に対応する量子化テーブルをアルゴリズムベイ12より取得する。
具体的には、例えば、指示信号127が、第2の量子化テーブルを利用することを指示する信号である場合、制御部121は、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介して、第2の量子化テーブル記憶部132に記憶されている第2の量子化テーブルを取得する。
また、指示信号127が、第1の量子化テーブルを利用することを指示する信号である場合、制御部121は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して、第1の量子化テーブル記憶部131に記憶されている第1の量子化テーブルを取得する。
これに対して、ステップS45において、指示信号127が入力されていないと判定した場合、制御部121は、ステップS47において、第1の量子化テーブルをアルゴリズムベイ12より取得する。
具体的には、制御部121は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して、第1の量子化テーブル記憶部131に記憶されている第1の量子化テーブルを取得する。
ステップS48において、量子化部124は、制御部121の制御に基づいて、上述したステップS44、S46、または、S47の処理で制御部121により取得された量子化テーブルを利用して、上述したステップS42の処理でDCT部123より供給されたDCT係数を量子化する。そして、量子化部124は、その量子化データ、および、それに対応する量子化テーブルをハフマン符号化部125に供給する。
ステップS49において、ハフマン符号化部125は、供給された量子化データをハフマン符号化する。そして、ハフマン符号化部125は、ハフマン符号化した符号化データ、並びに、それに対応するハフマンテーブル、および、量子化テーブル(上述したステップS48の処理で量子化部124より供給された量子化テーブル)から構成される信号を、出力信号42として外部に出力する。
ステップS50において、制御部121は、全ての入力信号41が処理されたか否かを判定する。
制御部121は、まだ全ての入力信号41が処理されていないと判定した場合、その処理を、ステップS41に戻し、それ以降の処理を繰り返す。即ち、全ての入力信号41が、符号化されて、その符号化データ(並びに、それに対応するハフマンテーブル、および、量子化テーブル)から構成される出力信号42が外部に出力される。
そして、全ての入力信号41に対する符号化処理が完了すると(最後の出力信号42が出力されると)、ステップS50において、全ての入力信号が処理されたと判定され、その処理が終了される。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態が適用される信号処理システム1の構成例を表しており、図2のそれに対応する部分には、対応する符号が付してある。
図10の信号処理装置11(第4実施形態が適用される信号処理装置11)は、図8の信号処理装置11(第3実施形態が適用される信号処理装置11)と同様に、信号処理として、符号化処理を実行する。
ただし、図10の信号処理装置11においては、信号処理装置11の信号処理部21には、符号化処理(図10の例では、DCT部154と量子化部155の処理)、および、信号処理部21の全体の処理を制御する制御部151、入力信号41を、フレームを単位として記憶するフレーム記憶部152、フレームデータをブロック化データに変換するブロック化部153、および、制御部151の制御に基づいて、ブロック化データをDCT係数に変換するDCT部154が設けられている。
信号処理部21にはまた、制御部151の制御に基づいて、制御部151より供給される所定の量子化テーブルを利用して、DCT部154より供給されるDCT係数を量子化する量子化部155、量子化データに対して、ハフマン符号化処理を施して、出力信号42として外部に出力するハフマン符号化部156、および、デフォルト量子化テーブルを予め記憶しているデフォルト量子化テーブル記憶部157が設けられている。
なお、この例においては、例えば、出力信号42は、図8のそれと同様に、少なくとも、ハフマン符号化処理が施された符号化データ、および、ハフマンテーブルに対応する信号から構成され、必要に応じて、量子化処理で利用した量子化テーブルに対応する信号も含まれる。
即ち、図10の信号処理装置11は、フレームを単位として、画像信号を符号化する装置である。
しかしながら、図10の信号処理装置11単体では、イントラ(画像内)符号化を行うことは可能であるが、動き補償処理を利用するインター(画像間)符号化を行うことは困難である。即ち、図10の信号処理装置11単体では、MPEG(Moving Picture Experts Group)等の符号化方式を利用して、画像を符号化することは困難である。
そこで、そのような符号化を可能にするために(そのような符号化処理の機能を追加するために)、図10のアルゴリズムベイ12が、信号処理装置11に接続される。
即ち、図10のアルゴリズムベイ12は、第1の情報として、量子化部155の量子化処理で利用する量子化テーブルを有線で提供するとともに、第2の情報として、これから符号化するブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータを無線で提供するものである。
これにより、信号処理装置11は、これらの第1の情報(量子化テーブル)、および、第2の情報(動き補償の結果)を利用して、インター(画像間)符号化の処理を行うことが可能になる。
具体的には、アルゴリズムベイ12には、有線インタフェース31、無線インタフェース32、第1の情報(量子化テーブル)を、有線インタフェース31に提供する第1の情報提供部33としての量子化テーブル記憶部171、および、第2の情報(動き補償の結果)を、無線インタフェース32に提供する第2の情報提供部34が設けられている。
第2の情報提供部31には、逆量子化部172、逆DCT部173、および、動き補償部174が設けられている。
逆量子化部172は、量子化部155から出力される量子化データを、制御部151、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介して取得し、それを逆量子化して、逆DCT部173に供給する。
逆DCT部173は、供給された逆量子化されたデータに対して、逆DCT処理を施して、元のブロック化データに復元して、動き補償部174に供給する。
動き補償部174は、この逆DCT化されたデータ(元のブロック化データ)と、フレーム記憶部152より、制御部151、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して供給された前のフレームのデータとの差分値が最小となる位置を演算し、その位置に基づいて動きベクトルを検出する。さらに、動き補償部174は、検出した動きベクトルを基に、元のブロック化データに対応する参照画像データを生成し、元のブロック化データと生成した参照画像データとの差分値を演算する(最小差分値を演算する)。そして、動き補償部174は、この差分値に対応する信号(以下、差分値信号と称する)182を、無線インタフェース32、無線44、無線インタフェース23を介して制御部151に供給する。
この差分値信号182は、さらに、DCT部154に供給され、DCT部154によりDCT係数に変換され、量子化部155により、量子化テーブル記憶部171の量子化テーブルを利用して量子化されて、ハフマン符号化部156によりハフマン符号化の処理が施される。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10の信号処理システム1の処理について説明する。
ステップS71において、信号処理装置11のフレーム記憶部152は、入力信号41を、フレームを単位として記憶する。
そして、フレーム記憶部152は、これから符号化するフレームデータをブロック化部153に供給する。
ステップS72において、ブロック化部153は、供給されたフレームデータをブロック化し、ブロック化データとしてDCT部154に供給する。
ステップS73において、DCT部154は、供給されたブロック化データをDCT係数に変換し、量子化部155に供給する。
ステップS74において、制御部151は、アルゴリズムベイ12が装着されているか否かを判定する。
ステップS74において、アルゴリズムベイ12が装着されていないと判定された場合、スッテプS75において、量子化部155は、制御部151の制御に基づいて、デフォルト量子化テーブル記憶部157に記憶されているデフォルト量子化テーブルを利用して、上述したステップS73の処理でDCT部154により供給されたDCT係数を量子化し、ハフマン符号化部156に供給する。
ステップS80において、ハフマン符号化部156は、供給された量子化データをハフマン符号化する。そして、ハフマン符号化部156は、その符号化データ、並びに、それに対応するハフマンテーブル、および、量子化テーブルから構成される出力信号42を外部に出力する。
これに対して、ステップS74において、アルゴリズムベイ12が装着されている判定した場合、制御部151は、ステップS76において、アルゴリズムベイ12より量子化テーブルを取得する。
具体的には、制御部151は、有線インタフェース22、有線43、および有線インタフェース31を介して量子化テーブル記憶部171より、対応する量子化テーブルを取得する。
ステップS77において、量子化部155は、制御部151の制御に基づいて、上述したステップS76の処理で制御部151により取得された量子化テーブルを利用して、上述したステップS73の処理でDCT部154により供給されたDCT係数を量子化する。
ステップS78において、制御部151は、動き補償の指示信号158が入力されたか否か判定する。
この例においては、例えば、信号処理装置11は、MPEG方式を利用して符号化処理を行うものとすると、指示信号158が、これから符号化するフレームが、Iピクチャ(Intra-Picture)であることを表す信号である場合、制御部151は、ステップS78において、動き補償の指示信号158が入力されていないと判定する。
なお、Iピクチャの画像データは、その1フレーム分の画像データが、他のフレームの画像データを利用することなくそのまま符号化された画像データ(イントラ符号化画像データ)である。
そして、ステップS80において、ハフマン符号化部156は、上述したステップS77の処理で量子化部155により量子化された量子化データを取得し、ハフマン符号化し、それを出力信号42として外部に出力する。
これに対して、指示信号158が、これから符号化するフレームが、Pピクチャ(Predictive-Picture)、またはBピクチャ(Bidirectionally Predictive-Picture)のいずれか一方であることを表す信号である場合、制御部151は、ステップS78において、動き補償の指示信号158が入力されたと判定し、ステップS79において、「動き補償処理」を実行する。
なお、Pピクチャの画像データは、基本的には、それより時間的に先行するIピクチャまたはPピクチャの画像データからの差分が符号化された画像データ(フレーム間順方向予測符号化画像データ)である。また、Bピクチャの画像データは、基本的には、時間的に先行するIピクチャ若しくはPピクチャの画像データ、または後行するIピクチャ若しくはPピクチャからの画像データからの差分が符号化された画像データ(フレーム間双方向予測符号化画像データ)である。
この例の「動き補償処理」の詳細が、図12のフローチャートに示されている。そこで、図12を参照して、この例の「動き補償処理」の詳細について説明する。
上述した(図11に示される)ステップS78において、制御部151は、動き補償の指示信号158が入力されたと判定すると、ステップS77の処理で量子化部155により量子化された量子化データを、無線インタフェース23、無線44、および、無線インタフェース32を介して逆量子化部172に供給する。
図12において、このとき、ステップS91において、逆量子化部172は、供給された逆量子化データを逆量子化して、DCT係数(図11のステップS73の処理でDCT部154により出力されたDCT係数に対応するDCT係数)を復元し、逆DCT部173に供給する。
ステップS92において、逆DCT部173は、供給されたDCT係数を逆DCTして、ブロック化データ(図11のステップS72の処理でブロック化部153により出力されたブロック化データに対応するブロック化データ)を復元し、動き補償部174に供給する。
また、このときまでに、制御部151は、フレーム記憶部152より、その復元されたブロック化データに対応するフレームよりも時間的に前のフレームのデータ(以下、単に、前フレームと称する)を読み出し、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して動き補償部174に供給する。
ステップS93において、動き補償部174は、制御部151より供給された前フレームと、逆DCT部173より供給されたブロック化データとの差分値の最小となる位置より、動きベクトルを検出し、さらに、上述したように、最小差分値を演算し、それに対応する最小差分値信号182を出力する。
出力された最小差分値信号182は、無線インタフェース32、無線44、および、無線インタフェース23を介して制御部151に供給される。
制御部151が、この最小差分値信号182をDCT部154に供給すると、ステップS94において、DCT部154は、供給された最小差分値信号(データ)182をDCT係数に変換し、量子化部155に供給する。
ステップS95において、制御部151は、アルゴリズムベイ12より量子化テーブルを取得する。具体的には、制御部151は、有線インタフェース22、有線43、および、有線インタフェース31を介して量子化テーブル記憶部171より、対応する量子化テーブルを取得する。
ステップS96において、量子化部155は、上述したステップS95の処理で制御部151により取得された量子化テーブル(量子化テーブル記憶部171に記憶されていた量子化テーブル)を利用して、上述したステップS94の処理でDCT部154により出力されたDCT係数(最小差分値信号182に対応するDCT係数)を量子化し、ハフマン符号化部156に供給する。
図11に戻り、ステップS80において、ハフマン符号化部156は、上述したステップS79の処理で量子化部155より供給された量子化データ(最小差分値信号182に対応する量子化データ)をハフマン符号化し、それを出力信号42として外部に出力する。
ステップS81において、制御部151は、全てのフレーム(入力信号41に対応する全てのフレーム)が符号化されたか否かを判定する。
制御部151は、まだ全てのフレームが符号化されていないと判定した場合、その処理を、ステップS72に戻し、それ以降の処理を繰り返す。即ち、次のフレームに対応する符号化処理が行われる。そして、全てのフレームが、符号化されて、その符号化データ(並びに、それに対応するハフマンテーブル、および、量子化テーブル)から構成される出力信号42が外部に出力されると、ステップS81において、全てのフレームが符号化されたと判定され、その処理が終了される。
以上、図1の信号処理システム1の実施形態として、第1と第2の実施形態においては、クラス分類適応処理を施す信号処理システム1について、第3と第4の実施形態においては、符号化処理を施す信号処理システム1について、それぞれ説明したが、上述したように、信号処理システム1は、これらの第1乃至第4の実施形態に限定されるものではない。
即ち、信号処理システム1は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する第1の信号処理装置と、第1の信号処理装置の信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、第1の信号処理装置に有線で供給する有線供給部と、第1の信号処理装置の信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、第1の信号処理装置に無線で供給する無線供給部とを設ける第2の信号処理装置とから構成されればよい。
例えば、その他の実施形態として、第1の情報は、符号化情報であり、第2の情報は、符号化情報を復号するための復号情報であり、第1の信号処理装置が、第2の信号処理装置により第1および第2の情報を表す信号が供給された場合、信号処理として、第2の情報を利用して、第1の情報を復号する復号処理を行うような信号処理システムでもよい。
または、第1の情報は、暗号化された暗号化情報であり、第2の情報は、その暗号化情報を復号するための復号情報(例えば、鍵等)であり、第1の信号処理装置が、第2の信号処理装置により第1および第2の情報を表す信号が供給された場合、信号処理として、第2の情報を利用して、第1の情報を復号する復号処理を行うような信号処理システムでもよい。
このように、図1の信号処理システム1においては、例えば、第1の情報として、信号処理装置11の信号処理を変更するための基本情報を有線で、第2の情報として、信号処理を変更するための付加情報を無線で、それぞれ供給するようにしたので、以下のような効果を奏することが可能になる。
即ち、第1の効果として、付加情報に対しては、有線(バス)の制約がなくなり、バージョンアップされた付加情報を容易に取り扱うことが可能になる。
第2の効果として、付加情報は、一般に情報量が少ないため、従来の無線方式をそのまま利用することが可能である。
第3の効果として、基本情報は、一般にバージョンアップされないので、有線で供給することにより、大容量の情報を供給することが可能になるとともに、安定した安全な供給が可能になる。
第4の効果として、無線で供給される第2の情報は、画像や音声データではなく、単に信号処理で利用する情報であるため、たとえ暗号化されていなくてもセキュリティ上支障を生じることが少なくなる。
換言すると、図1の信号処理システム1においては、上述した第1と第2の課題を解決することが可能になる。
(第5実施形態)
以上、本発明が適用される信号処理システムとして、図1の信号処理システム1を基にして、第1乃至第4実施形態について説明したが、その実施形態は、図1の信号処理システム1に限定されるものではない。
即ち、図1の信号処理システム1の信号処理装置11は、1つの信号処理を実行する信号処理部21が設けられているが、本発明が適用される信号処理装置として、複数の信号処理部を有するものでもよい。また、それらの複数の信号処理部のそれぞれに対して、対応するアルゴリズムベイを装着してもよいし、それらの複数の信号処理部のうちの所定のものに対してのみ、対応するアルゴリズムベイを装着してもよい。
そこで、第5実施形態においては、そのような複数の信号処理部を有する信号処理装置を、テレビジョン受像機を例として説明する。
図13は、本発明の第5実施形態が適用されるテレビジョン受像機201の構成例を表している。
この例においては、例えば、テレビジョン受像機201は、NTSC(National Television System Committee)方式のテレビジョン受像機とされる。
図13に示されるように、テレビジョン受像機201においては、所定のチャンネルの映像搬送波信号をアンテナ211を介して受信し、その映像搬送波信号を復調し、映像中間周波信号を出力するチューナ212、映像中間周波信号を復調し、コンポジット映像信号とするVIF(Video Intermediate Frequency)部213、コンポジット映像信号から適切な映像信号(例えば、図13の例では、3原色のR信号、G信号、および、B信号)を生成する信号処理部214、および、3原色のR信号、G信号、および、B信号を入力し、画像として表示するディスプレイ等からなる表示部215が設けられている。
信号処理部214は、入力された信号に対応する画像を、任意のサイズの画像に変換して、適切な映像信号(例えば、図13の例では、3原色のR信号、G信号、および、B信号)を生成する信号処理を行う。
具体的には、信号処理部214は、本出願人により、例えば、特願平2000−047947号等として先に提案されているように、SD画像が入力されたとき、4倍密度の画像(HD画像)を出力する解像度創造装置や、出力画像信号による画像の解像度をユーザが所望の値に任意に調整することが可能な画像信号変換装置等に適用されている任意の解像度創造を行うという手法に基づいて、画像のリサイズやズームを行うものである。
例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、または、インターネット等からの画像のサイズは、必ずしもテレビジョン放送により送られてくるSD画像またはHD画像のサイズに一致するとは限らない。このような場合、信号処理部214は、それらの様々な画像のサイズを、例えば、SD画像等の標準のサイズに変換した後、3原色のR信号、G信号、および、B信号として表示部215に出力することが可能である。
ところで、このようなテレビジョン放送により送られてくる画像以外の画像信号、例えば、デジタルスチルカメラの画像をテレビジョン受像機に取り込むためには、従来、デジタルスチルカメラに搭載されている記録媒体(例えば、メモリースティック(本出願人であるソニー(株)の商標))等に対応する接続端子を搭載することで実現していた。
例えば、ビデオカメラからの画像をテレビジョン受像機に取り込むためには、従来、ビデオカメラに搭載されている接続端子(例えば、i-Link(商標))等に対応する接続端子を搭載することで実現していた。
また、例えば、インターネットからの画像をテレビジョン受像機に取り込むためには、従来、インターネットの接続ケーブル(例えば、ADSL(Asymmetrical Digital Subscriber Line)用の接続ケーブル)に対応する接続端子を搭載することで実現していた。
これらのテレビジョン受像機側の接続端子は、従来、表示部(ディスプレイ)まで有線によってつながれている。
しかしながら、デジタルスチルカメラの記録媒体、ビデオカメラの接続端子、および、インターネットの接続ケーブル等は、テレビジョン放送信号(例えば、NTSC信号等)のように1つに統一されていない。そのため、例えば、テレビジョン受像機に予め搭載された端子が、所望の画像を提供するメディア(例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、または、インターネット等)の端子と異なる場合、上述したように、その画像をテレビジョン受像機に取り込むことが困難であるという第3の課題があった。
また、一般にテレビジョン受像機の買い替え周期は約10年と称されているのに対して、これらのメディアの画像提供方式(例えば、デジタルスチルカメラの記録媒体等)は、数年周期で変更されることがあり、テレビジョン受像機に単に所定の端子のみを搭載しただけでは、新たなメディア、または、新たな画像提供方式に対応することが困難であるという第4の課題があった。
本出願人は、これらテレビジョン受像機に特有な第3および第4の課題を解決する手法として、以下のような知見を得た。即ち、特定の接続端子を、あらかじめテレビジョン受像機に搭載するのではなく、オプションとして必要な接続端子を選択することができ、入れ替えることが可能な構造にする。さらに、この接続端子部分からテレビジョン受像機の内部基板までの接続を、有線から無線にする。即ち、有線の場合、搭載された接続線の伝送容量を超えることはできないので、無線にすることで、任意の伝送容量に変更することができる。さらにまた、チャンネル数(接続端子数)も自由に設定可能になる。
そのような知見に基づいて、上述した図1の信号処理システム1をテレビジョン受像機に適用したものが、図13のテレビジョン受像機201である。
即ち、図13に示されるように、テレビジョン受像機201にはさらに、信号処理部214に対して、テレビジョン放送信号(図13の例では、アンテナ211を介してチューナ212により受信され、VIF部213を介して信号処理部214に供給されるNTSC信号)以外の信号を提供するために、着脱自在な有線インタフェース(接続端子)216、無線インタフェース217、並びに、有線インタフェース216、若しくは、無線インタフェース217を介して受信した各種のフォーマットに対応する画像信号のそれぞれをデコードするデコード部218が設けられている。
有線インタフェース216は、例えば、上述した図1のアルゴリズムベイ12の有線インタフェース31と接続される。従って、デコード部218は、第1の情報提供部33より供給される第1の情報を、有線で(有線インタフェース31および有線インタフェース216を介して)取得することができる。
無線インタフェース217は、例えば、上述した図1のアルゴリズムベイ12の無線インタフェース32と無線で接続される。従って、デコード部218は、第2の情報提供部34より供給される第2の情報を、無線で(無線インタフェース32および無線インタフェース217を介して)取得することができる。
第1と第2の情報は、上述したように、様々な情報を適用することが可能であるが、この例が、テレビジョン受像機であることを考慮すると、例えば、上述したように、第1の情報は、符号化情報(符号化された画像データ)とされ、第2の情報は、符号化情報を復号するための復号情報とされる。この場合、デコード部218は、第2の情報を利用して、第1の情報(符号化された画像データ)を復号し、信号処理部214に供給する。
または、第1の情報は、暗号化された暗号化情報(暗号化された有料画像等の画像データ)とされ、第2の情報は、その暗号化情報を復号するための復号情報(例えば、鍵等)とされる。この場合、デコード部218は、第2の情報を利用して、第1の情報(暗号化された画像データ)を復号し、信号処理部214に供給する。
これにより、上述した第4の効果と同様の効果を奏することが可能になる。
また、有線インタフェース216は、着脱可能とされるので、図14に示されるように、アルゴリズムベイ12に対応する有線インタフェース216−1以外に、他の外部メディア219の有線インタフェース231と接続可能な有線インタフェース216−2を設ける等、様々な形態を取ることが可能になる。
例えば、外部メディア219が、デジタルスチルカメラで撮影された画像を記憶するメモリスティック等の記録媒体とされると、有線インタフェース216−2は、その記録媒体に対応する接続端子とされる。
例えば、外部メディア219が、ビデオカメラとされると、有線インタフェース216−2は、そのビデオカメラに対応する接続端子(例えば、i-Link端子等)とされる。
例えば、外部メディア219が、インターネットとされると、有線インタフェース216−2は、インターネットに接続するためのケーブルを接続する接続端子とされる。
このように、有線インタフェース216−2として、所定の規格で規定される種類のコネクタを設けることで、テレビジョン受像機201は、その規格に対応する信号を容易に取り込むことが可能になる。さらに、新たな規格が規定されても、単にその規格に対応する有線インタフェース216−2を製作すればよいので、新たな規格に対応する信号を容易に取り込むことが可能になる。これにより、上述した第3と第4の課題を解決することが可能になる。
また、外部メディア219は、図14に示されるように、無線インタフェース217と無線で接続可能な無線インタフェース232をさらに設けることによって、情報(画像データ等)を無線でテレビジョン受像機201に供給することが可能になる。これにより、上述した第3と第4の課題を解決することが可能になる。
さらに、他の外部メディア233と有線で接続する外部インタフェース234、および、テレビジョン受像機201の無線インタフェース217と無線で接続する無線インタフェース235からなる接続端子220も設けることが可能である。
この場合も、上述した第3と第4の課題を解決することが可能になる。
なお、図14に示されるアルゴリズムベイ12、外部メディア219のうちの有線インタフェース231、および、無線インタフェース232を構成する部分、並びに、接続端子220の形態は、特に限定されないが、これらは、テレビジョン受像機201に装着される基板として形成され、その基板はパッケージに収納され、有線インタフェース31、無線インタフェース32、有線インタフェース231、無線インタフェース232、および、無線インタフェース235のそれぞれは、対応するパッケージに配設するるとよい。
また、テレビジョン受像機201は、このパッケージを収納する収納部(図示せず)を設け、その収納部のうちの、パッケージが収納された場合に、パッケージの有線インタフェースと接続可能な位置に有線インタフェース216を配設するとともに、パッケージの無線インタフェースと接続可能な位置に無線インタフェース217を配設するとよい。
これにより、ユーザは、アルゴリズムベイ12、外部メディア219、または、接続端子220を、容易にテレビ受像機201に接続することが可能になる。
次に、図15のフローチャートを参照して、図13のテレビジョン受像機201の処理例について説明する。
図13に示されるように、例えば、いま、テレビジョン受像機201には、アルゴリズムベイ12が接続されているものとする。即ち、有線インタフェース31と有線インタフェース216とが有線で接続されており、かつ、無線インタフェース32と無線インタフェース217とが無線で接続されているものとする。
また、この例においては、例えば、第1の情報提供部33は、第1の情報として、符号化された映像データ(以下、符号化映像データと称する)を供給し、かつ、第2の情報提供部34は、第2の情報として、第1の情報である符号化映像データを復号するために必要なデータ(以下、復号情報と称する)を供給するものとする。
はじめに、ステップS101において、図13のテレビジョン受像機201のデコード部218は、外部機器からの映像を取り込む。
具体的には、この例においては、デコード部218は、有線インタフェース216、および、有線インタフェース31を介して第1の情報提供部33より符号化映像データを取得し(取り込み)、かつ、無線インタフェース217、および、無線インタフェース32を介して第2の情報提供部34より復号情報を取得する。
ステップS102において、デコード部218は、取り込んだ映像をデコード(復号)する。
具体的には、この例においては、デコード部218は、上述したステップS101の処理で取得した復号情報を利用して、上述したステップS101の処理で取り込んだ符号化映像データをデコードし、元の映像データに復元して、信号処理部214に供給する。
このとき、信号処理部214には、同時に、チューナ212がアンテナ211を介して受信し、出力したテレビジョン放送の映像中間周波信号が、VIF部213により復調され、コンポジット映像信号(以下、単に、テレビジョン放送の映像信号と称する)として、供給されているものとする。
ステップS103において、信号処理部214は、ステップS102の処理でデコード部218により供給された外部機器(この例では、アルゴリズムベイ12)からの映像データ、および、テレビジョン放送の映像信号のうちのいずれか一方を選択する。
そして、ステップS104において、信号処理部214は、上述したステップS103の処理で選択した映像(データまたは信号)のサイズを変換し、適切な映像信号(例えば、図13の例では、3原色のR信号、G信号、および、B信号)として表示部215に供給する。
ステップS105において、表示部215は、ステップS104の処理で信号処理部214によりサイズが変換された映像を表示する。具体的には、表示部215は、3原色のR信号、G信号、および、B信号を入力し、それららの信号に対応する映像を表示する。
このように、図13のテレビジョン受像機201は、着脱可能な有線インタフェース216、および、無線インタフェース217を有しているので、上述した図1の信号処理システム1(信号処理装置11)と同様に、上述した第1および第2の課題を解決するとともに、さらに、上述したテレビジョン受像機特有の第3および第4の課題も解決することが可能になる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることができる。
この場合、上述した各種の信号処理装置や、アルゴリズムベイに相当する信号処理装置は、例えば、図16に示されるようなパーソナルコンピュータにより構成される。
図16に示されるように、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302に記録されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、ディスプレイなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309には、有線インタフェース312と無線インタフェース313が接続されている。即ち、通信部309は、有線インタフェース312を介して他の信号処理装置との有線の通信処理を行うとともに、無線インタフェース313を介しての他の信号処理装置との無線の通信処理を行う。
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体311が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図16に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)311により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM302や、記憶部308に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
本発明が適用される信号処理システムの構成例を示すブロック図である。 クラス分類適応処理を行う場合の図1の信号処理システムの構成例を示すブロック図である。 クラス分類適応処理で利用するタップ例を説明する図である。 クラス分類適応処理で利用するタップ例を説明する図である。 図2の信号処理システムの処理を説明するフローチャートである。 クラス分類適応処理を行う場合の図1の信号処理システムの他の構成例を示すブロック図である。 図6の信号処理システムの処理を説明するフローチャートである。 符号化処理を行う場合の図1の信号処理システムの構成例を示すブロック図である。 図8の信号処理システムの処理を説明するフローチャートである。 符号化処理を行う場合の図1の信号処理システムの他の構成例を示すブロック図である。 図10の信号処理システムの処理を説明するフローチャートである。 図11の信号処理システムの処理の動き補償処理の詳細を説明するフローチャートである。 本発明が適用されるテレビジョン受像機の構成例を示すブロック図である。 図13のテレビジョン受像機の有線インタフェース、または、無線インタフェースに接続される外部機器を説明する図である。 図13のテレビジョン受像機の処理を説明するフローチャートである。 本発明が適用される信号処理装置の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 信号処理システム, 11 信号処理装置, 12 アルゴリズムベイ, 21 信号処理部, 22 有線インタフェース, 23 無線インタフェース, 31 有線インタフェース, 32 無線インタフェース, 33 第1の情報提供部, 34 第2の情報提供部, 43 有線, 44 無線, 62 特徴検出部, 63 適応処理部, 72 解像度創造用係数記憶部, 73 ノイズ除去用係数記憶部, 74 リサイズ用係数記憶部, 76 解像度創造用付加係数記憶部, 77 ノイズ除去用付加係数記憶部, 78 リサイズ用付加係数記憶部, 101 解像度創造用係数記憶部, 102 ノイズ除去用係数記憶部, 122 ブロック化部, 123 DCT部, 124 量子化部, 131 第1の量子化テーブル記憶部, 132 第2の量子化テーブル記憶部, 153 ブロック化部, 154 DCT部, 155 量子化部, 171 量子化テーブル記憶部, 172 逆量子化部, 173 逆DCT部, 174 動き補償部, 182 動き補償処理の結果(最小差分値), 201 テレビジョン受像機, 214 信号処理部, 216 有線インタフェース, 217 無線インタフェース

Claims (40)

  1. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する第1の信号処理装置と、
    前記第1の信号処理装置に信号を供給する第2の信号処理装置とからなる信号処理システムにおいて、
    前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に有線で供給する有線供給手段と、
    前記第1の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に無線で供給する無線供給手段と
    を備え、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理システム。
  2. 前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置に対して装着される基板として形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  3. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  4. 前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルである
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号処理システム。
  5. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  6. 前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータであり、
    前記第1の信号処理装置は、前記第2の信号処理装置により前記第1および前記第2の情報を表す信号が供給された場合、前記DCT処理により、前記第2の情報をDCT係数に変換し、前記量子化処理により、前記第1の情報を利用して、前記第2の情報に対応する前記DCT係数を量子化する
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号処理システム。
  7. 前記第2の信号処理装置の前記有線供給手段は、前記第1の信号処理装置と物理的および電気的に接続する第1のコネクタを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  8. 前記第2の信号処理装置は、前記第1の信号処理装置に対して装着される基板として形成され、前記基板はパッケージに収納され、前記第1のコネクタは、前記パッケージに配設される
    ことを特徴とする請求項7に記載の信号処理システム。
  9. 前記第1の信号処理装置は、前記第1のコネクタと接続される第2のコネクタを有し、
    前記第2のコネクタとして、複数種類の前記第1のコネクタのそれぞれに対応する複数種類のコネクタが設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の信号処理システム。
  10. 前記第2のコネクタは、前記第1の信号処理装置に対して着脱可能であり、所定の規格で規定される種類のコネクタを含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の信号処理システム。
  11. 前記第1の信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、
    前記第2の信号処理装置の前記無線供給手段は、前記テレビジョン受像機に対して、画像または音声信号を無線でさらに供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  12. 第1および第2の信号処理装置からなる信号処理システムの信号処理方法において、
    前記第1の信号処理装置は、入力した信号に、所定の信号処理を施して出力し、
    前記第2の信号処理装置は、
    前記第1の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に有線で供給し、
    前記第1の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、前記第1の信号処理装置に無線で供給し、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理方法。
  13. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置において、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信手段と、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信手段と
    を備え、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理装置。
  14. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報である
    ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理装置。
  15. 前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルである
    ことを特徴とする請求項14に記載の信号処理装置。
  16. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報である
    ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理装置。
  17. 前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータであり、
    前記信号処理装置は、前記有線受信手段により前記第1の情報を表す信号を受信するとともに、前記無線受信手段により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記DCT処理により、前記第2の情報をDCT係数に変換し、前記量子化処理により、前記第1の情報を利用して、前記第2の情報に対応する前記DCT係数を量子化する
    ことを特徴とする請求項16に記載の信号処理装置。
  18. 前記有線受信手段は、前記他の信号処理装置が有する第1のコネクタと、物理的および電気的に接続する第2のコネクタを有し、
    前記第2のコネクタが前記他の信号処理装置の前記第1のコネクタに接続されている場合、前記他の信号処理装置により送信される前記第1の情報を、前記第1および前記第2のコネクタを介して受信する
    ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理装置。
  19. 前記第2のコネクタとして、複数種類の前記第1のコネクタのそれぞれに対応する複数種類のコネクタが設けられている
    ことを特徴とする請求項18に記載の信号処理装置。
  20. 前記第2のコネクタは、前記信号処理装置に対して着脱可能であり、所定の規格で規定される種類のコネクタを含む
    ことを特徴とする請求項19に記載の信号処理装置。
  21. 前記信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、
    前記無線受信手段は、前記他の信号処理装置により無線で送信された画像または音声信号を無線でさらに受信する
    ことを特徴とする請求項13に記載の信号処理装置。
  22. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置の信号処理方法において、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信ステップと、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信ステップと
    を含み、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理方法。
  23. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップと
    を含み、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  24. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータに、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップと
    を実行させ、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とするプログラム。
  25. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給手段と、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給手段と
    を備え、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理装置。
  26. 前記信号処理装置は、前記他の信号処理装置に対して装着させる基板として形成される
    ことを特徴とする請求項25に記載の信号処理システム。
  27. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を向上する情報である
    ことを特徴とする請求項25に記載の信号処理装置。
  28. 前記第2の情報は、前記第1の量子化テーブルとは異なる、前記量子化処理で利用する第2の量子化テーブルである
    ことを特徴とする請求項27に記載の信号処理装置。
  29. 前記第2の情報は、前記第1の情報に基づく前記信号処理の機能を追加する情報である
    ことを特徴とする請求項25に記載の信号処理装置。
  30. 前記第2の情報は、前記信号に対応する前記ブロック化データに対する動き補償の結果を表すデータである
    ことを特徴とする請求項29に記載の信号処理装置。
  31. 前記有線供給手段は、前記他の信号処理装置と物理的および電気的に接続するコネクタを有する
    ことを特徴とする請求項25に記載の信号処理装置。
  32. 前記信号処理装置は、前記他の信号処理装置に対して装着させる基板として形成され、前記基板はパッケージに収納され、前記コネクタは、前記パッケージに配設される
    ことを特徴とする請求項31に記載の信号処理装置。
  33. 前記他の信号処理装置は、テレビジョン受像機であり、
    前記無線供給手段は、前記テレビジョン受像機に対して、画像または音声信号を無線でさらに供給する
    ことを特徴とする請求項25に記載の信号処理装置。
  34. 信号処理装置の信号処理方法において、
    入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップと
    を含み、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とする信号処理方法。
  35. 信号処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
    入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップと
    を含み、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  36. 信号処理装置制御するコンピュータに、
    入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップと
    を実行させ、
    前記信号処理は、前記信号をブロック化データに変換するブロック化処理、前記ブロック化データをDCT係数に変換するDCT処理、および、前記DCT係数を量子化する量子化処理であり、
    前記第1の情報は、前記量子化処理で利用する第1の量子化テーブルである
    ことを特徴とするプログラム。
  37. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置において、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信する有線受信手段と、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信する無線受信手段と
    を備え、
    前記第1の情報は、符号化情報であり、
    前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であり、
    前記信号処理装置は、前記有線受信手段により前記第1の情報を表す信号を受信するとともに、前記無線受信手段により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記信号処理として、前記第2の情報を利用して、前記第1の情報を復号する復号処理を行う
    ことを特徴とする信号処理装置。
  38. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する信号処理装置を制御するコンピュータに、
    他の信号処理装置により有線で送信された、前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を有線で受信するように制御する有線受信制御ステップと、
    前記他の信号処理装置により無線で送信された、前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を無線で受信するように制御する無線受信制御ステップと
    を実行させ、
    前記第1の情報は、符号化情報であり、
    前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報であり、
    前記信号処理装置は、前記有線受信制御ステップの処理により前記第1の情報を表す信号を受信するとともに、前記無線受信制御ステップの処理により前記第2の情報を表す信号を受信した場合、前記信号処理として、前記第2の情報を利用して、前記第1の情報を復号する復号処理を行う
    ことを特徴とするプログラム。
  39. 入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給手段と、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給手段と
    を備え、
    前記信号処理は、符号化情報を復号する復号処理であり、
    前記第1の情報は、前記符号化情報であり、
    前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報である
    ことを特徴とする信号処理装置。
  40. 信号処理装置を制御するコンピュータに、
    入力した信号に、所定の信号処理を施して出力する他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理で利用する第1の情報を表す信号を、有線で供給する有線供給ステップと、
    前記他の信号処理装置に対して、前記他の信号処理装置の前記信号処理の内容を変更するための第2の情報を表す信号を、無線で供給する無線供給ステップと
    を実行させ、
    前記信号処理は、符号化情報を復号する復号処理であり、
    前記第1の情報は、前記符号化情報であり、
    前記第2の情報は、前記符号化情報を復号するための復号情報である
    ことを特徴とするプログラム。
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